JP5282958B2 - トナー担持体、現像装置、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

トナー担持体、現像装置、画像形成方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、トナー担持体、トナー担持体を備えた現像装置及び、現像装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、電子写真プロセスによる現像装置が用いられている。このような現像装置のうち、静電潜像の形成された感光体に対して、現像剤(トナー)を搬送するトナー担持体を接触させずに現像を行なう非接触方式の現像装置が注目されている。非接触方式の例としては、パウダーラウンド法・ジャンピング法、電界カーテンを利用した方法等が知られ、また、感光体表面と対向するトナー担持体表面に印加した交番電界によってトナーを飛翔させて、トナーの雲状体、即ちクラウドを発生させ、このクラウドから感光体表面の静電潜像にトナーを供給して静電潜像を現像化するホッピング現像が知られている。
例えば、特許文献1には、絶縁性支持体上に所定の間隔を空けて複数配列された電極に、交番電圧を印加することによってローラ状トナー担持体の表面にトナーの電界カーテンを形成し、この電界カーテンからトナーを感光体表面に供給するホッピング現像技術が開示されている。我々は、このようなホッピング現像技術について、長年研究に従事し、多くの提案(例えば、特許文献2の特開2004−198675号公報、特許文献3の特開2007−133388号公報、特許文献4の特開2008−070674号公報当参照)をしてきた。
しかしながら、上述したトナーのクラウドを発生させる際に、表面層を構成する材料によっては、帯電したトナーが十分にホッピングせず、トナーのクラウドが形成されないもしくは形成されたとしても薄いといった不具合が生じた。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、長期間、トナーのクラウドを安定的に形成し、感光体表面の静電潜像にトナーを供給して静電潜像を現像化可能であるトナー担持体、これを備えた現像装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明らは、特定のトナー担持体を用いたホッピング現像装置と、特定トナーとの特定組合せが、その余の幾多組合せに比し、全く意外にも、予期できない程、良好なトナー飛翔と異常画像発生防止結果とを齎らすことを検証の結果知見するに至った。本発明は該知見結果に基くものである。
而して、上記課題は本発明の(1)「トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像装置において、前記トナーは、少なくとも樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー組成物を溶媒に溶解乃至は分散させたトナー組成液を、気相中で液滴化し、次いで該液滴を固化して製造された気相中での液滴固化トナーであり、前記トナー担持体は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、前記電界を発生させる電極と、該電極を被覆する表面層とを有し、該表面層は、下記一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物を含有しているものであることを特徴とするホッピング現像装置;
Figure 0005282958
(一般式(1)において、R、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、RとRで形成する炭素数5〜8の環状炭化水素残基を表し、R、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を表す。また、a、bは1又は2の整数であり、各々ベンゼン環に置換しているR、Rの個数を表し、a=2のときRは同一でも異なっていてもよく、b=2のときRは同一でも異なっていてもよい。ここで、前記のアルキル基、アリール基は置換基を有していてもかまわない。)」、
(2)「前記トナー担持体の他に、前記トナーを帯電させるトナー帯電手段を有することを特徴とする前記第(1)項に記載の現像装置」、
(3)「前記トナーは、その粒度分布(重量平均粒径/数平均粒径)が1.00〜1.15であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の現像装置」、
(4)「前記トナーは、離型剤を含むものであり、その含有量が樹脂100質量部に対して0.2〜20質量部であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載の現像装置」、
(5)「前記トナーの重量平均粒径が3μm〜10μmであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載の現像装置」、
(6)「前記トナー担持体の前記電極は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、電界を発生させるものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載の現像装置」、
(7)「前記トナー担持体は、前記感光体と空間を有して対面する非接触状態に配置されるものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載の現像装置」、
(8)「前記トナー担持体が有する複数の相対する電極が櫛歯に配置されたものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の現像装置」、
(9)「前記トナー担持体が有する複数の相対する電極のうち、一方が下部支持体であり、他方がその上部に絶縁層を介して設けられた複数の電極であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の現像装置」;
(10)「像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程、及び、トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像工程を含む画像形成方法において、前記トナーは、少なくとも樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー組成物を溶媒に溶解乃至は分散させたトナー組成液を、気相中で液滴化し、次いで該液滴を固化して製造された気相中での液滴固化トナーであり、前記トナー担持体は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、前記電界を発生させる電極と、該電極を被覆する表面層とを有し、該表面層は、上記一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物を含有しているものであることを特徴とする画像形成方法;
(11)「像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、及び、トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像手段を含む画像形成装置において、該ホッピング現像手段が前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置」により解決される。
本発明によれば、特定のトナー担持体を用いたホッピング現像装置と、特定トナーとの組合せ、すなわち、トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像装置において、前記トナーとして、少なくとも樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー組成物を溶媒に溶解乃至は分散させたトナー組成液を、気相中で液滴化し、次いで該液滴を固化して製造された気相中での液滴固化トナーであり、前記トナー担持体は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、前記電界を発生させる電極と、該電極を被覆する表面層とを有し、該表面層は、下記一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物を含有しているものであることを特徴とするホッピング現像により、現像装置は長期間トナーのクラウドを安定的に形成可能である。
Figure 0005282958
(一般式(1)において、R、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、RとRで形成する炭素数5〜8の環状炭化水素残基を表し、R、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を表す。また、a、bは1又は2の整数であり、各々ベンゼン環に置換しているR、Rの個数を表し、a=2のときRは同一でも異なっていてもよく、b=2のときRは同一でも異なっていてもよい。ここで、前記のアルキル基、アリール基は置換基を有していてもかまわない。)
そして、これにより感光体表面の静電潜像にトナーを供給して静電潜像を長期間、現像化可能であるトナー担持体、これを備えた現像装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明による一実施形態の現像装置の概略構成を示す断面図である。 本発明における櫛歯電極方式トナー担持体例の電界変化の状態と電極の形状の説明図である。 図1で示す現像装置例の構成を示す斜視図である。 図1で示す現像装置例のトナーのクラウド状態を説明する模式図である。 本発明における二成分現像の現像装置の実施形態例を示す図である。 本発明における上下電極方式トナー担持体例の電界変化の状態と電極の形状の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態の現像装置(及びこれを用いた画像形成装置)の概略構成例を示す図である。
図1において、(1)は矢印(A)方向に回転するドラム状の感光体、(2)は感光体(1)の表面を一様に帯電する帯電ローラ、(3)は画像情報に対応するレーザー光等を感光体(1)の表面に照射する露光装置、(4)は感光体(1)の表面に形成された静電潜像にトナーを供給する現像装置である。(5)は感光体(1)の表面に現像装置(3)で形成されたトナー像を転写用紙等の転写材(P)上に転写する転写ローラ、(6)は転写材(P)にトナー像を転写した後に感光体(1)の表面に残存するトナーを感光体(1)の表面から除去するクリーニング装置である。(7)は、転写材(P)上に転写された未定着トナー像を加熱、加圧して転写材(P)上に定着させる定着装置である。
この画像形成装置によって転写材(P)上にトナー画像を形成する方法について説明する。
矢印(A)方向に回転する感光体(1)の表面を、帯電ローラ(2)によって所定の電圧を印加して一様に帯電させる。このように一様に帯電された感光体(1)の表面に所望の画像情報に対応するレーザー光を露光装置(3)から照射して感光体(1)の表面に静電潜像を形成する。続いてこのようにして形成された静電潜像に対して、現像装置(4)からトナーを供給して静電的に付着させて静電潜像をトナー像化させる。このようにして形成されたトナー像は、転写ローラ(5)によって感光体(1)の表面と転写材(P)を圧接させて矢印(B)方向に転写材(P)を搬送させながらバイアス電圧を印加して感光体(1)の表面から転写材(P)の表面に転写される。その後転写材(P)上に転写されたトナー像は、定着装置(7)の加熱ローラ(7a)及び加圧ローラ(7b)によって加熱加圧されて転写材(P)上に定着される。このようにして転写材(P)上にトナー像を転写した感光体(1)は、感光体(1)の表面に残存するトナーをクリーニング装置(6)で除去して感光体(1)の表面をクリーニングし、再び、帯電ローラ(2)によって一様に帯電される。以後、前述のように、露光装置(3)によって静電潜像が形成され、現像装置(4)で静電潜像がトナー像化され、転写ローラ(5)で転写材(P)上にトナー像が転写され、クリーニング装置(6)で感光体(1)の表面がクリーニングされる動作が繰り返される。
前記のように、本発明においては、感光体(1)の表面に形成された静電潜像をトナーでトナー像化する現像装置(4)に特徴を有する。
(一成分現像の帯電手段の説明)
本発明の一実施形態である現像装置(4)は、図1に示すように、トナー(T)を収納する容器(8)内に、トナーを感光体(1)に容器(8)の開口部(8a)から供給するトナー担持体である現像ローラ(9)が回転可能に取り付けられ、図示しない駆動手段によって矢印(C)方向に回転されるようになっている。そして、循環パドル(10)によってトナー(T)を攪拌しながら循環させてトナー(T)を帯電させると共にトナー(T)を現像ローラ(9)の表面に供給する。
(二成分現像の帯電手段の説明)
図5は本発明の別の実施形態を示す。トナー担持体である現像ローラ(9)に対しては、通常の二成分現像器(56)により二成分現像剤の穂が当接されている。具体的には、粒径50[μm]の磁性キャリア粉と粒径約6[μm]のポリエステルトナーを重量比で7〜8[wt%]混合させた二成分現像剤を、二成分現像器(56)の永久磁石を内包するマグネットスリーブ(57)によって現像ローラ(9)まで搬送し、そこでトナーの一部をマグネットスリーブ(57)と現像ローラ(9)との間に印加される直流バイアス電位によって現像ローラ(9)の表面に供給する。
このようにしてトナー(T)が供給された現像ローラ(9)は、その表面にトナー(T)を静電力によって保持しながら汲み上げられ、現像ローラ(9)と所定間隔を有して容器(8)に取り付けられたブレード状のトナー規制部材(11)によって汲み上げられるトナー量が規制されている。現像ローラ(9)は、後述するように、開口部(8a)で交番電界が印加されてトナー(T)のクラウドが形成される。その結果、このクラウドからトナー(T)が静電気的に感光体(1)の表面の静電潜像に供給されてトナー像が形成されるようになっている。なお、図1の符号(12)は、補給トナーを供給するトナー供給口である。
電極の構成に示すように、図2及び図6に示すように、2種類の構成がある。
(櫛歯電極印加方式)
現像ローラ(9)は、図2(a)、(b)(なお、図2(a)は図2(b)の上面図におけるA−A’における断面図である。)に示すように、線状の複数の電極(9bAa)を有する第1の電極パターン(9bA)と線状の複数電極(9bBb)を有する第2の電極パターン(9bB)とが、電極(9bAa)と電極(9bBb)とが交互に現像ローラの軸方向に平行に形成されている。なお、電極パターン(9bA)、(9bB)の形成は、図3の回転軸(9d)を有する円筒状に成形された支持体(93)の周面に蒸着での銅薄膜が形成されたものからフォトレジスト法によって所望の形状に加工することにより可能である、
電極の形成方法について特に限定はなく、フォトレジスト法を用いたパターニング以外に、例えばインクジェット装置等を用いた描画により形成しても構わない。また、樹脂支持体(93)の大きさについて特に限定はなく、発明の実施者が適宜選択したものを用いればよい。また、電極(9bAa)と電極(9bBa)と電極(9bBb)各々の幅(d)、及び電極(9bAa)と電極(9bBb)との間の間隔(D)についても特に限定はなく、発明の実施者が適宜定めればよい。
支持体(93)としては、ポリイミド、ポリカーボネート、ナイロン、フッ素系樹脂、ポリアセタール、フェノール、ポリスチレン等の合成樹脂から形成された円筒状の絶縁性支持体、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、チタン、ステンレスなどを切削、研摩などの金属加工をした円筒状の金属の導電性支持体(9a)前記合成樹脂を被覆したものを使用することができる。
さらに、この電極パターン(9bA)、(9bB)上にこれらの電極(9bA)、(9bB)を被覆して保護するための表面層(9c)が形成されている。
本発明において、発明者は長期間トナーのクラウドを安定的に形成可能とするトナー担持体表面層構成材料を鋭意探索した結果、一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物が表面層(9c)に含有されている場合、詳しい原理は明らかになっていないが、長期間トナーのクラウドを安定的に形成可能であることを見出した。
Figure 0005282958
一般式(1)中においてR、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、RとRで形成する炭素数5〜8の環状炭化水素残基を表し、R、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を表す。またa、bは1または2の整数であり、各々ベンゼン環に置換しているR、Rの個数を表し、a=2のときRは同一でも異なっていてもよく、b=2のときRは同一でも異なっていてもよい。ここで、前記のアルキル基、アリール基は置換基を有していてもかまわない。
一般式(1)に含まれる構造の具体例を下記(M−1)〜(M−19)に示すが、本発明に用いることのできる材料はこれらに限定されるものではない。
Figure 0005282958
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溶媒に溶解する際の扱いやすさから、重合化合物の分子量が30000〜60000であると好ましい。
また、表面層にはポリカーボネート樹脂に添加剤としてレベリング剤が含有されていてもよい。
レベリング剤としては、公知の材料を用いることができるが、微量で高い平滑性を付与することができるシリコーンオイル系のレベリング剤が特に好ましい。シリコーンオイルの例としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、アルキル変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、高級脂肪酸変性シリコーンオイル、高級脂肪酸含有シリコーンオイル等が挙げられる。
表面層にはそのほか、可塑剤、酸化防止剤、などの添加剤を適量添加することもできる。
表面層の形成にはテトラヒドロフラン等のポリカーボネート樹脂を可溶な1種類以上の溶媒を用いて、浸漬塗工法、スプレー塗工法等の慣用される塗工法によって形成することができる。
表面層(c)膜厚はトナー担持体の表面にトナーの電界カーテンを形成でき、また、電極(9b)はトナー担持体表面への露出を防ぐことができればいずれでもかまわないが、0.1μm以上100μm以下であることが好ましい。
表面層および絶縁層はそれぞれ、複数の層を成していてもよいが、表面層の最表層には一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物が含まれていなければならない。
電極パターン(9b)の電極(9bA)と(9bB)は、それぞれ、図3に示すように、対向する端部側がそれぞれ長く形成されており、この長くなった端部(9bA1)及び(9bB1)の部分が露出されてそれぞれ容器(8)の開口部(8a)側に取り付けられた端子(13A)、(13B)と電気的に接続されていてもよい。端子(13A)、(13B)には、交番電圧(14)が印加され、端子(13A)及び(13B)から印加された交番電界によって、電極パターン(9b)の複数の電極(9bA)と(9bB)間の電界が時間的に変化する。その結果、電極パターン(9b)の電極(9bA)と(9bB)間に印加された電界によって、現像ローラ(9)の表面層(9c)上に保持されたトナー(T)が、図4に示すように、感光体(1)の表面と現像ローラ(9)の表面層(9c)との間で飛翔してクラウドを形成し、このクラウドのトナー(T)が感光体(1)の表面に形成された静電潜像に向かって静電気的に吸引、付着してトナー像を形成するようになっている。
このようなクラウドの形成は、電極パターン(9b)の電極(9bA)及び(9bB)の幅(d)、間隔(D)及び交番電圧等によって影響される。電極パターンのサイズについて特に限定はないが、図3の現像ローラにおいて良好なクラウドを形成するには、電極パターン(9b)の電極(9bA)及び(9bB)の幅(d)、間隔(D)をそれぞれ40μm〜250μmの幅、85μm〜500μmの間隔とすれば良い。また、交番電圧としては、周波数100Hz〜5KHz、100V〜3KVが好適である。
なお、本実施形態における現像ローラ(9)においては、交番電圧電源として単相の交番電圧を使用するようにしているが、周期の異なる複数相の交番電圧電源も使用することが可能である。この場合、電極パターン(9b)として前記周期に対応させて端部の長さが異なる複数の電極(9b)を隣接して形成し、同一長さの端部同士で接続する複数の端子を取り付け、各端子から周期の異なる相の交番電圧を印加するようにしても良い。このような周期の異なる複数相の交番電圧電源を使用する場合には、進行波状のクラウドを形成することが可能となる。
(上下電極印加方式)
図6には、他方の例としての上下電極印加方式が示される。図2と同じ符号は、同様な意味を表わす。但し、この例の場合、支持体(導電性)が接地されていて、電極(9bAa)の代わりに支持体(91A)を導電性にし、この電極と上電極(9bB)との間に電極対が形成される。電極の図6に示すように、導電性支持体をA相、フォトレジスト法により形成した電極をB相としてもよい。櫛歯電極印加方式と決定的に異なる点は、支持体は絶縁性支持体ではなく、導電性支持体に絶縁膜を被覆したものである。
すなわち、図6(a)、(b)(なお、図6(a)は図6(b)の上面図におけるA−A’における断面図である。)に示すように、導電性支持体(9bA)上に絶縁層(95)を設けた支持体を用い、上記櫛歯電極方式の2つの電極(9bA)、(9bB)の一方の電極の機能を導電性支持体(91A)に担わせ、導電性支持体(91A)をA相、絶縁層(95)上に形成され表面層(9c)で保護された複数の線状の電極(9bB)を有する電極パターン(9b)をB相とし、導電性支持体(91A)と電極(9bB)との間の電位差によりトナー粒子をホッピングさせトナークラウドを形成するものである。電極(91bB)は表面層(9c)で覆われている。なお、導電性支持体(91A)としては、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電性の優れた材料からなる支持体を用いることができる。この他、ポリイミド、ポリカーボネート、ナイロン、フッ素系樹脂、ポリアセタール、フェノール、ポリスチレン等の合成樹脂から形成された支持体上にアルミニウム、アルミニウム合金等の導電性の優れた材料からなる導電性膜を被覆したものを用いてもよい。また、導電性支持体(91A)の大きさについて特に限定はなく、発明の実施者が適宜選択したものを用いればよい。また、電極(9bB)の幅(d)、及び電極(9bB)(9bB)間の間隔(D)についても特に限定はなく、発明の実施者が適宜定めればよい。
上述の表面層(9c)は、前記一般式(1)のポリカーボネート樹脂の他、帯電したトナー表面の電荷を受容するアクセプタを添加したものから形成されていてもよい。表面層(9c)の厚さについて特に限定はないが、電極とトナーとの間にリークが生じず、且つ電界強度が弱くなりすぎないように膜厚は、3μm以上20μm以下であることが好ましい。表面層(9c)をこのような膜厚とすることでホッピング電界強度の低下によるトナークラウドの不安定化が生じにくくなる。
前記アクセプタとしては、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミドの他、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4−オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、ジフェノキノン誘導体などの電子受容性物質が挙げられる。
これらの電子受容性物質は、単独または2種以上の混合物として用いることができる。なお、表面層における電子受容性物質の含有量について特に限定はないが、トナークラウド形成直後の現像ローラの表面電位が初期値(0V)となるように約40wt%の濃度で含有させることが好ましい。
また、絶縁層(95)は、前記一般式(1)のポリカーボネート樹脂の他、ポリエステル、ポリイミド、他の種類のポリカーボネート、ナイロン、フッ素系樹脂、ポリアセタール、フェノール、ポリスチレン等の合成樹脂、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂等の三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等の中から選択された一または二以上の絶縁性を有する材料を併用してもよい。
本発明におけるトナーは、ワックスを含有していても、含有していなくても構わない。トナーとトナー担持体の表面が接触する際に生じる電荷移動によりトナー担持体の表面電位が著しく変動することを抑制するために、前記表面層(9c)のイオン化ポテンシャルをトナーのイオン化ポテンシャルよりも0.2eV以上大きくすることが好ましい。
上記実施形態においては、トナー担持体として回転するローラを使用したが、本発明によるトナー担持体としては、ローラに限らず、絶縁性支持体上に所定間隔で複数の電極を配設し、これらの複数の電極を被覆した表面層を形成した無端状のベルトを使用し、無端状ベルトを現像装置(4)の開口部(8a)上で回転移送させるようにすることもできる。また、絶縁性支持体上に所定間隔で複数の電極を配設し、これらの複数の電極を被覆した表面層を形成した円弧状支持体を現像装置(4)の開口部(8a)上に固定して配設したものであっても同様の作用、効果を達成することが可能である。
また、本発明において、発明者は長期間トナーのクラウドを安定的に形成可能とするトナーを鋭意探索した結果、少なくとも樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー組成物を溶媒に溶解乃至は分散させたトナー組成液を、気相中で液滴化し、次いで該液滴を固化して製造されたトナーを用いた場合、長期間トナーのクラウドを安定的に形成可能であることを見出した。
(トナー)
前記トナーの粒度分布(重量平均粒径/数平均粒径)が1.00〜1.15であることが特徴であるが、それらに使用されるトナー材料としては従来の電子写真用トナーと同様のものが使用できる。すなわち、スチレンアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオール系樹脂、エポキシ系樹脂、等のトナーバインダーを各種有機溶媒に溶解し、着色剤を分散、かつ、離型剤及び分散安定剤であるグラフト重合体を分散又は溶解し、これを前記トナー製造方法により微小液滴とし乾燥固化させることで、目的とするトナー粒子を作製することが可能である。また、上記材料を熱溶融混練し得られた混練物を各種溶媒に一度溶解乃至分散した液を、前記トナー製造方法により微小液滴とし乾燥固化させることで、目的のトナーを得ることも可能である。離型剤及びグラフト重合体をトナー中に添加することにより、耐オフセット性が向上するとともに、離型剤の分散粒径を微小化できるとともに再凝集することを防止できるためノズルの詰まりを防止することができる。
(トナー組成物)
前記トナー組成物としては、少なくとも樹脂及び着色剤、離型剤、必要に応じて前記グ
ラフト重合体とを含有し、さらに必要に応じて、帯電制御剤、磁性体、流動性向上剤、滑
剤、クリーニング助剤、抵抗調整剤等のその他の成分を含有する。
前記トナー組成物を溶媒に溶解乃至分散させたトナー組成液を、ノズルから放出して液
滴化してトナー粒子を製造する。
(溶媒)
溶媒は、有機溶媒が好ましく、有機溶媒としては、特に限定されないが、除去が容易であることから、沸点が150℃未満であることが好ましく、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等が挙げられ、二種以上併用してもよい。中でも、ポリエステル樹脂の溶解性に優れることから、有機溶媒は、溶解度パラメーターが8〜9.8(cal/cm1/2であることが好ましく、8.5〜9.5(cal/cm1/2がさらに好ましい。さらには、離型剤の変性基との相互作用性が大きく、離型剤の結晶成長を効果的に抑制することができるため、エステル系溶媒及びケトン系溶媒が好ましく、除去が容易であることから、酢酸エチル、メチルエチルケトンが特に好ましい。
(樹脂)
前記樹脂としては、少なくとも結着樹脂が挙げられる。前記結着樹脂としては、特に制限はなく、通常使用される樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、スチレン系単量体、アクリル系単量体、メタクリル系単量体等からなるビニル重合体、これらの単量体又は2種類以上からなる共重合体、ポリエステル系重合体、ポリオール樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、石油系樹脂、などが挙げられる。
前記スチレン系単量体としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−フエニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−アミルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−へキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロロスチレン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン等のスチレン、又はその誘導体、などが挙げられる。
前記アクリル系単量体としては、例えば、アクリル酸、あるいはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸n−ドデシル、アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸、又はそのエステル類、などが挙げられる。
前記メタクリル系単量体としては、例えば、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸n−ドデシル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸又はそのエステル類、などが挙げられる。
前記ビニル重合体、又は共重合体を形成する他のモノマーの例としては、以下の(1)〜(18)が挙げられる。
(1)エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレフイン類;
(2)ブタジエン、イソプレン等のポリエン類;
(3)塩化ビニル、塩化ビニルデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類;
(4)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;
(5)ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;
(6)ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;
(7)N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物;
(8)、ビニルナフタリン類;
(9)アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸若しくはメタクリル酸誘導体等;
(10)マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸の如き不飽和二塩基酸;
(11)マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物の如き不飽和二塩基酸無水物;
(12)マレイン酸モノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸モノブチルエステル、シトラコン酸モノメチルエステル、シトラコン酸モノエチルエステル、シトラコン酸モノブチルエステル、イタコン酸モノメチルエステル、アルケニルコハク酸モノメチルエステル、フマル酸モノメチルエステル、メサコン酸モノメチルエステルの如き不飽和二塩基酸のモノエステル;
(13)ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル酸の如き不飽和二塩基酸エステル;
(14)クロトン酸、ケイヒ酸の如きα,β−不飽和酸;
(15)クロトン酸無水物、ケイヒ酸無水物の如きα,β−不飽和酸無水物;
(16)該α,β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物、アルケニルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、これらの酸無水物及びこれらのモノエステルの如きカルボキシル基を有するモノマー;
(17)2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸ヒドロキシアルキルエステル類;
(18)4−(1−ヒドロキシ−1−メチルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メチルへキシル)スチレンの如きヒドロキシ基を有するモノマー。
本発明のトナーにおいて、結着樹脂のビニル重合体、又は共重合体は、ビニル基を2個以上有する架橋剤で架橋された架橋構造を有していてもよい。この場合に用いられる架橋剤としては、芳香族ジビニル化合物として、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、などが挙げられる。アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類として、例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6へキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、これらの化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの、などが挙げられる。エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類として、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、これらの化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの、などが挙げられる。
その他、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物、ジメタクリレート化合物も挙げられる。ポリエステル型ジアクリレート類として、例えば、商品名MANDA(日本化薬社製)が挙げられる。
多官能の架橋剤としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの、トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテートが挙げられる。
これらの架橋剤は、前記ビニル重合体、又は共重合体を形成する他のモノマー100質量部に対して、0.01〜10質量部用いることが好ましく、0.03〜5質量部用いることがより好ましい。これらの架橋性モノマーのうち、トナー用樹脂に定着性、耐オフセット性の点から、芳香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼン)、芳香族基及びエーテル結合を1つ含む結合鎖で結ばれたジアクリレート化合物類が好適に挙げられる。これらの中でも、スチレン系共重合体、スチレン−アクリル系共重合体となるようなモノマーの組み合わせが好ましい。
本発明のビニル重合体又は共重合体の製造に用いられる重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、1,1’−アゾビス(1−シクロへキサンカルボニトリル)、2−(カルバモイルアゾ)−イソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2−フェニルアゾ−2’,4’−ジメチル−4’−メトキシバレロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、メチルエチルケトンパ−オキサイド、アセチルアセトンパーオキサイド、シクロへキサノンパーオキサイド等のケトンパーオキサイド類、2,2−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ブタン、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイド、ジークミルパーオキサイド、α−(tert−ブチルパーオキシ)イソプロピルべンゼン、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トリルパーオキサイド、ジ−イソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルへキシルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシエチルパーオキシカーボネート、ジ−エトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシカーボネート、アセチルシクロへキシルスルホニルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルへキサレート、tert−ブチルパーオキシラウレート、tert−ブチル−オキシベンゾエ−ト、tert−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジ−tert−ブチルパーオキシイソフタレート、tert−ブチルパーオキアリルカーボネート、イソアミルパーオキシ−2−エチルへキサノエート、ジ−tert−ブチルパーオキシへキサハイドロテレフタレート、tert−ブチルパーオキシアゼレート、などが挙げられる。
結着樹脂がスチレン−アクリル系樹脂の場合、樹脂成分のテトラヒドロフラン(THF)に可溶分のGPCによる分子量分布で、分子量3,000〜50,000(数平均分子量換算)の領域に少なくとも1つのピークが存在し、分子量100,000以上の領域に少なくとも1つのピークが存在する樹脂が、定着性、オフセット性、保存性の点で好ましい。また、THF可溶分としては、分子量分布100,000以下の成分が50〜90%となるような結着樹脂が好ましく、分子量5,000〜30,000の領域にメインピークを有する結着樹脂がより好ましく、5,000〜20,000の領域にメインピークを有する結着樹脂が最も好ましい。
結着樹脂がスチレン−アクリル系樹脂等のビニル重合体のときの酸価としては、0.1mgKOH/g〜100mgKOH/gであることが好ましく、0.1mgKOH/g〜70mgKOH/gであることがより好ましく、0.1mgKOH/g〜50mgKOH/gであることが最も好ましい。
ポリエステル系重合体を構成するモノマーとしては、以下のものが挙げられる。2価のアルコール成分としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、又は、ビスフェノールAにエチレンオキシド、プロピレンオキシド等の環状エーテルが重合して得られるジオール、などが挙げられる。
ポリエステル樹脂を架橋させるためには、3価以上のアルコールを併用することが好ましい。前記3価以上の多価アルコールとしては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、例えば、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、などが挙げられる。
ポリエステル系重合体を形成する酸成分としては、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のべンゼンジカルボン酸類又はその無水物、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸等のアルキルジカルボン酸類又はその無水物、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸等の不飽和二塩基酸、マレイン酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物等の不飽和二塩基酸無水物、などがあげられる。また、3価以上の多価カルボン酸成分としては、トリメット酸、ピロメット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、又はこれらの無水物、部分低級アルキルエステル、などが挙げられる。
結着樹脂がポリエステル系樹脂の場合は、樹脂成分のTHF可溶成分の分子量分布で、分子量3千〜5万の領域に少なくとも1つのピークが存在するのが、トナーの定着性、耐オフセット性の点で好ましく、また、THF可溶分としては、分子量10万以下の成分が60〜100%となるような結着樹脂も好ましく、分子量5千〜2万の領域に少なくとも1つのピークが存在する結着樹脂がより好ましい。
結着樹脂がポリエステル樹脂の場合、その酸価としては、0.1mgKOH/g〜100mgKOH/gであることが好ましく、0.1mgKOH/g〜70mgKOH/gであることがより好ましく、0.1mgKOH/g〜50mgKOH/gであることが最も好ましい。
本発明において、結着樹脂の分子量分布は、THFを溶媒としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される。
本発明のトナーに使用できる結着樹脂としては、前記ビニル重合体成分及びポリエステル系樹脂成分の少なくともいずれか中に、これらの両樹脂成分と反応し得るモノマー成分を含む樹脂も使用することができる。ポリエステル系樹脂成分を構成するモノマーのうちビニル重合体と反応し得るものとしては、例えば、フタル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸又はその無水物、などが挙げられる。ビニル重合体成分を構成するモノマーとしては、カルボキシル基又はヒドロキシ基を有するものや、アクリル酸若しくはメタクリル酸エステル類が挙げられる。
また、ポリエステル系重合体、ビニル重合体とその他の結着樹脂を併用する場合、全体の結着樹脂の酸価が0.1〜50mgKOH/gを有する樹脂を60質量%以上有するものが好ましい。
本発明において、トナー組成物の結着樹脂成分の酸価は、以下の方法により求め、基本操作はJIS K−0070に準ずる。
(1)試料は予め結着樹脂(重合体成分)以外の添加物を除去して使用するか、結着樹脂及び架橋された結着樹脂以外の成分の酸価及び含有量を予め求めておく。試料の粉砕品0.5〜2.0gを精秤し、重合体成分の重さをWgとする。例えば、トナーから結着樹脂の酸価を測定する場合は、着色剤又は磁性体等の酸価及び含有量を別途測定しておき、計算により結着樹脂の酸価を求める。
(2)300(ml)のビーカーに試料を入れ、トルエン/エタノール(体積比4/1)の混合液150(ml)を加え溶解する。
(3)0.1mol/lのKOHのエタノール溶液を用いて、電位差滴定装置を用いて滴定する。
(4)このときのKOH溶液の使用量をS(ml)とし、同時にブランクを測定し、このときのKOH溶液の使用量をB(ml)とし、以下の計算式(a)で算出する。ただしfはKOHのファクターである。
酸価(mgKOH/g)=[(S−B)×f×5.61]/W (a)
トナーの結着樹脂及び結着樹脂を含む組成物は、トナー保存性の観点から、ガラス転移温度(Tg)が35〜80℃であるのが好ましく、40〜75℃であるのがより好ましい。Tgが35℃より低いと高温雰囲気下でトナーが劣化しやすく、また定着時にオフセットが発生しやすくなることがある。また、Tgが80℃を超えると、定着性が低下することがある。
(着色剤)
前記着色剤としては、特に制限はなく、通常使用される樹脂を適宜選択して使用することができるが、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミウムレッド、カドミウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ポグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びこれらの混合物、などが挙げられる。
前記着色剤の含有量としては、トナーに対して1〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。
本発明で用いる着色剤は、樹脂と複合化されたマスターバッチとして用いることもできる。マスターバッチとともに混練されるバインダー樹脂としては、先にあげた変性、未変性ポリエステル樹脂の他に、例えば、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
前記マスターバッチは、マスターバッチ用の樹脂と着色剤とを高せん断力をかけて混合、混練して得ることができる。この際、着色剤と樹脂の相互作用を高めるために、有機溶剤を用いることができる。また、いわゆるフラッシング法と呼ばれる着色剤の、水を含んだ水性ペーストを、樹脂と有機溶剤とともに混合混練し、着色剤を樹脂側に移行させ、水分と有機溶剤成分を除去する方法も、着色剤のウエットケーキをそのまま用いることができるため、乾燥する必要がなく、好適に使用される。混合混練するには、3本ロールミル等の
高せん断分散装置が好適に使用される。
前記マスターバッチの使用量としては、結着樹脂100量部に対して、0.1〜20質量部が好ましい。また、前記マスターバッチ用の樹脂は、酸価が30mgKOH/g以下、アミン価が1〜100で、着色剤を分散させて使用することが好ましく、酸価が20mgKOH/g以下、アミン価が10〜50で、着色剤を分散させて使用することがより好ましい。酸価が30mgKOH/gを超えると、高湿下での帯電性が低下し、顔料分散性も不十分となることがある。また、アミン価が1未満であるとき、及び、アミン価が100を超えるときにも、顔料分散性が不十分となることがある。なお、酸価はJIS K0070に記載の方法により測定することができ、アミン価はJIS K7237に記載の方法により測定することができる。
また、分散剤は、顔料分散性の点で、結着樹脂との相溶性が高いことが好ましく、具体的な市販品としては、「アジスパーPB821」、「アジスパーPB822」(味の素ファインテクノ社製)、「Disperbyk−2001」(ビックケミー社製)、「EFKA−4010」(EFKA社製)、などが挙げられる。前記分散剤は、トナー中に、着色剤に対して0.1〜10質量%の割合で配合することが好ましい。配合割合が0.1質量%未満であると、顔料分散性が不十分となることがあり、10質量%より多いと、高湿下での帯電性が低下することがある。
前記分散剤の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにおけるスチレン換算質量での、メインピークの極大値の分子量で、500〜100,000が好ましく、顔料分散性の観点から、3,000〜100,000がより好ましい。特に、5,000〜50,000が好ましく、5,000〜30,000が最も好ましい。分子量が500未満であると、極性が高くなり、着色剤の分散性が低下することがあり、分子量が100,000を超えると、溶剤との親和性が高くなり、着色剤の分散性が低下することがある。
前記分散剤の添加量は、着色剤100質量部に対して1〜50質量部であることが好ましく、5〜30質量部であることがより好ましい。1質量部未満であると分散能が低くなることがあり、50質量部を超えると帯電性が低下することがある。
(離型剤)
本発明では、定着時のオフセット防止を目的として離型剤としてワックス類を含有させている。
ワックス類としては、特に制限はなく、通常トナー用離型剤として使用されるものを適宜選択して使用することができるが、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、サゾールワックス等の脂肪族炭化水素系ワックス、酸化ポリエチレンワックス等の脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物又はそれらのブロック共重合体、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう等の植物系ワックス、みつろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス、オゾケライト、セレシン、ペテロラタム等の鉱物系ワックス、モンタン酸エステルワックス、カスターワックスの等の脂肪酸エステルを主成分とするワックス類。脱酸カルナバワックスの等の脂肪酸エステルを一部又は全部を脱酸化したもの、などが挙げられる。
前記ワックス類の例としては、更に、パルミチン酸、ステアリン酸、モンタン酸、あるいは更に直鎖のアルキル基を有する直鎖アルキルカルボン酸類等の飽和直鎖脂肪酸、プランジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸等の不飽和脂肪酸、ステアリルアルコール、エイコシルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウピルアルコール、セリルアルコール、メシリルアルコール、あるいは長鎖アルキルアルコール等の飽和アルコール、ソルビトール等の多価アルコール、リノール酸アミド、オレフィン酸アミド、ラウリン酸アミド等の脂肪酸アミド、メチレンビスカプリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド等の飽和脂肪酸ビスアミド、エチレンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセパシン酸アミド等の不飽和脂肪酸アミド類、m−キシレンビスステアリン酸アミド、N,N−ジステアリルイソフタル酸アミド等の芳香族系ビスアミド、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸金属塩、脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル酸等のビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワックス、ベヘニン酸モノグリセリド等の脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化合物、植物性油脂を水素添加することによって得られるヒドロキシル基を有するメチルエステル化合物が挙げられる。
より好適な例としては、オレフィンを高圧下でラジカル重合したポリオレフィン、高分子量ポリオレフィン重合時に得られる低分子量副生成物を精製したポリオレフィン、低圧下でチーグラー触媒、メタロセン触媒の如き触媒を用いて重合したポリオレフィン、放射線、電磁波又は光を利用して重合したポリオレフィン、高分子量ポリオレフィンを熱分解して得られる低分子量ポリオレフィン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ジントール法、ヒドロコール法、アーゲ法等により合成される合成炭化水素ワックス、炭素数1個の化合物をモノマーとする合成ワックス、水酸基又はカルボキシル基の如き官能基を有する炭化水素系ワックス、炭化水素系ワックスと官能基を有する炭化水素系ワックスとの混合物、これらのワックスを母体としてスチレン、マレイン酸エステル、アクリレート、メタクリレート、無水マレイン酸の如きビニルモノマーでグラフト変性したワックスが挙げられる。
なお、これらのワックス類でもカルナウバワックス、合成エステルワックス、パラフィンワックスがオフセット防止の点から特に好ましい。
また、これらのワックスを、プレス発汗法、溶剤法、再結晶法、真空蒸留法、超臨界ガス抽出法又は溶液晶析法を用いて分子量分布をシャープにしたものや、低分子量固形脂肪酸、低分子量固形アルコール、低分子量固形化合物、その他の不純物を除去したものも好ましく用いられる。
前記ワックスの融点としては、耐ブロッキング性と耐オフセット性のバランスを取るために、60〜140℃であることが好ましく、60〜120℃であることがより好ましい。60℃未満では耐ブロッキング性が低下することがあり、140℃を超えると耐オフセット効果が発現しにくくなることがある。
また、2種以上の異なる種類のワックスを併用することにより、ワックスの作用である可塑化作用と離型作用を同時に発現させることができる。
可塑化作用を有するワックスの種類としては、例えば、融点の低いワックス、分子の構造上に分岐のあるものや極性基を有する構造のもの、などが挙げられる。
離型作用を有するワックスとしては、融点の高いワックスが挙げられ、その分子の構造としては、直鎖構造のものや、官能基を有さない無極性のものが挙げられる。使用例としては、2種以上の異なるワックスの融点の差が10℃〜100℃のものの組み合わせや、ポリオレフィンとグラフト変性ポリオレフィンの組み合わせ、などが挙げられる。
2種のワックスを選択する際には、同様構造のワックスの場合は、相対的に、融点の低いワックスが可塑化作用を発揮し、融点の高いワックスが離型作用を発揮する。このとき、融点の差が10〜100℃の場合に、機能分離が効果的に発現する。10℃未満では機能分離効果が表れにくいことがあり、100℃を超える場合には相互作用による機能の強調が行われにくいことがある。このとき、機能分離効果を発揮しやすくなる傾向があることから、少なくとも一方のワックスの融点が60〜120℃であることが好ましく、60〜100℃であることがより好ましい。
前記ワックスは、相対的に、枝分かれ構造のものや官能基の如き極性基を有するものや主成分とは異なる成分で変性されたものが可塑作用を発揮し、より直鎖構造のものや官能基を有さない無極性のものや未変性のストレートなものが離型作用を発揮する。好ましい組み合わせとしては、エチレンを主成分とするポリエチレンホモポリマー又はコポリマーとエチレン以外のオレフィンを主成分とするポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーの組み合わせ、ポリオレフィンとグラフト変成ポリオレフィンの組み合わせ、アルコールワックス、脂肪酸ワックス又はエステルワックスと炭化水素系ワックスの組み合わせ、フィッシャートロプシュワックス又はポリオレフィンワックスとパラフィンワックス又はマイクロクリスタルワックスの組み合わせ、フィッシャートロプシュワックスとポルリオレフィンワックスの組み合わせ、パラフィンワックスとマイクロクリスタルワックスの組み合わせ、カルナバワックズ、キャンデリラワックス、ライスワックス又はモンタンワックスと炭化水素系ワックスの組み合わせが挙げられる。
いずれの場合においても、トナー保存性と定着性のバランスをとりやすくなることから、トナーのDSC測定において観測される吸熱ピークにおいて、60〜110℃の領域に最大ピークのピークトップ温度があることが好ましく、60〜110℃の領域に最大ピークを有しているのがより好ましい。
前記ワックスの総含有量としては、結着樹脂100質量部に対し、0.2〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。
本発明では、DSCにおいて測定されるワックスの吸熱ピークの最大ピークのピークトップの温度をもってワックスの融点とする。
前記ワックス又はトナーのDSC測定機器としては、高精度の内熱式入力補償型の示差走査熱量計で測定することが好ましい。測定方法としては、ASTM D3418−82に準じて行なう。本発明に用いられるDSC曲線は、1回昇温、降温させ前履歴を取った後、温度速度10℃/minで、昇温させたときに測定されるものを用いる。
次に、本発明による一実施形態の現像ローラの作製について実施例に基づいて説明する
[絶縁性支持体用塗布液]
下記材料を混合し、絶縁性支持体形成用塗布液とした。
アルキッド樹脂 30重量部
メラミン樹脂 20重量部
2−ブタノン 60重量部
[表面層塗布液]
下記材料を混合し、表面層形成用塗布液とした。
テトラヒドロフラン70重量部とシクロヘキサノン20重量部の混合溶媒に、構造単位M−15からなる分子量50000の重合化合物(実施例1)を10重量部、シリコーンオイル(KF−50(信越化学工業社製))0.002重量部を溶解し、表面層用塗工液を作製した。
上記構造単位M−15からなる分子量50000の重合化合物に替えて、構造単位M−1からなる分子量37500の重合化合物を用いて表面層塗布液を作製した。
上記構造単位M−15からなる分子量50000の重合化合物に替えて、構造単位M−9からなる分子量60000の重合化合物を用いて表面層塗布液を作製した。
上記構造単位M−15からなる分子量50000の重合化合物に替えて、構造単位M−14からなる分子量30000の重合化合物を用いて表面層塗布液を作製した。
直径16mm、長さ230mmの円柱状のアルミニウム管を上記絶縁性支持体形成用塗布液に浸漬させて20μm厚の絶縁膜で被覆することにより絶縁性支持体(9a)を作成した。絶縁性支持体(9a)上に蒸着によって導電性金属箔膜である0.8μm厚みの銅箔膜を形成した。さらに、銅箔膜上に5μm厚みのレジスト膜を塗布した。銅箔膜及びレジスト膜に覆われた絶縁性支持体(9a)に幅(d)=100μm、長さ(L)=200mmの線状の複数の電極(9bA)及び(9bB)を間隔(D)=200μmで離間させた電極パターン(9b)をレーザー描画機で露光して、NaCO水溶液中で現像した後、FeCl水溶液に浸漬させてエッチングを行い、電極パターン(9b)を有する電極(9bA)及び(9bB)を形成した。
次に、このようにして所定の電極パターン9bを有する電極を形成した絶縁性支持体(9a)上に設けられた電極(9bA)、(9bB)上に表面層形成用塗布液を絶縁性支持体(9a)の両端で電極軸(9bA1)及び(9bB1)が露出するようにして塗布し、これらの電極(9bA)、(9bB)を覆う表面層(9c)を10μm厚で形成した。このようにして作製した現像ローラ(9)を現像装置(4)に組み込み、現像装置(4)の開口部(8a)に取り付けた端子(13A)及び(13B)に−400Vと0Vのそれぞれをピークに持つことによって常時平均電位が−200Vとなる交流バイアスを5KHzの周波数で交流電源から印加した。
この場合、奇数番目電極群(9bA)と偶数番目電極群(9bB)の交流バイアスは逆位相である。
また、実施例で用いるトナーの作製方法について以下に示す。
(ワックス分散液製造例−1)
撹拌羽と温度計をセットした容器に、ワックス分散樹脂としてのポリエステル樹脂(重量平均分子量2万)120質量部、カルナバワックス40質量部、グラフト重合体40質量部、酢酸エチル800質量部を仕込み、85℃に加温し20分間撹拌しポリエステル樹脂、カルナバワックス及びグラフト重合体を溶解させた後、急冷しカルナバワックスの微粒子を析出させた。この分散液をビーズ分散機(スターミルラボスター LMZ06;アシザワ・ファインテック社製)を用いて強力なずり応力によりさらに細かく分散した。分散条件を以下に示す。これにより重量平均粒径0.8μm、開口径10μmのノズルに対して8%の分散粒径であるワックス分散液1(W−1)を得た。
・ ビーズ; PSZ 0.3mmΦ
・ ビーズ充填量; 80%
・ 粉砕室回転数(周速); 2500rpm(10m/sec)
・ 送液速度; 300ml/min
・ 分散時間; 1hr
−着色剤分散液の調製−
先ず、着色剤としての、カーボンブラックの分散液を調製した。
カーボンブラック(Regal400;Cabot社製)20質量部、顔料分散剤2質量部を、酢酸エチル78質量部に、攪拌羽を有するミキサーを使用し、一次分散させた。該顔料分散剤としては、アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製)を使用した。得られた一次分散液を、ダイノーミルを用いて強力なせん断力により細かく分散し、凝集体を完全に除去した二次分散液を調製した。更に、0.45μmの細孔を有するフィルター(PTFE製)を通過させ、サブミクロン領域まで分散させた液を調製した。
−トナー組成液の調製−
前記カーボンブラック分散液15質量部、前記ワックス分散樹脂と同様のポリエステル樹脂酢酸エチル溶解液(重量平均分子量2万、固形分20%)100質量部、及びワックス分散液(W−1)30質量部、酢酸エチル150質量部を攪拌羽を有するミキサーを使用し混合してトナー組成液を調整した。
−トナーの作製−
得られたトナー組成液を、図示してない特開2008−276146号公報記載のトナー製造装置のリング型振動子のヘッドに供給した。なお、使用した薄膜は、外径8.0mmで厚み20μmのニッケル板に、真円形状の直径10μmの吐出孔(ノズル)を、電鋳法による加工で作製した。吐出孔は各吐出孔間の距離が100μmとなるように千鳥格子状に、薄膜の中心の約5mmφの範囲にのみ設けた。圧電体としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を積層して使用し、振動周波数は100KHzとした。
分散液調製後、以下のようなトナー作製条件で、液滴を吐出させた後、該液滴を乾燥固化することにより、トナー母体粒子を作製した。
〔トナー作製条件〕
乾燥空気流量 :分散用窒素ガス 2.0L/分、
装置内乾燥窒素ガス 30.0L/分
装置内温度 :27〜28℃
露点温度 :−20℃
ノズル振動数 :98kHz
乾燥固化した粒子は、1μmの細孔を有するフィルターで吸引捕集した。さらに、この粒子に対して、疎水性シリカ(H2000、クラリアントジャパン社製)2.0質量%をヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)を用いて外添処理を行い、ブラックトナーを得た。
これらの現像装置およびトナーをimagio Neo C320の黒ステーションに組み込んで画像出力を行い、初期と5万枚画像出力後のトナー担持体上でのトナー飛翔状況、異常画像発生の有無などを比較した。
(比較例1〜4)
また、比較のため、比較例として、前述の実施例1〜4と同様の現像ローラをそれぞれ使用し、imagio MP C5000用ブラックトナーを用いて、実施例と同様の評価を行なった。imagio MP C5000用トナーは重合法により製造されたトナーである。
(比較例5)
[絶縁性支持体用塗布液]
下記材料を混合し、絶縁性支持体形成用塗布液とした。
アルキッド樹脂 30重量部
メラミン樹脂 20重量部
2−ブタノン 60重量部
[表面層塗布液]
絶縁性支持体用塗布液を表面層形成用塗布液とした。
トナーは気相中液滴化法のトナーを用いた。
(比較例6)
[絶縁性支持体用塗布液]
下記材料を混合し、絶縁性支持体形成用塗布液とした。
アルキッド樹脂 30重量部
メラミン樹脂 20重量部
2−ブタノン 60重量部
[表面層塗布液]
シリコーン樹脂(RSR213(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)をスプレー塗工した。
トナーは気相中液滴化法のトナーを用いた。
(比較例7)
[絶縁性支持体用塗布液]
下記材料を混合し、絶縁性支持体形成用塗布液とした。
アルキッド樹脂 30重量部
メラミン樹脂 20重量部
2−ブタノン 60重量部
[表面層塗布液]
下記材料を混合し、表面層形成用塗布液とした。
ポリエステル樹脂(バイロン20SS(東洋紡社製))89重量部、メラミン樹脂(サイメル325(三井サイテック社製))143重量部をメチルエチルケトン238重量部に溶解し、表面層用塗工液を作製した。
トナーは気相中液滴化法のトナーを用いた。
(比較例8)
比較例5と同様の現像ローラをそれぞれ使用し、imagio MP C5000用ブラックトナーを用いて、実施例と同様の評価を行なった。imagio MP C5000用トナーは重合法により製造されたトナーである。
(比較例9)
比較例6と同様の現像ローラをそれぞれ使用し、imagio MP C5000用ブラックトナーを用いて、実施例と同様の評価を行なった。imagio MP C5000用トナーは重合法により製造されたトナーである。
(比較例10)
比較例7と同様の現像ローラをそれぞれ使用し、imagio MP C5000用ブラックトナーを用いて、実施例と同様の評価を行なった。imagio MP C5000用トナーは重合法により製造されたトナーである。
各実施例及び比較例の測定結果を表1に示す。
実施例ではトナーの飛翔に異常がおきることは少なく、出力画像に問題が生じることはなかった。一方、比較例ではトナー飛翔に異常が生じ、出力画像にも異常が生じた。
Figure 0005282958
Figure 0005282958
1 感光体
2 帯電ローラ
3 露光装置
4 現像装置
5 転写ローラ
6 クリーニング装置
7 定着装置
7a 加熱ローラ
7b 加圧ローラ
8 容器
8a 開口部
9 現像ローラ
9a 支持体
9b 電極パターン
9bA 電極
9bB 電極
9c 表面層
9d 回転軸
9bA1 端部
9bB1 端部
10 循環パドル
11 トナー規制部材
12 トナー供給口
13A 端子
13B 端子
14 交番電圧
9bA 電極パターン
9bAa 電極
9bB 電極パターン
9bBb 電極
91A 導電性支持体
93 支持体
95 絶縁層
A 回転方向
B 搬送方向
C 回転方向
D 間隔
T トナー
d 幅
56 二成分現像器
57 マグネットスリーブ
59 交番電圧
60 容器
61 現像剤攪拌装置
62 現像剤攪拌装置
63 現像剤
特開平3−21967号公報 特開2004−198675号公報 特開2007−133388号公報 特開2008−070674号公報

Claims (11)

  1. トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像装置において、前記トナーは、少なくとも樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー組成物を溶媒に溶解乃至は分散させたトナー組成液を、気相中で液滴化し、次いで該液滴を固化して製造された気相中での液滴固化トナーであり、前記トナー担持体は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、前記電界を発生させる電極と、該電極を被覆する表面層とを有し、該表面層は、下記一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物を含有しているものであることを特徴とするホッピング現像装置。
    Figure 0005282958
    (一般式(1)において、R、Rは水素原子、アルキル基、アリール基、RとRで形成する炭素数5〜8の環状炭化水素残基を表し、R、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基を表す。また、a、bは1又は2の整数であり、各々ベンゼン環に置換しているR、Rの個数を表し、a=2のときRは同一でも異なっていてもよく、b=2のときRは同一でも異なっていてもよい。ここで、前記のアルキル基、アリール基は置換基を有していてもかまわない。)
  2. 前記トナー担持体の他に、前記トナーを帯電させるトナー帯電手段を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記トナーは、その粒度分布(重量平均粒径/数平均粒径)が1.00〜1.15であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記トナーは、離型剤を含むものであり、その含有量が樹脂100質量部に対して0.2〜20質量部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記トナーの重量平均粒径が3μm〜10μmであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記トナー担持体の前記電極は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、電界を発生させるものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記トナー担持体は、前記感光体と空間を有して対面する非接触状態に配置されるものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 前記トナー担持体が有する複数の相対する電極が櫛歯に配置されたものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 前記トナー担持体が有する複数の相対する電極のうち、一方が下部支持体であり、他方がその上部に絶縁層を介して設けられた複数の電極であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の現像装置。
  10. 像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程、及び、トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像工程を含む画像形成方法において、前記トナーは、少なくとも樹脂、着色剤、離型剤を含有するトナー組成物を溶媒に溶解乃至は分散させたトナー組成液を、気相中で液滴化し、次いで該液滴を固化して製造された気相中での液滴固化トナーであり、前記トナー担持体は、絶縁性支持体と、前記絶縁性支持体上にトナーの搬送方向に配列され、前記電界を発生させる電極と、該電極を被覆する表面層とを有し、該表面層は、上記一般式(1)で示される構造単位を含む重合化合物を含有しているものであることを特徴とする画像形成方法。
  11. 像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、及び、トナー担持体に担持されたトナーを、該トナー担持体が有する複数の電極が形成する電界によってホッピングさせ、該トナー担持体と対面する感光体表面の静電潜像を現像するホッピング現像手段を含む画像形成装置において、該ホッピング現像手段が請求項1乃至9のいずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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