JP5282952B2 - 自動二輪車用電力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アイドリング時にランプにチラツキが生じず、かつこのときの余剰電力の有効利用が可能な自動二輪車の電力制御装置に関する。
エンジン駆動の自動二輪車(原動機付自転車を含む)では、たとえば、交流発電機の負電圧出力によりランプの点灯を行なうとともに、当該交流発電機の正電圧出力によりバッテリーの充電、車体負荷(電装部品等)の駆動が行なわれる(特許文献1等参照)。
この種の自動二輪車の電力制御装置を図7に示す。図7の電力制御装置8では、単相発電機81はエンジン87のトルクによる動作する。単相発電機81の出力端子は、ランプ点灯用のサイリスタ821を介してランプ83に接続されるとともに、バッテリー充電用のサイリスタ822を介してバッテリー84および車体負荷端子LTに接続されている。
サイリスタ821のカソードKは、単相発電機81の出力端子に接続されており、アノードAはランプ83に接続され、ゲートGはランプ電圧制御回路85に接続されている。また、サイリスタ822のアノードAは、単相発電機81の出力端子に接続されており、カソードKはバッテリー84の正極および車体負荷端子に接続され、ゲートGはバッテリー電圧制御回路86に接続されている。
位相検出器88は単相発電機81の出力電圧VGの位相を検出しており、ランプ電圧制御回路85およびバッテリー電圧制御回路86は、位相検出器88からの位相情報を取得している。
ランプ電圧制御回路85は単相発電機81の負電圧出力V-がランプ83に与えられるようにサイリスタ821を駆動し、バッテリー電圧制御回路86は、単相発電機81の正電圧出力がバッテリー84および図示しない車体負荷端子に与えらえるようにサイリスタ822を駆動する。
図8に、単相発電機81の回転数Nと、単相発電機81の負電圧出力V-との関係を示す。
図9(A)に単相発電機81の出力電圧VG(正電圧出力をV+で、負電圧出力をV-で示す)示し、図9(B),(C)に ランプ点灯用サイリスタ821の出力(ランプ点灯電流IL)およびバッテリー充電用サイリスタ822の出力(バッテリー充電電流IB)を示す。なお、図9(A)では、単相発電機81の負電圧出力V-が制御電圧(設定電圧)VCLよりも十分に大きい場合(図8における回転数領域Y2のうち回転数Nが高い領域)の、出力電圧VGを示し、図9(B),(C)では、ランプ点灯電流IL(ランプ点灯用サイリスタ821の出力電流)とバッテリー充電電流IB(バッテリー充電用サイリスタ822の出力電流)を示している。
図9(C)では、出力電圧VGの負電圧出力V-が表れる180・のとびとびの期間
(図9(A)参照)に、ランプ83に電流ILが供給される。この場合には、ランプ83にチラツキが生じることがあるため、図10(C)に示すように、出力電圧VGの負電圧出力VLが表れる180・の期間(図10(A)参照)ごとに、当該180・の期間の一部期間だけランプ83に電流を供給している。こうすることで、ランプ83にのチラツキが解消される。
また、単相発電機81の出力電圧VGが制御電圧VCLよりも小さい場合(図8における回転数領域Y1参照)には、図11(C)に示すように、ランプ電圧制御回路85は、出力電圧VGの負電圧出力V-が表れる180・の全期間(図11(A)参照)に、ランプ83に電流を供給している。
特開2003-047298
ところが、自動二輪車が信号待ち等においてアイドリングを行なう場合には、回転数Nがある回転数幅で変動する(図8のアイドリング回転数領域WNI参照)。このため、発電機の負電圧出力(ランプ83に与えられる電圧VL)も変動し、結果としてランプ83にチラツキが生じてしまう。
本発明の目的は、アイドリング時にランプにチラツキが生じず、かつアイドリング時の余剰電力を有効利用できる自動二輪車の電力制御装置を提供することである。
本発明の自動二輪車用電力制御装置は、(1)から(4)(特許請求の範囲の請求項1から4に対応)を要旨とする。
(1) エンジントルクを動力とする交流発電機を電源としてランプの点灯制御を行なうランプ電圧制御回路を備えた自動二輪車用電力制御装置であって、
前記ランプ電圧制御回路は、
アイドリング回転数領域に達しない第1のエンジン回転数領域で動作する第1制御モード、
前記アイドリング回転数領域を含む第2のエンジン回転数領域で動作する第2制御モード、および、
前記アイドリング回転数領域を超える第3のエンジン回転数領域で動作する第3制御モード、
の各制御モードを有し、
第1制御モードにおいては、前記ランプに前記発電機の出力電圧をそのまま与える制御を行い、
第2制御モードでは、前記第1制御モードにおける前記出力電圧の最大実効値を設定電圧として前記ランプに与える制御を行い、
第3制御モードでは、前記定常走行時制御電圧を設定電圧として前記ランプに与える制を行なう、
ことを特徴とする自動二輪車用電力制御装置。
本発明において、アイドリングは、通常は、「車体は停止しているがエンジンがかかっている状態」を意味する。アイドリング時のエンジン回転数(発電機の回転数)は、自動二輪車の仕様により異なる。本発明では、アイドリング回転数領域は、アクセルが操作されないときの回転数から、(アクセルが操作されたかされないかによらず)交流発電機の出力が定常走行時制御電圧に達しない回転数にわたる領域と定義することもできる。
自動二輪車の発電機では、通常走行に適切な明るさでランプを点灯できる電圧(設定電圧)に対応する回転数(たとえば2000rpm)以上の回転数領域(本発明における、第3制御モードの回転数領域)では、前記ランプ電圧制御回路は、ランプに与えられる電圧が設定電圧となるように降圧点灯制御を行なう。従来技術では、設定電圧に対応する回転数より少ない回転数領域では、発電機の出力を制御することなしにランプに与えているため、ランプにチラツキが生じる。本発明では、ある回転数以上,上記設定電圧未満のアイドリング回転数領域(たとえば1400rpm近辺の回転数)を含む領域(本発明における第2制御モードの回転数領域)において、ランプ点灯制御を行なうのでランプにチラツキは生じない。
(2) 前記第2制御モードおよび第3制御モードおいて、前記ランプに電圧を与えない期間中は、前記交流発電機の出力端子をオープンにするランプ点灯スイッチを備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用電力制御装置。
本発明の電力制御装置では、ランプ電圧制御回路は、整流回路(整流素子,整流ブリッジ等)を駆動する。なお、本発明の電力制御装置に、バッテリー電圧・車体負荷駆動電圧制御回路を設けることができる。ランプ電圧制御回路とにバッテリー電圧・車体負荷駆動電圧制御回路とは、それぞれ別々の回路により構成することもできるし、一部(たとえば、CPU)を共通にして構成することもできる。ランプ電圧制御回路は、ランプを自律駆動できるように構成することもできる。
電力制御装置に、ランプ電圧制御回路と、バッテリー電圧・車体負荷駆動電圧制御回路とを設ける場合、ランプ電圧制御回路が交流発電機の負電圧出力によりランプの点灯を行い、バッテリー電圧・車体負荷駆動電圧制御回路が交流発電機の正電圧出力によりバッテリーの充電や車体負荷の駆動を行なうようにしてもよい。逆に、ランプ電圧制御回路が交流発電機の正電圧出力によりランプの点灯を行い、バッテリー電圧・車体負荷駆動電圧制御回路が交流発電機の負電圧出力によりバッテリーの充電や車体負荷の駆動を行なうようにしてもよい。
本発明では、ランプ電圧制御回路は、いわゆるオープン方式の制御を行なうことができる。一般に、自動二輪車の電力制御方式には、オープン方式と、ショート方式とがある。ショート方式では、交流発電機の出力を整流する際に、供給電力が余剰となった場合には(ランプ、バッテリー、その他車体負荷が必要とする電力を超えたときは)、供給電力の余剰分を熱消費させるが、オープン方式では、供給電力の余剰分を熱消費はせずに、実質上交流発電機に返す。(2)の態様では、第3制御モードにおける電力の余剰分はもちろん、第2制御モードにおいて生じる電力の余剰分も交流発電機に返されるので、電力の無駄な消費は生じない。たとえばバッテリーが充電電力を要求しているような場合に、当該充電を効率よく行なうことができる。
(3) 前記ランプ電圧制御回路は、
前記アイドリングの継続時間に応じて、前記第2制御モードにおける前記設定電圧を低下させることを特徴とする(1)または(2)に記載の自動二輪車用電力制御装置。
「アイドリングの継続時間」は、エンジンの回転数がアイドリング回転数領域から外れずにいる時間である。ランプ電圧制御回路は、前記設定電圧を低下させるために、 ランプに与える電圧の実効値が小さくするなるようにスイッチを動作させるが、この動作は、ランプ電圧制御回路の回路の一部として組み込まれた回路が行なってもよいし、電力制御装置内のCPUがソフトウェア的に行なってもよい。ランプ点灯電圧が所定電圧範囲にあるか否かを監視することで、「アイドリングの継続時間」を検出することもできる。
前記第2制御モードにおける前記設定電圧が低い値に固定されていると、走行を短時間停止しただけで(短時間アイドリングを行なっただけで)ランプが暗くなってしまう。逆に、前記設定電圧が高い値に固定されていると、信号待ち等での走行停止時にランプが必要以上に明るく点灯、アイドリング時にてバッテリーに供給する電力が少なくなるし、さらにアイドリング時の燃費が悪くなる。
このような不都合は、(3)の態様により解消されるし、信号待ち等において、アイドリングの継続時間に応じてランプの照度を徐々に低下させるといった効果も奏することができる。
(4) 前記ランプ電圧制御回路は、
前記第2制御モードから前記第3制御モードに推移するときの前記エンジン回転数が、前記第3制御モードから前記第2制御モードに推移するときの前記エンジン回転数よりも小さくする回路を備えたことを特徴とする(1)から(3)の何れかに記載の自動二輪車用電力制御装置。
第2制御モードから第3制御モードに推移するときのエンジン回転数と、第3制御モードから第2制御モードに推移するときのエンジン回転数が同じであると、当該エンジン回転数近傍で、第2制御モード,第3制御モード間の切り替えが頻繁に生じ、結果としてランプの照度が頻繁に変化する。(4)の態様では、第2制御モード,第3制御モード間の推移にヒステリシス特性を持たせてあるので、上記のような不都合は生じない。
本発明によれば、アイドリング時に、ヘッドライト(ランプ)にチラツキが生じない電力制御装置が提供される。
さらに、本発明では、第2制御モードにおける設定電圧を可変にすることで、信号待ち等において、ランプの照度を徐々に低下させるといった視覚効果を奏することができ、また信号待ち等での走行停止時にランプが必要以上に明るく点灯することがなくなり、アイドリング時においてバッテリーや車体負荷に供給する電力を増やすこともできる。
加えて、本発明では、第2制御モード,第3制御モード間の推移にヒステリシス特性を持たせることで、推移するエンジン回転数の近傍で、これらのモードの頻繁な切り替えは生じないので、ランプの照度が安定する。
図1は本発明の自動二輪車用電力制御装置の一実施形態を示すシステム図である。
図1のシステムは、自動二輪車用電力制御装置1と、単相発電機2と、ランプ3と、バッテリー4とを有している。
図1において、自動二輪車用電力制御装置1は、ランプ用レギュレータ11と、バッテリー・車体負荷用レギュレータ12とを備えている。なお、「バッテリー・車体負荷用レギュレータ」は、以下、説明の便宜上、「バッテリー用レギュレータ」と言う。
ランプ用レギュレータ11は、ランプ電圧制御回路111とサイリスタ112からなり、バッテリー用レギュレータ12はバッテリー電圧・車体負荷電圧制御回路(「バッテリー・電圧制御回路」と言う)121とサイリスタ122からなる。
ランプ電圧制御回路111は、ランプ3の電圧VLおよび位相検出器61からの信号RPを入力し、ランプ点灯用駆動指示信号S1を生成する。バッテリー電圧制御回路121は、バッテリー4の端子電圧VBを入力し、バッテリー充電・車体負荷駆動用の駆動信号S2を生成する。
バッテリー4の充電技術についての改良は本発明では意図していない。したがって、本実施形態では、バッテリー4の充電技術についは詳述しない。
図1において、単相発電機2はエンジン5(図1では符号「E」でも示す)に直結しており、エンジン5のトルクを動力として発電を行なっている。単相発電機2の回転数は、エンジン5の回転数と同じである。
単相発電機2の出力端子は、ランプ3の点灯用として動作するサイリスタ112のカソードKに接続されるとともに、バッテリー4の充電用や車体負荷駆動用として動作するサイリスタ122のアノードAに接続されている。
サイリスタ112のアノードAは、ランプ(ヘッドライト)3の一方の端子に接続され、ランプ(ヘッドライト)3の他方の端子はグランドGNDに接続されている。また、サイリスタ112のカソードKは、バッテリー4の正極端子と車体負荷駆動用の端子LTに接続され、バッテリー4の負極端子はグランドGNDに接続されている。
サイリスタ112のゲートGは、ランプ電圧制御回路111の駆動信号出力端子に接続され、サイリスタ122のゲートGは、バッテリー電圧制御回路121の駆動信号出力端子に接続されている。サイリスタ112は、ランプ電圧制御回路111からの信号S1により駆動され、サイリスタ122はバッテリー電圧制御回路121からの信号S2により駆動されるが、オフ状態では、それぞれ、交流発電機2の出力端子をオープン状態にすることができる。
図2により、図1に示したシステムにおけるランプ電圧制御回路111の基本動作を説明する。図2において、太実線がランプ点灯電圧VLを示し、太破線が単相発電機2の負電圧出力V-を示している。
図2に示すように、ランプ電圧制御回路111は、第1制御モードMOD1と、第2制御モードMOD2と、第3制御モードMOD3の3つの制御モードを有している。
ランプ電圧制御回路111は、第1制御モードMOD1ではアイドリング回転数領域WNI以下の第1のエンジン回転数領域Z1(ランプ点灯電圧VLが0から設定電圧VCIの領域)で動作し、第2制御モードMOD2ではアイドリング回転数領域WNIを含む第2のエンジン回転数領域Z2(ランプ点灯電圧VLが設定電圧VCIから設定電圧VCLの領域)で動作し、第3制御モードMOD3ではアイドリング回転数領域WNIを超える第3のエンジン回転数領域Z3(ランプ点灯電圧VLが設定電圧VCLを超える領域)で動作する。
ランプ電圧制御回路111は、第1制御モードMOD1においては、ランプ3にランプ点灯電圧VLをそのまま与える制御を行う。
ランプ電圧制御回路111は、第2制御モードMOD2では、第1制御モードMOD1におけるランプ点灯電圧VLの最大実効値を設定電圧(VCI)としてランプ3に与える制御を行なう。
ランプ電圧制御回路111は、第3制御モードMOD3では、定常走行時制御電圧を設定電圧(VCL)として前記ランプに与える制御を行なう。
第2制御モードMOD2および第3制御モードMOD3では、ランプ点灯電圧VLは、負電圧出力V-よりも低いので、電圧の余剰分EPVL(図2の斜線で示す領域)は、単相発電機2に返される。
図3により、ランプ電圧制御回路111の具体的な動作を説明する。たとえば、自動二輪車が通常走行中に信号待ちの状態になると、エンジン回転数(発電機回転数)NがNcに低下し、回転数領域は、第3回転数領域Z3から第2回転数領域Z2に推移する([1]参照)。Ncは、第2回転数領域Z2と第3回転数領域Z3との境界の回転数(制御電圧切り替え時の回転数)である。
ランプ3に与えられていた電圧VLは、設定電圧VCLから設定電圧VCIに低下し、ランプ3は減光する。
ここで、アイドリングが行なわれ([2]参照)、回転数Nは、通常、アイドリング回転数領域WNIにおいて推移する。ただし、アクセルの操作によっては、回転数Nがアイドリング回転数領域WNIを外れて高くなることもあるが([a]参照)、通常、回転数Nは第2のエンジン回転数領域Z2で推移する。
自動二輪車が、信号待ちを終え、アイドリング状態から通常の走行状態に変わり、回転数NがNCで示すに達すると、回転数領域は第2のエンジン回転数領域Z2から第3のエンジン回転数領域Z3に推移する([3]参照)。
図4(A),(B)により、アイドリングの継続時間に応じて、第2制御モードMOD2における設定電圧VCIを低下させる例を説明する。自動二輪車が通常走行中に信号待ち等の状態になると、エンジン回転数NはNCに低下し、回転数領域は、第3回転数領域Z3から第2回転数領域Z2に推移する(図4(A)の[1]参照)。ランプ3に与えられていた電圧VLは、設定電圧VCLから設定電圧VCI1に低下し、ランプ3は減光する。
ここで、アイドリングが行なわれ(図4(A)の[2]参照)、回転数Nは、通常、アイドリング回転数領域WNIにおいて推移する。
アイドリングが所定時間継続すると、図4(B)に示すように、設定電圧がVCI2に低下する。この状態のアイドリングでは(図4(B)の[2']参照)、ランプ3に与えられる電圧(設定電圧VCI2)は、より低くなるのでさらに減光が進み、バッテリー4等への電力供給が促進される。
自動二輪車が、信号待ちを終え、アイドリング状態から通常の走行状態に変わり、回転数NがNCに達すると、回転数領域は、アイドリング回転数領域WNIを含む第2のエンジン回転数領域Z2から第3のエンジン回転数領域Z3に推移する([3]参照)。
なお、図4(A),(B)に示した動作が行なわれる場合には、アイドリング継続時間を監視する回路が備えられる。アイドリング継続時間の監視は、周知技術により実現できる。
図5(A),(B)により、第3制御モードMOD3から第2制御モードMOD2に推移するときのエンジン回転数を、第2制御モードMOD2から第3制御モードMOD3に推移するときのエンジン回転数よりも低くする例を説明する。自動二輪車が通常走行中に信号待ち等の状態になると、エンジン回転数NがNc1に低下し、回転数領域は、第3回転数領域Z3から第2回転数領域Z2に推移する(図5(A)の[1]参照)。これと同時に、第2回転数領域Z2と第3回転数領域Z3との境界の回転数(制御電圧切り替え時の回転数)がNC1からNC2(NC2>NC1)に変更される。
ここで、アイドリングが行なわれ(図5(B)の[2]参照)、回転数Nは、通常、アイドリング回転数領域WNIにおいて推移する。
自動二輪車が、信号待ちを終え、アイドリング状態から通常の走行状態に移行する際に、回転数NがNC2に達すると、アイドリング回転数領域WNIを含む第2のエンジン回転数領域Z2から第3のエンジン回転数領域Z3に推移する([3]参照)。
図5(A),(B)に示した動作が行なわれる場合には、ランプ電圧制御回路111に、図6に示すような、上記の動作を補償する回路を組み込むことができる。
図6において、ランプ電圧制御回路111は、ドライバDRVと、コンデンサCと、単相発電機2の負電圧出力によりコンデンサCの充電を行なう充電回路X1と、抵抗r2と、コンデンサCの充電電圧を制限するカソードKが接地されたツェナーダイオードZD3と、エミッタ接地されたPNP形トランジスタTrと、トランジスタTrのベースにコンデンサCの充電電圧を与える駆動回路X2と、ランプ3に並列接続された抵抗r4,r5の直列接続回路と、抵抗r4,r5の接続点(検出端子)pとトランジスタTrコレクタとの間に接続された抵抗r6とからなる。
ドライバDRVは、ランプ電圧(抵抗r5,r6との接続点pの電圧)を検出してサイリスタ112を駆動する。
充電回路X1は、抵抗r1とツェナーダイオードZD1とダイオードD1との直列接続からなり、ZD1とD1とは逆極性で接続され、ZD1のアノード側が単相発電機2の出力端子に接続され、D1のアノード側がZD3のアノードに接続されるとともにr3を介してCの(−)極充電端子に接続されている。駆動回路X2は、抵抗r2とツェナーダイオードZD1とダイオードD1との直列接続からなり、ZD2とD2とは逆極性で接続され、D1のアノード側がトランジスタTrのベースに接続され、ZD3のアノード側がr2を介してCの(−)極充電端子に接続されている。
図6の回路では、単相発電機2の出力電圧が低いときに、コンデンサCの充電電圧は低いのでトランジスタTrがオフ状態となり、ランプ3に実際に与えられる電圧VCLは高くなるように見積もられて検出される。これにより、制御電圧VCLの切り替えは、低い側にシフトダウンされた電圧VNC1で行なわれる(図5(A)参照)。
また、単相発電機2の出力電圧が高いときに、コンデンサCの充電電圧は高いのでトランジスタTrがオン状態となり、ランプ3に実際に与えられる電圧VCLは低くなるように見積もられて検出される。これにより、制御電圧VCLの切り替えは、高い側にシフトアップされた電圧VNC2で行なわれる(図5(B)参照)。
以上、前記交流発電機が単相発電機である場合を説明したが、本発明は、交流発電機が三相発電機である場合にも適用できる。この場合には、ランプ電圧制御回路およびバッテリー電圧制御回路は、三相整流ブリッジのスイッチを制御することになる。
本発明の自動二輪車用電力制御装置の一実施形態を示すシステム図である。 図1に示したシステムにおけるランプ電圧制御回路の基本的動作を説明するための、エンジン回転数の変化に対するランプ点灯電圧の変化の様子を示すグラフである。 図1に示したシステムにおけるランプ電圧制御回路の具体的動作を説明するための、エンジン回転数の変化に対するランプ点灯電圧の変化の様子を示すグラフである。 アイドリングの継続時間に応じて、第2制御モードにおける設定電圧を低下させる例を示す説明図であり、(A)は通常走行状態からアイドリング状態に移行した後、長時間を経過していない場合のエンジン回転数の変化に対するランプ点灯電圧の変化の様子を示すグラフ、(B)はアイドリング状態が長時間を継続した後、通常走行に移行した場合のエンジン回転数の変化に対するランプ点灯電圧の変化の様子を示すグラフである。 第3制御モードから第2制御モードに推移するときの設定電圧(ランプ点灯電圧)を、第2制御モードから第3制御に推移するときの設定電圧よりも低くする例を示す図であり、(A)は第3制御モードから第2制御モードに推移するときのエンジン回転数の変化に対するランプ点灯電圧の変化の様子を示すグラフ、(B)は第2制御モードから第2制御モードに推移するときのエンジン回転数の変化に対するランプ点灯電圧の変化の様子を示すグラフである。 第3制御モードから第2制御モードに推移するときの設定電圧を、第2制御モードから第3制御に推移するときの設定電圧よりも低くする図5に示した動作を行なう回路を示す図である。 従来の自動二輪車の電力制御装置を示す説明図である。 単相発電機の回転数と、単相発電機の負電圧出力との関係を示す説明図である。 単相発電機の回転数と、単相発電機の負電圧出力との関係を示す説明図であり、(A)は単相発電機の出力電圧を、(B)はランプ点灯用サイリスタの出力を、(C)はバッテリー充電用サイリスタの出力を示す図である。 出力電圧の負電圧出力が表れる180・の期間ごとに、当該180・の期間の一部期間だけランプに電圧を与えるときの、単相発電機の回転数と、単相発電機の負電圧出力との関係を示す説明図であり、(A)は単相発電機の出力電圧を、(B)はランプ点灯用サイリスタの出力を、(C)はバッテリー充電用サイリスタの出力を示す図である。 ランプ電圧制御回路が出力電圧の負電圧出力が表れる180・の期間の全期間においてランプに電圧を与えるときの、単相発電機の回転数と、単相発電機の負電圧出力との関係を示す説明図であり、(A)は単相発電機の出力電圧を、(B)はランプ点灯用サイリスタの出力を、(C)はバッテリー充電用サイリスタの出力を示す図である。
符号の説明
1 自動二輪車用電力制御装置
2 単相発電機
3 ランプ
4 バッテリー
5 エンジン
11 ランプ用レギュレータ
12 バッテリー用レギュレータ
61 位相検出器
111 ランプ電圧制御回路
112,122 サイリスタ
121 バッテリー電圧制御回路

Claims (4)

  1. エンジントルクを動力とする交流発電機を電源とし、前記交流発電機の正又は負電圧出力によりランプの点灯制御を行ランプ電圧制御回路と、前記交流発電機の負又は正電圧出力によりバッテリーの充電や車体負荷の駆動を行うバッテリー電圧・車体負荷駆動電圧制御回路と、を備えた自動二輪車用電力制御装置であって、
    前記ランプ電圧制御回路は、
    アイドリング回転数領域に達しない第1のエンジン回転数領域で動作する第1制御モード、
    前記アイドリング回転数領域を含む第2のエンジン回転数領域で動作する第2制御モード、および、
    前記アイドリング回転数領域を超える第3のエンジン回転数領域で動作する第3制御モード、
    の各制御モードを有し、
    第1制御モードにおいては、前記ランプに前記発電機の出力電圧をそのまま与える制御を行い、
    第2制御モードでは、前記第1制御モードにおける前記出力電圧の最大実効値を設定電圧として前記ランプに与える制御を行い、
    第3制御モードでは、定常走行時制御電圧を設定電圧として前記ランプに与える制御を行
    ことを特徴とする自動二輪車用電力制御装置。
  2. 前記ランプ電圧制御回路は、
    前記第2制御モードおよび第3制御モードおいて、前記ランプに電圧を与えない期間中は、前記交流発電機の出力端子をオープンにするランプ点灯スイッチを備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用電力制御装置。
  3. 前記ランプ電圧制御回路は、
    前記アイドリングの継続時間に応じて、前記第2制御モードにおける前記設定電圧を低下させることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車用電力制御装置。
  4. 前記ランプ電圧制御回路は、
    前記第2制御モードから前記第3制御モードに推移するときの前記エンジン回転数が、前記第3制御モードから前記第2制御モードに推移するときの前記エンジン回転数よりも小さくする回路を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の自動二輪車用電力制御装置。
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