JP3289411B2 - 車両用発電機の電圧制御装置 - Google Patents

車両用発電機の電圧制御装置

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JP3289411B2 JP16405093A JP16405093A JP3289411B2 JP 3289411 B2 JP3289411 B2 JP 3289411B2 JP 16405093 A JP16405093 A JP 16405093A JP 16405093 A JP16405093 A JP 16405093A JP 3289411 B2 JP3289411 B2 JP 3289411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用発電機のロータ
コイルに流れる励磁電流を断続して、発電機電圧を制御
する車両用発電機の電圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レギュレータによる制御の下でバ
ッテリを充電する発電機を具え、前記レギュレータをバ
ッテリの正味の放電状態に続くある期間充電レベルを増
大させるようにしたバッテリ充電装置が特開昭49−7
2636号公報に開示されている。このバッテリ充電装
置では図3に示すように抵抗35およびコンデンサ36
を通る正帰還回路の為に、電圧調整器は、トランジスタ
31および29がオン状態にありトランジスタ26がオ
フ状態にある一方の状態と、トランジスタ31および2
9がオフ状態にありトランジスタ26がオン状態にある
他方の状態との間で発振する。トランジスタ31および
29がオフ状態になると、界磁巻線33に蓄電されたエ
ネルギーがダイオード34を経て消失され、界磁巻線3
3に流れる平均電流が蓄電池16の電圧を所望レベルに
保持するように回路が維持される。同期発電機11が点
火制御負荷22および蓄電池16のその他のいかなる負
荷の条件を満足するのに充分な出力を発生している限
り、蓄電池16の電圧はツェナーダイオード25が導通
するレベルにあり、このツェナーダイオード25を流れ
る電流によって調整電圧が決まる。代表的には、12ボ
ルト蓄電池によって給電される被給電装置が12ボルト
で作動する場合、蓄電池16が14.2ボルトに充電さ
れるように電圧調整器を設定する。しかし、いかなる時
点でも同期発電機11によって供給される電流が必要と
する電流よりも小さい場合には、蓄電池16の正味の電
荷は放電され、正給電線18および15間の電位がツェ
ナーダイオード25がもはや導通しなくなる値まで降下
し、トランジスタ29および31が完全にオン状態とな
る。このような状態においては、界磁巻線33が完全に
付勢され、電圧調整器が無限大のマーク−スペース比で
作動していると言うことができる。トランジスタ42お
よび45およびこれらの関連素子の目的は蓄電池16の
正味の放電を検出すること、および蓄電池16が正味の
放電をした後の所定期間の間調整電圧を変えることであ
る。蓄電池が放電していない状態では、トランジスタ3
1が交互に導通状態になったり非導通状態になったりす
る。このトランジスタ31が導通すると、正給電線18
からコンデンサ38、抵抗39およびトランジスタ31
を経て電流が流れ、コンデンサ38を放電する。しか
し、トランジスタ31がターン・オフすると、コンデン
サ38はダイオード37を経て急速に放電する。ツェナ
ーダイオード25が導通し、電圧調整器が発振状態にあ
る限り、コンデンサ38はトランジスタ42をターン・
オンさせる程度には決して充電されないように回路を定
める。このような状態ではトランジスタ42および45
は回路の作動に影響を及ぼさない。しかし、蓄電池16
が正味の放電を行うと、ツェナーダイオード25が前述
したように非導通となり、トランジスタ31がかなりの
時間オン状態となる。このような状態においては、コン
デンサ38が充分に充電され、トランジスタ42のベー
スからダイオード41および抵抗39に電流を流す。こ
の電流は2つの成分、すなわち、トランジスタ42のエ
ミッタ−ベース電流とコンデンサ46の放電電流とから
成る。回路は、トランジスタ42のコレクタ電圧がこの
トランジスタ42が飽和するまで直線的に増大し、トラ
ンジスタ42の飽和点でトランジスタ45も飽和するよ
うに定める。トランジスタ45が導通すると、抵抗23
および24の相互接続点と負給電線15との間の抵抗値
が抵抗40の為に変化し、蓄電池16が電圧調整器の制
御の下で充電される電圧を増大させる。この電圧は代表
的には14.2ボルトから14,8ボルトに増大する。
トランジスタ45が導通しても、蓄電池16が依然とし
て放電している限り、蓄電池充電装置の作動に影響を及
ぼさないが、同期発電機11が蓄電池16を再び充電し
始めると、ツェナーダイオード25は14.2ボルトで
導通せず、トランジスタ45の導通の為に14.8ボル
トで導通する。これが為、トランジスタ31は導電状態
に維持され、電位が14.8ボルトに達するまで同期発
電機11を完全に励起する。トランジスタ31がターン
・オフし、電圧調整器は通常の様に発振する。トランジ
スタ31がターン・オフすると直ちに、ダイオード37
および41とコンデンサ38との作用により抵抗39を
トランジスタ42から分離し、この時点でコンデンサ4
6の充電電流によってトランジスタ42にベース電流を
供給する。抵抗39、43および44の値は適当に選択
し、コンデンサ46が急速に放電し、比較的ゆっくり充
電されるようにする。これが為、トランジスタ42およ
び45はコンデンサ46によって予定の期間オン状態に
保持される。トランジスタ45はこの期間の最初に飽和
する為、蓄電池16は14.8ボルトに調整されるが、
この期間の残余部分中はトランジスタ45はその飽和状
態から減少し始める為、蓄電池16の電圧は14.8ボ
ルトから通常の14.2ボルトに徐々に減少する。しか
しながら、ヘッドライトの明るさの変化や空調機のファ
ン音の変化がドライバに違和感を与えないように、電圧
変化を少なくする為にはコンデンサ46の容量を大きく
する必要がありコスト高となる問題があった。
【0003】また、特開昭59−213239号公報で
は、電圧レギュレータの調整電圧を車両の減速時に増加
して回生制動を行い、車両加速時及びアイドリング時に
は電圧レギュレータの調整電圧を下げて発電機の出力を
抑制するようにし、エンジン負荷の低減を図る際に、調
整電圧の増加減少による違和感を与えないように、図4
に示す如く大容量コンデンサ128の充放電作用により
調整電圧が徐々に切替る調整電圧発生回路12を具える
車載発電機の制御装置が開示されているが、数秒の時定
数を持つコンデンサ128が必要となり、コスト高にな
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】更に、このような車載
発電機制御装置に、実開昭64−34900号に開示さ
れたようなコンデンサ内蔵の平滑回路と三角波発生回路
と比較回路による徐励機能を追加すると、数秒の時定数
を持つコンデンサが2個も必要となり、大幅なコスト高
になるという解決すべき課題があった。本発明は、上記
課題を解決するためになされたもので、高価なコンデン
サを2個も必要とすることなく、徐励機能を有すると共
に調整電圧の変化時におけるバッテリへの充電電流の急
変を解消することが可能な車両用発電機の電圧制御装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための具体的手段として、ロータコイルに流れる
励磁電流を増減することにより車両用発電機の電圧を制
御する車両用発電機の電圧制御装置において、前記ロー
タコイルに接続された励磁電流制御用スイッチング手段
と、第1設定電圧よりも高い第2設定電圧とバッテリ電
圧を比較し、バッテリ電圧が第2設定電圧以上の場合
は、前記励磁電流制御用スイッチング手段の導通を遮断
する遮断手段と、バッテリ電圧が第2設定電圧以下の場
合に、そのバッテリ電圧を第1設定電圧と比較し、その
比較出力の長期積分値に応じたデューティ値を持つ定周
期パルスを出力する徐励手段と、バッテリ電圧が第2設
定電圧以下の場合は、前記徐励手段の定周期パルスのデ
ューティ値に応じて前記励磁電流制御用スイッチング手
を導通遮断する導通遮断手段と、前記第1設定電圧と
しての調整電圧を切替える切替手段と、を具備すること
を特徴とする車両用発電機の電圧制御装置が提供され
る。
【0006】
【作用】 上記構成の車両用発電機の電圧制御装置によ
れば、バッテリ電圧が第2設定電圧以上の場合は、遮断
手段により励磁電流制御用スイッチング手段が遮断され
るため、車両用発電機の出力電圧が急速に低下し、バッ
テリが過充電されない。バッテリ電圧が第2設定電圧以
下の場合は、バッテリ電圧が第1設定電圧と比較され、
その比較出力の長期積分値に応じたデューティ値を持つ
定周期パルスが徐励手段から出力される。そして、前記
徐励手段の定周期パルスのデューティ値に応じて導通遮
断手段により前記励磁電流制御用スイッチング手段が導
通および遮断されるため、バッテリ電圧が第1設定電圧
に抑制される。切替手段は第1設定手段を切替えるか
ら、前記調整電圧の切替えが徐励手段の作用により徐々
に行われる。
【0007】
【実施例】本発明の車両用発電機の電圧制御装置の第1
実施例を添付図面を参照して説明する。図1は車両用発
電機の電圧制御装置の第1実施例を示す回路図である。
Aはバッテリ4の検出電圧である。VCは加減速走行検
出装置7の出力電圧(ハイ、ロウ、及びオープン)であ
る。VHはバッテリ4の検出電圧VAの第2設定電圧とし
ての過電圧レベルである。VRは第1設定電圧としての
調整電圧(通常12.8V〜15V)を表し、VRLは低
圧側調整電圧(12.8V程度)であり、VRMは中圧側
調整電圧(14.5V程度)であり、またVRHは高圧側
調整電圧(15V程度)を表す。前記調整電圧VRL、V
RM、及びVRHは上記したものに限らず、要求される電圧
に設定すればよい。
【0008】車両用発電機1はロータコイル2、レクテ
ィファイヤ9、及びステータコイル8などから構成さ
れ、励磁巻線としてのロータコイル2の回転によって発
生する三相交流電圧を、レクティファイヤ9で整流して
直流電圧を発生する。レギュレータ3はロータコイル2
に直列に接続されたスイッチングトランジスタ11を断
続することにより、ロータコイル2の励磁電流(以下フ
ィールド電流という)を制御して発電機1の出力電圧が
第1設定電圧VRになる様に制御する。バッテリ4は発
電機1の出力電流によって充電される。電気的負荷5は
ヘッドライト、ハザードランプ、及びフラッシャなどの
各種ランプ類や、スタータ、空調機、ワイパー、及びラ
ジオなどの各種機器のように電力を消費する負荷であ
る。6はイグニッションスイッチである。加減速走行検
出装置7は車両の走行状態(加速、減速、その他)を検
出して、加速時は前記レギュレータ3における第1設定
電圧VRを低圧側調整電圧VRLにし、減速時は第1設定
電圧VRを高圧側調整電圧VRHにし、その他の定常走行
時およびアイドリング時は中圧側調整電圧VRMにするべ
く、前記レギュレータ3にハイ、ロウ、およびオープン
の3種類の出力電圧を入力する。
【0009】フライホイールダイオード10はロータコ
イル2による誘導起電力を処理するダイオードである。
スイッチングトランジスタ11はオンになるとロータコ
イル2にフィールド電流を供給し、オフになるとロータ
コイル2のフィールド電流を遮断する。過電圧保護用コ
ンパレータ12はバッテリ4の検出電圧VAが過電圧レ
ベルVH(たとえば15V)を越えた場合に、アンド回
路20にロウ信号を加えることによりスイッチングトラ
ンジスタ11を遮断させる。電圧検出用コンパレータ1
3はコンデンサ14の電圧に応じたデューティ値で前記
スイッチングトランジスタ11の導通が制御された場合
に、バッテリ4の検出電圧VAが第1設定電圧VRよりも
高ければ、コンデンサ電圧を減少させて前記スイッチン
グトランジスタ11の導通比率を低下させ、バッテリ4
の検出電圧VAが第1設定電圧VRよりも低ければ、コン
デンサ電圧を上昇させて前記スイッチングトランジスタ
11の導通比率を上昇させる。
【0010】コンパレータ15は大容量コンデンサ14
の電圧と所定の周期を持った三角波発生器16による三
角波電圧とを比較し、コンデンサ14の電圧に応じたデ
ューティ値を持ったパルス電圧を出力する。17a〜1
7iは抵抗器である。ツェナーダイオード18と19は
定電圧源として動作する。アンド回路20はバッテリ4
の検出電圧VAが過電圧VH以下の場合に、前記コンパレ
ータ15の出力するパルス電圧に応じてスイッチングト
ランジスタ11の導通を制御する。
【0011】次に、上述した車両用発電機の電圧制御装
置の作動について説明する。車両が減速すると加減速走
行検出装置7の出力電圧VCがハイとなり、その結果、
調整電圧VRは中圧側調整電圧VRMから高圧側調整電圧
RHとなる。バッテリ4の検出電圧VAはそれまでは中
圧側調整電圧VRMとなるようにスイッチングトランジス
タ11のデューティが制御されていたが、調整電圧VR
が中圧側調整電圧VRMから高圧側調整電圧VRHになると
コンパレータ13の出力はハイとなり、大容量コンデン
サ14を充電する。その結果スイッチングトランジスタ
11のオンデューティが増加して、発電機1の出力電流
が増加することにより減速時の発電電力がバッテリ4に
回生され、エンジンの負荷となることによって回生制動
される。この時に、出力電流の増加は大容量コンデンサ
14の電圧変化に応じて行われるため、急激な上昇には
ならず徐々に発電機1の出力電圧が上昇する。
【0012】車両の減速が終了すると、加減速走行検出
装置7の出力電圧VCがオープンに切替わって調整電圧
Rは高圧側調整電圧VRHから中圧側調整電圧VRMにな
る。従って、コンパレータ13の出力はロウとなり、大
容量コンデンサ14を徐々に放電させてゆく。その結
果、スイッチングトランジスタ11のオンデューティ値
は徐々に低下するため、発電機1の出力電流は徐々に低
下して、発電電圧もまた徐々に低下する。そして、バッ
テリ4の検出電圧VCが中圧側調整電圧VRMまで低下す
るとコンデンサ14の放電が止まって、その時点でのコ
ンデンサ14の電圧に応じたオンデューティ値でスイッ
チングトランジスタ11の制御が行われる。
【0013】車両の加速時には、加減速走行検出装置7
の出力電圧VCがロウになって、調整電圧VRは中圧側調
整電圧VRMから低圧側調整電圧VRLになる。従って、前
記車両の減速終了時と同様にコンパレータ13の出力は
ロウとなり、大容量コンデンサ14を徐々に放電させて
ゆく。そして、スイッチングトランジスタ11のオンデ
ューティ値が低下することによって、発電機1の出力電
圧が低下し、バッテリ4の検出電圧が低圧側調整電圧V
RLまで低下するとコンデンサ14の放電が止まり、その
時点でのコンデンサ14の長期積分電圧に応じたオンデ
ューティ値でスイッチングトランジスタ11の制御が行
われる。
【0014】次に、車両の加速が終了すると、加減速走
行検出装置7の出力電圧VCがオープンに切替わって調
整電圧VRは低圧側調整電圧VRLから中圧側調整電圧V
RMになる。従って、コンパレータ13の出力はハイとな
り、大容量コンデンサ14を徐々に充電させてゆく。そ
の結果、スイッチングトランジスタ11のオンデューテ
ィは徐々に高くなるため、発電機1の出力電流は徐々に
上昇して、発電電圧もまた徐々に上昇する。そして、バ
ッテリ4の検出電圧VCが中圧側調整電圧VRMまで上昇
するとコンデンサ14の充電が止まって、その時点での
コンデンサ14の長期積分電圧電圧に応じたオンデュー
ティ値でスイッチングトランジスタ11の制御が行われ
る。
【0015】以上述べたように本実施例によれば、車両
の走行状態に応じて調整電圧VRを切替えた場合にゆる
やかに切替えることができるため、発電電圧の急変を防
ぐことができる。更に、電気的負荷5の投入時及び遮断
時に、スイッチングトランジスタ11のオンデューティ
を徐々に変化させることができるため、発電機1の駆動
トルクの急激な変化を防ぐことができる。従って、電気
的負荷5の投入または遮断によるエンジン回転数の過渡
的な落ち込みや吹き上がりを抑制することができる。ま
た、大きな電気的負荷5が遮断された場合に、発電機1
の出力電流が徐々に減少されるため、発電機1の出力電
圧は過渡的に上昇する。この場合に、発電機1の出力電
圧が異常に上昇することによって、レギュレータ3や加
減速走行検出装置7に悪影響を与えないように、バッテ
リ4の検出電圧VAが過電圧VHを越えた場合に、スイッ
チングトランジスタ11を強制的にオフすることより、
発電機1の出力電圧の異常な上昇を防ぐことができる。
【0016】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図2は第2実施例による車両発電機の電圧制御装置
の全体構成を表す回路図である。第2実施例は前記第1
実施例における大容量コンデンサ14に代わって、U/
Dカウンタ53を用いた回路によって長期積分を行うも
のである。50a〜50lは抵抗器、51は発電状態検
出装置、52は調整電圧切替手段をなすトランジスタで
ある。54はインバータ、55はPWM回路(パルス幅
変調回路)、VOは発電機1の出力検出電圧である。U
/Dカウンタ53の入力端子Dがハイの時は、図示略の
クロック信号のタイミングでカウントアップを行い、入
力端子Dがロウの時は同様にカウントダウンを行う。そ
して、U/Dカウンタ53のカウント値に応じたデュー
ティの電圧パルスがPWM(パルス幅変調)回路55か
ら出力される。
【0017】過電圧保護用コンパレータ12の負側の入
力電圧は、バッテリ4の検出電圧VAの代わりに直接発
電機1の出力検出電圧VOの分圧値を入力するようにす
る。また、コンパレータ13の負側にバッテリ4の検出
電圧VAの分圧値が入力される。調整電圧VRの切替え
は、前記調整電圧切替手段であるトランジスタ52によ
ってバッテリ4の検出電圧VAの分圧値を切替えること
によって行われる。U/Dカウンタ53は、カウント値
がスイッチングトランジスタ11のオンデューティ値が
100%になるとF1端子の出力がハイになり、前記カ
ウント値が100%未満(たとえば60%)よりも大き
くなるとF0端子の出力がハイになる。
【0018】バッテリ4の放電状態が続くと、バッテリ
4の検出電圧VAが第1の設定電圧VRを下まわりU/D
カウンタ53はスイッチングトランジスタ11のオンデ
ューティ値が100%になるまでカウンタアップを行
う。その結果U/Dカウンタ53のF1端子のハイ信号
は、発電状態検出装置51のQ端子の出力をハイにし
て、トランジスタ52がオンになって、バッテリ4の検
出電圧VAの分圧比が大きくなる。従って、バッテリ4
の端子電圧はそれまでの調整電圧よりも高い調整電圧で
制御される為、バッテリ4の充電電流を増加させ、バッ
テリ4の容量回復を早めることができる。
【0019】バッテリ4が前記の高圧側調整電圧で充電
されて、満充電状態に近づくと充電電流は減少するた
め、スイッチングトランジスタ11のオンデューティ値
が100%未満(たとえば60%)以下になり、U/D
カウンタ53のF0端子からロウ信号が出力される。こ
の信号はインバータ54で反転してハイ信号となって発
電状態検出装置51のR端子に入力される。その結果、
発電状態検出装置51のQ端子の出力がロウにリセット
されて、トランジスタ52をオフにする。そのため、バ
ッテリ4の検出電圧VAの分圧比が小さくなる。従っ
て、前記バッテリ4の端子電圧が高圧側調整電圧から低
圧側調整電圧になり、U/Dカウンタ53のカウント値
が徐々に減少する。よって、ロータコイル2に流れるフ
ィールド電流が徐々に減少することにより、発電機1の
出力電圧が高圧側調整電圧から低圧側調整電圧にゆるや
かに減少していく。
【0020】以上述べたように第2実施例では、高価で
大きなスペースを必要とするコンデンサを使用しない
で、ゆるやかに調整電圧を変更することができる。ま
た、前記第1実施例と同様に車両の走行状態に応じて第
1の設定電圧である調整電圧VRを切替えた場合であっ
てもゆるやかに切替えることができるため、発電電圧の
急変を防ぐことができる。更に、電気的負荷5の投入時
及び遮断時に、スイッチングトランジスタ11のオンデ
ューティ値を徐々に変化させることができるため、発電
機1の駆動トルクの急激な変化を防ぐことができる。従
って、電気的負荷5の投入または遮断によるエンジン回
転数の過渡的な落ち込みや吹き上がりを抑制することが
できる。また、発電機1の最大出力電流が少なくなる車
両のアイドル状態では、電動ファンの投入などにより、
発電機1の出力電圧が調整電圧以下になる機会が多くな
るが、本実施例では高圧側調整電圧VRHを適切に選ぶこ
とで、出力電圧の平均値を充電の過不足のない調整電圧
とすることができる。更に、高速走行などのエンジンの
高回転が連続した場合、バッテリ4は満充電状態に近づ
く為、発電機1の出力電圧は低圧側調整電圧VRLとなり
過充電によるバッテリ4の液減りを防止できる。
【0021】
【発明の効果】本発明の車両用発電機の電圧制御装置は
上記した構成を有し、第2設定電圧より低い第1設定電
圧としての調整電圧を切替えると共に、徐励手段の定周
期パルスのデューティ値に応じて励磁電流制御用トラン
ジスタを導通遮断するから、簡略で安価な構成で、調整
電圧の急激な変化を防止し、ヘッドライトの明るさの変
化などがドライバに違和感を与える事を防止できるとい
う優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す回路図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の全体構成を示す回路図で
ある。
【図3】従来例の全体構成を示す回路図である。
【図4】同じく従来例の全体構成を示す回路図である。
【符号の説明】
(図1及び図2のみに対応する) 1...車両用発電機、 2...ロータコイル、 3...レ
ギュレータ、 4...バッテリ、 5...電気的負荷、
7...加減速走行検出装置、 11...スイッチングト
ランジスタ、 14...大容量コンデンサ、 20...ア
ンド回路、 51...発電状態検出装置、 52...調整
電圧切替手段をなすトランジスタ、 53...カウンタ
回路(U/Dカウンタ)、 55...PWM回路(パル
ス幅変調回路) VA...バッテリの検出電圧、 VC...加減速走行検出装
置の出力電圧、 VH...第2の設定電圧としての過
電圧、 VO...発電機の出力電圧、 VR...第1の設定
電圧としての調整電圧、 VRL...低圧側調整電圧、
RM...中圧側調整電圧、 VRH...高圧側調整電圧

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータコイルに流れる励磁電流を増減
    ることにより車両用発電機の電圧を制御する車両用発電
    機の電圧制御装置において、前記ロータコイルに接続された励磁電流制御用スイッチ
    ング手段と、 第1設定電圧よりも高い第2設定電圧とバッテリ電圧を
    比較し、バッテリ電圧が第2設定電圧以上の場合は、
    記励磁電流制御用スイッチング手段の導通を遮断する遮
    断手段と、 バッテリ電圧が第2設定電圧以下の場合に、そのバッテ
    リ電圧を第1設定電圧と比較し、その比較出力の長期積
    分値に応じたデューティ値を持つ定周期パルスを出力す
    る徐励手段と、 バッテリ電圧が第2設定電圧以下の場合は、前記徐励手
    段の定周期パルスのデューティ値に応じて前記励磁電流
    制御用スイッチング手段を導通遮断する導通遮断手段
    と、 前記第1設定電圧としての調整電圧を切替える切替手段
    と、を具備することを特徴とする車両用発電機の電圧制
    御装置。
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