JPH089567A - 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置 - Google Patents

車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置

Info

Publication number
JPH089567A
JPH089567A JP6141929A JP14192994A JPH089567A JP H089567 A JPH089567 A JP H089567A JP 6141929 A JP6141929 A JP 6141929A JP 14192994 A JP14192994 A JP 14192994A JP H089567 A JPH089567 A JP H089567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
generator
output
current
alternator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6141929A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Komurasaki
啓一 小紫
Shiro Iwatani
史朗 岩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP6141929A priority Critical patent/JPH089567A/ja
Publication of JPH089567A publication Critical patent/JPH089567A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流発電機或いはその周囲の温度が予め設定
された異常温度値を超えたことが検出された場合に、交
流発電機出力電流を制限して制御装置の熱的負担を軽減
する。 【構成】 増幅器901が発生した温度比例電圧に基づ
いてコンパレータ902が出力した第1あるいは第2の
レベルの電圧と三角波発生器909が発生した三角波の
電圧とPWM制御用コンパレータ910が比較してパル
ス幅変調波信号を発生し、所定の温度を越えた温度域に
おいては、パルス幅変調波信号でパワートランジスタ3
05を断続制御することにより、界磁コイル102Aに
流す界磁電流を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用交流発電機の
出力制御方法及び出力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば実公昭62−30480号
公報に開示されたのと同様な従来の車両用交流発電機の
出力制御装置を示す電気回路図である。図において、1
は内燃機関(図示しない)によって回転駆動される車両
用交流発電機、101はこの交流発電機1のステータ
(図示しない)に装着された三相の電機子コイル、10
2は交流発電機1のロータ(図示しない)に装着された
界磁コイル、2は電機子コイル101に接続されてその
誘起交流出力を全波整流する全波整流器で、6個の主ダ
イオードと3個の補助ダイオードとから構成され、主整
流出力端子201、補助整流出力端子202及び接地端
子203を有している。
【0003】3は、補助整流出力端子202及び界磁コ
イル102に接続された電圧調整器で、界磁コイル10
2に流れる界磁電流を断続制御して交流発電機1の出力
電圧を所定値に調整する。301,302は互いに直列
に接続され且つ蓄電池4と並列に接続されてその端子電
圧を検出する検出素子例えば分圧抵抗、303はこれら
分圧抵抗301と302の分圧点に一端例えばカソード
が接続された検出素子としてのゼナーダイオード、30
4はこのゼナーダイオード303の他端例えばアノード
にベースが接続された半導体開閉素子例えば制御用トラ
ンジスタ、305はこの制御用トランジスタ304のコ
レクタ,エミッタにそれぞれベース,エミッタが接続さ
れてオン/オフ制御される半導体開閉素子としてのパワ
ートランジスタで、界磁コイル102と直列に接続され
てその界磁電流を断続制御する。306は補助整流出力
端子202とパワートランジスタ305のベースの間に
接続された抵抗、307は界磁コイル102の両端間に
接続されたサージ吸収用ダイオードである。
【0004】5は一端が主整流出力端子201及び蓄電
池4の正極に接続されたキースイッチ、6はこのキース
イッチ5の他端と補助整流出力端子202との間に接続
された初期励磁用抵抗、7は蓄電池4と並列に接続され
て交流発電機1の主整流出力端子201又は蓄電池4か
ら給電される車両用電気負荷、そして8はこの電気負荷
7と蓄電池4の間に接続されて電気負荷7への給電を制
御する負荷スイッチである。
【0005】従来の車両用交流発電機の出力制御装置は
上述した様に構成されており、以下にその動作を詳しく
説明する。まず、内燃機関の始動に際し、キースイッチ
5を閉成すると、蓄電池4からキースイッチ5、初期励
磁用抵抗6及び抵抗306を通してパワートランジスタ
305にベース電流が供給されてパワートランジスタ3
05は導通する。このパワートランジスタ305が導通
すると、蓄電池4からキースイッチ5、初期励磁用抵抗
6、界磁コイル102及びパワートランジスタ305を
通して接地に界磁電流が流れ、界磁コイル102に界磁
起磁力が発生する。
【0006】この状態で内燃機関が起動して、交流発電
機1が駆動されると、その回転数に応じて電機子コイル
101に交流出力が誘起され、この出力電圧は全波整流
器2によって全波整流される。ここで、全波整流された
出力電圧が所定値(例えば14.4V)以下の時には、
分圧抵抗301と302によって構成されている分圧回
路の分圧点電位がまだ低いので、ゼナーダイオード30
3は導通状態に至らず、不導通状態を保持し、従って界
磁電流の供給は保持されており、これによって交流発電
機1の出力電圧はその回転数の上昇に伴なって上昇して
いる。
【0007】その後、交流発電機1の回転数が更に上昇
して出力電圧が上記所定値(14.4V)以上になる
と、上記分圧回路の分圧点電位も高くなり、ゼナーダイ
オード303は導通し、このゼナーダイオード303を
通して制御用トランジスタ304にベース電流が供給さ
れるので、制御用トランジスタ304は導通する。この
制御用トランジスタ304が導通すると、パワートラン
ジスタ305のベース・エミッタ回路がバイパスされる
のでパワートランジスタ305は遮断し、これにより界
磁コイル102に流れていた界磁電流は遮断され、交流
発電機1の出力電圧は低下する。この出力電圧が所定値
(14.4V)まで下がると、再びゼナーダイオード3
03及び制御用トランジスタ304が不導通状態とな
り、パワートランジスタ305は導通して界磁コイル1
02は付勢され、交流発電機1の出力電圧は再び上昇す
る。
【0008】上述した動作を繰り返して、交流発電機1
の出力電圧は所定値(14.4V)に制御され、この制
御された電圧にて蓄電池4を充電する。
【0009】交流発電機1から取り出し得る最大出力電
流は、交流発電機1の回転数と出力電流の関係を示す図
5の破線イで示す様に交流発電機1の回転数に依存し、
5000r/min以上で飽和する特性曲線となり、2
点鎖線の特性線ロで示す車両の総電気負荷量に対して約
2500r/min前後に交流発電機出力電流の過不足
クロスポイントが設定されるのが一般的であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用交流発電
機の出力制御装置では、上述したように交流発電機1の
最大出力電流が交流発電機1の回転数に依存し、車両の
総電気負荷量とのクロスポイントが約2500r/mi
nにある。従って、交流発電機1の回転数2500r/
min未満と2500r/min以上のそれぞれの運転
頻度がバランスしておけば、蓄電池4の充放電のバラン
ス上問題はないが、交通渋滞運転モードのように250
0r/min未満での低速運転頻度が多くなると、交流
発電機1の出力電流が不足し、蓄電池4が充電不足に陥
りやすく、特にヘッドライトを使用する夜間の低速運転
時や電気負荷の多い場合には、蓄電池上りが生じてエン
ジンストップを起こし得ることがある。
【0011】そこで、このような不具合を解消するため
図5の実線ハで示されるように、所定の回転数域での交
流発電機の出力電流をアップさせて蓄電池の充電不足を
防止するとともに、所定の回転数域を越える回転数域で
の不必要な交流発電機出力電流を制限する車両用交流発
電機の出力制御方法がある。
【0012】しかしながら、交流発電機の駆動に伴って
交流発電機或いはその周囲の温度が上昇すると、その熱
は交流発電機の界磁コイルに高界磁電流を流し続けてい
る制御装置に制御装置自身の発熱と共に多大な影響を与
え制御装置の寿命低下を促進するといった問題点があっ
た。
【0013】この発明は以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、交流発電機或いはその周囲の温
度が予め設定された異常温度値を超えたことが検出され
た場合に、交流発電機出力電流を制限して制御装置の熱
的負担を軽減することができる車両用交流発電機の出力
制御方法および出力制御装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る車
両用交流発電機の出力制御方法は、交流発電機の出力電
流が車両の総電気負荷量を充足しうる高い界磁電流を上
記界磁コイルに供給するように制御し、車両用交流発電
機およびその周囲の温度が所定温度を越える温度域にお
いては高い界磁電流を制限して上記交流発電機の出力電
流を制限するようにしたものである。
【0015】請求項2の発明に係る車両用交流発電機の
出力制御装置は、交流発電機はその出力電流が車両の総
電気負荷量を充足しうる高い界磁電流が流せるように界
磁コイルが設定されており、且つ交流発電機の温度変化
に応じて電圧レベルが直線的に変化する電圧を発生する
第1の電圧発生器と、この第1の電圧発生器で発生され
た電圧が所定値以下のときには第1のレベルの電圧を出
力し所定値より大きいときには第2のレベルの電圧を出
力する第1のコンパレータと、所定周期の三角波の電圧
を発生する第2の電圧発生器と、第1のコンパレータの
出力電圧と三角波の電圧とを比較して温度変化に応じて
パルス幅が変化するパルス幅変調波信号を発生する第2
のコンパレータとを備え、所定の温度域においては上記
界磁コイルに上記高い界磁電流を供給するように制御
し、所定の温度域を越える温度域においてはパルス幅変
調波信号で半導体開閉素子を断続制御することにより、
高い界磁電流を制限して交流発電機の出力電流を制限す
るよにしたものである。
【0016】
【作用】この発明の車両用交流発電機の出力制御方法で
は、交流発電機或いはその周辺の温度が所定の温度域を
越えるた場合、その温度域においては交流発電機の出力
電流を制限するようにしたので、交流発電機或いはその
制御装置の熱暴走による不具合を防止することができ
る。
【0017】この発明の車両用交流発電機の出力制御装
置では、第1の電圧発生器が発生した温度比例電圧に基
づいて第1のコンパレータが第1あるいは第2のレベル
の電圧を出力し、第2電圧発生器が三角波の電圧を発生
し、そして第2のコンパレータが第1のコンパレータの
出力電圧と三角波の電圧とを比較してパルス幅変調波信
号を発生し、所定の温度を越えた温度域においては、パ
ルス幅変調波信号で半導体開閉素子を断続制御すること
により、界磁電流の許容電流範囲で界磁電流を流すこと
ができ、よって車両側総電気負荷量と交流発電機1Aの
出力電流及び交流発電機の発熱のバランス点で界磁電流
を制限すれば、最適な出力制御を得ることができる。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例について添付図面を
参照して説明する。図1はこの発明の実施例1に係る車
両用交流発電機の出力制御装置を示す電気回路図であ
る。図1において、交流発電機1Aは、その所定の回転
数域又は内燃機関の回転数域例えば内燃機関のアイドル
回転数域において、5A程度の従来の界磁電流仕様に設
定された界磁コイル102の代りに、10A程度の高界
磁電流仕様に設定された界磁コイル102Aを有してい
る。電圧調整器3Aは、そのパワートランジスタ305
のベースが後述する界磁電流制限器にも接続された点で
従来の電圧調整器3と異なっている。
【0019】9は電圧調整器3Aに接続され、パワート
ランジスタ305の導通率を制御して界磁電流を制限す
る界磁電流制限器である。10は交流発電機1Aおよび
その周辺の温度を検出する温度センサであり、その具体
的な例としてサーミスタ、測温抵抗体、或いはバイメタ
ル等である。
【0020】そして、界磁電流制限器9を構成するもの
として、901は温度センサ10の出力を増幅して正の
直流電圧を出力する第1の電圧発生器としての増幅器、
902は増幅器の出力レベルを検出することにより交流
発電機の発熱量を検出するコンパレータ(第1のコンパ
レータ)、903及び904は図示しない定電圧電源の
出力を分圧してコンパレータ902の基準電圧を作る分
圧抵抗、905はコンパレータ902の出力のレベルを
反転するインバータ、906は電圧リミッタ付定電流充
電回路であり、インバータ905の出力がLoレベルの
ときに、即ちコンパレータ902の出力がHiの時に動
作し、コンデンサ908を定電流で充電して充電電圧の
上限を制限する機能を有する。
【0021】907は電圧リミッタ付定電流放電回路で
あり、コンパレータ902の出力がLoレベルのときに
動作し、コンデンサ908を定電流で放電して放電電圧
の下限を制限する機能を有する。尚、コンデンサ908
は充放電電圧によってPWM制御用コンパレータ910
の基準電圧を構成している。
【0022】909はPWM制御用の三角波を出力する
第2の電圧発生器としての三角波発生器、910は三角
波発生器909の出力とコンデンサ908の充放電電圧
とを比較して充放電電圧のレベル変化に応じてパルス幅
が変化するパルス幅変調波信号を発生する第2のコンパ
レータとしてのPWM制御用コンパレータで、その出力
側が上述したようにパワートランジスタ305のベース
に接続されている。
【0023】次に、この実施例1の動作を詳しく説明す
る。まず、内燃機関の始動に際し、キースイッチ5を閉
成すると、蓄電池4からキースイッチ5、初期励磁用抵
抗6及び抵抗306を通してパワートランジスタ305
にベース電流が供給されてパワートランジスタ305は
導通する。このパワートランジスタ305が導通する
と、蓄電池4からキースイッチ5、初期励磁用抵抗6、
界磁コイル102A及びパワートランジスタ305を通
して接地し界磁電流が流れ、界磁コイル102Aに界磁
起磁力が発生する。
【0024】しかしながら、交流発電機1Aはまだ回転
していないので温度センサ10が異常温度上昇を示す信
号を出力していないため増幅器901の出力は零であ
る。一方、三角波発生器907は電源(図示しない)か
ら給電されて周期例えば5msで電圧レベルV1からV2
に周期的に変化する三角波の電圧(図2のA参照)をP
WM制御用コンパレータ910に(+)入力端子に発生
する。この時(−)入力端子に印加されるコンデンサ9
08の充電電圧は電圧レベルV1より低いV5であるた
め、PWM制御用コンパレータ910からは導通率(デ
ューティ)100%のハイ信号を発生する(図2のB参
照)。
【0025】このハイ信号により、パワートランジスタ
305には蓄電池4よりキースイッチ5、抵抗306を
通してベース電流が供給され、パワートランジスタ30
5は100%の導通率で導通する。このパワートランジ
スタ305が導通すると、蓄電池4から界磁コイル10
2Aに界磁電流が流れて界磁起磁力が発生する。この界
磁コイル102Aに流れる界磁電流は上述したように、
従来の約2倍の電流値となっている(図5の実線を参
照)。
【0026】この状態で内燃機関が起動して交流発電機
1Aが駆動されると、その回転数に応じて電機子コイル
101に交流出力が誘起され、この出力電圧は全波整流
器2によって全波整流される。ここで交流発電機1Aの
回転数が必要最低回転数である例えば1300r/mi
n以下の場合には、多少交流発電機1Aが発熱して増幅
器901の出力はあるものの、その出力値は小さいため
コンパレータ904は出力をLoに維持し、依然として
PWM制御用コンパレータ910は導通率100%とす
るハイ信号を発生する。
【0027】また、全波整流された出力電圧が所定値
(例えば14.4V)未満の時には、電圧調整器3A中
の分圧抵抗301と302によって構成されている分圧
回路の分圧点電位がまだ低いので、ゼナーダイオード3
03は不導通のままであり、制御用トランジスタ304
が不導通、パワートランジスタ305が導通で、交流発
電機1Aの出力電圧を上昇させる。出力電圧が所定値
(14.4V)以上になれば、ゼナーダイオード303
は導通し、制御用トランジスタ304も導通してパワー
トランジスタ305を不導通にし、これにより出力電圧
を所定値(14.4V)に調整する。
【0028】次に交流発電機1Aの駆動時間経過と共に
交流発電機1A或いはその周辺の温度が上昇すると温度
センサ10の温度検出信号のレベルも上昇して増幅器9
01に取り込まれる。そして、図2のAの導通率変更温
度検出ポイントに至り、増幅器901で増幅されてコン
パレータ902の(+)入力端子に入力された温度検出
信号の電圧レベルが、コンパレータ902の(−)入力
端子に入力された基準電圧のレベルより高くなったなら
ば、コンパレータ902の出力端子よりHiレベルの信
号が出力される。即ち、この時点で交流発電機1A或い
はその周辺の温度が異常温度に至ったことになる。
【0029】コンパレータ902の出力信号がHiレベ
ルとなると、その出力信号が入力されるインバータ90
5の出力信号がLoレベルとなって電圧リミッタ付定電
流充電回路906に入力される。その結果、電圧リミッ
タ付定電流充電回路906は動作を開始してコンデンサ
908を充電し始める。
【0030】その時、PWM制御用コンパレータ910
の(−)入力端子の電位は図2のAに示すように初期電圧
である放電電圧リミット値V5より徐々に上昇する。こ
のようにしてPWM制御用コンパレータ910の(−)入
力端子の電位が充電電圧リミット値V6 に達すると、電
圧リミッタ付定電流充電回路906は充電を停止し、以
後この充電電圧リミット値V6 を保持する。
【0031】一方、PWM制御用コンパレータ910の
(+)入力端子には図2のAに示すように電位V1〜V2
の間を周期的に変化する三角波信号が入力されているた
め、コンデンサ908の電位が三角波信号の電位V1
り低い放電電圧リミット値V5の期間はPWM制御用コ
ンパレータ910の出力は図2のBに示すようにOFF
(Hiレベル)となるので、パワートランジスタ305
は図2のCに示すようにデューティー100%のON状
態となる。
【0032】しかし、交流発電機1Aの温度上昇時に、
導通率温度検出ポイントよりコンデンサ908の充電電
圧は放電電圧リミット値V5より充電電圧リミット値V6
に徐々に充電されながらPWM制御用コンパレータ91
0の(−)入力端子に印加される。その結果、PWM制
御用コンパレータ910の出力端子からは充電電圧と三
角波信号のレベル比較によってデューティーが100%
より徐々に小さくなって行くパルス幅変調信号が図2の
Bに示すようにパワートランジスタ305に出力され
る。
【0033】コンデンサ908の充電電圧が充電電圧リ
ミット値V6に至った後はPWM制御用コンパレータ9
10から出力されるパルス幅変調信号のデューティーは
50%になる。従って、交流発電機1A或いはその周囲
の温度が異常温度に至ったのちは、パワートランジスタ
の導通率は100%から50%に徐々に低下してゆくた
め交流発電機1Aの界磁コイル102Aに流される界磁
電流も最大値から漸時減少して、最大値の約半分に維持
される。よって、交流発電機1Aの温度上昇および交流
発電機1Aの発熱による制御装置への影響を低減するこ
とができる。
【0034】だが、界磁電流を最大値よりその約半分に
低下させた後、所定時間経過して発電機の温度が降下し
て、導通率変更温度検出ポイントに至って交流発電機1
A或いはその周辺の温度が異常温度より低下すると、増
幅器901の出力信号の電圧レベルはコンパレータ90
2に入力されている基準電圧より低下する。そのため、
コンパレータ902の出力はLoレベルに反転して電圧
リミッタ付定電流放電回路907に入力され、電圧リミ
ッタ付定電流放電回路907を稼働させてコンデンサ9
08を放電させる。
【0035】コンデンサ908の充電電圧は充電電圧リ
ミット値V6より放電電圧リミット値V5に向けて徐々に
放電されながらPWM制御用コンパレータ910の
(−)入力端子に印加される。その結果、PWM制御用
コンパレータ910の出力端子からは放電されて行く充
電電圧と三角波信号のレベル比較によって、デューティ
ーが50%より100%に徐々に広がるパルス幅変調信
号が図2のBに示すようにパワートランジスタ305に
出力される。
【0036】コンデンサ908の放電電圧が放電電圧リ
ミット値V5に至った後はPWM制御用コンパレータ9
10から出力されるパルス幅変調信号のデューティーは
100%になる。従って、交流発電機1A或いはその周
囲の温度が異常温度に至り、その後に自己冷却作用で異
常温度より低下した場合は、パワートランジスタの導通
率は50%から100%に漸時増加してゆくため交流発
電機1Aの界磁コイル102Aに流される界磁電流も最
大値の約半分から漸時増加して最大値に維持される。よ
って、界磁コイル102Aの許容電流範囲で界磁電流を
流しても、車両側総電気負荷量と交流発電機1Aの出力
電流及び交流発電機の発熱のバランス点で界磁電流を制
限すれば、最適な出力制御を得ることができる。
【0037】この実施例においては、パワートランジス
タ305の導通率の変更時、すなわち交流発電機1Aの
最大出力の切替え時において、最大出力を徐々に変化さ
せるため、車両の機関に対する出力切替え時の衝撃を緩
和することができる。この状態を図3のパワートランジ
スタ305の導通率の特性図で示すならば、交流発電機
1Aが稼働して所定時間の間は、パワートランジスタ3
05の導通率は100%であるため界磁コイル102A
に最大電流を流すことができるために交流発電機1Aよ
り最大出力を得るかとができる。
【0038】しかし、交流発電機1Aの温度が異常温度
に上昇して導通率変更温度検出ポイントに至ったなら
ば、パワートランジスタ305の導通率を漸時所定値
(例えば50%)まで減少させて以降維持する。その
後、交流発電機1Aの温度が異常温度より低下して導通
率変更温度検出ポイントに至ったならば、パワートラン
ジスタ305の導通率を100%まで漸時増加させて以
降維持する。
【0039】実施例2.なお、実施例1では交流発電機
1Aの界磁電流の大きさを交流発電機1A或いはその周
辺の温度の値に応じて変えるものとしてパワートランジ
スタ305の導通率(デューティ)を制御して界磁電流
を変えるようにしたものを例示したが、界磁コイル10
2Aに印加する界磁電圧を温度の値に応じて変えるよう
にしてもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、交流発電機の
出力電流が車両の総電気負荷量を充足しうる高い界磁電
流を上記界磁コイルに供給するように制御し、車両用交
流発電機およびその周囲の温度が所定温度を越える温度
域においては高い界磁電流を制限して上記交流発電機の
出力電流を制限するようにしたので、交流発電機或いは
その制御装置の熱暴走による不具合を防止することがで
きるという効果がある。
【0041】請求項2の発明によれば、交流発電機はそ
の出力電流が車両の総電気負荷量を充足しうる高い界磁
電流が流せるように界磁コイルが設定されており、且つ
交流発電機の温度変化に応じて電圧レベルが直線的に変
化する電圧を発生する第1電圧発生器と、この第1電圧
発生器で発生された電圧が所定値以下のときには第1の
レベルの電圧を出力し所定値より大きいときには第2の
レベルの電圧を出力する第1のコンパレータと、所定周
期の三角波の電圧を発生する第2電圧発生器と、第1の
コンパレータの出力電圧と三角波の電圧とを比較して温
度変化に応じてパルス幅が変化するパルス幅変調波信号
を発生する第2のコンパレータとを備え、所定の温度域
においては上記界磁コイルに上記高い界磁電流を供給す
るように制御し、所定の温度域を越える温度域において
はパルス幅変調波信号で半導体開閉素子を断続制御して
高い界磁電流を制限して交流発電機の出力電流を制限す
ることで、請求項1の効果に加えて界磁電流の許容電流
範囲で界磁電流を流しても車両側総電気負荷量と交流発
電機1Aの出力電流及び交流発電機の発熱のバランス点
で界磁電流を制限すれば、最適な交流発電機出力制御を
行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る車両用交流発電機
の出力制御装置を示す電気回路図である。
【図2】 本実施例の動作を説明するための図であっ
て、AとBはコンパレータ909の動作を説明する入力
波形と出力波形を示す図、Cはパワートランジスタ30
5の導通率の特性図である。
【図3】 本実施例におけるパワートランジスタ305
の導通率の特性図である。
【図4】 従来の車両用交流発電機の出力制御装置を示
す電気回路図である。
【図5】 本実施例におけるパワートランジスタ305
の導通率の特性図である。
【符号の説明】
1A 交流発電機、102A 界磁コイル、2 全波整
流器、3A 電圧調整器、301,302 分圧抵抗、
303 ゼナーダイオード、304 制御用トランジス
タ、305 パワートランジスタ、4 蓄電池、9 界
磁電流制限器、901 増幅器、902,903 抵
抗、904 コンパレータ、905 インバータ、90
6 電圧リミッタ付定電流充電回路、907 電圧リミ
ッタ付定電流放電回路、908 コンデンサ、909
三角波発生器、910 PWM制御用コンパレータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関によって駆動される車両用交流
    発電機で蓄電池を充電し、上記交流発電機の界磁コイル
    に供給する界磁電流を制御することによって上記交流発
    電機の出力電流を制御する車両用交流発電機の出力制御
    方法において、上記交流発電機の出力電流が車両の総電
    気負荷量を充足しうる高い界磁電流を上記界磁コイルに
    供給するように制御し、上記車両用交流発電機およびそ
    の周囲の温度が所定温度を越える温度域においては上記
    高い界磁電流を制限して上記交流発電機の出力電流を制
    限することを特徴とする車両用交流発電機の出力制御方
    法。
  2. 【請求項2】 内燃機関によって駆動される車両用交流
    発電機、この交流発電機で充電される蓄電池、及び上記
    交流発電機の界磁コイルに供給する界磁電流を断続制御
    する半導体開閉素子を備え、上記交流発電機の出力電流
    を制御する車両用交流発電機の出力制御装置において、 上記交流発電機はその出力電流が車両の総電気負荷量を
    充足しうる高い界磁電流が流せるように上記界磁コイル
    が設定されており、且つ上記交流発電機の温度変化に応
    じて電圧レベルが直線的に変化する電圧を発生する第1
    の電圧発生器と、 この第1の電圧発生器で発生された
    電圧が所定値以下のときには第1のレベルの電圧を出力
    し所定値より大きいときには第2のレベルの電圧を出力
    する第1のコンパレータと、 所定周期の三角波の電圧を発生する第2の電圧発生器
    と、 上記第1のコンパレータの出力電圧と上記三角波の電圧
    とを比較して上記温度変化に応じてパルス幅が変化する
    パルス幅変調波信号を発生する第2のコンパレータとを
    備え、 上記所定の温度域においては上記界磁コイルに上記高い
    界磁電流を供給するように制御し、上記所定の温度域を
    越える温度域においては、上記パルス幅変調波信号で上
    記半導体開閉素子を断続制御することにより上記高い界
    磁電流を制限して上記交流発電機の出力電流を制限する
    ことを特徴とする車両用交流発電機の出力制御装置。
JP6141929A 1994-06-23 1994-06-23 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置 Pending JPH089567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6141929A JPH089567A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6141929A JPH089567A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH089567A true JPH089567A (ja) 1996-01-12

Family

ID=15303441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6141929A Pending JPH089567A (ja) 1994-06-23 1994-06-23 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH089567A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199559B2 (en) 2004-05-18 2007-04-03 Denso Corporation Electric power generating system for vehicle
EP2169819A1 (en) * 2008-09-30 2010-03-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle power generating device and an alternator control method
JP2012100473A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Mitsubishi Electric Corp 界磁巻線式回転電機
US8334680B2 (en) 2009-05-26 2012-12-18 Mitsubishi Electric Corporation Field winding type generator-motor
WO2014045348A1 (ja) 2012-09-19 2014-03-27 三菱電機株式会社 界磁巻線式回転電機
US8829863B2 (en) 2011-05-19 2014-09-09 Mitsubishi Electric Corporation Field winding type rotary electric machine
WO2014151346A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-25 Atieva, Inc. Power device temperature monitor
CN106788128A (zh) * 2016-11-24 2017-05-31 北京佩特来电器有限公司 机动车旋转电机、电压调节控制器和电压调节控制方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199559B2 (en) 2004-05-18 2007-04-03 Denso Corporation Electric power generating system for vehicle
EP2169819A1 (en) * 2008-09-30 2010-03-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle power generating device and an alternator control method
US8305048B2 (en) 2008-09-30 2012-11-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle power generating device and an alternator control method
US8334680B2 (en) 2009-05-26 2012-12-18 Mitsubishi Electric Corporation Field winding type generator-motor
JP2012100473A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Mitsubishi Electric Corp 界磁巻線式回転電機
US8680819B2 (en) 2010-11-04 2014-03-25 Mitsubishi Electric Corporation Field winding type rotary electric machine
US8829863B2 (en) 2011-05-19 2014-09-09 Mitsubishi Electric Corporation Field winding type rotary electric machine
WO2014045348A1 (ja) 2012-09-19 2014-03-27 三菱電機株式会社 界磁巻線式回転電機
US9755557B2 (en) 2012-09-19 2017-09-05 Mitsubishi Electric Corporation Field-winding rotating electrical machine
WO2014151346A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-25 Atieva, Inc. Power device temperature monitor
US9182293B2 (en) 2013-03-15 2015-11-10 Atieva, Inc. Power device temperature monitor
US9719860B2 (en) 2013-03-15 2017-08-01 Atieva, Inc. Power device temperature monitor
CN106788128A (zh) * 2016-11-24 2017-05-31 北京佩特来电器有限公司 机动车旋转电机、电压调节控制器和电压调节控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2576233B2 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
US5672954A (en) Control system for AC generator
JPH06335298A (ja) 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置
JP3840880B2 (ja) 界磁巻線型回転電機の制御装置
JPH0638720B2 (ja) 車両用発電機の制御装置
KR960039537A (ko) 차량용 발전장치
US4727307A (en) Control apparatus for vehicular generator
US6271649B1 (en) Control apparatus for vehicle AC generator
US6215284B1 (en) Control device of A.C. generator for vehicle
JP4480583B2 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
JPH0937597A (ja) 車両用発電装置
JP2001231180A (ja) バッテリ充電装置
US4937514A (en) AC generator control apparatus for vehicles
JP3519048B2 (ja) 車両用交流発電機の電圧制御装置
JPH089567A (ja) 車両用交流発電機の出力制御方法及び出力制御装置
JP3513083B2 (ja) オルタネータの制御装置
JP2541224Y2 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
CA2044444C (en) Control apparatus for an ac generator
JPH0345200A (ja) 車両用交流発電機の制御装置
WO2007026422A1 (ja) 車両用発電機の制御装置
JP2661613B2 (ja) 車両用発電機の制御装置
JPS6223400A (ja) 車両用発電機の制御装置
JPH0421440B2 (ja)
JPH06351173A (ja) 車両用発電機の電圧制御装置
JPH03173324A (ja) 車両用交流発電機の制御装置