JP5282630B2 - 光学シート及び光学シートの製造方法 - Google Patents
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Description
これに対して、基材にハードコート(以下、HCともいうことがある。)層を設けたハードコートフィルムや光学シートを利用することにより、画像表示装置の画像表示面の耐擦傷性を向上させることが一般になされている。
これに対して本発明者らは、プライマー層を有するPET基材のプライマー層側の面とハードコート層の間に、1分子中に反応性官能基を3つ(以下、3官能ともいうことがある。)以上有するバインダー成分を含む組成物の硬化物からなる層を設け、ハードコート層の反応性シリカ微粒子及びバインダー成分と当該3官能以上のバインダー成分とを共有結合させることにより、前記シリカ微粒子の微細レベルでの剥離とそれによる視認性の低下を抑制し、耐擦傷性及び硬度も向上できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
1分子中にエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分を含む共有結合層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる共有結合層、及び、
平均1次粒径1〜100nmの球状のシリカ微粒子3〜20個が無機の化学結合により結合し、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランで表面処理されてなる、反応性官能基bとしてメタクリロキシ基を有する反応性異形シリカ微粒子、及びエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなるハードコート層がこの順序で設けられており、
当該プライマー層の境界又はその近傍において、当該プライマー層と共有結合層とが混然一体となって硬化し、
当該共有結合層及びハードコート層の境界において、当該第一のバインダー成分の少なくとも一部と、当該反応性異形シリカ微粒子の少なくとも一部及び当該第二のバインダー成分の少なくとも一部とが共有結合を形成しており、
当該共有結合層の膜厚は1〜5μm、及び当該共有結合層と当該ハードコート層の膜厚の総和が7〜20μmであることを特徴とする。
(i)少なくとも一面側にプライマー層を有するポリエチレンテレフタレート基材、1分子中にエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分及び溶剤としてメチルイソブチルケトン及びメチルエチルケトンよりなる群から選ばれる溶剤のみ含む共有結合層用硬化性樹脂組成物、並びに、平均1次粒径1〜100nmの球状のシリカ微粒子3〜20個が無機の化学結合により結合し、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランで表面処理されてなる、表面に反応性官能基bとしてメタクリロキシ基を有する反応性異形シリカ微粒子、及びエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物を準備する工程、
(ii)当該ポリエチレンテレフタレート基材のプライマー層側の面に、当該共有結合層用硬化性樹脂組成物を塗布し、塗膜とする工程、
(iii)当該共有結合層用硬化性樹脂組成物の塗膜に光照射し、当該塗膜をハーフキュアーする工程、
(iv)当該ハーフキュアーした塗膜の上に当該ハードコート層用硬化性樹脂組成物を塗布し、塗膜とする工程、
(v)当該ハードコート層用硬化性樹脂組成物の塗膜、及び当該ハーフキュアーした塗膜に光照射してフルキュアーする工程を有し、
当該プライマー層の境界又はその近傍において、当該プライマー層と共有結合層とが混然一体となって硬化し、
当該共有結合層及びハードコート層の境界において、当該第一のバインダー成分の少なくとも一部と、当該反応性異形シリカ微粒子の少なくとも一部及び当該第二のバインダー成分の少なくとも一部とが共有結合を形成しており、
当該共有結合層の膜厚は1〜5μm、及び当該共有結合層と当該ハードコート層の膜厚の総和が7〜20μmである光学シートを得ることを特徴とする。
なお、フィルムとシートのJIS−K6900での定義では、シートとは薄く一般にその厚さが長さと幅の割りには小さい平らな製品をいい、フィルムとは長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通例、ロールの形で供給されるものをいう。従って、シートの中でも厚さの特に薄いものがフィルムであるといえるが、シートとフィルムの境界は定かではなく、明確に区別しにくいので、本発明では、厚みの厚いもの、および薄いものの両方の意味を含めて、「シート」と定義する。
本発明においてアンカー効果とは、異なる2種類以上の成分が渾然一体となっている中で、同じ成分同士が物理的及び化学的に結びついてアンカーのように作用し、当該成分と他の成分をつなぎ留める効果を意味する。
本発明において、「ハードコート層」とは、JIS K5600−5−4(1999)に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)で、「H」以上の硬度を示すものをいう。
また、平均1次粒径の小さい反応性シリカ微粒子は、当該粒径の大きい反応性シリカ微粒子よりも光学的に有利だが、従来では当該粒径が小さいためハードコート層の隣接する層との接触面積が増大し、当該接触面積の増大に比例して微細レベルでの剥離も増大してしまうため使用することが難しかった。これに対して本発明の光学シートでは当該微細レベルでの剥離を抑制することが可能であるため容易に用いることができ、光学シートの光学特性を向上しやすい。
また、本発明の光には、可視及び非可視領域の波長の電磁波だけでなく、電子線のような粒子線、及び、電磁波と粒子線を総称する放射線又は電離放射線が含まれる。
本発明において、特に記載がない限り膜厚とは乾燥時の膜厚(乾燥膜厚)を意味する。
本発明において、分子量とは、分子量分布を有する場合には、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算値である重量平均分子量を意味し、分子量分布を有しない場合には、化合物そのものの分子量を意味する。
なお、球状とは、真球に加え、回転楕円体や、多面体等をも含めた球体に近似できる形状も包含する概念である。
本発明に係る光学シートは、少なくとも一面側にプライマー層を有するポリエチレンテレフタレート基材のプライマー層側の面に、
1分子中に反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分を含む共有結合層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる共有結合層、及び
粒子表面に反応性官能基bを有する平均1次粒径1〜100nmの反応性シリカ微粒子、及び反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなるハードコート層がこの順序で設けられており、
当該反応性官能基a、b、及びcは、それぞれ、同種及び異種の反応性官能基間での架橋反応性を有し、
当該共有結合層及びハードコート層の境界において、当該第一のバインダー成分の少なくとも一部と、当該反応性シリカ微粒子の少なくとも一部及び当該第二のバインダー成分の少なくとも一部とが共有結合を形成しており、
当該共有結合層の膜厚は1〜5μm、及び当該共有結合層と当該ハードコート層の膜厚の総和が7〜20μmであることを特徴とする。
光学シート1において、ポリエチレンテレフタレート基材10は少なくとも一面にプライマー層11を有し、PET基材10のプライマー層11側の面上に、共有結合層20、及びハードコート層30が設けられている。
本発明に用いられるポリエチレンテレフタレート基材は、光透過性の高いポリエチレンテレフタレートフィルム又はシートであり、光学積層体の光透過性基材として用い得る物性を満たすものであれば特に限定されることはなく、適宜選択して用いることができる。
通常、光学積層体に用いられる基材シートには、透明、半透明、無色または有色を問わないが、光透過性が要求される。なお、光透過率の測定は、紫外可視分光光度計(例えば、(株)島津製作所製 UV−3100PC)を用い、室温、大気中で測定した値を用いる。
熱リラックス工程のないPET基材は、150℃30分間加熱で縦方向及び横方向の熱収縮率が0.5%以上となり、熱リラックス工程を加えたPET基材では同条件の熱収縮率が0.0〜0.5%となる。
また、オフライン方式で熱リラックス工程を加えたPET基材も挙げられる。
本発明のPET基材は上記PET基材から必要に応じて選択して用いることができる。
本発明においては、PET基材は少なくとも一面側にプライマー層を有する。
本発明においてプライマー層とは、PET基材と共有結合層の密着性向上を第一目的として設ける層である。プライマー層はPET基材と当該共有結合層との屈折率差を低減し、光学シートとした際の干渉縞の発生を抑制することができる層であることが好ましい。
本発明の共有結合層は、1分子中に反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分を含む共有結合層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる。
上記第一のバインダー成分は、その反応性官能基aにより、当該第一のバインダー成分同士の他、後述するハードコート層用硬化性樹脂組成物中の反応性シリカ微粒子や第二のバインダー成分とも架橋し、共有結合を形成することができる。
図2において、ポリエチレンテレフタレート基材12上に、反応性シリカ微粒子の硬化したシリカ微粒子40を含むハードコート層31が設けられており、図2の(a)はハードコート層31の表面を鉛筆60で矢印70方向に擦る前の状態を示し、図2の(b)はその擦った後の状態を示している。なお、50は、鉛筆で擦る前のハードコート層31の基材12側界面に存在するシリカ微粒子40の位置を表している。
図2の(a)の状態では、反応性シリカ微粒子の硬化したシリカ微粒子40と基材12の間には化学的な結合が存在せず、シリカ微粒子40が基材12に接しているのみである。
図2の(b)に示すように、従来の光学シートでは、鉛筆60でハードコート層31の表面を擦った後ではハードコート層の基材12側界面に存在するシリカ微粒子40が微細レベルで剥離している。
ハードコート層31表面(ハードコート層31の基材12とは反対側界面)には鉛筆による傷がなくとも、この剥離した部分がマクロなスケールでは光学シートの傷や干渉斑となり、視認性が低下してしまう。
本発明の共有結合層用硬化性樹脂組成物は、1分子中に反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分を含む。塗工性等の必要とされる物性に応じて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で第一のバインダー成分以外の成分を適宜含有させても良い。
本発明の第一のバインダー成分は、その1分子中に反応性官能基aを3つ以上有し、反応性官能基aが、反応性官能基a同士、及び後述するハードコート層用硬化性樹脂組成物の反応性シリカ微粒子の反応性官能基b及び第二のバインダー成分の反応性官能基cと架橋反応性を有し、共有結合を形成できるものであれば特に限定されない。
反応性官能基aと後述する反応性官能基b及びcは同じであっても異なっていても良い。
重合性不飽和基を有する具体例として、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品、イソシアヌール酸EO変性トリ(メタ)アクリレート(東亞合成製アロニックスM−315等)、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、フタル酸水素−(2,2,2−トリ−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品等の3官能(メタ)アクリレート化合物;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の4官能(メタ)アクリレート化合物;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン、脂肪酸、アルキル、ウレタン変性品等の5官能(メタ)アクリレート化合物;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン、脂肪酸、アルキル、ウレタン変性品、ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン、脂肪酸、アルキル、ウレタン変性品等の6官能(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
共有結合層用硬化性樹脂組成物には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、溶剤、重合開始剤、帯電防止剤、防眩剤、及びレベリング剤等を含有させても良い。
共有結合層用硬化性樹脂組成物の溶剤としては、特に限定されず、従来公知の溶剤を適宜選択して用いることができ、後述するハードコート層用硬化性樹脂組成物の溶剤を用いても良い。
本発明のハードコート層は、粒子表面に反応性官能基bを有する平均1次粒径1〜100nmの反応性シリカ微粒子、及び反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる。
本発明のハードコート層用硬化性樹脂組成物は、シリカ微粒子表面に反応性官能基bを有する平均1次粒径1〜100nmの反応性シリカ微粒子、及び反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含む。
その他、機能性付与を目的として防眩剤や防汚剤及び帯電防止剤、コーティング適性の制御としてレベリング剤や溶剤、ブロッキング防止を目的として易滑剤等を含有していても良い。
反応性シリカ微粒子は、シリカ微粒子表面に反応性官能基bを有し、硬化してハードコート層の硬度向上に寄与する成分である。
反応性シリカ微粒子の反応性官能基bと第一のバインダー成分の反応性官能基a及び第二のバインダー成分の反応性官能基cは同じであっても異なっていても良い。
中でも、本発明においては、シリカ微粒子同士の凝集を抑制し、膜の硬度を向上させる点から、以下の(i)(ii)のシリカ微粒子のいずれかを適宜選択して用いることが好ましい。
(i)飽和又は不飽和カルボン酸、当該カルボン酸に対応する酸無水物、酸塩化物、エステル及び酸アミド、アミノ酸、イミン、ニトリル、イソニトリル、エポキシ化合物、アミン、β‐ジカルボニル化合物、シラン、及び官能基を有する金属化合物よりなる群から選択される1種以上の分子量500以下の表面修飾化合物の存在下、分散媒としての水及び/又は有機溶剤の中にシリカ微粒子を分散させることにより得られる、表面に反応性官能基bを有するシリカ微粒子。
(ii)被覆前のシリカ微粒子に導入する反応性官能基b、下記化学式(1)に示す基、及びシラノール基又は加水分解によってシラノール基を生成する基を含む化合物と、金属酸化物微粒子とを結合することにより得られる、表面に反応性官能基bを有するシリカ微粒子。
化学式(1)
−Q1−C(=Q2)−Q3−
化学式(1)中、Q1は、NH、O(酸素原子)、又はS(硫黄原子)を示し、Q2はO又はSを示し、Q3は、NH又は2価以上の有機基を示す。
(i)飽和又は不飽和カルボン酸、当該カルボン酸に対応する酸無水物、酸塩化物、エステル及び酸アミド、アミノ酸、イミン、ニトリル、イソニトリル、エポキシ化合物、アミン、β‐ジカルボニル化合物、シラン、及び官能基を有する金属化合物よりなる群から選択される1種以上の分子量500以下の表面修飾化合物の存在下、分散媒としての水及び/又は有機溶剤の中にシリカ微粒子を分散させることにより得られる、表面に反応性官能基bを有するシリカ微粒子。
上記(i)の反応性シリカ微粒子を用いる場合には、有機成分含量が少なくても膜強度を向上できるというメリットがある。
例えば、疎水性分子残基としては、不活性化又は反発作用をもたらす、アルキル、アリール、アルカリル、アラルキル又はフッ素含有アルキル基等が挙げられる。親水性基としてはヒドロキシ基、アルコキシ基又はポリエステル基等が挙げられる。
アミノ酸の例としては、β−アラニン、グリシン、バリン、アミノカプロン酸、ロイシン及びイソロイシンが挙げられる。
分散媒は、蒸留(任意に減圧下)により容易に除去できる沸点を有することが好ましく、沸点が200℃以下、特に150℃以下の溶剤が好ましい。
化学式(1)
−Q1−C(=Q2)−Q3−
化学式(1)中、Q1は、NH、O(酸素原子)、又はS(硫黄原子)を示し、Q2はO又はSを示し、Q3は、NH又は2価以上の有機基を示す。
上記(ii)の反応性シリカ微粒子を用いる場合には、有機成分量が高まり、分散性、及び膜強度がより高まるという利点がある。
上記反応性官能基修飾加水分解性シランにおいて、当該シリカ微粒子に導入したい反応性官能基bは、第一及び第二のバインダー成分と反応可能なように適宜選択すれば特に限定されない。上述したような重合性不飽和基を導入するのに適している。
[(RaO)mRb 3ーmSi−]で示される基としては、例えば、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基、トリフェノキシシリル基、メチルジメトキシシリル基、ジメチルメトキシシリル基等を挙げることができる。このような基のうち、トリメトキシシリル基又はトリエトキシシリル基等が好ましい。
反応性異形シリカ微粒子は、平均1次粒径1〜100nmの球状のシリカ微粒子の3〜20個が無機の化学結合により結合して異形シリカ微粒子を形成し、その異形シリカ微粒子表面に反応性官能基bを有する。当該反応性官能基bにより、反応性異形シリカ微粒子と第一及び第二のバインダー成分が架橋し、ハードコート層の耐擦傷性及び硬度が向上する。
前記シリカ微粒子が無機の化学結合によって結合した当該微粒子数が3〜20個であれば、耐擦傷性及び硬度向上の効果が得られる。
なお、極性溶剤としては、例えば、水、並びにメタノール、及びエタノール、イソプロパノール等の低級アルコール等が挙げられる。
異形シリカ微粒子が反応性シリカ微粒子の反応性官能基bにより3〜20個結合したものよりも硬度に優れる理由は定かではないが、異形シリカ微粒子の無機の化学結合は、有機成分である反応性官能基同士による結合よりも剛性が高いためと推測される。
球状の反応性シリカ微粒子の反応性官能基bと反応性異形シリカ微粒子の反応性官能基bは同じであっても異なっていても良い。
ハードコート層用硬化性樹脂組成物に用いられる第二のバインダー成分は、反応性官能基cを有し、硬化する際に第二のバインダー成分同士で架橋し、ハードコート層のマトリクスとなる成分である。また、反応性官能基cは、前記第一のバインダー成分の反応性官能基a及び反応性シリカ微粒子の反応性官能基bと架橋反応性を有するため、これらの成分と架橋し、網目構造が形成され、共有結合層とハードコート層の密着性、ハードコート層の共有結合層側界面の耐擦傷性及び硬度を更に高める。
尚、変性体としては、EO(エチレンオキサイド)変性体、PO(プロピレンオキサイド)変性体、CL(カプロラクトン)変性体、及びイソシアヌル酸変性体等が挙げられる。
前記ポリアルキレンオキシド鎖含有ポリマー(A)は、下記化学式(4)で表され、末端に3つ以上の反応性官能基cを有する分子量が1000以上のポリアルキレンオキシド鎖含有ポリマーである。
ハードコート層を形成した際の硬度を維持しつつクラックを抑制する点から、n1、n2・・・nkはそれぞれ2〜500の数であることが好ましく、更に2〜300の数であることが好ましい。
Y1〜Ykが反応性官能基cそのものである場合、Y1〜Ykとしては例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基(CH2=CH−)等の重合性不飽和基が挙げられる。
例えば、エチレン性不飽和基を有する化合物残基としては、具体的には例えば、以下の化合物のエチレン性不飽和基以外の反応性置換基又は反応性置換基の一部(水素等)を除いた残基が挙げられる。例えば、(メタ)アクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
2つ以上の反応性官能基cを有する分子量が10,000未満の化合物(B)は、前記反応性シリカ微粒子と相俟って、ハードコート層の硬度を向上させ、十分な耐擦傷性及び硬度を付与するものである。なお、上記ポリマー(A)の構造を有するものは、2つ以上の反応性官能基cを有する分子量が10,000未満の化合物(B)から除かれる。
本発明において当該化合物(B)は、前記ポリマー(A)及び反応性シリカ微粒子との組み合わせにおいて、互いに反応可能な反応性官能基cを有し、十分な耐擦傷性を有する広範な化合物から適宜選択して用いることができる。当該化合物(B)としては、1種単独で用いても良く、2種以上を適宜混合して用いても良い。
2つ以上の反応性官能基cを有する分子量が10000未満の化合物(B)は、1分子中に含まれる反応性官能基cが3個以上であることが、硬化膜の架橋密度をあげて、硬度を付与する点から好ましい。ここで化合物(B)が分子量分布を有するオリゴマーの場合、反応性官能基c数は、平均の個数で表される。
また、化合物(B)の分子量は、硬度向上の点から、5,000未満であることが好ましい。
重合性不飽和基を有する具体例として、重合性不飽和基を1分子内に2つ以上有する多官能(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等の2官能すなわち反応性官能基が2つの(メタ)アクリレート化合物;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品、イソシアヌール酸EO変性トリ(メタ)アクリレート(東亞合成製アロニックスM−315等)、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルフォスフェート、フタル酸水素−(2,2,2−トリ−(メタ)アクリロイルオキシメチル)エチル、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品等の3官能(メタ)アクリレート化合物;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン変性品、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等の4官能(メタ)アクリレート化合物;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン、脂肪酸、アルキル、ウレタン変性品等の5官能(メタ)アクリレート化合物;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン、脂肪酸、アルキル、ウレタン変性品、ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート、及びそのEO、PO、エピクロルヒドリン、脂肪酸、アルキル、ウレタン変性品等の6官能(メタ)アクリレート化合物が挙げられる。
また、上記ウレタン(メタ)アクリレート類に用いられるポリオールとしては、例えば、1,6−ヘキサンジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリカプロラクトンジオール、ポリカーボネートジオール、ポリブタジエンポリオール、ポリエステルジオール等が挙げられる。上記ウレタン(メタ)アクリレート類に用いられるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、ヘキサメレチンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。上記ウレタン(メタ)アクリレート類に用いられる水酸基を含有する(メタ)アクリレートとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、上記ポリエステルアクリレート類に用いられるポリエステルポリオールを形成するためのポリオールとしては、例えばエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられ、多塩基酸としては、例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等が挙げられる。
分子量が10000以上100000未満のバインダー成分の例としては、荒川化学工業(株)製のBS371、BS371MLV,DK1、DK2、DK3などが挙げられる。
ハードコート層硬化性樹脂組成物には、上記成分のほかに、更に溶剤、重合開始剤、帯電防止剤、防眩剤等を適宜添加することもできる。更に、反応性又は非反応性レベリング剤、各種増感剤等の各種添加剤が混合されていても良い。帯電防止剤及び/又は防眩剤を含む場合には、ハードコート層に、更に帯電防止性及び/又は防眩性を付与できる。
溶剤は特に限定されず、反応性シリカ微粒子の分散性や塗布性を考慮して従来公知の溶剤を適宜選択して用いることができる。
例えば、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ノルマルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等の溶剤が挙げられる。また、メチルエチルケトン等のケトン系や酢酸エチル等のエステル系の溶剤も挙げられる。
上記ラジカル重合性官能基やカチオン重合性官能基の開始又は促進させるために、必要に応じてラジカル重合開始剤、カチオン重合開始剤、ラジカル及びカチオン重合開始剤等を適宜選択して用いても良い。これらの重合開始剤は、光照射及び/又は加熱により分解されて、ラジカルもしくはカチオンを発生してラジカル重合とカチオン重合を進行させるものである。
帯電防止剤の具体例としては、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基などのアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系などの両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系などのノニオン性化合物、スズ及びチタンのアルコキシドのような有機金属化合物及びそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等が挙げられ、さらに上記に列記した化合物を高分子量化した化合物が挙げられる。また、第3級アミノ基、第4級アンモニウム基、又は金属キレート部を有し、且つ、電離放射線により重合可能なモノマー又はオリゴマー、或いは電離放射線により重合可能な重合可能な官能基を有する且つ、カップリング剤のような有機金属化合物等の重合性化合物もまた帯電防止剤として使用できる。
防眩剤としては微粒子が挙げられ、微粒子の形状は、真球状、楕円状などのものであってよく、好ましくは真球状のものが挙げられる。また、微粒子は無機系、有機系のものが挙げられるが、好ましくは有機系材料により形成されてなるものが好ましい。微粒子は、防眩性を発揮するものであり、好ましくは光透過性のものがよい。微粒子の具体例としては、プラスチックビーズが挙げられ、より好ましくは、光透過性を有するものが挙げられる。プラスチックビーズの具体例としては、スチレンビーズ(屈折率1.59)、メラミンビーズ(屈折率1.57)、アクリルビーズ(屈折率1.49)、アクリル−スチレンビーズ(屈折率1.54)、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズなどが挙げられる。微粒子の添加量は、樹脂組成物100重量部に対し、2〜30重量部、好ましくは10〜25重量部程度である。
本発明のハードコート層用硬化性樹脂組成物には、レベリング剤を添加することができ、中でも、フッ素系又はシリコーン系等のレベリング剤を添加することが好ましい。レベリング剤を添加したハードコート層用硬化性樹脂組成物は、塗布又は乾燥時に塗膜表面に対して塗工安定性、滑り性、防汚染性、及び耐擦傷性を付与することができる。
レベリング剤の添加量としては、ハードコート層用硬化性樹脂組成物の全固形分に対して0〜0.5重量%が好ましく、0〜0.2重量%がより好ましく、0.01〜0.2重量%がさらに好ましい。
レベリング剤として市販のものを使用することもできる。本発明において使用することができる市販のレベリング剤としては、例えば以下のものが挙げられる。
また(株)ネオス製:フタ―ジェントシリーズ(FTX218、250、245M、209F、222F、245F、208G、218G、240G、206D、240D等)やKBシリーズ等、ビックケミー・ジャパン(株)製:BYK333、300等、共栄社化学(株)製:KL600等も挙げられる。
タッチパネル用途に用いる場合、指で触れることから、指紋が付着しても拭き取り易い、指紋が付着しても目立たない、及び指紋が付着し難い等の防汚性、並びに抗菌性をハードコート層に付与することが好ましい。防汚性を付与するためには防汚剤を、抗菌性を付与するためには、抗菌剤を添加すればよい。
防汚剤としては、従来公知の防剤を用いても良く、上記レベリング剤の電離放射線硬化性基を有するものが好ましく用いられる。なかでも、ダイキン工業(株)製:オプツールDAC、DIC(株)製:ディフェンサTF3001、TF3000、RS101、RS102、RS103、RS104、RS105、RS71、三菱化学(株)製:H512X、H513X、H514X、日本合成化学工業(株)製:UT3971、UT4315、ビックケミー・ジャパン(株)製:BYK3500、ダイセル・サイテック(株)製:Ebecryl1360が好ましい。
抗菌剤としては、一般に市販されている工業用抗菌剤が使用できる。工業用抗菌剤には有機系抗菌剤と無機系抗菌剤があり、どちらを用いても良い。
光学シートは、上記したようにプライマー層を有するPET基材、共有結合層及びハードコート層より基本的には構成されてなる。しかしながら、光学シートとしての機能又は用途を加味して、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記ハードコート層の共有結合層とは反対側の面に、更に下記のような一又は二以上の層を設けてもよい。
帯電防止層は、帯電防止剤と硬化性樹脂を含む帯電防止層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる。帯電防止層の厚さは、30nm〜3μm程度であることが好ましい。
本発明の好ましい態様によれば、光学シート最表面の汚れ防止を目的として、光学シートのPET基材とは反対側の最表面に防汚層を設けることができる。防汚層により、光学シートに対して防汚性と耐擦傷性のさらなる改善を図ることが可能となる。防汚層は、防汚剤と硬化性樹脂組成物を含む防汚層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる。
低屈折率層は、当該層の基材側に隣接する層よりも屈折率が低い層であり、低屈折率層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる。当該低屈折率層用硬化性樹脂組成物には、前記隣接する層よりも屈折率が低くなるように、適宜公知の低屈折率硬化性樹脂や微粒子を用いることができる。
図3の光学シート1では、ポリエチレンテレフタレート基材10のプライマー層11側に、共有結合層20、ハードコート層30、及び帯電防止層80がこの順序で積層されている。
図4の光学シート1では、ポリエチレンテレフタレート基材10のプライマー層11側に、共有結合層20、ハードコート層30、帯電防止層80、及び低屈折率層90がこの順序で積層されている。
本発明に係る光学シートの製造方法は、(i)少なくとも一面側にプライマー層を有するポリエチレンテレフタレート基材、1分子中に反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分を含む共有結合層用硬化性樹脂組成物、並びに、粒子表面に反応性官能基bを有する平均1次粒径10〜100nmの反応性シリカ微粒子、及び反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物を準備する工程、
(ii)当該ポリエチレンテレフタレート基材のプライマー層側の面に、当該共有結合層用硬化性樹脂組成物を塗布し、塗膜とする工程、
(iii)当該共有結合層用硬化性樹脂組成物の塗膜に光照射し、当該塗膜をハーフキュアーする工程、
(iv)当該ハーフキュアーした塗膜の上に当該ハードコート層用硬化性樹脂組成物を塗布し、塗膜とする工程、
(v)当該ハードコート層用硬化性樹脂組成物の塗膜、及び当該ハーフキュアーした塗膜に光照射してフルキュアーし、膜厚1〜5μmの共有結合層と当該共有結合層との膜厚の総和が7〜20μmとなるハードコート層を形成し、且つ当該共有結合層及びハードコート層の境界において、当該第一のバインダー成分の少なくとも一部と、当該反応性シリカ微粒子の少なくとも一部及び当該第二のバインダー成分の少なくとも一部とに共有結合を形成する工程を含むことを特徴とする。
また、上記渾然一体の領域によりPET基材と共有結合層の屈折率差が緩和され、干渉縞の発生も抑えられる。
ハードコート層用硬化性樹脂組成物は、通常、溶剤に反応性シリカ微粒子やバインダー成分の他、重合開始剤等を一般的な調製法に従って、混合し分散処理することにより調製される。混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等を用いることができる。第二のバインダー成分が流動性を有する場合には、溶剤を用いなくともハードコート層用硬化性樹脂組成物を基材に塗布することができるため、適宜、必要に応じて溶剤を用いればよい。共有結合層用硬化性樹脂組成物も同様である。
乾燥方法としては、例えば、減圧乾燥又は加熱乾燥、更にはこれらの乾燥を組み合わせる方法等が挙げられる。また、常圧で乾燥させる場合は、30〜110℃で乾燥させることが好ましい。例えば、共有結合層用硬化性樹脂組成物の溶剤としてメチルイソブチルケトンを用いる場合は、通常室温〜80℃、好ましくは40℃〜70℃の範囲内の温度で、20秒〜3分、好ましくは30秒〜1分程度の時間で乾燥工程が行われる。
光照射に加えて、加熱する場合は、通常40℃〜120℃の温度にて処理する。また、室温(25℃)で24時間以上放置することにより反応を行っても良い。
ハードコート層上にその他の層を形成する場合は、ハードコート層用硬化性樹脂組成物の塗膜を硬化させる前、又は上記(v)工程の後にその他の層の硬化性樹脂組成物を塗布し、乾燥させ、光照射及び/又は加熱してその他の層を形成すればよい。
異形シリカ微粒子(2)として、平均1次粒径20nmのシリカ微粒子が平均5個無機の化学結合により結合した長軸の長さ90nm、固形分40%、分散媒IPA溶剤、異形シリカ微粒子を用いた。
異形シリカ微粒子(3)として、平均1次粒径5nmのシリカ微粒子が平均3個無機の化学結合により結合した長軸の長さ15nm、固形分40%、分散媒IPA溶剤、異形シリカ微粒子を用いた。
バインダー成分(2)として、日本化薬(株)製、3官能のペンタエリスリトールトリアクリレート(製品名:PETA)を用いた。
バインダー成分(3)として、日本化薬(株)製、10官能、分子量7000のウレタンアクリレートオリゴマー(製品名:DPHA40H)を用いた。
バインダー成分(4)として、荒川化学工業(株)製、30官能以上、重量平均分子量40000のポリマーアクリレート(製品名:BS371)を用いた。
バインダー成分(5)として、東亞合成(株)製、3官能、分子量400のアクリレートモノマー(製品名:M9050)を用いた。
バインダー成分(6)として、東亞合成(株)製、3官能、分子量423のアクリレートモノマー(製品名:M315)を用いた。
バインダー成分(7)として、東亞合成(株)製、2官能、分子量333のアクリレートモノマー(製品名:M315)を用いた。
レベリング剤として、DIC(株)製、メガファックMCF350−5を用いた。
ポリエチレンテレフタレート基材(1)として、東レ(株)製、製品名:U46(厚さ125μm、プライマー層厚100nm)を用いた。
ポリエチレンテレフタレート基材(2)として、東洋紡績(株)製、製品名:A4300(厚さ188μm、プライマー層厚100nm)を用いた。
ポリエチレンテレフタレート基材(3)として、南亜社製、製品名:BS11(厚さ50μm、プライマー層なし)を用いた。
トリアセチルセルロース基材として、コニカ(株)製、製品名:KC4UY(厚さ40μm)を用いた。
各化合物の略語はそれぞれ、以下の通りである。
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
PETA:ペンタエリスリトールトリアクリレート
MIBK:メチルイソブチルケトン
IPA:イソプロパノール
PET:ポリエチレンテレフタレート
TAC:トリアセチルセルロース
下記に示す組成の成分を配合して硬化性樹脂組成物1−1〜1−8をそれぞれ、調製した。
バインダー成分(1):100重量部
重合開始剤:4重量部
MIBK:150重量部
バインダー成分(2):100重量部
重合開始剤:4重量部
MIBK:150重量部
バインダー成分(3):100重量部
重合開始剤:4重量部
MIBK:150重量部
バインダー成分(4):153重量部
重合開始剤:4重量部
MEK:97重量部
バインダー成分(5):100重量部
重合開始剤:4重量部
MIBK:150重量部
バインダー成分(6):100重量部
重合開始剤:4重量部
MIBK:150重量部
バインダー成分(7):100重量部
重合開始剤:4重量部
MIBK:150重量部
異形シリカ微粒子(1)〜(3)をそれぞれ、ロータリーエバポレーターを用いてIPAからMIBKに溶剤置換を行い、異形シリカ粒子40重量%のMIBK分散液を得た。このMIBK分散液100重量部に3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランを5重量部添加し、50℃で1時間加熱処理することにより、メタクリロイル基で表面処理された反応性異形シリカ微粒子(1)〜(3)の固形分40重量%MIBK分散液を得た。
下記に示す組成の成分を配合して硬化性樹脂組成物2−1〜2−7をそれぞれ、調製した。
反応性異形シリカ微粒子(1):150重量部(固形分60重量部)
バインダー成分(1):20重量部
バインダー成分(4):31重量部(固形分20重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
MIBK:54重量部
反応性異形シリカ微粒子(1):100重量部(固形分40重量部)
バインダー成分(1):30重量部
バインダー成分(4):46重量部(固形分30重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
MIBK:54重量部
反応性異形シリカ微粒子(1):150重量部(固形分60重量部)
バインダー成分(1):10重量部
バインダー成分(4):46重量部(固形分30重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
MIBK:54重量部
反応性異形シリカ微粒子(1):150重量部(固形分60重量部)
バインダー成分(1):30重量部
バインダー成分(4):15重量部(固形分10重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
MIBK:54重量部
反応性異形シリカ微粒子(2):150重量部(固形分60重量部)
バインダー成分(1):20重量部
バインダー成分(4):31重量部(固形分20重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
MIBK:54重量部
反応性異形シリカ微粒子(3):150重量部(固形分60重量部)
バインダー成分(1):20重量部
バインダー成分(4):31重量部(固形分20重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
MIBK:54重量部
反応性官能基の無い異形シリカ微粒子(1):400重量部(固形分60重量部)
バインダー成分(1):20重量部
バインダー成分(4):31重量部(固形分20重量部)
重合開始剤:4重量部
レベリング剤:4重量部(固形分0.2重量部)
PET基材(1)のプライマー層を有する面に、共有結合層用硬化性樹脂組成物として、上記硬化性樹脂組成物1−1を塗布し、温度70℃の熱オーブン中で60秒間乾燥し、塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を積算光量50mJ/cm2で光照射してハーフキュアーした。さらに、当該ハーフキュアーした塗膜上に、ハードコート層用硬化性樹脂組成物として、上記硬化性樹脂組成物2−1を塗布し、温度70℃の熱オーブン中で60秒間乾燥し、塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を積算光量200mJ/cm2で光照射してフルキュアーし、乾燥膜厚2μmの共有結合層(下層)と乾燥膜厚13μmのハードコート層(上層)を形成し、実施例1の光学シートを作製した。
基材、共有結合層用硬化性樹脂組成物及びハードコート層用硬化性樹脂組成物をそれぞれ、表1に示すものとし、共有結合層及びハードコート層の膜厚を表1に示すように代えた以外は実施例1と同様にして、実施例2〜16及び比較例1〜11の光学シートを作製した。
また、下層をハーフキュアーせずに積算光量200mJ/cm2でフルキュアーし、上層も積算光量200mJ/cm2でフルキュアーした以外は実施例1と同様にして、比較例12の光学シートを得た。
作製した実施例1〜16及び比較例1〜12の光学シートについて、以下の様に鉛筆硬度、環境試験前後の密着性、クラック性、及び視認性を評価した。その結果を表2に示す。
鉛筆硬度試験;鉛筆引っ掻き試験の硬度は、作製した光学シートを温度25℃、相対湿度60%の条件で2時間調湿した後、JIS−S−6006が規定する試験用鉛筆を用いて、JIS K5600−5−4(1999)に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)を行い、傷がつかない最も高い硬度を測定した。
1mm角で合計100目の碁盤目を入れ、ニチバン(株)製工業用24mmセロテープ(登録商標)を用いて5回連続剥離試験を行い、残っているマス目の数量を計測し、下記基準に基づいて密着度を測定することにより密着性を評価した。なお、密着性評価は下記環境試験前後の光学シートについてそれぞれ行った。
密着度(%)=(剥がれなかったマス目の数/合計のマス目数100)×100
(評価基準)
○:環境試験1〜4全てにおいて90%以上
×:環境試験1〜4のいずれかにおいて90%未満
85℃に240時間放置。
65℃、95%湿度に240時間放置。
−40℃に240時間放置。
カーボンアークランプ、温度63℃の条件のフェードメーター(F.O.M、)に100時間放置。
10×2cmの大きさに切り取った光学シートを、ハードコート層面を外側にして曲率のある円柱に巻きつけ、ひび割れ(クラック)が発生し始める曲率直径を測定することで評価した。
評価基準
評価○:14mm以内であった。
評価×:15mm以上であった。
光学シートの基材側に黒いテープを貼り、三波長管ランプ下で干渉縞の有無を観察し、視認性を評価した。
○:干渉縞無し
×:干渉縞あり
実施例の光学シートはいずれも特性の評価で良好な結果を得た。
比較例1では、下層を形成するための組成物1−1に反応性異形シリカ微粒子が含まれない柔軟な下層が厚く、上層を形成するための組成物2−1に反応性異形シリカ微粒子を含む上層が薄いため硬度が3Hと低くなった。
比較例2では、PET基材に隣接する下層のHC層を形成する組成物2−1に反応性異形シリカ微粒子が含まれるが、その下層のHC層中でPET基材に隣接する反応性異形シリカ微粒子の硬化したシリカ微粒子が環境試験後ではPET基材から微細剥離し、密着性、及び視認性の評価が不十分となった。
比較例3では、反応性シリカ微粒子が含まれない組成物1−1の硬化した単層であるため、硬度がHと低くなった。
比較例4では、比較例2と同様にPET基材に隣接する下層のHC層を形成する組成物2−1に反応性異形シリカ微粒子が含まれるため、反応性異形シリカ微粒子の硬化したシリカ微粒子がPET基材から微細剥離し、密着性、及び視認性の評価が不十分となった。
比較例5及び6では、共有結合層としての下層と、ハードコート層としての上層の膜厚の総厚みが厚く、クラックが生じてしまった。
比較例7では、共有結合層としての下層と、ハードコート層としての上層の膜厚の総厚みが薄く、硬度が3Hと低くなってしまった。
比較例8では、共有結合層としての下層を形成する組成物に含まれるバインダー成分が2官能であるため、隣接する上層のHC層と十分な密着性が得られず、硬度、密着性、視認性が不十分であった。
比較例9では、上層のHC層を形成する組成物に含まれる異形シリカ微粒子表面に反応性官能基がなく、上層のバインダー成分、及び隣接する下層のバインダー成分との架橋が不十分となり硬度、密着性が不十分であった。
比較例10では、PET基材にプライマー層がなく、共有結合層としての下層がプライマー層を介してPET基材に密着できなかったため、硬度、密着性、視認性が不十分であった。
比較例11では、基材が薄いTAC基材であり、共有結合層があるため硬度が4Hと低くなってしまった。
比較例12は、下層をハーフキュアーした後、上層を塗布しフルキュアーする方法を用いず、下層及び上層をそれぞれフルキュアーで形成したため、下層に含まれるバインダー成分が上層のHC層の反応性異形シリカ微粒子やバインダー成分と架橋反応できず、硬度、密着性、視認性が不十分となった。
10 ポリエチレンテレフタレート基材
11 プライマー層
20 共有結合層
30 ハードコート層
40 反応性シリカ微粒子の硬化したシリカ微粒子
50 鉛筆で擦る前のハードコート層の基材側界面に存在するシリカ微粒子の位置
60 鉛筆
70 鉛筆で擦る方向
80 帯電防止層
90 低屈折率層
Claims (4)
- 少なくとも一面側にプライマー層を有するポリエチレンテレフタレート基材のプライマー層側の面に、
1分子中にエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分を含む共有結合層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなる共有結合層、及び、
平均1次粒径1〜100nmの球状のシリカ微粒子3〜20個が無機の化学結合により結合し、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランで表面処理されてなる、反応性官能基bとしてメタクリロキシ基を有する反応性異形シリカ微粒子、及びエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物の硬化物からなるハードコート層がこの順序で設けられており、
当該プライマー層の境界又はその近傍において、当該プライマー層と共有結合層とが混然一体となって硬化し、
当該共有結合層及びハードコート層の境界において、当該第一のバインダー成分の少なくとも一部と、当該反応性異形シリカ微粒子の少なくとも一部及び当該第二のバインダー成分の少なくとも一部とが共有結合を形成しており、
当該共有結合層の膜厚は1〜5μm、及び当該共有結合層と当該ハードコート層の膜厚の総和が7〜20μmであることを特徴とする、光学シート。 - 前記ハードコート層用硬化性樹脂組成物の全固形分に対する前記反応性異形シリカ微粒子の含有量の割合は、15〜70重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の光学シート。
- JIS K5600−5−4(1999)に規定する鉛筆硬度試験(4.9N荷重)の硬度が、5H以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光学シート。
- (i)少なくとも一面側にプライマー層を有するポリエチレンテレフタレート基材、1分子中にエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基aを3つ以上有する第一のバインダー成分及び溶剤としてメチルイソブチルケトン及びメチルエチルケトンよりなる群から選ばれる溶剤のみ含む共有結合層用硬化性樹脂組成物、並びに、平均1次粒径1〜100nmの球状のシリカ微粒子3〜20個が無機の化学結合により結合し、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランで表面処理されてなる、表面に反応性官能基bとしてメタクリロキシ基を有する反応性異形シリカ微粒子、及びエチレン性不飽和結合を有する反応性官能基cを有する第二のバインダー成分を含むハードコート層用硬化性樹脂組成物を準備する工程、
(ii)当該ポリエチレンテレフタレート基材のプライマー層側の面に、当該共有結合層用硬化性樹脂組成物を塗布し、塗膜とする工程、
(iii)当該共有結合層用硬化性樹脂組成物の塗膜に光照射し、当該塗膜をハーフキュアーする工程、
(iv)当該ハーフキュアーした塗膜の上に当該ハードコート層用硬化性樹脂組成物を塗布し、塗膜とする工程、
(v)当該ハードコート層用硬化性樹脂組成物の塗膜、及び当該ハーフキュアーした塗膜に光照射してフルキュアーする工程を有し、
当該プライマー層の境界又はその近傍において、当該プライマー層と共有結合層とが混然一体となって硬化し、
当該共有結合層及びハードコート層の境界において、当該第一のバインダー成分の少なくとも一部と、当該反応性異形シリカ微粒子の少なくとも一部及び当該第二のバインダー成分の少なくとも一部とが共有結合を形成しており、
当該共有結合層の膜厚は1〜5μm、及び当該共有結合層と当該ハードコート層の膜厚の総和が7〜20μmである光学シートを得ることを特徴とする、光学シートの製造方法。
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