JP5282327B2 - 層間耐火材支持金具 - Google Patents
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Description
また、床スラブの端面と外壁の間に支持金具が挿入され、その支持金具の上に耐火材を載置するための支持金具が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本実施の形態に係る層間耐火材支持金具を用いて層間ふさぎをした状態を示す側面図である。
図1に示すように、支持金具100は、床スラブ200の上面に配置される上面支持部110と、上面支持部110の端部から床スラブ200の端面に沿って垂下する垂下部120と、垂下部120の下部から円弧を描いて壁パネル300の方向へ斜め上に曲げ加工され、その先端が壁パネル300に接する突っ張り部130を備えている。
したがって、形成される層間隙間500の幅に合わせて数多くのバリエーションの支持金具を用意する必要がないので、コストを低減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態の支持金具は、垂下部から突っ張り部にかけて円弧状ではなく、床スラブの端面側から壁パネル側へ延びる水平辺を介して接続されており、板材支持部が垂下部とは別に設けられていないことが異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図5に示すように、支持金具2100は、床スラブ200の上面に配置される上面支持部110と、上面支持部110の床スラブ200の端面に沿って垂下する垂下部2120と、垂下部2120の下端から壁パネル300に向けて水平に曲げ加工された水平辺部2140と、水平辺部2140の壁パネル300側端部から斜め上方へ曲げ加工され、その先端が壁パネル300に接する突っ張り部2130を備えている。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態の支持金具は、板材支持部の先端部が上方に曲げ加工されており、金属製板材にその上方に曲げ加工された先端部を挿入できるように穴が形成されていることが異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図7に示す支持金具3100は、床スラブ200の上面に配置される上面支持部110と、上面支持部110の床スラブ200の端面に沿って垂下する垂下部3120と、垂下部3120の下部から円弧を描いて壁パネル300の方向へ斜め上に曲げ加工され、その先端が壁パネル300に接する突っ張り部130を備えている。
したがって、形成される層間隙間500の幅に合わせて数多くのバリエーションの支持金具を用意する必要がないので、コストを低減することができる。
本実施の形態で説明したような支持金具による金属製板材の保持構造は他にも考えられる。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態の支持金具は、垂下部に特殊な形状の穴が形成され、その穴にU字型のピースが取り付けられる点が異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
支持金具4100は、床スラブ200の上面に配置される上面支持部110と、上面支持部110の床スラブ200の端面に沿って垂下する垂下部4120と、垂下部4120の下部から円弧を描いて壁パネル300の方向へ斜め上に曲げ加工され、その先端が壁パネル300に接する突っ張り部130を備えている。
図10に示すように、支持金具4100の垂下部4120には特殊形状の穴4122が設けられている。この穴4122に支持金具4100の背面側から板材保持金具4150先端が挿通されて取り付けられる。
穴4122における、図11(A)に示す、点線で囲んだ4123に示した部分に板材保持金具4150の先端部を、支持金具4100の背面側から挿入する。すると、斜線をひいた凸設部4124を支点として板材保持金具4150が回動可能となる。
より詳細には、図12に示すように垂下部4120を打ち抜き、下方から上方に延びた舌状部4125を支持金具4100の正面側へ曲げ加工することにより下部支持辺4121を形成する。
そして、配置された支持金具4100の板材保持金具4150と壁パネル300とで金属製板材400が支持され、金属製板材400上に耐火材410が載置される。
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態の支持金具は、板材支持部や突っ張り部がなく、垂下部の下端に金属製板材を取り付ける取付部が設けられ、垂下部に直接金属製板材を取り付けることが異なる以外は、第1の実施の形態で示した構成と同様である。このため、上記第1の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図13に示すように、支持金具5100は、床スラブ200の上面に配置される上面支持部110と、上面支持部110の端部から床スラブ200の端面に沿って垂下する垂下部5120と、垂下部5120の下部に設けられた凸辺5121に金属製板材5400の床スラブ200側が支持されている。
図14に示すように、金属製板材5400の長手方向辺に沿って所定の間隔で複数の穴5410が設けられており、上面支持部110、垂下部5120、および凸辺5121からなるL字金具5110が穴5410に取り付けられている。
図15に示すように、穴5410は金属製板材5400の長手方向辺に沿って形成され、穴5410は金属製板材5400の幅方向に長い形状をしている。
本実施の形態においては、外側から2つ目の穴にL字金具5110を取り付けているが、どの穴5410に取り付けてもよいし、2つではなく3つ、4つと取り付けることも可能である。
これにより、層間隙間500に耐火材410が充填され、かつその耐火材410の下には金属製板材5400があるので耐火材410が直接火にさらされることがなく、耐火性能を十分発揮することができる。
さらに、このような形状の支持金具5100によると、支持金具5100の上面支持部110が床スラブ200の上面を、金属製板材5400の床スラブ200側端辺が床スラブ200の端面を、金属製板材5400の壁パネル300側端辺が壁パネル300をそれぞれおさえることにより全体として支持金具5100が層間隙間500に安定して挿入されることになる。
さらに、ビス止めをする位置を気にすることがないので、自由な位置に支持金具5100を挿入することが可能となる。さらに、金属製板材5400に複数の穴5410が設けられているので、L字金具5110を位置・個数ともに自由に取り付けることが可能なので、より自由に支持金具5100を取り付けることが可能となる。
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。本実施の形態の支持金具は、金属製板材には穴が形成されておらず、金属製板材にL字金具を直接取り付けることなく、把持金具を介して金属製板材を取り付けることが異なる以外は、第5の実施の形態で示した構成と同様である。このため、上記第5の実施の形態とほぼ同様の構成部分については同一の符号を付すなどして適宜その説明を省略する。
図17に示すように、支持金具6100は、床スラブ200の上面に配置される上面支持部110と、上面支持部110の端部から床スラブ200の端面に沿って垂下する垂下部5120と、垂下部5120の下部に設けられた凸辺5121に把持金具6200が取り付けられ、金属製板材400の床スラブ200側が把持金具6200によって把持されることにより支持されている。
図18に示すように、金属製板材400の長手方向辺に沿って所定の間隔でL字金具5110および把持金具6200が取り付けられている。取り付けられた様子を示すために図19に取付部分の側方断面拡大図を示す。
図19に示すように、金属製板材400は、把持金具6200の上面板を内側に切り起こして形成された舌状辺6210とL字金具5110の下端に設けられた凸辺5121および把持金具6200の下面板によって把持されている。
なお、把持金具6200の上面にもう1つ設けられている穴6222は舌状辺6210を切り起こしたためにできたものである。金属製板材400に把持金具6200を取り付け、その把持金具6200にL字金具5110を取り付けた状態の断面斜視図を図21に示す。
図22においては、外側に2つのL字金具5110を取り付けているが、金属製板材400のどの位置に取り付けてもよいし、2つではなく3つ、4つと取り付けることも可能である。
したがって、たとえば凸辺5121が長時間火に直接さらされることにより変形して、L字金具5110から金属製板材400が脱落するおそれをも回避することができる。
したがって、形成される層間隙間500の幅に合わせて数多くのバリエーションの支持金具を用意する必要がないので、コストを低減することができる。
110 上面支持部
120 垂下部
121 板材支持部
130 部
131 先端部
200 床スラブ
300 壁パネル
400 金属製板材
410 耐火材
500 層間隙間
Claims (13)
- 床スラブの端面と壁パネルとの間の隙間に挿填される耐火材を支持するための層間耐火材支持金具において、
前記床スラブの上面から側面に垂下するように架設するハンガー部と、
前記ハンガー部に前記床スラブの端面側が支持され、前記壁パネル側が前記壁パネルに支持され、前記隙間をふさぐ金属製板材と、
を備え、
前記ハンガー部が、
床スラブの上面に載置される上面支持部と、
前記上面支持部の壁パネル側端部から床スラブの端面に沿って垂下する垂下部と、
前記垂下部に設けられた、前記金属製板材の床スラブ側部分を支持する板材支持部と、
を備えることを特徴とする層間耐火材支持金具。 - 前記ハンガー部の下端から、前記上面支持部とは反対側の斜め上方に延設されたパネル側支持辺をも備えることを特徴とする請求項1記載の層間耐火材支持金具。
- 前記パネル側支持辺が、
前記垂下部の下端から円弧状に曲げ加工されて前記上面支持部とは反対側の斜め上方に延設されていることを特徴とする請求項2記載の層間耐火材支持金具。 - 前記パネル側支持辺が、
前記垂下部の下端から前記上面支持部とは反対側へ水平に延設された水平辺を介して、前記水平辺の前記垂下部とは反対側端部から斜め上方に延設された斜め辺からなることを特徴とする請求項2記載の層間耐火材支持金具。 - 前記パネル側支持辺の先端部が上方に曲げ加工され、
前記金属製板材には、前記上方に曲げ加工された先端部を挿入するための挿入穴が形成されていることを特徴とする請求項2記載の層間耐火材支持金具。 - 前記板材支持部が、
前記垂下部の一部を切り起こして形成されていることを特徴とする請求項1記載の層間耐火材支持金具。 - 前記板材支持部が、
前記金属製板材を保持するための板材保持部を備えることを特徴とする請求項1記載の層間耐火材支持金具。 - 前記板材保持部が、
前記垂下部の下端にくびれを介して頭部が形成され、
前記金属製板材の前記床スラブ側辺に沿って、前記床スラブ側辺に直交するように前記頭部を挿入するための頭部挿入穴が形成され、
前記頭部挿入穴に前記頭部を挿入し、前記上面支持部が前記床スラブ側に向くように回転させることにより前記金属製板材を保持することを特徴とする請求項7記載の層間耐火材支持金具。 - 前記垂下部が、その途中から前記上面支持部が延設されている側とは反対方向に曲げ加工されていることを特徴とする請求項8記載の層間耐火材支持金具。
- 前記板材支持部と前記板材保持部が、
前記金属製板材を挟持する板材挟持部を介して前記ハンガー部が前記金属製板材を支持し、かつ保持することを特徴とする請求項7記載の層間耐火材支持金具。 - 前記板材挟持部は、
両端辺から凸設された凸設部が設けられるように前記垂下部に空けられた挟持部挿入穴に、前記凸設部を挟持するように、前記上面支持部が延設されている方向から挿入されていることを特徴とする請求項10記載の層間耐火材支持金具。 - 前記挟持部挿入穴には、
その下端部の中央から上方に凸設された舌状辺をも設けられ、
前記舌状辺を前記壁パネル側へ曲げ加工することにより、前記板材挟持部が前記壁パネル側に所定角以上傾いたときに前記板材挟持部を下方から支持するための挟持部支持部となることを特徴とする請求項10記載の層間耐火材支持金具。 - 前記板材挟持部が、上面材、下面材、および前記上面材と下面材の一端辺同士を接続する垂直面材とからなり、
前記上面材の前記垂直面材側に、前記垂直面材の垂直面と直交するように長方形の穴が設けられ、
さらに前記上面材には、前記垂直面材とは反対側端辺側を基端部として前記下面側に切り起こした切り起こし部が設けられ、
前記上面材と下面材の間に前記垂直面材とは反対側から前記金属製板材を前記垂直面材と接触するように挿入し、前記長方形の穴に前記頭部を挿入し、前記上面支持部が前記床スラブ側に向くように回転させることにより前記切り起こし部および前記頭部によって前記金属製板材を保持することを特徴とする請求項10記載の層間耐火材支持金具。
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