JP5282162B1 - 共同調達システム、共同調達方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム - Google Patents

共同調達システム、共同調達方法、情報処理装置およびその制御方法と制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】大口バイヤーおよび小口バイヤーの共同調達参加を誘引し、実績単価から購入単価への削減率をさらに大きくすると共に、競合するバイヤーも一緒に商品共同調達に取り組むこと。
【解決手段】商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する受信部と、発注数量を複数のバイヤーについて加算して得られた発注総数量をオークションシステムに通知する通知部と、発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出部と、オークションシステムから取得した落札金額の購入予測総額に対する比率を算出する比率算出部と、商品共同調達に参加した各バイヤーの実績単価に比率を乗算して得られた金額を、各バイヤーの購入単価として決定する決定部と、を備える。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、ネットワークを介して商品を共同調達するための技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1の段落[0007]には、「従来の落札価格決定方法の1つは、総額に対する落札価格を全調達数量で割った金額を、全参加バイヤ共通の単価とするというものである。この方法では、逆オークション実施前における参加バイヤの調達商品の購入単価(以下、実績単価)が大きく異なっている場合に、実績単価が低価格であった参加バイヤの共同購買逆オークションによる価格低減効果が相対的に小さくなってしまう」との課題が記載されている。この課題を解決するため、特許文献1には、共同調達を希望する各バイヤーの発注数量と逆オークション前の実績価格とに基づいてそれぞれの落札価格を算出して、削減金額を参加バイヤーに振り分ける技術が開示されている。
そして、上記特許文献1の特許公報である特許文献2の請求項2には、「…前記サーバ装置が、前記購入希望条件に含まれる前記実績価格情報に基づいて、前記落札価格からバイヤ毎の落札価格を算出する第5のステップとを含み、前記第5のステップは、逆オークション実施前の実績価格が低いバイヤほど落札価格が低くなるよう、前記バイヤ毎の落札価格の算出を行う」と記載されている。
特開2005−309682号公報 特許第4018661号公報
しかしながら、上記特許文献1および2の明細書の段落[0041]には、「このような方法によって、共同購買逆オークションによる削減額を配分して参加バイヤ毎の落札単価の決定する際に、参加バイヤの購入数量と実績価格を反映することができ、購入数量の大きい参加バイヤの価格削減率が大きくなるよう参加バイヤ毎の落札単価を決定することができる」との、削減率を積極的に異ならせることを意図した記載がある。すなわち、特許文献1および2の図8のS802に図示され、段落[0038]に説明されているi番目の参加バイヤーの削減額Riの算出式:
Ri=(実績価格−落札価格)×VilogVi/ΣVilogVi
(ただし、Viはi番目の参加バイヤーの発注数量)
からも明らかなように、バイヤ毎の落札価格の算出は、前記実績価格情報および前記購入予定規模情報に基づいて行なわれる。特許文献1および2の実施例には、上記算出式を使用した各バイヤーの落札価格の決定方法のみが開示されている。
具体的には特許文献1の段落[0039]に記載のように、「参加バイヤが5者の場合に、全ての参加バイヤの実績単価を一律650円とし、購入数量をそれぞれ5000、10000、15000、20000、25000として、共同購買逆オークションによって得られた全調達量に対する落札価格の実績価格からの削減率が60%である場合に」、次のような結果となる。「購入数量が5000から25000までの参加バイヤに対する削減率はそれぞれ、53.57%、57.93%、60.48%、62.29%、63.69%となり、このときの落札単価は、302円、273円、257円、245、236円となる」。このように、実績単価が一律であれば、購入数量が多いバイヤーほど、落札価格の実績価格からの削減率が高くする。
一方、特許文献1の段落[0040]に記載のように、「参加バイヤが5者の場合に、全ての参加バイヤの購入数量を一律15000とし、実績単価をそれぞれ750円、700円、650円、600円、550円として、共同購買逆オークションによって得られた落札価格の実績価格からの削減率が60%である場合に」、次のような結果となる。「実績単価が750円から550円までの参加バイヤに対する落札単価は、それぞれ360円、310円、260円、210円、160円となる。なお、このときの削減率はそれぞれ、52.00%、55.71%、60.00%、65.00%、70.91%となる」。このように、購入数量が一律であれば、実績単価に購入数量を乗算して得られた実績価格が低いバイヤーほど、落札価格の実績価格からの削減率が高くする。
このように、特許文献1に従来技術として記載された落札価格決定方法においても、特許文献1で開示された落札価格決定方法においても、バイヤーの共同調達の参加条件である購入数量、実績単価、実績価格などによってバイヤーごとに削減率が異なる。そのため、全ての参加バイヤーに公平感を与える商品共同調達ができなかった。また、参加バイヤーによって削減率が異なれば、バイヤー間の相対的な関係が変化するので、競合するバイヤーが一緒に商品共同調達に取り組むことに躊躇してしまうことになる。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する第1受信手段と、
前記発注数量を前記複数のバイヤーについて加算した発注総数量をオークションシステムに通知する第1通知手段と、
前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出手段と、
前記オークションシステムから取得した落札金額の、前記購入予測総額に対する第1比率を算出する第1比率算出手段と、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記第1比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する第1決定手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御方法は、
商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する受信ステップと、
前記発注数量を前記複数のバイヤーについて加算した発注総数量をオークションシステムに通知する通知ステップと、
前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出ステップと、
前記オークションシステムから取得した落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出ステップと、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置の制御プログラムは、
商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する受信ステップと、
前記発注数量を前記複数のバイヤーについて加算した発注総数量をオークションシステムに通知する通知ステップと、
前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出ステップと、
前記オークションシステムから取得した落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出ステップと、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定ステップと、
をコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するため、本発明に係る共同調達システムは、
商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末にそれぞれ入力された商品の発注数量を、前記複数のバイヤーについて加算して得られた発注総数量に基づいて、オークションを行なうオークション実行手段と、
前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出手段と、
前記オークション実行手段による落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出手段と、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定手段と、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの通信端末から、前記各バイヤーの購入単価を報告する報告手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る共同調達システムの制御方法は、
商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末にそれぞれ入力された商品の発注数量を、前記複数のバイヤーについて加算して得られた発注総数量に基づいて、オークションを行なうオークション実行ステップと、
前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出ステップと、
前記オークション実行ステップにおける落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出ステップと、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定ステップと、
前記商品共同調達に参加した各バイヤーの通信端末、前記各バイヤーの購入単価を報告する報告ステップと、
を含む。
本発明によれば、全ての参加バイヤーに公平感を与える商品調達が可能になり、大口バイヤーおよび小口バイヤーの共同調達参加を誘引できる。さらに、本発明によれば、全ての参加バイヤーにおいて比率を同じにするため、バイヤー間の相対的な関係が変化しないので、競合するバイヤーも一緒に商品共同調達に取り組むことができる。
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概要を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概念を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作結果を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの詳細な動作結果を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムのオークション例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの第1動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの第2動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るバイヤー調達結果生成部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るバイヤー登録DBの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る商品DBの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達情報DBの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達情報DBの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達制御テーブルの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る共同調達加算通知処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るオークション情報通知処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る共同調達結果報告処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概念を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの詳細な動作結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る商品DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る共同調達情報DBの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る共同調達制御テーブルの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概念を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るバイヤー登録DBの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る共同調達情報DBの構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る共同調達制御テーブルの構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る商品DBの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概念を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作手順を示すシーケンス図である。 本発明の第5実施形態に係る共同調達管理サーバの機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るバイヤー仮購入単価算出部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るバイヤー仮購入単価送信部の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態に係るサプライヤ登録DBの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る共同調達情報DBの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る共同調達制御テーブルの構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る共同調達管理サーバの処理手順を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本明細書で使用する文言「商品」は、動産、不動産、有体物、無体物に限定されることはなく、売買の対象になる全てのものを含む概念であり、例えばデータや情報やサービスをも含む。また、文言「アイテム」は、商品を提供する商品納入元であるサプライヤまたはサプライヤグループが一括して共同調達を受注することが可能な、商品内の細目品を表わす。また、文言「バイヤー」は、商品を調達する単位を表わしており、会社がまとめて調達する場合は会社に相当する。そして、商品が複数の異なるアイテムからなる場合には、商品の各アイテムに相当する。さらに、通信端末を介して、個人、会社、部署が商品共同調達に参加する構成の場合は、各通信端末に相当する。また、文言「実績単価」は、バイヤーが調達した最新の購入単価、あるいは今までの調達における最低の購入単価、を示す。また、文言「購入予測金額」は、バイヤーの発注数量と実績単価とを乗算した金額を示し、文言「購入予測総額」は、共同調達の全参加バイヤーの「購入予測金額」の総和を示す。また、文言「仮購入単価」は、オークション中における、サプライヤまたはサプライヤグループの入札金額に基づいて算出された、各バイヤーに設定する仮の購入単価を示す。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムについて説明する。本実施形態に係る共同調達管理サーバは、複数のバイヤーが参加する商品共同調達を実施した場合に、各バイヤーの発注数量、実績単価、購入予測金額に関係なく、落札金額の購入予測総額に対する比率と同じ比率で各バイヤーの購入金額または購入単価を決定する。落札金額が購入予測総額から削減された場合は、その削減率と同じ削減率となるように各バイヤーの実績単価から購入単価を決定する。ここで、削減率は、購入予測総額から落札金額を引いた差額の、購入予測総額に対する比率である。
つまり、以下の式が成立する。
削減率=(購入予測総額−落札金額)/購入予測総額
=(実績単価−購入単価)/実績単価
言い換えれば、下記の式によってバイヤー毎の購入単価を決定する。
購入単価=実績単価×(落札金額/購入予測総額)=実績単価×(1−削減率)
ここで、購入予測総額は、各バイヤーの購入予測金額を共同調達に参加した複数バイヤーについて加算した総和である。
本実施形態によれば、商品共同調達に参加する全てのバイヤーに対して、購入予測金額に対する購入金額の比率、または実績単価に対する購入単価の比率を同じにする。したがって、全ての参加バイヤーに公平感を与える商品調達が可能になり大口バイヤーおよび小口バイヤーの共同調達参加を誘引できる。そのため、商品共同調達の落札金額を下げることができ、購入予測金額に対する購入金額の削減、または実績単価に対する購入単価の削減を大きくすることができる。さらに、本実施形態によれば、バイヤー間の相対的な関係が変化しないので、競合するバイヤーも一緒に商品共同調達に取り組むことができる。
《共同調達システムの概略》
以下、図1A〜図3Bを参照して、本実施形態の情報処理装置としての共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100について説明する。
(動作概要)
図1Aは、本実施形態に係る共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概要を示す図である。図1Aには、共同調達管理サーバの動作手順を中心に、共同調達システムの動作概要を示す。なお、図1Aのバイヤーや商品および各数値は一例であって、これらに限定されない。
共同調達管理サーバはステップS101において、複数のバイヤーの通信端末から共同調達に参加する発注情報を収集する。発注情報には、商品と発注数量と商品の実績単価とが含まれる。なお、バイヤーの通信端末からの発注情報は、Webブラウザ上における共同調達管理サーバからのフォーマットによるのが望ましい。図1Aにおいては、バイヤーのA社から商品Xと商品Yとが発注されている。商品Xの発注数量は10,000、実績単価は3.1円である。商品Yの発注数量は20,000、実績単価は5.5円である。なお、かかる発注情報の収集は、共同調達管理サーバから募集をするものであっても、バイヤーからの共同調達の所定期間の発注を共同調達管理サーバが実施するものであってもよい。
また、バイヤーのB社から商品Xが発注されている。商品Xの発注数量は20,000、実績単価は2.2円である。また、バイヤーのC社から商品Yが発注されている。商品Yの発注数量は50,000、実績単価は3.5円である。
次に、共同調達管理サーバはステップS103において、収集した発注情報を共同調達が可能な商品単位に分類する。そして、共同調達管理サーバはステップS105において、共同調達が可能な商品単位に発注数量の総和である発注総数量を算出する。図1Aにおいては、商品Xの発注総数量が30,000、商品Yの発注総数量が70,000と算出される。
次に、共同調達管理サーバはステップS107において、オークションを行なうオークション実行部に、商品と発注総数量とを通知してサプライヤによるオークションを依頼する。なお、図1Aにおいては、煩雑さを避けるため、以下商品Xについて説明する。商品Yについても同様である。共同調達管理サーバはステップS107において、商品Xと発注総数量30,000とを通知する。そして、共同調達管理サーバはステップS109において、オークション実行部からオークション結果として、商品Xと落札金額40,000円とを受信する。この落札金額は、共同調達管理サーバによって、オークション実行部を介してサプライヤに支払われる。あるいは、バイヤーからサプライヤへの購入金額の送金は、各バイヤーが共同調達した商品のサプライヤからの納入を確認して行なう構成であってもよい。なお、共同調達管理サーバは、ステップS107からS109の間、オークション実行部から随時に現在の入札経過の通知を受けて、共同調達管理サーバで確認してもよく、あるいは、共同調達管理サーバから各参加バイヤーの通信端末に報知してもよい。
次に、共同調達管理サーバはステップS111において、オークション結果の商品Xの落札金額と、商品Xを共同調達した各バイヤーの購入予測金額の総和である購入予測総額との比である、落札比率を算出する。ここで、各バイヤーの購入予測金額は、今までの取引における各バイヤーの実績単価に発注数量を乗算した金額である。図1Aにおいては、商品Xを発注したバイヤーA社およびB社の購入予測金額31,000円と44,000円とが加算されて、購入予測総額は75,000円となる。
したがって、落札比率(X)=落札金額/Σ(発注数量×実績単価)
=落札金額/購入予測総額
=40,000/75,000=0.533
となる。
次に、共同調達管理サーバはステップS113において、商品Xを共同調達した各バイヤーの購入予測金額に落札比率を乗算して、各バイヤーの購入単価を算出する。図1Aにおいては、バイヤーA社の購入金額が、購入予測金額31,000円×落札比率0.533から、16,532円と算出される。バイヤーB社の購入金額が、購入予測金額44,000円×落札比率0.533から、20,452円と算出される。共同調達管理サーバはステップS115において、購入予測金額と購入金額との差額に対する所定割合の手数料を算出する。図1Aにおいては、差額の30%を例としている。そして、共同調達管理サーバはステップS115において、購入金額と手数料とを加えた各バイヤーへの請求金額を算出し、各バイヤーに対して、購入金額と落札比率と請求金額を通知する。なお、上記ステップS109と異なり、各バイヤーからサプライヤに購入金額を送金する場合には、共同調達管理サーバはステップS115において、各バイヤーに差額(削減額)の所定割合の手数料を請求金額とする。ここで、各バイヤーの通信端末への通知情報は、Webブラウザ上における共同調達管理サーバからの各バイヤー向けのフォーマットにより送信するのが望ましい。
以上が、本実施形態の共同調達管理サーバを含む共同調達システムの動作概要である。かかる処理によって、落札比率と同じ比率を購入予測金額に乗算した購入金額で、共同調達に参加した各バイヤーが商品調達できる。したがって、発注数量や実績単価によるバイヤーの差別化がないので、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーも共同調達に参加し易くなる。そのため、結果的に共同調達への参加バイヤー数が増加して、それにつれ発注総数量も増加するので、オークションでの落札金額の低下につながる。また、バイヤーが共同調達に参加する場合に、初期に商品と発注数量と実績単価を発注情報として共同調達管理サーバに通知すれば、自分の購入金額と請求金額とが共同調達後に報告される。このように、バイヤーの手続を簡素化することができる。
(動作概念)
図1Bは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100の動作概念を示す図である。なお、表示画面の表示内容やフォーマットはこれらに限定されない。
共同調達システム100は、共同調達管理サーバ110と、オークション実行サーバ120と、サプライヤがオークションに入札するためのサプライヤ端末131〜13mと、バイヤーが商品共同調達に参加するためのバイヤー端末141〜14nと、を備える。共同調達管理サーバ110は、バイヤー端末141〜14nから商品共同調達に参加する発注情報を取得して、それらを商品単位でまとめた発注総数量や購入予測総額を含む共同調達情報を生成する。そして、その共同調達情報を用いて、オークションシステムとしてのオークション実行サーバ120にオークションの依頼をする。そして、共同調達管理サーバ110は、オークション実行サーバ120からオークション結果の落札金額を取得すると、落札金額の購入予測総額に対する比率と同じ比率で各バイヤーの購入金額を決定する。落札金額が購入予測総額から削減された場合は、各バイヤーについての実績単価から購入単価への削減の比率が、購入予測総額から落札金額への削減の比率と同じになるように各バイヤーの購入単価を決定する。共同調達管理サーバ110は、各バイヤー端末141〜14nに調達報告画面を提示して調達結果を報告する。なお、オークション実行サーバ120の行なうオークションには逆オークションを含む。
図1Bには、2つのバイヤー端末141、14nにおける商品共同調達への参加から結果報告までの表示画面例が図示されている。バイヤー端末141の表示画面141aおよびバイヤー端末14nの表示画面14naは、共同調達管理サーバ110からの共同調達参加への募集画面である。共同調達する商品が、“ラベルシールXXX”であることが表示されている。そして、削減率が同一であることを報知している。なお、本実施形態においては、共同調達管理サーバ110から共同調達参加を募集する例を示したが、共同調達管理サーバ110はバイヤー端末からの商品共同調達の申し込みを待って、申し込みをまとめる構成であってもよい。
バイヤー端末141の表示画面141bにおいては、バイヤーが調達元である“A社”、発注数量、実績単価、購入予測金額を入力する。そして、その入力をバイヤー端末141が共同調達管理サーバ110に送信する。なお、実績単価と購入予測金額とはいずれかであってもよい。共同調達管理サーバ110は、オークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率になるようにA社の実績単価から購入単価を算出して、バイヤー端末141に報告する。バイヤー端末141の表示画面141cには、調達商品、調達元、発注数量、購入単価、購入金額、そして、本例では“49%”の削減率が表示される。
一方、バイヤー端末14nの表示画面14nbにおいては、バイヤーが調達元である“B社”、発注数量、実績単価、購入予測金額を入力する。そして、その入力をバイヤー端末14nが共同調達管理サーバ110に送信する。共同調達管理サーバ110は、オークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率になるようにB社の実績単価から購入単価を算出して、バイヤー端末14nに報告する。バイヤー端末14nの表示画面14ncには、調達商品、調達元、発注数量、購入単価、購入金額、そして、本例では、A社と同じ“49%”の削減率が表示される。
なお、本実施形態の共同調達システム100においては、共同調達管理サーバ110とオークション実行サーバ120とを分けて説明する。しかし、図1Bに破線で示すように、共同調達管理サーバ110とオークション実行サーバ120とが共同調達実行サーバとして一体となっていてもよい。また、バイヤー端末141〜14nから共同調達管理サーバ110に送信される発注情報は、商品と発注数量とでよい。その場合は、実績単価は共同調達管理サーバ110が保持することになる。すなわち、共同調達管理サーバ110は、商品共同調達後の各バイヤーの購入単価を、以降の商品共同調達における前記各バイヤーの実績単価とする。
(動作結果)
図1Cは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100の動作結果を説明する図である。図1Cには、旧来の共同調達例150と本実施形態の共同調達160との違いが可視化されている。ここで、旧来の共同調達例150としては、オークション結果の落札単価を参加バイヤーに適用する例を示している。
旧来の共同調達例150においては、落札単価を同一にするので、ハッチング部分が各バイヤーであるA社、B社、C社の購入単価および購入金額の実績単価および購入予測金額からの削減額となる。そのため、各バイヤーであるA社、B社、C社の削減率はバラバラになり、実績単価が高い小口バイヤーの削減率が比較的大きくなる。
これに対して、本実施形態の共同調達160においては、各バイヤーの削減率を同一にする。ここで、ハッチング部分の縦軸が単価の削減額を表わし、その面積が、各バイヤーであるA社、B社、C社の削減金額を表わす。このように、全バイヤーについて、購入単価の実績単価からの削減率が同じになるので、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーも、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーも、商品共同調達による成果を同様に享受できる。また、競合するバイヤー間であれば、相対的な関係が変化しないので、共同調達参加への障害がなくなる。
(詳細な動作結果)
図1Dは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100の詳細な動作結果170を示す図である。図1Dにおいては、A社〜E社の5社による商品共同調達について、現行取引171、調整をしない場合172(同一購入単価、図1C参照)、購入単価の削減額を同じにする場合173、本実施形態の購入単価の削減率を全社同じにする場合174、の結果を比較する。また、A社〜E社の5社による商品共同調達の結果、落札金額が807,500円、落札単価が95円であったとしている。
調整をしない場合172では、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーであるE社の削減率は僅か5%で、削減額も15,000円に過ぎない。これに対して、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーであるA社の削減率は68%もあり、購入金額は1/3になっている。これでは、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーにとっては、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーが参入した商品共同調達へ参加すると購入金額の削減量が少なくなって、商品共同調達のメリットがなくなってしまう。
逆に、購入単価の削減額を同じとする調整の場合173では、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーであるA社の削減率は30%であるのに対して、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーであるE社の削減率は90%にもなる。これでは、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーにとっては共同調達参加のメリットが少なく、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーが共同調達参加を呼び掛けても共同発注数量の拡大が望めない。その結果、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーも、商品共同調達のメリットを享受できなくなってしまう。
また、特許文献1の発注数量および実績価格に基づいて各バイヤーの落札価格を算出する方法を適用する場合には、A社〜E社の購入金額と削減率とは、大体、次のようになる。A社(購入金額216,960円、削減率28%)、B社(購入金額318,133円、削減率29%)、C社(購入金額168,133円、削減率44%)、D社(購入金額93,133円、削減率59%)、E社(購入金額11,270円、削減率95%)である。すなわち、発注数量が多く実績単価が小さい大口バイヤーに有利であり、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーにとっては共同調達参加のメリットが少ない。
これらに比して、本実施形態の購入単価の削減率を同じとする調整の場合174では、発注数量が少なく実績単価が高い小口バイヤーに有利ということもなく、発注数量が多く実績単価が低い大口バイヤーに有利ということもなく、公平感の維持が期待できる。その結果、大口バイヤーおよび小口バイヤーの共同調達参加を誘引でき、さらに、バイヤー間の競争関係を変えることもないので競合関係を気にすることなく参加の呼びかけができるため、発注総数量が増加し、購入単価の削減率をさらに大きくすることができるようになる。
(オークション動作例)
図1Eは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100のオークション例180を示す図である。
図1Eにおいて、オークション概要181は、共同調達管理サーバ110からのオークション依頼を受けたオークション実行サーバ120が、オークション開始時に設定する情報である。最優勢入札金額および落札した入札182は、入札金額、入札したサプライヤ、落札金額を含む。なお、図1Eでは、入札した○○シーリング印刷(株)の入札金額がそのまま落札された例を示している。なお、共同調達管理サーバ110からオークション実行サーバ120へのオークション依頼には、共同調達として発注総数量があればよい。その場合には、開始金額などはオークション実行サーバ120により、発注総数量から決定される。例えば、オークションを実施する段階で必ず削減が発生するように、調達総額から所定比率下げた金額を開始金額として設定する。なお、開始金額や削減幅はなるべくオークションの効果が大きくなるように、過去の経験等に基づいて設定するのが望ましい。これは、図1Aのように差額(削減額)に応じた成功報酬(手数料)とするため、削減が生じない場合はオークションを開催しなくても済むようにすると共に、入札するサプライヤが1社でも出れば必ず所定比率の削減が実現できるように決めている。
(共同調達システムの構成)
図2は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100の構成を示す図である。
共同調達システム100は、ネットワーク250によって相互に通信接続する、共同調達管理サーバ110と、オークション実行サーバ120と、サプライヤ端末131〜13mと、バイヤー端末141〜14nと、を備える。
共同調達管理サーバ110は、バイヤー端末141〜14nからの共同調達参加を受け付ける共同調達受付部212と、商品共同調達のオークションをオークション実行サーバ120に依頼するオークション依頼部213とを有する。かかる共同調達受付部212とオークション依頼部213とは、共同調達通知部211を構成する。また、共同調達管理サーバ110は、オークション実行サーバ120から取得したオークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率を用いて各バイヤーの購入単価を決定するバイヤー購入金額決定部214を有する。また、共同調達管理サーバ110は、各バイヤー端末141〜14nにバイヤー購入金額を含む調達結果を報告するバイヤー調達結果報告部215を有する。
(共同調達システムの第1動作手順)
図3Aは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100の動作手順301を示すシーケンス図である。図3Aにおいては、共同調達管理サーバ110とオークション実行サーバ120との間で、オークション依頼と落札結果通知とをやり取りしている。しかし、オークション実行中に随時に入札情報をオークション実行サーバ120から共同調達管理サーバ110に通知してもよい。さらに、共同調達管理サーバ110が、その入札情報に基づいて各バイヤーの仮購入価格(現在の予想購入価格)をバイヤー端末141〜14nに通知してもよい。
ステップS301において、共同調達管理サーバ110は、バイヤー端末141〜14nとの間で共同調達管理アプリケーションを起動する。かかる共同調達管理アプリケーションは、バイヤー端末からのブラウザの立ち上げによって起動されてもよいし、共同調達管理サーバ110からの登録されたバイヤー端末への問い合わせによって起動されてもよい。共同調達管理サーバ110は、ステップS303において、商品共同調達への参加を募集する場合、バイヤー端末141〜14nに商品情報を送信して提示する。バイヤーが商品共同調達に参加を希望する場合、各バイヤー端末141〜14nは、ステップS305において、バイヤーが入力した発注情報を共同調達管理サーバ110に送信する。発注情報には、少なくとも、調達商品、発注数量、実績単価が含まれる。なお、発注情報には、購入希望単価や購入希望金額が含まれてもよい。この購入希望単価や購入希望金額は、共同調達管理サーバ110において、落札希望価格を算出したり、サプライヤからの入札金額がこの購入希望単価や購入希望金額を満たしているかを判断したりするために使用される。
共同調達管理サーバ110は、ステップS307において、各バイヤー端末141〜14nからの発注情報を、共同調達可能な商品単位に分類して蓄積し、発注数量と購入予測金額を加算する。なお、共同調達可能な商品とは、1つまたは複数のサプライヤにおいて一括して受注できる商品である。そして、共同調達管理サーバ110は、ステップS309において、オークション実行サーバ120に共同調達可能な商品単位に共同調達情報を送信して、オークションを依頼する。共同調達情報には、調達商品、発注総数量、購入予測総額、落札希望金額などが含まれる。
オークション実行サーバ120は、ステップS311において、共同調達管理サーバ110から依頼されたオークションについて、オークション開始金額や下げ幅などの必要情報を決定する。そして、オークション実行サーバ120は、ステップS313において、サプライヤ端末131〜13mとの間でオークション実行アプリケーションを起動する。なお、かかるオークション実行アプリケーションは、サプライヤ端末からのブラウザの立ち上げによって起動されてもよいし、共同調達管理サーバ110からの登録されたサプライヤ端末への問い合わせによって起動されてもよい。サプライヤが共同調達オークションへの入札を希望する場合、各サプライヤ端末131〜13mは、ステップS315において、サプライヤが入力した入札情報を共同調達管理サーバ110に送信する。入札情報には、調達商品、入札金額が含まれる。
次に、オークション実行サーバ120は、ステップS317において、終了条件を満たす、例えばタイムアウトするとオークションを終了し、最も低い金額を入札したサプライヤあるいはサプライヤグループに落札する。そして、オークション実行サーバ120は、ステップS319において、落札情報を、サプライヤ端末131〜13mに送信すると共に、共同調達管理サーバ110に送信する。落札情報は、調達商品と落札金額とを含む。サプライヤ端末131〜13mは、ステップS327において、通知された落札結果を表示して、入札したサプライヤに報告する。
共同調達管理サーバ110は、落札情報を受信して、ステップS321において、購入単価の実績単価からの削減率が、落札金額の購入予測総額からの削減率が同一になるように、各バイヤーの購入単価を決定する。そして、共同調達管理サーバ110は、ステップS323において、決定した各バイヤーの購入単価を各バイヤー端末141〜14nに報告する。
各バイヤー端末141〜14nは、ステップS325において、商品共同調達の結果の購入金額を表示して、商品共同調達に参加したバイヤーに報告する。なお、共同調達結果の報告は、各バイヤーに関連する情報を選別したものであっても、商品共同調達に参加した他のバイヤーの情報を含んでもよい。
(共同調達システムの第2動作手順)
図3Bは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110を含む共同調達システム100の動作手順302を示すシーケンス図である。なお、図3Bにおいて、図3Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
図3Bにおいて、ステップS355において、バイヤー端末141〜14nは、発注情報として、各バイヤーからは調達商品と発注数量とを共同調達管理サーバ110に送信する。本例においては、実績単価は共同調達管理サーバ110に保持されており、その実績単価を用いて購入予測金額が算出される。
また、共同調達管理サーバ110は、ステップS359において、オークション実行サーバ120に共同調達可能な商品単位に共同調達情報を送信して、オークションを依頼する。ここで、共同調達情報は、調達商品と発注総数量とである。本例では、落札希望金額などは、調達商品と発注総数量とに基づいてオークション実行サーバ120において決定される。
また、共同調達管理サーバ110は、落札情報を受信して、ステップS371において、購入単価と実績単価との比率が、落札金額と購入予測総額との比率と同一になるように、各バイヤーの購入単価を決定する。
《共同調達管理サーバの機能構成》
図4Aは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110の機能構成を示すブロック図である。
共同調達管理サーバ110は、ネットワーク250を介して、オークション実行サーバ120やバイヤー端末141〜14nと通信する通信制御部401を有する。なお、共同調達管理サーバ110は、サプライヤ端末131〜13mと接続可能ではあるが、本実施形態においてはオークション実行サーバ120が管理するので、通信の必要性はない。バイヤー情報受信部402は、通信制御部401を介してバイヤー端末141〜14nから、バイヤー識別子であるバイヤーIDやバイヤー名と、端末ID、住所や電話番号、メールアドレスなどの連絡情報とを含むバイヤー情報を受信する。なお、バイヤー情報受信部402は、Webブラウザによりバイヤー端末141〜14nからバイヤー情報を取得するが、ここでは詳説しない。バイヤー情報登録部403は、受信したバイヤー情報を各バイヤーに対応してバイヤー登録データベース(以下、DB)404(図5参照)に登録する。
発注情報受信部405は、各バイヤー端末からの発注情報を受信する。なお、発注情報受信部405は、Webブラウザによりバイヤー端末141〜14nから発注情報を取得するが、ここでは詳説しない。共同調達情報記憶部406は、受信した発注情報を、共同調達可能な商品ごとにまとめて共同調達情報DB407(図7A参照)に格納する。共同調達情報記憶部406は、例えば、発注数量を加算して発注総数量を算出し、発注数量に実績単価を乗算して購入予測金額を算出し、購入予測金額を加算して購入予測総額を算出する。なお、購入予測総額をオークション実行サーバ120に送信しない例では、共同調達情報記憶部406は購入予測金額算出や購入予測総額算出を行なわなくてもよい。共同調達情報DB407は、共同調達可能な商品ごとにまとめた共同調達情報と共に、共同調達の履歴情報を格納することができる(図7B参照)。商品DB408は、共同調達可能な商品を登録するデータベースであり(図6参照)、共同調達情報DB407への共同調達情報の格納や共同調達依頼の生成に使用される。共同調達依頼生成部409は、共同調達情報DB407に格納された商品ごとにまとめた共同調達情報を読み出して、共同調達情報を生成する。オークション依頼送信部410は、生成した共同調達情報をオークション実行サーバ120に送信する。なお、発注情報受信部405、共同調達情報記憶部406、共同調達情報DB407、商品DB408、共同調達依頼生成部409、オークション依頼送信部410は、共同調達通知部211を構成する。
オークション結果受信部411は、オークション実行サーバ120からのオークション結果を受信する。バイヤー調達結果生成部412は、購入予測総額とオークション結果の落札金額との比率を算出する。そして、各バイヤーの購入予測金額に算出された比率を乗算して、各バイヤーの購入単価を生成する。落札金額が購入予測総額を下回る場合、かかる比率は削減率となる。なお、オークション結果受信部411とバイヤー調達結果生成部412とは、バイヤー購入金額決定部214を構成する。なお、購入予測総額をオークション実行サーバ120に送信しない例では、バイヤー調達結果生成部412が購入予測金額算出や実質総額算出を行なってもよい。
バイヤー調達結果送信部414は、バイヤー調達結果生成部412が生成した各バイヤーへの同じ削減率の購入金額を送信する。バイヤー用画面DB413は、各バイヤーへ購入金額を送信する場合の表示画面のフォーマットを格納するデータベースである(図示せず)。なお、バイヤー調達結果送信部414とバイヤー用画面DB413とは、バイヤー調達結果報告部215を構成する。
なお、共同調達可能な商品ごとにまとめる処理は、本例のように共同調達情報DB407への格納時に行なっても、共同調達情報DB407から共同調達依頼生成部409への読み出し時に行なってもよい。読み出し時に行なう場合には、共同調達情報DB407の構成も異なってくる。
(バイヤー調達結果生成部)
図4Bは、本実施形態に係るバイヤー調達結果生成部412の機能構成を示すブロック図である。
バイヤー調達結果生成部412は、比率算出部421と、各バイヤーの購入予測金額または実績単価取得部422と、乗算部423と、バイヤーごとの購入金額や購入単価を一時保存するバッファ424と、各バイヤーの調達結果出力部425とを含む。
比率算出部421は、オークション結果受信部411からの落札した落札金額の、購入予測総額に対する比率を算出する。落札金額が購入予測総額を下回る場合、かかる比率は削減率となる。各バイヤーの購入予測金額または実績単価取得部422は、共同調達依頼生成部409から各バイヤーの実績情報を取得する。乗算部423は、各バイヤーの購入予測金額または実績単価の各々に比率を乗算して、バイヤーごとの購入金額や購入単価を生成して、バッファ424に一時記憶する。各バイヤーの調達結果出力部425は、バッファ424に一時記憶された各バイヤーへの共同調達結果を識別可能にバイヤー調達結果送信部414に出力する。
(バイヤー登録DB)
図5は、本実施形態に係るバイヤー登録DB404の構成を示す図である。バイヤー登録DB404は、本実施形態の共同調達に参加するバイヤーを登録する。図5では、会社単位にバイヤーを設定したバイヤー登録DB404の構成を説明する。なお、バイヤー登録DB404の構成は、図5に限定されない。
バイヤー登録DB404は、バイヤーID501に対応付けて、バイヤー端末ID502、バイヤー名503、住所や電話番号やメールアドレスなどの連絡情報504、などを格納する。
(商品DB)
図6は、本実施形態に係る商品DB408の構成を示す図である。商品DB408は、本実施形態において調達可能な商品を登録する。なお、商品DB408の構成は、図6に限定されない。図6では、本実施形態で使用されるデータを格納する商品DB408の構成について説明する。
商品DB408は、商品識別子である商品ID601に対応付けて、商品名602、商品の定価603、値引きする下限単価604、当商品の下限発注数量605、などを格納する。
(共同調達情報DB)
図7Aおよび図7Bは、本実施形態に係る共同調達情報DB407の構成を示す図である。共同調達情報DB407は、バイヤー端末からの共同調達を依頼する共同調達情報を格納すると共に、共同調達結果情報を蓄積する。なお、共同調達情報DB407の構成は、図7Aおよび図7Bに限定されない。
図7Aでは、本実施形態における、バイヤー端末からの共同調達を依頼する共同調達依頼情報710を格納する構成について説明する。なお、共同調達情報DB407において、複数のバイヤー端末からの共同調達依頼情報710は共同調達可能な商品単位にまとめられて蓄積されており、そのまま商品の共同調達に使用できる。
共同調達情報DB407の共同調達依頼情報710は、商品ID711に対応付けて共同調達募集期間712を格納する。そして、各商品ID711に対応付けて、共同調達を依頼した各バイヤーからの共同調達依頼日713、バイヤーID714、発注数量715、購入予測金額716、実績単価717、などを格納する。なお、購入予測金額716と実績単価717とは、いずれか一方であってもよい。
図7Bでは、本実施形態における、バイヤーへ報告した共同調達結果情報720、730を蓄積する構成について説明する。ここで、共同調達結果情報720は、各バイヤー単位で共同調達結果をまとめたデータである。また、共同調達結果情報730は、各商品単位で共同調達結果をまとめたデータである。
共同調達情報DB407の共同調達結果情報720は、各バイヤーID721に対応付けて共同調達結果を格納する。共同調達結果は、例えば、調達日722、発注数量723、実績情報(実績単価と購入予測金額)724、共同調達結果(購入単価と購入金額)725、削減率726、などを格納する。
また、共同調達情報DB407の共同調達結果情報730は、各商品ID731に対応付けて共同調達結果を格納する。共同調達結果は、例えば、調達日732、発注数量733、実績情報(実績単価と購入予測金額)734、共同調達結果(購入単価と購入金額)735、削減率736、などを格納する。
《共同調達管理サーバのハードウェア構成》
図8は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8で、CPU(Central processing Unit)810は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4Aおよび図4Bの共同調達管理サーバ110の機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)820は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。また、通信制御部401はネットワークを介してバイヤー端末141〜14nと通信する。なお、CPU810は1つに限定されず、複数のCPUであっても、あるいは画像処理用のGPU(Graphics Processing Unit)を含んでもよい。また、通信制御部401は、CPU810とは独立したCPUを有して、RAM(Random Access Memory)840の領域に送受信データを書き込みあるいは読み出しするのが望ましい。また、RAM840とストレージ850との間でデータを転送するDMAC(Direct Memory Access Controller)を設けるのが望ましい(図示なし)。したがって、CPU810は、RAM840にデータが受信あるいは転送されたことを認識してデータを処理する。また、CPU810は、処理結果をRAM840に準備し、後の送信あるいは転送は通信制御部401やDMACに任せる。
RAM840は、CPU810が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。バイヤー登録データ841は、バイヤー登録DB404(図5参照)にバイヤーを登録するために、バイヤー端末から送信されたバイヤーに関するデータである。発注情報842は、バイヤー端末から送信されたバイヤーが共同調達に参加するための情報である。共同調達制御テーブル843は、各バイヤーからの共同調達情報を共同調達可能な商品単位にまとめてオークション依頼をし、オークション結果の通知を受けて各バイヤーへの購入金額の報告を行なうために使用するテーブルである(図9参照)。調達結果報告画面データ844は、各バイヤーへ調達結果報告を表示するための画面データである。送受信データ845は、通信制御部401を介して、オークション実行サーバ120あるいはバイヤー端末141〜14nとの間で送受信するデータである。なお、送受信データ845は、各データ種別に対応して格納場所が特定されているものとする。
ストレージ850には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。バイヤー登録DB404は、図5に示したデータベースである。商品DB408は、図6に示したデータベースである。共同調達情報DB407は、図7Aおよび図7Bに示したデータベースである。バイヤー用画面DB413は、例えばブラウザを通して、バイヤー端末に対して送信して表示するための画面データを格納するデータベースである(図示せず)。バイヤー用画面DB413には、例えば、図1Bのバイヤー端末141、14nに表示された画面のひな形が格納される。
ストレージ850には、以下のプログラムが格納される。共同調達管理サーバ制御プログラム851は、共同調達管理サーバ110の全体を制御するプログラムである。バイヤー登録モジュール852は、共同調達管理サーバ制御プログラム851において、バイヤーを登録するためのモジュールである。発注情報取得モジュール853は、共同調達管理サーバ制御プログラム851において、各バイヤー端末から受信した共同調達への参加依頼を示す発注情報を共同調達可能な商品単位でまとめて、共同調達情報DB407に格納するためのモジュールである(図10参照)。共同調達制御モジュール854は、共同調達可能な商品単位でまとめたバイヤーからの共同調達情報を用いてオークション依頼をし、オークション結果から同じ削減率で各バイヤーの購入単価を決定するためのモジュールである(図11参照)。なお、共同調達制御モジュール854は、オークション中の入札状況を各バイヤーに報告する処理を含んでもよい(図12参照)。調達結果報告モジュール855は、共同調達管理サーバ制御プログラム851において、各バイヤー端末へ共同調達結果の画面を送信して、調達結果を報告するためのモジュールである(図13参照)。
なお、図8のRAM840やストレージ850には、共同調達管理サーバ110が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
(共同調達制御テーブル)
図9は、本実施形態に係る共同調達制御テーブル843の構成を示す図である。共同調達制御テーブル843は、共同調達のオークション依頼およびオークション結果の各バイヤーへの報告のためのテーブルであり、共同調達依頼生成部409およびバイヤー調達結果生成部412において使用される。本実施形態で使用される共同調達制御テーブル843は、共同調達可能な各商品単位に生成される。
共同調達制御テーブル843において、商品ID901に対応付けて記憶する、共同調達に参加したバイヤーのバイヤーID902、実績単価903、発注数量904、購入予測金額905は、共同調達のオークション依頼のための情報である。かかる情報は、共同調達情報DB407から読み出される。発注数量904と購入予測金額905との加算値は、発注総数量と購入予測総額とを含む共同調達依頼情報910となる。
オークション結果として受信するのは落札金額であり、購入予測総額と落札金額とから削減率を算出する。落札金額と削減率とが共同調達結果情報920となる。
共同調達制御テーブル843において、商品ID901に対応付けて記憶する、落札金額906、削減率907、バイヤー購入金額908、バイヤー購入単価909は、オークション結果とその結果に基づく各バイヤーへの報告情報である。
《共同調達管理サーバの処理手順》
図10は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ110の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図8のCPU810がRAM840を使用して実行し、図4Aおよび図4Bの機能構成部を実現する。なお、CPU810は、RAM840にデータが受信あるいは転送されたことを認識してデータを処理すると共に、処理結果をRAM840に準備し、後の送信あるいは転送は通信制御部401やDMAに任せる構成を例として説明する。
CPU810は、ステップS1011において、バイヤー端末からバイヤー登録データを受信したか否かを判定する。バイヤー登録データを受信したと判定した場合、CPU810はステップS1013に進んで、RAM840の送受信データ845からバイヤー登録データを取得する。そして、CPU810は、ステップS1015において、取得したバイヤー登録データをバイヤー登録DB404に登録する。
CPU810は、バイヤー登録データの受信がなければステップS1021に進んで、バイヤー端末から発注情報を受信したか否かを判定する。発注情報を受信したと判定すれば、CPU810はステップS1023に進んで、発注情報加算通知処理を実行する(図11参照)。
CPU810は、発注情報の受信がなければステップS1031に進んで、オークション実行サーバ120からオークション中のオークション情報を受信したか否かを判定する。オークション情報を受信したと判定すれば、CPU810はステップS1033に進んで、オークション情報通知処理を実行する(図12参照)。CPU810は、オークション情報の受信がなければステップS1041に進んで、オークション実行サーバ120からオークション結果を受信したか否かを判定する。オークション結果を受信したと判定すれば、CPU810はステップS1043に進んで、共同調達結果報告処理を実行する(図13参照)。
なお、オークション情報通知処理は、必要でなければバイヤーに通知しなくてもよいオプション処理である。
(発注情報加算処理)
図11は、本実施形態に係る発注情報加算通知処理(S1023)の手順を示すフローチャートである。
CPU810は、ステップS1101において、RAM840の送受信データ845から受信した発注情報を取得する。次に、CPU810は、ステップS1103において、バイヤー端末から受信した発注情報を共同調達可能な商品単位に、共同調達情報DB407に格納する。そして、CPU810は、ステップS1105において、共同調達可能な商品単位で、発注数量と購入予測金額とを加算する。
CPU810は、ステップS1107において、共同調達への参加期限となったか否かを判定する。なお、共同調達への参加期限は、例えば、図7Aの共同調達募集期間の終了日時に相当する。共同調達への参加期限となったと判定すると、CPU810はステップS1109に進んで、共同調達する商品の発注総数量と購入予測総額とを、オークション実行サーバ120に通知して、オークションを依頼する。
(オークション情報通知処理)
図12は、本実施形態に係るオークション情報通知処理(S1033)の手順を示すフローチャートである。
CPU810は、ステップS1201において、RAM840の送受信データ845からオークション情報を取得する。次に、CPU810は、ステップS1203において、オークション情報に基づいて現在の最優勢入札金額での削減率を算出する。次に、CPU810は、ステップS1205において、各バイヤーの実績単価から、各バイヤー同じ削減率となるように、各バイヤーの仮購入単価を算出する。そして、CPU810は、ステップS1207において、算出した仮購入単価を共同調達に参加している各バイヤーのバイヤー端末に通知する。
(共同調達結果報告処理)
図13は、本実施形態に係る共同調達結果報告処理(S1043)の手順を示すフローチャートである。
CPU810は、ステップS1301において、RAM840の送受信データ845からオークション結果を取得する。次に、CPU810は、ステップS1303において、オークション結果から落札した落札金額を取得して、購入予測総額からの削減率を算出する。次に、CPU810は、ステップS1305において、各バイヤーが同じ削減率となるように、各バイヤーの購入単価を算出し、購入単価の発注数量を乗算して購入金額を算出にする。そして、CPU810は、ステップS1307において、各バイヤーの調達結果である、算出した購入金額および購入単価を共同調達に参加しているバイヤーのバイヤー端末に通知する。
本実施形態によれば、全ての参加バイヤーに公平感を与える商品調達が可能になり大口バイヤーおよび小口バイヤーの共同調達参加を誘引できる。そのため、商品共同調達の落札金額を下げることができ、購入予測金額に対する購入金額の削減、または実績単価に対する購入単価の削減を大きくすることができる。さらに、本実施形態によれば、バイヤー間の相対的な関係が変化しないので、競合するバイヤーも一緒に商品共同調達に取り組むことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムについて説明する。本実施形態に係る共同調達管理サーバは、上記第1実施形態と比べると、バイヤーが複数のアイテムを含む商品を共同調達する点で異なる。本実施形態に係る共同調達管理サーバは、バイヤーが複数のアイテムを含む商品の共同調達を実施した場合に、各アイテムの発注数量、実績単価、購入予測金額に関係なく、落札した共同購入金額の削減率と同じ削減率で各アイテムの購入単価または購入金額を決定する。その他の構成および動作は、第1実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態において、アイテムは、例えば、商品がラベルシールの場合、そのサイズや印刷の違いなどを表わす。さらに、同じ用途の商品であれば、重量の違い、色の違い、形状の違いなども含んでもよい。しかしながら、商品の単価が開き過ぎるアイテムを同じ商品として共同調達するのは、サプライヤの負担を増してしまうことがある。したがって、同じ商品の複数のアイテムは、適切な範囲に絞るのが望ましい。しかし、基本的には、サプライヤあるいはサプライヤグループが同じ商品のアイテムとして含むことを承認するのであれば、制限する必要はない。
《共同調達システムの概略》
以下、図14Aおよび図14Bを参照して、本実施形態の情報処理装置としての共同調達管理サーバ1410を含む共同調達システム1400について説明する。
(動作概念)
図14Aは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ1410を含む共同調達システム1400の動作概念を示す図である。なお、図14Aにおいて、図1Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。また、表示画面の表示内容やフォーマットはこれらに限定されない。
図14Aには、バイヤー端末141における共同調達への参加から結果報告までの表示画面例が図示されている。バイヤー端末141の表示画面141dは、共同調達管理サーバ1410からの共同調達参加への募集画面である。共同調達する商品が、“ラベルシール”であることが表示されている。そして、ラベルシールの中の各アイテムについて、発注数量、購入予測金額、実績単価が入力されて、共同調達管理サーバ1410に送信される。
なお、実績単価と購入予測金額とはいずれかであってもよい。また、バイヤー端末141において表示画面141dをまとめて入力しても、各アイテムについてバイヤー内の部署でそれぞれ入力された画面であってもよい。また、本実施形態においては、共同調達管理サーバ1410から共同調達参加を募集する例を示したが、共同調達管理サーバ1410は共同調達のバイヤー端末からの申し込みを待つのみであってもよい。
共同調達管理サーバ1410は、オークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率の各バイヤー購入金額を算出して、バイヤー端末141に報告する。バイヤー端末141の表示画面141eには、調達商品であるラベルシールと、各アイテムについて、発注数量、購入金額、購入単価、そして、本例では“49%”の削減率が表示される。
(詳細な動作結果)
図14Bは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ1410を含む共同調達システム1400の詳細な動作結果を示す図である。なお、図14Bは、複数のアイテムを含むラベルシールの共同調達結果の表示画面例である。図14Bにおいては、バイヤーであるA社からの9つのアイテムを含む商品ラベルシールの共同調達について、説明する。しかし、商品やアイテムはこの例に限定されない。
図14Bのバイヤー端末141の表示画面141fには、共同調達商品がラベルシールであること、バイヤーはA社であること、共同調達するラベルシールには5種類の食品用のレジ割引シールと4種類の衣住用のレジ割引シールとが含まれること、が示されている。ここで、食品用のレジ割引シールの単価は、衣住用のレジ割引シールの単価のほぼ1/3である。これらも、同じサプライヤで一括受注可能な商品として共同調達が可能である。
図14Bの例では、購入予測総額が43,559,460円の複数アイテムを含むラベルシールが、落札金額が24,600,005円で○○シーリング印刷株式会社から共同調達された。その削減率は43.5%であり、各アイテムの購入金額および購入単価も同じ43.5%の削減率となるよう決定されている。
図14Bにおいて、バイヤーA社にとって必須の情報は、調達商品と、発注数量と、購入予測金額と、購入金額と、削減率とであり、他の情報は表示しなくてもよい。
(商品DB)
図15は、本実施形態に係る商品DB1500の構成を示す図である。商品DB1500は、第1実施形態の商品DB408と同様に、本実施形態において調達可能な商品を登録する。なお、図15では、本実施形態で使用されるデータを格納する構成について説明する。図15において、図6と同じ構成要素には同じ参照番号を付している。商品DB1500の構成は、図15に限定されない。また、商品DBは、図6の商品DB408と図15の商品DB1500とを含んでもよい。
商品DB1500は、商品ID601に対応付けて、商品名602を格納する。そして、各商品について、複数のアイテムID1503とアイテム名1504とを記憶する。
(共同調達情報DB)
図16は、本実施形態に係る共同調達情報DB1600の構成を示す図である。共同調達情報DB1600は、バイヤー端末からの共同調達を依頼する共同調達情報を格納すると共に、共同調達結果情報を蓄積する。なお、図16では、本実施形態で使用される共同調達情報を格納する構成について説明する。図16において、図7Aと同じ構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。共同調達情報DB1600の構成は、図16に限定されない。また、共同調達情報DBは、図7Aおよび図7Bの共同調達情報DB407と、図16の共同調達情報DB1600とを含んでもよい。
図16において、図7Aとの相違は、各商品について、1つの共同調達依頼日1631とバイヤーID1632とを記憶し、共同調達情報はアイテムID1633ごとに記憶することである。なお、購入予測金額716と実績単価717とは、いずれか一方であってもよい。
(共同調達制御テーブル)
図17は、本実施形態に係る共同調達制御テーブル1700の構成を示す図である。図17では、本実施形態で使用する共同調達制御テーブルの構成について説明する。図17において、図9と同じ構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。本実施形態においては、図9の共同調達制御テーブル843に代わって、あるいは、一緒に使用される。
図17において、図9との相違は、各商品について、1つのバイヤーID1702を記憶し、共同調達結果情報はアイテムID1710ごとに記憶することである。なお、購入予測金額と実績単価とは、いずれか一方であってもよい。
《共同調達管理サーバの構成と動作》
本実施形態の共同調達管理サーバの構成は、第1実施形態の図4または図8と同様である。また、共同調達管理サーバの構成の動作は、第1実施形態の図10〜図13において、共同調達に参加した各バイヤーへ同一削減率を適用する処理を、商品の各アイテムへ同一削減率を適用する処理に置き換えることによって、実現可能である。したがって、図示および説明は省略する。
本実施形態によれば、複数の異なるアイテムを含む商品の共同調達を可能としたので、共同調達する発注総数量を飛躍的に増加することができ、落札金額の削減率をさらに大きくすることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムについて説明する。本実施形態に係る共同調達管理サーバは、上記第1および第2実施形態と比べると、バイヤーが会社に限定されず、共同調達管理サーバと接続可能な通信端末を有する個人や会社内の部署などに拡張されている点で異なる。すなわち、本実施形態においては、第1および第2実施形態の処理が混在することが可能である。その他の構成および動作は、第1および第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《共同調達システムの概略》
以下、図18および図19を参照して、本実施形態の情報処理装置としての共同調達管理サーバ1810を含む共同調達システム1800について説明する。
(動作概念)
図18は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ1810を含む共同調達システム1800の動作概念を示す図である。なお、図18において、図1Bまたは図14Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。また、表示画面の表示内容やフォーマットはこれらに限定されない。
図18では、会社の1部署の通信端末をバイヤー端末141として、共同調達管理サーバ1810に共同調達を依頼する構成と、会社の通信端末をバイヤー端末14nとして、共同調達管理サーバ1810に複数アイテムの共同調達を依頼する構成と、が混在している。
バイヤー端末141の表示画面141fは、共同調達管理サーバ1810からの共同調達参加への募集画面である。共同調達する商品が、“ラベルシール”であることが表示されている。また、調達元として、A社の食品部門であることが入力されている。そして、ラベルシールの中のアイテムについて、発注数量、購入予測金額、実績単価が入力されて、共同調達管理サーバ1810に送信される。このように、本実施形態では、個人や会社の1部署の通信端末がバイヤー端末として、共同調達管理サーバ1810と通信する。
バイヤー端末141の表示画面141gは、共同調達管理サーバ1810が、オークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率の調達アイテムの購入金額を算出して、バイヤー端末141に報告した画面である。バイヤー端末141の表示画面141gには、調達商品であるラベルシールと、調達元のA社の食品部門、アイテム種別、そのアイテムの発注数量、購入単価、購入金額、そして、本例では“49%”の削減率が表示されている。さらに、購入単価が表示されてもよい。
一方、バイヤー端末14nの表示画面14ndは、共同調達管理サーバ1810からの共同調達参加への募集画面である。共同調達する商品が、“ラベルシール”であることが表示されている。そして、ラベルシールの中の各アイテムについて、発注数量、購入予測金額、実績単価が入力されて、共同調達管理サーバ1810に送信される。
なお、実績単価と購入予測金額とはいずれかであってもよい。また、バイヤー端末14nにおいて表示画面14ndをまとめて入力しても、各アイテムについてバイヤー内の部署でそれぞれ入力された画面であってもよい。また、本実施形態においては、共同調達管理サーバ1810から共同調達参加を募集する例を示したが、共同調達管理サーバ1810は共同調達のバイヤー端末からの申し込みを待つ構成であってもよい。
共同調達管理サーバ1810は、オークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率のバイヤーの購入金額を算出して、バイヤー端末14nに報告する。バイヤー端末14nの表示画面14neには、調達商品であるラベルシールと、各アイテムについて、発注数量、購入金額、購入単価、そして、本例では“49%”の削減率が表示される。
本実施形態は、第1実施形態の構成と第2実施形態の構成とが混在した共同調達システム1800である。本実施形態においては、共同調達に参加するために発注情報を入力する通信端末が、それぞれのバイヤー端末と見なされて共同調達処理が行なわれる。
《共同調達システムの構成》
図19は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ1810を含む共同調達システム1800の構成を示す図である。なお、図19において、図2と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
共同調達システム1800は、ネットワーク250によって相互に通信接続する、共同調達管理サーバ1810と、オークション実行サーバ120と、サプライヤ端末131〜13mと、バイヤー端末141〜143、145と146、14nと、を備える。
共同調達管理サーバ1810は、オークション実行サーバ120から取得したオークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率で各バイヤーの購入金額を決定する、バイヤー購入金額決定部1914を有する。本実施形態のバイヤー購入金額決定部1914は、同一削減率の適用をバイヤー単位(第1実施形態)やアイテム単位(第2実施形態)に限定しない。バイヤー購入金額決定部1914は、さらに拡張して、バイヤー単位もアイテム単位も一体で処理でき、バイヤーについても会社単位も部署単位も、個人単位も一体で処理できる構成を有する。
図18において、例えば、バイヤー端末141〜143…はA社内の複数部署の通信端末であり、バイヤー端末145と146はB社内の複数部署の通信端末であり、バイヤー端末14nはC社の通信端末である。複数部署は、例えば、複数支店や複数階、複数店舗などの置き換えることができる。
(バイヤー登録DB)
図20は、本実施形態に係るバイヤー登録DB2000の構成を示す図である。バイヤー登録DB2000は、本実施形態の共同調達に参加するバイヤーを登録する。図20では、所属部署単位にもバイヤーを割り振ることができる構成を説明する。なお、バイヤー登録DB2000の構成は、図20に限定されない。本実施形態においては、バイヤー登録DB2000が図5のバイヤー登録DB404に代わって、あるいは、一緒に使用される。
バイヤー登録DB2000は、バイヤーID2001に対応付けて、バイヤー端末ID502、バイヤー名503、そして所属部署2007、住所や電話番号やメールアドレスなどの連絡情報504、などを格納する。ここで、バイヤーID2001は、所属部署の違いにより異なるIDが割り振られている。C社のように、所属部署単位の複数のバイヤー端末がない場合は、最下位の“0”がそのことを表わしている。
(共同調達情報DB)
図21は、本実施形態に係る共同調達情報DB2100の構成を示す図である。共同調達情報DB2100は、バイヤー端末からの共同調達を依頼する共同調達情報を格納すると共に、共同調達結果情報を蓄積する。なお、図21では、本実施形態で使用される共同調達情報を格納する構成について説明する。図21において、図7Aまたは図16と同じ構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。共同調達情報DB2100の構成は、図21に限定されない。また、共同調達情報DBは、図7Aおよび図7Bの共同調達情報DB407と、図16の共同調達情報DB1600と、さらに、図21の共同調達情報DB2100とを含んでもよい。
図21において、図7Aまたは図16との相違は、各商品について、A社およびB社では複数の共同調達依頼日2131とバイヤーID2132とを記憶し、共同調達情報はアイテムID1633ごとに記憶することである。また、C社では1つの共同調達依頼日2131とバイヤーID2132とを記憶し、共同調達情報はアイテムID1633ごとに記憶することである。
このように、バイヤーID2132は、会社単位および部署単位を混在可能に割り振られている。かかるバイヤーIDは個人にも拡張されてよい。なお、購入予測金額716と実績単価717とは、いずれか一方であってもよい。
(共同調達制御テーブル)
図22は、本実施形態に係る共同調達制御テーブル2200の構成を示す図である。図22では、本実施形態で使用する共同調達制御テーブルの構成について説明する。図22において、図9または図17と同じ構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。本実施形態においては、図9の共同調達制御テーブル843や図17の共同調達制御テーブル1700に代わって、あるいは、一緒に使用される。
図22において、図9または図17との相違は、各商品について、部署をも考慮して割り振った複数のバイヤーID2202を記憶し、共同調達結果情報はアイテムID1710ごとに記憶することである。なお、購入予測金額と実績単価とは、いずれか一方であってもよい。
《共同調達管理サーバの構成と動作》
本実施形態の共同調達管理サーバの構成は、第1実施形態の図4または図8と同様である。また、共同調達管理サーバの構成の動作は、第1実施形態の図10〜図13において、共同調達に参加したバイヤーへ同一削減率を適用する処理において、バイヤーを個人や部署にまで拡張してバイヤーIDを割る振ることによって、実現可能である。したがって、図示および説明は省略する。
本実施形態によれば、共同調達に参加するバイヤーを共同調達管理サーバと接続可能な通信端末を有する個人や会社内の部署などにも拡張したので、共同調達する発注数量を飛躍的に増加することができる。同時に、バイヤーは、共同調達に関連する制御を共同調達管理サーバにアウトソーシングでき、バイヤー側での負荷削減となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバについて説明する。本実施形態に係る共同調達管理サーバは、上記第1乃至第3実施形態と比べると、商品単位あるいは複数アイテムを含む商品単位の共同調達をさらに拡張して、複数の関連商品を共同調達する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
ここで、文言「関連商品」は、例えば、衛生関連であれば、マスクやタオルや手袋などを含んでよい。また、紙製品であれば、コピー用紙や包装紙やトイレットペーパーなどを含んでよい。しかしながら、購入単価が開き過ぎる商品を同じ関連商品として共同調達するのは、サプライヤの負担を増してしまうことがある。したがって、同じ関連商品に含まれる複数の商品は、購入単価に基づいて適切な範囲に絞るのが望ましい。
さらに、複数の商品で、関連性の強い商品をセットにして共同調達をすることもできる。例えば、箒とちり取りや、入浴セット、引っ越しセットなどの商品を共同調達してもよい。
しかし、基本的には、サプライヤあるいはサプライヤグループが同じ関連商品として共同調達に含むことを承認するのであれば、制限する必要はない。なお、第2実施形態の複数アイテムを含む商品であるラベルシールも、物品表示関連と考えることもできる。
(商品DB)
図23は、本実施形態に係る商品DB2300の構成を示す図である。商品DB2300は、本実施形態において調達可能な商品を登録する。なお、図23では、本実施形態で使用されるデータを格納する構成について説明する。なお、商品DB2300の構成は、図23に限定されない。また、商品DBは、図6の商品DB408と図15の商品DB1500と図23の商品DB2300とを含んでもよい。
商品DB2300は、複数の商品あるいは複数のアイテムを、共同調達可能なグループとする例を示している。カテゴリ2301は、商品グループやアイテムグループとして共同調達可能なグループの名称例である。商品またはアイテム例2302は、各カテゴリに含まれる商品やアイテムの例である。
なお、カテゴリ2301において、同じ名称で複数のものは、同じカテゴリに結合することも可能である。ただし、単価の違いや製造工程の違いや、あるいはサプライヤの違いなどが大きければ、サプライヤ側に負担となるので、適切にグループ分けすることが望ましい。また、OA機器や設備備品などは、グループ化はかなり大変であり、各商品を個別に共同調達する方が望ましいものもある。
また、図23では、商品グループやアイテムグループを個別に共同調達品と考えた。しかし、商品またはアイテム例2302において、異なる商品やアイテムを用途の関連性などから組み合わせ、その組み合わせたセットを個別の共同調達品として、本実施形態の共同調達を行なうことができる。ここで、異なる商品やアイテムの関連性は、一緒に使用する、あるいは同じ目的で使用するセットに限定されず、時系列的に順次使用する可能性が高いもの、例えば、清掃関連と衛生関連や、生鮮包材とラベルシールなど、をセットにしてもよい。
《共同調達管理サーバの構成と動作》
本実施形態の共同調達管理サーバの構成は、第1実施形態の図4または図8と同様である。また、共同調達管理サーバの動作は、第1実施形態の共同調達に参加したバイヤーへ同一削減率を適用する処理において、商品を商品グループやアイテムグループにまで拡張して、商品IDやアイテムIDを割る振ることによって、実現可能である。したがって、図示および説明は省略する。
本実施形態のように、共同調達する商品あるいはアイテムを関連商品まで拡張すると、発注総数量や種類数が膨大になって提供可能なサプライヤあるいはサプライヤグループが制限されるので、一旦まとめた共同調達商品を分割して調達することも考えられる。その場合に、共同調達を行なう発注期間を区切ってオークション数を増やして発注総数量を抑制することもできる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置としての共同調達管理サーバを含む共同調達システムについて説明する。本実施形態に係る共同調達管理サーバは、上記第1乃至第4実施形態と比べると、入札金額に対応する各バイヤー、各商品、各アイテムにおける仮購入単価を算出して、入札したサプライヤに通知して、入札金額の確認を行なう点で異なる。
すなわち、本実施形態の共同調達においては各バイヤーによる購入単価が、同じ商品あるいはアイテムにおいて、さらに異なる商品やアイテムでは、大きな差がある場合がある。その場合には、サプライヤ側が各バイヤーに対して幾らで納品する必要があるかを入札の際に理解した上で入札するということも重要な要素となる。したがって、落札後に削減率に応じて振り分けるだけではない別の処理が必要になる。すなわち、本実施形態では、アイテムによっては原価割れの単価で納品することになる可能性も出てきたり、実績単価によって特定のバイヤーに対しては赤字単価で取引する可能性が出てきたりする。そのため、特に落札後はサプライヤとバイヤーとが個々に取り引きする場合など、サプライヤに「やっぱりできません」と言わせないように、総額で入札する際に個別単価を幾らで各社に納品する必要があるかをチェックして確認した上で入札確定してもらう。そのためには、サプライヤからの入札時に、各サプライヤが共同調達管理サーバから各バイヤーについて各商品あるいは各アイテムの実績単価を取得して、購入予測単価の確認をするように構成する。その他の構成および動作は、第1乃至第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
《共同調達システムの概略》
以下、図24〜図26を参照して、本実施形態の情報処理装置としての共同調達管理サーバ2410を含む共同調達システム100について説明する。
(動作概念)
図24は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ2410を含む共同調達システム2400の動作概念を示す図である。なお、図24において、第1実施形態の図1Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して説明は省略する。また、表示画面の表示内容やフォーマットはこれらに限定されない。
共同調達システム2400は、共同調達管理サーバ2410と、オークション実行サーバ120と、商品納入元であるサプライヤがオークションに入札するためのサプライヤ端末131と、バイヤーが商品共同調達に参加するためのバイヤー端末141と、を備える。図24においては、サプライヤ端末131とバイヤー端末141とで代表させるが、複数の端末が接続されてよい。共同調達管理サーバ2410は、バイヤー端末141から発注情報を取得して、それらを商品単位でまとめた発注総数量や購入予測総額を含む共同調達情報を用いて、オークションシステムとしてのオークション実行サーバ120にオークションの依頼をする。
共同調達管理サーバ2410は、サプライヤ端末131から入札があると、購入予測総額と入札金額との比率(あるいは、差額の割合である削減率)を算出する。次に、共同調達管理サーバ2410は、各バイヤー、各商品、各アイテムの実績単価に比率を乗算し(あるいは、削減率だけ差し引いて)、各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を算出する。そして、共同調達管理サーバ2410は、各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を入札したサプライヤ端末131に通知して、算出された仮購入単価でサプライヤが各商品、各アイテムを提供できるかを確認する。サプライヤによる仮購入単価の確認をサプライヤ端末131から受信すると、共同調達管理サーバ2410は、入札金額をオークション実行サーバ120に送信して、入札を代行することになる。
オークションが終了してオークション実行サーバ120からオークション結果の落札金額を取得すると、共同調達管理サーバ2410は、落札金額の購入予測総額に対する比率と同じ比率で各バイヤーの購入金額を決定する。落札金額が購入予測総額から削減された場合は、落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率で各バイヤーの購入金額を決定する。共同調達管理サーバ2410は、サプライヤ端末131に落札結果を通知すると共に、バイヤー端末141に調達報告画面を提示して調達結果を報告する。
図24には、バイヤー端末141における商品共同調達への参加から調達結果報告までの表示画面例と、サプライヤ端末131のオークションへの入札から落札結果通知までの表示画面例と、が図示されている。バイヤー端末141の表示画面141hは、バイヤーによる商品共同調達への参加の入力画面である。表示画面141hにおいては、バイヤーが、調達元、商品、アイテム、発注数量、実績単価が入力する。そして、その入力をバイヤー端末141が共同調達管理サーバ2410に送信する。なお、実績単価の代わりに実績単価に発注数量を乗算した購入予測金額であってもよい。共同調達管理サーバ2410は、共同調達に参加した各バイヤーの購入予測金額を商品あるいはアイテムごとに加算した購入予測総額をオークション実行サーバ120に送信して、オークションの実行を依頼する。
サプライヤは、サプライヤ端末131のオークション入札画面131aから入札情報を共同調達管理サーバ2410に送信する。入札画面には、入札対象の商品とアイテム、発注総数量、オークションの開始金額が表示される。なお、下げ幅などが表示されてもよい。そして、入札元のサプライヤ名、入札金額がサプライヤにより入札画面131aに入力される。共同調達管理サーバ2410は、サプライヤ端末131から入札情報を受信して、その入札金額の購入予測総額に対する比率(あるいは、実質総額からの削減率)を算出して、同じ比率で各バイヤー、各商品、各アイテムの実質単価から仮購入単価を算出する。共同調達管理サーバ2410は、算出結果の各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価をサプライヤ端末131の仮購入単価通知画面131bに表示して、入札したサプライヤに通知する。
サプライヤが、各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を確認して、仮購入単価通知画面131bから「入札確認」を入力すると、共同調達管理サーバ2410は、入札確認を受けてオークション実行サーバ120に対して、入札金額を送信する。一方、仮購入単価通知画面131bから「戻る」が入力されると、オークション入札画面131aに戻って新たな入札金額を受け付ける。共同調達管理サーバ2410は、入札金額が確認されたので、各バイヤーのバイヤー端末141の共同調達経過報告画面141iに、現在の最低入札金額に基づいて算出された仮購入単価、削減率、入札金額などを表示させる。
オークションが終了してオークション実行サーバ120から落札金額を受け取ると、共同調達管理サーバ110は、オークション結果の落札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率で、各バイヤー、各商品、各アイテムの購入金額を算出して、バイヤー端末141に報告する。バイヤー端末141の表示画面141jには、落札先、商品とアイテム、発注数量、購入金額、購入単価、そして、削減率が表示される。一方、共同調達管理サーバ110は、サプライヤ端末131の落札金額通知画面131cに、落札先と落札金額とが表示される。そして、各商品、各アイテム、各調達先であるバイヤーのそれぞれの購入単価が表示される。
なお、本実施形態の共同調達システム2400においては、共同調達管理サーバ2410とオークション実行サーバ120とを分けて説明する。しかし、図24に破線で示すように、共同調達管理サーバ2410とオークション実行サーバ120とが共同調達実行サーバとして一体となっていてもよい。また、バイヤー端末141から共同調達管理サーバ2410に送信される発注情報は、商品と発注数量とでよい。その場合は、実績単価は共同調達管理サーバ2410が保持することになる。
(システム構成)
図25は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ2410を含む共同調達システム2400の構成を示す図である。なお、図25において、図2あるいは図19と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明は省略する。
共同調達システム2400は、ネットワーク250によって相互に通信接続する、共同調達管理サーバ2410と、オークション実行サーバ120と、サプライヤ端末131〜13mと、バイヤー端末141〜14nと、を備える。
共同調達管理サーバ2410は、サプライヤに対して入札金額を確認するサプライヤ入札金額確認処理部2516を有する。サプライヤ入札金額確認処理部2516は、バイヤー仮購入単価算出部2517において入札金額の購入予測総額からの削減率と同じ削減率で各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を算出して、各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を入札したサプライヤに通知して入札金額の確認を促す。これは、バイヤー、商品あるいはアイテムによっては、入札金額に基づく仮購入単価が原価割れをしてサプライヤにとっては赤字になる場合があり、サプライヤが一部に赤字があっても当該入札金額で入札するか否かを確認するためである。
(動作手順)
図26は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ2410を含む共同調達システム2400の動作手順2600を示すシーケンス図である。なお、図26において、図3と同様のステップには同じステップ番号を付して、説明は省略する。
ステップS2613において、オークション実行アプリケーションが共同調達管理サーバ2410とオークション実行サーバ120とサプライヤ端末131〜13nとで起動される。なお、かかるオークション実行アプリケーションは、共同調達管理サーバ2410によって起動されても、オークション実行サーバ120によって起動されてもよい。
ここで、ステップS2615において、サプライヤ端末131〜13nの1つまたは複数から共同調達管理サーバ2410に入札金額を含む入札情報が送信されたとする。共同調達管理サーバ2410は、ステップS2617において、入札金額の購入予測総額からの削減率(あるいは比率)を算出して、同じ削減率(あるいは比率)で実績単価から仮購入単価を算出して、入札したサプライヤに通知する。各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価の通知を見て、入札した各サプライヤは、ステップS2619において、入札金額を確認して確認情報を共同調達管理サーバ2410に送信する。
共同調達管理サーバ2410は、サプライヤからの入札金額の確認情報を受けて、ステップS2621において、確認したサプライヤの入札金額をオークション実行サーバ120に通知する。同時に、共同調達管理サーバ2410は、ステップS2623において、各バイヤーに確認された現在最低の入札金額に対応する仮購入単価(あるいは購入予測金額)の途中経過を報告する。
《共同調達管理サーバの機能構成》
図27Aは、本実施形態に係る共同調達管理サーバ2410の機能構成を示すブロック図である。なお、図27Aにおいて、図4Aと同様の機能構成部には同じ参照番号を付して、説明は省略する。また、図27Aにおいては、本実施形態に関連する機能構成部を示すが、図4Aの他の機能構成部も含まれるものとする。
サプライヤ情報受信部2702は、通信制御部401を介してサプライヤ端末131〜13nから、サプライヤ識別子であるサプライヤIDやサプライヤ名と、端末ID、住所や電話番号、メールアドレスなどの連絡情報とを含むサプライヤ情報を受信する。なお、サプライヤ情報受信部2702は、Webブラウザによりサプライヤ端末131〜13nからサプライヤ情報を取得するが、ここでは詳説しない。サプライヤ情報登録部2703は、受信したサプライヤ情報を各サプライヤに対応してサプライヤ登録DB2704(図28参照)に登録する。なお、本実施形態においては、共同調達管理サーバ2410がサプライヤの情報を登録する構成を説明したが、サプライヤの情報をオークション実行サーバ120に登録してもよい。
入札情報受信部2705は、各サプライヤ端末からの入札金額を含む入札情報を受信する。なお、入札情報受信部2705は、Webブラウザによりサプライヤ端末131〜13nから入札情報を取得するが、ここでは詳説しない。バイヤー仮購入単価算出部2517は、共同調達情報DB2707(図29参照)および商品DB1500または2300の情報を参照して、購入予測総額と入札金額との比率(あるいは削減率)から、共同調達した各バイヤー、各商品、各アイテムについて仮購入単価を算出する。
バイヤー仮購入単価送信部2709は、バイヤー仮購入単価算出部2517で算出された仮購入単価を、サプライヤの確認前には入札したサプライヤ端末に送信し、サプライヤの確認後は各バイヤーに現在の仮購入単価として送信する。かかる送信先のサプライヤ端末からバイヤー端末への切換は、入札確認情報受信部2710がサプライヤ端末からの入札金額の確認情報を受信したことで、行なわれる。なお、サプライヤ用画面DB2713は、サプライヤ端末に確認画面を通知する場合の画面フォーマットを格納する。また、入札金額送信部2711は、入札確認情報受信部2710がサプライヤ端末からの入札金額の確認情報を受信すると、オークション実行サーバ120に確認された入札金額をサプライヤIDと共に送信する。
ここで、入札情報受信部2705、バイヤー仮購入単価算出部2517、バイヤー仮購入単価送信部2709、入札確認情報受信部2710、および、入札金額送信部2711は、サプライヤ入札金額確認処理部2516を構成する。
(バイヤー仮購入単価算出部)
図27Bは、本実施形態に係るバイヤー仮購入単価算出部2517の機能構成を示すブロック図である。
バイヤー仮購入単価算出部2517は、比率算出部2721と、各バイヤーの購入予測金額または実績単価取得部2722と、乗算部2723と、バイヤーごとの仮購入金額や仮購入単価を一時保存するバッファ2724と、各バイヤーの仮購入単価出力部2725とを含む。
比率算出部2721は、入札情報受信部2705が受信したサプライヤ端末からの入札金額の、購入予測総額に対する比率を算出する。入札金額が購入予測総額を下回る場合、かかる比率は削減率となる。各バイヤーの購入予測金額または実績単価取得部2722は、共同調達依頼生成部409から各バイヤーの実績情報を取得する。乗算部2723は、各バイヤーの購入予測金額または実績単価の各々に比率を乗算して、バイヤーごとの仮購入金額や仮購入単価を生成して、バッファ2724に一時記憶する。各バイヤーの仮購入単価出力部2725は、バッファ2724に一時記憶された各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を識別可能にバイヤー仮購入単価送信部2709に出力する。
(バイヤー仮購入単価送信部)
図27Cは、本実施形態に係るバイヤー仮購入単価送信部2709の機能構成を示すブロック図である。バイヤー仮購入単価送信部2709は、バイヤー仮購入単価記憶部2731と、バイヤー宛送信部2732と、サプライヤ宛送信部2733と、を含む。
バイヤー仮購入単価記憶部2731は、バイヤー仮購入単価算出部2517からのバイヤー仮購入単価を入札したサプライヤ単位および発注したバイヤー単位に一時記憶する。バイヤー宛送信部2732は、入札確認情報受信部2710から入札確認情報を受けると、バイヤー用画面DB413からのバイヤー用画面に各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を書き込んだ画面を、対応するバイヤー端末に送信する。サプライヤ宛送信部2733は、入札確認情報受信部2710から入札確認情報を受けていない間、サプライヤ用画面DB2713からのサプライヤ用画面に各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を書き込んだ画面を、入札したサプライヤ端末に送信する。
(サプライヤ登録DB)
図28は、本実施形態に係るサプライヤ登録DB2704の構成を示す図である。サプライヤ登録DB2704は、本実施形態の共同調達のオークションに参加可能なサプライヤを登録する。なお、サプライヤ登録DB2704の構成は、図28に限定されない。
サプライヤ登録DB2704は、サプライヤID2801に対応付けて、サプライヤ端末ID2802、サプライヤ名2803、提供商品およびアイテム2804、住所や電話番号やメールアドレスなどの連絡情報2805、などを格納する。
(共同調達情報DB)
図29は、本実施形態に係る共同調達情報DB2707の構成を示す図である。本実施形態の共同調達情報DB2707は、バイヤー端末からの共同調達を依頼する共同調達情報や共同調達結果を格納すると共に、サプライヤ端末による落札情報を蓄積する。なお、図29では、本実施形態で使用されるサプライヤ端末による落札情報を格納する構成について説明する。なお、共同調達情報DB2707の構成は、図29に限定されない。また、共同調達情報DBは、図7Aおよび図7Bの共同調達情報DB407と、図16の共同調達情報DB1600と、図21の共同調達情報DB2100とを含んでもよい。
図29では、本実施形態における、サプライヤへ報告した落札結果情報2910、2920を蓄積する構成について説明する。ここで、落札結果情報2910は、各サプライヤ単位で落札結果をまとめたデータである。また、落札結果情報2920は、各商品単位で落札結果をまとめたデータである。
共同調達情報DB2707の落札結果情報2910は、各サプライヤID2911に対応付けて落札結果を格納する。落札結果は、例えば、落札日2912、共同調達したバイヤーID2913、商品IDおよびアイテムID2914、発注数量2915、購入金額2916、購入単価2917、原価2918、黒字額あるいは赤字額2919、などを格納する。
また、共同調達情報DB2707の落札結果情報2920は、各商品IDおよびアイテムID2921に対応付けて落札結果を格納する。落札結果は、例えば、原価2922、共同調達したバイヤーID2923、落札日2924、発注数量2925、購入金額2926、購入単価2927、などを格納する。
(共同調達制御テーブル)
図30は、本実施形態に係る共同調達制御テーブル3000の構成を示す図である。図30では、本実施形態で使用する共同調達制御テーブルの構成について説明する。図30において、図9、図17または図22と同じ構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。本実施形態においては、図9の共同調達制御テーブル843や図17の共同調達制御テーブル1700や図22の共同調達制御テーブル2200に代えて、あるいは、一緒に使用される。
図30において、図9、図17または図22との相違は、各商品について、サプライヤからの入札を受けた場合に、サプライヤ端末に確認のため送信されるバイヤー仮購入単価を記憶する点である。サプライヤ端末から入札を受けると、サプライヤID3005、入札金額3006が記憶され、購入予測総額と入札金額とから削減率が算出される。サプライヤIDと、入札金額と、削減率とが入札結果情報3020となる。そして、算出された削減率3007を、共同調達された各商品、各バイヤー、各アイテムに対しても同一にして、バイヤー仮購入金額3008およびバイヤー仮購入単価3009が算出される。また、共同調達制御テーブル3000には、サプライヤが参照可能なように各商品および各アイテムの原価3010が記憶されるのが望ましい。
《共同調達管理サーバの処理手順》
図31は、本実施形態に係る共同調達管理サーバ2410の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図8のCPU810がRAM840を使用して実行し、図27A〜図27Cの機能構成部を実現する。なお、図31においては、第1実施形態の図10のフローチャートについては、図面の簡略化と説明の重複回避のために商落している。また、CPU810は、RAM840にデータが受信あるいは転送されたことを認識してデータを処理すると共に、処理結果をRAM840に準備し、後の送信あるいは転送は通信制御部401やDMAに任せる構成を例として説明する。
CPU810は、ステップS3101において、サプライヤ端末からサプライヤ登録データを受信したか否かを判定する。サプライヤ登録データを受信したと判定した場合、CPU810はステップS3103に進んで、RAM840の送受信データ845からサプライヤ登録データを取得する。そして、CPU810は、ステップS3105において、取得したサプライヤ登録データをサプライヤ登録DB2704に登録する。
CPU810は、ステップS3151において、サプライヤ端末から入札情報を受信したか否かを判定する。入札情報を受信したと判定した場合、CPU810はステップS3153に進んで、RAM840の送受信データ845から入札情報を取得する。次に、CPU810は、ステップS3155において、サプライヤ端末から受信した入札情報に含まれる入札金額と共同調達の購入予測総額とに基づいて、比率を算出する。入札金額が低ければ削減率となる。
次に、CPU810は、ステップS3157において、共同調達した各商品、各バイヤー、各アイテムの実績単価に対して、同じ比率(削減率)で仮購入単価を算出する。そして、CPU810は、ステップS3159において、各商品、各バイヤー、各アイテムの仮購入単価を、入札したサプライヤに通知する。
CPU810は、ステップS3161において、サプライヤ端末からの入札確認情報を待つ。入札確認情報の受信が無くて入札が中止されれば、かかるサプライヤからの入札処理は終了する。入札確認情報の受信があれば、CPU810は、ステップS3163において、各バイヤーに対して関連する仮購入単価の現状を通知する。
本実施形態によれば、入札したサプライヤに、入札金額に対応する各バイヤー、各商品、各アイテムの仮購入単価を通知して、入札金額の妥当性を確認することにより、落札後のサプライヤとバイヤーとの間のトラブルを避けることができる。
[他の実施形態]
なお、上記実施形態において、共同調達管理サーバは、複数のバイヤー端末からの共同調達可能な商品への発注をまとめて、オークション実行サーバのオークションの依頼をする構成および動作を説明した。しかし、共同調達管理サーバが、オークション実行サーバのオークション経過をバイヤーに逐次報告する。そして、新たなバイヤーが共同調達に参加したり、あるいは参加していたバイヤーが共同調達から撤退したり、あるいはバイヤーが発注数量を変更したりすることが可能な構成であってもよい。例えば、共同調達情報DB407の発注総数量などをバイヤーからの発注変更に応じて変更し、それに基づいて共同調達依頼情報を変更することで可能である。また、オークション実行サーバのオークションも発注総数量の変更に応答して実行されることになる。その場合には、バイヤーが、オークションの入札金額に対応する仮購入金額を参照して、リアルタイムにオークションへの参加ができるので、バイヤーが望む調達も可能になる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範疇で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。

Claims (14)

  1. 商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する第1受信手段と、
    前記発注数量を前記複数のバイヤーについて加算した発注総数量をオークションシステムに通知する第1通知手段と、
    前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出手段と、
    前記オークションシステムから取得した落札金額の、前記購入予測総額に対する第1比率を算出する第1比率算出手段と、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記第1比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する第1決定手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 発注された前記商品を受注するサプライヤからの入札金額を受信する第2受信手段と、
    前記各バイヤーの前記購入予測総額に対する前記入札金額の第2比率を算出する第2比率算出手段と、
    前記各バイヤーの前記実績単価に前記第2比率を乗算して得られた前記各バイヤーの仮購入単価を、前記サプライヤに通知する第2通知手段と、
    前記サプライヤからの前記仮購入単価に対する確認情報を受けて、前記入札金額を前記オークションシステムに通知する第3通知手段と、
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1決定手段が決定した前記各バイヤーの購入単価を、以降の商品共同調達における前記各バイヤーの実績単価とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記発注数量と前記実績単価と前記購入予測金額とを、商品単位で、各バイヤーに対応付けて記憶し、かつ、前記発注総数量と前記購入予測総額とを記憶する記憶手段、
    をさらに備える請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1通知手段は、さらに、前記購入予測総額を前記オークションシステムに通知し、
    前記第1比率算出手段は、前記購入予測総額と、前記オークションシステムから取得した前記購入予測総額より低い前記落札金額との差額の、前記購入予測総額に対する比率である削減率を算出し、
    前記第1決定手段は、各バイヤーの前記実績単価から前記削減率に相当する金額を差し引いた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記商品は、商品のサプライヤまたはサプライヤグループが一括して受注する、複数の異なるアイテムからなる商品グループおよび複数の関連する商品からなる商品グループの少なくともいずれかを含む請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記購入単価を前記商品共同調達に参加した各バイヤーに報告するための調達報告画面を生成して、前記各バイヤーの通信端末に報告する報告手段をさらに備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記調達報告画面は、少なくとも、商品名と、商品納入元と、前記購入単価と、前記比率とを提示する領域を含む請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 商品共同調達に参加するバイヤーの募集画面を前記通信端末に提示する提示手段をさらに備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記募集画面は、少なくとも、共同調達可能な商品の商品名と、共同調達募集期間とを提示する領域と、少なくとも、前記商品共同調達に参加するバイヤー識別子と、前記共同調達可能な商品の発注数量とを入力する領域とを含む請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する受信ステップと、
    前記発注数量を前記複数のバイヤーについて加算した発注総数量をオークションシステムに通知する通知ステップと、
    前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出ステップと、
    前記オークションシステムから取得した落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出ステップと、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定ステップと、
    を含む情報処理装置の制御方法。
  12. 商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末から、それぞれ商品の発注数量を受信する受信ステップと、
    前記発注数量を前記複数のバイヤーについて加算した発注総数量をオークションシステムに通知する通知ステップと、
    前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出ステップと、
    前記オークションシステムから取得した落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出ステップと、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定ステップと、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
  13. 商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末にそれぞれ入力された商品の発注数量を、前記複数のバイヤーについて加算して得られた発注総数量に基づいて、オークションを行なうオークション実行手段と、
    前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出手段と、
    前記オークション実行手段による落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出手段と、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定手段と、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの通信端末、前記各バイヤーの購入単価を報告する報告手段と、
    を備える共同調達システム。
  14. 商品共同調達に参加する複数のバイヤーの通信端末にそれぞれ入力された商品の発注数量を、前記複数のバイヤーについて加算して得られた発注総数量に基づいて、オークションを行なうオークション実行ステップと、
    前記発注数量と各バイヤーの実績単価とを乗算して得られた各バイヤーの購入予測金額を、前記複数のバイヤーについて加算して、購入予測総額を算出する購入予測総額算出ステップと、
    前記オークション実行ステップにおける落札金額の、前記購入予測総額に対する比率を算出する比率算出ステップと、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの前記実績単価に前記比率を乗算して得られた金額を、前記各バイヤーの購入単価として決定する決定ステップと、
    前記商品共同調達に参加した各バイヤーの通信端末、前記各バイヤーの購入単価を報告する報告ステップと、
    を含む共同調達システムの制御方法。
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