JP7129118B1 - 製造委託マッチングシステム、製造委託マッチングプログラム、製造委託マッチング方法 - Google Patents

製造委託マッチングシステム、製造委託マッチングプログラム、製造委託マッチング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】委託者と受託者のみならず、受託者同士もやり取りが可能な製造委託マッチングシステム、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】製造委託マッチングシステムにおいて、管理サーバは、委託者情報を受け付けて登録し、登録した受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報における、送信者たる受託者と、1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成し、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含む発注情報を受け付けて登録し、受託者端末から見積額情報及び/又は納期情報を含む見積情報を受け付けて登録し、受託者が、他の受託者とグループとして登録されているとき、当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する。【選択図】図5

Description

本発明は、製造委託者が製造受託者とマッチングするためのシステム、プログラム、及びマッチング方法に関する。
製品の開発から販売までの工程は、大きく分けて企画、設計、製造、及び販売の流れをとる。自前の工場を有していない会社が、他社に製品の製造を外部に委託することはごく一般的に行われており、代表的な委託の形式として、ODM(Original Design Manufacturing)、及びOEM(Original Equipment Manufacturing)がよく知られている。
製造委託者が製造受託者を探す場合には、予算、納期、対応ロット数、品質等の様々な希望条件から検索をかけるのが一般的であるが、製造受託者は数多く存在し、その中から、自社の製品製造に最適な受託者を見つけ出すには困難であり、膨大な手間が必要であった。
また、製造受託者は、案件に応じて、自社のみで対応するか、下請け企業やパートナー企業に再委託を依頼するか検討する必要があるが、既存のマッチングシステムでは、委託者と受託者とでコンタクトを取れる機能があるものの、受託者同士でコンタクトを取れる機能がなく、委託者と受託者、受託者と受託者とのやり取りを、一つのシステムでワンストップに管理することができなかった。
特許文献1には、製造委託希望者と製造受託希望者の仲介を行う製造委託システムが記載されている。特許文献1に記載のシステムは、ファブレス(委託者)がサーバに登録した見積依頼を任意のファブ(受託者)が確認し見積回答を行うものであるが、一つの案件に対して大量の見積回答が通知される場合があると考えられ、その場合には、大量の見積から最適な受託者を検討する必要があり、委託者の手間の削減が不十分であった。
また、特許文献1のシステムでは、委託者と受託者とのコミュケーションは可能であるが、元請けと下請け等の受託者同士のやり取りをすることはできなかった。
特開2004-38818号広報
上記のような事情に鑑み、本発明は、委託者と受託者のみならず、受託者同士のコミュニケーションが可能なシステムを提供することを課題とする。
本発明は、製造委託者と製造受託者とが、簡便にマッチングすることができるシステムを提供することをさらなる課題とする。
前記課題を解決する本発明は、
製造委託マッチングシステムであって、
前記製造委託マッチングシステムは、委託者情報登録手段、受託者情報登録手段、グループ登録手段、発注情報登録手段、見積情報登録手段、二次見積依頼送信手段を備える、管理サーバを備え、
前記委託者情報登録手段は、委託者情報を受け付けて登録する手段であり、
前記受託者情報登録手段は、受託者情報を受け付けて登録する手段であり、
前記グループ登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する手段であり、
前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
前記発注情報登録手段は、発注情報を受け付けて登録する手段であり、
前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
前記見積情報登録手段は、受託者端末から見積情報を受け付けて登録する手段であり、
前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
二次見積依頼送信手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段である。
本発明は、受託者同士をグループとして登録することが可能であり、受託者が、グループとして登録されている他の受託者に対して、二次見積を請求することができる。このように、本発明のシステムは、元請け、下請け等の受託者同士のコミュニケーションを管理することができる。
前記管理サーバは、さらに、グループ連絡手段を備え、
前記グループ連絡手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該グループ内の受託者同士で連絡を取る手段である。
本発明は、委託者と受託者のみならず、受託者同士でコミュニケーションを取ることが可能である。
本発明の好ましい形態では、
前記管理サーバは、さらに、貸与空間登録手段を備え、
前記貸与空間登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、グループとして前記グループ登録手段に登録されている他の受託者に対して貸与可能な空間の情報を受け付け登録する手段である。
本発明は、受託者が、グループとして登録されている他の受託者に対して、自身の工場等に存在している貸与可能な空間の情報を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、
前記貸与情報登録手段が、前記貸与可能な空間に他の受託者が配置した物品に取り付けられたタグに記憶された情報を受け付けて登録する機能を含む。
本発明は、前述した貸与可能な空間に、物品を配置した場合、当該物品に取り付けられたタグに記憶された情報を管理サーバに登録することができる。すなわち、本発明のシステムは、受託者同士で仮想倉庫の貸し借りを行うことができる。
本発明の好ましい形態では、
前記管理サーバは、さらに進捗状況登録手段を備え、
前記進捗状況登録手段が、ネットワークを介して、製造実績収集部が収集した製造実績情報の登録を受け付ける機能を含み、
前記製造実績収集部は、受託製品の製造設備に備えられている。
本発明は、進捗状況を登録可能であることに加え、受託製品の製造設備に備えられた製造実績収集部により、現在の製造状況をリアルタイムに確認することができる。
本発明の好ましい形態では、
前記管理サーバは、さらに発注受託者選択手段、及び選択受託者送信手段を備え、
前記発注受託者選択手段は、前記発注情報及び前記見積情報に基づいて、発注受託者を選択する手段であり、
前記選択受託者送信手段は、選択された受託者の受託者情報及び見積情報を発注情報から特定される委託者の委託者端末に送信する手段である。
本発明のシステムは、発注受託者選択手段及び選択受託者送信手段を備えることにより、事前に受託者候補を選択し、選択された受託者の情報を委託者に送信する。これにより、委託者は選択された受託者の中から発注を確定する受託者を選択することができるため、手間なく簡便に受託者を決定することができる。
本発明の好ましい形態では、
前記発注受託者選択手段が、前記発注情報及び前記見積情報に基づいて、人工知能が受託者を選択する手段である。
本発明は、人工知能(AI)を活用することで、委託者は、より簡便に発注受託者を選択することができる。
本発明の好ましい形態では、
前記管理サーバは、さらに、受託者評価登録手段及び、ランキング生成手段を含み、
前記受託者評価登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報から特定される受託者の受託者評価情報を受け付けて登録する手段であり、
前記ランキング生成手段は、前記受託者評価情報に基づいて、人工知能が受託者評価値を生成し、当該受託者評価値に基づいて、前記受託情報登録手段に登録されている受託者情報から特定される受託者のランキングを生成する手段である。
本発明のシステムは、受託者の評価が登録可能であり、当該評価に基づき、受託者のランキングが生成される。これにより受託者のモチベーションを向上させることができる。
本発明の好ましい形態では、
前記管理サーバは、さらに、ポイント付与手段を備え、
前記ポイント付与手段は、委託者情報登録手段に登録された委託者情報、及び/又は受託者情報登録手段に登録された委託者情報と関連付けられたポイントを登録する手段であり、
前記ポイントは、委託費用として利用可能である。
本発明のシステムは、委託者、または受託者に対して、任意にポイントが付与され、当該ポイントを委託費用として利用することができる。
また、前記課題を解決する本発明は、
製造委託マッチングプログラムであって、コンピュータを、
委託者情報登録手段、受託者情報登録手段、グループ登録手段、発注情報登録手段、見積情報登録手段、二次見積依頼送信手段として動作させ、
前記委託者情報登録手段は、委託者情報を受け付けて登録する手段であり、
前記受託者情報登録手段は、受託者情報を受け付けて登録する手段であり、
前記グループ登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する手段であり、
前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
前記発注情報登録手段は、発注情報を受け付けて登録する手段であり、
前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
前記見積情報登録手段は、受託者端末から見積情報を受信する手段であり、
前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
二次見積依頼送信手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段である。
また、前記課題を解決する本発明は、
コンピュータが、
委託者情報登録ステップ、受託者情報登録ステップ、グループ登録ステップ、発注情報登録ステップ、見積情報登録ステップ、二次見積依頼送信ステップを実行し、
前記委託者情報登録ステップは、委託者情報を受け付けて登録するステップであり、
前記受託者情報登録ステップは、受託者情報を受け付けて登録するステップであり、
前記グループ登録ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録するステップであり、
前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
前記発注情報登録ステップは、発注情報を受け付けて登録するステップであり、
前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
前記見積情報登録ステップは、受託者端末から見積情報を受け付けて登録するステップであり、
前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
二次見積依頼送信ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信するステップである、
製造委託マッチング方法である。
本発明のシステム、プログラム、及び方法は、受託者同士で情報共有等を行うことができ、発注から納品までワンストップで管理することができる。また、委託者と受託者を簡便にマッチングすることができる。
本発明の製造委託マッチングシステムの構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る管理サーバの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る製造委託マッチングシステムのグループ登録処理の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る製造委託マッチングシステムのグループ登録処理の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る製造委託マッチングシステムを用いた、発注から受託者の決定までの流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る製造委託マッチングシステムを用いた、受託者の決定から納品までの流れを示す図である。 本発明のシステムに係る貸与空間情報の登録から貸与までの流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る製造委託マッチングシステムを用いた、受託者の従業員が他の受託者へ求職する流れを示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の製造委託マッチングシステムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
例えば、本実施形態では、製造委託マッチングシステム1の構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。システムを構成する各装置も本発明の概念に含まれる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記憶媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
図1は、本実施形態の製造委託マッチングシステム1の構成を示す図である。製造委託マッチングシステム1は、管理サーバ2を備えており、管理サーバ2は、ネットワークNWを介して1以上の委託者端末3,及び1以上の受託者端末4と接続される。ネットワークNWとしてはインターネット等が想定される。
管理サーバ2としては、CPU(Central Processing Unit) やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、通信手段を含む種々の入出力装置等を備えた、サーバ装置等の一般的なコンピュータ装置を利用することができる。
また、委託者端末3及び受託者端末4としては、演算装置、主記憶装置、補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段や、種々の入出力装置等を備えた、一般的なコンピュータ装置を利用することができる。本実施形態では、例えばスマートフォン、PC(Personal Computer)、タブレット端末等のような任意のコンピュータ装置を用いることを想定する。
図2は、本実施形態の製造委託マッチングシステム1における管理サーバ2の機能ブロック図である。
管理サーバ2は、受託者情報登録手段201、委託者情報登録手段202、グループ登録手段203、発注情報登録手段204、見積依頼送信手段205、二次見積依頼送信手段206、見積情報登録手段207、発注受託者選択手段208、選択受託者送信手段209、発注受託者登録手段210、及び進捗情報登録手段211、グループ連絡手段212、貸与空間登録手段213、受託者評価登録手段214、ランキング生成手段215、ポイント付与手段216を備える。
受託者情報登録手段201は、受託者端末4から送信された受託者情報を、ネットワークNWを介して受け付けて登録する手段として機能する。
受託者情報としては、名称、住所、所在地、対応可能分野、製造ライン数、受託可能ロット数、受託実績、OEM対応の可否、ODM対応の可否等が挙げられる。
委託者情報登録手段202は、委託者端末3から送信された委託者情報を、ネットワークNWを介して受け付けて登録する手段として機能する。
委託者情報としては、名称、住所、所在地、従業員数及び資本金等の企業規模、企画実績、並びに販売実績等が挙げられる。
なお、委託者情報登録手段202に委託者情報を登録した委託者は、受託者情報登録手段201を用いて、受託者情報を登録することができる。同様に、受託者情報登録手段201を用いて受託者情報を登録した受託者は、委託者情報登録手段202を用いて委託者情報を登録することができる。
すなわち、本実施形態に係るシステムにおいて、特定の案件において受託者である者が、別の案件において委託者であることがあり得る。
グループ登録手段203は、受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報で特定される受託者と、他の受託者とをグループとして登録する手段である。
グループ登録手段203は、受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する。
ここで、グループ請求情報とは、その送信者たる受託者と受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報である。
グループ請求情報には、グループ登録を請求する受託者を特定するための情報を含む。
グループ登録が請求されている受託者を特定するための情報としては、受託者登録をした後に発行される個別のID等が挙げられる。
グループ請求情報には、グループ登録を請求する受託者を特定するための情報を複数含んでもよい。すなわち、一度に複数の別の受託者に対して、グループ登録を行うことを請求することができる。
発注情報登録手段204は、発注情報を受け付けて登録する手段である。
発注情報としては、製品仕様、製造仕様、発注数、希望納期、予算、担当者氏名、納品場所、及び支払い方法等が挙げられる。
発注情報は、委託者端末3、受託者端末4の何れから送信してもよい。また、管理サーバ2の管理者が、発注情報を登録することもできる。
見積依頼送信手段205は、受託者情報登録手段201に登録された受託者情報から特定される受託者端末4に、見積依頼を送信する手段である。見積依頼送信手段205は、見積依頼と同時に、発注情報、及び当該発注情報を入力した委託者の委託者情報を送信する。
二次見積依頼送信手段206は、受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとしてグループ登録手段203に登録されているとき、管理サーバ2が当該受託者の受託者端末4から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段である。
二次見積請求情報は、送信者たる受託者とグループとしてグループ登録手段203に登録されている任意の他の受託者に対して二次見積依頼情報を送信することを請求する情報である。
見積情報登録手段207は、受託者端末4から送信された見積情報を受け付けて登録する手段である。見積情報は、該当する発注情報と紐づけて登録される。
見積情報としては、イニシャルコスト及びランニングコストを含む見積額、納期、発行日、有効期限、及び作成者名等が挙げられる。
また、見積情報登録手段207は、他の受託者の受託者端末4から二次見積情報を受け付けて登録する。二次見積情報は、該当する発注情報と紐づけて登録される。二次見積情報は、前述した二次見積請求情報を送信した受託者の受託者端末4から閲覧可能である。
本実施形態に係るシステムは、元請け、下請けの関係にある受託者同士のやり取りや、受託者及び他の受託者と協同で受託を受ける場合など、一つの案件に対して複数の受託者が関わる場合においても、見積及び二次見積の両方を登録することができる。
発注受託者選択手段208は、発注情報に紐づけられて登録された見積情報が複数存在するとき、当該発注情報及び当該発注情報に紐づけられて登録された見積情報に基づいて、発注受託者を選択する手段である。
発注受託者選択手段208は、管理サーバ2の管理者が、登録された見積情報を精査して、任意の受託者を選択する形態であってもよい。
本実施形態においては、発注受託者選択手段208は、発注情報、及び発注情報に紐づけられて登録された見積情報に基づいて、人工知能が受託者を選択する手段である。
図示していないが、本実施形態に係る発明は人工知能のデータベースを有し、人工知能の知識データと、発注情報及び見積情報に基づいて、発注受託者の決定を行う。また、発注情報及び見積情報と、これらの情報に基づいて決定された発注受託者の関係を学習した学習済みモデルを用いてもよい。もっとも、予め定めた規則に従って情報を算出するアプリケーションプログラムを用いてもよい。
人工知能の知識データは、予算と見積の相関データ、希望納期と納期の相関データ等であり、これにより、発注受託者の選定を支援する。
選択の方法は、特に限定されないが、発注情報に含まれる予算と見積情報に含まれる見積額との差、及び発注情報に含まれる希望納期と、見積情報に含まれる納期との差を基準に選択する方法が挙げられる。
見積情報に含まれる見積額が、発注情報に含まれる予算を超える場合、10万円以上20万円未満の差であれば-1点、20万円以上30万円未満であれば-2点と、金額の差を評価値に換算する。一方、見積情報に含まれる見積額が、発注情報に含まれる予算を下回る場合、10万円以上20万円未満の差であれば、+1点、20万円以上30万円未満であれば+2点と、同様に金額の差を評価値に換算する。
また、見積情報に含まれる納期が、発注情報に含まれる希望納期を超える場合、1日以上3日未満であれば-1点、3日以上6日未満であれば-2点と、納期の差を評価値に換算する。
そして、金額の評価値と納期の評価値の合計値を計算し、合計値が高い見積情報を入力した受託者を選択する方法とすることができる。
また、委託者が重視する項目に対して重み付け行い、合計値を算出する方法を採用することもできる。
例えば、委託者は、発注情報として、金額を重視するか、納期を重視するか選択する。
金額を重視した場合には、金額の差の評価値に1を超える係数をかけた上で、合計値を算出する形態であってもよい。
同様に、納期を重視した場合には、納期の差の評価値に1を超える係数をかけた上で、合計値を算出する形態であってもよい。
発注受託者選択手段208が選択可能な受託者の数は、特に限定されない。例えば、合計値が最も高い見積情報を入力した受託者のみを選択する手段、合計値が高い順に任意の数の受託者を選択する手段、合計値が一定値以上の見積情報を入力した受託者を選択する手段であってもよい。
選択受託者送信手段209は、発注受託者選択手段208において選択された受託者の受託者情報、及び見積情報を、発注情報から特定される委託者の委託者端末3に送信する手段である。
発注受託者登録手段210は、委託者端末3より、受託者認定情報を受け付けて、該当する発注情報と、特定される受託者の受託者情報を紐づけて登録する手段である。
進捗情報登録手段211は、受託者端末4から、進捗状況に関する情報である進捗情報を受け付けて登録する手段である。進捗情報は、例えば、原料入手段階、金型完成段階、試作品製造段階、製造段階、出荷段階等で入力を行う。
また、進捗情報登録手段211は、ネットワークを介して、製造実績収集部が収集した製造実績情報の登録を受け付ける機能を含む。
前記製造実績収集部は、受託製品の製造設備に備えられており、製造実績収集部としては、IoT機器が例示できる。
昨今注目を集めている「スマートファクトリー」の推進に伴い、製造設備のデータを収集するためのIoT機器が多数登場している。
本実施形態に係るシステムは、製造実績を収集することができるIoT機器を用いて製造実績を収集し、当該製造実績を管理サーバに送信して、登録、管理することができる。
グループ連絡手段212は、受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該グループ内の受託者同士で連絡を取る手段である。
グループ連絡手段212としては、チャット及び/又はビデオミーティング等が挙げられる。
グループ連絡手段212は、案件のやり取りを行うだけではなく、技術情報の紹介、共有などに用いることもできる。具体的にはグループ連絡手段212を用い、オンライン展示会、及びVR展示会を開催することもできる。
図3に、本実施形態に係るシステムのグループ登録の処理の流れを示す。
ステップS101にて、受託者情報の登録を行う者は、受託者端末4a及び別の受託者の受託者端末4bを用いて受託者情報を入力し、ステップS102にて、受託者情報を管理サーバ2に送信する。ステップS103にて、管理サーバ2の受託者情報登録手段201は、受託者情報を受け付けて登録する。
次いで、ステップS104にて、受託者は、受託者端末4aを用いて、グループ請求情報を入力し、ステップ105にて、グループ請求情報を管理サーバ2に送信する。
ステップS106にて、管理サーバ2は、グループ請求情報を受け付けると、グループ請求情報に含まれるグループ登録が請求されている受託者を特定するため情報から特定される受託者の受託者端末4bに、グループ請求情報を送信する。
ステップS107にて、グループ登録が請求されている受託者は、受託者端末4bからグループ承認情報を入力し、ステップS108にてグループ承認情報を管理サーバ2に送信する。
ステップS109にて、管理サーバ2のグループ登録手段203は、グループ承認情報を受け付けると、グループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する。
グループ登録の処理について、別の実施形態においては、受託者情報に、グループ請求情報を含む形態とすることもできる。
図4に、別の実施形態に係るグループ登録の処理の流れを示す。なお、受託者端末4cは、既に受託者情報登録手段201に受託者情報が登録された受託者の端末とし、受託者端末4dは、これから受託者情報の登録を行う者の端末とする。
ステップS201にて、受託者情報登録を行う者は、受託者端末4dを用いて、受託者情報を入力する。当該受託者情報は、グループ請求情報を含む。ステップS202にて、グループ請求情報を含む受託者補情報は管理サーバ2に送信され、ステップS203にて、管理サーバ2の受託者情報登録手段201は、当該受託者情報を受け付け登録する。
受託者情報に、グループ請求情報が含まれている場合、ステップ204にて、管理サーバ2は、当該グループ請求情報に含まれるグループ登録が請求されている受託者を特定するため情報から特定される受託者の受託者端末4cに、グループ請求情報を送信する。
ステップS205にて、グループ登録が請求されている受託者は、受託者端末4bからグループ承認情報を入力し、ステップS206にてグループ承認情報を管理サーバ2に送信する。
ステップS207にて、管理サーバ2のグループ登録手段203は、グループ承認情報を受け付けると、グループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する。
図5に、発注から当該発注に対する発注受託者の登録までの処理の流れを示し、図6に、受託者の登録から納品までの流れを示す。
なお、本発明のシステムの機能について説明するために、図5、及び図6について、以下の仮定を前提として説明を行う。
(仮定)
受託者端末4c、及び受託者端末4dは、それぞれグループ登録手段203にグループとして登録されている受託者の端末である。また、受託者端末4cの受託者は、最終製品を製造する受託者(以下、最終受託者という)であり、受託者端末4dの受託者は、中間加工を行う受託者(以下、中間受託者という)であり、最終受託者は、中間受託者に業務の開始から中間加工までを再委託したいと考えている。
また、受託者端末4eは、前記最終受託者及び中間受託者と、グループ登録されていない別の受託者(以下、競合受託者)の受託者端末である。競合受託者は、閲覧可能な状態で登録されている発注情報を確認し、自身が発注を受けたいと考えている。
ステップS301にて、委託者は、委託者端末3を用いて、発注情報を入力する。次いでステップS302にて、入力した発注情報が管理サーバ2に送信され、ステップS303にて、管理サーバ2の発注情報登録手段204は、発注情報を受け付けて登録する。発注情報は、委託者情報と紐づけて登録される。
発注情報は、受託者端末4c、4d、及び4eから、閲覧可能な状態で登録される。
次いで、ステップS304にて、管理サーバ2の見積依頼送信手段205は、見積依頼情報を、最終受託者の受託者端末4cに送信する。
次いで、ステップS305にて、見積依頼情報を受け取った最終受託者は、受託者端末4cを用いて、グループ登録手段203にグループとして登録されている、中間受託者に対して二次見積依頼の送信を請求する二次見積請求情報を入力し、ステップS306にて、二次見積請求情報を管理サーバ2に送信する。
ステップS307にて、管理サーバ2の二次見積依頼送信手段206は、二次見積依頼を中間受託者の受託者端末4dに送信する。
ステップS308にて、二次見積依頼を受け取った中間受託者は、受託者端末4dを用いて、二次見積情報を入力し、ステップS309にて二次見積情報が管理サーバ2に送信される。
ステップS310にて、管理サーバ2の見積情報登録手段207は、受託者端末4dから受け付けた二次見積情報を登録する。登録した二次見積情報は、二次見積請求情報を送信した最終受託者の受託者端末4cから閲覧可能である。
ステップS311にて、最終受託者は、受託者端末4cを用いて、見積情報を入力し、ステップS312にて、見積情報が管理サーバ2に送信される。
ステップS313にて、管理サーバ2の見積情報登録手段207は、受託者端末4cから送信された見積情報を受け付けて登録する。見積情報は、発注情報と紐づけて登録される。
ステップS314にて、閲覧可能な状態で登録されている発注情報を確認した競合受託者が、受託者端末4eを用いて、見積情報を入力し、ステップS315にて、当該見積情報を管理サーバ2に送信する。
ステップS316にて、管理サーバ2の見積情報登録手段207は、受託者端末4eから送信された見積情報を受け付けて登録する。
次いで、ステップS317にて、管理サーバ2の発注受託者選択手段208が、発注情報、及び当該発注情報に紐づけられた見積情報に基づいて、発注を依頼する受託者の選択を行う。
ステップS317の開始条件は、特に限定されない。例えば、見積情報の提出期限を定めて、当該提出期限の経過後にステップS317を開始する形態であってもよく、見積情報の提出上限を定めて、登録された見積情報の数が当該提出上限に達した場合にステップS317を開始する形態であってもよく、提出期限の経過後、又は提出上限に達した何れかの場合に、ステップS317を開始する形態であってもよい。
また、委託者の申請により、任意のタイミングでステップS317が開始される形態であってもよい。
本実施形態においては、ステップS317にて、発注受託者として最終受託者及び中間受託者が選択された場合を仮定して説明する。
次いで、ステップS318にて、管理サーバ2の選択受託者送信手段209は、ステップS317にて選択された最終受託者及び中間受託者の受託者情報、並びに見積情報を、委託者端末3に送信する。
次いで、ステップS319にて、委託者は、送信された受託者情報及び見積情報を確認し、委託者端末3を用いて受託者決定入力を行い、ステップS320にて、受託者決定情報を管理サーバ2に送信する。
なお、ステップS317にて複数の受託者が選択受託者として選択された場合には、受託者は、複数の選択受託者から1つの受託者を決定する。
次いで、ステップS321にて、管理サーバ2の発注受託者登録手段210は、受託者決定情報を受け付け、受託者決定情報から特定される受託者の受託者情報を、発注情報と紐づけて登録する。
図5では、一つの仮定のもと説明を行ったが、本発明はこれに限定されない。
発注情報登録手段204は、委託者端末のみならず、受託者端末から発注情報の入力を受け付け、登録できる形態であってもよい。このような形態とすることで、管理サーバ2を介さずに、委託者から受託者に直接発注依頼があった場合に、本システムに受託者情報を登録している受託者は、本システムを利用して案件を管理することができる。
本発明のシステムにおいて、見積依頼送信手段205の使用は任意である。すなわち、一つの発注情報に対して、必ずしも特定の受託者の受託者端末に対して見積依頼を送信することを強要するものではない。
また、本発明のシステムは、二次見積依頼送信手段206の使用は任意である。すなわち、受託者が、他の受託者とグループ登録されている場合であっても、他の受託者に対して二次見積請求を行わなくともよい。
二次見積請求は、発注情報の内容に応じて、受託者が任意に送信することができる。
また、二次見積依頼送信手段は、受託者とグループとして登録されている他の受託者の受託者端末4に二次見積依頼が送信されたとき、他の受託者は、当該他の受託者とグループ登録されているさらに他の受託者に対して、二次見積依頼を請求する二次見積請求情報を送信することができる。
具体的には、受託者Aと受託者Bがグループ登録されており、かつ、受託者Bと受託者Cがグループ登録されており、受託者Aと受託者Cがグループ登録されていないときであっても、二次見積依頼を受信した受託者Bは、受託者端末を用いて、受託者Cに対して二次見積を依頼する二次見積請求情報を入力し、管理サーバに送信することができる。管理サーバは、二次見積請求情報を受け付けると、受託者Cの受託者端末に、二次見積依頼情報を送信することができる。受託者Cが受託者端末を用いて送信した二次見積情報を、管理サーバ2の見積情報登録手段が受け付けて登録すると、登録された二次見積情報は、受託者Cとグループ登録されていない受託者Aも閲覧可能となる。
このように、一つの発注情報に対して、複数のグループが登録されている複数の受託者が関わる場合、全ての受託者が同一のグループとして登録されていなくとも、当該発注情報に関する情報は、全ての受託者が閲覧可能となる。
また、見積依頼送信手段205が、受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報から特定される受託者のうち、どの受託者に見積依頼を送信するかは、特に限定されない。
例えば、管理サーバ2の管理者が、発注情報を確認し、受託者情報に基づいて、適切な受託者を選択して、当該受託者の受託者端末に見積依頼を送信する形態であってもよい。
また、受託者情報に含まれる対応可能分野、及び対応可能ロット数等と、発注情報に含まれる製品仕様、製造仕様、注文数等に基づいて、人工知能が、適切な受託者を選択し、当該受託者の受託者端末に見積依頼を送信する形態であってもよい。
管理サーバ2の選択受託者送信手段209が、委託者端末3に選択された受託者の受託者情報及び見積情報を送信し、委託者が当該受託者情報及び見積情報を確認し、発注したい受託者がいなかった場合、委託者は、委託者端末3を用いて、発注キャンセル情報、又は再見積依頼情報を管理サーバ2に送信することができる形態であってもよい。
管理サーバ2は、発注キャンセル情報を受け付け、発注情報と紐づけて登録する。発注キャンセル情報が紐づけて登録された発注情報について、管理サーバ2は、見積情報を受け付けない。
また、管理サーバ2は、再見積依頼情報を受け付け、発注情報と紐づけて登録する。再見積依頼情報が登録されると、管理サーバ2の見積依頼送信手段205は、見積情報が提出されていない他の受託者の受託者端末に、見積依頼を送信する。
委託者は、委託者端末3を用いて、発注受託者選択手段208により選択から漏れた受託者の受託者情報及び見積情報の送信を要求する、選択外受託者情報要求情報を管理サーバ2に送信することができる形態であってもよい。
管理サーバ2が、選択外受託者情報要求情報を受け付けると、選択受託者送信手段209は、選択から漏れた受託者の受託者情報及び見積情報を委託者端末3に送信する。
また、本発明に係るシステムは、任意のタイミングで、製造委託契約の契約情報を登録できる形態とすることができる。
例えば、見積依頼を受けた受託者は、見積情報の入力と併せて、契約情報の入力を行うことができる形態とすることができる。
この場合、契約情報は、見積情報と共に管理サーバ2に送信され、選択受託者送信手段209は、受託者情報、及び見積情報と共に、契約情報を委託者端末3に送信する。
委託者は、受託者情報、及び見積情報と共に、契約情報を確認する。管理サーバ2が、委託者端末3から、受託者決定情報を受け付けると、受託者登録処理と共に、契約登録処理を行う。
また、本発明に係るシステムは、委託者、又は受託者の一方が、他方に対して、任意のタイミングで連絡を取れる連絡手段を備える形態であってもよい。
連絡手段は、例えばメール、チャット、及びビデオミーティングが挙げられる。
このような機能を備えることで、見積情報、及び契約情報の確認、並びに見積情報、契約情報の修正依頼等を簡便に行うことができる。
ステップS321にて発注受託者の登録が行われると、ステップS322にて、管理サーバ2は、発注受託者として登録された受託者の受託者端末4c及び受託者端末4dに、業務開始指示を送信する(図6)。
ステップS323にて、中間受託者は、受託製造の進捗があるごとに、受託者端末4dを用いて進捗情報を入力し、ステップS324にて、進捗情報が管理サーバ2に送信される。
ステップS325にて、管理サーバ2の進捗情報登録手段211は、進捗情報を受け付けて登録する。進捗情報は、委託者端末3,受託者端末4c、受託者端末4dから閲覧可能な状態で登録される。
次いで、中間受託者が、必要数の中間加工を完了し、中間加工品を最終受託者に納品する。ステップS326にて、最終受託者は、最終製品の製造に進捗があるごとに、受託者端末4cを用いて、進捗情報を入力し、ステップS327にて、進捗情報を管理サーバ2に送信する。ステップS328にて、進捗情報登録手段211は進捗情報を受け付けて登録する。
進捗情報として、受託製品が出荷状態であることを示す情報が登録された場合、ステップS329にて、管理サーバ2は、委託者端末3に、出荷情報を送信する。
ステップS330にて、受託製品の納品を確認した委託者は、委託者端末3を用いて、納品情報を入力し、ステップS331にて、納品情報が管理サーバ2に送信される。ステップS332にて、管理サーバ2は、納品情報を受け付けて登録する。
図6において、一つの事例における納品までの処理の流れについて説明したが、本発明はこれに限定されない。
グループ登録されている受託者及び別の受託者が、それぞれが業務の開始から最終製品の製造までの作業を行い、製造数を分割して分担する場合には、それぞれの受託者の進捗情報を別々に登録する形態とすることができる。
また、受託製品が出荷状態であることを示す情報は、管理サーバ2の管理者が登録する形態とすることもできる。
このような形態の出荷の流れとしては、本発明のシステムを利用する受託者が受託した受託製品について、管理サーバ2の管理者が管理する管理倉庫を経由して委託者に出荷する流れが例示できる。
本発明のシステムを利用する受託者が受託した受託製品は、受託者から管理倉庫に発送される。管理者は、受託製品の検収を行い、問題がなければ、受託製品を委託者に出荷する。出荷を行ったら、管理者は、管理サーバ2に受託製品が出荷状態であることを示す情報を登録する。
また、本発明のシステムは、従業員情報登録手段(図示せず)を備えることができる。 従業員情報登録手段は、受託者情報登録手段に受託者情報が登録されている受託者と雇用関係にある従業員の従業員情報を受け付けて、受託者情報と紐づけて登録する手段である。また、従業員情報登録手段は、委託者情報登録手段に委託者情報が登録されている委託者と雇用関係にある従業員の従業員情報を受け付けて、委託者情報と紐づけて登録する手段である。従業員情報は、委託者端末、受託者端末、及び従業員の使用する端末である従業員端末から入力することができる。
従業員情報としては、氏名、生年月日、職務経歴、勤続年数等が挙げられる。
さらに本発明のシステムは、管理サーバがグループ参加情報登録手段(図示せず)を備える形態とすることができる。
グループ参加情報登録手段は、受託者と、他の受託者がグループ登録されているとき、当該受託者の受託者情報と紐づけて登録されている従業員情報で特定される従業員が、他の受託者とのグループに従業員として参加することを示すグループ参加情報を受け付けて登録する手段である。
グループ参加情報が登録された従業員は、従業員端末を用いて、受託者と他の受託者との共同案件に関する情報を閲覧することができる。
グループ参加情報は、受託者端末、又は従業員端末から送信することができる。
受託者が、2以上の他の受託者と2以上のグループを登録している場合には、従業員は、1又は2以上のグループに対してグループ参加情報を登録することができる。
また、グループ参加情報は、従業員ごとに登録することができる。
このように、本発明のシステムは、登録されているグループごとに、参加する従業員を振り分けて登録することができる。
さらに本発明のシステムは、管理サーバが、ToDo登録手段を備える形態とすることができる。
ToDo登録手段は、委託者端末、受託者端末、及び従業員端末から送信されるToDo情報を受け付けて、当該ToDo情報から特定される発注情報と紐づけて登録する手段である。
ToDo情報は、所定のユーザーに要求される行動を示す情報であり、当該要求される行動を行う客体たる発注情報を特定するための情報を含む。
ToDo情報は、受託者、委託者、又は従業員が任意に登録可能である。例えば、見積提出予定、返答待ち、ペンディング、見積修正依頼、案件延期等のToDo情報を入力することができる。
ToDo情報を登録した案件に係る発注情報に、受託者の受託者情報と、当該受託者とグループとして登録されている他の受託者の受託者情報が紐づけて登録されている場合、当該受託者が登録したToDo情報は、他の受託者の受託者端末、他の受託者の受託者情報と紐づけて登録されている従業員情報から閲覧、編集が可能である。
このように、本発明のシステムは、グループ登録手段を活用することで、グループ同士の共同作業について、一括管理することができる。
ToDo情報登録手段に登録されたToDo情報で示される業務が完了したら、受託者端末、委託者端末、又は従業員端末から、ToDo完了情報を管理サーバに送信し、ToDo情報登録手段は、ToDo完了情報を登録する。ToDo完了情報は、委託者端末、受託者端末、従業員端末から閲覧可能である。各関係者は、ToDo完了情報を閲覧することで、案件の進捗状況を確認することができる。
次いで、本実施形態に係るシステムが備えるその他の機能について説明を加える。
貸与空間登録手段213は、受託者と他の受託者が、グループとして前記グループ登録手段に登録されている場合に、他の受託者に対して貸与可能な空間の情報を受け付け登録する手段である。
「貸与可能な空間」は、受託者が保有する現実の空間であり、空きスペースと捉えることができる。
すなわち、貸与空間登録手段213は、受託者が保有している空きスペースであって、他の受託者に貸与可能なスペースを登録する手段である。
受託者は、例えば受託製品の製造に必要な原料の保管場所が足りない場合、保管場所を確保するために他の物品を一時移動させたい場合等に、グループ登録されている他の受託者の貸与可能な空間を借用し、当該空間を利用することができる。このように、本発明のシステムによれば、グループ登録されている受託者同士で、仮想倉庫を構築することができる。
図7に、貸与空間情報の登録から貸与までの流れを示す。
以下、貸与可能な空間を登録する受託者を貸与者といい、当該貸与者の受託者端末を貸与者端末という。また、当該貸与可能な空間を借用する受託者を借用者といい、借用者の受託者端末を借用者端末という。
ステップS401にて、貸与者は、貸与者端末を用いて、貸与空間情報を入力し、ステップS402にて、当該貸与空間情報を管理サーバ2に送信する。ステップS403にて、管理サーバ2の貸与空間登録手段213は、当該貸与空間情報を受け付けて登録する。
貸与空間情報としては、貸与空間の所在地、面積、体積、写真、映像、及び貸与に係る費用等が挙げられる。
当該貸与空間情報は、貸与者とグループ登録されている受託者の受託者端末から閲覧可能である。
借用者は、借用者端末から前記貸与空間情報を閲覧し、ステップS404にて、借用者端末を用いて貸与希望情報を入力し、ステップS405にて管理サーバ2に送信する。ステップS406にて、管理サーバ2は、貸与希望情報を受け付けて、当該貸与希望情報を貸与者端末に送信する。
ステップS407にて、貸与者は、貸与可能空間の貸与を許可する場合、貸与者端末を用いて貸与許可情報を入力し、ステップS408にて管理サーバ2に送信する。
管理サーバ2の貸与空間登録手段213は、貸与許可情報を受け付けると、貸与空間情報と借用者の受託者情報を紐づけて登録する。
さらに、貸与空間登録手段213は、貸与者が借用者に貸与した貸与空間に、借用者が配置した物品に取り付けられた電子タグに記憶された情報を受け付けて登録する機能を含む。このような形態とすることで、貸与空間を仮想倉庫として利用することができ、借用者は、貸与空間にどのような物品を配置したか、本システム上から確認することができる。
次いで、本実施形態に係るシステムの受託者評価登録手段214、及びランキング生成手段215について説明を加える。
受託者評価登録手段214は、受託者情報登録手段201に登録されている受託者情報から特定される受託者の受託者評価情報を受け付けて登録する手段である。受託者評価情報は、受託製品の品質、納期遵守及びクレームの有無からなる群から選択される1つ又は2つ以上の評価情報を含む。
受託者評価情報は、委託者端末、又は受託者端末から送信することができる。また、管理サーバから直接登録することもできる。登録された評価情報は、委託者端末及び受託者端末から閲覧可能である。
ランキング生成手段215は、前記受託者評価情報に基づいて、人工知能が受託者評価値を算出し、当該受託者評価値に基づいて、前記受託情報登録手段に登録されている受託者情報から特定される受託者のランキングを生成する手段である。
例えば、受託者評価情報に含まれる各項目の評価に基づいて、項目評価値を算出する。当該項目評価値の合計値を受託者評価値とし、当該受託者評価値が高いほど上位となるランキングを生成する。また、項目評価値は、重み付けを行ってもよい。
次いで、本実施形態に係るシステムのポイント付与手段216について説明を加える。
ポイント付与手段216は、委託者情報登録手段202に登録された委託者情報、及び/又は受託者情報登録情報手段に登録された委託者情報と関連付けられたポイントを登録する手段である。前記ポイントは、本システム内において委託費用として利用可能である。
ポイントの付与は、任意のタイミングで行うことができる。例えば、委託者が発注情報を送信し、発注が確定したタイミングで委託者及び/又は受託者にポイント付与をする場合、管理サーバから受託者端末に任意の案件について見積依頼を送信し、当該案件が成約した場合に受託者にポイント付与する場合、及び受託者が、グループ登録されている他の受託者に再委託を依頼し、再委託費用の値引きを依頼した場合に、他の受託者にポイントを付与する場合等が挙げられる。
本発明のシステムにおける、委託者と受託者の契約内容として、サブスクリプション方式を採用することができる。
サブスクリプション方式の契約内容として、月々の定額制で、月に特定回数の受託開発を行う契約とすることができる。
サブスクリプション方式で契約が締結された場合、当該契約内容を委託者端末、又は受託者端末から入力し、管理サーバに送信される。管理サーバは、当該契約内容の情報を、委託者情報及び受託者情報と紐づけて登録する。
サブスクリプション方式で契約がなされた委託者と受託者との間で、委託者から開発の依頼があり、当該開発が完了した場合、委託者端末、又は受託者端末から、サブスクリプション利用情報を入力し、当該サブスクリプション利用情報が管理サーバ2に送信される。サブスクリプション利用情報を受け付けた管理サーバ2は、契約で定められた特定回数から利用回数を引いた残りの回数を登録する。
残りの回数は、委託者端末、又は受託者端末から閲覧可能に登録される。
次いで、本発明のシステムのさらなる機能である、求職情報登録手段、求人情報登録手段、及び勤怠管理手段について説明を加える。
本発明のシステムは、これらの機能を備えることにより、グループ登録手段にグループとして登録されている受託者同士で、従業員を行き来させ、その勤怠を管理サーバ上で管理することができる。
求職情報登録手段は、従業員情報登録手段に従業員情報が登録されている従業員が、求職していることを示す情報を登録するための手段である。
求職情報は、当該従業員の従業員情報に紐づけられた受託者情報で特定されている受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該グループに含まれる他の受託者に対して求職する情報である。
求人情報登録手段は、受託者情報登録手段に受託者情報が登録されている受託者が、求人していることを示す情報を登録するための手段である。
求人情報は、当該受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該グループに含まれる他の受託者、及び当該他の受託者の受託者情報に紐づけられた従業員情報で特定される従業員に対して求人する情報である。
求人情報には、採用可能な従業員の人数、及び/又は求職中の従業員の人数に関する情報、勤務地に関する情報、業務内容に関する情報、時給、月給、及び年俸等の給与体系に関する条件、勤務時間等の勤務体系に関する情報、会社の雰囲気等のPR情報、福利厚生に関する情報等を含んでもよい。
説明の簡便化のため、受託者Aの従業員aが、受託者Aとグループとして登録されている受託者Bに対して求人する場合における、本システムの各機能の動作について説明する。
図8に、本実施形態に係るシステムを用いて、求人を行う場合の処理の流れを示す。
ステップS501にて、受託者Aは、受託者A端末を用いて、従業員aの従業員情報を入力し、ステップS502にて、従業員情報を管理サーバに送信する。ステップS503にて管理サーバの従業員情報登録手段は、従業員aの従業員情報を登録する。
次いで、ステップS504にて、求職希望の従業員aは、従業員端末を用いて、求職情報を入力し、ステップS505にて求職情報を管理サーバに送信する。ステップS506にて、管理サーバの求職情報登録手段は、受け付けた求職情報を登録する。登録された求職情報は、受託者Aとグループとして登録されている受託者Bの受託者B端末から確認することができる。
求職情報を確認した受託者Bは、従業員aとコンタクトを取り、履歴書の提出、面接等の採用のためのやり取りを行う。
従業員aとのコンタクトは、求職情報に連絡先を記載し、直接コンタクトを取ってもよく、本システムのグループ連絡手段を用いて、コンタクトを取ってもよい。
面接等が終了し、受託者Bが従業員aを採用することを決定した場合、ステップS507にて、受託者B端末を用いて採用結果の入力を行い、ステップS508にて採用結果を管理サーバに送信する。
ステップS509にて、管理サーバは採用結果を受け付けて、採用結果情報を登録し、受託者Bの受託者情報と従業員aの従業員情報を紐づけて登録する。
勤怠管理手段は、受託者情報と紐づけて登録された従業員情報で特定される従業員の勤怠情報を登録する手段である。ここで、「受託者情報と紐づけて登録された従業員情報」として、上述した受託者Bと従業員aのように、本システムにより採用結果情報が登録され、他の受託者の受託者情報と紐づけて登録された従業員情報も含む。
勤怠情報としては、労働時間、休憩時間、及び有給残数等が例示できる。
なお、上述したグループ参加情報登録手段は、受託者情報と紐づけて登録された従業員情報で特定される従業員が、当該受託者との雇用関係のもと、グループ登録されている他の受託者と共同で業務を行うためのものである。
一方、上述した求職情報登録手段、求人情報登録手段、及び勤怠管理情報登録手段は、受託者情報と紐づけて登録された従業員情報で特定される従業員が、当該受託者とグループ登録している他の受託者と雇用関係を結び、業務を行うためのものである。
すなわち、求職情報登録手段、求人情報登録手段、及び勤怠管理情報登録手段は、グループ登録されている企業同士で、従業員の副業を認め、人材の流動化を図ることができる。
本発明のシステムにおける製造委託の形態は、特に限定されない。例えば、見込生産、及び受注生産の何れの形態であってもよい。生産方式も、特に限定されず、個別生産、ロット生産、及び連続生産等の方式を、案件に合わせて適宜採用することができる。
1 :製造委託マッチングシステム
2 :管理サーバ
3 :委託者端末
4 :受託者端末
201 :受託者情報登録手段
202 :委託者情報登録手段
203 :グループ登録手段
204 :発注情報登録手段
205 :見積依頼送信手段
206 :二次見積依頼送信手段
207 :見積情報登録手段
208 :発注受託者選択手段
209 :選択受託者送信手段
210 :発注受託者登録手段
211 :進捗情報登録手段
212 :グループ連絡手段
213 :貸与空間登録手段
214 :受託者評価登録手段
215 :ランキング生成手段
216 :ポイント付与手段

Claims (12)

  1. 製造委託マッチングシステムであって、
    前記製造委託マッチングシステムは、委託者情報登録手段、受託者情報登録手段、グループ登録手段、発注情報登録手段、見積情報登録手段、二次見積依頼送信手段、及び貸与空間登録手段を備える、管理サーバを備え、
    前記委託者情報登録手段は、委託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記受託者情報登録手段は、受託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記グループ登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する手段であり、
    前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
    前記発注情報登録手段は、発注情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
    前記見積情報登録手段は、受託者端末から見積情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
    二次見積依頼送信手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段であり、
    前記貸与空間登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、グループとして前記グループ登録手段に登録されている他の受託者に対して貸与可能な空間の情報を受け付け登録する手段である、
    製造委託マッチングシステム。
  2. 製造委託マッチングシステムであって、
    前記製造委託マッチングシステムは、委託者情報登録手段、受託者情報登録手段、グループ登録手段、発注情報登録手段、見積情報登録手段、二次見積依頼送信手段、及びポイント付与手段を備える、管理サーバを備え、
    前記委託者情報登録手段は、委託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記受託者情報登録手段は、受託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記グループ登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する手段であり、
    前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
    前記発注情報登録手段は、発注情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
    前記見積情報登録手段は、受託者端末から見積情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
    二次見積依頼送信手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段であり、
    前記ポイント付与手段は、前記委託者情報登録手段に登録された委託者情報、及び/又は前記受託者情報登録手段に登録された受託者情報と関連付けられたポイントを登録する手段であり、
    前記ポイントは、委託費用として利用可能である、
    製造委託マッチングシステム。
  3. 前記管理サーバは、さらに、グループ連絡手段を備え、
    前記グループ連絡手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、当該グループ内の受託者同士で連絡を取る手段である、
    請求項1又は2に記載の製造委託マッチングシステム。
  4. 前記貸与空間登録手段が、他の受託者に貸与した貸与空間に、当該他の受託者が配置した物品に取り付けられた電子タグに記憶された情報を受け付けて登録する機能を含む、
    請求項1に記載の製造委託マッチングシステム。
  5. 前記管理サーバは、さらに進捗状況登録手段を備え、
    前記進捗状況登録手段が、ネットワークを介して、製造実績収集部が収集した製造実績情報の登録を受け付ける機能を含み、
    前記製造実績収集部は、受託製品の製造設備に備えられている、
    請求項1~4の何れか一項に記載の製造委託マッチングシステム。
  6. 前記管理サーバは、さらに発注受託者選択手段、及び選択受託者送信手段を備え、
    前記発注受託者選択手段は、前記発注情報及び前記見積情報に基づいて、発注受託者を選択する手段であり、
    前記選択受託者送信手段は、選択された受託者の受託者情報及び見積情報を、発注情報から特定される委託者の委託者端末に送信する手段である、
    請求項1~5の何れか一項に記載の製造委託マッチングシステム。
  7. 前記発注受託者選択手段が、前記発注情報及び前記見積情報に基づいて、人工知能が受託者を選択する手段である、請求項6に記載の製造委託マッチングシステム。
  8. 前記管理サーバは、さらに、受託者評価登録手段及び、ランキング生成手段を含み、
    前記受託者評価登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報から特定される受託者の受託者評価情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記ランキング生成手段は、前記受託者評価情報に基づいて、人工知能が受託者評価値を生成し、当該受託者評価値に基づいて、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報から特定される受託者のランキングを生成する手段である、
    請求項1~7の何れか一項に記載の製造委託マッチングシステム。
  9. 製造委託マッチングプログラムであって、コンピュータを、
    委託者情報登録手段、受託者情報登録手段、グループ登録手段、発注情報登録手段、見積依頼送信手段、見積情報登録手段、二次見積依頼送信手段、及び貸与空間登録手段として動作させ、
    前記委託者情報登録手段は、委託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記受託者情報登録手段は、受託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記グループ登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する手段であり、
    前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
    前記発注情報登録手段は、発注情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
    前記見積情報登録手段は、受託者端末から見積情報を受信する手段であり、
    前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
    二次見積依頼送信手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段であり、
    前記貸与空間登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、グループとして前記グループ登録手段に登録されている他の受託者に対して貸与可能な空間の情報を受け付け登録する手段である、
    製造委託マッチングプログラム。
  10. 製造委託マッチングプログラムであって、コンピュータを、
    委託者情報登録手段、受託者情報登録手段、グループ登録手段、発注情報登録手段、見積依頼送信手段、見積情報登録手段、二次見積依頼送信手段、及びポイント付与手段として動作させ、
    前記委託者情報登録手段は、委託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記受託者情報登録手段は、受託者情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記グループ登録手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録する手段であり、
    前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
    前記発注情報登録手段は、発注情報を受け付けて登録する手段であり、
    前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
    前記見積情報登録手段は、受託者端末から見積情報を受信する手段であり、
    前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
    二次見積依頼送信手段は、前記受託者情報登録手段に登録されている受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録手段に登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信する手段であり、
    前記ポイント付与手段は、前記委託者情報登録手段に登録された委託者情報、及び/又は前記受託者情報登録手段に登録された受託者情報と関連付けられたポイントを登録する手段であり、
    前記ポイントは、委託費用として利用可能である、
    製造委託マッチングプログラム。
  11. コンピュータが、
    委託者情報登録ステップ、受託者情報登録ステップ、グループ登録ステップ、発注情報登録ステップ、見積依頼送信ステップ、見積情報登録ステップ、二次見積依頼送信、及び貸与空間登録ステップを実行し、
    前記委託者情報登録ステップは、委託者情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記受託者情報登録ステップは、受託者情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記グループ登録ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録するステップであり、
    前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
    前記発注情報登録ステップは、発注情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
    前記見積情報登録ステップは、受託者端末から見積情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
    二次見積依頼送信ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録ステップにて登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信するステップであり、
    前記貸与空間登録ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者が、グループとして前記グループ登録ステップにて登録された他の受託者に対して貸与可能な空間の情報を受け付け登録するステップである、
    製造委託マッチング方法。
  12. コンピュータが、
    委託者情報登録ステップ、受託者情報登録ステップ、グループ登録ステップ、発注情報登録ステップ、見積依頼送信ステップ、見積情報登録ステップ、二次見積依頼送信、及びポイント付与ステップを実行し、
    前記委託者情報登録ステップは、委託者情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記受託者情報登録ステップは、受託者情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記グループ登録ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者の受託者端末から送信されるグループ請求情報を受け付け、前記グループ請求情報においてグループを形成することを請求された受託者の群をグループとして登録するステップであり、
    前記グループ請求情報は、その送信者たる受託者と前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される1又は2以上の他の受託者と、でグループを形成することを請求する情報であり、
    前記発注情報登録ステップは、発注情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記発注情報は、製品仕様情報、希望納期情報、数量情報、及び予算情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含み、
    前記見積情報登録ステップは、受託者端末から見積情報を受け付けて登録するステップであり、
    前記見積情報は、見積額情報、及び/又は納期情報を含み、
    二次見積依頼送信ステップは、前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報で特定される受託者が、他の受託者とグループとして前記グループ登録ステップにて登録されているとき、管理サーバが当該受託者の受託者端末から送信された二次見積請求情報を受け付けると、当該二次見積請求情報で特定される他の受託者の受託者端末に二次見積依頼情報を送信するステップであり、
    前記ポイント付与ステップは、前記委託者情報登録ステップにて登録された委託者情報、及び/又は前記受託者情報登録ステップにて登録された受託者情報と関連付けられたポイントを登録するステップであり、
    前記ポイントは、委託費用として利用可能である、
    製造委託マッチング方法。
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