JP5282149B2 - メッシュベルト - Google Patents
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Description
図6に示したように、多数の右スパイラルaと左スパイラルbを、搬送方向に交互に並べて、絡み合わせずに詰め合わせて、それに複数のロッドcを通して連結したものである。前記ロッドcは搬送方向に直交する方向に配設されている。
前記ロッドcの本数を多くすることによって、隙間の少ないメッシュベルトdを構成することができる。
焼入れ炉内においては、高温に加熱されることによって、スパイラルがロッドに沿って位置がずれてしまい、スパイラル間の隙間が広がってしまうことがある。スパイラル間の隙間が広がると、小さなワークの場合には、前記隙間から落下したり、ワークが前記隙間に挟まってしまって、搬送が緊急停止する場合がある。
このようなトラブルの発生を未然に防ぐためには、正常なメッシュベルトであっても、早めに交換するというメンテナンスが必要となっている。
したがって、メッシュベルトのメンテナンス費用が必要以上に嵩むという問題がある。
以上の事情から、スパイラルの位置ずれを防止する構造を備えて、長期間稼動可能なメッシュベルトが望まれていた。
多数の右スパイラルと左スパイラルを搬送方向に交互に並べて、絡み合わせずに詰め合わせ、前記右スパイラルの折り曲げ部と前記左スパイラルの折り曲げ部とが重なり合った部分に、前記搬送方向に直交する方向のロッドを挿通して連結してなるヘリンボン構造のメッシュベルトにおいて、
前記ロッドは、凹部と凸部が等間隔で交互に形成されて波形状に構成され、
前記各スパイラルの前記各折り曲げ部が前記ロッドの前記凹部もしくは前記凸部の内側にそれぞれ係合するように、前記ロッドが配設され、
前記ロッドにおける前記凹部の間隔と、前記ロッドにおける前記凸部の間隔と、前記スパイラルにおける前記折り曲げ部の間隔は、それぞれほぼ同じ間隔とされ、
さらに、
前記スパイラルの内側には、3本もしくは4本の前記ロッドが挿通されていることを特徴としている。
前記スパイラルの内側には、4本の前記ロッドが挿通されていることを特徴としている。
多数の右スパイラルと左スパイラルを搬送方向に交互に並べて絡み合わせずに詰め合わせ、前記右スパイラルの折り曲げ部と前記左スパイラルの折り曲げ部とが重なり合った部分に、前記搬送方向に直交する方向のロッドを挿通して連結してなるヘリンボン構造のメッシュベルトにおいて、
前記ロッドには凹部と凸部が等間隔で交互に形成されて波形状とされ、
前記各スパイラルの前記各折り曲げ部が前記ロッドの前記凹部もしくは前記凸部の内側にそれぞれ係合するように、前記ロッドが配設されているので、
高温の熱処理炉の内部においても、各スパイラルが搬送方向に直交する方向にズレてスパイラル間の隙間が広がってしまうことが防止され、小さなワークがメッシュベルトの隙間から落下したり、ワークが前記隙間に挟まってしまうことも防止される。
従って、搬送が緊急停止するようなトラブルの発生を防ぐことができ、メッシュベルトを長期間に渡って安定して使用することができる。
このメッシュベルト1はヘリンボン構造で構成されており、aは右スパイラル、bは左スパイラル、cはロッドである。
図上の矢印Aが当該メッシュベルトによる搬送方向を示している。
図示したように、ヘリンボン構造では、多数の右スパイラルaと多数の左スパイラルbとを搬送方向に交互に並べて、絡み合わせずに詰め合わせて、各スパイラルa,bの折り曲げ部にはそれぞれ搬送方向に直交するロッドcを挿通して連結している。
なお、前記凹部c1とは、前記搬送方向から見たときに凹んだ凹部であり、前記凸部c2とは、前記搬送方向へ盛り上がった凸部である。隣り合う凹部c1の間隔も、隣り合う凸部c2の間隔もほぼ間隔Dに設定されている。
前記凸部c2は、前記搬送方向と逆の方向から見れば凹部と言える。
図3(A)に示したように、
前記右スパイラルaの、図上の右側には、右側の折り曲げ部a1が、前記間隔Dとほぼ同じ間隔Dで形成されており、図上の左側には、左側の折り曲げ部a2が、前記間隔Dとほぼ同じ間隔Dで形成されている。
図3(B)に示したように、
前記左スパイラルbの、図上の右側には、右側の折り曲げ部b1が、前記間隔Dとほぼ同じ間隔Dで形成されており、図上の左側には、左側の折り曲げ部b2が、前記間隔Dとほぼ同じ間隔Dで形成されている。
前記右スパイラルaの、前記右側の折り曲げ部a1を、前記ロッドcの前記凹部c1に係合させて配設する。そして、前記右スパイラルbの、図上の左側の折り曲げ部b2を、前記ロッドcの前記凸部c2の内側に係合させて配設する。
以下同様に、隣接する次の右側の折り曲げ部a1を、隣接する次の凹部c1に順次係合させ、隣接する次の左側の折り曲げ部b2を、隣接する次の凸部c2の内側に順次係合させて配設する。
以上のようにして、1本の右スパイラルaと、その右側の1本の左スパイラルbとが、1本のロッドcを介して連結された構造となる。
前記右スパイラルaの、前記左側の折り曲げ部a2を、前記ロッドcの凸部c2の内側に係合させて配設する。そして、前記左スパイラルbの、図上の右側の折り曲げ部b1を、前記ロッドcの前記凹部c1に係合させて配設する。
以下同様に、隣接する次の左側の折り曲げ部a2を、隣接する次の凸部c2の内側に順次係合させ、隣接する次の右側の折り曲げ部b1を、隣接する次の凹部c1に順次係合させて配設する。
以上のようにして、前記1本の右スパイラルaと、その左側の別の1本の左スパイラルbとが、別の1本のロッドcを介して連結された構造となる。
このように、波形のロッドを用いたヘリンボン構造のメッシュベルトによれば、搬送方向に張力が掛かると、前記右スパイラルaの前記折り曲げ部a1は前記ロッドcの前記凹部c1に嵌まり込んで係合した状態となり、前記左スパイラルbの前記折り曲げ部b2は前記ロッドcの前記凸部c2の裏側の凹部に嵌まり込んで係合した状態となる。
前記ロッドの前記凹部の間隔および前記凸部の間隔は、前記各スパイラルの前記折り曲げ部の間隔と同じでなくても良く、一部が係合すればよいので、前記折り曲げ部の間隔の整数倍か整数分の一の間隔でもよい。
a 右スパイラル
a1 右側の折り曲げ部
a2 左側の折り曲げ部
b 左スパイラル
b1 右側の折り曲げ部
b2 左側の折り曲げ部
c ロッド
c1 凹部
c2 凸部
D 間隔
Claims (2)
- 多数の右スパイラルと左スパイラルを搬送方向に交互に並べて、絡み合わせずに詰め合わせ、前記右スパイラルの折り曲げ部と前記左スパイラルの折り曲げ部とが重なり合った部分に、前記搬送方向に直交する方向のロッドを挿通して連結してなるヘリンボン構造のメッシュベルトにおいて、
前記ロッドは、凹部と凸部が等間隔で交互に形成されて波形状に構成され、
前記各スパイラルの前記各折り曲げ部が前記ロッドの前記凹部もしくは前記凸部の内側にそれぞれ係合するように、前記ロッドが配設され、
前記ロッドにおける前記凹部の間隔と、前記ロッドにおける前記凸部の間隔と、前記スパイラルにおける前記折り曲げ部の間隔は、それぞれほぼ同じ間隔とされ、
さらに、
前記スパイラルの内側には、3本もしくは4本の前記ロッドが挿通されていることを特徴とするメッシュベルト。 - 前記スパイラルの内側には、4本の前記ロッドが挿通されていることを特徴とする請求項1に記載のメッシュベルト。
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JP2012020839A JP5282149B2 (ja) | 2012-02-02 | 2012-02-02 | メッシュベルト |
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Family Applications (1)
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