JP5280814B2 - 洗浄医療器具の乾燥前処理剤と使用済み医療器具の再生方法 - Google Patents

洗浄医療器具の乾燥前処理剤と使用済み医療器具の再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、反復利用する医療器具を使用後、洗浄・濯ぎを行って乾燥して再生させる際に、その乾燥前の医療器具に施す乾燥前処理剤と、この乾燥前処理剤を用いた使用済み医療器具の再生方法に関する。
医療機関において手術等の医療行為や医療処置に使用する器具として、使用後に再生処理を施して繰り返し使用するものが多々ある。その再生処理は、洗浄、濯ぎ、乾燥、滅菌・消毒の各工程を順次経るのが一般的であるが、殺菌消毒剤入り洗浄液を用いて洗浄と同時に滅菌・消毒を行う場合もある。
しかるに、このような再生処理において、最終濯ぎを水道水のような何も添加しない水だけで行うと、次の乾燥に時間を要して処理能率が悪くなると共に、消費エネルギーの増大で処理コストも高く付く上、乾燥後の器具表面に水由来の硬度成分の析出によるウォータースポットが発生するという難点があった。特に、呼吸器等に使用する蛇管は、鋼製小物と同様の再生処理を行うが、最終濯ぎを水だけで行うと、構造的に凹部に水が残留し易く、乾燥後のウォータースポットが目立つことに加え、耐熱性に乏しいために60℃程度の低い温度での長時間の乾燥を余儀なくされている。また、鉗子や鋏のような可動部を有する金属製器具では、前記硬度成分の蓄積と表面滑性の喪失によって可動部の動きが悪くなって使いづらくなると共に、金属同士が擦れ合って摩耗し、その摩耗部分に水分や汚れが着き易くなって腐食に繋がるという問題があった。更に、複雑な構造の器具では、上記濯ぎによって隙間等に水分が溜まり易く、次の乾燥工程で乾くまでに水分との接触時間が長くなって発錆し易くなる。
そこで、従来では、乾燥前の最終濯ぎ工程において、潤滑防錆剤として流動パラフィンの如き鉱物油や植物系のエステル油を非イオン界面活性剤で乳化したものを濯ぎ水に加えて用いたり(特許文献1)、乾燥促進剤としてエタノール等のアルコールに非イオン界面活性剤を少量加えた製剤をそのまま原液で使用する(特許文献2)ことが提案されている。
特開平7−179878号公報 特開平2005−104949号公報
しかしながら、上記乳化型の潤滑防錆剤を用いた場合、潤滑性や防錆性は付与されるが、乾燥時間は僅かに短縮されるだけである上、使用時の希釈による濃度変化や乾燥時の温度変化によって油分が合一・分離し、器具表面に該油分によるシミを生じ易いため、清浄度が要求される医療器具では目視判定で洗浄不良と判定される懸念がある。また、最終濯ぎに用いた潤滑防錆剤は当然に器具表面に残留するが、潤滑油は可食性でないことに加え、その脂肪酸エステルのアルキル基がイソプロピル基やブチル基の場合に、分解して毒性の強いイソプロピルアルコールやブタノールを生成する懸念もあり、生体に触れる医療器具用としては安全性に問題がある。
一方、前記の乾燥促進剤としてアルコールに非イオン界面活性剤を加えた製剤を原液で使用する方法では、高濃度のアルコールが水分と置換することで乾燥促進作用が得られると共に、アルコールによる消毒作用も期待できるが、原液使用のために処理コストが非常に高く付くという難点があった。
本発明は、上述の事情に鑑みて、反復利用する医療器具の使用後、洗浄・濯ぎを行って乾燥して再生させる際に、その乾燥前の医療器具に施す乾燥前処理において、処理剤を水希釈によって極めて低濃度で用いても乾燥時間を大幅に短縮できると共に、従来のような乳化型の潤滑防錆剤を用いることなく優れた防錆効果及び潤滑効果を付与できる上、器具表面のウォータースポットやシミ等の生成を防止でき、且つ高い安全性を確保することが可能であり、また低濃度での使用によって処理コストを著しく低減できる手段を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る医療器具の乾燥前処理剤は、a)有機酸又はその塩、アミノ酸、ポリペプチドより選ばれる少なくとも一種からなる有機防錆剤0.1〜5質量%と、b)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンより選ばれる少なくとも一種を主成分とする界面活性剤4〜60質量%と、c)エタノール、グリセリン、プロピレングリコールより選ばれる少なくとも一種からなる可溶化剤1〜50質量%とを有効成分として含有する水性溶液からなり、界面活性剤濃度0.02%となる水希釈液のSUS410表面に対する滴下3分後の接触角が21°以下であることを特徴としている。
請求項の発明は、上記請求項1の医療器具の乾燥前処理剤において、上記界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリドを必須成分として含有する構成としている。
請求項の発明は、上記請求項1の医療器具の乾燥前処理剤において、上記界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドを前者:後者の重量比が1:0.5〜1.5となる割合で含有する構成としている。
請求項の発明は、上記請求項1〜3の何れかの医療器具の乾燥前処理剤において、上記有機防錆剤が、安息香酸又はその塩、アルギニン、ポリリジンより選ばれる少なくとも一種からなる構成としている。
請求項の発明に係る医療器具の再生処理方法は、使用済み医療器具に洗浄及び濯ぎを施したのち、該医療器具の表面に上記請求項1〜4の何れかに記載の乾燥前処理剤を水分量99質量%以上の水希釈液として付与し、次いで該医療器具の乾燥処理を行うことを特徴としている。
請求項の発明は、上記請求項の医療器具の再生処理方法において、水希釈液を界
面活性剤濃度0.02〜0.1質量%とすることを特徴としている。
請求項1の発明に係る乾燥前処理剤は、特定の有機防錆剤と、特定の界面活性剤と、該界面活性剤に対する特定の可溶化剤とを有効成分として含有し、且つ特定の界面活性剤濃度まで水希釈した際の接触角が特定値以下となる性状を有することから、反復利用する医療器具の使用後に洗浄・濯ぎを行って乾燥して再生させる際、その乾燥前の医療器具に対して極めて低濃度の水希釈液(一般的に水分量が99質量%以上)として用いることにより、乾燥時間を大幅に短縮して、且つ器具表面のウォータースポットやシミ等の生成を防止できる上、従来のような乳化型の潤滑防錆剤を含まずに高い防錆効果及び潤滑効果を付与できる。また、この乾燥前処理剤によれば、上記の極めて低濃度の水希釈液として使用することで処理コストが著しく低減されると共に、各有効成分として食品添加物に認可されたものを選択することで高い安全性を確保することが可能となる。加えて、この乾燥前処理剤は、上記の各有効成分を特定濃度範囲に設定することから、原液を低温下及び高温下のいずれでも長期間安定に保存でき、且つ使用時に極低濃度に水希釈しても優れた乾燥促進効果、防錆効果、潤滑効果が得られる。
請求項の発明に係る乾燥前処理剤は、上記界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリドを含有することから、特に良好な乾燥促進効果が得られる。
請求項の発明に係る乾燥前処理剤は、上記界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドを特定比率で含有するから、良好な乾燥促進効果が得られると共に、使用時の水希釈液における泡立ちが少ないため、噴射洗浄機での使用に適するという利点がある。
請求項の発明に係る乾燥前処理剤は、有機防錆剤として用いる安息香酸又はその塩、アルギニン、ポリリジンがいずれも食品添加物に認可された安全性の高いものである上、鉄等の金属製の医療器具に対して特に良好な防錆効果を付与できる。
請求項の発明に係る医療器具の再生処理方法によれば、使用済み医療器具に洗浄及び濯ぎを施したのち、乾燥処理前に上記の乾燥前処理剤を極めて低濃度の水希釈液として付与するから、乾燥時間を大幅に短縮して、且つ器具表面のウォータースポットやシミ等の生成を防止できると共に、該医療器具に高い防錆効果及び潤滑効果を付与できる上、その乾燥前処理を低コストで経済的に行える。
請求項の発明によれば、上記の医療器具の再生処理方法において、特に水希釈液の界面活性剤濃度を特定範囲に設定するから、高い乾燥促進効果を確保しながら、処理後の医療器具表面の乾燥残渣の低減とべたつき防止を図ることができる。
本発明に係る医療器具の乾燥前処理剤は、既述のように、有機防錆剤と、界面活性剤と、該界面活性剤に対する可溶化剤とを有効成分として含有するものであり、反復利用する医療器具の使用後に洗浄・濯ぎを行って乾燥して再生させる際、その乾燥前の医療器具に対して極めて低濃度の水希釈液として付与するものであり、前記洗浄後の濯ぎ工程での最終濯ぎ液、もしくは濯ぎ後の別工程としての浸漬方式における処理液として用いる。
しかして、この乾燥前処理剤によれば、乾燥時間を大幅に短縮できて、且つ器具表面のウォータースポットやシミ等の生成を防止できる上、従来のような乳化型の潤滑防錆剤を含有させることなく高い防錆効果及び潤滑効果を付与できる。また、この乾燥前処理剤では、上記のような極めて低濃度の水希釈液として用いることで処理コストを著しく低減できると共に、各有効成分として食品添加物に認可されたもの(食品添加物公定書に記載のもの)を選択することで高い安全性を確保することが可能であり、加えて原液状態で0℃程度の低温域から40℃程度の高温域まで安定した性状を保持するため、例えば冷蔵庫等による低温下での長期保存や夏期における高温下での流通過程で変質する懸念がない。
本発明に用いる上記の有機防錆剤は、鉄やステンレス鋼等の金属製の医療器具に対する防錆効果を発揮するものであればよいが、医療器具用としての安全性面より、有機酸又はその塩、アミノ酸、ポリペプチドが好適なものとして挙げられる。そして、これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。ただし、材料コストの面からは、有機酸又はその塩が好ましい。
上記の有機防錆剤に用いる有機酸又はその塩としては、食品添加物に認可されたもの、例えばクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酢酸、安息香酸、これらのアルカリ金属塩等が挙げられるが、特に安息香酸ナトリウムが防錆効果に優れて且つ安価に入手できる点から推奨される。
同じく有機防錆剤に用いるアミノ酸としては、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン,トリオニン、アスバラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸,グルタミン、システィン、ヒスチジン、リジン、アルギニン、チロシン、これらの塩等が挙げられるが、特にアルギニンが防錆効果に優れる点から推奨される。
同じく有機防錆剤に用いるポリペプチドとしては、食品添加物に認可されているポリリジンが防錆効果に優れる点から好適である。
本発明に用いる界面活性剤は、可動部を有する医療器具に対する潤滑作用と乾燥促進作用の両作用を付与するための成分であり、前記可溶化剤及び水に溶解できるものであれば、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤のいずれでもよいが、医療器具に適用する上で毒性の問題がないものが望ましく、特に食品添加物に認可されるものが好ましい。
その具体例としては、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリコール縮合リシノレイン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。そして、これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これら界面活性剤の中でも、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチンが潤滑作用及び乾燥促進作用に優れる点から推奨され、特にグリセリン脂肪酸エステルが好適なものとして挙げられる。更に、このグリセリン脂肪酸エステルにおいても、より優れた乾燥促進作用が得られる点で炭素数が10のカプリン酸モノグリセリドが最適であり、2種以上の界面活性剤を併用する場合でもカプリン酸モノグリセリドを必須成分として含むことが望ましい。
なお、各界面活性剤の好適な市販品としては、次のようなものが挙げられる。太陽化学社製のサンソフトシリーズ、及び理研ビタミン社製のポエムシリーズにおけるカプリン酸グリセリド。前記サンソフトシリーズ、前記ポエムシリーズ、及び花王社製のホモテックスシリーズにおけるカプリル酸グリセリド。第一工業製薬社製のDKエステルシリーズにおけるショ糖脂肪酸エステル。前記サンソフトシリーズ、前記ポエムシリーズ、及び第一工業製薬社製のソルゲンシリーズにおけるソルビタン脂肪酸エステル。阪本薬品工業社製のSYグリスターシリーズ、前記サンソフトシリーズ、前記ポエムシリーズにおけるカプリル酸デカグリセリン。日油社製のウィルサーフシリーズ、及び第一工業製薬社製のソルボンシリーズにおけるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。理研ビタミン社製のレシオンシリーズ、及び太陽化学社製のサンレシチンシリーズにおけるレシチン。
本発明の乾燥前処理剤をウオッシャーディスインフェクターや蛇管洗浄機のような噴射洗浄機に適用する場合は、含有する界面活性剤が低泡性であることが望ましい。この低泡性の界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステルで炭素数が6〜18であるもの、より好ましくは同炭素数が8〜12のものが推奨され、特に炭素数が8のカプリル酸モノグリセリドが最適である。他の界面活性剤は、HLB(親水親油バランス)の如何に関わらず泡立ちが多いため、浸漬方式に適用する乾燥前処理剤に用いることが推奨される。なお、乾燥促進作用と低泡性の両面で最も好結果を得るには、カプリル酸モノグリセリドとカプリン酸モノグリセリドとの組合せがよい。特に、カプリル酸モノグリセリドとカプリン酸モノグリセリドとを前者:後者の重量比で1:0.5〜1.5、最適には1:0.7〜1.2の併用割合とすれば、噴射洗浄機に適用して高い乾燥促進作用を発揮できることに加え、良好な潤滑効果及び原液安定性が得られる。
一方、浸漬方式に適用する乾燥前処理剤は、浸漬処理槽に収容した状態で長時間(通常は1日の操業中の間)継続的に使用するのが一般的であることに加え、処理効率を高めるために50℃程度に加温する場合もあるため、極低濃度の水希釈液として使用するものではその希釈状態で性状的に安定していることが必要である。しかるに、前記のような低泡性の界面活性剤は、概して希釈安定性に乏しく、極低濃度の水希釈液では時間経過に伴って分離等の性状変化をきたし易いため、その単独使用や他の界面活性剤との併用で配合比率が多い形では浸漬方式用には不向きである。従って、浸漬方式用の乾燥前処理剤において、界面活性剤として例えば前記の乾燥促進作用に優れるカプリン酸モノグリセリドを用いる場合、水希釈液の安定性を確保する上で、このカプリン酸モノグリセリドを単独で使用するか、他との併用の場合にはHLBの高い界面活性剤との組合せにすることが好ましい。なお、この組合せに好適なHLBの高い界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。
本発明に用いる可溶化剤は、前記の界面活性剤を可溶化させる機能を有するものであるが、医療器具に適用する上で食品添加物に認可されたものがよく、例えばエタノール、グリセリン、プロピレングリコール等が好適なものとして挙げられ、特に乾燥によって揮発するエタノールが医療器具にべたつきを生じない点から推奨される。なお、これら例示した可溶化剤はアルコール系であるが、本発明の乾燥前処理剤が既述のように極めて低濃度の水希釈液(一般的に水分量が99質量%以上)として使用することから、アルコールとしての乾燥促進作用をもたらすものではない。
本発明の乾燥前処理剤における各成分の好適な含有量は、有機防錆剤が0.1〜5質量%、界面活性剤が4〜60質量%、可溶化剤が1〜50質量%の各範囲であるが、これらは乾燥前処理剤の原液として含有量である。しかして、有機防錆剤及び界面活性剤の含有量は、少な過ぎては後述する使用時の水希釈液とした場合の濃度が低過ぎて充分な作用効果を発揮できず、逆に多過ぎては原液としての安定性が悪くなる。なお、可溶化剤の含有量は、流通及び保管の際の温度に対応して、低温では少なく高温では多くなるように上記範囲内で設定すればよい。
本発明の乾燥前処理剤を使用する際は、水希釈によって水分量が99質量%以上となる水希釈液とするのがよい。この水希釈率が低すぎては、作用効果の増大が僅かであるのに対して、乾燥前処理における有効成分消費量が多くなるために不経済である。しかして、上記使用実施例の特に好適な水希釈液としては、界面活性剤濃度が0.02〜0.1質量%の範囲になるものがよく、この界面活性剤濃度が低過ぎては乾燥促進効果及び潤滑効果が不充分になり、逆に高過ぎては両効果の増大が殆ど期待できないために不経済であることに加え、乾燥残渣が多くなってべたつきを生じ易くなる。
また、本発明の乾燥前処理剤は、界面活性剤濃度0.02質量%となる水希釈液のSUS410表面に対する滴下3分後の接触角が21°未満になるように設定するのがよい。これは、後述する実施例1の乾燥前処理剤における界面活性剤濃度と接触角と乾燥促進効果との相関を示す図1及び図2から明らかなように、界面活性剤濃度が0質量%から増えるに従って乾燥時間が短くなり、乾燥時間と接触角との間に正の相関があるが、界面活性剤濃度0.02質量%となる水希釈液の上記接触角が21°未満の場合に乾燥時間を40質量%以上短縮でき、充分な乾燥促進効果が得られることによる。そして、該接触角は、界面活性剤濃度0.04質量%でほぼ最低レベルになり、界面活性剤濃度が更に高くなっても殆ど変化しない。つまり、乾燥促進効果は界面活性剤濃度0.04質量%でほぼ飽和に達し、該濃度がより高くなっても更なる効果の増大は期待できない。なお、接触角の測定対象をSUS410としているのは、医療機関において鋼製小物として多用される医療器具が一般的にSUS410製であることによる。
噴射洗浄機による乾燥前処理を行うには、濯ぎ後の乾燥前の工程(最終濯ぎ工程)として、乾燥前処理剤の前記水希釈液の一定量を濯ぎ水タンクに収容し、濯ぎ後の医療器具に対して自動で噴射させる。このとき、水希釈液の温度は、低温での泡立ちを考慮して30℃以上とすることが望ましい。一方、浸漬方式による乾燥前処理は、乾燥前処理剤の前記水希釈液を収容した浸漬処理槽内に、洗浄及び濯ぎを経た医療器具を数10秒〜数分程度浸漬して引き上げる。そして、これら前処理後の医療器具は、適当な乾燥機内に収容し、所要温度で乾燥させればよい。
以下に、本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明するが、本発明はその要旨を逸脱しない限りは以下の実施例に制約されるものではない。なお、以下において%とあるのは、質量%を意味する。また、実施例で使用した界面活性剤の内訳(商品名)は次のとおりである。
カプリン酸モノグリセリド・・・太陽化学社製のサンソフトNo.760(副成分としてジ及 びトリグリセリドを微量含有)
カプリル酸モノグリセリド・・・花王社製のホモテックスPT(副成分としてジ及びト リグリセリドを微量含有)
ショ糖ラウリン酸エステル・・・第一工業製薬社製のDKエステルSL18A
ソルビタン脂肪酸エステル・・・第一工業製薬社製のソルゲン110
カプリル酸ヘキサグリセリン・・・太陽化学社製のサンソフトQ-81F
カプリル酸デカグリセリン・・・阪本薬品工業社製のSYグリスターM750
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル・・・日油社製のウィルサーフTF-20 レシチン・・・太陽化学社製のサンレシチンA
実施例1〜22
後記表1及び表2記載の配合組成を有する乾燥前処理剤(原液)を調製すると共に、この乾燥前処理剤に水を加えて200容積倍の水希釈液を調製した。
比較例1
市販の流動パラフィン乳化型潤滑防錆剤A(ステリスジャパン社製のヒンジフリー・・・原液)を用い、メーカー推奨濃度に準じて水を加えて200容積倍の水希釈液を調製した。
比較例2
市販の流動パラフィン乳化型潤滑防錆剤B(Dr.Weigert社製のneodisher IP・・・原液)を用い、メーカー推奨濃度に準じて水を加えて500容積倍の水希釈液を調製した。
比較例3
市販の流動パラフィン乳化型潤滑防錆剤C(シャープ社製の MM100・・・原液)を用い、メーカー推奨濃度に準じて水を加えて100容積倍の水希釈液を調製した。
以上の実施例及び比較例で調製した各水希釈液について、希釈安定性、噴射洗浄機適性、乾燥残渣、防錆性、潤滑性、使用液接触角、乾燥促進効果の各項目を調べた。なお、参考として単なる水(水道水)についても同様の各項目を調べた。その結果を、乾燥前処理剤原液の安定性、界面活性剤0.02%時の接触角の各測定結果と共に後記表1及び表2に示す。なお、各項目の試験方法及び評価は次のとおりである。
〔希釈安定性〕
各水希釈液の1Lを60℃で最長8時間保持し、その時間経過による性状変化を観察し、次の3段階で安定性を評価した。
○・・・8時間経過しても分離等の性状変化が認められなかった。
△・・・1時間超から8時間未満で分離や不均一化を生じた。
×・・・1時間未満で分離や不均一化を生じた。
〔噴射洗浄機適性〕
噴射洗浄機として Miele社製のウオッシャーディスインフェクターG7836を用い、各水希釈液を最終濯ぎ工程に投入し、泡立ちによる液漏れやエラーの有無を調べ、その結果を次の3段階で評価した。
○・・・正常な作動で最終濯ぎ工程を終えた。
△・・・液漏れはないが、明らかな噴射圧低下が認められた。
×・・・洗浄機から液漏れが発生した。
〔乾燥残渣〕
各希釈液にステンレス鋼板(SUS410、5cm×5cm)を30秒間浸漬したのち、引き揚げて乾燥機内に吊り下げて100℃にて乾燥させ、乾燥後のステンレス鋼板の表面状態を目視観察し、次の3段階で評価した。
○・・・全くシミが認められなかった。
△・・・1〜4カ所のシミが認められた。
×・・・5カ所以上にシミが認められた。
〔防錆性〕
ビーカーに収容した各希釈液200ml中に、 表面研磨(サンドペーパーAA240)及び脱脂処理(アセトン)を施した鉄板(圧延鉄鋼板、JIS G 3141)を浸漬し、電熱器で液を95℃まで昇温して10分間維持したのち、取り出した鉄板を空気中で立てかけておいて表面状態を目視観察し、次の3段階で評価した。
○・・・錆及び変色が全く認められなかった。
△・・・錆及び変色が1〜4カ所に認められた。
×・・・錆及び変色が5カ所以上に認められた。
〔潤滑性〕
各希釈液にステンレス鋼製試験片(直径3mmのボール4個と、直径1mm,長さ3mmの円柱状ピン1本)を30秒間浸漬したのち、引き揚げて乾燥機内に吊り下げて100℃にて乾燥させ、放冷後の試験片表面の動摩擦係数を振子式II型の動摩擦係数測定装置によって測定し、その測定値が0.12以下であるものを○(良好)として評価した。
〔使用液接触角〕
接触角計(協和界面科学社製M-360)を用い、各水希釈液のステンレス鋼(SUS410)表面に対する滴下から3分後の接触角を測定した。
〔乾燥促進効果〕
ワイヤーバスケットに収容した止血鉗子(長さ14.5cm)50本を各水希釈液に1分間浸漬したのち、引き揚げて乾燥機内に吊り下げて100℃で乾燥させ、この乾燥過程で経時的重量変化を測定し、完全乾燥に要する時間を調べた。評価は、水濯ぎだけの場合(参考例)の完全乾燥時間に対する短縮率により、次の4段階で評価した。
◎・・・短縮率55%以上
○・・・短縮率40%以上〜55%未満
△・・・短縮率30%以上〜40%未満
×・・・短縮率30%未満
〔乾燥前処理剤原液の安定性〕
前記実施例及び比較例で調製した乾燥前処理剤原液について、各100mlを冷蔵庫及び温蔵庫によって2℃の低温下と40℃の高温下で保存し、液の状態を目視観察し、次の3段階で評価した。
○・・・低温下及び高温下共に1カ月以上経過しても変化なく清澄であった。
△・・・低温下と高温下の一方又は両方で1週間超から1カ月未満に分離、変色、沈 殿の何れかが認められた。
×・・・低温下と高温下の一方又は両方で1週間未満に分離、変色、沈殿の何れかが 認められた。
〔界面活性剤0.02%時の接触角〕
各水希釈液を更に界面活性剤濃度が0.02%になるまで水で希釈し、この界面活性剤濃度0.02%の水希釈液について、接触角計(協和界面科学社製M-360)を用いてステンレス鋼(SUS410)表面に対する滴下から3分後の接触角を測定した。
Figure 0005280814

Figure 0005280814
表1及び表2で示すように、本発明の乾燥前処理剤によれば、200倍もの水希釈による極低濃度の水希釈液として医療器具表面に付与することで、乾燥時間をほぼ50%以上短縮できる上、従来の流動パラフィン乳化型潤滑防錆剤と同等以上の優れた防錆性が得られている。特に界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリドとカプリル酸モノグリセリドとを同量併用した場合(実施例1〜3,実施例11,12)、ならびにカプリン酸モノグリセリドとショ糖ラウリン酸エステルとを同量併用した場合(実施例4)は、乾燥時間が55%以上短縮されている。ただし、カプリル酸モノグリセリドの単独使用(実施例13)では、乾燥促進効果にやや劣る。しかして、良好な乾燥促進効果を発揮する乾燥前処理剤は、界面活性剤濃度0.02%の水希釈液でのSUS410に対する接触角が21°以下となっている。更に、本発明の乾燥前処理剤では、各別な潤滑剤成分を配合していないにも関わらず、上記の極低濃度の水希釈液として用いることにより、医療器具に良好な潤滑性を付与できることが判る。なお、界面活性剤の総量が少ない乾燥前処理剤(実施例10,13〜16)では潤滑効果がやや低くなっている。
また、これら表1及び表2より、乾燥前処理剤原液の安定性については、界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリドを単独で含む(実施例10)か、他との併用でもカプリン酸モノグリセリドの割合が40質量%超と高いもの(実施例1〜9、14〜17)が良好であることが判る。一方、希釈安定性は、界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリドを含まない(実施例4〜10)か、含む場合でもその割合が低いもの(実施例14,15)が良好であることが判る。逆に、噴射洗浄機に対する適用性は、希釈安定性の悪い乾燥前処理剤の方がよいという結果になっている。
更に、実施例1〜3の乾燥前処理剤の対比から、可溶化剤の3種はいずれも原液安定性に好結果を与えると共に、乾燥促進効果、防錆効果、潤滑効果への影響にも殆ど差異はないが、ポリエチレングリコール及びグリセリンは乾燥後の医療器具表面がべとつくため、特にエタノールがよいことが判る。また、実施例1と実施例20〜22の対比から、有機防錆剤として有機酸塩の安息香酸ナトリウム、ポリペプチドのポリリジン、アミノ酸のアルギニンの3種の防錆作用はいずれも良好であるが、材料コスト面からは安息香酸ナトリウムが推奨される。
なお、このような乾燥前処理剤の使用により、その含有配分が乾燥後の医療器具表面に残留することになるため、含有配分の人体に対する安全性が重要な課題となる。しかるに、上述した各実施例の乾燥前処理剤は、いずれも配合成分の全てが食品添加物として認可されたものであるから、乾燥後の医療器具表面に残留しても安全性面で問題を生じる懸念はない。
〔接触角−希釈濃度−乾燥時間の相関〕
次に、前記実施例1で調製した乾燥前処理剤の原液を後記表3記載の種々の容積倍率で水希釈し、得られた各希釈濃度〔%=(1/希釈倍率)×100〕の水希釈液について、前記同様に接触角計によるステンレス鋼(SUS410)表面に対する滴下から3分後の接触角を測定すると共に、これら水希釈液を用いて前記同様に乾燥促進効果を調べた。測定した接触角、乾燥時間(完全乾燥に要した時間)、水濯ぎだけの場合(参考例)を基準とした乾燥短縮率、前記同様の4段階の乾燥促進評価を表3に示す。また、接触角−希釈濃度と、乾燥時間−希釈濃度の両相関を図1に、接触角−乾燥短縮率の相関を図2に、それぞれ示す。






Figure 0005280814
表3と図1及び図2で示すように、界面活性剤濃度が増えるに従って乾燥時間が短くなり、乾燥時間と接触角との間に正の相関があるが、界面活性剤濃度0.02%となる水希釈液の上記接触角が21°未満の場合に乾燥時間を40%以上短縮でき、充分な乾燥促進効果が得られる。そして、該接触角は、界面活性剤濃度0.04%でほぼ最低レベルになり、界面活性剤濃度が更に高くなっても殆ど変化しない。つまり、乾燥促進効果は界面活性剤濃度0.04%付近でほぼ飽和に達し、該濃度がより高くなっても更なる効果の増大は期待できない。そして、処理コスト面からは希釈倍率の下限を原液の100容積倍程度とすべきであり、充分な乾燥促進効果と経済性及び乾燥残渣低減の両方の兼ね合いで、水希釈液の界面活性剤濃度は既述のように0.02〜0.1%程度の範囲とすることが推奨される。
〔有機防錆剤の濃度と防錆効果〕
次に、以下の混合液A,Bを調製し、これら混合液A,Bに水を加えて各々200容積倍の水希釈液とし、この水希釈液を用いて後記表4記載の有機防錆剤を表記の種々の濃度になるように添加した試験液を作成した。そして、これら試験液を用いて既述の〔防錆性〕の項と同様の方法及び評価によって防錆効果を調べたところ、両混合液A,Bのいずれの水希釈液でも後記表4に示す同じ結果が得られた。なお、有機防錆剤濃度20ppm は混合液A,B(原液)での濃度0.4%に相当する。
混合液A・・・カプリン酸モノグリセリド4%、カプリル酸モノグリセリド4%、エタノール35%、水57%。
混合液B・・・カプリン酸モノグリセリド4%、ショ糖ラウリン酸エステル4%、エタノール35%、水57%。
Figure 0005280814
上表で示すように、各有機防錆剤は5ppm 以上(原液濃度として0.1%以上)の濃度で防錆作用が発現している。そして、良好な防錆作用を得るには、安息香酸ナトリウム及びポリリジンで10ppm 以上、アルギニンで15ppm 以上が好ましいことが判る。なお、これら有機防錆剤の配合量の上限は特に制約されないが、表で示すように30ppm 以下の極低濃度で良好な防錆性が得られるから、経済性面より乾燥前処理剤の原液中濃度で5%以下とするのがよい。
〔安全性試験〕
前記実施例1で調製した乾燥前処理剤(原液及び水希釈液)について、種々の安全性試験を行った結果を表5に示す。この表5から明らかなように、本発明の乾燥前処理剤は高い安全性を備えており、洗浄医療器具の乾燥前処理に好適に使用できることが判る。
Figure 0005280814
本発明の実施例1で調製した乾燥前処理剤における接触角,乾燥時間−希釈濃度の相関図である。 同乾燥前処理剤における接触角−乾燥短縮率の相関図である。

Claims (6)

  1. a)有機酸又はその塩、アミノ酸、ポリペプチドより選ばれる少なくとも一種からなる有機防錆剤0.1〜5質量%と、
    b)グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンより選ばれる少なくとも一種を主成分とする界面活性剤4〜60質量%と、
    c)エタノール、グリセリン、プロピレングリコールより選ばれる少なくとも一種からなる可溶化剤1〜50質量%とを有効成分として含有する水性溶液からなり、
    界面活性剤濃度0.02%となる水希釈液のSUS410表面に対する滴下3分後の接触角が21°以下であることを特徴とする洗浄医療器具の乾燥前処理剤。
  2. 前記界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリドを必須成分として含有する請求項1に記載の洗浄医療器具の乾燥前処理剤。
  3. 前記界面活性剤としてカプリン酸モノグリセリド及びカプリル酸モノグリセリドを前者:後者の重量比が1:0.5〜1.5となる割合で含有する請求項1に記載の洗浄医療器具の乾燥前処理剤。
  4. 有機防錆剤が、安息香酸又はその塩、アルギニン、ポリリジンより選ばれる少なくとも一種からなる請求項1〜3の何れかに記載の洗浄医療器具の乾燥前処理剤。
  5. 使用済み医療器具に洗浄及び濯ぎを施したのち、該医療器具の表面に前記請求項1〜4の何れかに記載の乾燥前処理剤を水分量99質量%以上の水希釈液として付与し、次いで該医療器具の乾燥処理を行うことを特徴とする使用済み医療器具の再生処理方法。
  6. 前記水希釈液を界面活性剤濃度0.02〜0.1質量%とする請求項5に記載の使用済み医療器具の再生処理方法。
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