JP5279551B2 - 半導体スイッチ、半導体スイッチmmic、切り替えスイッチrfモジュール、耐電力スイッチrfモジュールおよび送受信モジュール - Google Patents

半導体スイッチ、半導体スイッチmmic、切り替えスイッチrfモジュール、耐電力スイッチrfモジュールおよび送受信モジュール Download PDF

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Description

この発明は、主にマイクロ波帯(300MHz〜30GHz)またはミリ波帯(30GHz〜300GHz)で動作するRF信号切り替えスイッチ、または耐電力スイッチ等の半導体スイッチ、並びにこの半導体スイッチを用いたMMICおよびモジュールに関する。
一般的に、高周波半導体スイッチは、マイクロ波帯またはミリ波帯で動作するRFモジュール等において、送信および受信の切り替え等所望RF信号の切り替えスイッチとして使用される。また、高周波半導体スイッチは、高入力電力の信号を受信した場合に、受信系のデバイス、例えば低雑音増幅器等を保護するための受信系の耐電力スイッチとして使用される。
以下、図面を参照しながら、従来の半導体スイッチについて説明する。
図19は、従来の半導体スイッチ50を示す回路図である。
図19において、半導体スイッチ50は、第1入出力端子P1と、第2入出力端子P2と、第3入出力端子P3とを備えている。第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間には、第1FET(電界効果トランジスタ)51が接続されている。また、第1FET51のドレイン電極とソース電極との間には、インダクタ52が並列に接続されている。
第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間には、所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有する伝送線路53が接続されている。また、伝送線路53と第3入出力端子P3との間には、第2FET54のドレイン電極およびソース電極の一方が接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方は、接地されている。また、第1FET51および第2FET54のゲート電極は、それぞれゲートバイアス抵抗55、56を介して制御電圧印加端子V1に接続されている(例えば、特許文献1参照)。
図20は、図19の半導体スイッチ50を切り替えスイッチとして使用する場合のRFモジュールを示す回路図である。
図20において、半導体スイッチ50の第1入出力端子P1は、アンテナ接続端子P4に接続されている。また、第2入出力端子P2は、受信系回路57(低雑音増幅器等)を介して受信信号出力端子P5に接続されている。また、第3入出力端子P3は、送信系回路58(増幅器等)を介して送信信号入力端子P6に接続されている。
このRFモジュールにおいて、送信時には、半導体スイッチ50を切り替えることによって第1入出力端子P1と第3入出力端子P3とを接続し、送信信号入力端子P6から入力された送信信号が、送信系回路58で増幅されてアンテナ接続端子P4へ出力される。一方、受信時には、半導体スイッチ50を切り替えることによって第1入出力端子P1と第2入出力端子P2とを接続し、アンテナ接続端子P4からの入力信号が、受信系回路57で増幅されて受信信号出力端子P5へ出力される。
図21は、図19の半導体スイッチ50を耐電力スイッチとして使用する場合のRFモジュールを示す回路図である。
図21において、半導体スイッチ50の第1入出力端子P1は、サーキュレータ59を介してアンテナ接続端子P4に接続されている。また、サーキュレータ59は、送信系回路58を介して送信信号入力端子P6に接続されている。また、第2入出力端子P2は、受信系回路57を介して受信信号出力端子P5に接続されている。また、第3入出力端子P3は、抵抗60を介して接地されている。
このRFモジュールにおいて、送信時には、送信信号入力端子P6から入力された送信信号が、送信系回路58で増幅され、サーキュレータ59を介してアンテナ接続端子P4へ出力される。一方、受信時には、半導体スイッチ50を切り替えることによって第1入出力端子P1と第2入出力端子P2とを接続し、アンテナ接続端子P4からの入力信号が、受信系回路57で増幅されて受信信号出力端子P5へ出力される。
ここで、アンテナ接続端子P4で受信した入力信号が高入力電力である場合には、半導体スイッチ50を切り替えて第1入出力端子P1と第3入出力端子P3とを接続し、入力信号をダミーの抵抗60に通過させることにより、受信系回路57を保護する。
特開2002−164703号公報
しかしながら、従来技術には、次のような問題点があった。
従来の半導体スイッチでは、RFモジュールの耐電力スイッチとして使用した場合に、受信時の入力信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じて半導体スイッチを切り替える必要がある。そのため、電力レベルを検出するための検出回路を受信系の入力側に設ける必要があり、受信系の損失が増加して性能が低下するという問題点があった。
また、上記検出回路とともに、半導体スイッチのスイッチングを制御する制御回路も必要となり、回路構成が大きくなるという問題点もあった。
また、他の方法として、過入力電力を一定のレベルまで低減させるリミッタ等を受信系の入力側に設けることも考えられるが、この場合も受信系の損失が増加して性能が低下するという問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを提供することにある。
この発明に係る半導体スイッチは、第1入出力端子、第2入出力端子および第3入出力端子を有し、第1入出力端子と第2入出力端子とを結ぶ第1経路、および第1入出力端子と第3入出力端子とを結ぶ第2経路を構成する半導体スイッチであって、第1入出力端子と第2入出力端子との間に直列に接続された第1トランジスタと、第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間に並列に接続されたインダクタと、第1入出力端子と第3入出力端子との間に接続された所定の長さを有する第1伝送線路と、第1伝送線路と第3入出力端子との間に並列に接続された第2トランジスタと、第1伝送線路と平行に配置され、第1伝送線路を通過する高周波信号の一部をカップリングにより分岐させる第2伝送線路と、第2伝送線路の一端に接続され、分岐された高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を出力する検波回路とを備え、検波回路からの出力に応じて第1トランジスタがスイッチング制御されることにより、第1経路および第2経路が切り替えられるものである。
この発明の半導体スイッチによれば、高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を出力する検波回路からの出力に応じて、第1トランジスタがスイッチング制御されることにより、第1経路および第2経路が切り替えられる。
そのため、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る半導体スイッチを示す回路図である。 (a)、(b)は、図1の半導体スイッチにおける検波回路を示す回路図である。 図1の半導体スイッチにおいて、制御電圧印加端子に0Vを印加し、かつ、伝送線路で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合の等価回路を示す回路図である。 図1の半導体スイッチにおいて、制御電圧印加端子に0Vを印加し、かつ、伝送線路で分岐されたRF信号の電力レベルが高いときの等価回路を示す回路図である。 図1の半導体スイッチにおいて、第1入出力端子に入力されるRF信号の電力レベルに対する検波回路からのDC電圧の計算結果の例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1の変形例1に係る半導体スイッチを示す回路図である。 図6の半導体スイッチにおいて、第1入出力端子に入力されるRF信号の電力レベルに対する検波回路からのDC電圧の計算結果の例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る半導体スイッチを示す回路図である。 図8の半導体スイッチにおいて、第1入出力端子に入力されるRF信号が高入力電力である場合の等価回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態2の変形例1に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態2の変形例2に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態2の変形例3に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態3に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態4の変形例1に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態4の変形例2に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態5に係る半導体スイッチを示す回路図である。 この発明の実施の形態6に係る半導体スイッチを示す回路図である。 従来の半導体スイッチを示す回路図である。 図19の半導体スイッチを切り替えスイッチとして使用する場合のRFモジュールを示す回路図である。 図19の半導体スイッチを耐電力スイッチとして使用する場合のRFモジュールを示す回路図である。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
この発明の半導体スイッチは、半絶縁基板上に形成されて、半導体スイッチMMIC(Microwave Monolithic IC)として用いられる。また、半導体スイッチおよび半導体スイッチMMICは、切り替えスイッチRFモジュール、耐電力スイッチRFモジュールおよび送受信モジュールを構成する部品として用いられる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る半導体スイッチ1を示す回路図である。
図1において、半導体スイッチ1は、第1入出力端子P1と、第2入出力端子P2と、第3入出力端子P3とを備えている。第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間には、スイッチング素子として用いられる第1FET(電界効果トランジスタ、第1トランジスタ)2が接続されている。また、第1FET2のドレイン電極とソース電極との間には、インダクタ3が並列に接続されている。第1FET2のドレイン電極とソース電極とは、何れを第1入出力端子P1側としてもよい。
第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間には、所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有する伝送線路4(第1伝送線路)が接続されている。また、伝送線路4と第3入出力端子P3との間には、スイッチング素子として用いられる第2FET5(第2トランジスタ)のドレイン電極およびソース電極の一方が接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方は、接地されている。また、第2FET5のゲート電極は、ゲートバイアス抵抗6を介して制御電圧印加端子V1に接続されている。第2FET5のドレイン電極とソース電極とは、何れを第3入出力端子P3側としてもよい。
第1FET2および第2FET5として、Nチャネル接合型FET(J−FET)またはNチャネルデプレッション型金属酸化物FET(MOS−FET)を使用する。これらのFETは、ゲート電圧がピンチオフ電圧Vpよりも低い場合はドレイン・ソース間に電流が流れず、ゲート電圧がピンチオフ電圧Vpよりも高い場合はゲート電圧が高いほどドレイン・ソース間に電流が流れやすくなるという性質がある。NチャネルのFETでは、Vpは負の電圧である。
また、伝送線路4には、伝送線路4に平行に配置されて、伝送線路4を通過するRF信号の一部を電磁的なカップリングにより分岐させる伝送線路7(第2伝送線路)が設けられている。伝送線路7の第2FET5側の端部には、分岐されたRF信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた負のDC電圧Vmntを出力する検波回路8が接続されている。検波回路8は、電力レベルが高くなるほど絶対値の大きい負のDC電圧を出力する。また、検波回路8の出力は、ゲートバイアス抵抗9を介して第1FET2のゲート電極に接続されている。
図2(a)は、図1の半導体スイッチ1における検波回路8を示す回路図である。
図2(a)において、検波回路8は、ダイオード101、102と、抵抗103と、コンデンサ104とを有している。端子RFinには、ダイオード101のアノードとダイオード102のカソードとが接続されている。ダイオード101のアノードとダイオード102のカソードとの接続点を接続点Fとする。ダイオード101のカソードは接地されている。ダイオード102のアノードは、抵抗103の一端、コンデンサ104の一端および端子Vmntに接続されている。抵抗103の他端とコンデンサ104の他端とは、それぞれ接地されている。
RF入力端子RFinに入力された伝送線路7からのRF信号の振幅は、ダイオード101、102の整流作用、および抵抗103とコンデンサ104との平滑作用により、負のDC電圧Vmntとして出力される。
以下、上記構成の半導体スイッチ1の動作について説明する。
まず、図1の半導体スイッチ1において、制御電圧印加端子V1に第2FET5のピンチオフ電圧Vp2よりも高い電圧(例えば、0V)を印加し、かつ、第1入出力端子P1に入力されて伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合の等価回路を図3に示す。図3において、第2FET5のゲート電圧が第2FET5のピンチオフ電圧Vp2よりも高いため、第2FET5は、オン抵抗(トランジスタがオン状態となったときに有する抵抗値)Ron2となる。このため、伝送線路4はλ/4のショートスタブとして働き、第1入出力端子P1からみた第3入出力端子P3側のインピーダンスは、高インピーダンスとなる。
また、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低いため、検波回路8から出力されるDC電圧Vmntが第1FET2のピンチオフ電圧Vp1よりも高く(Vp1<Vmnt)なり、第1FET2は、オン抵抗Ron1となる。そのため、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスは、ほぼRon1とみなすことにより低インピーダンスとなり、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。
制御電圧印加端子V1に第2FET5のピンチオフ電圧Vp2よりも高い電圧を印加し、かつ、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高い場合の半導体スイッチ1の等価回路を図4に示す。このとき、検波回路8から出力されるDC電圧Vmntが第1FET2のピンチオフ電圧Vp1よりも低く(Vp1>Vmnt)なり、第1FET2は、オフ容量(トランジスタがオフ状態となったときに有する静電容量)Coff1となる。オフ状態の第1FET2単体よりもインピーダンスを高めるために、インダクタ3は、所望の周波数において、第1FET2のオフ容量Coff1と共振するインダクタンス値としている。オフ容量Coff1とインダクタ3とが共振することにより、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスが、第1入出力端子P1からみた第3入出力端子P3側のインピーダンスよりも高くなる。その結果、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断され、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第3入出力端子P3から出力され、ダミー抵抗(図21参照)を通過する。したがって、第1入出力端子P1に入力されるRF信号が高入力電力である場合に、第2入出力端子P2に接続される受信系回路(図21参照)を保護することができる。
制御電圧印加端子V1に第2FET5のピンチオフ電圧Vp2よりも低い電圧(例えば、Vp2が−2Vのとき−5V)を印加した場合は、第2FET5はオフ容量Coff2となり、伝送線路4は通常の伝送線路として働くため、第1入出力端子P1からみた第3入出力端子P3側のインピーダンスは低インピーダンスとなる。この場合においても、第1入出力端子P1に入力されて伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高くなると、第1FET2はオン抵抗Ron1からオフ容量Coff1に変化し、オフ容量Coff1とインダクタ3とが共振することで、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスが高くなり、第2入出力端子P2に接続される受信系回路(図21参照)を保護することができる。
半導体スイッチ1において、第1入出力端子P1に入力されるRF信号の電力レベルに対する検波回路8からのDC電圧Vmntの計算結果の例を図5に示す。伝送線路4の長さは4mm、幅は70μm、伝送線路7の長さは4mm、幅は20μmとし、両者の間のギャップは10μmとして計算を行った。
図5より、この場合において、第1FET2のピンチオフ電圧Vp1が例えば−2Vであるときには、RF信号の電力レベルが約35dBm以上のときに、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断されることが分かる。
この発明の実施の形態1に係る半導体スイッチによれば、第1トランジスタは、第1入出力端子と第2入出力端子との間に直列に接続されている。また、第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間には、インダクタが並列に接続されている。また、検波回路は、第1入出力端子と第3入出力端子との間に挿入された伝送線路から分岐された高周波信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた負の直流電圧を第1トランジスタのゲート電極に出力する。そのため、RF信号の電力レベルを検出する回路を内蔵し、RF信号の電力に応じて受信回路を保護する機能を備えた半導体スイッチを、MMIC等のようにワンチップで構成することが可能となり、小型化が容易となる。また、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを得ることができる。
上記実施の形態1において、NチャネルのFETを例にとり説明したが、回路中の素子、検波出力電圧および制御電圧の極性を適宜変更すれば、PチャネルのFETも使用することができる。FETとしてGaAs−FETやGaN−FET等を用いた場合であっても、同様の効果が得ることができる。
また、上記実施の形態1では、伝送線路4が所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有していると説明したが、伝送線路4の線路長は、これに限定されない。すなわち、伝送線路4の線路長および線路幅は、第1入出力端子P1からみた第3入出力端子P3側のインピーダンスを、遮断時に高インピーダンスに変換するためのもので、必ずしも長さが1/4波長でなくてもよく、所望帯域において調整することができる。さらに、伝送線路4の線路長は、(1+2n)/4波長(nは1以上の整数)とすることもできる。インダクタ3は、第1FET2のオフ容量と共振する伝送線路であってもよい。
これらのことは、以下の実施の形態やその変形例においても同様に適用することができる。
実施の形態1の変形例1
上記実施の形態1では、検波回路8が伝送線路7の第2FET5側の端部に接続されていると説明したが、これに限定されない。
図6は、この発明の実施の形態1の変形例1に係る半導体スイッチ1を示す回路図である。
図6において、検波回路8は、伝送線路7の第1FET2側の端部に接続されている。なお、その他の構成は、図1と同様なので、説明を省略する。
検波回路8を伝送線路7の第1FET2側の端部に接続することにより、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号を遮断する電力レベルを低減させることができる。図6の半導体スイッチ1において、第1入出力端子P1に入力されるRF信号の電力レベルに対する検波回路8からのDC電圧Vmntの計算結果の例を図7に示す。伝送線路4および伝送線路7の寸法とこれらのギャップとは、図5における計算と同じ値とした。
図7より、この場合において、第1FET2のピンチオフ電圧Vp1が例えば−2Vであるときには、RF信号の電力レベルが約20dBm以上のときに、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断されることが分かる。すなわち、図5における場合よりも小さいRF信号レベルで第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号を遮断することができる。
この変形は、以下の実施の形態やその変形例においても同様に適用することができる。
実施の形態1の変形例2
上記実施の形態1では、図2(a)に示す整流回路で検波回路8を構成したが、より高い検波出力電圧を取り出すために、倍電圧整流回路としてもよい。例えば、図2(b)に示すように、端子RFinと接続点Fとの間にコンデンサ105を接続することにより、半波2倍圧の倍電圧整流回路とすることができる。また、両波倍電圧整流回路等の他の倍電圧整流回路とすることもできる。倍電圧整流回路を用いることで、伝送線路4におけるRF信号の最大振幅よりも高い検波出力電圧を取り出すことが可能となる。これにより、小さいRF信号レベルで受信回路を保護することができ、また保護動作をより安定化させることができる。
この変形は、実施の形態1および実施の形態1の変形例1に適用することができる。以下の実施の形態やその変形例においても同様に適用することができる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2に係る半導体スイッチ1Aを示す回路図である。
図8において、検波回路8の出力は、第1FET2のゲート電極に接続されるとともに、第2FET5のゲート電極に接続されている。制御電圧印加端子は有しない。その他の構成は、図1と同様なので、説明を省略する。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Aの動作について説明する。
伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合には、検波回路8から出力されるDC電圧Vmntが第1FET2のピンチオフ電圧Vp1および第2FET5のピンチオフ電圧Vp2よりも高く(Vp1,Vp2<Vmnt)なる。そのため、等価回路は、図3の回路と同様になり、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。
伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高くなると、検波回路8から出力されるDC電圧Vmntが第1FET2のピンチオフ電圧Vp1および第2FET5のピンチオフ電圧Vp2よりも低く(Vp1,Vp2>Vmnt)なる。そのため、第1FET2および第2FET5は、それぞれオフ容量Coff1およびオフ容量Coff2となる。このときの半導体スイッチ1Aの等価回路を図9に示す。
このとき、オフ容量Coff1とインダクタ3とが共振することにより、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスは、高インピーダンスとなり、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断される。第2FET5はオフ容量Coff2となっていることから、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第3入出力端子P3から出力され、ダミー抵抗(図21参照)を通過する。
この発明の実施の形態2に係る半導体スイッチによれば、第1トランジスタは、第1入出力端子と第2入出力端子との間に直列に接続されている。また、第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間には、インダクタが並列に接続されている。また、検波回路は、第1入出力端子と第3入出力端子との間に挿入された伝送線路から分岐された高周波信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた負の直流電圧を、第1トランジスタのゲート電極および第2トランジスタのゲート電極に出力する。
そのため、小型化が容易であり、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができ、受信回路を保護することができる半導体スイッチを得ることができる。
実施の形態2の変形例1
図10は、図8に示した半導体スイッチ1Aにおいて、第1FET2および第2FET5をそれぞれ複数個ずつ直列に接続したものを示す回路図である。
図10において、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間には、2個の第1FET2a、2bが直列に接続されている。また、伝送線路4と第3入出力端子P3との間には、2個の第2FET5a、5bが直列に接続されている。なお、その他の構成は、図8と同様なので、説明を省略する。
この場合には、高入力電力に対して、複数個の第1FET2a、2bおよび第2FET5a、5bのそれぞれにかかる電力(電流、電圧)を分散させることができるので、より高電力のRF信号を扱うことができる。
実施の形態2の変形例2
上記の実施の形態2の変形例1のように複数個の第1FET2a、2bを接続した場合、図11に示すように、インダクタ3a、3bは、複数個の第1FET2a、2bのドレイン・ソース間に、それぞれ接続することも可能である。これにより、第1FET2a、2bとインダクタ3a、3bとからなる共振回路が複数個直列に接続されることになり、アイソレーションをより高めることができる。
実施の形態2の変形例3
第1FET2および第2FET5をそれぞれ複数個ずつ用いて、更なる大入力電力に対応する回路を構成することもできる。
図12は、図8に示した半導体スイッチ1Aにおいて、第1FET2および第2FET5をそれぞれ複数個ずつ設けたものを示す更に別の回路図である。
図12において、第2FET5と第3入出力端子P3との間には、第2FET5と並列に第3FET13が接続されている。また、第2FET5と第3FET13との間には、図8と同様の検波回路14が接続されている。また、第1FET2と第2入出力端子P2との間には、第4FET15とインダクタとから構成される共振回路16が、第1FET2と直列に接続されている。また、第3FET13のゲート電極は、ゲートバイアス抵抗を介して検波回路8の出力に接続されている。また、検波回路14の出力は、第4FET15のゲート電極に接続されている。なお、その他の構成は、図8と同様なので、説明を省略する。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Aの動作について説明する。
第1入出力端子P1に入力されるRF信号が大入力電力である場合、検波回路8から出力される負のDC電圧Vmntにより、第1FET2、第2FET5および第3FET13がそれぞれオフ容量となる。そのため、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へ接続されたRF信号が、第1入出力端子P1から第3入出力端子P3へと切り替えられる。このとき、検波回路14から出力されるピンチオフ電圧よりも低い負のDC電圧Vmntが、共振回路16の第4FET15のゲート電極に印加されることにより、共振回路16が高インピーダンスとなり、結果として2段の共振回路でアイソレーションを取ることになるため、第2入出力端子P2へのアイソレーションを更に向上させることができる。
なお、実施の形態2以外の実施の形態やその変形例においても、第1FET2および第2FET5がそれぞれ1個ずつ設けられている構成に限定されず、上記の変形例1ないし3のように第1FET2および第2FET5を、それぞれ複数個ずつ設けてもよい。
実施の形態3.
図13は、この発明の実施の形態3に係る半導体スイッチ1Bを示す回路図である。
図13において、半導体スイッチ1Bは、図1に示した検波回路8に代えて、分岐されたRF信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた正のDC電圧Vmntを出力する検波回路10が接続されている。検波回路10は、電力レベルが高くなるほど高いDC電圧を出力する。検波回路10は、図2(a)に示した検波回路8のダイオード101および102の極性を変更することにより実現できる。また、検波回路10の出力は、バイアス抵抗11を介して、第1入出力端子P1に接続されたDCカット用のコンデンサ12aと第1FET2との間の信号線路に接続されている。
また、第1FET2のゲート電極は、ゲートバイアス抵抗9を介して制御電圧印加端子V1に接続されている。また、第2入出力端子P2、第3入出力端子P3および第2FET5とグランドとの間には、DCカット用のコンデンサ12b、12c、12dがそれぞれ接続されている。なお、その他の構成は、図1と同様なので、説明を省略する。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Bの動作について説明する。
制御電圧印加端子V1に第1FET2および第2FET5のピンチオフ電圧Vp1、Vp2の何れよりも高い電圧を印加し、かつ、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合、第1FET2および第2FET5は、それぞれオン抵抗Ron1およびオン抵抗Ron2となる。そのため、等価回路は、図3の回路と同様になり、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。
ここで、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高くなると、検波回路10から出力されるDC電圧Vmntによって信号線路が正電位となり、第1のFET2および第2のFET5のゲート電圧が相対的に低下するため、第1FET2および第2FET5がそれぞれオフ容量Coff1およびオフ容量Coff2となる。したがって、等価回路は、図9の回路と同様になり、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断され、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第3入出力端子P3から出力され、ダミー抵抗(図21参照)を通過する。
この発明の実施の形態3に係る半導体スイッチによれば、第1トランジスタは、第1入出力端子と第2入出力端子との間に直列に接続されている。また、第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間には、インダクタが並列に接続されている。また、検波回路は、第1入出力端子と第3入出力端子との間に挿入された伝送線路から分岐された高周波信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた正の直流電圧を、第1入出力端子と第1トランジスタとの間の信号線路に出力する。
そのため、小型化が容易であり、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを得ることができる。
また、制御電圧印加端子に第1FETおよび第2FETのピンチオフ電圧よりも高い電圧を印加し、かつ伝送線路で分岐されたRF信号の電力レベルが高い場合、実施の形態1に係る半導体スイッチでは第2FETがオフ状態にならないのに対し、実施の形態3に係る半導体スイッチでは第2FETはオフ状態となり、第1入出力端子と第3入出力端子との間の伝送線路は通常の伝送線路として働くので、第1入出力端子と第3入出力端子との間のインピーダンスをより低くすることができ、受信時における受信回路保護能力がより高くなる。
さらに、制御電圧印加端子に第1FETおよび第2FETのピンチオフ電圧よりも低い電圧を印加し、かつ伝送線路で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合、実施の形態1に係る半導体スイッチでは第1入出力端子から第2入出力端子へのRF信号が遮断されないのに対し、実施の形態3に係る半導体スイッチでは、第1入出力端子から第2入出力端子へのRF信号が遮断されるため、送信時にRF信号が受信回路により混入しにくくなる。
実施の形態4.
図14は、この発明の実施の形態4に係る半導体スイッチ1Cを示す回路図である。この半導体スイッチ1Cは、並列型のスイッチである。
図14において、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間には、所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有する伝送線路17(第3伝送線路)が、DCカット用のコンデンサ12b、12eを介して接続されている。また、伝送線路17と第2入出力端子P2との間には、第1FET2が並列に接続されている。すなわち、伝送線路17と第2入出力端子P2との間には、第1FET2のドレイン電極およびソース電極の一方が接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方は、DCカット用のコンデンサ12fを介して接地されている。また、第1FET2のゲート電極は、ゲートバイアス抵抗を介して制御電圧印加端子V1に接続されている。
また、第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間には、伝送線路4が接続され、伝送線路4と第3入出力端子P3との間には、第2FET5のドレイン電極およびソース電極の一方が接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方は、接地されている。
また、伝送線路4には、伝送線路4に平行に配置された伝送線路7が設けられている。伝送線路7の第2FET5側の端部には、分岐されたRF信号の電力レベルに応じた負のDC電圧Vmntを出力する検波回路8が接続されている。また、検波回路8の出力は、バイアス抵抗11を介してDCカット用のコンデンサ12eと伝送線路17との間の信号線路に接続されるとともに、ゲートバイアス抵抗6を介して第2FET5のゲート電極に接続されている。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Cの動作について説明する。
制御電圧印加端子V1にV1<Vp1となる電圧を印加し、かつ伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合は、第1FET2がオフ容量となるので伝送線路17は通常の伝送線路として働き、受信時に第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。このとき、第2FET5はオン抵抗となり、第1入出力端子P1からみた第3入出力端子P3側のインピーダンスは、高インピーダンスとなるので、第1入出力端子P1から第3入出力端子P3へのRF信号が遮断される。
ここで、V1<Vp1であり、かつ伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高くなると、検波回路8から出力される負のDC電圧Vmntによって相対的にゲート電圧が高くなることで、第1FET2がオン抵抗となり、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスは、高インピーダンスとなる。このとき、第2FET5のゲート電極に加わる負のDC電圧Vmntによって第2FET5がオフ容量となっていることから、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断され、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第3入出力端子P3から出力され、ダミー抵抗(図21参照)を通過する。
制御電圧印加端子V1にV1>Vp1となる電圧を印加し、かつ伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合は、第1FET2および第2FET5はオン抵抗となるため、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号、および第1入出力端子P1から第3入出力端子P3へのRF信号のいずれも遮断される。
また、制御電圧印加端子V1にV1>Vp1となる電圧を印加し、かつ伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高い場合は、第1FET2はオン抵抗、第2FET5はオフ容量となるため、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号が遮断され、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は第3入出力端子P3から出力され、ダミー抵抗(図21参照)を通過する。
以上のように、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高い場合は、制御電圧印加端子V1の印加電圧によらず、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2へのRF信号は遮断され、第1入出力端子P1と第3入出力端子P3の間は低いインピーダンスとなるため、効果的に受信回路を保護することができる。
この発明の実施の形態4に係る半導体スイッチによれば、第1入出力端子と第2入出力端子との間には、所定の長さを有する第3伝送線路が直列に接続されている。また、第1トランジスタのドレイン電極およびソース電極の一方は、第2入出力端子と第3伝送線路との間に並列に接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方はDCカット用のコンデンサを介して接地されている。また、検波回路は、第1入出力端子と第3入出力端子との間に挿入された伝送線路から分岐された高周波信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた負の直流電圧を、第1入出力端子と第3伝送線路との間の信号線路に出力する。
そのため、小型化が容易であり、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを得ることができる。
また、この半導体スイッチによれば、第1入出力端子と第2入出力端子の間には直列に接続されたトランジスタがないことから、受信時のスイッチの損失を上記実施の形態1〜3のものよりも小さくすることができる。
実施の形態4の変形例1
上記実施の形態4では、第2FET5が1個設けられている構成を示したが、これに限定されず、第2FET5は、複数個設けられてもよい。
図15は、図14に示した半導体スイッチ1Cにおいて、第2FET5を複数個設けたものを示す回路図である。
図15において、伝送線路4と第3入出力端子P3との間には、2個の第2FET5a、5bが直列に接続されている。なお、その他の構成は、図14と同様なので、説明を省略する。
この場合には、高入力電力に対して、複数個の第2FET5にかかる電力(電流、電圧)を分散させることができるので、より高電力のRF信号を扱うことができる。
実施の形態4の変形例2
第1FET2を複数個用いて、RF信号遮断時のアイソレーションを向上させることができる回路を構成することもできる。
図16は、図14に示した半導体スイッチ1Cにおいて、第1FET2を複数個設けたものを示す別の回路図である。
図16において、伝送線路17と第2入出力端子P2との間には、所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有する伝送線路18が接続されている。また、伝送線路18を挟むようにして、2個の第1FET2c、2dのドレイン電極およびソース電極の一方が、互いに並列に接続されている。また、2個の第1FET2c、2dのドレイン電極およびソース電極の他方は、それぞれDCカット用のコンデンサ12f、12gを介して接地されている。また、2個の第1FET2c、2dのゲート電極は、ともにゲートバイアス抵抗を介して制御電圧印加端子V1に接続されている。なお、その他の構成は、図14と同様なので、説明を省略する。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Cの動作について説明する。
制御電圧印加端子V1にV1<Vp1となる電圧を印加したとき、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが低い場合は、2個の第1FET2c、2dがオフ容量となるので、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。このとき、第2FET5はオン抵抗となり、第1入出力端子P1からみた第3入出力端子P3側のインピーダンスは、高インピーダンスとなるので、第1入出力端子P1から第3入出力端子P3へのRF信号が遮断される。
ここで、伝送線路7で分岐されたRF信号の電力レベルが高くなると、検波回路8から出力される負のDC電圧Vmntによって、2個の第1FET2c、2dがオン抵抗となり、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスは、高インピーダンスとなる。このとき、第1入出力端子P1からみた第2入出力端子P2側のインピーダンスは、1個の第1FET2を用いた場合よりも高くなる。また、第2FET5がゲート電極に加えられた負の電圧Vmntによってオフ容量となっていることから、結果として第1入出力端子P1に入力されたRF信号は第3入出力端子P3から出力され、ダミー抵抗(図21参照)を通過する。したがって、第2入出力端子P2へのRF信号を遮断するときのアイソレーションを向上させることができる。
本変形例では、第1FET2および伝送線路17、18を複数個接続することにより、周波数が高くても第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間のアイソレーションを高く取ることができる。また、第1FET2のドレイン・ソース間をRF信号が通過しないので受信時の損失を低減することができる。
実施の形態5.
図17は、この発明の実施の形態5に係る半導体スイッチ1Dを示す回路図である。この半導体スイッチ1Dは、例えば図20に示したRFモジュールにおいて、切り替えスイッチとして用いられる。
図17において、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間には、第1FET2が接続されている。また、第1FET2のドレイン電極とソース電極との間には、インダクタ3が並列に接続されている。
第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間には、所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有する伝送線路4が接続されている。また、伝送線路4と第3入出力端子P3との間には、第2FET5のドレイン電極およびソース電極の一方が接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方は、DCカット用のコンデンサ12dを介して接地されている。第1FET2のゲート電極および第2FET5のゲート電極は、それぞれゲートバイアス抵抗9およびゲートバイアス抵抗6を介して、制御電圧印加端子V1に接続されている。また、第1入出力端子P1から第2入出力端子P2または第3入出力端子P3に分岐する分岐点の伝送線路4側、および第3入出力端子P3には、DCカット用のコンデンサ12h、12cがそれぞれ接続されている。
また、伝送線路4には、伝送線路4に平行に配置されて、伝送線路4を通過するRF信号の一部をカップリングにより分岐させる伝送線路7が設けられている。伝送線路7の第2FET5側の端部には、分岐されたRF信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた正のDC電圧Vmntを出力する検波回路10が接続されている。また、検波回路10の出力は、バイアス抵抗11を介して、DCカット用のコンデンサ12hと伝送線路4との間の信号線路に接続されている。
なお、第2入出力端子P2には、図20に示した受信系回路が接続され、第3入出力端子P3には、同じく図20に示した送信系回路が接続されている。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Dの動作について説明する。
送信時には、制御電圧印加端子V1にV1L<Vp2となる電圧V1Lを印加することにより、第1FET2および第2FET5がそれぞれオフ容量となり、第3入出力端子P3に入力された送信用のRF信号は、第1入出力端子P1から出力される。
ここで、大電力の送信信号を送信する場合、伝送線路4と第2FET5との接続点(接続点H)には、大きな最大振幅Vrfを持つRF信号の電圧がかかることになる(Vrf>0)。したがって、第2FET5をオフ状態に保持するためには制御電圧印加端子V1の電圧を、RF信号の負の最大ピーク電圧(−Vrf)に第2FET5のピンチオフ電圧Vp2を加えた電圧(−Vrf+Vp2)よりも低い電圧(例えば−50V程度)に制御する必要がある。
しかしながら、この実施の形態5の半導体スイッチ1Dでは、検波回路10から、送信信号の電力レベルに応じた正のDC電圧Vmntが出力されるので、接続点Hの電圧を上昇させることで相対的にゲート電圧を下げ、第2FET5をオフ状態に保持することができる。接続点Hの電圧は、Vmnt−Vrf以上、Vmnt+Vrf以下の範囲で変動するが、正のDC電圧Vmntによるバイアスで接続点Hの電圧が低電圧側に大きく振り込まないようにする。このとき、第2FET5の接続点Hに対する相対的なゲート電圧Vg2は、V1L−(Vmnt+Vrf)以上、V1L−(Vmnt−Vrf)以下の範囲で変動するが、送信時にV1L−Vmnt+Vrf<Vp2を満たす電圧V1Lを制御電圧印加端子V1に加えることで、ゲート電圧Vg2をピンチオフ電圧Vp2未満に保つことができる。そのため、送信時に第2FET5がRF信号の影響を受けないようにするためには、Vmntのバイアスを加えない場合は、制御電圧印加端子V1の電圧V1LをV1L<Vp2−Vrfとしなければならなかったが、この実施の形態5ではより絶対値の小さい電圧(例えば、−5V程度)で第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間を低インピーダンスに保つように制御することができる。
一定の振幅のRF信号に対しては、DC電圧VmntがRF信号の最大振幅Vrfよりも小さい場合、VmntがVrfに近いほど、電圧V1Lをピンチオフ電圧Vp2により近い電圧とすることができる。また、Vmnt>Vrfとなる倍電圧整流回路等を用いた場合は、電圧V1LはV1L<Vp2とすることができる。
一方、受信時には、制御電圧印加端子V1にV1H>Vp2となる電圧V1Hを印加することにより、第1FET2および第2FET5がそれぞれオン抵抗となり、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。
ここで、分岐点HでのRF信号の最大振幅をVrfとすると、分岐点Hでは電圧がVmnt−Vrf以上、Vmnt+Vrf以下の範囲で変動し、ゲート電圧Vg2はV1H−(Vmnt+Vrf)以上、V1H−(Vmnt−Vrf)以下の範囲で変動する。したがって、第1入出力端子P1に入力されたRF信号の振幅が小さく、V1H−(Vmnt+Vrf)>Vp2の条件を満たす場合は第2FET5はオン状態となり、第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間は高インピーダンスとなる。したがって、第1入出力端子P1に入力したRF信号は、第2入出力端子P2に接続された受信回路(図20参照)に流れる。
RF信号の振幅が大きく、V1H−(Vmnt+Vrf)<Vp2となると、第2FET5はRF信号がこの条件を満たした瞬間はオフ状態となり、RF信号の一部が第1入出力端子P1から第3入出力端子P3に流れる。RF信号の振幅がさらに大きくなり、V1H−(Vmnt−Vrf)<Vp2を満たす場合には、第2FET5はオフ状態に保たれ、第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間は低インピーダンスとなる。第3入出力端子P3に接続された送信回路(図20参照)の出力部分にインピーダンス整合抵抗等が挿入されていれば、当該抵抗を通じてRF信号を逃がすことができるため、受信回路を保護することができる。なお、大きな振幅のRF信号に対して第2FET5をオフ状態に保つためには、検波回路10の出力であるDC電圧Vmntとして、Vrfに近い電圧を発生することが望ましい。任意の大きな振幅のRF信号に対して第2FET5をオフ状態に保つためには、検波回路10において倍整流回路等を用いてVmnt≧VrfであるDC電圧Vmntとする。
この発明の実施の形態5に係る半導体スイッチによれば、第1トランジスタは、第1入出力端子と第2入出力端子との間に直列に接続されている。また、第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間には、インダクタが並列に接続されている。また、検波回路は、第1入出力端子と第3入出力端子との間に挿入された伝送線路から分岐された高周波信号の電力レベルに応じた正の直流電圧を、第1入出力端子に接続されたDCカット用のコンデンサと第1伝送線路との間の信号線路に出力する。そのため、この半導体スイッチによれば、送信時に制御電圧印加端子に印加する電圧を、RF信号の負の最大ピーク振幅よりも絶対値の小さい電圧として制御することができるので、半導体スイッチの構成をより簡素にすることができる。また、小型化が容易であり、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを得ることができる。
実施の形態6.
図18は、この発明の実施の形態6に係る半導体スイッチ1Eを示す回路図である。この半導体スイッチ1Eは、例えば図20に示したRFモジュールにおいて、切り替えスイッチとして用いられる。
図18において、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間には、第1FET2が接続されている。また、第1FET2のドレイン電極とソース電極との間には、インダクタ3が並列に接続されている。また、第1入出力端子P1と第1FET2との間および第1FET2と第2入出力端子P2との間には、DCカット用のコンデンサ12e、12bがそれぞれ接続されている。第1入出力端子P1から第2入出力端子P2または第3入出力端子P3に分岐する分岐点の伝送線路4側、および第3入出力端子P3には、DCカット用のコンデンサ12h、12cがそれぞれ接続されている。
第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間には、所望のRF信号に対して1/4波長の長さを有する伝送線路4が接続されている。また、伝送線路4と第3入出力端子P3との間には、第2FET5のドレイン電極およびソース電極の一方が接続され、ドレイン電極およびソース電極の他方は、DCカット用のコンデンサ12dを介して接地されている。また、第1FET2のゲート電極および第2FET5のゲート電極は、それぞれゲートバイアス抵抗9およびゲートバイアス抵抗6を介して、制御電圧印加端子V1に接続されている。
また、伝送線路4には、伝送線路4に平行に配置されて、伝送線路4を通過するRF信号の一部をカップリングにより分岐させる伝送線路7が設けられている。伝送線路7の第2FET5側の端部には、分岐されたRF信号の電力レベルを検出し、電力レベルに応じた正のDC電圧Vmntを出力する検波回路10が接続されている。検波回路10の出力は、バイアス抵抗11aを介してDCカット用のコンデンサ12eと第1FET2との間の信号線路に接続され、さらに検波回路10の出力は、バイアス抵抗11bを介してDCカット用のコンデンサ12hと伝送線路4との間の信号線に接続されている。他方の検波回路10bの出力は、バイアス抵抗11bを介して、一方の伝送線路4aと他方の伝送線路4bとの間の信号線路に接続されている。
なお、第2入出力端子P2には、図20に示した受信系回路が接続され、第3入出力端子P3には、同じく図20に示した送信系回路が接続されている。
以下、上記構成の半導体スイッチ1Eの動作について説明する。
受信時には、制御電圧印加端子V1にV1H>Vp1,Vp2である電圧V1Hを印加することにより、第1FET2および第2FET5は、それぞれオン抵抗となり、第1入出力端子P1に入力されたRF信号は、第2入出力端子P2から出力される。
制御電圧印加端子V1にV1H>Vp1,Vp2である電圧V1Hが印加された状態で、第1入出力端子P1に大きなRF信号が入力されて伝送線路7に大きなRF信号が発生した場合、検波回路10が正の検波出力電圧を発生し、第1FET2のゲート電圧が相対的に低下する。したがって、第1FET2はオフ容量となり、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間は高インピーダンスとなる。同時に、検波回路10からDCカット用のコンデンサ12hと伝送線路4との間の信号線に加えられた正の検波出力電圧により、第2FET5のゲート電圧が相対的に低下するため、第2FET5はオフ容量となり、第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間は低インピーダンスとなる。
実施の形態5における説明と同様に、大きなRF信号が入力された場合に第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間を低インピーダンスに保つには、V1H−(Vmnt−Vrf)<Vp2を満たさなければならない。また、大きなRF信号が入力された場合に、第1FETをオフ状態に保ち、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間を高インピーダンスに保つには、第1FETのソース電極またはドレイン電極に対するゲート電圧Vg1をピンチオフ電圧Vp1よりも低く保たなければならず、V1H−(Vmnt−Vrf)<Vp1を満たさなければならない。したがって、大きな振幅のRF信号が第1入出力端子P1に入力された場合に、受信回路を十分に保護するためには、これらの2つの条件を満たすV1Hを設定すればよい。さらに検波回路10の出力であるDC電圧VmntとしてVrfに近い電圧を発生することが望ましい。また、任意の大きな振幅のRF信号に対して第2FET5をオフ状態に保つためには、検波回路10において倍整流回路等を用いてVmnt≧VrfであるDC電圧Vmntとする。
一方、送信時には、制御電圧印加端子V1にV1L<Vp1,Vp2となる電圧V1Lを印加することにより、第1FET2および第2FET5は、それぞれオフ容量となり、第3入出力端子P3に入力された送信用のRF信号は、第1入出力端子P1から出力される。
ここで、大電力の送信信号を送信する場合、伝送線路4bと第2FET5との接続点(接続点H)には、大きな最大振幅Vrfを持つRF信号の電圧がかかることになるので、第2FET5をオフ状態に保持するためには制御電圧印加端子V1の電圧を、RF信号の負の最大ピーク電圧(−Vrf)に第2FET5のピンチオフ電圧Vp2を加えた電圧(−Vrf+Vp2)よりも低い電圧に制御する必要がある。
しかしながら、この実施の形態6の半導体スイッチ1Eでは、検波回路10から、送信信号の電力レベルに応じた正のDC電圧Vmntが出力されるので、接続点Hの電圧を上昇させることで相対的にゲート電圧を下げ、第2FET5をオフ状態に保持することができる。第2FET5のゲート電圧Vgと第2FET5のピンチオフ電圧Vp2とについて実施の形態5の説明と同様の理由で、V1L−Vmnt+Vrf<Vp2を満たす電圧V1Lを制御電圧印加端子V1に加えることで半導体スイッチを制御することができる。
また、大電力の送信信号を送信する場合、第1FETをオフ状態に保ち、第1入出力端子P1と第2入出力端子P2との間を高インピーダンスに保つには、第1FETにおけるソース電極またはドレイン電極に対するゲート電圧Vg1をピンチオフ電圧Vp1よりも低く保たなければならず、V1L−(Vmnt−Vrf)<Vp1を満たさなければならない。したがって、この実施の形態6に係る半導体スイッチで大電力の送信信号を送信する場合において、第1入出力端子P1と第3入出力端子P3との間を安定して低インピーダンスに保ち、かつ受信回路を十分に保護するためには、上記2つの条件を満たすV1Lを設定すればよい。さらに検波回路10の出力であるDC電圧VmntとしてVrfに近い電圧を発生することが望ましい。また、任意の大きな振幅のRF信号に対して第2FET5をオフ状態に保つためには、検波回路10において倍整流回路等を用いてVmnt≧VrfであるDC電圧Vmntとする。
この発明の実施の形態6に係る半導体スイッチによれば、第1トランジスタは、第1入出力端子と第2入出力端子との間に直列に接続されている。また、第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間には、インダクタが並列に接続されている。検波回路は、第1入出力端子と第3入出力端子との間に挿入された伝送線路から分岐された高周波信号の電力レベルに応じた正の直流電圧を、第1入出力端子に接続されたDCカット用のコンデンサと第1トランジスタとの間の信号線路、および第1入出力端子に接続された他のDCカット用のコンデンサと第1伝送線路との間の信号線路に出力する。
そのため、この半導体スイッチによれば、送信時に制御電圧印加端子に印加する電圧を、RF信号の負の最大ピーク振幅よりも絶対値の小さい電圧として制御することができるので、半導体スイッチの構成をより簡素にすることができる。さらに、受信時の入力電力が大きい場合は、第1入出力端子と第2入出力端子とをアイソレートして、かつ第1入出力端子から第3入出力端子に入力電力を流すことができるため、受信系をより効果的に保護することができる。
また、小型化が容易であり、簡素な構成で受信系の性能を維持しつつ、受信時の入力電力に応じて信号を切り替えることができる半導体スイッチを得ることができる。
1、1A〜1E 半導体スイッチ、2、2a〜2d 第1FET(第1トランジスタ)、3、3a、3b インダクタ、4 伝送線路(第1伝送線路)、5、5a、5b 第2FET(第2トランジスタ)、7 伝送線路(第2伝送線路)、8、10、14 検波回路、13 第3FET、15 第4FET、17 伝送線路(第3伝送線路)、18 伝送線路、P1 第1入出力端子、P2 第2入出力端子、P3 第3入出力端子。

Claims (16)

  1. 第1入出力端子、第2入出力端子および第3入出力端子を有し、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子とを結ぶ第1経路、および前記第1入出力端子と前記第3入出力端子とを結ぶ第2経路を構成する半導体スイッチであって、
    前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間に直列に接続された第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタのソース電極とドレイン電極との間に並列に接続されたインダクタと、
    前記第1入出力端子と前記第3入出力端子との間に接続された所定の長さを有する第1伝送線路と、
    前記第1伝送線路と前記第3入出力端子との間に並列に接続された第2トランジスタと、
    前記第1伝送線路と平行に配置され、前記第1伝送線路を通過する高周波信号の一部をカップリングにより分岐させる第2伝送線路と、
    前記第2伝送線路の一端に接続され、分岐された高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を出力する検波回路と、を備え、
    前記検波回路からの出力に応じて前記第1トランジスタがスイッチング制御されることにより、前記第1経路および前記第2経路が切り替えられることを特徴とする半導体スイッチ。
  2. 記検波回路は、分岐された前記高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を、前記第1トランジスタのゲート電極に出力し、前記電力レベルが高い場合に前記第1トランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  3. 記検波回路は、分岐された前記高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を、前記第1トランジスタのゲート電極および前記第2トランジスタのゲート電極に出力し、前記電力レベルが高い場合に前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  4. 記検波回路は、分岐された前記高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を、前記第1入出力端子と前記第1トランジスタとの間の信号線路に出力し、前記電力レベルが高い場合に前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  5. 記検波回路は、分岐された前記高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を、前記第1入出力端子と前記第1伝送線路との間の信号線路に出力し、前記電力レベルが高い場合であっても前記第2トランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  6. 記検波回路は、分岐された前記高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を、前記第1入出力端子と前記第1トランジスタとの間の信号線路、および前記第1入出力端子と第1伝送線路との間の信号線路に出力し、前記電力レベルが高い場合であっても前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタをオフ状態とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ。
  7. 第1入出力端子、第2入出力端子および第3入出力端子を有し、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子とを結ぶ第1経路、および前記第1入出力端子と前記第3入出力端子とを結ぶ第2経路を構成する半導体スイッチであって、
    前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間に接続された第1トランジスタと、
    前記第1入出力端子と前記第3入出力端子との間に接続された所定の長さを有する第1伝送線路と、
    前記第1伝送線路と前記第3入出力端子との間に並列に接続された第2トランジスタと、
    前記第1伝送線路と平行に配置され、前記第1伝送線路を通過する高周波信号の一部をカップリングにより分岐させる第2伝送線路と、
    前記第2伝送線路の一端に接続され、分岐された高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を出力する検波回路と、
    前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間に直列に接続された所定の長さを有する第3伝送線路と、を備え、
    前記第1トランジスタは、前記第2入出力端子と前記第3伝送線路との間に並列に接続され、
    前記検波回路からの出力に応じて前記第1トランジスタがスイッチング制御されることにより、前記第1経路および前記第2経路が切り替えられ
    前記検波回路は、分岐された前記高周波信号の電力レベルに応じた直流電圧を、前記第1入出力端子と前記第3伝送線路との間の信号線路に出力し、前記電力レベルが高い場合に前記第1トランジスタをオン状態とし、かつ前記第2トランジスタをオフ状態とする
    ことを特徴とする半導体スイッチ。
  8. 前記第1伝送線路および前記第3伝送線路は、所望の高周波信号に対して1/4波長の長さを有することを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の半導体スイッチ。
  9. 前記検波回路は、前記第2伝送線路の、前記第3入出力端子とは反対側の端部に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の半導体スイッチ。
  10. 前記第1トランジスタは、複数個接続されていることを特徴とする請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の半導体スイッチ。
  11. 前記第2トランジスタは、複数個接続されていることを特徴とする請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の半導体スイッチ。
  12. 前記検波回路は、倍電圧整流回路を有することを特徴とする請求項1から請求項11までの何れか1項に記載の半導体スイッチ。
  13. 請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の半導体スイッチを半絶縁基板上に形成した半導体スイッチMMIC。
  14. 請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の半導体スイッチを用いて構成した切り替えスイッチRFモジュール。
  15. 請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の半導体スイッチを用いて構成した耐電力スイッチRFモジュール。
  16. 請求項1から請求項12までの何れか1項に記載の半導体スイッチを用いて構成した送受信モジュール。
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