JP5279055B2 - 液晶表示装置、プログラム、及び液晶表示装置の調整方法 - Google Patents
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Description
本発明は、アクティブマトリクス型の液晶パネルを利用して映像表示を行う液晶表示装置、液晶パネルの駆動方法及び調整方法に関する。
液晶パネルを用いた液晶表示装置が広く用いられている。この液晶表示装置としては、直視型のものやプロジェクタなどの投射型のものなど、高精細な画像を表示する種々の方式のものが商品化されている。
液晶表示装置における液晶パネルは、入力される光を変調することにより像を表示する光変調素子として用いられる。
このような液晶表示装置で使用される液晶パネルは、独立に制御される画素を単位として、その画素が2次元的に配列された表示領域を構成する。
図5(a)と(b)は、液晶パネルの断面図である。この図において、液晶パネルは、透過性のある部材で形成されるTFT(Thin Film Transistor)基板に設けられる、映像信号の電圧がその画素ごとに印加される電極(画素電極)と、全ての画素に共通の基準電位が印加される対向基板のコモン電極を有し、画素電極とコモン電極間に液晶が注入される構造を有する。各画素電極には、映像信号を印加するためのトランジスタが接続されている。図5(a)が電極間に電圧を印加せずに黒を表示するときの液晶分子の状態を示し、図5(b)が印加電圧を最大としたときに液晶分子が回転した状態を示す。画素電極とコモン電極間の電位差により発生する電界(以下、縦電界と記す。)は、液晶分子の向きを制御して、その画素を透過する光の偏光を制御する。
液晶表示装置における液晶パネルは、入力される光を変調することにより像を表示する光変調素子として用いられる。
このような液晶表示装置で使用される液晶パネルは、独立に制御される画素を単位として、その画素が2次元的に配列された表示領域を構成する。
図5(a)と(b)は、液晶パネルの断面図である。この図において、液晶パネルは、透過性のある部材で形成されるTFT(Thin Film Transistor)基板に設けられる、映像信号の電圧がその画素ごとに印加される電極(画素電極)と、全ての画素に共通の基準電位が印加される対向基板のコモン電極を有し、画素電極とコモン電極間に液晶が注入される構造を有する。各画素電極には、映像信号を印加するためのトランジスタが接続されている。図5(a)が電極間に電圧を印加せずに黒を表示するときの液晶分子の状態を示し、図5(b)が印加電圧を最大としたときに液晶分子が回転した状態を示す。画素電極とコモン電極間の電位差により発生する電界(以下、縦電界と記す。)は、液晶分子の向きを制御して、その画素を透過する光の偏光を制御する。
図5(c)は、液晶パネルで隣接する画素の配置を示す平面図である。画素間の映像信号に電圧差があると、隣り合う画素間に電界(以下、横電界と記す。)が発生する。画素間の液晶分子の配向が、この横電界による影響を受けて理想とは異なる向きになることにより、ディスクリネーションとよばれる配向不良が発生する。このため、画素間の映像信号の電圧差が大きい場合、すなわち輝度変化が大きい場合には、横電界の影響による画素の透過率の変動が生じ、黒の滲みや尾引き、光漏れ等の現象を引き起こすことがある。
この現象を回避するため、配向不良が生じる位置になる画素の間をマスク(遮光)することにより配向不良による黒滲みや光漏れを防いでいた。近年になって、プロジェクタなどの液晶表示装置の高輝度化・高精細化の要請により、液晶パネルの開口率を上げるために、マスクする面積を小さくすることが必要とされ、黒滲みや光漏れが発生しやすくなっている。
そこで、ある画素への印加電圧とその隣接画素への印加電圧との差がより小さくなるように各画素の映像信号を逐次補正する駆動手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、ある画素への印加電圧と隣接画素への電圧差を検出し、その電位差が予め定められた閾値よりも大きい場合には、予め作成した補正テーブルを用いて隣接画素への印加電圧を変更する構成が示される。
そこで、ある画素への印加電圧とその隣接画素への印加電圧との差がより小さくなるように各画素の映像信号を逐次補正する駆動手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、ある画素への印加電圧と隣接画素への電圧差を検出し、その電位差が予め定められた閾値よりも大きい場合には、予め作成した補正テーブルを用いて隣接画素への印加電圧を変更する構成が示される。
しかしながら、特許文献1による技術では、液晶パネル特有の補正データを予め用意する必要がある。補正データを用いる方法では、主にプロジェクタなどの液晶表示装置の生産時に、テスト用信号を表示しながら、目視で最適な補正量を決定して作成しなければならず、生産工程が煩雑となる。
また、液晶パネルにおける種類(液晶モード)によって映像品質が低下する条件が異なるため、同一の構成のままでは、他の種類の液晶パネルを使用する機器にはそのまま対応させることができない。すなわち、液晶パネルの種類に応じてそれぞれ専用の構成を用意しなければならないという問題がある。
また、液晶パネルにおける種類(液晶モード)によって映像品質が低下する条件が異なるため、同一の構成のままでは、他の種類の液晶パネルを使用する機器にはそのまま対応させることができない。すなわち、液晶パネルの種類に応じてそれぞれ専用の構成を用意しなければならないという問題がある。
本発明は、係る問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、液晶パネルの種類によらず、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とする液晶表示装置、液晶パネルの駆動方法及び調整方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、調整に用いるテスト信号に基づいたテスト用画像を投射して、前記投射されたテスト用画像を撮像したカメラから出力された撮影画像信号と前記テスト信号とに基づいて、映像信号が当該映像信号の制御を行う映像信号処理部に供給されてから、出力する光を前記映像信号に基づいて変調する光変調部までの伝達関数を算定する伝達関数計算手段を含む映像制御部と、前記映像信号に対して前記伝達関数の逆特性の変換処理を行うフィルタ部と、を備える液晶表示装置である。
本発明によれば、投射されたテスト用画像を撮像したカメラから出力された撮影画像信号とテスト信号とに基づいて、映像信号が供給されてから、出力する光を映像信号に基づいて変調する光変調部までの伝達関数を算定する。そして、映像信号に対して伝達関数の逆特性の変換処理を行って、出力する光を変調することができることから、液晶パネルの種類によらず、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
以下、本発明の一実施形態によるプロジェクタについて図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態によるプロジェクタを用いた利用形態を示す概略ブロック図である。
プロジェクタ100は、接続される映像信号出力装置200から供給された映像信号に基づいて、出力する光の強度を変調して出力する。また、プロジェクタ100は、プロジェクタ100の表示特性を調整する場合には、映像信号出力装置200から供給されるテスト信号に基づいて変調された光をスクリーン400に投射して、スクリーン400上にテスト信号に基づいた投射画像410を形成する。
図1は、本実施形態によるプロジェクタを用いた利用形態を示す概略ブロック図である。
プロジェクタ100は、接続される映像信号出力装置200から供給された映像信号に基づいて、出力する光の強度を変調して出力する。また、プロジェクタ100は、プロジェクタ100の表示特性を調整する場合には、映像信号出力装置200から供給されるテスト信号に基づいて変調された光をスクリーン400に投射して、スクリーン400上にテスト信号に基づいた投射画像410を形成する。
この図に示される投射画像410は、本実施形態で用いられるテスト信号の一例を表示した状態を示している。
投射画像410として表示されるテスト信号では、1画面を縦横それぞれ2分割した4つの領域に異なる輝度特性を示す像が示される。左上と右上の像は、白地の背景に矩形内が黒色の矩形411と、矩形内が灰色の矩形412がそれぞれ左上の領域の中心と右上の領域の中心に配置される。また、左下と右下の像は、灰色地の背景に黒色の矩形413と、黒地の背景に白色の矩形414がそれぞれ4分割された領域の中央に配置される。投射画像410のような、輝度が急峻に変化するテスト信号を用いることにより、その変化点付近の液晶分子の配向不良による影響を判定することができ、供給される映像信号の輝度変化に対して投射される画像の再現性を評価できる。
なお、映像信号出力装置200から供給されるテスト信号は、プロジェクタ100内部で生成してもよい。
投射画像410として表示されるテスト信号では、1画面を縦横それぞれ2分割した4つの領域に異なる輝度特性を示す像が示される。左上と右上の像は、白地の背景に矩形内が黒色の矩形411と、矩形内が灰色の矩形412がそれぞれ左上の領域の中心と右上の領域の中心に配置される。また、左下と右下の像は、灰色地の背景に黒色の矩形413と、黒地の背景に白色の矩形414がそれぞれ4分割された領域の中央に配置される。投射画像410のような、輝度が急峻に変化するテスト信号を用いることにより、その変化点付近の液晶分子の配向不良による影響を判定することができ、供給される映像信号の輝度変化に対して投射される画像の再現性を評価できる。
なお、映像信号出力装置200から供給されるテスト信号は、プロジェクタ100内部で生成してもよい。
図2は、本実施形態によるプロジェクタの概略ブロック図である。
この図に示されるプロジェクタ100は、光源10、液晶パネル20及び映像信号処理部30を備える。図1と同じ構成には同じ符号を付す。
光源10は、プロジェクタ100から出力する光を出力する。液晶パネル20は、供給された映像信号に基づいてRGB(Red Green Blue)の3原色からなる光をそれぞれ独立して変調するように設けられる。液晶パネル20は、供給された映像信号に基づいて光源10からの光をそれぞれ変調して出力する。映像信号処理部30は、映像信号出力装置200から供給された映像信号に基づいて、出力する光の強度を変調する信号を液晶パネル20に供給する。プロジェクタ100は、図示されない光学部材により液晶パネル20でそれぞれ変調された光を合成して投射することにより、スクリーン400(図1)上に映像信号に応じた像を形成する。
この図に示されるプロジェクタ100は、光源10、液晶パネル20及び映像信号処理部30を備える。図1と同じ構成には同じ符号を付す。
光源10は、プロジェクタ100から出力する光を出力する。液晶パネル20は、供給された映像信号に基づいてRGB(Red Green Blue)の3原色からなる光をそれぞれ独立して変調するように設けられる。液晶パネル20は、供給された映像信号に基づいて光源10からの光をそれぞれ変調して出力する。映像信号処理部30は、映像信号出力装置200から供給された映像信号に基づいて、出力する光の強度を変調する信号を液晶パネル20に供給する。プロジェクタ100は、図示されない光学部材により液晶パネル20でそれぞれ変調された光を合成して投射することにより、スクリーン400(図1)上に映像信号に応じた像を形成する。
プロジェクタ100において、投射する映像信号の制御を行う映像信号処理部30の構成の一形態について示す。
プロジェクタ100における映像信号処理部30は、映像信号処理部31、アップサンプラー(US)部32、デジタルフィルタ部33、ダウンサンプラー(DS)部34、液晶駆動部35、撮影映像処理部36及び制御部37を備える。
映像信号処理部31は、映像信号出力装置200から供給された映像信号を、アナログデジタル(A/D)変換する。映像信号処理部31は、スケーリング変換処理、リサイズ処理など、その他一般にプロジェクタに必要とされる信号処理を行い、サンプリングクロックに同期した時系列信号を出力する。
プロジェクタ100における映像信号処理部30は、映像信号処理部31、アップサンプラー(US)部32、デジタルフィルタ部33、ダウンサンプラー(DS)部34、液晶駆動部35、撮影映像処理部36及び制御部37を備える。
映像信号処理部31は、映像信号出力装置200から供給された映像信号を、アナログデジタル(A/D)変換する。映像信号処理部31は、スケーリング変換処理、リサイズ処理など、その他一般にプロジェクタに必要とされる信号処理を行い、サンプリングクロックに同期した時系列信号を出力する。
US部32は、映像信号処理部31でサンプリングしたサンプリングクロックの2倍の周波数のクロックに同期した時系列データに変換(アップサンプリング)して、時間軸を補間したデータ列を成す信号に変換する。デジタルフィルタ部33は、サンプリングクロックの2倍の周波数のクロックで動作するデジタルフィルタである。デジタルフィルタ部33は、制御部37の指示に応じた所定の周波数特性を有するフィルタを構成する。DS部34は、サンプリングクロックの2倍の周波数のクロックに変換された信号を、元の周波数のクロックに同期した時系列データに戻す。US部32、デジタルフィルタ部33及びDS部34によりサンプリングクロックの2倍の周波数で演算してフィルタ処理をするフィルタ部38を形成する。液晶駆動部35は、RGBの3原色の光をそれぞれ変調する各液晶パネル20へ供給する駆動用映像信号や各種タイミング信号を処理する。
撮影映像処理部36は、液晶表示装置に接続されるカメラが撮像して生成した信号を受信し、伝達関数を求めるために必要な処理を行う。すなわち、撮影映像信号からテスト信号相当の映像信号波形を演算処理により作成し、伝達関数を求めるための出力信号を得る。このとき、拡大や縮小並びに回転や平行移動などの処理を行う。
撮影映像処理部36は、これらの処理により、プロジェクタ100とスクリーン400の位置関係やスクリーン400とカメラ300の位置関係によって、撮影映像中のテスト信号部分の画像の大きさが異なるため、入力信号であるテスト信号との対応付けを行いやすくするために拡大や縮小並びに並行移動を行う。また、撮影映像処理部36は、スクリーン又はカメラが水平ではない場合には、傾きの影響を除去するために回転処理による微調整を行う。
より具体的には、撮影映像処理部36は、撮影映像信号からテスト信号相当部分を切り出す。撮影映像処理部36は、撮影映像信号から切り出されたテスト信号相当部分の解像度と、US部32で2倍の周波数のクロックに変換されたテスト信号の解像度とが一致するように解像度変換を行う。この結果、入力信号と出力信号は、時系列的に一致するため、入出力間の系の伝達関数を求めることが可能となる。なお、撮影映像処理部36は、カメラ300とUSB(Universal Serial Bus)などのデジタルインタフェースにより接続してもよい。
撮影映像処理部36は、これらの処理により、プロジェクタ100とスクリーン400の位置関係やスクリーン400とカメラ300の位置関係によって、撮影映像中のテスト信号部分の画像の大きさが異なるため、入力信号であるテスト信号との対応付けを行いやすくするために拡大や縮小並びに並行移動を行う。また、撮影映像処理部36は、スクリーン又はカメラが水平ではない場合には、傾きの影響を除去するために回転処理による微調整を行う。
より具体的には、撮影映像処理部36は、撮影映像信号からテスト信号相当部分を切り出す。撮影映像処理部36は、撮影映像信号から切り出されたテスト信号相当部分の解像度と、US部32で2倍の周波数のクロックに変換されたテスト信号の解像度とが一致するように解像度変換を行う。この結果、入力信号と出力信号は、時系列的に一致するため、入出力間の系の伝達関数を求めることが可能となる。なお、撮影映像処理部36は、カメラ300とUSB(Universal Serial Bus)などのデジタルインタフェースにより接続してもよい。
制御部37は、伝達関数計算部37−1及び特性設定部37−2を備える。
制御部37は、カメラ300が撮像したテスト信号の投射画像とテスト信号に基づいて、映像信号の入力から液晶パネル20までの伝達関数を算出する。算出される伝達関数は、映像信号処理部31から、フィルタ部38、液晶駆動部35を経て液晶パネル20で変調されるまでの伝達関数として示される。
制御部37では、既知であるテスト信号波形を入力とし、カメラの撮影映像信号から演算して作成したテスト信号相当の映像信号波形を出力として、入出力間の伝達関数を求める。
制御部37における伝達関数計算部37−1は、テスト信号が投射される際の伝達関数を算出する。
特性設定部37−2は、算出された伝達関数によって示される特性の逆特性を示す逆関数を形成するように、デジタルフィルタ部33へ設定用データを転送する。
制御部37は、カメラ300が撮像したテスト信号の投射画像とテスト信号に基づいて、映像信号の入力から液晶パネル20までの伝達関数を算出する。算出される伝達関数は、映像信号処理部31から、フィルタ部38、液晶駆動部35を経て液晶パネル20で変調されるまでの伝達関数として示される。
制御部37では、既知であるテスト信号波形を入力とし、カメラの撮影映像信号から演算して作成したテスト信号相当の映像信号波形を出力として、入出力間の伝達関数を求める。
制御部37における伝達関数計算部37−1は、テスト信号が投射される際の伝達関数を算出する。
特性設定部37−2は、算出された伝達関数によって示される特性の逆特性を示す逆関数を形成するように、デジタルフィルタ部33へ設定用データを転送する。
図を参照し、本実施形態の動作を説明するために簡略化したテスト信号の例を示す。
横電界は、隣り合う画素間における映像信号の電位差に応じて発生する。横電界に影響され発生するディスクリネーションは、液晶モードによって異なる現象が生じる。液晶モードには、画素に電圧を印加しない(縦電界を印加しない)状態で黒を表示するノーマリーブラックのVA(Vertical Alignment)液晶と、画素に電圧を印加しない状態で白を表示するノーマリーホワイトのTN(Twisted Nematic)液晶とがある。
図3は、VA(Vertical Alignment)液晶の動作を示す図である。
また、図4は、TN(Twisted Nematic)液晶の動作を示す図である。
それぞれ、動作をわかりやすくするために少ない画素で表して、x軸方向に6画素、y軸方向に5画素の黒色の矩形を示す画像が、その周囲に白色を表示したテスト信号を表示する例を示す。ここで示すテスト信号を投射すると、どちらの液晶モードの場合でも、例えば、図1の矩形411のように周囲を白色で囲まれた黒い像が中央に配置される画像が表示される。
横電界は、隣り合う画素間における映像信号の電位差に応じて発生する。横電界に影響され発生するディスクリネーションは、液晶モードによって異なる現象が生じる。液晶モードには、画素に電圧を印加しない(縦電界を印加しない)状態で黒を表示するノーマリーブラックのVA(Vertical Alignment)液晶と、画素に電圧を印加しない状態で白を表示するノーマリーホワイトのTN(Twisted Nematic)液晶とがある。
図3は、VA(Vertical Alignment)液晶の動作を示す図である。
また、図4は、TN(Twisted Nematic)液晶の動作を示す図である。
それぞれ、動作をわかりやすくするために少ない画素で表して、x軸方向に6画素、y軸方向に5画素の黒色の矩形を示す画像が、その周囲に白色を表示したテスト信号を表示する例を示す。ここで示すテスト信号を投射すると、どちらの液晶モードの場合でも、例えば、図1の矩形411のように周囲を白色で囲まれた黒い像が中央に配置される画像が表示される。
この液晶モードの違いによって異なる現象が生じるのは、ディスクリネーションが、電圧を印加する白又は黒の映像に係る画素に発生することによる。逆に、電圧を印加しない状態(縦電界を印加しない)の画素では、液晶分子が安定しているため、横電界の影響を受けない。
このため、VA液晶とTN液晶では、ディスクリネーションの見え方も異なる。例えば、VA液晶では黒に隣接する「白」であるべき画素に黒が滲む(図3(a))ように見え、TN液晶では、白に隣接する「黒」であるべき画素の濃さが薄くなるように見える(図4(a))。
VA液晶では、白とすべき画素に電圧をかけ、隣接画素が黒(印加電圧なし)のときに横電界の影響で「白」の液晶分子の配向が乱され、充分な「白」とならずに黒が滲んだように見える。同様にTN液晶の場合は、白とすべき画素には印加電圧をかけず、黒とすべき画素に大きな電圧をかけるため、横電界の影響で液晶分子の配向が乱され、充分な「黒」を得ることができなくなる。TN液晶の場合、白の領域と黒の領域が接しているとき、境界部分の黒の濃さが薄くなって見える。
VA液晶とTN液晶とでは、ディスクリネーションが発生する画素の位置が異なり、この現象に対して補正すべき画素の位置が異なる。すなわちVA液晶では「白」領域を補正すべきだが、TN液晶では「黒」領域を補正しなければならない。
このため、VA液晶とTN液晶では、ディスクリネーションの見え方も異なる。例えば、VA液晶では黒に隣接する「白」であるべき画素に黒が滲む(図3(a))ように見え、TN液晶では、白に隣接する「黒」であるべき画素の濃さが薄くなるように見える(図4(a))。
VA液晶では、白とすべき画素に電圧をかけ、隣接画素が黒(印加電圧なし)のときに横電界の影響で「白」の液晶分子の配向が乱され、充分な「白」とならずに黒が滲んだように見える。同様にTN液晶の場合は、白とすべき画素には印加電圧をかけず、黒とすべき画素に大きな電圧をかけるため、横電界の影響で液晶分子の配向が乱され、充分な「黒」を得ることができなくなる。TN液晶の場合、白の領域と黒の領域が接しているとき、境界部分の黒の濃さが薄くなって見える。
VA液晶とTN液晶とでは、ディスクリネーションが発生する画素の位置が異なり、この現象に対して補正すべき画素の位置が異なる。すなわちVA液晶では「白」領域を補正すべきだが、TN液晶では「黒」領域を補正しなければならない。
なお、TN液晶では上記のように「白」領域では電圧を掛けずに「黒」領域に電圧を掛けているが、これは液晶駆動部35で映像信号を反転駆動することによって可能であるためであり、本願発明においては、制御部37は、映像信号処理部30をVA液晶とTN液晶で同一の構成とすることができる。
本実施形態では、カメラ300で撮影した画像(カメラ画像)に基づいて伝達関数を導いて、その伝達関数の逆関数を生成して補正を行うことにより、どちらの液晶モードに対しても補正を可能とする。
本実施形態では、カメラ300で撮影した画像(カメラ画像)に基づいて伝達関数を導いて、その伝達関数の逆関数を生成して補正を行うことにより、どちらの液晶モードに対しても補正を可能とする。
最初に、図3を参照し、VA液晶の場合を例に説明する。
プロジェクタ100の調整を開始する際、まず補正する液晶モードを選択する。図1に示した投射画像410を示すテスト信号では、背景と矩形の輝度を次のように定義する。分割されたそれぞれ領域の輝度は、矩形411では背景が「80%白」であり、矩形内が「20%黒」とする。矩形412では、背景が「80%白」であり、矩形内が「50%灰」とする。矩形413では、背景が「50%灰」であり、矩形内が「20%黒」とする。そして、矩形414では、背景が「20%黒」であり、矩形内が「80%白」とする。この図に示される領域の輝度の組み合わせは、4通りである。白のレベルを80%としたのは、100%白では補正の余地がないためである。黒側も同様である。
ここで、VA液晶の「黒滲み」を補正対象として選択する場合は、図1に示した矩形411が含まれる左上の背景が「80%白」であり、矩形内が「20%黒」の部分を選択する。
プロジェクタ100の調整を開始する際、まず補正する液晶モードを選択する。図1に示した投射画像410を示すテスト信号では、背景と矩形の輝度を次のように定義する。分割されたそれぞれ領域の輝度は、矩形411では背景が「80%白」であり、矩形内が「20%黒」とする。矩形412では、背景が「80%白」であり、矩形内が「50%灰」とする。矩形413では、背景が「50%灰」であり、矩形内が「20%黒」とする。そして、矩形414では、背景が「20%黒」であり、矩形内が「80%白」とする。この図に示される領域の輝度の組み合わせは、4通りである。白のレベルを80%としたのは、100%白では補正の余地がないためである。黒側も同様である。
ここで、VA液晶の「黒滲み」を補正対象として選択する場合は、図1に示した矩形411が含まれる左上の背景が「80%白」であり、矩形内が「20%黒」の部分を選択する。
図3に戻り、ここでは、図1に示したテスト信号の撮影画像の左上部分の領域、すなわち矩形411が含まれる領域を例にして説明する。
図3(a)は、x−yの2次元平面で表される画素の輝度の状態を示す。
座標(3,2)、(8,2)、(8,6)、(3,6)で囲まれる範囲の画素は、「20%黒」を示し、その周囲は「80%白」を示す映像信号が供給された場合の表示状態を示す。
この図に示されるように座標(9,2)から(9,6)までと、座標(3,7)から(8,7)までの画素は、「80%白」が表示されずに、隣接する「20%黒」からの滲みが発生する。
制御部37は、カメラ300がこの投射画像を撮像し、撮像して得られる撮影画像信号とテスト信号から伝達関数を求める。
以下のグラフには、図3(a)におけるy軸が4の位置に示される映像の輝度変化を時間軸に対応させて示す。
図3(a)は、x−yの2次元平面で表される画素の輝度の状態を示す。
座標(3,2)、(8,2)、(8,6)、(3,6)で囲まれる範囲の画素は、「20%黒」を示し、その周囲は「80%白」を示す映像信号が供給された場合の表示状態を示す。
この図に示されるように座標(9,2)から(9,6)までと、座標(3,7)から(8,7)までの画素は、「80%白」が表示されずに、隣接する「20%黒」からの滲みが発生する。
制御部37は、カメラ300がこの投射画像を撮像し、撮像して得られる撮影画像信号とテスト信号から伝達関数を求める。
以下のグラフには、図3(a)におけるy軸が4の位置に示される映像の輝度変化を時間軸に対応させて示す。
図3(b)は、プロジェクタ100に供給されるテスト信号を示す輝度変化を示す波形を示すグラフである。カメラ300で撮像された投射画像に基づいた撮影画像信号では、この図に示される波形に追従した輝度変化になることが望まれる特性になる。
図3(c)は、カメラ300の解像度が液晶パネルの解像度よりも充分高いときの撮像した投射画像に基づいた撮影画像信号から得られる輝度変化を示す模式グラフである。ここに示されるグラフは、現実に人間の視覚により知覚される投射画像の輝度変化に近い。
撮影映像処理部36は、カメラ300から供給される撮影画像信号を受け、供給された撮影画像信号からテスト用画像の調整対象部分を切り出し、テスト信号の該当部分と解像度を一致させる。撮影映像処理部36における解像度の変換には一般に知られた手法を用いる。またこのとき必要に応じて、撮影映像処理部36は、撮影画像の傾き等の補正を行う。
図3(c)は、カメラ300の解像度が液晶パネルの解像度よりも充分高いときの撮像した投射画像に基づいた撮影画像信号から得られる輝度変化を示す模式グラフである。ここに示されるグラフは、現実に人間の視覚により知覚される投射画像の輝度変化に近い。
撮影映像処理部36は、カメラ300から供給される撮影画像信号を受け、供給された撮影画像信号からテスト用画像の調整対象部分を切り出し、テスト信号の該当部分と解像度を一致させる。撮影映像処理部36における解像度の変換には一般に知られた手法を用いる。またこのとき必要に応じて、撮影映像処理部36は、撮影画像の傾き等の補正を行う。
カメラ300の撮影画像のテスト信号部分の解像度が、プロジェクタ100の液晶パネル20の解像度よりも充分高ければ、カメラ300の撮影画像(図1)からテスト信号の撮影された映像波形を作成するとこの図に示される波形が得られる。撮影画像のテスト信号部分の解像度は、少なくとも液晶パネル20の解像度の2倍以上あればよい(ここで、撮影画像部分の解像度は、カメラ300の撮像素子の解像度ではない)。あるべきテスト信号の波形は調整モードを選択した際に決定される。
撮影映像処理部36は、撮影映像信号からテスト信号領域を切り出し、解像度を一致させてから、テスト信号領域の中央部をさらに抜き出して伝達関数の産出用の出力信号として制御部37に供給する。図3(a)におけるy軸が4の位置に相当する波形の例が図3(d)である。階段状波形となる理由は、デジタルフィルタ部33のクロックに合わせているためである。
撮影映像処理部36は、撮影映像信号からテスト信号領域を切り出し、解像度を一致させてから、テスト信号領域の中央部をさらに抜き出して伝達関数の産出用の出力信号として制御部37に供給する。図3(a)におけるy軸が4の位置に相当する波形の例が図3(d)である。階段状波形となる理由は、デジタルフィルタ部33のクロックに合わせているためである。
制御部37は、入力信号が投射画像のもとになるテスト信号とし、カメラ300が投射画像を撮像して得られる撮影画像信号に基づいて撮影映像処理部36が変換した信号を出力信号とする入出力間の伝達関数を求める。制御部37は、求めた伝達関数の逆関数を演算し、逆の伝達関数を構成するようにデジタルフィルタ33に各タップ係数を送出する。
ここで、図3(c)で検出された波形に基づいて、入力された映像入力から、変調を行った液晶パネル20までの伝達関数の算定の一例を示す。
制御部37は、入力波形を図3(b)、出力波形を図4(d)として、2倍のクロック周波数における伝達関数を求める。次に、制御部37は、求めた伝達関数の逆関数を求め、当該逆関数を構成するようにデジタルフィルタ部33の各タップ係数を設定する。入力波形と出力波形から伝達関数を求める手法やその逆関数を求める手法は波形等化等の公知の手法を使用する。
制御部37は、入力波形を図3(b)、出力波形を図4(d)として、2倍のクロック周波数における伝達関数を求める。次に、制御部37は、求めた伝達関数の逆関数を求め、当該逆関数を構成するようにデジタルフィルタ部33の各タップ係数を設定する。入力波形と出力波形から伝達関数を求める手法やその逆関数を求める手法は波形等化等の公知の手法を使用する。
デジタルフィルタ部33から出力される出力波形は、図3(e)に示す実線の波形となる。DS部35は、デジタルフィルタ部33から出力される出力波形から元のサンプリングクロックに同期した時系列信号に戻すために、データを1つおきに間引いて、時間軸方向の情報量を1/2にするダウンサンプリング処理を行う。DS部35は、必要があればダウンサンプリング処理の前にローパス・フィルタ処理を実施してもよい。DS部35がダウンサンプリング処理した出力波形の例を図3(f)に示す。DS部35がダウンサンプリング処理した波形を液晶駆動部35へ供給することにより、横電界の影響を補正して駅像パネル20を駆動することができる。
図4は、TN液晶を適用し黒の領域の濃さが薄くなる現象を補正対象とする場合の模式図である。
図4(a)から図4(f)は、図3(a)から図5(f)に示した波形と同様の波形である。また、図4に示すTN液晶の場合にも、図3に示した処理の手順と同じ手順である。
TN液晶の場合は、図4(a)及び(c)に示されるように、黒の領域が狭くなってしまうため、黒領域の範囲を補正対象領域とするところがVA液晶の場合と異なる。
この図4(a)で影響を受ける画素は、座標(8,2)から(8,6)までと、座標(3,6)から(8,6)までの画素は、「20%黒」が表示されずに、隣接する「80%白」からの影響で光漏れが生じて黒の濃さが薄くなる。
図4(a)から図4(f)は、図3(a)から図5(f)に示した波形と同様の波形である。また、図4に示すTN液晶の場合にも、図3に示した処理の手順と同じ手順である。
TN液晶の場合は、図4(a)及び(c)に示されるように、黒の領域が狭くなってしまうため、黒領域の範囲を補正対象領域とするところがVA液晶の場合と異なる。
この図4(a)で影響を受ける画素は、座標(8,2)から(8,6)までと、座標(3,6)から(8,6)までの画素は、「20%黒」が表示されずに、隣接する「80%白」からの影響で光漏れが生じて黒の濃さが薄くなる。
なお、本実施形態に用いられるデジタルフィルタ部33は、水平垂直の2次元フィルタであることが望ましい。上記の説明は水平方向の処理についてのものであるが、これを垂直方向に適用することができることはいうまでもない。人間の視覚特性から水平方向のディスクリネーションの影響の方が大きいため、回路規模縮小のため、水平フィルタのみとすることも可能である。
以上に示した処理手順により、プロジェクタ100では、液晶パネル20の種類(液晶モード)によらず、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減することができ、良好な画質による映像表示が可能となる。
なお、本発明の実施形態におけるプロジェクタ100は、制御部37に含まれる伝達関数計算部37−1が、調整に用いるテスト信号に基づいたテスト用画像を投射して、投射されたテスト用画像を撮像したカメラ300から出力された撮影画像信号とテスト信号とに基づいて、映像信号が供給されてから、出力する光を前記映像信号に基づいて変調する光変調部までの伝達関数を算定する。フィルタ部38は、映像信号に対して伝達関数の逆特性の変換処理を行う。
これにより、プロジェクタ100は、投射されたテスト用画像を撮像したカメラ300から出力された撮影画像信号と、テスト信号とを用いて、映像信号が入力されてから、出力する光を映像信号に基づいて変調する液晶パネル20までの伝達関数を算定する。そして、映像信号に対して伝達関数の逆特性の変換処理を行って、出力する光を変調することができることから、液晶パネル20の種類によらず、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
これにより、プロジェクタ100は、投射されたテスト用画像を撮像したカメラ300から出力された撮影画像信号と、テスト信号とを用いて、映像信号が入力されてから、出力する光を映像信号に基づいて変調する液晶パネル20までの伝達関数を算定する。そして、映像信号に対して伝達関数の逆特性の変換処理を行って、出力する光を変調することができることから、液晶パネル20の種類によらず、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
また、本発明の実施形態におけるフィルタ部38は、映像信号に基づいて離散時間化された信号を、離散時間化した周波数の逓倍の周波数にしたがって補間し、伝達関数の逆特性の演算を逓倍の周波数にしたがった演算周期で演算して、離散処理化した周波数の周期に間引いて信号を出力する。
これにより、フィルタ部38は、演算処理を離散時間化された周波数の逓倍の周波数に従った演算処理を行うことにより、時間軸の密度を高めた演算処理を行って、映像信号を補正することによってディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
これにより、フィルタ部38は、演算処理を離散時間化された周波数の逓倍の周波数に従った演算処理を行うことにより、時間軸の密度を高めた演算処理を行って、映像信号を補正することによってディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
また、本発明の実施形態におけるフィルタ部38は、液晶パネル20がVA液晶パネルである場合には、撮影画像信号が、黒から白に変化する領域で輝度を高めるように信号を変換する処理をする。
これにより、液晶パネル20が、VA液晶パネルの場合でも、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
これにより、液晶パネル20が、VA液晶パネルの場合でも、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
また、本発明の実施形態におけるフィルタ部38は、液晶パネル20がTN液晶パネルである場合には、撮影画像信号が、黒から白に変化する領域で輝度を低めるように信号を変換する処理をする。
これにより、液晶パネル20が、TN液晶パネルでもディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
これにより、液晶パネル20が、TN液晶パネルでもディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
また、本発明の実施形態におけるプロジェクタ100は、投射されたテスト用画像を撮像し撮影画像信号を出力するカメラ300をさらに備える。制御部37は、カメラ300から供給される撮影画像信号に基づいて伝達関数を算定する。
これにより、外部に接続するカメラなどの機器を必要とせずに、プロジェクタ100は、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
これにより、外部に接続するカメラなどの機器を必要とせずに、プロジェクタ100は、ディスクリネーションによる黒滲みや光漏れ等の表示映像品質の低下を低減し、良好な画質による映像表示を可能とすることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。プロジェクタ100には、カメラ300を内蔵せず、独立したカメラをプロジェクタ100に接続してもよい。カメラ300は、撮像画像信号をデジタル信号として出力するものであってもよい。撮影映像処理部36では、撮像画像信号、テスト信号と同期させるためにタイミング調整が行われることとしてもよい。
また、テスト信号は、予め作成した所定の信号を外部からプロジェクタ100に供給してもよいし、映像信号処理部31で発生させてもよい。
また、本実施形態のように伝達関数によって特性を示すことができるほかに、状態方程式で示すことも可能である。制御部37は、導かれた伝達関数に基づいて、その逆の特性を示す逆関数を算定する。
また、カメラ300をプロジェクタ100に内蔵し、さらに、テスト信号を発生させるテスト信号発生回路を映像信号処理部31に内蔵することにより、同様にプロジェクタ100のディスクリネーションの補正を行うことができる。そのような構成では、プロジェクタ100の外部に接続する機器を必要としないことから、操作者の要求に応じて、必要に応じていつでもディスクリネーションの補正を行うことができる。また、特殊な技量を要した調整作業を必要とすることなく、プロジェクタ100は、液晶パネル20の特性の経年変化を、その都度必要に応じて補正することができる。
また、テスト信号は、予め作成した所定の信号を外部からプロジェクタ100に供給してもよいし、映像信号処理部31で発生させてもよい。
また、本実施形態のように伝達関数によって特性を示すことができるほかに、状態方程式で示すことも可能である。制御部37は、導かれた伝達関数に基づいて、その逆の特性を示す逆関数を算定する。
また、カメラ300をプロジェクタ100に内蔵し、さらに、テスト信号を発生させるテスト信号発生回路を映像信号処理部31に内蔵することにより、同様にプロジェクタ100のディスクリネーションの補正を行うことができる。そのような構成では、プロジェクタ100の外部に接続する機器を必要としないことから、操作者の要求に応じて、必要に応じていつでもディスクリネーションの補正を行うことができる。また、特殊な技量を要した調整作業を必要とすることなく、プロジェクタ100は、液晶パネル20の特性の経年変化を、その都度必要に応じて補正することができる。
上述のプロジェクタ100は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した絞り位置制御の処理過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
100 プロジェクタ
20 液晶パネル(光変調部)
38 フィルタ部
37 制御部
37−1 伝達関数計算部(伝達関数計算手段)
300 カメラ
20 液晶パネル(光変調部)
38 フィルタ部
37 制御部
37−1 伝達関数計算部(伝達関数計算手段)
300 カメラ
Claims (7)
- 調整に用いるテスト信号に基づいたテスト用画像を投射して、前記投射されたテスト用画像を撮像したカメラから出力された撮影画像信号と前記テスト信号とに基づいて、映像信号が当該映像信号の制御を行う映像信号処理部に供給されてから、出力する光を前記映像信号に基づいて変調する光変調部までの伝達関数を算定する伝達関数計算手段を含む映像制御部と、
前記映像信号に対して前記伝達関数の逆特性の変換処理を行うフィルタ部と、
を備えることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記フィルタ部は、
前記映像信号に基づいて離散時間化された信号を、前記離散時間化した周波数の逓倍の周波数にしたがって補間し、補間された前記離散時間化された信号に対して前記伝達関数の逆特性の演算を前記逓倍の周波数にしたがった演算周期で演算して、当該演算出力を前記離散時間化した周波数の周期に間引いて信号を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 前記フィルタ部は、
前記光変調部がVA液晶パネルである場合には、前記撮影画像信号が、黒から白に変化する領域で輝度を高めるように前記映像信号を変換する処理をする
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。 - 前記フィルタ部は、
前記光変調部がTN液晶パネルである場合には、前記撮影画像信号が、黒から白に変化する領域で輝度を低めるように前記映像信号を変換する処理をする
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。 - 前記投射されたテスト用画像を撮像し前記撮影画像信号を出力するカメラと、
をさらに備え、
前記映像制御部は、
前記カメラから供給される撮影画像信号に基づいて前記伝達関数を算定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の液晶表示装置。 - 調整に用いるテスト信号に基づいたテスト用画像を投射して、前記投射されたテスト用画像を撮像したカメラから出力された撮影画像信号と前記テスト信号とに基づいて、映像信号が当該映像信号の制御を行う映像信号処理部に供給されてから、出力する光を前記映像信号に基づいて変調するまでの伝達関数を算定するステップと、
前記映像信号に対して前記伝達関数の逆特性の変換処理を行うステップと、
を含む液晶表示処理をコンピュータに実行させるプログラム。 - 映像制御部が、調整に用いるテスト信号に基づいたテスト用画像を投射して、前記投射されたテスト用画像を撮像したカメラから出力された撮影画像信号と前記テスト信号とに基づいて、映像信号が当該映像信号の制御を行う映像信号処理部に供給されてから、出力する光を前記映像信号に基づいて変調するまでの伝達関数を算定する過程と、
フィルタ部が、前記映像信号に対して前記伝達関数の逆特性の変換処理を行う過程と、
を含んで構成される液晶表示装置の調整方法。
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