JP5277747B2 - 燃料電池の電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池などの直流電力を商用周波数の交流電力に変換して系統に電力を注入する電力変換装置のうち、大電流回路を有する電力変換装置に関する。
従来、1kWクラスの燃料電池の直流電力を交流電力に変換する際に、従来の燃料電池の定格出力は電圧が約40Vであったため、電力変換装置に使用される電力変換装置の銅箔パターンは厚さ70μm以下のものであっても、パターン表面の温度上昇を所定値以下に抑えることができ長期間、信頼性の高いものであった。従来、燃料電池用に接続される電力変換装置について概略を説明する。
図15は、フルブリッジ回路からなるコンバータを含む電力変換装置の構成を示す回路図、図16は、電力変換装置のプリント基板の実装構成を示す上面図、図17はプリント基板に部品が実装された部分を示す部分断面図である。
図15において、燃料電池1の正負の出力間に平滑コンデンサ2を介してコンバータ3が接続されている。コンバータ3は、4個の素子Q1、Q2、Q3、Q4からなるスイッチング素子4のフルブリッジ回路で構成されている。
図16のスイッチング素子4の点線内には8個のスイッチング素子を図示しているが、Q1、Q2、Q3、Q4をそれぞれ2個並列接続した場合である。フルブリッジ回路に制御回路(図示しない)からのドライブ信号にてコンバータ3を動作させることで、高周波電力に変換し昇圧トランス5に供給する。
燃料電池1は1kWクラスの直流電力を発生し、スタックのセル枚数に比例した電圧を出力するため、図15の太線で示す回路パターンにはスタックのセル枚数に反比例した大電流が流れる。昇圧トランス5により2次側には約400Vの電圧を出力する。図16において、燃料電池1は、基板11に設けられた基板端子10に、ケーブル9により接続される。
基板端子10は基板11内の銅導電体により、図15の平滑コンデンサ2(図2には図示していない)と接続され、続いてコンバータ3を構成しているスイッチング素子4に接続されている。
スイッチング素子4で構成されるコンバータ3の出力は、昇圧トランス5の一次側に基板11内の銅導電体により接続される。
なお、昇圧トランス5の二次側には整流・平滑回路6が接続され、インバータ7を介して系統8につながる。また、基板11にはスイッチング素子4などの放熱を行うヒートシンク12が設けられているとともに、放熱効果を高めるファン13が設けられている。
図15に示すフルブリッジ回路において太線で表されている昇圧トランス5の1次側主回路配線は、1kWクラスの直流電力を発生する燃料電池の出力電圧が約40Vであり、昇圧トランス5の2次側は、約400Vに昇圧される。
図16では基板11における大電流パターン領域15の点線内に該当パターンが形成されており、図17のパターン14に示すように、基板11の全領域にわたり、銅導電体厚さ70μmのパターンからなるプリント基板を用いている。
プリント基板としては、銅導電体厚さ35μmのものが通常よく使用されているが、配線抵抗による損失を低減するために銅導電体厚さ70μmのパターンを使用している。銅導電体厚さ70μmのパターンは、昇圧トランス5の2次側回路以降の電流値は数アンペア程度であるため、特に必要ではないが、銅導電体厚さ70μmのパターンのプリント基板も比較的よく使用されているものであるため、基板11の全領域にわたり、銅導電体厚さ70μmのパターンからなるプリント基板を用いている。
しかしながら燃料電池システムとして広く普及するためにはコストダウンが必須であり、中でも燃料電池システムを構成する主要要素である燃料電池のコストダウンが有効である。その方法の一つとして、燃料電池を構成しているセル枚数を減らす方法がある。
セル枚数を減らしていくと、定格電圧はセル枚数に比例して低くなるが、電流はセル枚数に反比例して大きくなる。このため、プリント基板の銅導電体厚さが従来のままでは、電流の2乗に比例するジュール熱により、パターン表面の温度上昇が大きくなることから劣化が加速度的に進み、信頼性の低下を招くこととなる。
従って、プリント基板のサイズを大きくすることなく、銅導電体回路パターンの抵抗値を低減させることが必要となる。この種の電力変換装置としては、例えば太陽電池の直流出力電圧を所定電圧まで昇圧し、インバータにより交流に変換された後、系統に接続されるものがあるが、太陽電池の直列数を少なくしても高い昇圧比により動作するコンバータから構成される電力変換装置があった(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1で示されている図2のプッシュプル回路(本明細書では図示しない)とは異なるが、本願の図15に示すフルブリッジ回路が前記プッシュプル回路に相当し、図15の太線で表されている電圧、電流を扱う1次側主回路配線を、バスバーを用いてプリント基板に電気的および機械的に接続することで回路を構成し、電力変換装置における配線抵抗による損失を低減している。
なお、バスバーとプリント配線基板との接続方法は、はんだ付け以外に溶接やネジによる接続でもよい。
特開2004−336945号公報
しかしながら前記従来の構成では、コストダウンに有効な燃料電池のセル枚数低減に伴う、直流出力の低電圧化、つまり電力変換装置への入力電流の大電流化に対応するにあたり、バスバーを用いると部品点数が増加し、バスバー自体の加工が別途必要となり、立体的なものづくりになることでの工数増加などでコストアップの要因となる。
また電力変換装置のプリント基板へ機械的に接続する必要があるため、プリント基板の回路パターン設計自由度の減少、およびプリント基板の振動に伴うバスバーとプリント基板接続部での信頼性の低下が懸念される。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、機械的接続が不要で、信頼性の高い燃料電池用電力変換装置の電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池の電力変換装置は、燃料電池からの直流電力を商用系統に連系する電力変換装置において、燃料電池と接続する基板端子と、その基板端子を介して前記燃料電池に並列接続されるコンデンサと、そのコンデンサに並列に接続され、2個のスイッチング素子を直列接続したアームが2個からなるフルブリッジ構成のコンバータと、そのコンバータ出力に接続される高周波トランスと、その高周波トランスの2次側出力に接続される整流・平滑回路と、その整流・平滑回路で出力される直流電力を商用周波で電力制御するインバータと、前記コンバータおよび前記インバータを制御する制御回路と、を備え、前記高周波トランスの1次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定されず引き出し線形状とし、前記高周波トランスの2次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定され、前記プリント基板の銅導電体に直接接続される構成とし、前記基板端子から前記高周波トランスの1次側入力までのプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成し、前記高周波トランスの2次側から、前記整流・平滑回路を経て、前記インバータまでのプリント基板実装箇所は、厚さ70μm以下の銅導電体にて回路を形成するものである。
本発明の燃料電池の電力変換装置は、上記構成により、大電流が流れる配線パターンにバスバー等の機械的接続を要する部品を別途用意することが不要となり、信頼性の高い電力変換装置を提供することができ、コストダウンに有効な燃料電池のセル枚数低減に伴う、直流出力の低電圧化に対応した燃料電池の電力変換装置とすることができる。
第1の発明は、燃料電池からの直流電力を商用系統に連系する電力変換装置において、燃料電池と接続する基板端子と、基板端子を介して燃料電池に並列接続されるコンデンサと、コンデンサに並列に接続され、2個のスイッチング素子を直列接続したアームが2個からなるフルブリッジ構成のコンバータと、コンバータ出力に接続される高周波トランスと、高周波トランスの2次側出力に接続される整流・平滑回路と、整流・平滑回路で出力される直流電力を商用周波で電力制御するインバータと、コンバータおよびインバータを制御する制御回路からなり、燃料電池と接続する基板端子から高周波トランスの1次側入力までのプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅箔パターンにて回路を形成した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、同一プリント基板内にて、燃料電池と接続する基板端子から高周波トランスの1次側入力までのプリント基板実装箇所は、厚さ70μmを超える銅箔パターンにて回路を形成し、前記高周波トランスの2次側から、整流・平滑回路を経て、整流・平滑回路で出力される直流電力を商用周波で電力制御するインバータまでのプリント基板実装箇所は、厚さ70μm以下の銅箔パターンにて回路を形成した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第3の発明は、特に第2の発明において、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成したプリント基板と、厚さ70μm以下の銅導電体にて回路を形成したるプリント基板を同一の基板で形成した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第4の発明は、特に第2の発明において、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成したプリント基板と、厚さ70μm以下の銅導電体にて回路を形成したるプリント基板を別個の基板で形成した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、高周波トランスの1次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定されず引き出し線形状とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、高周波トランスの2次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定され、プリント基板の銅導電体に直接接続される構成とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第7の発明は、第1〜6のいずれか1つの発明において、厚さ70μmを超える銅導電体にて形成した回路箇所を冷却風の風下に配置する構成とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第8の発明は、第1〜3、5および6のいずれか1つの発明において、厚さ70μmを超える銅導電体にて形成した回路箇所を重力方向の最上位に配置する構成とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明において、銅導電体が複数層積層された多層基板からなる燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第10の発明は、特に、第9の発明において、燃料電池と接続する基板端子から高周波トランスの1次側入力までの銅導電体を、最外層に設ける構成とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第11の発明は、特に、第10の発明において、燃料電池と接続する基板端子から高周波トランスの1次側入力までの銅導電体を、最外層と同一形状のパターンを内層にも設ける構成とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
第12の発明は、第10または11の発明において、燃料電池と接続する基板端子から高周波トランスの1次側入力までの銅導電体を、最外層と同一形状のパターンを内層にも設け、複数のビアで接続する構成とした燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態は請求項1に係わる。図1〜図4を参照して、本発明に係わる実施の形態1について説明する。
図1において、燃料電池20の正負の出力間に平滑コンデンサ21を介してコンバータ22が接続されている。コンバータ22は、4個の素子Q1、Q2、Q3、Q4からなるスイッチング素子23のフルブリッジ回路で構成されている。
フルブリッジ回路に大電流を流すために4個の素子Q1、Q2、Q3、Q4をそれぞれ複数個並列接続してもよい。図2のスイッチング素子23の点線内には8個のスイッチング素子を図示しているが、Q1、Q2、Q3、Q4をそれぞれ2個並列接続した場合である。フルブリッジ回路に制御回路(図示しない)からのドライブ信号にてコンバータ22を動作させることで、高周波電力に変換し昇圧トランス24に供給する。
燃料電池20は1kWクラスの直流電力を発生し、スタックのセル枚数に比例した電圧を出力するため、図1の太線で示す回路パターンにはスタックのセル枚数に反比例した大電流が流れる。昇圧トランス24により2次側には約400Vの電圧を出力する。図2において、燃料電池20は、プリント基板31に設けられた基板端子33に、ケーブル32により接続される。
基板端子33はプリント基板31内の銅導電体により、図1の平滑コンデンサ21(図2には図示していない)と接続され、続いてコンバータ22を構成しているスイッチング素子23に接続されている。
スイッチング素子23で構成されるコンバータ22の出力は、昇圧トランス24の一次側にプリント基板31内の銅導電体により接続される。コンバータ22の出力と、昇圧トランス24の一次側との接続は、基板の銅導電体のみならず、昇圧トランス24の一次巻線をリード形状に引き出したリード線として接続してもよい。
なお、昇圧トランス24の二次側には整流・平滑回路25が接続され、インバータ26を介して系統27につながる。また、プリント基板31にはスイッチング素子23などの放熱を行うヒートシンク34が設けられているとともに、放熱効果を高めるファン35が設けられている。
すなわち、図3に示す大電流パターン領域41に図1の太線で示す銅箔回路パターンが設けられ、スタックのセル枚数に反比例した大電流が流れる。図4に図3に示すプリント基板のA−B断面図およびC−D断面図を示す。
第1のパターン51のみがスタックのセル枚数に反比例した大電流が流れ、銅導電体の厚さは約300μm(パターン幅は20mm程度)としたときのパターン表面の温度上昇度と、銅導電体の厚さが約70μm(パターン幅は20mm程度)でスタックのセル枚数が2倍になり、燃料電池スタックの出力電流が半分であったときのパターン表面の温度上昇度と同等レベルに抑えることが可能となる。
図4では、第2のパターン52、第3のパターン53および第4のパターン54では流れる電流値が10A以下であるためパターンの銅箔厚さは300μmも必要としないが、図3に示すようにプリント基板31は1枚で形成されているため、全てのパターンの銅箔厚さを約300μmとしている。
従って、大電流が流れるプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成することで、バスバー等の機械的接続を要する部品を別途用意することが不要となり、信頼性の高い電力変換装置を提供することができる。コストダウンに有効な燃料電池のセル枚数低減に伴う、直流出力の低電圧化に対応した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態は請求項2〜4に係わる。図5〜図7を参照して、本発明に係わる実施の形態2について説明する。以下の説明では上記実施形態と同様の部分においては説明を省略し、本実施形態の特徴的な部分を中心に説明する。本実施の形態2と実施の形態1との相違点は、プリント基板の銅導電体の厚さを、パターンに流れる電流値に応じて異なる構成としている点である。
図5において、大電流パターン領域41内に設けた第5のパターン61の銅箔厚さを約300μmとしている。第6のパターン62、第7のパターン63および第8のパターン64は、銅箔厚さを約70μmとしている。
いずれのパターンも、同一プリント基板31に流れる電流値に応じた銅箔厚さとなるよう形成することにより、設計に自由度が向上する。本発明には小信号を扱う制御電力変換装置を図示していないが、同一プリント基板に銅箔厚さ35μm、あるいは18μmの回路パターンも形成することができるので、電力ラインの大電流回路と信号ラインの小電流回路とが同一基板に実装できるため、電力変換装置の小型化や実装工程の省力化に伴うコストダウンを図ることが可能となる。
図6において、プリント基板を第1の基板71および第2の基板72に分割し、それに伴いヒートシンクも第1のヒートシンク73および第2のヒートシンク74に分割している。図7に、第1の基板71のA−B断面図、および第2の基板72のC−D断面図を示す。
第1の基板71に設けた第9のパターン81および第10のパターン82の銅箔厚さを約300μmとし、第11のパターン83および第12のパターン84の銅箔厚さを約70μmとしている。
パターンの銅箔厚さ応じて、複数の別個の基板で構成することで、電力変換装置でのプリント基板レイアウトの設計自由度が向上する。複数の電力変換装置に個別化することで基板が小型になるため、はんだ実装時にプリント基板が加熱されることに伴う、基板の反りが抑制される。また同一基板で銅箔厚さが均一であるため、はんだ実装時において、はんだの基板への接合性のバラツキが抑えられるため、はんだ接合性の信頼性向上が図れる。
また、大電流が流れるプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成することで、バスバー等の機械的接続を要する部品を別途用意することが不要となり、信頼性の高い電力変換装置を提供することができる。
コストダウンに有効な燃料電池のセル枚数低減に伴う、直流出力の低電圧化に対応した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は請求項5または6に係わる。図8を参照して、本発明に係わる実施の形態3について説明する。以下の説明では上記実施の形態1または2と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態3の特徴的な部分を中心に説明する。本実施の形態3と実施の形態1または2との相違点は、高周波トランスとプリント基板の銅導電体との接合について規定している点である。
図8において、昇圧トランス24の1次側巻線は数10アンペアの高周波大電流が流れるため、一本ごとにエナメルで絶縁被服を施された銅線を複数本束ねて撚り合わせた銅線(リッツ線)構成され仕上がり外径が約5mmとなる。
このため高周波トランスボビンの他のピンと同時にプリント基板に挿入して半田実装する場合は、トランスボビンの樹脂成型を個別に実施する必要があるが、著しく汎用性を損なってしまう。
このリッツ線からなる1次巻線85を図8に示すように、高周波トランスのボビンに固定せず引き出し線形状とし、その先端部分をプリント基板の70μmを超える銅導電体である第13のパターン86に直接接続する構成としている。
また高周波トランスの2次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定され、その先端部分をプリント基板の70μm以下の銅導電体である第14のパターン87に直接接続される構成としている。
1次巻線85が引き出し形状のリード線のため、第13のパターンからなるプリント基板と、第14のパターンからなるプリント基板を別個の基板とすることができ、設計の自由度が大幅に向上する燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態は請求項7または8に係わる。図9または図10を参照して、本発明に係わる実施の形態4について説明する。
以下の説明では上記実施の形態1〜3と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態4の特徴的な部分を中心に説明する。本実施の形態4と実施の形態1〜3との相違点は、大電流パターン領域の配置を規定している点である。
図9は、大電流パターン領域89と冷却ファン35の実装構成を示す上面図である。
プリント基板の銅導電体厚さが70μm以下の従来のままでは、電流の2乗に比例するジュール熱により、大電流パターン領域89でのパターン表面の温度上昇が大きくなることからパターン自体の劣化が加速度的に進み、信頼性の低下を招くこととなる。
またこのことにより周辺部品が加熱されるため、部品自体の信頼性の低下も同時に招くこととなる。このため発熱を抑制するためには、銅導電体回路パターンの抵抗値を低減させるか、冷却ファン35に近づけて実装することが必要となる。
しかしながら、冷却ファン35に近づけて実装すると燃料電池20から大電流パターン領域89へ接続されるケーブル32が長く引き伸ばされるため、ケーブル32での損失が増大してしまう。このため大電流パターン領域89は燃料電池20と極力近く配置することが望ましい。
従って、大電流パターン領域89の銅導電体回路パターンの抵抗値を低減させる、すなわち銅導電体厚さを、70μmを超える構成することが必要となる。このとき冷却ファン35の風下に配置することになるため、大電流パターン領域89から発生する熱で、周辺部品を加熱することもなく、プリント基板、実装部品ともに信頼性を確保できる燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
図10は、厚さ70μmを超える銅導電体にて形成した大電流パターン領域89を重力方向の最上位に配置した燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す部分断面図である。図9での説明と同様の効果が得られる。
この場合、自然風のドラフト力が働くため、冷却ファン35を必ずしも必要としないため、機構部品が不要となることから信頼性を確保できる燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態は請求項9〜12に係わる。図11〜図14を参照して、本発明に係わる実施の形態5について説明する。
以下の説明では上記実施の形態1〜4と同様の部分においては説明を省略し、本実施の形態5の特徴的な部分を中心に説明する。本実施の形態5と実施の形態1〜4との相違点は、プリント基板を複数の銅導電体を積層した多層基板としている点である。
図11は、プリント基板31のA−B断面図である。第15のパターン91は、銅箔厚さを約300μm、第16のパターン92は銅箔厚さを約70μmとしている。多層基板を用いることにより、パターンレイアウト密度が向上するためプリント基板の小型化を図ることができる。
図12〜図14に示すが、同一形状のパターンを複数設けて、並列接続することでパターンの断面積を大きくすることができるため、より多くの電流を流すことが可能となる。所定の電流を流し、パターン温度を所定の値以下に抑えるためには、パターン構成が1層のみの場合に対して、2層を並列接続した場合、1層あたりの銅箔厚さは約1/2でよく、3層を並列接続した場合では、1層あたりの銅箔厚さは約1/3でよい。
図12に2層を並列接続した場合を示し、図13および図14に3層を並列接続した場合を示す。図12は多層基板での外層(部品面および、はんだ面)を、大電流を流すパターン(第17のパターン101)とした場合であり、外層に大電流を流す構成とすることでパターンでの発熱をプリント基板外へ有効に放熱することができる。なお、銅箔厚さを約70μmの第18のパターン102も形成されている。
図13は、多層基板の外層だけでなく内層も大電流パターンとして設け並列接続する(第19のパターン201)ことで、1層あたりの銅箔厚さを低減できるため、はんだ実装時のパターン部での熱拡散に伴う、はんだ温度低下を抑制することができるため、はんだ接合性の信頼性向上が図れる。なお、銅箔厚さを約70μmの第20のパターン202も形成されている。
図14は、多層基板の部品リード部のスルーホールだけでなく、各層を電気的に接合しパターンを形成するビア301を多数設けることで、大電流を流すパターンを並列接続する際のさらなるパターン断面積の増加を図ることができるので、パターンでの抵抗による損失を低減することができる。
従って、大電流が流れるプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成することで、バスバー等の機械的接続を要する部品を別途用意することが不要となり、信頼性の高い電力変換装置を提供することができる。
コストダウンに有効な燃料電池のセル枚数低減に伴う、直流出力の低電圧化に対応した燃料電池の電力変換装置を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる燃料電池の電力変換装置は、電力変換装置の内、大電流が流れるプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成することで、バスバー等の機械的接続を要する部品を別途用意することが不要となり、信頼性の高い電力変換装置を提供することができる。
コストダウンに有効な燃料電池のセル枚数低減に伴う、直流出力の低電圧化に対応した燃料電池の電力変換装置を実現することができることから、燃料電池以外の、低電圧かつ大電流出力である直流電源の電力変換装置にも適用できる。
本発明の実施の形態1における燃料電池の電力変換装置の回路図 同燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す上面図 同燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す上面図 同燃料電池の電力変換装置の部分断面図 本発明の実施の形態2における燃料電池の電力変換装置の部分断面図 同燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す上面図 同燃料電池の電力変換装置の部分断面図 本発明の実施の形態3における燃料電池の電力変換装置の部分断面図 本発明の実施の形態4における燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す上面図 同燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す部分断面図 本発明の実施の形態5における燃料電池の電力変換装置の部分断面図 同燃料電池の電力変換装置の部分断面図 同燃料電池の電力変換装置の部分断面図 同燃料電池の電力変換装置の部分断面図 従来の燃料電池の電力変換装置の回路図 従来の燃料電池の電力変換装置の実装構成を示す上面図 従来の燃料電池の電力変換装置の部分断面図
符号の説明
1 燃料電池
2 平滑コンデンサ
3 コンバータ
4 スイッチング素子
5 昇圧トランス
6 整流・平滑回路
7 インバータ
8 系統
9 ケーブル
10 基板端子
11 基板
12 ヒートシンク
13 ファン
14 パターン
15 大電流パターン領域
20 燃料電池
21 平滑コンデンサ
22 コンバータ
23 スイッチング素子
24 昇圧トランス
25 整流・平滑回路
26 インバータ
27 系統
31 プリント基板
32 ケーブル
33 基板端子
34 ヒートシンク
35 ファン
41 大電流パターン領域
51 第1のパターン
52 第2のパターン
53 第3のパターン
54 第4のパターン
61 第5のパターン
62 第6のパターン
63 第7のパターン
64 第8のパターン
71 第1の基板
72 第2の基板
73 第1のヒートシンク
74 第2のヒートシンク
81 第9のパターン
82 第10のパターン
83 第11のパターン
84 第12のパターン
85 1次巻線
86 第13のパターン
87 第14のパターン
89 大電流パターン領域
91 第15のパターン
92 第16のパターン
101 第17のパターン
102 第18のパターン
201 第19のパターン
202 第20のパターン
301 ビア

Claims (9)

  1. 燃料電池からの直流電力を商用系統に連系する電力変換装置において、燃料電池と接続する基板端子と、その基板端子を介して前記燃料電池に並列接続されるコンデンサと、そのコンデンサに並列に接続され、2個のスイッチング素子を直列接続したアームが2個からなるフルブリッジ構成のコンバータと、そのコンバータ出力に接続される高周波トランスと、その高周波トランスの2次側出力に接続される整流・平滑回路と、その整流・平滑回路で出力される直流電力を商用周波で電力制御するインバータと、前記コンバータおよび前記インバータを制御する制御回路と、を備え、
    前記高周波トランスの1次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定されず引き出し線形状とし、
    前記高周波トランスの2次側巻線の先端部分は、前記高周波トランスのボビンに固定され、前記プリント基板の銅導電体に直接接続される構成とし、
    前記基板端子から前記高周波トランスの1次側入力までのプリント基板実装箇所を、厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成し
    前記高周波トランスの2次側から、前記整流・平滑回路を経て、前記インバータまでのプリント基板実装箇所は、厚さ70μm以下の銅導電体にて回路を形成した、
    燃料電池の電力変換装置。
  2. 前記厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成したプリント基板と、前記厚さ70μm以下の銅導電体にて回路を形成したプリント基板を同一の基板で形成した請求項記載の燃料電池の電力変換装置。
  3. 前記厚さ70μmを超える銅導電体にて回路を形成したプリント基板と、前記厚さ70μm以下の銅導電体にて回路を形成したプリント基板を別個の基板で形成した請求項記載の燃料電池の電力変換装置。
  4. 前記厚さ70μmを超える銅導電体にて形成した回路箇所を冷却風の風下に配置する構成とした請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池の電力変換装置。
  5. 前記厚さ70μmを超える銅導電体にて形成した回路箇所を重力方向の最上位に配置する構成とした請求項1又は2に記載の燃料電池の電力変換装置。
  6. 銅導電体が複数層積層された多層基板からなる請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池の電力変換装置。
  7. 前記基板端子から前記高周波トランスの1次側入力までの銅導電体を、最外層に設ける構成とした請求項に記載の燃料電池の電力変換装置。
  8. 前記基板端子から前記高周波トランスの1次側入力までの銅導電体を、最外層と同一形状のパターンを内層にも設ける構成とした請求項に記載の燃料電池の電力変換装置。
  9. 前記基板端子から前記高周波トランスの1次側入力までの銅導電体を、最外層と同一形状のパターンを内層にも設け、複数のビアで接続する構成とした請求項またはに記載の燃料電池の電力変換装置。
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