JP5277598B2 - セメント製造工程を用いたアスベスト含有物の無害化処理方法およびセメントの製造方法 - Google Patents

セメント製造工程を用いたアスベスト含有物の無害化処理方法およびセメントの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、セメント製造工程を利用して、アスベストを含む廃棄物等を無害化処理するためのアスベスト含有物の処理方法およびこの処理方法を利用したセメントの製造方法に関するものである。
アスベスト(石綿)は、天然に生成された鉱物繊維であり、化学的安定性を有するとともに、耐熱性や強度に優れることから、その特性を利用して、これまで耐火被覆材、断熱材、吸音材等として、建築物の壁、天井、床、空調設備等に広く使用されていた。
ところが、近年このアスベストは、化学的な毒性はないものの、その結晶構造が針状であるために、人が吸い込んだ場合に、肺の組織に刺さって排出されずに蓄積し、長期間の潜伏を経て重大な疾病を招来することが指摘されている。
そこで、現在では、多くの建築物等において、飛散のおそれがある壁や天井等に吹き付けられたアスベストや保温材として使用されていたアスベストを除去または撤去する対策が採られており、この結果多量のアスベストが廃棄物として発生している。
ちなみに、この種の飛散のおそれがあるアスベスト廃棄物については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」において特別管理産業廃棄物に指定され、その排出から収集・運搬・処分までの処理基準が定められている。
そして、上記収集・運搬に係る処理基準においては、アスベスト等をプラスチック等の容器に収納するとともに、破損などにより飛散させないように慎重に取り扱うことや、運搬車両の荷台に覆いを掛けるなどの飛散防止対策を講じることが義務づけられている。また、上記処分に係る処理基準としては、プラスチック袋や容器等の耐水性の材料で二重に梱包するか、または十分な量のセメント等によって固形化したうえで所定の場所に直接埋め立て処分を行う方法や、溶融設備を用いて十分に溶融処理することにより無害化したうえで、普通の産業廃棄物として処理することが定められている。
このようなアスベストの処分方法のうち、前者の直接埋め立て処分する方法にあっては、大量のセメントが必要になるとともに、今後想定される排出量に対して、早期の埋め立て地の枯渇が懸念されている。また、後者の溶融設備における中間処理による無害化処分の方法にあっては、溶融温度によっては、アスベストを完全に無害化することが難しいという問題点があった。
そこで、下記特許文献1においては、アスベストとフロン分解無害化処理によって生成されたフロン分解物とを混合又は混練し、次いで当該混合物を低温加熱処理して成るアスベストの無害化処理方法が提案されている。
そして、上記従来の無害化処理方法によれば、フロン無害化処理によって生成されるフッ化カルシウムを融解剤として利用することにより、600℃以下の加熱温度によってもアスベストを分解することができ、低エネルギーでアスベストを無害化処理することができる、とされている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されているように、上記アスベストの無害化処理方法にあっては、別途、フロン分解無害化装置を用いて、放電によって空気をプラズマ化して超高温(約10、000℃)のアークを発生させ、そこにフロン〔例えば、フロン12(CCl22)〕と水蒸気(H2O)とを送り込んで分解処理する必要があり、大量のアスベスト廃棄物を処理するには、工程や設備が複雑化するとともに、処理費用の高騰化を招くという問題点があった。
特開2005−168632号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、セメント製造に用いられるロータリーキルンを用いて、容易かつ確実にアスベスト含有物を無害化処理することができるとともに、無害化された固形分をセメント原料の一部として有効活用することが可能になるセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法およびこの処理方法を利用したセメントの製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、セメント原料を、窯前側に設けられた加熱手段によって内部が高温雰囲気に保持されたロータリーキルンの窯尻側から供給して、上記窯前側に送りつつ焼成するセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法であって、アスベスト含有物に、上記ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて撹拌手段によって撹拌・混合し、得られた混合物に、フッ化カルシウムおよびリン酸イオンを含むフッ化物汚泥を加えて再び上記ロータリーキルンの上記窯尻部分またはその上流側に戻すことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、セメント原料を、窯前側に設けられた加熱手段によって内部が高温雰囲気に保持されたロータリーキルンの窯尻側から供給して、上記窯前側に送りつつ焼成するセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法であって、アスベスト含有物に、上記ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて撹拌手段によって撹拌・混合しつつ、上記撹拌手段の内部に、換気用気体を供給するとともに、当該内部の気体を上記ロータリーキルンの窯前側から燃焼用空気の一部として供給し、上記攪拌・混合により得られた混合物を再び上記ロータリーキルンの上記窯尻部分またはその上流側に戻すことを特徴とするものである。
ここで、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記アスベスト含有物を粉砕手段によって粉砕した後に、上記セメント原料を加えて撹拌・混合することを特徴とするものである。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、上記粉砕手段の内部に、換気用気体を供給するとともに、当該内部の気体を上記ロータリーキルンの窯前側から燃焼用空気の一部として供給することを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、上記撹拌・混合する際に、加熱手段によって上記混合物を加熱することを特徴とするものである。
なお、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、窯尻部分とは、ロータリーキルンの窯尻側において当該ロータリーキルンを回転自在に支持する窯尻のケーシングおよびロータリーキルンの上流側に設けられてセメント原料を予熱するプレヒータから上記ケーシングに至る移送管、並びに上記ロータリーキルンの前段に仮焼炉を有している場合には、この仮焼炉を含む部分を総称す
さらにまた、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載のセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法を利用したセメントの製造方法であって、上記アスベスト含有物に上記ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて、攪拌・混合した上記混合物を上記ロータリーキルンの上記窯尻部分またはその上流側に戻すことにより、この混合物中のセメント原料と、他のセメント原料とを焼成してセメントにするとともに、上記アスベスト含有物を上記セメントの一部とすることを特徴とするものである。
請求項1〜のいずれかに記載の発明によれば、ロータリーキルンの窯尻部分における800℃以上の高温下にあるセメント原料は、焼成の前段階にあって、いわゆる仮焼された状態にある。そして、この仮焼セメント原料は、セメント原料である石灰石の熱分解により生じた酸化カルシウム(CaO)を多く含んでいる。このため、アスベスト廃棄物等のアスベスト含有物に、上記窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて撹拌手段によって撹拌・混合すると、上記酸化カルシウム分がアスベスト中の二酸化珪素(SiO2)や酸化マグネシウム(MgO)と固相反応して、CaMgSi24(olivine)を生成することにより、上記アスベスト含有物が無害化される。
そして、この無害化されたアスベスト含有物と仮焼セメント原料との混合物を、再び上記ロータリーキルンの窯尻部分またはその上流側に戻すことにより、最終的に仮焼セメント原料は、ロータリーキルン内において約1450℃の高温下において焼成されてセメントになるとともに、無害化されたアスベスト含有物も、当該セメントの一部として利用される。その結果、請求項6に記載の発明のように、効率的にセメントを製造することができるとともに、上記セメント製造設備を用いて、容易かつ確実にアスベスト含有物を無害化処理することができる。
この際に、上記セメント製造設備に搬入されたアスベスト含有物が塊状をなしている場合には、請求項に記載の発明のように、予め当該アスベスト含有物を粉砕手段によって粉砕した後に、上記セメント原料を加えて撹拌・混合することが好ましい。
また、ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した仮焼セメント原料とアスベスト含有物とを撹拌・混合する過程において、これら混合物の温度が800℃よりも大幅に低下してしまう場合には、請求項に記載の発明のように、別途加熱手段によって上記撹拌・混合時に上記混合物を加熱して800℃以上に保持することにより、確実に上記固相反応を生じさせることが好ましい。
さらに、上記特許文献1に記載されているように、アスベスト含有物に溶解剤としてフッ化カルシウムを加えることにより、600℃以下の加熱温度によってもアスベストを分解することができる。一方、半導体製造工場等において、ウエハのエッチング工程から大量に排出されるフッ化水素酸と硝酸を主体とした混酸の廃水は、炭酸カルシウムや水酸化カルシウム等のカルシウム塩が添加されて、排水処理の対象となる上記フッ素を凝集沈殿させたフッ化物汚泥とされた後に、処理される。そして、このフッ化物汚泥には、上記フッ化カルシウム(CaF2)が多く含まれている。
そこで、請求項に記載の発明のように、上記撹拌・混合時に、上記混合物にフッ化カルシウムおよびリン酸イオンを含むフッ化物汚泥を加えれば、仮焼セメント原料による800℃以上の加熱温度によって、一層上記アスベストの無害化を促進させることができる。加えて、これらの混合物を再びロータリーキルン内に戻すことにより、上記フッ化物汚泥も無害化処理することができる。
なお、上記撹拌・混合を行う撹拌手段や粉砕手段が、1軸または多軸スクリュー式の撹拌機や粉砕機等のように気密構造である場合には、そのまま混合物をロータリーキルン内に戻すことが可能であるが、例えば上記撹拌手段としてアトライター装置を用いたり、あるいは上記粉砕手段としてクラッシャを用いたりした場合には、装置内部の空間に上記アスベスト含有物の撹拌や粉砕に起因する粉塵が発生する虞がある。
このような場合には、請求項に記載の発明のように、上記撹拌手段の内部に換気用気体を供給するとともに、当該内部の気体を上記ロータリーキルンの窯前側から燃焼用空気の一部として供給すれば、ロータリーキルン内における主バーナからの火炎近傍の約2000℃の高温によって、上記粉塵中に含まれるアスベストを瞬時に分解して無害化することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、上記粉砕手段の内部に換気用気体を供給するとともに、当該内部の気体を上記ロータリーキルンの窯前側から燃焼用空気の一部として供給すれば、請求項1と同様に、ロータリーキルン内における主バーナからの火炎近傍の約2000℃の高温によって、上記粉塵中に含まれるアスベストを瞬時に分解して無害化することができる
(第1の実施形態)
以下、本発明に係るセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法の第1の実施形態について説明する。
図1は、上記処理方法に用いられる処理システムを示すもので、先ず上記セメント製造設備について説明すると、図1中符号1がセメント原料を焼成するためのセメントキルンある。
このセメントキルン1は、軸芯回りに回転自在に設けられたロータリーキルンであり、図中左方の窯尻部分2に、セメント原料を予熱するためのプレヒータ3が設けられるとともに、図中右方の窯前4に、内部を加熱するための主バーナ5が設けられている。なお、図中符号6は、焼成後のセメントクリンカを冷却するためのクリンカクーラである。
ここで、プレヒータ3は、上下方向に直列的に配置された複数段のサイクロンによって構成されており、供給管7を介して最上段のサイクロンにセメント原料が供給されるとともに、最下段のサイクロンの底部には、内部のセメント原料をセメントキルン1へと送る移送管3aが接続されている。
他方、窯尻部分2には、セメントキルン1から排出された燃焼排ガスを最下段のサイクロンへと供給する排ガス管3bが設けられており、最上段のサイクロンの上部から排出された排ガスが、図示されない排気ファンによって排気ライン8を介して排気されて行くようになっている。
そして、上記構成からなるセメント製造設備に、アスベスト含有物の処理設備が併設されている。
図1において、符号10は、別途粉砕済みのアスベスト廃棄物が投入されるホッパである。そして、このホッパ10の下部排出口は、開閉手段11を介して1軸のスクリュー式撹拌コンベア(撹拌手段)12の供給側に接続されている。また、プレヒータ3の最下段のサイクロンの底部からセメントキルン1へとセメント原料を送る移送管3a(窯尻部分)の中間部には、プレヒータ3において仮焼されてセメントキルン1に送られる800℃以上のセメント原料の一部を取り出す抜き出管13の一端部が接続されている。そして、この抜き出管13は、開閉弁13aを介してその下端部がスクリュー式撹拌コンベア12に接続されている。
このスクリュー式撹拌コンベア12は、円筒状の胴部内に、モータMによって駆動される軸12aが回転自在に設けられるとともに、この軸12aに螺旋状のスクリュー12bが一体に取り付けられており、ホッパ10および抜き出管13から内部に供給されたアスベスト廃棄物および仮焼セメント原料をスクリュー12bによって撹拌・混合しつつ、図中右方から左方に向けて搬送するようになっている。
また、スクリュー式撹拌コンベア12の外周には、加熱装置(加熱手段)14が配設されている。さらに、このスクリュー式撹拌コンベア12の図中左方の端部には、内部を送られてきた混合物を再びセメントキルン1の窯尻部分2に戻す戻り管15が接続されている。
次に、以上の構成からなる処理システムを用いた本発明の第1の実施形態について説明する。
先ず、供給管7からプレヒータ3の1段目のサイクロンに供給されたセメント原料は、順次下方のサイクロンへと落下するにしたがって、下方から上昇するセメントキルン1からの高温の排ガスによって予熱され、最終的に最下段のサイクロンから移送管3aを介してセメントキルン1に導入される。この際に、窯尻部分2は、約900℃の温度雰囲気になっており、当該窯尻部分2に導入されたセメント原料は、800℃以上の温度を有して仮焼された状態になっている。
そして、この窯尻部分2からセメントキルン1内に送られた上記セメント原料は、セメントキルン1内おいて、窯前4側へと徐々に送られる過程において、主バーナ5からの燃焼排ガスによって約1450℃まで加熱され、焼成されてクリンカとなる。次いで、窯前4に到達したクリンカは、クリンカクーラ6内に落下して図中右方に送られる。この際に、クリンカクーラ6内に供給された空気によって所定温度まで冷却されて最終的に当該クリンカクーラ6から取り出される。
これと併行して、上記セメント製造設備に搬入された粉砕済みのアスベスト廃棄物をホッパ10内に投入し、開閉手段11を開くことにより、スクリュー式撹拌コンベア12内に供給する。さらに、開閉弁13aを開いて、移送管3aからセメントキルン1へと送られる800℃以上の温度を有する仮焼セメント原料の一部を、抜き出管13を通じてスクリュー式撹拌コンベア12内に供給する。そして、軸12aを回転させることにより、螺旋状のスクリュー12bによってこれらアスベスト廃棄物と仮焼セメント原料とを撹拌・混合しつつ戻り管15側へと送って行く。
すると、仮焼セメント原料に含まれる酸化カルシウム(CaO)が、アスベスト中の二酸化珪素(SiO2)や酸化マグネシウム(MgO)と固相反応して、CaMgSi24(olivine)を生成することにより、上記アスベスト廃棄物が無害化される。なおこの際に、スクリュー式撹拌コンベア12内において混合物の過度の温度低下がみられる場合には、加熱装置14によって補助加熱を行う。
次いで、この無害化されたアスベスト廃棄物と仮焼セメント原料との混合物を、戻り管15を通じて再びセメントキルン1の窯尻部分2に戻す。
これにより、上記混合物中の仮焼セメント原料は、他の仮焼セメント原料と混合されつつセメントキルン1内において焼成されてセメントになるとともに、無害化されたアスベスト含有物は、上記セメントの一部として利用される。
このように、上記セメント製造設備を用いて、容易かつ確実にアスベスト廃棄物を無害化処理することができるとともに、セメントを製造することができる。また、スクリュー式撹拌コンベア12の外周に加熱装置14を設けているために、当該加熱装置14によって上記混合物を加熱して800℃以上に保持することにより、確実に上記固相反応を行わせることができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に用いられる処理システムを示すもので、図1に示したものと同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
この処理システムにおいては、スクリュー式撹拌コンベア12に代えて、アトライター装置(撹拌手段、粉砕手段)16が設けられている。このアトライター装置16は、有底円筒状の本体17の上端部が天板18によって閉じられることにより、内部に粉砕・撹拌・混合用の空間19が形成されるとともに、天板18の中心部から垂下されてモータMにより回転駆動される軸20に、径方向に突出する複数本の粉砕撹拌翼21が固定されたものである。
そして、このアトライター装置16の天板18に、内部にアスベスト廃棄物を投入する上記ホッパ10の下端部と、プレヒータ3から移送管3aを通じてセメントキルン1に送られる仮焼セメント原料の一部を取り出す抜き出管13の下端部とが接続されている。
また、このアトライター装置16の天板18には、内部空間19に換気用空気を導入させる供給管22が接続されている。
さらに、本体17の上部には、内部空間19の空気を吸引するファンFが介装された排気管23の一端部が接続されており、この排気管23の他端部は、セメントキルン1の窯前4であって、かつ主バーナ5の上部近傍に導入されている。
そして、本体17の底部には内部空間19内の混合物を、再びセメントキルン1の窯尻部分2に戻す戻り管24が接続されている。
以上の構成からなる処理システムを用いた第2の実施形態においては、プラスチック容器に格納されて上記セメント製造設備に搬入された粉砕前のアスベスト廃棄物を、容器ごと直接ホッパ10内に投入し、開閉手段11を開くことにより、アトライター装置16内に供給する。また、このアトライター装置16内には、上記ホッパ10を利用してフッ化物汚泥を供給する。
ここで、上記フッ化物汚泥について詳述すると、当該フッ化物汚泥のうち、処理すべき排水として大量に発生するものは、半導体製造工場等においてウエハのエッチンク工程から排出されるフッ化水素酸と硝酸を主体とした混酸の廃水である。そして、この廃水は、特にフッ素が排水規制の対象となるために、一般に炭酸カルシウムや水酸化カルシウム等のカルシウム塩を添加して、上記フッ素を凝集沈殿する処理方法が採用されている。
すなわち、上記廃水中のフッ素は、フッ化水素酸(HF)、フッ化アンモニウム(NH4F)、フッ化ナトリウム(NaF)、珪フッ化水素酸(H2SiF6)等の化合物となっており、これに上記カルシウム塩として、例えば水酸化カルシウム(Ca(OH)2)を添加することにより、溶解度の低いフッ化カルシウムCaF2を生成させるものである。
そして、本実施形態においては、上記フッ化カルシウムCaF2を含むフッ化物汚泥を、そのままアトライター装置16内に導入するのである。
さらに、第1の実施形態と同様に、開閉弁13aを開いて移送管3a(窯尻部分2)を通る800℃以上の温度を有する仮焼セメント原料の一部を、抜き出管13を通じてアトライター装置16内に供給する。
次いで、モータMによって軸20および粉砕撹拌翼21を回転させることにより、アスベスト廃棄物を粉砕するとともに、これらアスベスト廃棄物、フッ化物汚泥および仮焼セメント原料を撹拌・混合する。
すると、フッ化物汚泥に含まれるフッ化カルシウム(CaF2)によって、アスベストの分解に要する加熱温度が600℃程度まで低下するとともに、同様に仮焼セメント原料に含まれる酸化カルシウム(CaO)によって上記アスベスト廃棄物が無害化される。
なお、上記フッ化物汚泥には、一般的にリン酸イオンが含まれており、このリン酸イオンによって、アスベストの針状の結晶構造の表面に亀裂を生じさせて脆性化させることにより、より一層上記アスベストにおける反応が促進される。
また、これと併行して、供給管22からアトライター装置16内に換気用空気を供給するとともに、ファンFによって内部空間19の空気を吸引し、排気管23を介して窯前4側からセメントキルン1内に燃焼用空気の一部として供給する。
これにより、アトライター装置16内において、上記アスベスト含有物の撹拌や粉砕によって発生したアスベストを含む粉塵は、セメントキルン1内における主バーナ5の火炎近傍における約2000℃の高温によって、瞬時に燃焼されるとともに当該粉塵中に含まれるアスベストも分解して無害化される。
一方、アトライター装置16内において無害化されたアスベスト廃棄物および仮焼セメント原料等を含む混合物は、本体17の底部から抜き出されて、戻り管24を通じて再びセメントキルン1内の窯尻部分2に戻される。
したがって、上記第2の実施形態に示す処理方法によっても、上述した第1の実施形態と同様に作用効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態においても、アトライター装置16の本体17の外周に、第1の実施形態において示したものと同様に加熱装置を設けることができる。
また、加熱装置14に代えて、クリンカクーラ6からの排ガス等の上記セメント製造設備において排出される排熱によって、上記混合物を加熱することもできる。
また、第1の実施形態におけるスクリュー式撹拌コンベア12内や、第2の実施形態におけるアトライター装置16内に、さらに他の廃棄物の一種である焼却主灰を混合することもできる。
これにより、この焼却主灰は、二酸化珪素や酸化カルシウム等のセメント原料とほぼ一致する成分を主成分とするものであるために、上記アスベスト廃棄物等のアスベスト含有物とともに、無害化処理してセメント原料の一部として有効活用することができる。
また、上記実施形態においては、撹拌手段や粉砕手段として、スクリュー式撹拌コンベア12やアトライター装置16を適用した場合についてのみ説明したが、これに限るものではなく、例えばロータリー式撹拌機や振動ミル等の他の撹拌手段や、2軸スクリュー式粉砕機あるいはローリングクラッシャ等の他の粉砕手段を適用することもできる。
さらに、本発明は、乾式の撹拌・混合処理を用いているために、得られた混合物を窯尻部分2の上流側のプレヒータ3に戻したり、さらにはその上流側において直接原料に混合したりすることもできる。
また、上記第1および第2の実施形態においては、いずれも窯尻部分2の一部を構成する移送管3aからセメント原料の一部を抜き出す場合についてのみ説明したが、これに限ものではなく、セメントキルン1の窯尻ケーシングや、セメントキルン1の前段に仮焼炉が設けられている場合には、当該仮焼炉から内部のセメント原料の一部を抜き出すようにしてもよい。
本発明の第1の実施形態に用いられる処理システムを示す概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる処理システムを示す概略構成図である。
符号の説明
1 セメントキルン(ロータリーキルン)
2 窯尻部分
3 プレヒータ
3a 移送管(窯尻部分)
4 窯前
10 アスベスト廃棄物等の投入用ホッパ
12 スクリュー式撹拌コンベア(撹拌手段)
13 セメント原料の抜き出管
14 加熱装置(加熱手段)
15、24 戻り管
16 アトライター装置(撹拌手段、粉砕手段)
22 換気用空気の供給管
23 排気管

Claims (6)

  1. セメント原料を、窯前側に設けられた加熱手段によって内部が高温雰囲気に保持されたロータリーキルンの窯尻側から供給して、上記窯前側に送りつつ焼成するセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法であって、
    アスベスト含有物に、上記ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて撹拌手段によって撹拌・混合し、得られた混合物に、フッ化カルシウムおよびリン酸イオンを含むフッ化物汚泥を加えて再び上記ロータリーキルンの上記窯尻部分またはその上流側に戻すことを特徴とするセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法。
  2. セメント原料を、窯前側に設けられた加熱手段によって内部が高温雰囲気に保持されたロータリーキルンの窯尻側から供給して、上記窯前側に送りつつ焼成するセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法であって、
    アスベスト含有物に、上記ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて撹拌手段によって撹拌・混合しつつ、上記撹拌手段の内部に、換気用気体を供給するとともに、当該内部の気体を上記ロータリーキルンの窯前側から燃焼用空気の一部として供給し、上記攪拌・混合により得られた混合物を再び上記ロータリーキルンの上記窯尻部分またはその上流側に戻すことを特徴とするセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法。
  3. 上記アスベスト含有物を粉砕手段によって粉砕した後に、上記セメント原料を加えて撹拌・混合することを特徴とする請求項1または2に記載のセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法。
  4. 上記粉砕手段の内部に、換気用気体を供給するとともに、当該内部の気体を上記ロータリーキルンの窯前側から燃焼用空気の一部として供給することを特徴とする請求項3に記載のセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法。
  5. 上記撹拌・混合する際に、加熱手段によって上記混合物を加熱することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のセメント製造工程を用いたアスベスト含有物の処理方法を利用したセメントの製造方法であって、上記アスベスト含有物に上記ロータリーキルンの窯尻部分から抜き出した800℃以上のセメント原料を加えて、攪拌・混合した上記混合物を上記ロータリーキルンの上記窯尻部分またはその上流側に戻すことにより、この混合物中のセメント原料と、他のセメント原料とを焼成してセメントにするとともに、上記アスベスト含有物を上記セメントの一部とすることを特徴とするセメントの製造方法。
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