JP5276917B2 - 圧力センサ及び圧力センサユニット - Google Patents

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Description

本発明は、空気圧や液体の圧力の計測等、各種圧力の精密計測に用いられる圧力センサ及び圧力センサユニットに関する。
従来、ジェットエンジンの空燃比を決定する際の空気圧や液体の圧力の計測等、各種圧力の精密計測には、円筒振動子を用いた圧力センサが用いられている(例えば特許文献1参照)。
このような圧力センサは、例えば図12に示す構成とされており、従来の圧力センサ100は、薄肉円筒状の金属材料からなる円筒振動子102と、この円筒振動子102の外面に周方向均等に間隔を開け配置される4つの圧電素子105A,105B,106A,106Bとを備えている。4つの圧電素子105A,105B,106A,106Bは、円筒振動子102の外面に径方向に対向配置された圧電素子105A,106Aの対と、同じく対向配置された圧電素子105B,106Bとを備え、夫々の圧電素子105A,105B,106A,106Bが増幅器107に電気的に接続されている(図2参照)。
すなわち、圧電素子の2つの対のうち、一対の圧電素子105A,106Aは増幅器の入力に電気的に接続され、他の対の圧電素子105B,106Bは増幅器の出力に接続されていて、この構成により円筒振動子102を固有振動数で自励発振させるようにしている。また、ジェットエンジン等に用いられる圧力センサ100では、円筒振動子102の外面に周方向に間隔を開け設定された圧電素子配置領域が設けられており、圧電素子105A,105B,106A,106Bは該圧電素子配置領域の内部に配置される。
また、図13に示すように、圧力センサ100の圧電素子105A,105B,106A,106Bは、夫々が略円板状に形成されており、圧電体を間に挟んで一対の電極が積層された構成とされ、互いに同一の形状を有している。
また、円筒振動子102の軸線方向の基端側には、測定する気体又は液体(被測定物)の圧力Pが供給される圧力ポートが連結される。そして、圧力ポートから円筒振動子102に供給される被測定物の圧力Pの変化に伴って円筒振動子102の固有振動数が変化することで、圧力Pが測定される。
また、1つの圧力ポートに対して複数の圧力センサ100が設けられた圧力センサユニットが知られている。
特開2000−352537号公報
ところで、前述の圧力センサユニットのように、1つの圧力ポートに対し複数の圧力センサ100が設けられる場合、下記のような問題が生じることがあった。
すなわち、圧力センサ100の前記一対の圧電素子105A,106Aに対し、圧力ポートに連結された他の圧力センサの固有振動周波数が干渉して、円筒振動子102の振動の周波数が変動してしまうことがあった。この周波数の変動幅は、例えば±0.5Hzにも及ぶため、圧力センサ100の測定精度が低減してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧力センサの円筒振動子の振動の周波数が変動してしまうようなことがなく、測定精度が確保できる圧力センサ及び圧力センサユニットを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち本発明は、円筒状に形成され軸線方向の基端側に圧力ポートが連結された円筒振動子と、前記円筒振動子の外面に周方向に間隔を開け配置された圧電素子の2つの対と、前記圧電素子の2つの対のうち一対を入力に電気的に接続し他の対を出力に電気的に接続した増幅器と、を備えた圧力センサであって、前記一対の圧電素子の電極が、前記他の対の圧電素子の電極よりも小さく形成されることを特徴とする。
本発明に係る圧力センサによれば、圧力センサの円筒振動子の外面に配置された圧電素子の2つの対のうち、増幅器の入力に電気的に接続された一対の圧電素子の電極が増幅器の出力に電気的に接続された他の対の圧電素子の電極よりも小さく形成されているので、前記一対の圧電素子が、圧力ポートに設けられた他の圧力センサから固有振動周波数の干渉を受けて、円筒振動子の振動の周波数が変動させられるようなことが防止されている。また、前記他の対の圧電素子は電極が充分に大きく形成されているので、円筒振動子を確実に自励発振させることができる。従って、圧力センサの測定精度が向上する。
また、本発明に係る圧力センサにおいて、前記一対の圧電素子の電極が、前記他の対の圧電素子の電極に対し前記軸線方向の先端側に偏倚して配されることとしてもよい。
本発明に係る圧力センサによれば、一対の圧電素子の電極が、他の対の圧電素子の電極に対し円筒振動子の軸線方向の先端側に偏倚して配されているので、円筒振動子の基端側に連結された圧力ポートから伝わる他の圧力センサからの固有振動周波数の干渉をより確実に防止することができ、測定精度が向上する。
また、本発明に係る圧力センサにおいて、前記一対の圧電素子の電極が、前記他の対の圧電素子の電極に対し1/2以下の大きさに形成されることとしてもよい。
本発明に係る圧力センサによれば、圧力センサの一対の圧電素子が、圧力ポートに設けられた他の圧力センサから固有振動周波数の干渉を受けることが確実に防止され、測定精度が向上する。
また、本発明に係る圧力センサにおいて、前記圧電素子の2つの対のうち、少なくとも前記一対の圧電素子の電極が、複数に分割されて形成されていることとしてもよい。
本発明に係る圧力センサによれば、一対の圧電素子の電極が複数に分割されているので、分割された電極のうち任意の電極を選択して用いることができる。すなわち、一対の圧電素子の電極が他の対の圧電素子の電極よりも小さくなるように、分割された電極を選択して用いることができる。また、圧力ポートに1つの圧力センサのみが設けられるような場合は前述した固有振動周波数の干渉が無いので、一対の圧電素子の分割された電極を全て用いることとしてもよい。このように、使用の用途に合わせ一対の圧電素子の分割された電極を種々に選択し用いることができるので、様々な要望、用途に対応可能である。
また、本発明は、円筒状に形成され軸線方向の基端側に圧力ポートが連結された円筒振動子と、前記円筒振動子の外面に周方向に間隔を開け設定された圧電素子配置領域に配置される複数の圧電素子と、前記圧電素子に電気的に接続された増幅器と、を備えた圧力センサであって、前記圧電素子が、前記圧電素子配置領域よりも小さく形成されるとともに、該圧電素子配置領域の前記軸線方向の先端側に偏倚して配置されることを特徴とする。
本発明に係る圧力センサによれば、円筒振動子の外面に設定された圧電素子配置領域に配置される圧電素子が、圧電素子配置領域よりも小さく形成されるとともに該圧電素子配置領域における軸線方向の先端側に偏倚して配置されているので、圧力ポートに設けられた他の圧力センサから固有振動周波数の干渉を受けて、円筒振動子の振動の周波数が変動させられるようなことが防止されている。従って、圧力センサの測定精度が向上する。
また、本発明は、圧力ポートに複数の圧力センサを設けてなる圧力センサユニットであって、前述の圧力センサを用いたことを特徴とする。
本発明に係る圧力センサユニットによれば、圧力センサの測定精度が向上して、種々様々な要望、用途に対応することができる。
本発明に係る圧力センサによれば、圧力ポートに設けられる他の圧力センサの固有振動周波数が干渉して円筒振動子の振動の周波数が変動してしまうようなことがなく、測定精度が飛躍的に向上する。
また、本発明に係る圧力センサユニットによれば、圧力センサの測定精度が向上して、種々様々な要望、用途に対応することができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの概略構成を示す部分側断面図、図2は本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの構成を示すブロック図、図3は本発明の第1の実施形態に係る圧力センサを用いた圧力センサユニットの概略構成を示す側面図、図4は本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの圧電素子を示す平面図及び側面図、図5は本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの圧電素子の電極の使用部位を説明する図、図6は本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフ、図7は従来の圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフである。
図1に示すように、第1の実施形態の圧力センサ1は、薄肉の恒弾性合金等の金属材料からなり略多段円筒状に形成される円筒振動子2と、円筒振動子2の軸線C方向の先端(図1における上端)から中央近傍までの外方を覆い略円筒状に形成されるハウジング3と、を有している。円筒振動子2及びハウジング3は、軸線C方向の先端を夫々気密に封止されており、また円筒振動子2とハウジング3との間には、真空雰囲気からなる略円筒穴状の室4が形成されている。
また、円筒振動子2の室4の基端側(図1における下側)部分には、該円筒振動子2の先端側よりも拡径しハウジング3の直径と略同一寸法の基部2aが形成されている。また、基部2aには、周方向に延びる略リング溝状の溝部2bが形成されており、該溝部2bの径方向内方の底面部分が、円筒振動子2の振動する外面の一部を形成している。
また、円筒振動子2の外面を形成する溝部2bの底面部分には、周方向均等に後述する4つの圧電素子5A,5B,6A,6Bが設けられている。また、円筒振動子2の溝部2bの基端側には、基部2aよりも拡径して台部2cが形成されている。台部2cの下面の径方向中央には、軸線C方向に延び円筒振動子2の内部に測定するエア(被測定物)を導く連通孔2dが開口して形成されている。
このように圧力センサ1は全体として略円筒状に形成されており、外形寸法が例えば直径φ16mm程度、軸線C方向の高さ20〜30mm程度に設定される。
また、図2に示すように、4つの圧電素子5A,5B,6A,6Bは、円筒振動子2の外面に径方向に対向配置された一対の圧電素子5A,6Aと、前記一対の圧電素子5A,6Aの対向する向きに直交する向きに対向配置された他の対の圧電素子5B,6Bとからなり、夫々の圧電素子5A,5B,6A,6Bが増幅器7に電気的に接続されている。
すなわち、圧電素子の2つの対のうち、一対の圧電素子5A,6Aが増幅器7の入力に電気的に接続され、他の対の圧電素子5B,6Bが増幅器7の出力に電気的に接続されていて、この構成により円筒振動子2を固有振動数で自励発振させる。
また、図2に示す円筒振動子2の形状は、該円筒振動子2が周方向に4次振動モードで振動している状態を示している。
また、円筒振動子2の軸線C方向の基端側には、測定するエアの圧力Pが供給される圧力ポート8が連結されている。図3に示すように、圧力ポート8は、複数の圧力センサ1を設けており、エアを受け入れる受入口8aと、受け入れたエアを夫々の圧力センサ1に供給する複数の供給口8bとを備えている。圧力ポート8の夫々の供給口8bは、圧力センサ1の円筒振動子2の連通孔2dに気密に接続されている。
このように圧力ポート8に複数の圧力センサ1を設けてなる圧力センサユニット10が形成されており、本実施形態では、2つの圧力センサ1が圧力ポート8を挟んで対向配置されている。また、2つの圧力センサ1に夫々接続される供給孔8b同士の間隔は、例えば20〜30mm程度とされる。
また、圧力ポート8の受入口8aには、例えば圧縮機が接続されており、20atm(2.03MPa)程度のエアの圧力Pが該圧力ポート8に供給される。
また、図4に示すように、圧電素子5A,5B,6A,6Bは、夫々が略円板状又は略円形薄膜状に形成されており、例えばその直径がφ3.6mm程度、厚さが0.15mm程度に設定されている。圧電素子5A,5B,6A,6Bは、図4(b)に示すように、電極(+)11、圧電体12及び電極(−)13を順次積層した構成とされており、また一対の電極11,13のうち電極(+)11は、4つの分割体11aから形成されている。
図4(a)に示すように、4つの分割体11aは、平面視における電極(+)11の中心を通り直交して延びる2条の溝11bによって該電極(+)11を略均等に4分割したように形成されており、夫々の分割体11aが略扇形状の同一形状とされている。
また、図5(a)に示すように、2対の圧電素子のうち、一対の圧電素子5A,6Aは、電極(+)11の4つの分割体11aのうち図に斜線で示す軸線C方向の先端側に配された2つの分割体11aを用いて、増幅器7の入力に電気的に接続されている。また、図5(b)に示すように、2対の圧電素子のうち、他の対の圧電素子5B,6Bは、電極(+)11の4つの分割体11aを全て用いて、増幅器7の出力に電気的に接続されている。
このように、一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が、他の対の圧電素子5B,6Bの電極(+)11に対し小さく形成されており、本実施形態では1/2の大きさとされている。また、一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が、他の対の圧電素子5B,6Bの電極(+)11に対し、軸線C方向の先端側に偏倚して配されている。
また、図示しないが、圧力センサユニット10の夫々の圧力センサ1には温度補償用の温度センサが取り付けられており、また、夫々の圧力センサ1が受信計に電気的に接続されていて、圧力計測装置が構成されている。
次いで、本実施形態の圧力センサ1を用いたエアの圧力Pの測定について説明する。
まず、圧力計測装置の電源を入れ、圧力センサ1の円筒振動子2を自励発振させ固有振動数で振動させる。この状態で、圧力センサ1の円筒振動子2に供給されるエアの圧力Pが変化すると、圧力Pの変化に比例して円筒振動子2の固有振動数が変化する。圧力計測装置では、圧力センサ1の円筒振動子2の固有振動数の変化を用いて、圧力Pを計測する。また、円筒振動子2の固有振動周波数は、例えば40kHz程度とされる。
また、図6の折れ線グラフは、本実施形態の圧力センサユニット10の圧力センサ1における円筒振動子2の振動の周波数の変動幅の経時的な変化の様子を示しており、図6に示すように、周波数の変動幅の範囲は±0.1Hz程度に抑えられることがわかった。
一方、図7の折れ線グラフは、従来の圧力センサユニットの圧力センサ100(図11参照)における円筒振動子102の振動の周波数の変動幅の経時的な変化の様子を示している。尚、従来の圧力センサ100の圧電素子105A,105B,106A,106Bには、図12に示すように電極が分割されていないものを用いている。
図7に示すように、従来の圧力センサ100の円筒振動子2の振動の周波数の変動幅の範囲は±0.5Hz程度にも及ぶことがわかった。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサ1によれば、圧力センサ1の円筒振動子2の外面に配置された圧電素子5A,5B,6A,6Bの2つの対のうち、増幅器7の入力に電気的に接続された一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が増幅器7の出力に電気的に接続された他の対の圧電素子5B,6Bの電極(+)11よりも小さく形成されているので、一対の圧電素子5A,6Aが、圧力ポート8に設けられた他の圧力センサ1から固有振動周波数の干渉を受けて、円筒振動子2の振動の周波数が変動させられるようなことが防止される。詳しくは、一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が、他の対の圧電素子5B,6Bの電極(+)11に対比し1/2の大きさに形成されているので、前述の効果が確実に奏功される。
また、他の対の圧電素子5B,6Bは電極(+)11が充分に大きく形成されているので、円筒振動子2を確実に自励発振させることができる。
従って、圧力センサ1の測定精度が向上する。
また、このような圧力センサ1を複数用いた圧力センサユニット10によれば、各圧力センサ1の測定精度が向上して、種々様々な要望、用途に対応することができる。
また、一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が、他の対の圧電素子5B,6Bの電極(+)11に対し円筒振動子2の軸線C方向の先端側に偏倚して配されているので、円筒振動子2の基端側に連結された圧力ポート8から伝わる他の圧力センサ1からの固有振動周波数の干渉をより確実に防止することができ、測定精度が飛躍的に向上する。
また、一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が複数の分割体11aに分割されているので、任意の分割体11aを選択して電極(+)11を形成することができる。すなわち、一対の圧電素子5A,6Aの電極(+)11が他の対の圧電素子5B,6Bの電極(+)11よりも小さくなるように分割体11aを選択して電極(+)11を形成することができる。
また、圧力ポート8に1つの圧力センサ1のみが設けられるような場合は、前述した固有振動周波数の干渉が無いので、一対の圧電素子5A,6Aは、夫々の分割体11aを全て用いて夫々の電極(+)11を形成することとしてもよい。このように、使用の用途に合わせ一対の圧電素子5A,6Aの分割体11aを種々に選択し用いて電極(+)11を形成できるので、圧力センサ1への様々な要望、用途に対応可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は本発明の第2の実施形態に係る圧力センサを示す概略側面図、図9は本発明の第2の実施形態に係る圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフ、図10は従来の圧力センサを示す概略側面図、図11は従来の圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフである。
尚、前述の第1の実施形態の圧力センサ1と同一部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2及び図8に示すように、本実施形態の圧力センサ21は、円筒振動子2の外面に周方向等間隔に4つの圧電素子25A,25B,26A,26Bを設けている。詳しくは、圧電素子25A,25B,26A,26Bは夫々円形薄膜状に形成された電極(+)、圧電体及び電極(−)を順次積層した構成とされており、全体として略円板状又は略円形薄膜状に形成されている。
また、4つの圧電素子25A,25B,26A,26Bは、円筒振動子2の外面に周方向等間隔に設定された略円形状の4つの圧電素子配置領域Tの内部に配置されており、圧電素子配置領域Tよりも小さく形成されている。詳しくは、例えば圧電素子配置領域Tの直径がφ3.6mm程度、圧電素子25A,25B,26A,26Bの直径がφ2.3mm程度に設定されている。
また、4つの圧電素子25A,25B,26A,26Bは、夫々の配置される圧電素子配置領域Tの内部における軸線C方向の先端側に偏倚して配置されている。
また、図3に示すように、本実施形態の圧力センサユニット30は、2つの圧力センサ21を備えており、これら圧力センサ21が圧力ポート8を挟んで対向配置された構成とされている。
また、図9の折れ線グラフは、本実施形態の圧力センサユニット30の圧力センサ21における円筒振動子2の振動の周波数の変動幅の経時的な変化の様子を示しており、図9に示すように、周波数の変動幅の範囲は±0.1Hz程度に抑えられることがわかった。
一方、図10及び図12に示す従来の圧力センサ100は、圧電素子配置領域Tと略同一の直径を有する圧電素子105A,105B,106A,106Bを設けている。
図11の折れ線グラフは、従来の圧力センサユニットの圧力センサ100における円筒振動子102の振動の周波数の変動幅の経時的な変化の様子を示しており、図11に示すように、従来の圧力センサ100の円筒振動子2の振動の周波数の変動幅の範囲は±0.5Hz程度にも及ぶことがわかった。
以上説明したように、本実施形態の圧力センサ21によれば、円筒振動子2の外面に設定された圧電素子配置領域Tに配置される圧電素子25A,25B,26A,26Bが、圧電素子配置領域Tよりも小さく形成されるとともに該圧電素子配置領域Tにおける軸線C方向の先端側に偏倚して配置されているので、圧力ポート8に設けられた他の圧力センサ21から固有振動周波数の干渉を受けて、円筒振動子2の振動の周波数が変動させられるようなことが防止されている。従って、圧力センサ21の測定精度が向上する。
尚、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態では、圧力Pを測定する被測定物としてエアを用いて説明したが、これに限定されるものではなく、それ以外の気体や液体等であっても構わない。
また、本実施形態では、増幅器7の入力に接続される一対の圧電素子5A(25A),6A(26A)が円筒振動子2の外面に径方向に対向配置され、また増幅器7の出力に接続される他の対の圧電素子5B(25B),6B(26B)が円筒振動子2の外面に径方向に対向配置されることとして説明したが、圧電素子5A(25A),5B(25B),6A(26A),6B(26B)の対向配置される対の組合せは本実施形態に限定されるものではない。
また、本実施形態では、圧力センサユニット10(30)は、圧力ポート8を挟んで2つの圧力センサ1(21)が対向配置されて形成されることとして説明したが、圧力ポート8に3つ以上の圧力センサ1(21)が設けられる構成であっても構わない。また、圧力ポート8に1つの圧力センサ1(21)のみが設けられる構成であっても構わない。
また、第1の実施形態では、電極(+)11が略扇形状の同一形状からなる4つの分割体11aで構成されることとして説明したが、分割体11aの形状や数量は第1の実施形態に限定されるものではない。
また、圧電素子5A,5B,6A,6Bの夫々の電極(+)11が複数の分割体11aからなることとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば圧電素子の2つの対のうち、一対の圧電素子5A,6Aの夫々の電極(+)11のみが複数に分割されて形成されていることとしても構わない。
また、第1の実施形態では、圧電素子5A,5B,6A,6Bの夫々の電極11,13のうち、電極(+)11のみが複数の分割体11aからなることとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電極(−)13も同様に複数の分割体からなることとしてもよい。この場合、電極(−)13の複数の分割体が圧電体12を挟んで電極(+)11の複数の分割体11aに夫々対向配置されることが好ましい。
また、第2の実施形態では、4つの圧電素子25A,25B,26A,26Bは、夫々圧電素子配置領域Tよりも小さく形成されていることとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば4つの圧電素子のうち、増幅器7の入力に接続される一対の圧電素子25A,26Aのみ圧電素子配置領域Tよりも小さく形成することとしても構わない。
本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの概略構成を示す部分側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧力センサを用いた圧力センサユニットの概略構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの圧電素子を示す平面図及び側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの圧電素子の電極の使用部位を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフである。 従来の圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る圧力センサを示す概略側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフである。 従来の圧力センサを示す概略側面図である。 従来の圧力センサの周波数の変動幅を説明するグラフである。 従来の圧力センサの概略構成を示す部分側断面図である。 従来の圧力センサの圧電素子を示す平面図及び側面図である。
符号の説明
1,21 圧力センサ
2 円筒振動子
5A,6A,25A,26A 増幅器の入力に接続される圧電素子
5B,6B,25B,26B 増幅器の出力に接続される圧電素子
7 増幅器
8 圧力ポート
10,30 圧力センサユニット
11 電極
11a 電極の分割体
C 円筒振動子の軸線
T 圧電素子配置領域

Claims (5)

  1. 円筒状に形成され軸線方向の基端側に圧力ポートが連結された円筒振動子と、該円筒振動子の径方向に対向するように前記円筒振動子の外面に周方向に間隔を開け配置された圧電素子の2つの対と、前記圧電素子の2つの対のうち一対を入力に電気的に接続し他の対を出力に電気的に接続した増幅器と、を備えた圧力センサであって、
    前記一対の圧電素子の電極が、前記他の対の圧電素子の電極よりも小さく形成されることを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1に記載の圧力センサであって、
    前記一対の圧電素子の電極が、前記他の対の圧電素子の電極に対し前記軸線方向の先端側に偏倚して配されることを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧力センサであって、
    前記一対の圧電素子の電極が、前記他の対の圧電素子の電極に対し1/2以下の大きさに形成されることを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧力センサであって、
    前記圧電素子の2つの対のうち、少なくとも前記一対の圧電素子の電極が、複数に分割されて形成されていることを特徴とする圧力センサ。
  5. 圧力ポートに複数の圧力センサを設けてなる圧力センサユニットであって、
    前記圧力センサとして、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の圧力センサを用いたことを特徴とする圧力センサユニット。
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