JP5276472B2 - 両頭研削盤 - Google Patents
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Description
すなわち、ドレッシング機構を設けた従来構成においては、一対の案内レールが回転砥石間に間隔をおいて平行に配置されているため、ドレッサが両回転砥石の研削面間に進入移動されて、研削面のドレスが行われる際に、ドレッサが案内レールと干渉する。このために、少なくともドレッサが進入する側に配置された案内レールを回転砥石間から取り外した後に、回転砥石のドレス作業を行う必要があって、その作業が面倒で時間がかかった。
図1及び図2に示すように、この実施形態の両頭研削盤においては、一対の回転砥石11がその中心軸線を同一軸線上に配置するとともに、側面の研削面11aを所定間隔をおいて平行に対向させた状態で回転可能に設置されている。回転砥石11の両側方(図1及び図2の左右両側方)には、一対の支持機構12が配置されている。両支持機構12間には一対(実施形態においては上下一対)の案内レール13が上下方向に間隔をおいて架設支持され、両回転砥石11の研削面11a間を通って横方向へ平行に延長されている。両案内レール13の図示左端部間には、ベアリングレース等のワークWを回転砥石11間に搬入するための一対のコンベア14が配置されている。そして、両回転砥石11の回転中に、コンベア14により搬入されるワークWが両案内レール13間において、回転砥石11の研削面11a間を通過するように案内されて移動され、両回転砥石11の研削面11aによりワークWの両側面に研削加工が施される。
図1〜図3に示すように、前記各支持機構12のフレーム21の前面には支持板22が取り付けられ、その支持板22には異なった高さ位置で上下方向に延びる一対の長孔状のガイド溝22aが形成されている。フレーム21内には、サーボモータよりなる一対のモータ23が配設されている。各モータ23に対応して、フレーム21内には一対の送りネジ24が前記案内レール13の延長方向と直交する上下方向に延びる軸線上で回転可能に支持され、それらの送りネジ24の上端部が各モータ23のモータ軸に連結されている。
さて、この両頭研削盤において、ワークWの研削加工を行う場合には、図1に示すように、切換機構19により両案内レール13が一対の回転砥石11間における回転中心付近の作用位置P1に切り換え配置される。この状態で、両回転砥石11が回転されるとともに、複数のワークWが両案内レール13間で案内されて、回転砥石11の研削面11a間を通過するように移動される。その結果、両回転砥石11の研削面11aにより、複数のワークWの両側面に連続的に研削加工が施される。
(1)この実施形態の両頭研削盤においては、案内レール13の両端部に、その案内レール13を作用位置P1と退避位置P2とに切り換え配置するための切換機構19が設けられている。このため、回転砥石11の研削面11aのドレス時に、ドレッシング機構15のドレッサ16が案内レール13と干渉するのを防止することができる。よって、従来構成とは異なりドレス作業に先立って、案内レールを両回転砥石間の位置から取り外すという面倒な作業を行う必要がなく、ドレス作業を容易かつ短時間に行うことができる。加工再開時の案内レール13の位置戻し作業も容易で、迅速に加工を開始することができる。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態において、一対の案内レール13のうちで、ドレッシング機構15と干渉する図示上側の案内レール13のみを、切換機構19により作用位置P1と退避位置P2とに切り換え配置するように構成すること。このように構成すれば、部品点数を低減して、構造を簡素化することができる。
Claims (4)
- 同一軸線上において対向状態で配置され、対向する研削面においてワークに対して研削加工を施すための一対の回転砥石と、
その回転砥石間に間隔をおいて平行に配置され、前記ワークが両回転砥石の研削面間を通過されるようにワークを案内するための一対の案内レールと、
前記両回転砥石の研削面をドレスするためのドレッシング機構とを備えた両頭研削盤において、
前記一対の案内レールのうちの少なくとも前記ドレッシング機構と対応する側の案内レールを、両回転砥石の研削面間にワークを案内する作用位置と、前記ドレッシング機構のドレッサの作動領域と干渉しない退避位置とに切り換え配置するための切換手段を設けたことを特徴とする両頭研削盤。 - 前記切換手段は、案内レールの両端部に対応して配置され、両案内レールを延長方向と直交する方向に移動させて、前記作用位置と退避位置とに切り換え配置することを特徴とする請求項1に記載の両頭研削盤。
- 前記切換手段は、両案内レールを延長方向と直交する方向に各別に移動させることにより、両案内レール間の間隔を調節するための調節手段を兼用していることを特徴とする請求項2に記載の両頭研削盤。
- 前記切換手段は、各案内レールの両端部に対応して設けられたモータと、そのモータにより回転される送りネジと、その送りネジの回転により案内レールの延長方向と直交する方向に移動される送りナットと、その送りナットを案内レールの端部に連結するための連結手段とからなることを特徴とする請求項2または3に記載の両頭研削盤。
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