JP5274684B1 - 車載用消火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサを使用せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火すること。
【解決手段】車載用消火装置100は、車室内を暖房または冷房する空調調和装置を利用して消火を行う。循環路106は、コンプレッサ101から流出した冷媒を、凝縮器102と、膨張弁103と、蒸発器105とを経由させてコンプレッサ101に流入させる。消火部104は、膨張弁103とコンプレッサ101との間の循環路106に設けられ、車輌に搭載されるデバイスの保証温度以上の消火開始温度に上昇するまでの環境下で循環路160から流入した冷媒を循環路160に流出させ、消火開始温度以上の環境下で溶融して循環路160から流入した冷媒を外部に流出させて消火を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内を暖房または冷房する空調調和装置を利用して消火を行う車載用消火装置に関する。
従来、異常検知センサにより温度の急激な変動等の蓄電池の異常が検出された際に、冷却装置内の冷凍回路を循環する難燃性の冷媒を、吐出管を通してバッテリパック内に吐出させる特許文献1の消火装置が知られている。特許文献1によれば、冷媒を消火剤として使用することにより、蓄電池に火災が発生したような場合であっても、迅速に消火を行うことができる。
特開2010−110356号公報
しかしながら、特許文献1においては、異常検知センサにより異常を検出した際に消火するので、車輌に対して外部より衝撃等が加わることにより、異常検知センサが故障または破損した場合には、火災等を消火することができないという問題がある。
本発明の目的は、センサを使用せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる車載用消火装置を提供することである。
本発明の車載用消火装置は、車室内を暖房または冷房する空調調和装置を利用して消火を行う車載用消火装置であって、不燃性または難燃性の冷媒と、前記冷媒を圧縮することにより前記冷媒を高温高圧にするコンプレッサと、前記コンプレッサにより高温高圧にした前記冷媒から放熱させる凝縮器と、前記凝縮器で放熱させた前記冷媒を膨張させることにより前記冷媒を低温低圧にする膨張弁と、前記膨張弁により低温低圧にした前記冷媒に吸熱させる蒸発器と、前記コンプレッサから流出した前記冷媒を、前記凝縮器と、前記膨張弁と、前記蒸発器とを経由させて前記コンプレッサに流入させる循環路と、前記膨張弁と前記コンプレッサとの間の前記循環路に設けられ、車輌に搭載される、モータ、充電器、電池またはECU等のエンジンを含まないデバイスの保証温度以上の所定温度に上昇するまでの環境下で前記循環路から流入した前記冷媒を前記循環路に流出させ、前記所定温度以上の環境下で溶融して前記循環路から流入した前記冷媒を外部に放出させて消火を行う消火部と、を有する構成を採る。
本発明によれば、センサを使用せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる。
本発明の実施の形態1に係る車載用消火装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1における消火部の斜視図 本発明の実施の形態1における蓋部が溶融する前の図2のA−A線断面図 本発明の実施の形態1における蓋部が溶融した後の図2のA−A線断面 本発明の実施の形態1における消火部を取り付けた充電器の斜視図 本発明の実施の形態2における消火部の要部の拡大断面図 本発明の実施の形態3における消火部の要部の拡大断面図 本発明の実施の形態4における消火部の要部の拡大断面図 本発明の実施の形態5における消火部の要部の拡大断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<車載用消火装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る車載用消火装置100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る車載用消火装置100の構成を示すブロック図である。
車載用消火装置100は、コンプレッサ101と、凝縮器102と、膨張弁103と、消火部104と、蒸発器105と、循環路106とを有している。
エアコン部150は、コンプレッサ101と、凝縮器102と、膨張弁103と、蒸発器105と、循環路106とで構成されている。エアコン部150は、空調調和装置を構成し、車輌の車室内を暖房または冷房する。
コンプレッサ101は、蒸発器105から循環路106を介して流入した冷媒を圧縮して高温高圧にする。コンプレッサ101は、高温高圧にした冷媒を循環路106を介して凝縮器102に供給する。ここで、冷媒は、不燃性または難燃性を有し、例えば二酸化炭素、HFC−134aまたはHF0−1234yfを用いる。不燃性の冷媒とは、着火し難く、また継続して燃焼しない性質を有する冷媒である。難燃性の冷媒とは、着火し難く、また着化して燃焼が持続してもその速度が非常に遅い性質を有する冷媒である。本発明では、不燃性の冷媒を用いるのが好ましい。
凝縮器102は、コンプレッサ101から循環路106を介して流入した高温高圧の冷媒から放熱させることにより冷媒を液相にし、液相にした冷媒を循環路106を介して膨張弁103に供給する。凝縮器102における冷媒からの放熱により車輌の車室内を暖房する。
膨張弁103は、凝縮器102から循環路106を介して流入した冷媒を膨張させて低温低圧にする。膨張弁103は、低温低圧にした冷媒を循環路106を介して消火部104に供給する。
消火部104は、車輌に搭載されているデバイスの保証温度以上の所定温度(以下、「消火開始温度」と記載する)に上昇するまでの環境下において、膨張弁103から循環路106を介して流入した低温低圧の冷媒を、循環路106を介して蒸発器105に供給する。消火部104は、消火開始温度以上の環境下において一部が溶融して、膨張弁103から循環路106を介して流入した低温低圧の冷媒を、車載用消火装置100の外部に放出させて消火を行う。ここで、膨張弁103から循環路106を介して消化部104に流入した冷媒は、外気よりは高圧である。なお、消火部104の構成の詳細については後述する。
ここで、車輌に搭載されているデバイスとは、モータ、充電器、電池またはECU等である。デバイスの保証温度には、動作保証温度と保存保証温度とがある。デバイスの動作保証温度とは、デバイスが正常に機能を発揮することができる温度である。この動作保証温度を超えた状態でデバイスを使用すると、デバイスが正常に動作しないか、または、デバイスの寿命が保証寿命よりも短くなってしまう。エンジンを搭載しない電気自動車に搭載されるデバイスの動作保証温度は、例えば125℃である。エンジンを搭載しない電気自動車に搭載されるデバイスの動作保証温度が125℃の場合には、消火開始温度は例えば150℃に設定する。また、デバイスの保存保証温度とは、デバイスが壊れる可能性が高くなる温度である。エンジンを搭載しない電気自動車に搭載されるデバイスの保存保証温度は、例えば150℃である。エンジンを搭載しない電気自動車に搭載されるデバイスの保存保証温度が150℃の場合には、消火開始温度は150℃より高い温度に設定する。なお、消火開始温度は、車輌に搭載されているデバイスの動作保証温度または保存保証温度と同じ温度であってもよい。
蒸発器105は、消火部104から循環路106を介して流入した冷媒を蒸発させて冷媒に吸熱させ、吸熱させた冷媒を循環路106を介してコンプレッサ101に供給する。蒸発器105において冷媒に吸熱させることにより、車輌の車室内を冷房する。
循環路106は、コンプレッサ101から流出した冷媒を、凝縮器102、膨張弁103、消火部104、蒸発器105及びコンプレッサ101の順番で循環させる。
<消火部の構成>
本発明の実施の形態1における消火部104の構成について、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施の形態における消火部104の斜視図である。図3は、蓋部203が溶融する前の図2のA−A線断面図である。
消火部104は、消火板201と、空隙部202(図3参照)と、蓋部203とを有している。
消火板201は、平板状である。消火板201には、蓋部203が設けられている。
空隙部202は、壁部201aにより囲まれており、循環路106より冷媒が流入するとともに、流入した冷媒を循環路106に流出させる。
蓋部203は、消火板201とは異なる材料により形成されている。蓋部203は、消火開始温度以上で溶融する材料を用いて形成されているとともに消火板201に取り付けられている。例えば、蓋部203は、温度ヒューズで使用される可溶合金により形成されているとともに消火板201に取り付けられている。また、蓋部203を錫または半田により形成するとともに消火板201に取り付け、錫または半田の融点で蓋部203を溶融させることができる。蓋部203を半田により形成した場合には、例えば183℃で蓋部203を溶融させることができる。
蓋部203は、消火部104の空隙部202と外部とを隔てる壁部201aに設けられている。例えば、蓋部203は、溶接により壁部201aに取り付けられている。蓋部203は、壁部201aの肉厚断面において、長方形状に形成されている(図3参照)。蓋部203は、壁部201aに設けられることにより、空隙部202を外部から密封する。
蓋部203は、消火開始温度に上昇するまでの環境下では、消火板201に設けられた状態を維持している。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部104の外部に放出されることなく循環路106に流出する。また、蓋部203は、消火開始温度以上の環境下では、熱により溶融する。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部104の外部に放出される。ここで、火災を消火する際には、空隙部202に流入した冷媒が消火部104の外部に放出されれば、必ずしも蓋部203の全部が溶融しなくてもよいので、蓋部203の溶融には、蓋部203の全部が溶融する場合と蓋部203の一部が溶融する場合との双方が含まれる。
蓋部203は、空隙部202に流入した冷媒より所定の圧力を受けるので、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から受ける圧力により消火板201から脱落しないように消火板201に設けられている。
<消火方法>
本発明の実施の形態1における消火方法について、図3及び図4を用いて説明する。図4は、蓋部203が溶融した後の図2のA−A線断面である。
図3より、蓋部203は、デバイス301から発火して火災が発生した際に、発火により熱せられることにより、消火開始温度以上の環境下において溶融する。蓋部203の一部が溶融した場合、または図4に示すように蓋部203が溶融して消火板201から脱落した場合には、消火板201には、空隙部202と外部とを連通する貫通孔401が生じる。この状態において、空隙部202に流入した冷媒は、貫通孔401よりデバイス301及びデバイス301の周囲に放出されて火災を消火する。
この際、蓋部203が溶融する前においては、壁部201a及び蓋部203は、空隙部202に流入した冷媒より所定の圧力を受けている。従って、蓋部203が溶融した際には、貫通孔401より外部に放出される冷媒は、この圧力が開放されることにより、ある程度の勢いで外部に放出される。
<消火部の使用例>
本発明の実施の形態1における消火部104の使用例について、図5を用いて説明する。図5は、本実施の形態における消火部104を取り付けた充電器502の斜視図である。
図5に示すように、消火部104は、カバー501を介して充電器502に取り付けられている。
カバー501は、消火部104と充電器502との間の空間を被っている。
カバー501と充電器502との間には、デバイス503が実装された電源回路部504が収納されている。カバー501の上方には、消火部104が取り付けられている。
図5では、消火板201は、圧力調整弁505を有している。圧力調整弁505は、空隙部202に流入する冷媒から消火板201が受ける圧力を調整する。
上記の構成において、デバイス503が発火することにより火災が生じた際に、蓋部203は溶融する。これにより、循環路106から消火板201に流入した冷媒を電源回路部504に散布し、火災を消火することができる。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、センサを使用せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、消火部を形成している壁部の肉厚断面において、蓋部を単純な長方形状にした。これにより、蓋部を容易に形成することができ、冷媒から蓋部が受ける圧力の計算を容易にすることができるとともに、蓋部における熱伝導特性を容易に計算できることにより蓋部が溶融する温度を容易に設定することができる。
また、本実施の形態によれば、消火部に圧力調整弁を設けた場合には、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から蓋部に加わる圧力により、蓋部が消火板から脱落することを防ぐことができる。
<本実施の形態の変形例>
本実施の形態において、消火板の壁部の肉厚断面において蓋部を長方形状に形成したが、本発明はこれに限らず、消火板の壁部の肉厚断面において蓋部を正方形状に形成してもよい。
(実施の形態2)
<消火部の構成>
本発明の実施の形態2における消火部600の構成について、図6を用いて説明する。図6は、本実施の形態における消火部600の要部の拡大断面図である。
図6に示す消火部600は、図2及び図3に示す実施の形態1に係る消火部104に対して、蓋部203の代わりに蓋部601を有する。なお、図6において、図2〜図4と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態に係る車載用消火装置は、図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
消火部600は、消火板201と、空隙部202と、蓋部601とを有している。
消火板201には、蓋部601が設けられている。
蓋部601は、消火板201とは異なる材料により形成されている。蓋部601は、消火開始温度以上の環境下で溶融する材料を用いて形成されているとともに消火板201に取り付けられている。蓋部601を生成するための材料は上記実施の形態1の蓋部203と同様であるので、その説明を省略する。
蓋部601は、消火部600の空隙部202と外部とを隔てる壁部201aに設けられている。蓋部601は、側壁601aが凹凸形状であり、壁部201aと凹凸係合している。蓋部601は、壁部201aに設けられることにより、空隙部202を外部から密封する。
蓋部601は、消火開始温度に上昇するまでの環境下では、消火板201に取り付けられた状態を維持している。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部600の外部に放出されることなく循環路106に流出する。また、蓋部601は、消火開始温度以上の環境下では、熱により溶融する。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部600の外部に放出される。
蓋部601は、空隙部202に流入した冷媒より所定の圧力を受けるので、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から受ける圧力により消火板201から脱落しないように消火板201に設けられている。
<消火方法>
本発明の実施の形態2における消火方法について、図6を用いて説明する。
図6より、蓋部601は、デバイス301から発火して火災が発生した際に、発火により熱せられることにより、消火開始温度以上の環境下において溶融する。この際、蓋部601の側壁601aの凹部及び凸部のうちの凸部が溶融することにより、消火板201から蓋部601が脱落するか、または側壁601aと壁部201aとの間に隙間を生じる。従って、蓋部601が脱落して生じた貫通孔、または側壁601aと壁部201aとの間に生じた隙間としての貫通孔を通じて、空隙部202から外部に冷媒を放出させることができる。
なお、本実施の形態における上記以外の消火方法は、上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
<本実施の形態の効果>
本発明によれば、センサにより温度変化を検出せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、蓋部は消火板の壁部と凹凸係合するので、車載用消火装置に加わる振動及び冷媒の圧力により蓋部が脱落することを確実に防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、蓋部と消火板とが凹凸係合するとともに、消火開始温度以上の環境下において、蓋部の側壁の凸部を溶融させるだけで冷媒を外部に放出させることができる。これにより、少ないエネルギーで蓋部を溶融させることができ、火災発生から早期に火災を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、消火部に圧力調整弁を設けた場合には、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から蓋部に加わる圧力により、蓋部が消火板から脱落することを防ぐことができる。
(実施の形態3)
<消火部の構成>
本発明の実施の形態3における消火部700の構成について、図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態における消火部700の要部の拡大断面図である。
図7に示す消火部700は、図2及び図3に示す実施の形態1に係る消火部104に対して、蓋部203の代わりに蓋部701を有する。なお、図7において、図2〜図4と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態に係る車載用消火装置は、図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
消火部700は、消火板201と、空隙部202と、蓋部701とを有している。
消火板201には、蓋部701が設けられている。
蓋部701は、消火板201とは異なる材料により形成されている。蓋部701は、消火開始温度以上の環境下で溶融する材料を用いて形成されているとともに消火板201に取り付けられている。蓋部701を生成するための材料は上記実施の形態1の蓋部203と同様であるので、その説明を省略する。
蓋部701は、消火部700の空隙部202と外部とを隔てる壁部201aに設けられている。蓋部701は、壁部201aの肉厚断面において、消火部700の外部から空隙部202に向けて凸形状に形成されている。蓋部701は、壁部201aに設けられることにより、空隙部202を外部から密封する。
蓋部701は、消火開始温度に上昇するまでの環境下では、消火板201に取り付けられた状態を維持している。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部700の外部に放出されることなく循環路106に流出する。また、蓋部701は、消火開始温度以上の環境下では、熱により溶融する。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部700の外部に放出される。
蓋部701は、空隙部202に流入した冷媒より所定の圧力を受けるので、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から受ける圧力により消火板201から脱落しないように消火板201に設けられている。
なお、本実施の形態における消火方法は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、センサにより温度変化を検出せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、消火板の壁部の肉厚断面において、蓋部を消火板の外部から内部に向けて凸形状に形成した。これにより、冷媒と接する表面積を小さくすることができるので、冷媒の圧力の影響を最小限にすることができるとともに、火災が生じた際に火により直接熱せられる面積を大きくすることができるので、少ないエネルギーで蓋部を溶融させることがき、火災発生から早期に火災を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、消火部に圧力調整弁を設けた場合には、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から蓋部に加わる圧力により、蓋部が消火板から脱落することを防ぐことができる。
(実施の形態4)
<消火部の構成>
本発明の実施の形態4における消火部800の構成について、図8を用いて説明する。図8は、本実施の形態における消火部800の要部の拡大断面図である。
図8に示す消火部800は、図2及び図3に示す実施の形態1に係る消火部104に対して、蓋部203の代わりに蓋部801を有する。なお、図8において、図2〜図4と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態に係る車載用消火装置は、図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
消火部800は、消火板201と、空隙部202(図8では省略)と、蓋部801とを有している。
消火板201には、蓋部801が設けられている。
蓋部801は、消火板201とは異なる材料により形成されている。蓋部801は、消火開始温度以上の環境下で溶融する材料を用いて形成されているとともに消火板201に取り付けられている。蓋部801を生成するための材料は上記実施の形態1の蓋部203と同様であるので、その説明を省略する。
蓋部801は、消火部800の空隙部202と外部とを隔てる壁部201aに設けられている。蓋部801は、側壁801aにネジ山801bが形成されており、壁部201aと螺合している。蓋部801は、壁部201aに設けられることにより、空隙部202を外部から密封する。
蓋部801は、消火開始温度に上昇するまでの環境下では、消火板201に取り付けられた状態を維持している。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部800の外部に放出されることなく循環路106に流出する。また、蓋部801は、消火開始温度以上の環境下では、熱により溶融する。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部800の外部に放出される。
蓋部801は、空隙部202に流入した冷媒より所定の圧力を受けるので、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から受ける圧力により消火板201から脱落しないように消火板201に設けられている。
<消火方法>
本発明の実施の形態4における消火方法について、図8を用いて説明する。
図8より、蓋部801は、デバイス301から発火して火災が発生した際に、発火により熱せられることにより、消火開始温度以上の環境下において溶融する。この際、蓋部801は、側壁801aのネジ山801bが溶融することにより、消火板201から蓋部801が脱落するか、または側壁801aと壁部201aとの間に隙間を生じる。従って、蓋部801が脱落することにより生じた貫通孔、または側壁801aと壁部201aとの間に生じた隙間としての貫通孔を通じて、空隙部202から外部に冷媒を放出させることができる。
なお、本実施の形態における上記以外の消火方法は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
<本実施の形態の効果>
本発明によれば、センサにより温度変化を検出せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、蓋部は消火板と螺合するので、車載用消火装置に加わる振動及び冷媒の圧力により蓋部が脱落することを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、蓋部の側壁のネジ山が溶融した際に冷媒が外部に放出されるので、少ないエネルギーで冷媒を放出させることがき、火災発生から早期に火災を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、消火部に圧力調整弁を設けた場合には、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から蓋部に加わる圧力により、蓋部が消火板から脱落することを防ぐことができる。
(実施の形態5)
<消火部の構成>
本発明の実施の形態5における消火部900の構成について、図9を用いて説明する。図9は、本実施の形態における消火部900の要部の拡大断面図である。
図9に示す消火部900は、図2及び図3に示す実施の形態1に係る消火部104に対して、蓋部203の代わりに蓋部901を有する。なお、図9において、図2〜図4と同一構成である部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、本実施の形態に係る車載用消火装置は、図1と同一構成であるので、その説明を省略する。
消火部900は、消火板201と、空隙部202と、蓋部901とを有している。
消火板201には、蓋部901が設けられている。
蓋部901は、消火板201とは異なる材料により形成されている。蓋部901は、消火開始温度以上の環境下で溶融する材料を用いて形成されているとともに消火板201に取り付けられている。蓋部901を生成するための材料は上記実施の形態1の蓋部203と同様であるので、その説明を省略する。
蓋部901は、消火部900の空隙部202と外部とを隔てる壁部201aに設けられている。蓋部901は、壁部201aの肉厚断面において、消火部900の空隙部202から外部に向けて凸形状に形成されている。蓋部901は、壁部201aに設けられることにより、空隙部202を外部から密封する。
蓋部901は、消火開始温度に上昇するまでの環境下では、消火板201に取り付けられた状態を維持している。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部900の外部に放出されることなく循環路106に流出する。また、蓋部901は、消火開始温度以上の環境下では、熱により溶融する。これにより、循環路106から空隙部202に流入した冷媒は、消火部900の外部に放出される。
なお、本実施の形態における消火方法は上記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、センサにより温度変化を検出せずに消火を行うことにより、確実に火災等を消火することができる。
また、本実施の形態によれば、消火板の壁部の肉厚断面において、蓋部を消火板の内部から外部に向けて凸形状に形成ので、火災が発生していない状況において冷媒の圧力が上昇した際に蓋部が消火板から脱落することを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、消火部に圧力調整弁を設けた場合には、消火開始温度に上昇するまでの環境下において、冷媒から蓋部に加わる圧力により、蓋部が消火板から脱落することを防ぐことができる。
<全ての実施の形態に共通の変形例>
上記実施の形態1〜実施の形態5において、蓋部が溶融することにより冷媒を外部に放出させたが、本発明はこれに限らず、消火部全体が溶融することにより冷媒を外部に放出させてもよい。この場合には、蓋部は不要になる。
また、上記実施の形態1〜実施の形態5において、膨張弁と蒸発器との間の循環路に消火部を設けたが、本発明はこれに限らず、蒸発器とコンプレッサとの間に消火部を設けてもよい。
また、上記実施の形態1〜実施の形態5において、複数の蓋部を設けたが、本発明はこれに限らず、1つの蓋部を設けるだけでもよい。
本発明にかかる車載用消火装置は、車室内を暖房または冷房する空調調和装置を利用して消火を行うのに好適である。
100 車載用消火装置
101 コンプレッサ
102 凝縮器
103 膨張弁
104 消火部
105 蒸発器
106 循環路
150 エアコン部

Claims (7)

  1. 車室内を暖房または冷房する空調調和装置を利用して消火を行う車載用消火装置であって、
    不燃性または難燃性の冷媒と、
    前記冷媒を圧縮することにより前記冷媒を高温高圧にするコンプレッサと、
    前記コンプレッサにより高温高圧にした前記冷媒から放熱させる凝縮器と、
    前記凝縮器で放熱させた前記冷媒を膨張させることにより前記冷媒を低温低圧にする膨張弁と、
    前記膨張弁により低温低圧にした前記冷媒に吸熱させる蒸発器と、
    前記コンプレッサから流出した前記冷媒を、前記凝縮器と、前記膨張弁と、前記蒸発器とを経由させて前記コンプレッサに流入させる循環路と、
    前記膨張弁と前記コンプレッサとの間の前記循環路に設けられ、車輌に搭載される、モータ、充電器、電池またはECU等のエンジンを含まないデバイスの保証温度以上の所定温度に上昇するまでの環境下で前記循環路から流入した前記冷媒を前記循環路に流出させ、前記所定温度以上の環境下で溶融して前記循環路から流入した前記冷媒を外部に放出させて消火を行う消火部と、
    を有する車載用消火装置。
  2. 前記消火部は、
    前記冷媒が流入する内部を外部から密封する蓋部を有し、
    前記蓋部は、
    前記所定温度以上の環境下で溶融して前記消火部の前記内部と前記外部とを連通させることにより前記循環路から流入した前記冷媒を外部に放出させる
    請求項1記載の車載用消火装置。
  3. 前記蓋部は、
    前記消火部の前記外部と前記内部とを隔てる壁部に設けられ、前記壁部の肉厚断面において正方形状または長方形状に形成される
    請求項2記載の車載用消火装置。
  4. 前記蓋部は、
    前記消火部の前記外部と前記内部とを隔てる壁部と凹凸係合する
    請求項2記載の車載用消火装置。
  5. 前記蓋部は、
    前記消火部の前記外部と前記内部とを隔てる壁部と螺合する
    請求項2記載の車載用消火装置。
  6. 前記蓋部は、
    前記消火部の前記外部と前記内部とを隔てる壁部に設けられ、前記壁部の肉厚断面において前記消火部の前記外部から前記内部に向けて凸形状に形成される
    請求項2記載の車載用消火装置。
  7. 前記蓋部は、
    前記消火部の前記外部と前記内部とを隔てる壁部に設けられ、前記壁部の肉厚断面において前記消火部の前記内部から前記外部に向けて凸形状に形成される
    請求項2記載の車載用消火装置。
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