JP5274142B2 - 車両用の電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行用バッテリの正負の出力側にコンタクタを接続している車両用の電源装置に関し、とくにコンタクタの溶着を防止して安全性を向上する車両用の電源装置に関する。
車両用の電源装置は、バッテリの正負の出力側にコンタクタを接続している。この電源装置は、コンタクタをオンに切り換えてバッテリを車両側に接続する。このコンタクタは、車両を使用しない状態、たとえば自動車のメインスイッチであるイグニッションスイッチをオフにする状態でオフに切り換えられる。また、自動車が衝突した時などにもコンタクタをオフにして出力を遮断して安全性を向上させる。
電源装置に接続される車両側は、大きな静電容量のコンデンサーを並列に接続している。瞬間的に大きなパワーを出力するためである。コンデンサーはバッテリにより充電される。コンデンサーは、静電容量が大きいので、完全に放電された状態における充電電流は極めて大きくなる。したがって、バッテリの正負の出力側に接続しているコンタクタが同時にオンに切り換えられると、瞬間的に極めて大きなチャージ電流が流れる。大きなチャージ電流は、コンタクタの接点を溶着させる原因となる。接点が溶着すると、コンタクタはオフに切り換えできなくなって、バッテリを負荷から切り離しできなくする。この弊害を防止するために、コンタクタをオンに切り換える前に、コンデンサーをプリチャージするプリチャージ回路を備える電源装置が開発されている(特許文献1参照)。
プリチャージ回路を備える電源装置は、コンデンサーを予備充電するプリチャージ回路をプラス側のコンタクタと並列に接続している。プリチャージ回路は、プラス側のコンタクタをオフに切り換える状態でマイナス側のコンタクタと共にオンに切り換えられて、コンデンサーをプリチャージする。プリチャージ回路はプリチャージ抵抗を直列に接続しているので、電流を制限しながらコンデンサーを予備充電する。この電源装置は、コンデンサーがプリチャージされた後、プラス側のコンタクタをオンに切り換えて、バッテリを車両側に接続する。
特開2004−48937号公報
プリチャージ回路は、正常に動作して、コンデンサーをプリチャージする。ただ、プリチャージ回路が正常にコンデンサーをプリチャージできない状態で、プラス側のコンタクタがオンに切り換えられることがある。この状態になると、コンタクタの接点は過大な充電電流で溶着することがある。コンデンサーをプリチャージする過大なショート電流がコンタクタの接点に流れるからである。特許文献1の電源装置は、プリチャージ異常によるコンタクタの溶着を防止する回路を設けている。この電源装置は、プリチャージリレーとコンタクタの励磁コイルに通電して接点をオンに切り換える電装用バッテリの電圧をコントロールして、コンタクタの溶着を防止する。すなわち、プリチャージリレーがコンタクタよりも低い電圧でオンに切り換えられるようにして、電装用バッテリの電圧が低下するときのプリチャージ異常を防止する。この電源装置は、電装用バッテリの電圧が低下しても、プリチャージリレーがより低い電圧でオンに切り換えられるので、プリチャージリレーがオンに切り換えられない状態でコンタクタがオンに切り換えられることがない。
この電源装置は、電装用バッテリの電圧低下によるコンタクタの溶着を防止できる。ただ、車両用の電源装置は、電装用バッテリの電圧低下のみがコンタクタを溶着させる原因でない。コンタクタは、別の条件によっても溶着する。たとえば、電源装置の負荷側である車両側のショートによっても、コンタクタは溶着する。とくに、高性能なリチウムイオン電池などは内部抵抗が極めて小さく、ショート電流が数千Aと極めて大きくなって、コンタクタを確実に溶着させる。さらに、コンタクタは、チャタリングによって、短時間に開閉されて接点が溶着することもある。
コンタクタが溶着すると、電源装置の設置や取り外しなどを行う場合、作業者は高電圧に触れる可能性が発生する。また、車両のクラッシュが発生すると、通常はコンタクタをオフに切り換えて高電圧を切り離して、搭乗者の感電を防止すように設計される。しかしながら、コンタクタが溶着すると車両のクラッシュ時に高電圧を切り離しできなくなって、搭乗者が感電する可能性がある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、コンタクタが溶着して出力電圧を遮断できない状態を防止して、安全性を向上できる車両用の電源装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の車両用の電源装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
車両用の電源装置は、車両を走行させるモータ22に電力を供給する走行用バッテリ1と、この走行用バッテリ1の正負の出力側に接続しているコンタクタ2と、このコンタクタ2をオンオフに切り換える制御回路4とを備える。車両用の電源装置は、走行用バッテリ1の正負の出力側に接続している一対のコンタクタ2を、互いに接点8の電流容量の異なるリレーとしている。
この電源装置は、コンタクタが溶着して出力電圧を遮断できない状態を防止して、安全性を向上できる特徴がある。とくに、この電源装置は、両方のコンタクタの電流容量を大きくするのではなく、一方のコンタクタの電流容量のみを大きくするので、全体を大型化することなく、また、部品コストを低減しながら、コンタクタで出力電圧を確実に遮断できる特徴がある。
本発明の車両用の電源装置は、一対のコンタクタ2を、互いに接点サイズの異なるリレーとしている。
この電源装置は、接点サイズの大きいコンタクタの電流容量を大きくして、このコンタクタの溶着を防止できる。
本発明の車両用の電源装置は、一対のコンタクタ2を、互いに接点材質の異なるリレーとしている。
この電源装置は、接点材料によって電流容量を大きくして、コンタクタの溶着を防止する。車両用の電源装置のコンタクタは、耐久性を実現するために、接点の表面にタングステンを積層するものが使用される。ところが、接点にタングステンを使用するコンタクタは、タングステンの電気抵抗が大きく、電流によるジュール熱が大きくなってそれ自体の発熱で溶着する。これに対して、接点を銀や銀合金のように電気抵抗の小さい金属とするコンタクタは、ジュール熱が小さくなって、大電流での溶着を防止して電流容量を大きくできる。ただ、接点に銀を使用するコンタクタは、タングステンに比較して耐久性が少なくなる。しかしながら、車両用の電源装置が正常に使用されるかぎり、コンタクタは電流を遮断し、あるいは小電流の状態でオンオフに切り換えられるので、接点の金属に銀を使用することで耐久性の低下は少ない。したがって、一方のコンタクタの接点に銀を使用して、電流容量を大きくすることで、このコンタクタの大電流による溶着を防止できる。また、一方のコンタクタの接点材料にタングステンを使用して耐久性に優れたものとし、このコンタクタの耐久性を大きくして、長期間にわたって、このコンタクタをオフに切り換えできる。正負の出力側に接点している一対のコンタクタは、一方の溶着を阻止して、高電圧を遮断できる。したがって、互いに異なる接点材料とする一対のコンタクタは、一方で大電流による溶着を防止し、他方で耐久性を実現して、長期間にわたって確実に高電圧を遮断し、また大電流による溶着を防止して高電圧を遮断する。
本発明の車両用の電源装置は、一対のコンタクタ2を、互いに接圧の異なるリレーとすることができる。
この電源装置は、接圧を高くしているコンタクタの電流容量を大きくして、このコンタクタの大電流による溶着を防止する。それは、接圧が小さい接点は接触抵抗が大きくなって、大電流が流れると溶着するが、一方のコンタクタの接圧を強くすることによって、接触抵抗を小さくして電流容量を大きくすることができるからである。したがって、接圧の大きい方のコンタクタの大電流による溶着を防止できる。接点の接圧を強くするコンタクタは、励磁コイルの消費電力が大きくなるが、本発明の電源装置は、一方のコンタクタの接圧を他方よりも強くするので、一方のコンタクタの消費電力は大きくなるが、他方のコンタクタの消費電力は大きくならず、トータルでは消費電力の増加を少なくしてコンタクタの溶着を防止できる。
本発明の車両用の電源装置は、一対のコンタクタ2を第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bで構成し、第1のコンタクタ2Aは、プリチャージ抵抗6とプリチャージリレー7との直列回路からなるプリチャージ回路3が並列に接続されると共に、第1のコンタクタ2Aの電流容量を第2のコンタクタ2Bの電流容量よりも大きくなるように構成している。
この電源装置は、仮にコンタクタが溶着しても、コンデンサーを正常にプリチャージできるので、コンデンサーをプリチャージすることなく一対のコンタクタがオンに切り換えられることがない。したがって、プリチャージ異常で両方のコンタクタの接点が溶着されるのを有効に防止できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車両用の電源装置を例示するものであって、本発明は車両用の電源装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示す車両用の電源装置は、ハイブリッドカーに搭載され、あるいは電気自動車に搭載されて、負荷20として接続されるモータ22を駆動して車両を走行させる。この図の電源装置は、走行用バッテリ1と、この走行用バッテリ1の正負の出力側に接続している一対のコンタクタ2と、車両側の負荷20に並列に接続しているコンデンサー21をプリチャージするプリチャージ回路3と、プリチャージ回路3とコンタクタ2をオンオフに制御する制御回路4とを備える。
図1の電源装置は、一対のコンタクタ2を、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bとで構成しており、第1のコンタクタ2Aをプラス側のコンタクタ2aとして走行用バッテリ1のプラスの出力側に接続し、第2のコンタクタ2Bをマイナス側のコンタクタ2bとして走行用バッテリ1のマイナスの出力側に接続している。さらに、図1の電源装置は、第1のコンタクタ2Aであるプラス側のコンタクタ2aと並列にプリチャージ回路3を接続している。ただ、本発明の電源装置は、図示しないがプリチャージ回路をマイナス側のコンタクタと並列に接続することもできる。以下、図1の回路構成の電源装置について詳述する。
負荷20は、並列に大容量のコンデンサー21を接続している。このコンデンサー21は、コンタクタ2をオンに切り換える状態で、走行用バッテリ1と並列に接続されて、走行用バッテリ1の電圧を平滑化する。すなわち、走行用バッテリ1が大電流で放電されて電圧が低下するときに、コンデンサー21が放電されて、走行用バッテリ1の電圧低下を少なくする。また、走行用バッテリ1の電圧が上昇すると、コンデンサー21は走行用バッテリ1から充電されて、電圧が走行用バッテリ1と一緒に上昇する。したがって、走行用バッテリ1と並列にコンデンサー21を接続する回路構成は、コンデンサー21から、負荷20に瞬間的に大電力を供給できる。このため、走行用バッテリ1に、並列にコンデンサー21を接続することで、負荷20に供給できる瞬間電力を大きくできる。コンデンサー21から負荷20に供給できる電力は、静電容量に比例するので、このコンデンサー21には、たとえば4000〜6000μFと極めて大きい静電容量のものが使用される。放電された大容量のコンデンサー21が、出力電圧の高い走行用バッテリ1に直接に接続されると、瞬間的に極めて大きいチャージ電流が流れる。コンデンサー21のインピーダンスが極めて小さいからである。
走行用バッテリ1は、車両を走行させるモータ22を駆動する。モータ22に大電力を供給できるように、走行用バッテリ1は多数の二次電池5を直列に接続して出力電圧を高くしている。二次電池5は、ニッケル水素電池やリチウムイオン二次電池が使用される。ただ、二次電池には、ニッケルカドミウム電池など充電できる全ての電池を使用できる。走行用バッテリ1は、モータ22に大電力を供給できるように、たとえば、出力電圧を200〜400Vと高くしている。ただし、電源装置は、走行用バッテリ1の出力側に接続しているDC/ACインバータ23で、走行用バッテリ1の電圧を昇圧して、モータに供給することもできる。この電源装置は、直列に接続する二次電池の個数を少なくして、走行用バッテリの出力電圧を低くして、モータに高電圧を供給できる。したがって、走行用バッテリ1は、たとえば出力電圧を150〜300Vと低くして、モータの供給電圧を高くすることができる。
この電源装置は、車両のイグニッションスイッチ(図示せず)がオンに切り換えられると、マイナス側のコンタクタ2bをオンに切り換えた後、プラス側のコンタクタ2aをオフに保持して、プリチャージ回路3のプリチャージリレー7をオンに切り換えて、コンデンサー21をプリチャージする。コンデンサー21がプリチャージされた後、制御回路4はマイナス側のコンタクタ2bをオンに保持して、プラス側のコンタクタ2aをオンに切り換え、その後プリチャージリレー7をオフに切り換える。また、イグニッションスイッチがオフに切り換えられると、プラス側のコンタクタ2aをオフに切り換えた後、マイナス側のコンタクタ2bをオフに切り換えて、走行用バッテリ1のプラス側とマイナス側の出力を遮断する。
プリチャージ回路3は、電流を制限しながらコンデンサー21をプリチャージする。プリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6とプリチャージリレー7を直列に接続している。このプリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6でコンデンサー21をプリチャージする電流を制限して充電する。プリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6の電気抵抗を大きくしてプリチャージ電流を小さくできる。たとえば、プリチャージ抵抗6を10Ω、走行用バッテリ1の出力電圧を400Vとする電源装置は、プリチャージ電流の最大値が40Aとなる。プリチャージ抵抗6は、電気抵抗を大きくしてプリチャージ電流の最大値を小さくできる。ただ、プリチャージ抵抗6の電気抵抗が大きくなると、コンデンサー21をプリチャージする時間が長くなる。プリチャージ電流が小さくなるからである。プリチャージ抵抗6の電気抵抗は、プリチャージ電流とプリチャージ時間とを考慮して、たとえば、5〜20Ω、好ましくは6〜18Ω、さらに好ましくは6〜15Ωに設定される。
制御回路4は、車両側のメインスイッチであるイグニッションスイッチ(図示せず)から入力される信号で、プラス側のコンタクタ2a、マイナス側のコンタクタ2b、プリチャージリレー7をオンオフに制御する。制御回路4は、イグニッションスイッチのオン信号で、プラス側のコンタクタ2aをオフに保持する状態で、マイナス側のコンタクタ2bとプリチャージリレー7をオンに切り換えて、コンデンサー21をプリチャージする。コンデンサーがプリチャージされた後、プリチャージリレー7をオンに保持して、プラス側のコンタクタ2aをオンに切り換えて、走行用バッテリ1のプラス側とマイナス側を車両側に接続する。その後、プリチャージリレー7をオフに切り換える。
走行用バッテリ1の正負の出力側に接続している一対のコンタクタ2は、機械的に可動する接点8を有するリレーである。一対のコンタクタ2は、互いに接点8の電流容量が異なるリレーである。好ましくは、プリチャージ回路3を並列に接続しているコンタクタ2の接点8の電流容量を、プリチャージ回路3を接続しないコンタクタ2の接点8の電流容量よりも大きくする。図の電源装置は、プラス側のコンタクタ2aと並列にプリチャージ回路3を接続しているので、プラス側のコンタクタ2aの接点8の電流容量を、マイナス側のコンタクタ2bの接点8の電流容量よりも大きくする。
一方のリレーの電流容量を他方のリレーの電流容量よりも大きくするのは、走行用バッテリ1の負荷側がショートし、あるいはコンデンサー21がプリチャージされない状態で一対のコンタクタ2がオンに切り換えられて、接点8に過大なショート電流が流れて、両方のコンタクタ2の接点8が同時に溶着するのを防止するためである。走行用バッテリ1は、正負の出力側に一対のコンタクタ2を接続しているので、一方のコンタクタ2の溶着を阻止することで、溶着されないコンタクタ2をオフに切り換えて、高電圧の走行用バッテリ1の出力を遮断できる。本発明の電源装置は、両方のコンタクタ2の電流容量を大きくすることなく、一方のコンタクタ2の接点8の電流容量のみを大きくする。電流容量の大きいコンタクタ2は、走行用バッテリ1の出力側をショートし、あるいはプリチャージされないコンデンサー21に一対のコンタクタ2を接続して溶着しない電流容量に設計される。走行用バッテリ1のショート電流の大きさは、走行用バッテリ1の電圧と内部抵抗により変化する。したがって、電流容量を大きくしている一方のコンタクタ2は、負荷側のショート電流や、プリチャージされないコンデンサー21に両方のコンタクタ2をオンにして溶着しない電流容量に設計される。
一方のコンタクタ2の電流容量を他方のコンタクタ2よりも大きくするために、一対のコンタクタ2には、接点サイズの異なるリレーが使用される。接点サイズの大きなリレーは電流容量が大きく、接点サイズの小さいリレーは電流容量が小さくなる。一対のコンタクタ2に、接点サイズが異なるリレーを使用する電源装置は、プリチャージ回路3を並列に接続しているコンタクタ、図1においては、プラス側のコンタクタ2aに接点サイズの大きなリレーを使用し、プリチャージ回路3を並列に接続しないコンタクタ、すなわちマイナス側のコンタクタ2bの接点サイズを小さくする。この電源装置は、両方のコンタクタ2をオンに切り換える状態でショート電流が流れると、接点サイズの小さいマイナス側のリレーの接点8は溶着する。しかしながら、プラス側に接続している接点サイズの大きいプラス側のリレーは溶着しない。したがって、過大な電流でマイナス側のコンタクタ2bが溶着しても、プラス側のコンタクタ2aは溶着しない状態にでき、溶着しないプラス側のコンタクタ2aをオフに切り換えることで、走行用バッテリ1の高電圧を確実に遮断できる。また、起動時にプラス側のコンタクタ2aが開いているため、プリチャージ回路3のプリチャージリレー7を制御して通常のプリチャージ動作から起動を開始させることができる。
一対のコンタクタ2は、互いに接点材質の異なるリレーとして、一方のリレーの電流容量を大きくする。たとえば、一方のリレーの接点8を電気抵抗の小さい銀接点として電流容量を大きく、他方のリレーの接点8を、銅や銅の表面にタングステンを積層する構造として耐久性に優れたリレーとすることができる。銀接点は、電気抵抗が小さいのでジュール熱による発熱が小さい。したがって、大電流が流れる状態における接点の温度上昇が少なく、ショート電流などの過大な電流での溶着を防止できる。ただ、銀接点は、銅の表面にタングステンを積層している接点に比較して寿命が短くなるが、コンデンサー21をプリチャージして大電流を流さない状態でオンに切り換えられ、また負荷側に電流を供給したり、走行用バッテリ1を充電しない状態でオフに切り換えられる。すなわち、手順を追って制御することで接点8の電流を遮断し、あるいは小さくする状態でオンオフに切り換えられるので、銀接点を使用しながら比較的長寿命に使用できる。一方のコンタクタ2は、接点8に耐久性のある金属を使用する。したがって、仮に銀接点のように電流容量を大きくすることで、仮に寿命が短くなっても、耐久性のあるコンタクタ2を確実にオフに切り換えて、走行用バッテリ1の高電圧を遮断できる。この電源装置も、銀接点のように電流容量の大きい接点を使用するコンタクタ2を、プリチャージ回路3を並列に接続しているプラス側のコンタクタ2aに使用し、プリチャージ回路3を接続しないマイナス側のコンタクタ2bに耐久性のある金属材料のリレーを使用する。
さらに、一方のコンタクタ2の電流容量を他方のコンタクタ2よりも大きくするために、一対のコンタクタ2には、接圧の異なるリレーを使用することもできる。接圧の大きなリレーは電流容量が大きく、接圧の小さいリレーは電流容量が小さくなる。それは、十分な接圧で押圧されて接触抵抗を小さくできるからである。リレーは、励磁コイルの磁気的な力で可動部を吸着して、可動接点8Aを固定接点8Bに押圧する。この構造のリレーは、励磁コイルに供給する電力を大きくして接圧を強くできる。励磁コイルの消費電力が可動部を吸着する力に消費されるからである。車両用のコンタクタ2に使用されるリレーは、電装用バッテリから励磁コイルに電力を供給して、可動接点8Aを固定接点8Bに接触させる。したがって、リレーは、励磁コイルに流れる電流を大きくして消費電力を大きくでき、これによって接圧を強くできる。たとえば、接圧を大きくするリレーの励磁コイルの消費電力を、接圧を小さくするリレーの励磁コイルの消費電力の1.5倍〜2倍として、接点8の電流容量を大きくできる。
この電源装置も、プリチャージ回路3を並列に接続しているコンタクタ、図1においては、プラス側に接続しているプラス側のコンタクタ2aに接圧の大きなリレーを使用し、プリチャージ回路3を並列に接続しないコンタクタ、すなわちマイナス側のコンタクタ2bの接圧を小さくする。この電源装置は、両方のコンタクタ2をオンに切り換える状態でショート電流が流れると、接圧の小さいマイナス側のリレーの接点8は溶着する。しかしながら、プラス側に接続している接圧の大きいリレーは溶着しない。したがって、過大な電流でマイナス側のコンタクタ2bが溶着しても、プラス側のコンタクタ2aは溶着しない状態にでき、溶着しないプラス側のコンタクタ2aをオフに切り換えることで、走行用バッテリ1の高電圧を確実に遮断できる。
本発明の電源装置は、ハイブリッドカーや電気自動車に搭載されて、必要なときには走行用バッテリ1から出力される高電圧を確実に遮断して、安全に使用できる。
本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置の概略構成図である。
符号の説明
1…走行用バッテリ
2…コンタクタ 2A…第1のコンタクタ
2a…プラス側のコンタクタ
2B…第2のコンタクタ
2b…マイナス側のコンタクタ
3…プリチャージ回路
4…制御回路
5…二次電池
6…プリチャージ抵抗
7…プリチャージリレー
8…接点 8A…可動接点
8B…固定接点
20…負荷
21…コンデンサー
22…モータ
23…DC/ACインバータ

Claims (5)

  1. 車両を走行させるモータ(22)に電力を供給する走行用バッテリ(1)と、この走行用バッテリ(1)の正負の出力側に接続している一対のコンタクタ(2)と、このコンタクタ(2)をオンオフに切り換える制御回路(4)とを備える車両用の電源装置であって、
    前記一対のコンタクタ(2)は、第1のコンタクタ(2A)と、前記第2のコンタクタ(2B)からなり、
    前記第1のコンタクタ(2A)は、プリチャージ抵抗(6)とプリチャージリレー(7)との直列回路からなるプリチャージ回路(3)が並列に接続されると共に、前記第1のコンタクタ(2A)は、前記第2のコンタクタ(2B)よりも電流容量が大きいことを特徴とする車両用の電源装置。
  2. 前記一対のコンタクタ(2)が、互いに接点サイズの異なるリレーである請求項1に記載される車両用の電源装置。
  3. 前記一対のコンタクタ(2)が、互いに接点材質の異なるリレーである請求項1に記載される車両用の電源装置。
  4. 前記一対のコンタクタ(2)が、互いに接圧の異なるリレーである請求項1に記載される車両用の電源装置。
  5. 前記第1のコンタクタ(2A)は、銀または銀合金で形成される接点を有することを特徴とする請求項1に記載される車両用の電源装置。
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