JP5084526B2 - 車両用の電源装置 - Google Patents

車両用の電源装置

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Description

本発明は、高電圧バッテリを車両側の負荷に接続するコンタクタを備える車両用の電源装置に関し、とくに、コンタクタの接点溶着を防止すると共に、コンタクタの励磁コイルの消費電力を低減する車両用電源装置に関する。
車両用電源装置は、高電圧バッテリをコンタクタでもって車両側の負荷に接続する。車両側の負荷は、DC/ACインバータを介してモーターや発電機に接続される。さらに、この負荷は、瞬間的な大電力を供給できるように、大容量のコンデンサを並列に接続している。コンタクタは、車両を走行させる状態、すなわちイグニッションスイッチをオンに切り換える状態でオンに切り換えられて、高電圧バッテリを車両側の負荷に接続する。さらにコンタクタは、異常時にオフに切り換えられて、高電圧の出力電圧を遮断する。また、車両を使用しない状態、たとえば自動車のイグニッションスイッチをオフにする状態でオフに切り換えられて出力を遮断する。また、自動車が衝突した時などにもコンタクタをオフにして出力を遮断して安全性を向上している。
コンタクタがオンに切り換えられるとき、高電圧バッテリは、負荷と並列に接続している大容量のコンデンサをチャージする。このとき、瞬間的に極めて大きなチャージ電流が流れる。大きなチャージ電流は、コンタクタの接点に損傷を与える。とくに、大きなチャージ電流でコンタクタの接点が溶着することがある。接点が溶着すると、コンタクタはオフに切り換えできなくなって、高電圧バッテリを負荷から切り離しできなくする。この弊害を防止するために、コンタクタをオンに切り換える前に、コンデンサをプリチャージするプリチャージ回路を備える電源装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開2001−128305号公報
特許文献1の公報には、プリチャージ回路を備える電源装置が記載される。プリチャージ回路は、高電圧バッテリと負荷の間に設けられており、電流を制限しながらコンデンサをプリチャージする。このプリチャージ回路は、電流を制限するためのプリチャージ抵抗と、このプリチャージ抵抗に直列に接続しているプリチャージスイッチとを備える。プリチャージ回路は、コンタクタと並列に接続している。プリチャージ回路は、プリチャージスイッチをオンして負荷に接続しているコンデンサをプリチャージする。コンデンサがプリチャージされると、コンタクタの1次側と2次側間の電圧の差が低下する。電圧差が設定電圧よりも低くなると、コンタクタをオンに切り換えて、高電圧バッテリを負荷に接続する。コンタクタをオンに切り換えた後、プリチャージスイッチをオフに切り換える。
この構造の電源装置は、コンタクタから車両側の誘導性負荷に大電流を通電することから、オンオフの切り換え時に接点が溶着する可能性があった。コンタクタの励磁コイルに通電する電装用バッテリの電圧低下(車両の鉛バッテリより供給のため、車両のエアコンやパワーステアリング等の使用負荷が突然増えると電圧が低下する場合がある)等でコンタクタがオンオフを繰り返すチャタリングで接点が溶着することがある。特に、コンタクタがオフからオンに切り換えられたときに大電流が流れて溶着することがある。コンタクタの接点が溶着した場合、高電圧が出力される状態に保持されて安全性が低下すると共に、高電圧バッテリが放電され、最悪、過放電に至る可能性がある。さらに、コンタクタの励磁コイルに通電する電装用バッテリである、車両に搭載している鉛蓄電池の電圧低下により、コンタクタの接点がオフに切り換えられると、高電圧バッテリがモーターに電力を供給できなくなって、車両が停止する等の弊害もある。
さらに、コンタクタやプリチャージスイッチの励磁コイルに通電して接点をオンオフに切り換える構造は、励磁コイルの通電を遮断してオフに切り換える状態で、コイルのインダクタ成分により、励磁コイルに逆起電圧エネルギーが生じる。この逆起電圧エネルギーは、たとえば、リレーの消費電力を約6Wとする場合、最大500V−10ms程度となり、このエネルギーにより制御回路を損傷するおそれがある。このため、従来では、ダイオードやツェナーダイオードを介して励磁コイルに環流させており、このエネルギーを励磁コイルで消費するまでの時間が、リレーをオフにするまでの遅れ時間となり、速やかにリレーをオフにできない問題点があった。
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、コンタクタのチャタリングを防止して接点の溶着を確実に防止できる車両用の電源装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の大切な目的は、コンタクタの励磁コイルが消費する電力消費を低減して、コンタクタをオン状態とする状態にあって無駄な電力消費を少なくできる車両用の電源装置を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、コンタクタをオフに切り換える状態で、励磁コイルに生じるエネルギーを有効に利用して、コンタクタを速やかにオフに切り換えできる車両用の電源装置を提供することにある。
本発明の車両用の電源装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
車両用の電源装置は、車両を走行させるモーター22に電力を供給する高電圧バッテリ1と、この高電圧バッテリ1の出力側に接続されて、高電圧バッテリ1を車両側の負荷20に接続するコンタクタ2と、このコンタクタ2をオンオフに制御する制御回路4とを備え、制御回路4がコンタクタ2をオンに切り換えて、高電圧バッテリ1から負荷20に電力を供給する。さらに、コンタクタ2が、高電圧バッテリ1のプラス側とマイナス側を負荷20に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備え、第2のコンタクタ2Bをラッチ式リレー10として、さらに、第2のコンタクタ2Bと並列に、負荷20のコンデンサ21を充電するプリチャージ回路3を接続している。このプリチャージ回路3は、互いに直列に接続してなるプリチャージ抵抗6とプリチャージリレー5とを備えている。この電源装置は、制御回路4が、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aとプリチャージリレー5の励磁コイル5aの通電を制御して、第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5をオンオフに制御している。さらに、電源装置は、プリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10のコイル11を、第1のダイオード13を介して接続している。この第1のダイオード13は、制御回路4がプリチャージリレー5の励磁コイル5aに励磁電流を通電する方向と逆向きに接続している。この電源装置は、制御回路4がプリチャージリレー5の励磁コイル5aの電流を遮断してプリチャージリレー5をオフに切り換える状態で、この励磁コイル5aに蓄えられる電流のエネルギーを第1のダイオード13を介してラッチ式リレー10のコイル11に通電して、ラッチ式リレー10をオンに切り換えている。
本発明の請求項の車両用の電源装置は、コンタクタ2が、高電圧バッテリ1のプラス側とマイナス側を負荷20に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備え、第2のコンタクタ2Bをラッチ式リレー10としている。この電源装置は、制御回路4が、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの通電を制御して、第1のコンタクタ2Aをオンオフに制御している。さらに、電源装置は、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル
2aと並列に、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10のコイル11を、第2のダイオード14を介して接続している。この第2のダイオード14は、制御回路4が第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに励磁電流を通電する方向と逆向きに接続している。この電源装置は、制御回路4が第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの電流を遮断する状態で、励磁コイル2aに蓄えられる電流のエネルギーを第2のダイオード14を介してラッチ式リレー10の励磁コイル11に通電して、ラッチ式リレー10をオフに切り換えている。
本発明の請求項の車両用の電源装置は、コンタクタ2が、高電圧バッテリ1のプラス側とマイナス側を負荷20に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備え、第2のコンタクタ2Bをラッチ式リレー10として、さらに、第2のコンタクタ2Bと並列に、負荷20のコンデンサ21を充電するプリチャージ回路3を接続している。このプリチャージ回路3は、互いに直列に接続してなるプリチャージ抵抗6とプリチャージリレー5とを備えている。この電源装置は、制御回路4が、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aとプリチャージリレー5の励磁コイル5aの通電を制御して、第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5をオンオフに制御している。さらに、電源装置は、プリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10のコイル11を、第1のダイオード13を介して接続している。この第1のダイオード13は、制御回路4がプリチャージリレー5の励磁コイル5aに励磁電流を通電する方向と逆向きに接続している。さらに、電源装置は、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと並列に、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10のコイル11を、第2のダイオード14を介して接続している。この第2のダイオード14は、制御回路4が第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに励磁電流を通電する方向と逆向きに接続している。この電源装置は、制御回路4がプリチャージリレー5の励磁コイル5aの電流を遮断してプリチャージリレー5をオフに切り換える状態で、この励磁コイル5aに蓄えられる電流のエネルギーを第1のダイオード13を介してラッチ式リレー10のコイル11に通電して、ラッチ式リレー10をオンに切り換えると共に、制御回路4が第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの電流を遮断する状態で、励磁コイル2aに蓄えられる電流のエネルギーを第2のダイオード14を介してラッチ式リレー10の励磁コイル11に通電して、ラッチ式リレー10をオフに切り換えている。
本発明の請求項の車両用の電源装置は、ラッチ式リレー10が、接点12をオンに切り換えるオンコイル11Aと、接点12をオフに切り換えるオフコイル11Bとを備えており、オンコイル11Aを、第1のダイオード13を介してプリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に接続し、オフコイル11Bを、第2のダイオード14を介して第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと並列に接続している。
本発明の請求項の車両用の電源装置は、ラッチ式リレー10が、通電する電流の方向を切り換えて、接点12をオンオフに切り換えるオンオフコイル11Cを備えており、オンオフコイル11Cを、接点12をオンにする方向に通電する第1のダイオード13を介してプリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に接続し、接点12をオフにする方向に通電する第2のダイオード14を介して第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと並列に接続している。
本発明の請求項の車両用の電源装置は、第2のコンタクタ2Bをラッチ式リレー10として、第1のコンタクタ2Aを励磁コイル2aに通電して接点2bをオンに保持するリレーとしている。
本発明の車両用の電源装置は、コンタクタのチャタリングを防止して接点の溶着を確実に防止できる特徴がある。それは、コンタクタにラッチ式リレーを使用するからである。ラッチ式リレーは、オンオフに切り換えるときに通電するが、オン又はオフに切り換えられた後は、通電することなくオン又はオフの切り換え状態に保持される。したがって、コンタクタをラッチ式リレーとする電源装置は、イグニッションスイッチがオンに切り換えられて、コンタクタをオンに切り換えた後は、電装用バッテリの電圧低下などでオフに切り換えられることがない。このため、コンタクタは、電装用バッテリの電圧変動でチャタリングすることがなく、これによる接点の溶着を確実に阻止できる。
また、コンタクタのラッチ式リレーは、オンオフに切り換える瞬間にのみコイルに通電して、従来のコンタクタのようにオン状態で励磁コイルに連続して通電する必要がない。このため、コイルが消費する電力消費を低減して、コンタクタをオン状態とする状態にあって無駄な電力消費を少なくできる特徴も実現される。ちなみに、オン状態で約6Wの電力を消費するコンタクタをプラス側とマイナス側に設けている従来の電源装置は、コンタクタをオンに保持するために連続して約12Wの電力を消費する。これに対して、本発明の電源装置は、コンタクタをオンに保持するために電力を消費しないことから、この電力消費を削減して省電力にできる。
さらに、本発明の請求項2の車両用の電源装置は、コンタクタが、電圧バッテリのプラス側とマイナス側を負荷に接続する第1のコンタクタ及び第2のコンタクタを備え、第2のコンタクタをラッチ式リレーとして、さらに、第2のコンタクタと並列に、負荷のコンデンサを充電するプリチャージ回路を接続しており、このプリチャージ回路のプリチャージリレーの励磁コイルと並列に第2のコンタクタであるラッチ式リレーのコイルを、第1のダイオードを介して接続しており、制御回路がプリチャージリレーの励磁コイルの電流を遮断する状態で、この励磁コイルに蓄えられる電流のエネルギーをラッチ式リレーのコイルに通電して、ラッチ式リレーをオンに切り換えている。この電源装置は、プリチャージリレーの励磁コイルに蓄える電流のエネルギーを有効に利用し、さらに第2のコンタクタであるラッチ式リレーをオフからオンに制御する専用の回路を設けることなく、第2のコンタクタを最適なタイミングでオンに切り換えできる。すなわち、簡単な回路構成としながら、さらに省電力に第2のコンタクタをオフからオンに制御できる。
さらに、本発明の請求項3の車両用の電源装置は、コンタクタが、電圧バッテリのプラス側とマイナス側を負荷に接続する第1のコンタクタ及び第2のコンタクタを備え、第2のコンタクタをラッチ式リレーとしており、第1のコンタクタの励磁コイルと並列に第2のコンタクタであるラッチ式リレーのコイルを、第2のダイオードを介して接続しており、制御回路が第1のコンタクタの励磁コイルの電流を遮断する状態で、この励磁コイルに蓄えられる電流のエネルギーをラッチ式リレーのコイルに通電して、ラッチ式リレーをオフに切り換えている。この電源装置は、第1のコンタクタの励磁コイルに蓄える電流のエネルギーを有効に利用し、さらに第2のコンタクタであるラッチ式リレーをオンからオフに制御する専用の回路を設けることなく、第2のコンタクタを最適なタイミングでオフに切り換えできる。すなわち、簡単な回路構成としながら、さらに省電力に第2のコンタクタをオンからオフに制御できる。
さらに、本発明の請求項4の電源装置は、プリチャージリレーと第1のコンタクタの励磁コイルに蓄える電流のエネルギーを有効に利用し、さらに第2のコンタクタであるラッチ式リレーをオンオフに制御する専用の回路を設けることなく、第2のコンタクタを最適なタイミングでオンからオフに、さらにオフからオンに切り換えできる。すなわち、簡単な回路構成としながら、さらに省電力に第2のコンタクタを最適タイミングでオンからオフに、またオフからオンに制御できる。
さらにまた、本発明の請求項2ないし4の車両用の電源装置は、第1のコンタクタまたはプリチャージリレーの電流を遮断する状態で、励磁コイルに蓄えられる電流のエネルギーを第2のコンタクタであるラッチ式リレーのコイルに通電してラッチ式リレーを切り換えるので、励磁コイルに生じるエネルギーを専用の回路で消費することなく有効に利用して、第1のコンタクタやプリチャージリレーを速やかに切り換えできる。
本発明の請求項7の車両用の電源装置は、第1のコンタクタを励磁コイルに通電して接点をオンに保持するリレーとしているので、第1のコンタクタを速やかにオフに切り換えて、高電圧バッテリの出力電圧を遮断できる特徴がある。この車両用の電源装置は、クラッシュ等の故障時において、車両の安全性を保証できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車両用の電源装置を例示するものであって、本発明は車両用の電源装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示す車両用の電源装置は、ハイブリッドカーに搭載され、あるいは電気自動車に搭載されて、モーター22を駆動して車両を走行させる。この図の電源装置は、高電圧バッテリ1と、この高電圧バッテリ1の出力側に接続されて、負荷20への電力供給を制御するコンタクタ2と、このコンタクタ2をオンに切り換えるに先だって、負荷20のコンデンサ21をプリチャージするプリチャージ回路3と、このプリチャージ回路3とコンタクタ2を制御する制御回路4とを備える。
負荷20は、大容量のコンデンサ21と、このコンデンサ21に並列に接続されたDC/ACインバータ23と、このDC/ACインバータ23を介して接続されるモーター22である。コンデンサ21は、コンタクタ2をオンに切り換える状態で、高電圧バッテリ1と共に、DC/ACインバータ23に電力を供給する。とくに、コンデンサ21からは、DC/ACインバータ23に瞬間的に大電力を供給する。このため、高電圧バッテリ1に並列にコンデンサ21を接続することで、DC/ACインバータ23に供給できる瞬間電力を大きくできる。コンデンサ21からDC/ACインバータ23に供給できる電力は、静電容量に比例するので、このコンデンサ21には、たとえば3000〜6000μFと極めて大きい静電容量のものが使用される。放電状態にある大容量のコンデンサ21が、出力電圧の高い高電圧バッテリ1に接続されると、瞬間的に極めて大きいチャージ電流が流れる。コンデンサ21のインピーダンスが極めて小さいからである。
高電圧バッテリ1は、DC/ACインバータ23を介して、車両を走行させるモーター22を駆動する。モーター22に大電力を供給できるように、高電圧バッテリ1は多数の二次電池7を直列に接続して出力電圧を高くしている。二次電池7は、ニッケル水素電池やリチウムイオン二次電池が使用される。ただ、二次電池には、ニッケルカドミウム電池などの充電できる全ての電池を使用できる。高電圧バッテリ1は、モーター22に大電力を供給できるように、たとえば、出力電圧を200〜400Vと高くしている。ただし、電源装置は、DC/ACインバータでもって、高電圧バッテリの電圧を昇圧して、モーターに電力を供給することもできる。この電源装置は、直列に接続する二次電池の個数を少なくして、高電圧バッテリの出力電圧を低くできる。したがって、高電圧バッテリは、たとえば出力電圧を100〜400Vとすることができる。
コンタクタ2は、高電圧バッテリ1の出力側に接続されて、高電圧バッテリ1を車両側の負荷20に接続する。コンタクタ2は、高電圧バッテリ1のマイナス側とプラス側を負荷20に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備える。図の車両用電源装置は、高電圧バッテリ1のプラス側に第2のコンタクタ2Bを接続して、マイナス側に第1のコンタクタ2Aを接続している。ただし、本発明の車両用電源装置は、第1のコンタクタを高電圧バッテリのプラス側に接続して、第2のコンタクタをマイナス側に接続することもできる。
第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bは、同時に同じタイミングでオンには切り換えられない。コンデンサ21を充電する極めて大きな突入電流が、コンタクタ2に損傷を与え、コンタクタ2を溶着させる等の弊害があるからである。電源装置は、第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5をオンに切り換えて、プリチャージ回路3でコンデンサ21を充電した後、第2のコンタクタ2Bをオンに切り換える。大きな突入電流を制限して、コンタクタ2を溶着などの故障から保護するためである。プリチャージ回路3は、第2のコンタクタ2Bと並列に接続している。プリチャージ回路3は、電流を制限しながらコンデンサ21をプリチャージする。プリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6とプリチャージリレー5を直列に接続している。
プリチャージ抵抗6は、負荷20のコンデンサ21を充電するプリチャージ電流を制限する。プリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6の電気抵抗を大きくしてプリチャージ電流を小さくできる。たとえば、プリチャージ抵抗6を10Ω、高電圧バッテリ1の出力電圧を400Vとする電源装置は、プリチャージ電流の最大値が40Aとなる。プリチャージ抵抗6は、大きくしてプリチャージ電流の最大値を小さくできる。ただ、プリチャージ抵抗6が大きくなると、コンデンサ21をプリチャージする時間が長くなる。プリチャージ電流が小さくなるからである。
制御回路4は、イグニッションスイッチ(図示せず)がオンに切り換えられた後、第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5をオンに切り換えてコンデンサ21をプリチャージした後、プラス側に接続している第2のコンタクタ2Bをオンに切り換える。図2に示す第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5は、励磁コイル2a、5aに通電して接点2b、5bをオンに保持するリレーである。第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5は、制御回路4でオンオフに切り換えられる。第1のコンタクタ2Aは、制御回路4が励磁コイル2aに通電する状態で接点2bがオンに保持され、励磁コイル2aへの通電が遮断される状態で接点2bがオフに切り換えられる。プリチャージリレー5は、制御回路4が励磁コイル5aに通電する状態で接点5bがオンに保持され、励磁コイル5aへの通電が遮断される状態で接点5bがオフに切り換えられる。
図2の電源装置は、プリチャージリレー5の励磁コイル5aの通電を制御するスイッチング素子15と、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの通電を制御するスイッチング素子17を備える。プリチャージリレー5の励磁コイル5aとスイッチング素子15は、直列に接続されており、この直列回路を車両に搭載される電装用バッテリ19に接続している。また、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aとスイッチング素子17は、直列に接続されており、この直列回路を車両に搭載される電装用バッテリ19に接続している。これらのスイッチング素子15、17は、制御回路4でオンオフに制御している。制御回路4は、スイッチング素子15をオンに切り換えてプリチャージリレー5の接点5bをオン、スイッチング素子15をオフに切り換えてプリチャージリレー5の接点5bをオフに切り換える。また、スイッチング素子17をオンに切り換えて第1のコンタクタ2Aの接点2bをオン、スイッチング素子17をオフに切り換えて第1のコンタクタ2Aの接点2bをオフに切り換える。図のスイッチング素子15、17はトランジスタとしている。ただし、スイッチング素子には、トランジスタ以外の半導体スイッチング素子、たとえばFETも使用でき、またリレーも使用できる。
さらに、図2の電源装置は、励磁コイル2a、5aの電流を遮断する状態でコイルのインダクタ成分により励磁コイル2a、5aに生じる逆起電圧エネルギーで、トランジスタであるスイッチング素子15、17が損傷するのを阻止するために、スイッチング素子15、17のアース側を、ダイオード16、18を介して励磁コイル5a、2aの電源側に接続している。これらのダイオード16、18は、電源である電装用バッテリ19からの電流がスイッチング素子15、17のアース側に流れるのを阻止する方向に接続している。この構造は、励磁コイル5a、2aをオフに切り換えるときに、励磁コイル5a、2aに蓄えられる電流のエネルギーが、トランジスタであるスイッチング素子15、17に流れるのを阻止して、スイッチング素子15、17が損傷するのを有効に防止すると共に、励磁コイル5a、2aに蓄えられる電流のエネルギーを、ラッチ式のリレー10のコイル11に確実に供給する。
第2のコンタクタ2Bはラッチ式リレー10である。ラッチ式リレー10は、コイル11に通電して接点12をオン又はオフに切り換えた後、切り換えられた状態にラッチ、すなわち保持される。したがって、オンからオフに、あるいはオフからオンに切り換えるときにコイル11に通電されるが、切り換えた後は、コイル11の電流を遮断して接点12を切り換えた状態に保持する。ラッチ式リレー10は、永久磁石をNSに磁化する方向を変更して、接点12をオン、又はオフに保持する。
図2のラッチ式リレー10は、接点12をオンに切り換えるオンコイル11Aと、接点12をオフに切り換えるオフコイル11Bとを備えている。オンコイル11Aに通電すると、接点12はオンに切り換えられる。ラッチ式リレー10は、接点12をオンに切り換えた後、オンコイル11Aに通電することなく接点12がオンに保持される。また、オフコイル11Bに通電すると、接点12はオフに切り換えられる。ラッチ式リレー10は、接点12をオフに切り換えた後、オフコイル11Bに通電することなく接点12がオフに保持される。
図2の制御回路4は、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと、プリチャージリレー5の励磁コイル5aの通電を制御して、第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5をオンオフに制御して、第2のコンタクタ2Bのラッチ式リレー10を制御する。すなわち、制御回路4は、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10を直接に制御することなく、プリチャージリレー5の励磁コイル5aと第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに蓄えられる電流のエネルギーで第2のコンタクタ2Bを制御する。
この図のラッチ式リレー10は、プリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に、第1のダイオード13を介してオンコイル11Aを接続している。すなわち、オンコイル11Aと第1のダイオード13との直列回路を、プリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に接続している。第1のダイオード13は、制御回路4がプリチャージリレー5の励磁コイル5aに励磁電流を通電する方向と逆向きに接続している。すなわち、プリチャージリレー5の接点5bをオンにするようにプリチャージリレー5の励磁コイル5aに通電する電流は、オンコイル11Aに流れないように第1のダイオード13を接続している。制御回路4がプリチャージリレー5の励磁コイル5aの電流を遮断してプリチャージリレー5をオフに切り換える状態で、プリチャージリレー5の励磁コイル5aに蓄えられる電流のエネルギーを第1のダイオード13を介してラッチ式リレー10のオンコイル11Aに通電して、ラッチ式リレー10はオンに切り換えられる。
さらに、図2のラッチ式リレー10は、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと並列に、第2のダイオード14を介してオフコイル11Bを接続している。すなわち、オフコイル11Bと第2のダイオード14との直列回路を、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと並列に接続している。第2のダイオード14は、制御回路4が第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに励磁電流を通電する方向と逆向きに接続している。すなわち、第1のコンタクタ2Aの接点2bをオンにするように第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに通電する電流は、オフコイル11Bに流れないように第2のダイオード14を接続している。制御回路4が第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの電流を遮断して第1のコンタクタ2Aをオフに切り換える状態で、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに蓄えられる電流のエネルギーを第2のダイオード14を介してラッチ式リレー10のオフコイル11Bに通電して、ラッチ式リレー10はオフに切り換えられる。
図3のラッチ式リレー10は、通電する電流の方向を切り換えて、接点12をオンオフに切り換えるオンオフコイル11Cを備えている。このラッチ式リレー10は、オンオフコイル11Cを、接点12をオンに切り換える方向に通電する第1のダイオード13を介してプリチャージリレー5の励磁コイル5aと並列に接続され、接点12をオフにする方向に通電する第2のダイオード14を介して第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aと並列に接続している。
図3のラッチ式リレー10は、プリチャージリレー5がオフになると、プリチャージリレー5の励磁コイル5aの電流のエネルギーで、オンオフコイル11Cに、接点12をオンに切り換える方向に通電されて、接点12をオンに切り換える。また、第1のコンタクタ2Aがオフに切り換えられると、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの電流のエネルギーで、オンオフコイル11Cに、接点12をオフに切り換える方向に通電されて、接点12をオフに切り換える。
図2と図3の電源装置は、以下の動作をして、図4に示すタイミングで、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bとプリチャージリレー5をオンオフに切り換える。
(1)イグニッションスイッチがオンに切り換えられると、制御回路4は第1のコンタクタ2Aとプリチャージリレー5をオンに切り換えて、負荷20のコンデンサ21をプリチャージ充電する。
(2)コンデンサ21がプリチャージされると、制御回路4はプリチャージリレー5をオフに切り換える。プリチャージリレー5がオフに切り換えられると、プリチャージリレー5の励磁コイル5aに流れていた電流が、図2においてはラッチ式リレー10のオンコイル11Aに供給されて、また、図3においてはラッチ式リレー10のオンオフコイル11Cをオンに切り換える方向に供給されて、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10の接点12がオンに切り換えられる。
この状態で、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bがオンに切り換えられて、高電圧バッテリ1のプラス側とマイナス側が車両側の負荷20に接続される。
(3)イグニッションスイッチがオフに切り換えられ、あるいは異常な状態となって、コンタクタ2をオフに制御するとき、制御回路4は第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに流れていた電流を遮断して第1のコンタクタ2Aをオフに切り換える。第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの電流が遮断されると、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aに流れていた電流が、図2においてはラッチ式リレー10のオフコイル11Bに供給されて、また、図3においてはラッチ式リレー10のオンオフコイル11Cをオフに切り換える方向に供給されて、ラッチ式リレー10の接点12がオフに切り換えられる。
したがって、第1のコンタクタ2Aの励磁コイル2aの電流を遮断して第1のコンタクタ2Aをオフに切り換えると、第2のコンタクタ2Bであるラッチ式リレー10もオフに切り換えられる。
図2と図3の電源装置は、プリチャージリレー5をオフにしてラッチ式リレー10をオンに切り換え、さらに、第1のコンタクタ2Aをオフに切り換えてラッチ式リレー10をオフに切り換える。したがって、制御回路4は、ラッチ式リレー10を直接に制御する回路を必要としない。ただ、本発明の電源装置は、制御回路でもって、ラッチ式リレーのコイルに、接点をオンに切り換える電流を流し、また、接点をオフに切り換える電流を流すことで、ラッチ式リレーをオンオフに切り換えることもできる。
また、図2と図3の電源装置は、第2のコンタクタ2Bをラッチ式リレー10として、第1のコンタクタ2Aをラッチ式リレーとしない。すなわち、第1のコンタクタ2Aには励磁コイル2aに連続して通電して接点2bをオンに保持するリレーを使用する。この電源装置は、第1のコンタクタ2Aを速やかにオフに切り換えて、高電圧バッテリ1の出力電圧を遮断できる特徴がある。ただ、本発明は、第1のコンタクタと第2のコンタクタの両方をラッチ式リレーとすることができる。この電源装置は、制御回路でもって、第1のコンタクタと第2のコンタクタであるラッチ式リレーのコイルに、オンに切り換える電流と、オフに切り換える電流を流して、接点をオンオフに切り換える。
本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置の概略構成図である。 第1のコンタクタ及び第2のコンタクタとプリチャージリレーを制御する構造の一例を示す回路図である。 第1のコンタクタ及び第2のコンタクタとプリチャージリレーを制御する構造の他の一例を示す回路図である。 第1のコンタクタ及び第2のコンタクタとプリチャージリレーをオンオフに切り換えるタイミングチャートである。
符号の説明
1…高電圧バッテリ
2…コンタクタ 2A…第1のコンタクタ
2a…励磁コイル
2b…接点
2B…第2のコンタクタ
3…プリチャージ回路
4…制御回路
5…プリチャージリレー 5a…励磁コイル
5b…接点
6…プリチャージ抵抗
7…二次電池
10…ラッチ式リレー
11…コイル 11A…オンコイル
11B…オフコイル
11C…オンオフコイル
12…接点
13…第1のダイオード
14…第2のダイオード
15…スイッチング素子
16…ダイオード
17…スイッチング素子
18…ダイオード
19…電装用バッテリ
20…負荷
21…コンデンサ
22…モーター
23…DC/ACインバータ

Claims (6)

  1. 車両を走行させるモーター(22)に電力を供給する高電圧バッテリ(1)と、この高電圧バッテリ(1)の出力側に接続されて、高電圧バッテリ(1)を車両側の負荷(20)に接続するコンタクタ(2)と、このコンタクタ(2)をオンオフに制御する制御回路(4)とを備え、制御回路(4)がコンタクタ(2)をオンに切り換えて、高電圧バッテリ(1)から負荷(20)に電力を供給するようにしてなり、
    前記コンタクタ(2)をラッチ式リレー(10)とする車両用の電源装置であって、
    前記コンタクタ(2)が、高電圧バッテリ(1)のプラス側とマイナス側を負荷(20)に接続する第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)を備え、第2のコンタクタ(2B)はラッチ式リレー(10)で、さらに、第2のコンタクタ(2B)と並列に、負荷(20)のコンデンサ(21)を充電するプリチャージ回路(3)を接続しており、このプリチャージ回路(3)は、互いに直列に接続してなるプリチャージ抵抗(6)とプリチャージリレー(5)とを備え、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)とプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)の通電を制御して、第1のコンタクタ(2A)とプリチャージリレー(5)をオンオフに制御すると共に、プリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)と並列に第2のコンタクタ(2B)であるラッチ式リレー(10)のコイル(11)を、第1のダイオード(13)を介して接続しており、この第1のダイオード(13)は、制御回路(4)がプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)に励磁電流を通電する方向と逆向きに接続しており、制御回路(4)がプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)の電流を遮断してプリチャージリレー(5)をオフに切り換える状態で、この励磁コイル(5a)に蓄えられる電流のエネルギーを第1のダイオード(13)を介してラッチ式リレー(10)のコイル(11)に通電して、ラッチ式リレー(10)をオンに切り換えるようにしてなる車両用の電源装置。
  2. 車両を走行させるモーター(22)に電力を供給する高電圧バッテリ(1)と、この高電圧バッテリ(1)の出力側に接続されて、高電圧バッテリ(1)を車両側の負荷(20)に接続するコンタクタ(2)と、このコンタクタ(2)をオンオフに制御する制御回路(4)とを備え、制御回路(4)がコンタクタ(2)をオンに切り換えて、高電圧バッテリ(1)から負荷(20)に電力を供給するようにしてなり、
    前記コンタクタ(2)をラッチ式リレー(10)とする車両用の電源装置であって、
    前記コンタクタ(2)が、高電圧バッテリ(1)のプラス側とマイナス側を負荷(20)に接続する第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)を備え、第2のコンタクタ(2B)をラッチ式リレー(10)としており、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)の通電を制御して、第1のコンタクタ(2A)をオンオフに制御すると共に、第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)と並列に第2のコンタクタ(2B)であるラッチ式リレー(10)のコイル(11)を、第2のダイオード(14)を介して接続しており、この第2のダイオード(14)は、制御回路(4)が第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)に励磁電流を通電する方向と逆向きに接続しており、制御回路(4)が第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)の電流を遮断する状態で、励磁コイル(2a)に蓄えられる電流のエネルギーを第2のダイオード(14)を介してラッチ式リレー(10)のコイル(11)に通電して、ラッチ式リレー(10)をオフに切り換えるようにしてなる車両用の電源装置。
  3. 車両を走行させるモーター(22)に電力を供給する高電圧バッテリ(1)と、この高電圧バッテリ(1)の出力側に接続されて、高電圧バッテリ(1)を車両側の負荷(20)に接続するコンタクタ(2)と、このコンタクタ(2)をオンオフに制御する制御回路(4)とを備え、制御回路(4)がコンタクタ(2)をオンに切り換えて、高電圧バッテリ(1)から負荷(20)に電力を供給するようにしてなり、
    前記コンタクタ(2)をラッチ式リレー(10)とする車両用の電源装置であって、
    前記コンタクタ(2)が、高電圧バッテリ(1)のプラス側とマイナス側を負荷(20)に接続する第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)を備え、第2のコンタクタ(2B)はラッチ式リレー(10)で、さらに、第2のコンタクタ(2B)と並列に、負荷(20)のコンデンサ(21)を充電するプリチャージ回路(3)を接続しており、このプリチャージ回路(3)は、互いに直列に接続してなるプリチャージ抵抗(6)とプリチャージリレー(5)とを備え、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)とプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)の通電を制御して、第1のコンタクタ(2A)とプリチャージリレー(5)をオンオフに制御すると共に、プリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)と並列に第2のコンタクタ(2B)であるラッチ式リレー(10)のコイル(11)を、第1のダイオード(13)を介して接続しており、この第1のダイオード(13)は、制御回路(4)がプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)に励磁電流を通電する方向と逆向きに接続しており、さらに、第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)と並列に第2のコンタクタ(2B)であるラッチ式リレー(10)のコイル(11)を、第2のダイオード(14)を介して接続しており、この第2のダイオード(14)は、制御回路(4)が第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)に励磁電流を通電する方向と逆向きに接続しており、
    制御回路(4)が、プリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)の電流を遮断してプリチャージリレー(5)をオフに切り換える状態で、この励磁コイル(5a)に蓄えられる電流のエネルギーを第1のダイオード(13)を介してラッチ式リレー(10)のコイル(11)に通電して、ラッチ式リレー(10)をオンに切り換え、第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)の電流を遮断する状態で、励磁コイル(2a)に蓄えられる電流のエネルギーを第2のダイオード(14)を介してラッチ式リレー(10)のコイル(11)に通電して、ラッチ式リレー(10)をオフに切り換えるようにしてなる請求項1に記載される車両用の電源装置。
  4. 前記ラッチ式リレー(10)が接点(12)をオンに切り換えるオンコイル(11A)と、接点(12)をオフに切り換えるオフコイル(11B)とを備えており、オンコイル(11A)が第1のダイオード(13)を介してプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)と並列に接続されて、オフコイル(11B)が第2のダイオード(14)を介して第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)と並列に接続されてなる請求項に記載される車両用の電源装置。
  5. 前記ラッチ式リレー(10)が、通電する電流の方向を切り換えて、接点(12)をオンオフに切り換えるオンオフコイル(11C)を備えており、オンオフコイル(11C)が、接点(12)をオン
    にする方向に通電する第1のダイオード(13)を介してプリチャージリレー(5)の励磁コイル(5a)と並列に接続され、接点(12)をオフにする方向に通電する第2のダイオード(14)を介して第1のコンタクタ(2A)の励磁コイル(2a)と並列に接続されてなる請求項に記載される車両用の電源装置。
  6. 前記第2のコンタクタ(2B)がラッチ式リレー(10)で、前記第1のコンタクタ(2A)が励磁コイル(2a)に通電して接点(2b)をオンに保持するリレーである請求項ないしのいずれかに記載される車両用の電源装置。
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