JP2011223837A - 電源装置 - Google Patents

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大悟 野辺
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Abstract

【課題】大容量のキャパシタを搭載した電動車両の始動時間の短縮及び始動損失を抑制する。
【解決手段】二次電池18と、昇圧コンバータ30と、システムメインリレー17a,17bと、充電抵抗16と充電抵抗ラインリレー15と、平滑コンデンサ13と、平滑コンデンサ13に二次電池18と並列に接続される電圧変換器20と、電圧変換器20に接続されるキャパシタ19と、制御部80とを備える電源装置100であって、制御部80は、充電抵抗ラインリレー15をオンとして平滑コンデンサ13を所定の電圧まで充電する第1の充電手段と、第1の充電手段によって平滑コンデンサ13の充電を行った後、充電抵抗ラインリレー15をオフとしてシステムメインリレー17a,17bをオンとするとともに、各スイッチング素子をオンオフさせてキャパシタ19を充電する第2の充電手段を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置の構成に関する。
ハイブリッド車両や電気自動車等の電動車両では、200V程度の充放電可能な二次電池の電圧を昇圧してインバータを介して車両駆動用のモータジェネレータやモータを駆動しているものが多い。二次電池の電圧を昇圧するにはスイッチング素子とリアクトルとを組み合わせた昇圧コンバータが用いられるが、昇圧コンバータから出力される電圧はスイッチング素子のスイッチング動作のため一定ではなく、変動するものである。そこで、昇圧コンバータとインバータとの間の高圧電圧を平滑にするための平滑コンデンサを設ける場合が多い。平滑コンデンサを用いた電源系統では、電動車両を始動する際に、平滑コンデンサにいきなり電流が流れ込まないように、予め充電することが必要となる。この場合、二次電池の出力側に抵抗を通って平滑コンデンサに電流を流す充電回路を設け、この充電抵抗によって平滑コンデンサを徐々に充電していく方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このように充電抵抗を通して電流を流して平滑コンデンサを充電する場合には、充電抵抗を通すことによる損失があることから、二次電池に蓄電されている電気エネルギを有効に活用できないという問題があった。そこで、充電抵抗を通して平滑コンデンサの充電を行うのではなく、スイッチングトランジスタとチョークコイルとを直列に接続した定電流回路を通して平滑コンデンサを充電する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この方法は、平滑コンデンサの充電のために定電流回路を設けることから部品点数が増え、電源装置の構造が複雑になってしまうという問題があった。
一方、電動車両には長い航続距離と高い加減速性能が求められる。しかし、二次電池の重量の関係から、車両に搭載することの出来る二次電池の量をあまり大きくすることが出来ない。このため、二次電池と大容量のキャパシタを並列に接続した電源装置とすることによって二次電池の搭載量の削減、二次電池の過充電を抑制し電池を保護することが提案されている。このような、二次電池とキャパシタとを並列に接続した電源装置では、車両を始動する際に平滑コンデンサと共にキャパシタを電動車両の電源系統と接続する必要がある。キャパシタを車両の電源系統に接続する際に、キャパシタの電圧と二次電池或いは電源系統との電圧差が大きいとキャパシタに対して突入電流が流れてキャパシタが損傷を受ける場合がある。このため、キャパシタの電圧が低い場合には、エンジンを始動してモータジュネレータで発電した電力でキャパシタを二次電池と略同様の電圧となるまで予め充電した後にキャパシタと二次電池とを接続し、キャパシタの電圧が二次電池の電圧よりも高い場合には、キャパシタが並列に接続されている電源系統のコンデンサを二次電池の電力で充電してキャパシタと略同電圧となるまで充電し、その後キャパシタと電源系統とを接続する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−143259号公報 特開平10−164709号公報 特開2006−157173号公報
ところで、電動車両においても通常のエンジン搭載車両のように起動の即時性が要求されている。特許文献3に記載された従来技術では、キャパシタが放電状態である場合には、エンジンによって平滑コンデンサ、キャパシタの充電を行うため、エンジンを備えていない電動車両には適用することができず、エンジンを備えていない電気自動車等では二次電池から充電抵抗を通して平滑コンデンサと大容量のキャパシタの充電を行わなければならず、大容量のキャパシタの充電に時間がかかってしまい。電動車両の始動時間が長くなってしまうという問題があった。
本発明は、大容量のキャパシタを搭載した電動車両の始動時間の短縮及び始動損失の抑制を図ることを目的とする。
本発明の電源装置は、第1の蓄電装置と、前記第1の蓄電装置に接続される第1の電圧変換器と、前記第1の蓄電装置と前記第1の電圧変換器との間に設けられるシステムメインリレーと、前記システムメインリレーと並列に接続され、充電抵抗とオンオフスイッチとが直列に接続された充電抵抗回路と、前記第1の電圧変換器に接続されるインバータと、前記第1の電圧変換器とインバータとの間に配置され、前記第1の電圧変換器と前記インバータとを接続する高圧電路と第1の基準電路との間に接続される平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサに前記第1の電圧変換器と並列に接続され、複数のスイッチング素子を含む第2の電圧変換器と、前記第2の電圧変換器に接続される第2の蓄電装置と、前記オンオフスイッチと、前記システムメインリレーと、各スイッチング素子とをオンオフする制御部と、を備える電源装置であって、制御部は、前記オンオフスイッチをオンとして前記平滑コンデンサを所定の電圧まで充電する第1の充電手段と、前記第1の充電手段によって前記平滑コンデンサの充電を行った後、前記オンオフスイッチをオフとしてシステムメインリレーをオンとするとともに、前記スイッチング素子をオンオフさせて前記第2の蓄電装置を充電する第2の充電手段と、を有することを特徴とする。
本発明の電源装置において、第1の充電手段は、前記スイッチング素子をオフとして、前記平滑コンデンサと前記第2の蓄電装置とを遮断し、前記平滑コンデンサを充電すること、としても好適である。
本発明は、大容量のキャパシタを搭載した電動車両の始動時間の短縮及び始動損失の抑制を図ることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態における電源装置の構成を示す系統図である。 本発明の実施形態における電源装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における電源装置の動作を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態の電源装置について説明する。図1に示すように、電動車両200に搭載される本実施形態の電源装置100は、第1の蓄電装置である充放電可能な二次電池18と、二次電池18の電力を昇圧してインバータ12に供給する第1の電圧変換器である昇圧コンバータ30と、昇圧コンバータ30とインバータ12のプラス側を接続する高圧電路である高圧側入出力線45と、マイナス側を接続する第1の基準電路である基準入出力線46と、高圧側入出力線45と基準入出力線46との間に接続される平滑コンデンサ13と、平滑コンデンサ13に昇圧コンバータ30と並列に接続される第2の電圧変換器である電圧変換器20と、電圧変換器20に接続される第2の蓄電装置であるキャパシタ19とを備えている。インバータ12には車両駆動用のモータジェネレータ11が接続されている。
二次電池18のプラス側入出力線48は昇圧コンバータ30低圧側の低圧側入出力線47に接続され、二次電池18のマイナス側入出力線49は昇圧コンバータ、インバータ12の基準入出力線46に接続されている。また、二次電池18の入出力線48,49にはそれぞれ二次電池18と昇圧コンバータ30とを遮断するシステムメインリレー17a(SMR2),17b(SMR3)が設けられている。また、二次電池18のプラス側入出力線48には充電抵抗16が直列に挿入されたオンオフスイッチである充電抵抗ラインリレー15(SMR1)が設けられている。充電抵抗ラインリレー15(SMR1)と充電抵抗16とは充電抵抗回路を構成する。また、昇圧コンバータ30の低圧側入出力線47と基準入出力線46との間には低圧コンデンサ14が設けられている。
昇圧コンバータ30は、上アームスイッチング素子31(Q1)と、上アームスイッチング素子31(Q1)と逆並列に接続された上アームダイオード32と、上アームスイッチング素子31(Q1)と直列に接続された下アームスイッチング素子33(Q2)と、下アームスイッチング素子33(Q2)と逆並列に接続された下アームダイオード34と、上アームスイッチング素子31(Q1)と下アームスイッチング素子33(Q2)との間に接続された低圧側入出力線47と、低圧側入出力線47の中に設けられたリアクトル35と、上アームスイッチング素子31(Q1)の低圧側入出力線47と反対側に接続される高圧側入出力線45とを含み、下アームスイッチング素子33(Q2)は基準入出力線46に接続されている。昇圧コンバータ30の高圧側入出力線45と基準入出力線46とはそれぞれ、インバータ12のプラス側端、マイナス側端にそれぞれ接続されている。
電圧変換器20は、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)と、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)と逆並列に接続された二次側上アームダイオード22と、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)と直列に接続された二次側下アームスイッチング素子23(Q6)と、二次側下アームスイッチング素子23(Q6)と逆並列に接続された二次側下アームダイオード24と、一次側上アームスイッチング素子26(Q3)と、一次側上アームスイッチング素子26(Q3)と逆並列に接続された一次側上アームダイオード27と、一次側上アームスイッチング素子26(Q3)と直列に接続された一次側下アームスイッチング素子28(Q4)と、一次側下アームスイッチング素子28(Q4)と逆並列に接続された一次側下アームダイオード29と、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)と二次側下アームスイッチング素子23(Q6)との間と一次側上アームスイッチング素子26(Q3)と一次側下アームスイッチング素子28(Q4)との間の接続線53aに接続されたリアクトル25と、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)の一端に接続された二次側入出力線51と、一次側上アームスイッチング素子26(Q3)の一端に接続された一次側入出力線53と、各下アームスイッチング素子23(Q6),28(Q4)の接続線53aと反対側に接続される基準入出力線52とを含んでいる。電圧変換器20の一次側入出力線53と基準入出力線52の一次側はそれぞれキャパシタ19のプラス側入出力線54、マイナス側入出力線55にそれぞれ接続されている。また、電圧変換器20の二次側入出力線51と基準入出力線52の二次側はそれぞれ接続点43,44に接続され、二次側入出力線51は昇圧コンバータ30、インバータ12の高圧側入出力線45に電気的に接続され、電圧変換器20の基準入出力線52の二次側は昇圧コンバータ30、インバータ12の基準入出力線46に接続されている。このため、電圧変換器20は高圧側入出力線45と基準入出力線46とを介して平滑コンデンサ13に昇圧コンバータ30と並列に接続されている。
二次電池18の出力側には二次電池18の出力電圧を検出する電圧センサ63が設けられ、二次電池18のプラス側入出力線48には二次電池18の入出力電流を検出する電流センサ62が設けられている。また、キャパシタ19の出力側には、キャパシタ19の出力電圧を検出する電圧センサ65が設けられ、キャパシタ19のプラス側入出力線54にはキャパシタ19の入出力電流を検出する電流センサ64が設けられている。また、平滑コンデンサ13には平滑コンデンサ13の両端の電圧を検出する電圧センサ61が設けられている。
インバータ12、昇圧コンバータ30の各スイッチング素子31(Q1),33(Q2)、電圧変換器20の各スイッチング素子21(Q5),23(Q6),26(Q3),28(Q4)、システムメインリレー17a,17b、充電抵抗ラインリレー15は制御部80に接続され、制御部80の指令によって動作するよう構成されている。また、モータジェネレータ11、各電圧センサ61,63,65、各電流センサ62,64、二次電池18、キャパシタ19はそれぞれ制御部80に接続され、制御部80には各部の電圧値、電流値、モータジェネレータ11、二次電池18,キャパシタ19の状態が入力されるよう構成されている。制御部80は、内部に信号処理を行うCPUと、制御プログラムやデータを格納する記憶部とを含むコンピュータである。
以上のように構成された電源装置100において、平滑コンデンサ13とキャパシタ19の充電を行う動作について説明する。電源装置100を搭載した電動車両200は停止しており、平滑コンデンサ13、キャパシタ19は放電されてその電圧は略ゼロとなっている。また、初期状態では、全てのスイッチング素子21(Q5),23(Q6),26(Q3),28(Q4),31(Q1),33(Q2)はオフとなっており、各リレー15,17a,17bもオフとなっている。
図2のステップS101に示すように、制御部80は、充電抵抗ラインリレー15(SMR1)をオンとすると同時に二次電池18のマイナス側入出力線49側のシステムメインリレー17b(SMR3)の接点をオンとする。これによって二次電池18は充電抵抗16を介して昇圧コンバータ30に接続される。すると、二次電池18の電流は、プラス側入出力線48から充電抵抗ラインリレー15(SMR1)、充電抵抗16から昇圧コンバータ30の低圧側入出力線47に流れる。そして、リアクトル25から上アームダイオード32を通って高圧側入出力線45に流れ、平滑コンデンサ13を充電し始める。この際、二次電池18のマイナス側入出力線49はシステムメインリレー17b(SMR3)のマイナス側接点、昇圧コンバータ30の基準入出力線46を介してインバータ12のマイナス側接点に接続されている。平滑コンデンサ13を充電すると、図3の時間t0から時間t1に示すように、平滑コンデンサ13の両端の電圧VHは次第に上昇していく。
図2のステップS102に示すように、制御部80は、電圧センサ61によって平滑コンデンサ13の両端の電圧VHを取得し、二次電池18の電圧VBに近い所定の電圧VH0まで昇圧されたかどうかを監視する。そして、制御部80は、平滑コンデンサ13の電圧VHが、所定の電圧VH0と略同様の電圧となった場合には、図2のステップS103、図3の時間t1に示すように、充電抵抗ラインリレー15(SMR1)をオフとし、二次電池18のプラス側入出力線48に設けられているシステムメインリレー17a(SMR2)をオンとし、二次電池18と昇圧コンバータ30とを充電抵抗16を介さずに直接接続する。すると、二次電池18と平滑コンデンサ13との間の電気抵抗が小さくなることから、図2のステップS104、図3の時間t1に示すように、平滑コンデンサ13の電圧VHは二次電池18の電圧VBと略同一の電圧となる。また、制御部80は、昇圧コンバータ30の上アームスイッチング素子31(Q1)をオンとし、二次電池18を充電するために高圧側入出力線45から二次電池18のプラス側入出力線48に電流を流せるように準備する。
図2のステップS105、図3の時間t1から時間t2に示すように、制御部80は、電圧変換器20の二次側下アームスイッチング素子23(Q6)、一次側上アームスイッチング素子26(Q3)、一次側下アームスイッチング素子28(Q4)をオフのままとし、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)をオンオフ動作させる降圧動作を開始し、二次電池18と略同様の電圧VBに昇圧されている平滑コンデンサ13の電圧VHを降圧してキャパシタ19の充電を開始する。電圧変換器20の二次側上アームスイッチング素子21(Q5)がオンとなると、平滑コンデンサ13のプラス側は、高圧側入出力線45、接続点43、電圧変換器20の二次側入出力線51、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)を介してリアクトル25に接続され、平滑コンデンサ13に蓄電されている電荷はリアクトル25に電気エネルギとして蓄積される。そして、電圧変換器20の二次側上アームスイッチング素子21(Q5)がオフとなると、平滑コンデンサ13から電圧変換器20への電流の流れは遮断され、リアクトル25に蓄積された電力はリアクトル25、一次側上アームダイオード27、キャパシタ19、二次側下アームダイオード24をつなぐ回路を流れてキャパシタ19に充電される。この際、電圧変換器20の一次側入出力線53の電圧は二次側入出力線51の電圧よりも降圧されている。どの程度の電圧まで降圧するかは電圧変換器20の二次側上アームスイッチング素子21(Q5)のオンオフのデューティ比によって決まる。初期状態ではキャパシタ19は放電状態となっており、その電圧は略ゼロとなっていることから、キャパシタ19の充電開始の際には、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)のデューティ比を小さくして、キャパシタ19に突入電流が流れないように、充電を開始する。このキャパシタ19の充電制御は、電流センサ64、電圧センサ65によってキャパシタ19に流入する電流が最適な充電電流となるようにフィードバック制御をかけるようにしてもよい。また、各スイッチング素子21(Q5,)23(Q6),26(Q3),28(Q4)のオンオフ動作は上記のような動作に限らず、二次側上アームスイッチング素子21(Q5)の他のスイッチング素子をオンオフ動作させるように制御してもよい。
制御部80は、図2のステップS106、図3の時間t2に示すように、キャパシタ19の電圧が二次電池18の電圧VBと同様の電圧となっている平滑コンデンサ13の電圧VHに近い所定の電圧VC0まで上昇したら、図2のステップS107に示すように、キャパシタ19の充電を終了する。そして、制御部80は、図3の時間t2から二次電池18とキャパシタ19とを用いて電動車両200を駆動していく。この場合、制御部80は、図3の時間t2以降に示すように、昇圧コンバータ30の上アームスイッチング素子31(Q1)と下アームスイッチング素子33(Q2)とオンオフ動作させながら、二次電池18の電圧を昇圧してインバータ12に供給したり、逆にモータジェネレータ11によって発電した電力を二次電池18に蓄電したりする。また、制御部80は電圧変換器20の各スイッチング素子21(Q5,)23(Q6),26(Q3),28(Q4)をオンオフ動作させて、電動車両200の駆動力が必要な場合にはキャパシタ19の電圧を平滑コンデンサ13の電圧に昇圧してインバータ12に供給し、より大きな蓄電容量が必要となった場合には各スイッチング素子21(Q5,)23(Q6),26(Q3),28(Q4)をオンオフ動作させて、インバータ12からの電力を降圧してキャパシタ19に蓄電、二次電池18の過充電を抑制する。
以上説明した実施形態では、最初に充電抵抗16を通して比較的小容量の平滑コンデンサ13を充電した後、システムメインリレー17a,17bをオンとし、電圧変換器20を動作させることによって充電抵抗16を通さずに大容量のキャパシタ19を充電することとしているので、従来技術のように充電抵抗16を通して大容量のキャパシタ19を充電する場合に比較してキャパシタ19の充電時間を短縮でき、電動車両200の始動時間を短縮することができるという効果を奏する。また、充電抵抗16を通さずに大容量のキャパシタ19の充電を行うので、キャパシタ19を充電する際の損失を少なくすることができるという効果を奏する。
以上説明した実施形態では、電圧変換器20は昇圧、降圧の両方を行うものとして説明したが、図1に示す各スイッチング素子21(Q5),23(Q6)、各ダイオード22,24、リアクトル25で構成され、平滑コンデンサ13の電圧をキャパシタ19に向かって降圧するだけのものとしてもよい。このような構成としても、平滑コンデンサ13からキャパシタ19への充電の際には二次側上アームスイッチング素子21(Q5)をオフとすることによって平滑コンデンサ13からキャパシタ19への電流の流れを遮断することができるので、充電電流を制御することができるからである。また、上記のような構成でも、モータジェネレータ11からの電力を降圧してキャパシタ19に蓄電させることが出来るし、キャパシタ19からインバータ12に電力を供給する際にはキャパシタ19の電圧を昇圧して高圧の電力を供給することができる。
11 モータジェネレータ、12 インバータ、13 平滑コンデンサ、14 低圧コンデンサ、15 充電抵抗ラインリレー、16 充電抵抗、17a,17b システムメインリレー、18 二次電池、19 キャパシタ、20 電圧変換器、21 二次側上アームスイッチング素子、22 二次側上アームダイオード、23 二次側下アームスイッチング素子、24 二次側下アームダイオード、25 リアクトル、26 一次側上アームスイッチング素子、27 一次側上アームダイオード、28 一次側下アームスイッチング素子、29 一次側下アームダイオード、30 昇圧コンバータ、31 上アームスイッチング素子、32 上アームダイオード、33 下アームスイッチング素子、34 下アームダイオード、35 リアクトル、43,44 接続点、45 高圧側入出力線、46,52 基準入出力線、47 低圧側入出力線、48,54 プラス側入出力線、49,55 マイナス側入出力線、51 二次側入出力線、53 一次側入出力線、53a 接続線、61,63,65 電圧センサ、62,64 電流センサ、80 制御部、100 電源装置、200 電動車両。

Claims (2)

  1. 第1の蓄電装置と、
    前記第1の蓄電装置に接続される第1の電圧変換器と、
    前記第1の蓄電装置と前記第1の電圧変換器との間に設けられるシステムメインリレーと、
    前記システムメインリレーと並列に接続され、充電抵抗とオンオフスイッチとが直列に接続された充電抵抗回路と、
    前記第1の電圧変換器に接続されるインバータと、
    前記第1の電圧変換器とインバータとの間に配置され、前記第1の電圧変換器と前記インバータとを接続する高圧電路と第1の基準電路との間に接続される平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサに前記第1の電圧変換器と並列に接続され、複数のスイッチング素子を含む第2の電圧変換器と、
    前記第2の電圧変換器に接続される第2の蓄電装置と、
    前記オンオフスイッチと、前記システムメインリレーと、各スイッチング素子とをオンオフする制御部と、を備える電源装置であって、
    制御部は、
    前記オンオフスイッチをオンとして前記平滑コンデンサを所定の電圧まで充電する第1の充電手段と、
    前記第1の充電手段によって前記平滑コンデンサの充電を行った後、前記オンオフスイッチをオフとしてシステムメインリレーをオンとするとともに、前記スイッチング素子をオンオフさせて前記第2の蓄電装置を充電する第2の充電手段と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置であって、
    第1の充電手段は、前記スイッチング素子をオフとして、前記平滑コンデンサと前記第2の蓄電装置とを遮断し、前記平滑コンデンサを充電すること、
    を特徴とする電源装置。
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WO2022085356A1 (ja) * 2020-10-22 2022-04-28 株式会社今仙電機製作所 車両用電源システム

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