JP2010110192A - 車両用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主電源の負担が軽減できる小型車両用電源装置の提供。
【解決手段】主電源11と接続されたスタータ15と、主電源11に蓄電装置17を介して接続された負荷19からなり、蓄電装置17は、蓄電部27と、主電源11と蓄電部27の間に接続され、既定の満充電電圧Vcfまで蓄電部27を充電する充電回路31と、蓄電部27、または主電源11のいずれかを負荷19と接続する選択スイッチ37と、蓄電部27と充電回路31の出力の間に接続された充電スイッチ29と、蓄電部27を主電源11、またはグランドのいずれかに接続する切替スイッチ47と、蓄電部27の充電時には、選択スイッチ37を主電源11側、切替スイッチ47をグランド側、充電スイッチ29をオンの順に制御し、スタータ15の駆動時には、充電スイッチ29をオフ、切替スイッチ47を主電源11側、選択スイッチ37を蓄電部27側の順に制御する制御回路55と、を備えた。
【選択図】図1
【解決手段】主電源11と接続されたスタータ15と、主電源11に蓄電装置17を介して接続された負荷19からなり、蓄電装置17は、蓄電部27と、主電源11と蓄電部27の間に接続され、既定の満充電電圧Vcfまで蓄電部27を充電する充電回路31と、蓄電部27、または主電源11のいずれかを負荷19と接続する選択スイッチ37と、蓄電部27と充電回路31の出力の間に接続された充電スイッチ29と、蓄電部27を主電源11、またはグランドのいずれかに接続する切替スイッチ47と、蓄電部27の充電時には、選択スイッチ37を主電源11側、切替スイッチ47をグランド側、充電スイッチ29をオンの順に制御し、スタータ15の駆動時には、充電スイッチ29をオフ、切替スイッチ47を主電源11側、選択スイッチ37を蓄電部27側の順に制御する制御回路55と、を備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電部を有する補助電源としての車両用電源装置に関するものである。
近年、地球環境保護の観点から、自動車(以下、車両という)の燃費向上のために、アイドリングストップ車が開発されている。アイドリングストップ車は車両が停止するたびにエンジンを停止して燃費向上を図るのであるが、再び走行を開始する時にエンジンを再始動する必要がある。そのため、エンジン始動用のスタータに大電流が何度も流れ、バッテリの寿命が短くなる。
そこで、バッテリの負担を軽減するために、電気二重層キャパシタを用いてスタータ駆動を補助する電圧昇圧装置が、例えば下記特許文献1に提案されている。図13はこのような電圧昇圧装置の回路図である。
図13において、バッテリ101の端子103には図示しないスタータが接続される。バッテリ101の他端にはマグネットスイッチ105を介して電気二重層キャパシタ107が接続されている。なお、マグネットスイッチ105の接点109はバッテリ101の負極に、接点111は車両ボディーのグランドに、接点113は電気二重層キャパシタ107に、それぞれ接続されている。従って、マグネットスイッチ105はバッテリ101の負極をグランドに接続するか、または電気二重層キャパシタ107に接続するかを切り替えている。また、マグネットスイッチ105は通常時には接点111を選択しているが、リレー115がオンになると、接点113に切り替えられる。なお、リレー115は通常時にはリレー117側を選択している。ここで、リレー117がオンになると急速充電器119により電気二重層キャパシタ107が充電される構成となっている。
次に、このような電圧昇圧装置の動作について説明する。まず、車両の始動時にマグネットスイッチ105を接点113に切り替えることでバッテリ101と電気二重層キャパシタ107を直列接続する。この状態でスタータを駆動することで、特に低温時にバッテリ101の出力が小さくても電気二重層キャパシタ107から十分な電力が供給され、始動が容易になる。次に、アイドリングストップ後にも、同様にバッテリ101と電気二重層キャパシタ107を直列接続することで、再始動が容易になるとともに、バッテリ101の負担が減り長寿命となる。スタータの始動後は、急速充電器119により電気二重層キャパシタ107が充電される。
特開2003−206838号公報
上記の電圧昇圧装置によると、確かに電気二重層キャパシタ107をバッテリ101と直列接続することで、バッテリ101の電圧低下を低減でき、負担を軽減できるとともに、スタータ駆動が容易になるのであるが、スタータ駆動時には100A以上(実際には200A程度)の電流が流れるので、これに対応したマグネットスイッチ105を用いる必要があった。このようなマグネットスイッチ105は接点109、113に大電流が流れるので、接点109、113として、研磨した広い面積の銅板製を用いている。従って、マグネットスイッチ105は大型化してしまう。さらに、スタータを十分に駆動するために、電気二重層キャパシタ107を8個並列に接続して使用している。従って、多数の電気二重層キャパシタ107が必要となり、これによっても大型化する。これらのことから、従来の構成では電圧昇圧装置が全体的に大型化してしまうという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、バッテリの負担が軽減できる小型の車両用電源装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の車両用電源装置は、主電源と、前記主電源と電気的に接続されたスタータと、前記主電源に蓄電装置を介して電気的に接続された負荷と、からなり、前記蓄電装置は、電力を蓄える蓄電部と、前記主電源と前記蓄電部の間に電気的に接続され、前記蓄電部の両端電圧(Vc)が、前記負荷の駆動上限電圧(Vfu)と前記主電源の定格電圧(Vbn)の差以下で、かつ、前記負荷の駆動下限電圧(Vfd)と前記スタータ駆動時における前記主電源の最低電圧(Vbd)の差以上の満充電電圧(Vcf)まで前記蓄電部を充電する充電回路と、前記蓄電部の一端、または前記主電源のいずれか一方を前記負荷と電気的に接続する選択スイッチと、前記蓄電部の前記一端と前記充電回路の出力の間に電気的に接続された充電スイッチと、前記蓄電部の他端を前記主電源、またはグランドのいずれかに電気的に接続する切替スイッチと、前記蓄電部の充電時には、最初に前記選択スイッチを前記主電源側にし、次に前記切替スイッチを前記グランド側にし、最後に前記充電スイッチをオンにするように制御するとともに、前記スタータの駆動時には、最初に前記充電スイッチをオフにし、次に前記切替スイッチを前記主電源側にし、最後に前記選択スイッチを前記蓄電部側にするように制御する制御回路と、を備えたものである。
また、本発明の車両用電源装置は、主電源と、前記主電源と電気的に接続されたスタータと、前記主電源に蓄電装置を介して電気的に接続された負荷と、からなり、前記蓄電装置は、前記主電源に一端が電気的に接続された第1スイッチ素子と、前記第1スイッチ素子の他端とグランドの間に電気的に接続された第2スイッチ素子と、前記主電源にアノードが電気的に接続された第1ダイオードと、前記第1ダイオードのカソードに、電気的にアノードが接続されるとともに、前記負荷に電気的にカソードが接続された第2ダイオードと、前記第1ダイオードと前記第2ダイオードによる第1接続点に正極が、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子による第2接続点に負極が、それぞれ電気的に接続された蓄電部と、前記蓄電部に電気的に接続された電圧検出回路と、前記第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、および電圧検出回路と電気的に接続され、前記蓄電部の充電時には、前記第1スイッチ素子をオフにした後、前記第2スイッチ素子を制御して、前記電圧検出回路により検出された前記蓄電部の両端電圧(Vc)が満充電電圧(Vcf)に至るまで充電し、前記蓄電部の充電終了時には、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子をオフにし、前記スタータの駆動時には、前記第2スイッチ素子をオフにした後、前記第1スイッチ素子をオンにするように制御する制御回路と、を備えたものである。
本発明の車両用電源装置によれば、スタータの駆動時には主電源と蓄電部を直列に接続するので、負荷への電力の一部が蓄電部から供給され、その分、主電源の負担が軽減される。さらに、蓄電部からはスタータほど電力を必要としない負荷に電力を供給するので、蓄電部の容量を小さくできるとともに、流れる電流も小さくなるので、従来のマグネットスイッチを小電流用のものにすることができる。その結果、蓄電部、マグネットスイッチともに小型化することができるので、車両用電源装置の全体の小型化が可能になるという効果が得られる。
また、本発明の車両用電源装置によれば、上記したように、スタータの駆動時には主電源と蓄電部を直列に接続し、小電力の負荷に電力を供給することで、蓄電部とマグネットスイッチの小型化ができる上に、必要なスイッチが少なくなるので、さらなる小型化ができ、かつ、簡単な構成、動作が可能になるという効果が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施の形態1、2における車両はアイドリングストップ車である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置の蓄電部充電時のブロック回路図である。図3は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置のスタータ駆動時のブロック回路図である。図4は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置の車両使用時における各スイッチのタイミングチャートであり、(a)は選択スイッチのタイミングチャートを、(b)は充電スイッチのタイミングチャートを、(c)は切替スイッチのタイミングチャートを、それぞれ示す。図5は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置の車両使用終了後における各スイッチのタイミングチャートであり、(a)は選択スイッチのタイミングチャートを、(b)は充電スイッチのタイミングチャートを、(c)は切替スイッチのタイミングチャートを、それぞれ示す。なお、図1〜3において、太線は電力系配線を、細線は信号系配線を、それぞれ示す。
図1は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置の蓄電部充電時のブロック回路図である。図3は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置のスタータ駆動時のブロック回路図である。図4は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置の車両使用時における各スイッチのタイミングチャートであり、(a)は選択スイッチのタイミングチャートを、(b)は充電スイッチのタイミングチャートを、(c)は切替スイッチのタイミングチャートを、それぞれ示す。図5は、本発明の実施の形態1における車両用電源装置の車両使用終了後における各スイッチのタイミングチャートであり、(a)は選択スイッチのタイミングチャートを、(b)は充電スイッチのタイミングチャートを、(c)は切替スイッチのタイミングチャートを、それぞれ示す。なお、図1〜3において、太線は電力系配線を、細線は信号系配線を、それぞれ示す。
図1において、車両に搭載されたバッテリからなる主電源11には、スタータスイッチ13を介してスタータ15に電気的に接続されている。なお、スタータスイッチ13は図示しない車両用制御回路によりオンオフが制御される。
また、主電源11には、蓄電装置17を介して負荷19が電気的に接続されている。ここで、蓄電装置17は主電源接続端子21を介して主電源11と接続されるとともに、負荷接続端子23を介して負荷19と接続されている。なお、蓄電装置17のグランド接続端子25は車両のグランドと電気的に接続されている。また、負荷19は、スタータ15を除く車載電装品(例えばオーディオやナビゲーション等)である。
次に、蓄電装置17の詳細構成について述べる。蓄電装置17において、電力を蓄える蓄電部27は電気二重層キャパシタから構成される。ここで、1個の電気二重層キャパシタの定格電圧はおよそ2.5V〜3Vである。一方、蓄電部27の満充電電圧Vcfは、負荷19の駆動上限電圧Vfuと主電源11の定格電圧Vbn(ここでは12Vとする)の差以下になるように決定している。なお、駆動上限電圧Vfuとは、負荷19を正常に駆動させることができる上限の電圧のことで、ここでは15.5Vとする。
従って、満充電電圧Vcfは、Vfu−Vbn=3.5V以下の値として決定すればよいが、一方でスタータ15が駆動しても負荷19に必要な電圧(駆動下限電圧Vfd)を蓄電部27が印加できるように決定されなければならない。ここで、負荷19の駆動下限電圧Vfdを9Vとする。また、スタータ15の駆動による主電源11の電圧Vbは最低電圧Vbdまで低下した後、エンジンの始動に伴って上昇するが、この時の最低電圧Vbdは約6Vである。従って、満充電電圧Vcfは、負荷19の駆動下限電圧Vfdと主電源11の最低電圧Vbdの差、すなわち、Vfd−Vbd=3V以上とする必要がある。
ゆえに、満充電電圧Vcfは、3V以上、かつ、3.5V以下の値として決定する必要がある。ここで、蓄電部27の両端電圧Vcは負荷19に電力を供給すると経時的に低下していく。従って、満充電電圧Vcfを小さく決定すると、スタータ15が駆動して主電源11の電圧Vbが最低電圧Vbdに至ってから上昇するまでの期間、主電源11と蓄電部27の合計電圧が、負荷19の駆動下限電圧Vfdを下回ってしまう可能性があるため、ここでは満充電電圧Vcfをできるだけ大きい3.5Vと決定した。従って、蓄電部27の両端電圧Vcが後述する充電回路で満充電電圧Vcfが3.5Vに至るまで、蓄電部27が充電される。
ここで、従来と同容量値、同定格電圧の電気二重層キャパシタを用いたとして、必要な電気二重層キャパシタの数量を見積もると、次のようになる。
上記した満充電電圧Vcf(=3.5V)は、1個の電気二重層キャパシタの定格電圧2.5Vより高い。従って、蓄電部27に必要な電気二重層キャパシタの直列数(電気二重層キャパシタを直列に接続する数)は、2となる。これにより、蓄電部27の定格電圧が5Vとなり、満充電電圧Vcf(=3.5V)までの充電が可能となる。
しかし、直列数が2であるので、電気二重層キャパシタを2個直列に接続すると、1個の電気二重層キャパシタの半分の容量値となる。従って、1個の電気二重層キャパシタと同じ容量値にするためには、直列に接続した電気二重層キャパシタを2組並列に接続する必要がある。よって、4個の電気二重層キャパシタを直並列接続することで、1個の電気二重層キャパシタと同じ容量値とすることができ、かつ、両端電圧Vcを2倍に高めることができる。
一方、一般の車両において、スタータ15のような大電流(200A程度)を消費するものに対し、その他の負荷19の消費電流は小さく、多めに見積もっても約20Aであり、スタータ15のおよそ1/10である。従って、スタータ15の駆動時に負荷19が消費する電流はスタータ15の1/10以下となる。ここで、上記したように従来の電気二重層キャパシタは8個並列接続であるので、蓄電部27の容量値の観点からは、従来と同じ容量値の電気二重層キャパシタを用いるとすると、1個あれば十分に負荷19への電力供給が可能であることがわかる。
但し、満充電電圧Vcfを3.5Vと決定したので、蓄電部27は上記した4個の電気二重層キャパシタを直並列に接続する構成とすればよい。これにより、十分な容量値と両端電圧Vcを得ることができる上、蓄電部27だけで従来に比べ1/2の小型化が達成できる。
なお、蓄電部27は、4個の電気二重層キャパシタの他にも、充電開始時の突入電流を低減するための抵抗器(図示せず)が電気的に接続されている。
また、ここでは電気二重層キャパシタを4個直並列に接続して蓄電部27を構成しているが、これに限定されるものではなく、電気二重層キャパシタの1個当たりの容量値が大きいか、または負荷19の消費電流が上記見積もりより少ない場合は、電気二重層キャパシタの数量を例えば2個まで減らすことができる。これについては、蓄電装置17全体の必要とされる大きさや、負荷19の消費電流等に応じて、適宜最適な容量値の電気二重層キャパシタを最適な数量だけ用いればよい。
蓄電部27の正極(図1で+と記載された側)には充電スイッチ29を介して充電回路31が電気的に接続されている。充電回路31は主電源接続端子21を介して主電源11と接続されているので、充電回路31は主電源11と蓄電部27の間に電気的に接続されている構成となる。
ここで、まず充電回路31について説明する。充電回路31は抵抗器33とツェナダイオード35の直列回路からなり、両者の接続点が満充電電圧Vcf(=3.5V)になるように構成されている。従って、充電回路31は主電源11の電圧Vbから満充電電圧Vcfを生成している。
次に、充電スイッチ29について説明する。充電スイッチ29は蓄電部27の一端(正極)と充電回路31の出力の間に電気的に接続されている。従って、充電スイッチ29がオンになると、充電回路31で生成した満充電電圧Vcfが蓄電部27に印加される。これにより、蓄電部27を満充電電圧Vcfに至るまで充電することができる。さらに、蓄電部27は充電後に内部抵抗により自己放電を起こし、電圧が低下していくので、蓄電部27が満充電電圧Vcfに至っても、充電スイッチ29をオンにしておくことで、自己放電を抑制している。
また、蓄電部27の正極には選択スイッチ37の蓄電部端子39が接続されている。さらに、選択スイッチ37の主電源端子41にはダイオード43を介して主電源11が、共通端子45には負荷19が、それぞれ電気的に接続されている。従って、選択スイッチ37は負荷19に対して主電源11、または蓄電部27のいずれか一方を電気的に接続する構成となる。なお、ダイオード43は主電源11への電流の逆流を防止するために設けている。
また、蓄電部27の他端である負極(図1で−と記載された側)は切替スイッチ47の共通端子49に接続されている。さらに、切替スイッチ47の主電源端子51にはダイオード43を介して主電源11が、グランド端子53にはグランドが、それぞれ電気的に接続されている。従って、切替スイッチ47は蓄電部27に対して主電源11、またはグランドのいずれか一方を電気的に接続する構成となる。
以上に説明した充電スイッチ29、選択スイッチ37、および切替スイッチ47は、いずれも半導体スイッチ(例えば電界効果トランジスタ)で構成している。これは、これらの各スイッチに流れる電流が小さく、半導体スイッチでも十分に対応できるためである。従って、従来のマグネットスイッチのように大型のスイッチを用いる必要がなく、蓄電装置17の小型化が可能となる。なお、上記各スイッチとしてリレーを用いる構成でもよいが、応答性や信頼性の観点から、半導体スイッチの方が望ましい。
充電スイッチ29、選択スイッチ37、および切替スイッチ47は、それぞれ信号系配線で制御回路55に接続されている。制御回路55は論理回路の組み合わせとタイマ回路や電圧レギュレータ等の周辺回路で構成され、充電スイッチ29をオンオフする充電スイッチ信号Sof、選択スイッチ37を切り替える選択スイッチ信号BCsel、および切替スイッチ47を切り替える切替スイッチ信号Scdを出力することにより、各スイッチの制御を行う。さらに、制御回路55は車両用制御回路(図示せず)と信号端子57を介して電気的に接続されており、両者の間でデータ信号dataの授受が行われる。また、制御回路55の駆動電源Vccは共通端子45と負荷接続端子23の間から得ている。これにより、スタータ15が駆動して主電源11の電圧Vbが低下しても、負荷接続端子23の電圧は負荷19の駆動下限電圧Vfdより高いので、制御回路55を安定して動作させることができる。
次に、このような車両用電源装置における特徴となる動作について説明する。
まず、車両の非使用時においては、充電スイッチ29、選択スイッチ37、および切替スイッチ47は、それぞれ図1に示すように切り替えられた状態としている。これにより、選択スイッチ37が主電源端子41を選択しているので、車両非使用時でも主電源11の電力が負荷19や制御回路55に供給される。従って、負荷19や制御回路55への暗電流供給が可能となる。また、切替スイッチ47がグランド端子53に切り替えられ、充電スイッチ29がオフになっているので、蓄電部27の正極は何にも接続されていない状態となる。よって、蓄電部27に蓄えられた電力は内部抵抗によって消費され、両端電圧Vcは経時的に徐々に低下していく。
次に、車両の通常走行時における充電スイッチ29、選択スイッチ37、および切替スイッチ47の状態を図2に示す。なお、図2における太矢印は主な電流の流れる方向を示す。通常走行時においては、制御回路55は、充電スイッチ29をオンに、選択スイッチ37を主電源端子41側に、および切替スイッチ47をグランド端子53側に、それぞれ切り替えている。その結果、主電源11の電力はダイオード43、選択スイッチ37を経由して負荷19に供給される。これにより、負荷19が駆動する。さらに、主電源11の電力は充電回路31、充電スイッチ29を経由して蓄電部27にも供給される。蓄電部27の負極は切替スイッチ47によりグランドに接続されているので、蓄電部27の両端電圧Vcが充電回路31により満充電電圧Vcfに至るように充電される。なお、両端電圧Vcが満充電電圧Vcfに至った後も、車両が走行している間は充電スイッチ29をオンのままとしている。これにより、蓄電部27の内部抵抗による自己放電を低減し、常に満充電電圧Vcfを維持するようにしている。
次に、車両のアイドリングストップ後のスタータ駆動時における充電スイッチ29、選択スイッチ37、および切替スイッチ47の状態を図3に示す。なお、図3における太矢印の意味は図2と同じである。スタータ駆動時においては、スタータスイッチ13がオンになることにより、主電源11の電力がスタータ15に供給される。この時、制御回路55は、充電スイッチ29をオフに、選択スイッチ37を蓄電部端子39側に、および切替スイッチ47を主電源端子51側に、それぞれ切り替えている。その結果、主電源11の電力はダイオード43、切替スイッチ47を経由して蓄電部27に至る。さらに、蓄電部27から選択スイッチ37を経由して負荷19に供給される。これにより、主電源11と蓄電部27が直列接続された状態となるので、負荷19には両者の合計電圧が印加される。ゆえに、スタータ15の駆動による主電源11の電圧低下が起こっても、その分を蓄電部27の両端電圧Vcにより補い、合計電圧が負荷19の駆動下限電圧Vfdより高くなるようにしているので、負荷19の駆動を継続することができる。また、負荷19への電力の一部が蓄電部27から供給されるので、その分、主電源11の負担が軽減される。
次に、上記した図2や図3における各スイッチの経時的な動作について、図4を用いて説明する。なお、図4において、(a)は選択スイッチ37のタイミングチャートを、(b)は充電スイッチ29のタイミングチャートを、(c)は切替スイッチ47のタイミングチャートを、それぞれ示す。また、全ての図において、横軸は時刻tである。
まず、時刻t0は車両非使用時である。従って、図1で説明したように、選択スイッチ37は主電源端子41側に、充電スイッチ29はオフに、切替スイッチ47はグランド接続端子53側に、それぞれ切り替えられた状態である。
その後、時刻t1において車両が使用され、イグニションスイッチ(図示せず)がオンになったとする。これにより、エンジンを始動するためにスタータスイッチ13がオンになる。その結果、主電源11の電力によりスタータ15が駆動するのであるが、この時は蓄電部27に十分な電力が充電されていない可能性がある。従って、制御回路55は選択スイッチ37が主電源端子41側を選択した状態を維持する。これにより、スタータ15が駆動している間は負荷19への電圧が低下し、負荷19の動作が停止するが、この挙動は一般の車両と同じである。
時刻t1でスタータ15が駆動し、エンジンが始動すると、車両用制御回路はスタータスイッチ13をオフにするが、そのタイミングで制御回路55に対しエンジンが始動したことを示す信号をデータ信号dataとして出力する。これを受け、制御回路55は図4(b)に示すように、充電スイッチ29をオンにする。その結果、各スイッチの状態は図2のようになり、蓄電部27の充電が行われる。
その後、時刻t1から時刻t2まで車両が走行する。その間は上記したように、蓄電部27が満充電になっても、満充電電圧Vcfを維持するために、充電スイッチ29はオンのままである。
時刻t2で車両が停止し、アイドリングストップが開始される。この信号を制御回路55が車両用制御回路から受け取ると、制御回路55は図4(b)に示すように、充電スイッチ29をオフにする。このように、アイドリングストップ中は充電スイッチ29をオフにすることによって、発電機(図示せず)が動作していない時に、主電源11からの電力の持ち出しを低減するようにしている。
その後、時刻t3で車両を発進させるために、運転者がブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える。この動作を車両側制御回路が検出すると、エンジン再始動を行うのであるが、その直前に制御回路55は以下の動作を行う。
まず、時刻t3で車両側制御回路がアイドリングストップ終了信号をデータ信号dataとして出力する。これを受け、制御回路55は図4(c)に示すように、切替スイッチ47を主電源端子51側に切り替える。これにより、主電源11と蓄電部27が直列に接続されたことになる。その後、制御回路55は図4(a)に示すように、時刻t4で選択スイッチ37を蓄電部端子39側に切り替える。これにより、主電源11と蓄電部27の直列回路が負荷19に接続された状態になる。なお、時刻t3から時刻t4は極めて短期間であるので、エンジン始動が遅れることはない。但し、図4ではわかりやすくするために、時刻t3と時刻t4の間隔を広げて記載している。
その後、時刻t5で車両用制御回路がスタータスイッチ13をオンにしてスタータ15を駆動する。この時の各スイッチの状態が図3に示される。スタータ15には主電源11の電力が直接供給されるとともに、負荷19には主電源11と蓄電部27の直列回路から電力が供給される。従って、負荷19の電圧は、主電源11の電圧Vbがスタータ15の駆動により低下しても蓄電部27により補われるため、駆動下限電圧Vfdを下回ることはない。ゆえに、エンジン再始動時にも負荷19を継続動作させることができる。その結果、負荷19としてのオーディオの音声が途切れたり、ナビゲーションの各種設定が消去されたりする可能性を低減することができる。
以上に説明した時刻t2から時刻t4までの動作をまとめると、次のようになる。制御回路55は、スタータ15の駆動時には、最初に充電スイッチ29をオフにし、次に切替スイッチ47を主電源端子51側にし、最後に選択スイッチ37を蓄電部端子39側にするように制御する。このような順序で各スイッチを切り替える理由は以下の通りである。
まず、充電スイッチ29がオンのまま、切替スイッチ47を先に主電源端子51側に切り替えると、蓄電部27の正極は充電回路31に接続されているので、満充電電圧Vcf(=3.5V)が印加されるが、蓄電部27の負極には主電源11が接続されるので、その定格電圧Vbn(=12V)が印加される。従って、満充電電圧Vcfと主電源11の定格電圧Vbnとの電位差が大きいため、蓄電部27には負極から正極に大電流が流れるとともに、高電圧が逆極性で印加されることになり、蓄電部27の劣化や故障の原因となる。従って、まず充電スイッチ29をオフにする動作を行っている。
次に、切替スイッチ47がグランド端子53側のまま、選択スイッチ37を蓄電部端子39側に切り替えると、充電スイッチ29がオフであれば蓄電部27の両端電圧Vcが、充電スイッチ29がオンであれば充電回路31の出力電圧、すなわち満充電電圧Vcfが、負荷19に印加される。しかし、満充電電圧Vcfは3.5Vであり、蓄電部27の両端電圧Vcは3.5Vから経時的に低下していくため、負荷19の駆動下限電圧Vfd(=9V)には全く不足してしまう。従って、先に選択スイッチ37を蓄電部端子39側に切り替えると、切替スイッチ47が主電源端子51側に切り替わるまでの間は負荷19への電圧が低下してしまい、その動作が停止する可能性がある。このことから、切替スイッチ47を主電源端子51側にした後で、選択スイッチ37を蓄電部端子39側にする動作を行っている。
以上の理由から、スタータ15の駆動時には、最初に充電スイッチ29をオフにし、次に切替スイッチ47を主電源端子51側にし、最後に選択スイッチ37を蓄電部端子39側にするように制御している。
ここで図4に戻り、時刻t6でエンジンの再始動が完了し、スタータ15がオフになり車両が走行を開始する。このスタータ15のオフ状態は車両用制御回路からデータ信号dataにより制御回路55に送信される。これを受け、制御回路55は直ちに選択スイッチ37を主電源端子41側に切り替える。これにより、負荷19へは主電源11の電力が直接供給されるが、この時は既にスタータ15が停止しているので、主電源11の電圧Vbは負荷19の駆動下限電圧Vfdよりも十分に高い。従って、主電源11からのみの電力でも負荷19は駆動し続ける。
その後、時刻t7で、制御回路55は切替スイッチ47をグランド端子53側に切り替える。これにより、主電源11と蓄電部27の直列回路が断たれたことになる。この状態になった後、時刻t8で制御回路55は充電スイッチ29をオンにする。これにより、蓄電部27は充電回路31により満充電電圧Vcfまで充電され、その後、満充電電圧Vcfを維持する。この状態は時刻t1から時刻t2と同じである。
その後、時刻t9で再び車両が停止し、アイドリングストップが開始されるが、時刻t9以降の動作は時刻t2以降の動作と同じであるので、説明を省略する。
以上のような動作を繰り返すことで、車両が走行中に蓄電部27を満充電しておき、アイドリングストップ後のスタータ15の駆動時に蓄電部27の両端電圧Vcにより主電源11の電圧降下を補い、負荷19を駆動し続けることができる。
ここで、以上に説明した時刻t6から時刻t8までの動作をまとめると、次のようになる。
制御回路55は、蓄電部27の充電時には、最初に選択スイッチ37を主電源端子41側にし、次に切替スイッチ47をグランド端子53側にし、最後に充電スイッチ29をオンにするように制御する。このような順序で各スイッチを切り替える理由は以下の通りである。
まず、選択スイッチ37が蓄電部端子39側のまま、切替スイッチ47をグランド端子53側に切り替えると、充電スイッチ29はオフであるので、蓄電部27の両端電圧Vcが負荷19に印加される。しかし、蓄電部27の両端電圧Vcはスタータ15の駆動時に放電されているため、満充電電圧Vcf(=3.5V)よりも低い電圧状態であり、負荷19の駆動下限電圧Vfd(=9V)には全く不足してしまう。従って、先に切替スイッチ47をグランド端子53側に切り替えると、選択スイッチ37が主電源端子41側に切り替わるまでの間は負荷19への電圧が低下してしまい、その動作が停止する可能性がある。従って、選択スイッチ37を主電源端子41側にした後で、切替スイッチ47をグランド端子53側にする動作を行っている。
次に、各スイッチが図3の状態から、最初に充電スイッチ29をオンにすると、蓄電部27の正極は、主電源11の電圧Vbと蓄電部27の両端電圧Vcの合計電圧(負荷19の駆動下限電圧Vfdである9V以上)となるので、この合計電圧が充電回路31の出力(満充電電圧Vcf=3.5V)に印加されることになる。従って、充電回路31の出力に向かって電流が逆流するとともに、高電圧が印加されるため、充電回路31の故障の原因となる。従って、充電スイッチ29を最後にオンにするよう制御している。
さらに、最初に選択スイッチ37を主電源端子41側にした後、充電スイッチ29をオンにすると、蓄電部27の正極は充電回路31に接続されているので、満充電電圧Vcf(=3.5V)が印加される。一方、蓄電部27の負極は、切替スイッチ47が主電源端子51側のままであるので、主電源11が電気的に接続され、その定格電圧Vbn(=12V)が印加される。従って、上記したように、蓄電部27には負極から正極に大電流が流れるとともに、高電圧が逆極性で印加されることになり、蓄電部27の劣化や故障の原因となる。このことからも、充電スイッチ29は最後にオンにする動作を行っている。
以上の理由から、蓄電部27の充電時には、最初に選択スイッチ37を主電源端子41側にし、次に切替スイッチ47をグランド端子53側にし、最後に充電スイッチ29をオンにするように制御している。
次に、車両使用終了時の動作について、図5を用いて説明する。なお、図5において、(a)は選択スイッチ37のタイミングチャートを、(b)は充電スイッチ29のタイミングチャートを、(c)は切替スイッチ47のタイミングチャートを、それぞれ示す。また、全ての図において、横軸は時刻tである。
まず、時刻t10において、車両は走行状態である。従って、各スイッチは図2に示す状態である。
次に、時刻t11で車両が停止する。これにより、車両用制御回路は車両をアイドリングストップ状態にする。この際、図5(b)に示すように、制御回路55は充電スイッチ29をオフにする。この動作は図4の時刻t2と同じである。従って、図5の時刻t11から時刻t12までのアイドリングストップ期間における各スイッチの状態は、図4の時刻t2から時刻t3までと同じになる。
その後、時刻t12で運転者がイグニションスイッチをオフにする。制御回路55は、イグニションスイッチオフ信号をデータ信号dataにより受信すると、図5(c)に示すように、直ちに切替スイッチ47を主電源端子51側に切り替える。その後、時刻t13で図5(a)に示すように、選択スイッチ37を蓄電部端子39に切り替える。この一連の動作は図4の時刻t3から時刻t4と同じである。
以上の動作により、時刻t13における各スイッチの状態は図3に示すようになる。但し、スタータスイッチ13は車両使用終了時であるのでオフのままである。図3より、時刻t13以降では、主電源11と蓄電部27の直列回路が負荷19に接続された状態となる。従って、イグニションスイッチをオフにして車両非使用状態となった時も、主電源11の電力だけでなく蓄電部27の電力も負荷19に供給することにより、主電源11からの電力の持ち出しを抑制しつつ、負荷19への暗電流供給が可能になる。
図5の時刻t11から時刻t13までの動作をまとめると、次のようになる。制御回路55は、車両使用終了後に、最初に充電スイッチ29をオフにし、次に切替スイッチ47を主電源端子51側にし、最後に選択スイッチ37を蓄電部端子39側にするよう制御する。なお、このような順序で各スイッチを切り替える理由は、上記した図4の時刻t2から時刻t4の動作説明で述べた理由と同じである。
図5の時刻t13以降では、主電源11と蓄電部27の直列回路から負荷19に暗電流が供給されるのであるが、蓄電部27の両端電圧Vcは経時的に低下していく。そこで、蓄電部27の両端電圧Vcが0Vになる前の既定期間を制御回路55に記憶しておき、時刻t13から制御回路55に内蔵したタイマ回路を動作させ、既定期間が経過すれば蓄電部27からの放電を停止するように制御している。これにより、蓄電部27の電力を既定期間に渡り負荷19に供給できるので、その分、主電源11の電力消費が抑制される。なお、既定期間は、蓄電部27の容量値や負荷19の暗電流消費量等から、あらかじめ電圧Vcが0Vになる前の期間として求めておく。
次に、制御回路55は、既定期間が経過した時刻t14で、図5(a)に示すように、選択スイッチ37を主電源端子41側に切り替える。これにより、以後の負荷19への暗電流は主電源11からのみ供給される。
その後、制御回路55は時刻t15で、図5(c)に示すように、切替スイッチ47をグランド端子53側に切り替える。これにより、蓄電部27が主電源11の電力系統から切り離された状態となる。なお、このような順序で各スイッチを切り替える理由は、上記した図4の時刻t6から時刻t7の動作説明で述べた理由と同じである。
時刻t15以降は、図5(a)〜(c)に示すような各スイッチの状態を維持する。この状態は図1に相当する。なお、時刻t15以降は車両非使用状態であるので、再度、蓄電部27を充電する必要はない。従って、充電スイッチ29はオフのままとなる。このことから、充電スイッチ29のオンオフ動作をまとめると、車両走行中、すなわちエンジンが駆動していて発電機が発電している時にのみ充電スイッチ29がオンになるように制御されることがわかる。このように制御すると、蓄電部27への充電は主に発電機の電力によることになる。従って、主電源11の負担を最小限にすることが可能となる。
以上の車両使用終了後の動作をまとめると、次のようになる。
制御回路55は、車両使用終了後に、最初に充電スイッチ29をオフにし、次に切替スイッチ47を主電源端子51側にし、最後に選択スイッチ37を蓄電部端子39側にして、蓄電部27の電力を既定期間に渡り負荷19に供給する。既定期間が経過すると、最初に選択スイッチ37を主電源端子41側にし、次に切替スイッチ47をグランド端子53側にする。このような動作を行うことにより、車両使用終了の直前まで蓄電部27に充電していた電力を負荷19の暗電流として使用することができるので、蓄電部27の電力を有効に利用でき、効率が向上する。
なお、車両使用終了後に負荷19への暗電流供給を行わない構成としてもよいが、この場合は車両使用終了の直前まで蓄電部27に充電していた電力を、蓄電部27の内部抵抗により徐々に消費してしまうので、その分は無駄になる。しかし、内部抵抗による電力消費は極めて遅いため、次回、車両を使用する時には蓄電部27に電力が残っている場合がある。この時は、車両起動後に蓄電部27を満充電電圧Vcfまで充電する期間が短くなるという効果がある。従って、高速起動性と高効率のいずれを重要視するかに応じて、適宜最適な構成を選択すればよい。
以上の構成、動作により、スタータ15の駆動時には主電源11と蓄電部27を直列に接続した状態で、スタータ15ほど電力を必要としない負荷27に電力を供給するので、主電源11の負担が軽減されるとともに、蓄電部27の容量、およびスイッチを小さくでき、全体に小型の車両用電源装置を実現できる。
なお、本実施の形態1の構成に対し、充電回路31の出力と蓄電部27の正極の間に電流検出回路を電気的に接続した構成としてもよい。この場合、前記電流検出回路で検出された電流値は制御回路55に出力されるよう、両者間は信号系配線で電気的に接続される。このような構成とすることにより、蓄電部27を充電する際の異常判断を行うことができる。具体的な動作は次の通りである。
制御回路55は、充電スイッチ29がオンの時に、前記電流検出回路から充電電流を検出する。この充電電流が既定範囲を超えれば蓄電部27が異常であると判断する。なお、既定範囲とは、蓄電部27が正常な時に流れ得る電流範囲である。すなわち、本実施の形態1では、蓄電部27を定電圧充電するため、蓄電部27に流れる電流は蓄電部27が完全放電した状態が最も大きく、その後経時的に低下し、満充電電圧Vcfに至ると、蓄電部27の内部抵抗に起因した自己放電を補う分の僅かな電流が流れることになる。従って、正常時に流れ得る最小と最大の電流値をあらかじめ求めて、前記既定範囲として制御回路55に記憶しておく。
これにより、制御回路55は、前記電流検出回路で検出した電流値が検出誤差範囲を考慮しても前記既定範囲を超える、すなわち最小値よりも小さいか、最大値よりも大きい場合は、蓄電部27が断線や短絡等の異常状態であると判断する。この場合は、直ちに充電スイッチ29をオフにして蓄電部27を主電源11から切り離し、以後は蓄電部27を使用しないように制御することで、高信頼性を得ることができる。
なお、蓄電部27の異常が判断された場合、制御回路55は蓄電部27の異常を示す信号をデータ信号dataとして車両用制御回路に出力してもよい。この場合、車両用制御回路は蓄電装置17が異常であるとして、以後のアイドリングストップを禁止する。その結果、アイドリングストップ後のスタータ15の駆動時に負荷19が停止してしまう状態を回避することができる。
また、本実施の形態1の構成に対し、電圧レギュレータを蓄電部27と選択スイッチ37の間に電気的に接続した構成としてもよい。但し、図1の構成においては、蓄電部27を充電できるように、前記電圧レギュレータは蓄電部27と充電スイッチ29の接続点と、蓄電部端子39の間に電気的に接続する必要がある。このように構成することで、スタータ15の駆動時に、負荷19に印加される電圧が経時的に低下していたが、これを安定化することができる。
また、本実施の形態1の構成に対し、蓄電部27の両端、すなわち正極と負極に電圧検出回路を接続した構成としてもよい。これにより、蓄電部27の両端電圧Vcを検出することができる。なお、前記電圧検出回路で検出された両端電圧Vcは制御回路55に出力されるよう、両者間は信号系配線で電気的に接続される。このような構成とすることにより、次の動作が可能となる。
まず、蓄電部27を充電する際に、制御回路55は両端電圧Vcが、あらかじめ決定された既定の速度で上昇するように充電スイッチ29をオンオフ制御(PWM制御)する。なお、前記既定の速度は制御回路55のメモリに記憶してある。このような動作により、充電による電圧変化速度が制御されるので、蓄電部27への突入電流をさらに抑制することができる。
次に、制御回路55は両端電圧Vcを検出した結果、蓄電部27の充電が不十分であると判断した場合、前記車両用制御回路にアイドリングストップを禁止する信号をデータ信号dataとして出力する。これにより、スタータ15の駆動時に、蓄電部27の充電不足に起因した負荷19の停止可能性を低減できる。
次に、制御回路55は車両使用終了後に蓄電部27から負荷19へ暗電流の供給を行っているが、蓄電部27の両端電圧Vcが既定の下限電圧に至れば、蓄電部27からの暗電流供給を停止する。これにより、前記既定期間の間、暗電流を供給する場合に比べ、より0V近くまで蓄電部27からの暗電流供給ができるので、さらなる高効率が可能になる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置のブロック回路図である。図7は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の蓄電部充電時のフローチャートである。図8は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の蓄電部充電時のブロック回路図である。図9は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の蓄電部充電時の他のフローチャートである。図10は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置のスタータ駆動時のフローチャートである。図11は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置のスタータ駆動時のブロック回路図である。図12は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の車両使用終了後のフローチャートである。なお、図6、8、11において、太線は電力系配線を、細線は信号系配線を、それぞれ示す。
図6は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置のブロック回路図である。図7は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の蓄電部充電時のフローチャートである。図8は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の蓄電部充電時のブロック回路図である。図9は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の蓄電部充電時の他のフローチャートである。図10は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置のスタータ駆動時のフローチャートである。図11は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置のスタータ駆動時のブロック回路図である。図12は、本発明の実施の形態2における車両用電源装置の車両使用終了後のフローチャートである。なお、図6、8、11において、太線は電力系配線を、細線は信号系配線を、それぞれ示す。
本実施の形態2における車両用電源装置において、図1と同じ構成要素については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施の形態2の構成において図1と異なる部分は、蓄電装置17の内部構成であるので、これを図6により説明する。
まず、主電源11には、主電源接続端子21を介して第1スイッチ素子61の一端が電気的に接続されている。さらに、第1スイッチ素子61の他端とグランドの間には、第2スイッチ素子63と抵抗器65からなる直列回路67が電気的に接続されている。
ここで、実施の形態1と同様に、第1スイッチ素子61と第2スイッチ素子63は、半導体スイッチ(電界効果トランジスタ)で構成されている。これらも実施の形態1で述べたように、例えばリレーで構成してもよいが、半導体スイッチとすることにより、第1スイッチ素子61と第2スイッチ素子63の小型化が可能な上、高応答性、高信頼性が得られるため、望ましい。なお、第1スイッチ素子61と第2スイッチ素子63は、信号系配線により制御回路55と接続されており、それぞれ制御回路55から出力される第1スイッチ素子信号SW1、および第2スイッチ素子信号SW2により制御される。
また、抵抗器65は実施の形態1で述べたように、蓄電部27を充電する際の突入電流を低減するためのもので、本実施の形態2では蓄電部27に内蔵するのではなく、直列回路67に内蔵させている。この構成により、蓄電部27の放電経路に抵抗器65が介在しないので、その分の損失を低減でき、効率が向上する。なお、直列回路67において、第2スイッチ素子63と抵抗器65の順序は、図6と逆であっても構わない。また、突入電流が問題とならない場合は、抵抗器65がない構成としてもよい。この場合、第2スイッチ素子63は、第1スイッチ素子61の他端とグランドの間に直接電気的に接続される構成となる。
次に、主電源11には、主電源接続端子21を介して第1ダイオード69のアノードが電気的に接続されている。さらに、第1ダイオード69のカソードには、第2ダイオード71のアノードが電気的に接続されている。第2ダイオード71のカソードは負荷接続端子23を介して負荷19に電気的に接続される。なお、第1ダイオード69は蓄電部27を放電する際に、蓄電部27の両端が短絡するのを防ぐために設けてあり、第2ダイオード71は負荷19が発生する可能性のある逆起電力が蓄電部27や主電源11側に流れるのを防ぐために設けてある。
次に、蓄電部27の正極は第1ダイオード69と第2ダイオード71による第1接続点73に、負極は第1スイッチ素子61と直列回路67による第2接続点75に、それぞれ電気的に接続される。ここで、上記したように、抵抗器65を設けない構成とした場合は、第2接続点75は第1スイッチ素子61と第2スイッチ素子63の接続点となる。
蓄電部27の構成は実施の形態1と全く同じであるが、蓄電部27の放電経路には第2ダイオード71が介在するので、その電圧降下(0.7V)分を考慮して、蓄電部27の満充電電圧Vcfは4.2V(=3.5V+0.7V)と決定している。
次に、蓄電部27には、その両端電圧Vcを検出するための電圧検出回路77が電気的に接続されている。電圧検出回路77は蓄電部27の正極と負極の電圧差を求め、それを両端電圧Vcとして、制御回路55に接続された信号系配線により制御回路55に出力する構成としている。なお、本実施の形態2では、電圧検出回路77を別体で構成しているが、これは、例えば制御回路55を構成するマイクロコンピュータに内蔵された複数のADコンバータのいずれかを利用して、両端電圧Vcを検出するようにしてもよい。これにより、回路構成をさらに簡略化できる。
次に、制御回路55について説明する。制御回路55の構成は実施の形態1と同じであるが、本実施の形態2では、主電源11の電圧Vbを検出するために、主電源接続端子21と制御回路55の間に信号系配線を設けている。なお、主電源11の電圧Vbは複数の前記ADコンバータの1つに入力される。これにより、前記マイクロコンピュータにより電圧Vbを監視する動作が必要となるものの、主電源11の電圧Vbの変化を迅速に検出することができる。その結果、スタータ15の駆動により、必要な期間だけ蓄電部27の電力を負荷19に供給することができ、蓄電部27の電力を、より有効に使用できる。
また、制御回路55の駆動電源Vccは、実施の形態1と同様に、主電源11の電圧Vbが低下しても制御回路55を駆動し続けられるように、第1接続点73と第2ダイオード71のアノードとの間から供給するようにしている。
次に、このような車両用電源装置の動作について説明する。
まず、車両の非使用時は、図6に示すように、第1スイッチ素子61と第2スイッチ素子63がオフであるので、蓄電部27は主電源11や負荷19と切り離された状態である。
次に、車両を使用するために、運転者がイグニションスイッチ(図示せず)をオンにすると、車両用制御回路はエンジンを始動するために、スタータスイッチ13をオンにする。これにより、エンジンの初期始動が行われる。この時は第1スイッチ素子61、第2スイッチ素子63ともにオフを維持する。
次に、エンジンが始動すると、制御回路55は蓄電部27を充電する。この動作について、図7、図8を参照しながら述べる。
エンジンが始動すると、車両用制御回路はエンジンの始動完了信号をデータ信号dataにより制御回路55に送信する。これを受け、制御回路55は図7のフローチャートに示すサブルーチンを実行する。なお、制御回路55はメインルーチン(図示せず)から様々な動作を行うサブルーチンを実行することにより、全体の制御を行っているので、以後に説明するフローチャートは全てサブルーチンとして説明する。
図7のサブルーチンが実行されると、制御回路55は、まず第1スイッチ素子61をオフにする(ステップ番号S11)。次に、第2スイッチ素子63をオンにする(S13)。なお、このような順番で第1スイッチ素子61と第2スイッチ素子63を制御する理由は、逆の制御であった場合に主電源11から抵抗器65を介してグランドに電流が流れることにより発生する電力損失を防ぐためである。
このような動作により、蓄電装置17は図8に示す状態となる。その結果、図8の太矢印で示すように、主電源11からの電流は第1ダイオード69と第2ダイオード71を経由して負荷19に供給される。それと同時に、第1接続点73から蓄電部27、第2スイッチ素子63、および抵抗器65を経由してグランドに流れる。これにより、蓄電部27は抵抗器65で決定される最大電流で充電が開始される。その後、充電されるとともに、蓄電部27の両端電圧Vcが上昇していく。
ここで、図7に戻り、制御回路55は蓄電部27の両端電圧Vcを電圧検出回路77により検出する(S15)。次に、両端電圧Vcが満充電電圧Vcf(=4.2V)に至ったか否かを判断する(S17)。もし、至っていなければ(S17のNo)、S15に戻り、両端電圧Vcが満充電電圧Vcfに至るまで待つ。両端電圧Vcが満充電電圧Vcfに至れば(S17のYes)、蓄電部27の充電を停止するために、第2スイッチ素子63をオフにする(S19)。その結果、蓄電部27の負極が浮いた状態となり、両端電圧Vcは満充電電圧Vcfである4.2Vとなる。その後、蓄電部27の充電が完了したので、図7のサブルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。なお、充電完了後は、主電源11から負荷19までの電力系配線にスイッチが存在しないので、負荷19には引き続き主電源11の電力が供給される。
このような方法で充電を行うと、充電制御そのものは図7のフローチャートに示したように簡単であるが、充電初期に蓄電部27に突入電流が流れないように、抵抗器65を設けているため、充電されない過剰な電力は抵抗器65により熱として放出され、損失が大きくなる。そこで、損失を低減するために、定電流Icで充電する構成としてもよい。その具体的な構成、動作を以下に説明する。
まず、構成としては、図6に示す抵抗器65を電流検出用の低抵抗値のものとする。次に、第2スイッチ素子63と抵抗器65の接続点を、図6の破線で示したように信号系配線で制御回路55に接続する。すなわち、抵抗器65に流れる充電電流Iは、抵抗器65の両端電圧に比例するが、図6の構成では抵抗器65の一端がグランドに接続されているため、抵抗器65の他端のみを制御回路55のマイクロコンピュータに内蔵されたADコンバータの1つに接続するだけで、充電電流Iに比例した前記両端電圧を検出できる。このような電流検出回路は、一般的には抵抗器65の両端に電気的に接続され、検出された充電電流Iは信号系配線で制御回路55に出力される構成とすればよい。
次に、このような蓄電装置17の充電動作を図9により説明する。制御回路55は、まず第1スイッチ素子61をオフにする(S21)。この動作は図7のS11と同じである。
次に、制御回路55は電圧検出回路77により蓄電部27の両端電圧Vcを検出する(S23)。次に、両端電圧Vcが満充電電圧Vcfに至ったか否かを判断する(S25)。もし、至っていなければ(S25のNo)、実質的に制御回路55に内蔵された電流検出回路により、抵抗器65の両端電圧を充電電流Iとして検出する(S27)。次に、充電電流Iが、既定の充電時の定電流Icになるように第2スイッチ素子63を制御する(S29)。これにより、充電電流Iが定電流Icとなるようにフィードバック制御が行われる。なお、制御回路55は、充電電流Iが定電流Icとなるように、第2スイッチ素子63をアナログ的に制御してもよいし、オンオフ比(デューティ)を可変することによるデジタル的な制御としてもよい。ここでは、マイクロコンピュータのみで制御が可能なデジタル制御としている。このように、第2スイッチ素子63をドロッパとして制御することにより、蓄電部27の充電が行われる。S29の後は、S23に戻り、蓄電部27が満充電に至るまでS23以降の動作を繰り返す。
ここで、S25に戻り、蓄電部27の両端電圧Vcが満充電電圧Vcfに至れば(S25のYes)、充電を終了するために、第2スイッチ素子63を完全にオフにする(S31)。その後、図9のサブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。なお、この場合も、充電完了後は、主電源11から負荷19までの電力系配線にスイッチが存在しないので、負荷19には引き続き主電源11の電力が供給される。
以上に説明したように、蓄電部27の充電は、抵抗器65を突入電流低減用として用いた、図7の動作に基づく直接充電と、抵抗器65を電流検出用として用いた、図9の動作に基づく定電流充電を具体例として述べたが、前者は構成、動作が簡単だが抵抗器65による損失が大きく、後者は構成、動作がやや複雑になるが、抵抗器65による損失が小さいという特徴があるため、蓄電装置11の要求仕様やコスト等に応じて適宜最適な方式を選択すればよい。
なお、蓄電部27を充電する回路は、蓄電部27の正極側に設ける構成としてもよいが、その場合は主電源接続端子21と負荷接続端子23の間にバイパスダイオードを設ける必要があり、さらに蓄電部27の放電時には、前記正極側に設けた充電回路をバイパスする動作も必要となるため、構成、動作が複雑になる。従って、本実施の形態2の構成が望ましい。
次に、車両がアイドリングストップを終了し、エンジンを再始動するためにスタータ15を駆動する場合の動作について、図10、図11を用いて説明する。
アイドリングストップ中に制御回路55は、メインルーチンから図10に示すサブルーチンを実行する。これにより、まず、制御回路55は主電源11の電圧Vbを検出する(S41)。次に、電圧Vbが駆動下限電圧Vfd(=9V)以下に低下したか否かを判断する(S43)。もし、低下していなければ(S43のNo)、アイドリングストップ後にスタータ15を駆動する動作が行われていないことになるので、S41に戻り、スタータ15の駆動が行われるまで待つ。
一方、電圧Vbが駆動下限電圧Vfd以下に低下していれば(S43のYes)、車両用制御回路によりスタータスイッチ13がオンになり、スタータ15が駆動されたと判断する。これにより、制御回路55は主電源11の電力に加え、蓄電部27の電力を負荷19に供給するために、第1スイッチ素子61をオンにする(S45)。なお、この時点では図7のS19、または図9のS31により、第2スイッチ素子63はオフであるが、もし、例えば蓄電部27の充電中にスタータ15が駆動する等の状態となり、S45の時点で第2スイッチ素子63がオン状態、またはオンオフ制御状態であれば、第1スイッチ素子61をオンにする前に第2スイッチ素子63を完全にオフにする必要がある。
第1スイッチ素子61をオンにすると、図11のブロック回路図における太矢印に示すように、主電源11からの電流はスタータ15に供給されるとともに、主電源11の電圧Vbと蓄電部27の両端電圧Vcが合計された状態で負荷19に電流が供給される。従って、負荷19の印加電圧は駆動下限電圧Vfdよりも高くなり、スタータ15の駆動による負荷19の停止可能性を低減することが可能となる。
次に、制御回路55は、再び主電源11の電圧Vbを検出し(S47)、電圧Vbが駆動下限電圧Vfd以上に戻ったか否かを判断する(S49)。これは、スタータ15の駆動によりエンジンが始動するに従って、スタータ15の消費電力が低くなり、主電源11の電圧Vbが回復してくるので、主電源11のみで負荷19を駆動できるか否かを監視していることになる。
もし、電圧Vbが駆動下限電圧Vfd以上に戻っていなければ(S49のNo)、スタータ15が大電力を消費しているので、S47に戻り、主電源11の電圧Vbが回復するまで待つ。電圧Vbが駆動下限電圧Vfd以上に戻れば(S49のYes)、制御回路55は第1スイッチ素子61をオフにして(S51)、主電源11と蓄電部27の直列接続を切り離す。従って、以後は主電源11の電力のみが負荷19に供給されることになる。その後、制御回路55は図10のサブルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。
なお、上記のようにして蓄電部27の電力を放電した後は、次回のアイドリングストップに備えて、直ちに図7、または図9のサブルーチンを実行して、あらかじめ蓄電部27を充電しておく。
次に、車両使用終了後における蓄電装置11の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。
制御回路55は、運転者がイグニションスイッチをオフにすることで、車両の使用が終了したことを、車両用制御回路により検出すると、図12のサブルーチンを実行する。これにより、制御回路55は、まず第1スイッチ素子61をオンにする(S61)。なお、ここでは蓄電部27の充電が完了し、第2スイッチ素子63がオフ状態であるとして説明しているが、もし蓄電部27が充電中であり、第2スイッチ素子63がオン状態、またはオンオフ制御状態であれば、第1スイッチ素子61をオンにする前に第2スイッチ素子63を完全にオフにする必要がある。
S61の動作により、負荷19へは、主電源11と蓄電部27を直列接続した状態で電力が供給される。従って、実施の形態1と同様に、車両使用終了後における負荷19への暗電流を蓄電部27からも供給することで、蓄電部27の電力を有効に利用でき、効率が向上する。
次に、制御回路55は電圧検出回路77により蓄電部27の両端電圧Vcを検出する(S63)。その後、両端電圧Vbと放電終端電圧Vceを比較する(S65)。ここで、放電終端電圧Vceとは、蓄電部27の放電を停止する電圧のことで、あらかじめ決定して制御回路55に内蔵されたメモリに記憶してある。放電終端電圧Vceは、要求される蓄電部27の寿命と起動時の満充電に至る期間に基いて決定する。すなわち、蓄電部27は高電圧で放置するほど寿命が短くなるので、寿命の観点からは低電圧(望ましくは完全放電)で放置する方がよい。一方、起動時に満充電にする期間は、蓄電部27にあらかじめ電力が蓄えられている方が短い。従って、必要な寿命が確保できる電圧を放電終端電圧Vceとして決定すればよい。ここでは、放電終端電圧Vceとして両端電圧Vcが2Vとなるようにした。
ここで、S65において、もし両端電圧Vcが放電終端電圧Vce以下でなければ(S65のNo)、まだ蓄電部27の放電を継続する必要があるので、S63に戻り、両端電圧Vcの低下を待つ。
一方、両端電圧Vcが放電終端電圧Vce以下になれば(S65のYes)、制御回路55は第1スイッチ素子61をオフにする(S67)。これにより、蓄電部27からの暗電流供給を終了する。その後、制御回路55は図12のサブルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。
以上の構成、動作により、主電源11の負担が軽減される上、実施の形態1に比べ必要なスイッチが少なくなるので、さらなる小型化ができ、かつ、簡単な構成、動作の車両用電源装置を実現できる。
なお、本実施の形態2において、抵抗器65の両端に電流検出回路を電気的に接続し、前記電流検出回路の出力が制御回路55に入力されるよう接続する構成とし、制御回路55は、蓄電部27の充電時に、前記電流検出回路で検出された充電電流Iが既定範囲を超えれば蓄電部27が異常であると判断し、第2スイッチ素子63をオフにするように制御する動作を行うようにしてもよい。これにより、蓄電部27の内部短絡による過電流や、内部断線による過少電流を検出することが可能となる上、特に過電流の場合、第2スイッチ素子63をオフにすることで、回路部品の保護が可能となり、車両用電源装置の高信頼性が実現できる。なお、既定範囲は上記した蓄電部27の異常時における過電流値と過少電流値を、あらかじめ求めておき制御回路55に内蔵されたメモリに記憶しておけばよい。
また、図9で説明したように、蓄電部27を定電流Icで充電する場合は、すでに電流検出回路が構成されているので、制御回路55により、図9のS27で検出された充電電流Iが、上記した既定範囲を超えているか否かを判断することで、車両用電源装置の高信頼性を実現できる。
なお、蓄電部27の異常が判断された場合は、実施の形態1と同様に、以後のアイドリングストップを禁止する。
また、本実施の形態2では、エンジンの始動後に蓄電部27の充電を行っているが、これはエンジン始動前、例えば運転者がドアを開けた時に充電を開始するようにしてもよい。これにより、スタータによるエンジンの初期始動時に充電が中断される可能性もあるが、少しでも早く蓄電部27を満充電にすることができる。
また、実施の形態1、2では蓄電部27に電気二重層キャパシタを用いたが、これは電気化学キャパシタでもよい。この場合は、1個の定格電圧が4V程度と高いため、電気二重層キャパシタのように4個を直並列接続する必要はなく、直列数は1でよい。従って、さらなる小型化ができる可能性がある。但し、電気化学キャパシタは放電可能な下限電圧が存在するので、スタータ15の駆動時に、負荷19に最大電流を流しても蓄電部27の両端電圧Vcが前記下限電圧を下回らないような容量値になるように、あらかじめ決定しておく必要がある。
本発明にかかる車両用電源装置は、主電源の負担を軽減するとともに、蓄電部の容量、およびスイッチを小さくできるので、特に小型化が必要な補助電源としての車両用電源装置等として有用である。
11 主電源
15 スタータ
17 蓄電装置
19 負荷
27 蓄電部
29 充電スイッチ
31 充電回路
37 選択スイッチ
47 切替スイッチ
55 制御回路
61 第1スイッチ素子
63 第2スイッチ素子
65 抵抗器
67 直列回路
69 第1ダイオード
71 第2ダイオード
73 第1接続点
75 第2接続点
77 電圧検出回路
15 スタータ
17 蓄電装置
19 負荷
27 蓄電部
29 充電スイッチ
31 充電回路
37 選択スイッチ
47 切替スイッチ
55 制御回路
61 第1スイッチ素子
63 第2スイッチ素子
65 抵抗器
67 直列回路
69 第1ダイオード
71 第2ダイオード
73 第1接続点
75 第2接続点
77 電圧検出回路
Claims (12)
- 主電源と、
前記主電源と電気的に接続されたスタータと、
前記主電源に蓄電装置を介して電気的に接続された負荷と、からなり、
前記蓄電装置は、電力を蓄える蓄電部と、
前記主電源と前記蓄電部の間に電気的に接続され、前記蓄電部の両端電圧(Vc)が、前記負荷の駆動上限電圧(Vfu)と前記主電源の定格電圧(Vbn)の差以下で、かつ、前記負荷の駆動下限電圧(Vfd)と前記スタータ駆動時における前記主電源の最低電圧(Vbd)の差以上の満充電電圧(Vcf)まで前記蓄電部を充電する充電回路と、
前記蓄電部の一端、または前記主電源のいずれか一方を前記負荷と電気的に接続する選択スイッチと、
前記蓄電部の前記一端と前記充電回路の出力の間に電気的に接続された充電スイッチと、
前記蓄電部の他端を前記主電源、またはグランドのいずれかに電気的に接続する切替スイッチと、
前記蓄電部の充電時には、最初に前記選択スイッチを前記主電源側にし、次に前記切替スイッチを前記グランド側にし、最後に前記充電スイッチをオンにするように制御するとともに、
前記スタータの駆動時には、最初に前記充電スイッチをオフにし、次に前記切替スイッチを前記主電源側にし、最後に前記選択スイッチを前記蓄電部側にするように制御する制御回路と、を備えた車両用電源装置。 - 前記選択スイッチ、充電スイッチ、および切替スイッチは、半導体スイッチで構成された請求項1に記載の車両用電源装置。
- 前記制御回路は、アイドリングストップ中に前記充電スイッチをオフにするようにした請求項1に記載の車両用電源装置。
- 前記制御回路は、車両使用終了後に、最初に前記充電スイッチをオフにし、次に前記切替スイッチを前記主電源側にし、最後に前記選択スイッチを前記蓄電部側にして、前記蓄電部の電力を既定期間に渡り前記負荷に供給し、
前記既定期間が経過すると、最初に前記選択スイッチを前記主電源側にし、次に前記切替スイッチを前記グランド側にするようにした請求項1に記載の車両用電源装置。 - 前記充電回路と前記蓄電部の間に電気的に接続されるとともに、前記制御回路と電気的に接続された電流検出回路を備え、
前記制御回路は、前記充電スイッチがオンの時に前記電流検出回路から充電電流を検出し、前記充電電流が既定範囲を超えれば前記蓄電部が異常であると判断し、前記充電スイッチをオフにするようにした請求項1に記載の車両用電源装置。 - 前記蓄電部と前記選択スイッチの間に電気的に接続された電圧レギュレータを備えた請求項1に記載の車両用電源装置。
- 前記蓄電部の両端に電気的に接続されるとともに、前記制御回路と電気的に接続された電圧検出回路を備え、
前記制御回路は、前記蓄電部を充電する際に、前記電圧検出回路で検出された前記蓄電部の前記両端電圧(Vc)が既定の速度で上昇するように前記充電スイッチのオンオフを制御するようにした請求項1に記載の車両用電源装置。 - 主電源と、
前記主電源と電気的に接続されたスタータと、
前記主電源に蓄電装置を介して電気的に接続された負荷と、からなり、
前記蓄電装置は、前記主電源に一端が電気的に接続された第1スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子の他端とグランドの間に電気的に接続された第2スイッチ素子と、
前記主電源にアノードが電気的に接続された第1ダイオードと、
前記第1ダイオードのカソードに、電気的にアノードが接続されるとともに、前記負荷に電気的にカソードが接続された第2ダイオードと、
前記第1ダイオードと前記第2ダイオードによる第1接続点に正極が、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子による第2接続点に負極が、それぞれ電気的に接続された蓄電部と、
前記蓄電部に電気的に接続された電圧検出回路と、
前記第1スイッチ素子、第2スイッチ素子、および電圧検出回路と電気的に接続され、
前記蓄電部の充電時には、前記第1スイッチ素子をオフにした後、前記第2スイッチ素子を制御して、前記電圧検出回路により検出された前記蓄電部の両端電圧(Vc)が満充電電圧(Vcf)に至るまで充電し、
前記蓄電部の充電終了時には、前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子をオフにし、
前記スタータの駆動時には、前記第2スイッチ素子をオフにした後、前記第1スイッチ素子をオンにするように制御する制御回路と、を備えた車両用電源装置。 - 前記抵抗器の両端に電気的に接続されるとともに、前記制御回路に電気的に接続された電流検出回路を備え、
前記制御回路は、前記蓄電部を充電する際に、前記電流検出回路で検出された充電電流(I)が既定の定電流(Ic)になるように、前記第2スイッチ素子を制御するようにした請求項8に記載の車両用電源装置。 - 前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子は、半導体スイッチで構成された請求項8に記載の車両用電源装置。
- 前記制御回路は、車両使用終了後に、前記第2スイッチ素子をオフにした後、前記第1スイッチ素子をオンにし、
前記電圧検出回路で検出した前記蓄電部の両端電圧(Vc)が放電終端電圧(Vce)以下になれば、前記第1スイッチ素子をオフにするようにした請求項8に記載の車両用電源装置。 - 前記抵抗器の両端に電気的に接続されるとともに、前記制御回路に電気的に接続された電流検出回路を備え、
前記制御回路は、前記蓄電部の充電時に、前記電流検出回路で検出された充電電流(I)が既定範囲を超えれば前記蓄電部が異常であると判断し、前記第2スイッチ素子をオフにするようにした請求項1に記載の車両用電源装置。
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