JP5273117B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5273117B2
JP5273117B2 JP2010222527A JP2010222527A JP5273117B2 JP 5273117 B2 JP5273117 B2 JP 5273117B2 JP 2010222527 A JP2010222527 A JP 2010222527A JP 2010222527 A JP2010222527 A JP 2010222527A JP 5273117 B2 JP5273117 B2 JP 5273117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
target
operation amount
switching
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010222527A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012080648A (ja
Inventor
健一 家▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2010222527A priority Critical patent/JP5273117B2/ja
Priority to US13/238,216 priority patent/US8587236B2/en
Priority to CN201110302829.3A priority patent/CN102457219B/zh
Publication of JP2012080648A publication Critical patent/JP2012080648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5273117B2 publication Critical patent/JP5273117B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/024Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a parameter or coefficient is automatically adjusted to optimise the performance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
駆動対象が目標とする状態となるようにモータを制御するモータ制御装置としては、駆動対象が目標とする位置で停止するようにモータを制御する装置や、駆動対象が目標とする速度に到達するまでの加速制御を行う装置が知られている。
また、駆動対象を目標とする位置に高速に搬送して停止させるための制御技術としては、バンバン制御が知られている(例えば、特許文献1参照)。バンバン制御は、モータへの制御入力(操作量)を最大又は最小に切り替えて、モータの最大能力で駆動対象を駆動するものであり、駆動対象を目標とする位置に高速に搬送して停止させることができる。
この他、従来知られるモータ制御装置としては、逆起電力による電流低下等を原因として、想定されているモータ駆動電流と実際のモータ駆動電流との間にずれが生じ、これによって制御精度が劣化する問題を解消するために、速度に応じて変化する飽和電流に基づいた制御デューティの最大制限値を設定するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−086904号公報 特開2007−221940号公報
ところで、バンバン制御については、駆動対象を高速に駆動するのには優れているが、単純な制御手法であるため、駆動対象を高精度に目標とする位置に停止させることはできない。一方、高精度に駆動対象を所望の状態に移行させるための制御技術としては、目標プロファイルに基づいたフィードバック制御が知られている。しかしながら、フィードバック制御に、飽和電流に基づく操作量の制限値を設定する手法を採用しても、高速且つ高精度に駆動対象を制御するには限界がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、従来よりも高速且つ高精度に駆動対象を所望状態に移行させることが可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明は、モータを制御するモータ制御手段と、当該モータが所定量回転する度に、所定信号を出力する信号出力手段と、を備え、信号出力手段の出力信号に基づきモータを制御して、モータが駆動する対象を目標とする状態に移行させるモータ制御装置である。そして、本発明のモータ制御装置は、モータ制御手段が、次に説明する第一制御手段及び第二制御手段を備える点で特徴を有する。
第一制御手段は、信号出力手段の出力信号から特定されるモータの回転速度に基づき、モータに入力可能な電流の上限値であって逆起電力による電流低下を加味した電流上限値を推定し、推定した電流上限値に対応する操作量を、モータに作用させる操作量に決定して、モータを制御する。一方、第二制御手段は、信号出力手段の出力信号から特定されるモータの動作量と、当該動作量の目標値とに基づき、モータに作用させる操作量を決定し、モータを制御する。
本発明のモータ制御手段は、モータの駆動初期には、上記第一制御手段によってモータを制御し、モータの駆動後期には、上記第二制御手段によってモータを制御することで、モータが駆動する対象を目標とする状態に高精度且つ高速に移行させる。
このモータ制御装置によれば、駆動初期においては、電流上限値に対応する操作量で、モータを駆動するため、モータの最大出力に対応する出力で駆動対象を駆動することができる。一方、駆動後期においては、信号出力手段の出力信号から特定されるモータの動作量と、当該動作量の目標値とに基づき、操作量を決定し、モータを制御するので、高精度に駆動対象を目標とする状態に移行させることができる。
従って、本発明によれば、高速且つ高精度に駆動対象を所望の状態に移行させることが可能なモータ制御装置を提供することができるのである。例えば、高速且つ高精度に、駆動対象を目標とする位置に停止させたり、駆動対象を目標とする速度に加速させたりすることが可能なモータ制御装置を提供することができる。
ところで、本発明によれば、駆動対象を目標とする状態に移行させるまでのプロセスにおいて、制御手法を切り替えることになるため、切替態様によっては、制御の不連続性が制御結果に対して好ましくない影響を及ぼす可能性がある。そこで、第二制御手段は、次のように構成されるとよい。
例えば、第二制御手段としては、信号出力手段の出力信号から特定されるモータの動作量と当該動作量の目標値との偏差に対応する操作量を算出する構成が考えられ、偏差から操作量を算出するための伝達関数としては、例えば、積分要素を含む次数が一以上の伝達関数を採用することが考えられる。そして、次数が一以上の伝達関数を採用する場合には、第二制御手段に対し、次数に対応する時間前までの操作量の情報を与える必要がある。
しかしながら、第一制御手段から第二制御手段への切替直後においては、第二制御手段が該当する操作量の情報を持ち合わせていない。このとき、持ち合わせていない操作量がゼロであるとして切替後の制御を行うと、偏差が小さいことが原因で小さな操作量しか得られず、切替前後において、操作量の不連続性が生じる。
そこで、第二制御手段において、積分要素を含む次数が一以上の伝達関数を用いて操作量を算出する場合には、切替時点前の各時点において第一制御手段により決定された操作量を第一制御手段から引き継いで、上記伝達関数に従う操作量を算出するように、第二制御手段を構成するとよ
また、二制御手段は、モータ制御手段が第二制御手段によるモータ制御へ切り替えたことを契機に、信号出力手段の出力信号から特定される当該切替時点におけるモータの動作量に基づき、当該切替時点以降の各時点の動作量の目標値を設定する目標設定手段を備える構成にされるとよい。目標設定手段は、切替時点での動作量の目標値を、信号出力手段の出力信号から特定される切替時点での動作量に一致した値に設定する構成にすることができ
また、目標設定手段は、切替時点以降の各時点の動作量の目標値として、モータの回転速度が信号出力手段の出力信号から特定される切替時点でのモータの回転速度以下となる目標値を設定する構成にすることができる。この他、第二制御手段は、切替時点においてモータに作用させる操作量を、この切替直前において第一制御手段が決定した操作量に決定する構成にすることができる。
偏差から操作量を算出するための伝達関数として、上記積分要素を含む次数が一以上の伝達関数を採用する場合、切替時点の偏差がゼロとなるように動作量の目標値を設定すると、切替直前の操作量に対して一致した又は連続した操作量を、切替後の操作量に決定することができ、切替時にモータに対する操作量が不連続に変化することによる影響を回避することができる。
ところで、駆動対象を目標とする停止位置で停止させるモータ制御を実現する場合、第二制御手段は、信号出力手段の出力信号から特定される上記動作量としてのモータの回転量と、当該回転量の目標値と、の偏差に対応する操作量を算出してモータを制御して、駆動対象を目標とする停止位置で停止させる構成にすることができ。そして、この場合には、偏差から操作量を算出するための伝達関数として、上記積分要素を含む次数が一以上の伝達関数を採用し、切替時点での回転量の目標値を、信号出力手段の出力信号から特定される切替時点での回転量に一致した値に設定するように、第二制御手段を構成することができる。
この他、第二制御手段は、フィードバック制御手段に加えてフィードフォワード制御手段を備えた二自由度制御系として構成することができる。具体的に、第二制御手段は、目標設定手段に加えて、目標設定手段により設定された動作量の目標値と信号出力手段の出力信号から特定される動作量との偏差に対応したフィードバック操作量を、所定の伝達関数に従って算出するフィードバック制御手段と、目標設定手段により設定されたモータの動作量の目標値に対応したフィードフォワード操作量を、目標値を入力とする所定の伝達関数に従って算出するフィードフォワード制御手段と、フィードフォワード操作量とフィードバック操作量との加算値を、モータに作用させる操作量に決定する決定手段と、を備えた構成とすることができる。
但し、このように第二制御手段を構成する場合には、切替時における操作量の不連続な変化を抑えるため、切替時点でのフィードフォワード操作量が、切替直前において第一制御手段が決定した操作量に対応した値となるように、フィードフォワード操作量の算出に用いられる伝達関数のパラメータを調整する調整手段を、第二制御手段に対して設けるのが好まし
切替時点でのフィードフォワード操作量が、切替直前の操作量に対応した値となるように、フィードフォワード操作量の算出に用いられる伝達関数のパラメータを調整すれば、フィードフォワード操作量を切替直前の操作量に一致又は近似した値に設定することができる。
一方、フィードバック制御手段は、偏差に対応するフィードバック操作量を算出するものであり、フィードバック操作量を算出するための上記伝達関数が積分要素を含む伝達関数であっても、偏差がゼロ又は小さな値を採る切替直後では、過去のフィードバック操作量が制御開始直後でゼロであるため、フィードバック操作量として大きな値を出力するものではない。また、偏差がゼロ又は小さな値を採ることは、目標設定手段にて、信号出力手段の出力信号から特定される当該切替時点におけるモータの動作量に基づき、切替時点の目標値を設定することにより保証することができる。
従って、このように設定されるフィードバック操作量とフィードフォワード操作量との加算値をモータに作用させる操作量に決定すれば、切替前後での操作量の不連続な変化を抑えることができて、結果として、高精度に駆動対象を目標とする状態に移行させることができる。
更に言えば、このモータ制御装置においては、切替時点での動作量の目標値を、信号出力手段の出力信号から特定される切替時点での動作量に一致した値に設定するように目標設定手段を構成すると好ましい。このように、目標設定手段を構成することで、切替時点でのフィードバック操作量をゼロとすることができ、一層、切替前後での不連続な操作量の変化を抑えることができ
この他、駆動対象が目標とする停止位置で停止するようにモータ制御装置を構成する場合、具体的に、目標設定手段、フィードバック制御手段及びフィードフォワード制御手段は、次のように構成することができ
即ち、目標設定手段は、駆動対象が目標とする停止位置で停止するように、動作量の目標値としての上記モータの回転速度及び回転量の目標値を設定し、フィードフォワード制御手段は、目標設定手段により設定された回転速度の目標値に対応した操作量を、フィードフォワード操作量として算出し、フィードバック制御手段は、目標設定手段により設定された回転量の目標値と、信号出力手段の出力信号から特定される回転量との偏差に対応したフィードバック操作量を上記伝達関数に従って算出する構成にすることができる。
特に、目標設定手段は、切替時点での回転量の目標値を、信号出力手段の出力信号から特定される切替時点での回転量に一致した値に設定し、切替時点での回転速度の目標値を、信号出力手段の出力信号から特定される切替時点での回転速度に一致した値に設定する構成にされると好ましい。このように目標値を設定すれば、切替時点のフィードバック操作量をゼロに設定することができる。また、切替時点でのフィードフォワード操作量が、切替直前において第一制御手段が決定した操作量に対応した値となるように、上記パラメータを、切替時点の回転速度の目標値と切替直前の操作量とに基づいて容易に調整することができる。
この他、第一制御手段には、バンバン制御に類似した制御を駆動初期において取り入れてもよい。即ち、第一制御手段は、逆起電力による電流低下を考慮せずに、モータに入力可能な電流の上限値に対応する操作量を、モータに作用させる操作量に決定して、モータを制御し、所定条件が満足されると、信号出力手段の出力信号から特定されるモータの回転速度に基づき、モータに入力可能な電流の上限値であって逆起電力による電流低下を加味した電流上限値を推定し、推定した電流上限値に対応する操作量を、モータに作用させる操作量に決定して、モータを制御する構成にされてもよ
電流上限値を推定する場合には、推定誤差による影響を考慮して電流上限値を低め推定するのが好ましいが、電流上限値を低めに推定する場合には、電流上限値に対応する操作量をモータに作用させても、モータを最大出力で駆動することができない。一方、逆起電力を考慮せずに電流上限値に対応する操作量を入力する期間では、バンバン制御と同様にモータを最大出力で駆動することができるので、より高速に駆動対象を駆動することが可能である。また、本発明によれば、第一制御手段から第二制御手段にモータ制御を切り替える手前で、逆起電力を加味した電流上限値に基づきモータ制御を行うので、第一制御手段から第二制御手段への切替時に、制御が不安定になるのを抑えることができ、安定した制御を実現することができる。
この他、駆動対象を目標とする停止位置に停止させるモータ制御装置においては、次のように第二制御手段を構成されると好ましい。即ち、第二制御手段は、モータ制御手段が第二制御手段によるモータ制御へ切り替えたことを契機に、信号出力手段の出力信号から特定される当該切替時点のモータの回転速度に基づき、当該切替時点の回転速度でモータが定速動作し、その後、モータが減速・停止して、駆動対象が目標とする停止位置で停止するように、切替時点以降の各時点での動作量の目標値を設定することにより、モータが駆動する対象を目標とする停止位置で停止させる構成にされると好まし。このような制御によれば、定速区間を経て減速させるので、第一制御手段から第二制御手段への切替後、制御が安定してから、減速・停止に移行することができ、より高精度に駆動対象を目標とする停止位置に停止させることができる。
第一実施例の制御システム1の構成を表すブロック図である。 プリンタ100が備える用紙搬送機構の構成を表す図である。 電流上限値Umaxを算出する関数Um(ω)についての説明図である。 第一実施例の目標指令生成部81が実行する処理を表すフローチャート(a)及びゲイン設定部89が実行する処理を表すフローチャート(b)である。 第一実施例におけるモータ制御の態様を表すタイムチャートである。 第一実施例の切替ユニット90の処理動作を表すフローチャートである。 第二実施例の第一制御ユニット71の構成を表すブロック図である。 第一制御ユニット71が備える切替器715の処理動作を表すフローチャートである。 第二実施例におけるモータ制御の態様を表すタイムチャートである。 第三実施例の第二制御ユニット801の構成を表すブロック図である。 第三実施例におけるモータ制御の態様を示したタイムチャートである。
以下に本発明の実施例について図面と共に説明する。
[第一実施例]
本実施例の制御システム1は、図1に示すように、駆動対象10を駆動するモータ(直流モータ)20と、モータドライバ30と、モータ20の回転軸に接続されたロータリエンコーダ40と、ロータリエンコーダ40の出力信号に基づき、モータ20の回転位置(換言すれば初期位置からのモータ20の回転量)Xを検出する位置検出器50と、モータ20の回転速度ωを検出する速度検出器55と、モータ20に対する操作量である電流指令値Uを算出するモータ制御ユニット60と、を備えるものである。
この制御システム1は、画像形成装置等の電気的装置に組み込まれ、電気的装置のメインマイコン等から入力される指令に従うモータ制御を行う。具体的に、駆動対象10としては、画像形成装置が備える用紙搬送機構を挙げることができる。図2には、駆動対象10として想定されるインクジェットプリンタ100の用紙搬送機構の構成を示す。
このインクジェットプリンタ100は、プラテン101の上流地点に、搬送ローラ111及びピンチローラ113からなるローラ対を備え、搬送ローラ111とピンチローラ113との間で上流から供給された用紙Pを挟持する。そして、搬送ローラ111の回転により、用紙Pを、記録ヘッド131によるインク液滴の吐出位置に搬送する。尚、記録ヘッド131はプラテン101上に位置し、インク液滴の吐出はプラテン101上で実行される。
具体的に、インクジェットプリンタ100は、外部から印刷指令を受信すると、印刷指令にて指定された印刷対象の画像データに基づく画像を用紙Pに形成するために、制御システム1に対してモータ20を所定量δX回転させるように指令入力する。これによって、搬送ローラ111を所定量回転させる。インクジェットプリンタ100は、このような処理を繰返し実行して、用紙Pを所定量ずつ記録ヘッド131による画像形成位置に送り出すように間欠搬送する。そして、用紙Pを所定量ずつ送り出しては、用紙Pの搬送方向とは直交する主走査方向(図2紙面法線方向)に、記録ヘッド131を搭載したキャリッジ135を搬送し、搬送過程では、記録ヘッド131に印刷対象の画像データに基づくインク液滴の吐出動作を実行させることにより、用紙Pに印刷対象の画像データに基づく画像を所定量ずつ段階的に形成する。
尚、この種のインクジェットプリンタ100では、上記手法で段階的に画像を形成するため、高精度に用紙Pを所定量ずつ搬送しないと、用紙Pに形成される画像の品質が劣化するが、本実施例の制御システム1によれば、後述する理由により、用紙Pを高精度に所定量ずつ送り出すことができるため、良好な品質の画像を用紙Pに形成することができる。また、本実施例の制御システム1によれば、後述する理由により、高精度且つ高速に、用紙Pを所定量送り出すことができる。このため、インクジェットプリンタ100の用紙搬送機構に、本実施例の制御システム1を適用すると、画質が劣化するのを抑えつつ、高速に用紙Pを搬送することができ、結果として、画像形成に係る一連の処理のスループットを向上させることができる。
続いて、このような利点を有する本実施例の制御システム1の詳細構成について説明する。図1に示す本実施例の制御システム1が備えるモータドライバ30は、モータ制御ユニット60から入力される電流指令値Uに従って、電流指令値Uに対応する駆動電流をモータ20に入力してモータ20を駆動する。
また、ロータリエンコーダ40は、モータ20の回転軸に接続されて、モータ20が所定量回転する度にパルス信号を出力するものである。具体的に、ロータリエンコーダ40は、パルス信号として、位相がπ/2異なるA相信号及びB相信号を出力する。位置検出器50は、このロータリエンコーダ40から出力されるA相信号及びB相信号に基づき、モータ20の回転位置(初期位置からの回転量)を検出する。そして、検出した回転位置Xの情報をモータ制御ユニット60に入力する。また、速度検出器55は、このロータリエンコーダ40から出力されるA相信号及びB相信号に基づき、モータ20の回転速度ωを検出し、この情報をモータ制御ユニット60に入力する。
この他、モータ制御ユニット60は、第一制御ユニット70、第二制御ユニット80及び切替ユニット90を備える。切替ユニット90は、第一制御ユニット70により算出される電流指令値U1及び第二制御ユニット80により算出される電流指令値U2のいずれか一方を、モータ制御に用いる電流指令値Uに決定し、これをモータドライバ30に入力する。
ここで、モータ制御ユニット60の処理動作について、概略を説明すると、本実施例のモータ制御ユニット60は、モータ20を所定量δX回転させてδX進んだ位置でモータ20を停止させる制御を、制御システム1が組み込まれる電気的装置のメインマイコンからの指令に従って実行するものである。そして、この制御プロセスにおいては、まず、第一制御ユニット70から出力される電流指令値U1を、モータドライバ30に入力して、第一制御ユニット70による制御で、モータ20を駆動し、その後、所定条件でモータドライバ30に入力する電流指令値Uを、第二制御ユニット80から出力される電流指令値U2に切り替える。この動作によって、制御プロセス後期においては、第二制御ユニット80による制御で、モータ20を駆動する。
第一制御ユニット70は、モータ20に入力可能な電流上限値Umaxを推定して、この電流上限値Umaxに対応した電流指令値U1を出力する構成にされており、モータ20の駆動初期においては、この第一制御ユニット70を介してモータ20を駆動することによって、モータ20の能力を最大限発揮させて、モータ20を回転させる。但し、このような制御では、モータ20を目標とする停止位置(δX進んだ位置)で正確に停止させることが難しいので、駆動後期においては、フィードフォワード制御器85及びフィードバック制御器83を含む二自由度制御系で構成される第二制御ユニット80を介してモータ20を駆動することにより、モータ20が目標とする停止位置(δX進んだ位置)に高精度で停止するように制御を行う。
このような制御により本実施例の制御システム1では、高精度且つ高速に、モータ20を所定量δXずつ回転させることができる。
詳述すると、モータ制御ユニット60が備える第一制御ユニット70は、次のような構成にされている。即ち、第一制御ユニット70は、速度検出器55から入力されるモータ20の回転速度ωの情報に基づき、この回転速度ωでの逆起電力による電流低下を加味した電流量であってモータ20に入力可能な電流上限値Umaxを、所定の演算式Um(ω)により算出し、モータ20に対する電流指令値U1を、電流上限値Umax=Um(ω)に一致する電流指令値U1=Umaxに決定して、これを切替ユニット90に入力する。
この演算式Um(ω)は、予め設計段階で理論又は実験により定められて、第一制御ユニット70に設定される。具体的に、設計者は、理論により演算式Um(ω)を定める場合、演算式Um(ω)を、モータ20の定格電圧Vmax、モータ20の起電力係数Ke、電機子抵抗Raに基づき、次式により定めることができる。
また、実験結果に基づいて定める場合には、図3に示すように、逆起電力による影響がない状態においてモータ20に入力可能な最大電流量Imax、即ち、モータ20の回転速度がゼロであるときに入力可能な最大電流量Imaxで、モータ20を駆動して得られるモータ20の最大回転速度ωmaxと、その時点でモータ20に流れる駆動電流の上記最大電流量Imaxからの電流低下分Idと、に基づき、演算式Um(ω)を次式により定めることができる。
演算式Um(ω)を理論及び実験のいずれに基づいて定めるかは、設計者の自由であるが、理論により演算式Um(ω)を求める場合には、カタログ値の誤差による影響を受けて、電流上限値Umaxを演算式Um(ω)に基づき正確に算出することができない可能性があるので、実験により演算式Um(ω)を求めるのが好ましい。
また、第二制御ユニット80は、上述したように、二自由度制御系により構成されており、位置検出器50から得られるモータ20の回転位置Xと、その目標位置Xrとに基づき、モータ20に対する電流指令値U2を算出し、これを切替ユニット90に入力する構成にされている。具体的に、第二制御ユニット80は、目標指令生成部81と、フィードバック制御器83と、フィードフォワード制御器85と、加算器87と、ゲイン設定部89と、を備える。
目標指令生成部81は、切替ユニット90から出力される電流指令値Uが電流指令値U1から電流指令値U2に切り替えられる時点で、位置検出器50により検出されたモータ20の回転位置X及びモータ20の回転速度ωの情報に基づき、切替時点以降の各時刻の目標位置軌跡、目標速度軌跡、及び目標加速度軌跡を定めた目標プロファイルを生成し、この目標プロファイルに従って、切替時点以降の各時刻の目標位置Xr、目標速度ωr、及び、目標加速度Arを、フィードバック制御器83及びフィードフォワード制御器85に入力するものである。
具体的に、目標指令生成部81は、切替ユニット90から切替通知が入力されると(S110でYes)、図4(a)に示すように、切替時点の目標位置Xrを、位置検出器50により現在検出されているモータ20の回転位置X(後述する切替位置Xc)に定め、切替時点の目標速度ωrを、速度検出器55により現在検出されているモータ20の回転速度ωに定め、切替時点の目標加速度Arをゼロに定めて、上記目標プロファイルを生成する(S120)。尚、図5第一段には、切替時点以降の各時刻の目標位置Xrを示し、図5第二段には、切替時点以降の各時刻の目標速度ωrを示す。
詳述すると、目標指令生成部81は、切替時点からモータ20を所定量α、定速回転させ、その後、所定の回転量βでモータ20を減速・停止させるように、各時刻の目標位置Xr及び目標速度ωrを定めた目標プロファイルを生成する。勿論、本実施例の制御システム1は、モータ20を所定量δX回転させて停止させることが目的であるので、目標位置軌跡の最終位置が、制御プロセス開始時の位置X0からδX進んだ位置Xeとなるように目標プロファイルを生成する。また、目標速度軌跡については、切替時点からモータ20が所定量α回転するまで、当該切替時点の目標速度ωrで変化せず、その後、減速を開始し所定量β回転した時点で目標速度ωrがゼロとなるような軌跡を定める。特に、減速区間の目標速度軌跡については、減速開始時及び終了時の時間微分がゼロとなり、滑らかに単調減少する軌跡に定める。このような軌跡は、例えば、位相0からπのコサイン関数を用いて定めることが可能である。尚、目標加速度軌跡については、目標速度軌跡の時間微分に一致するように定め、目標位置軌跡については、目標速度軌跡の時間積分に一致するように定める。
目標指令生成部81は、このようなルールで生成した目標プロファイルに従って、切替時点以降の各時刻で、対応する時刻の目標位置Xr、目標速度ωr及び目標加速度Arを出力する(S130)。そして、目標プロファイルに従って終点までの目標位置Xr、目標速度ωr及び目標加速度Arを出力すると、目標位置Xr、目標速度ωr及び目標加速度Arの出力を終了する。
また、フィードバック制御器83は、このような構成の目標プロファイルを生成する目標指令生成部81から入力される目標位置Xrと、位置検出器50から入力されるモータ20の回転位置Xとの偏差E=Xr−Xを、予め設計段階で定められた所定の伝達関数Gに入力して、図5第三段に実線でその例を示すような偏差Eに対応したフィードバック操作量Ufb(電流指令値Ufb)を算出し、これを加算器87に入力する。
尚、このフィードバック制御器83は、上記切替時点以降に目標指令生成部81から入力される目標位置Xrと、位置検出器50から入力されるモータ20の回転位置Xとの偏差Eに基づいて、例えば、上記伝達関数Gとして、積分要素を含む伝達関数を用いて、フィードバック操作量Ufbを算出する構成にすることができるが、切替時点で不足する次数に対応する時間前までの操作量についてはゼロであるものとして、フィードバック操作量Ufbを算出する。即ち、モータ制御ユニット60によるモータ制御は、切替時点前から開始されているが、フィードバック制御器83は、切替時点から起動し、過去の操作量についての情報を用いずに、これをゼロと取り扱って、フィードバック操作量Ufbを算出する。
また、フィードフォワード制御器85は、目標指令生成部81から入力される目標速度ωr及び目標加速度Arに基づき、加速度フィードフォワード操作量Uffa(電流指令値Uffa)及び速度フィードフォワード操作量Uffv(電流指令値Uffv)を算出し、これらを加算器87に出力するものである。
このフィードフォワード制御器85は、加速度フィードフォワード制御器851及び速度フィードフォワード制御器852を備え、加速度フィードフォワード制御器851が、目標指令生成部81から入力される目標加速度Arに従って、加速度フィードフォワード操作量Uffaを算出し、速度フィードフォワード制御器852が、目標指令生成部81から入力される目標速度ωrに従って、速度フィードフォワード操作量Uffvを算出する。
具体的に、加速度フィードフォワード制御器851は、目標加速度Arに所定の加速度ゲインKffaを作用させて、加速度フィードフォワード操作量Uffa=Kffa・Arを算出する。同様に、速度フィードフォワード制御器852は、目標速度ωrに速度ゲインKffvを作用させて、速度フィードフォワード操作量Uffv=Kffv・ωrを算出する。ちなみに、加速度ゲインKffaは、設計段階で固定値に定められるが、速度ゲインKffvは、ゲイン設定部89により調整される。
ゲイン設定部89は、切替ユニット90が出力する電流指令値Uを電流指令値U2に切り替える際に、速度ゲインKffvを調整することで、その切替前後で電流指令値Uが大きく変化しないようにし、電流指令値Uが大きく変化することにより、モータ制御が不安定になるのを回避する。
具体的に、ゲイン設定部89は、図4(b)に示すように切替ユニット90から切替通知が入力されると(S210でYes)、切替直前において切替ユニット90が出力した電流指令値U=Uc(換言すれば、切替直前において第一制御ユニット70が出力した電流指令値U1)と、切替時点において速度検出器55により検出された速度ω=ωcとに基づき、速度ゲインKffvを、Kffv=Uc/ωcに調整する(S220)。
上述したように、本実施例では目標指令生成部81が、切替時点の目標速度ωrを、その時点で速度検出器55により検出された速度ωに設定することから、このように速度ゲインKffvを調整すると、切替時点の速度フィードフォワード操作量Uffvは、切替直前の電流指令値Ucに一致する。また、本実施例では目標指令生成部81が切替時点の目標加速度Arをゼロに定めるため、切替時点の加速度フィードフォワード操作量Uffaは、ゼロである。この他、切替時点のフィードバック操作量Ufbについては、目標指令生成部81が、切替時点の目標位置Xrを、その時点で位置検出器50により検出された位置Xに定めることから、偏差E=0であり、Ufb=0である。
そして、第二制御ユニット80では、上記電流指令値U2として、加算器87にて算出した加速度フィードフォワード操作量Uffaと、速度フィードフォワード操作量Uffvと、フィードバック操作量Ufbとの加算値(Uffa+Uffv+Ufb)を、切替ユニット90に入力する。
このため、上記速度ゲインKffvの調整により、切替後の電流指令値Uは、U=U2=Uffv=Ucとなり、切替前後での電流指令値Uが一致することになる。本実施例では、このようにして、切替前後での電流指令値Uが不連続に変化しないようにし、切替後において制御が不安定になるのを回避する。
尚、図5第三段には、速度フィードフォワード操作量Uffvの一例を点線で示し、加速度フィードフォワード操作量Uffaの一例を二点鎖線で示す。また、図5第四段には、切替前後において切替ユニット90から出力される電流指令値Uの例を示す。同図に示すように、本実施例によれば、切替前後において電流指令値Uは連続的に変化する。
ここで、切替ユニット90の処理動作について、図6を用いて説明する。本実施例の切替ユニット90は、モータ20を所定量δX回転させて停止させる制御プロセスを開始すると最初に、第一制御ユニット70を起動して、電流指令値Uとして、第一制御ユニット70から入力される電流指令値U1をモータドライバ30に出力する処理を開始する(S310)。これにより、モータドライバ30に電流指令値U=U1に対応する電流量でモータ20を駆動させる。換言すれば、モータ20を最大出力に近い状態で動作させる。
その後、切替ユニット90は、位置検出器50により検出されるモータ20の回転位置Xに基づき、モータ20が今回の制御プロセス開始時の地点から所定量γ進んだ切替位置Xcまで回転したか否かを判断する(S320)。尚、所定量γは、例えば、回転量δXから減速に必要な回転量β及び定速区間の回転量α分減算した値(δX−αーβ)に定められる。
そして、モータ20が切替位置Xcまで回転したと判断すると(S320でYes)、上述の切替通知を、モータ制御ユニット60内の各部に入力して電流指令値Uの切替を通知した後(S330)、第二制御ユニット80を起動して、モータドライバ30に対して出力する電流指令値Uを、第一制御ユニット70から入力される電流指令値U1から第二制御ユニット80から入力される電流指令値U2に切り替える。このようにして、切替ユニット90は、モータ20が切替位置Xcまで回転すると、以後、第二制御ユニット80から入力される電流指令値U2をモータドライバ30に入力して、この電流指令値U2に基づくモータ20の駆動が実現されるようにする。その後、図6に示す処理を終了する。
以上、第一実施例の制御システム1について説明したが、本実施例によれば、モータ20を所定量δX回転させて停止させる制御プロセスの初期においては、電流上限値Umaxでモータ20を駆動するため、モータ20の最大出力に近い出力でモータ20(更には搬送ローラ111)を駆動することができる。一方、制御プロセスの後期においては、ロータリエンコーダ40の出力信号から特定されるモータ20の位置X及び目標位置Xrに基づいたフィードバック制御、並びに、目標速度ωr及び目標加速度Arに基づいたフィードフォワード制御により、モータ20を制御するため、高精度にモータ20を所定地点で停止させることができる。
従って、この制御システム1を、インクジェットプリンタ100等の用紙搬送に用いれば、搬送ローラ111を所定量δXずつ搬送する処理を、高精度且つ高速に実行することができ、画像の品質が劣化するのを抑えつつ、画像形成に係る処理のスループットを向上させることができる。
特に、本実施例によれば、制御の切替時に、上記した手法により、切替ユニット90から出力される電流指令値Uが不連続に変化しないようにしたので、切替によって制御が不安定になるのを抑えることができ、良好に第一制御ユニット70及び第二制御ユニット80に基づいたモータ20の駆動制御を実現することができる。
また、本実施例によれば、切替後において、定速区間を挟んだ後、減速制御に移るので、切替後の定速区間において制御を安定にすることができ、ただちに減速制御に移るよりも、高精度にモータ20を所定地点に停止させることができる。
尚、本実施例における第一制御ユニット70は、本発明の第一制御手段の一例に対応し、第二制御ユニット80は、本発明の第二制御手段の一例に対応する。また、第二制御ユニット80が備える目標指令生成部81は、本発明の目標設定手段の一例に対応し、フィードバック制御器83は、本発明のフィードバック制御手段の一連に対応し、フィードフォワード制御器85(特に速度フィードフォワード制御器852)は、本発明のフィードフォワード制御手段の一例に対応する。また、加算器87は、本発明の決定手段の一例に対応し、ゲイン設定部89は、本発明の調整手段の一例に対応する。
ところで、上記実施例では、切替時においてフィードバック操作量Ufbがゼロとなるようにしたが、この処置は、切替前後において電流指令値Uが不連続に変化するのを回避するためのものであるので、切替時においてフィードバック操作量Ufbが小さい値となれば、ゼロとならなくても問題ない。また、フィードフォワード制御器85についても上記の構成に限定されず、速度フィードフォワード操作量Uffvを、切替直前の電流指令値Ucに一致させる動作は、電流指令値U2が切替直前の電流指令値Uc又はこれに近似する値となるように、速度ゲイン等の制御パラメータを調整する思想に上位概念化することができる。
尚、上記実施例において、電流上限値Umaxを推定する構成としたのは、電流指令値Uが飽和電流を超えて、制御系にて想定されているモータ20の駆動電流(電流指令値U)と実際の駆動電流との間にずれが生じ、これが原因で制御誤差が生じるのを回避するためである。しかしながら、このような目的を達成するためには、装置毎のばらつきを考慮して、電流上限値Umaxを低く見積もり、個体差によっても、推定した電流上限値Umaxが飽和電流を超えないようにする必要がある。そして、このように電流上限値Umaxを低く見積もれば、最大出力でモータ20を駆動することができないので、低く見積もった分、高速性が劣化することになる。
そこで、上記制御システム1において、第一制御ユニット70は、次のような構成に変更されると好ましい(第二実施例)。
[第二実施例]
続いて、第二実施例について説明する。第二実施例の制御システムは、第一制御ユニット70以外の構成を、上記第一実施例の制御システム1と同じくするものあり、第一実施例の第一制御ユニット70に代えて、図7に示す構成の第一制御ユニット71を備えるものである。
第二実施例の制御システムが備える第一制御ユニット71は、最大電流出力器711と、電流上限値出力器713と、切替器715と、を備える。
最大電流出力器711は、上述した最大電流量Imax、即ち、逆起電力による電流低下を考慮しない場合の(モータ20の回転速度ゼロであるときの)最大電流量Imaxを、電流指令値U11として出力するものである。一方、電流上限値出力器713は、第一実施例の第一制御ユニット70と同様に、速度検出器55により検出されたモータ20の回転速度ωに応じて逆起電力による電圧低下を加味した電流上限値Umaxを、上記演算式Um(ω)により算出し、この電流上限値Umax=Um(ω)を、電流指令値U12として出力するものである。
そして、切替器715は、最大電流出力器711から入力される電流指令値U11及び電流上限値出力器713から入力される電流指令値U12のいずれか一方を、第一制御ユニット71の電流指令値U1として選択的に、切替ユニット90に入力するものである。
具体的に、切替器715は、図8に示す処理を実行して、電流指令値U11及び電流指令値U12を切り替えて出力する。
即ち、切替器715は、モータ20を所定量δX回転させる制御プロセスの開始初期において、まず切替ユニット90に入力する電流指令値U1として、最大電流出力器711から入力される電流指令値U11を選択し、この電流指令値U11の切替ユニット90に向けて出力する動作を開始する(S410)。その後、位置検出器50により検出されたモータ20の回転位置Xに基づき、モータ20が先行切替位置Xc0まで回転したか否かを判断する(S420)。尚、先行切替位置Xc0は、切替ユニット90が電流指令値Uを電流指令値U1から電流指令値U2に切り替える上記切替位置Xcよりも所定量手前の位置に設定される。
そして、モータ20が先行切替位置Xc0まで回転していない場合には、モータ20が先行切替位置Xc0まで回転するまで待機し(S420でNo)、モータ20が先行切替位置Xc0まで回転すると(S420でYes)、切替ユニット90に向けて出力する電流指令値U1を、最大電流出力器711から入力される電流指令値U11から電流上限値出力器713が入力する電流指令値U12に切り替え、電流指令値U12を切替ユニット90に向けて出力する動作を開始する(S430)。その後、図8に示す処理を終了する。
尚、図9第三段には、このような切替器715の処理によって切替ユニット90から出力される電流指令値Uの変化を示す。また、第三段には、電流指令値Uに対応したモータ20の実駆動電流を点線で示す。点線が見えない部分については、電流指令値Uとモータ20の実駆動電流が略一致することを示す。また、図9には、このような電流指令値Uの軌跡と共に、モータ20の回転位置(実位置)Xの軌跡及び目標位置Xrの軌跡を第一段に示し、モータ20の回転速度(実速度)ωの軌跡及び目標速度Vrの軌跡を第二段に示す。
このように第二実施例では、モータ20が切替位置Xcまで回転するまでの期間を、更に二つの領域に分けて、初期領域では、最大電流量Imaxでモータ20を駆動するようにし、後期領域では、電流上限値Umaxでモータ20を駆動する。
このように構成された第二実施例の制御システム1によれば、次の利点がある。即ち、モータ20の回転位置Xが先行切替位置Xc0に到達するまでは、最大出力でモータ20を駆動することができ、モータ20を第一実施例よりも速く回転させることができる。従って、本実施例によれば、用紙Pを所定量搬送する動作を高速に実行できる。
但し、最大電流量Imaxでモータ20を駆動すると、電流指令値U1が飽和電流を超えることになり、このまま第二制御ユニット80によるモータ制御に移行すると、電流指令値Uが飽和電流を超えたまま、第二制御ユニット80による制御が行われることになって好ましくない。そこで、本実施例では、第二制御ユニット80に制御を切り替える前に、電流上限値Umaxに基づく制御を行うことにより、電流指令値Uが飽和電流を超えないようにして、切替位置Xc到達以降では、電流指令値Uが飽和電流を超えずに、適切な制御を行うことができるようにする。
従って、本実施例によれば、第一実施例よりも高速にモータ20を所定量δX回転させて停止させることができると共に、その際に制御精度が劣化するのを抑えることができ、精度及び高速性の両面で優れたモータ制御を実現することができる。
また、第一実施例及び第二実施例では、第二制御ユニット80として二自由度制御系を用いたが、第二制御ユニット80は、フィードバック制御系のみの構成としてもよい(第三実施例)。
[第三実施例]
続いて、第三実施例について説明する。第三実施例の制御システムは、第二制御ユニットの構成が、第一実施例又は第二実施例と異なる以外は、第一実施例又は第二実施例の制御システムと同一構成にされたものである。従って、以下では、第三実施例のモータ制御ユニット60が備える第二制御ユニット801の構成について、図10及び図11を用いて選択的に説明する。
第三実施例のモータ制御ユニット60が備える第二制御ユニット801は、図10に示すように、目標指令生成部811と、フィードバック制御器831と、を備える。目標指令生成部811は、第一実施例の目標指令生成部81と同様の構成にされるが、第一実施例と比較してフィードフォワード制御器がない関係上、目標値として、目標位置Xrのみを出力する構成にされている点で異なる。
フィードバック制御器831は、このように目標指令生成部811から入力される目標位置Xrと、位置検出器50から入力されるモータ20の回転位置Xとの情報に基づき、その偏差E=Xr−Xに対応した電流指令値U2を算出する。具体的に偏差Eから電流指令値U2を算出する制御器は、PI制御器として構成されている。
即ち、フィードバック制御器831は、図10に示すように、偏差Eを算出する加算器832と、偏差Eを比例ゲインKpで増幅出力する増幅器833と、偏差Eを積分ゲインKiで増幅出力する増幅器834と、一単位時間前に切替ユニット90から出力された電流指令値Uを記憶保持する遅延器835と、遅延器835が記憶保持する電流指令値Uと、増幅器834の出力Ki・Eとを加算出力する加算器836と、加算器836の出力と増幅器833の出力Kp・Eとを加算して、この加算値を、電流指令値U2として出力する加算器837とを、備えた構成にされている。
換言すると、このフィードバック制御器831は、次数が1の積分要素を含む伝達関数に従って、偏差Eから電流指令値U2を算出する構成にされている。このような第二制御ユニット801は、偏差Eがゼロの時、一単位時間前に切替ユニット90から出力された電流指令値Uと同一の値を、電流指令値U2として出力することになる。
即ち、第二制御ユニット801は、モータ20が切替位置Xcまで回転して、第一制御ユニット70によるモータ制御から第二制御ユニット801によるモータ制御に切り替わると、その切替時点で、切替直前の切替ユニット90の電流指令値Ucと一致した電流指令値U2を出力する。
尚、図11第三段には、本実施例の切替ユニット90から出力される電流指令値Uの変化を示す。また、図11には、モータ20の回転位置(実位置)Xの軌跡及び目標位置Xrの軌跡を第一段に示し、モータ20の回転速度(実速度)ωの軌跡及び目標速度ωrの軌跡を第二段に示す。
第二制御ユニット801がこのように構成された制御システム1では、第一制御ユニット70によるモータ制御から第二制御ユニット801によるモータ制御に切り替わる時点で、切替ユニット90が出力する電流指令値Uが不連続とならないので、電流上限値Umaxによるモータ制御からフィードバック制御に適切に切り替えることができる。従って、本実施例によれば、切替によって制御が不安定になるのを回避しつつ、高速且つ高精度に、モータ20の所定量δXの回転動作を実現することができ、その結果として、第一実施例及び第二実施例と同様、用紙搬送を良好に行うことができる。
尚、第三実施例では、フィードバック制御器831として、簡単なPI制御器を採用したが、その他の制御器により、偏差Eから電流指令値U2を算出するように、フィードバック制御器831は構成されてもよい。尚、偏差Eから電流指令値U2を算出する伝達関数として、次数が一以上の伝達関数を採用する場合には、次数に対応する時間分の電流指令値U(切替ユニット90の出力)を記憶保持するように第二制御ユニット801を構成して、第一制御ユニット70から第二制御ユニット801へのモータ制御切替時に、第二制御ユニット80が第一制御ユニット70により算出された電流指令値U1を、引き継げるようにする。このように第二制御ユニット801を構成すれば、切替により切替ユニット90の出力(電流指令値U)に不連続な変化が生じるのを抑えることができて、結果として切替による悪影響を抑えることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明が、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができることは言うまでもない。
例えば、本発明の思想は、モータ20による駆動対象を、所定速度に加速させる制御システムに応用することができる。例えば、インクジェットプリンタ100では、インク液滴をムラなく吐出するために、キャリッジ135を主走査方向に定速搬送することが行われている。この場合には、キャリッジ135を速度ゼロから定速搬送時の速度に加速させることになるが、このような加速時の制御に対しても本発明は適用することができる。
この場合、切替ユニット90は、速度検出器55から出力される速度ωが所定速度となった時点で、切替通知を行い、モータドライバ30に対して出力する電流指令値Uを第二制御ユニット80から入力される電流指令値U2に切り替える構成にすることができる。
また、上記実施例では、フィードバック制御器83にて、位置制御を行い、フィードフォワード制御器85にて、速度制御及び加速度制御を行うように制御システム1を構成したが、制御システム1は、フィードバック制御器83とフィードフォワード制御器85とが、位置制御を行う構成にされてもよい。
1…制御システム、10…駆動対象、20…モータ、30…モータドライバ、40…ロータリエンコーダ、50…位置検出器、55…速度検出器、60…モータ制御ユニット、70,71…第一制御ユニット、711…最大電流出力器、713…電流上限値出力器、715…切替器、80,801…第二制御ユニット、81,811…目標指令生成部、83,831…フィードバック制御器、85…フィードフォワード制御器、851…加速度フィードフォワード制御器、852…速度フィードフォワード制御器、87,832,836,837…加算器、89…ゲイン設定部、90…切替ユニット、100…インクジェットプリンタ、101…プラテン、111…搬送ローラ、113…ピンチローラ、131…記録ヘッド、135…キャリッジ、833,834…増幅器、835…遅延器

Claims (8)

  1. モータを制御するモータ制御手段と、
    前記モータが所定量回転する度に、所定信号を出力する信号出力手段と、
    を備え、前記信号出力手段の出力信号に基づき前記モータを制御して、前記モータが駆動する対象を目標とする状態に移行させるモータ制御装置であって、
    前記モータ制御手段は、
    前記信号出力手段の出力信号から特定される前記モータの回転速度に基づき、前記モータに入力可能な電流の上限値であって逆起電力による電流低下を加味した電流上限値を推定し、前記推定した電流上限値に対応する操作量を、前記モータに作用させる操作量に決定して、前記モータを制御する第一制御手段と、
    前記信号出力手段の出力信号から特定される前記モータの動作量と、当該動作量の目標値とに基づき、前記モータに作用させる操作量を決定して前記モータを制御する第二制御手段と、
    を備え、前記モータの駆動初期には、前記第一制御手段によって前記モータを制御し、前記モータの駆動後期には、前記第二制御手段によって前記モータを制御することで、前記対象を目標とする状態に移行させる構成にされ、
    前記第二制御手段は、
    前記モータ制御手段が前記第二制御手段によるモータ制御へ切り替えたことを契機に、前記信号出力手段の出力信号から特定される当該切替時点における前記モータの動作量に基づき、前記対象が目標とする状態に移行するように、前記切替時点以降の各時点の前記動作量の目標値を設定する手段であって、前記切替時点以降の各時点の動作量の目標値として、前記モータの回転速度が前記信号出力手段の出力信号から特定される前記切替時点での前記モータの回転速度以下となる目標値を設定する目標設定手段
    を備え、更に、前記切替時点において前記モータに作用させる操作量を、この切替直前において前記第一制御手段が決定した前記操作量に決定すること
    を特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記目標設定手段は、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記切替時点の前記モータの回転速度に基づき、前記切替時点の回転速度で前記モータが定速動作し、その後、前記モータが減速・停止して、前記対象が目標とする停止位置で停止するように、前記切替時点以降の各時点での前記動作量の目標値を設定し、これによって前記モータが駆動する対象を目標とする停止位置で停止させること
    を特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記第二制御手段は、前記目標設定手段に加えて、
    前記目標設定手段により設定された前記動作量の目標値と前記信号出力手段の出力信号から特定される前記動作量との偏差に対応したフィードバック操作量を算出するフィードバック制御手段と、
    前記目標設定手段により設定された前記モータの動作量の目標値に対応したフィードフォワード操作量を、前記目標値を入力とする所定の伝達関数に従って算出するフィードフォワード制御手段と、
    前記フィードフォワード操作量と前記フィードバック操作量との加算値を、前記モータに作用させる操作量に決定する決定手段と、
    前記切替時点での前記フィードフォワード操作量が、切替直前において前記第一制御手段が決定した前記操作量に対応した値となるように、前記フィードフォワード操作量の算出に用いられる前記伝達関数のパラメータを調整する調整手段と、
    を備え
    前記目標設定手段は、前記切替時点での前記動作量の目標値を、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記切替時点での動作量に一致した値に設定すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 前記目標設定手段は、前記対象が目標とする停止位置で停止するように、前記動作量の目標値としての前記モータの回転速度及び回転量の目標値を設定する構成にされ、
    前記フィードフォワード制御手段は、前記目標設定手段により設定された前記回転速度の目標値に対応した操作量を、前記フィードフォワード操作量として算出し、
    前記フィードバック制御手段は、前記目標設定手段により設定された前記回転量の目標値と、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記回転量との偏差に対応したフィードバック操作量を所定の伝達関数に従って算出すること
    を特徴とする請求項3記載のモータ制御装置。
  5. 前記第二制御手段は、積分要素を含む次数が一以上の伝達関数に従って、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記モータの動作量と当該動作量の目標値との偏差に対応する前記操作量を算出する構成にされ、前記切替時点前の各時点において前記第一制御手段により決定された前記操作量を前記第一制御手段から引き継いで、前記伝達関数に従う前記操作量を算出すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ制御装置。
  6. 前記目標設定手段は、前記切替時点での前記動作量の目標値を、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記切替時点での動作量に一致した値に設定すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項5記載のモータ制御装置。
  7. 前記第二制御手段は、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記動作量としての前記モータの回転量と、当該回転量の目標値と、の偏差に対応する前記操作量を算出して前記モータを制御することにより、前記対象を目標とする停止位置で停止させること
    を特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項5又は請求項6記載のモータ制御装置。
  8. 前記第一制御手段は、逆起電力による電流低下を考慮せずに、前記モータに入力可能な電流の上限値に対応する操作量を、前記モータに作用させる操作量に決定して、前記モータを制御し、所定条件が満足されると、前記信号出力手段の出力信号から特定される前記モータの回転速度に基づき、前記モータに入力可能な電流の上限値であって逆起電力による電流低下を加味した電流上限値を推定し、前記推定した電流上限値に対応する操作量を、前記モータに作用させる操作量に決定して、前記モータを制御すること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項記載のモータ制御装置。
JP2010222527A 2010-09-30 2010-09-30 モータ制御装置 Active JP5273117B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010222527A JP5273117B2 (ja) 2010-09-30 2010-09-30 モータ制御装置
US13/238,216 US8587236B2 (en) 2010-09-30 2011-09-21 Motor control device
CN201110302829.3A CN102457219B (zh) 2010-09-30 2011-09-30 电机控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010222527A JP5273117B2 (ja) 2010-09-30 2010-09-30 モータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012080648A JP2012080648A (ja) 2012-04-19
JP5273117B2 true JP5273117B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=45889228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010222527A Active JP5273117B2 (ja) 2010-09-30 2010-09-30 モータ制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8587236B2 (ja)
JP (1) JP5273117B2 (ja)
CN (1) CN102457219B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5707129B2 (ja) * 2010-12-28 2015-04-22 Thk株式会社 モータ制御装置、モータ制御方法、及び制御プログラム
JP5488516B2 (ja) * 2011-03-31 2014-05-14 ブラザー工業株式会社 モータ制御装置及び画像形成装置
JP5990884B2 (ja) 2011-09-16 2016-09-14 ブラザー工業株式会社 モータ制御装置及び画像形成装置
JP6173373B2 (ja) * 2015-02-20 2017-08-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 モーター制御装置、シート搬送装置、及び画像形成装置
JP6497177B2 (ja) * 2015-03-31 2019-04-10 ブラザー工業株式会社 制御システム及び画像形成システム
JP6265191B2 (ja) * 2015-09-15 2018-01-24 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
CN105553383B (zh) * 2015-12-25 2018-09-21 南京冠腾自动化科技有限公司 伺服驱动器超大齿轮比驱动控制方法
US10063170B2 (en) * 2016-06-15 2018-08-28 Texas Instruments Incorporated Methods and apparatus for robust and efficient stepper motor BEMF measurement
CN110798116B (zh) * 2019-09-27 2021-12-07 清华大学 一种基于电枢模型独立前馈补偿的电机矢量复合控制器
US11689124B2 (en) 2021-01-12 2023-06-27 Snap-On Incorporated Controlling brushless motor commutation

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6260403A (ja) * 1985-09-06 1987-03-17 Nippon Denso Co Ltd 電気車の制御装置
JPH0969013A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Fanuc Ltd サーボモータを用いたサーボ系の制御モード切り換え方法
JP3921928B2 (ja) * 1999-09-24 2007-05-30 セイコーエプソン株式会社 印刷制御装置および印刷制御方法ならびに印刷制御プログラムを記録した記録媒体
JP2003061377A (ja) * 2001-08-17 2003-02-28 Yaskawa Electric Corp オートチューニング機能を備えたモータ制御装置
JP4045828B2 (ja) * 2002-03-27 2008-02-13 村田機械株式会社 サーボ制御装置
JP2006217746A (ja) * 2005-02-04 2006-08-17 Yaskawa Electric Corp モータ制御装置
JP2007086904A (ja) 2005-09-20 2007-04-05 Brother Ind Ltd 加速度軌跡生成装置
JP2007221940A (ja) 2006-02-17 2007-08-30 Seiko Epson Corp モータ制御装置、該モータ制御装置を備えた電子機器
US8310178B2 (en) * 2009-02-27 2012-11-13 Canon Kabushiki Kaisha Motor control apparatus and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012080648A (ja) 2012-04-19
CN102457219A (zh) 2012-05-16
US8587236B2 (en) 2013-11-19
US20120081062A1 (en) 2012-04-05
CN102457219B (zh) 2015-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5273117B2 (ja) モータ制御装置
JP5488516B2 (ja) モータ制御装置及び画像形成装置
JP5803969B2 (ja) 搬送システム、画像形成システム及び制御デバイス
JP5440538B2 (ja) モータ制御装置及び画像形成装置
JP5990884B2 (ja) モータ制御装置及び画像形成装置
JP3654217B2 (ja) 印刷装置におけるキャリッジモータの制御
JP5838990B2 (ja) 搬送システム、画像形成システム及び制御デバイス
JP5874264B2 (ja) モータ制御装置及び画像形成装置
JP4093191B2 (ja) モータ制御装置およびプリンタ
EP2842759B1 (en) Transport system, image forming system, and control device
US9108815B2 (en) Sheet transport apparatus and image forming system
JP5754212B2 (ja) 画像形成装置
JP6213071B2 (ja) 搬送システム
JP2017182623A (ja) 制御システム及び画像形成システム
JP5834730B2 (ja) モータ制御装置及び画像形成システム
JP5834729B2 (ja) モータ制御装置
JP6922346B2 (ja) 搬送システム
JP2017170752A (ja) 媒体送り装置の制御方法、媒体送り装置および媒体処理装置
JP5589898B2 (ja) 駆動制御装置、シート搬送装置、及び、画像形成装置
JP4543256B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2011102011A (ja) 印刷装置およびモーター制御方法
JP2005014312A (ja) 画像形成装置および画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5273117

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150