JP5272950B2 - 衝撃吸収部材 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のバンパー、ドアトリム、フロントピラーなどの内部に設けられ、衝突時などに衝突エネルギーを吸収する衝撃吸収部材に関する。
自動車用のバンパーは、その内側に衝撃吸収部材を配設して車両の衝突時における衝撃吸収効果を高めている。その衝撃吸収部材としては樹脂製の弾性体(引用文献1)のものや、内部に樹脂リブを備えた構造のもの(座屈や亀裂による衝撃吸収)等がある。また、その他の衝撃吸収部材の中には、内部に中空部を備え、その中空部の全部に粘性体が封入されるとともに、該中空部の壁部に衝撃吸収部材の外部に貫通する貫通孔が設けられ、衝撃時には、該粘性体が該貫通孔を通過することにより、その摩擦(粘性抵抗)で衝撃を吸収するもの(特許文献2)もある。
特開平10−181484号公報 特開平9−254727号公報
ところが、樹脂製の弾性体(特許文献1)及び樹脂リブ(座屈や亀裂による衝撃吸収)の衝撃吸収部材は、充分な衝撃吸収効果を得るためには、かなり厚さが必要となり、省スペース化に不向きである。また、粘性体を封入する衝撃吸収部材(特許文献2)は、その中空部の全部に粘性体を封入するため、そのままでは、衝撃を受けても潰れ難い。そのため、上記のような貫通孔を設けて潰れ易くしているが、この場合には、該貫通孔と、該貫通孔から平常時に粘性体が漏れ出すのを防止する漏れ防止構造とが必要になり、構造が複雑になってしまう。
そこで、小さい厚さでも効率的に衝撃を吸収でき、かつ、充分に潰れ易い衝撃吸収部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の衝撃吸収部材は、複数の樹脂筒が縦横に並んで格子の各目を構成している格子状樹脂リブと、前記複数の樹脂筒の筒両端面を閉鎖している対峙する一対の板とを含み、前記複数の樹脂筒のうちから飛島状に選択された複数の樹脂筒の筒内部に粘性体が充填され、前記粘性体が充填された各樹脂筒に接する360度全周囲にある複数の樹脂筒の筒内部は前記粘性体が充填されていない空間とされ、前記一対の板を接近させる方向の衝撃を受けたときに、前記粘性体が充填された樹脂筒が周囲の空間に向かって座屈するとともに、該座屈により生じた樹脂筒の亀裂から前記粘性体が漏れ出ることにより、該衝撃を吸収するように構成されている。
ここで、前記粘性体が充填される前記複数の樹脂筒は、本発明では次の(i)の場合を採用するが、参考例として(ii)の場合を例示する。
(i)格子状樹脂リブの各目を構成する複数の樹脂筒のうちから飛島状に選択された一部である場合。
(ii)互いに筒壁どうしが連結されない孤立した樹脂筒である場合。
前記(i)の場合、前記格子状樹脂リブの格子形状は、特に限定されないが、三角格子や、四角格子や、六角格子(ハニカム格子)等を例示する。
また、前記衝撃吸収部材は、特に限定されないが、前記一対の板の一方の板と、前記粘性体が充填される前記複数の樹脂筒とが、樹脂で一体成形されていることが好ましい。
また、前記粘性体は、特に限定されないが、水、各種有機溶剤などの揮発性液体や、流動パラフィン、水ガラスなどの不揮発性液体や、オイル、グリコール類、グリセリン、DOPなどの可塑剤や、水飴、常温で液状の樹脂、グリースなどの高粘度液体や、ゾル、水や有機溶剤に各種粉末を分散したスラリーなどや、熱可塑性エラストマーに少なくともオイルを加えてなる粘性体を例示する。
本発明の衝撃吸収部材によれば、衝撃を受けたときには、樹脂筒が座屈するとともに、該座屈により生じた樹脂筒の亀裂から粘性体が漏れ出ることにより、衝撃を効率的に吸収することができる。また、このとき、樹脂筒は、周囲の粘性体のない空間に向かって座屈するため、充分に潰れ易い。
本発明の実施例の衝撃吸収部材を示す斜視図である。 同実施例の衝撃吸収部材を(a)に示し、該衝撃吸収部材に衝撃が加わった際の様子を(b)に示す平面断面図である。 同実施例の衝撃吸収部材に衝撃吸収試験を施す装置の平面図を(a)に示し、側面図を(b)に示し、該衝撃吸収試験を施した際の拡大平面断面図を(c)に示す図である。 同実施例、並びに比較例1,2及び現行品1,2の衝撃吸収部材に衝撃吸収試験を施した結果を示す図である。 同実施例の衝撃吸収部材を(a)に示し、変更例1の衝撃吸収部材を(b)に示す正面断面図である。 変更例2の衝撃吸収部材を(a)に示し、参考例1の衝撃吸収部材を(b)に示す正面断面図である。 変更例の衝撃吸収部材を(a)に示し、参考例2の衝撃吸収部材を(b)に示す正面断面図である。
本実施例の図1〜4及び図5(a)に示す衝撃吸収部材9は、バンパーフェイシャ7とバンパーリンフォース8との間に取り付けられる。この衝撃吸収部材9は、次に示す正面板10及び背面板20と、格子状樹脂リブ30とを含み構成されている。
正面板10及び背面板20は、前後方向に間隔をおいて並設されており、正面板10の前面は、バンパーフェイシャ7の後面に当接し(又は後方に間隔をおいて配置され)、背面板20の後面は、バンパーリンフォース8の前面に当接する。これらの正面板10及び背面板20は、炭素フィラーが入ったPP(ポリプロピレン)を原材料に射出成形されてなる。
格子状樹脂リブ30は、射出成形により背面板20に一体形成されており、該背面板20の前面から前方に突出している。この格子状樹脂リブ30は、正面視で六角格子(ハニカム格子)状の形状をしており、その六角形の各格子の目が、樹脂筒35,35・・を構成している。それらの樹脂筒35,35・・のうちから飛島状に選択された4分の1の樹脂筒35a,35a・・には、粘性体Vが充填され、残りの4分の3の樹脂筒35b,35b・・には、粘性体Vは充填されていない。その状態で、該格子状樹脂リブ30の前端に正面板10の後面が溶着により接合されることによって、各樹脂筒35,35・・が閉鎖されている。
粘性体Vは、熱可塑性エラストマーにオイルを加えて形成されている。その熱可塑性エラストマーは、特に限定されないが、オレフィン系のものや、SEBS(スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン)やSEPS(スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン)やSEEPS(スチレン-エチレン-エチレン-プロピレン-スチレン)等のスチレン系のものや、TPU等のウレタン系のものや、TPEE等のエステル系のもの等が例として挙げられる。また、それらの熱可塑性エラストマーに加えるオイルは、特に限定されないが、パラフィンオイルやナフテンオイルやアロマオイル等が例として挙げられる。
また、該熱可塑性エラストマーには、それらのオイルの他にも、低粘度PP(平均分子量が50000程度)や発泡剤(PP発泡粒子や、PU発泡粒子や、ブタンを内包したアクリル樹脂からなる発泡粒子等)を加えてもよい。その場合には、エネルギー吸収量をより大きくすることができる。なお、低粘度PPを加えた場合には、該低粘度PPの接着効果により、粘性体Vは、衝撃が加わらない常態時には固体状となるが、衝撃が加わる衝撃時には接着部が破断して流動する。
なお、本実施例の衝撃吸収部材9には、該衝撃吸収部材9を潰れ易くするための特許文献2に示すような貫通孔や、その平常時の漏れ防止構造が設けられていない。また、該衝撃吸収部材9とバンパーリンフォース8(被取付体)との間には、粘性体Vが漏れ出るための特許文献2に示すような隙間も設けられていない。
次に該衝撃吸収部材9に衝撃が加わった際の様子を説明する。図2(b)に示すように、正面板10の前方から後方に衝撃Pが加わった際には、該衝撃Pが加わった部分及びその周辺で、正面板10が湾曲して後方に後退する。このとき、粘性体Vが充填された樹脂筒35aが、その周囲の粘性体Vが充填されていない樹脂筒35bの内部の空間に向かって座屈して、該樹脂筒35aに亀裂が発生する。その亀裂を通って、内部の粘性体Vが、その周囲の粘性体Vが充填されていない樹脂筒35bの内部に漏れ出る。それらの樹脂筒35aが座屈する際の抵抗と粘性体Vが漏れ出る際の摩擦(流動抵抗)とで衝撃Pを吸収する。
次に、本実施例の衝撃吸収部材9の衝撃吸収性能を実際に試験した衝撃吸収試験について説明する。
図3(a)(b)に示すシリンダ40で、そのヘッド41を打ち出し本実施例の衝撃吸収部材9に衝撃を与えた。そのヘッド41の形状は直径120mmの半円柱形であって、与えた衝撃の大きさは、833.3J(時速40km相当)である。
試験を行った本実施例の衝撃吸収部材9の寸法は、正面板10の厚さは2mmであり背面板20の厚さは3mmである。また、正面板10と背面板20との間の間隔(すなわち、格子状樹脂リブ30の高さ)は、30mmであり、よって、衝撃吸収部材9の厚さ(すなわち、正面板10の前面から背面板20の後面までの長さ)は、35mmである。また、格子状樹脂リブ30の各隣接する2つの樹脂筒35,35の中心間ピッチは、25mmである。また、格子状樹脂リブ30(樹脂筒35)の厚さは、背面板20側の端で最も大きく、2.12mmであり、正面板10側に向かうに従い徐々に小さくなり(抜き勾配が0.5°)、正面板10側の端で最も小さく、1.6mmである。また、粘性体Vの原材料(粘性体材料)については、後に表1に示すCase1〜4の異なる4通りの場合で行った。
また、同様の試験を、本実施例とは異なる、比較例1,2の衝撃吸収部材、及び現行品1,2の衝撃吸収部材においても行った。ここで、比較例1,2の衝撃吸収部材は、粘性体が充填される樹脂筒35aの配置以外は本実施例の衝撃吸収部材9と同様であり、詳しくは、比較例1の衝撃吸収部材は、いずれの樹脂筒にも粘性体が充填されていない点で本実施例のものと異なり、また、比較例2の衝撃吸収部材は、反対に全ての樹脂筒に粘性体が充填されている点で本実施例のものと異なっている。また、現行品1,2の衝撃吸収部材は、それぞれ厚さ55mm,120mmの発泡PP20倍の塊からなる。
これらの各衝撃吸収部材の条件を次の表1の上段に纏め、それらの各衝撃吸収部材に衝撃吸収試験を施した際の結果を、同表1の後段と図4とに纏めた。なお、表1に示す熱可塑性エラストマーの溶液粘度(mPa・s)は、該熱可塑性エラストマー(SEEPS)をトルエンに溶かして10%のトルエン溶液としたもの(30℃)の粘度を、コーンプレート粘度計で測定した値である。また、表1に示すPPの粘度(MFR g/10min)は、試験温度230℃、試験荷重21.18N(2.16kgw)のときの値を示している。
Figure 0005272950
この試験では、エネルギー吸収量(図4の縦軸)が大きく、残厚(図4の横軸)が小さいほど、すなわち、図4の左上にいくほど良いとされる。そして、実施例(Case1〜4)の試験結果は、その図4から、現行品1の略真上、現行品2の左上に位置していることが分かる。このことから、衝撃吸収部材9の衝撃吸収性能は、現行品1,2に比べて優れていることが分かる。
また、いずれの樹脂筒にも粘性体を充填していない比較例1の衝撃吸収部材は、本実施例のものよりも残厚(図4の横軸)が少ない点で優れているものの、本実施例のものよりもエネルギー吸収量(図4の縦軸)が小さいことが分かる。また、全ての樹脂筒に粘性体(Case1のものと同じ粘性体)を充填した比較例2の衝撃吸収部材は、本実施例(Case1)のものよりもエネルギー吸収量(図4の縦軸)が大きい点で優れているものの、本実施例(Case1)のものよりも残厚(図4の横軸)が大きいことが分かる。よって、本実施例の衝撃吸収部材9は、比較例1,2に比べて、残厚(図4の横軸)及びエネルギー吸収量(図4の縦軸)の2つの評価で、どちらも極端に悪くなることなく、平均的にバランスよく優れていることが分かる。
本実施例によれば、次の[A]〜[D]の効果を得ることができる。
[A]衝撃Pを受けたときには、樹脂筒35aが座屈するとともに、該座屈により生じた樹脂筒35aの亀裂から粘性体Vが漏れ出ることにより、衝撃Pを効率的に吸収することができる。
[B]衝撃Pを受けたときには、粘性体Vが充填された樹脂筒35aは、粘性体Vが充填されていない樹脂筒35bの内部の空間に向かって座屈するため、全ての樹脂筒35,35・・に粘性体Vが充填されている場合(比較例2)に比べて充分潰れ易い(残厚が小さい)。そのため、衝撃吸収部材9を潰れ易くするための特許文献2に示すような貫通孔や、その平常時の漏れ防止構造を、必ずしも設ける必要はない。
[C]衝撃Pを受けたときには、粘性体Vが充填された樹脂筒35aの粘性体Vは、特許文献2のように衝撃吸収部材の外部にではなく、衝撃吸収部材9の内部にある粘性体Vが充填されていない樹脂筒35bの内部に漏れ出るため、該衝撃吸収部材9とバンパーリンフォース8(被取付体)との間に、粘性体Vが漏れ出るための特許文献2に示すような隙間を、必ずしも確保する必要はない。
[D]衝撃Pを受けたときには、樹脂筒35aの亀裂から粘性体Vが漏れ出るため、粘性体Vの粘度が高い場合(すなわち、漏れ出し難い場合)には、該亀裂が広がることによって幾分漏れ出し易くなる一方、粘度が低い場合(すなわち、漏れ出し易い)場合には、該亀裂はさほど広がらない。そのため、特許文献2のように、予め設けられた貫通孔から粘性体が漏れ出る場合に比べて、漏れ出る際の摩擦(流動抵抗)の大きさが、粘性体Vの粘度の違いによって左右され難い。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成や形状を任意に変更して実施することもでき、例えば、図5(a)に示す本実施例の格子状樹脂リブ30の形状を、次の変更例1〜のように変更してもよい。
[変更例1]
図5(b)に示す変更例1の格子状樹脂リブ30は、実施例の格子状樹脂リブ30と、樹脂筒35,35・・の中心部の配置は同様であるが、各樹脂筒35,35・・が正面視で六角形ではなく、四角形である点で相違している。
[変更例2]
図6(a)に示す変更例2の格子状樹脂リブ30は、正面視で四角格子状に設けられており、その四角形の各格子の目が樹脂筒35,35・・を構成している。そして、それらの樹脂筒35,35・・のうち、飛島状に選択された4分の1の樹脂筒35a,35a・・には、粘性体Vが充填され、残りの4分の3の樹脂筒35b,35b・・には、粘性体Vは充填されていない。
参考例1
図6(b)に示す参考例1の格子状樹脂リブ30は、変更例2と同様、正面視で四角格子状に設けられており、その四角形の各格子の目が樹脂筒35,35・・を構成している。そして、それらの樹脂筒35,35・・のうち、飛島状に選択された2分の1の樹脂筒35a,35a・・には、粘性体Vが充填され、残りの2分の1の樹脂筒35b,35b・・には、粘性体Vは充填されていない。
[変更例
図7(a)に示す変更例の格子状樹脂リブ30は、正面視で円状(円筒状)に設けられて粘性体Vが充填された複数の樹脂筒35a,35a・・と、該樹脂筒35a,35a・・どうしを連結した連結部36,36・・とから構成されている。
参考例2
図7(b)に示す参考例2の格子状樹脂リブ30は、正面視で円状(円筒状)に設けられて粘性体Vが充填された複数の樹脂筒35a,35a・・から構成されている。ここで、各樹脂筒35a,35a・・は、互いに筒壁どうしが連結されない孤立した樹脂筒となっている。
9 衝撃吸収部材
10 正面板
20 背面板
30 格子状樹脂リブ
35 樹脂筒
35a 粘性体が充填される樹脂筒
V 粘性体

Claims (3)

  1. 複数の樹脂筒(35)が縦横に並んで格子の各目を構成している格子状樹脂リブ(30)と、前記複数の樹脂筒(35)の筒両端面を閉鎖している対峙する一対の板(10,20)とを含み、
    前記複数の樹脂筒(35)のうちから飛島状に選択された複数の樹脂筒(35)の筒内部に粘性体(V)が充填され、
    前記粘性体(V)が充填された各樹脂筒(35a)に接する360度全周囲にある複数の樹脂筒(35b)の筒内部は前記粘性体(V)が充填されていない空間とされ、
    前記一対の板(10,20)を接近させる方向の衝撃(P)を受けたときに、前記粘性体(V)が充填された樹脂筒(35a)が周囲の空間に向かって座屈するとともに、該座屈により生じた樹脂筒(35a)の亀裂から前記粘性体(V)が漏れ出ることにより、該衝撃(P)を吸収するように構成された衝撃吸収部材。
  2. 前記一対の板(10,20)の一方の板(20)と、前記粘性体(V)が充填される前記複数の樹脂筒(35a)とが、樹脂で一体成形された請求項1記載の衝撃吸収部材。
  3. 前記粘性体(V)が、少なくとも、熱可塑性エラストマー30〜50質量部と、オイル70〜50質量部とを含むものである請求項1又は2記載の衝撃吸収部材。
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