JP5272536B2 - 呼中継方法および呼中継システム - Google Patents

呼中継方法および呼中継システム Download PDF

Info

Publication number
JP5272536B2
JP5272536B2 JP2008165534A JP2008165534A JP5272536B2 JP 5272536 B2 JP5272536 B2 JP 5272536B2 JP 2008165534 A JP2008165534 A JP 2008165534A JP 2008165534 A JP2008165534 A JP 2008165534A JP 5272536 B2 JP5272536 B2 JP 5272536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
call
access point
communication terminal
relay
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008165534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010010876A (ja
Inventor
浩代 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008165534A priority Critical patent/JP5272536B2/ja
Priority to US12/370,777 priority patent/US8218471B2/en
Publication of JP2010010876A publication Critical patent/JP2010010876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5272536B2 publication Critical patent/JP5272536B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M3/00Automatic or semi-automatic exchanges
    • H04M3/20Automatic or semi-automatic exchanges with means for interrupting existing connections; with means for breaking-in on conversations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/56Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on priority criteria
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/70Admission control; Resource allocation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L65/00Network arrangements, protocols or services for supporting real-time applications in data packet communication
    • H04L65/1066Session management
    • H04L65/1096Supplementary features, e.g. call forwarding or call holding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M3/00Automatic or semi-automatic exchanges
    • H04M3/22Arrangements for supervision, monitoring or testing
    • H04M3/36Statistical metering, e.g. recording occasions when traffic exceeds capacity of trunks
    • H04M3/367Traffic or load control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/04Large scale networks; Deep hierarchical networks
    • H04W84/042Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems
    • H04W84/047Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems using dedicated repeater stations

Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)システムを利用して通信端末間で行われる通話(いわゆるVoIP(Voice over Internet Protocol))における呼の中継技術に関する。
無線LANシステムを利用して行われる通信端末間の通話は、呼中継装置として例えばアクセスポイントを複数設け、通信端末とLANに接続されているアクセスポイントとの間の無線による音声パケットの授受を行うことで実現される。
呼中継装置では一般に、無線通信に割り当て可能な通信容量が有限であるため、すべての呼に対する中継要求を満足させることができない場合がある。かかる場合には呼の中継要求を制限する必要があり、例えば特許文献1では、電話回線の少なくとも2本以上に略同時に着信が生じた場合に、予め設定された優先順位に基づいてIP電話装置(通信端末)側でいずれかの電話回線が選択される着信制御が開示されている。
特開2006−339969号公報
特許文献1に開示された着信制御では、通信端末に対して提供される通信回線の状態とは無関係に、通信端末に対する新規の呼の優先度を通信端末自身が判断する。しかしながら、通信回線が輻輳する状況下では、その新規の呼が発信先端末(着信側端末)に到達せず、発信先端末は新規の呼の優先度が高い場合でも、その呼を受けることができないという問題があった。同様に、通信回線が輻輳する状況下では、通信端末は優先度が高い発呼でさえも行うことができないという問題があった。
そこで本発明は、新規の呼の中継を行ったならば通信回線が輻輳する虞がある状況下であっても、その新規の呼の優先度が高い場合には、その新規の呼の中継を可能にする呼中継装置、呼中継方法および呼中継システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための呼中継装置は、通信端末と接続され、通信端末間の呼を中継するものであって、中継判定部と、優先度判定部と、中継制御部とを備える。
中継判定部は、通信端末から、または、通信端末に対して新規の呼の中継要求があったときに、通信容量に基づいて当該新規の呼の中継可否を判定する。優先度判定部は、中継中の呼および新規の呼の優先度を判定する。中継制御部は、中継判定部が新規の第1呼に対して中継不可と判定し、かつ、優先度判定部が中継中の呼より第1呼の優先度を高いと判定した場合には、中継中の呼の中から第1呼より優先度の低い第2呼に対する中継を停止して第1呼に対する中継要求を許可する。上記の課題は、上記呼中継装置の各部と同様の処理を行う呼中継方法によっても解決される。
この呼中継装置または呼中継方法によれば、優先度が低い第2呼の中継を停止させることで、優先度が高い第1呼を中継するための通信容量が確保される。
上記の課題を解決するための呼中継システムは、通信端末間の呼を中継するものであって、通信端末と無線により接続される複数のアクセスポイントと、当該複数のアクセスポイントの各々の通信状態を管理する通信管理装置とを備える。
複数のアクセスポイントの各々は、自アクセスポイントの通信容量に基づいて、所定のタイミングで前記通信管理装置に対して新規の呼の中継可否の通知を行う。通信管理装置は、通信端末から、または、通信端末に対して新規の第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼の優先度が中継中の呼と比較して高く、かつ、その通信端末が接続されている第1アクセスポイントが第1呼を中継不可である場合には、各アクセスポイントからの前記通知に基づいて、第1呼を中継可能な他の第2アクセスポイントを選択し、その第2アクセスポイントに接続するための情報を、第1アクセスポイントを介して上記通信端末へ送信する。上記の課題は、上記呼中継システムの各構成要素と同様の処理を行う呼中継方法によっても解決される。
この呼中継システムまたは呼中継方法によれば、通信端末が接続されている第1アクセスポイントが第1呼を中継不可である場合であっても、通信管理装置によって、優先度が高い新規の第1呼を中継可能な第2アクセスポイントに接続するための情報が上記通信端末に提供される。従って、第1呼は、第2アクセスポイントを通して中継され得る。
この呼中継装置、呼中継方法および呼中継システムによれば、新規の呼の中継を行ったならば通信回線が輻輳する虞がある状況下であっても、その新規の呼の優先度が高い場合には、その新規の呼の中継が可能となる。
<第1実施形態>
以下、本発明の呼中継装置の一実施形態を図面に関連付けて説明する。
図1は、呼中継装置としてのアクセスポイントを含む無線LANシステムの構成を示す。図1に示す無線LANシステムでは、複数の通信端末10−1,10−2,10−3,…,10−Nがアクセスポイント20−1,20−2,…,20−Mと無線通信可能に構成され、各アクセスポイントが有線LAN(以下、単に「LAN」と略記する。)に接続されている。LANはさらに、外部のIP(Internet Protocol)網に接続されている。
この無線LANシステムでは、通信端末間の通話(パケット化された圧縮音声データによるメディアストリーミング)を実現するために、SIP(Session Initiation Protocol)に従った呼の確立および切断(セッションの開始および終了)が行われる。いったん呼が確立されると、音声パケットの転送は、後述するSIPサーバを介さずに通信端末間で直接、RTP/RTCP(Real-time Transport Protocol/Real-time Transport Control Protocol)に従って行われる。図1において、LANに接続されるSIPサーバ30は、SIPに従った呼制御を行うために設けられている。
[無線LANシステムの構成]
次に、図1に示した無線LANシステムを構成する各要素について図2に関連付けて説明する。図2は、複数の通信端末および複数のアクセスポイントの各々の構成を説明するためのブロック図である。なお、以下の説明において、複数の通信端末の各々に共通の説明では各通信端末が単に通信端末10として参照され、複数のアクセスポイントの各々に共通の説明では各アクセスポイントが単にアクセスポイント20として参照される。
[通信端末10]
図2に示すように、通信端末10は、プロセッサ51、無線コントローラ52およびSIPメッセージ処理部53を備える。プロセッサ51は、音声データの圧縮および伸長のほか、通信端末10内のデータ処理、タイミング処理、演算処理を実行する。無線コントローラ52は、例えばIEEE802.11により標準化された無線通信機能を有しており、パケットの生成およびアクセスポイント20とのパケットの送受信を行う。
無線コントローラ52は、電源投入時に複数のアクセスポイント20に設定されている全チャネルにより使用許可を求めるプローブ要求パケットを送信し、アクセスポイント20から通信許可を示すプローブ応答パケットを受信した際にアクセスポイントリスト521にアクセスポイント名とチャネルを登録する。
無線コントローラ52は、プローブ応答パケットを受信した複数のアクセスポイントの中から、すなわち、アクセスポイントリスト521に登録されたアクセスポイントの中から特定のアクセスポイントを決定して接続許可を求めるアソシエーション要求パケットを送信する。例えば、無線コントローラ52は、プローブ応答パケットを受信した複数のアクセスポイントの中から、受信強度の最も大きいアクセスポイントに対してアソシエーション要求パケットを送信する。
さらに、無線コントローラ52は、アソシエーション要求パケットの送信先のアクセスポイントから接続許可を示すアソシエーション応答パケットを受信した場合に通信接続動作を開始する。
本実施形態の通信端末10は、接続中のアクセスポイントから、他のアクセスポイントへの接続の切替(アクセスポイントの切替)を指示され得る。このアクセスポイントの切替は、通信端末10自身の移動に伴うローミング処理の目的のほか、この実施形態では、優先度が低い呼の中継を他のアクセスポイントへ切り替える目的で行われる。
具体的には、アクセスポイントの切替は以下のように行われる。すなわち、無線コントローラ52は、接続許可を受けているアクセスポイントから次に接続するアクセスポイントへの切替通知であるデアソシエーション通知パケットを受信した際に、次のアクセスポイントに通信接続を要求するリアソシエーション要求パケットを送信し、さらに接続許可を示すリアソシエーション応答パケットを受信する。リアソシエーション応答パケットを送信したアクセスポイント名とチャネルは、アクセスポイントリスト521に登録される。
SIPメッセージ処理部53は、無線コントローラ52を介してSIPに従った通信を行うために、SIPサーバ30へ送信するためのSIPメッセージを生成するとともに、外部から受信するSIPメッセージを解析する。SIPメッセージとしては、通話に先立って通信端末10をSIPサーバ30に登録することを要求するためのREGISTERリクエスト、通話対象の他の通信端末との呼の確立を要求するためのINVITEリクエスト、呼の切断を要求するためのBYEリクエスト、INVITEリクエストが成功したことを示す応答としてのOKレスポンス(コード200)、INVITEリクエストが受理不能であることを示す応答としてのERRORレスポンス(コード406)等がある。
SIPメッセージは、要求または応答の内容を示す情報(REGISTER等のSIPメソッド、または、200等の応答コード)のほか、そのヘッダ部において、呼を特定する固有の呼IDと、自己および宛先を指定する情報としてSIP URI(Uniform Resource Identifier;以下、「URI」と略記する。)が含まれる。このURIがSIPサーバ30で参照される。また、他の通信端末と呼を確立するためのINVITEリクエストには、発信元端末および発信先端末の電話番号が記述されている。
[アクセスポイント20]
アクセスポイント20は、自アクセスポイントの電波到達範囲内に位置する通信端末10と無線通信を行い、通信端末10とSIPサーバ30との間のSIPメッセージの中継、通信端末間の音声パケットの中継を行う。後述するように、このアクセスポイント20は、同時に中継中の複数の呼に対して一定の通信品質を確保するための既知の機能である呼承認制御機能(以下、CAC(Call Admission Control)と略記する。)を備える。このCACにより、アクセスポイントの通信容量に応じてアクセスポイントが制御する同時通話数が制限され、通信回線が輻輳状態となることが回避される。
図2に示すように、アクセスポイント20は、プロセッサ61(中継制御部)、無線コントローラ62、CAC処理部63(中継判定部)、優先度判定部64、有線コントローラ65および呼管理テーブル66を備える。
無線コントローラ62は、例えばIEEE802.11により標準化された無線通信機能を有しており、通信端末10とのパケットの送受信を行う。有線コントローラ65は、有線LANに接続されている。
無線コントローラ62は、通信端末10からのプローブ要求パケットを受信し、自アクセスポイント20とその通信端末10との通信を許可する場合には、プローブ応答パケットを通信端末10へ送信する。さらに無線コントローラ62は、接続許可を求めるアソシエーション要求パケットを通信端末10から受信し、接続を許可する場合には、接続許可を示すアソシエーション応答パケットをその通信端末10へ送信する。これにより、その通信端末10とアクセスポイント20との無線通信が確立する。
本実施形態のアクセスポイント20は、接続中の通信端末に対して、他のアクセスポイントへの接続の切替(アクセスポイントの切替)を指示し得る。このアクセスポイントの切替は、通信端末10自身の移動に伴うローミング処理の目的のほか、この実施形態では、優先度が低い呼の中継を他のアクセスポイントへ切り替える目的で行われる。具体的には、アクセスポイントの切替の指示は、無線コントローラ62が、接続中の通信端末10に対してデアソシエーション通知パケットを送信することにより行われる。
中継判定部としてのCAC処理部63は、接続中の通信端末10から、または、接続中の通信端末10に対して新規の呼の確立のためのINVITEリクエストを受信したときに、通信容量に基づいてその新規の呼の中継可否を判定する。例えばCAC処理部63には、同時に中継可能な最大の呼数が基準値として予め設定されており、新規の呼を仮に受け入れたならば同時に中継する呼数がその基準値を超えるか否かが判定される。この判定は、同時に中継可能な最大の帯域(例えばビットレートの総和)に基づいて行われるようにしてもよい。この場合には、新規の呼を仮に受け入れたならば同時に中継する帯域の総和が所定の基準値を超えるか否かが判定される。
優先度判定部64は、通信端末10から、または、通信端末10に対して新規の呼(発信または着信)が発生するときには、その呼の優先度を判定する。具体的には、優先度判定部64は、呼を確立するためのINVITEリクエストに含まれる、発信元端末または発信先端末の電話番号に基づいて優先度を判定する。
発信元端末または発信先端末の電話番号に基づく優先度の判定は、所定の基準値に基づいて行われる。例えば、本実施形態の無線LANシステムが企業内に実装されるときには、優先度判定部64は、発信元端末または発信先端末の電話番号に基づく指標値を、外線番号である場合、または、企業の社長等の特定の番号である場合に「1」とし、これらの番号以外の番号である場合に「0」とする。そして、優先度判定部64では、例えば所定の基準値が「0」に予め設定され、上記指標値が基準値よりも大きい場合に「呼の優先度が高い」と判定される。
優先度の判定基準は、上述した例に限られず、様々な観点から設定可能である。例えば、LANに接続し得る複数の通信端末を予めグループ化しておき、他のグループ内の通信端末に発信する場合には「呼の優先度が高い」と判定され、同一グループ内の通信端末に発信する場合には「呼の優先度が低い」と判定されるようにしてもよい。
呼管理テーブル66は、中継中の呼を管理するために設けられている。図3に呼管理テーブル66の構成を示す。図3に示すように、呼管理テーブル66は、中継中の呼IDと、発信元端末の電話番号と、発信先端末の電話番号と、優先度とが記録されている。
プロセッサ61は、呼の中継を開始するときには、通信端末10からのINVITEリクエストに基づいて、呼IDと、発信元端末の電話番号と、発信先端末の電話番号とを呼管理テーブル66に記録し、優先度判定部64の判定結果に基づいて当該呼の優先度を記録する。プロセッサ61は、呼の中継を終了するときには、通信端末10からのBYEリクエストに基づいて、当該リクエストの対象となる呼を呼管理テーブル66から削除する。またプロセッサ61は、優先度の低い呼を検索するために呼管理テーブル66を参照する。
[アクセスポイントによる中継許否判定]
次に、アクセスポイント20の通信エリア内の通信端末10から、または、その通信端末10に対して新規の呼の中継要求(発信要求または着信要求)があった場合に、その中継要求の許可/不許可についての判定方法について図4を参照して説明する。図4は、新規の呼の中継要求に対するアクセスポイント20の判定方法を示すフローチャートである。このフローチャートは、アクセスポイント20のプロセッサ61によって実行される。
図4のステップS1において、プロセッサ61は、INVITEリクエストを受信したか否かによって、新規の呼の中継要求の有無を判断する。新規の呼の中継要求があったときには(ステップS1のYES)、CAC処理部63の判定結果を参照する。すなわち、CAC処理部63が新規の呼を中継可能と判定した場合には(ステップS2のYES)、プロセッサ61はその新規の呼の中継要求を許可する(ステップS3)。さらにプロセッサ61は、INVITEリクエストに含まれる呼IDおよび電話番号(発信元端末および発信先端末)と、優先度判定部64によって判定される新規の呼の優先度とを呼管理テーブル66に記録する(ステップS4)。
CAC処理部63が新規の呼を中継不可と判定した場合には(ステップS2のNO)、プロセッサ61はその新規の呼に対する優先度判定部64の判定結果を参照する。そして、新規の呼の優先度が高いと判定された場合には(ステップS5のYES)、その優先度が高い新規の呼を中継可能とするために以下の処理が行われる。すなわち、プロセッサ61は、呼管理テーブル66を参照して、優先度が低い中継中の呼の中からいずれかを選択する(ステップS6)。
なお、ステップS6において、呼管理テーブル66を参照した結果、優先度が低い中継中の呼が複数存在する場合には、発信元端末または発信先端末の電話番号に基づいて予め設定された詳細な優先度に従って、最も優先度が低い呼が選択されるようにしてもよい。
例えば呼の優先度を、発信先端末の電話番号が外線番号を示す場合に最も高く設定し、発信先端末とは異なる他のグループ内の番号を示す場合に中程度に設定し、発信先端末と同一グループ内の番号を示す場合に最も低く設定する、としてもよい。
また、ステップS6では、優先度が低い中継中の呼の中から通話時間が最も長い呼が選択されるようにしてもよい。この場合には、プロセッサ61は、INVITEリクエストを受信した時刻と現在時刻とに基づいて通話時間を算出する。
呼管理テーブル66を参照して優先度が低い中継中の呼を選択した後、プロセッサ61は、新規の呼の中継要求を許可し、選択した低優先度の呼の中継を切断する(ステップS7)。具体的には、プロセッサ61は、高優先度の新規の呼に対するINVITEリクエストを転送するとともに、低優先度の呼を中継中の通信端末10に対してデアソシエーション通知パケットを送信する。
さらにプロセッサ61は、選択された低優先度の呼を呼管理テーブル66から削除するとともに、新規の呼に対するINVITEリクエストに含まれる呼IDおよび電話番号(発信元端末および発信先端末)と、優先度判定部64によって判定される新規の呼の優先度とを呼管理テーブル66に記録する(ステップS8)。
一方、CAC処理部63が新規の呼を中継不可と判定し(ステップS2のNO)、かつ、新規の呼の優先度が低いと判定された場合には(ステップS5のNO)、その新規の呼を中継させる必要はないため、プロセッサ61はその新規の呼の中継要求を許可しない(ステップS9)。
[SIPサーバ30]
次に、SIPサーバ30について図5に関連付けて説明する。
SIPサーバ30はLANに接続されており、通信端末10間でSIPに従った通話を行うときに、SIPメッセージ(リクエストおよびレスポンス)を中継することによって、端末間の呼の確立および切断を補助する役割を果たす。
図5は、SIPサーバ30の構成を示すブロック図である。図5に示すように、SIPサーバ30は、プロキシサーバ71、リダイレクトサーバ72、登録サーバ(レジストラルサーバ)73およびロケーションサーバ74を含む。これらのサーバ71〜74は、物理的にそれぞれ別個に存在していてもよい。
図5において、登録サーバ73は、通信端末10からのREGISTERリクエストに基づいて、その通信端末10のURIとIPアドレスをロケーションサーバ74に登録する。プロキシサーバ71は、SIPメッセージのヘッダに含まれるURIに基づいて、転送先のIPアドレスをロケーションサーバ74から取得し、SIPメッセージの転送(ルーティング)を行う。リダイレクトサーバ72は、発信先端末のIPアドレスを発信元端末へ通知するためのサーバである。
このSIPサーバ30によって呼制御が行われることにより、通信端末10は、いったん呼が確立された後は、端末の移動に伴うIPアドレスの変化を考慮することなく、直接RTP/RTCPに従ったデータ転送を行うことが可能となっている。
[無線LANシステムの動作]
以下、本実施形態の無線LANシステムの全体動作について、図6および図7に関連付けて説明する。図6は、通信端末から高優先度の呼の確立が要求される場合(発信の場合)の全体動作を示すフロー図である。図7は、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。
(1)発信の場合
図6では、一例として、アクセスポイント20−1の通信エリア内の通信端末10−1が、優先度の高い呼として例えば外線番号を指定して発信を行う場合の無線LANシステムの全体動作を表している。
図6において先ず、通信端末10−1がアクセスポイント20−1に対してアソシエーション要求パケット(Association)を送信し、アクセスポイント20−1からアソシエーション応答パケットを受信すると、通信端末10−1とアクセスポイント20−1の間の無線通信が開始される(ステップS101)。
通信端末10−1は、通話に先立って、アクセスポイント20−1を介してSIPサーバ30に対し、自端末の電話番号を含むREGISTERリクエスト(SIP:REGISTER)を送信する(ステップS102)。このREGISTERリクエストに基づいて、通信端末10−1のURIと、対応するIPアドレスとがSIPサーバ30に登録される。
ここで、通信端末10−1に対して外線番号を指定した発呼操作が行われると、通信端末10−1は、アクセスポイント20−1に対してINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を送信する(ステップS103)。アクセスポイント20−1は、このINVITEリクエスト(SIP:INVITE)をSIPサーバ30へ直ちに転送せず、ステップS104,S105,S106の処理を行う。なお、ステップS104,S105,S106の処理は、それぞれ図4のステップS2,S5,S6の処理に相当する。
先ずアクセスポイント20−1は、CAC処理を行うことで、ステップS103で発生した新規の呼を中継可能か否か判定する(ステップS104)。その結果、新規の呼の中継が不可であると判定した場合には、アクセスポイント20−1は、ステップS103で発生した新規の呼の優先度を判定する(ステップS105)。この優先度判定は、ステップS103で受信したINVITEリクエストのヘッダに記述されている電話番号に基づいて行われる。この全体動作の例では、発信先端末の電話番号が外線番号であるために、ステップS105において、新規の呼の優先度が高いと判定される。
CAC処理により中継不可と判定され、かつ、新規の呼の優先度が高いと判定された場合には、アクセスポイント20−1は、すでに中継中の優先度が低い呼の中継を停止させることで、優先度が高い新規の呼を中継させるための通信帯域を確保する。そのために先ず、アクセスポイント20−1は、自アクセスポイント内の呼管理テーブル66を参照して、優先度が低い中継中の呼の中からいずれかを選択する(ステップS106)。
そして、アクセスポイント20−1は、高優先度の新規の呼の中継要求を許可し、選択した低優先度の呼の中継を切断する。具体的には、アクセスポイント20−1は、高優先度の新規の呼に対するINVITEリクエストをSIPサーバ30へ転送するとともに(ステップS107)、低優先度の呼を中継中の通信端末10−2に対してデアソシエーション通知パケット(De-association)を送信する(ステップS108)。これにより、通信端末10−2は、アクセスポイント20−1との接続が停止させられる。
図6には図示されていないが、SIPサーバ30は、ステップS107で受信したINVITEリクエスト(SIP:INVITE)に基づいて、発信先端末のIPアドレスを特定して当該リクエストを転送する。そして、発信先端末からのOKレスポンス(SIP:OK)がSIPサーバ30およびアクセスポイント20−1を介して通信端末10−1に転送される(ステップS109)。以後、RTP/RTCPに従った音声パケットの授受による通話が端末間で開始される。
通信端末10−2は、ステップS108でアクセスポイント20−1との接続が停止させられると、自端末に対する発呼操作に応じて、アクセスポイント20−1以外のアクセスポイント(図6の例では、アクセスポイント20−2)との通信を開始するためのパケット授受を行い得る(ステップS110,S111)。
なお、ステップS108において、アクセスポイント20−1は、通信端末10−2に対してデアソシエーション通知パケット(De-association)を送信する前に、通信が切断されることを示すメッセージを送信するようにしてもよい。これにより、通信端末10−2は、通信が切断されることを予告するメッセージを表示または音声出力してユーザに報知し得る。
(2)着信の場合
図7では、一例として、アクセスポイント20−1の通信エリア内の通信端末10−1が、優先度の高い呼として例えば外線番号を示す着信を受ける場合の無線LANシステムの全体動作を表している。
図7において先ず、通信端末10−1がアクセスポイント20−1に対してアソシエーション要求パケットを送信し、アクセスポイント20−1からアソシエーション応答パケットを受信すると、通信端末10−1とアクセスポイント20−1の間の無線通信が開始される(ステップS201)。
通信端末10−1は、通話に先立って、アクセスポイント20−1を介してSIPサーバ30に対し、自端末の電話番号を含むREGISTERリクエスト(SIP:REGISTER)を送信する(ステップS202)。このREGISTERリクエストに基づいて、通信端末10−1のURIと、対応するIPアドレスとがSIPサーバ30に登録される。
ここで、通信端末10−1を宛先とする着信(新規の呼)があると、SIPサーバ30は、発信元端末からのINVITEリクエスト(SIP:INVITE)をアクセスポイント20−1へ転送する(ステップS203)。アクセスポイント20−1は、このINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を通信端末10−1へ直ちに転送せず、ステップS204〜S206の処理を行う。このステップS204〜S206の処理は、図6のステップS104〜S106の処理と同一である。すなわち、アクセスポイント20−1は、CAC処理により中継不可と判定し、かつ、新規の呼の優先度が高いと判定した場合には、すでに中継中の呼の中から優先度が低い呼を選択する。
そして、アクセスポイント20−1は、新規の呼の中継要求を許可し、選択した低優先度の呼の中継を切断する。具体的には、アクセスポイント20−1は、高優先度の新規の呼に対するINVITEリクエストを通信端末10−1へ転送するとともに(ステップS207)、低優先度の呼を中継中の自アクセスポイントの通信エリア内の通信端末10−2に対してデアソシエーション通知パケット(De-association)を送信する(ステップS208)。これにより、通信端末10−2は、アクセスポイント20−1との接続が停止させられる。
通信端末10−1に対する着信応答操作がなされると、INVITEリクエストに応じたOKレスポンス(SIP:OK)が、アクセスポイント20−1およびSIPサーバ30を介して発信元端末に転送される(ステップS209)。以後、RTP/RTCPに従った音声パケットの授受による通話が端末間で開始される。ステップS208で接続を停止させられた通信端末10−2が、アクセスポイント20−1以外のアクセスポイント(図7の例では、アクセスポイント20−2)との通信を開始し得る点(ステップS210およびS211)は、図6の場合と同様である。
以上説明したように、本実施形態のアクセスポイントは、通信容量に基づいて新規の呼を中継不可と判定し、かつ、その新規の呼の優先度が高いと判定した場合には、中継中の呼の中から低優先度の呼を選択し、その低優先度の呼の中継を停止させる。これにより、このアクセスポイントにおいて、優先度が高い新規の呼を中継するための通信帯域が確保される。
なお、この実施形態では、本発明の呼中継装置の一例としてアクセスポイントを適用した場合について説明したが、アクセスポイントに限られない。本発明の呼中継装置の他の例として、ネットワークを介した通信端末間の呼の中継を制御可能な機器であればよく、例えば、複数のアクセスポイントの通信状態を一元的に管理する無線LANスイッチまたは無線LANコントローラなどでもよい。
例えば無線LANスイッチを含む無線LANシステムでは、端末間の呼を中継するときに、SIPメッセージや音声パケットが、アクセスポイントおよび無線LANスイッチを介して伝送される。そして、無線LANスイッチでは、各アクセスポイントから通信状態に関する情報に基づいて、複数のアクセスポイントにおける通信負荷の分散を行うため、各アクセスポイントで新規の呼を中継可能か否かについて常時認識可能な構成を備えている。従って、上述したアクセスポイント20の優先度判定部64および呼管理テーブル66(図2参照)に相当する機能を無線LANスイッチ側に持たせることで、無線LANスイッチが、上記実施形態のアクセスポイント20と同様の作用を実現することができるようになる。
<第2実施形態>
次に、呼中継システムの一実施形態として、低優先度の呼の中継が停止させられることなく、高優先度の新規の呼の中継をも可能とするようにした無線LANシステムについて説明する。この無線LANシステムでは、第1実施形態のものと異なり、新規の呼の対象となる通信端末に接続されているアクセスポイントの中継可否のみではなく、複数のアクセスポイントの中継可否が参照される。そのため、この実施形態の無線LANシステムでは、複数のアクセスポイントの通信状態を一元的に管理する無線LANスイッチ(通信管理装置)がLANに接続される。
[無線LANシステムの構成]
図8に、本実施形態の無線LANシステムの構成を示す。図8に示すように、この無線LANシステムでは、複数の通信端末10−1,10−2,10−3,…,10−Nがアクセスポイント22−1,22−2,…,22−Mと無線通信可能に構成され、各アクセスポイントがLANに接続される。この無線LANシステムでは、第1実施形態のもの(図1参照)と異なり、通信管理装置としての無線LANスイッチ40がLANに接続される。LANはさらに、外部のIP網に接続されている。
なお、以下の説明において、第1実施形態の説明と同様に、複数の通信端末の各々に共通の説明では各通信端末が単に通信端末10として参照され、複数のアクセスポイントの各々に共通の説明では各アクセスポイントが単にアクセスポイント22として参照される。
図9は、本実施形態の無線LANシステムにおける通信端末10およびアクセスポイント22の構成を示すブロック図である。アクセスポイント22の有線コントローラ65は、LANを介して無線LANスイッチ40と接続される。
なお、図9では、図2に示した通信端末10およびアクセスポイント20と同一の部位については同一の符号を付している。
[アクセスポイント22]
以下、本実施形態におけるアクセスポイント22が、第1の実施形態におけるアクセスポイント20と相違する点について説明する。
アクセスポイント22は、アクセスポイント20と異なり、中継中の低優先度の呼を選択する必要がないため、中継中の呼を管理するための呼管理テーブルを要しない。
また、アクセスポイント22は、有線コントローラ65を介して、所定のプロトコルに従い、無線LANスイッチ40との制御情報の授受を行っている。アクセスポイント22は、かかる制御情報として、CAC処理部63の処理結果、すなわち、新規の呼の中継可否の通知(以下、「中継可否通知」と表記する。)を無線LANスイッチ40に対して送信する。この中継可否通知の送信は、所定のタイミングで行われる。中継可否通知の送信は、例えば、定期的に行われるようにしてもよいし、アクセスポイント22がINVITEリクエストを受信したときに行われるようにしてもよいし、新規の呼の中継可否の処理結果が変化したときに行われるようにしてもよい。
アクセスポイント22のプロセッサ61は、自アクセスポイントに接続されている通信端末10からの新規の呼(発信)に対してCAC処理部63が中継不可と判定し、かつ、その新規の呼の優先度が低いと判定された場合には、無線LANスイッチ40に対して、中継可能な他のアクセスポイントを問い合わせるためのアクセスポイント要求信号(AP_REQ)を送信する。
プロセッサ61は、アクセスポイント要求信号(AP_REQ)に応じて無線LANスイッチ40から送信されるアクセスポイント情報(AP情報)を受信し、そのアクセスポイント情報を発信元端末へ転送する。ここで、アクセスポイント情報とは、中継可能な他のアクセスポイントに接続するための情報である。アクセスポイント情報は、例えばイーサネット(登録商標)を使用する場合における中継可能なアクセスポイントのMAC(Media Access Control)アドレスと、中継可能なアクセスポイントが配置される場所に関する情報(企業内LANの場合には、企業内の特定のフロアや柱番号等の情報)とを含む。
プロセッサ61は、自アクセスポイントに接続されている通信端末10に対する新規の呼(着信)があったときに、無線LANスイッチ40から、他のアクセスポイントへの切替を要求するアクセスポイント切替要求信号(AS_REQ)を受信した場合には、その通信端末10に対してデアソシエーション通知パケットを送信する。アクセスポイント切替要求信号(AS_REQ)には、切替先のアクセスポイントのアクセスポイント情報(AP情報)が含まれる。
[無線LANスイッチ40]
以下、無線LANスイッチ40の構成を図10に関連付けて説明する。図10は、無線LANスイッチ40の構成を示すブロック図である。図10に示すように、無線LANスイッチ40は、プロセッサ81、有線コントローラ82、優先度判定部83およびアクセスポイント状態格納部84を備える。
有線コントローラ82は、LANに接続されてアクセスポイント22−1〜22−Mと通信可能な構成となっている。
本実施形態の無線LANシステムにおいて、端末間のパケットの伝送は、アクセスポイントおよび有線コントローラ82を介して行われる。図10に示すように、有線コントローラ82はスイッチング部821を備え、伝送対象のパケットのヘッダ情報に基づいて、アクセスポイント間の接続に対するスイッチングを行う。このスイッチングは、プロセッサ81による指示の下で行われる。
優先度判定部83は、アクセスポイント20の優先度判定部64と同等の機能を備える。本実施形態の無線LANシステムでは、通信端末10の発信および着信に伴うSIPメッセージが無線LANスイッチ40を経由して伝送される。そして、優先度判定部83は、伝送されるSIPメッセージに含まれる発信元端末または発信先端末の電話番号に基づいて呼の優先度を判定する。
プロセッサ81は、各アクセスポイント22から送信される中継可否通知をアクセスポイント状態格納部84に逐次記録する。プロセッサ81は、アクセスポイント要求信号(AP_REQ)をアクセスポイント22から受信したとき、または、SIPサーバ30から高優先度の新規の呼に対するSIPメッセージをSIPサーバ30から受信したときに、アクセスポイント状態格納部84を参照して、その新規の呼を中継可能なアクセスポイントを選択する。
[無線LANシステムの動作]
以下、本実施形態の無線LANシステムの全体動作について、図11および図12に関連付けて説明する。図11は、通信端末から高優先度の呼の確立が要求される場合(発信の場合)の全体動作を示すフロー図である。図12は、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。
(1)発信の場合
図11では、一例として、アクセスポイント22−1の通信エリア内の通信端末10−1が、優先度の高い呼として例えば外線番号を指定して発信を行う場合の無線LANシステムの全体動作を表している。
図11において先ず、通信端末10−1がアクセスポイント22−1に対してアソシエーション要求パケット(Association)を送信し、アクセスポイント22−1からアソシエーション応答パケットを受信すると、通信端末10−1とアクセスポイント22−1の間の無線通信が開始される(ステップS301)。
通信端末10−1は、通話に先立って、アクセスポイント22−1および無線LANスイッチ40を介してSIPサーバ30に対し、自端末の電話番号を含むREGISTERリクエスト(SIP:REGISTER)を送信する(ステップS302)。このREGISTERリクエストに基づいて、通信端末10−1のURIと、対応するIPアドレスとがSIPサーバ30に登録される。
ここで、通信端末10−1に対して外線番号を指定した発呼操作が行われると、通信端末10−1は、アクセスポイント22−1に対してINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を送信する(ステップS303)。アクセスポイント22−1は、このINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を無線LANスイッチ40へ直ちに転送せず、ステップS304およびS305の処理を行う。
アクセスポイント22−1は、CAC処理を行うことで、ステップS303で発生した新規の呼を中継可能か否か判定する(ステップS304)。その結果、新規の呼を中継不可であると判定した場合には、アクセスポイント22−1は、ステップS303で発生した新規の呼の優先度を判定する(ステップS305)。この優先度判定は、ステップS303で受信したINVITEリクエストのヘッダに記述される電話番号に基づいて行われる。この全体動作の例では、発信先端末の電話番号が外線番号であるために、ステップS305において、新規の呼の優先度が高いと判定される。
CAC処理により中継不可と判定され、かつ、新規の呼の優先度が高いと判定された場合には、アクセスポイント22−1は、他のアクセスポイントにその新規の呼を中継させるために、無線LANスイッチ40に対して、中継可能な他のアクセスポイントを問い合わせるためのアクセスポイント要求信号(AP_REQ)を送信する(ステップS306)。
無線LANスイッチ40では、このアクセスポイント要求信号(AP_REQ)に応じて、新規の呼を中継可能なアクセスポイント(AP)を選択する(ステップS307)。このアクセスポイントの選択では、無線LANスイッチ40内のアクセスポイント状態格納部84が参照される。そして、無線LANスイッチ40は、中継可能な他のアクセスポイントに接続するためのアクセスポイント情報(AP情報)をアクセスポイント22−1へ送信する(ステップS308)。
アクセスポイント22−1は、SIPメッセージとして、アクセスポイント情報(AP情報)を含むERRORレスポンス(SIP:ERROR)を通信端末10−1へ送信する(ステップS309)。通信端末10−1は、受信したSIPメッセージを解析し、INVITEリクエストが受理不能であることを認識し、SIPメッセージ内に含まれるアクセスポイント情報によって特定されるアクセスポイント(図11に示す例では、アクセスポイント22−3)に対して接続を試みる(ステップS310)。
このとき、アクセスポイント情報の中に、呼を中継可能なアクセスポイントが配置されている場所に関する情報が含まれている場合には、通信端末10−1が当該場所を表示することが好ましい。これにより、通信端末10−1のユーザに対して、そのアクセスポイントの場所に近接した位置に移動することが促され、そのアクセスポイントと通信端末10−1との通信状態が良好になることが期待される。
また、ステップS310において、無線LANスイッチ40は、通信端末10−1からのプローブ要求パケットに対して、アクセスポイント22−3以外のアクセスポイントが応答しないように複数のアクセスポイント22−1〜22−Mを制御するようにしてもよい。
通信端末10−1は、アクセスポイント22−3との通信を開始すると、再度INVITEリクエスト(SIP:INVITE)を送信する。このINVITEリクエストは、アクセスポイント22−3および無線LANスイッチ40を経由して、SIPサーバ30に送信される(ステップS311)。そして、SIPサーバ30が、このINVITEリクエストに対する応答として、発信先端末からのOKレスポンス(SIP:OK)を、無線LANスイッチ40およびアクセスポイント22−3を経由して通信端末10−1へ転送する(ステップS312)。その後、RTP/RTCPに従った音声パケットの授受による通話が端末間で開始される。
(2)着信の場合
図12では、一例として、アクセスポイント22−1の通信エリア内の通信端末10−1が、優先度の高い呼として例えば外線番号を示す着信を受ける場合の無線LANシステムの全体動作を表している。
図12において先ず、通信端末10−1がアクセスポイント22−1に対してアソシエーション要求パケット(Association)を送信し、アクセスポイント22−1からアソシエーション応答パケットを受信すると、通信端末10−1とアクセスポイント22−1の間の無線通信が開始される(ステップS401)。
通信端末10−1は、通話に先立って、アクセスポイント22−1および無線LANスイッチ40を介してSIPサーバ30に対し、自端末の電話番号を含むREGISTERリクエスト(SIP:REGISTER)を送信する(ステップS402)。このREGISTERリクエストに基づいて、通信端末10−1のURIと、対応するIPアドレスとがSIPサーバ30に登録される。
ここで、通信端末10−1を宛先とする着信(新規の呼)があると、SIPサーバ30は、発信元端末からのINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を無線LANスイッチ40へ転送する(ステップS403)。無線LANスイッチ40は、このINVITEリクエスト(SIP:INVITE)をアクセスポイント22−1へ直ちに転送せず、ステップS404〜S406の処理を行う。
先ず、無線LANスイッチ40は、アクセスポイント状態格納部84を参照して、着信先の通信端末10−1に接続されているアクセスポイント22−1が新規の呼を中継可能か判定する(ステップS404)。ここで、アクセスポイント22−1が新規の呼を中継不可である場合には、その新規の呼の優先度を、ステップS403で受信したINVITEリクエストに含まれる発信元端末の電話番号(図12の例では、外線番号)に基づいて判定する(ステップS405)。そして、無線LANスイッチ40は、新規の呼の優先度が高いと判定すると、アクセスポイント状態格納部84を参照して、その新規の呼を中継可能な他のアクセスポイント(AP)を選択する(ステップS406)。その結果、無線LANスイッチ40は、選択されたアクセスポイントのアクセスポイント情報を含むアクセスポイント切替要求信号(AS_REQ)をアクセスポイント22−1へ送信する(ステップS407)。
アクセスポイント22−1は、アクセスポイント切替要求信号(AS_REQ)に含まれるアクセスポイント情報(AP情報)とともに、デアソシエーション通知パケットを通信端末10−1へ送信する(ステップS408)。デアソシエーション通知パケットを受けた通信端末10−1は、当該パケットとともに送信されたアクセスポイント情報によって特定されるアクセスポイント(図12に示す例では、アクセスポイント22−3)に対して接続を試みる(ステップS409)。
このとき、アクセスポイント情報の中に、呼を中継可能なアクセスポイントが配置されている場所に関する情報が含まれている場合には、通信端末10−1が当該場所を表示することが好ましい。これにより、通信端末10−1のユーザに対して、そのアクセスポイントの場所に近接した位置に移動することが促され、そのアクセスポイントと通信端末10−1との通信状態が良好になることが期待される。
また、ステップS409において、無線LANスイッチ40は、通信端末10−1からのプローブ要求パケットに対して、アクセスポイント22−3以外のアクセスポイントが応答しないように複数のアクセスポイント22−1〜22−Mを制御するようにしてもよい。
ステップS409の処理が完了すると、アクセスポイント22−3は、通信端末10−1との間のアソシエーションが完了したことを無線LANスイッチ40へ通知する(ステップS410)。この通知に応じて、無線LANスイッチ40は、それまで保持していたINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を、アクセスポイント22−3を経由して通信端末10−1へ転送する(ステップS411)。そして、通信端末10−1に対する着信応答操作がなされると、このINVITEリクエストに応じたOKレスポンス(SIP:OK)がアクセスポイント22−3および無線LANスイッチ40を経由してSIPサーバ30へ転送される(ステップS412)。その後、RTP/RTCPに従った音声パケットの授受による通話が端末間で開始される。
以上説明したように、本実施形態の無線LANシステムでは、複数のアクセスポイントを管理する無線LANスイッチが設けられ、通信端末の高優先度の新規の呼を、その通信端末が接続されているアクセスポイントが中継できない場合でも、中継可能な他のアクセスポイントを無線LANスイッチが選択し、選択されたアクセスポイントへ接続するための情報(アクセスポイント情報)が通信端末へ供給される。従って、この無線LANシステムでは、複数のアクセスポイントの中で局所的な輻輳状態が存在する場合でも、複数のアクセスポイントの全体の通信リソースを活用して、高優先度の新規の呼を中継することができる。
<第3実施形態>
第2実施形態の無線LANシステムの変形例として、第3実施形態の無線LANシステムについて、図13に関連付けて説明する。図13は、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。
本実施形態の無線LANシステムは、その構成に関し、第2実施形態のもの(図9および図10で示したもの)と比較して、各アクセスポイントが中継中の呼を管理するための呼管理テーブル(図2の呼管理テーブル66と同一の機能のもの)を備えている点で異なる。また、本実施形態の無線LANシステムにおいては、その動作に関し、第2実施形態と異なるのは着信の場合のみである。
図13において、ステップS501〜S505の処理は、図12のステップS401〜S405と同じである。この実施形態では、着信先の通信端末10−1に接続されているアクセスポイント22−1が新規の呼を中継不可であり、かつ、その新規の呼の優先度が高い場合には、無線LANスイッチ40は、他のアクセスポイントを案内するのではなく、アクセスポイント22−1に対して中継中の低優先度の呼の中継を停止する指示を行う。具体的には、この指示は、無線LANスイッチ40が、INVITEリクエストを、高優先度(High priority)であることを示す情報を記述した後にアクセスポイント22−1へ転送することにより行われる(ステップS506)。
この指示を受けたアクセスポイント22−1では、呼管理テーブルを参照して、中継中の呼の中から優先度が低い呼を選択し(ステップS507)、その低優先度の呼を確立している通信端末(図13の例では、通信端末10−2)に対して、デアソシエーション通知パケット(De-association)を送信する(ステップS508)。これにより、通信端末10−2は、アクセスポイント22−1との接続が停止させられる。その後、通信端末10−2は、アクセスポイント22−1以外のアクセスポイント(図13の例では、アクセスポイント22−3)との通信を開始し得る(ステップS509)。
ステップS508の処理の後、アクセスポイント22−1は、それまで保持していたINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を通信端末10−1に転送する(ステップS510)。そして、通信端末10−1に対する着信応答操作がなされると、INVITEリクエストに応じたOKレスポンス(SIP:OK)が、アクセスポイント22−1および無線LANスイッチ40を介してSIPサーバ30へ転送される(ステップS511)。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態の無線LANシステムについて説明する。
この実施形態の無線LANシステムでは、発信および着信の双方の場合で、新規の呼をどのアクセスポイントに中継させるかについて、無線LANスイッチにより一元的に管理される。従って、第4実施形態の無線LANシステムでは、通信端末からの、または、通信端末に対する新規の呼の優先度の判定、および、各アクセスポイントの新規の呼に対する中継可否の判定が、無線LANスイッチにおいて行われる。
以下、第4実施形態の無線LANシステムの構成について、図14に関連付けて説明する。図14は、本実施形態の無線LANシステムにおける通信端末10およびアクセスポイント24の構成を示すブロック図である。なお、図14では、図2に示した通信端末10およびアクセスポイント20と同一の部位については同一の符号を付している。また、この実施形態における無線LANスイッチ40の構成は、第2実施形態で説明したもの(図10参照)と同様である。
[アクセスポイント24]
本実施形態におけるアクセスポイント24は、第2実施形態におけるアクセスポイント22と異なり、新規の呼の優先度を判定するための優先度判定部を要しない。
アクセスポイント24は、アクセスポイント22と同様に、CAC処理部63の処理結果に基づいて、中継可否通知を無線LANスイッチ40に対して送信する。
この中継可否通知の送信は、所定のタイミングで行われる。中継可否通知の送信は、例えば、定期的に行われるようにしてもよいし、アクセスポイント24がINVITEリクエストを受信したときに行われるようにしてもよいし、新規の呼の中継可否の処理結果が変化したときに行われるようにしてもよい。各アクセスポイント24から送信される中継可否通知は、無線LANスイッチ40のアクセスポイント状態格納部84に逐次記録される。
[無線LANシステムの動作]
以下、本実施形態の無線LANシステムの全体動作について、図15に関連付けて説明する。図15は、通信端末から高優先度の呼の確立が要求される場合(発信の場合)の全体動作を示すフロー図である。なお、本実施形態において、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図は、図12と同じである。
以下、図15に示す発信の場合について、第2実施形態の図11と比較しつつ説明する。
図15では、一例として、アクセスポイント24−1の通信エリア内の通信端末10−1が、優先度の高い呼として例えば外線番号を指定して発信を行う場合の無線LANシステムの全体動作を表している。
図15において、通信端末10−1とアクセスポイント24−1の間の無線通信が開始され、通話に先立って、アクセスポイント24−1および無線LANスイッチ40を介してSIPサーバ30に対し、自端末の電話番号を含むREGISTERリクエスト(SIP:REGISTER)を送信する処理(ステップS601およびS602)は、図11のステップS301およびS302と同じである。
この実施形態の無線LANシステムでは、アクセスポイント24−1は、ステップS603において通信端末10−1から送信されるINVITEリクエスト(SIP:INVITE)を、中継可否の判定をせずにそのまま無線LANスイッチ40へ転送する(ステップS604)。
そして、無線LANスイッチ40は、ステップS603で発生した新規の呼の優先度を判定する(ステップS605)。この優先度判定は、ステップS603で受信したINVITEリクエストのヘッダに記述される電話番号に基づいて行われる。この全体動作の例では、発信先端末の電話番号が外線番号であるために、ステップS605において、新規の呼の優先度が高いと判定される。
さらに、無線LANスイッチ40は、アクセスポイント状態格納部84を参照して、新規の呼を中継可能なアクセスポイント(AP)を選択する(ステップS606)。
一般に無線LANスイッチは、各通信端末からの場所情報に基づいて、通信端末が接続されるアクセスポイントの切替(ハンドオーバー処理)を行っている。従って、本実施形態の無線LANスイッチ40は、上記ステップS606において、通信端末10−1の場所情報を考慮してアクセスポイントを選択することが好ましい。図15の例では、ステップS606において、新規の呼を中継可能な複数のアクセスポイントの中から、アクセスポイント24_1またはその近隣のアクセスポイントが優先的に選択されることが好ましい。
図15において、ステップS607以降の処理は、図11のステップS308以降の処理と同一であるので、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の無線LANシステムでは、複数のアクセスポイントを管理する無線LANスイッチが設けられ、この無線LANスイッチ40によって新規の呼をどのアクセスポイントに中継させるかについて一元的に管理される。従って、この無線LANシステムでは、第2実施形態のものと同様に、複数のアクセスポイントの中で局所的な輻輳状態が存在する場合でも、複数のアクセスポイントの全体の通信リソースを活用して、高優先度の新規の呼を中継することができる。
以上の第1〜第4実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
通信端末と接続され、通信端末間の呼を中継する呼中継装置であって、
通信端末から、または、通信端末に対して新規の呼の中継要求があったときに、通信容量に基づいて当該新規の呼の中継可否を判定する中継判定部と、
中継中の呼および新規の呼の優先度を判定する優先度判定部と、
中継判定部が新規の第1呼に対して中継不可と判定し、かつ、優先度判定部が前記中継中の呼より前記第1呼の優先度を高いと判定した場合には、中継中の呼の中から前記第1呼より優先度の低い第2呼に対する中継を停止して前記第1呼に対する中継要求を許可する中継制御部と、
を備えた呼中継装置。(1)
(付記2)
前記第2呼に対する中継を停止する前に、第2呼を確立している通信端末に対して、中継の停止を予告するメッセージを送信する、
付記1に記載の呼中継装置。
(付記3)
通信端末と接続され、通信端末間の呼を中継する呼中継装置による呼中継方法であって、
通信端末から、または、通信端末に対して新規の第1呼の中継要求があったときに、通信容量に基づいて当該第1呼の中継可否を判定するステップと、
前記第1呼の優先度が中継中の呼と比較して高いか否か判定するステップと、
前記第1呼に対して中継不可と判定し、かつ、前記第1呼の優先度が前記中継中の呼より高い場合に、中継中の呼の中から優先度が前記第1呼より低い第2呼を選択するステップと、
前記第2呼に対する中継を停止して前記第1呼に対する中継要求を許可するステップと、
を備えた呼中継方法。(2)
(付記4)
前記第2呼に対する中継を停止する前に、第2呼を確立している通信端末に対して、中継の停止を予告するメッセージを送信するステップをさらに備えた、
付記3に記載の呼中継装置。
(付記5)
通信端末間の呼を中継する呼中継システムであって、
通信端末と無線により接続される複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントの各々の通信状態を管理する通信管理装置と、を備え、
前記複数のアクセスポイントの各々は、自アクセスポイントの通信容量に基づいて、所定のタイミングで前記通信管理装置に対して新規の呼の中継可否の通知を行い、
前記通信管理装置は、通信端末から、または、通信端末に対して新規の第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼の優先度が中継中の呼と比較して高く、かつ、その通信端末が接続されている第1アクセスポイントが前記第1呼を中継不可である場合には、各アクセスポイントからの前記通知に基づいて、前記第1呼を中継可能な他の第2アクセスポイントを選択し、その第2アクセスポイントに接続するための情報を、前記第1アクセスポイントを介して前記通信端末へ送信する、
呼中継システム。(3)
(付記6)
前記複数のアクセスポイントの各々は、
通信端末から、または、通信端末に対して新規の呼の中継要求があったときに、通信容量に基づいて当該新規の呼の中継可否を判定する中継判定部と、
新規の呼の優先度が中継中の呼と比較して高いか否か判定する優先度判定部と、を備え、
前記第1アクセスポイントは、自アクセスポイントに接続されている通信端末から前記第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼を中継不可と判定し、かつ、前記第1呼の優先度が高いと判定した場合には、自アクセスポイント以外のアクセスポイントへ接続するための情報を前記通信管理装置へ要求し、
前記通信管理装置は、前記要求に応じて前記第2アクセスポイントを選択する、
付記5に記載の呼中継システム。(4)
(付記7)
前記通信管理装置は、
新規の呼の優先度が中継中の呼と比較して高いか否か判定する優先度判定部、を備え、
前記第1アクセスポイントに接続されている通信端末に対して前記第1呼の中継要求があったときに、前記通知に基づいて当該第1アクセスポイントが前記第1呼を中継不可であることを認識し、かつ、前記第1呼の優先度が高いと判定した場合に、前記第2アクセスポイントを選択する、
付記5に記載の呼中継システム。(5)
(付記8)
前記通信管理装置は、前記第2アクセスポイントとして、前記第1アクセスポイントの近隣のアクセスポイントから優先的に選択する、
付記5に記載の呼中継システム。
(付記9)
通信端末と無線により接続される複数のアクセスポイントと、当該複数のアクセスポイントの各々の通信状態を管理する通信管理装置とを用いて、通信端末間の呼を中継する呼中継方法であって、
前記通信管理装置が、所定のタイミングで、前記複数のアクセスポイントの各々から新規の呼の中継可否の通知を受けるステップと、
通信端末から、または、通信端末に対して前記第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼の優先度が中継中の呼と比較して高く、かつ、その通信端末と接続されている第1アクセスポイントが前記第1呼を中継不可である場合には、前記通信管理装置が、各アクセスポイントからの前記通知に基づいて、前記第1呼を中継可能な他の第2アクセスポイントを選択するステップと、
前記第1呼の対象となる通信端末が、前記通信管理装置から前記第1アクセスポイントを介して、前記第2アクセスポイントに接続するための情報を取得するステップと、
を備えた呼中継方法。(6)
(付記10)
前記通信管理装置は、前記第2アクセスポイントとして、前記第1アクセスポイントの近隣のアクセスポイントから優先的に選択する、
付記9に記載の呼中継方法。
第1実施形態の無線LANシステムの構成を示す図である。 通信端末およびアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 呼管理テーブルの構成を示す図である。 新規の呼の中継要求に対するアクセスポイントの判定方法を示すフローチャートである。 SIPサーバの構成を示すブロック図である。 第1実施形態において、通信端末から高優先度の呼の確立が要求される場合(発信の場合)の全体動作を示すフロー図である。 第1実施形態において、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。 第2実施形態の無線LANシステムの構成を示す図である。 第2実施形態の無線LANシステムにおける通信端末およびアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 第2実施形態の無線LANスイッチの構成を示すブロック図である。 第2実施形態において、通信端末から高優先度の呼の確立が要求される場合(発信の場合)の全体動作を示すフロー図である。 第2実施形態において、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。 第3実施形態において、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。 第4実施形態の無線LANシステムにおける通信端末およびアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 第4実施形態において、通信端末に対して高優先度の呼の確立が要求される場合(着信の場合)の全体動作を示すフロー図である。
符号の説明
10…通信端末
20,22,24…アクセスポイント
30…SIPサーバ
40…無線LANスイッチ

Claims (4)

  1. 通信端末間の呼を中継する呼中継システムであって、
    通信端末と無線により接続される複数のアクセスポイントと、前記複数のアクセスポイントの各々の通信状態を管理する通信管理装置と、を備え、
    前記複数のアクセスポイントの各々は、自アクセスポイントの通信容量に基づいて、所定のタイミングで前記通信管理装置に対して新規の呼の中継可否の通知を行い、
    前記通信管理装置は、通信端末から、または、通信端末に対して新規の第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼の優先度が中継中の呼と比較して高く、かつ、その通信端末が接続されている第1アクセスポイントが前記第1呼を中継不可である場合には、各アクセスポイントからの前記通知に基づいて、前記第1呼を中継可能な他の第2アクセスポイントを選択し、その第2アクセスポイントに接続するための情報を、前記第1アクセスポイントを介して前記通信端末へ送信する、
    呼中継システム。
  2. 前記複数のアクセスポイントの各々は、
    通信端末から、または、通信端末に対して新規の呼の中継要求があったときに、通信容量に基づいて当該新規の呼の中継可否を判定する中継判定部と、
    新規の呼の優先度が中継中の呼と比較して高いか否か判定する優先度判定部と、を備え、
    前記第1アクセスポイントは、自アクセスポイントに接続されている通信端末から前記第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼を中継不可と判定し、かつ、前記第1呼の優先度が高いと判定した場合には、自アクセスポイント以外のアクセスポイントへ接続するための情報を前記通信管理装置へ要求し、
    前記通信管理装置は、前記要求に応じて前記第2アクセスポイントを選択する、
    請求項に記載の呼中継システム。
  3. 前記通信管理装置は、
    新規の呼の優先度が中継中の呼と比較して高いか否か判定する優先度判定部、を備え、
    前記第1アクセスポイントに接続されている通信端末に対して前記第1呼の中継要求があったときに、前記通知に基づいて当該第1アクセスポイントが前記第1呼を中継不可であることを認識し、かつ、前記第1呼の優先度が高いと判定した場合に、前記第2アクセスポイントを選択する、
    請求項に記載の呼中継システム。
  4. 通信端末と無線により接続される複数のアクセスポイントと、当該複数のアクセスポイントの各々の通信状態を管理する通信管理装置とを用いて、通信端末間の呼を中継する呼中継方法であって、
    前記通信管理装置が、所定のタイミングで、前記複数のアクセスポイントの各々から新規の呼の中継可否の通知を受けるステップと、
    通信端末から、または、通信端末に対して前記第1呼の中継要求があったときに、前記第1呼の優先度が中継中の呼と比較して高く、かつ、その通信端末と接続されている第1アクセスポイントが前記第1呼を中継不可である場合には、前記通信管理装置が、各アクセスポイントからの前記通知に基づいて、前記第1呼を中継可能な他の第2アクセスポイントを選択するステップと、
    前記第1呼の対象となる通信端末が、前記通信管理装置から前記第1アクセスポイントを介して、前記第2アクセスポイントに接続するための情報を取得するステップと、
    を備えた呼中継方法。
JP2008165534A 2008-06-25 2008-06-25 呼中継方法および呼中継システム Expired - Fee Related JP5272536B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165534A JP5272536B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 呼中継方法および呼中継システム
US12/370,777 US8218471B2 (en) 2008-06-25 2009-02-13 Apparatus, method and system for relaying calls

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165534A JP5272536B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 呼中継方法および呼中継システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010010876A JP2010010876A (ja) 2010-01-14
JP5272536B2 true JP5272536B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=41447300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008165534A Expired - Fee Related JP5272536B2 (ja) 2008-06-25 2008-06-25 呼中継方法および呼中継システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8218471B2 (ja)
JP (1) JP5272536B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210144804A1 (en) * 2019-11-13 2021-05-13 University Of Oulu Method for establishing relay connectivity in etsi smartban

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5124494B2 (ja) * 2009-01-20 2013-01-23 株式会社日立製作所 輻輳制御装置
US9131495B2 (en) 2010-03-30 2015-09-08 Nokia Solutions And Networks Oy Enhanced admission control in relay-enhanced access networks
US8406234B2 (en) * 2010-12-08 2013-03-26 Motorola Solutions, Inc. Method and apparatus for processing multiple incoming calls in a single device
US20120252449A1 (en) * 2011-03-29 2012-10-04 Innovative Sonic Corporation Method and apparatus to improve high-speed mobility in a wireless communication system
JP2012227610A (ja) * 2011-04-15 2012-11-15 Ntt Docomo Inc 携帯端末、テザリング端末、ネットワーク接続システム及びネットワーク接続方法
JP5273214B2 (ja) 2011-06-30 2013-08-28 株式会社デンソー 近距離無線通信装置
JP5344007B2 (ja) 2011-06-30 2013-11-20 株式会社デンソー 近距離無線通信装置
JP5273215B2 (ja) 2011-06-30 2013-08-28 株式会社デンソー 近距離無線通信装置
JP5423731B2 (ja) * 2011-06-30 2014-02-19 株式会社デンソー 近距離無線通信装置
JP2013070171A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Sanyo Electric Co Ltd テレビ電話装置
US9226338B2 (en) 2013-02-05 2015-12-29 Intel Mobile Communications GmbH Communication terminal device and method for controlling
TW201445906A (zh) * 2013-03-07 2014-12-01 Interdigital Patent Holdings 用於未來WiFi的範圍擴展方法和過程
CN105706433B (zh) * 2013-11-07 2019-03-22 艾可慕株式会社 中继装置、声音通信系统、记录介质以及中继方法
JP6171930B2 (ja) * 2013-12-27 2017-08-02 ブラザー工業株式会社 通信機器
JP6110323B2 (ja) * 2014-02-06 2017-04-05 京セラ株式会社 中継装置および中継方法
US20150237641A1 (en) * 2014-02-20 2015-08-20 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for prioritizing ims clients over softap
CN106105369B (zh) * 2014-03-28 2019-11-08 Lg电子株式会社 在无线通信系统中执行呼叫中继的方法和装置
JP6917687B2 (ja) * 2016-08-31 2021-08-11 アライドテレシスホールディングス株式会社 無線lan制御装置および無線lan通信システム
JP2020188380A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 情報処理システム、ユーザ端末及び電子機器
JP7315247B2 (ja) * 2021-07-07 2023-07-26 Necプラットフォームズ株式会社 通信機器、方法及びプログラム

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0758744A (ja) * 1993-08-20 1995-03-03 Fujitsu Ltd 緊急呼と通常呼が混在される呼収容方式
US6614781B1 (en) * 1998-11-20 2003-09-02 Level 3 Communications, Inc. Voice over data telecommunications network architecture
JP4034497B2 (ja) * 2000-05-08 2008-01-16 富士通株式会社 ネットワークシステム
JP4078952B2 (ja) * 2002-11-01 2008-04-23 日本電気株式会社 無線端末アクセスシステム
US20040109428A1 (en) * 2002-12-09 2004-06-10 Srikanth Krishnamurthy Method and apparatus for resource allocation for multiple traffic classes in wireless ad-hoc networks
GB0307861D0 (en) * 2003-04-04 2003-05-14 Mitel Networks Corp System and method for pda to pda communication using a network portal
JP2004356855A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Tdk Corp 無線ネットワークシステム
CN1802862A (zh) * 2003-08-27 2006-07-12 富士通株式会社 切换方法以及基站控制装置
US7577427B2 (en) * 2003-11-05 2009-08-18 At&T Intellectual Property I, L.P. System and method of transitioning between cellular and voice over internet protocol communication
JP2006157528A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Kyocera Corp 移動体通信システム、基地局装置、移動局装置及び移動体通信システムの制御方法
US7089006B2 (en) * 2004-12-08 2006-08-08 Motorola, Inc. System and method of switching between calls when handing off a mobile station out of a WLAN
JP2006311373A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Sanyo Electric Co Ltd アクセス制御サーバ、及び、このアクセス制御サーバに適用されるアクセス制御プログラム
US7899447B2 (en) 2005-06-01 2011-03-01 Sanyo Electric Co., Ltd. Telephone and method of controlling telephone
JP2006339969A (ja) 2005-06-01 2006-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 電話装置及び電話装置の制御方法
JP2007096522A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Fujitsu Ltd 無線接続方式
US7587203B2 (en) * 2005-10-20 2009-09-08 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Forward link admission control for high-speed data networks
EP1838120A1 (en) * 2006-03-21 2007-09-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Seamless transmission of data to mobile nodes during fast handovers in a mobile communication system
JP2007259010A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Hitachi Kokusai Electric Inc 無線通信システム
JP2008172517A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Nec Corp 輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体
GB0702771D0 (en) * 2007-02-13 2007-03-21 Sepura Ltd Communications systems

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210144804A1 (en) * 2019-11-13 2021-05-13 University Of Oulu Method for establishing relay connectivity in etsi smartban

Also Published As

Publication number Publication date
US20090323581A1 (en) 2009-12-31
US8218471B2 (en) 2012-07-10
JP2010010876A (ja) 2010-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5272536B2 (ja) 呼中継方法および呼中継システム
US7864736B2 (en) Packet communication roaming method and system
US7603594B2 (en) Wireless communications system
JP4267026B2 (ja) 無線lan端末及びそのハンドオーバ方法
US20090052415A1 (en) Radio Communication System and Radio Communication Method
CN101491156B (zh) 来自移动终端的多媒体会话的交换
JP3995001B2 (ja) VoIPシステム
WO2007043180A1 (ja) アクセスネットワーク選択方法
JP2008533761A (ja) 通信方法及び通信システム
GB2424347A (en) Providing call service in a wireless local area network (WLAN).
JP2011509551A (ja) データアクセス
JP2018515013A (ja) サービスルーティングのためのデバイスマネージャ
JP5276406B2 (ja) 内線接続方法及び経路選択装置
US8515458B2 (en) Wireless telephone system, relay device, and wireless telephone device
JP4978031B2 (ja) 無線端末を収容するip電話システム
JP4584234B2 (ja) 無線lanハンドオーバ・システム及び方法
JP4902599B2 (ja) 無線端末装置および無線通信切替制御方法
JPWO2008120276A1 (ja) 通信システム、通信システムにおける通信方法、及び中継装置
JP5569977B2 (ja) 無線lanシステム、データの送受信方法及びプログラム
JP2007214657A (ja) 無線lanを利用したip電話ネットワークシステム及びその回線捕捉方法
JP2005354423A (ja) 無線通信システム、無線通信方法、通信制御装置
JP2007267266A (ja) 接続制御装置、ip電話通信システム、接続制御方法及び接続制御プログラム
WO2013014731A1 (ja) サーバ装置、通信制御プログラム、及び通信制御方法
US8630254B2 (en) Telephone line switching apparatus, telephone line switching system, telephone relay system, telephone relay method, telephone relay program
EP2472812B1 (en) Scalable wireless multicell voip architecture

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130228

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5272536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees