JP2008172517A - 輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体 - Google Patents

輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】VoIPサービスなどの各種の通信サービスを提供するIPネットワーク上のサービスネットワークの輻輳を効果的に制御する輻輳制御を行う。
【解決手段】IPネットワークに接続されたユーザ端末80を対地別に分割し、各対地のユーザ端末80を収容する加入者収容ノードCL5と、対地間の情報の中継を行う中継ノードCL4との2階層のVoIPネットワーク10に、輻輳状態を制御する輻輳制御サーバ101を備え、ユーザ端末80からの制御メッセージがエッジルータ15により大量に加入者収容ノードCL5にルーティングされた際に、輻輳又は輻輳発生の可能性の旨を加入者収容ノードCL5から輻輳制御サーバ101に通知すると、輻輳制御サーバ101は、VoIPネットワーク10への入口となるエッジルータ15に対して、制御メッセージのルーティング動作の規制の指示を送信し、加入者収容ノードCL5への入力を規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体に関し、特に、IPネットワークを介して電話通信サービス(VoIP(Voice over Internet Protocol)サービス)を行うためのIP電話システムにおけるトラフィック(通信量)を制御する輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体に関する。
IPネットワークを介して電話通信を行うためのIP電話サービスを実現する場合、コンピュータと電話との機能を統合するためのCTI(Computer Telephony Integration)技術が用いられている。このようなIP電話サービスを提供するIPネットワーク上のサービスネットワークを構成するノード(構成機器)としては、CTI−GW(Gateway)、回線交換を行うソフトスイッチ等が用いられている。
しかしながら、前述のようなIP電話サービスネットワーク(IPネットワーク上のサービスネットワーク)においては、特定の着信先への呼が同時期に多数集中した場合や特定の発信先から呼が同時期に多数発信された場合、大量の呼が特定のCTI−GWに集中して、輻輳が発生し、電話通信機能が停止する可能性があり、また、多数の呼がソフトスイッチに集中した場合は、ソフトスイッチ自身の機能が停止する可能性がある他、IP電話サービス全体の機能が停止する可能性もある。例えば、複数の対地(エリア)から、一度に、特定の加入者に対する制御メッセージ(呼設定要求)が集中して発信されると、当該加入者のユーザ端末を収容するノードに輻輳が発生する。IP電話サービスネットワークを構成する或るノードに輻輳が発生すると、該ノードに接続される隣接ノードに輻輳が順次伝播していき、ネットワーク全体が不安定になる可能性が大きい。
このため、例えば、特許文献1に示す特開2004−88666号公報「トラフィック制御装置、トラフィック制御プログラム、プログラム記録媒体、及び、トラフィック制御方法」においては、IPネットワーク上の電話サービスネットワークを構成するノードごとに、発生した輻輳を解消したり、あるいは、輻輳の発生を防止したりするために、単位時間当たりの着信先ごとのトラフィック(呼数)を監視して、輻輳の解消用としてあるいは輻輳発生の防止用として予め定めた閾値とする呼数密度に基づいて、特定着信先への呼の接続数を制御する仕組みを提案している。
特開2004−88666号公報(第9−10頁)
IPネットワーク上で電話通信サービスを提供するサービスネットワークを構成して、VoIPサービスを提供するIPネットワークは、一般に、図8に示すような構成からなっている。図8は、VoIPサービスを提供するIPネットワークの構成例を示すものであり、ユーザ端末(電話端末)との間のユーザ用プロトコルを提供するVoIP−Uプレーン90とVoIP呼の制御用プロトコルを提供するIP電話用のサービスネットワークであるVoIP−Cプレーン10とから構成されている。VoIP−Uプレーン90は、IPネットワークとして、ユーザ端末80(80−1,80−2,…)を接続するネットワークであり、1階層のメッシュ状のトポロジーによって構成され、エッジルータ15を介して、VoIP−Cプレーン10のネットワークと接続されている。ここに、エッジルータ15は、予め定めた対地ごとに分散して配置されており、VoIP−Cプレーン10において当該対地の加入者のユーザ端末80(80−1,80−2,…)を収容するための加入者収容ノードCL5 11(11−1)にそれぞれ接続されている。
一方、VoIP−Cプレーン10は、各対地のユーザ端末をそれぞれ収容する複数の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)のLocal(ローカル)階梯と、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)間の呼を中継するための中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)のToll(トール)階梯との2階層からなるルート分散方式のトポロジーによって構成されている。
なお、エッジルータは、IPネットワーク上で提供するサービスごとに対応して設置されるものであり、ユーザ端末80からVoIPサービスの要求があった場合には、エッジルータ15を介して、当該ユーザ端末80からの呼設定要求の制御メッセージをVoIPサービス用の受信キュー16に積み込むことによって、当該対地の加入者のユーザ端末80を収容するVoIP用サービスネットワークの加入者収容ノード11(11−1)に対して、呼設定要求を通知する。また、IPTVサービスや他のサービスを要求する場合には、それぞれに対応して設けられるエッジルータを介して、該当するサービスを実現するサービスネットワークであるCプレーンネットワークに接続される。
また、PSTN(Public Switch Telephone Network)50や他網60との網間接続を行う場合、VoIP−Cプレーン10の或る中継ノードCL4 12(12−1)とPSTN50のIGS(Interconnecting Gateway Switch)51との間、中継ノードCL4 12(12−2)と他網60のゲートウェイとの間を接続して、PSTN50や他網60からの着信、あるいは、PSTN50や他網60への発信を制御している。
しかしながら、VoIPサービスのような通信サービスを提供する従来のIPネットワーク上のサービスネットワークにおいては、図8にも示しているように、VoIPなどの通信サービス上のトラフィックに関わる各種の問題が発生する。
まず、第1の問題は、特定対地の複数のユーザ端末80(80−1,80−2,…)からVoIP発呼がバースト的に発生した場合、IPネットワーク上のVoIPサービス用のVoIP−Cプレーン10全体の輻輳状態に陥る可能性が高くなることである。特定対地の複数のユーザ端末80(80−1,80−2,…)からのバーストトラフィックによって、当該対地のエッジルータ15からの受信キュー16に、多くの呼設定要求の制御メッセージが登録された場合、呼設定要求の制御メッセージの受付けを拒否して、要求元のユーザ端末80側に追い返す手段を備えていないためである。この結果、加入者収容ノードCL5 11(11−1)の処理能力を超えるような輻輳状態が発生し、引いては、該加入者収容ノードCL5 11(11−1)と接続している中継ノードCL4 12(12−1)に輻輳が波及し、さらに、その先の中継ノードCL4 12や加入者収容ノードCL5 11へも次々に輻輳状態が伝播していくことになり、VoIP−Cプレーン10のネットワーク全体の輻輳へと発展してしまう。
このような発信系における輻輳問題は、VoIPサービスを提供するIPネットワーク上のサービスネットワークにおける重大な問題であり、図9を用いて、輻輳がVoIP−Cプレーン10のネットワーク全体に波及する様子をさらに説明する。図9は、VoIPサービスを提供するIPネットワークの発信系ノードにおける輻輳の波及状況を説明するための説明図である。前述したように、特定対地のエッジルータ15からの呼設定要求の制御メッセージが、バーストトラフィックとして、一挙に、受信キュー16に登録されると、当該エッジルータ15に対応する加入者収容ノードCL5 11−1が、大量の呼設定要求を処理しようとして輻輳状態に陥る。さらに、輻輳状態の加入者収容ノードCL5 11−1が呼設定に対する処理要求を隣接の中継ノードCL4 12−1に対して次々に送信してしまうため、隣接の中継ノードCL4 12−1も輻輳を引き起こす。
さらに、中継ノードCL4 12−1から着信先へのルーティング先になる隣接の中継ノードCL4 12−2に対して呼設定に対する処理要求を次々に転送してくるので、中継ノードCL4 12−2も輻輳を引き起こす。さらに、中継ノードCL4 12−2から着信先の加入者収容ノードCL5 11−2に呼設定に対する処理要求を次々に転送してくるので、加入者収容ノードCL5 11−2も輻輳を引き起こす。
さらには、別の問題として、例えば、図9において、加入者収容ノードCL5 11−2が受け付けた或る対地向けの制御情報を中継ノードCL4 12−2へ送信する際のルーティング方法として、当該中継ノードCL4 12−2の輻輳状態を判断して、輻輳状態にあれば、自動的に、他の中継ノードCL4 12−4へルート迂回するようなルート迂回機能を備えていないため、輻輳している当該中継ノードCL4 12−2との間の転送動作の遅延から、加入者収容ノードCL5 11−2も更なる輻輳状態に陥る。同様に、中継ノードCL4 12−2と中継ノードCL4 12−1との間のような中継ノード間の制御情報の転送においても、輻輳がない中継ノードCL4 12−3へと自動的にルート迂回するルート迂回機能を備えていないため、輻輳している当該中継ノードCL4 12−1との間の転送動作の遅延から、加入者収容ノードCL5 11−2が更なる輻輳状態に陥る。なお、従来のVoIPネットワークにおけるルート迂回は、保守者により保守用コマンドとして入力されることによって実現しているのが現状であり、輻輳状態を検出して自動的にルートを迂回させる機能は備えられていない。
すなわち、VoIPネットワークにおいては、一般に、ノードの処理能力の如何に関わらず、すべての制御メッセージを受け付ける構成とされており、バーストトラフィックの入カによって、例えば、加入者収容ノードCL5 11−1の処理能力とは無関係に、すべての制御メッセージが一気に流入して、加入者収容ノードCL5 11−1は急激に輻輳状態に陥る。加入者収容ノードCL5 11−1が、このような急激な輻輳から回復するためには、保守者の保守用コマンドにより、加入者収容ノードCL5 11−1の受信キュー16に登録されているすべての制御メッセージを一気に破棄する以外に方法がない。
しかし、すべての制御メッセージを一気に破棄した場合、通話中の状態にあった呼まで強制的に切断されてしまったり、あるいは、受信キュー16に登録されている切断メッセージが破棄された場合には、正常にセッションをクローズすることができなくなったりして、課金への影響が発生するので好ましくない。かくのごとく、発信系の加入者収容ノードCL5 11が一旦輻輳に陥ると、呼制御上好ましくない事態の発生を避けることができなくなるとともに、VoIPネットワーク全体すなわちVoIP−Cプレーン10のネットワーク全体に輻輳が伝播するという重大な問題が発生する。
第2の問題は、VoIPサービス用のVoIP−Cプレーン10を構成する各ノード間のトラフィックを制御する手段を備えていないために、特定の中継ノードCL4 12などに大量のトラフィックが集中してしまう事態を避けることができず、VoIP−Cプレーン10全体の輻輳状態を引き起こす可能性が高くなることである。
すなわち、加入者収容ノードCL5 11と中継ノードCL4 12との間、中継ノードCL4 12相互間に、それぞれ送受信される処理要求用の制御メッセージ(例えば、SIPプロトコルにおけるINVITEメッセージなどの呼設定要求用の制御メッセージなど)に関する制御手段(規制手段)が備えられていないため、特定のノードに処理要求が集中してしまい、輻輳状態に陥ってしまう可能性が高いからである。さらに言えば、従来の技術においては、例えば、複数の対地から、同一の中継ノードCL4 12を経由する制御メッセージが集中して発信されると、当該中継ノードCL4 12が輻輳状態に陥る。IPネットワーク上のVoIP−Cプレーン10の中にある中継ノードCL4 12が輻輳すると、当該中継ノードCL4 12に接続されている他のノードにも輻輳が伝幡し、VoIP−Cプレーン10のネットワーク全体が輻輳状態に陥り、不安定になってしまうという重大な問題がある。
第3の問題は、網間接続呼の制御用としてPSTN50や他網からの入力トラフィックの規制手段を備えていないために、特定の中継ノードCL4 12などにトラフィックが集中して、VoIP−Cプレーン10全体の輻輳状態を引き起こす可能性が高くなることである。さらには、網間接続の際の発着衝突問題を解決するための手段も備えていないため、網間接続呼の呼設定動作に支障を及ぼすのみならず、網間で処理要求のやり取りを繰り返すことによって、輻輳を引き起こす可能性もある。
すなわち、PSTN50などのようなVoIPネットワーク以外の他網は、VoIPネットワークの輻輳状況を把握することができないため、他網からVoIPネットワークに対してバースト的なトラフィックの流入が発生する可能性がある。PSTN50など他網から呼設定要求(VoIP発呼)に関するバースト的なトラフィックの流入が発生した場合には、IPネットワーク上のVoIP−Cプレーン10内だけのトラフィック規制では、適切な規制制御を実現することができなく、VoIP−Cプレーン10のネットワーク全体が輻輳状態に陥る可能性がある。したがって、PSTN50など他網に対しても、入力トラフィックの流入を規制するための入力制御手段が不可欠である。
第4の問題は、特定の対地に着信してくる入力トラフィックを自動的に規制する手段を備えていないために、着信側の特定の加入者収容ノードCL5 11などにトラフィックが集中して、VoIP−Cプレーン10全体の輻輳状態を引き起こす可能性が高くなることである。また、輻輳の発生が予め予測されるイベントが発生するような場合(コンサートや花火大会が開催されるような場合、あるいは、台風などで災害が発生する可能性がある場合など)であっても、その着信呼を自動的に規制する手段をVoIP−Cプレーン10として有していないため、特定対地の加入者収容ノードCL5 11に対するVoIP呼が集中的に発生してしまい、当該加入者収容ノードCL5 11が輻輳状態に陥り、引いては、VoIP−Cプレーン10全体の各ノードに波及してしまう。
さらに、従来の技術では、イベントによる輻輳の発生を防止するための入力規制用の保守用コマンドを、その時点で、対象となる加入者収容ノードCL5 1に対して保守者が手動で入力しなければならない。しかし、入力規制用の保守用コマンドの投入漏れや投入誤りが発生して、輻輳の発生を防止できなくなる恐れがある。さらには、イベントの終了後において、入力規制を解除する保守用コマンドを保守者が手動で投入する必要があるが、かかる入力規制解除用の保守用コマンドについても投入漏れや投入誤りが発生して、入力規制の解除漏れが発生してしまうおそれがある。
つまり、従来の技術では、複数の対地(エリア)から特定の加入者のユーザ端末80に対する制御メッセージが一度に集中して発信すると、該当加入者のユーザ端末80を収容する加入者収容ノード11が輻輳することを避けることができない。IPネットワーク上のVoIP−Cプレーン10の中にある加入者収容ノード11が輻輳すると、当該加入者収容ノード11に接続されている他のノードにも輻輳が伝播し、VoIP−Cプレーン10のネットワーク全体が輻輳状態に陥り、不安定になってしまう。
さらには、前記特許文献1に記載のような技術は、特定着信先(特定加入者)への輻輳に対応して、各ノードに予め設定した閾値に応じた呼数密度以下に制御するものであり、加入者の契約呼数や過去の発生呼数(発生トラフィック)の如何によらず、ネットワークを構成する各ノードに対して、一律、当該ノード向けの呼数を前記閾値以下に抑えるように、ノード側だけで規制する技術であり、加入者の契約呼数や過去の発生呼数に対する公平性を損なう輻輳制御方法となっているという問題がある。
本発明は、前述のような事情に鑑みてなされたものであり、VoIPサービスやTVIPサービスなどの各種の通信サービスを提供するIPネットワーク上のサービスネットワーク(例えば、VoIPサービスの場合のVoIPネットワーク)に、各ノードの輻輳を制御するための輻輳制御サーバを備えることによって、各ノードの輻輳の発生を防止するとともに、発生した輻輳を解消することを可能とする輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体を提供することにある。
前述の課題を解決するため、本発明による輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)IPネットワークを介して各種の通信サービスを行うために、通信サービスごとにそれぞれのサービスを実施するサービスネットワークを該IPネットワーク上に形成しているネットワーク構成における、前記サービスネットワークの輻輳を制御する輻輳制御システムであって、
前記サービスネットワークが、前記IPネットワークに接続されているユーザ端末を対地別に分割して、それぞれの対地に存在するユーザ端末を収容する加入者収容ノードと、該加入者収容ノード間の情報の中継を行う中継ノードとを、備えた2階層の構成からなり、前記ユーザ端末から受け付けた通信サービスの処理要求を制御メッセージとして当該ユーザ端末を収容する前記サービスネットワーク側の前記加入者収容ノードにルーティングするエッジルータと、前記加入者収容ノードと前記中継ノードとの輻輳状態を制御する輻輳制御サーバとを備え、
前記加入者収容ノードは、前記エッジルータからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳発生の可能性が生じた場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制する輻輳制御システム。
(2)上記(1)の輻輳制御システムにおいて、
輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を通知した前記加入者収容ノードが、輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消した場合、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、規制の解除を指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作の規制を解除する輻輳制御システム。
(3)上記(1)又は(2)の輻輳制御システムにおいて、
前記加入者収容ノードが検出する輻輳として、輻輳の前兆となる軽度の輻輳状態と重い負荷状態に陥っている輻輳状態とを少なくとも含む、輻輳状態の程度を判別して、前記輻輳制御サーバに輻輳を通知する際に、判別した輻輳状態の程度を含めて通知する輻輳制御システム。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記加入者収容ノードは運用系と待機系を有し、前記加入者収容ノードが過大な負荷状態になり、前記輻輳制御サーバに対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、前記待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを前記輻輳制御サーバに通知し、通知を受けた輻輳制御サーバは、輻輳中のノードへの制御データの流入を規制するように他の加入者収容ノードに指示し、前記加入者収容ノードは、輻輳状態から回復すると、前記輻輳制御サーバに輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバは、他の加入者収容ノードへの規制解除を指示する輻輳制御システム。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから輻輳の発生又は輻輳発生の可能性の通知を受け取った際に、当該加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記加入者収容ノードから輻輳の解消又は輻輳の発生の可能性の解消の旨の通知を受け取った際に、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御システム。
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記加入者収容ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制するとともに、当該加入者収容ノードに対して入力トラフィックを規制することを指示する入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを前記入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を規制する状態に設定する輻輳制御システム。
(7)上記(6)の輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、当該加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作の規制を解除するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定する輻輳制御システム。
(8)上記(6)又は(7)の輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから定期的に又は随時収集した前記トラフィック情報の履歴に基づいて、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記加入者収容ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御システム。
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記加入者収容ノードは、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集したトラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制する輻輳制御システム。
(10)上記(1)乃至(8)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記加入者収容ノードは、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノードに収容されたユーザ端末の加入者及び/又は各前記中継ノードに接続された端末の加入者それぞれの契約トラフィック情報に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の所要トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制する輻輳制御システム。
(11)上記(9)又は(10)の輻輳制御システムにおいて、
輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を通知した前記加入者収容ノードが、輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消した場合、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御システム。
(12)上記(1)乃至(11)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記加入者収容ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集した前記トラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードに対して前記総制御メッセージ数以下に入力トラフィックを規制することを指示する着信入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを前記着信入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を前記総制御メッセージ数以下に規制する状態に設定する輻輳制御システム。
(13)上記(1)乃至(11)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記加入者収容ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノードに収容されたユーザ端末の加入者及び/又は各前記中継ノードに接続された端末の加入者それぞれの契約トラフィック情報に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の所要トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードに対して前記総制御メッセージ数以下に入力トラフィックを規制することを指示する着信入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを前記着信入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を前記総制御メッセージ数以下に規制する状態に設定する輻輳制御システム。
(14)上記(12)又は(13)の輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除するとともに、
輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定する輻輳制御システム。
(15)上記(1)乃至(14)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
或る対地の前記加入者収容ノードの輻輳発生期間が予め予測される場合、前記輻輳制御サーバに、前記加入者収容ノードの前記輻輳発生期間を予め登録することにより、前記輻輳制御サーバは、前記輻輳発生期間の開始日時に達した際に、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制するとともに、
輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージ又は前記着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制する輻輳制御システム。
(16)上記(15)の輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記輻輳発生期間の終了日時に達した際に、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、規制の解除を指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作の規制を解除するとともに、
輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御システム。
(17)上記(1)乃至(16)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバから、前記エッジルータへ送信する前記規制用輻輳制御メッセージ、あるいは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードへ送信する前記規制用輻輳制御メッセージ又は前記着信規制用輻輳制御メッセージは、新たなセッションの開設を要求するセッション設定要求制御メッセージのみの規制を指示している輻輳制御システム。
(18)上記(1)乃至(17)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
各前記加入者収容ノードにそれぞれ収容される対地ごとのグループのユーザ端末それぞれに対して、前記輻輳制御サーバからの制御に基づいて、輻輳状態に応じた各種の案内情報を、各種メディアを用いて送信するメディアサーバを備え、
前記輻輳制御サーバが、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性がある前記加入者収容ノードを検知した際に、当該加入者収容ノードに収容される対地ごとのグループの前記ユーザ端末それぞれに対して新たな処理要求の入力の待ち合わせを要請する案内情報を通知することを指示する案内通知用輻輳制御メッセージを、前記メディアサーバに対して送信する輻輳制御システム。
(19)上記(1)乃至(18)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記中継ノードが検出する輻輳として、輻輳の前兆となる軽度の輻輳状態と重い負荷状態に陥っている輻輳状態とを少なくとも含む、輻輳状態の程度を判別して、前記輻輳制御サーバに輻輳を通知する際に、判別した輻輳状態の程度を含めて通知する輻輳制御システム。
(20)上記(1)乃至(19)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記中継ノードは運用系と待機系を有し、前記中継ノードが過大な負荷状態になり、前記輻輳制御サーバに対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、前記待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを前記輻輳制御サーバに通知し、通知を受けた輻輳制御サーバは、輻輳中のノードへの制御データの流入を規制するように他の中継ノードに指示し、前記中継ノードは、輻輳状態から回復すると、前記輻輳制御サーバに輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバは、他の中継ノードへの規制解除を指示する輻輳制御システム。
(21)上記(1)乃至(20)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記中継ノードは、対向して接続された他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記中継ノードから輻輳の解消又は輻輳の発生の可能性の解消の旨の通知を受け取った際に、当該中継ノードへの制御メッセージの送信を規制していた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御システム。
(22)上記(1)乃至(20)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記中継サーバは、対向して接続された他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、前記通知の送信元の前記中継ノード向けの制御メッセージの転送ルートを、各前記中継ノードに備えられている制御メッセージの転送ルートを選択する方路選択機能を用いて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを迂回して他の前記中継ノードを経由する迂回ルートに切り替えて送信することを指示する迂回用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの転送ルートを、前記方路選択機能を用いた迂回ルートに切り替え、しかる後、前記中継ノードから輻輳の解消又は輻輳の発生の可能性の解消の旨の通知を受け取った際に、当該中継ノード向けの制御メッセージを当該中継ノードの迂回ルートへ転送させていた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、迂回ルートから復帰することを指示する迂回解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信を再開する輻輳制御システム。
(23)上記(1)乃至(22)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記中継ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記中継ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードに対して入力トラフィックを規制することを指示する入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを前記入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を規制する状態に設定する輻輳制御システム。
(24)上記(23)の輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、当該中継ノードへの制御メッセージの送信を規制していた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定する輻輳制御システム。
(25)上記(1)乃至(22)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記中継ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記中継ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノード向けの制御メッセージの転送ルートを、各前記中継ノードに備えられている制御メッセージの転送ルートを選択する方路選択機能を用いて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを迂回して他の前記中継ノードを経由する迂回ルートに切り替えて送信することを指示する迂回用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの転送ルートを、前記方路選択機能を用いた迂回ルートに切り替えるとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードに対して入力トラフィックを規制することを指示する入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを前記入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を規制する状態に設定する輻輳制御システム。
(26)上記(25)の輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、当該中継ノード向けの制御メッセージを当該中継ノードの迂回ルートへ転送させていた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、迂回ルートから復帰することを指示する迂回解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信を再開するとともに、
輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定する輻輳制御システム。
(27)上記(1)乃至(26)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
IPネットワーク以外の他網と網間接続している前記中継ノードは、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測されることを検知した場合、その旨を前記輻輳制御サーバに通知するとともに、前記他網との間で制御信号を送受信するリンクを切断することにより、又は、予め定めた一定時間の間、前記リンクを切断した後、前記リンクを元の接続状態に復旧させることにより、あるいは、前記他網から前記リンクを介して入力されてくる制御信号を受け付けるための受信キューに登録済みの前記他網からの制御信号のアンロード動作を規制することにより、当該中継ノードの輻輳の発生を、前記他網側に通知する輻輳制御システム。
(28)上記(1)乃至(27)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、IPネットワーク以外の他網と網間接続している前記中継ノードから収集したトラフィック情報に基づいて、当該中継サーバの輻輳の発生又は輻輳発生の予測を検知した場合、当該中継サーバに対して前記他網からの入力トラフィックを規制することを指示する他網入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを前記他網入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定するとともに、前記他網との間で制御信号を送受信するリンクを切断することにより、又は、予め定めた一定時間の間、前記リンクを切断した後、前記リンクを元の接続状態に復旧させることにより、あるいは、前記他網から前記リンクを介して入力されてくる制御信号を受け付けるための受信キューに登録済みの前記他網からの制御信号のアンロード動作を規制することにより、当該中継ノードの輻輳の発生を、前記他網側に通知する輻輳制御システム。
(29)上記(1)乃至(28)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
IPネットワーク上の前記サービスネットワークを構成する前記加入者収容ノード、前記中継ノードのいずれかに網間接続された他網側に、当該他網内の輻輳制御を実施する輻輳制御装置が備えられている場合、前記輻輳制御サーバは、前記他網側の前記輻輳制御装置との間で、輻輳制御に関する情報を、相互に、インポート・エクスポートすることにより、前記他網と網間接続されたユーザ端末間のエンド−エンドのフロー制御を実施する輻輳制御システム。
(30)上記(29)の輻輳制御システムにおいて、
前記他網の前記輻輳制御装置との間でインポート・エクスポートする輻輳制御に関する情報として、前記他網との間で疎通しているトラフィック情報の履歴、前記他網からの入接続及び前記他網への出接続に関する規制情報を少なくとも含む輻輳制御システム。
(31)上記(1)乃至(30)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記中継ノードは、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該中継サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集したトラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを経由する各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する中継規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制する輻輳制御システム。
(32)上記(1)乃至(30)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記中継ノードは、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該中継サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノードに収容されたユーザ端末の加入者及び/又は各前記中継ノードに接続された端末の加入者それぞれの契約トラフィック情報に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを経由する各対地別の所要トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する中継規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制する輻輳制御システム。
(33)上記(19)乃至(32)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードへ、送信する前記規制用輻輳制御メッセージ又は前記他網入力規制用輻輳制御メッセージ又は前記中継規制用輻輳制御メッセージは、新たなセッションの開設を要求するセッション設定要求制御メッセージのみの規制を指示している輻輳制御システム。
(34)上記(1)乃至(33)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノード、前記中継ノード、前記エッジルータに対して輻輳制御用として送信する各種の輻輳制御メッセージを生成する際に、輻輳の契機となる事象ごとに、送信すべき輻輳制御メッセージの種類、輻輳制御メッセージの送信先となる前記加入者収容ノード、前記中継ノード、前記エッジルータそれぞれの宛先、輻輳制御のための規制量を予め登録している輻輳制御用テンプレートを備え、
前記加入者収容ノード、前記中継ノードのいずれかのノードの輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた際に、該輻輳の契機となった事象を取得して、前記テンプレートを索引することによって、送信すべき輻輳制御メッセージの種類、規制先及び規制量を抽出して、輻輳制御メッセージを生成する輻輳制御システム。
(35)上記(1)乃至(34)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノード、前記中継ノードとの輻輳制御状態の同期化を行うオーディット手段を備え、前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードとの間の接続リンクに通信障害が発生した場合、該通信障害が復旧した時点で、当該接続リンクに接続されている前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから現在の輻輳制御状態を取得して、当該輻輳制御サーバが認識している前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードの輻輳制御状態と比較して、不一致が検出された場合、当該輻輳制御サーバが認識している輻輳制御状態に、前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードの状態を設定し直す輻輳制御システム。
(36)上記(1)乃至(35)のいずれかの輻輳制御システムにおいて、
前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから、制御メッセージの処理が不可能となる障害が検知された旨の通知があった場合、障害が発生した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれのリンクに接続されている相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードに対して、当該前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する障害発生通知用輻輳制御メッセージを送信することにより、相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから障害が発生した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制し、障害が発生した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから障害が回復した旨の通知があった場合、障害が回復した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれのリンクに接続されている相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードに対して、当該前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを指示する障害回復通知用輻輳制御メッセージを送信することにより、相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから障害が回復した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御システム。
(37)IPネットワークを介して各種の通信サービスを行うために、通信サービスごとにそれぞれのサービスを実施するサービスネットワークを該IPネットワーク上に形成しているネットワーク構成における、前記サービスネットワークの輻輳を制御する輻輳制御方法であって、
前記サービスネットワークが、前記IPネットワークに接続されているユーザ端末を対地別に分割して、それぞれの対地に存在するユーザ端末を収容する加入者収容ノードと、該加入者収容ノード間の情報の中継を行う中継ノードとを、備えた2階層からなり、前記ユーザ端末から受け付けた通信サービスの処理要求を制御メッセージとして当該ユーザ端末を収容する前記サービスネットワーク側の前記加入者収容ノードにエッジルータを介してルーティングするように構成されており、
前記エッジルータからの大量の制御メッセージにより、前記加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳発生の可能性が生じた場合、前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示して、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制する輻輳制御方法。
(38)上記(37)の輻輳制御方法において、
前記加入者収容ノード又は前記中継ノードに輻輳の発生又は輻輳の発生の可能性が生じた際に、当該加入者収容ノード又は当該中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示して、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記加入者収容ノード又は前記中継ノードの輻輳解消又は輻輳発生の可能性の解消があった際に、制御メッセージの送信を規制していた他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示して、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御方法。
(39)上記(37)又は(38)の輻輳制御方法において、
前記加入者収容ノード又は前記中継ノードが、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノード又は当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバ又は当該中継ノードが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集したトラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の平均トラフィック量又は輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを経由する各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示することにより、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制する輻輳制御方法。
(40)上記(37)乃至(39)のいずれかの輻輳制御方法において、
前記中継ノードは運用系と待機系を有し、前記中継ノードが過大な負荷状態になり、前記輻輳制御サーバに対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、前記待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを前記輻輳制御サーバに通知し、通知を受けた輻輳制御サーバは、輻輳中の中継ノードへの制御データの流入を規制するように他の中継ノードに指示し、前記中継ノードは、輻輳状態から回復すると、前記輻輳制御サーバに輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバは、他の中継ノードへの規制解除を指示する輻輳制御方法。
(41)上記(37)乃至(40)のいずれかの輻輳制御方法において、
IPネットワーク上の前記サービスネットワークを構成する前記加入者収容ノード、前記中継ノードのいずれかに網間接続された他網側に、当該他網内の輻輳制御を実施する輻輳制御装置が備えられている場合、前記他網側の前記輻輳制御装置との間で、輻輳制御に関する情報を、相互に、インポート・エクスポートすることにより、前記他網と網間接続されたユーザ端末間のエンド−エンドのフロー制御を実施する輻輳制御方法。
(42)上記(37)乃至(40)のいずれかの輻輳制御方法において、
或る対地の前記加入者収容ノードの輻輳発生期間が予め予測される場合、前記加入者収容ノードの前記輻輳発生期間を予め登録し、前記輻輳発生期間の開始日時に達した際に、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示して、前記エッジルータから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制するとともに、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示して、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制する輻輳制御方法。
(43)上記(37)乃至(41)のいずれかの輻輳制御方法において、
輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの送信を規制する制御メッセージは、新たなセッションの開設を要求するセッション設定要求制御メッセージのみとする輻輳制御方法。
(44)上記(37)乃至(43)のいずれかの輻輳制御方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施する輻輳制御プログラム。
(45)上記(44)の輻輳制御プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
本発明の輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体によれば、以下のような効果を奏することができる。
まず、或る対地の1乃至複数のユーザ端末から大量の処理要求がIPネットワーク上のサービスネットワーク(VoIPネットワークなど)に入力されてきて、該サービスネットワークに輻輳が発生した場合、あるいは、該サービスネットワークに輻輳の発生が予測される場合に、発信系の加入者収容ノードとユーザ端末との間に介在するエッジルータから当該加入者収容ノードへ新たな呼設定要求用の制御メッセージが入力される動作を規制するとともに、メディアサーバから当該対地の各ユーザ端末に対して輻輳対策用として新たな処理要求の入力を待ち合わせるように要請する案内情報を通知することにより、ユーザ端末側に、輻輳対策用の特別な仕組みを導入する必要もなく、かつ、通話中の呼を強制切断することもなく、当該加入者収容ノードの処理能力の範囲内で、呼処理を正常に継続させることができる。
また、IPネットワーク上のサービスネットワーク中の或る中継ノードが輻輳中又は輻輳の発生が予測される場合、中継ノードや加入者収容ノードからの制御メッセージを、輻輳中又は輻輳の発生が予測される中継ノードを迂回して転送させることを、既存の汎用的なIPプロトコルの転送制御レイヤには一切変更を施すことなく、該サービスネットワーク対応のIPプトロトコルの上位レベルのレイヤに方路選択機能を追加するのみで、容易に実現することができ、かつ、新たな発呼や通話中の呼に関する呼処理を正常に継続させることもできる。
また、PSTN網などの他網との間を網間接続するIPネットワーク上のサービスネットワーク側のノードが輻輳した場合、輻輳状況に応じて、他網からの処理要求用の制御メッセージを取り込むための受信キューから制御メッセージをアンロードする動作を制御することにより、あるいは、他網との間を接続するリンクを切断することにより、あるいは、予め定めた一定時間の間だけリンクを切断することにより、他網に対して輻輳状態にあることを通知するとともに、他網からIPネットワーク上のサービスネットワークへ処理要求用の制御メッセージが大量に流入することを規制することができ、たとえ、他網をIPネットワーク上のサービスネットワークと網間接続する構成であっても、IPネットワーク上のサービスネットワークを安定的に運用することが可能となる。
IPネットワーク上のサービスネットワークと網間接続するPSTN網などの他網内に、IPネットワーク上のサービスネットワーク内の輻輳制御サーバとの間で輻輳に関する情報をインポート・エクスポートすることが可能な輻輳制御装置を配置することにより、他網との網間接続においても、エンド−エンドのフロー制御を可能とし、もって、他網側からIPネットワーク上のサービスネットワークの処理能カを上回る大量のトラフィックが流入することを規制することができ、たとえ、災害による輻輳やコンサート開催などのイベントの企画による輻輳が発生する可能性がある場合であっても、他網側からのトラフィックによって輻輳状態に陥ることを防止し、IPネットワーク上のサービスネットワークを安定的に運用することが可能となる。
IPネットワーク上のサービスネットワークを構成する加入者収容ノードや中継ノードに輻輳が発生した場合又は輻輳の発生が予測される場合、当該加入者収容ノードや当該中継ノード向けの過去のトラフィック量に応じて、あるいは、当該加入者収容ノードや当該中継ノード向けの各加入者との契約トラフィック量に応じて、当該加入者収容ノードや当該中継ノード向けの制御メッセージの送信個数を規制する(規制量を制御する)ことにより、各対地の加入者収容ノードそれぞれにおいて、輻輳が発生した、又は、輻輳の可能性がある特定のノード向けに送信する制御メッセージが規制に遭遇する確率(規制率)を、均一にすることができ、各加入者に対して公平なトラフィック制御を実施することができる。
さらに、複数の対地(エリア)に分割して、加入者収容ノードをそれぞれの対地に対応付けて配置し、各対地に対応付けて配置した加入者収容ノード間のトポロジー情報に基づいて輻輳制御対象とする加入者収容ノードや中継ノードを限定することにより、IPネットワーク上のサービスネットワークが大規模化した際にも、規制対象とする加入者収容ノードや中継ノードを絞り込むことができ、輻輳制御用の負荷を軽減することも可能となる。
また、輻輳の発生時に、IPネットワーク上のサービスネットワークへの入口となる各対地の加入者収容ノードそれぞれにおいて規制を実施することにより、輻輳中のノードが輻輳状態から早期に復旧することが可能となるのみならず、IPネットワーク上のサービスネットワーク内に輻輳が拡大することも防止することができ、IPネットワーク上のサービスネットワークを安定的に運用することが可能となる。
さらに、IPネットワーク上のサービスネットワーク内のノードの輻輳の発生期間が予め予測されている場合は、期間指定の輻輳制御を行うことにより、当該ノードが輻輳する前に、IPネットワーク上のサービスネットワーク内の各ノードに対して、当該ノードヘ制御メッセージを送信する動作を規制するような出接続規制を自動的に実行することにより、当該ノードやIPネットワーク上のサービスネットワークが輻輳状態に陥ることを未然に防止することが可能である。さらに、規制開始日時や規制終了日時に応じて規制の実施や規制の解除を自動的に行うことにより、保守者による規制コマンドの投入漏れ、投入誤り、規制の解除漏れなどの問題を回避することができる。
さらに、輻輳の要因となる事象や事象の種類に応じて、IPネットワーク上のサービスネットワーク内のノードに輻輳発生時や輻輳の発生が予測された際に、当該ノードへの制御メッセージの送信を規制すべき送信元ノードを示す規制先や、規制すべき規制量又は規制後の制御メッセージの送信可能個数を、予め、輻輳制御用のテンプレートとして登録しておくことにより、緊急性の高い事象の発生に対しても、即座に、適切な輻輳制御動作を実施することが可能となる。
さらに、IPネットワーク上のサービスネットワーク内の各ノードを管理し輻輳制御を行う輻輳制御サーバと制御対象のノードとを接続するリンクに通信障害が発生した場合には、当該リンクの通信障害が復旧した際に、輻輳制御サーバが、ノードに設定されている輻輳制御状態を転送させて、輻輳制御サーバ側にて管理している輻輳制御状態にノード側の状態を一致させるオーディット機能を備えているので、たとえ、両者の間の通信障害が発生しても、通信障害からの回復時点で、直ちに、両者の輻輳制御状態を一致させることが可能である。
さらには、IPネットワーク上のサービスネットワーク内のノードに、例えば、CP∪使用率の超過、メモリリソースの枯渇、ハードウェアの故障などの運用に重大な影響を与える障害が発生した場合に、当該ノードに対する制御メッセージの送信を直ちに規制することが可能であり、また、複数の隣接ノードと接続されているネットワークトポロジーからなっているような場合には、当該ノードを経由する制御メッセージの転送ルートを、他のノードに迂回するように制御することも可能であるので、障害によって制御メッセージが喪失してしまう可能性を低減することができ、通信サービスの品質を安定したレベルに維持することが可能である。
以下、本発明による輻輳制御システム、輻輳制御方法、輻輳制御プログラム、及び、プログラム記録媒体の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。なお、以下の実施例の説明においては、IPネットワーク上のサービスネットワークの一例として、電話音声情報を転送するVoIPネットワークの場合を例にとって説明するが、本発明は、IPネットワーク上のサービスネットワークとして画像や映像情報やテレビ情報を転送する場合であっても良いし、音声、テキストやプログラム情報を含む如何なる情報を転送する場合であっても良く、さらに、これらを混合したマルチメディアを扱う場合であっても良く、各種の通信サービスに対応するIPネットワーク上のサービスネットワークにおける輻輳を効果的に制御する仕組みを実現するものである。
また、以下の説明においては、VoIPネットワークの輻輳を制御する輻輳制御システム、輻輳制御方法を中心にして説明するが、かかる説明により、輻輳制御方法をコンピュータにより実行可能なプログラムとして実施する輻輳制御プログラム、あるいは、該輻輳制御プログラムをコンピュータにより読み取り可能な光ディスクやFDなどの記録媒体に記録したプログラム記録媒体としても実施することが可能であることを容易に想到することができるので、ここでは、本発明による輻輳制御プログラム、プログラム記録媒体の説明は省略する。
(実施例の構成)
まず、図1に基づいて、本発明による輻輳制御システムのシステム構成の一例を説明する。図1の輻輳制御システム100は、図8に示したIPネットワークのVoIP−Cプレーン10をVoIPネットワーク10として示しており、該VoIPネットワーク10の輻輳を制御するための輻輳制御サーバ101と、輻輳対策用の各種マルチメディア情報(音声情報、テキスト情報、画像情報など)を出力するメディアサーバ102とをさらに備えるように構成している。なお、図1には、輻輳制御サーバ101とメディアサーバ102とを異なるサーバとして配置している例を示しているが、場合によっては、同一のサーバによって構成するようにしても良い。
VoIPネットワーク10は、図8と同様、中継ノードCL4 12(12−1,12−2,12−3,…)からなる中継ネットワークを形成するToll(トール)階梯10aと加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)からなる対地ごとの加入者のユーザ端末80(図8のユーザ端末80と同じ)を収容したローカルネットワークを形成するLocal(ローカル)階梯10bとの2階層からなり、ルート分散方式のトポロジーを用いて、音声情報に関わるトラフィックを流通させている。
VoIPネットワーク10を構成する各加入者収容ノードCL5 11は、対地別に配置されており、それぞれの加入者収容ノードCL5 11には、加入者のユーザ端末80が直接接続されているIPネットワークすなわちVoIP−Uプレーンとの間のルーティング制御を行うためのエッジルータ15が、VoIPネットワーク10に対する外部ハイウェイ装置として、接続されている。また、VoIPネットワーク10を構成する中継ノードCL4 12は、PSTN網50や他網60と網間接続用のゲートウェイ回線により接続されている。
輻輳制御サーバ101は、VoIPネットワーク10を構成するすべてのノードすなわち中継ノードCL4 12(12−1,12−2,12−3,…)及び加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)と接続されており、輻輳制御サーバ101は、各ノードからトラフィック情報、輻輳発生情報、輻輳脱出情報を収集するとともに、各ノードに対して輻輳の発生を抑制するための制御情報や発生した輻輳を解消するための制御情報を輻輳制御メッセージとして送信する。また、輻輳制御サーバ101は、VoIPネットワーク10内の各ノード間の制御メッセージの転送経路を示すネットワークトポロジー情報やセッションルーティング情報、各加入者と契約している契約トラフィック情報、輻輳制御用の各種設定情報(各ノードの輻輳状態を判別するための閾値や、輻輳発生が予測されている場合の輻輳発生期間などを含む各種の制御情報)などを予め保持している。
また、輻輳制御サーバ101は、中継ノードCL4 12や加入者収容ノードCL5 11の各ノードにて処理されるトラフィック(例えば、発呼、応答、切断などの制御メッセージの個数など)に関する情報を管理するトラフィック管理部101aと、各ノードとの間で輻輳制御メッセージを送受信する輻輳制御部101bとを少なくとも備えて構成される。
トラフィック管理部101aは、中継ノードCL4 12や加入者収容ノードCL5 11の各ノードから随時あるいは予め定めた周期ごとに送信されてくるトラフィック情報に基づいて、対地別や方路別のトラフィックや輻輳の発生や解消に関する情報を、適宜、算出して管理するものであり、契約トラフィック情報101a、対地別トラフィック測定情報101a、方路別トラフィック測定情報101a、輻輳状態情報101aを少なくとも備えている。
契約トラフィック情報101aは、各加入者ごとの単位時間当たりの発着信可能な呼数(呼数密度)などを含む契約トラフィック内容に基づいて算出される各加入者収容ノードCL5 11について、単位時間当たり処理すべき所要トラフィック量を蓄積している。対地別トラフィック測定情報101aは、対地ごとに配置されている加入者収容ノードCL5 11間で送受信された単位時間当たりのトラフィック量を蓄積している。方路別トラフィック測定情報101aは、中継ノードCL4 12や加入者収容ノードCL5 11の各ノードの方路別に送受信された単位時間当たりトラフィック量を蓄積している。また、輻輳状態情報101aは、中継ノードCL4 12や加入者収容ノードCL5 11の各ノードから受け取った輻輳発生情報、輻輳脱出情報や輻輳制御部101bによって判別された輻輳状態(重輻輳、軽輻輳、予め保守者から入力された輻輳発生予測期間、など)を蓄積している。
また、輻輳制御部101bは、トラフィック管理部101aにおいて管理されている各ノードのトラフィック情報(輻輳発生情報、輻輳脱出情報も含む)に基づいて、あるいは、各ノードとの間を接続しているリンク状態に基づいて、各ノードが輻輳に陥る前兆となる負荷状態にあるか、あるいは、輻輳に陥っている負荷状態にあるかなどを検知する。
輻輳に陥る前兆を検知した場合、軽輻輳が発生したものと判断して、あるいは、輻輳の発生の予測期間が予め登録されている場合は、当該予測期間に達した時点で、輻輳制御対象のノードに対して、処理するトラフィックの流入量を抑えて、輻輳の発生を抑止するための輻輳制御メッセージを送信し、一方、輻輳に陥っていることを検知した場合、重輻輳が発生したものと判断して、輻輳制御対象のノードの周辺にある各ノードに対して、当該ノードへ送信するトラフィックを規制するための輻輳制御メッセージや当該ノードを経由しない迂回ルーティングを行わせるための輻輳制御メッセージを送信して、当該ノードへの更なるトラフィックの流入を制御する。
また、輻輳制御サーバ101は、加入者収容ノードCL5 11の輻輳発生の前兆を検知するか、又は、輻輳の発生を検知した場合には、エッジルータ15に対して、当該加入者収容ノードCL5 11への呼設定要求用制御メッセージの更なる流入を抑止する輻輳規制動作を発動するとともに、メディアサーバ102に対して、輻輳対策用の各種メディアを用いた案内情報(新たなトラフィックの入力を待ち合わせることを要請するメッセージ)のユーザ端末80への出力を指示する輻輳制御メッセージを送信する。また、輻輳制御サーバ101は、PSTN網50、他網60と接続されている中継収容ノードCL4 12(図1の場合は、中継ノードCL4 12−3)の輻輳発生の前兆を検知するか、又は、輻輳の発生を検知した場合には、PSTN網50、他網60のゲートウェイ装置や輻輳制御装置(トラフィック制御装置)に対して、新たな網間接続要求用の制御情報を送信しないように、出接続規制を要求する輻輳制御メッセージを送信する。
一方、メディアサーバ102は、輻輳制御サーバ101と接続されるとともに、各対地ごとに配置されて、対応する対地のユーザ端末からVoIPネットワーク10に入力される処理要求用の制御メッセージをVoIPネットワーク10へルーティングするエッジルータ15(15−1,15−2,15−3,…)と接続されている。メディアサーバ102が、輻輳制御サーバ101からの輻輳制御メッセージを受信した際に、該輻輳制御メッセージの指示内容に応じて、エッジルータ15、IPネットワークのVoIP−Uプレーンを経由して、ユーザ端末に対して、輻輳対策用の各種の案内情報(例えば、音声情報の場合、輻輳解消のための音声ガイダンス例えば「ただいまつながりにくくなっていますので、しばらくしてからお掛け直しください。」)を出力する。
また、加入者収容ノードCL5 11の各ノードには、輻輳を検出し、輻輳制御サーバ101にその旨を通知する輻輳検出部111と、予め定めた単位時間ごとに扱った制御メッセージの総数や対地別、方路別の制御メッセージの個数などのトラフィック情報を測定して収集し、輻輳制御サーバ101に予め定めた周期ごとに通知するトラフィック測定部112とが備えられている。また、輻輳検出部111は、輻輳の発生の前兆を検出する軽輻輳検出部111aと輻輳(重輻輳)の発生を検出する重輻輳検出部111bとが備えられている。なお、図1には、加入者収容ノードCL5 11−1のみについて示しているが、他の加入者収容ノード11(11−2,11−3,…)にも、輻輳検出部111とトラフィック測定部112とが全く同様に備えられている。
また、中継ノードCL4 12の各ノードにも、輻輳を検出し、輻輳制御サーバ101にその旨を通知する輻輳検出部121と、予め定めた単位時間ごとに扱った制御メッセージの総数や対地別、方路別の制御メッセージの個数などのトラフィック情報を測定して収集し、輻輳制御サーバ101に予め定めた周期ごとに通知するトラフィック測定部122とが備えられている。また、輻輳検出部121は、輻輳の発生の前兆を検出する軽輻輳検出部121aと輻輳(重輻輳)の発生を検出する重輻輳検出部121bとが備えられている。なお、図1には、中継ノードCL4 12−1のみについて示しているが、他の中継ノード12(12−2,12−3,…)にも、輻輳検出部121とトラフィック測定部122とが全く同様に備えられている。
なお、加入者収容ノードCL5 11の重輻輳検出部111b、中継ノードCL4 12の重輻輳検出部121bにて、重輻輳を検知した際に、輻輳の状況如何によっては、輻輳制御サーバ101に対する輻輳発生の通知動作自体も行うことができない場合が生じ得る。このように、輻輳制御サーバ101への通知動作自体も不可能な重輻輳が発生した場合には、加入者収容ノードとして運用系と待機系を設け、加入者収容ノードが過大な負荷状態になり、輻輳制御サーバ101に対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを輻輳制御サーバ101に通知し、通知を受けた輻輳制御サーバ101は、輻輳中のノードへの制御データの流入を規制するように他の加入者収容ノードに指示し、当該加入者収容ノードは、輻輳状態から回復すると、輻輳制御サーバ101に輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバ101は、他の加入者収容ノードへの規制解除を指示する。
次に、図1に示す輻輳制御システム100の具体的な実施例について、さらに説明する。
(実施例1)
本実施例は、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っている発信系の加入者収容ノードCL5 11ヘの制御メッセージの発信規制を行う動作の一例を、図2を用いて説明する。図2は、本発明による輻輳制御システム100の実施例1の動作を説明するための説明図であり、加入者収容ノードCL5 11が輻輳の前兆状態になっているか、あるいは、輻輳状態に陥っていることが検出された場合に、エッジルータ15から加入者収容ノードCL5 11の受信キュー16に登録される制御メッセージのうち、新たな発呼に関する呼設定要求用の制御メッセージの登録を規制して、ユーザ端末80の新たな発呼を抑止する動作の一例を説明するものである。
従来のVoIPネットワークにおいては、前述したように、処理要求を受け付けるノードの処理能力の如何によらず、処理要求が発生する都度、直ちに、当該ノードの受信キューに制御メッセージを登録して処理の実行を要求する仕組みとされている。このため、処理要求がバースト的に大量に発生した場合、バーストトラフィック(大量の処理要求)の入カによって、当該ノードが処理可能か否かとは無関係に、すべての制御メッセージが一気に流入してしまい、瞬時に、輻輳状態に陥ってしまう。
かくのごとき急激な輻輳状態から回復するためには、当該ノードの受信キューに登録されている制御メッセージのすべてを一気に破棄するしか方法がない。その場合、受信キューに登録されている通話用のメッセージが破棄された場合には、通話中の状態にある呼が切断されたり、あるいは、受信キューに登録されている切断メッセージが破棄された場合には、当該呼のセッションを正常にクローズすることができなくなったりして、課金への重大な影響を避けることができなくなる。
図2に示す実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、加入者収容ノードCL5 11とユーザ端末80との中間に位置して、加入者収容ノードCL5 11への処理要求を登録する装置すなわちエッジルータ15が、加入者収容ノードCL5 11の輻輳状況に応じて、動的に、ユーザ端末80からの新たなトラフィック(すなわち、新たな呼設定要求)を遮断することにより、加入者収容ノードCL5 11は、輻輳前兆状態や輻輳状態から脱出して、既に受け付けている制御メッセージを確実に処理することを可能としている。
すなわち、図2に示す説明図における実行手順は次の通りである。VoIPネットワーク10を構成する加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12の各ノードの輻輳状況を集中的に監視する輻輳制御サーバ101と、加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12の各ノード、中間装置であるエッジルータ15とは、図1において説明したように、相互が連携して動作している。
図2(A)に示すように、或るエリア(対地)内に存在する1乃至複数の加入者のユーザ端末80の新たな発呼によって、当該エリアに配置されている加入者収容ノードCL5 11が、輻輳前兆状態を検出するための閾値を超える負荷状態に陥ると、軽輻輳検出部111aによって軽輻輳の発生が検出されて、その旨が輻輳制御サーバ101に通知される。また、加入者収容ノードCL5 11が、重輻輳状態の発生を検出するための閾値を超える負荷状態に陥ると、重輻輳検出部111bによって重輻輳の発生が検出されて、その旨が輻輳制御サーバ101に通知される。また、大量のトラフィックの流入により、輻輳制御サーバ101への重輻輳の発生を通知メッセージとして通知する動作自体も実施不可能な状態に陥った場合は、加入者収容ノードとして運用系と待機系を設け、待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを輻輳制御サーバ101に通知し、通知を受けた輻輳制御サーバ101は、輻輳中のノードへの制御データの流入を規制するように他の加入者収容ノードに指示し、当該加入者収容ノードは、輻輳状態から回復すると、輻輳制御サーバ101に輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバ101は、他の加入者収容ノードへの規制解除を指示する。
加入者収容ノードCL5 11から輻輳前兆状態の軽輻輳や重輻輳の発生の通知を受け取った輻輳制御サーバ101は、その旨を、トラフィック管理部101aにて輻輳状態情報101aに登録するとともに、図2(B)に示すように、当該加入者収容ノードCL5 11に接続しているエッジルータ15に対して、当該加入者収容ノードCL5 11に対する新たな発呼の処理を要求する制御メッセージを、当該加入者収容ノードCL5 11の受信キュー16に登録することを抑止することを指示する輻輳制御メッセージを送信する。
さらに、輻輳制御サーバ101は、メディアサーバ102に対して、現在の輻輳状態に応じた内容からなる輻輳回避用の各種のメディアを用いた案内情報(例えば、「ただいま混雑しております。しばらく後にお掛け直しください。」などの音声ガイダンス)を、当該加入者収容ノードCL5 11に収容された各加入者のユーザ端末80へ出力することを指示する輻輳制御メッセージを送信する。
輻輳制御サーバ101から輻輳制御メッセージを受け取った外部ハイウェイ装置すなわちエッジルータ15は、受信キュー16への登録動作を動的に遮断して、新たな発呼の処理を要求する制御メッセージを受信キュー16に登録する動作を抑止する。この際に、通話中呼に関する通話用の制御メッセージや切断用の制御メッセージについては、受信キュー16に登録することによって、通話中の呼を救済するとともに、通話中の呼の切断動作を正常に行うことを可能とする。一方、輻輳制御サーバ101から輻輳制御メッセージを受け取ったメディアサーバ102は、当該輻輳制御メッセージにて指示されている輻輳回避用のマルチメディア情報を、エッジルータ15を介して各ユーザ端末80に出力することによって、ユーザ端末80からの新たな発呼を抑止する。
かかる輻輳制御動作を実施することによって、加入者収容ノードCL5 11が、軽輻輳状態や重輻輳状態から脱出できたことが、軽輻輳検出部111aや重輻輳検出部111bによって検出されると、その旨が、輻輳制御サーバ101に通知される。輻輳状態からの脱出情報を受け取った輻輳制御サーバ101は、その旨を、トラフィック管理部101aにて輻輳状態情報101aに登録するとともに、当該加入者収容ノードCL5 11に接続しているエッジルータ15に対して、当該加入者収容ノードCL5 11に対する新たな呼設定要求用の制御メッセージの入力を規制する動作の解除を指示する輻輳制御メッセージを送信する。この結果、エッジルータ15は、ユーザ端末80から制御メッセージを受け取った場合、新たな呼設定要求用の制御メッセージをも含めすべての制御メッセージを受信キュー16に登録する、正常な状態に復旧する。
なお、軽輻輳検出部111aや重輻輳検出部111bにおいて、軽輻輳状態や重輻輳状態から脱出できたか否かを判別するための輻輳脱出用閾値は、一般的には、軽輻輳状態や重輻輳状態が発生しているか否かを判別するための輻輳検出用閾値よりも低い値を用い、輻輳状態の発生時の負荷状態よりもより軽量な負荷状態にまで低下したことを検出した場合に、はじめて、輻輳状態を解除することとし、輻輳状態と通常状態とが頻繁に繰り返して発生するような事態を防止する。
また、加入者収容ノードCL5 11から輻輳状態からの脱出情報を受け取るか否かによらず、輻輳制御サーバ101は、予め定めた一定時間が経過する都度、エッジルータ15に対して、発呼用制御メッセージの規制動作の解除を指示する輻輳制御メッセージを送信するようにしても良い。この場合には、加入者収容ノードCL5 11から輻輳制御サーバ101に対して輻輳解除情報を通知する動作が不要となる一方、加入者収容ノードCL5 11が輻輳状態から脱出していない場合には、再度、前述したような輻輳制御動作を繰り返すことになる。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、ユーザ端末80側に、輻輳対策用の特別な仕組みを導入する必要はなく、かつ、通話中の呼を強制切断することもなく、加入者収容ノードCL5 11の処理能力の範囲内で、呼処理を正常に継続させることができる。
(実施例2)
次に、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っている中継ノードCL4 12への制御メッセージをルート迂回させる動作の一例を、図3を用いて説明する。図3は、本発明による輻輳制御システム100の実施例2の動作を説明するための説明図であり、例えば、図1の中継ノードCL4 12−1が輻輳の前兆状態になっているか、あるいは、輻輳状態に陥っていることが検出された場合に、当該中継ノードCL4 12−1への制御メッセージを、他の中継ノードCL4 12−2に迂回させることにより、当該中継ノードCL4 12−1の更なる負荷の発生を抑止する動作について、VoIPネットワークの呼制御用プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルを採用している場合を例にとって説明している。
従来のVoIPネットワークにおいては、ルート分散方式として予め定めた特定の方路のノードに処理要求の制御メッセージを固定的にルーティングして送信するように構成されており、かつ、図3にも示すように、汎用のIPネットワーク上に、IP電話用のVoIP−Cプレーンとして相乗りしている形態では、プロトコルレベルでの輻輳制御機能が実装されていなく、中継ノードCL4 12−1と中継ノードCL4 12−2との相互間それぞれに送受信される処理要求の制御メッセージ(例えば、SIPプロトコルにおけるINVITEメッセージ)の送受信動作に関する制御を行う手段も備えられていない。
このため、例えば、CL4 12−2は、制御メッセージを受け付ける中継ノードCL4 12−1の処理能力の如何によらず、処理要求の制御メッセージが発生する都度、直ちに、当該制御メッセージのルーティング先として予め定められている中継ノードCL4 12−1の受信キューに制御メッセージを登録して、処理の実行を要求する。この結果、特定の中継ノードCL4 12−1向けの処理要求がバースト的に大量に発生した場合、当該中継ノードCL4 12−1が処理可能か否かとは無関係に、バーストトラフィック(大量の処理要求)の入カとなるすべての制御メッセージが一気に流入してしまい、瞬時に輻輳状態に陥ってしまう。かかる問題は、加入者収容ノードCL5 11と中継ノードCL4 12との間についても、全く同様である。
すなわち、従来の技術においては、前述したように、複数の対地から、同一の中継ノードCL4 12を経由する制御メッセージが集中して発信すると、当該中継ノードCL4 12が輻輳状態に陥る。IPネットワークのVoIP−Cプレーン10の中にある中継ノードCL4 12が輻輳すると、当該中継ノードCL4 12に接続されている他のノードにも輻輳が伝幡し、VoIP−Cプレーン10のネットワーク全体が輻輳状態に陥り、不安定になるという重大な問題がある。
本実施例においては、図3に示すように、他サービスと共有するVoIP−UプレーンなどのIPネットワークとしての基本的な制御を行うIPプロトコルの基本的な転送制御レイヤではなく、VoIP用のサービスネットワークとしてVoIP呼の処理を実施する上位のSIPプロトコルのレイヤに、方路選択機能として、例えば、PSTN網におけるNO7共通線信号方式に採用されているトランクグループ選択機能(TGN/TGX機能)と同様の機能を新たに追加することによって、ルート迂回を可能とする機能を付与する。これにより、例えば、中継ノードCL4 12−1が輻輳状態に陥っていることが、輻輳制御サーバ101に通知された場合、輻輳制御サーバ101は、当該中継ノードCL4 12−1に隣接する各ノード(図3の場合、中継ノードCL4 12−2)に対して、中継ノードCL4 12−1への制御メッセージを、迂回用の方路として選択された他の中継ノードCL4 12へ迂回転送することを指示する輻輳制御メッセージを隣接ノード(図3の場合、中継ノードCL4 12−2)などの他のノードに対して送信する。
輻輳制御サーバ101からの輻輳制御メッセージを受け取った各ノード(図3の場合、中継ノードCL4 12−2)は、以降、指定された迂回用の方路へ制御メッセージを転送するルーティング動作を行うこととし、中継ノードCL4 12−1への制御メッセージを受け取る都度、SIPプロトコルの方路選択機能を用いて、代替ルートとされる他の中継ノードCL4 12に対して転送する動作を行う。
かかる輻輳制御動作を実施することによって、中継ノードCL4 12−1が、軽輻輳状態や重輻輳状態から脱出できたことが、軽輻輳検出部121aや重輻輳検出部121bによって検出されると、その旨が、輻輳制御サーバ101に通知される。輻輳状態からの脱出情報を受け取った輻輳制御サーバ101は、その旨を、トラフィック管理部101aにて輻輳状態情報101aに登録するとともに、当該中継ノードCL4 12−1に接続されている隣接ノード(図3の場合、中継ノードCL4 12−2)に対して、当該中継ノードCL4 12−1に対する制御メッセージの迂回動作の解除を指示する輻輳制御メッセージを送信する。この結果、隣接ノードは、当該中継ノードCL4 12−1向けに送信すべき制御メッセージを受け取った場合、当該中継ノードCL4 12−1の受信キュー16に登録する、正常な状態に復旧する。
なお、以上のような中継ノードCL4 12に関する輻輳制御動作は、加入者収容ノードCL5 11から中継ノードCL4 12へ制御メッセージを送信する場合についても、全く同様である。また、中継ノードCL4 12に関する輻輳制御動作についても、実施例1において前述した加入者収容ノードCL5 11の場合と同様の輻輳制御動作を行い、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた中継ノードCL4 12への制御メッセージの送信動作そのものを規制するようにしても良い。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、加入者収容ノードCL5 11のみならず、制御メッセージを転送する中継ノードCL4 12についても、輻輳状態に陥った中継ノードCL4 12を迂回させるルートで転送させることを、既存の汎用的なIPプロトコルの転送制御レイヤには一切変更を施すことなく、IPネットワーク上のサービスネットワークを実現するための通信プロトコルである上位レベルのレイヤ(例えばSIPプロトコル)に方路選択機能を追加するのみで、容易に実現することができ、かつ、新たな発呼や通話中の呼に関する呼処理を正常に継続させることができる。
(実施例3)
次に、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っている中継ノードCL4 12に接続されているPSTN網50からの制御メッセージを入力規制する動作の一例を、図4を用いて説明する。図4は、本発明による輻輳制御システム100の実施例3の動作を説明するための説明図であり、PSTN網50が網間接続されている中継ノードCL4 12が輻輳の前兆状態になっているか、あるいは、輻輳状態に陥っていることが検出された場合に、当該中継ノードCL4 12へのPSTN網50からの制御メッセージを規制する動作を、VoIPネットワークの呼制御用プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)プロトコルを採用している場合を例にとって説明している。
従来のVoIPネットワークにおいては、通常、PSTN網50とVo1Pネットワーク10とが網間接続される場合、図4(A)に示すように、網間接続用としてNo7共通線信号方式の制御信号を送受信する場合には、PSTN網50側のSTP(Signal Transfer Point)52とVoIPネットワーク10側の中継ノードCL4 12内のSG(Signaling GW(Gateway))126との間が接続される。
ここに、STP52は、電話用の信号網を構成する信号ノードとして、No7共通線信号方式に準拠する制御信号を転送する装置であり、SG126は、外部の接続ポートとCA(Call Agent)125との間で制御信号を送受信するゲートウェイ機能を有しており、STP52からの制御信号の下位レイヤのMTP2(Message Transfer Part Level2:メッセージ転送部レベル2),MTP3(メッセージ転送部レベル3)プロトコルをIP向けのM3UA SCTP IPプロトコルに変換することによって、CA125との送受信を可能としている。なお、呼処理用の情報を扱う上位レイヤのプロトコルは、ISUP(ISDN User Part)プロトコルを用いて、STP52とSG126との間の呼制御情報が交換される。ここに、CA125は、VoIPサービスの呼制御を実施するための機能を有しており、PSTN網50との網間接続する呼を制御する場合、制御用のメッセージを、SG126、PSTN網50のSTP52を経由して、IGS51との間で交換することにより、網間接続の呼の接続制御を行っている。
このような従来の網間接続形態においては、中継ノードCL4 12が軽輻輳状態や重輻輳状態に陥って、呼制御を行うCA125が呼処理の実行に支障が発生したような場合であっても、SG126は正常な状態にあるため、PSTN網50側のSTP52は、CA125の輻輳状態すなわち中継ノードCL4 12の輻輳状態を検知することができず、STP52は、当該中継ノードCL4 12に対するIGS51からの制御信号の入力を規制することもなく、要求が発生する都度、中継ノードCL4 12のSG126に転送してくる。この結果、当該中継ノードCL4 12のCA125が輻輳状態にあるにも関わらず、PSTN網50側からの制御メッセージが流入し続け、CA125の輻輳状況をさらに助長させてしまうことになる。
図4(B)に示す実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、SG126とCA125とが連携して動作することによって、CA125の輻輳状態を、SG126を介して、PSTN網50のSTP52に通知することを可能としている。
すなわち、図4(B)に示す説明図における実行手順は次の通りである。中継ノードCL4 12のSG126は、常時、CA125の状態を監視しており、CA125が輻輳状態に陥ったことを検出すると、例えば、PSTN網50のSTP52と接続しているリンクを切断することによって、STP52に、中継ノードCL4 12の輻輳を通知する。リンク断を検出したSTP52側は、当該STP52から網間接続用の制御信号を送信する相手側のVoIPネットワーク10の中継ノードCL4 12との接続が不可能になるため、当該STP52から中継ノードCL4 12への制御信号の送信を抑止する出接続規制状態に設定する。
この結果、VoIPネットワーク10の中継ノードCL4 12へのPSTN網50からの新たな処理要求の入力が規制された状態になり、当該中継ノードCL4 12の輻輳状態からの脱出を効果的に支援することができる。
なお、SG126が、CA125の輻輳を検出した場合、STP52との間のリンクを予め定めた一定時間だけ切断することによって、中継ノードCL4 12の輻輳をSTP52側に通知するようにしても良い。前記一定時間のリンク断を検出したSTP52は、相手側の中継ノードCL4 12が輻輳しているものと判断して、網間接続用の新たな呼設定要求を行う制御信号のみを抑止し、切断用や通話用の制御信号は、そのまま送信する動作を継続することによって、PSTN網50からの新たな入呼を抑止した入力規制状態を実現しつつ、通話中の呼を正常に処理することが可能になる。
あるいは、SG126が、CA125の処理可能な能力を常時検出するようにし、CA125の処理能力に応じて、PSTN網50のSTP52からの処理要求用の制御信号を登録している受信キューから取り出す(アンロードする)制御信号の個数を制御するようにしても良い。例えば、CA125がほとんど呼処理を実行することができない重輻輳状態に陥ったことを検出した場合は、SG126は、前記受信キューからのアンロード動作を停止する。この結果、前記受信キューにはPSTN網50のSTP52から制御信号が登録されるのみとなり、制御信号の個数が増加して前記受信キューのキュー長が伸びることになる。
一方、当該受信キューに網間接続用の制御信号を登録するPSTN網50のSTP52は、No7共通線信号方式のMTP3レベルによる隣接ノードの輻輳監視方式と同様に、SG126向けの制御信号を登録する前記受信キューのキュー長を、常時監視しており、予め定めた閾値を超えた場合には、相手側の中継ノードCL4 12が輻輳状態に陥っているものと判断して、新たな処理要求となる制御信号を前記受信キューに登録する動作を規制する出接続規制状態に移行する。この結果、中継ノードCL4 12は、CA125の処理能力に応じて、PSTN網50からの処理要求の制御信号を受け付ける入力規制制御が可能となる。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、PSTN網50側から中継ノードCL4 12のCA125の処理能カを上回るトラフィックの流入を規制することができ、もって、中継ノードCL4 12がPSTN網50側からのトラフィックによって輻輳状態に陥ることを防止し、VoIPネットワーク10を安定的に運用することが可能となる。
(実施例4)
次に、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っている中継ノードCL4 12に接続されているPSTN網などのVoIPネットワーク以外の他網60からの制御メッセージを入力規制する実施例3とは異なる例を、図5を用いて説明する。図5は、本発明による輻輳制御システム100の実施例4の動作を説明するための説明図であり、VoIPネットワーク10の輻輳制御サーバ101が他網60に設置されている輻輳制御装置61と連携して、輻輳制御に関する情報(トラフィック情報、出接続、入接続の規制情報など)を相互にインポート、エクスポートすることを可能とすることによって、エンド−エンドのフロー制御動作を実現する一例を説明している。
従来のVoIPネットワークにおいては、他網60との間では、相互のトラフィック情報や輻輳情報を交換することはなく、前述したように、PSTN網50などのようなIPプロトコルに準拠していない他網60は、VoIPネットワークを構成する各ノード(例えば、VoIPネットワーク10における加入者収容ノードCL5 11や中継ノードCL4 12)の輻輳状況を把握する手段を備えていない。このため、VoIPネットワーク10に対して他網60からバースト的な大量のトラフィックの流入が発生する場合もあり、かかる場合であっても、当該VoIPネットワーク10内の輻輳制御だけに留まり、他網60における出接続規制を実施することができず、適切な規制制御を実現することができない。
図5に示す実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、他網60に、VoIPネットワーク10の輻輳制御サーバ101と同様の機能(例えば、各ノードのトラフィック情報を方路別、対地別に収集し、方路別、対地別に出接続や入接続を規制する輻輳制御メッセージを各ノードに出力する機能)を有する輻輳制御装置61を配置し、VoIPネットワーク10の輻輳制御サーバ101と他網60の輻輳制御装置61とが連携して動作することにより、網間接続時の適切な輻輳制御を実現することを可能にしている。
すなわち、図5に示すように、VoIPネットワーク10の輻輳制御サーバ101と他網60の輻輳制御装置61とを相互接続して連携可能な構成とした輻輳制御システムにおいて、輻輳制御サーバ101と輻輳制御装置61との間で、輻輳制御に関する情報(トラフィック情報、出接続、入接続の規制情報、あるいは、どの加入者収容ノードに対してどの程度の規制を実行しているかを示す規制量、などの規制情報)を相互にインポート・エクスポートすることを可能とする。
これにより、他網60とのゲートウェイ(MG:Media GW)62を介した網間接続を行っている場合、他網60の輻輳制御装置61が設定している輻輳制御に関する情報をVoIPネットワーク10の輻輳制御サーバ101へインポートすることにより、他網60において輻輳状態にある特定ユーザ端末や特定中継ノードなどに対して、VoIPネットワーク10からの制御メッセージが、過剰に送信される動作を規制することが可能となる。また、VoIPネットワーク10の輻輳制御サーバ101が設定している輻輳制御に関する情報を他網60の輻輳制御装置61へエクスポートすることにより、VoIPネットワーク10において輻輳状態にある特定ユーザ端末やエッジルータ15や特定加入者収容ノードCL5 11や特定中継ノードCL4 12に対して、他網60からの制御メッセージが、過剰に流入される動作を規制することが可能となる。
本実施例に示すエンド−エンドのフロー制御が可能な輻輳制御方法を適用することにより、他網60側から加入者収容ノードCL5 11や中継ノードCL4 12やエッジルータ15やユーザ端末の処理能カを上回るトラフィックの流入を規制することができ、もって、例えば災害による輻輳やコンサート開催などのイベントの企画による輻輳が発生する可能性がある場合であっても、他網60側からのトラフィックによって輻輳状態に陥ることを防止することができ、VoIPネットワーク10を安定的に運用することが可能となる。
(実施例5)
次に、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っているか、あるいは、輻輳状態に陥る可能性が予測される特定対地の加入者収容ノードCL5 11向けの制御メッセージを規制する着信規制(入力規制)動作の一例を、図6を用いて説明する。図6は、本発明による輻輳制御システム100の実施例5の動作を説明するための説明図であり、特定の加入者収容ノードCL5 11が輻輳状態に陥るか、又は、輻輳に陥る可能性がある場合に、輻輳制御サーバ101から、当該加入者収容ノードCL5 11向けの制御メッセージの送信を、過去のトラフィック情報や契約トラフィック情報に応じて規制する輻輳制御メッセージをVoIPネットワーク10内の各ノードや他網に対して自律的に送信することによって、当該加入者収容ノードCL5 11への制御メッセージの流入を規制する動作の一例を示している。
前述したように、従来のVoIPネットワークにおいては、複数の対地から一度に特定の加入者のユーザ端末向けの制御メッセージが集中して発生した場合、当該加入者のユーザ端末を収容する例えば加入者収容ノードCL5 11−4が輻輳する。VoIPネットワーク10を構成する加入者収容ノードCL5 11−4が輻輳すると、当該加入者収容ノードCL5 11−4に接続されている隣接の中継ノードCL4 12−1や中継ノードCL4 12−2に輻輳が伝播し、さらに、各中継ノードCL4 12−1や中継ノードCL4 12−2に接続されている他の加入者収容ノードCL5 11にも輻輳が伝播し、引いては、VoIPネットワーク10全体の動作が不安定になってしまう。
ここで、輻輳が発生した特定対地の加入者収容ノードCL5 11−4向けの制御メッセージの送信動作を規制するための出接続規制を実施しようとする場合、従来の保守用コマンドによる出接続規制や前記特許文献1に記載のような輻輳制御技術においては、VoIPネットワーク10の各対地(エリア)に配置されている各加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)のそれぞれにおいて特定の加入者収容ノードCL5 11−4向けの制御メッセージの送信数を一律に規制する制御を行っている。
例えば、図6に示すように、VoIPネットワーク10が、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,11−4)の4つから構成されていて、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれについて、特定の対地(エリアD)の加入者収容ノードCL5 11−4向けの過去の平均トラフィック量として、単位時間当たりのトラフィック量(呼数)が、10,000呼、1,000呼、400呼であり、かつ、特定の対地(エリアD)の加入者収容ノードCL5 11−4に輻輳が発生したために、当該加入者収容ノードCL5 11−4にて扱うことができる他ノードからの流入トラフィック量(許容呼数)が600呼に制限された場合、許容量の600呼を他の3つの加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3に対して均等に分配するように制御している。
すなわち、各対地(エリアA,B,C)それぞれに配置されている他の加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3は、加入者収容ノードCL5 11−4向けの制御メッセージの単位時間当たりの送信数(規制量)を、一律、(600/3)=200呼ずつに規制するように制御する。この結果、過去の平均トラフィック量との比つまり規制率は、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれで、{(10,000−200)/10,000}=98%、{(1,000−200)/1,000}=80%、{(400−200)/400}=50%と、公平性を欠く結果を招いている。
図6に示す実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、輻輳制御サーバ101は、VoIPネットワーク10内の各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)のトラフィック情報を方路別や対地別に定期的に収集して管理し、特定対地の加入者収容ノードCL5 11が輻輳状態に陥るか、輻輳の発生が予測される場合に、過去に収集していた当該対地の加入者収容ノードCL5 11向けのトラフィック情報(呼数情報など)に基づいて、当該加入者収容ノードCL5 11向けのトラフィック量(呼数)を制御することにより、各対地からの制御メッセージの流入量の着信規制に関する公平性を実現するようにしている。
つまり、輻輳中又は輻輳の発生が予測される特定の加入者収容ノードCL5 11向けの着信の集中を規制するために、VoIPネットワーク10内の各加入者収容ノードCL5 11に対する出接続規制を行う際に、各加入者収容ノードCL5 11における特定の加入者収容ノードCL5 11向けの過去のトラフィック情報(呼数情報など)によって規制量に重み付けを行うことにより、各加入者収容ノードCL5 11間で、特定の加入者収容ノードCL5 11向けの過去のトラフィック情報(呼数情報など)にばらつきがある場合であっても、各加入者収容ノードCL5 11において出接続規制が実施される規制率を均一化して、公平性を図ることを可能としている。
輻輳制御サーバ101は、前述したように、VoIPネットワーク10を構成する各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)に関する情報を、対地(エリア)ごと、方路ごとに管理しており、対地(エリア)内、対地(エリア)・方路間のトポロジー情報、セッションルーティング情報、トラフィック情報などを把握している。
図6には、特定対地のエリアDの加入者収容ノードCL5 11−4にて、単位時間当たり予め定めた閾値を超える着呼用制御メッセージ数が検出されて輻輳が発生した場合について示しているが、輻輳発生時のみならず、輻輳の発生が予測される場合についても全く同様な輻輳制御方法を実施することが可能である。加入者収容ノードCL5 11−4から輻輳の発生(あるいは輻輳発生の予測)を示す通知を、輻輳制御サーバ101が受け取ると、輻輳制御サーバ101は、過去に収集していた当該エリアDの加入者収容ノードCL5 11−4向けの各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)や他網からのトラフィック情報(呼数情報)を参照して、それぞれの過去のトラフィック情報によって重み付けした規制量を算出する。
すなわち、前述したように、VoIPネットワーク10が、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,11−4)の4つから構成されていて、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれが、特定の対地(エリアD)の加入者収容ノードCL5 11−4向けの過去の平均トラフィック量として、単位時間当たりのトラフィック量(呼数)が、10,000呼、1,000呼、400呼であり、かつ、加入者収容ノードCL5 11−4に輻輳が発生したために、当該加入者収容ノードCL5 11−4にて扱うことができる他ノードからの流入トラフィック量(許容呼数)が600呼に制限された場合、次のように、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれの規制率が同一になるように制御する。
つまり、加入者収容ノードCL5 11−4向けの過去の平均トラフィック量である10,000呼、1,000呼、400呼の総和を600呼に規制する際に、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれが、
[{(10,000+1,000+400)−600}/(10,000
+1,000+400)]=94.74%
になるように制御する。
これにより、図6に示すように、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれの規制後の加入者収容ノードCL5 11−4向けの単位時間当たりの制御メッセージの送信呼数を、それぞれ
10,000×(1−0.9474)=526呼
1,000×(1−0.9474) =53呼
400×(1−0.9474) =21呼
で与えられる呼数に規制する輻輳制御メッセージが、輻輳制御サーバ101にて生成されて、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれに対して送信される。
かくのごとく、過去のトラフィック情報に基づいて重み付けした呼数(規制量)に規制する輻輳制御メッセージとすることによって、規制量の公平性を確保することができ、VoIPネットワーク10の転送能力をそれぞれの過去のトラフィック疎通状況に応じた状態で活用することができる。
なお、過去のトラフィック情報を用いる代わりに、各対地ごとの又は相手加入者ごとの契約トラフィック情報を用いて、各対地に配置されている加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)それぞれが確保すべき所要トラフィック量(所要呼数)を用いて、規制量の重み付けをするようにしても良いし、あるいは、過去のトラフィック情報と契約上の所要トラフィック量(所要呼数)とを併用して、規制量の重み付けをするようにしても良い。
かかる輻輳制御の実施により、輻輳状態にある、又は、輻輳の発生が予測される特定対地の加入者収容ノードCL5 11−4における輻輳が解消したり、輻輳の可能性が解消したりして、元の状態に復旧すると、その旨が輻輳制御サーバ101に通知される。元の状態に復旧した旨の通知を受け取った輻輳制御サーバ101は、輻輳制御のために規制していた各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)に対して、規制の解除を指示する輻輳制御メッセージを送信する。この結果、VoIPネットワーク10は、転送能力を十分に活用した状態に復旧する。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)それぞれにおいて、輻輳が発生した又は輻輳の可能性がある特定の加入者収容ノードCL5 11−4向けに送信する制御メッセージが規制に遭遇する確率(規制率)を、均一にすることができ、各加入者に対して公平なトラフィック制御を実施することができる。また、輻輳の発生時に、VoIPネットワーク10への入口となる各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)それぞれにおいて規制を実施することにより、VoIPネットワーク10の安定的な運用を実現することが可能となる。
さらに、複数の対地(エリア)に分割して、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)をそれぞれの対地に対応付けて配置し、輻輳制御サーバ101が、各対地に対応付けて配置された加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)間のトポロジー情報を所有することにより、VoIPネットワーク10が大規模化した際に、輻輳制御サーバ101が規制対象とする加入者収容ノードCL5 11を絞り込むことができ、輻輳制御システム100の負荷を低減することが可能となる。
(実施例6)
次に、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っているか、あるいは、輻輳状態に陥る可能性が予測される特定対地の加入者収容ノードCL5 11向けの制御メッセージを規制する着信規制(入力規制)の実施例5とは異なる例を、図7を用いて説明する。図7は、本発明による輻輳制御システム100の実施例6の動作を説明するための説明図であり、特定の加入者収容ノードCL5 11が輻輳状態に陥るか、又は、輻輳に陥る可能性がある場合に、輻輳制御サーバ101から当該加入者収容ノードCL5 11向けの制御メッセージの送信を規制する輻輳制御メッセージをVoIPネットワーク10内の各ノードや他網に対して自律的に送信することによって、当該加入者収容ノードCL5 11への制御メッセージの流入を規制する動作の一例を示している。
さらに、予め計画された特定期間の間、例えばコンサートや花火大会などのチケット販売のようなイベントが企画されている場合、当該特定期間の間、チケット販売元の加入者のユーザ端末が収容されている加入者収容ノードCL5 11が輻輳状態に陥る可能性があることが予め予測される。かかる場合に備えて、輻輳制御サーバ101の保守者は、前記特定期間を指定して、指定期間の間、当該加入者収容ノードCL5 11向けの制御メッセージの送信を規制する保守コマンドを入力することにより、輻輳制御サーバ101から、指定期間の間だけ、当該加入者収容ノードCL5 11向けの制御メッセージの送信を規制する輻輳制御メッセージをVoIPネットワーク10内の各ノードや他網に対して送信する動作の一例を示している。
図7(A)に示すように、特定対地に災害が発生したため、当該対地の加入者収容ノードCL5 11−3への各対地からの問い合わせの呼が集中的に発生して、加入者収容ノードCL5 11−3が輻輳状態に陥った場合、あるいは、図7(B)に示すように、コンサートなどのイベントが企画されて、チケットの販売が開始された際に、チケット販売元のユーザ端末が収容される特定対地の加入者収容ノードCL5 11−3への各対地からのチケット購入の呼が集中的に発生して、加入者収容ノードCL5 11−3が輻輳に陥る可能性があった場合、従来は、当該加入者収容ノードCL5 11−3の保守者が入力規制用のコマンドを投入することによって、各対地から加入者収容ノードCL5 11−3へ入力される処理要求用の制御メッセージの流入を規制するようにしている。
しかし、該当する加入者収容ノードCL5 11−3への入力規制を行うのみで、各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)から当該加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信を規制する発信規制を行うことができないため、加入者収容ノードCL5 11−3に制御メッセージが殺到する状態が継続してしまい、加入者収容ノードCL5 11−3は輻輳状態からの回復に時間がかかるのみならず、VoIPネットワーク10内に無効な加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージが滞り、VoIPネットワーク10内に輻輳が拡大していく可能性がある。
さらに、予め計画されている特定期間の間、開催されるコンサートや花火大会のようなイベントにより、特定対地の加入者収容ノードCL5 11の輻輳の発生の可能性が予め予測される場合においても、輻輳回避用の保守用コマンドを当該加入者収容ノードCL5 11に対して保守者が手動で入力しなければならない。手動入力となる保守用コマンドを用いる場合、当該保守用コマンドの投入漏れや誤りの発生が懸念される。また、イベントの終了後においても、輻輳回避用の規制を解除する保守用コマンドを当該加入者収容ノードCL5 11に対して保守者が手動で入力する必要があるが、その場合においても、当該保守用コマンドの投入漏れや誤りの発生が懸念される。
図7(A)、図7(B)に示す実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、図7(A)のように、特定対地の災害発生により、当該対地の加入者収容ノードCL5 11−3の災害輻輳が発生した場合、輻輳発生を検出した加入者収容ノードCL5 11−3から輻輳制御サーバ101に対して輻輳発生の旨が通知されることによって、輻輳制御サーバ101は、当該加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信を規制する(出接続規制を行う)ことを指示する輻輳制御メッセージを作成して、VoIPネットワーク10を構成する他の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)や中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)あるいは他網60に対して送信する。
これにより、他の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)や中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)あるいは他網60からの加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信動作が規制され(出接続規制され)、加入者収容ノードCL5 11−3は輻輳状態から早期に脱出することができるのみならず、VoIPネットワーク10内に無効な加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージが滞留することもなくなり、VoIPネットワーク10内に輻輳が拡大していくことを防止することができる。
また、図7(B)のように企画型輻輳が生じる可能性がある場合においては、チケット販売期間など、輻輳発生の可能性がある特定期間が計画された段階で、輻輳制御サーバ101の保守者が、当該チケット販売期間などに相当する前記特定期間を指定して、当該特定期間の間、チケット販売元などのユーザ端末が収容される特定対地の加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信を規制する(出接続規制を行う)ことを指示する期間指定の規制コマンドを事前に投入する。すなわち、輻輳制御サーバ101は、特定加入者に対する制御メッセージの着信トラフィック量(呼数)を指定した期間の間規制する規制情報を事前に登録することができる機能を備えている。
該期間指定の規制コマンドを受け取った輻輳制御サーバ101は、該期間に指定されている規制開始日時に到達すると、加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信規制を指示する輻輳制御メッセージを作成して、VoIPネットワーク10を構成する他の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)や中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)あるいは他網60に対して送信する。また、該期間に指定されている規制終了日時に到達すると、加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信規制の解除を指示する輻輳制御メッセージを作成して、VoIPネットワーク10を構成する他の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)や中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)あるいは他網60に対して送信する。
つまり、特定加入者への大量の制御メッセージが発生して、当該特定加入者のユーザ端末を収容する加入者収容ノードCL5 11−3の輻輳が予測される期間を事前に把握している場合には、輻輳制御サーバ101では、保守者により、当該加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージを期間指定で規制する規制情報を事前に登録しておく。ここで、登録する規制情報としては、例えば、規制開始日時、規制終了日時、規制対象の加入者のユーザ端末番号、単位時間当たりに許容する制御メッセージの呼数などである。
登録された規制開始日時に達すると、輻輳制御サーバ101は、各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)から加入者収容ノードCL5 11−3向けの過去の平均トラフィック量や契約トラフィック量(呼数情報)に基づいて算出される規制量を用いて、当該加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信を規制する輻輳制御メッセージを送信し、一方、登録された規制終了日時に達すると、各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)の加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信の規制を解除する輻輳制御メッセージを送信する。この結果、特定加入者のユーザ端末を収容する加入者収容ノードCL5 11−3が輻輳状態に陥る事態を未然に回避することができる。
なお、前述の説明においては、期間指定の規制コマンドを投入した場合、輻輳制御サーバ101にて、指定された規制開始日時や規制終了日時に達したか否かを判断して、規制開始時刻に達した際に、規制を行うための輻輳制御メッセージを作成して送信し、規制終了時刻に達した際に、規制の解除を行うための輻輳制御メッセージを作成して送信する場合について説明したが、輻輳制御サーバ101は、期間指定の規制コマンドを受け取った時点で、指定された期間を含む期間指定付きの輻輳制御メッセージを生成して、VoIPネットワーク10の各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)や他網に対して送信し、指定された規制開始日時や規制終了日時に達したか否かは、期間指定付きの輻輳制御メッセージを受け取った各ノードや他網側で行うこととしても良い。
以上のような期間指定の輻輳制御により、他の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,…)や中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)あるいは他網60からの加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージの送信動作が指定された期間の間規制され(出接続規制され)、加入者収容ノードCL5 11−3が輻輳状態に陥ることを防止することができるのみならず、VoIPネットワーク10内に無効な加入者収容ノードCL5 11−3向けの制御メッセージが滞留することもなくなり、VoIPネットワーク10内に輻輳が生じることを防止することができる。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、輻輳状態にあるかあるいは輻輳が発生する可能性がある特定対地の加入者収容ノードCL5 11向けのトラフィックを、VoIPネットワーク10の入口に近いところで規制することができ、もって、特定対地の加入者収容ノードCL5 11の輻輳状態からの復旧を早期化することが可能となり、かつ、VoIPネットワーク10内に輻輳が拡大することも防止することができ、さらには、輻輳が発生する可能性がある場合には、事前に、輻輳の発生を抑止することも可能であり、VoIPネットワーク10を安定的に運用することが可能となる。
また、期間指定の輻輳制御を行うことにより、特定加入者収容ノードCL511の輻輳が発生する前に、VoIPネットワーク10内の各ノード((加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)から特定加入者収容ノードCL5 11ヘの送信規制(出接続規制)を自動的に事前実施することにより、特定加入者収容ノードCL5 11やVoIPネットワーク10が輻輳状態に陥ることを未然に防止することが可能となる。さらに、指定された規制開始日時、規制終了日時に応じて規制の実施・規制の解除を自動的に行うことにより、保守者による規制コマンドの投入漏れ、投入誤り、規制の解除漏れなどの問題を回避することができる。
(実施例7)
次に、軽輻輳状態や重輻輳状態に陥っているか、あるいは、輻輳状態に陥る可能性が予測される中継ノードCL4 12の輻輳を回避する動作の一例を、前述した図6を参照しながら説明する。
前述したように、従来のVoIPネットワークにおいては、複数の対地から同一の中継ノードCL4 12を経由する制御メッセージが集中して発生した場合、当該中継ノードCL4 12が輻輳する。VoIPネットワーク10を構成する中継ノードCL4 12が輻輳すると、当該中継ノードCL4 12に接続されている隣接の中継ノードCL4 12や加入者収容ノードCL5 11に輻輳が伝播し、引いては、VoIPネットワーク10全体の動作が不安定になってしまう。
本実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、輻輳制御サーバ101とVoIPネットワーク10の各ノード(中継ノードCL4 12、加入者収容ノードCL5 11)とは連携して動作しており、特定の中継ノードCL4 12に輻輳状態が発生した場合、輻輳状態の発生通知を受け取った輻輳制御サーバ101が、輻輳状態に陥っている当該特定の中継ノードCL4 12を経由する制御メッセージの送信動作を規制する輻輳制御メッセージを、VoIPネットワーク10の各ノード(中継ノードCL4 12、加入者収容ノードCL5 11)に対して送信するように動作する。
輻輳制御サーバ101は、前述したように、VoIPネットワーク10を構成する各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)に関する情報を、対地(エリア)ごと、方路ごとに管理しており、対地(エリア)内、対地(エリア)・方路間のトポロジー情報、セッションルーティング情報、トラフィック情報などを把握している。また、輻輳制御サーバ101は、加入者を収容する加入者収容ノードCL5 11を対地ごとに分割して管理し、各対地の加入者収容ノードCL5 11間のトポロジー情報を所有することにより、各対地の加入者収容ノードCL5 11間の制御メッセージが特定の中継ノードCL4 12を経由する送信動作を規制する加入者収容ノードCL5 11を絞り込むことも可能としている。
つまり、輻輳制御サーバ101は、VoIPネットワーク10内の各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)のトラフィック情報を方路別や対地別に定期的に収集して管理し、特定の中継ノードCL4 12が輻輳状態に陥るか、輻輳の発生が予測される場合に、当該中継ノードCL4 12を経由する各対地の加入者収容ノードCL5 11間の過去のトラフィック情報(呼数情報など)に基づいて、当該中継ノードCL4 12を経由する各対地の加入者収容ノードCL5 11間のトラフィック量(呼数)を制御することにより、各対地の加入者収容ノードCL5 11間の制御メッセージを規制する規制量に関する公平性を実現するとともに、VoIPネットワーク10内の輻輳制御対象範囲の限定を可能としている。
さらに説明すると、図6に示す特定の中継ノードCL4 12−1にて、単位時間当たり予め定めた閾値を超える中継用制御メッセージ数が検出されて輻輳が発生したか、あるいは、輻輳の発生が予測された場合、特定の中継ノードCL4 12−1から輻輳の発生(あるいは輻輳発生の予測)を示す通知が、輻輳制御サーバ101に送信される。輻輳の発生(あるいは輻輳発生の予測)を示す通知を、輻輳制御サーバ101が受け取ると、輻輳制御サーバ101は、過去に収集していた当該中継ノードCL4 12−1を経由する各対地のノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)間や他網との間のトラフィック情報(呼数情報)を参照して、それぞれの過去のトラフィック情報によって重み付けした規制量を算出する。
すなわち、図6に示す例のように、輻輳状態にあるか又は輻輳の可能性が予測される当該中継ノードCL4 12−1を経由する過去のトラフィックとして、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3)の3つから加入者収容ノードCL5 11−4に向かうトラフィックのみであり、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれの加入者収容ノードCL5 11−4向けの過去の単位時間当たりの平均トラフィック量(呼数)が、10,000呼、1,000呼、400呼であり、かつ、当該中継ノードCL4 12−1にて扱うことができる中継トラフィック量(許容呼数)が600呼に制限された場合、実施例5の場合と同様に、次のように、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれの当該中継ノードCL4 12−1を経由するトラフィックの規制率が同一になるように制御する。
つまり、当該中継ノードCL4 12−1を経由する過去の平均トラフィック量として、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれから加入者収容ノードCL5 11−4向けの過去の平均トラフィック量である10,000呼、1,000呼、400呼であり、その総和を600呼に規制する際には、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれが、
[{(10,000+1,000+400)−600}/(10,000
+1,000+400)]=94.74%
になるように制御する。
これにより、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれから規制後の該中継ノードCL4 12−1を経由する加入者収容ノードCL5 11−4向けの単位時間当たりの制御メッセージの送信呼数を、それぞれ
10,000×(1−0.9474)=526呼
1,000×(1−0.9474) =53呼
400×(1−0.9474) =21呼
で与えられる呼数に規制する輻輳制御メッセージが、輻輳制御サーバ101にて生成されて、加入者収容ノードCL5 11−1,11−2,11−3それぞれに対して送信される。
かくのごとく、過去のトラフィック情報に基づいて重み付けした呼数(規制量)に規制する輻輳制御メッセージとすることによって、中継ノードの規制により各対地の加入者収容ノードCL5 11に及ぼす規制量の公平性を確保することができ、VoIPネットワーク10の転送能力をそれぞれの過去のトラフィック疎通状況に応じた状態で活用することができる。
なお、過去のトラフィック情報を用いる代わりに、実施例5の場合と同様、各対地ごとの又は相手加入者ごとの契約トラフィック情報を用いて、各対地に配置されている加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)それぞれが確保すべき所要トラフィック量(所要呼数)を用いて、中継ノードCL4 12−1を経由するトラフィックの規制量の重み付けをするようにしても良いし、あるいは、過去のトラフィック情報と契約上の所要トラフィック量(所要呼数)とを併用して、規制量の重み付けをするようにしても良い。
また、各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)が複数の中継ノードCL4 12(12−1,12−2,…)を介して他の対地の加入者収容ノードCL5 11と接続されるトポロジーからなっているような場合には、特定の中継ノードCL4 12−1において輻輳の発生やその可能性が検出された場合、輻輳制御サーバ101は、特定の中継ノードCL4 12−1を経由する転送ルートを切り替えて、他の中継ノードCL4 12(12−2,…)に迂回するように制御する輻輳制御メッセージを生成して、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)に対して送信するようにしても良い。
かかる輻輳制御の実施により、輻輳状態にある、又は、輻輳の発生が予測される特定の中継ノードCL4 12−1における輻輳が解消したり、輻輳の可能性が解消したりして、元の状態に復旧すると、その旨が輻輳制御サーバ101に通知される。元の状態に復旧した旨の通知を受け取った輻輳制御サーバ101は、輻輳制御のために規制していた各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)に対して、規制の解除を指示する輻輳制御メッセージを送信する。この結果、VoIPネットワーク10は、転送能力を十分に活用した状態に復旧する。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、中継ノードCL4 12を経由する過去の転送メッセージの履歴や契約トラフィック量に基づいて、各対地の加入者収容ノードCL5 11のトラフィックの規制量を決定するため、中継ノードCL4 12の輻輳制御においても、実施例5の場合と同様、各対地の加入者収容ノードCL5 11ごとに規制に遭遇する制御メッセージの規制率を均一にして、各加入者に対して公平なトラフィック制御を実施することができる。また、中継ノードCL4 12の輻輳の発生時に、VoIPネットワーク10への入口となる各対地の加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)それぞれにおいて規制を実施することにより、VoIPネットワーク10の安定的な運用を実現することが可能となる。
さらに、中継ノードCL4 12の輻輳制御においても、実施例5の場合と同様に、複数の対地(エリア)に分割して、加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)をそれぞれの対地に対応付けて配置し、輻輳制御サーバ101が、各対地に対応付けて配置された加入者収容ノードCL5 11(11−1,11−2,11−3,…)間のトポロジー情報を所有することにより、VoIPネットワーク10が大規模化した際に、輻輳制御サーバ101が規制対象とする加入者収容ノードCL5 11を絞り込むことができ、輻輳制御システム100の負荷を低減することが可能となる。
(実施例8)
次に、輻輳制御サーバ101における輻輳制御メッセージの生成を迅速化するための一例として、規制量や規制先を示す輻輳制御情報をテンプレート化する実施例について説明する。
従来の輻輳制御方法は、前述したように、VoIPネットワーク10の各ノードに対して、個々に、輻輳を制御するための保守用コマンドを保守者が投入するような方法であったため、例えば、複数の対地の加入者収容ノードCL5 11に対して、即座に、輻輳制御を実施しなければならないような場合であっても、迅速に対応することが困難であった。
本実施例は、かかる従来の問題を解決する一例を示すものであり、輻輳の契機となる事象ごとに、送信すべき輻輳制御メッセージの種類、輻輳規制を行うために必要とする規制量、輻輳制御メッセージの送信先となる加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12、エッジルータ15それぞれの宛先すなわち規制先などの輻輳制御情報をテンプレート化して、予め登録するようにして、迅速に、輻輳制御メッセージを生成して送信することを可能とする一例を説明している。例えば、関東地域に地震災害が発生した場合の輻輳制御情報として、「関東・地震」のようなテンプレート名を付して、かかる災害が発生した際の輻輳制御メッセージの送信先を示す規制先のノードと各ノードの規制量とを、輻輳制御サーバ101に予め登録しておく。しかる後、関東地域に地震災害のような緊急性が高い事象が発生した際には、該事象に基づいて、テンプレートを索引し、「関東・地震」テンプレートを利用して、即座に、輻輳制御メッセージを生成して、規制先として登録されている、各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)や他網60に対して送信することにより、迅速に輻輳規制を実施することが可能となる。
つまり、輻輳制御サーバ101のデータベースDBに輻輳制御用のテンプレートとして、輻輳制御メッセージの送信先となる規制先情報(各ノードを示す加入者番号群)を、適当なラベルを付した形で予め登録する。さらに、緊急性を要する事象ごとにその種類に対応する規制量についても、同時にデータベースDBに輻輳制御用のテンプレートとして予め登録しておく。而して、緊急性が高い事象が発生した際には、データベースDBの輻輳制御用のテンプレートの中から、該当する事象の種類に応じた規制量を選択するとともに、規制対象エリア(対地)となるラベルを選択して、輻輳制御メッセージの該当欄に当て嵌めることにより、輻輳制御メッセージを即座に生成して、迅速に、規制措置を実行する。
本実施例に示す輻輳制御方法を適用することにより、緊急性の高い事象の発生に対しても、即座に、適切な輻輳制御動作を実施することが可能となる。
(実施例9)
次に、輻輳制御サーバ101とノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)との間のリンクの通信障害への対応策の一つとして用意している輻輳制御状態のオーディット機能について説明する。
前述の各実施例にて説明した輻輳制御システム100において、輻輳制御サーバ101とノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)との間のリンクに通信障害(例えば、通信リンク切断、ルータの故障など)が発生すると、輻輳制御サーバ101とノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)との間で輻輳制御状態すなわち規制状態の不一致が発生する可能性がある。
このため、輻輳制御サーバ101とノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)との間の通信障害が復旧した際に、輻輳制御サーバ101は、各ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)の輻輳制御状態すなわち規制状態を収集し、輻輳制御サーバ101が認識している輻輳制御状態すなわち規則状態と不一致であった場合には、輻輳制御サーバ101が認識している輻輳制御状態すなわち規則状態に各ノードの状態を一致させる動作を行う輻輳制御状態のオーディット機能を有している。これにより、通信障害からの回復時に、直ちに、輻輳制御サーバ101とノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)との間の輻輳制御状態すなわち規則状態の同期合わせを行うことができる。
(実施例10)
次に、ノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)からの障害通知を受信した際の輻輳制御サーバ101における隣接ノードに対する輻輳制御動作の一例について説明する。
前述の各実施例にて説明した輻輳制御システム100において、輻輳制御サーバ101がVoIPネットワーク10のいずれかのノード(加入者収容ノードCL5 11、中継ノードCL4 12)から運用に重大な影響を与える障害通知(例えば、CP∪使用率の超過、メモリリソースの枯渇、ハードウェアの故障など)を受信した場合、従来の技術のままでは、保守者が、手動で、障害が発生した当該ノードへ流入する制御メッセージの着信を規制する操作を行うことが必要となる。しかし、当該ノードに障害が発生してから保守者が手動で規制をかけ終わるまでの間、障害ノードを経由する制御メッセージが喪失されてしまう可能性があり、通信サービスの品質を低下させるという問題が発生する。
このため、本実施例においては、輻輳制御サーバ101は、ノードから障害通知を受信すると、輻輳制御サーバ101が所持しているネットワークトポロジー情報を用いて、障害が発生した当該ノードに接続されている隣接の各ノードに対して、当該ノードに対する制御メッセージの送信を直ちに規制するように指示する輻輳制御メッセージを送信することを可能としている。しかる後、障害が発生した当該ノードにおいて障害が回復した場合、輻輳制御サーバ101は、規制をかけた状態にある隣接の各ノードに対して、規制の解除を指示する輻輳制御メッセージを送信する。
また、各ノードが複数の隣接ノードと接続されているネットワークトポロジーからなっているような場合には、特定ノードの障害の発生が通知された場合、輻輳制御サーバ101は、障害発生の特定ノードに接続している隣接ノードに対して、当該特定ノードを経由する制御メッセージの転送ルートを、他のノードに迂回するように制御する輻輳制御メッセージを生成して、送信するようにしても良い。
以上のような輻輳制御を自動的に実施することにより、制御メッセージが喪失する可能性を低減し、通信サービスの品質を安定したレベルに維持することが可能になる。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。また、上述における輻輳制御処理をコンピュータにより実行可能なプログラムとして実施することもできるし、その輻輳制御プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録して利用することもできることは勿論である。
本発明による輻輳制御システムのシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例1の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例2の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例3の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例3の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例4の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例5の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例6の動作を説明するための説明図である。 本発明による輻輳制御システムの実施例6の動作を説明するための説明図である。 VoIPサービスを提供するIPネットワークの構成例を示すネットワーク構成図である。 VoIPサービスを提供するIPネットワークの発信系ノードにおける輻輳の波及状況を説明するための説明図である。
符号の説明
10 VoIP−Cプレーン(VoIPネットワーク)
11,11−1,11−2,11−3,11−4,… 加入者収容ノードCL5
12,12−1,12−2,12−3,12−4,… 中継ノードCL4
15,15−1,15−2,15−3,… エッジルータ
16,16−1,16−2,16−3,… 受信キュー
50 PSTN
51 IGS(Interconnecting Gateway Switch)
52 STP(Signal Transfer Point)
60 他網
61 輻輳制御装置
62 ゲートウェイ
80,80−1,80−2,… ユーザ端末
90 VoIP−Uプレーン
100 輻輳制御システム
101 輻輳制御サーバ
101a トラフィック管理部
101a
契約トラフィック情報
101a
対地別トラフィック測定情報
101a
方路別トラフィック測定情報
101a 輻輳状態情報
101b 輻輳制御部
102 メディアサーバ
111 輻輳検出部
111a 軽輻輳検出部
111b 重輻輳検出部
112 トラフィック測定部
121 輻輳検出部
121a 軽輻輳検出部
121b 重輻輳検出部
122 トラフィック測定部
125 CA(Call Agent)
126 SG(Signaling GW)

Claims (45)

  1. IPネットワークを介して各種の通信サービスを行うために、通信サービスごとにそれぞれのサービスを実施するサービスネットワークを該IPネットワーク上に形成しているネットワーク構成における、前記サービスネットワークの輻輳を制御する輻輳制御システムであって、
    前記サービスネットワークが、前記IPネットワークに接続されているユーザ端末を対地別に分割して、それぞれの対地に存在するユーザ端末を収容する加入者収容ノードと、該加入者収容ノード間の情報の中継を行う中継ノードとを、備えた2階層の構成からなり、前記ユーザ端末から受け付けた通信サービスの処理要求を制御メッセージとして当該ユーザ端末を収容する前記サービスネットワーク側の前記加入者収容ノードにルーティングするエッジルータと、前記加入者収容ノードと前記中継ノードとの輻輳状態を制御する輻輳制御サーバとを備え、
    前記加入者収容ノードは、前記エッジルータからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳発生の可能性が生じた場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制することを特徴とする輻輳制御システム。
  2. 請求項1に記載の輻輳制御システムにおいて、
    輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を通知した前記加入者収容ノードが、輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消した場合、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、規制の解除を指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  3. 請求項1又は2に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記加入者収容ノードが検出する輻輳として、輻輳の前兆となる軽度の輻輳状態と重い負荷状態に陥っている輻輳状態とを少なくとも含む、輻輳状態の程度を判別して、前記輻輳制御サーバに輻輳を通知する際に、判別した輻輳状態の程度を含めて通知することを特徴とする輻輳制御システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記加入者収容ノードは運用系と待機系を有し、前記加入者収容ノードが過大な負荷状態になり、前記輻輳制御サーバに対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、前記待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを前記輻輳制御サーバに通知し、通知を受けた輻輳制御サーバは、輻輳中のノードへの制御データの流入を規制するように他の加入者収容ノードに指示し、前記加入者収容ノードは、輻輳状態から回復すると、前記輻輳制御サーバに輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバは、他の加入者収容ノードへの規制解除を指示することを特徴とする輻輳制御システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから輻輳の発生又は輻輳発生の可能性の通知を受け取った際に、当該加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記加入者収容ノードから輻輳の解消又は輻輳の発生の可能性の解消の旨の通知を受け取った際に、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記加入者収容ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制するとともに、当該加入者収容ノードに対して入力トラフィックを規制することを指示する入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを前記入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を規制する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  7. 請求項6に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、当該加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作の規制を解除するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  8. 請求項6又は7に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから定期的に又は随時収集した前記トラフィック情報の履歴に基づいて、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記加入者収容ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記加入者収容ノードは、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集したトラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制することを特徴とする輻輳制御システム。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記加入者収容ノードは、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノードに収容されたユーザ端末の加入者及び/又は各前記中継ノードに接続された端末の加入者それぞれの契約トラフィック情報に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の所要トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制することを特徴とする輻輳制御システム。
  11. 請求項9又は10に記載の輻輳制御システムにおいて、
    輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を通知した前記加入者収容ノードが、輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消した場合、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記加入者収容ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集した前記トラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードに対して前記総制御メッセージ数以下に入力トラフィックを規制することを指示する着信入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを前記着信入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を前記総制御メッセージ数以下に規制する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  13. 請求項1乃至11のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記加入者収容ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記加入者収容ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノードに収容されたユーザ端末の加入者及び/又は各前記中継ノードに接続された端末の加入者それぞれの契約トラフィック情報に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の所要トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードに対して前記総制御メッセージ数以下に入力トラフィックを規制することを指示する着信入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを前記着信入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を前記総制御メッセージ数以下に規制する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  14. 請求項12又は13に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除するとともに、
    輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該加入者収容ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    或る対地の前記加入者収容ノードの輻輳発生期間が予め予測される場合、前記輻輳制御サーバに、前記加入者収容ノードの前記輻輳発生期間を予め登録することにより、前記輻輳制御サーバは、前記輻輳発生期間の開始日時に達した際に、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制するとともに、
    輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージ又は前記着信規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを特徴とする輻輳制御システム。
  16. 請求項15に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記輻輳発生期間の終了日時に達した際に、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへ制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、規制の解除を指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記エッジルータから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作の規制を解除するとともに、
    輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制していた前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  17. 請求項1乃至16のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバから、前記エッジルータへ送信する前記規制用輻輳制御メッセージ、あるいは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードへ送信する前記規制用輻輳制御メッセージ又は前記着信規制用輻輳制御メッセージは、新たなセッションの開設を要求するセッション設定要求制御メッセージのみの規制を指示していることを特徴とする輻輳制御システム。
  18. 請求項1乃至17のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    各前記加入者収容ノードにそれぞれ収容される対地ごとのグループのユーザ端末それぞれに対して、前記輻輳制御サーバからの制御に基づいて、輻輳状態に応じた各種の案内情報を、各種メディアを用いて送信するメディアサーバを備え、
    前記輻輳制御サーバが、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性がある前記加入者収容ノードを検知した際に、当該加入者収容ノードに収容される対地ごとのグループの前記ユーザ端末それぞれに対して新たな処理要求の入力の待ち合わせを要請する案内情報を通知することを指示する案内通知用輻輳制御メッセージを、前記メディアサーバに対して送信することを特徴とする輻輳制御システム。
  19. 請求項1乃至18のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記中継ノードが検出する輻輳として、輻輳の前兆となる軽度の輻輳状態と重い負荷状態に陥っている輻輳状態とを少なくとも含む、輻輳状態の程度を判別して、前記輻輳制御サーバに輻輳を通知する際に、判別した輻輳状態の程度を含めて通知することを特徴とする輻輳制御システム。
  20. 請求項1乃至19のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記中継ノードは運用系と待機系を有し、前記中継ノードが過大な負荷状態になり、前記輻輳制御サーバに対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、前記待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを前記輻輳制御サーバに通知し、通知を受けた輻輳制御サーバは、輻輳中のノードへの制御データの流入を規制するように他の中継ノードに指示し、前記中継ノードは、輻輳状態から回復すると、前記輻輳制御サーバに輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバは、他の中継ノードへの規制解除を指示することを特徴とする輻輳制御システム。
  21. 請求項1乃至20のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記中継ノードは、対向して接続された他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記中継ノードから輻輳の解消又は輻輳の発生の可能性の解消の旨の通知を受け取った際に、当該中継ノードへの制御メッセージの送信を規制していた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  22. 請求項1乃至20のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記中継サーバは、対向して接続された他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、前記通知の送信元の前記中継ノード向けの制御メッセージの転送ルートを、各前記中継ノードに備えられている制御メッセージの転送ルートを選択する方路選択機能を用いて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを迂回して他の前記中継ノードを経由する迂回ルートに切り替えて送信することを指示する迂回用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの転送ルートを、前記方路選択機能を用いた迂回ルートに切り替え、しかる後、前記中継ノードから輻輳の解消又は輻輳の発生の可能性の解消の旨の通知を受け取った際に、当該中継ノード向けの制御メッセージを当該中継ノードの迂回ルートへ転送させていた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、迂回ルートから復帰することを指示する迂回解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信を再開することを特徴とする輻輳制御システム。
  23. 請求項1乃至22のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記中継ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記中継ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードに対して入力トラフィックを規制することを指示する入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを前記入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を規制する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  24. 請求項23に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、当該中継ノードへの制御メッセージの送信を規制していた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示する規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除するとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  25. 請求項1乃至22のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードにて処理されているトラフィック情報を予め定めた周期ごとに定期的にあるいは必要に応じて随時収集して、収集した前記トラフィック情報に基づいて、前記中継ノードのいずれかが輻輳しているか否か、輻輳の発生が予測されるか否かを判別し、いずれかの前記中継ノードが輻輳しているか又は輻輳の発生が予測された場合、当該中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノード向けの制御メッセージの転送ルートを、各前記中継ノードに備えられている制御メッセージの転送ルートを選択する方路選択機能を用いて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを迂回して他の前記中継ノードを経由する迂回ルートに切り替えて送信することを指示する迂回用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの転送ルートを、前記方路選択機能を用いた迂回ルートに切り替えるとともに、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードに対して入力トラフィックを規制することを指示する入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを前記入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定し、入力トラフィックの入力を規制する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  26. 請求項25に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記中継ノードから収集した前記トラフィック情報に基づいて、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードの輻輳が解消するか、輻輳の発生の可能性が解消したものと判別した場合、当該中継ノード向けの制御メッセージを当該中継ノードの迂回ルートへ転送させていた他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードに対して、迂回ルートから復帰することを指示する迂回解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードへの制御メッセージの送信を再開するとともに、
    輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記中継ノードに対して、入力トラフィックの規制を解除することを指示する入力規制解除用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを輻輳又は輻輳発生の可能性の状態から通常の状態に復旧させ、入力トラフィックの入力規制を解除する状態に設定することを特徴とする輻輳制御システム。
  27. 請求項1乃至26のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    IPネットワーク以外の他網と網間接続している前記中継ノードは、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測されることを検知した場合、その旨を前記輻輳制御サーバに通知するとともに、前記他網との間で制御信号を送受信するリンクを切断することにより、又は、予め定めた一定時間の間、前記リンクを切断した後、前記リンクを元の接続状態に復旧させることにより、あるいは、前記他網から前記リンクを介して入力されてくる制御信号を受け付けるための受信キューに登録済みの前記他網からの制御信号のアンロード動作を規制することにより、当該中継ノードの輻輳の発生を、前記他網側に通知することを特徴とする輻輳制御システム。
  28. 請求項1乃至27のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、IPネットワーク以外の他網と網間接続している前記中継ノードから収集したトラフィック情報に基づいて、当該中継サーバの輻輳の発生又は輻輳発生の予測を検知した場合、当該中継サーバに対して前記他網からの入力トラフィックを規制することを指示する他網入力規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、当該中継ノードを前記他網入力規制用輻輳制御メッセージにて指定された輻輳又は輻輳発生の可能性の状態に設定するとともに、前記他網との間で制御信号を送受信するリンクを切断することにより、又は、予め定めた一定時間の間、前記リンクを切断した後、前記リンクを元の接続状態に復旧させることにより、あるいは、前記他網から前記リンクを介して入力されてくる制御信号を受け付けるための受信キューに登録済みの前記他網からの制御信号のアンロード動作を規制することにより、当該中継ノードの輻輳の発生を、前記他網側に通知することを特徴とする輻輳制御システム。
  29. 請求項1乃至28のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    IPネットワーク上の前記サービスネットワークを構成する前記加入者収容ノード、前記中継ノードのいずれかに網間接続された他網側に、当該他網内の輻輳制御を実施する輻輳制御装置が備えられている場合、前記輻輳制御サーバは、前記他網側の前記輻輳制御装置との間で、輻輳制御に関する情報を、相互に、インポート・エクスポートすることにより、前記他網と網間接続されたユーザ端末間のエンド−エンドのフロー制御を実施することを特徴とする輻輳制御システム。
  30. 請求項29に記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記他網の前記輻輳制御装置との間でインポート・エクスポートする輻輳制御に関する情報として、前記他網との間で疎通しているトラフィック情報の履歴、前記他網からの入接続及び前記他網への出接続に関する規制情報を少なくとも含むことを特徴とする輻輳制御システム。
  31. 請求項1乃至30のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記中継ノードは、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該中継サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集したトラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを経由する各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する中継規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制することを特徴とする輻輳制御システム。
  32. 請求項1乃至30のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記中継ノードは、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳の発生又は輻輳発生の可能性を検出して、その旨を前記輻輳制御サーバに通知し、
    該通知を受け取った前記輻輳制御サーバは、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該中継サーバが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノードに収容されたユーザ端末の加入者及び/又は各前記中継ノードに接続された端末の加入者それぞれの契約トラフィック情報に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを経由する各対地別の所要トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示する中継規制用輻輳制御メッセージを送信することにより、他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制することを特徴とする輻輳制御システム。
  33. 請求項19乃至32のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードへの制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は前記加入者収容ノードへ、送信する前記規制用輻輳制御メッセージ又は前記他網入力規制用輻輳制御メッセージ又は前記中継規制用輻輳制御メッセージは、新たなセッションの開設を要求するセッション設定要求制御メッセージのみの規制を指示していることを特徴とする輻輳制御システム。
  34. 請求項1乃至33のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノード、前記中継ノード、前記エッジルータに対して輻輳制御用として送信する各種の輻輳制御メッセージを生成する際に、輻輳の契機となる事象ごとに、送信すべき輻輳制御メッセージの種類、輻輳制御メッセージの送信先となる前記加入者収容ノード、前記中継ノード、前記エッジルータそれぞれの宛先、輻輳制御のための規制量を予め登録している輻輳制御用テンプレートを備え、
    前記加入者収容ノード、前記中継ノードのいずれかのノードの輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた際に、該輻輳の契機となった事象を取得して、前記テンプレートを索引することによって、送信すべき輻輳制御メッセージの種類、規制先及び規制量を抽出して、輻輳制御メッセージを生成することを特徴とする輻輳制御システム。
  35. 請求項1乃至34のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノード、前記中継ノードとの輻輳制御状態の同期化を行うオーディット手段を備え、前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードとの間の接続リンクに通信障害が発生した場合、該通信障害が復旧した時点で、当該接続リンクに接続されている前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから現在の輻輳制御状態を取得して、当該輻輳制御サーバが認識している前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードの輻輳制御状態と比較して、不一致が検出された場合、当該輻輳制御サーバが認識している輻輳制御状態に、前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードの状態を設定し直すことを特徴とする輻輳制御システム。
  36. 請求項1乃至35のいずれかに記載の輻輳制御システムにおいて、
    前記輻輳制御サーバは、前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから、制御メッセージの処理が不可能となる障害が検知された旨の通知があった場合、障害が発生した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれのリンクに接続されている相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードに対して、当該前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示する障害発生通知用輻輳制御メッセージを送信することにより、相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから障害が発生した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制し、障害が発生した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから障害が回復した旨の通知があった場合、障害が回復した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれのリンクに接続されている相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードに対して、当該前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを指示する障害回復通知用輻輳制御メッセージを送信することにより、相手側の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードから障害が回復した前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御システム。
  37. IPネットワークを介して各種の通信サービスを行うために、通信サービスごとにそれぞれのサービスを実施するサービスネットワークを該IPネットワーク上に形成しているネットワーク構成における、前記サービスネットワークの輻輳を制御する輻輳制御方法であって、
    前記サービスネットワークが、前記IPネットワークに接続されているユーザ端末を対地別に分割して、それぞれの対地に存在するユーザ端末を収容する加入者収容ノードと、該加入者収容ノード間の情報の中継を行う中継ノードとを、備えた2階層からなり、前記ユーザ端末から受け付けた通信サービスの処理要求を制御メッセージとして当該ユーザ端末を収容する前記サービスネットワーク側の前記加入者収容ノードにエッジルータを介してルーティングするように構成されており、
    前記エッジルータからの大量の制御メッセージにより、前記加入者収容ノードに輻輳が発生するか又は輻輳発生の可能性が生じた場合、前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示して、前記エッジルータから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制することを特徴とする輻輳制御方法。
  38. 請求項37に記載の輻輳制御方法において、
    前記加入者収容ノード又は前記中継ノードに輻輳の発生又は輻輳の発生の可能性が生じた際に、当該加入者収容ノード又は当該中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示して、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信を規制し、しかる後、前記加入者収容ノード又は前記中継ノードの輻輳解消又は輻輳発生の可能性の解消があった際に、制御メッセージの送信を規制していた他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、規制を解除することを指示して、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が解消した前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信の規制を解除することを特徴とする輻輳制御方法。
  39. 請求項37又は38に記載の輻輳制御方法において、
    前記加入者収容ノード又は前記中継ノードが、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードからの大量の制御メッセージにより、当該加入者収容ノード又は当該中継ノードに輻輳が発生するか又は輻輳の発生が予測される場合、輻輳制御によりトラフィック規制後の当該加入者収容サーバ又は当該中継ノードが受け付け可能な単位時間当たりの総制御メッセージ数を算出した後、各前記加入者収容ノード及び/又は各前記中継ノードから定期的に又は随時収集したトラフィック情報の履歴に基づいて算出した輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード向けの各対地別の平均トラフィック量又は輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記中継ノードを経由する各対地別の平均トラフィック量を用いて、前記総制御メッセージ数を重み付けして、各対地の前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードそれぞれから、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノード向けへの送信を許可する規制後の送信許可制御メッセージ数を算出し、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへ制御メッセージを送信する他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードそれぞれに対して、輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの単位時間当たりの送信数を、算出された前記送信許可制御メッセージ数により規制することを指示することにより、他の前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード又は前記中継ノードへの制御メッセージの送信数を前記送信許可制御メッセージ数以下に規制することを特徴とする輻輳制御方法。
  40. 請求項37乃至39のいずれかに記載の輻輳制御方法において、
    前記中継ノードは運用系と待機系を有し、前記中継ノードが過大な負荷状態になり、前記輻輳制御サーバに対して輻輳の発生を通知メッセージとして通知することができない場合、前記待機系に切り替えるとともに、系の切り替えが輻輳発生により行われたことを前記輻輳制御サーバに通知し、通知を受けた輻輳制御サーバは、輻輳中の中継ノードへの制御データの流入を規制するように他の中継ノードに指示し、前記中継ノードは、輻輳状態から回復すると、前記輻輳制御サーバに輻輳状態からの回復を通知し、通知を受けた前記輻輳制御サーバは、他の中継ノードへの規制解除を指示することを特徴とする輻輳制御方法。
  41. 請求項37乃至40のいずれかに記載の輻輳制御方法において、
    IPネットワーク上の前記サービスネットワークを構成する前記加入者収容ノード、前記中継ノードのいずれかに網間接続された他網側に、当該他網内の輻輳制御を実施する輻輳制御装置が備えられている場合、前記他網側の前記輻輳制御装置との間で、輻輳制御に関する情報を、相互に、インポート・エクスポートすることにより、前記他網と網間接続されたユーザ端末間のエンド−エンドのフロー制御を実施することを特徴とする輻輳制御方法。
  42. 請求項37乃至40のいずれかに記載の輻輳制御方法において、
    或る対地の前記加入者収容ノードの輻輳発生期間が予め予測される場合、前記加入者収容ノードの前記輻輳発生期間を予め登録し、前記輻輳発生期間の開始日時に達した際に、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージをルーティングする前記エッジルータに対して、制御メッセージのルーティング動作の規制を指示して、前記エッジルータから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージのルーティング動作を規制するとともに、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへ制御メッセージを送信する前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードに対して、輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを指示して、前記中継ノード及び/又は他の前記加入者収容ノードから輻輳発生が予測される前記加入者収容ノードへの制御メッセージの送信を規制することを特徴とする輻輳制御方法。
  43. 請求項37乃至41のいずれかに記載の輻輳制御方法において、
    輻輳又は輻輳発生の可能性が生じた前記加入者収容ノード及び/又は前記中継ノードへの送信を規制する制御メッセージは、新たなセッションの開設を要求するセッション設定要求制御メッセージのみとすることを特徴とする輻輳制御方法。
  44. 請求項37乃至43のいずれかに記載の輻輳制御方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施することを特徴とする輻輳制御プログラム。
  45. 請求項44に記載の輻輳制御プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。
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