JP5272313B2 - 作業車両のトレッド調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、農用トラクタ等の作業車両のトレッド調整装置に関する。
農用トラクタにおいて、車両の前輪または後輪のトレッドを変更する油圧シリンダと、このトレッドを検出するストロークセンサとを備え、車両のエンジン始動時に前輪または後輪のトレッドが変更状態であることを検出したときには、トレッドを変更可能な状態とする入切スイッチを入りから切り、切りから入りへ操作するまで左右後輪ブレーキを作動して発進を一旦牽制するものは公知である(特許文献1)。
特開2000−301906号公報
本発明は、作業車両のトレッド調整装置において、オペレータの誤操作を防止しようとするものである。
請求項1の発明は、左右トレッド油圧シリンダ(34L、34R)を伸縮させて左右車輪(6,6)のトレッド調整を可能に構成し、左右車輪(6,6)のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤル(SW1)、トレッド調整入切スイッチ(SW2)、左右車輪(6,6)のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)を設け、コントローラ(14)からの制御出力によりトレッド幅の指定位置に左右車輪(6,6)を調整可能に構成し、前記トレッド調整入切スイッチ(SW2)で入り状態と切り状態に切り替わるように構成し、前記トレッド調整入切スイッチ(SW2)が入り状態のときだけ、前記トレッド幅調整ダイヤル(SW1)の操作位置と、左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)の検出位置が略一致するようにトレッド油圧シリンダ(34L,34R)を制御する構成とし、
前記左側の車輪(6)のトレッド調整を行う左トレッド調整スイッチ(SW3)、右側の車輪(6)のトレッド調整を行う右トレッド調整スイッチ(SW4)、左右の車輪(6,6)のトレッド幅を広くするトレッド幅拡大調整スイッチ(SW5)、及び左右の車輪(6,6)のトレッド幅を狭くするトレッド幅縮小調整スイッチ(SW6)を設け、前記トレッド調整入切ボタン(SW2)とこれら調整スイッチ(SW3,SW4,SW5,SW6)の何れかを同時にオン操作している間は、スイッチ操作した方向に左右車輪(6,6)をトレッド調整するように構成し、
機体の走行速度を検出する車速センサ(SE5)を設け、変速レバー(9)の変速位置を検出する変速レバーセンサ(SE6)を設け、左右車輪(6,6)のトレッド調整の制御出力開始後に車速センサ(SE5)による所定値以上の高速速度を検出し、変速レバーセンサ(SE6)による変速レバー(9)を高速領域へ操作し、又は前記左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)が所定時間内に所定量以上の移動を検出しないときに、トレッド調整出力停止を実行することを特徴とする作業車両のトレッド調整装置としたものである。
前記構成によると、トレッド調整入切スイッチ(SW2)により入り状態と切り状態に交互に切り替えられる。そして、トレッド調整入切スイッチ(SW2)が入り状態のときにだけ、トレッド幅調整ダイヤル(SW1)の操作位置と、左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)の検出位置が略一致するようにトレッド油圧シリンダ(34L,34R)が制御されて左右車輪(6,6)のトレッドが調整される。また、トレッド調整入切スイッチ(SW2)が切り状態のときには、トレッド油圧シリンダ(34L,34R)の前記制御は停止される。トレッド調整入切ボタン(SW2)と、左トレッド調整スイッチ(SW3)、右トレッド調整スイッチ(SW4)、トレッド幅拡大調整スイッチ(SW5)、トレッド幅縮小調整スイッチ(SW6)の何れかを同時にオン操作している間は、スイッチ操作した方向に左右車輪(6,6)のトレッドが調整される。
さらに、左右車輪(6,6)のトレッド調整の制御出力開始後に車速センサ(SE5)による所定値以上の高速速度を検出し、変速レバーセンサ(SE6)による変速レバー(9)を高速領域へ操作し、又は前記左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)が所定時間内に所定量以上の移動を検出しないときに、トレッド調整出力停止を実行する。
請求項2の発明は、トレッド指定位置までの調整終了前に生じた異常と、トレッドの調整終了後に生じた異常とを、異なる方法で表示することを特徴とする請求項1記載の作業車両のトレッド調整装置としたものである。
請求項3の発明は、前記トレッド調整出力停止の実行後において、前記トレッド幅調整ダイヤル(SW1)の再操作、あるいは左トレッド調整スイッチ(SW3)又は右トレッド調整スイッチ(SW4)による操作が行われると前記トレッド調整出力停止を解除し、その後の操作に基づきトレッド調整を再実行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業車両のトレッド調整装置としたものである。
請求項1の発明は、トレッド調整入切スイッチ(SW2)が操作されて入りの状態では、左右車輪(6,6)のトレッドはトレッド幅調整ダイヤル(SW1)の操作位置に調整され、また、スイッチ操作を誤操作しそうなときには、トレッド調整入切スイッチ(SW2)を操作して切り状態にすることにより、トレッド幅調整ダイヤル(SW1)の操作位置へのフィードバック制御がされないため、左右車輪(6,6)のオペレータの予測しない余分な動きを防止して安全走行をすることができる。また、左右車輪(6,6)をトレッド調整するためには、トレッド調整入切ボタン(SW2)と、調整スイッチ(SW3,SW4,SW5,SW6)の何れかの2個のスイッチを同時に操作する必要があり、誤操作や不意にスイッチ操作するようなことがなくなり、オペレータの予測に反した左右車輪(6,6)のトレッド調整を防止することができる。
また、異常によりトレッド調整を速やかに停止できる。
請求項2の発明は、異常の別を認識して、適正に対応できる。
請求項3の発明は、リセット操作を省略してトレッドの再調整を迅速にできる。
以下、この発明の実施形態を作業車両である農用トラクタのトレッド変更装置について説明する。図1はトラクタの側面図、図2はトラクタの背面図である。
トラクタ1は図1に示すように、車体前側部のボンネット2内にエンジンEを設け、このエンジンEの後部に主クラッチを内装するクラッチハウジング、ギヤ式変速装置を内装するミッションケース3を一体的に連結して設けている。そして、ミッションケース3の左右両側にトレッド変更可能な左右リヤーアクスルケース4,4を設け、このケース4,4の左右両側に後輪6,6を設けている。また、前記エンジンEの下方にはフロントアクスルケースを前後方向の軸心回りにローリング自在に設けると共に、この左右両側に前輪5,5を設けている。
次に、トラクタ1の操縦席7の周辺について説明する。前記ボンネット2の後方には、図3に示すように、報知手段となる警報ブザー11及び液晶モニタ12を備えたメータパネル13を設け、このメータパネル13の後方にステアリングハンドル8を突出して設け、前記左右前輪5,5を操向するように構成している。
操縦席7の側方には前記変速装置を切り替える変速レバー9や作業機昇降レバー10等を突出して設け、作業機昇降レバー10の回動基部には、操作位置を検出する作業機昇降レバーセンサSE1を設け、変速レバー9の操作位置を検出する変速レバーセンサSE6を設けている。また、これらレバーのガイド近傍には、後述するトレッド幅調整ダイヤルSW1や、トレッド調整入切スイッチSW2等を設け、これらの設定信号を操縦席7下方のコントローラ14へ送信するように構成している。
前記ミッションケース3の上部には作業機昇降用の昇降シリンダ(図示省略)を内装したシリンダケース22を設けている。そして、昇降シリンダ(図示省略)のピストンを伸縮することにより、シリンダケース22に支持したリフトアーム23を上下方向回動し、これに連結した作業機24を昇降するように構成している。
また、前記リフトアーム23の一方には、作業機の高さを検出するリフトアーム角センサSE2を設け、前記作業機昇降レバー10の作業機昇降レバーセンサSE1の検出位置と、リフトアーム23の回動設定位置とが一致するように、コントローラ14により油圧回路内の作業機上昇または下降用の切替制御弁が切り替えられるように構成している。なお、図例では作業機としてロータリ作業機24を連結している。
次に、図4に基づきミッションケース3から後輪6,6への伝動構成について説明する。
ミッションケース3の後側左右中心部に後輪デフ機構31を内装し、ミッションケース3の左右両側に左右リヤーアクスルケース4,4を取り付け、ミッションケース3の伝動軸(図示省略)から後輪デフ機構31に動力を伝達している。後輪デフ機構31の左右出力軸31L,31Rにブレーキディスク36,36を装着し、左右ブレーキシリンダにより左右独立して作動するようにしている。
左右リヤーアクスルケース4,4の左右内側部には、内側伝動筒体4a,4aを回転のみ可能で左右方向には移動不能に軸架し、左右外側部には左右車軸支持筒体4b,4bを回転自在で且つ左右方向に移動自在に嵌合支持している。
そして、左右出力軸31L,34Rの左右端部と内側伝動筒体4a,4aの内側端部とを、遊星ギヤ装置37(左右出力軸31L,31Rに設けた太陽ギヤ37a、内側伝動筒体4a,4aに軸支している遊星ギヤ37b、左右ホイール支持ケース4の内側に固定されているリングギヤ37cにより構成している。)により動力伝動するように構成している。また、左右車軸支持筒体4b,4bには後輪6,6の後輪軸6a,6aを軸架し、左右内側伝動筒体4a,4aと後輪軸6a,6aとをスプライン嵌合し、トレッド調整しながら、動力伝達できるように構成している。
また、左右のリヤーアクスルケース4,4の前側部には、トレッド調節用のトレッド油圧シリンダ34L,34Rを備え、同シリンダ34L,34Rの先端部と前記左右車軸支持筒体4b,4bと連結し、同シリンダ34L,34Rのピストンの伸縮と共に押し引きされる左右ストロークセンサSE3、SE3を並設するように構成している。
また、図面は省略したが、左右リヤーアクスルケース4,4と左右車軸支持筒体4b,4bとを貫通するロック孔を設け、これにピンを挿通することにより、手動操作でトレッドを固定できるように構成している。
次に、図5に基づきトラクタ1の油圧回路構成について説明する。
油圧ポンプ41から吐出した油圧は外部取出弁42a、分流弁42b、ローリング制御弁43を経由して、トラクタ1の車体をローリング調節する水平シリンダ44に送られる。また、分流弁42b、ローリング制御弁43、分流弁42c、左右ズーム制御弁43L,43Rを経由して、復動式の左右トレッド油圧シリンダ34L,34Rに送られる構成である。
次に、図6に基づき制御ブロック構成について説明する。
コントローラ14は、内部に各種信号を処理するCPU、各種制御プログラムを格納するEEPROM、信号や設定値を検出するRAM、タイマ等を有する構成である。そして、入力部には、トレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左トレッド調整スイッチSW3、右トレッド調整スイッチSW4、トレッド幅拡大調整スイッチSW5、トレッド幅縮小調整スイッチSW6、チエックモードスイッチSW7、作業機昇降レバーセンサSE1、リフトアーム角センサSE2、左トレッドストロークセンサSE3、右トレッドストロークセンサSE4、車速センサSE5、変速レバーセンサSE6を接続している。
また、出力部には、前記トレッド制御弁43L,43R作動用のトレッド左伸びソレノイドSL1、トレッド左縮みソレノイドSL2、トレッド右伸びソレノイドSL3、トレッド右縮みソレノイドSL4、メータパネルの液晶表示部46を接続している。
また、図7に示すように、トラクタ1の操作パネル13には、トレッド幅調整ダイヤルSW1、左後輪6用の左トレッド調整スイッチSW3、右後輪6用の右トレッド調整スイッチSW4、左右車輪6,6のトレッドを同時に拡大調整するトレッド幅拡大調整スイッチSW5、左右車輪6,6のトレッドを同時に縮小調整するトレッド幅縮小調整スイッチSW6を設けている。前記トレッド調整スイッチSW3、右トレッド調整スイッチSW4、トレッド幅拡大調整スイッチSW5、トレッド幅縮小調整スイッチSW6については、半透明のカバーCで覆う構成としている。
また、メータパネル13の液晶表示部46には、左車輪6のトレッド調整を表示する目盛り付き左表示部46a、右車輪6のトレッドを表示する目盛り付き右表示部46bが設けられていて、左右後輪6,6のトレッド調整状態を表示するように構成している。
次に、コントローラ14の後輪トレッドの調整制御について説明する。
この実施形態は、左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させて左右後輪6,6のトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、前記トレッド調整入切スイッチSW24を、スイッチロック機構のない跳ね返り式のスイッチに構成し、スイッチを押し操作するたびにセット状態(入り状態保持)、リセット状態(切り状態保持)にできるように構成し、トレッド調整入切スイッチSW2が入り状態のときにだけ、トレッド幅調整ダイヤルSW1の操作位置と、左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4の検出位置が略一致するように左右トレッド油圧シリンダ34L,34Rをフィードバック制御するように構成している。なお、図16はそのフローチャートである。
後輪6,6のトレッド調整機構はオイルの漏れ等によりセット位置からズレが発生する場合がある。また、常に後輪6,6を設定調整位置にフィードバック制御しトレッド調整位置に保持しようとすると、調整用のダイヤルにオペレータが不意に触ってしまい、予想外の位置にズーム機構が動いてしまうという不具合発生する。
しかし、前記構成によると、トレッド調整入切スイッチSW2を入りにセットしている場合には、常にフィードバック制御がかかり設定トレッド位置に左右後輪6,6を保持するようになる。また、トレッド幅調整ダイヤルSW1を誤操作しそうな場合には、トレッド調整入切スイッチSW2を切りにしフィードバック出力を停止することにより、左右後輪6,6のオペレータの予測しない余分な動きを止め安全走行をすることができる。
なお、トレッド調整入切スイッチSW2を押し操作するたびにセット状態(入り状態保持)、リセット状態(切り状態保持)に保持できるように構成し、同様の効果が期待できる。図17はそのフローチャートである。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、トレッド調整入切ボタンSW2、左トレッド調整スイッチSW3、右トレッド調整スイッチSW4、トレッド幅拡大調整スイッチSW5及びトレッド幅縮小調整スイッチSW6を設け、トレッド調整入切ボタンSW2とこれらの調整スイッチSW3,SW4,SW5,SW6を同時に操作している間は、指示した方向に左右後輪6,6を伸縮動作するように構成する。なお、図8はそのフローチャートを示すものである。
前記構成によると、左右後輪6,6を伸縮作動するためには、トレッド調整入切ボタンSW2と、調整スイッチSW3,SW4,SW5,SW6の2個のスイッチを同時に操作する必要があり、誤操作や不意にスイッチに触ってしまうようなことがなく、オペレータの予測に反した左右後輪6,6の伸縮動作を防止することができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、制御出力開始後に、車速センサSE5が所定値以上の高速速度を検出すると、トレッド調整出力を停止する。なお、図9はそのフローチャートを示すものである。
前記構成によると、路上走行等の高速走行時には左右後輪6,6のトレッド調整が停止され安全である。また、車速センサSE5が所定値以上の高速速度を検出すると、トレッド調整出力を停止し、メータパネル13の液晶表示部46に異常報知をするように構成すると、オペレータに異常によるトレッド調整の停止を早く認識させることができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6をトレッド調整するように構成する。そして、制御出力開始後に、変速レバー9が路上走行に適した高速領域へ操作したことを、作業機昇降レバーセンサSE1が検出すると、ズーム調整出力を停止する。なお、図10はそのフローチャートを示すものである。
前記構成によると、路上走行等の高速走行時には左右後輪6,6のトレッド調整が停止され安全である。
また、車速センサSE5が所定値以上の高速速度を検出すると、トレッド調整出力を停止し、メータパネル13の液晶表示部46にズーム制御停止の報知をするように構成すると、オペレータに異常によるズーム調整の停止を早く認識させることができる。
また、変速レバー9が路上走行に適した高速領域への操作をセンサが検出すると、トレッド調整出力を停止し、メータパネル13の液晶表示部46にトレッド制御停止の報知をするように構成すると、オペレータに異常によるトレッド調整の停止を早く認識させることができる。
また、前記異常報知をするにあたり、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整する際に、トレッド指定位置までの調整終了前に生じた異常のみを液晶表示部46に表示し、調整終了後に生じた異常については表示しないように構成してもよい。
前記構成によると、トレッド指定位置までの調整終了後の例えば油圧シリンダ等のリークによる異常表示を省略することができ、異常表示回数を少なくしオペレータの違和感をなくすことができる。
また、異常報知をするにあたり、トレッド指定位置までの調整終了前に生じた異常と、調整終了後に生じた異常とを、液晶表示部46により異なる方法で表示してもよい。前記構成によると、トレッド調整異常の別を認識し、オペレータが適正に対応することができる。
また、異常報知をするにあたり、トレッド指定位置までの調整終了前に生じた異常は、液晶表示部46の異常表示及びブザーにより報知をし、調整終了後に生じた異常は、メータパネル13のズーム幅調整ダイヤルSW1等の近傍に設けたモニタランプを点滅して表示するように構成してもよい。前記構成によると、異常という認識でなく、トレッド調整動作中という認識になり、オペレータの違和感をなくすことができる。
また、メータパネル13のトレッド幅調整ダイヤルSW1等の近傍にモニタランプを設けて異常報知をするにあたり、トレッド指定位置までの調整終了前に生じた異常は、モニタランプの点滅速度を速くし、調整終了後に生じた異常は、モニタランプの点滅速度を遅くするように構成してもよい。前記構成によると、トレッド調整の補正の内容を知ることができる。
また、前記トレッド調整入切スイッチSW2の近傍にモニタランプを設け、トレッド調整入切スイッチSW2が入りのときにはモニタランプが点滅し、切りのときには点滅しないように構成すると、左右後輪6,6のトレッド調整中か否かを認識することができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、制御出力開始後に、車速センサSE5が所定値以上の高速(例えば3〜5km/時間)を検出すると、トレッド調整入切ボタンSW2が入りに設定されていても、トレッド調整出力を停止する。なお、図11はそのフローチャートを示すものである。
前記構成によると、路上走行等の高速走行時には左右後輪6,6のトレッド調整が停止され安全である。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、制御出力開始後に、変速レバー9が路上走行に適した高速領域へ操作したことを変速レバーセンサSE6が検出すると、トレッド調整出力を停止する。なお、図12はそのフローチャートを示すものである。前記構成によると、路上走行等の高速走行時において左右後輪6,6のトレッド調整が停止され安全である。
また、トレッド幅拡大調整スイッチSW5あるいはトレッド幅縮小調整スイッチSW6の何れかを操作し、左トレッド調整スイッチSW3及び右トレッド調整スイッチSW4を同時に操作すると、左右後輪6,6が同時にトレッド調整するように構成してもよい。前記構成によると、迅速なトレッド調整をすることができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、コントローラ14からの左右トレッド調整油圧シリンダ34L,34Rへの制御出力中に、左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4が所定時間内に所定量以上の移動を検出しないときには、コントローラ14からの前記制御出力を停止するようにする。なお、図13はその制御フローチャートである。
所定時間内に所定量以上の移動を検出しない場合には、何らかの要因による油圧推力不足であり、油圧のリリーフ弁が作動状態となり、他の油圧シリンダ例えば昇降シリンダ(図示省略)が作動しなくなる等の不具合が発生する。
しかし、前記構成によると、左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4が所定時間内に所定量以上のトレッド移動を検出しないときには、コントローラ14からの前記制御出力を停止するので、他の油圧機器への悪影響を少ない時間に抑えることができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、コントローラ14からの左右トレッド調整油圧シリンダ34L,34Rへの制御出力中に、左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4が所定時間内に所定量以上の移動を検出しないときには、コントローラ14からの前記制御出力を停止する。制御出力停止後に、車速センサSE5が所定値以上の速度(例えば、極めて遅い速度:0.5km/時間以上)を検出すると、前記出力停止を解除し前記設定位置へのズーム調整出力を実施する。なお、図14はその制御フローチャートである。
前記構成によると、いちいちリセット操作をしなくても設定トレッド位置に調整することができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
コントローラ14からの左右トレッド調整油圧シリンダ34L,34Rへの制御出力中に、左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4が所定時間内に所定量以上の移動を検出しないときには、コントローラ14からの前記制御出力を停止する。そして、制御出力開始後に、トレッド幅調整ダイヤルSW1によるトレッド調整のやり直しや、左トレッド調整スイッチSW3や右トレッド調整スイッチSW4による手動操作があった場合には、前記自動停止出力を解除しその後の手動操作に基づきトレッド調整を実行する。なお、図15はそのフローチャートを示す。
前記構成によると、リセット操作を省略してトレッド調整を迅速に行なうことができる。
また、次のように構成してもよい。左右後輪6,6を左右トレッド油圧シリンダ34L、34Rを伸縮させてトレッド調整可能なトラクタにおいて、左右後輪6,6のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤルSW1、トレッド調整入切スイッチSW2、左右後輪6,6のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサSE3、SE4を設け、コントローラ14からの制御出力によりトレッド指定位置に左右後輪6,6を調整するように構成する。
そして、操作パネル13の液晶表示部46の表示部46a及び表示部46bにトレッド油圧シリンダ34L,34Rがトレッド調整実施中の場合には、他の表示に優先して左右後輪6,6のトレッド調整を表示するように構成する。
左右後輪6,6のトレッド調整が終了したか否かをキャビン内のオペレータは判定困難である。しかし、前記構成によると、トレッド調整状態を適確に知ることができる。
農用トラクタの側面図 農用トラクタの背面図 メータパネルの正面図 ミッションケース、後輪部の切断平面図 油圧回路図 制御ブロック図 メータパネルの正面図 フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート フローチャート
1 農用トラクタ
6 左右車輪
変速レバー
14 コントローラ
34L 左トレッド油圧シリンダ
34R 右トレッド油圧シリンダ
SW1 トレッド幅調整ダイヤル
SW2 トレッドム調整入切スイッチ
SW3 左トレッド調整スイッチ
SW4 右トレッド調整スイッチ
SW5 トレッド幅拡大調整スイッチ
SW6 トレッド幅縮小調整スイッチ
SE3 左トレッドストロークセンサ
SE4 右トレッドストロークセンサ
SE5 車速センサ
SE6 変速レバーセンサ

Claims (3)

  1. 左右トレッド油圧シリンダ(34L、34R)を伸縮させて左右車輪(6,6)のトレッド調整を可能に構成し、左右車輪(6,6)のトレッド幅を設定するトレッド幅調整ダイヤル(SW1)、トレッド調整入切スイッチ(SW2)、左右車輪(6,6)のトレッド量を検出する左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)を設け、コントローラ(14)からの制御出力によりトレッド幅の指定位置に左右車輪(6,6)を調整可能に構成し、前記トレッド調整入切スイッチ(SW2)で入り状態と切り状態に切り替わるように構成し、前記トレッド調整入切スイッチ(SW2)が入り状態のときだけ、前記トレッド幅調整ダイヤル(SW1)の操作位置と、左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)の検出位置が略一致するようにトレッド油圧シリンダ(34L,34R)を制御する構成とし、
    前記左側の車輪(6)のトレッド調整を行う左トレッド調整スイッチ(SW3)、右側の車輪(6)のトレッド調整を行う右トレッド調整スイッチ(SW4)、左右の車輪(6,6)のトレッド幅を広くするトレッド幅拡大調整スイッチ(SW5)、及び左右の車輪(6,6)のトレッド幅を狭くするトレッド幅縮小調整スイッチ(SW6)を設け、前記トレッド調整入切ボタン(SW2)とこれら調整スイッチ(SW3,SW4,SW5,SW6)の何れかを同時にオン操作している間は、スイッチ操作した方向に左右車輪(6,6)をトレッド調整するように構成し、
    機体の走行速度を検出する車速センサ(SE5)を設け、変速レバー(9)の変速位置を検出する変速レバーセンサ(SE6)を設け、左右車輪(6,6)のトレッド調整の制御出力開始後に車速センサ(SE5)による所定値以上の高速速度を検出し、変速レバーセンサ(SE6)による変速レバー(9)を高速領域へ操作し、又は前記左右のトレッドストロークセンサ(SE3,SE4)が所定時間内に所定量以上の移動を検出しないときに、トレッド調整出力停止を実行することを特徴とする作業車両のトレッド調整装置。
  2. トレッド指定位置までの調整終了前に生じた異常と、トレッドの調整終了後に生じた異常とを、異なる方法で表示することを特徴とする請求項1記載の作業車両のトレッド調整装置。
  3. 前記トレッド調整出力停止の実行後において、前記トレッド幅調整ダイヤル(SW1)の再操作、あるいは左トレッド調整スイッチ(SW3)又は右トレッド調整スイッチ(SW4)による操作が行われると前記トレッド調整出力停止を解除し、その後の操作に基づきトレッド調整を再実行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業車両のトレッド調整装置。
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