以下、本発明の実施形態を、複合機(画像形成装置に相当)を例に挙げつつ、図1〜図9を用いて説明する。但し、各実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置に取り付けられるオプション装置)
まず、図1、図2を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100に取り付けられるオプション装置の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る後処理装置4の一例を示す模型的断面図である。
図1に示すように、複合機100は、複数のオプション装置が取り付け可能である。まず、複合機100の最上部には、オプション装置としての原稿搬送装置2が取り付けられる。原稿搬送装置2は、読み取る原稿を載置する原稿トレイ21を有する。そして、原稿搬送装置2は、原稿トレイ21から原稿を1枚ずつ、自動的に連続して読取位置(送り読取用コンタクトガラス27)に搬送する。尚、原稿が載置されたことや原稿のサイズを検知するため、原稿トレイ21内部に原稿センサ22や原稿サイズセンサ23が設けられる。原稿センサ22には、例えば、光センサを用いることができる。又、原稿の搬送のために、原稿モータ24(図4参照)により回転される複数の原稿搬送ローラ対25が搬送経路に沿って設けられる。
又、原稿搬送装置2は、図1の紙面奥側を支点として画像読取部26に上下方向に開閉自在に取り付けられる。これにより、コンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス27及び載置読取用コンタクトガラス28)を上方から押さえるカバーとして機能する。次に、複合機100の下方には、給紙装置3C、3Dがオプション装置として取り付けられる。尚、本実施形態では、上2段の給紙装置3(3A、3B)は、本体に標準装備されるものである。
各給紙装置3(3A〜3D)は、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を複数枚収容する。各給紙装置3は、給紙モータ31(図4参照)により回転駆動する給紙ローラ32(図2おいて、上方から32A、32B、32C、32Dの計4本)を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路7aに用紙を送り込む。又、各給紙装置3は、用紙切れを検知する用紙切れセンサ34等、複数種のセンサを備える。
又、図1、図2に示すように、複合機100の左側面には、後処理装置4がオプション装置として取り付けられる。後処理装置4は、複合機100が印刷した用紙を取り込み、穿孔処理やステープル処理等を行う(詳細は後述)。一方、複合機100の左側面には、認証装置5が、オプション装置として取り付けられる。認証装置5は、複合機100を利用して良いか判断する(詳細は後述)。
(複合機100の構成)
次に、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100の構成を説明する。まず、複合機100の正面前方には、操作パネル6(設定入力部に相当)が設けられる。操作パネル6は、複合機100や後処理装置4等の各オプション装置の設定や動作指示を与えるためのメニューやキーを表示する液晶表示部61を有する。液晶表示部61は、タッチパネル式である。使用者は、液晶表示部61に表示されたキーを押下して、複合機100や後処理装置4の設定や動作指示を行える。例えば、使用者は、後処理装置4で穿孔処理やステープル処理を行う指示を入力できる。又、操作パネル6には、数字入力用のテンキー部62や、各種設定後、コピー等の実行を指示するスタートキー63等も設けられる。
本実施形態の複合機100本体は、上部に、画像読取部26が設けられる。又、複合機100は、下方から、給紙装置3A、3B、搬送路7a、画像形成部7b、定着部8a、用紙排出部8b等を備える。
次に、画像読取部26は、図1に示すように、箱形の筐体を有し、上面に送り読取用コンタクトガラス27と、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取る際に原稿を載置する載置読取用コンタクトガラス28が配される。画像読取部26内には、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ等(不図示)が配される。イメージセンサは、送り読取用コンタクトガラス27を通過する原稿、あるいは、載置読取用コンタクトガラス28に載置された原稿の反射光を元に、原稿を読み取る。そして、イメージセンサは、反射光を画像濃度に応じたアナログの電気信号に変換し、その後、量子化を行い画像データを得る。
搬送路7aは、各給紙装置3(3A〜3D)から排出トレイ71或いは後処理装置4まで装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路7aには用紙案内用ガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対72(図2おいて、上方から72A、72B、72Cの計3つ)や、画像形成部7bの手前で用紙を待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングを合わせ用紙を送り出すレジストローラ対73等が設けられる。
画像形成部7bは、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム74や、感光体ドラム74の周囲に配された帯電装置75、露光装置76、現像装置77、転写ローラ78、清掃装置79等を備える。画像形成プロセスを説明すると、感光体ドラム74の右斜上方の帯電装置75は、所定方向に回転駆動する感光体ドラム74を所定電位に帯電させる。露光装置76は、図1では帯電装置75の右側方に設けられ、画像読取部26で得られた画像データや外部のコンピュータ200(図3参照)からの画像データに基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、感光体ドラム74表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。そして、図1で、感光体ドラム74の右斜下方の現像装置77は、感光体ドラム74に形成された静電潜像にトナーを供給して現像し、トナー像が形成される。
一方、感光体ドラム74の左方の転写ローラ78は感光体ドラム74に圧接し、ニップを形成する。そして、レジストローラ対73がタイミングを図り、用紙をニップに進入させる。用紙とトナー像のニップ進入時、転写ローラ78には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム74上のトナー像が転写される。清掃装置79は、転写後に感光体ドラム74に残留するトナー等を除去する。
定着部8aは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部8aは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ81とこれに圧接する加圧ローラ82で構成される。そして、用紙が加熱ローラ81と加圧ローラ82のニップを通過すると、トナーが溶融・加熱されトナー像が用紙に定着する。用紙は、用紙排出部8bに送られる。
用紙排出部8bは、印刷済の用紙を後処理装置4方向に送り出すための排出ローラ対83と、排出トレイ71方向に送り出すための排出ローラ対84を有する。各排出ローラ対83、84は、排出時回転駆動し、用紙を排出する。又、用紙排出部8bは、用紙の搬送方向を切り替える切替弁85を有する。切替弁85は回動し、操作パネル6等で指定された排出先に向けて用紙を導く。
(後処理装置4の構成)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る後処理装置4の一例を説明する。図2は本発明の実施形態に係る後処理装置4の構成の一例を示す模型的正面断面図である。
図2に示すように、後処理装置4は内部に、パンチ部41、スタック部42、ステープル部43、中折ユニット44などが備えられる。パンチ部41は、複合機100から搬送されてきた用紙の所定位置への穿孔処理を行う。スタック部42は複数枚の用紙を積み重ねて束としてスタックする。ステープル部43は、スタックされた用紙束の先端をステープルで綴じる先端綴じや、用紙束の長手方向の中央で垂直方向に2箇所ステープルで綴じる中央綴じなどのステープル処理を行う。中折ユニット44は、ステープル処理により中央綴じされた用紙束を中央でステープルに沿って折り曲げる。
複合機100から排出された用紙は、搬入口4aを通って後処理装置4内に搬入され、搬送径路4bを通ってパンチ部41に搬送される。穿孔処理が選択されている場合、パンチ部41において用紙の所定位置に孔があけられる。穿孔処理が選択されていない場合、用紙は穿孔処理されずにパンチ部41を通過する。
パンチ部41の用紙搬送方向下流に設けられた搬送ドラム45は、図1において時計回りに回転する。搬送ドラム45の近傍には、用紙の搬送方向にあわせて回動する複数のガイド爪46が設けられる。スタック処理やステープル処理等が選択されていない場合、例えば、複数のガイド爪46は用紙を排出ローラ対47Aへと送る位置に回動し、用紙は排出トレイ48に排出される。
排出トレイ48の上方には、ジョブトレイ49が上下に並設される。これらのジョブトレイ49は、個別もしくは一体的に上下方向に移動可能である。そして、任意のジョブトレイ49を排出ローラ対47Bに対向させ、排出される用紙を任意のジョブトレイ49に振り分けることができる。例えば、ステープル処理や折曲処理を施さない用紙を、これらのジョブトレイ49に振り分けることができる。
一方、スタック処理またはステープル処理が選択されている場合、用紙は搬送ローラ対4c等により下方へと搬送され、スタック部42へと送られる。搬送されてきた用紙は、上ユニット421と下ユニット422との間に通される。スタック処理またはステープル処理が行われた用紙束は、上方へと搬送され、排出ローラ対47Aにより排出トレイ48に排出される。尚、下ユニット422には、上下方向に移動可能で、用紙を受け止めるストッパ423が設けられ、ストッパ423の上下動により、スタックされた用紙は、上方又は下方に搬送される。折曲処理が選択されている場合、用紙束は、スタック部42から更に下方の中折ユニット44へと搬送され、折り曲げられた冊子状の用紙束は、最終的にブックレットトレイ441に排出される。
尚、後処理装置4を利用するか、しないか、及び、後処理装置4を利用する場合、用紙の排出先(排出トレイ48或いはジョブトレイ49)や、穿孔処理、スタック処理、ステープル処理、折曲処理を行うか等、後処理装置4に関する設定は、操作パネル6で行うことができる。
(複合機100本体のハードウェア構成)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100の本体部分のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100の本体部分のハードウェア構成の一例をブロック図である。
まず、図3に示すように、本実施形態の複合機100には、複合機100の動作を制御する制御部9が設けられる。尚、図3では、制御部9は1つとして図示するが、制御部9は、制御や画像処理を行うメイン制御部と、各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。そして、制御部9には、例えば、中央演算処理装置としてのCPU92や各種計時を行うタイマ93等が設けられる。
そして、制御部9には、記憶部91等が接続される。記憶部91は、例えば、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶装置を組み合わせて構成される。記憶部91は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、本発明の実施に関し、使用回数の少ない各オプション装置への電力供給を停止するためのデータを記憶する。即ち、記憶部91は、1周期の間で、画像形成装置に取り付けられた各オプション装置の使用回数と、各オプション装置の使用回数に対する設定値を記憶する。そして、CPU92は、記憶部91に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。
又、制御部9は、例えば、操作パネル6、画像読取部26、給紙装置3A、3B、搬送路7a、画像形成部7b、定着部8a、用紙排出部8b等と接続される。そして、制御部9は、操作パネル6になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように、これらの制御を行う。
又、制御部9は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えたインターフェイス部(以下、I/F部94、設定入力部に相当)と接続される。I/F部94はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図6では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部26で得られた画像データを外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200やFAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データや設定データに基づき印刷等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
又、制御部9は、各オプション装置(原稿搬送装置2、給紙装置3C、給紙装置3D、後処理装置4、認証装置5)と通信可能に接続される。操作パネル6では、各オプション装置を利用するか、及び、利用する際の設定を行うことができる。そして、制御部9は、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように、複合機100を制御し、使用するオプション装置に対して指示を出す。例えば、操作パネル6でステープル処理を行う設定がなされると、制御部9は、後処理装置4にステープル処理を行うべき旨の指示を出す。
尚、制御部9は取り付けられたオプション装置が何であるかを認識する。例えば、オプション装置は通信可能なるように取り付けられるので、制御部9は、取り付けられ得るオプション装置に対し呼びかける。そして、応答があったオプション装置が複合機100に取り付けられていると認識できる。又、詳細は後述するが、本体内の電源部95は、各オプション装置に電力を供給する。従って、取り付けられたオプション装置に入力された電圧を制御部9に返す信号線を設け、制御部9が取り付けられたオプション装置を認識しても良い。又、オプション装置の取り付け位置に、インターロックスイッチや光センサ等のオプション装置取り付け検知用のスイッチ、センサを設けて、制御部9が取り付けられたオプション装置を認識しても良い。
(各オプション装置のハードウェア構成)
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る各オプション装置のハードウェア構成の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る各オプション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100に取り付けられる本実施形態の各オプション装置(原稿搬送装置2、給紙装置3C、給紙装置3D、後処理装置4、認証装置5)は、制御部9と通信可能に接続される。これにより、制御部9は各オプション装置に対し動作指示を与え、動作指示に基づき、各オプション装置は動作する。又、各オプション装置から制御部9に向けて、オプション装置の状態を示すデータを送信することができる。これにより、制御部9は、各オプション装置での動作状況やエラー発生等を認識できる。
まず、原稿搬送装置2には、CPU、マイコン、メモリ等を具備する原稿搬送制御部20が設けられる。そして、原稿搬送制御部20は、例えば、原稿トレイ21に原稿が載置されたことを検知するための原稿センサ22や、載置された原稿のサイズを検知するための原稿サイズセンサ23(例えば、複数の光センサ等で構成)と接続される。又、原稿搬送制御部20は、コピーやスキャンを行う場合、制御部9から原稿搬送開始の指示を受け、原稿モータ24を駆動させて、原稿の搬送を行う。
又、給紙装置3C、給紙装置3Dにも、CPU、マイコン、メモリ等を具備する給紙制御部30が設けられる。尚、本実施形態の給紙装置3C、給紙装置3Dは、同じ構成であるので、共通する部材には同一の符号を付す。給紙制御部30は、例えば、収容する用紙のサイズを検知するための用紙サイズセンサ33(例えば、複数の光センサ等で構成)や、用紙切れを検知するための用紙切れセンサ34と接続される。又、給紙制御部30は、コピーやプリンタとして機能する場合、制御部9から給紙すべき旨の指示を受け、給紙モータ31を駆動させて、給紙を行う。
又、後処理装置4もCPU、マイコン、メモリ等を具備する後処理制御部40が設けられる。そして、後処理制御部40は操作パネル6になされた入力に基づく制御部9の指示を受け、スタック部42、パンチ部41、ステープル部43、中折ユニット44、ガイド爪46や後処理装置4内に用紙又は用紙束搬送のため、1又は複数個設けられるモータ4Mの動作を制御する(便宜上、図4では、後処理装置4のモータ4Mは1つのみ図示)。
又、制御部9は、認証装置5の認証制御部50と接続される。本実施形態における認証装置5は、カードを読み取り、複合機100を利用させて良いか、及び、複合機100で利用できる権限等の確認を行う。複合機100を利用できる権限を有する者は、使用者を特定する識別情報(例えば、使用者名、使用者ID、識別コード、アクセス権限、所属部門等)を記憶するカードを所持する。尚、カードとしては、磁気カードでも良いし、RFIDのICカードでもよい。
そして、認証装置5は、カードを読み取る読取書込部51を有する。カードが磁気カードであれば、読取書込部51は、磁気カードのリーダライタとなる。又、カードがRFIDのICカードであれば、アンテナや変復器等を有するRFID用のリーダライタとなる。又、認証装置5は、カードを読み取って得られた各使用者の識別情報と比較される認証情報を記憶する認証用メモリ52を有する。例えば、認証用メモリ52には、利用可能な者の識別情報と同じ情報を記憶させておく。そして、認証制御部50は認証用メモリ52内の認証情報の中に、カードから取得した識別情報に一致する情報があるかを確認する。一致する情報があれば、認証制御部50は、制御部9に向けて、使用者の情報や、使用させて良い機能を示す情報を送信する。一致する情報が無ければ、認証装置5は、例えば、制御部9に複合機100を使用させるべきではない旨のデータを送信する。これにより、使用権限を有さない者は、複合機100を使用できない。尚、認証用メモリ52には、例えば、印刷枚数や複合機100を利用した時間など、各使用者ごとの利用状況を示すログを記憶させておくことができる。
(各オプション装置への電力供給系統)
次に、図5に基づき、本発明の実施形態に係る各オプション装置への電力供給の一例を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る各オプション装置への電力供給の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態の複合機100内部には、電源部95が設けられる。電源部95は、例えば、商用電源と接続され、整流、降圧等を行って、例えば、複合機100本体内のモータに供給する電圧(例えば、DC24V)や、制御部9のCPU92や記憶部91等の駆動用の電圧(例えば、DC5VやDC3.3V等)を生成する。
又、電源部95は、各オプション装置(原稿搬送装置2、給紙装置3C、給紙装置3D、後処理装置4、認証装置5)にも電力を供給する。そのため、各オプション装置は、それぞれ電源ラインPL1〜PL5で電源部95と接続される。即ち、電源部95から各オプション装置への電力供給用の複数本の電源ラインPL1〜PL5が設けられる。例えば、電源部95は、各オプション装置にDC24Vの電圧で電力を供給する。そして、各オプション装置内のモータには、DC24Vが供給される。又、各オプション装置には、例えば、降圧用のDC−DCコンバータやレギュレータ(不図示)等の電力変換回路が設けられ、各オプション装置の制御部駆動用の電圧が、各オプション装置内で生成される。尚、電源部95が、各オプション装置の制御部駆動用の電圧を生成し、各オプション装置に供給してもよい(この場合、電源部95は、各オプション装置に2種以上の電圧で電力を供給するため、各電源ラインPL1〜PL5はグランドを含め4本以上の導線の組み合わせとなる)。
そして、各電源ラインPL1〜PL5には、スイッチ部96(96A〜96E)が設けられる。各スイッチ部96は、制御部9と接続される。制御部9は、スイッチ部96のON/OFFを制御し、各オプション装置への電力供給のON/OFFの切替を行える。例えば、制御部9は、原稿搬送装置2と給紙装置3Cと認証装置5に電力を供給し、給紙装置3Dと後処理装置4には電力を供給しないといった制御を行える。又、例えば、スイッチ部96は、トランジスタ等の半導体スイッチを用いることができるが、機械的なスイッチでも良く、各オプション装置への電力供給のON/OFFができればよい。即ち、複数のスイッチ部96は、複数本の電源ラインPL1〜PL5のそれぞれに設けられ、オプション装置への電力供給のスイッチングをするためのものである。又、制御部9は、取り付けられたオプション装置を認識するとともに、取り付けられたオプション装置に対応するスイッチ部96を制御する。
(各オプション装置の使用回数設定)
次に、図6に基づき、本発明の実施形態に係る各オプション装置での使用回数設定の一例を説明する。図6は、本発明の実施形態に係る各オプション装置での使用回数設定画面612の一例を示す説明図である。
まず、本実施形態の複合機100には、複数のオプション装置が取り付けられる。そして、各オプション装置(原稿搬送装置2、給紙装置3C、給紙装置3D、後処理装置4、認証装置5)には制御基板やセンサ等が設けられ、使用されていない状態でも、各オプション装置では一定の電力が消費される。尚、使用されていれば、各種モータ等が駆動するので、各オプション装置で消費される電力は大きくなる。
オプション装置の中には、頻繁に使用されないものも存在し得る。例えば、複合機100が主にプリンタとして利用される場合、原稿搬送装置2の使用回数は少ない。又、複合機100が主として、スキャナやFAXとして利用される場合や、給紙装置3C、給紙装置3Dに収容される用紙が大型で、あまり使用されない場合、給紙装置3Cや給紙装置3Dの使用回数は少ない。又、複合機100が主として、スキャナやFAXとして利用される場合や、印刷済み用紙の排出先を複合機100本体の排出トレイ71(胴内排出)とする設定がなされることが多い場合、後処理装置4の使用回数は少ない。又、使用可能な者か否か認証を受けるべき時間帯が定められている場合や、複合機100の利用者が少ない時間帯(例えば、深夜)では、認証装置5を使用しなくなる。
このように、使用者ごとにオプション装置の使用の回数に差があるところ、使用回数の少ないオプション装置への電力供給を停止すれば、使用者の利便性を維持しつつ、複合機100の消費電力低減を図ることができる。そこで、本実施形態の複合機100では、一定の周期における各オプション装置の使用回数の設定値と実際に使用された回数を記憶、確認する。そして、一定周期中の使用回数が設定値以下であり、使用回数が少ないと認められるオプション装置の電力供給を次周期で自動的に停止させる機能を有する。そこで、まず、図6を用いて、使用者による使用回数の設定の一例を説明する。
尚、説明に用いる図6は、操作パネル6の液晶表示部61での表示の一例である。しかし、例えば、複合機100とI/F部94で接続される外部のコンピュータ200のディスプレイに同様の表示を行わせ、外部のコンピュータ200で入力された結果を示すデータをI/F部94が受けても良い(この場合、I/F部94が設定入力部といえる)。
まず、図6における上段の表示は、使用回数の設定を行うオプション装置を選択する画面(オプション装置選択画面611)である。図6上段の画面には、例えば、最上層の画面から、1又は複数回、液晶表示部61に表示されるキーを押下すれば、辿り着くことができる。
オプション装置選択画面611では、現在、複合機100に取り付けられているオプション装置が一覧として表示される(図6の例では、原稿搬送装置2、給紙装置3C(給紙装置3(上))、給紙装置3D(給紙装置3(下))、後処理装置4、認証装置5)。そして、例えば、「原稿搬送装置」と書かれたキーを押下すると、図6下段の画面に表示が切り替わる。尚、図6下段の設定値を入力する画面(回数設定画面612)は、原稿搬送装置2用のものであるが、同様の画面が、給紙装置3C、給紙装置3D、後処理装置4、認証装置5にも用意される。
回数設定画面612では、例えば、使用回数を確認する周期を、左方の周期設定領域F1で設定することができる。周期設定領域F1には、例えば、周期を日単位とする場合に押下されるボタンB1と、周期を週単位とする場合に押下されるボタンB2と、周期を月単位とする場合に押下されるボタンB3が設けられる。ボタンB1〜B3のうち、押下されたものには●が内部に描かれる。ボタンB1〜B3の右方には、白抜の四角形が配される。例えば、使用者は、各ボタンBを押下することで、周期を日、週、月単位とできる。即ち、操作パネル6は、周期を指定する入力を受け付ける。又、ボタンB1〜B3や、各白抜の四角形を押下した際、テンキー部62で数字入力することにより、具体的な周期を定めることができる。
そして、回数設定画面612の中央では、時間帯設定領域F2が配される。時間帯設定領域F2では、定めた周期における1日を更に細かく細分化して回数の設定を行えようにするため、回数設定での時間帯を指定することができる。
時間帯設定領域F2には、例えば、時間帯を特に設定しない場合に押下されるボタンB4と、午前の時間帯で回数設定が行われる場合に押下されるボタンB5と、午後の時間帯で回数設定が行われる場合に押下されるボタンB6と、午前、午後の時間帯以外の時間帯で回数設定が行われる場合に押下されるボタンB7が設けられる。例えば、使用者は、ボタンB5〜ボタンB7を押下することで、時間帯を指定できる(ボタンB4〜ボタンB7のうち、押下されたものには●が内部に描かれる)。即ち、記憶部91は、1周期が1日以上である場合、1日を複数に分割した時間帯ごとに、画像形成装置に取り付けられた各オプション装置の使用回数と、各オプション装置の使用回数に対する設定値を記憶し、操作パネル6は、1周期の間での時間帯ごとに対する設定値の入力を受け付ける。
更に、回数設定画面612の右方には、回数設定領域F3が設けられる。回数設定領域F3には、例えば、1時間単位での使用回数の設定を行う場合に押下されるボタンB8と、時間帯単位で使用回数の設定を行う場合に押下されるボタンB9と、1周期単位で使用回数の使用回数の設定を行う場合に押下されるボタンB10とが設けられる(ボタンB8〜ボタンB10のうち、押下されたものには●が内部に描かれる)。使用者は、ボタンB8〜ボタンB10を押下することで、使用回数の設定形式を指定できる。即ち、操作パネル6は、設定値の設定、変更の入力を受け付ける。又、ボタンB8〜B10や、各白抜の四角形を押下した際、テンキー部62で数字入力することにより、具体的な回数の値(設定値)を定めることができる。
尚、時間帯設定領域F2で選択されたボタンBにより、回数設定領域F3で選択できるボタンBは変わる。例えば、午前、午後、深夜の時間帯を指定するボタンB6〜ボタンB7が押下された場合、1周期単位で使用回数を設定するためのボタンB10や白抜の四角形を押下しても、受け付けられない。又、例えば、時間帯を特に指定しないボタンB4が押下された場合、時間帯単位で使用回数を設定するためのボタンB9や白抜の四角形を押下しても、受け付けられない。
尚、午前の時間帯、午後の時間帯、深夜の時間帯を選択した場合、それぞれの時間帯で回数は異なる回数を設定することができる。例えば、時間帯を選択するごとに、回数設定領域F3の表示が切り替えられる。
そして、液晶表示部61の下方に、例えば、OKキーK1、キャンセルキーK2、戻るキーK3、学習機能キーK4が配される。使用者は、設定が完了した際にOKキーK1を押下する。そして、OKキーK1が押下されると、回数設定画面612でなされた設定は、受け付けられ、設定内容が制御部9に把握され設定内容は記憶部91に記憶される。そして、制御部9は1周期中で設定されたオプション装置の使用回数を把握し、オプション装置の使用回数が設定値以下なら、次の周期でのオプション装置の電力供給を停止する。
尚、時間帯設定領域F2で、午前、午後、深夜のいずれかを指定するボタンB5〜B7が押下されて設定が受け付けられた場合、時間帯ごとに使用回数を確認するとみなされ、オプション装置の使用回数が設定値以下の時間帯があれば、次の周期では、その時間帯でオプション装置の電力供給が停止される。
そして、キャンセルキーK2は、使用回数の設定を止める場合に押下される。戻るキーK3を押下すれば、図6上段の画面に戻ることができ、別のオプション装置の使用回数の設定を行うことができる。学習機能キーK4は、1周期での実際の使用回数に基づき、自動的に、使用回数の設定値を変えるか否かを設定するためのキーである。尚、図6下段では、学習機能をONさせる設定の状態が示されている。学習機能をOFFする場合、学習機能キーK4を押下すればよい。言い換えると、学習機能キーK4を押すことで、学習機能のONとOFFが切り替わる。
(オプション装置への電力供給停止制御)
次に、図7に基づき、本発明の実施形態に係るオプション装置への電力供給停止制御の一例を説明する。図7は、本発明の実施形態に係るオプション装置への電力供給停止制御の一例を示すフローチャートである。尚、説明の便宜上、図7のフローチャートを1つのオプション装置ごとに適用する場合を説明する。複数のオプション装置が取り付けられている場合、各オプション装置に図7に示すフローチャートの制御を施せばよい。
例えば、図7におけるスタートは、1つの周期が終了した時点である。そして、制御部9は、終了した周期でのオプション装置(本実施形態では、原稿搬送装置2、給紙装置3C、給紙装置3D、後処理装置4、認証装置5のいずれか)の実際の使用回数を確認する(ステップ♯1)。
ここで、制御部9は、ジョブが実行されると、操作パネル6への設定等により、各オプション装置が利用されたことを認識できる。又、タイマ93等によって、オプション装置が使用された時間も確認できる。そして、制御部9は、記憶部91に、1周期内での使用されたオプション装置の使用回数の累計回数を記憶させておく。尚、回数設定画面612で、時間帯ごとにオプション装置の使用回数が設定されていれば、1周期内の時間帯ごとに、使用されたオプション装置の使用回数の累計回数が記憶部91に記憶される。例えば、制御部9は、コピーやスキャンの際、原稿の読み取りが原稿搬送装置2を用いて行われれば、原稿搬送装置2が使用されたと確認し、制御部9は、記憶部91に記憶される原稿搬送装置2の使用回数を1増加させる。
そして、制御部9は、時間帯で使用回数の設定が行われたかを確認する(ステップ♯2)。時間帯で使用回数の設定が行われていれば(ステップ♯2のYes)、制御部9は先の周期でのオプション装置の各時間帯で設定値以下の使用回数であった時間帯では、オプション装置への電力供給を停止させる設定を行う(ステップ♯3)。又、設定値を超えた使用回数であった時間帯では、オプション装置への電力供給を行う設定を行う(ステップ♯4)。即ち、制御部9は、使用回数が設定値以下であった時間帯では、スイッチ部96を制御して、次の周期ではオプション装置への電力供給を停止し、使用回数が設定値を超えた時間帯では、オプション装置に電力を供給する。これにより、現在の周期で使用回数が少ないと認められる時間帯では、自動的にオプション装置への電力供給が停止される。
一方、時間帯での使用回数の設定が行われていない場合(ステップ♯2のNo)、制御部9は、先の周期で設定値以下の使用回数であったならば、オプション装置への電力供給を停止させる設定を行い、設定値を超えた使用回数であったならば、オプション装置の電力供給を行う設定を行う(ステップ♯5)。即ち、制御部9は、使用回数が設定値以下であったオプション装置については、スイッチ部96を制御して、次の周期ではオプション装置への電力供給を停止し、使用回数が設定値を超えたオプション装置については、次の周期ではオプション装置に電力を供給する。これにより、現在の周期で使用回数が少ないと認められるオプション装置への電力供給が自動的に停止される。
そして、制御部9は、オプション装置での学習機能がONであるかを確認する(ステップ♯6)。学習機能がOFFである場合(ステップ♯6のNo)、設定値を変更することなく制御は終了される(エンド)。一方、学習機能がONであれば(ステップ♯6のYes)、制御部9は、設定値と使用回数との差が所定回数以上かを確認する(ステップ♯7)。尚、時間帯ごとに使用回数を確認する場合、時間帯ごとに所定回数以上異なるかを確認する。差が所定回数以上で無ければ(ステップ♯7のNo)、設定値を変更することなく制御は終了される(エンド)。
一方、所定回数以上異なっていれば、制御部9は、設定値を変更する(ステップ♯8)。即ち、制御部9は、1周期の間で、画像形成装置に取り付けられたもののうち、使用回数が設定値と所定回数以上異なるオプション装置について、多い方向で所定回数以上異なるオプション装置の設定値については、設定値を増やす変更を行い、少ない方向で所定回数以上異なるオプション装置の設定値については、設定値を減らす変更を行う。尚、時間帯ごとに使用回数を確認する場合、所定回数以上異なる時間帯でのみ設定値を変更する。
ここで、実際のオプション装置の使用回数が設定値よりも大きい方向で所定回数以上異なれば、設定値を大きくする方向に変更する。一方、実際のオプション装置の使用回数が設定値よりも小さい方向で所定回数以上異なれば、設定値を小さくする方向に変更する。
所定回数は、適宜設定することができるが(例えば、5回)、大きく使用実態と異なる場合のみ設定値を変えるのであれば(学習機能を弱めにするのであれば)、所定回数を大きくすればよい(例えば、10回以上)。又、所定回数以上異なるとき、設定値をどれほど変更するかも適宜設定できる(例えば、1〜2回)。そこで、所定回数や、所定回数以上異なる場合の設定値の変化量は、操作パネル6で設定可能としてもよい。
(画像形成装置の使用に伴う各オプション装置への電力供給制御)
次に、図8及び図9に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100の使用に伴う各オプション装置への電力供給制御の一例を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る複合機100の使用に伴う各オプション装置への電力供給制御の一例を示すフローチャートである。又、図9は、本発明の実施形態に係る複合機100で電力供給を再開するオプション装置の選択画面の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、操作パネル6で設定された使用回数の設定値や学習機能等に基づき、使用回数が少ないオプション装置に対しては、電力供給が停止される。しかし、電力供給が停止されているオプション装置を用いたい場合も生ずる。そこで、複合機100の使用する際の各オプション装置への電力供給制御の一例を説明する。
まず、図8におけるスタートは、使用者が複合機100の使用を開始する時点である。例えば、使用者は、液晶表示部61に触れることにより、制御部9は、使用を開始する時点を認識できる。その時、例えば、図9に示すように、制御部9は、操作パネル6に現在、電力の供給を停止しているオプション装置を示し、電力供給を再開させるオプション装置の選択画面を表示させる(ステップ♯21)。尚、制御部9は、電力の供給を停止しているオプション装置のデータをI/F部94から外部のコンピュータ200に送信し、外部のコンピュータ200のディスプレイに図9に示すような画面を表示させてもよい。
図9では、現在、電力の供給が停止されているオプション装置の選択画面(オプション装置選択画面614)の一例を示している。尚、図9では、現在、原稿搬送装置2と、下段の給紙装置3Dと、後処理装置4への電力供給が停止されている際の表示の一例を示す。そして、使用者は、これから行う作業で、用いようとするオプション装置を押下する。使用者は、選択が完了すれば、OKキーK1を押下すればよい。これにより、操作パネル6は、入力を受け付け、入力内容が制御部9に伝達される。制御部9は、押下され、選択されたオプション装置に対応するスイッチ部96をONして、選択されたオプション装置への電力供給を再開する。これにより、使用可能な状態となる。尚、電力供給を再開させるべきオプション装置が無ければ、使用者は、オプション装置を選択することなくOKキーK1を押下すればよい。
尚、オプション装置選択画面614で、ジョブ完了後、再びオプション装置の電力供給が停止されるまでの時間を入力できるようにしても良い。例えば、図9に示すように、オプション装置選択画面614の下方に、ジョブ完了後、再びオプション装置の電力供給が停止されるまでの時間を表示する時間表示欄615が設けられる。例えば、使用者は、時間表示欄615を押下し、テンキー部62で数字入力を行うことにより、停止されるまでの時間の設定を行うことができる。これにより、操作パネル6は、入力を受け付け、入力内容が制御部9に伝達される。制御部9は、例えば、設定された時間を記憶部91に記憶させ、又、タイマ93を用いてジョブ完了から経過した時間をカウントし、再びオプション装置が使用されないまま設定された時間が経過すれば、制御部9は、オプション装置への電力供給を停止する。
このように、電力供給を再開させるオプション装置の選択画面を表示の後(ステップ♯21)、使用者の押下等により、電力供給を再開させるオプション装置の選択入力が行われる(ステップ♯22)。これを受け、制御部9は、使用のため、電力供給を再開すると選択されたオプション装置への電力供給を再開する(ステップ♯23)。即ち、操作パネル6は、電力供給が停止されているオプション装置のうち、電力供給を再開するオプション装置を選択する入力を受け付け、制御部9は、電力供給を行うと選択されたオプション装置用のスイッチ部96をON状態とする。
その後、使用者によって、コピー等の各機能における設定(例えば、濃度等)の設定入力が操作パネル6等になされる(ステップ♯24)。そして、スタートキー63の押下等により、ジョブが実行される(ステップ♯25)。そして、制御部9は、ジョブが完了したかを確認する(ステップ♯26)。ジョブが完了していなければ(ステップ♯26のNo)、例えば、ステップ♯25に戻る。一方、ジョブが完了すれば(ステップ♯26のYes)、制御部9は、先ら選択されたオプション装置への電力供給を再停止させるまでの時間をカウントする(ステップ♯27)。
そして、制御部9は、ジョブ完了から電力供給を再停止させるまでの時間が経過したかを確認する(ステップ♯28)。もし、ジョブ完了から電力供給を再停止させるまでの時間が経過していなければ(ステップ♯28のNo)、例えば、ステップ♯27に戻る。尚、ジョブ完了から電力供給を再停止させるまでの時間が経過する前に、オプション装置が使用され、別のジョブが実行されれば、タイマ93は、カウントをリセットすればよい。そして、直前のジョブ完了後から、電力供給を再停止させるまでの時間をカウントすればよい。ジョブ完了から電力供給を再停止させるまでの時間が経過すれば(ステップ♯28のYes)、制御部9は、先に選択されたオプション装置への電力供給を再停止させる(ステップ♯29→エンド)。
このようにして、本実施形態の構成によれば、制御部9は、取り付けられたオプション装置に対応するスイッチ部96を制御するので、オプション装置ごとに電力供給の制御(ON/OFF)を行うことができる。例えば、スリープモードで、一斉にオプション装置への電力供給を停止するのではなく、取り付けられた複数のオプション装置のうち、オプション装置を選択して電力供給を停止するなど、オプション装置への電力供給を細かく制御することができる。
又、制御部9は、使用回数が設定値以下であるオプション装置への電力供給を停止するので、使用回数が少ないオプション装置への電力供給を停止させることができる。従って、オプション装置が取り付けられた画像形成装置の消費電力を減らすことができる。又、オプション装置を頻繁に利用するか否か、利用するオプション装置に偏りがあるか否かは、使用者により異なるところ、制御部9は、実際に使用された回数に基づき、設定値を増やす、又は、設定値を減らす変更を行うので、使用実態に合わせて設定値を自動的に修正、補正することができる。即ち、オプション装置への電力供給のON/OFFについて学習機能を持たせることができる。
又、設定入力部(操作パネル6又はI/F部94)は、設定値の設定、変更の入力を受け付けるので、実際に画像形成装置(例えば、複合機100)を使用し、オプション装置の使用回数を知る使用者の意思のもと、設定値の設定を行うことができる。これにより、使用者の利便性が高く、使用回数が少ないオプション装置での電力消費が抑えられる画像形成装置を提供することができる。又、設定入力部は、周期を、指定する入力を受け付けるので、使用者が周期を設定することができる。例えば、周期は、日、週、月単位で設定できればよい。例えば、週初めは、コピーが多いなど、周期的な使用態様にあわせて、オプション装置への電力供給を制御することができる。又、制御部9は、使用回数が設定値以下の時間帯では、オプション装置への電力供給を停止するので、1日の間でオプション装置への電力供給が行われる時間帯、行われない時間帯を設けることができる。従って、細かな時間単位で各オプション装置への電力供給が制御される。尚、「時間帯」は、例えば、午前、午後、深夜といった区切りや、数時間ごとなど適宜定めればよい。又、各時間帯の長さは、均等であってもよいし、均等で無くても良い。又、使用者は、自由に各オプション装置への電力供給を制御することができる。言い換えると、使用者は、電力供給が停止された状態のオプション装置への電力供給を任意の時点で再開できる。即ち、使用者の利便性が高い。
次に、他の実施形態について説明する。上記では、時間帯として、1日を午前、午後、深夜、の3つに分ける例を示したが、更に細かい時間帯に分けても良い(例えば、1時間や30分ごとなど)。
又、上記の実施形態では、電力供給が停止されたオプション装置を用いてジョブを行う場合、電力供給を再開するオプション装置を選択するようにしたが、各オプション装置に対し使用者が操作したことを認識するセンサ類については、電力を供給しておき、制御部9は、使用者が操作を加えたオプション装置での電力供給を再開するようにしても良い。例えば、原稿搬送装置2への原稿載置を検知する原稿検知センサには、電力を供給しておき、原稿載置が検知されれば、原稿搬送装置2への電力供給が再開されてもよい。
又、上記の実施形態では、認証装置5として、カードを読み取る認証装置5を示したが、認証装置5としては、キーカウンタ(コピー枚数の確認等のため、コピーがなされるごとにカウントアップする機械的なカウンタ)でもよいし、お金が投入されれば、コピーを許可する課金装置(コインベンダー、例えば、コンビニエンスストアに設置)でもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。