JP5271744B2 - ミシンの糸調子装置 - Google Patents
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Description
なお、より高い張力を付与したい場合には、高吸引力のソレノイド110を使用する方法のほか、例えば特許文献2に記載のように、ソレノイド110と糸調子器120とをリンク機構を介して連結させ、このリンク機構のリンク比を下げることにより糸調子皿123,124の閉じ力を増加させる方法等を用いることができる。
例えば、図7に示すように、位置決めナット126の位置を変えて糸調子皿123,124の開放量を調整することにより、ソレノイド110の非駆動時(A0点)から最大駆動時(B0点)までの出力軸111のストローク範囲StがΔStだけ縮まる場合、位置決めナット126と駆動軸121との相対的な位置が変化する。そのため、糸調子皿123,124が最も強く糸を挟持している時、つまりソレノイド110の最大駆動時(B0点)での出力軸111のストロークがΔStだけ変わる。こうして、この時のソレノイド110の駆動力がB0点からB1点までのΔFだけ変化してしまい、この変化した駆動力で挟持される糸の張力も変化してしまっていた。
一方が他方に対して接離可能とされ、糸を挟持可能な一対の糸調子皿と、
前記糸調子皿の接離方向へ移動可能とされ、一方の前記糸調子皿と当接して当該一方の糸調子皿を押さえる皿押さえと、
前記一方の糸調子皿と前記皿押さえとの間でミシンフレームに固定されたばね支持部材と、
前記皿押さえと前記ばね支持部材との間に装着され、前記皿押さえが前記一方の糸調子皿から離間する離間方向へ当該皿押さえを付勢する糸調子ばねと、
前記糸調子皿及び前記皿押さえに対し前記糸調子皿の接離方向へ挿通されるとともに、当該接離方向へ移動可能な駆動軸と、
前記駆動軸の一端部に螺合され、前記皿押さえと当接して前記糸調子皿の接離方向における当該皿押さえの位置を決める位置決めナットと、
前記駆動軸の他端部に連結された出力軸を有し、当該出力軸のストロークに応じた駆動力を、前記一方の糸調子皿が前記他方の糸調子皿に当接する方向へ作用させるソレノイドと、
を備えるミシンの糸調子装置において、
前記糸調子皿の接離方向へ移動可能に設けられるとともに、前記駆動軸の一端部と当接して前記糸調子ばねによる前記離間方向への当該駆動軸の移動を規制する規制部材を備えることを特徴とする。
前記駆動軸の一端部を覆うカバー部材を備え、
前記規制部材は、
前記糸調子皿の接離方向に沿って前記カバー部材に螺合され、前記駆動軸の一端部と当接する調整ねじと、
当該調整ねじを前記カバー部材に固定する固定ナットと、
を有することを特徴とする。
このとき、位置決めナットと駆動軸とは糸調子皿の開放量の調整前後で相対的な位置を変えないので、調整された糸調子皿の開放量の変化分だけ駆動軸の位置も変化する。これにより、糸調子皿が最も強く糸を挟持している時、つまりソレノイドの最大駆動時での駆動軸の位置は調整前後で変化することがなく、この時の糸の張力の変化を防止することができる。
したがって、ソレノイドの最大駆動時での糸の張力を変化させることなく、糸調子皿の開放量を調整することができる。
図1に示すように、糸調子装置1は、ミシンMのミシン頭部フレーム2の顎部近傍に正
面から背面に貫通するように設けられており、ミシン頭部フレーム2の正面側(縫製時にユーザが対面する側)で、糸供給源から引き出された糸Tに適度な張力を付与して挟持し、天秤21に導くようになっている。天秤21は、ミシンモータ(図示略)に連結された主軸(図示略)の回転に伴って移動し、ミシン頭部フレーム2に形成された溝2aに沿って上下動することにより、被縫製物に通された糸Tを締め上げる。
ソレノイド3は、ミシン頭部フレーム2の背面側に突出して設けられ、その出力軸31がミシン頭部フレーム2の前後方向(図中のX方向)に沿って往復移動可能となっている。出力軸31には、板状の連結部材32を介して糸調子器4の駆動軸406が連結されている。出力軸31が突出している側とは反対側のソレノイド3の端部には、ストッパーカラー33が設けられており、このストッパーカラー33の取付位置を変更することにより、出力軸31のストローク(位置)を調整できるようになっている。
皿押さえ403は、糸調子皿401に隣接するよう配設され、糸調子皿401側の一端が開口した略中空筒状に形成されている。また、皿押さえ403は、X方向へ移動可能なように駆動軸406に支持されており、一端部が糸調子皿401に当接して当該糸調子皿401を他方の糸調子皿402に対して接離可能としている。
糸調子ばね404は、一端が皿押さえ403の内面に当接し、他端がばね支持部材405に当接するように、皿押さえ403とばね支持部材405との間に装着されている。ここで、皿押さえ403の内面からばね支持部材405までの距離は、常に糸調子ばね404の自然長よりも短くなるように構成されている。そのため、糸調子ばね404は、皿押さえ403が糸調子皿401から離間する方向(図中のC方向)へ当該皿押さえ403を常に付勢した状態となっている。
続いて、上記構成からなる糸調子装置1の動作について説明する。
まず、ソレノイド3に通電されていない状態では、図4(a)に示すように、糸調子ばね404によってC方向へ付勢された皿押さえ403が位置決めナット407に当接し、位置決めナット407と締結された駆動軸406が調整ねじ409に当接することで各部品のX方向の位置が決まっている。これが糸調子皿401,402の開放状態であり、このときの一対の糸調子皿401,402間のX方向の最大距離が開放量である。
まず、ソレノイド3を駆動していない状態で、固定ナット410を緩めて調整ねじ409を所望量だけX方向へ移動させる。すると、調整ねじ409をC方向へ移動させた場合には、皿押さえ403及び位置決めナット407を介して糸調子ばね404に付勢された駆動軸406が、一端部を調整ねじ409の端面に当接させるまでC方向へ移動され、調整ねじ409をD方向へ移動させた場合には、調整ねじ409の端面が駆動軸406の一端部を押し、駆動軸406に締結された位置決めナット407が皿押さえ403を押してD方向へ移動させる。こうして、調整ねじ409を移動させた分だけ皿押さえ403がX方向へ移動し、糸調子皿401,402の開放量が調整される。
以上のように、本実施形態における糸調子装置1によれば、調整ねじ409をX方向へ移動させることにより、糸調子皿401,402の開放量を調整することができる。
このとき、例えば図5に示すように、調整ねじ409を移動させて糸調子皿401,402の開放量を調整することにより、ソレノイド3の非駆動時(A0点)から最大駆動時(B0点)までの出力軸31のストローク範囲StがΔStだけ縮まる場合、位置決めナット407と駆動軸406とは糸調子皿401,402の開放量の調整前後で相対的な位置を変えないので、調整された糸調子皿401,402の開放量の変化分だけ駆動軸406の位置も変化する。これにより、糸調子皿401,402が最も強く糸Tを挟持している時、つまりソレノイド3の最大駆動時(B0点)での駆動軸406の位置、ひいては出力軸31のストロークは変化することがなく、この時の糸Tの張力の変化を防止することができる。
したがって、ソレノイド3の最大駆動時での糸Tの張力を変化させることなく、糸調子皿401,402の開放量を調整することができる。
また、X方向への調整ねじ409の移動は、ミシン頭部フレーム2の正面側に突出した糸調子器4の外側から行うことが可能であるため、ユーザーによる操作が容易である。
例えば、上記実施形態では調整ねじ409の移動により出力軸31のストロークを調整することとしたが、ソレノイド3の端部に設けられたストッパーカラー33の取付位置を変更することにより、出力軸31のストロークを調整してもよい。
また、前記規制部材として調整ねじ409及び固定ナット410により駆動軸406の移動が規制されることとしたが、規制部材として調整ねじ409及び固定ナット410を用いる構成に限定されず、駆動軸406の一端部と当接してC方向への当該駆動軸406の移動を規制できるとともに、この当接部位がX方向へ移動可能な構成であればよい。
3 ソレノイド
31 出力軸
4 糸調子器
401 糸調子皿(一方の糸調子皿)
402 糸調子皿(他方の糸調子皿)
403 皿押さえ
404 糸調子ばね
405 ばね支持部材
406 駆動軸
407 位置決めナット
408 カバー部材
409 調整ねじ(規制部材)
410 固定ナット(規制部材)
M ミシン
T 糸
Claims (2)
- 一方が他方に対して接離可能とされ、糸を挟持可能な一対の糸調子皿と、
前記糸調子皿の接離方向へ移動可能とされ、一方の前記糸調子皿と当接して当該一方の糸調子皿を押さえる皿押さえと、
前記一方の糸調子皿と前記皿押さえとの間でミシンフレームに固定されたばね支持部材と、
前記皿押さえと前記ばね支持部材との間に装着され、前記皿押さえが前記一方の糸調子皿から離間する離間方向へ当該皿押さえを付勢する糸調子ばねと、
前記糸調子皿及び前記皿押さえに対し前記糸調子皿の接離方向へ挿通されるとともに、当該接離方向へ移動可能な駆動軸と、
前記駆動軸の一端部に螺合され、前記皿押さえと当接して前記糸調子皿の接離方向における当該皿押さえの位置を決める位置決めナットと、
前記駆動軸の他端部に連結された出力軸を有し、当該出力軸のストロークに応じた駆動力を、前記一方の糸調子皿が前記他方の糸調子皿に当接する方向へ作用させるソレノイドと、
を備えるミシンの糸調子装置において、
前記糸調子皿の接離方向へ移動可能に設けられるとともに、前記駆動軸の一端部と当接して前記糸調子ばねによる前記離間方向への当該駆動軸の移動を規制する規制部材を備えることを特徴とするミシンの糸調子装置。 - 前記駆動軸の一端部を覆うカバー部材を備え、
前記規制部材は、
前記糸調子皿の接離方向に沿って前記カバー部材に螺合され、前記駆動軸の一端部と当接する調整ねじと、
当該調整ねじを前記カバー部材に固定する固定ナットと、
を有することを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸調子装置。
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