JP5269523B2 - セルフチェックアウト装置および精算方法 - Google Patents
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Description
これに伴い、小売店等では、会計レジで商品購入時に配布しているポリ袋の利用削減が図られている。具体的には、購入者によるポリ袋の不利用を奨励するため、購入者が商品包装用の袋を持参した場合には、会計時に商品包装分の代金を差し引く方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、購入者に提供するポリ袋の数を必要最低限とするため、会計レジで、買い上げ商品の大きさ等に応じて包装に必要な買物袋の枚数等を求め、求めた枚数の買物袋を購入者に提供する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
セルフチェックアウト装置は、購入者により入力された商品情報に対応する商品価格を上位装置を介して取得し、商品の代金を購入者に請求する。商品情報は、例えば、商品に付与されたバーコードにより識別される。購入者は、セルフチェックアウト装置の備えるバーコードスキャナで商品のバーコードを読み取らせて商品情報の入力を行う。そして、購入者は、バーコードスキャンを終えた商品をポリ袋に納める。ポリ袋は、例えば、セルフチェックアウト装置に設けられた袋詰め用の台上に適当な枚数が設置される。購入者は、1つの商品をスキャンする毎にポリ袋にスキャン済みの商品を詰めていき、これを繰り返して行うことで、商品スキャンとスキャン後の商品の袋詰めとを効率良く行うことができる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ポリ袋の利用削減を図ることができるセルフチェックアウト装置および精算方法を提供することを目的とする。
図1は、本実施の形態の概要を示す図である。セルフチェックアウト装置1は、小売店等で店員の介入無しに購入者の操作のみで商品の会計を行うものである。セルフチェックアウト装置1は、包装物提供部1a、カウント部1b、料金算出部1cおよび会計部1dを有する。
カウント部1bは、包装物提供部1aが出力した通知情報に基づいて、提供した包装物の数をカウントする。カウント部1bは、例えば、通知情報を1回取得する毎に、提供した包装物の数を1カウントアップする。
以下、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態のセルフチェックアウト装置の外観斜視図である。図2では、セルフチェックアウト装置100を正面側から見た斜視図を示している。セルフチェックアウト装置100は、商品仮置き台101、タッチパネル式ディスプレイ102、バーコードスキャナ103、貨幣投入部104、お釣り排出部105、袋設置部106および袋詰め台107を有する。
タッチパネル式ディスプレイ102は、購入者に対する情報の表示を行うと共に、購入者による操作を受け付ける。購入者は、タッチパネル式ディスプレイ102に表示されるインタフェースに従った操作を行うことで、商品のセルフチェックアウト装置100への入力動作(チェックアウト動作)を行う。
お釣り排出部105は、購入者に対して、お釣りの硬貨や紙幣を返却するための排出口である。
図3は、第1の実施の形態の袋設置部の構成を示す図である。(A)は袋設置部106の側面図、(B)は袋設置部106の正面図を示している。但し、図3では、図2に示した袋設置部106のうちの一部を示している。なお、図3の上側がセルフチェックアウト装置100の鉛直上側を示している。
主保持部106aは、棒状または板状に形成され、袋詰め台107上に立設される。主保持部106aは、1対の袋保持部106bおよび保持部106cを保持する。
保持部106cは、1対の袋保持部106bのうちの少なくとも一方の上部に設けられる。保持部106cは、棒状に形成され、セルフチェックアウト装置100の正面側に向かって突出させるように設けられる。保持部106cは、その先端部にカウント機構114を保持する。
メモリ112は、CPU111が実行するセルフチェックアウト装置100上のOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムを記憶する。また、メモリ112は、CPU111の処理に必要なデータを記憶する。
カウント機構114は、袋設置部106に設けられる。カウント機構114は、袋設置部106で購入者がポリ袋を引き出すたびに、ポリ袋が引き出されたことを通知するカウント信号をCPU111に出力する。
図5は、第1の実施の形態のセルフチェックアウト装置の機能構成を示すブロック図である。セルフチェックアウト装置は、商品登録情報記憶部120、袋代金算出条件記憶部130、商品入力部140、袋カウンタ部150、代金算出部160および会計処理部170を有する。これらの機能は、CPU111により所定のプログラムが実行されることで実現される。なお、これらの機能のうちの少なくとも一部が専用のハードウェアにより実現されてもよい。
袋代金算出条件記憶部130は、ポリ袋の代金の算出ルールを記憶する。算出ルールは、ポリ袋の代金の値引き等に用いられる。
代金算出部160は、購入者による商品代金の支払い要求の入力を受け付けると、商品登録情報記憶部120に記憶された商品登録情報に基づいて、購入者に請求する代金を算出する。そして、代金算出部160は、袋カウンタ部150のカウント数を取得し、袋代金算出条件記憶部130に記憶された袋代金算出ルールに基づいて、ポリ袋の代金を算出する。更に、代金算出部160は、商品の代金とポリ袋の代金とを合算し、代金総額を算出する。代金算出部160は、算出した代金総額を会計処理部170に出力する。
条件設定テーブル131には、例えば、条件が“商品代金の総額が3000円以上”、算出方法が“全額免除”という情報が設定される。これは、入力された商品代金の総額が3000円以上である場合には、ポリ袋の総額が全額免除となることを示している。
次に、以上のような構成を備えるセルフチェックアウト装置100において実行される処理の詳細を説明する。
[ステップS11]袋カウンタ部150は、カウンタi(iは、0以上の整数)を0にリセットする。
[ステップS14]商品入力部140は、バーコード情報の入力が行われたか否かを判定する。バーコード情報の入力が行われた場合、処理がステップS15に移される。バーコード情報の入力が行われない場合、処理がステップS16に移される。
[ステップS18]会計処理部170は、代金算出部160から取得した代金総額Zを購入者に請求する。会計処理部170は、購入者により貨幣投入部104から投入された貨幣に基づいて、代金の精算処理を行う。
図9は、第1の実施の形態の代金総額算出処理の手順を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、以下に示す処理は、図8のステップS17に示す処理を詳細に説明するものである。
[ステップS22]代金算出部160は、カウンタiが0よりも大きい値であるか否かを判定する。iが0よりも大きくない、すなわち、i=0である場合処理がステップS23に移される。iが0よりも大きい場合、処理がステップS24に移される。
[ステップS28]代金算出部160は、商品登録テーブル121に登録された商品の数量の合計が10個以上であるか否かを判定する。10個以上である場合、処理がステップS27に移される。10個よりも少ない場合、処理がステップS29に移される。
[ステップS31]代金算出部160は、購入者に請求する代金総額Zを“Z=商品総額X+ポリ袋総額Y”として算出する。
以下、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
図10は、第2の実施の形態の袋設置部の構成を示す図である。図10では、袋設置部106の一部の側面図を示している。袋設置部106の各構成は、図3で同一の符号を付して説明した各構成と同一であるため、説明を省略する。
袋ロック機構119は、L字型に形成され、その端部119bは軸119aを介して保持部106cに接続される。軸119aは、袋ロック機構119および保持部106cに設けられた所定の貫通孔を水平方向に貫通して設けられており、袋ロック機構119は、軸119aを中心として回動可能となっている。袋ロック機構119の他方の端部119cは、袋保持部106bと当接している。
なお、袋ロック機構119は、回転後には逆方向に回転して初期配置に戻る。そして、軸119aの回転運動が再びロックされ、ポリ袋が無作為に取り出されることを防止する。
袋利用入力部180は、購入者がポリ袋の利用を希望している旨の入力を受け付ける。ポリ袋利用の希望は、例えば、タッチパネル式ディスプレイ102上に表示された所定のポリ袋利用希望ボタンが購入者によって押下されることで入力される。袋利用入力部180は、ポリ袋利用希望の入力を受け付けると、ロック機構制御部190にポリ袋のロックの解除指示を出力する。
図13は、第2の実施の形態の会計処理の手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS42]袋利用入力部180は、購入者から袋利用希望の入力を受け付けたか否かを判定する。袋利用希望の入力を受け付けた場合、袋利用入力部180は、ロック機構制御部190に解除指示を出力して処理がステップS43に移される。袋利用希望の入力を受け付けていない場合、処理がステップS47に移される。
[ステップS44]袋ロック機構119は、購入者にポリ袋を提供する。袋ロック機構119は、ポリ袋が取り出されたことを検知するとカウント信号を袋カウンタ部150aに出力する。
[ステップS46]ロック機構制御部190は、袋ロック機構119をロックする。
[ステップS51]会計処理部170は、代金算出部160から取得した代金総額Zを購入者に請求する。会計処理部170は、購入者により貨幣投入部104から投入された貨幣に基づいて、代金の精算処理を行う。
このように、セルフチェックアウト装置100aは、通常時はポリ袋をロックして、ポリ袋が取り出されないようにする。そして、セルフチェックアウト装置100aは、購入者によりポリ袋の利用希望の入力があった場合に限り、ポリ袋のロックを解除する。また、ロックを解除して取り出されたポリ袋の数が自動的にカウントされて、その利用数に応じた代金が購入者に請求される。
また、セルフチェックアウト装置100aは、上記ステップS42において、袋利用入力部180で袋利用希望の入力を受け付けると共に、利用希望のポリ袋の枚数を取得するようにすることも考えられる。この場合、例えば、タッチパネル式ディスプレイ102の所定の画面に購入者によりポリ袋の利用希望数が入力される。そして、ロック機構制御部190は、希望数だけポリ袋が取り出されるまで袋ロック機構119のロックを解除状態とし、希望数のポリ袋が取り出されたタイミングで再び袋ロック機構119をロック状態とする。このようにすると、購入者は、新たにポリ袋が必要となるたびに袋利用希望の入力を行わずに、自身が最初に入力した希望数だけポリ袋を取得することができるため、利便性がよい。なお、この場合は、袋カウンタ部150aは、袋利用入力部180で入力され希望数の分だけカウンタをカウントアップする。
1a 包装物提供部
1b カウント部
1c 料金算出部
1d 会計部
Claims (9)
- 複数の包装物を保持し、前記複数の包装物の少なくとも1つが取り出されたことを検知すると所定の通知情報を出力する包装物提供部と、
前記包装物提供部が出力した前記通知情報に基づいて、提供した包装物の数をカウントするカウント部と、
代金支払い要求の入力を受け付けると、前記カウント部がカウントした前記包装物の数に基づいて、包装物の総額を算出する料金算出部と、
前記料金算出部が算出した前記包装物の総額に基づいて代金の精算を行う会計部と、
を有することを特徴とするセルフチェックアウト装置。 - 前記包装物提供部は、前記複数の包装物のうちの1つが取り出されたことを検知して前記通知情報を出力し、
前記カウント部は、前記通知情報を受け付けると前記提供した包装物の数に1を加算する、
ことを特徴とする請求項1記載のセルフチェックアウト装置。 - 前記包装物提供部は、包装物が取り出されないよう前記複数の包装物をロックするロック機構を有し、包装物利用希望の入力を受け付けると前記ロック機構のロックを解除し、前記通知情報を出力した後、前記ロック機構をロックする、
ことを特徴とする請求項1記載のセルフチェックアウト装置。 - 前記包装物提供部は、前記包装物利用希望の入力と共に、前記包装物の利用数を受け付け、前記包装物が前記利用数分だけ取り出されたことを検知して、前記利用数を含む前記通知情報を出力し、
前記カウント部は、前記通知情報を受け付けると当該通知情報に含まれる前記利用数を前記提供した包装物の数に加算する、
ことを特徴とする請求項3記載のセルフチェックアウト装置。 - 前記包装物提供部は、前記包装物利用希望の入力を受け付けると、前記ロック機構を解除し、前記複数の包装物の少なくとも1つの上部に備えられた開口部を開口して、商品を収納可能に提供することを特徴とする請求項3または4記載のセルフチェックアウト装置。
- 前記料金算出部は、前記包装物の総額を所定の条件に基づいて値引きすることを特徴とする請求項1乃至5記載のセルフチェックアウト装置。
- 商品の入力を受け付ける商品入力部を更に有し、
前記会計部は、前記料金算出部が算出した前記包装物の総額と前記商品入力部が受け付けた前記商品の総額とを加算した金額を購入者に請求して、前記代金の精算を行う、
ことを特徴とする請求項1乃至6記載のセルフチェックアウト装置。 - 前記包装物は、プラスチック製の袋であることを特徴とする請求項1乃至7記載のセルフチェックアウト装置。
- 商品の代金の精算を行うセルフチェックアウト装置の精算方法であって、
包装物提供部が、複数の包装物を保持し、前記複数の包装物の少なくとも1つが取り出されたことを検知すると所定の通知情報を出力し、
カウント部が、前記包装物提供部が出力した前記通知情報に基づいて、提供した包装物の数をカウントし、
料金算出部が、代金支払い要求の入力を受け付けると、前記カウント部がカウントした前記包装物の数に基づいて包装物の総額を算出し、
会計部が、前記料金算出部が算出した前記包装物の総額に基づいて代金の精算を行う、
ことを特徴とする精算方法。
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