JP5268716B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴を利用した磁気共鳴イメージング装置(以下、MRI装置と呼ぶ)に関する。
一般に、MRI装置は、撮影空間に均一な静磁場を発生させる静磁場発生源と、被検体の生体組織の原子核に核磁気共鳴を生じさせるための電磁波を照射する照射コイルと、核磁気共鳴信号を受信する受信コイルと、さらに、核磁気共鳴信号に位置情報を付与するために静磁場に重ねて線形な傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイルを備えている。撮影時には、所望のパルスシーケンスに従い、均一な静磁場中に置かれた被検体にX,Y,Z軸方向に線形傾斜磁場が重ねられ、被検体の原子スピンがラーモア周波数で磁気的に励起される。この励起に伴い、磁気共鳴信号が検出され、被検体の、例えば、2次元断層像が再構成される。
MRI装置では、水平方向に静磁場を発生する円筒型の静磁場発生源を用いたものと、鉛直方向に静磁場を発生する対向型の静磁場発生源を用いたものが普及している。一般に、静磁場強度が大きいほど高画質な画像を得ることができる。静磁場発生源としては、永久磁石,常電導磁石,超電導磁石があるが、高い静磁場を発生するには超電導磁石が使用される。
超電導磁石により鉛直方向に均一な静磁場を発生する従来のMRI装置の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載のMRI装置では、静磁場を発生する超電導コイルが撮像空間を挟み、上下に対向させて配置され、上下の超電導コイルは上下のコイル容器にそれぞれ収納され、また、上下のコイル容器は上下の真空容器にそれぞれ収納される。上下の真空容器は連結管で連結される。静磁場に重畳した傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイルは撮像空間を挟んで上下に配置されて、真空容器から支持される。
撮影時には傾斜磁場コイルに作用する電磁力により傾斜磁場コイルが振動し、傾斜磁場コイルを支持している真空容器も傾斜磁場コイルの振動により励振される。真空容器の振動は、コイル容器の支持部を介してコイル容器に伝播してコイル容器を励振し、コイル容器に収納された超電導コイルの振動により超電導コイルが形成する均一磁場が変動して磁気共鳴画像の劣化(以下、画像劣化と呼ぶ)を生じさせる。また、静磁場中で真空容器が振動することにより真空容器に渦電流が発生し、特に、撮影空間に近い真空容器部材に生じる渦電流が均一磁場に不要な磁場を作り、画像劣化を引き起こす。
特許文献1においては、真空容器の上側や連結管に補強部材を、また、内部に突っ張り部材を設置して、真空容器の剛性を増強することにより真空容器振動を低減し、真空容器振動に起因する画像劣化を抑制することができる。特許文献1は、超電導コイルへの真空容器振動伝搬を低減するための真空容器振動低減を主眼にしており、真空容器振動により発生する渦電流による画像劣化抑制に関する記載はないものの、真空容器振動低減による渦電流低減の効果もある。
特開2006−34955号公報
高画質化のために静磁場強度及び傾斜磁場強度を増大しようとすると、傾斜磁場コイルに作用する電磁力が大きくなり、傾斜磁場コイルの振動が大きくなる。つまり、傾斜磁場コイル振動による真空容器の励振力が大きくなる。この増大した励振力に対し、特許文献1にあるように、真空容器の上側や連結管に補強部材を設置して剛性を増強すると、装置重量が増加し、装置が大型化することになる。また、画像への影響の大きい撮影空間に近い真空容器部材のみを板厚増加や補強部材追加により剛性増強することができるが、被検体が挿入される空間の鉛直方向ギャップを狭めることになり、装置の開放性を損ねることになる。
本発明は、係る問題を解決することを課題とし、大幅な重量増加,装置の大型化することなく、また、装置の開放性を損ねる(被検体が挿入される空間の鉛直方向ギャップを狭める)ことなく、真空容器、特に、真空容器の撮影空間側部材の振動を低減し、良好な画質を有するMRI装置を提供するものである。
前記課題を解決するために、本発明は、撮影空間を挟んで上下に対向して配置される超電導コイルと、この上下の超電導コイルをそれぞれ収容する上下の冷却容器と、この上下の冷却容器をそれぞれ収容する上下の真空容器を備えた磁気共鳴イメージング装置において、真空容器の反撮影空間側部材に鉛直方向の振動系を配置し、その振動系の近傍に真空容器の撮影空間側部材と反撮影空間側部材とを連結する連結部材を有し、この振動系の固有振動数を反撮影空間側部材が節直径1次モードで振動する固有振動数に近似させ、この振動系を反撮影空間側部材の節直径1次モードの腹近傍に配置することを特徴とする。
また、この振動系は、マス部と腕部と取付部から構成される片持ち梁構造とし、この腕部の長手方向は、反撮影空間側部材の節直径1次モードの節直径と同じ方向とすることを特徴とする。
本発明によれば、MRI装置の外径や被検体が挿入される空間のギャップを変えることなく、真空容器の振動を低減し、渦電流による画像劣化を抑制し、良好な画質を有するMRI装置を提供できる。
本発明の第1の実施例を示すMRI装置の断面図である。 本発明の第1の実施例を示すMRI装置の外観を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例を示す動吸振器の外観図である。 本発明の第2の実施例を示す動吸振器の外観図である。 本発明の第3の実施例を示す動吸振器の外観図である。 本発明で主に対象とするMRI装置の固有モードの模式図である。 本発明で主に対象とする節直径1次モードの模式図である。 本発明の第1の実施例に示す動吸振器を設置したときの上側真空容器の固有モードの模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施例に係るMRI装置について説明する。図1は第1の実施例に係るMRI装置の断面図、図2は外観を示す斜視図である。
MRI装置30は、静磁場発生源として撮影空間1を挟んで鉛直方向に対向して配置された1対の超電導コイル2a,2bと、上下の超電導コイル2a,2bをそれぞれ内蔵する上下1対の真空容器3a,3bと、上下の真空容器3a,3bを接続する2本の真空容器連結管4a,4bを有する。図1では、超電導コイルは1対であるが、複数対あっても良い。本実施例のMRI装置では、2本の真空容器連結管4a,4bは撮影空間を挟んで対称位置に配置されているが、非対称位置に配置しても良く、1本、または、3本以上の真空容器連結管を有しても良い。ここで、撮像空間とは、MRI装置の中心につくられる均一な磁場空間を示す。
図示しない被検体が位置する撮影空間1の中心を原点とする。この撮影空間1に対して、静磁場発生源が対向配置される鉛直方向をZ軸、2本の真空容器連結管4a,4bが配置される左右方向をX軸、このX軸に直交する前後方向をY軸とする。図1は図2のZX面による断面図である。
超電導コイル2a,2bは円環状(リング状)に巻かれており、撮影空間1に均一な鉛直方向の静磁場を生成する。超電導コイル2a,2bは円環状の冷却容器5a,5b内に収納され、冷却容器5a,5b内に貯蔵された液体ヘリウムなどの冷媒に浸漬される。そして、冷却容器5a,5b内に貯蔵された冷却冷媒は、超電導コイ2a,2bを超電導特性を示す温度まで冷却し、その冷却温度を保持する。冷却容器5a,5bは真空容器3a,3bにそれぞれ内蔵される。
撮影空間1を挟んで上下に配置した冷却容器5a,5bは冷却容器連結管6a,6bを用いて、鉛直方向に所定の距離だけ離して支持される。冷却容器連結管6a,6bは冷却容器5a,5bの外周付近に配置される。真空容器3a,3bと真空容器連結管4a,4bとにより、冷却容器5a,5bと冷却容器連結管6a,6bは完全に覆われる構造となる。
なお、図示しないが、冷却容器5a,5bと真空容器3a,3bとの間には、冷却容器5a,5bに輻射熱が侵入するのを低減する輻射シールド板が配設される。輻射シールド板は、冷却容器5a,5bを覆うように形成される。また、冷却容器連結管6a,6bと真空容器連結管4a,4bとの間には、輻射シールド板連結管が配設され、この管状の輻射シールド板連結管により輻射シールド板は鉛直方向に所定の距離だけ離して支持される。輻射シールド板と輻射シールド板連結管とにより、冷却容器5a,5bと冷却容器連結管6a,6bは完全に覆われ、冷却容器5a,5bに外部からの輻射熱が侵入するのを防止する。本実施例のMRI装置30には冷凍機(図示せず)が備えられ、この冷凍機が冷却容器5a,5b内の冷媒と輻射シールド板を冷却する。
上下の真空容器3a,3bの鉛直方向距離(撮影空間ギャップ)を大きくし、2本の真空容器連結管4a,4bを撮影空間1から離し、また、撮影空間1側から見える面を小さくすることにより被検体が入る空間が広がり、開放性が高まる。
真空容器3a,3bと冷却容器5a,5b、輻射シールド板などの超電導磁石を構成する部材には、主としてステンレス鋼やアルミニウム合金等の非磁性の金属系材料を用いる。
磁気共鳴信号の位置情報を付与するために静磁場に傾斜した磁場を印加する傾斜磁場コイル7a,7bは、真空容器3a,3bの撮影空間1側に、撮影空間1を挟んで対向して配置される。円板状の傾斜磁場コイル7a,7bは真空容器3a,3bの撮影空間1側に設けられた凹部8a,8b内に配置される。傾斜磁場コイル7a,7bは、真空容器凹部底面9a,9bに図示しないスタッドボルトや防振ゴム等で支持される。
電磁波を照射し、磁気共鳴を励起させる照射コイル(図示せず)が傾斜磁場コイル7a,7bの撮影空間1側に、撮影空間1を挟んで、対向して配置される。照射コイルはスタッドボルト(図示せず)等により真空容器凹部底面部材9a,9bに支持される。そして発生した磁気共鳴信号を受信コイル(図示せず)で受信する。その他、図示していないが、MRI装置には、被検体を載せて撮像空間1に案内するテーブル装置(ベッド装置),超電導磁石装置,傾斜磁場コイル及び照射コイルなどに電源を供給する電源装置、MRI装置全体を制御する制御装置,被検体から得た磁気共鳴信号に基づき磁気共鳴画像を得る画像再構築装置などが付属している。
冷却容器5a,5bは支持部材(図示せず)により真空容器に断熱支持される。超電導コイル2a,2bを極低温に保持するために、真空容器から支持部材を介して侵入する熱を極小にする必要がある。冷却容器5a,5bを断熱支持するため、支持部材は熱伝導率の小さい非磁性の材料、例えば、ガラス繊維補強エポキシ樹脂など繊維補強合成樹脂材料が用いられる。
真空容器3a,3bは円筒状で、円板状の部材が対向しており、撮影空間1に近い部材を撮影空間側部材10a,10b、遠い部材を反撮影空間側部材11a,11bと呼ぶ。上下の真空容器3a,3bの撮影空間側部材10a,10bは、それぞれ真空容器3a,3bの凹部空間8a,8bを構成する凹部底面部材9a,9bと、凹部側面部材9c,9dと、撮影空間1に鉛直方向距離が一番近い開口面部材9e,9fから構成される。被検体の入る撮影空間ギャップは開口部材9e,9fの鉛直方向距離により規定され、このギャップを大きくすることがMRI装置の開放性を向上させることになる。
本実施例では、真空容器3a,3bの撮影空間1側に凹部空間8a,8bを設けて、その凹部空間8a,8bに傾斜磁場コイル7a,7bを設置しているが、凹部空間8a,8bを設けずに平板状として、その平板状の撮影空間側部材の撮影空間1側に傾斜磁場コイル7a,7bを配置しても良い。このとき、撮影空間ギャップは傾斜磁場コイル7a,7bの鉛直方向距離により規定される。
本実施例のMRI装置30には、振動系(動吸振器)12と振動系(動吸振器)13と連結部材14が備えられる。振動系12a〜12d,振動系13a〜13d及び連結部材14a,14bを、振動抑制装置という。振動系12a〜12dが反撮影空間側部材11aに設置され、振動系13a〜13dが反撮影空間側部材11bに設置される。図3に振動系12aの拡大図を示す。振動系12aは、ブロック状のマス部16と、長板状の腕部17と、ブロック状の取付部18で構成される片持ち梁型の構造をなす。腕部17は長板の板厚を板幅や板長さに対し小さくすることにより、1次固有モードが鉛直方向の片持ち梁の曲げ1次(取付部18が固定端、マス部16が自由端)となる板ばねとして作用する。2次固有振動数を傾斜磁場コイル振動の振動数以上に設計することにより、この振動系は実用上、鉛直方向の1自由度系となる。取付部18は反撮影空間側部材11a,11bに接着やボルトにより剛に取り付けられる。本実施例では、腕部17に対し、マス部16と取付部18は上面と下面に反対側に設けられているが、同じ側に設けても良い。また、マス部16はブロック状以外の構成でも良く、さらには、マス部がなくても良い。振動系12,13の配置位置については後で詳細に説明するが、本実施例では、反撮影空間側部材11a,11bのX軸及びY軸上に90度ピッチで4箇所、径方向は中心から半径の約1/2の位置に配置される。他の振動系12b〜12d及び振動系13a〜13dは、振動系12aと同様の構成を有する。
振動系12a〜12d,13a〜13dの近傍の真空容器3a,3b内部に、撮影空間側部材10a,10bと反撮影空間側部材11a,11bをそれぞれ連結する連結部材14a,14bを配置する。上部の真空容器3a内では連結部材14aが撮影空間側部材10aと反撮影空間部材11aを連結する。また、下部の真空容器3b内では連結部材14bが撮影空間側部材10bと反撮影空間部材11bを連結する。本実施例では、振動系12a〜12d,13a〜13dが片側で4つあるため、上部の真空容器3a内に連結部材14aを4本配置し、下部の真空容器3b内に連結部材14bを4本配置する。ただし、連結部材14a,14bを振動系12a〜12d,13a〜13dの近傍以外にも配置して、上下の真空容器3a,3bにそれぞれ4本以上配置しても良い。また、本実施例の連結部材14a,14bはロッド状の形状を有するが、パイプ状でも良い。さらに、本実施例の連結部材14a,14bは、反撮影空間側部材11a,11bと凹部底面部材9a,9bを接続する構成を有するが、反撮影空間側部材11a,11bと開口面部材9e,9fを接続する構成であっても良い。
MRI装置30は、ゴムダンパやボルト等の磁石支持部材15を介して床面に設置される。本実施例では、下側の反撮影空間側部材11bの外周部のX軸Y軸上に、磁石支持部材15を4箇所配置しているが、これ以外の支持配置,支持個数でも良い。
次に、上述した本実施例に係るMRI装置の動作を、以下に説明する。
撮影時には傾斜磁場コイル7a,7bにパルス状の電流が流され、静磁場と電流がカップリングしてローレンツ力が発生し、傾斜磁場コイル7a,7bが振動する。傾斜磁場コイル7a,7bは真空容器3a,3bに支持されるため、傾斜磁場コイル7a,7bが振動することにより真空容器3a,3bが励振される。
静磁場中で真空容器3a,3bが振動することにより真空容器3a,3bには渦電流が発生する。この渦電流は磁場を形成するが、特に、撮影空間1に近い開口面部材9e,9fの振動による渦電流は撮影空間1の均一磁場に不要な磁場を与えることになり、画像劣化を引き起こす。
MRI装置30は、その構造故に、図6に示すような固有モードを有する。図6は、真空容器3a,3bと傾斜磁場コイル7a,7bの振動を模式的に誇張して表したもので、図6(a)がY方向から見た図、図6(b)がX方向から見た図であり、点線が変形前、実線が変形を示す。
この固有モードは、真空容器3a,3bと傾斜磁場コイル7a,7bが、図6(a)はY軸回りに回転、図6(b)はX軸回りに回転するモードである。円板状である反撮影空間側部材11a,11bは、図7に模式的に示すような1本の直径節Nを有する節直径1次モードで振動する。図7の正負の符号は位相を示し、節直径Nを挟んで振動の方向が逆であることを示す。ここで、固有モードにおいて振動の小さいところを振動の節といい、それが直線状の場合に節直径という。そして、このような固有モードのことを節直径モードといい、節直径が1本の場合を節直径1次モードという。撮影空間側部材10a,10bも反撮影空間側部材11a,11bと同様に節直径1次モードで振動し、振動の腹の位置に近い開口面部材9e,9fが大きく振動する。上下の位相関係等により、このように真空容器の撮影空間側部材10a,10bと反撮影空間側部材11a,11bが節直径1次モードで振動する固有モードがいくつか存在する。そして、これら固有モードは開口面部材9e,9fが大きく振動する特徴を有する。
傾斜磁場コイル7a,7bに発生する電磁力は、主に、X軸またはY軸回りの力のモーメントFとして作用し、かつ、その方向は上下で同じである。この力のモーメントFにより、図6に示すような固有モードと共振する時に真空容器3a,3b、特に、開口面部材9e,9fの振動応答が大きくなる。
開口面部材9e,9fの振動は画像劣化が問題とならないレベルに抑制される必要があり、そのため、開口面部材、また、それ以外の部材の板厚を大きくする、補強部材を設ける等の施策により真空容器の剛性を確保し、振動低減を図っている。また、開口面部材9e,9fに減衰シート等の減衰部材を貼付し、振動エネルギを消散することにより振動低減を図ることも可能である。
本実施例では、振動系12,13の固有振動数を、共振時の振動応答が大きい図6に示すような固有モードの固有振動数とほぼ一致させることにより、振動系12,13は動吸振器として作用する。動吸振器は、元の振動系の振動エネルギを、自分が振動することによって分担(吸収)することにより元の振動系の共振振動数での振動を低減できる構成を有する。以後、振動系12,13を動吸振器と呼ぶ。
真空容器3a,3bの内部に設置した連結部材14a,14bにより撮影空間側部材10a,10bと反撮影空間側部材11a,11bを一体化し、動吸振器12,13によりこれら一体化した真空容器の振動エネルギを吸収することにより撮影空間側部材10a,10b、つまり、開口面部材9e,9fの振動を低減する。撮影空間側部材10a,10bの振動エネルギを連結部材14a,14bを介して動吸振器12,13で吸収するために、連結部材14a,14bにより撮影空間側部材10a,10bと反撮影空間側部材11a,11bを連結し、この連結部材14a,14bを動吸振器12,13近傍、好ましくは直下に設置する。このような構造にすることにより、撮影空間側部材10a,10bの振動を動吸振器12,13で効率的に吸収でき、大きな振動低減効果を得ることができる。
反撮影空間側部材11a,11b上には、図示していないが、傾斜磁場コイルに電流を供給する電源ケーブル,冷却水を供給する給水管等の配線配管が配置される。さらに、上側の反撮影空間側部材11a上には、図示していないが、冷凍機を設置する冷凍機ポートや冷媒(液体ヘリウム)を注液する注液口等が設けられている。動吸振器12,13はこれらの部材と干渉しないように寸法設計,配置する。また、動吸振器高さ(鉛直方向寸法)をこれらの部材より小さくすることにより装置を大型化(装置の鉛直方向寸法を大きく)することなく、動吸振器を設置できる。
動吸振器高さを小さくするためには、動吸振器の腕部17板厚やマス部16高さ、取付部18高さが小さくなるように寸法諸元を決定すれば良い。腕部17板厚やマス部16高さは動吸振器の固有振動数により設計される。また、取付部18高さはマス部16の振動振幅も考慮して決定する。動吸振器高さを小さくするために、マス部16を腕部17の取付部18と同じ面側に取り付けても良い。また、マス部16を除外し、腕部17のみで動吸振器を構成することも可能である。
動吸振器12,13はマス部16を大きくすること(質量−ばね系の質量を大きくすることに相当)により動吸振器で分担する振動エネルギが大きくなるため、共振振動数での振動を大きく低減できる。動吸振器の振動低減効果(振動吸収量)は、1自由度系の場合は、主系の質量に対する動吸振器の質量の比が大きいほど良いが、多自由度系の場合は、対象とする主系の固有モードのモード質量に対する動吸振器の質量の比になる。反撮影空間側部材11a,11bが、例えば、直径2m,厚さ20mm程度のステンレス鋼で、重量約500kgと大きくても、モード質量は小さく、動吸振器のマス部16の質量は1kgでも十分な振動低減効果を得ることができる。動吸振器全体でも数kgで構成可能なため、動吸振器によりMRI装置の重量を大幅に増加させることはない。
このように、動吸振器12,13を反撮影空間側部材11a,11bに取り付け、動吸振器12,13近傍に撮影空間部材10a,10bと反撮影空間側部材11a,11bとを連結部材14a,14bで連結して、動吸振器12,13の固有振動数を対象とする固有モードの固有振動数に一致させ、また、動吸振器12,13を反撮影空間側部材11a,11bの振動の腹の位置近傍に配置することにより、MRI装置30の寸法(装置外径、撮影空間ギャップ)を変えることなく撮影空間側部材10a,10b、特に、開口面部材9e,9fの振動を低減し、渦電流による画像劣化を抑制することができる。
動吸振器12,13の配置について、上側の反撮影空間側部材11aに設置される12a〜12dを例に説明する。動吸振器12a〜12dは固有モードの振動の腹(振動振幅の大きいところ)に配置すると振動低減効果が大きい。図6に示す節直径1次モードの場合は、振動の腹が2箇所あるため、動吸振器は2箇所配置する。つまり、1つの固有モードに対し2つの動吸振器を配置する。図6(a)の固有モードの場合は、X軸上の動吸振器12b,12dの位置に、図6(b)の固有モードの場合は、Y軸上の動吸振器12a,12cの位置に配置する。このように、振動低減効果がある振動の腹部分に動吸振器12,13を設置するとよい。
本実施例では、2つの固有モードに対応するために4つの動吸振器12a〜12dを配置しているが、問題となる固有モードが図6(a)か図6(b)のどちらかの場合は、どちらかに対応する2つの動吸振器だけの配置で良い。また、1つの固有モードに対して、2つの振動の腹のうち、どちらか一方のみに動吸振器を配置しても良い。ただし、2つの動吸振器を配置する方が振動低減効果は大きい。ここで、動吸振器が主系の振動エネルギーを分担するため、2つの動吸振器を設置した方がエネルギー分担量が増えて、振動を低減できるためである。
下側の反撮影空間側部材11bに配置される動吸振器13a〜13dも上側同様に配置する。図6は上下の反撮影空間側部材11bが振動しているが、上下どちらか片側のみが振動する固有モードの場合は、振動している部材のみに動吸振器を設置する構成であっても良い。
動吸振器12,13の材料,腕部17,マス部16の寸法は、動吸振器12,13の固有振動数が(共振で振動が大きくなる)固有モードの固有振動数に一致するように設計する。ただし、振動振幅がmmオーダーと大きいこともあるため、振動疲労による強度評価が必要になる。また、動吸振器の振動エネルギを散逸させるために、動吸振器に減衰シート等の減衰部材を貼付しても良い。
本実施例の動吸振器12,13は、片持ち梁型の動吸振器であり、その構造が簡素であるために低コストで製造できる。鉛直方向の1自由度系は、例えば、コイルばねでも構成できる。コイルばねを用いた場合、ばね定数が小さくなるとコイルばね長を大きくとる必要があり、鉛直方向の寸法が大きくなる。一方、片持ち梁型の場合は、腕部17の長さにより固有振動数が調整可能であり、高さ寸法は変える必要はない。
動吸振器12,13の腕部17の方向は、対象とする固有モードの節直径と同じ方向とする。図2に示す実施例は、このように配置しており、図6(a)及び図7(a)に示すY軸節直径の固有モードに対応する動吸振器12b,12d(13b,13d)はY軸方向に、図6(b)及び図7(b)に示すX軸節直径の固有モードに対応する動吸振器12a,12c(13a,13c)はX軸方向に配置されている。
図8は、図6(b)のX軸節直径の固有モードの場合に、動吸振器12a,12cを節直径に直交するX軸方向に配置したときの固有モードを上側の真空容器3a部のみ示したものである。動吸振器を節直径に直交する方向に配置すると、動吸振器のマス部16,腕部17の振動が動吸振器取付部に力のモーメントとして作用し、振動の腹部の振動を大きくしてしまう。そのため、動吸振器の振動低減効果を十分に得られなく、逆に、振動が増加してしまうことがある。従って、本実施例では、節直径と同じ方向に動吸振器の方向を設置するため、この力のモーメントの影響を抑制することができ、動吸振器の性能を十分に発揮することができる。なお、図2では、動吸振器12,13の方向は時計回りになるようにしているが、各動吸振器の方向は任意で良い。
本実施例では、連結部材14a,14bをX軸Y軸に配置したが、X軸Y軸上に配置できない場合がある。例えば、X軸Y軸から45度の位置に4本配置する場合、節直径1次のモードとなるが、振動の腹の位置がX軸Y軸上からずれる場合もある。その場合、振動の腹と連結部材位置を考慮して動吸振器を配置する。また、本実施例では、節直径1次モードに対して説明しているが、節直径2次モードや節円0次モードなどその他のモードに対しても適用できる。
固有モードと動吸振器は組になるため、対象とする固有モードが多い場合、動吸振器も多く設置することになる。動吸振器の設置スペースを考えると、1つか2つの固有モードを対象とするのが好ましい。ただし、動吸振器が設置可能であれば、原理的には対応可能である。振動の腹の位置が同じ場合は、動吸振器を重ねて配置することも可能である。
図4を参照して本発明に係るMRI装置の第2の実施例について説明する。本実施例のMRI装置30Aは、実施例1のMRI装置30において振動抑制装置の振動系12,13を、振動系22,23に替えた構成を有する。
本実施例の振動系(動吸振器)22は、図4に示すように、2つのマス部16a,16bと、2つの腕部17a,17bと、1つの取付部18で構成され、図3の片持ち梁型を2つ結合したものである。なお、動吸振器23は、動吸振器22と同様の構成を有する。
本実施例の動吸振器22,23は、片持ち梁を取付部に対し対称に配置することにより、図8を参照して説明した動吸振器のマス部16,腕部17の振動による力のモーメントの影響を除去でき、十分に動吸振器の効果を発揮することができる。従って、真空容器3a,3bの撮影空間側部材10a,10b、特に、開口面部材9e,9fの振動を低減して、渦電流による画像劣化を抑制することができる。
また、対象とする2つの固有モードの振動の腹の位置が同じ場合、マス部16a,腕部17a側と、マス部16b,腕部17b側の固有振動数をそれぞれ2つの固有モードの固有振動数にほぼ一致するように構成することにより、1つの動吸振器で2つの固有モードに対応可能である。
図5を参照して本発明に係るMRI装置の第3の実施例について説明する。本実施例のMRI装置30Bは、実施例1のMRI装置30において振動抑制装置の振動系12,13を、振動系24,25に替えた構成を有する。
本実施例の振動系(動吸振器)24は、図5に示すように、マス部16が腕部17と分離しており、マス部16はボルト20により腕部17に固定できる。腕部17には長孔19が設けられており、マス部16を腕部17の任意の位置に固定できる構成を有する。つまり、マス部16の位置を調整することにより動吸振器の固有振動数を調整することが可能である。なお、動吸振器25は、動吸振器24と同様の構成を有する。
動吸振器の固有振動数は、対象とする固有モードの固有振動数に一致させる必要がある。動吸振器の固有振動数が対象とする固有モードの固有振動数からズレると動吸振器の振動低減効果は低下する。減衰が小さい場合は、固有振動数のズレに対する振動低減効果の低下の感度が大きい。従って、固有振動数のズレがないように設定することが好ましい。
しかしながら、製造上のバラツキ,MRI装置の設置条件等により固有振動数がバラつくことがある。上述したように、本実施例の動吸振器24,25は固有振動数を調整できる機能を有するため、固有振動数をチューニングすることができ、十分に動吸振器の効果を発揮することができる。従って、真空容器の撮影空間側部材10a,10b、特に、開口面部材9e,9fの振動を低減して、渦電流による画像劣化を抑制することができる。
本実施例のように、動吸振器24,25が固有振動数をチューニングできる機能を有する場合、反撮影空間側部材11a,11bの外側表面に動吸振器24,25を設置するとさらに良い。これにより、チューニング作業が容易に実施できるようになる。
以上のように、実施例1,実施例2及び実施例3では、同様の構成を有する動吸振器を用いたMRI装置の例を説明したが、実施例1に用いた動吸振器12,13(図3)、実施例2に用いた動吸振器22,23(図4)及び実施例3に用いた動吸振器24,25(図5)の動吸振器を組み合わせて使用しても同様の効果を得ることができる。
1 撮影空間
2 超電導コイル
3 真空容器
5 冷却容器
7 傾斜磁場コイル
10 撮影空間側部材
11 反撮影空間側部材
12,13,22,23,24,25 振動系(動吸振器)
14 連結部材
30,30A,30B MRI装置

Claims (7)

  1. 撮影空間を挟んで上下に対向して配置される超電導コイルと、
    上下の前記超電導コイルをそれぞれ収容する上下の冷却容器と、
    上下の前記冷却容器をそれぞれ収容する上下の真空容器と、
    前記真空容器の反撮影空間側部材に配置される鉛直方向の振動系と、
    前記真空容器の撮影空間側部材と反撮影空間側部材とを連結する連結部材を有し、
    前記振動系の腕部の長手方向が、前記真空容器の前記反撮影空間側部材の節直径1次モードの節直径と同じ方向であることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記振動系の固有振動数が前記真空容器の反撮影空間側部材が節直径1次モードで振動する固有振動数となるように構成することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記振動系を、前記真空容器反撮影空間側部材の節直径1次モードの腹部分に配置することを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記振動系は、マス部と腕部と取付部から構成される片持ち梁構造であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記振動系は、2つの腕部と2つのマス部と1つの取付部から構成され、
    前記腕部は、前記取付部に対し対称位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記振動系の前記マス部は、設置位置を変更できるように前記腕部にボルトで固定されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記連結部材は、ロッド状又はパイプ状の形状を有することを特徴とする請求項1乃至6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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