JP5268352B2 - 膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池 - Google Patents

膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5268352B2
JP5268352B2 JP2007339031A JP2007339031A JP5268352B2 JP 5268352 B2 JP5268352 B2 JP 5268352B2 JP 2007339031 A JP2007339031 A JP 2007339031A JP 2007339031 A JP2007339031 A JP 2007339031A JP 5268352 B2 JP5268352 B2 JP 5268352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
catalyst layer
membrane
electrolyte membrane
cathode catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007339031A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009163887A (ja
Inventor
英之 植田
博明 松田
崇 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007339031A priority Critical patent/JP5268352B2/ja
Priority to US12/336,149 priority patent/US8399144B2/en
Publication of JP2009163887A publication Critical patent/JP2009163887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5268352B2 publication Critical patent/JP5268352B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8605Porous electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • H01M8/04156Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1004Fuel cells with solid electrolytes characterised by membrane-electrode assemblies [MEA]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/1009Fuel cells with solid electrolytes with one of the reactants being liquid, solid or liquid-charged
    • H01M8/1011Direct alcohol fuel cells [DAFC], e.g. direct methanol fuel cells [DMFC]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/88Processes of manufacture
    • H01M4/8803Supports for the deposition of the catalytic active composition
    • H01M4/881Electrolytic membranes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池に関し、更に詳しくは、燃料を水素に改質せずに直接的に用いる直接酸化型燃料電池の電極の改善に関する。
ユビキタスネットワーク社会の進展に伴い、携帯電話、ノートパソコン、ディジタルスチルカメラ等のモバイル機器の需要が急速に拡大している。モバイル機器の電源として、充電が不要であり、燃料を補給するだけで機器を継続的に使用することができる燃料電池の早期実用化が期待されている。
燃料電池の中でも、メタノール、ジメチルエーテル等の有機燃料を水素に改質せずにアノードに直接的に供給して酸化し、それを使用して発電を行う直接酸化型燃料電池が注目を集め、活発な研究開発の対象となっている。その理由は、直接酸化型燃料電池は、その有機燃料の理論エネルギー密度が高いとともに、システムの簡素化が容易であり、燃料の貯蔵も容易だからである。
直接酸化型燃料電池は一般に、触媒層および拡散層を含むアノードとカソードを固体高分子電解質膜の両面にそれぞれ配置して膜−電極接合体(以下、MEA(MEA: membrane electrode assembly)という)を構成し、そのMEAを2枚のセパレータにより挟み込んで単位セルを構成する構造を有している。そして、アノード側に燃料と水を供給し、カソード側に酸化剤を供給することで発電する。
以下に、直接酸化型燃料電池の発電のプロセスを具体的に説明する。例えば、燃料としてメタノールを用いる直接メタノール型燃料電池(以下、DMFC(DMFC:Direct Methanol Fuel. Cell)という)の電極反応は、以下の通りである。
アノード:CH3OH+H2O → CO2+6H++6e-
カソード:(3/2)O2+6H++6e- → 3H2
上記のように、アノードでは、メタノールと水が反応して二酸化炭素、プロトンおよび電子が生成される。アノードで生成されたプロトンは電解質膜を通ってカソードに到達する。また、アノードで生成された電子は外部回路を経由してカソードに到達する。一方、カソードでは、酸素、プロトン、並びに上記アノードからの電子が結合して水が生成される。
しかしながら、このDMFCの実用化にはいくつかの障害が存在している。その一つは、耐久性に由来する障害であり、特にDMFCの発電性能の初期劣化が大きな障害となっている。
DMFCにおける発電性能の初期劣化は、主に、カソード側の触媒層内部や触媒層と拡散層との界面部分に、発電時間の経過とともに反応生成水やアノード側から移動してきた水が凝縮して蓄積することに起因するものと考えられている。上記界面部分に水が凝縮して蓄積すると、酸素の拡散性が低下し、カソード側の濃度過電圧が増加するからである。
さらに、上記初期劣化は、メタノールが未反応のまま電解質膜を通過してカソードに達する現象であるメタノールクロスオーバー(以下、MCO(MCO:Methanol cross over)という)の影響を強く受ける。詳述すると、カソード側の触媒層では、本来のカソード電極反応である酸素の還元反応以外に、メタノールの酸化反応が同時に起こる。このため、特に高濃度メタノールを燃料として使用する場合には、発電時間の経過に伴うMCO量の増加により、カソードの活性化過電圧が著しく増大する。しかも、発生した二酸化炭素により、酸素の拡散性がさらに低下するために、発電性能が大幅に低下する。
上述したような初期劣化の原因を除去するために、カソードに多量の空気を供給することが考えられる。しかしながら、そのための空気ポンプやブロワ等を燃料電池に設けると、運転電力の増大や装置の大型化を招くために好ましくない。しかも、空気供給量を多くしすぎると、単セルを構成している電解質膜および触媒層中の高分子電解質が乾燥してプロトン伝導性が悪化し、これにより発電特性が大幅に低下する。
これらの弊害を招くことなく上述した初期劣化の原因を除去するために、カソード側の触媒層自体の構造を改良しようとする数多くの提案がなされている。
例えば、特許文献1および特許文献2においては、触媒層を厚くしても、触媒層深部までの酸素の供給および触媒層深部からの水の排出が円滑に行われるようにするために、カソード側の触媒層に複数個の貫通孔もしくは竪孔を設けることが提案されている。
特許文献3においては、アノード触媒層とカソード触媒層の厚さをともに20μm以上とし、さらに少なくとも一方の触媒層は、細孔径0.3〜2.0μmの細孔を有し、その細孔容積が全細孔容積に対して4%以上とすることが提案されている。これにより、電子伝導性およびプロトン伝導性を低下させることなく、液体燃料および空気(酸素)の電極内部の各反応場への到達が容易なる。
特開2005−353541号公報 特開2006−107877号公報 特開2005−183368号公報
しかしながら、上記従来技術では、カソード側の触媒層内部や触媒層と拡散層との界面部分に蓄積される凝縮水を効率的に排出して、酸素の拡散性を長期間確保することのできる、カソード過電圧の小さい触媒層を得ることは困難である。
詳述すると、特許文献1および特許文献2記載の発明によれば、カソード側の凝縮水の少ない発電初期段階には、触媒層内部に存在している複数個の貫通孔もしくは竪孔を介して酸素が電極反応場である三相界面に到達しやすくなる。このため、発電特性は比較的良好となる。しかしながら、発電時間の経過とともに、貫通孔もしくは竪孔内部に凝縮水が次第に蓄積されるために、触媒層の深部にまで酸素を確実に供給することが困難となり、ある時点で発電特性は急激に低下する。
また、特許文献3記載の発明は、触媒層の厚さの下限値と細孔径および細孔容積とを単に規定したものである。したがって、触媒層全体について、燃料および空気の拡散性、反応生成物である二酸化炭素および水の排出性、電子伝導性、並びにプロトン伝導性のすべてを兼ね備えた最適な細孔構造を形成させているとは言い難い。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、カソード側の触媒層内部およびカソード側の触媒層と拡散層との界面部分等に蓄積される凝縮水を効率的に排出して、酸素の拡散性を長期間確保することのできる、カソード過電圧の小さい触媒層を形成し、これにより優れた発電特性および耐久性を有する直接酸化型燃料電池を提供することを目的としている。
本発明の膜−電極接合体は、電解質膜と、アノードおよびカソードとから構成され、前記電解質膜の一方の面に前記アノードを接合し、他方の面に前記カソードを接合してなる直接酸化型燃料電池用膜−電極接合体であって、
前記カソードは、前記電解質膜と接して形成される触媒層と、この触媒層を前記電解質膜との間に挟むようにして前記触媒層と接して形成される拡散層とを含み
記電解質膜と前記拡散層との間の全体積の2〜20%に相当する空隙が、前記触媒層の内部、並びに、前記触媒層と前記電解質膜および前記拡散層との界面に存在し、かつ前記触媒層の単位面積当たりの触媒量が0.6〜1.6mg/cm 2 であることを特徴とする。
前記触媒層は、前記拡散層との界面に存在する前記空隙の前記界面からの最大深さが、前記触媒層の厚さの50%以下であり、前記空隙の前記界面と平行な方向の最大幅が、前記電解質膜の厚さ以下であり、厚さが20〜70μmであるのが好ましい。
また、本発明の直接酸化型燃料電池は、上記膜−電極接合体、
前記アノードに燃料を供給するための燃料流路を有するアノード側セパレータ、並びに
前記カソードに酸化剤を供給するための酸化剤流路を有するカソード側セパレータを含む少なくとも1つの単位セルを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、カソード側の触媒層内部やカソード側の触媒層と拡散層との界面部分等に蓄積される凝縮水を効率的に排出して、酸素の拡散性を長期間確保することのできる、カソード過電圧の小さい触媒層を形成することが可能となる。したがって、優れた発電特性および耐久性を有する直接酸化型燃料電池を提供することができる。
本発明は、電解質膜と、アノードおよびカソードとから構成され、電解質膜の一方の面にアノードを接合し、他方の面にカソードを接合してなる直接酸化型燃料電池用膜−電極接合体であって、カソードは、電解質膜と接して形成される触媒層と、この触媒層を電解質膜との間に挟むように触媒層と接して形成される拡散層とを含み、触媒層は、電解質膜と拡散層との間の全体積の2〜20%に相当する空隙が、その内部、並びに電解質膜および拡散層との界面に存在している膜−電極接合体に関する。
上記構成により、カソードの触媒層であるカソード触媒層の欠陥が低減され、触媒層の全領域において電極反応の均一性を高めることができる。さらに、凝縮水が主として蓄積される、触媒の二次粒子間の隙間や触媒層と拡散層との界面に存在する空隙等のカソード触媒層の空隙の全体積(電解質膜とカソード拡散層との間の全体積)に対する割合(以下、カソード触媒層の空隙率などという)が最大で20%であり、小さいために(従来は、25〜45%)、凝縮水が多量に蓄積されることがない。
これにより、凝縮水を拡散層に存在する細孔部を介してセパレータの酸化剤流路に排出させるのに必要な圧力まで凝縮水の圧力が短い時間で上昇する。したがって、上記空隙に蓄積された凝縮水が短いインターバルで上記酸化剤流路まで排出される。このため、凝縮水の効率的な排出が可能となる。その結果、酸素の拡散性を長期間高いレベルで維持することができる、活性化過電圧の増加の少ない触媒層を得ることができる。
更に詳述すれば、上記空隙率が20%を越えると、発電の初期段階でこそ、この空隙を介して酸素が電極反応場である三相界面に到達しやすくなるために、発電特性は比較的良好となる。しかしながら、発電開始からの経過時間が長くなると、空隙に多量の凝縮水が蓄積されることになり、触媒層の深部にまで酸素を確実に供給することが困難となる。これにより、発電特性はある時点で急激に低下する。
一方、上記空隙率が2%未満であると、凝縮水により酸素の拡散性が阻害されやすくなる。これにより、発電の初期段階から充分な発電特性が得られなくなる。なお、上記空隙率は、例えば走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)を使用してカソード側の電解質膜、触媒層および拡散層の複数箇所の断面部分を撮像し、撮像された上記断面部分の画像データを画像処理(二値化処理)して求めた空隙部分の面積から算出される。
ここで、本発明の好ましい実施の形態において、上記カソード触媒層は、拡散層との界面に存在する空隙の上記界面からの最大深さが、触媒層の厚さの50%以下となるように構成される。これにより、カソード触媒層の空隙に蓄積されている凝縮水が排出されやすくなる。また、本来のカソード電極反応である酸素の還元反応およびクロスオーバーしたメタノールの酸化反応に利用されるカソード触媒の反応表面積を触媒層の全領域で均一化させることができる。したがって、電力密度の高い直接酸化型燃料電池を得ることができる。
また、本発明の他の好ましい実施の形態において、上記カソード触媒層は、空隙の上記界面と平行な方向の最大幅が、電解質膜の厚さ以下となるように構成される。これにより、カソード触媒層に大型の欠陥が存在することに起因して、カソード電極反応が不均一化するのを防止することができる。したがって、カソード過電圧の低位安定化を図ることができる。
また、本発明の更に他の好ましい実施の形態において、上記カソード触媒層は、厚さが20〜70μmであるように構成される。これにより、触媒層深部までの酸素の供給、および触媒層深部からの水の排出が円滑に行われる状態を保つことが可能となる。この結果、触媒層の劣化を抑制することができる。詳述するならば、カソード触媒層の厚さが80μmを越えると、空気の拡散性や水の排出性を維持することが困難となりやすいからである。一方、カソード触媒層の厚さが20μm未満であると、触媒層の空隙率を低下させることなく触媒の反応面積を確保することが困難となりやすいからである。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態1に係る直接酸化型燃料電池用膜−電極接合体を説明する。図1は、実施の形態1の膜−電極接合体を使用した単セルの概略構成を模式的に示す断面図である。
図1の単セル1は、電解質膜2と、電解質膜2を間に挟むようにして電解質膜2の各面に接合されたアノード3およびカソード4とからなる層構造の膜−電極接合体(以下、MEA(MEA: membrane electrode assembly)という)5を含む。MEA5は、アノード3と接するように配設されるアノード側セパレータ6と、カソード4と接するように配設されたカソード側セパレータ7とにより挟持されている。
アノード3は、電解質膜2と離隔して形成されたアノード拡散層9と、電解質膜2およびアノード拡散層9と接するように電解質膜2とアノード拡散層9との間に形成されたアノード触媒層8とを含む。ここで、アノード拡散層9は、アノード側セパレータ6と対向している。カソード4は、電解質膜2と離隔して形成されたカソード拡散層11と、電解質膜2およびカソード拡散層11と接するように電解質膜2とカソード拡散層11との間に形成されたカソード触媒層10とを含む。ここで、カソード拡散層11は、カソード側セパレータ7と対向している。
アノード側セパレータ6は、燃料を供給するとともに未使用燃料および反応生成物を排出するための流路22がアノード3と対向する面に形成されている。カソード側セパレータ7は、酸化剤を供給するとともに未使用酸化剤および反応生成物を排出するための流路23がカソード4と対向する面に形成されている。
ここで、アノード3およびカソード4の外縁は、アノード側セパレータ6およびカソード側セパレータ7の外縁よりも内側となっている。そして、アノード3およびカソード4の周囲の、アノード側セパレータ6およびカソード側セパレータ7と電解質膜2との間の空間には、燃料、酸化剤、および反応生成物の外部への漏洩を防止するためのガスケット20および21が配設されている。
単セル1の積層方向のアノード側セパレータ6およびカソード側セパレータ7のそれぞれの外方には、さらに、集電板12、16、面状のヒータ13、17、絶縁板14、18、並びに端板15、19がこの順に内側から積層されている。そして、単位セル1の上記全ての構成要素は、図示しない締結手段により締結されて、一体化されている。
ここで、電解質膜2は、プロトン伝導性、耐熱性、および化学的安定性に優れていることが好ましい。したがって、電解質膜2を構成する材料である高分子電解質は、電解質膜2が上記特性を有するものとなる材料であればよく、特に限定されない。
アノード触媒層8およびカソード触媒層10は、触媒である金属微粒子、または触媒である金属微粒子を担持した炭素粒子と、高分子電解質とを主成分とする。アノード触媒層8の触媒には、例えばPt(白金)−Ru(ルテニウム)合金の微粒子を用いることができる。カソード触媒層10の触媒には、例えばPt微粒子を用いることができる。カソード触媒層8の投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、0.6〜1.6mg/cm2であることが好ましく、0.8〜1.4mg/cm2であることがさらに好ましい。また、各触媒層8、10に含まれる高分子電解質は、電解質膜2を構成する材料と同一であることが好ましい。
図2に、カソードの詳細を示す。上述の通り、カソード4は、カソード触媒層10およびカソード拡散層11から構成されるが、カソード触媒層10には、触媒の二次粒子間の隙間、カソード拡散層11との界面、並びに電解質膜2との界面に、空隙31が存在している。ここで、カソード触媒層10は、空隙率(空隙31の総体積を、カソード拡散層11と電解質膜2との間の全体積で除した結果を百分率で表した値)が2〜20%となるように構成されている。
さらに、カソード触媒層10は、カソード拡散層11との界面に存在する空隙31の上記界面からの最大深さL1が、カソード触媒層10の厚さL2の50%以下となるように構成される。
また、カソード触媒層10は、空隙31の上記界面と平行な方向における最大幅L4が、電解質膜2の厚さL3以下となるように構成される。
また、カソード触媒層10は、その厚さL2が20〜70μmとなるように構成される。
図3および図4に、図2の膜−電極接合体の比較例であるカソード4’、4”を示す。図3のカソード4’は、カソード触媒層10’の空隙率が20%を越えている。カソード触媒層10’においては、発電の初期段階では、この空隙31’を介して酸素が電極反応場である三相界面に到達しやすくなる。このために、発電特性は比較的良好となるが、発電時間が長くなるのに伴って、空隙31’に多量の凝縮水が蓄積される。これにより、触媒層10’の深部にまで酸素を確実に供給することが困難となる。
図4のカソード4”では、空隙31”の最大幅L4”が電解質膜2の厚さL3を越えている。このように、カソード触媒層に大型の欠陥が存在することにより、電極反応の不均一化が招来される。これにより、カソード過電圧が増大して、耐久性が著しく低下する。
これに対して、図2のカソード4では、カソード触媒層10の空隙率が最大で20%であり、その占有割合が小さいために、触媒層10の全領域で電極反応の均一性を高めることができる。さらに、図2のカソード4では、凝縮水が多量に蓄積されることはなく、しかも、凝縮水がカソード拡散層11の細孔部を介して流路23内に短いインターバルで排出される。このため、効率的なカソード凝縮水の排出が可能となる。その結果、酸素の拡散性が長期間確保されるために、耐久性を飛躍的に向上させることができる。
アノード拡散層9は、燃料の拡散性、発電により発生した二酸化炭素の排出性、並びに電子伝導性を併せ持つ導電性多孔基材から構成される。そのような導電性多孔基材を例示すると、カーボンペーパーおよびカーボンクロスが挙げられる。また、公知の方法により、これらの導電性多孔基材に撥水処理を施してもよい。さらには、アノード拡散層9の導電性多孔基材のアノード触媒層10側の表面に撥水性のカーボン層(図示しない)を設けてもよい。
カソード拡散層11は、空気の拡散性、発電により発生した水の排出性、並びに電子伝導性を併せ持つ導電性多孔基材から構成される。そのような導電性多孔基材を例示すると、カーボンペーパーおよびカーボンクロスが挙げられる。また、公知の方法により、これらの導電性多孔基材に撥水処理を施してもよい。さらには、カソード拡散層11の導電性多孔基材のカソード触媒層10側の表面に撥水性のカーボン層(図示しない)を設けてもよい。
アノード側セパレータ6およびカソード側セパレータ7は、機密性、電子伝導性および電気化学的安定性を有する材料から構成される。そのような材料であれば、その材質は特に限定されない。また、流路22および23は上述した諸機能を果たすものであればよく、その形状は特に限定されない。
また、集電板12、16、ヒータ13、17、絶縁板14、18、並びに端板15、19は、公知の材料を用いて構成することができる。
次に、図5を参照しながら、カソード触媒層の形成方法を説明する。図5は、カソード触媒層を形成するためのスプレー式塗布装置の概略図である。
図5のスプレー式塗布装置のタンク50には、触媒インク51が貯留されている。触媒インク51は、攪拌機52によりタンク50内で常時流動している状態となっている。タンク50内の触媒インク51は、バルブ53aが設けられた供給管53を介してスプレーガン54に供給される。
スプレーガン54に供給された触媒インク51は、ガス圧力調整器55およびガス流量調整器56を介してスプレーガン54に供給されるインク噴出用ガスとともに、スプレーガン54から噴出される。ここで、インク噴出用ガスとしては、例えば、窒素ガスを用いることができる。
また、スプレーガン54は、アクチュエータ57により、図5の左右のX軸と、図5の紙面に垂直なY軸(図示しない)の2軸方向に、任意の位置に任意の速度で移動される。
スプレーガン54は、電解質膜2の上方に設置され、触媒インク51を噴出しながら移動し、電解質膜2の上にカソード触媒層10を形成する。また、電解質膜2上における触媒インク51の塗布領域はマスク58により規定される。
また、カソード触媒層10を形成するときの電解質膜2の表面温度は、ヒータ59を使用して調整されている。なお、図5は、スプレーガン54から触媒インク51を噴出して触媒層を形成する途中段階を示している。
カソード触媒層10の空隙率、界面からの深さ、並びにカソード触媒層10の厚さは、例えば、触媒インク51を上記スプレー塗布装置により塗布する直前に超音波分散処理を行うか否か、スプレーガン54の移動速度、インク噴出用ガスの圧力および流量、並びに電解質膜2の表面温度を調整することにより制御することが可能である。ここで、触媒層の空隙率を小さくするためには、スプレーガン54の移動速度を速くするのがよい。また、電解質膜2の表面温度は高くするのがよい。また、アノード拡散層9およびカソード拡散層10を後に述べるようにホットプレス法を使用して形成する場合は、温度、圧力およびプレス時間を大きくするのがよい。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を施していないカソード触媒インクを厚さ方向に26回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は40mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.20MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は60℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.16mg/cm2であった。
アノードの触媒として、平均粒径が3nmであるPt−Ru合金微粒子(ただし、PtとRuの重量比は、2:1である)を用いた。この触媒をイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5%含有した水溶液を添加した。この混合液を、ビーズミルで高分散させることにより、アノード触媒インクを調製した。
ここで、アノード触媒インク中のPt−Ru合金微粒子と高分子電解質の重量比は2:1とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製Flemion)を用いた。
次に、カソード触媒層が形成されている側とは反対側の電解質膜上に、カソード触媒層と対になるように、ドクターブレード法を用いてアノード触媒層を形成した。このアノード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPt−Ru合金の重量は6.5mg/cm2であった。
このようにして得られた膜−触媒層接合体(CCM)の両面に、それぞれ6cm×6cmの投影形状に切断されたアノード拡散層およびカソード拡散層を撥水性のカーボン層側が内側となるように積層し、ホットプレス法(温度130℃、圧力4MPa、プレス時間3分間)により接合した。
アノード拡散層は、カーボンペーパー(東レ(株)製TGP−H090)の片面に撥水性のカーボン層(PTFE40%含有)を約30μmの厚さ設けて構成した。カソード拡散層は、片面に撥水性のカーボン層が付与されたカーボンクロス(E−TEK(株)製LT2500W)により構成した。
さらに、アノードおよびカソード12の周囲に、電解質膜2を間に挟んでガスケット20および21を、温度140℃、圧力4MPaで5分間熱溶着することで、膜−電極接合体(MEA)を作製した。ガスケットは、ポリエーテルイミド層を中間層として、その両側にシリコーンゴム層を設けた3層構造体からなるものを使用した。
上記MEAを、外寸が12cm×12cmの、2枚のセパレータ、2枚の集電板、2枚の面状のヒータ、2枚の絶縁板、並びに2枚の端板により両側から挟み込み、締結ロッドで固定した。この時の締結圧は、セパレータの単位面積あたり12kgf/cm2となるようにした。2枚のセパレータは、厚さが4mmの樹脂含浸黒鉛材(東海カーボン(株)製のG347B)を使用した。そして、各セパレータに、幅1.5mm、深さ1mmのサーペンタイン型流路を形成した。
上記2枚の集電板には、金メッキ処理を施したステンレス鋼板を使用した。2枚の面状のヒータには、サミコンヒータ(坂口電熱(株)製)を使用した。
以上のようにして作製した単位セルを積層して、実施例1の直接酸化型燃料電池S1を作製した。
(実施例2)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を施していないカソード触媒インクを厚さ方向に18回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は30mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.25MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は55℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.25mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、実施例2の直接酸化型燃料電池S2を作製した。
(実施例3)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を施していないカソード触媒インクを厚さ方向に35回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は50mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.15MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は70℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.02mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、実施例3の直接酸化型燃料電池S3を作製した。
(実施例4)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を10分間行ったカソード触媒インクを厚さ方向に46回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は40mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.20MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は60℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.18mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、実施例4の直接酸化型燃料電池S4を作製した。
(実施例5)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を30分間行ったカソード触媒インクを厚さ方向に73回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は40mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.10MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は60℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.33mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、実施例5の直接酸化型燃料電池S5を作製した。
(実施例6)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を施していないカソード触媒インクを厚さ方向に20回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は40mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.25MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は60℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、0.85mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、実施例6の直接酸化型燃料電池S6を作製した。
(比較例1)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、カソード触媒層に空隙を多く含ませるために、触媒インクの全量を一定厚みで塗布した後に乾燥させるドクターブレード法によりカソード触媒層を形成した。
具体的には、カソード触媒層をドクターブレード法により高分子フィルム(ニチアス(株)製のナフロンPTFEシート)上に形成した。カソード触媒層が形成された高分子フィルムを6cm×6cmのシートに切断し、カソード触媒層の形成面を電解質膜と対向させて、上記シートを電解質膜上に積層し、ホットプレス法(温度130℃、圧力7MPa、プレス時間5分間)により、カソード触媒層と電解質膜とを接合した。次いで、高分子フィルムのみを剥がすことで、膜−カソード触媒層接合体を作製した。
電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、0.73mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、比較例1の直接酸化型燃料電池U1を作製した。
(比較例2)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を施すことなくカソード触媒インクを厚さ方向に15回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は30mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.30MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は40℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.27mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、比較例2の直接酸化型燃料電池U2を作製した。
(比較例3)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、図5のスプレー式塗布装置を用いて、カソード触媒インクを電解質膜上に直接塗布してカソード触媒層を形成した。電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。カソード触媒層は、塗布直前に超音波分散処理を施すことなくカソード触媒インクを厚さ方向に42回塗り重ねて形成した。具体的には、カソード触媒インクの塗布間隔を10mmとし、1回塗り重ねるごとに、塗布開始位置をX軸方向に1mmずらした(オフセット量1mm)。
カソード触媒インクを塗布するときのスプレーガンの移動速度は60mm/秒とし、噴出ガスである窒素ガスの噴出圧力は0.10MPaに設定した。また、カソード触媒インクの塗布時の電解質膜の表面温度は70℃とした。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、0.91mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、比較例3の直接酸化型燃料電池U3を作製した。
(比較例4)
カソードの触媒として、一次粒子の平均粒径が30nmであるカーボンブラック(三菱化学(株)製のケッチェンブラックEC)に、平均粒径が3nmであるPtを50重量%担持させたものを用いた。これをイソプロパノールの水溶液中に超音波分散法により分散させ、その分散液に高分子電解質を5重量%含有した水溶液を添加した。その混合液を、ディスパーを用いて攪拌することで、カソード触媒インクを調製した。
ここで、カソード触媒インク中のPtと高分子電解質の重量比は3:2とした。高分子電解質は、パーフルオロカーボンスルホン酸イオノマー(旭硝子(株)製のFlemion)を用いた。
次に、カソード触媒層をドクターブレード法により高分子フィルム(ニチアス(株)製のナフロンPTFEシート)上に形成した。カソード触媒層が形成された高分子フィルムを6cm×6cmのシートに切断し、カソード触媒層の形成面を電解質膜と対向させて、上記シートを電解質膜上に積層し、ホットプレス法(130℃、7MPa、5分間)により、カソード触媒層と電解質膜とを接合した。次いで、高分子フィルムのみを剥がすことで、膜−カソード触媒層接合体を作製した。
電解質膜は、パーフルオロアルキルスルホン酸イオン交換膜(DuPont(株)製Nafion112)を用いた。
カソード触媒層の投影形状は6cm×6cmであり、投影単位面積あたりに含まれるPtの重量は、1.43mg/cm2であった。
そして、実施例1と同様にして、アノード触媒インクを調製し、電解質膜上にアノード触媒層を形成して膜−触媒層接合体(CCM)を作製し、その両面にアノード拡散層およびカソード拡散層を積層して、膜−電極接合体(MEA)を作製した。次いで、実施例1と同様にして、上記MEAを使用して単位セルを作製し、その単位セルを積層して、比較例4の直接酸化型燃料電池U4を作製した。
以上のようにして作製した燃料電池S1〜S6,U1〜U4のカソード触媒層の空隙率、空隙のカソード触媒層とカソード拡散層との界面からの深さ、空隙の上記界面における最大幅、並びにカソード触媒層の厚さを下記方法により測定した。
詳述すると、実施例1〜6、比較例1〜4に記載した方法と同一の方法により各燃料電池のMEAのサンプルを作製し、そのサンプルを切断し、エポキシ樹脂に包埋した後、サンドペーパーによる湿式研磨並びにバフ琢磨布(アルミナ混濁液を含浸させたもの)による鏡面仕上げを行った。電解質膜、カソード触媒層およびカソード拡散層の10箇所の断面を走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製のS4500)を使用して撮像し、その画像データを画像処理(二値化処理)することでカソード触媒層の空隙率を算出した。
また、カソード触媒層の空隙の上記界面からの深さ、上記界面における最大幅、およびカソード触媒層の厚さについても、走査型電子顕微鏡を使用して撮像した画像データをもとに計測した。
そして、燃料電池S1〜S6,U1〜U4の耐久特性を評価した。その評価方法は以下の通りである。
濃度4M(mol/l)のメタノール水溶液を流量0.27cc/minでアノードに供給し、空気を流量0.26L/minでカソードに供給し、燃料電池の温度を60℃とし、定電圧(0.4V)で連続的に発電させた。発電開始から4時間経過した時点の電流密度値を用いて電力密度値を算出し、その値を初期電力密度とした。
また、発電開始から1000時間経過した時点の電流密度値を用いて電力密度値を算出し、その値の初期電力密度に対する比率を電力密度維持率とした。
以上の結果を下記表1に示す。なお、表1の「空隙の界面からの最大深さ」という項目には、空隙の上記界面からの最大深さがカソード触媒層の厚さの50%以下であれば記号「○」、上記最大深さが50%を越えていれば記号「×」を記した。
また、「空隙の界面方向の最大幅」という項目には、空隙の上記界面と平行な方向における最大幅が電解質膜の厚さ以下であれば記号「○」、上記最大幅が電解質膜の厚さを越えていれば記号「×」を記した。
Figure 0005268352
表1に示すように、燃料電池S1〜S6の電力密度維持率は非常に高い値を示した。この結果から、これらの燃料電池では、カソード触媒層の欠陥ロスが低減され、触媒層の全領域での電極反応の均一性が高くなっていることが分かる。燃料電池S2は、空隙の上記界面からの最大深さは大きいものの、空隙の上記界面と平行な方向の最大幅は小さいので、カソード触媒層の空隙率も小さくなっている。
このように、燃料電池S1〜S6においては、凝縮水が蓄積される空隙のカソード触媒層に存在する割合(空隙率)が小さいために、凝縮水が多量に蓄積されることはない。また、上記空隙率が小さいために、凝縮水をカソード拡散層の細孔部を介して酸化剤流路内に排出させるための凝縮水の圧力上昇が短いインターバルで起こる。これにより、効率的なカソード凝縮水の排出が可能となる。その結果、酸素の拡散性を長期間高いレベルで維持させることが可能な過電圧の増加の少ないカソード触媒層を得ることができたと考えられる。
また、燃料電池S1〜S6の中でも、燃料電池S1、S3、S4は、耐久特性が顕著に向上している。これらの燃料電池は、空隙の上記界面からの深さが、カソード触媒層の厚さの50%以下となっている。これにより、カソード触媒層の空隙に蓄積された凝縮水が排出されやすくなることに加えて、本来のカソード電極反応である酸素の還元反応およびクロスオーバーしたメタノールの酸化反応に利用されるカソード触媒の反応表面積が触媒層の全領域で均一化されたことが上記耐久性向上の原因であると考えられる。
また、燃料電池S1、S3、S4は、空隙の上記境界面における最大幅が、電解質膜の厚さ以下であるために、カソード触媒層に大型の欠陥が存在することに起因する電極反応の不均一化を防止することができたものと推察される。さらに、カソード触媒層の厚さが20〜70μmの適切な範囲に調整されているため、触媒層深部までの酸素の供給や触媒層深部からの水の排出が円滑に行われる状態を保つことができたためであると考えられる。一方、燃料電池S5、S6は、カソード触媒層の厚みが、20〜70μmの範囲から外れているために、上記した理由により、耐久特性が燃料電池S1、S3、S4よりも低くなっているものと思われる。
これに対して、燃料電池U1、U2、U4は、電力密度維持率が、燃料電池S1〜S6と比較して顕著に低い値を示した。これらの燃料電池は、カソード触媒層の空隙率が20%を越えているために、発電初期段階では、空隙を介して酸素が電極反応場である三相界面に到達しやすくなっている。このため、発電特性は比較的良好となるが、発電時間の経過とともに、空隙に多量の凝縮水が蓄積される。この結果、触媒層の深部にまで酸素を確実に供給することが困難となり、耐久特性が悪化したものと推察される。
また、燃料電池U3は、初期電力密度が低く、電力密度維持率も燃料電池S1〜S6と比較して低い値を示した。燃料電池U3は、カソード触媒層内部に存在している空隙の占有割合が2%未満であるために、凝縮水により酸素の拡散性が阻害されたためであると推察される。
本発明の直接酸化型燃料電池は、優れた発電特性および耐久性を有するために、例えば、携帯電話、ノートパソコン、ディジタルスチルカメラ等の携帯用小型電子機器の電源として有用である。さらに、本発明の直接酸化型燃料電池は、電動スクータ、自動車用電源等にも適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る直接酸化型燃料電池用膜−電極接合体を含む単位セルの概略構成を模式的に示す縦断面図である。 図1の膜−電極接合体の要部を示す縦断面図である。 図2の膜−電極接合体の1つの比較例を示す縦断面図である。 図2の膜−電極接合体の別の比較例を示す縦断面図である。 図1のカソード触媒層を形成するために用いられるスプレー式塗布装置の概略図である。
符号の説明
1 単位セル
2 電解質膜
3 アノード
4 カソード
5 膜−電極接合体(MEA)
6 アノード側セパレータ
7 カソード側セパレータ
8 アノード触媒層
9 アノード拡散層
10 カソード触媒層
11 カソード拡散層
22、23 流路
31 空隙

Claims (5)

  1. 電解質膜と、アノードおよびカソードとから構成され、前記電解質膜の一方の面に前記アノードを接合し、他方の面に前記カソードを接合してなる直接酸化型燃料電池用膜−電極接合体であって、
    前記カソードは、前記電解質膜と接して形成される触媒層と、この触媒層を前記電解質膜との間に挟むようにして前記触媒層と接して形成される拡散層とを含み
    記電解質膜と前記拡散層との間の全体積の2〜20%に相当する空隙が、前記触媒層の内部、並びに、前記触媒層と前記電解質膜および前記拡散層との界面に存在し、かつ前記触媒層の単位面積当たりの触媒量が0.6〜1.6mg/cm 2 である、膜−電極接合体。
  2. 前記触媒層と、前記拡散層との界面に存在する前記空隙の前記界面からの最大深さが、前記触媒層の厚さの50%以下である請求項1記載の膜−電極接合体。
  3. 前記触媒層と、前記拡散層との界面に存在する前記空隙の前記界面と平行な方向の最大幅が、前記電解質膜の厚さ以下である請求項1または2記載の膜−電極接合体。
  4. 前記触媒層は、厚さが20〜70μmである請求項1〜3のいずれかに記載の膜−電極接合体。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の膜−電極接合体、
    前記アノードに燃料を供給するための燃料流路を有するアノード側セパレータ、並びに
    前記カソードに酸化剤を供給するための酸化剤流路を有するカソード側セパレータを含む少なくとも1つの単位セルを具備した直接酸化型燃料電池。
JP2007339031A 2007-12-28 2007-12-28 膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池 Expired - Fee Related JP5268352B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007339031A JP5268352B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池
US12/336,149 US8399144B2 (en) 2007-12-28 2008-12-16 Membrane-electrode assembly for direct oxidation fuel cell and direct oxidation fuel cell

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007339031A JP5268352B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009163887A JP2009163887A (ja) 2009-07-23
JP5268352B2 true JP5268352B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=40798845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007339031A Expired - Fee Related JP5268352B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8399144B2 (ja)
JP (1) JP5268352B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10037074A1 (de) * 2000-07-29 2002-02-14 Omg Ag & Co Kg Tinte zur Herstellung von Membran-Elektroden-Einheiten für PEM-Brennstoffzellen
JP2005123125A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機燃料を用いる燃料電池
WO2005053073A1 (ja) 2003-11-26 2005-06-09 Hitachi Maxell, Ltd. 液体燃料電池用発電素子およびその製造方法、並びにそれを用いた液体燃料電池
JP2005353541A (ja) 2004-06-14 2005-12-22 Hitachi Maxell Ltd 液体燃料電池用発電素子及びその製造方法、並びに液体燃料電池
JP2006107877A (ja) 2004-10-04 2006-04-20 Hitachi Maxell Ltd 液体燃料電池用発電素子及びその製造方法、並びに液体燃料電池
KR101233343B1 (ko) * 2005-11-25 2013-02-14 삼성에스디아이 주식회사 연료 전지용 막-전극 어셈블리, 이의 제조 방법 및 이를포함하는 연료 전지 시스템
KR20070106200A (ko) * 2006-04-28 2007-11-01 삼성에스디아이 주식회사 연료전지용 막-전극 어셈블리, 이의 제조방법 및 이를포함하는 연료전지 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
US8399144B2 (en) 2013-03-19
JP2009163887A (ja) 2009-07-23
US20090169948A1 (en) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5188872B2 (ja) 直接酸化型燃料電池
JP5064679B2 (ja) 直接メタノール型燃料電池
JP4228911B2 (ja) 燃料電池とその製造方法
JP5238888B2 (ja) 燃料電池用膜電極接合体およびそれを用いた燃料電池
JP5210096B2 (ja) 直接酸化型燃料電池
US20060257715A1 (en) Direct oxidation fuel cell and manufacturing method therefor
JP5198044B2 (ja) 直接酸化型燃料電池
JP2007172909A (ja) 直接型燃料電池および直接型燃料電池システム
JP5153130B2 (ja) 膜電極接合体
JP5126812B2 (ja) 直接酸化型燃料電池
JP5523633B2 (ja) 直接酸化型燃料電池用膜電極接合体およびそれを用いた直接酸化型燃料電池
KR100832213B1 (ko) 직접 산화형 연료전지 및 그 제조방법
JP2007234589A (ja) 直接酸化型燃料電池および直接酸化型燃料電池システムの運転方法
JP2008123728A (ja) 膜触媒層接合体、膜電極接合体及び高分子電解質形燃料電池
JP2007335163A (ja) 膜触媒層接合体、膜電極接合体および高分子電解質形燃料電池
JP2011204583A (ja) 燃料電池用膜電極接合体およびそれを用いた燃料電池
JP2006049115A (ja) 燃料電池
JP5238185B2 (ja) 直接酸化型燃料電池
JP5268352B2 (ja) 膜−電極接合体、およびそれを使用した直接酸化型燃料電池
JP4229209B2 (ja) 燃料電池とその製造方法
JP2007335162A (ja) 膜触媒層接合体、膜電極接合体および高分子電解質形燃料電池
WO2013080421A1 (ja) 直接酸化型燃料電池およびこれに用いる膜触媒層接合体の製造方法
JP2010238370A (ja) 直接酸化型燃料電池
JP2006331883A (ja) 固体高分子型燃料電池の電極触媒層

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees