JP5267370B2 - 光スキャナ - Google Patents

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Description

本発明は、レーザプリンタや投影型表示装置などに用いられる光スキャナに関する。
従来よりレーザプリンタや投影型表示装置等には光スキャナが使用されている。この光スキャナとして、一般に、ポリゴンミラーを用いるものや、MEMS(Micro−Electro−Mechanical Systems)ミラーを用いるものがある。このうち、MEMSミラーを用いた光スキャナは、ミラー部と、ミラー部を支持し、ミラー部に駆動力を伝達する梁と、梁に連結し、ミラー部と梁とを囲う外枠との一体成形により製造されることなどから、ポリゴンミラーと比較して、軽量・小型の光スキャナに適している。
図9は、特許文献1に開示されているMEMSミラーを用いた光スキャナ100の斜視図である。光スキャナ100は、基板110と、基板上に形成された駆動部111と、基板110に連結する一対の捻れ梁部112と、一対の捻れ梁部112で支持され、入射した光束を反射する反射面を備えたミラー部113と、を備える。駆動部111は圧電体を備える。駆動部111の圧電体は、駆動部111に電圧が印加されることで、基板110の駆動部111近傍の部分に曲げたわみを生じさせる。基板110の曲げたわみが、基板110に板波を発生する。基板110上に発生された板波は、捻れ梁部112で支持されたミラー部113並びに捻れ梁部112に回転モーメントを生じさせ、ミラー部113、並びに捻れ梁部112の捻れ振動を誘起する。ミラー部113、並びに捻れ梁部112が捻れ振動することで、ミラー部113は揺動し、ミラー部113の反射面に入射した光束は走査される。
特開2006−293116号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている光スキャナ100の大きな光学振れ角を得ようとすると、ミラー部113、または捻れ梁部112を大きく捻れ振動させて、ミラー部113を大きく揺動させる必要がある。ミラー部113を大きく揺動させると、ミラー部113の動的歪みが大きくなり、高精度の走査を行うことができないという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ミラー部の動的歪みを低減し、高精度の走査が可能な光スキャナを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、基板部と、前記基板部の表裏両面のうちの一方の面である接着面に接着されて設けられ、入射した光束を反射する反射部とを有するミラー部と、前記ミラー部に連結され、前記基板部と同一の材料で前記基板部と一体形成され、捻れ振動可能な捻れ梁部と、を備え、前記反射部は、補強部と反射面とを備え、前記補強部は、前記基板部の密度ρ1より低い密度ρ2であり、且つ前記基板部のヤング率E1より高いヤング率E2であり、比率ρ2/E2が1.0×10 -8 (s 2 -2 )以下である材料により形成され、前記反射面は、前記補強部の表裏両面のうちの一方の面である設置面に設けられ、前記入射した光束を反射し、
前記基板部と一体形成された前記捻れ梁部が捻れ振動し、前記ミラー部が揺動することで、前記反射面に入射した光束を反射して、走査することを特徴とするものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、前記補強部の表裏両面のうちの設置面の反対側の面である非設置面は、前記基板部の前記接着面に接着されることを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項またはに記載の発明において、前記補強部は、アルミナ、サファイア、ルビー、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれかにより形成されたことを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項のいずれかに記載の発明において、前記反射面に垂直な方向における前記補強部の厚みは、前記基板部の厚みの5倍以下であることを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項のいずれかに記載の発明において、前記捻れ梁部は、前記基板部の両側に連結することを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、前記反射面は、前記基板部の前記接着面に接着され、前記補強部は、光を透過することのできる材料で形成され、前記基板部と一体形成された前記捻れ梁部が捻れ振動し、前記ミラー部が揺動することで、前記補強部に入射して前記補強部を透過し、前記反射面に入射した光束を反射して、走査することを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項に記載の発明において、前記補強部は、サファイア、ルビー、及びダイアモンドのいずれかにより形成されたことを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項6または7のいずれかに記載の発明において、前記反射面に垂直な方向における前記補強部の厚みは、前記基板部の厚みの5倍以下であることを特徴とするものである。
請求項記載の本発明は、請求項のいずれかに記載の発明において、前記捻れ梁部は、前記基板部の両側に連結することを特徴とするものである。
請求項1記載の光スキャナによれば、入射した光束を反射する反射面が、基板部のヤング率E1より高いヤング率E2である補強部の設置面に設けられている。これにより、ミラー部が補強部を備えず、反射面が基板部の表面に直に設けられる場合と比較して、ミラー部が揺動した際の、ミラー部の動的歪みを低減することができる。また、ミラー部の動的歪みが低減されることで、ミラー部の反射面の動的歪みを低減することができる。また、補強部の密度ρ2は、基板部の密度ρ1より低いことから、補強部を含む反射部が基板部の接着面に設けられていることによるミラー部全体の質量増加を小さく抑えることができる。従って、ミラー部の揺動への影響が少なくて済む。以上により、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えることができ、高精度の走査が可能となる。さらに、比率ρ2/E2が1.0×10 -8 (s 2 -2 )以下である材料により形成された補強部の非設置面が基板部の接着面に接着されている。従って、ミラー部が揺動した際の、ミラー部の反射面の動的歪みを低減することができる。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えることができ、高精度の走査が可能となる。
なお、反射面が、基板部の表裏両面のうちの一方の面に設けられ、補強部が、反射面が設けられる基板部の一方の面の反対側の面に接着される場合、補強部が基板部のヤング率E1より高いヤング率E2であることにより、基板部との接着の際に、反射面が配置される基板部の一方の面側に静的歪みが生ずる。このように、反射面が配置される基板部の一方の面側に静的歪みが生ずることにより、この一方の面側に設けられる反射面にも静的歪みが生ずることになる。
請求項1記載の光スキャナによれば、補強部と反射面とを備える反射部が、基板部の表裏両面のうちの一方の接着面に接着されて設けられている。これにより、補強部を備える反射部と基板部との接着により生ずる静的歪みは、反射面が設けられる補強部の設置面には生じず、基板部の接着面の反対側の面に生ずる。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えるだけでなく、反射部が基板部に接着される際に、静的歪みが反射面に生ずるのを防ぐことができる。従って、ミラー部の反射面の歪みを可及的に低減でき、高精度の走査が可能となる。
請求項2記載の光スキャナによれば、入射した光束を反射する反射面が、基板部の密度ρ1より低い密度ρ2であり、且つ基板部のヤング率E1より高いヤング率E2である補強部の設置面に設けられ、補強部の非設置面が、基板部の接着面に接着されている。従って、ミラー部が揺動した際の、ミラー部の反射面の動的歪みを低減することができる。
また、請求項2記載の光スキャナによれば、補強部が、基板部と反射面との間に配置され、基板部の接着面に接着されている。従って、補強部と基板部との接着により生ずる静的歪みは、反射面が設けられる補強部の設置面には生じず、基板部の接着面と反対側の面に生ずる。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えるだけでなく、補強部が基板部に接着される際に、静的歪みが反射面に生ずるのを防ぐことができる。従って、ミラー部の反射面の歪みを低減でき、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、アルミナ、サファイア、ルビー、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれかにより形成された補強部の非設置面が基板部の接着面に接着されている。従って、ミラー部が揺動した際の、ミラー部の反射面の動的歪みを低減することができる。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えることができ、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、反射面に垂直な方向の補強部の厚みは基板部の厚みの5倍以下である。従って、ミラー部を大型化することなく、ミラー部の反射面の動的歪みを低減でき、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、捻れ梁部は、基板部の両側に連結する。従って、光スキャナが駆動された際に、たわみといった捻れ振動とは異なる固有モードが捻れ梁部に発生する可能性が低減される。従って、捻れ梁部の安定的な捻れ振動が得られ、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、基板部の密度ρ1より低い密度ρ2であり、且つ基板部のヤング率E1より高いヤング率E2である補強部の設置面に設けられた反射面が基板部の接着面に接着されている。従って、捻れ梁部が捻れ振動し、ミラー部が揺動した際の、ミラー部の反射面の動的歪みを低減することができる。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えることができ、高精度の走査が可能となる。
また、請求項記載の光スキャナによれば、反射面が補強部の設置面に設けられ、基板部の接着面に接着されている。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えるだけでなく、補強部に設けられた反射面が基板部に接着される際に、静的歪みが反射面に生ずるのを防ぐことができる。従って、ミラー部の反射面の歪みを低減でき、高精度の走査が可能となる。
更に、請求項記載の光スキャナによれば、反射面が基板部と補強部との間に配置されているため、反射面が保護される。従って、反射面が外部の温度や衝撃などによって変形することを防ぐことができ、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、サファイア、ルビー、及びダイアモンドのいずれかにより形成された補強部の設置面に反射面が設けられている。従って、ミラー部が揺動した際の、ミラー部の反射面の動的歪みを低減することができる。これにより、ミラー部を大きく揺動させた際に生ずるミラー部の反射面の動的歪みを小さく抑えることができ、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、反射面に垂直な方向の補強部の厚みは基板部の厚みの5倍以下である。従って、ミラー部を大型化することなく、ミラー部の反射面の動的歪みを低減でき、高精度の走査が可能となる。
請求項記載の光スキャナによれば、捻れ梁部は、基板部の両側に連結する。従って、光スキャナが駆動された際に、たわみといった捻れ振動とは異なる固有モードが捻れ梁部に発生する可能性が低減される。従って、捻れ梁部の安定的な捻れ振動が得られ、高精度の走査が可能となる。
本発明の一実施形態に係る光スキャナ1の外観を示す上面図である。 上記光スキャナ1のA−A線に従う断面図である。 上記光スキャナ1のB−B線に従う断面図である。 上記光スキャナ1の製造工程を示すフローチャートである。 上記光スキャナ1の圧電素子11L、11Rが揺動板4a上に設けられる際の工程を示すフローチャートである。 上記光スキャナ1の上部電極12L、12Rが、各々、圧電素子11L、11R上に設けられる際の工程を示すフローチャートである。 上記光スキャナ1のミラー部2を示す側面図である。 上記光スキャナ1の補強部7の厚さTRとミラー部2の反射面8に生ずる動的歪みDDとの関係を示す図である。 基板部6と補強部7との接着時に基板部6に生ずる静的歪みを説明するための説明図である。 上記光スキャナ1のミラー部2の変形例を示す側面図である。 従来の光スキャナを示す斜視図である。
[光スキャナ外観]
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、光スキャナ1の外観を示す図である。図2は、図1に示した光スキャナ1のA−A線に従う断面図である。図3は、図1に示した光スキャナ1のB−B線に従う断面図である。ただし、図1、及び図2には、光スキャナ1とともに駆動制御部30が示されているが、駆動制御部30はどの位置に配置されていてもよい。そのため、駆動制御部30の位置関係は、図1と図2とで厳密に対応付けられていない。図1に示すように、光スキャナ1は、ミラー部2と、捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、駆動部5L、5Rとを備える。ミラー部2と、捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、駆動部5L、5Rとは、図2、図3に示すベース台20上に設置される。なお、図1に示したB−B線は、図3に示したミラー部2の揺動軸線AX2と略一致しており、ミラー部2は、揺動軸線AX2回りに揺動する。
ミラー部2は、図2、図3に示すように、基板部6と、補強部7と、反射面8とを備える。捻れ梁部3は基板部6の両側に連結され、揺動板4aに連結される。以後、図1に示す捻れ梁部3に平行な方向をX軸方向、反射面8に平行な面上で、且つ捻れ梁部3に垂直な方向をY軸方向、反射面8に垂直な方向をZ軸方向として定義する。X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の定義は他の図面においても共通のものとする。
捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、基板部6とは弾性を有する導電性材料であるステンレスにより形成されている。揺動板4aは、図1、及び図2に示すようにY軸方向に配置された揺動板4aLと揺動板4aRとから構成される。固定枠4bは、図1に示すように、ミラー部2と、捻れ梁部3と、揺動板4aとを取り囲む外枠である。固定枠4bは、図1、及び図2に示すようにY軸方向に配置された固定枠4bLと固定枠4bRとを有する。揺動板4aは、図1に示すように、一対の貫通孔9を備える。光スキャナ1は、揺動板4aと固定枠4bとの間に一対の貫通孔10を備える。貫通孔9、及び貫通孔10は、捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、基板部6とからなる基板が後述のエッチング処理によりエッチングされる際に、基板が、各々図2、及び図3に示すように、Z軸方向に貫通されることで形成される。貫通孔9は、図1に示すように、XY平面上において、長方形状である。貫通孔10は、図1に示すように、XY平面上において、Y軸方向に延びる細長な形状である。
一対の駆動部5L、5Rは、圧電素子11L、11Rと上部電極12L、12Rとを備える。一対の駆動部5L、5Rは、図1に示すように揺動板4a上に、ミラー部2を挟んだY軸方向の両側に各々設けられる。駆動制御部30は、図1、及び図2に示すように、光スキャナ1の上部電極12L、12Rと固定枠4bL、4bRとに接続される。駆動制御部30は、固定枠4bLと上部電極12Lとの間、及び固定枠4bRと上部電極12Rとの間に駆動電圧を印加する。この駆動電圧の印加により、圧電素子12L、12RはY軸方向に平行な変位軸AX1の方向に変位する。この圧電素子12L、12Rの変位により、光スキャナ1が駆動され、ミラー部2が揺動する。
[光スキャナ製造方法]
図面を用いて、本実施形態に係る光スキャナ1の製造方法について、詳細に説明する。
先ず、図4Aに示すように、弾性を有する導電性材料であるステンレスの基板が被エッチング材として準備される(ステップSA1、以下SA1と記す)。次に、被エッチング材にエッチング処理が施され、捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、基板部6とが一体形成される(SA2)。
捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、基板部6とが一体形成されると、一対の圧電素子11L、11Rが揺動板4a上に、ミラー部2を挟んだY軸方向の両側に各々設けられる(SA3)。SA3の処理では、図4Bに示すように先ず揺動板4aの表面のうち一対の圧電素子11L、11Rが設けられる箇所を除いた領域に、レジスト膜が形成される(SB1)。レジスト膜が形成されると、圧電材料であるチタン酸ジルコン酸鉛(以下、「PZT」と記す)のエアロゾルが、表面にレジスト膜が形成された揺動板4aに吹き付けられる(SB2)。SB2の処理により、揺動板4aの表面のうち一対の圧電素子11L、11Rが設けられる箇所に、PZTの圧電膜が成膜され、圧電素子11L、11Rが形成される。圧電素子11L、11Rが形成されると、レジスト膜が揺動板4aの表面から除去される(SB3)。
図4Aに示したSA3の処理が行われると、一対の上部電極12L、12Rが、各々、圧電素子11L、11R上に設けられる(SA4)。SA4の処理では、図4Cに示すように、先ず揺動板4aの表面のうち一対の上部電極12L、12Rが設けられる箇所を除いた領域に、レジスト膜が形成される(SC1)。レジスト膜が形成されると、白金(Pt)や金(Au)等の金属が、表面にレジスト膜が形成された揺動板4aに蒸着される(SC2)。SC2の処理により、揺動板4aの表面のうち一対の上部電極12L、12Rが設けられる箇所に、金属の上部電極12L、12Rが積層される。上部電極12L、12Rが積層されると、レジスト膜が揺動板4aの表面から除去される(SC3)。
図4Aに示したSA4の処理が行われると、基板部6上に、サファイア等の高ヤング率、且つ低密度の材料からなる補強部7が接着される(SA5)。接着材としては、ヘンケルジャパン株式会社製 LOCTITE 392+7923が用いられる。補強部7が基板部6上に接着されると、図4Cに示した方法と同様の方法により、補強部7上にアルミニウム(Al)や金(Au)等の金属膜の反射面8が形成される(SA6)。反射面8が形成されると、以上の方法で製造されたミラー部2と、捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、駆動部5L、5Rとが、図2、図3に示したベース台20上に設置される(SA7)。以上の製造方法により、光スキャナ1が製造される。
[動作説明]
図面を用いて光スキャナ1の動作について説明する。
図1、図2に示すように、駆動制御部30は、固定枠4bL、4bR、及び上部電極12L、12Rに連結される。駆動制御部30は、固定枠4bLと上部電極12Lとの間、及び固定枠4bRと上部電極12Rとの間に逆位相の駆動信号を供給する。駆動信号は、時間とともに周期的に変化する駆動電圧の信号である。駆動信号が供給されることで、固定枠4bLと上部電極12Lとの間、及び固定枠4bRと上部電極12Rとの間に周期的に電圧値が変化する駆動電圧が印加される。固定枠4bLと上部電極12Lとの間、及び固定枠4bRと上部電極12Rとの間に逆位相の駆動信号が供給されることで、圧電素子12L、12Rは、共に、変位軸AX1の同じ方向に変位する。即ち、圧電素子12LがY軸の正方向に伸びた際には、圧電素子12RはY軸の正方向に縮み、圧電素子12LがY軸の負方向に縮んだ際には、圧電素子12RはY軸の負方向に伸びる。圧電素子12L、12Rが、共に、変位軸AX1の同じ方向に変位することで、揺動板4aL、4aRは、Z軸の相反する方向側に屈曲する。即ち、揺動板4aLが、Z軸の正方向側に屈曲した際には、4aRは、Z軸の負方向側に屈曲し、揺動板4aLが、Z軸の負方向側に屈曲した際には、4aRは、Z軸の正方向側に屈曲する。従って、揺動板4aL、4aRが周期的に屈曲し、揺動軸AX2を節とする定在的な波が揺動板4aに発生する。
揺動板4aに発生した揺動軸AX2を節とする定在的な波は、捻れ梁部3の揺動軸AX2を中心とした捻れ振動を誘起する。また、ミラー部2は揺動軸AX2周りに揺動する。ミラー部2が揺動することで、ミラー部2の反射面8が揺動軸AX2周りに揺動し、入射した光束を反射する。以上のようにして、光スキャナ1は反射面8に入射した光束を反射して、走査する。本実施形態におけるミラー部2が、本発明のミラー部の一例である。本実施形態における捻れ梁部3が、本発明の捻れ梁部の一例である。本実施形態における基板部6が、本発明の基板部の一例である。本実施形態における補強部7が、本発明の補強部の一例である。本実施形態における反射面8が、本発明の反射面の一例である。本実施形態における補強部7と反射面8とが、本発明の反射部の一例である。
[動的歪み]
表、及び図面を用いて、ミラー部2の反射面8に生じる動的歪みに関するシミュレーションによる解析結果を示す。一般的に、揺動部材の動的歪みDDは、比例定数Ctと、揺動部材の揺動時の共振周波数ωと、光学振れ角θと、揺動部材の静止時の端部と中心との距離MLと、揺動部材の厚みTDと、揺動部材の密度ρと、ヤング率Eとを用いて数式1により定義される。本実施形態において、ミラー部2が揺動部材に相当する。なお、数式1に示すように、動的歪みDDは、共振周波数ωと光学振れ角θとに依存し、変化する。補強部7に用いられる部材や補強部7の厚さを変えることによって、共振周波数ωと光学振れ角θとは当然変化する。しかし、今回のように補強部7に用いられる部材や補強部7の厚さを変えて、各々の場合の解析結果を比較する場合、共振周波数ωと光学振れ角θとを同一条件下におき、比較する必要がある。以下に示す解析結果は、全て共振周波数ω=3216(Hz)、光学振れ角θ=34(deg)と設定した際の動的歪みDDに関する解析結果である。また、シミュレーションに際しては、図5に示したミラー部2のみをモデルとして揺動させており、図1等に示したような光スキャナ1全体をモデルとして揺動させていない。しかし、動的歪みDDは、数式1に示すように、ミラー部2の大きさ、物性、揺動時の共振周波数ω、光学振れ角θのみに依存するものであるため、図1等に示した光スキャナ全体をモデルとしてシミュレーションを行っても今回行った解析結果と同じ結果が得られる。また、実測の場合も同様である。表1は、シミュレーションに際して用いた基板部6、及び補強部7の材料の、密度ρとヤング率Eと比率ρ/Eとを示す。
(数1)
DD=Ct・ωθ・(ML/TD)・(ρ/E)
表2は、基板部6に厚さTB=100(μm)のステンレスを用い、補強部7に厚さTR=100(μm)のアルミナ、サファイア、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれかを用いた際に、反射面8に生じる動的歪みDDに関する解析結果を示す。なお、シミュレーションに際して、反射面8は補強部7上に形成されていないものとして解析を行った。従って、以後に記す反射面8に生じた動的歪みDDは、正確に言えば、補強部7の表面に生じた動的歪みである。しかし、反射面8は金属の薄膜であるため、補強部7の表面に形成される反射面8の歪みは、補強部7の表面に生じた歪みとほぼ同じ値であるので、以後、補強部7の表面に生じた動的歪みを「反射面8に生じた動的歪みDD」と記す。
表2に示すように、補強部7が基板部6に接着されていない従来の光スキャナにおいて、反射面の動的歪みDDは約4.14(μm)であるのに対し、基板部6にアルミナ、サファイア、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれかの補強部7が接着された光スキャナ1では、反射面の動的歪みDDは約0.3(μm)から0.6(μm)程度である。従って、ステンレスの基板部6に直に反射面8が形成される場合と比較して、基板部6にアルミナ、サファイア、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれかの補強部7が接着され、補強部7の表面に反射面8が形成されることにより、反射面の動的歪みDDが約90%低減されることが分かる。アルミナ、サファイア、炭化ケイ素、及びダイアモンドは、いずれもステンレスよりヤング率の高い材料である。ある材料のヤング率が高いほど、その材料の表面は歪みにくくなる。従って、基板部6に基板部6よりヤング率の高い補強部7が接着され、補強部7の表面に反射面8が形成されることにより、基板部6に直に反射面8が形成される場合よりも、反射面8の動的歪みDDが小さくなることが分かる。
表3、及び図6は、基板部6に厚さTB=100(μm)のステンレスを用い、補強部7に厚さTR=100(μm)、200(μm)、300(μm)、400(μm)、500(μm)のいずれかのサファイアを用いた際に、反射面8に生じた動的歪みDDに関する解析結果を示す。
表3、及び図6に示すように、補強部7の厚さTRが大きいほど、反射面8の動的歪みDDが低減されていることが分かる。従って、反射面8が基板部6からZ軸方向に離れるほど、反射面8に生じる動的歪みDDが低減されることが分かる。図6に示すように、補強部7の厚さTRが大きいほど、反射面8の動的歪みDDは低減されるが、厚さTR=500μm近傍の範囲で動的歪みDDの値が収束することが分かる。従って、ミラー部2を大型化することなく、ミラー部2の反射面8の動的歪みDDを低減するためにも、補強部7の厚さTRは基板部6の厚さTBの5倍以下とするのが望ましい。
[静的歪み]
表4、及び図7を用いて、ミラー部2の反射面8に生じる静的歪みに対する実験結果を示す。なお、図7において、基板部6、及び補強部7の「表」「裏」とは、各々、基板部6、及び補強部7の「Z軸の正の側」「Z軸の負の側」を指す。図4Aに示すSA5において、基板部6よりもヤング率の高い補強部7の裏面URに接着剤BNを塗布し、補強部7の裏面URを基板部6の表面FBに接着する際、図7に示すように、基板部6の裏面UBに静的歪みが生じる。基板部6の裏面UBに静的歪みが生じるのは、接着剤BNが固化する際に、基板部6の表面FBが、図7に示すように、基板部6よりもヤング率の高い補強部7と接着剤BNとに押し出されて、変形し、基板部6の裏面UBが歪むためである。
表4は、ステンレスの基板部6とサファイアの補強部7とが接着された際の、基板部6の裏面UBと補強部7の表面FRとの歪みの変化を示す。接着剤として、ヘンケルジャパン株式会社製 LOCTITE 392+7923を用いた。静的歪みは、Veeco Instruments社製 WYKO 表面形状測定器NT−3300を用いて測定した。なお、接着前の基板部6の裏面UBと補強部7の表面FRとの歪みとは、各々、接着前の基板部6の裏面UBと補強部7の表面FRとに存在する元々の静的歪みを意味する。表4に示すように、基板部6の裏面UBは接着後、540(nm)歪んだのに対し、補強部7の表面FRは、35(nm)しか歪んでいない。従って、反射面8を、基板部6の裏面UBに形成する場合と比較し、反射面8を、補強部7の表面FRに形成する場合の方が、接着時に反射面8に生じる静的歪みを小さく抑えることができる。本実施形態における補強部7の表面FRが、本発明の設置面の一例である。本実施形態における補強部7の裏面URが、本発明の非設置面の一例である。本実施形態における基板部6の表面FBが、本発明の接着面の一例である。
なお、基板部6は捻れ梁部3と一体形成されているため、ミラー部2の揺動時に基板部6と捻れ梁部3との連結部において基板部6の表面FB、及び裏面UBが局所的に歪み得る。従って、反射面8が基板部6の裏面UBに形成されている場合、基板部6と捻れ梁部3との連結部において反射面8に局所的な動的歪みが生ずる。しかし、本実施形態における光スキャナ1において、反射面8は補強部7の表面FRに形成されているため、このような局所的な動的歪みは生じない。反射面8に局所的に動的歪みが生じた場合、反射面8の局所的な動的歪みが生じた箇所で光を反射させると高精度の走査ができない。従って、反射面8の走査領域からこの箇所を除く必要が出てき、その結果、反射面8の走査領域が狭まってしまう。本実施形態における光スキャナ1は、反射面8は補強部7の表面FRに形成されているため、このような局所的な動的歪みは生じず、反射面8の可及的に広い走査領域を確保でき、高精度の走査が可能である。
本実施形態において、反射面8は金属膜により形成されていた。使用される金属としては、反射率の大きいアルミニウム、または金が望ましい。反射率の大きい金属として銀も挙げられるが、銀は空気との化学反応や移動現象等を起こすため、反射面8に使用する金属としては望ましくない。
本実施形態において、基板部6は、ステンレス等の金属であり、補強部7は、ステンレス等の金属よりもヤング率の高いサファイア、アルミナ、炭化ケイ素、及びダイアモンド等の材料であった。ステンレス等の金属は弾性限界が大きいのに対し、上記サファイア等の材料は弾性限界が小さい。そのため、サファイア等の材料を補強部7だけでなく、基板部6にも用いると、捻れ梁部3が捻れ振動し、ミラー部2が揺動した際に、サファイア等の材料の基板部6と基板部6と一体形成された捻れ梁部3との連結部で破損が生ずる。従って、サファイア等の材料を補強部7だけでなく、基板部6にも用いることは好ましくない。また、サファイア等の材料を補強部7だけでなく、基板部6にも用い、更に、捻れ梁部3を回転軸として用い、捻れ梁部3の端部にモータをつけることで、回転軸としての捻れ梁部3を回転させ、ミラー部2を揺動させる形態も考え得る。この場合、捻れ梁部3の端部にモータをつけることで、光スキャナ全体が大型化し、好ましくない。従って、本実施形態における光スキャナ1は、ステンレス等の基板部6と、サファイア、アルミナ、炭化ケイ素、及びダイアモンド等の補強部7とを備えることにより、反射面8の歪みを可及的に低減しているのみならず、ミラー部2の揺動時の基板部6と捻れ梁部3との連結部における破損や、光スキャナ1の大型化といった諸問題を起こすことなく、光束の高精度の走査が可能である。
[光スキャナ使用例]
本実施形態に係る光スキャナ1、及び駆動制御部30は、特開2008−83603号公報に開示されているように、レーザプリンタや網膜走査ディスプレイ等の画像表示装置に適用可能である。光スキャナ1がこれらの装置に適用される場合、光スキャナ1は画像を形成するための画像光を走査する偏向素子として用いられる。本実施形態に係る光スキャナ1が用いられることにより、高精度の走査が可能となり、高画質な画像が形成可能となる。
(変形例)
本実施形態において、補強部7の裏面URが、基板部6の表面FBに接着され、反射面8が補強部7の表面FRに形成されることで、ミラー部2が形成されていたがこれに限らず、図8に示すように、反射面8を補強部7の裏面URに形成し、基板部6の表面FBに反射面8を接着することで、ミラー部2を形成してもよい。この場合、補強部7は光を透過する物性を有する必要があるため、サファイア、ルビー及びダイアモンド等の透過性を有する低密度、且つ高ヤング率な材料が補強部7に用いられる必要がある。この場合、光スキャナ1は、補強部7に入射して補強部7を透過し、反射面8に入射した光束を反射して走査する。この場合においても、反射面8に生ずる動的歪み、静的歪みの値は、本実施形態における動的歪み、静的歪みの値と同じ小さな値となり、光スキャナ1は高精度な走査が可能である。
本実施形態において、補強部7の材料として、サファイア、アルミナ、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれか1つが用いられていたが、これに限らず、基板部6の材料よりも高ヤング率、且つ低密度な材料であればよく、例えばルビーであってもよい。ただし、補強部7の材料としては、補強部7の材料として必要とされる物性値を満足し、入手可能なサファイア、及びアルミナが望ましい。更に望ましくは、表面粗さの小さいサファイアが望ましい。
接着剤BNとして、本実施形態において示したLOCTITE 392+7923は、耐衝撃性、及び冷熱サイクル性を有し、更に常温接着が可能なため、本発明の補強部、基板部、及び反射面を接着する接着剤として適しているが、これに限らず、例えば、エポキシ樹脂系接着剤等が用いられても良い。なお、基板部6上に補強部7、及び反射面8とを設置する方法として、接着剤を用いずに、拡散接合を用いる手法も考えられる。しかし、拡散接合を用いる場合、高熱と高圧力とが必要とされるため、基板部6、補強部7、及び反射面8の物性や形状が変化することになり、望ましくない。
本実施形態において、捻れ梁部3と、揺動板4aと、固定枠4bと、基板部6とを一体形成するSA2の処理には、エッチングが用いられていたが、これに限らず例えばプレス加工、及び放電加工が用いられても良い。また、SB2の圧電素子11L、11Rの形成、及び設置処理にエアロゾルデポジション法が用いられていたが、これに限らず、真空蒸着法や物理気相成長法、化学気相成長法などが用いられても良い。また、エアロゾルデポジション法等により形成、及び設置される圧電素子の代わりに、圧電素子11L、11Rにバルク圧電素子が用いられてもよい。また、SC2の上部電極12L、12Rの設置処理に真空蒸着法が用いられていたが、これに限らず、例えば物理気相成長法や化学気相成長法などが用いられても良い。
なお、光スキャナの構造に関しては、本実施形態に係る光スキャナ1の構造に限らず、入射した光束を反射するミラー部とミラー部に連結される捻れ梁部とを有する光スキャナであれば構造は何でもよい。例えば、特開2004−191953号公報に開示されているように、ミラー部とミラー部の両側に連結する二股形状の捻れ梁部とを有する構造のものであってもよい。
本実施形態において、補強部7の裏面URの全面が、基板部6の表面FBの全面に接着されていたが、これに限らず、例えば、基板部6の表面FBの一部に補強部7の裏面URが接着されてもよい。また、基板部6の表面FB上に層が特別に設けられ、表面FB上の層に補強部7の裏面URが接着されてもよい。また、本実施形態において、補強部7の裏面URに接着剤BNが塗布され、補強部7の裏面URが基板部6の表面FBに接着されていたが、これに限らず、例えば、基板部6の表面FBに接着剤BNが塗布され、補強部7の裏面URが基板部6の表面FBに接着されてもよい。
1 光スキャナ
2 ミラー部
3 捻れ梁部
4a 揺動板
4b 固定枠
5L、5R 駆動部
6 基板部
7 補強部
8 反射面
FB 基板部6の表面
UB 基板部6の裏面
FR 補強部7の表面
UR 補強部7の裏面

Claims (9)

  1. 基板部と、前記基板部の表裏両面のうちの一方の面である接着面に接着されて設けられ、入射した光束を反射する反射部とを有するミラー部と、
    前記ミラー部に連結され、前記基板部と同一の材料で前記基板部と一体形成され、捻れ振動可能な捻れ梁部と、を備え、
    前記反射部は、補強部と反射面とを備え、
    前記補強部は、前記基板部の密度ρ1より低い密度ρ2であり、且つ前記基板部のヤング率E1より高いヤング率E2であり、比率ρ2/E2が1.0×10 -8 (s 2 -2 )以下である材料により形成され、
    前記反射面は、前記補強部の表裏両面のうちの一方の面である設置面に設けられ、前記入射した光束を反射し、
    前記基板部と一体形成された前記捻れ梁部が捻れ振動し、前記ミラー部が揺動することで、前記反射面に入射した光束を反射して、走査することを特徴とする光スキャナ。
  2. 前記補強部の表裏両面のうちの設置面の反対側の面である非設置面は、前記基板部の前記接着面に接着されることを特徴とする請求項1に記載の光スキャナ。
  3. 前記補強部は、アルミナ、サファイア、ルビー、炭化ケイ素、及びダイアモンドのいずれかにより形成されたことを特徴とする請求項またはに記載の光スキャナ。
  4. 前記反射面に垂直な方向における前記補強部の厚みは、前記基板部の厚みの5倍以下であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の光スキャナ。
  5. 前記捻れ梁部は、前記基板部の両側に連結することを特徴とする請求項のいずれかに記載の光スキャナ。
  6. 前記反射面は、前記基板部の前記接着面に接着され、
    前記補強部は、光を透過することのできる材料で形成され、
    前記基板部と一体形成された前記捻れ梁部が捻れ振動し、前記ミラー部が揺動することで、前記補強部に入射して前記補強部を透過し、前記反射面に入射した光束を反射して、走査することを特徴とする請求項1に記載の光スキャナ。
  7. 前記補強部は、サファイア、ルビー、及びダイアモンドのいずれかにより形成されたことを特徴とする請求項に記載の光スキャナ。
  8. 前記反射面に垂直な方向における前記補強部の厚みは、前記基板部の厚みの5倍以下であることを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の光スキャナ。
  9. 前記捻れ梁部は、前記基板部の両側に連結することを特徴とする請求項のいずれかに記載の光スキャナ。
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