JP5266650B2 - 半導体装置とその製造方法および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置とその製造方法および電子機器に関するものである。
近年、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータおよびPDA(Personal Data Assistance)などの携帯性を有する電子機器は、小型・軽量化が要求されており、この要求に伴って内部に設けられる半導体チップなどの各種の電子部品の小型化が図られている。例えば、半導体チップにおいては、そのパッケージング方法が工夫され、現在ではCSP(Chip Scale Package)といわれる超小型のパッケージング方法が提案されている。このCSP技術を用いて製造された半導体チップの実装面積は、一般的な半導体チップの実装面積と略同等であるため、高密度実装が可能となっている。
また、上述の高密度化の要請に対応する一つの手段として、基体に貫通電極を有する半導体装置とその製造方法が知られている。例えば、貫通電極に接続する電極パッドをプローブピンに接続する電極パッドとは別に設け、これらをプラグにより接続することで半導体装置の信頼性および歩留まりの向上を図るものが知られている(例えば、特許文献1参照)。さらに、貫通電極を小径のプラグと大径のプラグとによって形成することで、電極としての性能および製造安定性を向上できるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−128352号公報 特開2005−294577号公報
しかしながら、半導体装置の基体に貫通電極を形成するための孔を、エッチングにより形成する際に、孔の状態にばらつきが生じることがある。例えば、エッチングの条件によっては、基体の中央部のエッチング速度が基体の周縁部のエッチング速度よりも速くなることがある。このような場合、図20に示すように、基体2の裏面から能動面3に設けられた電極パッド5,6に向かってエッチングを行うと、基体2の中央部近傍の孔10が基体2を貫通しても、周縁部の孔11は基体2を貫通しない状態になる。
このような場合、基体2を貫通していない孔11が絶縁膜4に到達するまでエッチングを行うと、既に基体2を貫通し、電極パッド5の裏面の絶縁膜4に到達した孔(基体の中央部)10では、図21に示すように、絶縁膜4に沿う方向にサイドエッチングが進行し、孔10の側壁にいわゆるノッチNが発生する。ノッチNが形成されると、後の絶縁膜形成工程、スパッタ工程などでその部分を覆うことができなくなったり、貫通電極の構成材料の充填時に気泡が発生し導通不良を生じたりする。これにより、貫通電極の接続信頼性が低下するという問題があった。
また、エッチング速度を低下させることで孔の状態のばらつきを抑制し、ノッチNの発生を防止しようとした場合、生産効率を低下させてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、生産効率を低下させることなく、接続信頼性の高い貫通電極を備えた半導体装置とその製造方法および電子機器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の半導体装置は、 集積回路が形成された形成面である第1面及び前記第1面とは反対面である第2面を有するシリコン基板と、前記シリコン基板の前記集積回路を含む前記第1面上に設けられた第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に設けられた電極パッドと、前記第1面側からの平面視した時に前記電極パッドの領域内に位置し、前記電極パッドと電気的に接続するプラグと、前記シリコン基板と前記プラグとの間に位置し、前記シリコン基板と前記プラグとを絶縁するための絶縁膜と、前記第1面側からの平面視した時に前記プラグの領域内に位置し、前記シリコン基板を貫通し前記プラグと電気的に接続する貫通電極と、前記シリコン基板と前記貫通電極との間に位置する第2の絶縁膜と、を有することを特徴とする
このように構成することで、シリコン基板の裏面から貫通電極を形成するための孔を形成する際に、電極パッドに立設されたプラグの一部を露出させ、プラグを介して貫通電極と電極パッドとを電気的に接続することができる。これにより、貫通電極を電極パッドまで到達させる必要がなくなるため、シリコン基板の過剰なエッチングによるノッチの発生を防止することができ、接続信頼性の高い貫通電極を備えた半導体装置を提供することができる効果がある。
また、孔の状態にばらつきが生じた場合、すなわち貫通電極から電極パッドまでの距離にばらつきが生じた場合であっても、プラグによりこのばらつきを吸収することができるため、貫通電極と電極パッドとを確実に電気的接続することができる。また、これにより、エッチング速度を上昇させることも可能であるため、生産性を向上することができる効果がある。
さらに、プラグおよび貫通電極とシリコン基板との間に形成された絶縁膜により、互いに直接接触してしまうことがなくなるため、プラグおよび貫通電極とシリコン基板との間の電流リークの発生、および酸素や水分などによる浸食などを防止することができる効果がある。
また、本発明の半導体装置は、前記電極パッドおよび前記貫通電極は、前記シリコン基板に複数形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、複数の貫通電極の間で、電極パッドから貫通電極までの距離にばらつきが生じた場合であっても、プラグによりこの距離のばらつきを吸収することができ、全ての貫通電極において電極パッドと電気的に接続することができる効果がある。
また、本発明の半導体装置は、前記リング状のプラグの中心軸を含む断面において、前記プラグの形状が、三角形で、かつ、前記能動面から前記裏面に向かって先細形状になるように形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、プラグの表面に形成されている絶縁膜がエッチング方向に対して傾斜しているため、エッチングの際に絶縁膜を容易に除去することができ、貫通電極とプラグとの接続面積を容易に確保することができる効果がある。
平面視におけるプラグの内径をa、プラグの先端径をb、プラグの外径をc、前記貫通電極の先端径をrとし、断面におけるプラグの高さをh、前記電極パッドの裏面と前記貫通電極の先端との距離をdとしたときに、
a<r<c かつ r<b の場合 d<h*(r−a)/(b−a)
a<r<c かつ r>b の場合
d<h−h*(r−b)/(c−b)=h*(c−r)/(c−b)
の関係式が成り立つように各寸法a,b,c,h,rが定められていることを特徴とする。
このように構成することで、貫通電極の先端とプラグとが断面視において確実にラップさせることができ、貫通電極とプラグとを確実に電気的接続させることができる効果がある。
また、本発明の半導体装置は、前記プラグおよび前記貫通電極の形状は、前記シリコン基板の薄型化加工後の厚さ寸法誤差、および前記貫通電極を形成するため前記シリコン基板に形成される孔の深さ寸法誤差の少なくともいずれか一方を考慮して決定されることを特徴とする。
このように構成することで、同時に形成する複数の孔の全てにおいてプラグを露出させることができるため、貫通電極とプラグとを全ての箇所において確実に電気的に接続させることができる効果がある。
また、本発明の半導体装置は、平面視において前記プラグの内側に第二のプラグが立設されていることを特徴とする。
このように構成することで、貫通電極とプラグとの接続面積を大きくすることができるため、導通抵抗を低減することができる効果がある。
また、本発明の半導体装置は、前記プラグが、電気絶縁材料からなるコアの周囲に導電体層を配置して形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、導電体のみで形成されたプラグと略同等の機能を果たし、かつプラグを形成するための導電体材料を減少させることができるため、材料コストを削減することができる効果がある。また、導電体材料を減少させることができるため、プラグの形成に要する時間を短縮することができ、生産性を向上することができる効果がある。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、集積回路が形成された形成面である第1面と、前記第1面とは反対面である第2面と、を有するシリコン基板の、前記シリコン基板の第1面とは反対面である第2面から電極パッドに向けて形成された貫通電極とを備える半導体装置の製造方法であって、 前記シリコン基板の前記第1面の前記電極パッド形成領域から、前記第2面に向けて平面視リング状の凹部を形成する工程と、前記凹部範囲に絶縁膜を配置する工程と、前記絶縁膜上に導電材料を充填し平面視リング状のプラグを形成する工程と、前記プラグを覆う前記電極パッドを形成する工程と、前記第2面から前記電極パッドに向けて前記絶縁膜に到達する孔を形成する工程と、少なくとも前記プラグの一部を露出させる工程と、前記シリコン基板の前記第2面と前記プラグの露出範囲と前記孔の側面に第2絶縁膜を形成する工程と、前記プラグの露出範囲の第2絶縁膜を除去する工程と、前記孔に導電材料を充填し前記電極パッドと導通する貫通電極を形成する工程と、を有することを特徴とする。
このように構成することで、孔形成時のエッチング速度の違いによって電極パッドから貫通電極までの距離にばらつきを生じた場合であっても、プラグによってこのばらつきを吸収し、プラグを介して貫通電極と電極パッドとを電気的に接続することができるため、接続信頼性の高い貫通電極を備えた半導体装置を提供することができる効果がある。
また、電極パッドに貫通電極を直接接触させなくてもよいため、孔形成時のエッチング速度の違いによるノッチの発生を防止することができ、歩留まりを向上することができる効果がある。
また、プラグを形成することによって電極パッドから貫通電極までの距離のばらつきを吸収できるため、エッチング速度を上昇させることができ、生産性を向上することができる効果がある。
さらに、プラグおよび貫通電極とシリコン基板との間に絶縁膜を形成したため、プラグおよび貫通電極とシリコン基板とが直接接触してしまうことがなくなり、プラグおよび貫通電極とシリコン基板との間の電流リークの発生、および酸素や水分などによる浸食などを防止することができる効果がある。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記シリコン基板の裏面を研磨して、前記シリコン基板を薄型化する工程を有することを特徴とする。
このように構成することで、シリコン基板の薄型化加工によりシリコン基板の厚さ寸法に寸法誤差を生じ、これにより電極パッドと貫通電極との距離にばらつきを生じた場合であっても、プラグによってこのばらつきを吸収し、プラグを介して貫通電極と電極パッドとを電気的に接続することができるため、シリコン基板の薄型化加工にも確実に対応することができる効果がある。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記孔を形成する工程では、前記シリコン基板をエッチング処理することにより、複数の前記電極パッドに向けて複数の前記孔を同時に形成し、前記エッチング処理は、いずれかの前記孔が前記シリコン基板を貫通したとき、またはそれ以前に停止することを特徴とする。
このように構成することで、最短時間でシリコン基板を貫通した孔が過剰にエッチングされることを防止することができる。つまり、孔の側壁にノッチが発生することを防止できるため、歩留まりを向上することができる効果がある。
また、本発明の電子機器は、上述に記載の半導体装置を備えていることを特徴とする。
このように構成することで、電気的接続信頼性の高い半導体装置を備えることができ、電気的接続信頼性の高い電子機器を提供することができる効果がある。
(第一実施形態)
(半導体装置)
次に、本発明の第一実施形態について図1〜図15に基づいて説明する。
図1は、半導体装置1の要部断面図である。図1に示すように、半導体装置1の基体2の能動面3には第一絶縁膜4および後述するプラグ絶縁膜4aが形成されている。基体2は、例えばシリコンなどにより形成され、第一絶縁膜4は、例えばSiOなどにより形成されている。能動面3の第一絶縁膜4上には、複数の電極パッド5,6が設けられている。電極パッド5,6は、例えばAlなどの導電体材料により形成され、平面視において、例えば四角形となっている。これらの電極パッド5,6には、能動面3に設けられたトランジスタやメモリ素子、その他の電子素子からなる図示しない集積回路が接続されている。
基体2の裏面7から電極パッド5,6に向けて貫通電極8,9を構成するための孔10,11が形成され、孔10,11の内部には貫通電極8,9が構成されている。貫通電極8,9は、例えばCuなどの導電体材料により形成され、例えば円柱状で構成されている。また、貫通電極8,9は基体2の裏面7において、裏面7に設けられた第二絶縁膜14に沿って拡径され、ランド21,22が形成されている。なお、ランド21,22の表面には、基体2を三次元実装するため、Sn―AgやSnなどのメッキが施されていてもよい。
また、貫通電極8,9のうち、電極パッド5に対応して形成された貫通電極8の孔10は、基体2の裏面7から電極パッド5の裏面12に達している。また、電極パッド6に対応して形成された貫通電極9の孔11は、電極パッド6との間に距離dを残した状態で形成されている。
第二絶縁膜14は、例えばSiN、SiOなどにより形成され、貫通電極8,9と孔10,11の側壁との間にも形成されている。また、第二絶縁膜14と貫通電極8,9との間には、図示しない下地膜が設けられている。
下地膜は、第二絶縁膜14の表面に形成されたバリア層(バリアメタル)と、バリア層の表面に形成されたシード層とで構成されている。バリア層は、貫通電極8,9を構成する導電材料が基体2に拡散するのを防止するためのもので、TiW(チタンタングステン)やTiN(窒化チタン)などによって形成されたものである。一方、シード層は、貫通電極8,9をメッキ処理によって形成する際の電極として機能するもので、CuやAu、Agなどによって形成されたものである。
ここで、電極パッド5,6の裏面12,13には、垂直断面(基体2の能動面3から裏面7に沿う方向の断面)の形状が逆三角形、つまり基体2の能動面3から裏面7に向かって先細形状で、かつ平面視(電極パッド5,6が形成されている面を介して基体2を見る方向)でリング状に形成されたプラグ15,16が設けられており、プラグ15,16の底面と電極パッド5,6の裏面12,13とが電気的に接続されている。プラグ15,16は電極パッド5,6と同様に、例えばAlなどの導電体材料により形成されている。
また、プラグ15,16と基体2との間には、プラグ絶縁膜4aが形成されている。プラグ絶縁膜4aは、第一絶縁膜4と同様に、例えばSiOなどにより形成されている。
ここで、電極パッド5,6、プラグ15,16および貫通電極8,9との関係を図2、図3に基づいて説明する。
図2に示すように、プラグ15,16の内径をa、プラグ15,16の先端径をb、プラグ15,16の外径をcとして、プラグ15,16の高さをh、電極パッド5,6の裏面12,13と貫通電極8,9の先端との距離をdとする。そして、プラグ15,16の内径aなどに沿う方向をx軸として、プラグ15,16の高さhなどに沿う方向をy軸とすると、プラグ15,16の内側斜面の位置関係を表す式としては、
y=h*(x−a)/(b−a) a<x<b (1)
となり、プラグ15,16の外側斜面の位置関係を表す式としては、
y=h−h*(x−b)/(c−b) b<x<c (2)
となる。
貫通電極8,9の先端と電極パッド5,6の裏面12,13との距離dは、その貫通電極8,9の先端径rに対応した位置におけるプラグ15,16の斜面と電極パッド5,6との距離Dより小さくならなければいけない。距離dが距離Dより小さくならなければ、断面視において貫通電極8,9とプラグ15,16とがラップできない、つまり、貫通電極8,9とプラグ15,16とが電気的に接続することができないためである。したがって、上記(1)、(2)式を用いて、下記の関係式が成り立つ。
a<r<c かつ r<b の場合 d<h*(r−a)/(b−a) (3)
a<r<c かつ r>b の場合
d<h−h*(r−b)/(c−b)=h*(c−r)/(c−b) (4)
ここで、関係式(4)を規定するのは、単に貫通電極8,9とプラグ15,16との電気的接続を確保するためだけではなく、貫通電極8,9の先端面と基体2との直接接触を防止するためでもある。例えば、貫通電極8,9の先端径rが、プラグ15,16の外径cよりも大きい場合には、図3に示すように、貫通電極8,9の先端部分が、電極パッド5,6に沿う方向にプラグ15,16からはみ出す部分pが形成される。この部分pでは、貫通電極8,9と基体2とが直接接触することとなり、貫通電極8,9と基体2との間の電流リークの発生、および酸素や水分などによる浸食などが発生する虞があるが、それを防止するために関係式(4)を規定している。また、貫通電極8,9の先端径rが、プラグ15,16の外径cより小さくても、上記関係式(4)を満たさない場合には、同様に貫通電極8,9と基体2とが直接接触する部分pが形成される。
したがって、エッチング速度や薄型化加工のばらつきにより距離dが最大になる場合においても、上述の関係式(3)、(4)が成り立つように各寸法a,b,c,r,hを定めることで、確実に貫通電極8,9とプラグ15,16とが電気的に接続されることとなる。
(半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について図4〜図15に基づいて説明する。
図4に示すように、基体2の能動面3にエッチングによりプラグ15,16を形成するための凹部17,18を形成する。基体2のエッチングには、RIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチングまたはウェットエッチングを用いることができる。凹部17,18は基端側の径が大きく、凹部17,18の深さが深くなるにつれて径が小さくなる漏斗状の先細形状を成している。また、凹部17,18は、平面視でリング状に形成されている(図5参照)。さらに、凹部17,18は、基体2の能動面3における電極パッド5,6の形成領域から基体2の裏面7に向かって形成する。ここで、平面視リング状の凹部17,18の外径寸法と電極パッド5,6の外径寸法とは略同等で、凹部17,18の外形寸法が若干小さくなるように形成するとよい。
図6に示すように、熱酸化炉を用いた方法、あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより、凹部17,18の表面に、例えばSiOなどのプラグ絶縁膜(酸化膜)4aを形成する。
図7に示すように、スパッタリングなどにより凹部17,18内に導電体材料を充填し、断面先細形状のプラグ15,16を形成する。
図8に示すように、基板2の能動面3に図示しない回路などを形成した後に、能動面3の全面に、例えばSiOなどの第一絶縁膜(酸化膜)4を形成する。その後、能動面3の全面に、例えばAlなどの導電体材料からなる導電膜を形成し、必要に応じCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により平坦化する。そして、フォトリソグラフィ、エッチングなどの工程を経てプラグ15,16の底面に電気的に接続された電極パッド5,6を形成する。
さらに、電極パッド5,6をトランジスタやメモリ素子、その他の電子素子からなる集積回路などに接続する。このとき、能動面3に図示しない再配置配線などからなるウエハレベルCSP層を形成してもよい。
図9に示すように、基体2の能動面3に接着剤19を塗布し、サポート基板20を貼り合わせる。なお、接着剤19としては、例えば紫外線などの光の照射により剥離することが可能な樹脂などが用いられる。また、サポート基板20としては、例えばガラス基板など、接着剤19を剥離させる光を透過可能な材質のものが用いられる。なお、サポート基板20は基体2と略同等の大きさのものが好ましい。
サポート基板20を貼り合わせた後に、基体2の薄型化加工を行う。基体2の裏面7´から研削することにより基体2を薄型化する。その後、スピンエッチング、ドライポリッシュなどにより、基体2の裏面7に残存する破砕層を取り除く。これにより、基体2の厚さ寸法Tを、例えば100μm程度まで薄型化する。なお、後述する図10〜図15では、サポート基板20および接着剤19の図示を省略している。
図10に示すように、基体2の裏面7から能動面3上に形成された電極パッド5,6に向けて、例えばRIEなどのドライエッチングにより、貫通電極8,9を形成するための孔10,11を穿設する。そして、いずれかの孔10,11が基体2を貫通したとき、またはそれ以前にエッチングを停止する。本実施形態においては、孔10が基体2を貫通したときにエッチングを停止している。すなわち、基体2の薄型化加工による厚さ寸法Tの寸法誤差と、基体2のエッチング速度分布とを考慮して、最短時間で基体2を貫通し、プラグ絶縁膜4aに到達する孔10の加工時間を予め求めておく。そして、エッチング量(時間)を、その求めた加工時間またはそれよりも短い時間に設定する。
図11に示すように、孔10,11に露出したプラグ絶縁膜4aをエッチングにより除去する。例えば、SiOにより形成されたプラグ絶縁膜4aは、酸化膜エッチングにより除去することができる。ここで、孔10では、プラグ15の表面に形成されたプラグ絶縁膜4aおよび電極パッド5の裏面12に形成されたプラグ絶縁膜4aがエッチングされる。また、孔11では、プラグ16の表面に形成されたプラグ絶縁膜4aのうち孔11に露出している部分のみエッチングされる。
図12に示すように、CVD法などを用い、孔10,11の露出している面全体に第二絶縁膜14を形成する。第二絶縁膜14は、例えば、SiO、SiNなどにより形成する。第二絶縁膜14は、基体2の裏面7全面にも形成する。
図13,14に示すように、酸化膜エッチングなどにより、プラグ15,16の表面に形成された第二絶縁膜14を除去する。また、孔10においては、電極パッド5の裏面12に形成されている第二絶縁膜14を併せて除去する。さらに、孔11においては、電極パッド6の裏面13側に残存している基体2の表面に形成された第二絶縁膜14を併せて除去する。なお、基体2の裏面7の第二絶縁膜14を保護するため、基体2の裏面7の孔10,11を除く全面を図示しないレジストによりコーティングしておくとよい。
図15に示すように、孔10,11の内部に導電体材料を充填する。まず、逆スパッタリングにより電極パッド5の裏面12およびプラグ15,16の表面の自然酸化膜を除去する。その後、孔10,11の内表面に下地膜を形成する。下地膜は、TiWやTiN、Crなどからなるバリア層をスパッタリングにより形成する。さらに、Cuなどからなるシード層をスパッタリングにより形成する。
さらに、シード層を電極として、電解メッキ法により孔10,11の内部に導電体材料を充填し、貫通電極8,9を形成する。また、同時に基体2の裏面7にランド21,22を形成する。このとき、基体2の裏面7には、ランド21,22と共に配線を形成しても良い。その後、サポート基板20と基体2とを剥離させる。そして、シリコンウエハにおける複数の半導体装置の形成領域をダイシングにより個片化する。
上述の方法により、半導体装置1を得ることができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
基体2の裏面7´を研磨して基体2を薄型化する際に、基体2には厚さ寸法Tの寸法誤差を生じる。また、サポート基板20を貼り合わせる際に、基体2には反りが生じる。また、複数の孔10,11を基体2の裏面7からエッチングにより形成する際に、基体2の全面においてエッチング条件を均一に保つことは困難であるため、面内のエッチング速度に分布(誤差)が生じる。
このような厚さ寸法T、基体2の反り、およびエッチング速度のばらつきなどの影響により、基体2の裏面7から形成する孔10,11が、基体2の能動面3の電極パッド5,6の裏面12,13のプラグ絶縁膜4aに到達するまでの時間にもばらつきを生じる。このため、従来は、図20に示すように、先に第一絶縁膜4に到達した孔10は、他の孔11が第一絶縁膜4に到達するまでの間、過剰にエッチングされていた。これにより、図21に示すように、第一絶縁膜4近傍の孔10の側壁が、第一絶縁膜4に沿う方向に侵食され、孔10の側壁にノッチNが発生する原因となっていた。
しかしながら、本実施形態において、基体2の裏面7から貫通電極8,9を形成するための孔10,11を形成する際に、最短時間で電極パッド5の裏面12に形成されたプラグ絶縁膜4aに到達する孔10の加工時間を求め、エッチング量(時間)をその求めた加工時間に設定してエッチングを行う。このように構成することで、孔10が基体2を貫通したとき、すなわち電極パッド5の裏面12に形成されたプラグ絶縁膜4aが露出したときにエッチングを停止することにより、孔10が過剰にエッチングされることで形成されるノッチNの発生を防止することができる。
また、孔11は基体2を貫通せず、貫通電極9は電極パッド6に到達していない。しかしながら、貫通電極9の先端と電極パッド6の裏面13との間の距離dが、プラグ16の形状および貫通電極9の形状を設定するための上述の関係式(3)、(4)を満たすように各寸法a,b,c,r,hを設定することで、貫通電極9とプラグ16とを確実に電気的に接続することができる。また、プラグ16と電極パッド6とは電気的に接続されているため、貫通電極9と電極パッド6との間も電気的に接続することができる。なお、貫通電極8は、電極パッド5およびプラグ15と電気的に接続することができる。
また、プラグ15,16の中心軸を含む断面において、プラグ15,16の形状を三角形の先細形状に形成したため、半導体装置1の製造時にプラグ15,16の表面にプラグ絶縁膜4aが形成されても、プラグ15,16の表面が傾斜しているため、エッチング方向に対して交差させることができる。したがって、プラグ15,16の表面に形成されたプラグ絶縁膜4aを異方性エッチングなどによって容易に除去することができる。
本実施形態によれば、基体2の能動面3上に形成された複数の電極パッド5,6と、基体2の裏面7から電極パッド5,6に向けて形成された貫通電極8,9とを、電極パッド5,6から貫通電極8,9に向けて立設された平面視リング状のプラグ15,16を介して電気的に接続するようにしたため、基体2の裏面7から貫通電極8,9を形成するための孔10,11を形成する際に、電極パッド5,6に立設されたプラグ15,16の一部を露出させることで、プラグ15,16を介して貫通電極8,9と電極パッド5,6とを電気的に接続することができる。これにより、貫通電極8,9を両方とも電極パッド5,6まで到達させる必要がなくなるため、基体2の過剰なエッチングによるノッチNの発生を防止することができ、接続信頼性の高い貫通電極8,9を備えた半導体装置1を提供することができる。
また、プラグ15,16と基体2との間に、プラグ絶縁膜4aを形成し、貫通電極8,9と基体2との間に、第二絶縁膜14を形成するようにしたため、プラグ15,16および貫通電極8,9と基体2とが直接接触することをなくすことができ、プラグ15,16および貫通電極8,9と基体2との間の電流リークの発生、および酸素や水分などによる浸食などを防止することができる。
また、孔10,11の状態にばらつきが生じた場合、すなわち貫通電極8,9から電極パッド5,6までの距離にばらつきが生じた場合であっても、プラグ15,16によりこのばらつきを吸収することができるので、貫通電極8,9と電極パッド5,6とを確実に電気的接続することができる。また、これにより、エッチング速度を上昇させることも可能であるため、生産性を向上することができる。
また、プラグ15,16を、断面三角形の先細形状で形成したため、製造工程中にプラグ15,16の表面に形成される絶縁膜がエッチング方向に対して傾斜し、そのため、異方性エッチングなどによって絶縁膜を容易に除去することができ、貫通電極8,9とプラグ15,16との接続面積を容易に確保することができる。
また、プラグ15,16および貫通電極8,9の形状は、基体2の薄型化加工による基体2の厚さ寸法誤差および貫通電極8,9を形成するために基体2に形成される孔10,11の深さ寸法誤差の少なくともいずれか一方を考慮して決定するようにしたため、同時に形成する複数の孔10,11の全てにおいてプラグ15,16を露出させることができるため、貫通電極8,9とプラグ15,16とを全て確実に電気的に接続させることができる。
また、本実施形態の半導体装置1の製造方法において、基体2における電極パッド5,6の形成領域から、基体2の裏面7に向けて断面先細形状で、かつ平面視リング状のプラグ15,16を形成すると共に、電極パッド5,6を形成する工程と、裏面7から電極パッド5,6に向けて孔10,11を形成し、プラグ15,16の一部を露出させる工程と、孔10,11の側面に第二絶縁膜14を形成する工程と、孔10,11に導電材料を充填して貫通電極8,9を形成する工程とを有するようにしたため、孔10,11形成時のエッチング速度の違いによって電極パッド5,6から貫通電極8,9までの距離にばらつきを生じた場合であっても、プラグ15,16によってこのばらつきを吸収し、プラグ15,16を介して貫通電極8,9と電極パッド5,6とを電気的に接続することができ、接続信頼性の高い貫通電極8,9を備えた半導体装置1を提供することができる。
また、貫通電極8,9と基体2との間に、第二絶縁膜14を形成するようにしたため、貫通電極8,9と基体2とが直接接触することをなくすことができ、貫通電極8,9と基体2との間の電流リークの発生、および酸素や水分などによる浸食などを防止することができ、より接続信頼性の高い貫通電極8,9を備えた半導体装置1を提供することができる。
また、電極パッド5,6に貫通電極8,9を直接接触させなくてもよいため、孔10,11形成時のエッチング速度の違いによるノッチNの発生を防止することができ、歩留まりを向上することができる。また、プラグ15,16によって電極パッド5,6から貫通電極8,9までの距離のばらつきを吸収できるため、エッチング速度を上昇させることができ、生産性を向上することができる。
さらに、基体2の裏面7を研磨して、基体2を薄型化する工程を有するようにしたため、基体2の薄型化加工により基体2の厚さ寸法Tに寸法誤差を生じ、これにより電極パッド5,6と貫通電極8,9との距離にばらつきを生じた場合であっても、プラグ15,16によってこのばらつきを吸収し、プラグ15,16を介して貫通電極8,9と電極パッド5,6とを電気的に接続することができ、基体2の薄型化加工にも確実に対応することができる。
そして、孔10,11を形成する工程では、基体2をエッチング処理することにより、複数の電極パッド5,6に向けて複数の孔10,11を同時に形成し、エッチング処理は、孔10が基体2を貫通したとき、またはそれ以前に停止するようにしたため、最短時間で基体2を貫通した孔10が過剰にエッチングされることを防止することができる。つまり、孔10の側壁にノッチNが発生することを防止できるため、歩留まりを向上することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態について、図16を用いて説明する。なお、本実施形態ではプラグの構成が第一実施形態と異なるのみで、その他は第一実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図16に示すように、半導体装置101は、電極パッド5,6の裏面12,13に、垂直断面形状が長方形をなし、かつ平面視でリング状に形成されたプラグ115,116が形成されており、プラグ115,116の底面と電極パッド5,6の裏面12,13とが電気的に接続されている。プラグ115,116は電極パッド5,6と同様に、例えばAlなどの導電体材料により形成されている。
上述のプラグ115,116の製造方法としては、第一実施形態における凹部17,18の形状を断面四角形状に変更するだけで、その他は第一実施形態と同様の工程を経て、半導体装置101を得ることができる。
本実施形態の半導体装置101によれば、プラグ115,116を断面四角形で形成したため、同じ高さhの断面三角形のプラグよりもその先端部分の面積が大きいため、孔10,11の先端がプラグ先端付近でエッチングが停止するような場合にプラグ115,116と貫通電極8,9との接続面積を確保しやすくすることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について、図17を用いて説明する。なお、本実施形態ではプラグの構成が第一実施形態と異なるのみで、その他は第一実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図17に示すように、半導体装置151は、電極パッド5,6の裏面12,13に、垂直断面形状が逆三角形をなし、かつ平面視でリング状に形成されたプラグ15,16が形成されており、プラグ15,16の底面と電極パッド5,6の裏面12,13とが電気的に接続されている。さらに、プラグ15,16の内周より内側に第二プラグ31,32が形成されている。第二プラグ31,32は、垂直断面形状がプラグ15,16と同様に逆三角形をなした円錐形状で形成されている。プラグ15,16および第二プラグ31,32は、電極パッド5,6と同様に、例えばAlなどの導電体材料により形成されている。
上述の第二プラグ31,32の製造方法としては、第一実施形態における凹部17,18を形成する際に、第二プラグ31,32に対応した凹部を併せて形成するだけで、その他は第一実施形態と同様の工程を経て、半導体装置151を得ることができる。
本実施形態の半導体装置151において、プラグ15,16の平面視内側に第二プラグ31,32を立設するようにしたため、貫通電極8,9とプラグ15,16および第二プラグ31,32との接続面積を大きくすることができ、したがって、導通抵抗を低減することができる。なお、第二プラグ31,32は、一つの貫通電極に対して複数形成してもよい。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態について、図18を用いて説明する。なお、本実施形態ではプラグの構成が第一実施形態と異なるのみで、その他は第一実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図18に示すように、半導体装置201は、電極パッド5,6の裏面12,13に、内部に電気絶縁材料からなるコア23,24を備え、垂直断面形状が逆三角形をなし、かつ平面視でリング状に形成されたプラグ215,216が形成されている。コア23,24の周囲の導電体層25,26は電極パッド5,6と同様に、例えばAlなどの導電体材料により形成され、プラグ215,216の底面において電極パッド5,6に電気的に接続している。
上述のプラグ215,216の製造方法としては、第一実施形態と同様の工程を経て、基体2の凹部17,18にプラグ絶縁膜4aを形成した後、スパッタリングなどにより凹部17,18の内側に導電体層25,26を形成し、さらに、導電体層25,26の内側に電気絶縁材料を充填することでコア23,24を形成し、先細形状のプラグ215,216を形成する。
したがって、本実施形態の半導体装置201によれば、プラグ215,216のコア23,24の周囲の導電体層25,26が電極パッド5,6と電気的に接続され、プラグ215,216の外径形状は第一実施形態と略同等であるため、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、プラグ215,216を形成するための導電体材料を減少させることができるため、導電体材料にかかる費用を削減することができると共に、プラグ215,216の形成に要する時間を短縮することができ、生産性を向上することができる。
(電子機器)
次に、上述の実施形態における半導体装置を備えた電子機器について図19を用いて説明する。
図19に示すように、携帯電話(電子機器)300は上述の半導体装置をその筐体内部に配設したものである。このような構成の携帯電話300にあっては、接続信頼性の高い半導体装置を備えていることから、配線接続の信頼性の高いものとなる。
電子機器としては、上述の携帯電話に限られることなく、種々の電子機器に適用することができる。例えば、ノート型コンピュータ、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータおよびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などの電子機器に適用することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や層構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
また、電極パッドの構成材料については、電極パッドに必要とされる電気的特性、物理的特性および化学的特性に応じて適宜変更が可能である。例えば、電気抵抗の低い銅のみを用いて電極パッドを形成してもよい。また、電極パッドは、例えば、Tiなどからなる第一層、TiNなどからなる第二層、AlCu(アルミニウム/銅)などからなる第三層、TiNなどからなる第四層(キャップ層)がこの順に積層されたような積層構造であってもよい。
また、電極パッドの平面視における形状は四角形に限定されず、円形あるいは四角形以外の多角形であってもよい。また、貫通電極は円柱形状に限られず、断面形状が多角形の多角柱形状であってもよい。
また、基体に貫通電極を形成するための孔を穿設した後、プラグの表面に形成された第一絶縁膜を除去する工程を省略し、孔の内表面を第二絶縁膜で覆う工程の後のプラグ表面の第一絶縁膜および第二絶縁膜を除去する工程によって代用してもよい。この場合、製造工程を単純にし、生産性を向上することができる。
さらに、各半導体装置の複数の貫通電極間で電極パッドと貫通電極との距離がばらつく場合だけでなく、異なるロット間で電極パッドと貫通電極との距離がばらつく場合などにも本発明を適用することができる。
本発明の第一実施形態における半導体装置の断面図である。 第一実施形態における貫通電極とプラグとの関係を示す概略構成図である。 図2の別の態様を示す貫通電極とプラグとの関係を示す概略構成図である。 本発明の第一実施形態における半導体装置の製造方法を示す説明図である。 図4の半導体装置の平面図である。 図4の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図6の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図7の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図8の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図9の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図10の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図11の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図12の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 図13のA部の拡大図である。 図13の半導体装置の製造方法の続きを示す説明図である。 本発明の第二実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第三実施形態における半導体装置の断面図である。 本発明の第四実施形態における半導体装置の要部断面図である。 本発明の電子機器の一実施形態の斜視図である。 従来の半導体装置の要部拡大断面図である。 図19のB部の拡大図である。
符号の説明
1,101,151,201…半導体装置 2…基体 3…能動面 4…第一絶縁膜(絶縁膜) 4a…プラグ絶縁膜(絶縁膜) 5,6…電極パッド 7…裏面 8,9…貫通電極 10,11…孔 15,16,115,116,215,216…プラグ 23,24…コア 25,26…導電体層 31,32…第二プラグ(第二のプラグ) 300…携帯電話(電子機器) a…プラグの内径 b…プラグの先端径 c…プラグの外径 d…電極パッドの裏面と貫通電極の先端との距離 h…プラグの高さ r…貫通電極の先端径

Claims (9)

  1. 集積回路が形成された形成面である第1面及び前記第1面とは反対面である第2面を有するシリコン基板と、
    前記シリコン基板の前記集積回路を含む前記第1面上に設けられた第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に設けられた電極パッドと、
    前記第1面側からの平面視した時に前記電極パッドの領域内に位置し、前記電極パッドと電気的に接続するプラグと、
    前記シリコン基板と前記プラグとの間に位置し、前記シリコン基板と前記プラグとを絶縁するための絶縁膜と、
    前記第1面側からの平面視した時に前記プラグの領域内に位置し、前記シリコン基板を貫通し前記プラグと電気的に接続する貫通電極と、
    前記シリコン基板と前記貫通電極との間に位置する第2の絶縁膜と、を有し、
    平面視におけるプラグの内径をa、先細形状のプラグの先端径をb、プラグの外径をc、前記貫通電極の先端径をrとし、断面におけるプラグの高さをh、前記電極パッドの裏面と前記貫通電極の先端との距離をdとしたときに、
    a<r<c かつ r<b の場合 d<h*(r−a)/(b−a)
    a<r<c かつ r>b の場合
    d<h−h*(r−b)/(c−b)=h*(c−r)/(c−b)
    の関係式が成り立つように各寸法a,b,c,h,rが定められていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記プラグは、前記第1面に形成され、前記貫通電極の周囲を囲むリング状であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記リング状のプラグの中心軸を含む断面において、前記プラグの形状が、三角形で、かつ、前記シリコン基板の前記第1面から前記第2面に向かって先細形状であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記プラグの内側に第二のプラグが立設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記電極パッド及び前記貫通電極は、前記シリコン基板に複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 集積回路が形成された形成面である第1面と、前記第1面とは反対面である第2面と、を有するシリコン基板の、
    前記シリコン基板の第1面とは反対面である第2面から電極パッドに向けて形成された貫通電極とを備える半導体装置の製造方法であって、
    前記シリコン基板の前記第1面の前記電極パッド形成領域から、前記第2面に向けて平面視リング状の凹部を形成する工程と、
    前記凹部範囲に絶縁膜を配置する工程と、
    前記絶縁膜上に導電材料を充填し平面視リング状のプラグを形成する工程と、
    前記プラグを覆う前記電極パッドを形成する工程と、
    前記第2面から前記電極パッドに向けて前記絶縁膜に到達する孔を形成する工程と、
    少なくとも前記プラグの一部を露出させる工程と、
    前記シリコン基板の前記第2面と前記プラグの露出範囲と前記孔の側面に第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記プラグの露出範囲の第2絶縁膜を除去する工程と、
    前記孔に導電材料を充填し前記電極パッドと導通する貫通電極を形成する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記シリコン基板の裏面を研磨して、前記シリコン基板を薄型化する工程を有することを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記孔を形成する工程は、前記シリコン基板をエッチング処理することにより、複数の前記電極パッドに向けて複数の前記孔を同時に形成することを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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