JP5266203B2 - 発光物質 - Google Patents

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Description

本発明は、発光物質、前記物質の使用、および電気エネルギーを光に変化することが可能な発光素子に関する。
今日では、各種の、特に有機物質からのエレクトロルミネセンス(EL)をベースとする、ディスプレイ素子が活発に研究、開発されている。
光ルミネセンス、すなわち励起状態の放射崩壊による、光学的な吸収および緩和の結果としての活性物質からの発光とは対照的に、エレクトロルミネセンス(EL)は、基材へ電場を印加した結果の、非熱的な発光である。後者の場合においては、外部回路の存在下に、有機半導体の中に注入される逆の符号の電荷キャリア(電子および正孔)の再結合によって、励起が達成される。
有機発光ダイオード(OLED)の単純な原型、すなわち単層OLEDは、典型的には、二つの電極で挟まれた活性有機物質の薄膜からなるが、電極の内の一つは有機層からの発光が観察できるように半透明である必要があり、通常はインジウムスズ酸化物(ITO)でコーティングされたガラス基材がアノードとして使用される。
その二つの電極に外部電圧を印加した場合、適用された有機物質に依存する所定の閾電圧を超えると、電荷キャリア、すなわち、アノードにおける正孔およびカソードにおける電子が有機層に注入される。電場の存在下においては、電荷キャリアが活性層を通って移動し、逆に荷電された電極に到達したときに、非発光的に放電される。しかしながら、正孔と電子が有機層の中をドリフトしている間に相互にぶつかると、励起一重項(反対称)および三重項(対称)状態、いわゆるエキシトンが形成される。したがって、分子励起状態(またはエキシトン)の崩壊により、有機物質の中で光が発生する。OLED中で電気励起により形成される三重項エキシトンの三つごとに、対称状態(一重項)エキシトンが一つだけ作りだされる。
多くの有機物質は、一重項エキシトンからの蛍光(すなわち、対称許容過程からのルミネセンス)を示すが、その理由は、この過程が同一の対称状態の間で起きるためであって、それは極めて効率が高いものとなり得る。それとは対照的に、エキシトンの対称が、基底状態のそれとは異なっていると、エキシトンの放射緩和が許容されず、ルミネセンスが遅く、低効率なものとなるであろう。基底状態は通常反対称であるために、三重項からの崩壊が対称を崩し、そのためにその過程が許容されず、ELの効率が極めて低い。したがって、三重項状態に蓄えられていたエネルギーのほとんどが浪費される。
対称非許容過程からのルミネセンスは、リン光として知られている。特徴的なのは、リン光は、その遷移の確率が低いために、励起後数秒間も継続する可能性があるが、これは、急速に崩壊する状態で発生する蛍光とは対照的である。
しかしながら、ほんの数種であるが、三重項からの効率的な室温リン光を示す有機物質が見出されている。
リン光物質の使用に成功すれば、有機エレクトロルミネッセント素子には、大きな将来性が見込まれる。たとえば、リン光物質を使用する利点は、リン光素子中の(部分的に)三重項に基づく、(EL中で正孔と電子の組合せで形成される)エキシトンのすべてが、エネルギー転位およびルミネセンスに与ることが可能である点にある。このことは、リン光発光そのものによるか、あるいは、リン光物質を蛍光ゲスト中のリン光ホストまたはドーパントとして蛍光過程の効率を改良して、ホストの三重項状態からのリン光を用いて、ホストの三重項状態からゲストの一重項状態へのエネルギー転位を可能とするか、のいずれかで達成することが可能である。
それぞれの場合において、発光物質が、三原色の赤色、緑色および青色の一つに相当する、選択されたスペクトル領域の近くに中心を有する比較的狭い帯域においてエレクトロルミネセンス発光を与えるということが重要であり、それによって、それらを、OLEDにおける着色層として使用することが可能となる。
発光素子の性質を改良するための一つの手段として、オルトメタレート化イリジウム錯体からの発光を利用した緑色発光素子が報告されている((非特許文献1))。
したがって、(非特許文献2)には、補助配位子としてシアノアニオンと一座配位のリンドナーの組合せを担持する、ビス−オルトメタレート化イリジウム錯体が開示されており、そのようなものとしては、たとえば、とりわけ、次式に示す構造の、Ir(ppy)P(n−Bu)CN錯体(ppy=2−フェニルピリジン)が挙げられる:
(非特許文献3)(ISSN0002−7863)には、[Ir(ppy)(Cl)](ppy=2−フェニルピリジン)をテトラアルキルアンモニウムシアニド、チオシアネートもしくはシアネートと反応させることにより得られる、次式に示す構造の、アニオン性の混合配位子イリジウム(+III)錯体が開示されているが、これは、高いリン光量子収率を示す:
(特許文献1)(エコール・ポリテクニク・フェデラーレ・ドゥ・ローザンヌ(ECOLE POLYTECHNIQUE FEDERALE DE LAUSANNE)、2001年6月12日)には、次の式(Ia)および(Ib)に従う、光電池において有用な光増感剤錯体が開示されている:
MX (Ia)
MXYL (Ib)
[式中、Mは、Ru、Os、Fe、ReおよびTcから選択される遷移金属であり、Xは、NCS−、Cl−、Br−、I−、CN−、NCO−、HO、NCH−;非置換であるか、またはビニル、一級、二級もしくは三級アミン、OHおよびC1〜30アルキルから選択される少なくとも一つの基によって置換されたピリジンから独立して選択される共配位子であり、Yは、置換または非置換のビピリジンまたはo−フェナントロリンから選択される二座配位のN^N配位子であり、そしてLは、たとえばピリジンおよび/またはトリアゾールのような複素環を含む三座配位のN^N^N配位子である]
(特許文献2)(デュポン・ドゥ・ヌムール(DUPONT DE NEMOURS)、2003年12月30日)には、置換された2−フェニルピリジン、フェニルピリミジン、およびフェニルキノリン、ならびに場合によっては補助一座配位子たとえば、クロリドおよびナイトレートアニオン、ホスフィン、イソニトリル、一酸化炭素、モノアミンなどを含むエレクトロルミネッセントIr(III)化合物が開示されている。
(特許文献3)(デュポン・ドゥ・ヌムール(DU PONT DE NEMOURS)、2005年5月3日)には、とりわけ、たとえばアミン、ホスフィン、アルコキシド、ハライド、ハイドライド、またはオルトメタレート化アリール基の置換のような、さらなる配位子を含むエレクトロルミネッセント錯体が開示されている。
(特許文献4)(イーストマン・コダック・カンパニー(EASTMAN KODAK COMPANY)、2006年2月2日)には、溶媒の存在下に:a)Ir(III)またはRh(III)金属、二つの二座配位子、二つの一座配位子、および対イオンを含むビス−シクロメタレート化錯体(A)と、b)有機金属のシクロメタレート化錯体を形成させることが可能な複素環式化合物とを反応させることを含む、トリス−シクロメタレート化イリジウムまたはロジウム錯体を形成させるためのプロセスが開示されている。ビス−シクロメタレート化錯体(A)の中では、とりわけ、ニトリル配位子(以下における、カチオン性錯体A1〜A3)またはチオシアネートアニオン(アニオン性配位子A4およびA5)のいずれかを担持するイオン性のIr錯体が挙げられる。
しかしながら、従来技術における前述の発光物質は、純粋な色を表示しない、すなわち、それらの発光帯域が一般的に、緑色に限定されて、三原色の赤色、緑色および青色の一つに相当する選択されたスペクトル領域の中心には位置せず、OLED活性化合物としてそれらが適用しうる範囲が狭い。したがって、他の色、特に青色領域の発光をすることが可能な発光物質の開発が望まれていた。当該技術分野においては、三重発光の青色(triple emissive blue)を得るのは、その発光状態のエネルギーが高いために、困難であると考えられてきた。
良好な色座標を有する、高効率で長寿命の青色発光体は、有機エレクトロルミネッセント素子の分野において現在認識されている「欠落点」である。
(特許文献5)(2005年5月26日)には、400〜650nmの波長範囲で極大発光を与え、エレクトロルミネセンス素子の有機層を形成させるのに好適に使用される、次式に従う有機金属錯体が開示されている:
[式中、Mは、とりわけ、Irから選択される金属であり;CyNは、Mに結合された窒素を含む複素環式基を表し;CyCは、Mに結合された炭素を含む炭素環基であり;CyN−CyCは、Mに結合されたシクロメタレート化配位子であり;Aは、Mに結合された窒素を含む配位子であり;Xは、とりわけ、CN、SCN、OCNから選択されるモノアニオン性一座配位子である]前記文献には、特に、2個の置換されたフェニルピリジン配位子、イミダゾイル配位子、およびシアニド、チオシアネート、またはシアネートアニオンを担持する錯体が開示されている。
(特許文献6)(富士フイルム(FUJI PHOTO FILM)、2001年9月6日)には、オルトメタレート化配位子を担持した発光イリジウム錯体が開示されている。好適な錯体の内でも、次式に従う化合物を特に挙げておく:
これには、2個のフェニルピリジンオルトメタレート化配位子、ピリジン配位子およびシアニドアニオンが含まれている。
(特許文献7)(トラスティー・オブ・プリンストン・ユニバーシティ(TRUSTEE OF PRINCETON UNIVERSITY)、2002年12月5日)には、特に可視スペクトルの青色領域におけるエレクトロルミネセンスを生じるリン光発光性有機金属化合物が記載されている。前記文献には特に、次式の化合物が開示されている。
これには、2個のフッ素で置換されたフェニルピリジン配位子、ピリジン配位子およびシアニドアニオンが含まれている。
US6245988B US6670645B US20050048312A 国際公開第2006/012023A号パンフレット US2005/0112406 US2001019782 US2002182441 Ir(ppy)3:イリジウム(III)と2−フェニルピリジン(ppy)とのトリス−オルトメタレート化錯体(Ir(ppy)3:tris−ortho−metalated complex of iridium(III)with 2−phenylpyridine(ppy))、アプライド・フィジックス・レターズ(Appl.phys.lett.)、1999年、第75巻、4頁、ISSN 0003−6951 リー・チャン−リョウ(LEE,Chang−Lyoul)、「ポリマー−ベースト・ブルー・エレクトロホスフォレセント・ライト−エミッティング・ダイオーズ・ユージング・ア・ビスオルトメタレーテッド・Ir(III)・コンプレックス・アズ・トリプレット・エミッター(Polymer−based blue electrophosphorescent light−emitting diodes using a bisorthometalated Ir(III) complex as triplet emitter)」、ケミストリー・オブ・マテリアルズ(Chemistry of Materials)、2004年、第16巻、第23号、4642〜4646頁 ナゼールディン・Md.K.(NAZEERUDDIN,Md.K.)、「ハイリー・ホスフォレセント・イリジウム・コンプレックシズ・アンド・ゼア・アプリケーション・イン・オーガニック・ライト−エミッティング・デバイシズ(Highly phosphorescent iridium complexes and their application in organic light−emitting devices)」、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)、2003年、第125巻、第29号、8790〜8797頁
したがって、本発明の第一の目的は、以下において述べるような、補助配位子を含む中性のオルトメタレート化錯体を含む発光物質を提供することである。
本発明のさらなる目的は、前記発光物質、および前記発光物質を含む有機発光素子の使用である。
本発明の第一の目的は、式(I)の中性錯体を含む発光物質を提供することである。
[式中、
Mは、少なくとも40の原子番号の遷移金属、好ましくは第8族〜第12族の遷移金属、より好ましくはIrまたはPt、最も好ましくはIrを表し;
は、5員または6員の芳香族環または複素芳香環を形成するのに必要な非金属原子基を表すが、場合によってはさらなる芳香族残基または非芳香族環と縮合されていてもよく、前記環は場合によっては1個または複数の置換基を有しており、場合によってはEを含む環と縮合された構造を形成し、前記環が、sp混成炭素を介して金属Mに配位結合しており;
は、5員または6員の複素芳香環を形成するのに必要な非金属原子基を表すが、場合によってはさらなる芳香族残基または非芳香族環と縮合されていてもよく、前記環は場合によっては1個または複数の置換基を有しており、場合によってはEを含む環と縮合された構造を形成し、前記環が、sp混成窒素を介して金属Mに配位結合しており;
Tは、シアニド(CN)、チオシアネート(NCS)およびシアネート(NCO)から選択される一座配位のアニオン性配位子であるが、好ましくはTはシアニド(CN)であり;
Lは、spまたはsp混成窒素原子を介して、好ましくはsp混成窒素原子を介して金属Mに配位結合している、一座配位の中性配位子であり;
およびRは、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、独立して、C〜Cアルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基、たとえば、−CH、−nC、−iC、−CF、−C、−C、または1個もしくは複数のエーテル基を有するC〜Cアルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基から選択されるが;好ましくは、RおよびRが独立してC〜Cアルキル基から選択され;より好ましくはRおよびRがメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル基から選択され;
wは、1〜4の間の整数である]
先に式(I)で特定された、EおよびE残基を含む、金属に結合された2個のキレート化モノアニオン性配位子は、一般的に、オルトメタレート化配位子(以後C^N配位子で表す)と呼ばれる。
意外にも、その金属が、強いσドナーおよびπアクセプター性を有するシアニド、チオシアネート、およびシアネートから選択されるアニオンと、先に定義された一座配位の中性配位子Lとの両方に結合され、少なくとも1個のジアルキルアミノ基−NRを含むオルトメタレート化配位子C^Nと組み合わされると、前記配位子が、有利なことには、発光過程において協同的に働いて、より高エネルギー側へと発光を顕著にシフト(ブルーシフト)させ、錯体[C^N]M(T)Lの発光効率を大幅に改良することができる、ということが見出された。
さらに、先に特定されたような、一座配位の中性配位子(L)のオルトメタレート化配位子と一座配位のアニオン性配位子(T)のオルトメタレート化配位子とを適切に組み合わせる手段によって、有利なことには、式(I)の[C^N]M(T)(L)錯体を含み、430nm〜500nmの間に極大発光を有する、したがって青色発光に対応した発光物質を得ることが可能となる。
上述の式(I)に従う中性錯体はまた、イオン性(カチオン性またはアニオン性)錯体よりも好ましいが、その理由は、それらは一般的に湿度の影響を受けにくく、また、それらが、有利なことには、それらを昇華させることで全精製が可能となるからである。
本発明の発光物質が、式(II)の中性錯体を含んでいるのが好ましい。
[式中、
、R、w、L、およびTは、先に定義されたものと同じ意味合いを有し;
Xは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR=CR−、N−H、N−R、O、S、またはSeからなる群から選択される基であるが;好ましくは、Xは−CH=CH−、−CR=CH−、またはSから選択される基であり;最も好ましくは、Xは−CH=CH−であり;
Yは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR=CR−、N−H、N−R、O、S、またはSeからなる群から選択される基であるが;好ましくは、Yは−CH=CH−、−CR=CH−、またはSから選択される基であり;最も好ましくは、Yは−CH=CH−であり;
は、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素基であり;
およびRは、出現ごとに互いに同一であっても異なっていてもよく、独立して、−F、−Cl、−Br、−NO、−CN;それぞれの中で、1個または複数の非隣接の−CH−基が−O−、−S−、−NR−、もしくは−CONR−によって置換されていてもよく、またそれぞれの中で、1個または複数の水素原子がFによって置換されていてもよい、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状または環状のアルキルもしくはアルコキシ基;1個または複数の非芳香族基によって置換されていてもよい、4〜14個の炭素原子を有するアリールもしくはヘテロアリール基;から選択されるが、同一の環の上または二つの異なった環の上に存在する複数の置換基Rおよび/またはRが合体して、さらなるモノまたはポリ環状環構造、場合によっては芳香族を形成してもよく、好ましくはRおよび/またはRが、フッ素基(−F)および/または1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ基であり;
aは、0〜4の整数であり;
bは、0〜4の整数である]
sp混成窒素原子を介して金属に配位結合している一座配位の中性配位子(L)の非限定的な例としては、とりわけ、次式によって包含されるものが挙げられる。
[式中、RN1、RN2、RN3は、互いに同一であっても異なっていてもよく、独立して、たとえば、脂肪族および/または芳香族、直鎖状または分岐状で、場合によっては置換されたC1〜20炭化水素基の中から選択される]
sp混成窒素原子を介して金属に配位結合している一座配位の中性配位子(L)の好ましいものとしては、下記の式に従うものが挙げられる。
[式中、
N1、RN2は、先に定義されたものと同じ意味合いを有するが、好ましくは、RN1、RN2が独立して、直鎖状または分岐状で、場合によっては置換されたC1〜20脂肪族基の中から選択され;
Ar1は、場合によってはヘテロ原子たとえば、窒素または酸素を含む置換基、たとえば、とりわけC1〜6アルコキシ基、C1〜6ジアルキルアミノ基などであるが、好ましくは、RAr1がメトキシ基であり;
Arは、0〜5、好ましくは1〜3の整数、より好ましくは2である]
一座配位の中性配位子(L)が、sp混成窒素原子を介して金属と配位結合しているのが好ましい。sp混成窒素原子を介して金属に配位結合している一座配位の中性配位子(L)には、少なくとも1個のイミン基が含まれているのが有利である。
一座配位の中性配位子(L)は、次式(III)〜(X)またはそれらの互変異性体によって表される構造から選択するのが好ましい。
[式中、
Jは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR=CR−、N−H、N−R、O、S、またはSeからなる群から選択される基であり;
Gは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR’=CR’−、N−H、N−R、−CH=N−、−CR’=N−からなる群から選択される基であり;
Zは、ハロゲンたとえば−Cl、−F、−Br;−OR;−SR;−N(R;−P(ORおよび−P(Rからなる群から選択される置換基であるが;ここでRは、C〜Cアルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基、たとえば、−CH、−nC、−iC、−CF、−C、−C、または、1個または複数のエーテル基を有するC〜Cアルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基、たとえば、−CH−(CH−O−CH−CH、−CH−[CH(CH)−O−CH−CH、−(CFO)−C(ここで、nは1〜8の整数である)であり;
R’、R
は、出現ごとに互いに同一であっても異なっていてもよく、F、Cl、Br、NO、CN;それぞれの中で、1個または複数の非隣接の−CH−基が−O−、−S−、−NR−、もしくは−CONR−によって置換されていてもよく、またそれぞれの中で、1個または複数の水素原子がFによって置換されていてもよい、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状または環状のアルキルもしくはアルコキシ基;または、1個または複数の非芳香族基によって置換されていてもよい、4〜14個の炭素原子を有するアリールもしくはヘテロアリール基;から選択され、そして、同一の環の上または二つの異なった環の上のいずれかに存在する複数の置換基R’、R
が合体して、さらなるモノまたはポリ環状環構造、場合によっては芳香族を形成してもよく;
R”、R、Rは、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、それぞれHまたは1〜20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素基であり;
dは、0〜3の整数であり;
cは、0〜3の整数である]
本発明の目的に対しては、「互変異性体」という用語は、平衡状態で存在しており、たとえば電子および/または水素原子の同時シフトによって、一つの異性体から他の異性体へと容易に転化される2種以上の構造異性体の一つを指しているものとする。
本発明において特に好適な発光物質には、次式(XI)の中性錯体が含まれる。
[式中、
T、Y、X、G、R、R、R、R、a、b、およびwは、先に定義されたものと同じ意味合いを有しており、w’は、0〜3の間の整数である]
良好な結果を与える発光物質は、式(XII)の中性錯体を含むものである。
[式中、
、R、w、およびw’は、先に定義されたものと同じ意味合いを有し;
は、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、独立して−Fおよび1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ基から選択され;そして
mは、1〜4の間、好ましくは1〜3の間の整数である]
上述の式(XII)に従う錯体は、1個または複数の水素原子をフッ素原子またはアルコキシ基で置換されたことによって、有利にも、改良された化学的および熱的安定性を示し、それによって、分解または劣化される危険もなく、さらなる加工技術でそれらを取扱い、処理することが可能となる。
式(XIII)〜(XVII)の中性錯体を含む発光物質を用いると、極めて良好な結果が得られた。
式(XVIII)〜(XXII)の中性錯体を含む発光物質もすべて、極めて満足のいく結果を与えた。
優れた結果を与えた錯体は、下記の錯体である。
ジメチルアミノ−置換されたオルトメタレート化配位子およびジメチルアミノ−置換されたピリジンおよび補助配位子としてのシアノアニオンを含む式(XIV)の中性錯体は、それらが青色領域において発光が高い色純度を有しているために、本発明の目的にとっては、特に有利である。
極めて満足のいく結果を与えたまた別な錯体は、次式(XIX)の錯体である。
上述の式(I)の錯体、すなわち、先に特定されたような2個のオルトメタレート化配位子(C^N配位子)、アニオン性一座配位子(T)および中性一座配位子(L)を含む金属錯体の合成は、各種公知の方法によって実施することができる。上述の式(I)の錯体の調製に好適な合成方法の詳細は、とりわけ、以下の文献に開示されている:「インオーガニック・ケミストリー(Inorg.Chem.)」、第30号、1685頁(1991年);「インオーガニック・ケミストリー(Inorg.Chem.)」、第27号、3464頁(1988年);「インオーガニック・ケミストリー(Inorg.Chem.)」、第33号、545頁(1994年);「インオーガニカ・キミカ・アクタ(Inorg.Chem.Acta)」、第181号、245頁(1991年)、「ジャーナル・オブ・オルガノメタリック・ケミストリー(J.Organomet.Chem.)」、第35号、293頁(1987年)、「ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)」、第107号、1431頁(1985年)。
一般的には、上述の式(I)に従う錯体は、以下の反応スキームに従って調製することができる。
オルトメタレート化配位子(H−C^N)および補助配位子(L−H)の酸の形のものはいずれも、商品として入手することも可能であり、あるいは、当業者には周知の、公知の有機合成反応経路によって容易に合成することもできる。
具体的には、オルトメタレート化配位子(H−C^N)は、とりわけ、ローゼ・オリビエ(LOHSE,Olivier)、「ザ・パラジウム・キャタライズド・スズキ・カップリング・オブ・2−・アンド・4−クロロピリジンズ(The Palladium Catalyzed Suzuki Coupling of 2− and 4−chloropyridines)」、シンセティック・レターズ(Syn.Lett.)、1999年、第1号、15〜18頁、およびUS6670645(デュポン・ドゥ・ヌムール(DU PONT DE NEMOURS)、2003年12月30日)に記載されているようにして、スズキカップリングを使用するか、置換された2−クロロピリジン、2−クロロピリミジン、2−クロロキノリンまたはその他のN−複素芳香環化合物と対応するアリールホウ酸とを用いるかして、良好ないしは優れた収率で調製することができる。
フッ素化オルトメタレート化配位子(H−C^N)を調製するために特に採用される合成方法は、JP2003113164A(三菱マテリアル(株)(MITSUBISHI MATERIALS CORP)、2003年4月18日)およびJP2003113163A(三菱マテリアル(株)(MITSUBISHI MATERIALS CORP)、2003年4月18日)に記載がある。
その遷移金属がイリジウムであるとすると、三ハロゲン化イリジウム(III)化合物たとえば、IrCl・HO、六ハロゲン化イリジウム(III)化合物たとえば、M゜IrX゜[式中、X゜は、ハロゲン、好ましくはClであり、M゜はアルカリ金属、好ましくはKである]、および六ハロゲン化イリジウム(IV)化合物たとえばM゜IrX゜[式中、X゜は、ハロゲン、好ましくはClであり、M゜は、アルカリ金属、好ましくはKである](以後、Irハロゲン化前駆体と呼ぶ)を、上述のような式(I)の錯体を合成するための出発物質として使用することができる。
したがって、X゜がハロゲン好ましくはClである、[C^N]Ir(μ−X゜)Ir[C^N]錯体(化合物XXV、M=Ir)は、前記Irハロゲン化前駆体と適切なオルトメタレート化配位子とから、下記のような文献に記載の手順により調製することができる:S.スプロウス(S.Sprouse)、K.A.キング(K.A.King)、P.J.スペラン(P.J.Spellane)、R.J.ワッツ(R.J.Watts)、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)、1984年、106、6647〜6653頁;M.E.トンプソン(M.E.Thompson)ら、インオーガニック・ケミストリー(Inorg.Chem.)、2001年、40(7)、1704頁;M.E.トンプソン(M.E.Thompson)ら、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)、2001年、123(18)、4304〜4312頁。
反応は、中性の形のオルトメタレート化配位子(H−C^N)を過剰に使用して実施するのが有利であり、高沸点溶媒が好ましい。
本発明の目的のためには、「高沸点溶媒」という用語は、少なくとも80℃、好ましくは少なくとも85℃、より好ましくは少なくとも90℃の沸点を有する溶媒を指すものとする。好適な溶媒としては、たとえば、エトキシエタノール、グリセロール、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)などが挙げられるが、前記溶媒は、そのままで使用してもよく、あるいは水との混合物として使用してもよい。
場合によっては、反応を、適切なブレンステッド塩基、たとえば金属炭酸塩、特に炭酸カリウム(KCO)、金属ハイドライド、特に水素化ナトリウム(NaH)、金属エトキシドもしくは金属メトキシド、特にNaOCH、NaOC、アルキルアンモニウムヒドロキシド、特にテトラメチルアンモニウムヒドロキシド、もしくはイミダゾリウムヒドロキシドなどの存在下に実施することができる。
先に定義されたように、適切な配位子Lを用いて金属原子のところで第一の求核性置換をさせて、対応する[C^N]Ir(L)X(上述の式XXVII)を形成させることは、適切な溶媒の中で、ほぼ化学量論量の配位子Lを、橋かけされた中間体(XXV)と接触させることによって有利に実施される。
この反応では、極性の非プロトン性溶媒が一般的に好ましく、特に良好な結果を与える溶媒は、二塩化メチレン(CHCl)である。
[C^N]M(T)(L)錯体は、前記[C^N]Ir(L)X(式XXVII)をアニオン性配位子Tの適切な塩と反応させることによって、最終的に得ることができる。アニオン性配位子Tの好適な塩は、とりわけ、次式のアンモニウム塩である。
(R
[式中、
、R 、R 、およびR のそれぞれは、互いに同一であっても異なっていてもよく、独立して水素およびC1〜20アルキル基から選択され;
Tは、シアニド(CN)、チオシアネート(NCS)およびシアネート(NCO)から選択される一座配位のアニオン性配位子であるが、好ましくはTはシアニド(CN)である]
より好ましくは、その塩が次式のテトラアルキルアンモニウム塩である。
(R
[式中、Rは、C1〜6アルキル基、好ましくはn−ブチル基である]
その反応は、極性の非プロトン性溶媒中で実施するのが好ましい。特に良好な結果を与える溶媒は、二塩化メチレン(CHCl)である。
本発明はさらに、有機発光素子(OLED)の発光層における上述のような発光物質の使用も目的としている。
さらに、本発明は、上述のような発光物質を、ホスト層中のドーパントとして使用して、有機発光素子中の発光層として機能させることも目的としている。
その発光物質をホスト層中のドーパントとして使用する場合には、一般的には、ホストおよびドーパントの合計した重量を基準にして、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも3重量%、より好ましくは少なくとも5重量%、かつ一般的には多くとも25重量%、好ましくは多くとも20重量%、より好ましくは多くとも15重量%の量で使用する。
本発明はさらに、発光層(EML)を含む有機発光素子(OLED)も目的としているが、前記発光層には、上述のような発光物質が、場合によってはホスト物質と共に含まれ(ここで上述のような発光物質は、好ましくはドーパントとして存在する)、前記ホスト物質は、とりわけ、素子構造に対して電圧が印加されたときにルミネセンス発光をするように用いられている。
一般的に、OLEDには以下のものが含まれる:
ガラス基材;
アノード、一般的には透明なアノード、たとえばインジウム−酸化スズ(ITO)アノード;
正孔輸送層(HTL);
発光層(EML);
電子輸送層(ETL);
カソード、一般的には金属カソード、たとえばAl層。
正孔伝導発光層の場合には、エキシトン障壁層、とりわけ、発光層と電子輸送層との間の正孔障壁層(HBL)を有するようにすることができる。電子伝導発光層の場合には、エキシトン障壁層、とりわけ、発光層と正孔輸送層との間の電子障壁層(EBL)を有するようにすることができる。発光層が、正孔輸送層に等しいか(この場合、エキシトン障壁層は、アノードの近傍またはアノードにある)、または電子輸送層に等しい(この場合、エキシトン障壁層はカソードの近傍またはカソードにある)ようにすることができる。
発光層を、ホスト物質を用いてその中に上述のような発光物質がゲストとして存在するようにして形成させてもよく、あるいは、発光層を、実質的に上述のような発光物質そのものからなっているようにしてもよい。前者の場合には、そのホスト物質が、置換されたトリ−アリールアミンの群から選択される正孔輸送物質であってもよい。発光層を、その中に発光物質がゲストとして存在するようなホスト物質を用いて形成させるのが好ましい。ホスト物質は、金属キノキソレート(たとえば、アルミニウムキノレート(Alq)、リチウムキノレート(Liq))、オキサジアゾール、およびトリアゾールの群から選択される電子輸送物質であってもよい。ホスト物質の一例は、次式を有する4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル「CBP」である。
場合によっては、発光層にはさらに、前記ホスト物質中のドーパントとして存在し、双極子モーメントを有する分極分子を含んでいてもよいが、それらは一般的に、上述のような前記発光物質をドーパントとして使用してルミネセンス発光させたときに、放出される光の波長に影響する。
電子輸送物質で形成された層は、発光物質および(場合によっては)ホスト物質を含む発光層の中に電子を輸送するために、有利に使用される。その電子輸送物質は、金属キノキソレート(たとえば、Alq、Liq)、オキサジアゾール、およびトリアゾールの群から選択される電子輸送マトリックスであってよい。電子輸送物質の一例が、式「Alq」のトリス−(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウムである。
正孔輸送物質で形成された層は、上述のような発光物質および(場合によっては)ホスト物質を含む発光層の中に正孔を輸送するために、有利に使用される。正孔輸送物質の一例が、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル、「α−NPD」である。
エキシトン障壁層(「バリアー層」)を使用して、エキシトンをルミネセント層の中(「ルミネセントゾーン」)に閉じ込めるのが極めて好ましい。正孔輸送ホストの場合には、障壁層を、発光層と電子輸送層との間に置くことができる。そのようなバリアー層のための物質の一例が、次式を有する、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン(バソキュプロイン(bathocuproine)または「BCP]とも呼ばれる)である。
OLEDは図1に示したような多層構造であるのが好ましいが、図1では、1はガラス基材、2はITO層、3はα−NPDを含むHTL層、4は、ホスト物質としてCBP、そしてドーパントとして、ホストプラスドーパントの全重量を基準にして約8重量%の量の、先に定義された発光物質を含むEML;5は、BCPを含むHBL;6はAlqを含むETL;7はAl層のカソードである。
[実施例]
UV−VIS測定:
UV−VISスペクトルは、ケイリー(Cary)5分光光度計で、パス長さ1cmの石英セル中で記録させた。発光スペクトルは、90゜の光学的形態(optical geometry)を使用して、スペックス・フルオロログ(Spex Fluorolog)112で記録させた。発光は、ハママツ(Hamamatsu)R2658光電子増倍管を用い、単光子計数モードで運転して検出した。発光スペクトルは、参照光源として、NBS較正した200Wタングステンランプを使用して、測光的に補正した。吸収スペクトルおよび発光スペクトルは、ジクロロメタン溶媒の中に固形物を溶解させることによって得たが、その濃度は、5×10−6〜1×10−5Mの範囲であった。すべての発光スペクトルは、380nmで励起させることによって得たが、典型的な濃度は1×10−5Mであった。
2−ヨード−4−ジメチルアミノピリジンの合成
BF・EtO(8.4g、59mmol)を0℃で、無水THF(250mL)中の4−ジメチルアミノピリジン(6g、49mmol)の溶液に、滴下により添加した。得られた混合物を、窒素下0℃で1時間撹拌した。温度を下げて−78℃とし、BuLi(ヘキサン中1.6M、46mL、74mmol)を滴下により添加した。得られた混合物を、−78℃で1時間撹拌し、無水THF(50mL)中I(18.7g、74mmol)の溶液を滴下により添加した。得られた混合物を−78℃で2時間撹拌し、放置して室温にまで温めた(2時間)。THFを蒸発させ、飽和Na溶液を添加した。得られたスラリーを、EtOAcを用いて抽出した(5×150mL)。有機フラクションを合わせて、飽和Na(50mL)、ブライン(50mL)の順に用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。得られた残渣を、クロマトグラフィーカラム(SiO、EtOAc/石油エーテル、1/1)によって精製すると、7g(57%)の所望の化合物が無色の油状物として得られたが、それは、放置している間に固化した。
Hおよび13CのNMRは、文献に報告されているものに一致した(クペリー・D.(Cuperly,D.);グロス・P.(Gros,P.);フォート・Y.(Fort,Y.)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(J.Org.Chem.)、2002年、67、238〜241頁)。
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジンの合成
トルエン(60mL)および水(10mL)中の、2−ヨード−4−ジメチルアミノピリジン(3g、12mmol)、2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(2.3g、14.5mmol)およびKCO(6g、43.5mmol)の混合物を、窒素を用いて15分かけて脱気させた。Ph(PPh(800mg、0.66mmol)を添加し、得られた混合物を、窒素下に90℃で48時間過熱した。冷却して室温としてから、その水相を分離し、EtOAcを用いて抽出した(3×100mL)。有機フラクションを合わせ、ブラインを用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。その化合物をさらに精製するために、そのようにして得られた油状物を、EtO中に溶解させ、10%HCl溶液を用いて抽出した(3×50mL)。水相を合わせ、EtOを用いて洗浄し(2×100mL)、濃NaOH水溶液を用いて中和させた。得られた混合物を、EtOAcを用いて抽出し(4×100mL)、有機フラクションを合わせ、ブラインを用いて洗浄し(50mL)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。その粗製化合物を、カラムクロマトグラフィー(SiO、CHCl次いでCHCl/MeOH、97/3)を用いて精製すると、2.2g(78%)の表題の化合物が淡黄色の油状物として得られたが、それは放置している間に固化した。
H−NMR(CDCl、298K、200MHz、δppm):3.05(s,6H)、6.49(dd,J=2.5および6Hz,1H)、6.92(m,3H)、7.94(m,1H)、8.33(d,J=6Hz,1H)。
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)IrCl]の合成
IrCl・3HOおよび2.5当量の2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジンを、2−エトキシエタノール/水(3/1、v/v)の混合物中、窒素下で110℃一夜過熱した。冷却して室温としてから、得られた沈殿物を濾過し、メタノール、次いでEtOの順で洗浄し、最後に乾燥させると、所望のダイマーが得られた。この化合物の溶解性が低いために、そのH−NMRは、その[C^N]Ir(Cl)(DMSO)誘導体として、DMSO−d中で記録した。
H−NMR(DMSO−d、298K、200MHz、δppm):3.16(s,6H)、3.19(s,6H)、5.35(dd,J=2および8.7Hz,1H)、5.83(dd,J=2および8.7Hz,1H)、6.70〜7.00(m,4H)、7.37(m,2H)、8.86(d,J=7Hz,1H)、9.21(d,J=7Hz,1H)。
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)Ir(4−ジメチルアミノピリジン)−Cl]の合成
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)IrCl](195mg、0.139mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(44mg、0.36mmol)を、CHCl(100mL)中で3時間、環流加熱した。溶媒を蒸発させた後で、黄色の固形物を最小限のCHClに溶解させ、EtO(150mL)の中に加えた。黄色の沈殿物を濾過し、EtOを用いて洗浄し、風乾させると、290mg(81%)の所望の錯体が黄色の固形物として得られた。
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)Ir(4−ジメチルアミノピリジン)CN](錯体(XIV))の合成
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)Ir(4−ジメチルアミノピリジン)Cl](100mg、0.122mmol)およびテトラブチルアンモニウムシアニド(42mg、0.156mmol)を、CHCl(100mL)中で3時間、環流加熱した。溶媒を蒸発させた後で、黄色の固形物を最小限のCHClに溶解させ、メタノール(15mL)を用いて沈殿させた。黄色の沈殿物を濾過し、EtOを用いて洗浄し、風乾させると、69mg(70%)の所望の錯体が淡黄色の固形物として得られた。
錯体(XIV)は、468nm、すなわち青色領域(430〜500nm)に極大発光を有することが見出された。
図2は、錯体(XIV)のジクロロメタン中溶液で、273Kで、380nmで励起させて得られた発光スペクトルを示しているが、その横軸は波長(単位nm)を表し、縦軸は発光強度(cps)を表している。
図3は、錯体(XIV)のジクロロメタン中溶液で、273Kで測定した吸着スペクトルを示しているが、その横軸は波長(単位nm)を表し、縦軸は吸着(OD)を表している。
[(2−フェニルピリジン)Ir(ピリジン)Cl]の合成
[(2−フェニルピリジン)IrCl](100mg、0.093mmol)およびピリジン(16mg、0.202mmol)を、アルゴン下、CHCl(100mL)中で、4時間、環流加熱した。その溶媒CHClを蒸発させ、得られた黄色の固形物を1mLのCHCl中に溶解させた。その濃厚溶液に、15mLのEtOを添加した。黄色の沈殿物を濾過し、EtOを用いて洗浄し、風乾させると、90mg(収率78%)の目標の錯体が得られた。
[(2−フェニルピリジン)Ir(ピリジン)CN](比較例錯体XXIX)の合成
[(2−フェニルピリジン)Ir(ピリジン)Cl](90mg、0.143mmol)およびテトラブチルアンモニウムシアニド(45mg、0.168mmol)を、100mLのCHCl中で、3時間、環流加熱した。溶媒を蒸発させた後で、黄色の固形物を最小限のCHClに溶解させ、メタノール(5mL)を用いて沈殿させた。黄色の沈殿物を濾過し、EtOを用いて洗浄し、風乾させると、54mg(61%)の所望の錯体が淡黄色の固形物として得られた。
錯体(XXIX)は、380nmで励起させると、第一が490nm、第二が510nmと二つの発光ピークを有していることが見出されたが、その発光強度のほとんどは青色領域(430〜500nm)から外れていた。
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)Ir(ピリジン)−Cl]の合成
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)IrCl](63mg、0.045mmol)を80mLのCHClの中に、撹拌しながら溶解させた。15分後に、ピリジン(8mg、0.10mmol)を1mLのCHCl中に溶解させ、そのダイマー溶液に添加した。その反応混合物を、6時間環流加熱した。溶媒を蒸発させた後で、黄色の固形物を1mLのCHClに溶解させ、ジエチルエーテル(10mL)を添加することにより沈殿させた。その黄色の沈殿物を濾過し、EtOを用いて洗浄し、風乾させると、50mg(収率、71%)が得られた。
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)Ir(ピリジン)−CN](錯体XIX)の合成
[(2−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−ジメチルアミノピリジン)Ir(ピリジン)Cl](50mg、0.065mmol)をまず、アルゴン下で、80mLのCHClの中に溶解させた。この溶液に、1のCHCl中のテトラブチルアンモニウムシアニド(20mg、0.074mmol)の溶液を添加した。その反応混合物を、3時間環流加熱した。溶媒を蒸発させた後で、黄色の固形物を最小限の量のCHClに溶解させ、メタノール(5mL)を用いて沈殿させた。黄色の沈殿物を濾過し、EtOを用いて洗浄し、風乾させると、29mg(収率、59%)の所望の錯体がグレー淡黄色の固形物として得られた。
錯体(XIX)は、380nmで励起させると、457nmにショルダー、473nmにメインピークの中心の、青色領域の中に発光ピークを有していることが見出された。
図4に、ジクロロメタン中、273Kで、380nmで励起させて、錯体(XIV)、錯体(XIX)および比較例錯体(XXIX)の溶液から記録した発光スペクトルを示しているが、その横軸は波長(単位nm)を表し、縦軸は発光強度(cps)を表している。
錯体(XIV)、(XIX)および(XXIX)の比較から、先に特定されたような、ジアルキルアミノで置換されたオルトメタレート化配位子と、一座配位の中性配位子(L)と、一座配位のアニオン性配位子(T)との本発明の組合せだけが、430nm〜500nmの間で極大発光を有する、従って青色発光に対応する、[C^N]M(T)(L)錯体含む発光物質を得ることが可能であると、整理することができる。
OLEDの多層構造を示す。 錯体(XIV)のジクロロメタン中溶液で、273Kで、380nmで励起させて得られた発光スペクトルを示し、横軸は波長(単位nm)、縦軸は発光強度(cps)を表す。 錯体(XIV)のジクロロメタン中溶液で、273Kで測定した吸着スペクトルを示し、横軸は波長(単位nm)、縦軸は吸着(OD)を表す。 ジクロロメタン中、273Kで、380nmで励起させて、錯体(XIV)、錯体(XIX)および比較例錯体(XXIX)の溶液から得られた発光スペクトルを示し、横軸は波長(単位nm)、縦軸は発光強度(cps)を表す。

Claims (9)

  1. 式(I)の中性錯体を含む発光物質。
    [式中、
    Mは、少なくとも40の原子番号の遷移金属表し;
    は、5員または6員の芳香族環または複素芳香環を形成するのに必要な非金属原子基を表すがさらなる芳香族残基または非芳香族環と縮合されていてもよく、前記環1個または複数の置換基を有してもよく、を含む環と縮合された構造を形成し、前記環が、sp混成炭素を介して金属Mに配位結合しており;
    は、5員または6員の複素芳香環を形成するのに必要な非金属原子基を表すがさらなる芳香族残基または非芳香族環と縮合されていてもよく、前記環1個または複数の置換基を有してもよく、を含む環と縮合された構造を形成し、前記環が、sp混成窒素を介して金属Mに配位結合しており;
    Tは、シアニド(CN)、チオシアネート(NCS)およびシアネート(NCO)から選択される一座配位のアニオン性配位子あり;
    Lは、spまたはsp混成窒素原子を介し金属Mに配位結合している、一座配位の中性配位子であり;
    前記一座配位の中性配位子(L)が、次式(III)〜(VII)及び(X)またはそれらの互変異性体によって表される構造から選択され;
    [式中、
    Jは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR=CR−、N−H、N−R 、O、S、またはSeからなる群の中から選択される基であり;
    Gは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR’=CR’−、−CH=N−、−CR’=N−からなる群の中から選択される基であり;
    Zは、ハロゲン;−OR ;−SR ;−N(R ;−P(OR および−P(R からなる群から選択される置換基であるが;ここでR は、C 〜C アルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基、または、1個または複数のエーテル基を有するC 〜C アルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基であり;
    R’、R
    は、出現ごとに互いに同一であっても異なっていてもよく、F、Cl、Br、NO 、CN;それぞれの中で、1個または複数の非隣接の−CH −基が−O−、−S−、−NR −、もしくは−CONR −によって置換されていてもよく、またそれぞれの中で、1個または複数の水素原子がFによって置換されていてもよい、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状または環状のアルキルもしくはアルコキシ基;1個または複数の非芳香族基によって置換されていてもよい、4〜14個の炭素原子を有するアリールもしくはヘテロアリール基から選択され、そして、同一の環の上または二つの異なった環の上のいずれかに存在する複数の置換基R’、R 、または
    が合体して、さらなるモノまたはポリ環状環構造を形成してもよく;
    R”、R 、R は、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、それぞれHまたは1〜20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素基であり;
    dは、0〜3の整数であり;
    cは、0〜3の整数である]
    およびRは、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、独立して、C〜Cアルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基または1個もしくは複数のエーテル基を有するC〜Cアルキル、フルオロ−もしくはペルフルオロアルキル基から選択され
    wは、1〜4の間の整数である]
  2. 式(II)の中性錯体を含む、請求項1に記載の発光物質。
    [式中、
    、R、w、L、およびTは、先に定義されたものと同じ意味合いを有し;
    Xは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR=CR−、N−H、N−R、O、S、またはSeからなる群から選択される基であ
    Yは、−CH=CH−、−CR=CH−、−CR=CR−、N−H、N−R、O、S、またはSeからなる群から選択される基であ
    は、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、独立して、1〜20個の炭素原子を有する脂肪族または芳香族炭化水素基であり;
    およびRは、出現ごとに互いに同一であっても異なっていてもよく、独立して、−F、−Cl、−Br、−NO、−CN;それぞれの中で、1個または複数の非隣接の−CH−基が−O−、−S−、−NR−、もしくは−CONR−によって置換されていてもよく、またそれぞれの中で、1個または複数の水素原子がFによって置換されていてもよい、1〜20個の炭素原子を有する直鎖状または分岐状または環状のアルキルもしくはアルコキシ基;1個または複数の非芳香族基によって置換されていてもよい、4〜14個の炭素原子を有するアリールもしくはヘテロアリール基;から選択されるが、同一の環の上または二つの異なった環の上に存在する複数の置換基Rおよび/またはRが合体して、さらなるモノまたはポリ環状環構造形成してもよく;
    aは、0〜4の整数であり;
    bは、0〜4の整数である]
  3. 下記の式(XI)の中性錯体を含む、請求項に記載の発光物質。
    [式中、
    T、Y、X、G、R、R、R、R、a、b、およびwは、先に定義されたものと同じ意味合いを有しており、w’は、0〜3の間の整数である]
  4. 下記の式(XII)の中性錯体を含む、請求項に記載の発光物質。
    [式中、
    、R、w、およびw’は、先に定義されたものと同じ意味合いを有し;
    は、出現ごとに同一であっても異なっていてもよく、独立して−Fおよび1〜20個の炭素原子を有するアルコキシ基から選択され;そして
    mは、1〜4の間整数である]
  5. 下記の式(XIV)の中性錯体を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光物質。
  6. 下記の式(XIX)の中性錯体を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光物質。
  7. 有機発光素子の発光層における、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光物質の使用。
  8. 有機発光素子中の発光層として機能する、ホスト層中のドーパントとしての、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光物質の使用。
  9. 発光層(EML)を含む有機発光素子(OLED)であって、前記発光層が、請求項1〜のいずれか一項に記載の発光物質含む、有機発光素子(OLED)。
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