JP5264580B2 - エプロン式コンベアフライヤ - Google Patents
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Description
食材貯留部上に落下した食材を取り出す際に、手前側のレールがじゃまになる場合もあるので、バスケットを使用する可能性が低い場合は、レールを取り外しておくことが好ましい。ただし、バスケットを使用する頻度が高い場合は、常時取り付けておいてもよい。また、レールを取り外せば掃除のときにじゃまにならない。
図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態に係るエプロン式コンベアフライヤの全体の構造を説明する。
図1、図2に示すように、エプロン式フライヤコンベア1は、本体3に設けられた油槽10と、油槽10内の油を加熱する手段20と、油槽10内を循環走行するエプロン式コンベア30と、を主に備える。
油槽10は、エプロン式コンベアの走行方向(この例では、図1の右方向から左方向)に長い箱状のものであり、例えば、ステンレス製である。油槽10は、走行方向の最も上流側の、深さの深い滓溜め部11と、同滓溜め部11から下流方向に延びる食材搬送部12と、最も下流側の、底板が斜め上方に傾斜した引き上げ部13を有する。食材搬送部12の下方には、走行方向に並んだ2個の加熱手段20が配置されている。加熱手段20としては、例えば電磁誘導(IH)加熱を利用したものを使用することができる。同手段10は、誘導加熱用コイルと、同コイルで加熱される被加熱部で構成される。油槽10が前述のように非磁性のステンレス鋼で作製されている場合、このままでは、電磁誘導による加熱は不可能であるので、油槽10の底板に、鉄系材料(例えば、磁性セラミック)を溶射して被加熱部が形成されている。そして、この被加熱部の外側に、電磁誘導加熱コイルが密着して配置されている。加熱コイルに電流を流して発生する磁力線が被加熱部を通る際にうず電流が生じ、このうず電流が電気抵抗で熱に変わって同部を加熱する。
なお、加熱手段20として、ガスバーナなどを使用することもできる。
エプロン式コンベア30は、対向して配置された2枚の側板31と、各側板に支持されたコンベアチェーン33と、コンベアチェーン33間に配置されたエプロン板40と、を有する。側板31は、油槽10の滓溜め部11と食材搬送部12内に収容される、ほぼ水平の搬送部31aと、引き上げ部13内に収容される、上方に傾斜したスロープ部(引き上げ部とも言う)31bとを有する。両側板31は、油槽10の幅とほぼ等しい間隔を開けて平行に配置されて、複数の連結部材(図示されず)で固定されている。図3に示すように、引き上げ部31bは、油槽10から突き出しており、先端は半円状となっている。なお、先端の形状は直線状でもよい。また、各側板31の下流側端部の外面には、後述するレール側板63の係合突起64が係合する係合穴部32が設けられている。
エプロン板40は、コンベアチェーン33に任意の間隔を開けて固定される。
図1にも示すように、エプロン式コンベア10の側板31のスロープ部31bの上方には、箱状のケーシング90が固定されており、同ケーシング90内にモータ70が収容されている。モータ70の出力軸70aにはスプロケット71が固定されている。また、図3にも示すように、スプロケット対35の軸35aの端部は、側板31から突き出ており、同端部35aにはスプロケット37が固定されている。両スプロケット71、37間には、チェーン73が巻き回されている。モータ70を図4の反時計方向に回転することにより、コンベアチェーン33が反時計方向に循環走行する。また、スプロケット軸35aに固定されたギア37には、トルクリミッタ38が設けられている。トルクリミッタ38は、スプロケット軸35aに固定されたスプロケット37に所定値以上のトルク(一例として5kgf)がかかった場合、例えば、チェーン33に、食材の骨やフォーク、スプーンなどが引っ掛かった場合に、同スプロケット37を空回りさせる。
フライドポテトなどの小さくばらばらになりやすい食材は、油槽中に直接投入するのではなく、いったんバスケットに収容し、バスケットごと油槽に投入する。
図6は、バスケットの構造を示す斜視図である。
バスケット50は、金網等で作製された、上面が開口した直方体状の本体部51を有する。本体部51は、長さが、コンベアの側板間の間隔よりもやや短く、幅は任意である。また、深さは、食材摺動板上に置かれて十分に油に浸漬する程度とすることができる。このバスケット50は、長手方向がエプロン板40と平行となるように油槽に投入されて、同姿勢で搬送される。
図7は、レールの構造を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)はレールを設置した状態を示す斜視図である。
図8は、エプロン式コンベアフライヤのコンベア下流端にレールが取り付けられた状態を説明する斜視図である。
図7に示すように、レール60は、レール側板63の内面に形成される。レール側板63は、コンベア30の両側板31の各々の下流端から延長するように、取り外し可能に取り付けられる。レール側板63には、コンベア側板31の半円形下流端部の形状と同じ形状の切り欠き部63aと、パン45の側方の本体3上に設置される水平部63bとが形成されている。また、レール側板63の外面には、係合突起64が設けられている。この係合突起64は、コンベア側板31の下流側端部の外面に設けられた係合穴部32に嵌め込まれる。
図9は、大きめの食材が取り出される様子を説明する正面図である。
加熱手段を作動して油槽10中の油を所定温度に加熱した後、食材を適宜な投入位置で油槽10に投入する。食材は投入されると食材摺動板39付近までいったん沈み、その後浮いてくる。この間に、循環走行するエプロン式コンベア30のエプロン板40が食材に接近すると、食材はエプロン板40の前面で前方に押されて油槽10中を移動する。
図10は、バスケットが取り出される様子を説明する正面図である。
図11は、バスケットが取り出される様子を説明する側面図である。
まず、両レール側板63を上述の方法で取り付けておく。そして、食材をバスケット50に収容し、バスケット50ごと油槽10の適宜な位置に投入する。すると、バスケット10の後ろ側の面が、エプロン板40の前面で前方に押されて油槽10中を移動する。バスケット50は油槽10の食材搬送部12を搬送され、これによりバスケット50内の食材が揚げられる。
5 コイルばね 10 油槽
11 滓溜め部 12 食材搬送部
13 引き上げ部 20 加熱手段
30 エプロン式コンベア 31 側板
32 係合穴部 33 コンベアチェーン
34 カバー 35 スプロケット対
36 ローラ対 37 スプロケット
38 トルクリミッタ 39 食材摺動板
40 エプロン板 41 本体部
42 固定部 45 パン
50 バスケット 51 本体部
52 取っ手 53 吊り突起
60 レール 61 ストッパ
63 レール側板 64 係合突起
65 フレーム
70 モータ 71 スプロケット
73 チェーン
90 ケーシング 91 非常停止ボタン
100 検知部 101 バンパー
102 スイッチ
301 フレーム 303 バー
305 取っ手
Claims (5)
- 食材を揚げる油を溜める油槽と、
該油槽内の油を加熱する手段と、
前記油槽内で無限軌道状に循環走行し、走行方向にある間隔で配置された前記食材を押す複数のエプロン板を有するエプロン式コンベアと、
前記食材が上面を摺動する食材摺動板と、
を具備するエプロン式コンベアフライヤであって、
前記エプロン式コンベアと前記食材摺動板の各々に、食材を油から引き揚げるための上方に傾斜したスロープ部が設けられており、
さらに、前記コンベアの隣り合う前記エプロン板の間に置かれ、該エプロン板に押されて移動する、食材が収容されるバスケットと、
該バスケットを吊り下げて案内する、前記エプロン式コンベアのスロープ部の上端部から前方に斜め下方に延びるレールと、を有し、
前記バスケットに収容されていない食材は、前記食材摺動板のスロープ部に引き上げられて、該スロープ部の上端部で前記エプロン式コンベアが反転することにより、該スロープ部の上端から下方の食材貯留部に落下し、
前記バスケットは、前記食材摺動板のスロープ部に引き上げられ、該スロープ部の上端部で、前記レールに移行して吊り下げられ、同レールに沿って前記食材貯留部の上方に案内されることを特徴とするエプロン式コンベアフライヤ。 - 前記バスケットが、食材が収容される本体部と、同本体部の両側面に設けられた、前記エプロン板の上縁より高い位置からから走行方向に直交する方向に突出する吊り突起と、を有し、
前記吊り突起が、前記レールに乗り上がることを特徴とする請求項1に記載のエプロン式コンベアフライヤ。 - 前記レールは、前記コンベアチェーンの反転部のやや上流側から、該チェーンの外周に沿って上に凸の円弧状に延び、前記パンの上面に向かって斜め下方に延びた後、水平に延びていることを特徴とする請求項1に記載のエプロン式コンベアフライヤ。
- 前記レールが前記コンベアに対して脱着可能であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のエプロン式コンベアフライヤ。
- 前記食材摺動板のスロープ部に、該スロープ部を搬送される前記バスケットの高さを検知するセンサと、
前記バスケットの高さが所定の高さ以上の場合に、前記エプロン式コンベアの走行を停止する停止制御手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエプロン式コンベアフライヤ。
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