JP5264423B2 - 印刷管理装置とその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷ジョブを印刷装置へ送信して印刷ジョブの実行結果を記録する印刷管理装置とその制御方法に関する。
商業印刷の業界では高い付加価値をもった小ロットジョブの受注および短納期化の動きが活発である。このため、従来利用してきたオフセット印刷機および製本などの後処理機に加えて、プリントオンデマンド(以後、POD)デバイスの導入を積極的に進めている。PODデバイスの効果の一つとして、印刷処理や印刷物への後処理などの一連の処理をジョブに基づき、自動的に処理できるということが挙げられる。
既存の印刷機に加えてPODデバイスを効果的に導入するために、ハイブリッドワークフローを構築する。つまり、従来印刷機とPODデバイスの混在環境を構築する。また、商業印刷においてはジョブ実績情報収集およびコスト見積もりのため、Management Information Systems(:経営情報システム、以後MIS)のようにジョブ情報を記録する印刷システムとの接続が重要となる。ハイブリッドワークフローにおけるPODデバイスも同様にMISと接続されて印刷処理などの実績情報を収集する。
ここでPODデバイスへのジョブを送信する際に、MISは所望の印刷結果を得るための要求に従い、適切な指示を印刷ジョブチケットに記述してPODデバイスへ送信する必要がある。ここで、デバイスへジョブを送信するシステムにおいて、デバイスからデバイス情報を取得して、そのデバイス情報に基づいて印刷ジョブチケットを生成するといった技術(特許文献1参照)が存在する。
特開2007−299380号公報
PODデバイス内でも、アクセス管理の効率化やユーザの利便性のため、ユーザ固有の消耗品(たとえば用紙)管理を行うようになっている。つまり、MISの管理情報とは異なる、印刷装置毎にカスタマイズされた消耗品情報などの管理が行われている。
現在、PODデバイス毎にカスタマイズされた消耗品管理とMISによるジョブ指定及び実績情報管理は連携していない。例えば、同じ用紙種別であっても複数の異なる選択候補がある(用紙が登録されている)場合がある。これは、PODデバイス特有のパラメータにより区別される場合やユーザ定義の用紙登録を行う仕組みがあるからである。
この結果、ジョブ受信側(PODデバイス)でMIS側の意図に反した用紙の自動選択が行われてしまうことがある。ここで、ジョブ受信後にオペレータによりPODデバイスで管理している情報の中から改めて選択を行わせるとしても、自動化の効果が損なわれる結果となることもある。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、印刷ワークフローの自動化の効果を損なうことなく、印刷装置における消耗品情報管理の連携が取れていないことに起因する上記問題点を解決することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。すなわち、ジョブに基づく印刷処理を行うとともに利用可能な用紙種類を利用者と関連付けて示す用紙識別情報を含む用紙一覧情報を管理し、該用紙識別情報によって用紙を特定できる印刷装置と通信を行う印刷管理装置であって、
利用者の識別情報と用紙種類を指定する用紙指定情報とを含むジョブの指示を記述した第一のジョブチケットを受け付ける受け付け手段と、
前記第一のジョブチケットで指定される処理対象の印刷装置から、当該印刷装置で管理している前記用紙一覧情報を取得する取得手段と、
前記第一のジョブチケットに記述された前記用紙指定情報に、前記取得手段で取得した用紙一覧情報に含まれる、前記用紙指定情報に含まれた利用者の識別情報と用紙種類とを関連付けて示す用紙識別情報を付加して第二のジョブチケットを生成する更新手段と、
前記第二のジョブチケットを前記印刷装置へ送信する送信手段とを備える。
本発明によれば、印刷ワークフローの自動化を維持しつつ、印刷システムにおける、管理装置(MIS)と印刷装置における管理情報とを同期できるようになる。
[第一実施形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
<印刷システム全体の構成>
図1は、本発明における印刷システムの一例を示すブロック図である。印刷システムには、サーバ1およびサーバ1に接続されている印刷装置2、3、4が含まれている。サーバ1は印刷管理装置として機能する。
10はスケジューラである。11はオペレータ情報格納部である。18はジョブ入稿部である。スケジューラ10、オペレータ情報格納部11,ジョブ入稿部18は、サーバ1の外部にあり、本実施形態ではそれぞれがコンピュータにより実現されるが、サーバ1内にあってサーバ1の機能の一部として実現されても良い。
13はサーバ1の制御部である。14はサーバ1の通信部である。15は用紙指定取得部である。16はジョブ情報格納部である。17は用紙情報格納部である。19はJDF格納部である。20はJDF編集部である。12はオペレータ指定取得部である。
30は印刷装置2の通信部である。31は印刷装置2の制御部である。32は用紙データベースである。33は画像形成部である。34は操作パネルである。35はオペレータデータベースである。36はデバイス履歴記録部である。
印刷装置3および4については、内部のブロック構成を省略したが、印刷装置2と同様の機能ブロックを持っているものとする。
また、図において、サーバ1には、印刷装置2、3、4以外の不図示のデバイスが接続される場合もある。これらについても印刷装置2と同様の機能を保持しているものとする。また各印刷装置は画像形成部により出力される用紙を後処理(製本、ステイプルなど)する構成を備えるものであってもよい。
次に図1に従って、各ブロックの機能について説明する。サーバ1はジョブ入稿部18より印刷装置で印刷するジョブを入稿する。これは、例えば、ネットワークに接続されたWeb入稿システムのように外部から印刷の要求を記述したジョブチケットを受け取るブロックである。
スケジューラ10は、オペレータ情報格納部11に保持されている利用者の情報すなわちオペレータ情報に従って、印刷装置とその操作者の作業スケジュールを管理している。利用者の情報は例えば利用者の識別情報である。ジョブ入稿部18は、印刷要求を受けると、スケジューラ10より情報を取得して、印刷装置と印刷装置の操作者を割り当てる。印刷要求は、ジョブチケット(例えば、JDF(Job Definition Format)ファイル)として受け付けられる。ここでJ、DFはCIP4(Cooperation for Integration of Processes in Prepress, Press, and Post press)によって定められている。ここでの詳細な説明は割愛する。JDFには用紙に関する情報のみならず、印刷処理のための種々の設定情報が含まれる。
ジョブ入稿部18から受け取ったジョブチケットはJDF格納部19に保持される。これが第一のジョブチケットに相当する。オペレータ指定取得部12は、JDF格納部19に保持されたジョブチケットを解析し、指定されているオペレータ情報を取得する。また、オペレータ指定取得部12は、ジョブチケットから得られたオペレータ情報およびオペレータ情報格納部11からの情報に従って、ジョブチケットに指定されているオペレータが所属している部門の情報を取得する。
用紙指定取得部15は、JDF格納部19に保持されたジョブチケットを解析し、指定されている用紙種別を取得する。ジョブ制御部13から指示を受けたJDF編集部20は、これらオペレータ、オペレータの所属部門および用紙種別の情報に従って、ジョブチケットを編集する。
ジョブ制御部13は、通信部14を介して、JDF格納部19に保持されているジョブチケットを印刷装置2、3、4等へ送信し、これにより印刷装置へのジョブの投入が行われる。投入されたジョブが終了した後、ジョブ制御部13は、通信部14を介して、印刷装置から返送されるジョブに関する処理の記録(履歴)を取得し、ジョブ情報格納部16へ保存する。また、ジョブに関連して、オペレータ指定取得部12から得られたオペレータ情報も関連付けてジョブ情報格納部16へ記録する。
さらに、ジョブ制御部13は、通信部14を介して、印刷装置から用紙情報を取得する。取得した用紙情報は用紙情報格納部17へ保存される。また、ジョブ制御部13は、用紙情報格納部17に保存された印刷装置の用紙情報、JDF格納部に保持されたジョブチケットに記録された用紙情報及びオペレータ情報を元に、ジョブとして送信するジョブチケットの用紙の指定を適切に編集する。
印刷装置2は通信部30を介して外部からのジョブの投入やサーバからの問い合わせを受け付ける。制御部31は、通信部30を介して受信したジョブに従って、画像形成部33を制御して印刷処理を行う。そして、印刷処理の履歴をデバイス履歴記録部36で記録する。一方、ジョブに関する処理の履歴は、通信部30を介して、サーバ1へも送信される。
印刷装置2のオペレータは、操作パネル34を操作することで、ジョブの処理を行うオペレータの登録およびログイン、あるいは印刷に使用する用紙の登録を行う。制御部31は、操作パネル34からの入力に従い、オペレータ情報をオペレータデータベース35へ登録する。同様に、入力された用紙情報を用紙データベース32へ登録する。オペレータ情報と用紙情報とは関連づけて登録され、たとえばオペレータが特定されれば、そのオペレータに関連付けて登録された用紙情報も特定できる。オペレータに関連して登録される用紙情報は、たとえばそのオペレータが利用可能な用紙の種類を特定する情報のほか、特に用紙が指定されていないジョブを実行する際に、当該オペレータのデフォルトとして指定する用紙も登録できる。
サーバ1には様々なデバイスが接続される。次にサーバ1に接続される印刷装置の動きについて説明する。
<印刷装置の動作>
図2は、本発明における印刷装置2における利用処理の流れを示したフローチャートの一例である。
まずステップS1000にてデバイスの利用を開始する。ステップS1001では、処理を選択する。ジョブを実行する場合にはステップS1002へ進む。オペレータのログイン処理を行う場合にはステップS1003へ進む。オペレータのログアウトを行う場合にはステップS1004へ進む。処理の選択は、オペレータによる操作に従って行われる。
ステップS1002では、ジョブの実行を行う。
ステップS1003では、デバイスを利用するオペレータが行うログイン操作を受け付け、ログイン処理を行う。ここでは、利用するオペレータが操作パネル34を操作し、ユーザ名およびパスワード等を入力することにより、当該オペレータのログインが完了する。
ステップS1004では、オペレータのログアウト処理を行う。ログイン時と同様に、操作パネル34を操作することによりログアウトする。
以上、いずれかの処理が終わるとステップS1001へ戻り、これらの処理を繰り返す。
次にステップS1002におけるジョブの実行の詳細について説明する。図3は、ジョブに関する処理の詳細な流れを示したフローチャートである。
ステップS1100からジョブの実行を開始する。
ステップS1101では、制御部31が通信部30を介してサーバからのジョブを受信する。ステップS1102では、ステップS1101で受信したジョブにおける用紙指定に用紙IDの指定があるか否かを判断する。用紙IDの指定がある場合(Yes.)には、ステップS1115へ進む。用紙IDの指定が無い場合(No.)にはステップS1103へ進む。
ステップS1103では、用紙種別による用紙指定があるか否かを判断する。用紙種別による指定がある場合には、ジョブの指示が用紙をIDではなく種別で選択していることを示している。この場合(Yes.)には、ステップS1108へ進む。用紙種別による指定が無い場合には、ジョブの指示が用紙を指定していないことを示している。この場合(No.)にはステップS1104へ進む。
ステップS1115では、ジョブで指定された用紙IDからジョブに使用する用紙を選択する。ここでは、この用紙をMとする。
ステップS1116では、用紙種別による用紙指定があるか否かを判断する。用紙種別による指定がある場合には、用紙をIDと種別の両方で指定していることを示している。この場合(Yes.)には、ステップS1117へ進む。用紙種別による指定が無い場合には、ジョブの指示が用紙をIDのみで選択していることを示している。この場合(No.)には、ステップS1118へ進む。
ステップS1117では、指定された用紙IDと用紙種別が一致するか否かを判断する。判断部31は、用紙データベース32から指定された用紙IDの登録内容を取得し、指定された用紙種別と一致するか否かを判断する。一致する場合(Yes.)にはステップS1118へ進む。一致しない場合(No.)には、ジョブの用紙指定に矛盾があるため、ステップS1123へ進む。
ステップS1104では、現在印刷装置にオペレータがログイン済みであるか否かを判断する。ログイン状態である場合(Yes.)には、ステップS1105へ進む。ログインしていない場合(No.)には、ステップS1107へ進む。
ステップS1105では、現在ログイン中のオペレータの情報を取得する。ここでは、ログイン中のオペレータをAとする。
ステップS1106では、ジョブの指示の中に用紙の指定が無いため、オペレータAに関連付けられたデフォルト用紙の指定をオペレータデータベース35より取得して、この用紙をジョブに使用する用紙として選択する。ここでは、この用紙をMとする。
ステップS1107では、ジョブの指示の中に用紙の指定が無いため、ジョブに使用する用紙として、印刷装置のデフォルト用紙を選択する。ここでは、この用紙をMとする。
ステップS1108では、現在印刷装置にオペレータがログイン済みであるか否かを判断する。ログイン状態である場合(Yes.)には、ステップS1109へ進む。ログインしていない場合(No.)には、ステップS1112へ進む。
ステップS1109では、現在ログイン中のオペレータの情報を取得する。ここでは、ログイン中のオペレータをAとする。
ステップS1110では、用紙データベース32から、指定用紙種別に該当し、オペレータAに対応する用紙を選択する。ここでは、この用紙をMとする。
ステップS1111では、ステップS1110の成否を判断する。条件に該当する用紙を選択できた場合(Yes.)には、ステップS1120へ進む。条件に該当する用紙が無かった場合(No.)には、ステップS1123へ進む。
ステップS1112では、用紙データベース32から、指定用紙種別に該当する用紙を選択する。ここでは、この用紙をMとする。
ステップS1113では、ステップS1112による選択の成否を判断する。条件に該当する用紙を選択できた場合(Yes.)には、ステップS1114へ進む。条件に該当する用紙が無かった場合(No.)には、ステップS1123へ進む。
ステップS1114では、現在選択している用紙Mに対応するオペレータ情報を用紙データベース32より取得する。ここでは、このオペレータをAとする。そして、この後のステップで実行するジョブの実行オペレータをAとする。この指定は、印刷装置におけるジョブ履歴のオペレータ情報として記録される。
ステップS1118では、現在印刷装置にオペレータがログイン済みであるか否かを判断する。ログイン状態である場合(Yes.)には、ステップS1119へ進む。ログインしていない場合(No.)には、ステップS1114へ進む。
ステップS1119では、現在ログイン中のオペレータの情報を取得する。ここでは、ログイン中のオペレータをAとする。
ステップS1120では、現在選択している用紙Mに対応するオペレータ情報を用紙データベース32より取得する。そして、このオペレータ情報と現在指定中のオペレータAが一致するか否かを判断する。一致する場合(Yes.)には、ステップS1121へ進む。一致しない場合(No.)にはステップS1122へ進む。
ステップS1121では、ジョブを実行する。ここで使用される用紙はMである。また、オペレータAによるジョブとして扱われる。
ステップS1122では、選択された用紙がジョブを処理するオペレータ用のものではないため、アクセス権エラーとしている。操作パネルには、アクセス権エラーの表示を出す。また、受信したジョブをキャンセルする。
ステップS1123では、選択しようとした用紙が存在しない、あるいは、用紙の指定に矛盾があることから、用紙選択エラーとしている。操作パネルには、用紙選択エラーの表示を出す。また、受信したジョブをキャンセルする。
ステップS1124では、ジョブの履歴をデバイス履歴記録部36に記録する。ステップS1121でジョブを正常に処理した場合には、実行したジョブの情報(処理時間、ページ数、及び印刷設定と後処理の内容)、用紙情報(M)、オペレータ情報(A)、等を記録する。ステップS1122あるいはステップS1123でエラーとなった場合には、ジョブがエラー終了しキャンセルされた旨とエラー情報の詳細を記録する。
ここで、デバイス履歴記録部36には、ジョブの処理を行ったユーザとして、ジョブチケットに記述されたオペレータの情報が記録されるとしてもよい。これにより、例えばサーバ1で実際にジョブを投入したユーザ(ジョブオーナ)ではなく、ジョブチケットに記述され、実際の処理を行ったオペレータのジョブ処理の履歴として記録することができる。
ステップS1125では、通信部30を介して、ジョブ完了通知を送信する。ステップS1124で記録したジョブ履歴に基づく情報をサーバ1へ送る。ここでは、ジョブチケットに履歴情報を記述して、サーバ1に対して送ってもよい。


図3のフローチャートに示す動きの印刷装置は、登録された用紙に対応付けられたオペレータと実際にその用紙を使用したジョブを実行させているオペレータが一致するように制御されている。つまり、一致しない場合にはエラーとなり、ジョブを実行しないようになっている。
サーバ1には、これとは異なる動きをする印刷装置が接続されている場合もあり得る。次に例えば印刷装置3で行われる、図3に対応する印刷装置とは異なる処理例を示す。
図4は、印刷装置3における、ジョブに関する処理の詳細な流れを示したフローチャートである。図4においては、図3に示すフローチャートと同じ処理を行うステップに同じ番号を付している。図4について、図3のフローチャートと異なる部分について説明する。
図4において、ステップS1106およびS1114の処理の次にステップS1121へ進む。また、ステップS1111において、ステップS1110の条件に該当する用紙を選択できた場合(Yes.)には、ステップS1121へ進む。
ステップS1121では、ジョブを実行する。ここで使用される用紙はMである。また、オペレータAによるジョブとして扱われる。ここで、用紙MがオペレータA用の用紙でなくてもジョブを実行することが出来る。
ステップS1124では、ジョブの履歴をデバイス履歴記録部36に記録する。ステップS1121でジョブを正常に処理した場合には、実行したジョブの情報、用紙情報(M)、オペレータ情報(A)、等を記録する。


図4のフローチャートに示す動きの印刷装置は、登録された用紙に対応付けられたオペレータと実際にその用紙を使用するオペレータが一致しなくてもジョブを実行することが可能なように制御されている。更に、次に例えば印刷装置4で行われる、もう1つの処理例を示す。
図5は、本発明における印刷装置4の利用処理の流れを示したフローチャートの一例である。まずステップS1010にてデバイスの利用を開始する。
ステップS1011では、ジョブの到着を待つ。
ステップS1012では、ジョブの実行を行う。ジョブの実行が終わると、ステップS1011へ戻り、次のジョブを待つ。
次にステップS1012における、ジョブに関する処理の実行の詳細について説明する。図6は、印刷装置4における、ジョブに関する処理の詳細な流れを示したフローチャートである。図6においては、図4に示すフローチャートと同じ処理を行うステップに同じ番号を付している。図6について、図4のフローチャートと異なる部分について説明する。
ステップS1103において、用紙種別による指定がある場合(Yes.)には、ステップS1112へ進む。用紙種別による指定が無い場合(No.)には、ステップS1107へ進む。
ステップS1116において用紙種別による指定が無い場合(No.)、およびステップS1117において指定された用紙種別と一致する場合(Yes.)には、ステップS1121へ進む。
図5および図6のフローチャートによって示された動きの印刷装置4は、オペレータのログイン処理を行わない。例えば、用紙の登録に当ってその用紙を使用するオペレータ情報を付加することが可能であるが、運用によってオペレータと用紙の対応付けを行うように構成されている。
<デバイス情報要求による用紙情報の問い合わせ>
本実施形態においては、サーバ1は印刷装置に対して用紙情報の問い合わせを行う。図7は本実施形態において、サーバ1からのデバイス情報要求(すなわち用紙情報の問い合わせ)に対して、印刷装置が、当該デバイスで利用可能な用紙として返送する用紙一覧情報の一例である。
本実施形態におけるデータフォーマットはSGMLやXMLなどに代表されるマークアップ言語を利用したテキストドキュメントの形式をとっている。ただし、本実施形態の説明に必要な部分のみの簡易的な表現を用いており、SGMLやXML等の仕様に厳密に従ったものではない。
図7に示すデータは16行から成り立っている。1行目の<PaperList>はデータの記述の開始を意味し、これに対応する表現として16行目の</PaperList>はデータの記述の終了を意味する。以降同様に「<」と「>」に括られたキーワードの行と同じキーワードを「</」と「>」で括ったキーワードの行の間の複数行でキーワードに対応する記述がなされるフォーマットとなっている。これをPaperListタグと呼ぶ。このフォーマット構造は入れ子になっており、PaperListタグの中にはさらに複数のMediaタグが存在する。
各Mediaタグは夫々が印刷装置に登録されている用紙情報を示す。2行目の記述を例に説明する。この用紙は登録用紙の用紙IDとして、"ID0001"が割り当てられている。「PaperID="ID0001"」と言う記述がこのことに対応する。また、「Type="Plain"」と言う記述は、この用紙の種別が「Plain」すなわち普通紙であることを示している。「Size="A4"」という記述は、この用紙のサイズが「A4」サイズであることを示している。「Weight="80"」という記述はこの用紙の重さが1平方メートルあたり80グラムであることを示している。「Division="部門1"」という記述は、この用紙が「部門1」用の用紙であることを示している。このように、用紙情報においては、デバイスで利用可能な用紙種別と、その用紙種別の利用が許された利用者の識別子とが関連づけて記述されている。図7では利用者として、部門等のグループが記述されているが、もちろん利用者個人を特定する情報であっても良い。また用紙種類の特定も、このほかの用紙属性を指定して行っても良い。
図3、図4、図5に示すように、印刷装置へジョブを投入する場合には、「PaperID」に示す用紙IDにて用紙を指定しても良いし、「Type」、「Size」、「Weight」などの用紙種別にて用紙を指定しても良い。用紙IDは個々の印刷装置によって異なる場合があるため、ジョブを実行する印刷装置でのみ有効な指定である。とは言え、用紙IDを指定することにより、処理対象となる印刷装置の用紙を一意に指定することが可能となる。一方、用紙種別による指定の場合には、印刷装置に依存せずに用紙を指定することが出来る。しかし、印刷装置によっては該当する用紙が存在しなかったり、複数の用紙の候補が存在したりする場合がある。このため、用紙を一意に特定できない場合があり得る。
次に、以上のような印刷装置が接続されているサーバ1におけるジョブ投入の手順について説明する。
<サーバの動作>
図8は、本発明におけるサーバ1におけるジョブ投入処理の流れを示したフローチャートの一例である。
まずステップS1200にて処理を開始する。
ステップS1201では、ジョブ制御部13において、JDF格納部19から、入稿されているジョブチケットを取得する。
ステップS1202では、ジョブ制御部13において、通信部14経由で、ジョブチケットで指定された印刷装置に対して、デバイス情報要求を発行して、印刷装置に登録されている用紙一覧情報を要求する。すなわち、デバイス情報の取得に先立ってまずデバイス情報要求を発行する。ジョブ制御部13は、印刷装置から用紙一覧情報を取得し、用紙情報格納部17へ保存する。ここで取得する情報は、例えば、図7に示すようなフォーマットのデータである。
ステップS1203では、ジョブ制御部13は、ステップS1202で取得した用紙一覧情報に1つ以上の用紙情報が含まれているか否かを判断する。用紙情報が含まれていない場合(No.)には、ステップS1209へ進む。用紙情報が含まれている場合(Yes.)には、ステップS1204へ進む。
ステップS1204では、用紙指定取得部15は、JDF格納部19から読み取ったジョブチケットを解析し、ジョブチケットに指定されている用紙情報を変数Pに格納する。
ステップS1205では、オペレータ指定取得部12は、JDF格納部19から読み取ったジョブチケットを解析し、ジョブチケットに指定されているオペレータ情報及び当該オペレータが所属する部門情報を変数Oに格納する。
ステップS1206では、ジョブ制御部13は、用紙情報Pおよび部門情報を含むオペレータ情報Oを基に、用紙情報格納部17に保存されている用紙一覧情報から条件に一致する用紙を一つ選択する。これにより、サーバ1において指定しようとしている用紙種別とオペレータ情報が印刷装置で使用される用紙情報と一致するようになる。条件に一致する用紙とは、たとえば、用紙一覧情報に含まれている用紙のうち、当該ジョブチケットのオペレータに関連づけられた用紙であって、しかも用紙情報(すなわち用紙指定情報)Pで指定される用紙である。図7の例では、用紙種類は部門に関連付けられているので、まずオペレータが属する部門を特定し、その部門に関連づけて用紙情報に記述された用紙が、当該ジョブチケットのオペレータに関連づけられた用紙ということになる。オペレータ個人と部門との関連は、たとえばオペレータ情報として、オペレータ情報格納部11に格納されている。
ステップS1207では、用紙一覧情報の中にステップS1206で選択しようとした用紙が存在するか否かを判断する。該当する用紙が存在する場合(Yes.)には、ステップS1208へ進む。該当する用紙が存在しない場合(No.)には、ステップS1209へ進む。
ステップS1209では、対象印刷装置に必要とされる用紙が用紙情報として登録されていないため、印刷装置のオペレータに用紙の登録を促す。オペレータによる手作業による用紙情報の登録の後、ステップS1202へ戻り、サーバ1は再度、用紙一覧の取得を行う。
ステップS1208では、JDF編集部20は、ジョブチケットの用紙指定を編集し、用紙種別指定を用紙ID指定に更新する。
ステップS1210では、ジョブ制御部13は、ステップS1208で更新したジョブチケットを通信部14経由で印刷装置へ送信する。
ステップS1211では、ジョブチケットに基づく処理の実行後に印刷装置より返却されるジョブ履歴情報を取得する。
ステップS1212では、取得されたジョブ履歴情報をサーバ1におけるジョブ実績情報として、ジョブ情報格納部16へ記録する。ジョブ実績情報は、サーバで記録する履歴情報と呼ぶこともできる。
次に、本実施形態において使用されるジョブチケットのデータについて説明する。図9は、本実施形態におけるジョブ入稿部から入稿され、JDF格納部19で格納されるジョブチケットの一例を示した図である。本実施形態におけるジョブチケットのフォーマットは印刷装置が返送する用紙一覧情報と同じくマークアップ言語を利用した形式である。
図9に示すデータは、9行から成り立っている。1行目および9行目で括られたJDFタグの中に、印刷装置への指示あるいはサーバ1における制御用の指示が分類毎に記述されている。
2行目はジョブチケットを送信する印刷装置を指定している。ここでは、対象となる印刷装置として、「Dev E」というプリンタを指定している。サーバ1のジョブ制御部13は、この記述に従って、適切な印刷装置へ用紙一覧要求及びジョブ投入を行う。
3行目は印刷対象のページデータを指定している。ここでは、「input.pdf」というファイル名のページデータを指定している。サーバ1のジョブ制御部13は、この記述に従って、対象ページデータをジョブチケットと共に印刷装置へ送信する。また、印刷装置はこの記述に従って、対象ページデータを印刷する。
4行目は印刷ページのレイアウトを指定している。「NumberUp="2 2"」という記述は、2行2列の4面付け印刷を指定している。また「Sides="TwoSidedFlipX"」という記述は両面印刷を指定している。印刷装置は、これらの記述に従って指定されたレイアウトの印刷を行う。
5行目は印刷装置の印刷制御を指定している。「NumberOfCopies="4"」という記述は、出力部数として4部出力することを指定している。
6行目は印刷に使用する用紙を指定している。「Type="Coated"」という記述は、用紙の種類としてコート紙を指定している。また「Size="A4"」という記述は、用紙のサイズとしてA4サイズを指定している。印刷装置は、これらの記述に従って指定された用紙に印刷を行う。プリンタの用紙選択の手順は、図3、図4、図6に示したとおりである。
7行目は綴じを指定している。ここでは、左上角を綴じることを指定している。印刷装置は、これらの記述に従って指定された綴じ処理を行う。
8行目は、このジョブを担当するオペレータの情報を示している。サーバ1は印刷装置へジョブを送信すると共に、ジョブの履歴を集計、管理する。サーバ1のジョブ制御部13は、この記述に従って、ジョブ履歴と共にオペレータ情報をジョブ情報格納部16へ記録する。ここでは、オペレータの名前として「田中太郎」、オペレータのIDとして「12345」が指定されていることを示している。ここで、図9に示すオペレータは、オペレータ情報格納部11に記録されている情報に従って「部門1」に所属しているものとする。
以上、印刷装置は図9に示すジョブチケットを受信することで、印刷処理を行うことが可能である。しかし、例えば、指定された用紙が存在しない、あるいは不適切である場合には、所望の印刷結果を得られないばかりか、そのジョブを実行することができない場合もあり得る。
次に、図8のステップS1210において、印刷装置へ送信されるの更新後のジョブチケットの例を示す。
図10は本実施形態における、印刷装置から取得した用紙一覧に基づいて更新されたジョブチケット(すなわち第二のジョブチケット)の一例を示した図である。図10は、図7に示す用紙一覧情報および図9に示す入稿ジョブチケットに対応する。図10は図9に対して、6行目が更新されている。
JDF編集部20は、8行目におけるオペレータ(たとえば「田中太郎」)の所属部門(たとえば「部門1」)を、オペレータ指定取得部12より取得する。また、用紙種別の「コート紙」「A4サイズ」という情報に従って、図7に示す一覧の中から適切な用紙を選択する。ここでは、図7における3行目に示す用紙が適切である。従って、用紙IDとして、「PaperID="ID0002"」という指定を図9の6行目に追加している。
このことにより、印刷装置における用紙を適切に一意に指定したジョブチケットとなった。
<サーバPCの構成>
最後に、サーバ1であるサーバPCについて図11を用いて説明する。サーバPCのハードウェアは、様々な接続方法や、様々なバスやインターフェースを有した構成が一般に知られており、ここで紹介するハードウェア構成は一例にしか過ぎない。
まず、点線で囲まれた部分がマザーボードと呼ばれる基板で、この上に以下に説明する機能が搭載されている。2つのCPUは、このサーバPCのソフトウェア全体を制御しており、CPUバスを経由してキャッシュメモリと接続され、更にノースブリッジ、サウスブリッジと呼ばれるLSIチップによって、マザーボード上の様々なバスの制御を行っている。ノースブリッジとサウスブリッジのデータのやり取りを初めとしてサーバPC内部でのデータの一次保存などのためSDRAMなどのメモリが使用されている。
次に、ノースブリッジは、高速PCIバスを持っており、32ビット/66MHz仕様のものが広く知られているが、更に高速なPCI ExpressやPCI−Xといったバスを持つものもある。ここでは、SCSIコントローラ及びSCSIインターフェースを介して、SCSI外部装置(例えば、大容量のデータのハードディスクドライブ)にアクセスすることが可能である。更に、ノースブリッジには、ディスプレイを表示させるためのグラフィックコントローラもAGPバスによって接続されている。
更に、サウスブリッジは、汎用PCIバス32ビット/33MHz)が接続されており、イーサネット(登録商標)などのNIC(Network Interface Card)が接続される。但し、図中に2枚のNICが接続されているのは、2系統のネットワークを有する場合を想定しており、1系統の場合には、1枚でも構わない。しかし、ギガビットイーサネット(登録商標)など高速NICを利用する場合には、パフォーマンス確保のためノースブリッジ側の高速PCIバスを利用することもある。また、サウスブリッジは、IDEバスも持っており、ハードディスクドライブや、CD−ROMドライブあるいは、DVDドライブなどが接続される。ハードディスクドライブはサーバPCの制御ソフトウェアを初め様々なデータを格納しておく。CD−ROMドライブあるいは、DVDドライブなどは、サーバPCのインストール時などのデータ読み出しや大量データのデータ保存(アーカイブ)などに役立つ。また、USBポートは、USBメモリに代表されるUSB外部装置にアクセスすることが可能になる。
そして、スーパーI/O部を経由してキーボードやマウスあるいは、フレキシブルディスク(FD)ドライブにつながって、データの入出力を行うこともできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバのオペレータ情報を反映した適切な用紙を選択することが出来るようになった。また、サーバのオペレータ情報を反映して用紙選択したジョブを自動的に印刷装置で処理することが出来る。
その結果として、ジョブチケットによる自動化の効果を維持したまま、オペレータ情報を含むサーバの実績情報とデバイスの消耗品およびオペレータ(部門管理)情報が同期するようになる。
サーバに接続されている印刷装置において、用紙に対応する部門情報の管理の仕方が異なっていても、いずれの場合にも、情報の同期が可能となっている。例えば以下の通りである。
オペレータ情報と選択用紙が一致しない時にジョブをキャンセルする印刷装置の場合、用紙に対応するオペレータ情報が一致するよう用紙が選択される。このため、自動処理が妨げられることがない。
オペレータ情報と選択用紙が一致しなくてもジョブをキャンセルしない印刷装置の場合、ジョブ履歴に記録される用紙とオペレータ情報に矛盾が無いように用紙が選択される。
オペレータ情報がジョブ履歴に記録されない印刷装置の場合、サーバにて記録されるオペレータ情報および用紙情報と印刷装置に登録されている用紙に対応付けられているオペレータ情報は一致している。
なお、本実施形態においては、印刷装置に登録された用紙情報とオペレータの所属部門の対応をとるために、ジョブチケットに記載されたオペレータ情報から所属部門を取得した。しかし、ジョブチケットに所属部門を直接保持するよう構成し、印刷装置の用紙情報と直接比較することも有効である。
[第二実施形態]
本発明における第二の実施形態について説明する。第二の実施形態については、第一の実施形態と基本的な構成が同じであるため、第一の実施形態との差異についてのみ説明する。
図12は、第二の実施形態におけるブロック図である。図12は第一の実施形態における図1に対応する。また、図1と同じブロックには同じ番号を付している。
第一の実施形態において、サーバ1は外部のジョブ入稿部18およびオペレータ情報格納部11と接続していた。第二の実施形態において、印刷システム5は、ジョブを入稿するためのユーザインタフェース40を持つ。そして、ユーザインタフェース40から入力された、用紙指定を含むジョブの設定及びオペレータ情報に従い、ジョブ生成部41にてジョブを生成する。ジョブ生成部41にて生成されたジョブはジョブチケットとしてJDF格納部19に格納される。
以上説明したように、印刷ジョブを生成、発行する独立したアプリケーションにおいても、アプリケーションに入力されたオペレータ情報を反映した適切な用紙を選択することが出来るようになった。
[第三実施形態]
本発明における第三の実施形態について説明する。第三の実施形態については、第一の実施形態と基本的な構成が同じであるため、第一の実施形態との差異についてのみ説明する。本実施形態では、第1の実施形態でデバイス情報の取得に先立ってまずデバイス情報要求を発行するところを、その代わりにまず印刷ジョブを発行する。それに対して印刷装置から用紙エラー等、ジョブ実行の失敗を示す応答があれば、その応答に含まれる用紙情報によってジョブチケットを更新する。
図13は本発明の第三の実施形態におけるサーバ1処理を示すフローチャートである。図13は、図8に示すフローチャートとの差分を示している。図13は図8と同じ処理ステップに同じ番号を付している。
図13において、ステップS1201でジョブを示すジョブチケットを取得する。次のステップS1300にて、ジョブ制御部13は印刷装置に対してそのジョブチケットをまずはそのまま送信する。印刷装置は、ジョブを正常に実行できる場合には、そのまま処理を行う。用紙エラーなどにより、処理を正常に実行できない場合には、エラーステータスを返却する。また、用紙エラーにより処理を実行できない場合には、ジョブ制御部13が送信したジョブチケットに対して該当する用紙の一覧情報を返却する。
ステップS1301にて、ジョブ制御部13は、印刷装置からの返却ステータスが用紙エラーであったか否かを判断する。用紙エラーであった場合(Yes.)にはステップS1302へ進む。用紙エラーで無かった場合(No.)、つまり正常終了あるいは用紙エラー以外のエラーであった場合には、ステップS1212へ進む。
ステップS1302にて、印刷装置から返却された用紙一覧情報を取得する。この用紙一覧をもって、第一の実施例同様ステップS1203以下の処理を行う。
図14は本発明の第三の実施形態における印刷装置の処理を示すフローチャートである。図14は、図6に示すフローチャートとの差分を示している。図14は図6と同じ処理ステップに同じ番号を付している。
図14において、ステップS1103にて用紙種別による指定の有無を判断する。用紙種別による指定がある場合には、次のステップS1400にて、制御部31は、指定用紙種別に該当する用紙リストを作成する。
ステップS1401にて、制御部31は、前ステップで作成された用紙リストに複数候補があるか否かを判断する。複数候補がある場合(Yes.)にはステップS1404へ進む。複数候補が無い場合(No.)、つまり候補は一つあるいは無い場合には、ステップS1402へ進む。
ステップS1402にて、制御部31は、前ステップで作成された用紙リストに候補があるか否かを判断する。用紙がある場合(Yes.)には、ステップS1403へ進む。用紙が無い場合(No.)には、ステップS1404へ進む。
ステップS1403にて、一つ選択されている用紙をMとする。
ステップS1404にて、選択しようとした用紙が複数候補存在する、あるいは、選択候補が存在しないことから、用紙エラーとする。
ステップS1405にて、用紙エラーステータスと共にステップS1400で作成した用紙リストをサーバ1へ返却する。
図15は、第三の実施形態における印刷装置が返送する用紙一覧情報の一例である。図15の用紙一覧情報は、第一の実施形態における図7に対応する。第三の実施形態においても、第一の実施形態と同様、図7に示すような用紙情報を持っているものとする。この時、図9に示すジョブチケットを、図14に示す処理を行う印刷装置へ送信することで、図15に示す用紙一覧情報が返却される。図15に示す通り、3つの用紙選択候補が列挙されている。
以上説明したとおり、最初に送られたジョブチケットを元に複数の用紙選択候補を返却するよう構成された印刷装置にジョブを送信する場合には、取得する用紙リストを絞ることが可能となる。印刷システムは、暫定的にジョブを送信し、返却された情報を元に適切な用紙を選択することで、交換するデータの通信量を減らすことも可能となる。さらに、印刷システムにおいて、用紙リストの中から適切な用紙を選択する処理も短縮することが可能となる。
なお本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また本発明の目的は、前述の実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラム自体およびプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明には、プログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた場合についても、本発明は適用される。その場合、書き込まれたプログラムの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
第一のシステム全体の構成例を示すブロック図 第一実施形態におけるプリントデバイス利用時のフローチャート(1) 第一実施形態におけるプリントデバイスによるジョブ実行のフローチャート(1) 第一実施形態におけるプリントデバイスによるジョブ実行のフローチャート(2) 第一実施形態におけるプリントデバイス利用時のフローチャート(2) 第一実施形態におけるプリントデバイスによるジョブ実行のフローチャート(3) 第一実施形態における用紙情報データの例を示す図 第一実施形態におけるサーバにおけるジョブ投入処理のフローチャート 第一のジョブチケットの例を示す図 第二のジョブチケットの例を示す図 PCのハードウェア構成を示す図 第二実施形態のシステムのブロック図 第三実施形態におけるサーバにおけるジョブ投入処理のフローチャート 第三実施形態における印刷装置によるジョブ実行のフローチャート 第三実施形態における用紙情報データの例を示す図
符号の説明
1 サーバ
2 印刷装置
3 印刷装置
4 印刷装置
5 印刷システム
10 スケジューラ
11 オペレータ情報格納部
12 オペレータ指定取得部
13 制御部
14 通信部
15 用紙指定取得部
16 ジョブ情報格納部
17 用紙情報格納部
18 ジョブ入稿部
19 JDF格納部
20 JDF編集部
30 通信部
31 制御部
32 用紙データベース
33 画像形成部
34 操作パネル
35 オペレータデータベース
36 デバイス履歴記録部
40 ユーザインタフェース
41 ジョブ生成部

Claims (16)

  1. ジョブに基づく印刷処理を行うとともに利用可能な用紙種類を利用者と関連付けて示す用紙識別情報を含む用紙一覧情報を管理し、該用紙識別情報によって用紙を特定できる印刷装置と通信を行う印刷管理装置であって、
    利用者の識別情報と用紙種類を指定する用紙指定情報とを含むジョブの指示を記述した第一のジョブチケットを受け付ける受け付け手段と、
    前記第一のジョブチケットで指定される処理対象の印刷装置から、当該印刷装置で管理している前記用紙一覧情報を取得する取得手段と、
    前記第一のジョブチケットに記述された前記用紙指定情報に、前記取得手段で取得した用紙一覧情報に含まれる、前記用紙指定情報に含まれた利用者の識別情報と用紙種類とを関連付けて示す用紙識別情報を付加して第二のジョブチケットを生成する更新手段と、
    前記第二のジョブチケットを前記印刷装置へ送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする印刷管理装置。
  2. 前記ジョブチケットは、JDF(Job Definition Format)であることを特徴とする請求項1に記載の印刷管理装置。
  3. 前記送信手段は、前記取得手段による用紙一覧情報の取得に先立って、前記第一のジョブチケットを前記印刷装置に送信し、
    当該ジョブの実行が失敗した場合に、前記取得手段は前記用紙一覧情報を取得し、
    前記生成手段は、当該取得した用紙一覧情報に基づき、前記第二のジョブチケットを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷管理装置。
  4. 前記印刷装置における前記第二のジョブチケットに基づく処理の実績情報を取得して管理する管理手段を更に備え、
    前記実績情報は、前記第二のジョブチケットで指定される前記印刷装置の操作を行うオペレータの実績として記録されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の印刷管理装置。
  5. 前記第二のジョブチケットに基づく処理の実績情報は当該第二のジョブチケットに更に記述され、
    前記管理手段は、前記印刷装置から前記実績情報が記述された当該第二のジョブチケットを取得して管理することを特徴とする請求項に記載の印刷管理装置。
  6. ジョブに基づく印刷処理を行うとともに利用可能な用紙サイズ及び用紙種類を利用者と関連づけて示す用紙識別情報を含む用紙一覧情報を管理し、該用紙識別情報によって用紙を特定できる印刷装置と、
    ジョブオーナである利用者の識別情報と用紙種類を指定する用紙指定情報とを含むジョブの指示を記述した第一のジョブチケットを受け付ける受け付け手段と、前記第一のジョブチケットで指定される処理対象の印刷装置から、当該印刷装置で管理している前記用紙一覧情報を取得する取得手段と、前記第一のジョブチケットに記述された前記用紙指定情報に、前記取得手段で取得した用紙一覧情報に含まれる用紙識別情報を付加して第二のジョブチケットを生成する更新手段と、前記第二のジョブチケットを前記印刷装置へ送信する送信手段とを備える印刷管理装置と
    を接続して成ることを特徴とする印刷システム。
  7. ジョブに基づく印刷処理を行うとともに利用可能な用紙種類を利用者と関連付けて示す用紙識別情報を含む用紙一覧情報を管理し、該用紙識別情報によって用紙を特定できる印刷装置と通信を行う、受け付け手段と取得手段と更新手段と送信手段とを備えた印刷管理装置の制御方法であって、
    利用者の識別情報と用紙種類を指定する用紙指定情報とを含むジョブの指示を記述した第一のジョブチケットを受け付ける受け付け工程と、
    前記第一のジョブチケットで指定される処理対象の印刷装置から、当該印刷装置で管理している前記用紙一覧情報を取得する取得工程と、
    前記第一のジョブチケットに記述された前記用紙指定情報に、前記取得工程で取得した用紙一覧情報に含まれる、前記用紙指定情報に含まれた利用者の識別情報と用紙種類とを関連付けて示す用紙識別情報を付加して第二のジョブチケットを生成する更新工程と、
    前記第二のジョブチケットを前記印刷装置へ送信する送信工程と
    を有することを特徴とする印刷管理装置の制御方法。
  8. 前記ジョブチケットは、JDFであることを特徴とする請求項7に記載の印刷管理装置の制御方法。
  9. 前記送信工程では、前記取得工程による用紙一覧情報の取得に先立って、前記第一のジョブチケットを前記印刷装置に送信し、
    当該ジョブの実行が失敗した場合に、前記取得工程では前記用紙一覧情報を取得し、
    前記生成工程では、当該取得した用紙一覧情報に基づき、前記第二のジョブチケットを生成することを特徴とする請求項7または8に記載の印刷管理装置の制御方法。
  10. 前記印刷装置における前記第二のジョブチケットに基づく処理の実績情報を取得して管理する管理工程を更に有し、
    前記実績情報は、前記第二のジョブチケットで指定される前記印刷装置の操作を行うオペレータの実績として記録されていることを特徴とする請求項7乃至のいずれか一項に記載の印刷管理装置の制御方法。
  11. 前記第二のジョブチケットに基づく処理の実績情報は当該第二のジョブチケットに更に記述され、
    前記管理工程では、前記印刷装置から前記実績情報が記述された当該第二のジョブチケットを取得して管理することを特徴とする請求項10に記載の印刷管理装置の制御方法。
  12. ジョブに基づく印刷処理を行うとともに利用可能な用紙種類を利用者と関連付けて示す用紙識別情報を含む用紙一覧情報を管理し、該用紙識別情報によって用紙を特定できる印刷装置と通信を行うコンピュータを、
    利用者の識別情報と用紙種類を指定する用紙指定情報とを含むジョブの指示を記述した第一のジョブチケットを受け付ける受け付け手段と、
    前記第一のジョブチケットで指定される処理対象の印刷装置から、当該印刷装置で管理している前記用紙一覧情報を取得する取得手段と、
    前記第一のジョブチケットに記述された前記用紙指定情報に、前記取得手段で取得した用紙一覧情報に含まれる、前記用紙指定情報に含まれた利用者の識別情報と用紙種類とを関連付けて示す用紙識別情報を付加して第二のジョブチケットを生成する更新手段と、
    前記第二のジョブチケットを前記印刷装置へ送信する送信手段と
    して機能させるためのプログラム。
  13. 前記ジョブチケットは、JDFであることを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記送信手段は、前記取得手段による用紙一覧情報の取得に先立って、前記第一のジョブチケットを前記印刷装置に送信し、
    当該ジョブの実行が失敗した場合に、前記取得手段は前記用紙一覧情報を取得し、
    前記生成手段は、当該取得した用紙一覧情報に基づき、前記第二のジョブチケットを生成することを特徴とする請求項12または13に記載のプログラム。
  15. 前記印刷装置における前記第二のジョブチケットに基づく処理の実績情報を取得して管理する管理手段としてコンピュータを更に機能させるためのプログラムであって、
    前記実績情報は、前記第二のジョブチケットで指定される前記印刷装置の操作を行うオペレータの実績として記録されていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載のプログラム。
  16. 前記第二のジョブチケットに基づく処理の実績情報は当該第二のジョブチケットに更に記述され、
    前記管理手段は、前記印刷装置から前記実績情報が記述された当該第二のジョブチケットを取得して管理することを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
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