JP5832163B2 - 情報処理装置、印刷設定方法及びプログラム - Google Patents
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Description
さらに、文書中に挿入可能なタブ紙をユーザインタフェース画面(UI画面)を用いて一つの文書中に複数種類のタブ紙を指定することもできる。このような一つの文書中に複数のタブ紙を指定することができる文書処理方法では、ユーザの誤操作を防ぐことが可能なものがある。
一つの文書中に二種類のタブ紙を指定する際に、二種類のタブ紙に対して同じ給紙トレイを指定する場合に警告を表示するものがあった(特許文献1)。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、印刷ジョブで指定可能なタブ紙の種類数の上限値に適応して、ユーザが給紙設定画面で適切なタブ紙を選択できるユーザインタフェースを表示できる仕組みを提供することである。
複数の種類のタブ紙を用いる印刷ジョブを画像処理装置に出力する情報処理装置であって、印刷ジョブに対して設定されているタブ紙の種類数が前記画像処理装置から取得された、指定可能なタブ紙の種類数の上限数を超えているかどうかを判断する判断手段と、前記上限数を超えていると判断した場合、給紙する用紙の種類を設定するための画面に表示すべきタブ紙の種類の数を前記画像処理装置から取得された、指定可能なタブ紙の種類数に合わせて表示し、前記上限数を超えていないと判断した場合、ページ設定画面に表示すべきタブ紙の種類の数を印刷ジョブに対して設定されているタブ紙の種類数に合わせて表示するように制御する制御手段と、を設けたことを特徴とする。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
207はディスクコントローラ(DKC)で、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等の外部メモリ211とのアクセスを制御する。なお、外部メモリ211には、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下プリンタドライバ)等が記憶される。
また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウインドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行える。
なお、CPU312は入力部318を介してホストコンピュータとの通信処理が可能となっており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ100に通知できる。
RAM319は、CPU312の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM319は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ314は、メモリコントローラ(MC)320によりアクセスを制御される。
本文書処理システムでは、一般アプリケーション101により作成されたデータファイルが、電子原稿ライタ102によって電子原稿ファイルに変換される。製本アプリケーション104はその電子原稿ファイルを編集する機能を提供している。尚、本例では、それぞれの機能が明瞭になるように、一般アプリケーション101、電子原稿ライタ102、製本アプリケーション104、電子原稿デスプーラ105とを分離して示している。しかし、ユーザに提供されるパッケージはこれらに限定されない。これらを組み合わせたアプリケーションやグラフィックエンジンとして提供されてもよい。以下、その詳細は説明する。
そして、出力コマンドを受けた出力モジュールは、プリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変換し、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なるために、デバイスごとにデバイスドライバが提供されている。
オペレーティングシステム(OS)ではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)を利用する場合には、前述した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device Interface)と呼ばれるモジュールが相当する。
製本アプリケーション104は、電子原稿ライタ102が生成した新規の不完全な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完成させる。以下では、この点を明瞭に識別する必要がある際には、電子原稿ライタ102によって作成されたファイルを電子原稿ファイルと呼び、製本アプリケーションによって構造を与えられた電子原稿ファイルをブックファイルと呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合は、一般アプリケーション101により生成されるドキュメントファイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいずれも文書ファイル(または文書データ)と呼ぶ。
さらに、電子原稿形式に変換されたデータは、電子原稿ファイル103としてハードディスクなどの記憶媒体に格納される。なお、ハードディスクは、本実施形態の文書処理システムを実現するコンピュータが備えているローカルドライブであってもよいし、ネットワークに接続されている場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっても良い。
電子原稿デスプーラ105は、指定されたブックファイルをハードディスクから読み出し、ブックファイルに記述された形式で各ページを印刷する。このために、電子原稿デスプーラ105は前述したOSの出力モジュールに適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュールに出力する。その際に、出力デバイスとして使用されるプリンタ107のプリンタドライバ106がデバイスドライバとして指定される。
出力モジュールは、指定されたプリンタ107のプリンタドライバ106を用いて受信した出力コマンドを、プリンタ107で解釈実行可能なデバイスコマンドに変換する。そしてデバイスコマンドはプリンタ107に送信され、プリンタ107によってコマンドに応じた画像が印刷される。
図3は、図2に示した電子原稿ファイル103ブックファイル形式を説明する模式図である。以下、ブックファイルの概念を説明する。
ブックファイルは、紙媒体の書物を模した3層の層構造を有する。上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章ごとの属性が定義できる。下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。各ページついてもページごとの属性が定義できる。ひとつのブックは複数の章を含んでいてよく、また、1つの章は複数のページを含むことができる。
ページは、アプリケーションプログラムによって出力されたページごとのデータを実体として有する。そのため、ページは、その属性値のほか、原稿ページの実体(原稿ページデータ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。尚、紙媒体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを含む場合がある。この構造に関してはリンクによって表示されず、ブック、章、ページ各階層における属性として表示される。
なお、図3に示すように、ブックファイルが1つの完結したブックである必要はないので、「ブック」を「文書」として一般化して記載している。
図4に示すように、通常、下位層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目については、下位層において定義されていない場合における既定値としての意味を有する。しかし、本例では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。なお、図示された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含むものもある。
タブ紙属性は、章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのタブ紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使用可能である場合に有効となる。これは合紙属性についても同様である。この属性が指定された場合、章の先頭ページの前にタブ紙を挿入する。
合紙属性は、章の区切りとして、インサータからあるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入の指定、及び、合紙を挿入する場合には、給紙元の指定などを含む。
このうち、N−up印刷指定属性は、1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可能な配置としては、1×1や1×2、2×2、3×3、4×4などがある。排紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依存する。
なお、印刷方法のうち、片面両面印刷の場合は、章に置いて印刷方法の属性を持ち、章で片面印刷・両面印刷を切り替えられるようにする構成にしてもよい。
ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するための項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズを100%として指定される。仮想論理ページ領域とは、原稿ページを、N−up等の指定に応じて配置した場合に、1原稿ページが占める領域である。例えば1×1であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当する領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺を約70パーセントに縮小した領域となる。
ヘッダ・フッタは、それぞれ各ページの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマークである。ただし、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日時など、変数により指定可能な項目が用意されている。
なお、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性において指定可能な内容は、章とページとは共通であるが、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいてはウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できるし、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することができる。
一方、章やページでは、その章やページにおいて、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するか否かを指定できる。
(ブックファイルの生成手順例)
図2に示したブックファイルは、図3等に示したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション104及び電子原稿ライタ102によってブックファイルを作成する手順を説明する。ブックファイルの作成は、製本アプリケーション104によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
図7に示すように、UI画面700は、ブックの構造を示すツリー部701と、印刷された状態を表示するプレビュー部702とを含む。ツリー部701には、ブックに含まれる章、各章に含まれるページが、図3のような木構造が分かるように表示される。
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)タブ紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト。
これらの操作を行うと、図4乃至図6に示す属性に操作結果が反映される、あるいはブックファイルの構造に反映される。例えば、ブランクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所にブランクページが挿入される。このブランクページは原稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対するレイアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法やN−up印刷、表紙/裏表紙、タブ紙、合紙、章区切りといった属性に反映される。本例における、編集時の表示及び操作例については、以下で詳細に示す。
以上のように作成・編集されるブックファイルは印刷出力を最終目的としている。利用者が図7に示す製本アプリケーションのUI画面700からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。
この際、まず製本アプリケーション104は、現在開かれているブックファイルからジョブチケットを作成して電子原稿デスプーラ105に渡す。電子原稿デスプーラ105は、ジョブチケットをOSの出力コマンド、例えばWindows(登録商標)のGDIコマンドに変換し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。
出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのプリンタ107に送信する。
そして、出力モジュールは、受け取ったGDI(Graphic Device Interface)関数からDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ106へDDI関数を出力する。プリンタドライバ106は、出力モジュールから受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタ107が認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM202にロードされたシステムスプーラを経てインタフェース21経由でプリンタ107へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
図8において、801は文書に相当するデータで、文書全体に関係するデータと、文書を構成する用紙情報のリストから構成される。用紙情報802は、用紙サイズなど用紙に関する情報と用紙上に配置される面情報のリストから構成される。面情報803は、面に固有のデータと、面上に配置される物理ページのリストから構成される。物理ページ情報804は、物理ページのサイズやヘッダ・フッタなどの情報と、物理ページを構成する原稿ページのリストから構成される。805は原稿ページ情報である。
電子原稿デスプーラ105は、上述のジョブチケットを、出力モジュールへの出力コマンドに変換する。
すでに説明したとおり、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図7に示すユーザインタフェース画面700が表示される。
図7に示すように、ツリー部701には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ。)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部702には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法(表示モード)が用意されている。
第2のモードは印刷ビューモードで、プレビュー部702には、原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。第3のモードは簡易印刷ビューモードで、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
図9は、図1に示した表示部210に表示されるユーザインタフェース画面(UI画面)の一例を示す図である。本例は、製本アプリケーション104の「文書の詳細設定」用のウインドウ900を示している。
このウインドウ900では、「文書設定情報303」を表示/設定することができる。このウインドウ900は、ユーザインタフェース画面700にあるPrint Formメニューの「Detailed Setting for Document」メニューあるいはツールバー上の「Detailed Setting for Document」ボタンから起動される。
ウインドウ1000は、章固有の属性の設定を行うためのウインドウで、Page Setup、Decoration、Edit、Paper Sourceの4つのシートから構成されている。図10に示す例では、Page Setupシートを表示した状態を示している。このPage Setupシートでは、主に各章で固有のレイアウトに関する設定を行うことができ、用紙サイズや向き、Nページ印刷などの設定を指示することができる。「文書の詳細設定」と「章の詳細設定」で重複する設定項目については「Follow Book Attribute」のチェックボックス1001、1002、1003を配置している。
このチェックボックスにチェックが入っている項目グループについては、文書の設定値をその章にも適用する。このチェックをはずした場合については、次の図11に示す。章固有の設定としては2種類に分類できる。一つは章でしか持たない設定項目である。もう一つは、上位階層の文書とは異なる独自の設定値を章の階層で保持している場合である。
この場合、文書の全体がA3用紙を使っている場合でも、この章を構成するページはA4用紙サイズとする。またレイアウトも、文書では1Page Par Sheetであっても、この章は4 Page Per Sheetでレイアウトするという指定である。「MS Arrange」については、チェックがついているので、上位階層である文書の設定値をこの章の設定値として使う。なお、ユーザが図7のChapter1またはChapter2から任意の章を選択して図10または図11を表示することで、製本アプリケーション104は、設定対象を選択された章と認識できる。
図12は、図1に示した表示部210に表示されるユーザインタフェース画面(UI画面)の一例を示す図である。本例は、製本アプリケーション104の「ページの詳細設定」のためのウインドウ1200を示している。
ウインドウ1200は、各ページで固有の属性の設定を行うためのウインドウである。このウインドウは、Page Setup、Edit、Paper Source、Qualityの4つのシートから構成されている。本例は、Page Setupシートを表示した状態を示している。このPage Setupシートでは、主に各ページで固有のレイアウトに関する設定を行うことができ、原稿ページを配置する際の回転角や拡縮率などの設定を指示することができる。
「章の詳細設定」と「ページの詳細設定」で重複する設定項目については「「Use Settings Different from Chapter for the Following Settings」のチェックボックス1201を配置している。このチェックボックスにチェックが入っていない項目については、章の設定値をそのページにも適用する。
「章の詳細設定」と「ページの詳細設定」で重複する設定項目については「Use Settings Different from Chapter for the Following Settings」のチェックボックス1301を配置している。
チェックボックス1301でチェックが入っているので給紙に関してはブックや章の設定値ではなくページで指定された設定値が適用される。ラジオボタン1302で設定方式をPaper SourceとPaper Typeとから選択することができる。図13ではPaper Typeによる指定を行う設定になっており、設定項目1303に表示されている用紙でそのページが印刷されることを表している。Paper Typeの指定を変更する場合には、設定ボタン1304を押下する。なお、ユーザが図7の1−1〜2−9における任意のページを選択して図10または図11を表示することで、製本アプリケーション104は、設定対象を選択されたページと認識できる。
図14は、図1に示した表示部210に表示されるユーザインタフェース画面(UI画面)の一例を示す図である。本例は、図2に示した製本アプリケーション104の「Front Cover/Inserted Sheet Settings」ウインドウ1400を示している。なお、ウインドウ1400は、基準タブ紙を設定する画面の一例である。
設定項目1403でタブ紙を給紙するカセットをDrawer3に指定している。なお、タブ紙を給紙する給紙先は、インサータあるいはカセット等の給紙段を指定することが可能に構成されている。設定項目1404では、タブ紙が何枚で一セットであるかを指定することができる。図14では、5枚1セットであることを選択している。設定項目1405では、タブ紙のタイプを指定することができる。図14では「Tab Paper1[151−180g/sm]を選択している。
リスト1501に列挙されている用紙種類から給紙する用紙を選択することができる。図15では、リストは「Type」順にソートされており、タブ紙を意味する「Tab Paper」が3種類指定可能である事を示している。
次に、S1702で、製本アプリケーション104がジョブ内で指定可能なタブ種類数を取得する。この処理の例は図20で詳細に説明する。次に、S1703へと進み、製本アプリケーション104は、使用できるタブ紙の種類の上限が1種類であるかどうかを判断する。ここで、上限が1種類つまり文書中に1種類のタブ紙しか設定できないと製本アプリケーション104が判断した場合はS1704へ進み、そうでない場合は、本処理を終了する。
S1704では、製本アプリケーション104が基準のタブ紙給紙設定を取得する。ユーザが「Front Cover/Inserted Sheet Settings」ウインドウ1400でタブ紙を指定する場合、ウインドウ1400でOKボタンを押下した時に設定項目1403−1405の値が文書情報301の文書設定情報303へ記録される。そして、本ステップで製本アプリケーション104が文書設定情報303からタブ紙の指定を読み出せばよい。
ユーザがチェックボックス1401をOffにしている場合、タブ紙の指定がないことを示す設定値が文書設定情報303へ記録されているので、その値を製本アプリケーション104が読み出す。
そして、S1708では、製本アプリケーション104がS1705でタブ紙を削除した用紙リストに対してS1704で取得された基準のタブ紙を追加して、本処理を終了する。ここで、S1707について説明する。カセットから給紙された紙はプリンタのエンジン部を通過する。つまり、カセットから給紙された紙はエンジン部にて印刷される可能性があるので、プリンタにて定着温度を決めるために用紙タイプをプリンタに通知する必要がある。そのため、S1707でNoと判定された場合(カセットから給紙される場合)、用紙タイプを設定するために図15のリストに追加される。一方、インサータから給紙された紙はエンジン部を通過しない。つまり、インサータから給紙された紙はエンジン部にて印刷されないので、プリンタに定着温度を通知する必要がない。よって、図15のリストに追加する必要がないのでS1707でYesの場合、S1708が実行されない。
以上の処理に従い設定された印刷設定情報に対応する印刷物がプリンタにて出力されるような印刷データが生成される。
以上、1種類のタブ紙しか挿入できない状況において、図14の画面を介して入力された指示に従い基準のタブ紙のタイプが設定された後に図15が表示されてしまうと、複数種類のタブ紙が選択されるおそれがある。つまり、正確なタブ紙の挿入設定処理をできないおそれがある。これに対し、1種類のタブ紙しか挿入できない状況において、図14の画面を介して入力された指示に従い基準のタブ紙のタイプが設定された後に、図17の処理により図16が表示されるため、複数種類のタブ紙が選択されるという誤操作を防止できる。
〔第2実施形態〕
タブ紙種が1種類の場合であれば、図14で示した通り「Front Cover/Inserted Sheet Settings」ウインドウ1400でタブ紙の用紙種類を指定する設定項目1405は一つで良い。
しかし、一つのジョブ中に複数種類のタブ紙を指定可能な場合、GUI構成を変更する必要がある。
また、指定可能な用紙種類の中に複数のタブ紙が登録されているにもかかわらず、「Paper Type Settings」ウインドウ1500で1種類のタブ紙しか表示されない場合、ユーザが混乱することも考えられる。
そこで、第2実施形態では、ユーザが実際に上限数を超えた種類のタブ紙種を設定した時に警告を出す方式で制限する例である。
次に、S1803で、製本アプリケーション104が、ウインドウ1500でユーザがOKボタンを押下したときに選択されている用紙の設定を取得する。S1804では、製本アプリケーション104がS1802においてタブ紙が指定されているかどうかを判断し、まだ文書に指定されているタブ紙がないと判断した場合はS1808へ、そうでないと判断した場合はS1805へと進む。
S1806では、製本アプリケーション104がS1802で取得したタブ紙の設定種類が上限に達しているかどうかを判断する。ここで、上限に満たないと製本アプリケーション104が判断した場合はS1808へ進み、上限まで設定されていると製本アプリケーション104が判断した場合は、S1807へと進む。
例えば、ジョブ中に指定可能なタブ紙種が2つで、すでに2種類のタブ紙が指定されている場合には上限に達しているためS1807へと進む。まだタブ紙の種類が2種類に満たない場合はS1808と進む。
S1808では、製本アプリケーション104が選択されているページに対してS1803で取得された用紙を給紙する設定をページ情報309のページ設定情報311へと書き込むことで設定を変更して、本処理を終了する。
S1809では、製本アプリケーション104が警告を図示しないUI画面を用いて表示部210に表示して、本処理を終了する。なお、本処理に伴い、ウインドウ1500で指定された用紙の指定はキャンセルされる。
S1904では、製本アプリケーション104がS1903でタブ紙がすでに文書中に設定されているかどうかを判断する。タブ紙の設定がなされていないと製本アプリケーション104が判断した場合は、本処理を終了し、タブ紙の設定があれば1905へと進む。
この処理によって、上限に達するまではタブ紙の設定を自由に行うことができるが、上限に達するとリストが制限されるので、上限を超える設定をすることができなくなる。
一方、S2002で製本アプリケーション104がS2001でプリンタドライバ106からタブ紙の種類の上限値を取得することができないと判断した場合は、S2003で、製本アプリケーション104がプリンタ107へ上限値の有無を問い合わせる。この際には、MIB(Management Information Base)のように標準的なI/Fを利用したり特殊なI/Fを利用したりすることも可能である。
S2004では、製本アプリケーション104がS2003で上限値を取得できたかどうかを判断する。上限値を取得できないと製本アプリケーション104が判断した場合はS2005へ進み、取得できたと判断した場合は、本処理を終了する。
S2005では、製本アプリケーション104が不図示の情報管理サーバへ上限値に対応する情報をネットワークを介して問い合わせる。例えば、製本アプリケーション104がMISなどの上位システムと連携して動作している場合、上位システムに問い合わせることができる。
S2007では、問い合わせる先を全てあたっているので、製本アプリケーション104が内部的で保持しているテーブルを参照して上限情報を利用して、本処理を終了する。
なお、上限情報は、デバイス毎(プリンタ毎)にテーブルで持っていても、全てのデバイスで共通する1つの値を持っていてもよい。問い合わせの順番を変えて、管理サーバから問い合わせをしても、問い合わせ先を省略しても本処理の効果は変わらない。
尚、各実施形態で示したフローチャートにおいて、各ステップの順番は、本発明の趣旨に沿うものであれば、各ステップの順序を適宜入れ替えることが可能である。さらに、各実施形態に示した処理を組み合わせた構成としてもよい。本発明によれば、印刷ジョブで指定可能なタブ紙の種類数の上限値に適応して、ユーザが給紙設定画面で適切なタブ紙を選択できるユーザインタフェースを表示できる。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
107 プリンタ
Claims (7)
- 複数の種類のタブ紙を用いる印刷ジョブを画像処理装置に出力する情報処理装置であって、
印刷ジョブに対して設定されているタブ紙の種類数が前記画像処理装置から取得された、指定可能なタブ紙の種類数の上限数を超えているかどうかを判断する判断手段と、
前記上限数を超えていると判断した場合、給紙する用紙の種類を設定するための画面に表示すべきタブ紙の種類の数を前記画像処理装置から取得された、指定可能なタブ紙の種類数に合わせて表示し、前記上限数を超えていないと判断した場合、ページ設定画面に表示すべきタブ紙の種類の数を印刷ジョブに対して設定されているタブ紙の種類数に合わせて表示するように制御する制御手段と、
を設けたことを特徴とする情報処理装置。 - 表紙または合紙として給紙する基準タブ紙を設定する設定手段を備え、
前記制御手段は、前記上限数を超えていると判断した場合、ページ設定画面に前記印刷ジョブで指定可能なタブ紙の種類として前記基準タブ紙を表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記タブ紙を給紙する複数の給紙手段は、インサータと、給紙段とを含み、
前記制御手段は、前記設定手段が設定した基準タブ紙の給紙先がインサータの場合、ページ設定画面に前記印刷ジョブで指定可能なタブ紙の種類を表示しないことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。 - 前記画像処理装置で使用可能なタブ紙の種類数の上限数を取得する取得手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記制御手段は、前記上限数を超えていると判断した場合、前記画像処理装置で使用可能なタブ紙の種類数を超えるまでページ設定画面に使用可能なタブ紙の種類の数を表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 複数の種類のタブ紙を用いる印刷ジョブを画像処理装置に出力する情報処理装置における印刷設定方法であって、
印刷ジョブに対して設定されているタブ紙の種類数が前記画像処理装置から取得された、指定可能なタブ紙の種類数の上限数を超えているかどうかを判断する判断工程と、
前記上限数を超えていると判断した場合、給紙する用紙の種類を設定するための画面に表示すべきタブ紙の種類の数を前記画像処理装置から取得された、タブ紙の種類数に合わせて表示し、前記上限数を超えていないと判断した場合、ページ設定画面に表示すべきタブ紙の種類の数を印刷ジョブに対して設定されているタブ紙の種類数に合わせて表示するように制御する制御工程と、
を設けたことを特徴とする印刷設定方法。 - 請求項6に印刷設定方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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