JP5263886B2 - トラッキング装置およびこのトラッキング装置を備えたトラッキング顕微鏡並びにトラッキング方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来のトラッキング顕微鏡によれば、運動性物体よりも非運動性物体の方が、トラッキング装置にとってより安定して見えるため、観察対象の中に両物体が混在している場合にトラッキング障害となるおそれがあった。ここで、たとえば、運動性物体である微生物と非運動性物体である塵埃(ごみ)とが混在している場合を考える。この場合に、トラッキングしていた微生物が視界から消えた瞬間におけるトラッキング装置は、それに代わる新たなトラッキング対象として塵埃を認識しそのままの状態を継続させてしまう。このように本来の対象である運動性物体をトラッキングしないで、非運動性物体をトラッキング(静止状態のトラッキング)してしまうのが、トラッキング障害の典型例である。トラッキング障害の発生しづらいトラッキング装置若しくはトラッキング顕微鏡の提供が、本発明が解決しようとする第1の課題である。
可動ステージの高速移動によって観察対象物を視野中心に来させるようになっている点は、既に述べた。ここで、第1番目に可動ステージが動く面とプレパラート表面とがマイクロメートルの精度で並行(アライメント)になっている状態を実現する必要があるが、従来はこの状態が実現できないことが多く、可動ステージの移動に伴ってプレパラート表面の位置が上下にも移動してしまい、焦点面から外れてしまう恐れがあった。可動ステージの高速移動は、その上に固定したプレパラートをも高速移動させ、さらに、追跡のための発進停止や方向転換が繰り返される。第2番目に従来のプレパラートはその一端側が片持ち支持されていたので、この方向転換の際に支持されていない他端側が慣性とその弾性とによって上下振動することがあった。この振動が、プレパラートの他端側を顕微鏡の被写界深度を超えたこところまで変位させてしまう結果、焦点が合わなくなって鮮明画像を得られなくなる場合があった。さらに、上述した第1番目及び第2番目の問題点を解決しようとすると、可動ステージにプレパラートを固定する固定機構が堅固で着脱しづらい構造になり、使い勝手が悪くなりがちであった。トラッキング装置若しくはトラッキング顕微鏡において、プレパラートの焦点面からの外れや焦点が合わなくなることによる不鮮明画像を、使い勝手がよい状態を保ちながら防止することが、本発明が解決しようとする第2の課題である。
可動ステージの移動は、トラッキング顕微鏡が備えるトラッキング装置による駆動によって行われるが、ここで、そのトラッキング装置の開発・調整に当って改良の余地があった。トラッキング装置の開発に当たり様々な実地実験が必要となるが、従来のトラッキング装置によれば実際に生きている観察対象を用意する必要があった。たとえば、ゾウリムシやホヤ精子のような観察対象を生きたまま用意することは、その環境を作り出すための手間やコストが膨大であり、また、季節によっては採取不可能の場合もある。さらに、生きた観察対象を用意できたとしても、その運動方向や速度の制御ができないことから、調製途中の観察対象として適さない場合が多かった。このような背景からトラッキング顕微鏡の調製が思うように行うことができず、この点に改良が望まれていた。開発・調製を低コストで、かつ、制御下において行うことのできるトラッキング装置若しくはトラッキング顕微鏡の提供が、本発明が解決しようとする第3の課題である。
可動ステージの移動は、トラッキング装置による駆動によって行われることは、上記第3の課題の中で述べたとおりであるが、このことは、開発・調整済のトラッキング装置を搭載したトラッキング顕微鏡の使用時においても改良すべき点を残した。それは、従来のトラッキング顕微鏡では、観察中にトラッキング対象を簡単に変更できない点である。たとえば、ある運動性物体をトラッキング観察しているときに、視野に入った他の運動性物体をしたい場合がある。静止物体を観察しているときに、運動性物体をトラッキング観察したくなる場合やその逆の場合もある。このようなときに観察対象を簡単に変更できないのが従来のトラッキング顕微鏡であった。観察中において観察対象を簡単に変更できるようなトラッキング装置若しくはトラッキング顕微鏡を提供することが、本発明が解決しようとする第4の課題である。
従来のトラッキング顕微鏡のトラッキングには、二次元のものと三次元のものとがあることは、上掲した背景技術の欄で述べた。このうち三次元トラッキングでは、対象の深さ位置をDepth From Diffraction(DFDi)と呼ばれる手法で1000Hzで計測し、可動ステージ若しくは対物レンズを上下動(Z軸方向に移動)させることによってZ軸方向のトラッキングを実現する。しかし、DFDi手法は限られた対象と照明方法との組み合わせでのみ有効であり、汎用性に限界があった。この問題点を解決し、任意の対象・照明手法・観察手法で三次元トラッキングを実現することのできるトラッキング装置若しくはトラッキング顕微鏡の提供が、本発明が解決しようとする第5の課題である。
請求項1記載の発明に係るトラッキング装置(以下、適宜「請求項1の装置」という)は、運動性物体(たとえば、微生物、非運動性物体を含む場合もある)を保持する矩形プレパラート(チェンバー)と、当該矩形プレパラートを、固定機構を介して固定した可動ステージと、当該矩形プレパラートに対して対向配置した対物レンズと、当該対物レンズにより結像された運動性物体の像を撮像する撮像装置と、当該撮像装置が撮像した運動性物体の像を可視表示する表示装置と、当該撮像装置に撮像された物体画像に対しビジュアルフィードバックを行うことで撮像された運動性物体を二次元的若しくは三次元的に追跡するために当該可動ステージを制御する制御装置と、を備える装置である。ここで、当該制御装置が、予め定めた所定時間を超えて撮像され続ける被撮像対象について、当該プレパラートに対する平均相対速度を算出する算出手段と、当該算出手段が算出した被撮像対象の平均相対速度を、予め定めた基準速度と比較して遅速を判定する判定手段と、当該判定手段によって当該平均相対速度が当該基準速度よりも速いと判断された当該被撮像対象を、トラッキング対象候補として抽出する対象抽出手段と、当該対象抽出手によって抽出されたトラッキング対象候補の中から使用者の選択指令又は予め定めた選択条件の満足に係る被撮像対象をトラッキング対象として選択する選択手段と、を有している。
請求項2に係るトラッキング装置(以下、適宜「請求項2の装置」という)は、運動性物体を保持する矩形プレパラートと、当該矩形プレパラートを、固定機構を介して固定した可動ステージと、当該矩形プレパラートに対して対向配置した対物レンズと、当該対物レンズにより結像された運動性物体の像を撮像する撮像装置と、当該撮像装置に撮像された物体画像に対しビジュアルフィードバックを行うことで撮像された運動性物体を二次元的若しくは三次元的に追跡するために当該可動ステージを制御する制御装置と、を備えている。ここで、当該制御装置が、予め定めた所定時間を超えて撮像され続ける被撮像対象について、当該チャンバーに対する平均相対速度を算出する算出手段と、当該算出手段が算出した被撮像対象の平均相対速度を、予め定めた基準速度と比較して遅速を判定する判定手段と、当該判定手段によって当該平均相対速度が当該基準速度よりも速いと判断された当該被撮像対象を、トラッキング対象候補として抽出する対象抽出手段と、当該対象抽出手によって抽出されたトラッキング対象候補の中から使用者の選択指令又は予め定めた選択条件の満足に係る被撮像対象を択一的に選択する選択手段と、手動トラッキングモードと自動トラッキングモードとを切り替えるためのモード切替手段と、を含めて構成してある。さらにここで、当該選択手段の選択が、当該モード切替手段が手動トラッキングモードに切り替えられたときは使用者の選択指令に従って、かつ、当該モード切替手段が自動トラッキングモードに切り替えられたときは予め定めた選択条件の満足に従って被撮像対象をトラッキング対象として選択するように構成してある。
請求項3に係るトラッキング顕微鏡(以下、適宜「請求項3の顕微鏡」という)は、請求項1又は2のトラッキング装置を含めて構成してある。
請求項4に係るトラッキング方法(以下、適宜「請求項4の方法」という)は、プレパラートに保持された運動性物体の撮像画像に対しビジュアルフィードバックを行うことで撮像された運動性物体を二次元的若しくは三次元的に追跡するトラッキング方法である。具体的には、算出手順、判定手順、対象抽出、そして選択手順を経てトラッキングを行う。算出手順は、予め定めた所定時間を超えて撮像され続ける被撮像対象について、当該プレパラートに対する平均相対速度を算出する手順である。判定手順は、当該算出手順で算出した被撮像対象の平均相対速度を、予め定めた基準速度と比較して遅速を判定する手順である。対象抽出手順は、当該判定手段によって当該平均相対速度が当該基準速度よりも速いと判断された当該被撮像対象を、トラッキング対象候補として抽出する手順である。最後に、選択手順は、当該対象抽出手によって抽出されたトラッキング対象候補の中から使用者の選択指令又は予め定めた選択条件の満足に係る被撮像対象をトラッキング対象として選択する手順である。
図1に示すのは、本実施形態に係るトラッキング装置を備えたトラッキング顕微鏡(トラッキング顕微鏡、培養顕微鏡)である。トラッキング顕微鏡1(以下、単に「顕微鏡1」という)は、顕微鏡本体3と、トラッキング装置21と、から概ね構成してある。顕微鏡本体3は、最下端に位置する脚部5と、脚部5の上部から起立し上端部が屈曲して前方(図1の手前方向)に迫り出す逆L字状のアーム部7と、光源であるランプ9と、ランプ9の光を集光する集光レンズ11と、から概略構成してある。トラッキング装置21については、次項で述べる。
トラッキング装置21は、対物レンズ23、撮像装置25、可動ステージ31、手動ステージ51及び制御装置81から概ね構成してある。対物レンズ23は、倍率の異なる複数のレンズを交換できるようにリボルバー式になっていて、集光レンズ11の上方領域に(被撮像物体と対向する位置に)に位置するようにアーム部7の下端に取り付けてある。撮像装置25は、対物レンズ23を介して結像された像を撮像するためのものであって、アーム部7の頂部に取り付けてある。撮像装置25には、たとえば、「プロファイルイメージャ(商標)」(浜松ホトニクス社製)と呼ばれるCMOSイメージャ等が好適である。上記CMOSイメージャの最大フレームレートは2,421frames/sである。撮像装置25によって撮像された画像は12ビットADコンバータでディジタル変換され8ビット画像として制御装置81に送られるようにしてある。モニタリングと画像データの取得のために、高速カメラによる同時撮像を行うとよい。
図2を参照しながら、制御装置の構造について説明する。制御装置61は、画像入力部63、画像前処理部65、画像蓄積部67、平均相対速度算出部69、速度判定部71、トラッキング候補リスト生成部73、トラッキング対象選択部75、制御司令部77およびデータ記憶部79、及びステージ制御部81から概ね構成してある。画像入力部63は、撮像装置25が撮像した画像データを取り込んで画像前処理部65に入力する機能を備えている。なお、本実施形態の制御装置61は、上述したハードウェアによって構成するものの他、汎用のパーソナルコンピュータ(図示を省略)上で動作する各種ソフトウェアの起動により実現するものであってもよい。
図4乃至6を参照しながら、プレパラート15を可動ステージ31に固定するために固定機構37について説明する。固定機構37は、前記可動ステージ31に直接固定する固定部39と、固定部39に支持された矩形フレーム41と、から構成してある。本実施形態で採用した固定機構37は、118mm×54mm×4mmのアルミニウム板を切削して形成したため、固定部39と矩形フレーム41とが製作時から一体化されているが、別々に製作された両者が何らかの固定手段によって固定されることによって後発的に一体化されたものも、固定機構37として使用することができる。上記アルミニウム板の寸法は、72mm×22mm×1mmの一般的なプレパラートの寸法を基準にしてそれを保持するために充分な余裕を持たせるために選択した寸法であるが、本発明の目的を達成しうる範囲で異なる寸法を採用できることは言うまでもない。これと同様に、アルミニウム板以外の金属板や合成樹脂板のような他の素材によって構成された板、ならびに金属と合成樹脂のように異なる素材を組み合わせてなる板、さらには、板状以外の形状の部材をも採用可能である。
図1、2及び7を参照しながら、トラッキング装置の動作手順(トラッキング方法)について説明する。撮像装置25によって撮像された画像データは、画像入力部63によって取り込まれ(S1)、画像前処理部65によって前処理される(S3)。前処理された画像データは画像蓄積部67に送られるとともに、平均相対速度算出部69に送られる(S4)平均相対速度算出部69は、送られた画像データの中から所定時間継続して撮像されている撮像対象を特定する(S5)。すなわち、当初は存在したが途中から撮像範囲外へ出たもの、ある時点から撮像範囲に入ったが所定時間を経過していないもの、は特定外となる。このようにして特定された被撮像対象について、平均相対速度算出部69はそれらの被撮像対象各々について平均相対速度を検出して(検出手順)データ記憶部79及び速度判定部へ送る(S7)。速度判定部71は、データ記憶部79から基準速度を読み出し(S9)、読み出した基準速度と送られた平均相対速度各々とを比較してそれらの遅速を判定する。ここでは、基準速度よりも平均相対速度が速い被撮像対象をトラッキング対象候補とし、これに係る画像データのみを抽出し(対象抽出手順)、プレパラート15を基準とした位置座標(これを「対象座標」という)を把握する。把握した対象座標及び基準速度よりどれだけ速いかを示す比基準速度とともにデータ記憶部79及びトラッキング候補リスト生成部73に送る(S11)。つまり、基準速度よりも遅い平均相対速度(停止状態のものも含まれる)に係る被撮像対象は、ここで排除される。
図8乃至10を参照しながら、本実施形態の変形例(以下、「本変形例」という)について説明する。本変形例では、図8及び9を参照しながら、本実施形態の対物レンズ23の変形例を示す。
次に、本実施形態に係る可変焦点レンズ91を製造する方法の概要を、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、平板状の仕切部98を用意する。ついで、この仕切部98の表面を平坦面に加工する。表面の平坦度は、高い方が好ましい。平坦度を上げる方法としては、例えば、半導体墓板を製造する際に用いられるポリッシング加工がある。つまり、平坦度を上げる方法は、半導体製造プロセスなどの技術において確立されているので、それを用いれば、比較的に容易に、高い平坦度を達成することができる。
ついで、仕切部98に対して穴開けを行い、貫通孔98bを形成する。穴開けの具体的方法としては、例えばフォトリソグラフィを用いたエッチング加工がある。この加工方法の一例を以下に示す。
ついで、仕切部98を、収容部94における収容区間11に取り付け(図2参照)、これによって、第1空間95aと第2空間95bとを形成する。その後、まず、第1空間95aに、第1媒質103を充填する。すると、第1媒質103の液面が徐々に上昇し、貫通孔98bの内側に達する。貫通孔98bの内側においても、液面はさらに上昇して、周縁部98cに達する。作業者は、液面が上昇する間、特に、貫通孔98bの内側に達した後は、第1媒質103の液面で反射される光学像を観察する。
そして、第1媒質103の液面で反射される光学像の倍率が大きく変化した時点で、液面が周縁部98cに到達したと判断する。その時点で、第1媒質103の充填を停止する。
ついで、第2媒質104を、第2空間95bに充填する。これにより、第2媒質104を、第1媒質103の上部に接触した状態で配置することができる。この状態では、第1媒質103と第2媒質104との接触部分に界面107(図8参照)が形成される。その後、駆動部101を収容部94に取り付けることにより、可変焦点レンズを得ることができる。前記以外の具体的な製造方法は、非特許文献6及び7に記載の技術と同様でよいので、これ以上詳しい説明は省略する。
次に、本実施形態に係る可変焦点レンズの動作を説明する。初期状態において、界面107でのレンズ作用による焦点の位置を、図2において符号Fで表す。
3 顕微鏡本体
5 脚部
7 アーム部
9 ランプ
11 集光レンズ
15 プレパラート
17 高速カメラ
21 トラッキング装置
23 対物レンズ
25 撮像装置
27 表示部
29 入力部
31 可動ステージ
33 ステージ部
35 駆動部
37 固定機構
39 固定部
39a ネジ
39h ネジ孔
41 矩形フレーム
41h 矩形開口
42 支持片部
43 支持片部
43c 切欠
44 段部
45 段部
46 側片部
48 ネジ
49 ネジ
51 手動ステージ
61 制御装置
63 画像入力部
65 画像前処理部
67 画像蓄積部
69 平均相対速度算出部
71 速度比較部
73 トラッキング候補リスト生成部
75 トラッキング対象選択部
77 トラッキング制御部
79 データ記憶部
81 ステージ制御部
85 トラッキング候補リスト
91 可変焦点レンズ
94 収容部
95 収容空間
95a 第1空間
95b 第2空間
96 第1壁部
96a 第1窓部
97 第2壁部
97a 第2窓部
98 仕切部
98a 第1表面
98b 貫通孔
98c 周縁部
101 駆動部
102 ペエゾ素子
103 第1媒質
104 第2媒質
105 制御部
106 駆動ステージ
107 界面
Claims (4)
- 運動性物体を保持する矩形プレパラートと、
当該矩形プレパラートを、固定機構を介して固定した可動ステージと、
当該矩形プレパラートに対して対向配置した対物レンズと、
当該対物レンズにより結像された運動性物体の像を撮像する撮像装置と、
当該撮像装置が撮像した運動性物体の像を可視表示する表示装置と、
当該撮像装置に撮像された物体画像に対しビジュアルフィードバックを行うことで撮像された運動性物体を二次元的若しくは三次元的に追跡するために当該可動ステージを制御する制御装置と、
を備えるトラッキング装置において、
当該制御装置が、
予め定めた所定時間を超えて撮像され続ける被撮像対象について、当該プレパラートに対する平均相対速度を算出する算出手段と、
当該算出手段が算出した被撮像対象の平均相対速度を、予め定めた基準速度と比較して遅速を判定する判定手段と、
当該判定手段によって当該平均相対速度が当該基準速度よりも速いと判断された当該被撮像対象を、トラッキング対象候補として抽出する対象抽出手段と、
当該対象抽出手によって抽出されたトラッキング対象候補の中から使用者の選択指令又は予め定めた選択条件の満足に係る被撮像対象をトラッキング対象として選択する選択手段と、
を有することを特徴とするトラッキング装置。 - 運動性物体を保持する矩形プレパラートと、
当該矩形プレパラートを、固定機構を介して固定した可動ステージと、
当該矩形プレパラートに対して対向配置した対物レンズと、
当該対物レンズにより結像された運動性物体の像を撮像する撮像装置と、
当該撮像装置に撮像された物体画像に対しビジュアルフィードバックを行うことで撮像された運動性物体を二次元的若しくは三次元的に追跡するために当該可動ステージを制御する制御装置と、
を備えるトラッキング装置において、
当該制御装置が、
予め定めた所定時間を超えて撮像され続ける被撮像対象について、当該チャンバーに対する平均相対速度を算出する算出手段と、
当該算出手段が算出した被撮像対象の平均相対速度を、予め定めた基準速度と比較して遅速を判定する判定手段と、
当該判定手段によって当該平均相対速度が当該基準速度よりも速いと判断された当該被撮像対象を、トラッキング対象候補として抽出する対象抽出手段と、
当該対象抽出手によって抽出されたトラッキング対象候補の中から使用者の選択指令又は予め定めた選択条件の満足に係る被撮像対象を択一的に選択する選択手段と、
手動トラッキングモードと自動トラッキングモードとを切り替えるためのモード切替手段と、を含めて構成してあり、
当該選択手段の選択が、当該モード切替手段が手動トラッキングモードに切り替えられたときは使用者の選択指令に従って、かつ、当該モード切替手段が自動トラッキングモードに切り替えられたときは予め定めた選択条件の満足に従って被撮像対象をトラッキング対象として選択するように構成してある
ことを特徴とするトラッキング装置。 - 請求項1又は2のトラッキング装置を含めて構成してある
ことを特徴とするトラッキング顕微鏡。 - プレパラートに保持された運動性物体の撮像画像に対しビジュアルフィードバックを行うことで撮像された運動性物体を二次元的若しくは三次元的に追跡するトラッキング方法において、
予め定めた所定時間を超えて撮像され続ける被撮像対象について、当該プレパラートに対する平均相対速度を算出する算出手順と、
当該算出手順で算出した被撮像対象の平均相対速度を、予め定めた基準速度と比較して遅速を判定する判定手順と、
当該判定手段によって当該平均相対速度が当該基準速度よりも速いと判断された当該被撮像対象を、トラッキング対象候補として抽出する対象抽出手順と、
当該対象抽出手によって抽出されたトラッキング対象候補の中から使用者の選択指令又は予め定めた選択条件の満足に係る被撮像対象をトラッキング対象として選択する選択手順と、
を実行することを特徴とするトラッキング方法。
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