JP5263224B2 - サーミスタ装置 - Google Patents

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本発明は、サーミスタ素子を内蔵するサーミスタ装置に関する。
サーミスタ素子を円筒ケースに内蔵した温度センサが知られている(特許文献1参照)。このような温度センサを用いて、冷蔵庫などの測温対象物であるパイプの温度(冷媒温度)を測定する場合には、通常、パイプと円筒ケースとを結束バンドなどで取付けている。
しかしながら、結束バンドで円筒ケースを取付けても、測温対象物の位置に対して円筒ケースがずれ動く場合がある。また、測温結果にばらつきが生じてしまうこともあった。
特開平9−69414号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、測温対象物に対する感温特性が向上し、しかも取付けおよび位置決めが容易なサーミスタ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るサーミスタ装置は、
リード線が接続されたサーミスタ素子と、
前記サーミスタ素子が内部に配置された筒状ケースとを有するサーミスタ装置であって、
前記筒状ケースの外周面に、前記筒状ケースの軸芯に平行に延びる凹部が形成してあることを特徴とする。
本発明のサーミスタ装置では、筒状ケースの外周面に、筒状ケースの軸芯に平行に延びる凹部が形成してあるので、凹部に対応する形状を有する測温対象物に対して、筒状ケースの接触面積を広く確保することができる。したがって、熱伝導効率を高めることができ、感温特性を向上させることができると共に、サーミスタ装置の取付けおよび位置決めが容易になる。
好ましくは、前記サーミスタ素子は、長手方向に前記リード線が延びるように接続されており、前記サーミスタ素子の長手方向の中心線が、前記筒状ケースの前記軸芯に平行であり、しかも前記軸芯からずれている。
長手方向にリード線が延びるように接続されたサーミスタ素子(アキシャル型)を円筒ケースにコンパクトに内蔵する場合には、円筒ケースの軸芯からずれた位置にサーミスタ素子を配置せざるを得ない。凹部を形成していないサーミスタ装置では、取付け位置によって熱応答性(時間−温度特性)にばらつきがあり、感温性が安定しない。本発明のサーミスタ装置では、サーミスタ素子の長手方向の中心線が、筒状ケースの軸芯からずれている。しかし、上述した凹部が測温対象物と面接触するので、サーミスタ素子から測温部までの最短距離を一定に保つことが可能となり、サーミスタ装置の取付け位置によって測温値にばらつきが生じることはない。したがって、サーミスタ装置の感温性が安定し、冷蔵庫など冷媒を用いる機器の冷却性能を高めることができ、省エネルギー特性にも優れる。
好ましくは、前記筒状ケースを前記軸芯に垂直な横断面で見た場合に、前記凹部は、前記横断面に表れる一対のリード線を結ぶ直線の中点を通る垂直な線上にある。
上記の凹部が、このような位置に形成されている場合には、特に、熱応答性がリニアになることが、本発明者等により見いだされた。すなわち、測温対象物の温度を変化させ、サーミスタ装置がその温度を安定して検出できるまでの時間、すなわち、熱応答特性を測定したところ、その熱応答特性が直線的であることが判明した。熱応答特性がリニアになることにより、感温特性を安定させるための回路設計が容易になる。
好ましくは、前記凹部の形状は、測温対象物に表れる凸形状と略一致している。凹部の形状が、測温対象物に表れる凸形状と一致していれば、熱伝導性がさらに向上し、より感温性が安定する。また、サーミスタ装置の測温対象物への保持効果もより高まる。
図1は、本発明の一実施形態に係るサーミスタ装置の外観図である。 図2は、図1に示すサーミスタ装置を銅管に結束した状態を示す概略外観図である。 図3は、図2のIII−III断面図である。 図4は、図3のIV−IV断面図である。 図5は、図4のV−V断面図である。 図6は、図4のVI−VI断面図である。 図7(A)は、図1に示すサーミスタ装置の正面図、図7(B)は、図7(A)に示すサーミスタ装置の左側面図、図7(C)は、図7(A)に示すサーミスタ装置の右側面図である。 図8(A)は、図7(A)に示すサーミスタ装置の背面図、図8(B)は、図7(A)に示すサーミスタ装置の平面図、図8(C)は、図7(A)に示すサーミスタ装置の底面図である。 図9(A)は、本発明の一実施形態に係るサーミスタ装置の正面図、図9(B)は、図9(A)に示すサーミスタ装置の左側面図、図9(C)は、図9(A)に示すサーミスタ装置の右側面図である。 図10(A)は、図9(A)に示すサーミスタ装置の背面図、図10(B)は、図9(A)に示すサーミスタ装置の平面図、図10(C)は、図9(A)に示すサーミスタ装置の底面図である。 図11は、本発明の他の実施形態に係るサーミスタ装置の断面図である。 図12は、本発明の他の実施形態に係るサーミスタ装置の断面図である。 図13は、実施例および比較例におけるサーミスタ装置の温度−時間特性を示すグラフである。 図14(A)は、実施例1におけるサーミスタ装置の概略断面図、図14(B)は、比較例1におけるサーミスタ装置の概略断面図、図14(C)は、比較例2におけるサーミスタ装置の概略断面図、図14(D)は、比較例3におけるサーミスタ装置の概略断面図である。
第1実施形態
図1に示すように、本発明に係るサーミスタ装置1は、筒状ケース2と、筒状ケース2の端部24から延出するように配置される一対の被複線16,16とを有している。筒状ケース2の外周面には、筒状ケース2の軸芯P0に沿って延びる凹部22が形成してある。
なお、本実施形態において、筒状ケース2の軸芯P0と平行な方向をZ軸で表し、図5に示すように、筒状ケース2をZ軸に垂直な断面で見た場合に表れる一対のリード線36,36を結ぶ直線に平行な方向をX軸で表し、X軸およびZ軸に垂直な方向をY軸で表すものとする。X軸、Y軸、Z軸は、相互に垂直になっている。
図2に示すように、サーミスタ装置1は、筒状ケース2が結束バンド42により銅管40に取り付けられて使用される。
図4に示すように、サーミスタ装置1は、底が一体に成形された筒状ケース2を有している。筒状ケース2を構成する樹脂としては、本実施形態ではABS樹脂を用いているが、ABS樹脂に限定されず、エポキシ樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂などを用いることができる。
筒状ケース2の内側には、サーミスタ素子30と、リード線36と、一対の被複線16の先端部16aが配置され、これらを位置決めするように、封止樹脂26が充填してある。封止樹脂としては、エポキシ樹脂、PBT樹脂、PPS樹脂、PT樹脂などを用いることができる。
サーミスタ素子30は、素子本体3と、一対の引出電極6と、ガラス管8とを有している。素子本体3は、たとえばNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタ特性を有している。
素子本体3は、たとえば金属酸化物(たとえば、Mn,Co,Ni,Fe,Al等の酸化物)の焼結体で構成してある。素子本体3の両端面には、一対の端子電極4が形成してあり、各端子電極4は、たとえば、Au,Ag,Pd又はAg−Pd合金等で構成してある。各端子電極4には、引出電極6が接続してある。
引出電極6は、たとえばジュメット線で構成してある。ジュメット線は、42%Fe−Ni芯線の回りをCu材で被覆した複合線であり、素子本体3の各端子電極4に対して溶接またはロー付けなどで接続してある。
本実施形態では、ガラス管8の内部に、素子本体3と、それを挟むように接続してある一対の引出電極6とが密封してあり、全体として細長い円柱形状のサーミスタ素子30を構成している。ガラス管8の内部に素子本体3および引出電極6を密封するためには、たとえば引出電極6の外周面をガラス管8の内周面に対して反応接合させればよい。
ガラス管8の外径は、特に限定されないが、好ましくは1.5〜2.0mmであり、その長手方向長さは、好ましくは2.0〜4.0mmである。
ガラス管8で被覆された引出電極6には、それぞれリード線36の基端36aが接続してあり、リード線36は、ガラス管8の長手方向(Z軸方向)の両端からサーミスタ素子30の軸芯P1と一致するように、それぞれ反対側に飛び出している。一方の引出電極6に接続されたリード線36はZ軸方向に延びるように配置され、筒状ケース2の内側で、一方の導線14の先端部14aとカシメ止めされている。他方の引出電極6に接続されたリード線36はZ軸方向に延び、筒状ケース2の底2a近傍で湾曲し、Z軸方向に延びるように配置され、他方の導線14の先端部14aとカシメ止めされている。一対の導線14は、それぞれ被覆層12で覆われて被複線16を構成している。
リード線36は、たとえば、Ni,Cu,Co,Feまたはこれらの合金などの導電線によって形成されている。リード線36の線径は、特に限定されないが、好ましくは0.4〜0.5mmである。
図4に示すように、サーミスタ素子30の長手方向の中心線P1は、筒状ケース2の軸芯P0に平行であり、しかも軸芯P0からずれている。
図5に、図4のV−V断面図を示す。筒状ケース2の外径D1は、好ましくは3.0〜15.0mmであり、凹部22が形成されている。凹部22を形成する半径をRとし、銅管40の外径をD0とし、誤差をαとした場合に、R=D0/2±αであり、好ましくは、3mm≦R≦20mmである。誤差αは半径Rの1〜10%であることが好ましい。
筒状ケース2の内周面28は、X−Y平面において円形になっており、内周面28で形成される領域が封止樹脂26で充填・硬化してある。筒状ケース2の内周面28の内径D2は、特に限定されないが、好ましくは1.5〜13.5mmである。また、X−Y平面における筒状ケース2の厚さt1=0.2〜2.0mmであることが好ましい。筒状ケース2の厚さt1は、最も薄い所でも、t1=2.0mm以上であることが好ましい。また、筒状ケース2のY軸方向の幅W1は、特に限定されないが、好ましくは3.0〜15.0mmである。
X−Y平面における凹部22の形状は、銅管40の形状と略一致していることが好ましい。本実施形態では、筒状ケース2の外表面に形成される凹部22の横断面は、好ましくは円弧形状をしている。
図5に示すように、筒状ケース2を軸芯P0に垂直な横断面(X−Y平面)で見た場合に、凹部22は、横断面に表れる一対のリード線36を結ぶ直線の中点を通る垂直な線α上に凹部22の最深部(中央部)が位置するように形成されている。凹部22は、底付きの筒状ケース2が射出成形により形成される際に同時に形成される。
図6に、図4のVI−VI断面図を示す。本実施形態では、素子本体3から銅管40までの最短距離L0が一定になる。
図7(A)および図8(A)に示すように、筒状ケース2の長手方向の長さL1は、好ましくは15〜50mmである。一対の被複線16は、被複線16同士の外表面で密接しているが、筒状ケース2の端部24から長手方向に沿って長さL2の範囲では、被複線16同士は互いに隙間L3で離れている。被複線16同士が離れている長さL2は特に限定されないが、好ましくは10〜50mmであり、隙間L3は、好ましくは1〜10mmである。被複線16の外径は1〜5mmであり、被複線16の長さL4は特に限定されないが、好ましくは150mm〜3mである。
本実施形態のサーミスタ装置1では、筒状ケース2の外周面に、筒状ケース2の軸芯P0に沿って延びる凹部22が形成してあるので、凹部22に対応する形状を有する測温対象物(本実施形態では、銅管40)に対して、筒状ケース2の接触面積を広く確保することができる。したがって、熱伝導効率を高めることができると共に、サーミスタ装置1の取付けおよび位置決めが容易になる。
凹部を形成していないサーミスタ装置では、取付け位置によって熱応答性(時間−温度特性)にばらつきがあり、感温性が安定しない。本実施形態のサーミスタ装置1では、サーミスタ素子30の長手方向の中心線P1が、筒状ケース2の軸芯P0からずれている。しかし、上述した凹部22が銅管40と面接触するので、サーミスタ素子30の素子本体3から測温部までの最短距離L0を一定に保つことが可能となり、サーミスタ装置1の取付け位置によって測温値にばらつきが生じることはない。したがって、サーミスタ装置1の感温性が安定し、冷蔵庫など冷媒を用いる機器の冷却性能を高めることができ、省エネルギー特性にも優れる。
また、凹部22の形状が、銅管40に表れる凸形状と一致しているので、熱伝導性がさらに向上し、より感温性が安定する。また、サーミスタ装置1の銅管40への保持効果もより高まる。
本実施形態のように、長手方向にリード線が延びるように接続されたサーミスタ素子(アキシャル型)は、長手方向に垂直に2本の平行なリード線が接続するラジアル型のサーミスタ素子に比較して、水分の侵入防止などの点において信頼性が高い。アキシャル型のサーミスタ素子では、リード線間の距離が確保されるので、絶縁不良が起きにくい。
なお、素子本体3は、NTCサーミスタに限定されず、PTCサーミスタであっても良い。
また、筒状ケース2に形成される凹部22の形状は、測温対象物の形状と略一致していれば良く、例えば測温対象物が多角形であれば、凹部22は測温対象物の形状と一致する多角形状をしていても良い。
また、図9および図10に示すように、筒状ケース2は、筒状ケース2の軸芯P0に垂直な断面が円形から外れた異形形状であっても良い。
第2実施形態
本実施形態のサーミスタ装置1aは、以下に述べる以外は、上述した第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
図11に示すように、それぞれ被覆線16で覆われている導線14は、被覆線16の最先端部分16bからZ軸方向に延びるように配置され、各先端部14a,14aが、サーミスタ素子30aの素子本体3に形成された端子電極4,4に、たとえば半田により接続してある。
サーミスタ素子30aは、導線14の先端部14aが接続された素子本体3を、第1密封層37aで密封する形状となっている。第1密封層37aは、たとえば素子本体3を樹脂で浸漬するなどにより形成されている。サーミスタ素子30aの中心位置は、筒状ケース2の軸芯P0と略一致している。
第1密封層37aの外側には、第1密封層37aと等しい成分の第2密封層37bが形成されている。第2密封層37bは、第1密封層37aを樹脂で浸漬するなどにより形成され、被覆線16の最先端部分16bをも密封するようになっている。
なお、それぞれの被覆線16の端部16a同士は、筒状ケース2の内側でも互いに接合されている。
第3実施形態
本実施形態のサーミスタ装置1bは、以下に述べる以外は、上述した第1実施形態と同様であり、重複する説明を省略する。
図12に示すように、それぞれ被覆線16で覆われている導線14は、被覆線16の最先端部分16bからZ軸方向に延びるように配置され、各先端部14a,14aが、リード線38に、たとえば半田により接続してある。リード線38はZ軸方向に延びるように配置され、接続部分38a,38aが、サーミスタ素子30bの素子本体3に形成された端子電極4,4に接続してある。この実施形態のリード線38は、ジュメット線で構成されている。
サーミスタ素子30bは、第1実施形態と同様にして、素子本体3をガラスで密封する形状となっている。サーミスタ素子30bの中心位置は、筒状ケース2の軸芯P0と略一致している。
第2密封層39bは、第1密封層39aを樹脂で浸漬するなどにより形成されている。第2密封層39bは、リード線38と導線14との接続部をも密封するように形成されている。
なお、それぞれの被覆線16の端部16a同士は、筒状ケース2の内側でも互いに接合されている。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
素子本体としてNTCサーミスタ3を準備し、NTCサーミスタ3の両端面に端子電極4を形成した。リード線36が接続されたジュメット線6を準備した。各端子電極4に対して、溶接によりジュメット線6を接続した。次に、ジュメット線6の外周面をガラス管8の内周面に対して反応接合させ、リード線36が両端に接続されたサーミスタ素子30を得た。
次に、ABS樹脂を用いて射出成形により、凹部22が形成された筒状ケース2を形成した。凹部22は、筒状ケースの軸芯P0に沿って形成した。筒状ケース2の外径D1を6.8mmとし、筒状ケース2の内周面28の内径D2を4.4mmとし、筒状ケース2の長手方向長さL1を25mmとし、Y軸方向の幅W1を6.6mmとし、凹部22のRを20mmとした。
次に、外径1.5mmの被複線16を2本準備し、各々の被複線16の先端部で導線14の先端部14aを露出させ、リード線36の先端部36aと、導線14の先端部14aとをカシメ止めした。
筒状ケース2の内側で、サーミスタ素子30と、リード線36と、一対の被複線16の先端部16aが、図4〜図6に示す位置関係になるように支持した状態で、筒状ケース2の内側にエポキシ樹脂を充填し、固化させた。すなわち、図5に示すように、筒状ケース2を軸芯P0に垂直な横断面で見た場合に、横断面に表れる一対のリード線36を結ぶ直線の中点を通る垂直な線α上に凹部22の最深部(中央部)が位置するように形成した。
なお、被複線16同士の隙間L3を1.5mmとし、この隙間L3を、長さL2=30mmで保つようにし、被複線16を、筒状ケース2の端部24からの距離L4=1mの位置で、被複線16を切断し、サーミスタ装置1を得た。
サーミスタ装置1を、不図示の温度データ収録装置に接続した。そして、サーミスタ装置1を、外径D0が40mmの銅管40に対し、図2に示すように結束バンド42で取付けた。この際に、図14(A)に示すように、筒状ケース2の凹部22と銅管40とが接触するように取付けた。
実験室内の温度を20度に維持した。そして、銅管40の温度を変化させ、サーミスタ装置1がその温度を安定して検出できるまでの時間、すなわち、熱応答特性を温度データ収録装置で測定した。20度から80度までの異なる温度条件で、サーミスタ装置1の熱応答特性の測定を行った。その結果を図13に示す。
比較例1
筒状ケース2’の軸芯P0に垂直な断面が外径6.8mmの円形になるように、筒状ケース2’を成形した以外は、実施例1と同様にしてサーミスタ装置を製造した。図14(B)に示すように、素子本体3が銅管40の外周面に最も近くなる位置に結束バンドで取付けた。そして、実施例1と同様の測定を行った。その結果を図13中の△のプロットで示す。
比較例2
比較例1と同様にしてサーミスタ装置を製造した。図14(C)に示すように、素子本体3を比較例1の位置から90度回転させた位置に結束バンドで取付けた。そして、実施例1と同様の測定を行った。その結果を図13中の○のプロットで示す。
比較例3
比較例1と同様にしてサーミスタ装置を製造した。図14(D)に示すように、素子本体3を比較例1の位置から180度回転させた位置に結束バンドで取付けた。そして、実施例1と同様の測定を行った。その結果を図13中の□のプロットで示す。
評価
実施例1のように、凹部22の中央部が、筒状ケース2の横断面に表れる一対のリード線36を結ぶ直線の中点を通る垂直な線α上に形成されている場合には、特に、サーミスタ装置1の熱応答性がリニアになることが判明した。すなわち、その熱応答特性(温度−時間特性)が直線的であることが判明した。熱応答特性がリニアになることにより、感温特性を安定させるための回路設計が容易になる。これに対し、比較例1〜3では、熱応答性がリニアではなく、感温特性が安定しない。
1…サーミスタ装置
2…筒状ケース
22…凹部
30…サーミスタ素子
36…リード線
40…銅管

Claims (4)

  1. リード線が接続されたサーミスタ素子と、
    外周面に測温対象物が接触し且つ前記サーミスタ素子が内部に配置された筒状ケースとを有するサーミスタ装置であって、
    前記筒状ケースの前記外周面に、前記筒状ケースの軸芯に平行に延びる凹部が形成してあることを特徴とするサーミスタ装置。
  2. 前記サーミスタ素子は、長手方向に前記リード線が延びるように接続されており、
    前記サーミスタ素子の長手方向の中心線が、前記筒状ケースの前記軸芯に平行であり、しかも前記軸芯からずれていることを特徴とする請求項1に記載のサーミスタ装置。
  3. 前記筒状ケースを前記軸芯に垂直な横断面で見た場合に、前記凹部は、前記横断面に表れる一対のリード線を結ぶ直線の中点を通る垂直な線上にあることを特徴とする請求項1または2に記載のサーミスタ装置。
  4. 前記凹部の形状は、前記測温対象物に表れる凸形状と略一致していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーミスタ装置。
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