JP6904294B2 - 温度センサ - Google Patents
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Description
この温度センサでは、いわゆるR端子である圧着端子にネジ止め取り付けが可能な円環部が設けられているので、この部分にネジを挿通させた状態で測定対象物の雌ネジ部等に螺着させることで、温度センサを測定対象物に容易にネジ止めすることができる。
これに対して特許文献2に記載の温度センサでは、感熱素子部が、圧着端子に取り付けた絶縁性フィルムと、絶縁性フィルム上に形成された薄膜サーミスタ部と、薄膜サーミスタ部に接続され絶縁性フィルム上に形成されたパターン電極とを備えている。すなわち、この温度センサは、圧着端子からの熱をガラスや封止樹脂を介さずに絶縁性フィルムで直接受けることで、より高い応答性が安定して得られるものである。
すなわち、絶縁性フィルムにサーミスタ素子を設けて圧着端子に実装した従来の構造では、絶縁性フィルムに形成されたパターン電極にリードフレームを接続した場合、小型化を図るとリードフレームと圧着端子との距離が近くなって絶縁性を確保することが難しくなるという不都合があった。特に、リードフレームが位置ずれした場合、リードフレームと圧着端子との距離がより近くなって、封止樹脂部から突出したリードフレームが圧着端子に近接し過ぎたり接触したりするおそれがあった。
すなわち、この温度センサでは、切り欠き部が、底面部の一部にまで拡がって切り欠かれているので、露出したリードフレームと底面部との距離も長くなって、より絶縁性を確保することができる。
すなわち、この温度センサでは、絶縁性フィルムの後端部が、底面部から突出しているので、突出して露出したリードフレームと底面部との間に絶縁性フィルムの後端部が介在することで、底面部との絶縁性をさらに確保することができる。
すなわち、本発明に係る温度センサによれば、素子取り付け部が、絶縁性フィルムが接着される底面部と、底面部の両側に立設された一対の壁面部とを備え、一対の壁面部の後端部かつ底面部に近接する部分に、切り欠き部が形成されているので、小型化したりリードフレームが位置ずれしたりしても、切り欠き部によりリードフレームと壁面との距離が長くなって、絶縁性を確保することができる。
したがって、本発明の温度センサは、測定対象物に取り付ける必要がある装置等において、小型化しても絶縁性を確保でき、高信頼性を有することができる。
すなわち、底面部5a上における一対の壁面部5bと前面部5cとによる平面視コ字状の領域が、感熱素子部2を三方向から囲んだ感熱素子部2用の設置領域とされている。
すなわち、壁面部5bにおいてリードフレーム3の先端部の真横に位置する部分の少なくとも一部が切り欠かれて切り欠き部5dとなっている。
切り欠き部5dの大きさは、リードフレーム3と切り欠き部5dのない場合の壁面部5bとの距離Aと、組立誤差の最大値とに応じて適宜設定される。
上記絶縁性フィルム7の後端部の底面部5aからの突出量Bは、組立誤差の最大値に応じて適宜設定される。
なお、一対の壁面部5bの外面中央部には、凹部5eがそれぞれ形成され、内面中央部には凸部5fがそれぞれ形成されている。
上記凸部5fは、内側の封止樹脂部10にくい込んだ状態となり、封止樹脂部10の固定を強化する機能を有している。
上記絶縁性フィルム7は、例えば金属フィラーを含有した接着剤で底面部5a上に接着されている。
絶縁性フィルム7は、例えば厚さ7.5〜125μmのポリイミド樹脂シートで形成されている。
これら一対のパターン配線9は、例えばCu膜等の金属膜でパターン形成されている。
上記サーミスタ素子8は、例えばチップ状やフレーク状のサーミスタ素子等が採用可能である。
上記ネジ取り付け部4は、ネジ取付孔4aを有している。
さらに、絶縁性フィルム7の後端部が、底面部5aから突出しているので、突出しているリードフレーム3と底面部5aとの間に絶縁性フィルム7の後端部が介在することで、底面部5aとの絶縁性をさらに確保することができる。
また、上記サーミスタ素子は、チップ状やフレーク状のサーミスタ素子を採用しているが、サーミスタ素子として、薄膜サーミスタ等を採用しても構わない。
Claims (3)
- 感熱素子部と、
前記感熱素子部に接続された一対のリードフレームと、
測定対象物にネジで固定可能なネジ取り付け部を先端側に有すると共に後端側に前記感熱素子部が取り付けられる素子取り付け部を有した圧着端子とを備え、
前記感熱素子部が、前記圧着端子に接着された絶縁性フィルムと、前記絶縁性フィルムの表面に設けられたサーミスタ素子と、前記絶縁性フィルムの表面に形成され一端が前記サーミスタ素子に接続されていると共に他端が一対の前記リードフレームに接続された一対のパターン配線とを備え、
前記素子取り付け部が、前記絶縁性フィルムが接着される底面部と、前記底面部の両側に立設された一対の壁面部とを備え、
一対の前記壁面部の後端部かつ前記底面部に近接する部分に、一対の切り欠き部が形成されていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1に記載の温度センサにおいて、
前記切り欠き部が、前記底面部の一部にまで拡がって切り欠かれていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1又は2に記載の温度センサにおいて、
前記絶縁性フィルムの後端部が、前記底面部から突出していることを特徴とする温度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018059200A JP6904294B2 (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 温度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018059200A JP6904294B2 (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 温度センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019174133A JP2019174133A (ja) | 2019-10-10 |
JP6904294B2 true JP6904294B2 (ja) | 2021-07-14 |
Family
ID=68166764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018059200A Active JP6904294B2 (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 温度センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6904294B2 (ja) |
-
2018
- 2018-03-27 JP JP2018059200A patent/JP6904294B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2019174133A (ja) | 2019-10-10 |
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