JP5262531B2 - レベルシフト回路 - Google Patents

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この発明は、電源電圧の高い回路から電源電圧の低い回路への信号伝達を行うレベルシフト回路に関する。
図4は、従来のレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。このレベルシフト回路は、Pチャネル電界効果トランジスタ(以下、単にPチャネルトランジスタまたはトランジスタという。)M1、M3、M5およびM7と、Nチャネル電界効果トランジスタ(以下、単にNチャネルトランジスタまたはトランジスタという。)M2、M4、M6およびM8とにより構成されている。図4において、“HP”なる表記がなされたPチャネルトランジスタM1、M3およびM5と、“HN”なる表記がなされたNチャネルトランジスタM2、M4およびM6は、2V程度の閾値を有する高耐圧トランジスタである。また、“P”なる表記がなされたPチャネルトランジスタM7と、“N”なる表記がなされたNチャネルトランジスタM8は、0.5V程度の閾値を有する低耐圧トランジスタである。ここで、閾値は、所定のドレインおよびソース間電圧を与えた状態でゲート電圧を0Vから増加させた場合において、ドレイン電流が流れ始めるときのゲート電圧である。
レベルシフト回路は、トランジスタM1〜M4からなり、第1の電源301から第1の電源電圧(例えば20V)が与えられる第1の回路10と、トランジスタM5〜M8からなり、第2の電源302から第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧(例えば3V)が与えられる第2の回路20とに大別することができる。
第1の回路10において、PチャネルトランジスタM1およびM3の各ソースは第1の高電位電源線101に接続されており、NチャネルトランジスタM2のソースは第1の低電位電源線201に、NチャネルトランジスタM4のソースは第2の低電位電源線202に接続されている。そして、PチャネルトランジスタM1およびNチャネルトランジスタM2は、各々のゲートが相互に接続されて入力端子を構成すると共に、各々のドレインが相互に接続されて出力端子を構成し、入力端子に与えられる入力信号INの論理レベルの反転を行って、出力端子から信号Aとして出力する第1段目のインバータを構成している。また、PチャネルトランジスタM3およびNチャネルトランジスタM4は、各々のゲートが相互に接続されて入力端子を構成すると共に各々のドレインが相互に接続されて出力端子を構成し、入力端子に与えられる第1段目のインバータの出力信号Aの論理レベルの反転を行って、出力端子から信号Bとして出力する第2段目のインバータを構成している。
第2の回路20において、PチャネルトランジスタM5およびM7の各ソースは第2の高電位電源線102に接続されており、NチャネルトランジスタM6およびM8の各ソースは第2の低電位電源線202に接続されている。そして、PチャネルトランジスタM5およびNチャネルトランジスタM6は、各々のゲートが相互に接続されて入力端子を構成すると共に各々のドレインが相互に接続されて出力端子を構成し、入力端子に与えられる第2段目のインバータの出力信号Bの論理レベルの反転を行って、出力端子から信号Cとして出力する第3段目のインバータを構成している。また、PチャネルトランジスタM7およびNチャネルトランジスタM8は、各々のゲートが相互に接続されて入力端子を構成すると共に、各々のドレインが相互に接続されて出力端子を構成し、入力端子に与えられる第3段目のインバータの出力信号Cの論理レベルの反転を行って、出力端子から信号OUTとして出力する第4段目のインバータを構成している。
第1の高電位電源線101は、第1の電源301の正極に接続されている。また、第2の高電位電源102は、第2の電源302の正極に接続されている。第1の電源301の負極と第2の電源302の負極は共通接続されており、第1の低電位電源線201および第2の低電位電源線202はこの第1の電源301の負極と第2の電源302の負極との共通接続点に接続されている。
ここで、第1の回路10において、NチャネルトランジスタM2のソースとNチャネルトランジスタM4のソースとの間で低電位電源線が2本の低電位電源線201および202に分断されているのは、第1の電源電圧の下で動作している回路(第1の回路10を含む。)において発生するノイズが第2の電源電圧の下で動作している回路(第2の回路20を含む。)に伝播するのを防ぐためである。また、第1の回路10と第2の回路20との間において、NチャネルトランジスタM4のソースとNチャネルトランジスタM6のソースが第2の低電位電源線202を介して相互に接続されているのは、NチャネルトランジスタM4がON状態になったときにNチャネルトランジスタM6のゲートの充電電荷の放電を確実に行ってNチャネルトランジスタM6を迅速にOFF状態に遷移させるためである。
以上の構成において、第1の回路10に与えられる第1の電源電圧が20V、第2の回路20に与えられる第2の電源電圧が3Vであるとすると、第1の回路10の出力信号Bは、0V〜20Vまで変化する。そして、第1の回路10の出力信号Bが0Vであるときは、第2の回路20におけるPチャネルトランジスタM5がON状態、NチャネルトランジスタM6がOFF状態となるため、第3段目のインバータの出力信号Cは3Vとなる。そして、第3段目のインバータの出力信号Cが3Vとなることから、PチャネルトランジスタM7がOFF状態、NチャネルトランジスタM8がON状態となり、第4段目のインバータの出力信号、すなわち、レベルシフト回路の出力信号OUTは0Vとなる。一方、第1の回路10の出力信号Bが20Vであるときは、第2の回路20におけるPチャネルトランジスタM5がOFF状態、NチャネルトランジスタM6がON状態となるため、第3段目のインバータの出力信号Cは0Vとなる。そして、第3段目のインバータの出力信号Cが0Vとなることから、PチャネルトランジスタM7がON状態、NチャネルトランジスタM8がOFF状態となり、レベルシフト回路の出力信号OUTは3Vとなる。
なお、この種のレベルシフト回路に関しては例えば特許文献1に開示されている。
特開2002−344303号
ところで、上述した従来のレベルシフト回路は、第1の回路10および第2の回路20に共通の電位を与える電源線、すなわち、図4に示す例では第2の低電位電源線202にノイズが発生すると、そのノイズの影響がレベルシフト回路の出力信号OUTに現れる場合があるという問題があった。さらに詳述すると、第1の回路10のNチャネルトランジスタM4がON状態であるときに第2の低電位電源線202にノイズが発生すると、このノイズの影響によりNチャネルトランジスタM4のドレインの電位(すなわち、出力信号B)が上昇し易い。何故ならば、第1の回路10には第1の電源電圧が与えられているため、第1の回路10のNチャネルトランジスタM4がON状態であるときのNチャネルトランジスタM4のON抵抗は低く、この低いON抵抗を介して、ノイズが第2の低電位電源線202からNチャネルトランジスタM4のドレインに伝播するからである。ここで、第2の回路102に与えられる第2の電源電圧は例えば3V程度の低い電圧であるため、第2の回路20の論理スレッショルド、すなわち、PチャネルトランジスタM5およびNチャネルトランジスタM6からなるインバータにおいて出力信号Cの論理レベルが反転する入力信号Bの閾値は1.5V程度の低い電圧になる。このため、ノイズの影響によりNチャネルトランジスタM4のドレインの電位がこの第2の回路20の論理スレッショルドを越える場合があり、かかる場合には第2の回路20の出力信号OUTの論理レベルが反転するという問題が発生する。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、レベルシフト回路における第1および第2の回路に共通の電位を与える電源線にノイズが発生する場合に、レベルシフト回路の出力信号にノイズの影響が現れるのを防止することにある。
この発明は、第1の電源電圧が与えられる第1の回路と、前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧が高電位電源線および低電位電源線を介して与えられ、前記第1の回路の出力信号のレベルシフトを行って出力する第2の回路であって、前記高電位電源線または前記低電位電源線のうち前記第1の回路および当該第2の回路に共通の電位を与える電源線に接続され、前記第1の回路の出力信号によりON/OFF状態が切り換わる第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと同じ導電型のトランジスタであり、前記第1の回路の出力信号の論理値を反転した論理値を有し、かつ、前記第2の電源電圧より大きな振幅を有する信号によりON/OFF状態が切り換わる第2のトランジスタとが、前記高電位電源線および前記低電位電源線間に直列に介挿されてなり、前記第1および第2のトランジスタ間の接続点の電圧に基づいて出力信号を発生する第2の回路とを具備することを特徴とするレベルシフト回路を提供する。
かかる発明によれば、第2のトランジスタは、第1の回路の出力信号の論理値を反転した論理値を有し、かつ、第2の電源電圧より大きな振幅を有する信号によりON/OFF状態が切り換えられるようになっているので、高電位電源線または低電位電源線のうち第1の回路および第2の回路に共通の電位を与える電源線にノイズが発生し、このノイズの影響により第1のトランジスタがOFF状態からON状態に転じる場合でも、第2のトランジスタはON状態とされる。このとき第2のトランジスタは、第2の電源電圧より大きな振幅を持った信号によりON状態とされるので、第1のトランジスタと同じ導電型の第2のトランジスタのON抵抗は、第2の電源電圧の下で動作している第1のトランジスタのON抵抗よりも低くなる。従って、ノイズの影響によって第1のトランジスタがOFF状態からON状態に転じたとしても、それにより第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続点の論理値が反転することはなく、レベルシフト回路の出力信号にノイズの影響が現れるのを防止することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態であるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。なお、この図1において、前述した図4に示す構成と対応する部分には共通の符号を使用し、重複した説明を省略する。図1において、第2の回路20Aは、前掲図4の第2の回路20に対し、高耐圧のNチャネルトランジスタM9を付加した構成となっている。このNチャネルトランジスタM9は、NチャネルトランジスタM6と同程度のトランジスタサイズ(ゲート幅/ゲート長)を有しており、ドレインが第2の高電位電線102に接続され、ソースがNチャネルトランジスタM6のドレインに接続されている。本実施形態では、第1の低電位電源線201および第2の低電位電源線202が第1の回路10および第2の回路20Aに共通の電位を与える電源線である。そして、NチャネルトランジスタM6は、第1の回路10および第2の回路20Aに共通の電位を与える電源線に接続され、第1の回路10の出力信号BによりON/OFF状態が切り換わる第1のトランジスタである。また、新たに付加されたNチャネルトランジスタM9は、第2の高電位電源線102および第2の低電位電源線202間に第1のトランジスタと直列に接続され、第1のトランジスタと同じ導電型の第2のトランジスタである。そして、第2の回路20Aでは、第1のトランジスタであるNチャネルトランジスタM6のドレインと第2のトランジスタであるNチャネルトランジスタM9のソースの接続点の電位を、PチャネルトランジスタM7およびNチャネルトランジスタM8からなるインバータによってレベル反転したものが信号OUTとして出力される。
第3の回路30は、高耐圧のPチャネルトランジスタM10および高耐圧のNチャネルトランジスタM11により構成されたインバータである。ここで、PチャネルトランジスタM10のソースは第1の高電位電源線101に接続され、NチャネルトランジスタM11のソースは第2の低電位電源線202に接続されている。そして、PチャネルトランジスタM10およびNチャネルトランジスタM11は、各々のゲート同士が接続されて入力端子を構成しており、この入力端子には第1の回路10の出力信号Bが与えられる。また、PチャネルトランジスタM10およびNチャネルトランジスタM11は、各々のドレイン同士が接続されて出力端子を構成しており、この出力端子は第2のトランジスタであるNチャネルトランジスタM9のゲートに接続されている。ここで、第3の回路30には、第1の高電位電源線101および第2の低電位電源線202を介して第1の電源電圧(例えば20V)が与えられる。従って、この第3の回路30は、第1の回路10の出力信号Bの論理値を反転した論理値を有し、かつ、第2の電源電圧より大きな振幅、具体的には第1の電源電圧と同じ振幅を持った信号により第2のトランジスタであるNチャネルトランジスタM9のON/OFF状態を切り換えるものである。
以上の構成において、第1の回路10の出力信号Bが20Vである場合、第2の回路20Aでは、NチャネルトランジスタM6がON状態、PチャネルトランジスタM5がOFF状態となる。また、第1の回路10の出力信号Bが20Vである場合、第3の回路30の出力信号は0Vとなる。このため、第2の回路20AにおけるNチャネルトランジスタM9はOFF状態となる。ここで、第3の回路30におけるNチャネルトランジスタM11は、第2の回路20AのNチャネルトランジスタM6と同様に、第2の低電位電源線202にソースが接続されている。このため、NチャネルトランジスタM6がON状態となってNチャネルトランジスタM9のソースに第2の低電位電源線202の電位が現れるとき、NチャネルトランジスタM11がON状態となってNチャネルトランジスタM9のゲートに第2の低電位電源線202の電位が現れる。従って、NチャネルトランジスタM9のゲートおよびソース間の電圧が0Vになって、NチャネルトランジスタM9は確実にOFF状態となる。本実施形態において第3の回路30のNチャネルトランジスタM11のソースを第2の低電位電源線202に接続しているのは、このように、第2の回路20AのNチャネルトランジスタM6がON状態となるときにNチャネルトランジスタM9を確実にOFF状態にするためである。そして、このようにNチャネルトランジスタM6がON、NチャネルトランジスタM9がOFFとなった状態では、第1のトランジスタであるNチャネルトランジスタM6のドレインと第2のトランジスタであるNチャネルトランジスタM9のソースの接続点の電位は0Vとなるため、第2の回路20Aの出力信号OUTは3Vとなる。
一方、第1の回路10の出力信号Bが0Vである場合、第2の回路20Aでは、NチャネルトランジスタM6がOFF状態、PチャネルトランジスタM5がON状態となる。また、第1の回路10の出力信号Bが0Vである場合、第3の回路30の出力信号は20Vとなる。このため、第2の回路20AにおけるNチャネルトランジスタM9はON状態となる。そして、この状態では、第1のトランジスタであるNチャネルトランジスタM6のドレインと第2のトランジスタであるNチャネルトランジスタM9のソースの接続点の電位は3Vとなるため、第2の回路20Aの出力信号OUTは0Vとなる。
ここで、第2の低電位電源線202にノイズが発生すると、このノイズが、ON抵抗の低い第1の回路10のNチャネルトランジスタM4を介して伝播し、第1の回路10の出力信号Bに現れる場合がある。そして、このノイズの影響により第1の回路10の出力信号Bが例えば2V程度になると、NチャネルトランジスタM6がON状態となる。しかしながら、第1の回路10の出力信号Bが2V程度になったとしても、第3の回路30の論理スレッショルドはそれよりも高いため、第3の回路30は20Vのゲート電圧をNチャネルトランジスタM9に与え、NチャネルトランジスタM9はON状態を維持する。このとき、NチャネルトランジスタM6のゲート電圧が2V程度であるのに対し、NチャネルトランジスタM9のゲート電圧は20Vであるので、NチャネルトランジスタM9のON抵抗はNチャネルトランジスタM6のON抵抗に比べて圧倒的に低い。従って、NチャネルトランジスタM6がノイズの影響により一時的にOFF状態からON状態に転じたとしても、NチャネルトランジスタM6のドレインとNチャネルトランジスタM9のソースの接続点の電位の落ち込みは僅かであり、当該接続点の電位がPチャネルトランジスタM7およびNチャネルトランジスタM8からなるインバータの論理スレッショルドを下回ることはない。従って、本実施形態によれば、第2の低電位電源線202にノイズが発生する状況でも、そのノイズの影響がレベルシフト回路の出力信号OUTに現れるのを防止することができる。
<第2実施形態>
図2はこの発明の第2実施形態であるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。なお、この図2において前掲図1の各部と対応する部分には共通の符号を使用し、その説明を省略する。図2に示すレベルシフト回路において、第2の回路20Bは、前掲図1の第2の回路20AからPチャネルトランジスタM5を削除した構成となっている。この構成において、NチャネルトランジスタM9は、第1の回路10の出力信号Bが0VのときにON状態となり、第1の回路10の出力信号Bが20VのときにOFF状態となり、この意味において図1におけるPチャネルトランジスタM5と同じ役割を果たす。従って、本実施形態のようにPチャネルトランジスタM5を削除したとしても、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。なお、本実施形態において、第1の回路10の出力信号Bを第3の回路30に入力する代わりに、図2に破線で示すように、第1の回路10に対する入力信号INを第3の回路30に入力しても同様な効果が得られる。上記第1実施形態についても同様である。
<第3実施形態>
上記第1実施形態および第2実施形態では、第1の電源301および第2の電源302の負極同士を接続し、この負極同士の接続点から第1の低電位電源線201および第2の低電位電源線202を介して第1の回路および第2の回路の共通の電位を与え、第1の電源301および第2の電源302の各正極から第1の高電位電源線101および第2の高電位電源線102を各々介して、第1の回路および第2の回路に異なる電源電圧を与えた。しかしながら、第1の電源301および第2の電源302の正極同士を接続し、この正極同士の接続点から第1の高電位電源線101および第2の高電位電源線102を介して第1の回路および第2の回路の共通の電位を与え、第1の電源301および第2の電源302の各負極から第1の低電位電源線201および第2の低電位電源線202を各々介して、第1の回路および第2の回路に異なる電源電圧を与える場合もある。図3は、後者の用途に適した本発明の第3実施形態であるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。なお、この図において、前掲図1の各部と対応する部分には共通の符号を使用し、その説明を省略する。
第1の回路10Cでは、前掲図1の第1の回路10と異なり、NチャネルトランジスタM2およびM4のソースは第1の低電位電源線201に接続されており、PチャネルトランジスタM1のソースは第1の高電位電源線101に、PチャネルトランジスタM3のソースは第2の高電位電源線102に接続されている。
ここで、第1の回路10Cにおいて、PチャネルトランジスタM1のソースとPチャネルトランジスタM3のソースとの間で高電位電源線が2本の高電位電源線101および102に分断されているのは、第1の電源電圧の下で動作している回路(第1の回路10Cを含む。)において発生するノイズが第2の電源電圧の下で動作している回路(第2の回路20Cを含む。)に伝播するのを防ぐためである。また、第1の回路10Cと第2の回路20Cとの間において、PチャネルトランジスタM3のソースとPチャネルトランジスタM5のソースが第2の高電位電源線102を介して相互に接続されているのは、PチャネルトランジスタM3がON状態になったときにPチャネルトランジスタM5のゲートの充電電荷の放電を確実に行ってPチャネルトランジスタM5を迅速にOFF状態に遷移させるためである。
第2の回路20Cは、前掲図1の第2の回路20Aに対し、NチャネルトランジスタM6を削除するとともにPチャネルトランジスタM12を付加する変更を行なったものである。ここで、PチャネルトランジスタM12は、PチャネルトランジスタM5と同程度のトランジスタサイズ(ゲート幅/ゲート長)を有しており、ドレインが第2の低電位電線202に接続され、ソースがPチャネルトランジスタM5のドレインに接続されている。本実施形態では、第1の高電位電源線101および第2の高電位電源線102が第1の回路10Cおよび第2の回路20Cに共通の電位を与える電源線である。そして、PチャネルトランジスタM5は、第1の回路10Cおよび第2の回路20Cに共通の電位を与える電源線に接続され、第1の回路10Cの出力信号BによりON/OFF状態が切り換わる第1のトランジスタである。また、PチャネルトランジスタM12は、高電位電源線102および低電位電源線202間に第1のトランジスタM5と直列に接続され、第1のトランジスタM5と同じ導電型の第2のトランジスタである。そして、第2の回路20Cでは、第1のトランジスタであるPチャネルトランジスタM5のドレインと第2のトランジスタであるPチャネルトランジスタM12のソースの接続点の電位を、PチャネルトランジスタM7およびNチャネルトランジスタM8からなるインバータによってレベル反転したものが信号OUTとして出力される。
第3の回路30Cでは、PチャネルトランジスタM10のソースは第2の高電位電源線102に接続され、NチャネルトランジスタM11のソースは第1の低電位電源線201に接続されている。そして、PチャネルトランジスタM10およびNチャネルトランジスタM11は、各々のゲート同士が接続されて入力端子を構成しており、この入力端子には第1の回路10Cの出力信号Bが与えられる。また、PチャネルトランジスタM10およびNチャネルトランジスタM11は、各々のドレイン同士が接続されて出力端子を構成しており、この出力端子は第2のトランジスタであるPチャネルトランジスタM12のゲートに接続されている。
本実施形態では、第1の高電位電源線101および第2の高電位電源線102が第1の電源301および第2の電源302の正極同士の接続点に接続される。そして、第1の回路10Cには、第1の低電位電源線201を介して、第1の電源301の負極から第1の電源電圧(例えば−20V)が与えられ、第2の回路20Cには、第2の低電位電源線202を介して、第2の電源302の負極から第2の電源電圧(例えば−3V)が与えられる。
第1の回路10Cの出力信号Bが−20Vである場合、第2の回路20Cでは、PチャネルトランジスタM5がON状態となる。また、第1の回路10Cの出力信号Bが−20Vである場合、第3の回路30Cの出力信号は0Vとなる。このため、第2の回路20Cでは、PチャネルトランジスタM12がOFF状態となる。ここで、第3の回路30CにおけるPチャネルトランジスタM10は、第2の回路20CのPチャネルトランジスタM5と同様に、第2の高電位電源線102にソースが接続されている。このため、PチャネルトランジスタM5がON状態となってPチャネルトランジスタM12のソースに第2の高電位電源線102の電位が現れるとき、PチャネルトランジスタM10がON状態となってPチャネルトランジスタM12のゲートに第2の高電位電源線102の電位が現れる。従って、PチャネルトランジスタM12のゲートおよびソース間の電圧が0Vになって、PチャネルトランジスタM12は確実にOFF状態となる。本実施形態において第3の回路30CのPチャネルトランジスタM10のソースを第2の高電位電源線102に接続しているのは、このように、PチャネルトランジスタM5がON状態となるときにPチャネルトランジスタM12を確実にOFF状態にするためである。そして、このようにPチャネルトランジスタM5がON、PチャネルトランジスタM12がOFFとなった状態では、第1のトランジスタであるPチャネルトランジスタM5のドレインと第2のトランジスタであるPチャネルトランジスタM12のソースの接続点の電位は0Vとなるため、第2の回路20Cの出力信号OUTは−3Vとなる。
一方、第1の回路10Cの出力信号Bが0Vである場合、第2の回路20Cでは、PチャネルトランジスタM5がOFF状態となる。また、第1の回路10Cの出力信号Bが0Vである場合、第3の回路30の出力信号は−20Vとなる。このため、第2の回路20CにおけるPチャネルトランジスタM12はON状態となる。そして、この状態では、第1のトランジスタであるPチャネルトランジスタM5のドレインと第2のトランジスタであるPチャネルトランジスタM12のソースの接続点の電位は−3Vとなるため、第2の回路20Cの出力信号OUTは0Vとなる。
ここで、第2の高電位電源線102にノイズが発生すると、このノイズが、ON抵抗の低い第1の回路10CのPチャネルトランジスタM3を介して伝播し、第1の回路10Cの出力信号Bに現れる場合がある。そして、このノイズの影響により第1の回路10Cの出力信号Bが例えば−2V程度になると、PチャネルトランジスタM5がON状態となる。しかしながら、第1の回路10Cの出力信号Bが−2V程度になったとしても、第3の回路30Cの論理スレッショルドはそれよりも低いため、第3の回路30Cは−20Vのゲート電圧をPチャネルトランジスタM12に与え、PチャネルトランジスタM12はON状態を維持する。このとき、PチャネルトランジスタM5のゲート電圧が−2V程度であるのに対し、PチャネルトランジスタM12のゲート電圧は−20Vであるので、PチャネルトランジスタM12のON抵抗はPチャネルトランジスタM5のON抵抗に比べて圧倒的に低い。従って、PチャネルトランジスタM5がノイズの影響により一時的にOFF状態からON状態に転じたとしても、PチャネルトランジスタM5のドレインとPチャネルトランジスタM12のソースの接続点の電位の上昇は僅かであり、当該接続点の電位がPチャネルトランジスタM7およびNチャネルトランジスタM8からなるインバータの論理スレッショルドを上回ることはない。従って、本実施形態によれば、第2の高電位電源線102にノイズが発生する状況でも、そのノイズの影響がレベルシフト回路の出力信号OUTに現れるのを防止することができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の各種の実施形態について説明したが、この発明にはこれ以外にも他の実施形態が考えられる。例えば上記各実施形態では、第3の回路30または30Cに対し、第1の回路10または10Cに与える第1の電源電圧と同じ電源電圧を与えたが、第3の回路30または30Cに与える電源電圧は第1の電源電圧と必ずしも同じである必要はなく、第2の回路20A、20Bまたは20Cに与える第2の電源電圧よりも大きければよい。また、上記各実施形態では、電界効果トランジスタを用いてレベルシフト回路を構成したが、この発明によるレベルシフト回路はバイポーラトランジスタにより構成することも可能である。
この発明の第1実施形態であるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 この発明の第2実施形態であるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 この発明の第2実施形態であるレベルシフト回路の構成を示す回路図である。 従来のレベルシフト回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
10,10C……第1の回路、20,20A,20B,20C……第2の回路、30,30C……第3の回路、M1,M3,M5,M10,M12……高耐圧のPチャネルトランジスタ、M2,M4,M6,M11,M9……高耐圧のNチャネルトランジスタ、M7……低耐圧のPチャネルトランジスタ、M8……低耐圧のNチャネルトランジスタ、101……第1の高電位電源線、102……第2の高電位電源線、201……第1の低電位電源線、202……第2の低電位電源線。

Claims (4)

  1. 第1の電源電圧が与えられる第1の回路と、
    前記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧が高電位電源線および低電位電源線を介して与えられ、前記第1の回路の出力信号のレベルシフトを行って出力する第2の回路であって、前記高電位電源線または前記低電位電源線のうち前記第1の回路および当該第2の回路に共通の電位を与える電源線に接続され、前記第1の回路の出力信号によりON/OFF状態が切り換わる第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと同じ導電型のトランジスタであり、前記第1の回路の出力信号の論理値を反転した論理値を有し、かつ、前記第2の電源電圧より大きな振幅を有する信号によりON/OFF状態が切り換わる第2のトランジスタとが、前記高電位電源線および前記低電位電源線間に直列に介挿されてなり、前記第1および第2のトランジスタ間の接続点の電圧に基づいて出力信号を発生する第2の回路とを具備し、
    前記共通の電位を与える電源線には前記第1の回路の出力信号を生成する前記第1の回路内のトランジスタが接続されており、当該トランジスタがON状態となる場合に前記第2のトランジスタをON状態とし、前記共通の電位を与える電源線に生じるノイズの影響により前記第1および第2のトランジスタ間の接続点の論理値が反転するのを防止することを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 前記第1の電源電圧と同じ電源電圧の下で動作し、前記第1の回路の出力信号または前記第1の回路において発生する前記第1の回路の出力信号と連動する信号に基づいて、前記第2のトランジスタのON/OFF状態を切り換える信号を出力する第3の回路を有し、前記第3の回路に電源電圧を供給する高電位電源線および低電位電源線の一方が、前記共通の電位を与える電源線と共通の電源線であることを特徴とする請求項1に記載のレベルシフト回路。
  3. 前記第1および第2のトランジスタが高耐圧トランジスタであることを特徴とする請求項1または2に記載のレベルシフト回路。
  4. 前記第1および第2のトランジスタが同程度のトランジスタサイズを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のレベルシフト回路。
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