JP5262385B2 - 複合成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリプロピレン系樹脂からなる成形体と熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体とが、振動溶着により一体化されてなる複合成形体に関する。
自動車の内装部品であるインストルメントパネル(以下、インパネ)には、助手席用のエアバッグ装置が配置されることがある。エアバッグ装置は、自動車が衝突した際に膨張して人体への衝撃を吸収するエアバッグ、エアバッグを膨張させる為のインフレーター(ガス発生器)、エアバッグを収納するエアバッグカバー等からなっている。通常インパネは、耐熱性が求められることから、ポリプロピレン系樹脂を主体とする材料から構成されている。一方エアバッグカバーには、低温衝撃性等の機械的物性や、形状保持性、他のエアバッグ部品とのモジュール化の際の作業性等に優れることが求められており、このような要求性能を満足する材料として、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物が用いられている(特許文献1、特許文献2参照)。
インパネとエアバッグカバーとを一体化する方法としては、インパネの裏面(内側)とエアバッグカバーとを振動溶着により接合する方法が知られている(特許文献3、特許文献4参照)。
しかしながら、ポリプロピレン系樹脂からなるインパネと、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物からなるエアバッグカバーとを振動溶着により接合すると、接合強度が不十分であることがあった。
特開平7−53828号公報 特開平8−27331号公報 特開2004−98734号公報 特開2004−231027号公報
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、低温衝撃性等の機械的物性や、形状保持性、他のエアバッグ部品とのモジュール化の際の作業性等に優れる熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体と、ポリプロピレン系樹脂からなる成形体とが、振動溶着により強固に接合されて一体化されてなる複合成形体を提供することにある。
すなわち本発明は、以下の要件を満たすポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体と熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体とが、振動溶着により一体化されてなる複合成形体である。
(A):曲げ弾性率が1000MPa以上であり、示差走査熱量計により測定される融解ピーク温度が160℃以上であるポリプロピレン系樹脂。
(B):前記ポリプロピレン系樹脂(A)の融解ピーク温度との差が10℃以下の融解ピーク温度を有するポリプロピレン系重合体(成分(b1))と、エチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の重量比が30/70〜75/25であるエチレン−プロピレン系共重合体ゴム(成分(b2))(ただし、成分(b2)におけるエチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の合計を100とする)とを含有し、曲げ弾性率が150〜800MPaである熱可塑性エラストマー組成物。
本発明の複合成形体は、低温衝撃性等の機械的物性や、形状保持性、他のエアバッグ部品とのモジュール化の際の作業性等に優れる熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体と、ポリプロピレン系樹脂からなる成形体とが、振動溶着により強固に接合されて一体化されてなる複合成形体である。
本発明の複合成形体は、ポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体と熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体とが、振動溶着により一体化されてなる複合成形体である。
本発明におけるポリプロピレン系樹脂(A)は、曲げ弾性率が1000MPa以上であり、好ましくは、1500MPa以上である。曲げ弾性率が過小であると得られる複合成形体が変形し易くなることがある。なお、曲げ弾性率とは、JIS−K−7171により測定される値である。
耐熱性の観点から、ポリプロピレン系樹脂(A)は、示差走査熱量計により測定される融解ピーク温度が160℃以上であり、好ましくは、163℃以上である。ここで融解ピーク温度とは、原料として使用するポリプロピレン系樹脂について、JIS−K−7121により測定される値である。具体的には、室温→220℃→−90℃→200℃(昇温速度10℃/分、降温速度5℃/分、保持時間なし)の手順で昇降温し、2回目の昇温工程で測定される融解ピーク温度である。融解ピークが複数得られる場合は、最も高温側に位置するピーク値を採用する。
本発明におけるポリプロピレン系樹脂(A)は、必要に応じ、無機フィラー(タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン等)、有機フィラー(繊維、木粉、セルロースパウダー等)、滑剤(シリコーンオイル、シリコーンガム等)、酸化防止剤(フェノール系、イオウ系、燐系、ラクトン系、ビタミン系等)、耐候安定剤、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、アニリド系、ベンゾフェノン系等)、熱安定剤、光安定剤(ヒンダードアミン系、ベンゾエート系等)、顔料、造核剤、吸着剤(金属酸化物(酸化亜鉛、酸化マグネシウム等)、金属塩化物(塩化鉄、塩化カルシウム等)、ハイドロタルサイト、アルミン酸塩等)等を含有してもよい。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)は、前記ポリプロピレン系樹脂(A)の融解ピーク温度との差が10℃以下の融解ピーク温度を有するポリプロピレン系重合体(成分(b1))と、エチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の比(重量比)が30/70〜75/25であるエチレン−プロピレン系共重合体ゴム(成分(b2))(ただし、成分(b2)におけるエチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の合計を100とする)とを含有し、曲げ弾性率が150〜800MPaである熱可塑性エラストマー組成物である。
該熱可塑性エラストマー組成物(B)に含まれる成分(b1)は、前記ポリプロピレン系樹脂(A)の融解ピーク温度との差が10℃以下、好ましくは7℃以下低い融解ピーク温度を有するポリプロピレン系重合体である。本発明は、振動溶着する一方の成形体を構成するポリプロピレン系樹脂(A)の融解ピーク温度と、他方の成形体を構成する熱可塑性エラストマー組成物(B)に含まれる成分(b1)の融解ピーク温度との差が、このように一定以下となるようにすることにより、振動溶着により強固に接合可能となることを見出したものである。なお成分(b1)の融解ピーク温度とは、原料として使用する成分(b1)について、JIS−K−7121により測定される値である。具体的には、室温→220℃→−90℃→200℃(昇温速度10℃/分、降温速度5℃/分、保持時間なし)の手順で昇降温し、2回目の昇温工程で測定される融解ピーク温度である。融解ピークが複数得られる場合は、最も高温側に位置するピーク値を採用する。
前記熱可塑性エラストマー組成物(B)に含まれる成分(b1)であるポリプロピレン系重合体は、以下のプロピレン系重合体部(イ)70〜90重量%と、エチレン系共重合体部(ロ)10〜30重量%とからなるポリプロピレン系重合体(但し、成分(b1)全量を100重量%とする)であることが好ましい。
(イ):第1工程において、プロピレンを主体とする単量体を重合して得られるプロピレン系重合体部
(ロ):第2工程において、エチレンと、プロピレン及び/または炭素原子数が4以上のα−オレフィンとを共重合して得られるエチレン系共重合体部であって、該エチレン系共重合体部を100重量%としたときのエチレン由来の単量体単位の含有量が20〜80重量%であるエチレン系共重合体部
成分(b1)のポリプロピレン系重合体中に含まれる、エチレンと、プロピレン及び/または炭素原子数が4以上のα−オレフィンとを共重合して得られるエチレン系共重合体部(ロ)は、該エチレン系共重合体を100重量%としたときのエチレン由来の単量体単位の含有量が20〜80重量%であることが好ましく、30〜70重量%であることがより好ましい。このような成分(b1)を含む熱可塑性エラストマー組成物(B)を用いることにより、低温衝撃特性に優れる成形体とすることができる。
成分(b1)のポリプロピレン系重合体は、プロピレン系重合体部(イ)70〜90重量%と、エチレン系共重合体部(ロ)10〜30重量%とからなることが好ましく、プロピレン系重合体部(イ)75〜85重量%と、エチレン系共重合体部(ロ)15〜25重量%とからなることがより好ましい(但し、成分(b1)全量を100重量%とする)。
ポリプロピレン系重合体(b1)に含まれるエチレン系共重合体部(ロ)の含有量が過大であると、得られる熱可塑性エラストマー組成物の溶融流動性や耐熱性が劣ることがあり、(ロ)の含有量が過小であると、得られる熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体の低温衝撃特性が劣ることがある。
成分(b1)であるポリプロピレン系重合体は、20℃キシレン可溶部(CXS部)の135℃テトラリン中で測定される極限粘度[η]が2.5〜8.0であることが好ましく、3.0〜7.5であることがより好ましく、3.5〜7.0であることが更に好ましい。極限粘度[η]が2.5以上であるCXS部を含むポリプロピレン系重合体を成分(b1)として用いることにより、より振動融着後の接合強度に優れる複合成形体とすることができる。一方、極限粘度[η]が8.0以下であるCXS部を含むポリプロピレン系重合体を成分(b1)として用いることにより、溶融流動性に優れる組成物となる。ここで20℃キシレン可溶部(CXS部)とは、ポリプロピレン系重合体5gを沸騰キシレン500mlに完全に溶解させた後、20℃に降温し、4時間以上放置する。その後、これを析出物と溶液とにろ別し、ろ別した溶液を乾固して減圧下70℃で乾燥することにより得られる。極限粘度[η]は、ウベローデ型粘度計を用いて還元粘度を測定し、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法を用いた外挿法によって求められる。
成分(b1)のポリプロピレン系重合体の製造方法としては、公知のオレフィン重合用触媒を用いた公知の重合方法が用いられる。例えば、チーグラー・ナッタ系触媒、メタロセン系錯体や非メタロセン系錯体などの錯体系触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等があげられる。また、市販の該当品を用いることも可能である。
熱可塑性エラストマー組成物(B)に含まれる成分(b2)は、エチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の重量比が30/70〜75/25、好ましくは35/65〜70/30であるエチレン−プロピレン系共重合体ゴムである(ただし、成分(b2)におけるエチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の合計を100とする)。成分(b2)に含まれるエチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の比が該範囲を超えると、該成分(b2)を含む熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体の低温衝撃特性が劣ることがある。
成分(b2)であるエチレン−プロピレン系共重合体ゴムは、100℃で測定されるムーニー粘度(ML1+4,100℃)20〜100であることが好ましく、40〜80であることがより好ましい。成分(b2)のムーニー粘度が20以上であれば、該成分(b2)を含む熱可塑性エラストマー組成物(B)を成形して得られる成形体の低温衝撃特性がより向上する。また、該組成物(B)を射出成形して成形体を製造する場合には、金型からの離型性にも優れる。成分(b2)のムーニー粘度が100以下であれば、該成分(b2)を含む熱可塑性エラストマー組成物(B)は溶融流動性に優れるものとなる。該ムーニー粘度は、ASTM D−1646に従い測定される。
成分(b2)は、エチレンとプロピレン以外に、非共役ジエンが共重合されていてもよい。
前記非共役ジエンとしては、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエンのような鎖状非共役ジエン;シクロへキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジエン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリテン−5−ノルボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカトリエンのようなトリエンなどがあげられ、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエンが好ましい。成分(b2)が、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴムである場合、得られる成形体の耐久性の観点から、該共重合体ゴム100重量%に含まれる非共役ジエン由来の単量体単位の含有量は10重量%以下であることが好ましく、5重量%以下であることがより好ましい。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)は、前記成分(b1)100重量部と、該成分(b1)100重量部あたり成分(b2)を50〜300重量部含有することが好ましい。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)は、前記した成分(b1)、成分(b2)に加えて、さらに成分(b3)として、エチレンと炭素原子数が4以上のα−オレフィンとの共重合体であるエチレン系共重合体であって、密度が0.860〜0.910g/cm3であり、かつ温度190℃および荷重21.18Nの条件で測定されるメルトフローレートが0.01〜10g/10分であるエチレン系共重合体を含有することが好ましい。
成分(b3)は、密度が0.860〜0.910g/cm3であることが好ましく、0.865〜0.905g/cm3であることがより好ましい。成分(b3)の密度が0.860g/cm3以上であると、接合強度により優れる複合成形体となる。成分(b3)の密度が0.910g/cm3以下であると、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体は低温衝撃特性により優れるものとなる。該密度は、JIS K7112に従い、アニール無しで測定される。
成分(b3)は、温度190℃および荷重21.18Nの条件で測定されるメルトフローレート(以下、MFR)が0.01〜10g/10分であることが好ましく、0.5〜8g/10分であることがより好ましい。MFRが0.01g/10分以上の成分(b3)を含む熱可塑性エラストマー組成物(B)を用いることにより、射出成形時の溶融流動性により優れる複合成形体となる。MFRが10g/10分以下の成分(b3)を含む熱可塑性エラストマー組成物(B)を用いることにより、該熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体は接合強度により優れるものとなる。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)が、前記成分(b1)、成分(b2)および成分(b3)を含む場合、その含有量は、成分(b1)100重量部と、該成分(b1)100重量部あたり成分(b2)を50〜300重量部、成分(b3)を3〜100重量部であることが好ましい。より好ましくは、成分(b3)の含有量が5〜90重量部である。成分(b3)の含有量が3重量部以上であると、得られる複合成形体は接合強度により優れるものとなる。成分(b3)の含有量が100重量部以下であると、熱可塑性エラストマー組成物(B)を成形して得られる成形体の低温衝撃特性がより向上する。また、該組成物(B)を射出成形して成形体を製造する場合には、金型からの離型性にも優れる。
成分(b2)及び(b3)の製造方法としては、公知のオレフィン重合用触媒を用いた公知の重合方法が用いられる。例えば、チーグラー・ナッタ系触媒、メタロセン系錯体や非メタロセン系錯体などの錯体系触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法等があげられる。また、市販の該当品を用いることも可能である。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)は、曲げ弾性率が150〜800MPaであり、好ましくは200〜700MPaであり、更に好ましくは250〜550MPaである。該曲げ弾性率が過小であると、該組成物(B)からなる成形体の形状保持性が劣ることがあり、過大であると該組成物(B)からなる成形体をエアバッグカバー成形体として用いる場合に、他のエアバッグ部品とのモジュール化する場合に、その作業性が低下することがある。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)を用いて射出成形により成形体を得る場合には、金型からの離型性を向上させる観点から、該熱可塑性エラストマー組成物(B)は、上記成分(b1)、成分(b2)および成分(b3)に加え、さらに下記成分(b4)を含有することが好ましい。
(b4):炭素原子数5以上の脂肪酸、炭素原子数5以上の脂肪酸の金属塩、炭素原子数5以上の脂肪酸のアミド、および、炭素原子数5以上の脂肪酸のエステルからなる化合物群から選ばれる少なくとも1種の化合物
成分(b4)の炭素原子数5以上の脂肪酸としては、ラウリル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、リシノール酸を例示することができる。
成分(b4)の炭素原子数5以上の脂肪酸の金属塩としては、上記脂肪酸と、Li、Na、Mg、Al、K、Ca、Zn、Ba、Pbなどの金属との塩を、具体的には、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛などを例示することができる。
成分(b4)の炭素原子数5以上の脂肪酸のアミドとしては、ラウリル酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、ステアリルジエタノールアミドを例示することができる。なかでも、エルカ酸アミドが好ましい。
成分(b4)の炭素原子数5以上の脂肪酸のエステルとしては、脂肪族アルコール(ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、12ヒドロキシステアリルアルコールなど)、芳香族アルコール(ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、フタリルアルコールなど)、多価アルコール(グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビタン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパンなど)などのアルコールと、上記脂肪酸とのエステルを、具体的には、グリセリンモノオレート、グリセリンジオレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、クエン酸ジステアレートを例示することができる。
熱可塑性エラストマー組成物(B)中の成分(b4)の含有量としては、射出成形での離型性と、得られる成形体表面の外観とのバランスから、成分(b1)100重量部あたり、好ましくは0.01〜1.5重量部であり、より好ましくは0.02〜1重量部である。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)は、必要に応じ、無機フィラー(タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン等)、有機フィラー(繊維、木粉、セルロースパウダー等)、滑剤(シリコーンオイル、シリコーンガム等)、酸化防止剤(フェノール系、イオウ系、燐系、ラクトン系、ビタミン系等)、耐候安定剤、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、アニリド系、ベンゾフェノン系等)、熱安定剤、光安定剤(ヒンダードアミン系、ベンゾエート系等)、顔料、造核剤、吸着剤(金属酸化物(酸化亜鉛、酸化マグネシウム等)、金属塩化物(塩化鉄、塩化カルシウム等)、ハイドロタルサイト、アルミン酸塩等)等を含有してもよい。
本発明における熱可塑性エラストマー組成物(B)は、成分(b1)と成分(b2)、必要に応じて成分(b3)や成分(b4)、その他の成分とを、公知の方法、例えば、二軸押出機、バンバリーミキサーなどにより溶融混練することにより得ることができる。
本発明では、前記した熱可塑性エラストマー組成物(B)と、ポリプロピレン系樹脂(A)を、それぞれ公知の方法により成形して、成形体を得る。成形体の製造方法は特に限定されるものではないが、複雑な形状の成形体を効率よく製造することができることから、射出成形により製造することが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体と、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体とを振動溶着する方法としては、振動周波数50MHz以上の装置を用い、溶着深さが0.1〜3mmとなる条件で溶着することが好ましい。
本発明の複合成形体は、自動車内装部品として好適である。とりわけ、ポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体としてインストルメントパネルを、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体としてエアバッグを成形し、これらを振動溶着して得られるエアバッグ一体型インストルメントパネルとして好適である。
以下、実施例および比較例によって、本発明をより詳細に説明する。
[I] 物性測定方法
(1)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210に従い、ポリプロピレン系樹脂(A)および熱可塑性エラストマー組成物は230℃における2.16kg荷重でのMFRを測定した。
エチレン系共重合体(成分(b3))は、230℃における2.16kg荷重でのMFRを測定した。
(2)極限粘度[η]の測定方法
ポリプロピレン系重合体5gを沸騰キシレン500mlに完全に溶解させた後、20℃に降温し、4時間以上放置する。その後、これを析出物と溶液とにろ別し、ろ別した溶液を乾固して減圧下70℃で乾燥しキシレン可溶部を抽出した。
ウベローデ型粘度計を用いて還元粘度を測定し、「高分子溶液、高分子実験学11」(1982年共立出版株式会社刊)第491頁に記載の計算方法を用いた外挿法によって求められた。
(3)密度
JIS K7112に従い、アニール無しで測定された。
(4)ムーニー粘度
ASTM D−1646に従い測定された。
(5)樹脂中のモノマー由来の単量体単位含有量
エチレン−プロピレン系共重合体ゴム(b2)の組成は、ASTM D 3900に従い赤外吸収スペクトル(日本分光製 FT−IR5200型)による方法により求めた。
(6)融解ピーク温度
TA Instruments社製 DSC Q100を用いて、室温→220℃→−90℃→200℃(昇温速度10℃/分、降温速度5℃/分、保持時間なし)の手順で昇降温し、2回目の昇温工程で測定されるピーク温度を融解ピーク温度とした。融解ピークが複数得られる場合は、最も高温側に位置するピーク値を採用した。
(7)射出成形体の製造方法
東芝機械社製射出成形機IS100−ENにて、サイドゲート平板金型を用い、シリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で、熱可塑性エラストマー組成物(B)を射出成形して縦90mm、横150mm、厚み2mm、または3mmtの射出成形体を得た。
また、同じ条件で、ポリプロピレン系樹脂(A)を射出成形して同じ形状の射出成形体を得た。
(8)曲げ弾性率(FM)
JIS K7171に従い、上記条件で射出成形した厚さ2mmの試験片を用いて、スパン間30mm、曲げ速度1mm/分の条件下で測定した。
(9)低温耐衝撃性(IZOD)
JIS K6911に従い、上記条件で射出成形した熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる試験片を用いて所定の温度で測定した。NB=非破壊、B=破壊
(10)振動溶着強度
上記条件で射出成形した平板状の試験片を所定のサイズに裁断し、ブランソン社製振動溶着装置(型式;2800J−DC)にて所定の条件のもと振動溶着を行い、図1のような複合成形体を得た。振動溶着により一体化された試験片(ポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体と熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体を振動溶着により一体化した複合成形体)を60mm幅に切り出し、ポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体を固定し、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体を引張り試験機のロードセル治具に取り付けて速度200mm/分にて剥離試験を行い、剥離強度の最大値を接合強度とした。
[II]原料
(1)ポリプロピレン系重合体(b1)
(PP−1):住友化学株式会社製 ノーブレンAZ161C1
MFR(230℃)=30g/10分、融解ピーク温度=163℃、プロピレン系重合体部(イ)中のプロピレン由来の単量体単位の含有量=100%、エチレン系共重合体部(ロ)中のエチレン由来の単量体単位の含有量=45重量%、成分(b1)中におけるエチレン系共重合体部(ロ)の含量=16重量%、20℃キシレン可溶部(CXS部)の135℃テトラリン中で測定される極限粘度[η]=3.5
(PP−2):住友化学株式会社社製 ノーブレンWPX5007
MFR(230℃)=52g/10分、融解ピーク温度=163℃、プロピレン系重合体部(イ)中のプロピレン由来の単量体単位の含有量=100重量%、エチレン系共重合体部(ロ)中のエチレン由来の単量体単位の含有量=45重量%、成分(b1)中におけるエチレン系共重合体部(ロ)の含量=16重量%、20℃キシレン可溶部(CXS部)の135℃テトラリン中で測定される極限粘度[η]=3.4
(PP−3):住友化学株式会社製 ノーブレンZ144T
MFR(230℃)=30g/10分、融解ピーク温度=147℃、プロピレン系重合体部(イ)中のプロピレン由来の単量体単位の含有量=96重量%、成分(b1)中におけるエチレン系共重合体部(ロ)の含有量=0重量%
(PP−4):住友化学株式会社社製 ノーブレンWPX5343
MFR(230℃)=52g/10分、融解ピーク温度=164℃、プロピレン系重合体部(イ)中のプロピレン由来の単量体単位の含有量=100重量%、エチレン系共重合体部(ロ)中のエチレン由来の単量体単位の含有量=36重量%、成分(b1)中におけるエチレン系共重合体部(ロ)の含量=13重量%、20℃キシレン可溶部(CXS部)の135℃テトラリン中で測定される極限粘度[η]=4.6
(PP−5):MFR(230℃)=35g/10分、融解ピーク温度=167℃、20℃キシレン可溶部(CXS部)の135℃テトラリン中で測定される極限粘度[η]=1.7であるポリプロピレン系重合体
(2)エチレン−プロピレン系共重合体ゴム(b2)
(ゴム−1):住友化学株式会社製 エスプレン512P
エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体、エチレン/プロピレン=67/33重量比、ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=68
(ゴム−2):住友化学株式会社製 エスプレン201
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン/プロピレン=49/51重量)、ムーニー粘度(ML1+4,125℃)=31
(3)エチレン系共重合体(b3)
(共重合体−1):ダウケミカル社製 エンゲージ7467
エチレン−ブテン共重合体、密度=0.863g/cm3、MFR(190℃)=1.3g/10分
(共重合体−2):ダウケミカル社製 エンゲージ8180
エチレン−オクテン共重合体、密度=0.863g/cm3、MFR(190℃)=0.4g/10分
(共重合体−2):ダウケミカル社製 エンゲージ8180
エチレン−オクテン共重合体、密度=0.863g/cm3、MFR(190℃)=0.4g/10分
(共重合体−3):ダウケミカル社製 エンゲージ8100
エチレン−オクテン共重合体、密度=0.870g/cm3、MFR(190℃)=1.1g/10分
(4)ポリプロピレン系樹脂(A)
住友化学株式会社製 ノーブレンBZE82F8 融解ピーク温度=166℃、曲げ弾性率=1560MPa
実施例1
成分(b1)として(PP−1)100重量部と、成分(b2)として(ゴム−1)80重量部および(ゴム−2)20重量部と、エルカ酸アミド(日本精化製 ニュートロンS)を0.1重量部と、酸化防止剤(住友化学株式会社製 スミライザーGA80)を0.2重量部と(チバスペシャリティ株式会社製 イルガフォス168)0.1重量部を配合し、バンバリーミキサーで溶融混練を実施し、ペレット状に加工した後、熱可塑性エラストマー組成物(B)を得た。得られた熱可塑性エラストマー組成物(B)および該組成物からなる成形体の物性測定結果を表1に示す。
実施例2
配合する成分および量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、熱可塑性エラストマー組成物(B)を得た。得られた熱可塑性エラストマー組成物(B)および該組成物からなる成形体の物性測定結果を表1に示す。
実施例3
配合する成分および量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、熱可塑性エラストマー組成物(B)を得た。得られた熱可塑性エラストマー組成物(B)および該組成物からなる成形体の物性測定結果を表1に示す。
比較例1
配合する成分および量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、熱可塑性エラストマー組成物(B)を得た。得られた熱可塑性エラストマー組成物(B)および該組成物からなる成形体の物性測定結果を表1に示す。
Figure 0005262385
振動溶着条件;
(*1)振動周波数=240Hz、溶着深さ=0.5mm、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体厚み=2mm
(*2)振動周波数=240Hz、溶着深さ=0.5mm、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体厚み=3mm
実施例4〜7
配合する成分および量を表2に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、熱可塑性エラストマー組成物(B)を得た。得られた熱可塑性エラストマー組成物(B)および該組成物からなる成形体の物性測定結果を表2に示す。
Figure 0005262385
振動溶着条件;
(*1)振動周波数=240Hz、溶着深さ=0.5mm、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体厚み=2mm
(*2)振動周波数=240Hz、溶着深さ=0.5mm、熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体厚み=3mm
実施例で得た複合成形体の模式図 接合強度の測定に用いる複合成形体の模式図
符号の説明
1 熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる射出成形体
2 ポリプロピレン系樹脂(A)からなる射出成形体

Claims (4)

  1. 以下の要件を満たすポリプロピレン系樹脂(A)からなる成形体と熱可塑性エラストマー組成物(B)からなる成形体とが、振動溶着により一体化されてなる複合成形体。
    (A):曲げ弾性率が1500MPa以上であり、示差走査熱量計により測定される融解ピーク温度が163℃以上であるポリプロピレン系樹脂。
    (B):前記ポリプロピレン系樹脂(A)の融解ピーク温度との差が℃以下の融解ピーク温度を有し、20℃キシレン可溶部(CXS部)の135℃テトラリン中で測定される極限粘度[η]が3.5〜7.0であるポリプロピレン系重合体(成分(b1))と、エチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の重量比が35657030であるエチレン−プロピレン系共重合体ゴム(成分(b2))(ただし、成分(b2)におけるエチレン由来の単量体単位とプロピレン由来の単量体単位の合計を100とする)とを含有し、成分(b1)100重量部あたり成分(b2)を50〜300重量部含有し、曲げ弾性率が250550MPaである熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 前記熱可塑性エラストマー組成物(B)が、さらに成分(b3)として、エチレンと炭素原子数が4以上のα−オレフィンとの共重合体であるエチレン系共重合体であって、密度が0.860〜0.910g/cm 3 であり、かつ温度190℃および荷重21.18Nの条件で測定されるメルトフローレートが0.01〜10g/10分であるエチレン系共重合体を含有する請求項1に記載の複合成形体
  3. 前記熱可塑性エラストマー組成物(B)が、成分(b1)100重量部と、該成分(b1)100重量部あたり成分(b2)を50〜300重量部、成分(b3)を3〜100重量部含有する請求項2に記載の複合成形体。
  4. 自動車内装部品である請求項1〜3のいずれかに記載の複合成形体。
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