JP5261907B2 - トレンチゲート型炭化珪素半導体装置 - Google Patents

トレンチゲート型炭化珪素半導体装置 Download PDF

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本発明は、炭化珪素半導体基板を用いてMOSFET(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)やIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等として構成されるトレンチゲート型炭化珪素半導体装置に関する。
炭化珪素(以降SiCと記すこともある)半導体基板を用いて高耐圧パワーデバイスを作製すると、シリコン(Si)デバイスより、オン抵抗を大幅に低減できる可能性があることが知られている。近年は、1.2〜1.7kVクラスのSiC製MOSFETにおいて、10mΩcmを下回る低いオン抵抗が得られている。これは、同じ耐圧クラスのシリコン(Si)製IGBTよりも充分に小さい。しかし、今のところ、オン抵抗を小さくできるといっても、SiC半導体基板の得られるべき本来の特性から見れば、まだ不充分な程度に低減できているだけであり、さらに低減される余地が残されている。この点を考慮すると、今後、Si製のIGBT、MOSFETなどとの対比で、低コスト化と前述したオン抵抗の低減がさらに進めば、インバーター部品としてのSi製IGBTの大半がSiC製MOSFETに置き換えられる可能性も充分に考えられる。
SiC半導体基板を用いることでオン抵抗を大幅に低減できる理由は、SiC半導体基板が物性的に高い絶縁破壊電界を有するので、同じ高耐圧を実現するために、高抵抗ドリフト層を薄くまたはドリフト層のドーピング量を高く(すなわち、高不純物密度に)することができ、その結果、ドリフト層の抵抗をSi半導体基板(以降、単にSiと略する場合もある)に比べて2桁以上低減できるためである。
また、SiC半導体基板の絶縁破壊電界は強い異方性を有することが知られている。すなわち、SiC半導体基板の結晶の<0001>方向に高い絶縁破壊電界を示す。この性質を利用して、SiC半導体基板の両主面間(縦方向)に電圧を印加するように構成した縦型の半導体装置においては、半導体基板の{0001}面を主面とすると、絶縁破壊電界が高くなり、その分、同じ耐圧に設計した場合にオン電圧を低減できることになるので好ましい。
さらに、SiC半導体基板を用いる高耐圧デバイスにおいては、前述の理由によりSi半導体基板に比べてオン抵抗(またはオン電圧)の大部分を占めるドリフト層の抵抗成分が低減される結果、相対的にオン抵抗におけるその他の抵抗成分、たとえば、電流のスイッチングを制御する領域であるMOSチャネルの抵抗(チャネル抵抗という)や高不純物密度SiC半導体基板の抵抗、さらには金属電極との接触抵抗までもが、無視できない抵抗成分となってくる。とりわけ、SiO/炭化珪素界面は、今のところ、SiO/シリコン界面ほどには良好でないのでSiO/炭化珪素界面に接触するMOSチャネルにおけるキャリア移動度はその影響を強く受ける結果、SiO/シリコン界面のMOSチャネルの移動度に比べて1桁程度小さいというのが現状である。その結果、SiCデバイスのチャネル抵抗が特に大きくなリ易く、他の抵抗成分に対するチャネル抵抗成分の比率が目立つようになる。このため、SiCデバイスではこのチャネル抵抗を低減することが、Siデバイス以上に重要となる。その対策の一つとして、単位面積当たり、できるだけ多くのチャネルを集積できる(すなわち、高密度チャネルの)デバイス構造を採用してデバイス全体としてのチャネル抵抗を低減することが考えられる。
Siデバイスにおいては、高密度に形成されたトレンチの各側壁面上にそれぞれMOSチャネルを設けることにより、前述のような高密度チャネル構造としたトレンチ型MOSデバイスが、既に開発され市販もされている。具体的には、図3の要部断面図に示すトレンチ型MOS構造のユニットセルが高密度チャネルを容易に得るためのMOSFETの構造として好んで用いられている。すなわち、一導電型である半導体基板31の一方の主面上に、エピタキシャル成長で一導電型であるドリフト層33と、エピタキシャル成長または熱拡散で形成される他導電型であるボディ領域35がそれぞれ形成され、ボディ領域35の表面に一導電型であるソースコンタクト領域36と他導電型であるボディコンタクト領域37が形成される。ソースコンタクト領域36とボディコンタクト領域37にはソース電極46が共通にオーム性接触している。ソース電極46とゲート電極42は、層間絶縁膜44により絶縁されている。半導体基板31の反対側の主面にはドレイン電極45がオーム性接触している。
トレンチ40はソースコンタクト領域36の表面からボディ領域35を貫いてドリフト層33に達する深さに形成される。トレンチ40の内側には、ゲート酸化膜41を介して、ゲート電極42が埋設され、トレンチ側壁面のゲート酸化膜41を挟んでゲート電極42に対向するボディ領域35の表面にMOSチャネル43が形成される。ゲート電極42の下端は、ボディ領域35の下端よりも下にある。ゲート電極42の上端は、ボディ領域33の上端(すなわち、ソースコンタクト領域36とボディ領域35間のpn接合)よりも上にあって、Siデバイスにおいては、ソースコンタクト領域36の上端よりも下になるように作製される。
以上説明したトレンチ型MOSFETとは少し異なる構造として、図4に示すトレンチ型MOSFETの要部断面図のように、ゲート電極62がソースコンタクト領域56の上まで覆うように回り込んでおり(ゲートオーバーラップという)、ゲート電極62とソースコンタクト領域56は、積層基板面上で厚いフィールド絶縁膜64によって絶縁されている構造も知られている。しかし、この図4は前記図3の構造に比べて、トレンチ60の間隔(セルピッチに相当する)がオーバーラップ分、広くなってしまうことによりチャネルの集積度が低下するだけでなく、ゲートオーバーラップの分だけ、ゲート・ソース間の静電容量が増加するので、図4の構造はこの点からはあまり好ましくない。
前記図3、4を用いた説明においては、簡単のため、トレンチ40、60は1本だけ示したが、実際に用いられるMOSFETにおいては、同様の単位構造(セル)が紙面の左右方向にも、多数繰り返される。また、これらのトレンチ40、60内に形成された各ゲート電極42、62は、トレンチ内から積層半導体基板表面に引き出されてゲート電極引き出し配線(図示せず)として形成され、通常はデバイスチップ基板の表面の一部に形成されているゲート電極パッド(図示せず)に電気的に相互に配線されて集められる。ゲート電極42がトレンチ40内部から積層基板表面に引き出される部分では、図3のようなゲートオーバーラップ構造でない場合でも、トレンチ内部からフィールド絶縁膜の上側にゲート電極の一部が乗ったゲートオーバーラップのような形状となる部分が存在する。ちょうど、図4のゲートオーバーラップ部分のような状態であるので、以下の説明では、図4に倣って、前記ゲート電極42の一部が乗ったゲートオーバーラップのような形状となる部分の下側のフィールド絶縁膜をさして、フィールド絶縁膜64と表記する。ここまでの構造は、SiデバイスでもSiCデバイスの場合でも、同様である。
Siデバイスにあっては、図3を参照するとソースコンタクト領域36は、ドーパントの熱拡散によって容易に選択的に形成されるので、厚さは比較的大きい(数100nm以上)が、フィールド絶縁膜は、それほど厚くない。Siデバイスにおいては、十分な絶縁耐力を有するフィールド酸化膜を、熱酸化によって簡便に形成することができる。むしろ、膜厚をあまり大きくしようとすると、形成に時間がかかるだけでなく、熱拡散によりドーパントの分布が変化してしまうことになりかねず、あまり好ましくないと考えられている。
なお、本明細書ではトレンチ型MOSFETを例に用いるが、コンタクト領域形成とゲート電極形成とに係わる問題は、トレンチ側壁面上にMOSチャネルを形成するスイッチングデバイスに共通の問題であり、たとえばトレンチIGBTにも適用できる。
以上説明した炭化珪素半導体装置に関連する文献としては、良好な半導体特性を維持しながら、絶縁耐圧を高くするSiC絶縁ゲート型半導体素子についての記述が公開されている(特許文献1)。
特開2000−312003号公報
しかしながら、SiCデバイスにあっては、通常のフィールド酸化膜(SiO膜)の形成温度(1100℃〜1200℃程度)ではドーパントの熱拡散は、実質的には起こらない。また、ソースコンタクト領域36とボディコンタクト領域37とを形成する一般的な方法としては、エピタキシャル成長による形成の際に同時ドーピングする方法と、後からイオン注入によってドーピングする方法の2方法が考えられる。ところが、実際にはソースコンタクト領域36とボディコンタクト領域37を図3のように部分的な領域パターンとして形成するには、少なくともどちらか一方は選択的に形成(選択的ドーピング)しなければならないから、選択的イオン注入または選択的エピタキシャル成長が必須である。しかし、炭化珪素半導体作成技術における選択的エピタキシャル成長はまだ基礎研究段階であり、実用的になっていないので、選択的にドーピングする方法としては、既に実績があり実用的になっている選択的イオン注入法が採用される。
SiCデバイスの場合、金属電極との接触抵抗が小さいことから、n型不純物としてはリン、p型不純物としてはアルミニウムが、現状では最適なドーパントと考えられている。金属電極との接触抵抗を十分に低くするために、通常、これらのドーパントは1×1020cm−3以上の不純物濃度で添加される。これらのドーパントをSiC中にイオン注入しようとすると、一般に用いられている400kV程度のイオン注入装置では、実用上最大0.5μm程度の深さまでしか注入することができない。さらに広く一般的な200kV程度のイオン注入装置では、0.2μm程度の深さまでしか注入することができない。価数の大きいイオンを用いれば、これよりも深く注入することはできるが、一般に、価数の大きいイオンは、価数が小さいイオンに比べて、イオン電流が非常に小さいので、前述のような高ドープを実現するために高ドーズイオン注入が必要なコンタクト用には好ましいとは言えない。
最初にボディコンタクト領域37をイオン注入またはエピタキシャル成長のいずれにより形成するにしても、後工程のソースコンタクト領域は選択的イオン注入で形成する必要があるので、前述したイオン注入可能な深さの制限により、あまり厚いコンタクト領域を形成することは難しい。つまり、たとえば、ボディコンタクト領域36をボディコンタクト層としてエピタキシャル成長で形成した場合、続いてこのボディコンタクト層の残りの部分に選択的イオン注入を用いてソースコンタクト領域37を形成する際に、ボディコンタクト層の深さよりも、必ず、後工程のソースコンタクト領域36のイオン注入深さを深くしてソースコンタクト領域36を前記ボディ領域35に接触させなければならないが、前述のようにイオン注入深さには制限(0.2μm〜0.5μm)があるので、前記ボディコンタクト層(エピタキシャル成長層)をそれ以上厚くすることができないのである。
もちろん、図5のようにボディコンタクト領域77の表面を低くしたダブルトレンチ構造とすれば、この制限はなくなるが、今度は、ボディ領域75の厚さが、ボディコンタクト領域77の直下だけ、相対的に薄くなってしまうことが問題となる。すなわち、SiCデバイスにあっては、ドリフト層73のドナー密度が、同じ耐圧のSiデバイスに比べて1桁程度大きくできることに対して、ボディ領域75のアクセプタ密度はSiデバイスと大差ない。たとえば、4H−SiCの{0001}面を主面とする1.2kV耐圧デバイスで、理論限界を狙うなら、ドリフト層73は、ドナー密度がたとえば1.3×1016cm-3程度、厚さがたとえば7μm程度となるのに対して、ボディ領域75は、アクセプタ密度がたとえば1.5×1017cm-3程度、厚さが(図5の場合で)最小1μm前後である。ドリフト層73のドナー密度はボディ領域75のアクセプタ密度の約1桁下に迫っており、一方で、ドリフト層73の厚さはボディ領域75の厚さよりも1桁近く大きい。従って、オフ時には、ボディ領域75にも空乏層が伸びやすく、ボディ領域75の一部が、上から下まで空乏化した、いわゆるパンチスルー状態になりやすい。だからといって、ボディ領域75を厚くすると、それに比例してチャネル抵抗が増大するので、好ましくない。代替案として、ボディ領域75のアクセプタ密度を高くすると、この側面に形成されるMOSチャネルでのチャネル移動度が低下するので、チャネル抵抗が増大することとなり、やはり好ましくない。従って、ダブルトレンチ構造とすると、ボディ領域での耐圧とチャネル抵抗のトレードオフ関係が厳しくなり、SiC半導体基板材料が有する、優れた高絶縁破壊電界という物性を生かせないおそれがあるので、採用できないのである。
さらにまた、SiC半導体基板においては、電子のドリフト移動度が、正孔のドリフト移動度の数倍(ポリタイプや方位にもよるが、3〜7倍とされている)であるので、ドリフト層73はn型であることが望ましく、従ってソースコンタクト領域76もn型であることが望ましい。この場合、ソースコンタクト領域76をエピタキシャル成長で形成しようとしても、リンを同時ドープして高ドープ層を得ることが、現状ではできていない(1×1019cm-3以下しか入らない)。リンに代わるドナーとして、窒素があるが、この場合、エピタキシャル成長またはイオン注入のいずれによっても、ドナー密度として2×1019cm-3程度しか得られておらず、電極との接触抵抗やソースコンタクト領域76自身のシート抵抗が高止まりするので、使えない。
従って、前述の代替案はいずれも好ましくなく、当面の間、図3のトレンチ型MOSFETでは、ソースコンタクト領域36の形成にはイオン注入が避けられず、そのために、ソースコンタクト領域36の厚さは、前述のように高々0.5μm、より実用的には高々0.2μmとなるのである。なお、SiC半導体基板は、イオン注入後の活性化アニールとして1600〜1800℃という高温を必要とするため、デバイス作製手順に制限がある。すなわち、活性化アニールを行った後でなければ、金属はおろか、デバイス作製後に残るSiO膜さえも、形成することができないことに留意する必要もある。以上説明したように、SiC半導体基板の場合の製作プロセスの特殊性から、SiC半導体基板にあっては、ソースコンタクト領域36の厚さをあまり大きくすることができないのである。
一方、図3に示す構造のトレンチ型MOSFETでは、ゲート電極42は、通常、高ドープ多結晶シリコン層を全面に形成した後、エッチバック工程により形成される際に、ソースコンタクト領域36の厚みが前述のように0.2μm〜0.5μm以下のように小さいことが問題となる。すなわち、トレンチ幅によって、ポリシリコンの堆積量が異なり、その際に見込んでおくべきエッチバック余裕も異なる(プラスマイナスそれぞれ、トレンチ幅の10%ぐらい)。0.35μmのプロセス基準ならば、トレンチ幅は0.7μmぐらいで、エッチバック誤差±0.07μmを狙えるので、ソースコンタクト領域の厚さが0.3μmでもよい。しかし、0.6μmのプロセスの場合では、トレンチ幅1.2μmぐらい、エッチバック誤差±0.12μm(普通は3σなので、1.5〜3倍は少なくとも必要)となって、ソースコンタクト領域の厚さは0.24μm以上(3σだと少なくとも0.36から0.72μm以上)必要になる。
SiCは、ウエハが反っているので、フォトプロセスの都合上、トレンチ幅1.2μmでさえも、量産となると、エッチバックの誤差範囲内に納めることがかなり難しくなる(この幅が狂うと、トレンチエッチング速度が変るので、トレンチ深さを制御できなくなってしまい、トレンチ底部の耐圧信頼性が出ない)。また、SiCの性質上、ゲート酸化の前にイオン注入およびアニールをしないといけないので、たとえ、400keV装置(実用上は350keV程度)で0.4μm弱のイオン注入をしたとしても、ゲート酸化のときに目減りするため、前記0.36μm以上(3σ対応)は厳しい。従って、図3の断面図に示す構造のトレンチ型MOSFETを作ろうとすると、前述したとおり、作製余裕が非常に厳しいものとならざるを得ないのである。
本発明は、以上述べた点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、トレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置であって、ソースコンタクト領域の深さが、炭化珪素半導体基板におけるイオン注入条件の実用的観点からの制限のため、0.2μm〜0.5μm以下のように小さい場合であっても、炭化珪素半導体装置特性に悪影響を与えることなく、高ドープ多結晶シリコン層からなるゲート電極を確実にエッチバック技術により形成できる構造を有するトレンチゲート型炭化珪素半導体装置を提供することである。
特許請求の範囲の請求項1記載の発明によれば、炭化珪素半導体基板の一方の主面に一導電型ドリフト層と、他導電型ボディ層と、所要のパターンの一導電型ソースコンタクト領域および他導電型ボディコンタクト領域を有するコンタクト層とをこの順に少なくとも備える炭化珪素半導体からなる積層半導体基板が、前記一導電型ソースコンタクト領域表面から、少なくとも前記ドリフト層または該ドリフト層に接する同導電型層に達する深さのトレンチを備え、該トレンチ凹部内面にはゲート絶縁膜を介して埋設されるゲート電極を有し、該ゲート電極は前記積層半導体基板表面に引き出され、この基板表面でフィールド絶縁膜を介して載置され、かつこの基板表面の一部に形成されているゲートパッドへ接続されるゲート電極引出し配線を有し、該ゲート電極引出し配線を除く前記ゲート電極上には層間絶縁膜を介して覆うと共に前記一導電型ソースコンタクト領域および他導電型ボディコンタクト領域の表面に共通に接触する一方の金属電極を備え、前記炭化珪素半導体基板の他方の主面に他方の金属電極を備えるトレンチゲート型炭化珪素半導体装置において、前記ソースコンタクト領域の厚さが0.5μm以下であり、前記フィールド絶縁膜の厚さが0.5μm以上であって、前記ゲート電極の上端は、前記フィールド絶縁膜の膜厚の上端と前記ソースコンタクト領域の上端の間にあり、前記フィールド絶縁膜が、絶縁膜と炭化珪素基板に対する選択エッチング比が5分の1以下の導電体膜との積層膜であるトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることにより、前記本発明の目的は達成される。
特許請求の範囲の請求項2記載の発明によれば、前記炭化珪素半導体基板は、六方晶の炭化珪素であって、その主面が、少なくとも、0度〜8.5度のオフ角を含む(000-1)c面である特許請求の範囲の請求項1記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることが好ましい。
特許請求の範囲の請求項3記載の発明によれば、前記炭化珪素半導体基板の一方の主面に形成される積層炭化珪素層がエピタキシャル成長層であって、前記炭化珪素半導体基板と前記ドリフト層の間に一導電型フィールドストップ層を備える特許請求の範囲の請求項1または2に記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項4記載の発明によれば、前記炭化珪素半導体基板の一方の主面に形成される積層炭化珪素層がエピタキシャル成長層であって、前記ドリフト層とボディ層の間に一導電型電流拡がり層を備える特許請求の範囲の請求項3記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることがより好ましい。
特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記炭化珪素基板に対する選択エッチング比が5分の1以下の導電体膜が導電性酸化膜である特許請求の範囲の請求項記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることがいっそう好ましい。
特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記導電性酸化膜が酸化錫、酸化インジウム、酸化錫と酸化インジウムの混合物から選ばれるいずれかである特許請求の範囲の請求項記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることがさらにいっそう好ましい。
特許請求の範囲の請求項記載の発明によれば、前記炭化珪素半導体装置がトレンチゲート構造を有するMOSFETである特許請求の範囲の請求項1乃至のいずれか一項に記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置とすることが望ましい。
本発明によれば、トレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置であって、ソースコンタクト領域の深さが、炭化珪素半導体基板におけるイオン注入条件の実用的観点からの制限のため、0.2μm〜0.5μm以下のように小さい場合であっても、炭化珪素半導体特性に悪影響を与えることなく、高ドープ多結晶シリコン層からなるゲート電極を確実にエッチバック技術により形成できる構造を有するトレンチゲート型炭化珪素半導体装置を提供することができる。
[実施例1]
(トレンチ形成時のRIEマスク材料がSiO膜の場合)
図1に、実施例1にかかるトレンチ型MOSFETの要部断面構造(a)と、ゲート電極引き出し配線を含むトレンチ型MOSFETの断面構造(b)を示す。
図1(a)に示すトレンチ型MOSFETについて説明する。高不純物密度のn型4H−SiC(000-1)c面を主表面とする炭化珪素半導体基板1上に、高不純物密度のn型であるフィールドストッピング層2、低不純物密度のn型であるドリフト層3、n型である電流広がり層4、p型であるボディ領域5、p型であるボディコンタクト領域7、高不純物密度のn型であるソースコンタクト領域6が順次形成されている。ソースコンタクト領域6の表面の一部には、フィールド絶縁膜20が形成されている。フィールド絶縁膜20の表面から、ソースコンタクト領域6とボディ領域5を貫いて、少なくともn型電流広がり層4にまで達するトレンチ10が形成されている。
トレンチ10の側壁面のうち、ソースコンタクト領域6、ボディ領域5、およびソースコンタクト領域6に近接するフィールド絶縁膜20部分ならびにn型電流広がり層4に接する部分には、ゲート酸化膜11を介して、ゲート電極12が設けられている。トレンチ10のうち、ゲート電極12より下方は、少なくともゲート絶縁膜11より厚い埋め込み絶縁膜15が形成されている。トレンチ10のうち、ゲート電極12より上方、ならびにフィールド絶縁膜20の表面の一部には、層間絶縁膜21が形成されている。ソースコンタクト領域6およびフィールド絶縁膜20の残り(相互に接する面以外)の表面は、ソース電極23と接しており、ソース電極23は、層間絶縁膜21の上を覆って、隣接するセルのソースコンタクト領域6(図示せず)とも接している。ソース電極23のうち一部は、高不純物密度のp型であるボディコンタクト領域7と接している。炭化珪素半導体基板1の裏面には、ドレイン電極22が設けられている。
図1(b)に示すゲート電極引き出し配線12aの構造は、フィールド絶縁膜20の厚さを除いては、図1(a)に示すトレンチ型MOSFETと、構造的に特段に異なるところはないので、詳細な説明は省略するが、フィールド絶縁膜20の上側にまで、ゲート電極が回りこんでいることが特徴である。
前述のトレンチ型MOSFET構成において、炭化珪素(SiC)半導体基板1の主表面は、(000-1)c面ではなく、(0001)Si面であってもよい。また、{0001}面から数度のオフ角がついていてもよい。また、n型フィールドストッピング層2およびn型電流広がり層4を備えない構成もあり得る。
フィールドストッピング層2を設ける理由は次のとおりである。SiC半導体基板1の品質は必ずしも十分ではないので、フィールドストッピング層2が存在すれば、逆方向電圧印加時に空乏層がドリフト層3全体に広がっても、その端部での高電界が基板1に印加されないので、基板品質の低さに起因する絶縁破壊を抑制できるので、好ましい。
また、電流広がり層4を設ける理由は次のとおりである。ドリフト層3は比較的高抵抗であるので、オン状態において、トレンチ10の側壁面である、ボディ領域5とゲート絶縁膜11の界面に形成されるnチャネルを流れる電流が、ドリフト層3のうちトレンチ10の付近のみを流れることで、電流集中によるオン抵抗の増大を招く可能性があるが、電流広がり層4が存在すれば、電流はドリフト層3の広い領域に広がって流れるので、電流集中によるオン抵抗の増大を抑制できて、好ましい。
さらに実施例1によれば、次のような効果を発揮する。すなわち、六方晶SiCの(000-1)面は、他の面方位に比べて酸化速度が大きいので、堆積法によるゲート酸化膜を追酸化するなどの工程において、容易に酸化が進みやすい。さらに、本来適用されるべきSiCデバイスにおいては、SiC半導体基板表面にあるソースコンタクト領域の厚さがもともと小さい(たとえば、0.5μm以下)ため、ソースコンタクト領域形成後の工程で半導体表面が酸化を受けると、ソースコンタクト領域の厚みが減少し、ソースコンタクト領域のシート抵抗が増加するという問題があるが、実施例1のように厚いフィールド絶縁膜20を設けると、フィールド絶縁膜20によって酸化種の拡散が遅らされる(つまり絶縁膜中を酸素原子が通過してSiC半導体基板表面に達する時間が長いこと)ことにより、SiC半導体基板表面の酸化速度が遅くなるので、ソースコンタクト領域の厚さが酸化により目減りするのを抑制することができて、ソースコンタクト領域のシート抵抗を低く保つことができる。
さらに、トレンチ10は、ドリフト層3を貫いて、フィールドストッピング層2またはSiC半導体基板1に達していてもよい。また、トレンチ10の下のドリフト層3に、ソース電位に保たれるp型領域(図示せず)が形成されていてもよい。トレンチ10の側壁は、前記基板1の主面に対して垂直でなくてもよく、特に、ゲート絶縁膜11と接する部分は、基板の主面が{0001}面から数度のオフ角度を有している場合には、チャネル抵抗が小さくなるように数度の角度を有していてもよい。また、トレンチ10の側壁は、平面のみの組み合わせで構成されていなくてもよく、曲面のみ、あるいは平面と曲面の組み合わせによって構成されていてもよい。ゲート電極12は、ゲート絶縁膜11を介して、フィールドストッピング層4の全部に接していてもよいし、さらに、ドリフト層3の一部と接していてもよい。ただし、ゲート電極12がゲート絶縁膜11を介してドリフト層3の下方(基板1に近い部分)でドリフト層に接していると、オフ時に、その付近のゲート絶縁膜11に過大な電界が印加されるので、好ましくない。
ソースコンタクト領域6の表面とボディコンタクト領域7の表面は、ソース電極23が、ソースコンタクト領域6の表面とボディコンタクト領域7の表面のいずれとも接しているかぎり、高さは一致していなくてもよく、たとえば、ボディコンタクト領域7の表面がソースコンタクト領域6の表面よりも下方にあってもよい。
図1には、簡単のため、トレンチを1本だけ示してあるが、実際には、紙面左右方向、およびユニットセルの構造と配置によっては奥行き方向に、図1のユニットセル構造を多数繰り返した構造となっている。実施例1のトレンチ型MOSFETは、基板主面の上方から見ると、図1の奥行き方向に向かってトレンチ10の底面および側壁面の面方位等に変化のない、ストライプ状のセル構造となっているが、必ずしもストライプセル構造である必要はなく、たとえば、上方から見てトレンチ10ならびに各セルが四角形または六角形状であってもよいし、他のどのような形状であってもよい。さらに、実際のトレンチ型MOSFETにおいては、デバイス端部での電界集中を緩和するために、ガードリング構造(図示せず)などのエッジターミネーション(耐圧構造)が施される。しかし、このエッジターミネーション(耐圧構造)は、本発明の構成とは直接には関係しないから、これ以上、説明することは省略する。
さらに、実施例1では、トレンチ形成を行う際に使用される絶縁膜マスクを除去する工程と、フィールド絶縁膜の一部を形成する工程またはその工程の一部を省略できる効果をもつことができる。すなわち、この絶縁膜マスク材料と、フィールド絶縁膜のうち絶縁層として機能する膜部分を構成する材料とが、相互に反応しないか、反応してもなお絶縁層として機能するならば、わざわざこのマスク材料を除去しなくてもよく、フィールド絶縁膜の一部として再利用してもよいのである。SiC半導体材料は、化学的に極めて安定であるので、SiC半導体基板へのトレンチの形成には、イオン衝撃を伴った反応性イオンエッチング(RIE)が、好んで用いられる。SiとCを、蒸気圧の高い物質として除去するために、少なくともハロゲンまたはハロゲンを含有する物質と、しばしば酸素または酸素を含有する物質が、反応性ガスとして添加される。このような激しいエッチングに対するマスクとして、たとえばSiO膜を用いると、SiCの20%(5分の1)よりも速くエッチングされることが多い。トレンチが浅い場合は、これでもよいかもしれないが、たとえばトレンチ底部での電界を緩和する構造を形成するために、たとえば深さ8μm以上にもなるような深いトレンチを形成しようとすると、SiO膜では、プロセス誤差も見込むと、2μm以上もの厚さのマスクを、おそらく堆積法によって形成しなければならない。よりエッチングされにくいマスク材料として、ハロゲン化物の蒸気圧が低く、ハロゲン化に大きなエネルギーを必要とし、イオン衝撃によってスパッタされにくい物質、たとえば、酸化錫や酸化インジウムやこれらの混合物(まとめてITO等という)があるが、これらの物質は、化学的にも反応しにくいので、トレンチ形成後に除去する工程が面倒である(ITO等の場合には、水酸化アルカリと溶融すれば化学的に除去できるが、この方法では、例外的に、SiC半導体基板まで溶解してしまう)。本発明では、このマスクをフィールド絶縁膜の一部として再利用することができるので、この面倒な除去工程を省略できる。
実施例1では、ゲート酸化膜を形成する工程において、酸化膜を堆積する工程が含まれている場合には、前記と同様に、フィールド絶縁膜上およびフィールド絶縁膜に設けられたトレンチ側壁面の、余分な酸化膜を除去する必要はない。
以下、実施例1にかかる図1に示すトレンチ型MOSFETの作製方法を、順を追って説明する。
(エピタキシャル成長)
4H−SiCの(000-1)面の8度オフ(前記面方位から8度傾いた面方位を主面とすること)のn型半導体基板1を用意する。8度オフであるのは、この基板上に後述のエピタキシャル成長を良好に行うために、市販の半導体基板自体に既に前述の8度のオフ角がつけられているためである。近年は4度オフの基板も市販されているので、エピタキシャル成長可能であれば、4度オフ基板を用いてもよい。この基板1に、エピタキシャル成長により、それぞれ厚さについて、n型フィールドストッピング層2(ドナー密度0.5〜10×1017cm-3)を約2μm、n型ドリフト層3(ドナー密度約1.6×1016cm-3)を約5.7μm、n型電流広がり層4(ドナー密度約1×1017cm-3)を約0.4μm、p型ボディ層5(アクセプタ密度2×1017cm-3)を約1μm、つづいてp型ボディコンタクト層6(アクセプタ密度2×1019cm-3)を約0.25μm、この順に成膜する。4H−SiC{0001}8度オフ基板へのエピタキシャル成長を実現する装置、方法、条件等はよく知られているので、ここでは詳細を省略する。本実施例1における各層の膜厚ならびにドーピング密度は、例示的なものであり、異なる耐圧その他の特性を目的とする場合ならびに許容すべきプロセス誤差などを考慮して、適宜、最適なドーピング密度が選ばれるべきものである。また、いずれの層も、必ずしも均一なドーピング密度である必要はなく、成膜方向に沿ってドーピング密度のグラデーションを有していてもよい。
この後、反応性イオンエッチング(RIE)を用いた選択的エッチングにより、基板1にマスク合わせ用のマーカーを形成するが、これは、基板材料の違いに対応してRIEの条件が多少異なるほかは、Siのデバイスプロセスと同様であり、このSiC半導体基板に対するRIE条件もごく一般的な、よく知られた条件であるので、詳細な説明は省略する。
(ソースコンタクト領域とボディコンタクト領域の形成)
有機系のTEOS(Tetra Ethyl Oxy Silane)とOを原料ガスとしたプラズマCVDにより、厚さ約2μmのSiO膜を堆積する。フォトリソグラフィ工程によって、ソースコンタクト領域6形成用フォトレジストマスクパターンを形成した後、CHFを反応性ガスとするプラズマエッチングにより、SiO膜のマスクパターンを形成する。さらにOプラズマにより、SiO膜のプラズマエッチング中に発生した堆積物とフォトレジストを灰化により除去して、イオン注入用SiO膜マスクとする。その後、900℃のウェット雰囲気で10分間の熱酸化を施し、スクリーン酸化膜(図示せず)を形成する。基板表面から0.35μmまでの深さに、平均密度が1×1021cm-3のボックスプロファイルとなるように、基板を800℃に加熱した上で、リンをイオン注入する。スクリーン酸化膜とSiO膜マスクをバッファードふっ酸により除去する。この状態の基板をArガスフロー中にて約1700℃で5分間保持し、イオン注入したリンを活性化させる。この工程により、n型ソースコンタクト領域6が選択的に形成される。前記p型ボディコンタクト層のうち、残りの部分は、p型ボディコンタクト領域7となる。なお、活性化アニール処理の前に、基板表面にカーボンキャップを形成して表面荒れを防ぐようにしてもよいが、トレンチ型MOSFETにおいては、表面が多少荒れても差し支えないので、本実施例1では省略している。
(トレンチ形成)。
前述と同様のプラズマCVDにより、厚さ約2μmのSiO膜を堆積し、前述のフォトリソグラフィ工程と同様にして、RIEエッチング用SiO膜のマスクパターンを形成する。後述するように、このSiO膜マスクの一部は、フィールド絶縁膜20の一部となる。本実施例1では、SFとOを反応性ガスとするICPプラズマエッチング(RIE)により、深さ約2.5μmのトレンチ10を形成する。エッチング後、SiO膜は約0.9μmの厚さで残っていた。SiC半導体基板に対するトレンチエッチングは、必ずしもこの反応ガスを用いたRIE法による必要はなく、他の方法によってトレンチを形成してもよい。たとえば、反応性ガスとして、SFに代えて、Siプロセスでよく用いられているように、ClやHBrを用いてもよいし、CFやNFなどを用いてもよい。エッチング装置についても、ICPプラズマエッチングでなく、平行平板プラズマやECRプラズマなどを用いるものであってもよい。次に、SiO膜マスクが残ったまま、約1150℃のドライ雰囲気で熱酸化を行い、トレンチ10側壁で約40nmの熱酸化膜(犠牲酸化膜として)を形成する。その後、バッファードふっ酸に浸して、トレンチ10側壁上の前記熱酸化膜(犠牲酸化膜)を除去する。この際、前記SiO膜マスクがなくなってしまわないように、漬浸時間は最小限にとどめることが望ましい。この工程は、RIE法によるエッチングの際に、トレンチ側壁表面に形成されたダメージ層を除去することを目的としている。この工程の結果、SiO膜マスクは約0.5μmとなって残っていた。
なお、本工程においては、SiO膜をトレンチエッチングのマスク材料としたが、SiC半導体基板に対する選択エッチング性の大きい材料であれば、他の絶縁物であってもよい。
(ゲート酸化膜形成)
次に、トレンチ10側壁面上に、ゲート酸化膜11を形成する。本実施例1では、TEOSとOを原料ガスとしたプラズマCVDにより、トレンチ10側壁面上に、約100nmのSiO膜を形成し、これを1300℃の10%N希釈NOにより1時間アニールしてゲート酸化膜11としたが、必ずしもこの方法による必要はない。たとえば、単に熱酸化によりゲート酸化膜11を形成してもよいし、他の方法でSiO膜を堆積してから前記のようにアニールしてもよい。また、SiO膜を堆積してから他の方法でアニールしてもよいが、重要なことは、所定のゲート耐圧が得られ、チャネル移動度が高くなるようなゲート酸化膜11となるように留意すべきことである。前記の1300℃アニールは、ゲート酸化膜11だけでなく、前述のSiO膜マスクをも、耐圧を向上させ、界面特性を向上する効果があるので、好ましい。この工程により、ゲート酸化膜11を堆積する際にSiO膜マスク上に堆積したSiO膜と、SiO膜マスク自身により、合計で約0.6μm厚さのフィールド絶縁膜20が形成される。前記の1300℃アニールにより、SiO膜を通してSiC半導体基板表面が酸化され、SiO膜の膜厚が全体的に増加する。基板1の主面が(000-1)面であるので、熱酸化速度の異方性により、トレンチ10の側壁面の上部よりも底面のほうが、わずかにSiO膜厚が大きくなる。もとのSiO膜厚が約100nmと厚いため、異方性はあまり強く出ないと考えられる。
一方、フィールド絶縁膜20は、前記1300℃アニールによっても、ほとんど膜厚が増加しなかった。前述の厚いSiO膜マスクのために、酸化種の拡散が遅らされるためと考えられる。もし、前述の厚いSiO膜マスクがなければ、ソースコンタクト領域6およびボディコンタクト領域7の表面も同様に酸化を受け、増加したSiO膜厚の約半分に相当する厚さの、ソースコンタクト領域6およびボディコンタクト領域7が酸化されてSiO膜になって実質的に厚みが目減りすることになる。特に、実施例1では、ソースコンタクト領域6がイオン注入により形成されているので、酸化速度が通常よりも大きくなり、特にソースコンタクト領域6の厚みが目減りしやすい。ソースコンタクト領域6層厚があまり減失して薄くなると、ソースコンタクト領域6のシート抵抗が増大し、オン抵抗の増大を招くので、好ましくない。このように、特に基板1の主面が(000-1)面である場合には、SiO膜マスクを残しておくことにより、ゲート絶縁膜11のアニール工程において、ソースコンタクト領域6のシート抵抗が増大するのを防ぐことができるメリットがある。
(ゲート電極形成)
高不純物密度のリンを含むポリシリコンを堆積してトレンチ10を埋めてゲート電極とすると共に、ゲート電極12の基板表面への引き出し部付近をフォトレジストで保護した後、所定の深さを狙ってポリシリコンをエッチバックして、ゲート電極12とする。ゲート電極12の膜の上端は、フィールド絶縁膜20の膜の上端よりも下にあって、ソースコンタクト領域6の下端よりも上になければならない。ゲート電極12の上端がフィールド絶縁膜20の上端よりも上に回ってしまうと、後にソース電極23を形成した際に、ゲート電極12とソース電極23が短絡してしまう。逆に、ゲート電極12の上端がソースコンタクト領域6の下端よりも下になってしまうと、MOSFETとして動作しない。従って、ここで言う前記所定の深さとは、フィールド絶縁膜20の厚さの中央、あるいはフィールド絶縁膜20の上端とソースコンタクト領域6の下端の中央、あるいはこれらの中間を選ぶことになる。フィールド絶縁膜20の上端とソースコンタクト領域6の下端の中央を狙うと、作製余裕が大きくなるので好ましいことは言うまでもないが、ソースコンタクト領域6の下端よりも下までエッチバックしてしまう危険性が高くなる。ポリシリコンを堆積してトレンチを埋めるためには、少なくともトレンチの幅の半分よりも厚く堆積する必要があり、実際にはその何割か増しの厚さを堆積することが通常行われる。実施例1においては、トレンチの幅が2μmであり、エッチバック量も2μm近くに達する。ポリシリコン堆積も、エッチバックも、最低でも5%程度の誤差を見込んでおく必要があるので、両方で約10%の誤差を見込んでおく必要がある。すなわち、エッチバック量は0.2μm程度の誤差を見込んでおく必要がある。実施例1では、フィールド絶縁膜20の厚さが0.5μmであるので、少なくともフィールド絶縁膜20の中央を狙えば、ゲート電極12の上端は、フィールド絶縁膜20の上端よりも下にあって、ソースコンタクト領域6の下端よりも上にある。一方、厚さが0.3μmしかないソースコンタクト領域6の中央を狙うのは、明らかに困難(許容誤差は0.15μmしかなく、エッチバック量の誤差よりも小さいから)である。実際、ゲート電極12がフィールド絶縁膜20の上に残ったためにソースとゲートが短絡したり、逆にゲート電極12の上端がソースコンタクト領域6の下端よりも低くなったためにMOSFETとして動作しなかったりする不良が多発し、とても使えるものではなかった。
(層間絶縁膜形成〜デバイス完成)
ここから後の工程は、SiC半導体基板に対するコンタクト金属がNiであって、1000℃程度の高温アニールを必要とすることを除いては、Siのトレンチ型MOSFETの作製プロセスとほとんど同じであるから、簡単に述べるにとどめる。SiO膜の層間絶縁膜21を堆積し、層間絶縁膜21とこれまでの工程で主表面上に残っているSiO膜等をエッチングして、ソースコンタクトホールを形成する。このとき、ソースコンタクト領域6とボディコンタクト領域7の表面が、同時に露出するようにする。
次に、Niを表面にスパッタ成膜した後、パターニングとコンタクトアニールを行う。一般的には、ウェット法またはドライエッチングにより、コンタクトホールよりも広い目にパターニングし、裏面にもNiをスパッタ成膜した後、1000℃程度でアニールする。しかし、必ずしもこのとおりである必要はなく、たとえば、先に裏面にもNiをスパッタ成膜し、1000℃程度でアニールしてから、硫酸過酸化水素水溶液等で未反応のNiを除去する、いわゆるポリサイド法を用いてもよい。または、コンタクトホール形成に用いたフォトレジストを残してNiをスパッタ成膜し、フォトレジストとともに不要なNiを除去する、いわゆるリフトオフによってもよい。この場合は、リフトオフの後に、裏面にNiをスパッタ成膜して、前記のコンタクトアニールを行う。
その後、ゲートパッド用のコンタクトホールを形成し、表面にAlをスパッタ成膜し、これをパターニングして、デバイスを完成させる。前述のように、Niのコンタクトアニールには1000℃程度の高温が必要であり、これはAlの融点よりも高いので、コンタクトアニール後にAlを成膜しなければならない。以上のように、実施例1によれば、フィールド絶縁膜20が厚いので、ゲート電極12をエッチバックして形成する際の作製余裕を大きくできる。
以上説明した実施例1によれば、ゲート電極をエッチバックして形成する際には、フィールド絶縁膜の厚さの分だけ作製余裕があるから、ゲート電極の上端が、ソースコンタクト領域の上端と下端の間にあるように制御するよりも、作製余裕が大きいようにすることができる。
[実施例2]
(トレンチ形成時のRIEマスク材料がITOまたはSnOの場合)
実施例2にかかるトレンチ型MOSFETの要部断面構造とゲート電極引き出し配線12aの断面構造を、図2に示す。基本構造は、実施例1と同様であるから、実施例1との違いを中心に説明する。
実施例2においては、フィールド絶縁膜は、トレンチ10を形成する際のマスクである酸化錫膜(組成はSnOを主要成分とするがこれに限らない)からなる領域20bと、トレンチ10の側壁にゲート酸化膜11となるSiO膜を堆積した際に酸化錫膜マスク上およびトレンチ10の側壁面に堆積したSiO膜からなる領域20aとの2領域からなる。酸化錫は一般に導電性であるが、フィールド絶縁膜最上部にSiO膜が存在するので、ゲート電極引き出し配線12aにおいてゲート電極12が酸化錫ならびに基体SiCと短絡することはない。同様に、フィールド絶縁膜のうちトレンチ10の側壁面付近にはSiO膜が存在するので、ゲート電極12が酸化錫、ソースコンタクト領域ならびにソース電極23と短絡することはない。
なお、実施例2の構成において、トレンチ10を形成する際のマスク材料は、必ずしも酸化錫でなくてもよく、酸化インジウム(組成はInに限らない)や、酸化錫と酸化インジウムの混合物(まとめてITO等という)であってもよく、さらに、SiC半導体基板に比べて十分ゆっくり、好ましくは5分の1以下の速度でしかエッチングされず、ゲート酸化膜11の形成工程に耐えられるような材料であれば、どのようなものであってもよい。
実施例2のトレンチ型MOSFETの作製工程も、大多数は実施例1と同様であるので、実施例1との違いを中心に説明する。
本実施例2においては、トレンチ10を形成するためのマスク材料として、SiO膜に代えて、錫を全面にEB蒸着法により成膜し、その後酸化して酸化錫膜とする。酸化錫はSiCに比べて20分の1程度の速さでしかエッチングされないので、トレンチ10の深さが2.5μm程度であれば、0.6μmも成膜すれば十分である(RIE後に0.4μm以上残っていればよい)。ただし、酸化錫はエッチングするのが難しいので、蒸着および酸化による成膜の前に予め、フォト工程によって、酸化錫を除去すべき部分にレジストパターンを形成しておく。このレジストの厚さは、少なくとも酸化錫の膜厚以上必要であり、酸化錫の膜厚よりも0.5μm以上厚いのが好ましい。酸化錫を蒸着および酸化により成膜後に、レジストを溶解する溶剤に浸し、必要に応じて加熱すると、レジストが溶解し、レジスト上の酸化錫も同時に除去される。この工程は、リフトオフ工程として、よく知られている周知技術である。こうして酸化錫のパターンを形成した後、SiCをRIEによってエッチングする。実施例1と同様に、酸化錫を除去する必要はない。しかし、酸化錫の分解温度が1120℃程度のため、後続の犠牲酸化およびゲート酸化膜11のアニール温度は、1100℃程度にとどめるべきである。犠牲酸化は、酸化時間を延長して酸化膜厚を等しくすればよいし、ゲート酸化膜11のアニールにあたっては、1100℃でも相応の特性が得られる。以上のように、本実施例2によれば、フィールド絶縁膜20が厚いので、ゲート電極12をエッチバックして形成する際の作製余裕が大きいだけでなく、トレンチ形成のマスク材料として、仮に導電性のものであっても用いることができるので、マスク材料の選定範囲が広がる。適切なマスク材料を選択することにより、不必要に厚いマスクを形成する必要はなくなる。
本発明の実施例1にかかるトレンチ型MOSFETの要部断面図(a)と、ゲート電極引き出し配線を含む部分の断面図(b)である。 本発明の実施例2にかかるトレンチ型MOSFETの要部断面図(a)と、ゲート電極引き出し配線を含む部分の断面図(b)である。 従来の一般的なトレンチ型MOSFETの要部断面図である。 従来のゲートオーバーラップを有するトレンチ型MOSFETの要部断面図である。 従来のダブルトレンチ構造MOSFETの要部断面構造を示す。
符号の説明
1 炭化珪素半導体基板
2 n型フィールドストッピング層
3 n型ドリフト層
4 n型電流広がり層
5 p型ボディ領域
6 n型ソースコンタクト領域
7 p型ボディコンタクト領域
10 トレンチ
11 ゲート酸化膜
12 ゲート電極
12a ゲート電極引き出し配線
13 MOSチャネル
15 埋め込み絶縁物
20 フィールド絶縁膜
20a 堆積酸化膜(SiO膜)領域
20b 酸化錫膜領域
21 層間絶縁膜
22 ドレイン電極
23 ソース電極。

Claims (7)

  1. 炭化珪素半導体基板の一方の主面に一導電型ドリフト層と、他導電型ボディ層と、所要のパターンの一導電型ソースコンタクト領域および他導電型ボディコンタクト領域を有するコンタクト層とをこの順に少なくとも備える積層炭化珪素半導体基板であって、前記一導電型ソースコンタクト領域表面から、少なくとも前記ドリフト層または該ドリフト層に接する同導電型層に達する深さのトレンチを備え、該トレンチ凹部内面にはゲート絶縁膜を介して埋設されるゲート電極を有し、該ゲート電極は前記積層炭化珪素半導体基板表面に引き出され、この基板表面でフィールド絶縁膜を介して載置され、かつこの基板表面の一部に形成されているゲートパッドへ接続されるゲート電極引出し配線を有し、該ゲート電極引出し配線を除く前記ゲート電極上に層間絶縁膜を介して覆うと共に前記一導電型ソースコンタクト領域および他導電型ボディコンタクト領域の表面に共通に接触する一方の金属電極を備え、炭化珪素半導体基板の他方の主面に他方の金属電極を備えるトレンチゲート型炭化珪素半導体装置において、前記ソースコンタクト領域の厚さが0.5μm以下であり、前記フィールド絶縁膜の厚さが0.5μm以上であって、前記ゲート電極の上端は、前記フィールド絶縁膜の膜厚の上端と前記ソースコンタクト領域の上端の間にあり、前記フィールド絶縁膜が、絶縁膜と炭化珪素基板に対する選択エッチング比が5分の1以下の導電体膜との積層膜であることを特徴とするトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
  2. 前記炭化珪素半導体基板は、六方晶の炭化珪素であって、その主面が、少なくとも、0度〜8.5度のオフ角を含む(000-1)c面であることを特徴とする請求項1記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
  3. 前記炭化珪素半導体基板の一方の主面に形成される積層炭化珪素層がエピタキシャル成長層であって、前記炭化珪素半導体基板と前記ドリフト層の間に一導電型フィールドストップ層を備えることを特徴とする請求項1または2記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
  4. 前記炭化珪素半導体基板の一方の主面に形成される積層炭化珪素層がエピタキシャル成長層であって、前記ドリフト層とボディ層の間に一導電型電流拡がり層を備えることを特徴とする請求項3記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
  5. 前記炭化珪素基板に対する選択エッチング比が5分の1以下の導電体膜が導電性酸化膜であることを特徴とする請求項に記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
  6. 前記導電性酸化膜が酸化錫、酸化インジウム、酸化錫と酸化インジウムの混合物から選ばれるいずれかであることを特徴とする請求項記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
  7. 前記炭化珪素半導体装置がトレンチゲート構造を有するMOSFETであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載のトレンチゲート型炭化珪素半導体装置。
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