JP5261874B2 - 電子回路および接続診断回路 - Google Patents

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本発明は、集積回路を備えた電子回路、および集積回路に搭載される接続診断回路に関する。
複数の集積回路を備える回路基板の機能が正常であるか否かを確認する方法として、回路基板本来の機能を起動する前に診断ソフトウェアを実行し、ハードウェアである電子回路の機能を診断することが広く行われている。このような診断ソフトウェアは、ソフトウェア実行の障害とならない軽微な故障が発生した場合には、その故障の詳細な情報を示すことで電子回路の修理を容易にする。しかし、故障が、例えば回路基板上のシステムバスの断線やバスインターフェース回路の動作不良による重篤なものであると、診断ソフトウェアは正常に動作しない。この場合、診断ソフトウェアが正常に動作しないことから故障の発生は検出されるものの、故障の原因となっている部位は特定されず、修理や部品の交換に必要な情報が得られない。
従来、この問題を回避する手段として、特許文献1および2には、本来の動作に必要な信号線とは異なる別の信号線を設け、この別の信号線を経由して検査のための信号を送受信することにより各部品の動作を検査する技術が開示されている。また、特許文献3には、複数のモジュールが、通信回線上で初期化の状態を通知し合うことで機器の健全性を確認する技術が開示されている。また、特許文献4には、故障が発生した場合の回復処理として電源を再投入し、装置全体を再度初期化する技術が開示されている。
特開平07−087161号公報 特開平09−274067号公報 特開平07−236182号公報 特開2003−256240号公報
しかし、特許文献1または2に示されている技術のように、故障診断のために、本来の動作に必要な信号線とは別の信号線を敷線すると、集積回路を収納するパッケージのピン数や、回路基板上の配線数が増加し、製造コストが増大する。配線数の増加は、回路基板の配線層が増加する原因ともなる。また、特許文献3の技術は、複数のモジュールの全てが正常に起動したことを判定するため、正常に起動しないモジュールがどれであるかを特定することはできない。また、特許文献4の技術は、動作不良の場合に装置全体の電源をオフするものであり、個々の集積回路に対応するものではない。
本発明は、上記事情に鑑み、配線を増設することなく、故障原因の部位を容易に特定することが可能な電子回路および接続診断回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の電子回路は、互いに配線で接続された第1の集積回路および第2の集積回路を備えた電子回路であって、
上記第1の集積回路が、所定の接続診断信号を上記配線に出力する診断信号送信部を備えたものであり、
上記第2の集積回路が、
上記配線を経由して供給されてきた、上記接続診断信号に対応する信号を受信する信号受信部と、
上記信号受信部によって受信された信号が上記接続診断信号が正確に伝達されてきた信号であるか否かを表わす接続良否判定を行う信号判定部と、
上記信号判定部による判定結果を保持する判定結果保持部とを備えたことを特徴とする。
本発明の電子回路によれば、第1の集積回路が、接続診断信号を上記配線に出力するとともに、第2の集積回路が、配線を経由して受信した信号が正確に伝達されてきた信号であるか否かを判定し、判定結果を保持するので、診断のための特別な信号線が必要とされない。また、保持された判定結果が読み出されることで、第1の集積回路と第2の集積回路の間の配線の接続良否が容易に判定される。したがって、故障が発生した場合に、故障原因の部位が配線であるのか、あるいは集積回路自体であるのかを容易に特定することが可能となる。
ここで、上記本発明の電子回路において、上記第1の集積回路および第2の集積回路が外部から入力されてきたリセット信号を受けて初期化動作を行うものであり、
上記第1の集積回路は、上記初期化動作に引き続いて上記接続診断信号を送信するものであることが好ましい。
また、上記本発明の電子回路において、上記第2の集積回路は、上記初期化動作に引き続く所定時間内に受信した信号に基づいて、上記接続良否判定を行うものあることが好ましい。
第1の集積回路が、リセット信号を受けて行う初期化動作に引き続いて接続診断信号を送信し、また、第2の集積回路が、初期化動作に引き続く所定時間内に受信した信号に基づいて接続良否判定を行うことにより、それぞれの集積回路の本来の機能のための信号の送受信を妨げることなく接続診断信号を送受信して診断をすることができる。
また、上記目的を達成する本発明の接続診断回路は、互いに配線で接続された複数の集積回路のうちの少なくとも2つの集積回路それぞれに搭載される接続診断回路であって、
所定の接続診断信号を上記配線に出力する診断信号送信部と、
上記配線を経由して供給されてきた、上記接続診断信号に対応する信号を受信する信号受信部と、
上記信号受信部によって受信された信号が上記接続診断信号が正確に伝達されてきた信号であるか否かを表わす接続良否判定を行う信号判定部と、
上記信号判定部による判定結果を保持する判定結果保持部と、
外部から供給される設定信号に応じて、上記診断信号送信部と上記信号受信部とを切り替えて動作させる切替部とを備えたものであることを特徴とする。
本発明の接続診断回路は、診断信号送信部、信号受信部、信号判定部、および判定結果保持部を全て備えるので、この接続診断回路が複数の集積回路のそれぞれに搭載されると、これら複数の集積回路を有する電気回路では、設定信号によりいずれか一つの集積回路を上記の電子回路の発明にいう第1の集積回路として動作させ、他の集積回路を第2の集積回路として動作させることが可能となる。したがって、電子回路において診断のための配線を増加することなく、故障原因の部位を容易に特定することができる。さらに、電子回路の設計段階では、接続診断回路を搭載する複数の集積回路の中から求められる機能に応じた集積回路を選択し、設計の最終段階で接続診断のための設定を行うことにより故障原因の部位を容易に特定可能な電子回路を設計することができる。したがって、設計段階における集積回路の組み合わせの自由度が高い。
なお、本発明にいう接続診断回路については、ここではその基本形態のみを示すのに留めるが、これは単に重複を避けるためであリ、本発明にいう接続診断回路には、上記の基本形態のみではなく、前述した電子回路の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上説明したように、本発明によれば、配線を増加することなく接続の良否判定を容易に行うことが可能な電子回路および接続診断回路が実現する。
以下図面を参照して本発明の電子回路の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態の電子回路の構成を示すブロック図である。
本実施形態の電子回路10は、電子機器に設置される回路基板11上に形成されるものであり、複数のLSI12,13,14,15,16,17を備えている。これらのLSI12〜17は、回路基板11に形成されたプリント配線、コネクタ、ワイヤ、およびソケットからなる通信バス18により互いに接続されている。また、通信バス18は、図示しない複数のアドレスバス、データバス、および制御信号線からなる。電子回路10において、LSI12は、通常は本来の機能であるマイクロコントローラとして動作し、アドレスバスを介してアドレス信号を他のLSI12〜17に送信する。LSI13〜17には、それぞれ固有のアドレスが割り当てられており、LSI12〜17のうちアドレスバスを介して送られてきたアドレス信号に対応するLSIは、LSI12から制御信号線を介して送られてくる信号に応じて、データバスを介して送られてくるデータ信号を取り込むか、あるいは、データバスを介してLSI12にデータ信号を出力する。これにより、LSI12は、通信バス18を介してLSI13〜17に、電子機器を動作させるのに必要な情報の書込みおよび読出しを行う。LSI12〜17のそれぞれは、本発明にいう集積回路の一例に相当する。また、LSI12は、本発明の電子回路にいう第1の集積回路の一例に相当し、LSI13〜17のそれぞれは、本発明の電子回路にいう第2の集積回路の一例に相当する。
電子回路10には、リセット回路19も備えられている。リセット回路19は、電子回路10に電源が投入された直後、あるいは、ユーザの操作に応じて、LSI12〜17にリセット信号を供給し、LSI12〜17を初期状態にする。リセット回路19がリセット信号の供給を停止すると、LSI12〜17のそれぞれは内部初期化を行う。
図2は、LSI12の構成を示すブロック図である。
LSI12は、主機能回路120、入出力バッファ121、および起動時診断回路122を備えている。
主機能回路120は、LSI12の本来の機能を実行する回路である。例えば、LSI12における主機能回路120は、マイクロコントローラの機能を実行するものであり、いずれも図示はしないが、プログラムに基づいて電子回路10全体の動作を制御する中央処理装置(CPU)、プログラムやテーブルが記憶されているROM、CPUに一時的な記憶領域を提供するRAM、および信号を中継するインターフェース回路を備えている。LSI12のマイクロコントローラとしての動作は、CPUが実行するプログラムに基づいて制御されており、プログラムには、後述する不良検出処理および故障部位特定処理に対応するプログラムも含まれている。
入出力バッファ121は、主機能回路120から出力された信号を通信バス18に向けて出力するか、または通信バス18を介して送信されてきた信号を主機能回路120に出力するが、リセット信号の供給が停止した後の所定の時間は、起動時診断回路122からの信号を通信バス18に出力するか、または通信バス18を介して送られてくる信号を起動時診断回路122に供給する。
起動時診断回路122は、通信バス18を構成する配線の1本毎に1個設けられているが、図2には、複数の起動時診断回路122のうち1本の配線に対応する1つの起動時診断回路122aのみを示す。
起動時診断回路122aは、送信回路123、受信回路124、比較回路125、保持回路126、および選択回路127を備えている。これらの回路はシーケンサにより構成されている。
送信回路123は、リセット信号の供給が停止して、LSI12の内部初期化時間Tiが経過した後、所定のパルス波形からなる起動診断パルスを発生して、入出力バッファ121を介して通信バス18に出力する。起動診断パルスは、本発明にいう接続診断信号の一例である。
受信回路124は、リセット信号の供給が停止して、LSI12の内部初期化時間Tiが経過した後、通信バス18の入出力バッファ121を介して送信されてくる信号を受信する。
比較回路125は、受信回路124によって受信された信号を所定のパルス波形を比較することにより、受信された信号が通信バス18から正確に伝達されてきた信号であるか否かを判定することで、接続良否判定を判定する。
保持回路126は、診断結果を保持する診断レジスタを有し、診断レジスタに比較回路125による判定結果を保持する。保持回路126は、診断レジスタに保持された判定結果が、後に通信バス18を介して読み出し可能に構成されている。
選択回路127は、外部の設定ピンから供給される設定信号に応じて、送信回路123と受信回路124とを切り替えて動作させる。これにより、外部の設定ピンに供給する設定信号によって、LSI12の起動時診断回路122が、起動診断パルスを出力するマスターモードか、または、起動診断パルスを受信して接続良否判定を行うスレーブモードのいずれかに設定される。具体的には、設定ピンがHレベルに設定されると、選択回路127は、送信回路123に送信モード信号を出力し、LSI12の起動時診断回路122が、起動診断パルスを出力するマスターモードとなる。この一方、設定ピンがLレベルに設定されると、選択回路127は、受信回路124に受信モード信号を出力し、LSI12の起動時診断回路122が、起動診断パルスを受信するスレーブモードとなる。入出力バッファ121の通信バス18に対する信号の入出力方向は、LSI12の本来の機能としての入出力方向に拘わらず、リセット信号の供給停止後の所定の時間は、設定信号のレベルに応じたモードにより決定される。
送信回路123、受信回路124、比較回路125、保持回路126、および選択回路127は、それぞれ、本発明にいう診断信号送信部、信号受信部、信号判定部、判定結果保持部および切替部の一例に相当する。図2には、LSI12の構成を示したが、他のLSI13〜17の構成も、主機能回路の機能および構成を除いて同様であるので同一の符号を付し、図示および説明を省略する。
図1に戻って説明を続ける。
本実施形態の電子回路10においては、LSI12がマスターモードに設定され、LSI13〜17がスレーブモードに設定されている。つまり、LSI12が備える起動時診断回路122は、リセット信号を受けて行う初期化動作に引き続いて起動診断パルスを出力し、一方で、LSI13〜17が備える起動時診断回路122は、初期化動作に引き続く所定時間内に受信した信号に基づいて、上記接続良否判定を行うように設定されている。
ここで、LSI12〜17のそれぞれにおいて、送信回路123および受信回路124のうち、動作する回路はいずれか一方だけとなるが、起動時診断回路122は、送信回路123、受信回路124、比較回路125、および保持回路126を全て備えている。これにより、電子回路の設計段階においては、起動時診断回路122を備える複数のLSIを、電子回路に要求される機能に基づいて選択して組み合わせ、設計の最終段階において、組み合わされた複数のLSIのうちのいずれか一つを設定信号によりマスターモードに設定することで、配線接続の不良を診断可能に構成することができる。したがって、電子回路の設計における、LSIの組み合わせの自由度が高い。
次に、マスターモードに設定されたLSI12、およびスレーブモードに設定されたLSI13〜17の動作を説明する。
図3は、マスターモードに設定されたLSIに備えられた起動時診断回路の動作を示すフローチャートであり、図4は、スレーブモードに設定されたLSIに備えられた起動時診断回路の動作を示すフローチャートである。また、図5は、バス信号およびリセット信号を示すタイミングチャートである。
図3に示すように、LSI12は、リセット信号が解除されると起動診断を開始する。図5のタイミングチャートに示すように、リセット信号はHレベルである(正論理)。リセット信号の供給が停止し、リセットが解除されると(ステップS11:Yes)、起動時診断回路122および主機能回路120が内部初期化を行う(ステップS12)。次に、リセット解除のタイミングTres(図5参照)から、内部初期化のための内部初期化時間Tiが経過すると(ステップS13:Yes)、送信回路123が、図5の起動診断時間Tdに示す波形の起動診断パルスを通信バス18に向けて送信する(ステップS14)。これにより、LSI12は、リセット信号を受けて行う初期化動作に引き続いて接続診断信号を送信する。
送信回路123から通信バス18に向けて出力された起動診断パルスは、通信バス18を介して接続されているLSI13〜17に向けて送信される。しかし、通信バス18を構成する配線パターンやワイヤが断線していたり、LSI12〜17とソケットとの接触不良や、半田付け不良が生じていると、起動診断パルスは、LSI12〜17には到達しない。
次に、送信回路123が、通信バス18に送信するバス信号をインアクティブ化する(ステップS15)。これにより、通信バス18は、ソフトウェアによる初期化が行われるまで(ステップS16)、図5に示すようにハイインピーダンス状態となる。この後、主機能回路120がLSI12本来の機能であるマイクロコンピュータとしての動作を開始し、ソフトウェアによる初期化が実行されると、通信バス18は、図5に示すようにアクティブ状態となる。
ここで、図4を参照して、スレーブモードに設定されたLSI13〜17の動作を説明する。
LSI13〜17は、リセット信号が解除されると起動診断を開始する。リセット信号の供給が停止し、リセットが解除されると(ステップS21:Yes)、LSI13〜17は、リセット解除のタイミングTres(図5参照)から内部初期化の内部初期化時間Tiが経過するのを待つ(ステップS22)。ここで、内部初期化時間Tiは、LSI12〜17の全てにおいて共通に設定されているため、同一のリセット信号を受信する各LSI12〜17での、起動診断パルスの送信タイミングと受信タイミングとは互いに同期する。内部初期化時間Tiが経過した後、受信回路124は通信バス18を介して送信されてくる信号の受信を開始する。次に、起動診断時間Tdが経過するか(ステップS23:Yes)、あるいは受信回路124が信号を受信すると(ステップS24:Yes)、比較回路125が受信回路124によって受信された信号の波形を起動診断パルスの波形を比較することで、受信した信号がLSI12の送信回路123から正確に伝達されてきた信号であるか否かを判定する(ステップS25,S26)。比較回路125による比較の結果、起動診断パルスが正確に伝達されてきたと判定された場合、保持回路126は、診断レジスタに接続良好を意味する値を保持する(ステップS28)。一方で、信号が全く受信されなかった場合を含め、受信された信号が起動診断パルスと異なる場合、保持回路126は、診断レジスタに接続不良を意味する値を保持する(ステップS27)。そして、起動診断動作が終了する。
このようにして、マスターとして機能するLSI12が、接続診断信号を通信バス18に向けて出力するとともに、スレーブとして機能するLSI13〜17が、通信バス18を経由して受信した信号が正確に伝達されてきた信号であるか否かを判定して、判定結果を保持するので、保持された判定結果が読み出されると、LSI12とLSI13〜17の間の通信バス18の接続良否が容易に判別される。例えば、LSI12が、上述の起動診断の後、本来の機能であるマイクロコントローラとして動作し、通信バス18を介してLSI13〜17のそれぞれが備える保持回路126の診断レジスタに保持されたデータを読み出せば、LSI12と、LSI13〜17との配線のうちのいずれかの接続が不良であるか否かを判別することができる。したがって、電子回路10に故障が発生した場合に、故障原因の部位が通信バス18であるか、あるいはLSI12〜17自体であるのかが容易に特定される。しかも、診断のための配線を増設する必要もない。
また、本実施形態の電子回路10によれば、LSI12が、リセット信号を受けて行う初期化動作に引き続いて接続診断信号を送信し、また、LSI13〜17が、初期化動作に引き続く起動診断時間Tdに受信した信号に基づいて接続良否判定を行うことにより、それぞれのLSI12〜17本来の機能の信号の送受信を妨げることなく、送受信が開始する前に、起動診断パルスを送受信して診断を行うことができる。
図6は、LSIが実行する不良検出処理を示すフローチャートであり、図7は、LSIが実行する故障部位特定処理を示すフローチャートである。
図6および図7に示す不良検出処理および故障部位特定処理は、LSI12が本来の機能であるマイクロコントローラとして実行する処理のうちの一部である。LSI12は、起動時診断が終了し、マイクロコントローラとして動作を開始すると、不良検出処理に続いて故障部位特定処理を実行する。
不良検出処理において、まずLSI12は初期化を行う(ステップS31)。ここで、LSI12は、RAMなどのLSI12内部の初期化を行うとともに、通信バス18を介してLSI13〜17にデータを書込み、LSI13〜17の初期化を行う。
次に、LSI12は、スレーブモードとなっているm個のLSIのそれぞれについて、順次レジスタの読み出しを行う。本実施形態の電子回路10において、スレーブモードとなっているLSIの数は5である。また、LSI13〜17を、それぞれLSI―1〜LSI−5と称する。まず、LSI12は、スレーブモードとなっているLSIの数を表わすカウントnの値を0に初期化し(ステップS32)、続いて、カウントnに1加算し(ステップS33)、n番目のLSI―nの保持回路126(図2)が有する診断レジスタの値を読み出す(ステップS34)。ここで、読み出しの処理におけるリードサイクルが正常に完了しない場合(ステップS35:No)、LSI12は、LSI12からLSI―nへの接続不良、またはLSI―n自身の動作不良であると判断し(ステップS36)、接続不良またはLSI―n自身の動作不良を意味する値Error1を、RAMに配置された起動診断結果ログのうちのLSI−nに該当する領域に記録する(ステップS37)。一方で、読み出しの処理におけるリードサイクルが正常に完了した場合(ステップS35:Yes)、LSI12は、読み出した診断レジスタの値が接続良好を意味する値であるか否かを判別し(ステップS38)、診断レジスタの値が接続不良を意味する場合(ステップS38:No)、LSI12からLSI―nへの接続不良であると判断して(ステップS39)、接続不良を意味する値Error2を、起動診断結果ログのうちのLSI−nに該当する領域に記録する(ステップS40)。
上述したステップS37,S40,S38の処理の後、LSI12は、診断レジスタからの読み出しを行ったLSI―nが、読み出し対象であるLSI13〜17のうちの最後のLSI―mであるか否かを判別して、最後のLSI―mでないと判別した場合にはステップS33からの処理を繰り返し(ステップS41:No)、LSI13〜17の全ての診断レジスタからの読み出しおよび判別を順次に行い、不良検出を終了する。
このようにして、本実施形態の電子回路10によれば、診断のための配線を増設しなくとも、診断レジスタに保持された判定結果の値を読み出すことにより、LSI12とLSI13〜17の間の配線接続が不良であるか否かを判別することができる。さらに、電子回路10によれば、スレーブモードのLSI13〜17が複数あり、これらのうちのいずれのLSIに対する接続が不良であるかを容易に判別することができる。つまり、故障が発生した場合に、故障原因の部位がLSI13〜17同士を接続するコネクタやケーブルであるか、あるいはLSI13〜17自体であるのかを容易に特定することが可能となる。故障原因の部位が容易に特定されると、故障修理において、故障箇所の部品だけを交換することが短時間で可能となる。例えば複写機やプリンタのように、本来の機能を停止したままで修理に長い時間をかけることが許されない機器における電子回路の故障においても、回路基板を丸ごと交換するといった事態を回避して、修理コストを抑えることができる。
続いて、不良検出処理において起動診断結果ログ記録された値に基づき、故障部位を特定するため実行される故障部位特定処理を説明する。
まず、LSI12は、スレーブモードとなっているLSIの数を表わすカウントnの値を0に初期化する(ステップS51)。続いてLSI12は、カウントnに1加算し(ステップS52)、RAMに配置された起動診断結果ログのうちのLSI−nに該当する領域から値を読み出す(ステップS53)。ステップS53で読み出した値が接続不良またはLSI―n自身の動作不良を意味する値Error1である場合(ステップS54:Yes)、LSI12は、LSI12からLSI―nへの接続不良、またはLSI―n自身の動作不良であると判定する(ステップS55)。一方、ステップS53で読み出した値がLSI12からLSI―nへの接続不良を意味する値Error2である場合(ステップS56:Yes)、LSI12は、LSI12からLSI―nへの接続不良であると判定する(ステップS57)。
LSI12は、起動診断結果ログから読み出した領域に対応するLSI―nが、読み出し対象であるLSI13〜17のうちの最後のLSI―mであると判別される(ステップS58:Yes)まで、ステップS52からステップS57までの処理を繰り返す。
次に、LSI12は、全てのスレーブモードのLSI13〜17について、起動診断結果ログから読み出した値が接続不良を意味する値Error2である場合、LSI12はステップS55およびステップS57での判定結果を破棄して、マスターモードのLSI、すなわちLSI12自身の故障であると判定し(ステップS60)、故障部位特定の処理を終了する。一方で、全てのスレーブモードのLSI13〜17について値が接続不良を意味するものではない場合には(ステップS59:No)、ステップS55およびステップS57での判定結果が有効となる。
このようにして、スレーブモードのLSIが複数ある場合には、マスターモードのLSIも含め、いずれのLSIについて接続が不良であるかを判別することができる。
なお、本実施形態では、電子回路10が備えるLSI12〜17の全てが、起動時診断回路122を備えるものとして説明したが、本発明の電子回路および起動時診断回路はこれに限るものではない。本発明の電子回路は、送信回路、受信回路、比較回路、または保持回路のいずれも備えない集積回路が含まれたものでもよい。また、本発明の起動時診断回路は、少なくとも2個の集積回路に搭載されていればよい。ただし、全ての集積回路が起動時診断回路を備えている場合には、全ての集積回路についての接続の良否が容易に判別可能となる。
また、本実施形態では、スレーブモードのLSI13〜17が複数であるとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の電子回路は、マスターモードとして動作する1つの集積回路とスレーブモードとして動作する少なくとも1つの集積回路が備えられていればよい。
また、本実施形態では、マスターモードに設定されたLSI12の本来の機能がマイクロコンピュータであるとして説明したが、本発明は、第1の集積回路が有する本来の機能が通信バスのマスタであるものに限るものではない。例えば、電子回路は、マスターモードで動作するLSIおよびスレーブモードで動作するLSIとは別に、通信バスに接続されたマイクロコンピュータが設けられた構成であってもよい。
また、本実施形態では、通信バス18が、アドレスバス、データバス等から構成されるとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の配線は、例えば、シリアル通信信号や、ビデオ・オーディオデータ信号を送受信する配線でもよい。また、電子回路10は、回路基板11上に形成されるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の電子回路は、例えば、複数の回路基板上で形成され、配線は、コネクタやケーブルを介して延長されるような構成であってもよい。
本発明の一実施形態の電子回路の構成を示すブロック図である。 LSI12の構成を示すブロック図である。 マスターモードに設定されたLSIに備えられた起動時診断回路の動作を示すフローチャートである。 スレーブモードに設定されたLSIに備えられた起動時診断回路の動作を示すフローチャートである。 バス信号およびリセット信号を示すタイミングチャートである。 LSIが実行する不良検出処理を示すフローチャートである。 LSIが実行する故障部位特定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 電子回路
11 回路基板
12 LSI(第1の集積回路)
13〜17 LSI(第2の集積回路)
120 主機能回路
121 入出力バッファ
122(122a) 起動時診断回路(接続診断回路)
123 送信回路(診断信号送信部)
124 受信回路(信号受信部)
125 比較回路(信号判定部)
126 保持回路(判定結果保持部)
127 選択回路(切替部)
18 通信バス(配線)
19 リセット回路

Claims (3)

  1. 互いにバス回線で接続された第1の集積回路および第2の集積回路を備えた電子回路であって、
    前記第1の集積回路が、所定の接続診断信号を前記配線に出力する診断信号送信部を備えたものであり、
    前記第2の集積回路が、
    前記配線を経由して供給されてきた、前記接続診断信号に対応する信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部によって受信された信号が前記接続診断信号が正確に伝達されてきた信号であるか否かを表わす接続良否判定を行う信号判定部と、
    前記信号判定部による判定結果を保持する判定結果保持部とを備えたものであり、
    前記第1の集積回路および第2の集積回路が外部から入力されてきたリセット信号を受けて初期化動作を行うものであり、
    前記第1の集積回路は、前記初期化動作に引き続いて前記接続診断信号を送信するものであり、
    この電子回路は、前記第2の集積回路を複数備えたものであって、
    前記第1の集積回路は、これら複数の第2の集積回路それぞれの判定結果保持部に保持された判定結果を順次読み出すことにより、前記第1の集積回路とこれら複数の第2の集積回路とをそれぞれ接続する複数の配線のうちの接続不良の配線を特定する接続不良配線の特定処理を行う主機能回路を備えたものであり、
    前記主機能回路は、前記特定処理において、前記複数の配線のすべてが接続不良の配線であるという特定結果が得られた場合のみ、この特定結果に代えて、前記第1の集積回路自身が故障していると判定するものであることを特徴とする電子回路。
  2. 前記第2の集積回路は、前記初期化動作に引き続く所定時間内に受信した信号に基づいて、前記接続良否判定を行うものであることを特徴とする請求項1記載の電子回路。
  3. 互いにバス回線で接続された複数の集積回路のすべてに1つずつ搭載される接続診断回路であって、
    所定の接続診断信号を前記配線に出力する診断信号送信部と、
    前記配線を経由して供給されてきた、前記接続診断信号に対応する信号を受信する信号受信部と、
    前記信号受信部によって受信された信号が前記接続診断信号が正確に伝達されてきた信号であるか否かを表わす接続良否判定を行う信号判定部と、
    前記信号判定部による判定結果を保持する判定結果保持部と、
    外部から供給される設定信号に応じて、前記診断信号送信部を動作させる送信モードと前記信号受信部を動作させる受信モードとを切り替える切替部とを備えたものであり、
    前記複数の集積回路は外部から入力されてきたリセット信号を受けて初期化動作を行うものであり、
    前記接続診断回路はさらに、接続不良の配線を特定する主機能回路を備えたものであって、
    前記複数の集積回路のうちの任意の1つである第1の集積回路が前記送信モードに切り替えられるとともに該複数の集積回路のうちの該第1の集積回路を除く残りの第2の集積回路それぞれが前記受信モードに切り替えられている場合において、前記第1の集積回路は、前記初期化動作に引き続いて、前記第2の集積回路それぞれに向けて前記接続診断信号を送信するものであり、
    前記第1の集積回路に搭載されている前記主機能回路は、前記第2の集積回路それぞれの前記判定結果保持部に保持された判定結果を順次読み出すことにより、該第1の集積回路と該第2の集積回路それぞれとを接続する配線のうちの接続不良の配線を特定する接続不良配線の特定処理を行うとともに、該特定処理において、該第1の集積回路と該第2の集積回路それぞれとを接続する配線のすべてが接続不良の配線として特定された場合のみ、この特定結果に代えて、第1の集積回路自身が故障していると判定するものであることを特徴とする接続診断回路。
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