JP5261487B2 - ジヒドロプテリジノン誘導体の結晶形 - Google Patents

ジヒドロプテリジノン誘導体の結晶形 Download PDF

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Description

本発明は、ジヒドロプテリジノン誘導体の結晶形、すなわち、遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形、それらの製造方法、及び、医薬組成物におけるそれらの使用に関する。
先行技術として、多くのジヒドロプテリジノン誘導体が既に公知である。従って、例えば、国際特許出願WO 03/020722及びWO 2004/076454では、ジヒドロプテリジノン誘導体、それらの製造方法が開示され、そして、特異的な細胞周期キナーゼの活性と関係し、過剰な又は異常な細胞増殖を特徴とする疾患を治療するための医薬組成物における使用法が開示されている。
化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミド、及び、その製造方法が、WO 2004/076454に具体的に開示されている。
しかしながら、上記特許出願では、その中で例示されている化合物のいずれかの特定の結晶形は、いずれも開示されていない。
本分野で開示され、かつ、上述されたジヒドロプテリジノン誘導体の薬理学的に有益な特性は、医薬組成物として本化合物を効果的に使用するための基本的な要件に合致するが、活性物質は、いかなる場合においても、薬剤としての使用に適応するために、更なる要件を満足しなければならない。これらのパラメータは、活性物質の物理化学的性質に大きく関係する。従って、活性物質の新規の結晶形が依然として必要であり、該新規の結晶形は、患者への投与用に適した調合ができること、そして、厳格な医薬的な要件及び仕様を満たすために純粋で高い結晶性を有することが求められる。
これらの化合物は、容易に形成され、有益なバルク(bulk)特性を有することが好ましい。有益なバルク特性の例としては、乾燥時間、ろ過性、溶解性、固有の溶出速度、一般的な安定性(特に熱安定性)、及び、吸湿性が挙げられる。
使用される医薬組成物中の分解産物が存在しないことも有益である。なぜなら、分解産物が医薬組成物中に存在する場合、医薬調剤中に存在する活性物質の含量が、規定のものより低くなる可能性があるためである。
制御される他の臨界パラメータは、吸湿性である。なぜなら、水分の吸収は、医薬的活性物質の含量を、水の吸収で引き起こされる増加質量分を受けて、減少させるためである。水分を吸収し易い医薬組成物は、保存中に水分から保護されなければならない。その方法は、例えば、好適な乾燥剤を添加したり、水分から保護される環境で薬剤を保存したりすることが挙げられる。さらに、水分の吸収は、該医薬物質がなんらかの方法で水分から保護されない環境に曝された場合に、製造中に医薬的な活性物質の含量を減らしうる。従って、医薬的な活性物質の吸湿性は、適切に特徴付けなければならず、また、できる限り安定化させなければならない。
活性物質の結晶変態は、製剤の活性物質含量を再現可能にするために重要であるため、結晶形で存在する活性物質の既存の多形を可能な限り明確にすることが必要である。活性物質の様々な多形変態が存在する場合、物質の結晶変態が、それから後に生成される医薬製剤中で確実に変化しないように、注意するべきである。さもなければ、これは、薬剤の効能の再現可能性に悪影響を及ぼしうる。このような背景から、わずかな多形しか有さない活性物質が好ましい。
選択される調剤、又は、選択される製造方法にもよるが、特定の環境下で特に重要であり得る他の基準は、活性物質の溶解度及び溶出態様である。例えば、医薬溶液を調製する(例えば点滴)場合には、重要なのは、活性物質が生理的に許容可能な溶媒中、特に水性媒体中に十分に溶解可能でなければならないことである。経口投与される薬剤に関して、非常に重要になるのは、一般的に活性物質が十分に溶解でき、容易に溶出可能で、生物学的に利用可能でなければならないことである。
結晶格子における有機溶媒のレベルを低下することも有益である。これは、一つには溶媒の作用が、受容体に対する潜在的な溶媒毒性を有することによる。
特定の環境下において、薬剤開発で、水和物形態よりも無水形態を使用することが好ましくなりうる。なぜなら、例えば、水和物形態の再現可能性及び安定性は、複雑な様態で外部からの影響によって決まるので、水和物の調製及び処理が、困難になりうる場合があるためである。また、いくらかの水和物は、対応する無水形態と比較して溶解性が低い傾向がある恐れがあるためである。その上、活性化合物の溶出速度特性自体に、及び、消化管によるその吸収プロファイルにおいても潜在的に悪影響を及ぼすためである。
更に、このような化合物の調製方法は、工業規模でなされるのに適していることも必要である。
従って、制御する必要があるパラメータの例としては、限定されないが、多様な環境条件での出発物質の安定性、医薬調剤の生成中の安定性、及び、薬剤の最終組成物における安定性が挙げられる。
それ故に、医薬組成物を調製するために使用される医薬的な活性物質は、全てのあらゆる環境条件下でさえも確実に優れた安定性を有していなければならない。
その上、それは薬剤としての使用が許容されるために更に有利であるので、活性物質が経口投与に好適であることが好ましくなりうる。同様に、活性物質が、錠剤及びカプセル剤のような固形の経口医薬形態、又は、経口投与される液剤及び懸濁液剤のような液体の経口医薬形態の製造に有用であることが好ましくなりうる。そのため、重要視されるのは固形の経口投与形態を提供することである。
従って、本発明の課題は、高い薬理学的効果だけでなく、可能な限り上述の物理化学的要件を満たす医薬的な活性物質を提供することである。
発明の概要
驚いたことに、上記の課題は、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形によって解決されることが分かった。この化合物の構造を、下の化学式(I)に表す。
Figure 0005261487
遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形は、ここでさらに詳述され、先行技術とは大きく異なり、驚くべき特別な有益な特性を有する。
従って、本発明の結晶形は、経口投与に適している。
それ故に、この結晶形は、経口投与用の医薬形態で用いられることに適したものになりうる。
更に、この結晶形は、実質的に純粋であり、すなわち、他の結晶及び/又はアモルファス形態を実質的に含まない。
また、この結晶形は、錠剤及びカプセル剤のような、並びに、経口投与される液剤及び懸濁液剤のような、固形又は液体の経口投与用の医薬形態の製造に有益でありうる。
従って、本発明の第一の対象は、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形である。
本発明の別の対象は、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形の製造方法である。
本発明の別の対象は、1つ以上の医薬的に許容可能な担体、希釈剤、又は、賦形剤と一緒に、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形を含む医薬組成物である。
本発明の別の対象は、過度な又は異常な細胞増殖を特徴とする疾患を治療する方法、又は、過度な又は異常な細胞増殖を特徴とする疾患の治療に適した医薬組成物を調製する方法における化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形の使用である。
本発明の結晶性遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのX-線粉末回析図(diffractogram)を示し、これは、位置を感知する検出器(OED)、及び、X線源としてのCuアノード、及び、CuKα2放射線を除去する一次モノクロメータを取り付けたSTOE STADI P回析計(diffractometer)を用いて記録されたものである(CuKα1放射線、λ=1.54056Å, 40 kV, 40 mA)。 本発明の結晶性遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの融点(DSC/TG)の熱分析と測定結果を示し、これは、DSCを用いて記録され、ピークの開始点で評価されたものである(加熱速度:10℃/分)。与えられた値をMettler Toledo製のDSC 821eを用いて測定した。
発明の詳細な説明
既に上述したように、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドは、WO 2004/076454に具体的に開示されており、同様にその調製の方法も開示されている。従って、この化合物を製造する方法の詳細に関しては、この特許出願を参照する。
この化合物を製造するための別の方法に関しては、以下の方法だけでなく未公開の特許出願PCT/EP2007/051139も参照する。
更に、固体の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドは、本発明の無水結晶形とは異なり、未公開の特許出願PCT/EP2007/051139に具体的に開示されており、同様にその調製の方法も開示されている。従って、この固体の形態を製造するための方法の詳細に関しては、以下の方法だけでなくこの特許出願も参照する。
更に、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩は、未公開の特許出願PCT/EP2007/051139に具体的に開示されており、同様にその調製の方法も開示されている。従って、このトリヒドロクロリド塩を製造するための方法の詳細に関して、以下の方法だけでなくこの特許出願を参照する。
使用される略記
TLC:薄層クロマトグラフィ
DSC:示差走査熱量計
TG:熱重量分析
出発物質 trans-4-アミノシクロヘキサノール10、3-メトキシ-4-ニトロ安息香酸2、N-(シクロプロピルメチル)ピペラジン12c、及び、4-アセトアミド-シクロヘキサノン18は、市場で入手可能な化合物として知られている。
この方法は、以下の工程を含む集中プロセスである。
(i)化学式15cの化合物の合成
Figure 0005261487
(ii)化学式16の化合物の合成
Figure 0005261487
そして、(iii)化学式15cの化合物を化学式16の化合物と反応させる。
上記において、化学式15cの化合物の合成及び化学式16の化合物の合成を記載している。
(i)化学式15cの化合物の合成
Figure 0005261487
260g(1.32 mol)の3-メトキシ-4-ニトロ安息香酸2を1.5Lのトルエンの中に入れる。300mLのトルエンを蒸留する。5mLのジメチルホルムアミドをその残留物に添加し、123mL(1.7 mol)のチオニルクロリドをその中に滴下する。反応溶液を2時間還流する。この溶媒を減圧下で、ロータリー型のエバポレータを用いて蒸発させることで、濃縮する。残留物を500mLのテトラヒドロフランに溶解し、1.5Lのテトラヒドロフラン及び1.38Lの30% 炭酸カリウム溶液中に202g (1.33 mol)のtrans-4-アミノシクロヘキサノール10を含む懸濁液に滴下する。温度を5℃〜13℃に保つ。この混合物を1時間20℃で攪拌し、5Lの脱塩水を添加する。沈殿物を吸引ろ過し、脱塩水で洗浄する。固体を70℃で循環空気乾燥機中で乾燥する。380g(理論上98%)の生成物11が得られる。
TLC (メチレンクロリド/エタノール=9:1) Rf=0.47
Figure 0005261487
1gの微細粉末化したルテニウム(III)-クロリド水和物を、185g(0.63 mol)の11、及び、234gのN-メチルモルホリン-N-オキシドを含む1.8Lのアセトニトリルに添加し、この混合物を1時間還流する。減圧下で、1.6Lのアセトニトリルを蒸発させる。1.5Lの脱塩水をこの残留物に添加し、懸濁液を5℃に冷却する。沈殿物を吸引ろ過し、十分な脱塩水で洗浄する。固体を70℃で、循環空気乾燥機中で乾燥する。168g(理論上91%)の生成物13が得られる。
TLC(メチレンクロリド/エタノール=9:1)Rf=0.64
Figure 0005261487
112g(383 mmol)の生成物13、108g(770 mmol)のN-(シクロプロピルメチル)ピペラジン12c、及び、4.5mLのメタンスルホン酸を含むトルエンを、水分離機を用いて3時間還流する(おおよそ76mLの水を分離する)。減圧下で、900mLのトルエンを蒸発させ、残留物を1.2Lのエタノールに懸濁する。15gのナトリウムボロヒドリドを、この懸濁液に、1時間以内で15℃〜25℃でバッチ式(batchwise)添加する。この混合物を3時間20℃で攪拌し、別の4gのナトリウムボロヒドリドを添加する。この混合物を16時間20℃で攪拌する。減圧下で、650mLのエタノールを蒸発させる。2Lの脱塩水及び300mLのシクロヘキサンを添加する。この混合物を5℃まで冷却し、懸濁液を吸引ろ過する。残留物を1規定の塩酸に溶解する。5gの活性炭を添加し、この混合物を吸引ろ過する。400mLのtert.-ブチルメチルエーテルをろ液に添加し、アンモニア溶液でアルカリ性にする。それを4℃に冷却し、沈殿物を吸引ろ過し、脱塩水で洗浄する。残留物を400mLのtert.-ブチルメチルエーテル中で還流する。それを冷却し、固体を吸引ろ過し、tert.-ブチルメチルエーテルで洗浄する。60℃で循環空気乾燥機中にて乾燥した後に、73g(理論上46%)の生成物14cが得られる。
TLC(メチレンクロリド/エタノール=9:1)Rf=0.2
この化合物14cを、代わりに、以下の方法で調製することもできる。
Figure 0005261487
22g(142 mmol)の4-アセトアミド-シクロヘキサノン18、39.7g(283 mmol)のN-シクロプロピルメチルピペラジン12c、及び、0.71 mLのメタンスルホン酸を含む175mLのトルエンを、水が凝結しなくなるまで水分離器を用いて還流する。この混合物を冷却し、50℃で175mlのエタノールを添加し、得られた混合物を20℃に冷却する。5.37g(142 mmol)のナトリウムボロヒドリドを攪拌しながらバッチ式添加し、この混合物を16時間20℃で攪拌する。200mLの4規定の塩酸を反応混合物に滴下する。減圧下で、200mLの溶媒を蒸発させる。100mLの炭酸カリウム飽和溶液、及び、200mLのメチルイソブチルケトンを残留物に添加する。二相の混合物を、攪拌しながら5℃に冷却する。生成物を吸引ろ過し、還流温度で、90mLのメチルイソブチルケトン中に溶解する。活性炭を添加した後、それを熱時ろ過(filtered hot)する。この混合物を冷却し、沈殿物を吸引ろ過して取り除く。乾燥後、16.2g (理論上41%)のtrans化合物19が得られる。
TLC(メチレンクロリド/エタノール/アンモニア=9:1:0.1)Rf=0.39
Figure 0005261487
44g(157 mmol)の生成物19を含む500mLの24%塩酸の溶液を6時間還流する。溶媒を減圧下でエバポレータで濃縮し、残留物を700mLのイソプロパノールで結晶化する。沈殿物を吸引ろ過し、tert.-ブチルメチルエーテルで洗浄し、60℃で真空乾燥棚の中で乾燥する。54.7gの生成物20がトリヒドロクロリド(5%含水)として得られる。
Figure 0005261487
33g(90.4 mmol)の3-メトキシ-4-ニトロ安息香酸2を80mLのトルエンに懸濁する。0.5mLのジメチルホルムアミド、及び、16g(134 mmol)チオニルクロリドを添加する。この混合物を1時間還流する。この溶液を減圧下で蒸発させて濃縮し、粗酸塩化物を50mLのテトラヒドロフラン中に溶解する。溶液を、氷浴で冷却しながら、18.7g(94.9 mmol, 95%)の20のトリヒドロクロリド、及び、49g(397 mmol)のジイソプロピルエチルアミンを含む150mLのテトラヒドロフランの懸濁液に滴下する。TLCを使用して反応が完了したか確認する。反応が終わってから、水を懸濁液に添加し、水酸化ナトリウム溶液を添加することで、pHを10に調製する。有機相を分離し、飽和食塩水で洗浄する。合わせた水相をテトラヒドロフランで1回抽出する。合わせた有機相を減圧下で蒸発させて濃縮する。残留物を300mLのtert.-ブチルメチルエーテル中で還流する。この混合物を20℃に冷却し、沈殿物を吸引ろ過する。45℃で真空乾燥棚中にて乾燥した後、31.3g(理論上83%)の生成物14cが得られる。
Figure 0005261487
72.5g(174 mmol)の生成物14cを含む700mLのメタノール、及び、145mLのジメチルホルムアミドの溶液を、10gのRaneyニッケル存在下で、温度20℃で、水素圧力50psi(3.40atm)で水素化する。この触媒をろ過し、メタノールを減圧下で蒸発させる。500mLの脱塩水を残留物に添加し、この懸濁液を5℃に冷却する。沈殿物を吸引ろ過し、脱塩水で洗浄する。60℃で循環空気乾燥機中にて、乾燥した後に、60.5g(理論上90%)の生成物15cが得られる。
TLC(メチレンクロリド/エタノール/アンモニア=9:1:0.1)Rf=0.58
(ii)化学式16の化合物の合成
2-クロロ-7-エチル-7,8-ジヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-(7R)-6(5H)-プテリジノン16の合成は、概して、WO 2004/076454に開示されており、ここで参照される。
2-クロロ-7-エチル-7,8-ジヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-(7R)-6(5H)-プテリジノン16の合成の別のルートは、以下のように示される。
以下の出発材料は、公知であり、市場で入手可能である:(R)-2-アミノ-酪酸21、及び、2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン5。
Figure 0005261487
25g(242 mmol)の(R)-2-アミノ-酪酸21、及び、32mL(290 mmol)のトリメチルオルトホルマートを含む150mLのメタノールの懸濁液を50℃に加熱する。この温度で、26.5mL(364 mmol)のチオニルクロリドを30分間添加する。ガスを放出した状態で、温度を60℃に上げる。反応混合物を3時間還流する。125mLのメタノールを蒸留し、100mLのトルエンを添加する。75mLの溶媒を蒸留で除く。77g(364 mmol)のナトリウム トリアセトキシボロヒドリドを含む175mLのトルエンの懸濁液を反応混合物に60℃で添加する。22mLのアセトンを40℃で添加する。反応混合物を16時間室温で攪拌する。冷却して73mLのアンモニア(25%)を添加する。50mLの脱塩水を添加した後に、混合物を50℃に加熱する。有機相を分離し、脱塩水で洗浄する。24mLの10Mの塩化水素を含むエタノール溶液を添加する。125mLの溶媒を蒸留で除く。175mLのテトラヒドロフランを添加し、懸濁液を2℃に冷却する。懸濁液を吸引ろ過し、冷却したテトラヒドロフランで洗浄する。真空乾燥オーブン中で50℃で乾燥した後に、42.9g(理論上90%)の生成物22がヒドロクロリドとして得られる。
Figure 0005261487
9.3mLの50%水酸化ナトリウム水溶液を、33.3g(170 mmol)の22のヒドロクロリドを含む60mLのシクロヘキサン及び60mLの脱塩水の攪拌混合物に添加する。水相を分離し、有機相を、30g(155 mmol)の5、及び、52g(619 mmol)の炭酸水素ナトリウムを含む230mLのシクロヘキサンの還流された懸濁液に滴下する。懸濁液を水分離器を用いて5時間還流し、形成された水を除く。75mLの溶媒を蒸留する。75℃で、懸濁液を吸引ろ過し、その塩を除く。溶媒を蒸留する。残留物を240mLの2-プロパノールに溶解し、90mLの溶媒を再び蒸留する。溶液をゆっくりと2℃に冷却する。懸濁液を吸引ろ過し、冷却した2-プロパノールで洗浄する。50℃で、真空乾燥オーブン中で乾燥した後に、38.9g(理論上79%)の生成物23が得られる。
例えばシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエンのような親油性溶媒、及び、それらの混合物は、化合物5を用いた求核置換反応において高い位置選択性を達成することに、特に適している。
Figure 0005261487
50gの23を含む375mLのテトラヒドロフランを、炭素(5%)上の5gの白金の存在下で、水素が消費されなくなるまで、水素圧力3バールで、35℃で水素化する。2.5gのバナジル アセチルアセトナートを添加し、水素化を継続する。懸濁液をろ過して結晶を除く。溶媒を減圧下で除く。150mLの2-プロパノールを残留物に添加し、加熱還流する。300mlの脱塩水を添加する。懸濁液をゆっくりと2℃に冷却する。懸濁液を吸引ろ過し、冷却した2-プロパノール及び脱塩水の混合物で洗浄する。50℃で真空乾燥オーブン中で、乾燥した後に、36g(理論上90%)の生成物24が得られる。
Figure 0005261487
7g(27.5 mmol)の生成物25、及び、5.7g(41 mmol)炭酸カリウムを含む30mLのジメチルカルボナートの懸濁液を、オートクレーブ中で5時間130℃に加熱する。混合物を冷却し、25mLの脱塩水、及び、15mLの酢酸エチルを攪拌しながら添加する。有機相を減圧下で蒸留する。25mLのエタノール、及び、45mLの脱塩水の混合物を残留物に添加し、60℃に加熱する。溶液を室温に冷却する。沈殿物を吸引ろ過し、脱塩水及びエタノール(2:1)の混合物で洗浄する。真空乾燥棚中で、50℃で、生成物を乾燥する。6g(理論上82%)の生成物16が得られる。
(iii)化学式16の化合物と化学式15cの化合物の反応
Figure 0005261487
23g(59.5 mmol)の化合物15c、16.8g(62.5 mmol)の2-クロロ-7-エチル-7,8-ジヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-(7R)-6(5H)-プテリジノン16、及び、28.3g(149 mmol)のパラ-トルエンスルホン酸 水和物を含む350mLの2-メチル-4-ペンタノールの溶液を、水分離器を用いて22時間還流する。1gの化合物16を添加した後、この混合物を更に2時間還流する。300mLの溶媒を蒸留して、粘性オイルで60℃に冷却させる。300mLの塩化メチレン及び300mLの脱塩水を添加し、pHをおおよそ20mLの10規定の水酸化ナトリウム溶液を添加してpHを9に上げる。有機相を2回脱塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。減圧下で溶媒を蒸発させて、残留物を65℃で200mLの酢酸エチル中に溶解する。この混合物をゆっくりと20℃まで冷却し、沈殿物を吸引ろ過し、冷却した酢酸エチルで洗浄する。60℃で、真空乾燥棚中で乾燥した後に、24.4g(理論上66%)の生成物(I)が得られる(m.p.=182℃、DSC:10K/分、溶解前のDSC図における付加的な吸熱効果)。
上記のように、本発明は、化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの製造方法であって、化学式15cの化合物を化学式16の化合物と反応させる方法であり、その中で、化学式16の化合物がジメチルカルボナートの存在下で化学式8の化合物のメチル化により調製される方法を提供する。
Figure 0005261487
Figure 0005261487
Figure 0005261487
Figure 0005261487
更に、本発明は、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の製造方法を提供し、該方法は、高温又は室温下で、好適な溶媒又は溶媒の混合物中に溶解したN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドを、有機溶媒中に溶解した塩酸又は塩化水素ガスと接触させる(パラ-トルエンスルホン酸の存在下で行ってもよい)工程、及び、形成された沈殿物を回収する工程を含む。塩形成を行うためにN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドを溶解するための好適な溶媒は、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、1-又は2-プロパノール、ブタノールのアルコール異性体、ペンタノールのアルコール異性体、ヘキサノールのアルコール異性体、例えば、2-メチル-4-ペンタノール、ケトン、例えば、アセトン、ジアルキルエーテル、例えば、テトラヒドロフラン、酢酸エステル、例えば、酢酸エチル、有機酸、例えば、酢酸、アミド、例えば、N-メチルピロリジノン、及び、ニトリル、例えば、アセトニトリルである。
別の製造方法を、以下の例で説明する。そこでは、化合物16を用いた化合物15cの酸介在求核芳香族置換反応が完了した後に、濃塩酸を反応媒体に添加することで、トリヒドロクロリド塩が得られる。以下の例は、例示であり、限定的に解釈されない。
143g(0.37 mol)の15c及び110g(0.41 mol)の16を含む2Lの2-メチル-4-ペンタノールの懸濁液を60℃に加熱する。176g(0.93 mol)のパラ-トルエンスルホン酸一水和物を添加し、混合物を、水分離器を用いて24時間加熱還流する。溶液を100℃に冷却する。183gの濃塩酸を添加する。60℃で、1.5Lのアセトンを添加する。この懸濁液を16時間室温で攪拌する。この沈殿物を吸引ろ過し、アセトンで洗浄する。生成物を真空乾燥棚中にて60℃で乾燥する。267gのトリヒドロクロリドとしての化合物(I)が得られる。
更に、本発明は、結晶化によってこのトリヒドロクロリド塩の精製をする以下の工程を提供する:
トリヒドロクロリドとしての化合物(I)を好適な有機溶媒、例えばエタノール中に懸濁する;
反応媒体を加熱還流する;
水を添加する;
冷却後に沈殿物を回収し、好適な溶媒、例えばエタノールで洗浄し、乾燥する。
結晶化による精製の以下の例は例示であって、従って、限定として解釈されない。
<結晶化による化学式(I)の化合物のトリヒドロクロリド塩の精製の例>
15.5gのトリヒドロクロリドとしての化合物(I)を含む160mLの乾燥エタノールの懸濁液を加熱還流する。5.5mLの脱塩水を添加する。溶液を緩やかに20℃に冷却し、16時間20℃で攪拌する。沈殿物を吸引ろ過し、エタノールで洗浄する。50℃で、真空乾燥棚中で乾燥した後に、13.3gのトリヒドロクロリドとしての化合物(I)が得られる。
更に、本発明は、化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の水和結晶形の製造方法を提供し、この方法は、以下の工程を含む:
塩基としての化合物(I)を、好適な有機溶媒中、例えばエタノール中に、室温又は高温で、溶解する工程;
塩酸を反応媒体に添加する工程;
反応媒体を冷却する工程;
沈殿物を回収し、例えばエタノールで沈殿物を洗浄し、乾燥する工程。
化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の水和結晶形の製造の以下の例は例示であって、限定として見なされない。
<化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の水和結晶形の製造の例>
1.1gの濃塩酸を、2gの(I)の遊離塩基を含む30mLのエタノール溶液に添加する。2時間20℃で攪拌した後に、この懸濁液を2℃に冷却する。この沈殿物を吸引ろ過して、エタノールで洗浄する。真空乾燥棚中で乾燥した後に、2.15gのトリヒドロクロリドとしての生成物(I)が得られる。
更に本発明は、化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の無水形態の製造方法を提供し、ここで化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の調製物を130℃より高い温度で乾燥し、乾燥雰囲気下に保持する。
固体状態において、化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩の水和形態は、白色からオフホワイト色の微結晶粉末として現れる。この物質は、結晶のようなロッドで晶出する。
N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶性トリヒドロクロリド 三水和物塩形態は、X線粉末図中で、特に、特性値dが、3.73Å、4.13Å、4.52Å、4.53Å、6.55Å、7.14Å、7.73Å、9.01Å、及び、11.21Å(図における最も顕著なピーク、CuKα放射線、λ=1.54056Å、40kV、40mA)であることを特徴とする。
標準条件下で、N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶性トリヒドロクロリド塩形態が、水和物の形態で存在し、乾燥した後に変化した化学量論で得られる(1〜3水当量)。三水和物に近い化学量論を有する水和物は、周囲条件では、安定した水和物形態であるように見え、乾燥した材料を調整した後に得ることができる。結晶水は、硬く結合している。湿度を10%r.h.まで低下させても、大きな質量損失が生じない。
それぞれのアモルファス形態は、140℃までサンプルを加熱することで得られるが、安定していない。
N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶性トリヒドロクロリド塩は、融点のTm.p.が245±5℃(DSCで測定される;最大ピークを用いて評価;加熱速度:10℃/分)であることを特徴とする。
本発明の対象は、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶性遊離塩基の製造方法を提供することであり、該方法は、それらの酸付加塩から該遊離塩基を遊離する工程を含む。
上述の方法の態様として、本発明の更なる対象は、化学式(I)の結晶性遊離化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの製造方法を提供することであり、該方法は、以下の工程を含む:
i) 水及び好適な実質的に水不混和性の有機溶媒、例えば酢酸エチル又は酢酸イソプロピルの二相混合物を提供する工程で、
該混合物が、
化学式(I)のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの好適な酸付加塩、特に、そのトリヒドロクロリド塩、また特に、そのトリヒドロクロリド三水和物塩、
及び、
該酸付加塩から化学式(I)の遊離化合物を形成するのに好適な中和有機塩基又は中和無機塩基、例えばアルカリ塩基、典型的には炭酸カリウムを含む工程、
ii)有機相の中に化学式(I)の形成された遊離化合物を抽出する工程、
iii)水相から有機相を分離する工程、
iv)必要に応じ、有機相から残留(一般的には無機)塩を(例えば、脱塩で、又は、それを沈殿して分離することによって)除く工程、
v)有機相から化学式(I)の遊離化合物を(例えば、結晶性遊離化合物を結晶化して回収することによって、又は、溶媒の蒸発によって)単離する工程、及び、
vi)必要に応じ、化学式(I)の得られた遊離化合物を(例えば、適した再結晶溶媒から再結晶することで)、更に精製する工程。
更に、本発明の対象は、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形の製造方法を提供することであり、該方法は、以下の工程を含む:
i)室温又は高温で、水、及び、好適な実質的に水不混和性の有機溶媒、例えば、酢酸イソプロピルの二相混合物を形成する工程で、
該混合物が、N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのトリヒドロクロリド塩、特に、そのトリヒドロクロリド三水和物塩、
及び、
該塩から、その遊離化合物を形成するのに好適な中和塩基、例えば、炭酸カリウムを含む工程、
ii)室温又は高温で、形成された遊離化合物を有機相の中に抽出する工程、
iii)水相から有機相を分離する工程、
iv)残留(典型的には無機)塩を沈殿させるために有機相を濃縮する工程、
v)好適な有機溶媒、例えばエタノール、又は、溶媒の混合物、例えばエタノール/酢酸イソプロピルを用いて、室温又は好ましくは高温で、沈殿塩から遊離化合物を溶離する工程、
vi)残りの残留塩から溶出液を分離する工程、
vii)例えば、濃縮及び/又は冷却によって、溶出液から遊離化合物の結晶化を誘導する工程、
viii)結晶のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドを回収し、好適な溶媒、例えば酢酸イソプロピルで洗浄し、乾燥する工程。
本発明の化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶性遊離形態を、トリヒドロクロリド塩から製造する例は、例示であって、従って、限定として見なされない:
<化学式(I)の遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形を、トリヒドロクロリド三水和物塩から製造する例>
70.7gの炭酸カリウム及び100gのN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミド トリヒドロクロリド三水和物を300mLの純水及び700mLの酢酸イソプロピルの中で1時間、50℃で攪拌する。水相を分離し、有機相を50℃で150mLの塩化ナトリウム溶液(15%)にて洗浄する。水相を分離する。150mLの溶媒を、300ミリバールの減圧下で、浴温度80℃にて有機相から蒸留する。50mLの無水エタノールを添加する。その懸濁液を70℃に加熱する。残留塩を除くために、懸濁液を吸引ろ過し、残留物を200mLの酢酸イソプロピルで洗浄する。400mLの溶媒を有機相から蒸留する。懸濁液を20℃に冷却する。沈殿物をろ過し、酢酸イソプロピルで洗浄する。50℃で乾燥後、73.2gの化学式(I)の遊離塩基が得られる。
その上、本発明は、上記方法から得られうる生成物を更に含む。
式(I)の結晶性遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの以下の溶解度、溶出、及び、固体の状態の特性が、本発明に関連する。
<本発明の結晶性遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの溶解度及び溶出特性>
[水性媒体中の溶解度]
表1は、様々な水性溶媒中におけるこの結晶性遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの溶解度の値を表す。
表1
Figure 0005261487
上記の結果から、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのこの結晶形は、水性媒体中で良好な溶解度プロファイルを有することを結論付けることができる。
[水性媒体中の固有の溶出速度]
化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのこの結晶形の固有の溶出速度を一定の表面領域を維持する回転円板方法を用いてpH1.1〜7.4の範囲をカバーする水性溶媒中で測定する。5mgの薬剤物質を、60秒間、356.1Nで円板を形成するために圧縮する。これらの円板を、Sotax溶出テスターの中に取り付けた特別に設計されたサンプルホルダーに載せる。溶出媒体(37℃)を200rpmで攪拌する。サンプルを自動的に、1分ごとに溶出容器から引き出し、UV吸光光度分析でアッセイする。μg/cm2/分で表す固有の速度は、濃度対時系列の傾斜を用いて、溶出曲線の傾斜の直線部、溶出媒体の体積(35ml)、及び、曝された円板の面積(直径:2mm)から計算した。水性媒体における固有の溶出速度を表2に示す。
表2
Figure 0005261487
<N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのこの結晶形の固体状態の特性>
[結晶化度及び多形]
遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドのこの無水結晶形は、高結晶質である。X線粉末回析図を図1に表す。
X線粉末反射及び強度(規格化)を以下の表3に表す(波長:λ=1.54056Å)。
表3
Figure 0005261487

Figure 0005261487
上記表2において、値「2θ[°]」は、回析角度を度で表し、値「dhkl[Å]」は、格子面の間の距離をÅで規定して表す。
表3に示される研究結果によると、本発明は、更に、遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形に関し、X線粉末図において、それは、特に特性値dが3.81Å、3.92Å、3.95Å、4.24Å、4.48Å、4.72Å、4.77Å、5.15Å、6.10Å、6.73Å、6.88Å、8.86Å、11.39Å、及び、14.39Å(該図における最も顕著なピーク)であることを特徴とする。
これより先に、表3に示される研究結果によると、本発明は、更に、遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶形に関し、X線粉末図において、それは、特に、約40%超過の強度で特性値dが4.48Å、4.77Å、5.15Å、6.10Å、11.39Å、及び、14.39Åであることを特徴とする。
標準条件下で、本発明の遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形は、無水形態で存在する。
この材料の吸湿特性を調べるために、収着等温線を表面測定システムのDVS-1水収着モニタに記録する。吸着及び脱着の等温線を25℃で、10% r.h.から90% r.h.までの範囲の10% r.h.間隔で作成する。
本発明の遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形は、吸湿性ではないことが分かった。10〜90% r.h.の範囲において、約0.7 %の水の吸収が確認された。水吸収は、完全可逆である。ヒステリシスが観測されないことは、安定した無水形態の存在を示す。
従って、本発明は更に、遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形に関し、それが、無水形態であることを特徴とする。
本発明の遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形の熱分析は、おおよそ200℃(DSC:10 K/分の加熱速度)(△Hfus=70±10 J/g)でただ1つ鋭い急熱効果を示し、これは、該化合物の融解を表す。DSC/TG図を図2に示す。融点までのTG実験における乾燥の質量損失は、小さく、通常遊離塩基の無水形態を示す1.0%より小さい範囲である。この温度範囲内でのTG-IRカップリング実験では、水のわずかな遊離を検出する。
従って、更に本発明は、遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形であって、融点Tm.p.が、200±5℃であることを特徴とする結晶形に関する(DSCで決定;最大ピークで評価;加熱速度:10℃/分)。
上記のデータから、本発明の化学式(I)の遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形は、水性溶媒中での良好な溶解性、良好な温度特性、及び、高結晶性を特徴とすると結論付けることができる。結晶性遊離形態は、水和物及び溶媒和物の形態ではないことで区別される。結晶多形は、無水形態と特徴付けられ、実質的に吸湿性ではない。
更に、本発明の遊離塩基のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形は、実質的に純粋であり、すなわち、実質的に、他の結晶、及び/又は、アモルファス形態を含まない。
同様に、該遊離塩基のこの結晶形は、工業規模で製造でき、かつ、医薬的に許容可能な薬剤組成物又は用量形態に適したものになりうる。
また、上記のデータから、本発明の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶形は、経口投与に適していると結論付けることができる。
従って、この結晶性遊離塩基は、好適に経口医薬投与形態として使用できる。
更に、この結晶性遊離塩基は、固体の経口医薬形態、例えば、錠剤及びカプセル剤、並びに、液体経口投与形態、例えば経口投与される液剤及び懸濁液剤の製造に有益に用いられうる。
本発明は、化学式(I)の化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの代謝物にも関し、この化合物又はこれらの代謝物のプロドラッグであって、例えば分子全体、又は、分子における1つ以上の化学基の化学的、又は、非化学誘導体化によって得られるプロドラッグにも関し、天然又は人工ポリマー(例えば、オリゴペプチド、タンパク質、又は、化学ポリマー)とこの化合物又はこれらの代謝物との複合体にも関し、そして、医薬組成物におけるそれらの使用にも関する。
「代謝物」は、インビボで、活性親薬剤を哺乳類の被検体に投与するときに、化学式(I)又は他の化学式に従った活性親薬剤、又は、本発明の化合物から生じる化合物を含むことを意図する。代謝物は、同じ薬理学的効果をもたらし、本発明の化合物を含み、ここで、該化合物は、例えば、アルキル-アミノ基が非置換アミノ基又は対応するN-オキシドで置き換えられ、エステル基が対応するカルボキシラートで置き換えられ、又は、メチル基がヒドロキシメチル又はカルボキシル基に転換される。
「プロドラッグ」は、インビボで、プロドラッグを哺乳類の被検体に投与するときに、化学式(I)又は他の化学式に従った活性親薬剤、又は、本発明の化合物を遊離する共有結合担体を含むことを意図する。本発明の化合物、例えば、化学式(I)の化合物のプロドラッグは、修飾が、日常的なマニピュレーションにおいて、又は、インビボで、親化合物へと切断されるような方法で、該化合物に存在する官能基を修飾することで調製される。
「複合体」は、インビボで、複合体を哺乳類の被検体に投与するときに、化学式(I)又は他の化学式に従った活性親薬剤、又は、本発明の化合物を遊離する共有結合した天然、又は、人工ポリマー(例えば、オリゴペプチド、タンパク質、又は、化学ポリマー)を含むことを意図する。本発明の例えば化学式(I)の化合物の複合体は、修飾が、インビボで生体分子(通常標的の近傍に見つけられる)によって、親化合物へと切断されるような方法で、該化合物に存在する官能基をオリゴペプチド、タンパク質、又は、ポリマーに結合することで調製される。
国際公開WO 2004/076454で言及されるジヒドロプテリジノン誘導体と同様に、化合物のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドも、特に、特異的細胞周期キナーゼにおける阻害効果を有する。従って、この化合物は、例えば特異的細胞周期キナーゼの活性と関連し、過剰な又は異常な細胞増殖を特徴とする疾患を治療するために用いることができ、特に、ポロ様キナーゼPLK-1の活性に関連する疾患の治療に用いることができる。このような疾患には、例えば、ウイルス感染(例えば、HIV及びカポジ肉腫);炎症性、及び、自己免疫疾患(例えば、大腸炎、関節炎、アルツハイマー病、糸球体腎炎、及び、創傷治癒);細菌性、真菌性、及び/又は、寄生性感染;白血病、リンパ腫、及び、固形腫瘍;皮膚病(例えば、乾癬);骨疾患;心臓血液疾患(例えば、再狭窄、及び、肥大)などが挙げられる。この化合物は、増殖細胞(例えば、髪、腸、血液、及び、前駆細胞)を、放射能、UV治療、及び/又は、細胞増殖抑制治療によって起こるそれらのDNAへのダメージから保護するためにも適している(Davisら, 2001)。それは、上述の疾患の予防、短期又は長期治療に用いることができ、また、同様の適応症に使用される他の活性物質、例えば、細胞増殖抑制剤と併用することもできる。
更に、本発明に従った化合物は、それ自体で用いることができ、又は、他の薬理学的な活性物質と併用することができる。
本発明に従った医薬組成物の好適な調剤の例として、例えば錠剤、カプセル剤、座剤、液剤、特に注射(皮下、静脈内、筋肉内)及び注入用液剤−エリキシル剤、乳剤又は散性粉末剤が挙げられる。薬学的な活性化合物の割合は、全組成物の0.01〜90wt.%、好ましくは0.1〜50wt.%の範囲内、すなわち治療効果を達成するために必要な用量を達成するために十分な量でなければならない。必要に応じ、規定の用量を1日数回与えてよい。
例えば、活性物質を既知の賦形剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはラクトースのような不活性希釈剤、コーンスターチ若しくはアルギニン酸のような崩壊剤、スターチ若しくはゼラチンのような結合剤、ステアリン酸マグネシウム若しくはタルクのような潤沢剤及び/又はカルボキシメチルセルロース、セルロースアセテートフタレート、若しくはポリビニルアセテートのような遅延放出用薬剤と混合することによって好適な錠剤を得ることができる。錠剤は、数層含んでもよい。
従って、コーティング錠は、錠剤コーティングに常用される物質、例えばコリドン若しくはセラック、アラビアゴム、タルク、二酸化チタン又は糖を用いて、錠剤と同様に作製されたコアをコーティングすることで調製されうる。遅延放出を達成するため、又は、不適合性を阻止するため、コアがいくつかの層から成っていてもよい。同様に、錠剤コーティングは、遅延放出を達成するため、場合によっては錠剤について上述した賦形剤を用いていくつかの層から成りうる。
本発明の活性物質又はその組合せを含有するシロップ剤又はエリキシル剤は、さらにサッカリン、シクラメイト、グリセロール若しくは糖類のような甘味剤及び風味向上剤、例えばバニリン若しくはオレンジエキスのような香料を含むことができる。それらは、ナトリウムカルボキシメチルセルロースのような懸濁補助剤又は増粘剤、例えば脂肪アルコールとエチレンオキシドの縮合生成物のような湿潤剤、又はp-ヒドロキシベンゾエートのような保存剤を含むこともできる。
注射及び注入用液剤は、常法、例えば等張剤、p-ヒドロキシベンゾエートのような保存剤、又はエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩のような安定剤を添加して調製し(乳化剤及び/又は分散剤を用いてもよい)、一方、水を希釈剤として使用する場合は、例えば、有機溶媒を可溶化剤又は補助溶剤として用いてもよく、そして、注射用バイアル若しくはアンプル又は注入ボトル中に移す。
1種以上の活性物質又は活性物質の組合せを含有するカプセル剤は、例えば活性物質をラクトース又はソルビトールのような不活性担体と混合し、ゼラチンカプセル中にそれを詰めることによって調製することができる。
好適な座剤は、例えば中性脂肪若しくはポリエチレングリコール又はその誘導体のようなこの目的のために与えられる担体と混合することによって製造することができる。
使用されうる賦形剤は、例えば水、薬学的に許容可能な有機溶媒、例えばパラフィン(例えば石油留分)、野菜起源の油(例えば落花生又はゴマ油)、単-若しくは多官能性アルコール(例えばエタノール又はグリセロール)、担体、例えば天然鉱物粉(例えばカオリン、クレー、タルク、チョーク)、合成鉱物粉(例えば高分散性ケイ酸及びシリケート)、糖(例えば甘蔗糖、ラクトース及びグルコース)、乳化剤(例えばリグニン、亜硫酸パルプ廃液、メチルセルロース、デンプン及びポリビニルピロリドン)及び潤沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸及びラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。
生理的に許容可能な溶媒は、当業者に公知であって、限定はしないが、例えば、0.9%NaCl溶液、5%グルコース又はマンニトール溶液、又は、リンガー/ラクテート溶液のような等張塩又は糖を含む溶液が挙げられる。
調製物は、常法、好ましくは経口経路で、注射で、又は、経皮経路で投与される。経口投与に関して、錠剤は当然、上記担体に加え、添加剤、例えばクエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム及びリン酸二カルシウム等を、デンプン、好ましくは、ジャガイモデンプン、ゼラチン等のような種々の添加剤と一緒に含んでもよい。更に、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム及びタルクのような潤沢剤を同時に用いて、錠剤を調製することもできる。水性懸濁液の場合、上記賦形剤に加え、活性物質を種々の風味向上剤又は着色剤と併用することができる。
非経口用途では、好適な液状担体と一緒に活性物質の溶液を用いることができる。
静脈内用途の用量は、1〜1000mg/時間、好ましくは5〜500mg/時間である。
しかし、体重、投与の経路、その薬物に対する個体反応、使用製剤の性質及びその薬剤を投与する時間と間隔によっては、規定量から外すことが必要な場合もある。従って、ある場合には、上で規定した最少量未満の使用で十分であり、他の場合では、指定した上限を超えなければならない。大量を投与する場合、その日全体で複数の少量の用量に分割することが望ましい場合もある。
以下の製剤例は、本発明の範囲を限定することなく本発明を例示する。
医薬製剤
A)錠剤 1錠剤当たり
活性物質 100mg
ラクトース 140mg
コーンスターチ 240mg
ポリビニルピロリドン 15mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
500mg
微細に粉砕した活性物質、ラクトース及び一部のコーンスターチを一緒に混合する。混合物をふるいにかけてからポリビニルピロリドンの水溶液で湿らせ、混練し、湿式造粒して乾燥させる。この顆粒、残りのコーンスターチ及びステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、一緒に混合する。混合物を圧縮して好適な形状と大きさの錠剤を製造する。
B)錠剤 1錠剤当たり
活性物質 80mg
ラクトース 55mg
コーンスターチ 190mg
微結晶性セルロース 35mg
ポリビニルピロリドン 15mg
ナトリウムカルボキシメチルスターチ 23mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
400mg
微細に粉砕した活性物質、一部のコーンスターチ、ラクトース、微結晶性セルロース及びポリビニルピロリドンを一緒に混合し、混合物をふるいにかけ、残りのコーンスターチ及び水と加工して造粒し、乾燥させてふるいにかける。ナトリウムカルボキシメチルスターチとステアリン酸マグネシウムを加えて混合し、混合物を圧縮して好適な大きさの錠剤を形成する。
C) アンプル液剤
活性物質 50mg
塩化ナトリウム 900mg
水酸化ナトリウム pHが4.0になるまで
注射用水 おおよそ100ml
活性物質をそれ自体のpHで水に溶解し、塩化ナトリウムを添加して、等張溶液を作製する。次に、1Nの水酸化ナトリウムを添加してpHを4.0に調製する。得られた溶液をろ過し、発熱物質を除き、ろ液を無菌条件下でアンプル中内に移してから滅菌かつ溶融封止する。アンプルは、5mg、25mg及び50mgの活性物質を含んでもよい。

Claims (11)

  1. N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの遊離塩基の無水結晶であって、10℃/分の加熱速度で、ピーク最大値を用いて評価して、DSCによって測定した融点T m.p. が、199±5℃である、結晶
  2. X線粉末図中40%超過の強度で、特性値dが4.48Å、4.77Å、5.15Å、6.10Å、11.39Å、及び、14.39Åを示す、請求項1に記載の化合物N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの結晶。
  3. 請求項1、又は2に記載のN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの遊離塩基の結晶の製造方法であって、
    i)室温又は高温で、水、及び水不混和性の有機溶媒の二相混合物を形成する工程で、
    前記混合物が、N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの酸付加塩、及び、前記塩から遊離塩基を形成する中和塩基を含む工程、
    ii)室温又は高温で、形成された遊離塩基を有機相の中に抽出する工程、
    iii)水相から有機相を分離する工程、
    iv)必要に応じ、有機相から残留塩を除く工程、
    v)遊離塩基の結晶化を誘導する工程、
    vi)遊離塩基の結晶を回収し、溶媒で洗浄し、乾燥する工程、
    を含む方法。
  4. 使用されるN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの酸付加塩が、そのトリヒドロクロリドである、請求項に記載の方法。
  5. 使用されるN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの酸付加塩が、そのトリヒドロクロリド三水和物である、請求項に記載の方法。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の方法で得られうるN-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの遊離塩基の結晶
  7. 純粋である、請求項1、2及びのいずれかに記載の遊離化合物の結晶
  8. 請求項1、2及びのいずれかに記載の化合物N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶を含む医薬組成物。
  9. 請求項1、2及びのいずれかに記載の化合物N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶を含む経口投与用の医薬組成物
  10. 請求項1、2及びのいずれかに記載の化合物N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶を、非-化学的手法により1つ以上の不活性担体及び/又は希釈剤に混合する請求項またはに記載の医薬組成物を調製する方法。
  11. 過剰な、又は、異常な細胞増殖を治療するため医薬組成物を調製するための請求項1、2及びのいずれかに記載の化合物N-[trans-4-[4-(シクロプロピルメチル)-1-ピペラジニル]シクロヘキシル]-4-[[(7R)-7-エチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-5-メチル-8-(1-メチルエチル)-6-オキソ-2-プテリジニル]アミノ]-3-メトキシ-ベンズアミドの無水結晶の使用。
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