JP5261022B2 - 穿孔工具及び下地の施工方法。 - Google Patents

穿孔工具及び下地の施工方法。 Download PDF

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Description

この発明は、壁や天井の裏面に下地として設置される断面略コ字状の下地材に貫通孔を穿孔する穿孔工具と、その穿孔工具により穿孔された貫通孔に取着されるブッシングと、このブッシングが取着される貫通孔の端面の保護構造と、またこれらに係る下地の施工方法に関する。
例えば天井を設ける場合、天井裏となる箇所に下地材を架け渡し、これに天井パネルなどを取り付けることにより天井を設けている。
この天井に蛍光灯などを取り付ける場合、天井裏を這わせた配線を蛍光灯の取付位置で引き出す必要がある。その為の方法として、天井の下地材に貫通孔を形成し、そこからケーブルなどを引き出している。下地材は例えば、断面略コ字状をなした金属製のC管材である。そしてコ字状の開口を上方にして天井裏に施工すると、下地材の下面が天井パネルの取付面となる。配線はこの下地材の取付面に設けられた貫通孔を通して天井パネルの下に引き出されるのである。
この下地材に設けられた貫通孔は、下地材が金属製であるために、貫通孔端面が配線を傷付けることがある。そのため、この様な傷付くのを防止するために、図22に示す様に、下地材100の貫通孔110にブッシング200を取着することがある。
また下地材に貫通孔を穿孔する場合、電気ドリルなどを用いる場合もあるが騒音が大きく花火や異臭の問題があるため、特許文献1のような穿孔工具が提供されている。この穿孔工具によれば手動で極めて迅速に孔あけ作業ができると共に、軽量で持ち運びができ、天井のような高所での孔あけ作業や上向き姿勢での作業であっても容易に行うことができるというものである。
特許掲載公報;特許第3371249号公報
ただこの様にして空けた貫通孔にブッシングを取着すると、図23に示す様に、天井パネルAを下地材100に取り付けたときには、下地材100の取付面102と天井パネルAとの間に隙間が空いてしまう。取着したブッシング200が取付面102から突き出た取付片200aとなっているために、この様な隙間が空いてしまうのである。貫通孔の無い箇所では、天井パネルは下地材に密着して取り付けられているので、この貫通孔の箇所だけが取付片により天井パネルが膨らんで取り付けられてしまっている。
本願は以上の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、下地材に貫通孔を穿孔するばあいに貫通孔の周縁がブッシングの取付片を形成させることのない貫通孔の穿孔がおこなえる穿孔工具と、この様な貫通孔に取り付けるブッシングとを提供することであり、またその場合の貫通孔を貫通させる配線に対する貫通孔端面による傷つきへの保護構造と、これらを可能にする施工方法とを提供することである。
以上の課題のため、本願請求項1記載の穿孔工具の発明は、壁や天井の裏面に下地として設置される断面略コ字状の下地材に貫通孔を穿孔する穿孔工具であって、保持ハンドルを備えた本体と、この本体に設けられた筒刃と、この筒刃に挿入すべく進退操作可能に設けられた穿孔刃とを有している。そして、前記穿孔刃は、前記本体に軸支された可動ハンドルと、前記保持ハンドルとを互いに近接離反させることで進退操作され、更に、前記筒刃に挿入された穿孔刃の基端側周縁の鍔部と、前記筒刃の開口周縁による口端部とにより、貫通孔の周縁を前記穿孔刃の進行方向側に後退した形状にプレス成形するプレス部を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、プレス部を、筒刃が断面略コ字状の下地材内部に配置可能に設けられ、穿孔刃が前記下地材外側から前記筒刃が設置された下地材内部へと進行することにより、貫通孔周縁を下地材内部へと後退させるように形成されたことを特徴とした。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、プレス部は、穿孔した貫通孔に貫通配設される配線・配管材が貫通孔端面によって傷付くのを防止するブッシングが、下地材側の取付面より下地材内方側で前記端面を覆うよう、端面を下地材内部へと後退させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、プレス部は、貫通孔に取着されると共にこの貫通孔を貫通配設される配線・配管材が貫通孔端面によって傷付くのを防止するブッシングの取付面側を、前記貫通孔周縁の前記取付面内方に形成することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、プレス部は、これに成型される貫通孔の周縁が、この周縁上に設けられた段差を有すると共に、この段差をピッチ幅としたネジ状に成型しうるように形成されたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、段差は、貫通孔の周縁に設けた切欠きにより設けられ、穿孔刃は、貫通孔の穿孔と共に前記切欠きの形成が可能に形成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、段差は、貫通孔の周縁に設けた切れ目により設けられ、プレス部は、前記切れ目を形成可能な切断刃を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、可動ハンドルの可動軸を穿孔刃の進退方向と略平行にスライドさせると共に、穿孔刃の筒刃への距離が、穿孔可能な近接させた位置と、下地材を穿孔刃と筒刃との間に入れるために離して空けた位置との間を、スライドさせることができるガイド溝を有することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、穿孔刃には、穿孔時において最初に下地材に当接する部位が、前記穿孔刃の押圧力を局所に集中させ得る突出形状に形成されて穿孔の契機となる突刃部、として設けられていることを特徴とする。
本発明の一実施形態では、ブッシング、壁や天井の裏面に下地として設置される断面略コ字状の下地材に設けられた周縁が下地材内部へと後退するように形成された貫通孔、に取着されるブッシングであって、前記下地材内部に取着される取着部と取着される取着部と、前記貫通孔端面を覆って、貫通孔を貫通配設される配線・配管材の端面との摺接を防止する保護部とを備え、前記取着部は、取着された状態で、壁や天井の裏面を取り付ける下地材側の取付面から突出しないように設けられていることを特徴とする。
本発明の一実施形態では、貫通孔に螺着する螺着部を有することを特徴とする。
本発明の一実施形態では、下地材の貫通孔端面の保護構造、壁や天井の裏面に下地として設置される断面略コ字状の下地材に周縁が下地材内部へと後退するように形成された貫通孔に、壁や天井の前記裏面を取り付ける下地材側の取付面から突出することなく、前記下地材内部へと後退した貫通孔の端面を覆うようにブッシングブッシングが取着されていることを特徴とする。
請求項10記載の下地の施工方法の発明は、請求項1記載の穿孔工具を用いて、壁や天井の裏面に下地として設置された断面略コ字状の下地材の前記裏面を取り付ける取付面に、周縁が下地材内部へと後退するように貫通孔を形成し、この貫通孔には、ブッシングを、下地材の前記取付面よりも突出しないよう、且つ、貫通孔に配設される配線・配管材が摺接して傷付くのを防止すべく前記貫通孔の端面を覆うようにブッシングが取着されることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、貫通孔の周縁を前記穿孔刃の進行方向側に後退した形状にプレス成形することができるので、貫通孔端面が下地材内部側へと配置され、不用意に手などが接触しないため安全である。また、この後退により空間を用いることで、ブッシングの取付片を収納し、下地材の(天井パネルを取り付ける)取付面からの突き出しを減少させ、あるいは無くすことができる。なおここで、
請求項2記載の発明によれば、筒刃が断面略コ字状の下地材内部に配置され、穿孔刃が下地材の外側から進行するので、穿孔刃が視認することができ、穿孔位置の位置決めが正確に行える。
請求項3記載の発明によれば、貫通孔周縁は、この端面を覆うブッシングが、少なくとも下地材内部に取着され、貫通孔周縁の外方に現れないので、取付片の問題解決が徹底される。
請求項4記載の発明によれば、ブッシングが、壁や天井の裏面を取り付ける下地材側の取付面から突出しないためのブッシング取着部により、ブッシングが取付面から突出しない。なおここで突出しないとは、天井パネルなどを下地材に取り付けたときに、従来技術で述べた様な、ブッシングの突き出しによる天井パネルの膨らみなどがない程度をいう。従って、ブッシングが取付面から1mm出ていても、天井パネルが膨らまないのであれば、この様な場合も、「取付面から突出しない」ものに含まれる。
請求項5記載の発明によれば、ブッシングの貫通孔への取り付けがネジ締めでできるので、取り付けが容易になる。
請求項6〜7記載の発明によれば、ネジ締めのための貫通孔周縁の段差の形成を提供する。
請求項8記載の発明によれば、穿孔工具の刃の間隔を大きく取ることができ、穿孔工具への下地材の咥え込みが容易になる。
請求項9記載の発明によれば、突刃部が、穿孔時において最初に下地材に当接する形状に設けられることにより、穿孔の契機が得られやすくなり、穿孔作業が容易となる。
本発明の一実施形態によれば、ブッシングの取り付け先の貫通孔の周縁が、下地材内部へと後退するように形成されていることを前提としており、この貫通孔に取着される取着部と、貫通孔端面を覆って配線・配管材の端面との摺接を防止する保護部と、を備えているので確実な取着と保護とが行え、また下地材側の取付面から突出しないブッシングである。
本発明の一実施形態によれば、貫通孔に螺着する螺着部を有するので、取り付け時にはネジ締め作業により容易に取り付けできるブッシングである。
本発明の一実施形態によれば、取付片のでない保護構造が得られ、請求項10記載の発明によれば、取付片のでない下地の施工方法が得られる。
次に本願発明の実施例を、図を以て説明する。
図1に示すのは本実施例1の穿孔工具1は、図2に示す下地材100に貫通孔を穿孔するためのものであり、保持ハンドル2を備えた本体3と、この本体3から延設された支持アーム4に設けられた筒刃5と、この筒刃5に挿入すべく進退操作可能に設けられた穿孔刃6とを有している。また穿孔刃6は、本体3に軸支された可動ハンドル7と、保持ハンドル2とを、鋏の柄のように互いに近接離反させることで進退操作されるようになっている。
穿孔刃6は、図3に示す様に、円筒状の筒刃5に挿入される円柱状の進退部8の先端に設けられている。そして、この進退部8は、本体3に設けられた進退溝9に収納されており、またこの進退溝9により筒刃5に向けての穿孔刃6の進退が案内されている。
可動ハンドル7は梃子状をなし、可動ハンドル7の基端が取手部10であり、可動ハンドル7の先端11が穿孔刃の進退部8に連結されていて、基端10と先端11の中間の先端寄りに可動軸12を有している。そして可動ハンドル7と保持ハンドル2とを両手でそれぞれ持って、鋏の柄のように開閉操作して近接離反させる様になっており、この開閉操作により穿孔刃6の筒刃5への進退操作がなされ、これにより下地材への貫通孔の穿孔が成される様になっている。
本体3には、進退溝9と平行なガイド溝13が設けら、可動ハンドル7の可動軸12は、このガイド溝13に収納されている。そしてこのガイド溝13を可動軸12がスライドできる様に形成されており、その結果、可動ハンドル7がこのガイド溝13により、図4に示す様に、スライドできることとなっている。従って可動ハンドル7の先端に連結されている穿孔刃6も、このスライドに連れて、筒刃5に向けての進退ができる様になっている。つまり穿孔刃6は、可動ハンドル7の開閉操作による進退に加えて、スライドによる進退も成される様になっている。
そして筒刃5に一番近づいた位置にスライドさせたときには、可動ハンドル7を閉じ操作による穿孔操作ができる位置となっている。また筒刃5から離したスライド位置では、可動ハンドル7を開き操作したことによる筒刃5からの穿孔刃6の後退に加えて、スライドによる後退が加わるので、穿孔刃6は筒刃からもっとも後退した位置となり、換言すれば、筒刃5と穿孔刃6との間が最も空いた状態である。これは、下地材の穿孔刃6と筒刃5との間への挿入を容易にするためである。
このようにガイド溝13により、穿孔刃6の筒刃5への距離が、穿孔可能な近接させた位置と、下地材を穿孔刃6と筒刃5との間に入れるために離して空けた位置との間を、スライドさせることができるのである。
またこのガイド溝13には、図5〜6に示す様に、穿孔操作をするときの一番筒刃5に近づいた位置での位置固定をするために、係止溝14が設けられている。そして可動軸12に貫通して可動軸12と共にスライドする係止片15が、可動軸12が固定位置にスライドさせられると、この係止溝14に係止される様になっている。この係止片15は、係止溝14に向けた付勢を図示しないバネにより受けているので、この様に係止溝14に到達すると係止するのである。またこの係止片15は、可動ハンドル7を開くと、可動軸12を回動する可動ハンドル7が最大に開いた位置に来ると、可動ハンドル7がこの係止片15を係止溝14から外れるように押して、位置固定が解除されるようになっている。
また、穿孔刃6は円柱形状の刃体の先端側が刃になっているが、穿孔刃6の基端側には、末広がりなテーパー面が円柱を取り巻く様にして形成された鍔部16が備えられ、穿孔刃6が筒刃5に挿入されるときには、筒刃5の開口周縁による口端部17と対向する配置になっている。
またこの口端部17は、鍔部16のテーパー面に対応した形状に形成されている。そしてこれら鍔部16と口端部17とは、下地材を穿孔するときには、穿孔された貫通孔の周縁を挟むことのできる配置関係となっていて、これにより鍔部16と口端部17は貫通孔周縁に対するプレス型18を成している。
この穿孔工具1の使用方法は次の様になる。
この穿孔工具1は、図1に示した様な、壁や天井の裏面に下地として設置される断面略コ字状の下地材100に穿孔するものである。
まず穿孔工具1を、図7に示した様に、可動ハンドル7をスライドさせて、穿孔刃6の筒刃5への距離が一番遠い位置にし、更に可動ハンドル7を開いた状態するのである。この様にすると、穿孔刃6と筒刃5は最も開いた状態なるので、下地材100をここに入れる操作が容易になるのである。
下地材は、図1に示した様に、コ字状の開口101を上方にして図示しない天井裏に施工するものであり、従って下地材100の下面が天井パネルの取付面102となる。そして穿孔工具1を天井に向けた姿勢にして、天井の高さにあるこの下地材100を、図7に示した様に、穿孔工具1の、開いた穿孔刃6と筒刃5で挟むようにして、咥えさせるのである。そして、穿孔工具1を少し下げて、筒刃5を断面略コ字状の下地材100内部に進入配置させるのである。
次に可動ハンドル7をスライドさせて、図8に示す様に、穿孔刃6を筒刃5とで下地材100が挟める位置まで進行させるのである。この時、穿孔刃6が下地材100の手前側となるので、作業者から見ると、穿孔刃6の下地材100に対する当接位置が視認でき、これにより穿孔する位置の位置決めをしながら挟むのである。またこのような、穿孔刃6が下地材100に当接して挟む位置では、係止片15がガイド溝13内の係止溝14に係止するので、これにより可動ハンドル7は、その可動軸12が位置固定されるのである。
この状態で、保持ハンドル2と可動ハンドル7とをきつく閉じ操作すると、下地材100に貫通孔110が穿孔されるのである。
なお可動ハンドル7は、ラチェト機構を設けて閉じ操作の途中では開かない様にすると、厚手の下地材100など、穿孔作業時に可動ハンドル7への反発の強いケースであって、作業が容易になる。
そして穿孔されたら、更にそのまま閉じ操作を継続するのである。つまり穿孔されたら、その貫通孔110の周縁111は、図9に示す様に、穿孔刃側の鍔部16と、筒刃側の口端部17とで挟まれるが、この挟んだ状態で更にもう一度、保持ハンドル2と可動ハンドル7とを強く閉じるのである。こうすると、鍔部16と口端部17とが貫通孔周縁111をプレスする事となり、図10に示す様に、穿孔刃6の進行方向側に後退した形状にプレス成形されるのである。
この様にして穿孔された下地材100の貫通孔110に、下方からブッシング200を挿入して取着させるのである。
ブッシング200は例えば、図10に示してある様に、筒状のブッシング本体201の片端にフランジ部202が設けられており、またブッシング本体201の外周には雄ネジ203が形成された硬質の合成樹脂製を用いることができる。なお、ブッシング200はゴムや軟質の合成樹しかなる柔らかい材質で形成され、或いは硬質の合成樹脂で形成されるので、貫通孔110が単に円状であってネジになっていなくても、この貫通孔110に押し込みながら回してゆくと、フランジ部202が貫通孔に当たるまで入れることができ、こうして図11〜12に示す様に、取着がされるのである。
尚ブッシングは、一体である必要はなく、例えば貫通孔に圧入される圧入部と、これに貫通孔外側から取り付けられるフランジ部との、2つの別体からなるものであってもよい。
下地材100は、図10〜12における下面が、天井パネルなどを取り付ける取付面102となっている。また貫通孔110の周縁111は、下地材100の内方に後退して形状にプレス成形されて、つまり取付面102より凹んだ状態となっている。
またブッシング200は、このような貫通孔110にブッシング200を取着するとき、そのフランジ部202が、後退して形成された凹みに収納される形状に形成してある。よって、取着されたブッシング200(のフランジ部202)が、取付面102より下に突き出ることがないのである。
この様にしてブッシング200を取着させたら、天井パネルなどを下地材100に張るのであるが、従来のように貫通孔110の箇所だけが膨らむということもなく、良好な外観により施工する事ができる。
そして最終的には、ブッシングの孔に、配線又は配管が貫通させられるのであり、その場合には、ブッシングにより保護されて、貫通孔による傷が付くこともない。この実施例ではブッシング本体201の外周及びその雄ネジ203が、ブッシングの取着部204となり、ブッシング200の本体201内周からフランジ部202の内周にかけての部分が配線などに対する保護部205となる。
なお、貫通孔110の周縁111は、図13のように形成してネジにしておいても良い。これは、周縁111上に切欠き112を設けて、この切欠かれた周縁の両端が段差を有するように形成され、周縁111をこの段差をほぼピッチ幅としたネジ状にプレス成形するのである。これにより、ブッシング200が雄ネジ203に形成されている場合の取着が、より良好におこなえる。
またこの様なネジ状の周縁111を形成するには、穿孔刃6の一部に、図14に示す様な打抜き部19を設け、その双方の凸刃20と凹刃21が噛み合うことにより、貫通孔周縁111の切欠き112を形成する切断刃となるのである。これにより、貫通孔110と共に、切欠き112の形成がなされるのである。また更に、鍔部16と口端部17との周縁は、この周縁を一周する間にネジの1ピッチ相当の形状変化をする様に形成されている。これにより図13のような貫通孔周縁111の形成が可能になるのである。
なお、貫通孔1110の周縁111を図15のように形成してネジにしておいても良い。これは、周縁111上に切れ目113を設けてこの切れ目113を段差とし、周縁111をこの段差をほぼピッチ幅としたネジ状にプレス成形するのである。これにより、実施例2同様に、ブッシング200が雄ネジ203に形成されている場合の取着が、より良好におこなえる。
またこの様なネジ状の周縁111を形成するには、穿孔刃6側の鍔部16と筒刃5側の口端部17との周縁に、図16に示す様な段差部22,23をもうけ、その双方の段差部22,23が噛み合うことにより、貫通孔周縁111の切れ目113を形成する切断刃となるのである。鍔部16と口端部17との周縁を、ネジの1ピッチ相当に形成するのは、実施例2と同様である。
なお、ブッシングは以上のような形状に限らず、例えば、図17〜18に示す様な形状であっても良い。即ちこのブッシング210は、貫通孔周縁111の表裏を覆う二つ折り状の断面形状を成しており、これにより取着がなされる。このブッシング210によれば、周縁の外側に露出するブッシング部分211は、下地材100内部に後退した周縁に密着して取着されているので、下地材100の取付面102より下に突き出ることがなく、天井パネルの取り付けによっても、貫通孔部分が膨らむ様なことはない。
また図19に示す実施例は、貫通孔の周縁が、後退に傾斜した傾斜部分111aと、この傾斜部分111aの内方であって取付面と平行に設けたフラット部分111bとを有したものである。そして、ブッシング220はこのフラット部分111bに嵌められるリング状溝部を有しており、貫通孔にこのブッシング220を押し込んで取着するものである。
また図20に示す実施例は、ブッシング230が貫通孔の外回りとなる後退していない部分120に接着されており、これにより取着がなされている。そしてこの様に下地材100内部に接着されたブッシング230の内周縁となる部分231が、貫通孔の端面121に掛かっており、これにより、この貫通孔を貫通配設される配線・配管材が、貫通孔端面121によって傷付くのを防止している。ここでブッシングの内周縁となる部分は、貫通孔端面に、取着のための係止をしていても、していなくてもよい。
以上の実施例の穿孔刃6は、穿孔の際の、下地材100に最初に当接する刃の頂部24(図14参照)が2箇所に設けられている。しかし図21に示す実施例7の穿孔刃6は、この頂部24が、図示した様に、差これまでの実施例に較べると、一段と尖った形状の突刃部25に形成されており、これにより下地材100を穿孔する際に最初に当接すると共に、突き破り易くなり、穿孔の契機が容易に得られる。穿孔時には、可動ハンドル7と保持ハンドル2の閉じ操作に閉じ抵抗が生ずるが、この突刃部6により閉じ抵抗の軽減が図られ、穿孔が容易になるのである。
なお以上は、いずれも天井の下地材を例に挙げたが、対象となる下地材はこれに限らず、壁の下地材であってもよい。また穿孔箇所は、実施例の様なコ字状の底面部分に限らず、側面部分であってもよい。
また貫通孔を貫通させる部材は、配線に限らず、各種の配管であってもよい。
この図は、実施例1に示す穿孔工具の図である。 この図は、下地材の図である。 この図は、穿孔刃と筒部の図である。 この図は、図1の穿孔工具において、可動ハンドルをスライドさせて穿孔刃を筒刃に近づける操作の図である。 この図は、穿孔工具を部分拡大し、一部を透視した図である。 この図は、図5において、穿孔刃が穿孔位置で位置固定される様子の説明図である。 この図は、下地材を穿孔工具に咥えさせる操作の図である。 この図は、穿孔直前の穿孔工具と下地材の関係の図である。 この図は、穿孔直後の図であり、貫通孔周縁をプレス成形するときの図でもある。 この図は、下地材の貫通孔とこれに取着するブッシングとの取着前の配置関係の図である。 この図は、ブッシングを取着させた下地材の図である。 この図は、図11の状態を2分して切り欠いた図である。 この図は、実施例2における貫通孔の図である。 この図は、実施例2における穿孔刃と筒刃の図である。 この図は、実施例3における貫通孔の図である。 この図は、実施例3における穿孔刃と筒刃の図である。 この図は、実施例4のブッシングの図である。 この図は、実施例4のブッシングの切り欠き図である。 この図は、実施例5の穿孔刃の図である。 この図は、実施例6の穿孔刃の図である。 この図は、実施例7の穿孔刃の図である。 この図は、従来の下地材とブッシングの図である。 この図は、図22の下地材に天井パネルを取り付けた様子の図である。
1 穿孔工具
2 保持ハンドル
3 本体
5 筒刃
6 穿孔刃
7 可動ハンドル
8 進退部
9 進退溝
12 可動軸
13 ガイド溝
14 係止溝
15 係止片
16 鍔部
17 口端部
100 下地材
110 貫通孔
111 周縁
112 切欠き
113 切れ目
200 ブッシング
201 ブッシング本体
202 フランジ部

Claims (10)

  1. 壁や天井の裏面に下地として設置される断面略コ字状の下地材に貫通孔を穿孔する穿孔工具であって、
    保持ハンドルを備えた本体と、この本体に設けられた筒刃と、この筒刃に挿入すべく進退操作可能に設けられた穿孔刃とを有し、
    前記穿孔刃は、前記本体に軸支された可動ハンドルと、前記保持ハンドルとを互いに近接離反させることで進退操作され、
    更に、前記筒刃に挿入された穿孔刃の基端側周縁の鍔部と、前記筒刃の開口周縁による口端部とにより、貫通孔の周縁を前記穿孔刃の進行方向側に後退した形状にプレス成形するプレス部を備えることを特徴とする穿孔工具。
  2. プレス部は、筒刃が断面略コ字状の下地材内部に配置可能に設けられ、穿孔刃が前記下地材外側から前記筒刃が設置された下地材内部へと進行することにより、貫通孔周縁を下地材内部へと後退させるように形成されたことを特徴とした請求項1記載の穿孔工具。
  3. プレス部は、穿孔した貫通孔に貫通配設される配線・配管材が貫通孔端面によって傷付くのを防止するブッシングが、下地材側の取付面より下地材内方側で前記端面を覆うよう、端面を下地材内部へと後退させることを特徴とする請求項1又は2記載の穿孔工具。
  4. プレス部は、貫通孔に取着されると共にこの貫通孔を貫通配設される配線・配管材が貫通孔端面によって傷付くのを防止するブッシングの取付面側を、前記貫通孔周縁の前記取付面内方に形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の穿孔工具。
  5. プレス部は、
    これに成型される貫通孔の周縁が、この周縁上に設けられた段差を有すると共に、この段差をピッチ幅としたネジ状に成型しうるように形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の穿孔工具。
  6. 段差は、貫通孔の周縁に設けた切欠きにより設けられ、
    穿孔刃は、貫通孔の穿孔と共に前記切欠きの形成が可能に形成されたことを特徴とする請求項5記載の穿孔工具。
  7. 段差は、貫通孔の周縁に設けた切れ目により設けられ、
    プレス部は、前記切れ目を形成可能な切断刃を有することを特徴とする請求項5記載の穿孔工具。
  8. 可動ハンドルの可動軸を穿孔刃の進退方向と略平行にスライドさせると共に、
    穿孔刃の筒刃への距離が、穿孔可能な近接させた位置と、下地材を穿孔刃と筒刃との間に入れるために離して空けた位置との間を、スライドさせることができるガイド溝を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の穿孔工具。
  9. 穿孔刃には、穿孔時において最初に下地材に当接する部位が、前記穿孔刃の押圧力を局所に集中させ得る突出形状に形成されて穿孔の契機となる突刃部、として設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の穿孔工具。
  10. 請求項1記載の穿孔工具を用いて、壁や天井の裏面に下地として設置された断面略コ字状の下地材の前記裏面を取り付ける取付面に、周縁が下地材内部へと後退するように貫通孔を形成し、
    この貫通孔には、ブッシングを、下地材の前記取付面よりも突出しないよう、且つ、貫通孔に配設される配線・配管材が摺接して傷付くのを防止すべく前記貫通孔の端面を覆うように取着されることを特徴とする下地の施工方法。
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