JP4696591B2 - 鋏具 - Google Patents

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本発明は、高所の枝の剪定や果実の摘み取りに好適に利用可能な鋏具に関する。
高所の枝の剪定や果実の摘み取りに好適な鋏具として、伸縮自在に嵌合させたパイプ部材を設け、このパイプ部材の先端部に可動刃と固定刃とを有する鋏部を設け、パイプ部材の基端部に操作レバーを設け、操作レバーの操作により可動刃を開閉可能な操作手段をパイプ部材に組み込んでなる高枝鋏が種々提案されている。
例えば、固定刃の一側面の略全体に固定片を取り付け、可動刃の一側面に固定片に対面させて弾性変形可能な可動片を取り付け、この可動片として、一端から前方へ延設した後、刃先先端付近で折り返して再び後方へ延設し、他端を一端に重ね合わせてなる閉ループ状に湾曲形成した板バネを用い、可動刃を閉操作することで、枝等の被切断物を固定片と可動片間に挟持し、更に可動刃を閉操作すると、可動片が弾性変形して固定片と可動片間に被切断物を挟持した状態で、可動刃と固定刃間で被切断物が切断されるように設定して、剪定或いは摘み取った高所の枝や果物を低い位置まで移動できるように構成した高枝鋏が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この種の高枝鋏として、固定刃と可動刃とを有し、固定刃の一側面の略全体に固定枝受け部を取り付け、可動刃の一側に峰から刃先側へ延びる可動片を固定片に対面させて設け、この可動片を可動刃の先端近傍部を中心に回動自在に枢支するとともに、可動刃の基端側部分に形成した長孔に沿って、一定角度の範囲内でのみ回動自在となし、更に可動片の基端部を固定刃側へ付勢する板バネを設けた高枝鋏も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平9−9782号公報 特開2004−242527号公報
前記高枝鋏では、固定刃及び可動刃が外部に露出している関係上、鋏部の安全性が低いという問題があった。特に、前記特許文献1、2に記載の高枝鋏では、剪定した枝や摘み取った果物等を低い位置まで移動させる関係上、作業者は周囲に対して十分に注意を払う必要があった。
また、前記特許文献1、2に記載の高枝鋏では、固定刃及び可動刃と、固定片及び可動片と、バネ部材とが外部に露出する関係上、鋏部付近の外観が低下するとともに、果物等を摘み取る際に、果物等が固定刃及び可動刃やバネ部材と接触して傷つき、果物等の商品価値が低下するという問題もある。
本発明の目的は、可動刃の安全性を向上でき、しかも可動刃付近の外観を向上できるとともに、鋏具との接触によって果物等が傷つくことを防止可能な鋏具を提供することである。
本発明に係る鋏具は、固定受部材に回動自在に可動刃を設けるとともに、可動刃の刃先を受け止める受部を設け、前記可動刃を覆うカバー部材を設け、前記可動刃がカバー部材で覆われるようにカバー部材を付勢する付勢手段を設け、前記固定受部材とカバー部材の一方の対面部に固定受部材と可動刃間に挿入させた被切断物を挟持する挟持部を形成し、前記可動刃及びカバー部材を固定受部材に設けた枢支軸に対して回動自在に枢支し、前記付勢手段として捩りバネを枢支軸に外装し、前記カバー部材に捩りバネを収容する収容凹部を形成し、前記捩りバネの一端部をカバー部材に係止させ、他端部を可動刃に係止させたものである。
この鋏具では、可動刃と受部間に枝等の被切断物を挿入させた状態で、可動刃を受部側へ回動させることで、被切断物をその背後から受部で受け止めながら、可動刃で被切断物を切断することになる。
また、枝等の被切断物を切断するとともに、切断した枝や摘み取った果物を鋏具に保持させる場合には、切断される枝や摘み取られる果物側に鋏具の挟持部が位置するように、可動刃と受部間に被切断物を挿入し、この状態で前記と同様に可動刃を受部側へ回動させることになる。このとき、可動刃による被切断物の切断開始のタイミング或いはその前後において、カバー部材の挟持部とそれに対面する固定受部材の挟持部間に被切断物が挟持され、被切断物の切断部位付近を付勢手段の付勢力により両挟持部間に挟持した状態で、可動刃のみがカバー部材とは相対的に受部側へ回動して被切断物が切断され、切断した枝や摘み取った果物を鋏具に保持できることになる。
ここで、前記カバー部材として、前記可動刃の峰から可動刃の両側面に沿って刃先側へ延びて、可動刃を覆うカバー部材を設けること、前記固定受部材の基端部をパイプ部材の先端部に連結し、パイプ部材の基端部に操作レバーを設け、パイプ部材内に操作レバーの操作により可動刃を開閉操作する操作手段を設けること、などが好ましい実施例である。
本発明に係る鋏具によれば、剪定した枝や摘み取った果物を鋏具に保持できるので、例えばこの鋏具を高枝鋏に適用した場合には、剪定した高所の枝を低位置まで安全に移動させたり、摘み取った果物等を傷つかないように、低位置まで移動させたりすることができる。
また、可動刃を覆うように付勢手段で付勢したカバー部材を設けているので、可動刃が外部に露出することによる安全性の低下を防止できる。
更に、カバー部材に、剪定した枝や摘み取った果実を挟持する挟持部を形成しているので、部品点数を増やすことなく挟持部を設けることができる。しかも、挟持部を有するカバー部材で可動刃を覆うので、可動刃付近の外観を向上できるとともに、カバー部材の外面を滑らかな面に形成することで、果物等を摘み取る際に、果物等が鋏具に接触して傷つくという不具合を効果的に防止できる。
更にまた、可動刃をアンビル刃で構成しているので、従来の高枝鋏とは異なり固定刃を設ける必要がなく、固定刃が外部に露出することによる安全性の低下も確実に防止できるし、従来の高枝鋏ように被切断物の切断完了の直前に、被切断物の一部が固定刃と可動刃間に挟み込まれるという不具合も確実に防止でき、被切断物を最後まで綺麗に切断することができる。しかも、従来の高枝鋏のように切断時に可動刃と固定刃が重なり合ったりすることがないので、可動刃のどちら側に対しても挟持部を配置させることが可能となる。
また、前記可動刃及びカバー部材を固定受部材に設けた枢支軸に対して回動自在に枢支し、付勢手段として捩りバネを枢支軸に外装し、カバー部材に捩りバネを収容する収容凹部を形成し、捩りバネの一端部をカバー部材に係止させ、他端部を可動刃に係止させているので、捩りバネをカバー部材内にコンパクトに収納できるとともに、捩りバネが外部に露出することを防止して、鋏具の外観を一層向上できるとともに、果物等を摘み取る際に、捩りバネが果物等と接触して傷つくという不具合を防止できる。
ここで、前記固定受部材の基端部をパイプ部材の先端部に連結し、パイプ部材の基端部に操作レバーを設け、パイプ部材内に操作レバーの操作により可動刃を開閉操作する操作手段を設けると、この鋏具を高枝鋏として利用できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施例は、本発明に係る鋏具を高枝鋏に適用した場合のものである。本実施例では、高枝鋏を操作する作業者を基準に前後左右を定義して説明する。
図1、図2に示すように、高枝鋏1は、中空パイプ状の第1パイプ部材2及び第1パイプ部材2に伸縮自在に外嵌した第2パイプ部材3と、第1パイプ部材2の先端部(前端部)に取り付けた鋏具30と、両パイプ部材2、3の伸張長さを切り替え可能にロックする長さ調整手段10と、第2パイプ部材3の基端部(後端部)に設けた操作レバー20の操作により、鋏具30の可動刃60を開閉操作する操作手段21と、第2パイプ部材3の途中部に側方へ突出状に設けたハンドル部材4とを備えている。尚、本実施例では、伸縮自在な2本のパイプ部材2、3を有する高枝鋏1に本発明を適用した場合について説明するが、2本以外の本数、例えば1本や3本のパイプ部材を有する高枝鋏に対しても適用できるし、短尺な鋏具に対しても適用できる。
ハンドル部材4は、第1パイプ部材2に略直交させて下側へ(操作レバー20と同じ側)へ突出させた棒状の部材で構成されている。ハンドル部材4としては、任意の形状及びサイズのものを採用することが可能であるし、省略することも可能である。
長さ調整手段10について説明すると、第1パイプ部材2の上面には長さ方向に一定間隔おきに調整穴11が形成され、第2パイプ部材3の先端近傍部には調整穴11に対応させて1つの挿通穴12が形成されている。第2パイプ部材3の先端部には略筒状の取付具13が固定され、取付具13の上部には調整レバー14が回動自在に枢支され、調整レバー14には第2パイプ部材3の挿通穴12と第1パイプ部材2の調整穴11を挿通して両パイプ部材2、3の中央部側へ延びる係止ピン15が回動自在に設けられている。調整レバー14は、バネ部材16により係止ピン15が両パイプ部材2、3の中央部側へ突出するように常時付勢されている。
この長さ調整手段10では、調整レバー14の後端部をバネ部材16の付勢力に抗して第2パイプ部材3側へ操作することで、調整穴11に対する係止ピン15の係合を解除して、第2パイプ部材3に対する第1パイプ部材2の伸張量を調整でき、また係止ピン15を調整穴11に係合させることで、所望の長さに両パイプ部材2、3の長さをロックできるように構成されている。
操作手段21について説明すると、第2パイプ部材3の基端部には固定レバー28と固定レバー28の基部に回動自在に枢支された操作レバー20が後方へ突出状に設けられている。第2パイプ部材3内には操作レバー20により引張り操作される操作ロッド22が設けられ、この操作ロッド22の先端部にはホルダー部材23が連結されている。係止ピン15に対応するホルダー部材23の位置には、挿通穴12に常時対面するように前後方向に細長い連結部材24が設けられ、連結部材24は図示外の弾性部材により上方へ常時付勢されている。連結部材24には係合片25が側方へ突出状に形成され、第1パイプ部材2内には先端部が可動刃60の下端部に連結された操作棒26が設けられ、操作棒26の上部には係合片25に係合可能な切欠部27が調整穴11と同じ間隔をあけて設けられている。連結部材24を上方へ付勢する弾性部材の付勢力は、長さ調整手段10のバネ部材16により係止ピン15を介して連結部材24を下方へ付勢する付勢力よりも小さく設定され、長さ調整手段10のロック状態では、図2に示すように、連結部材24は第2パイプ部材3の内面と略平行に配置されて、操作棒26の係合片25が連結部材24の切欠部27に係合した状態となるが、ロックを解除すると、連結部材24の先端部が上方へ回動して第1パイプ部材2の内面に当接し、操作棒26の係合片25が連結部材24の切欠部27から離脱するように構成されている。
このため、この操作手段21では、係止ピン15が第1パイプ部材2内に突出した状態、即ち調整レバー14を操作していない状態では、連結部材24が係止ピン15により下方へ押し下げられて、係合片25が操作棒26の切欠部27に係合し、この状態で操作レバー20を操作すると、操作ロッド22及び操作棒26が後方へ引っ張られて可動刃60が閉操作され、操作レバー20の操作を緩めると、図示外のコイルバネにより操作ロッド22及び操作棒26が前方へ移動して、可動刃60が開放されるとともに操作レバー20が開放される。また、操作レバー20の開閉操作時には、操作ロッド22及び操作棒26が前後移動しても連結部材24が係止ピン15により常時押し下げられた状態となり、係合片25は切欠部27に常時係合した状態に維持され、操作レバー20の操作に連動して、可動刃60を開閉操作できることになる。一方、調整レバー14の後端部を押し操作して、係止ピン15を調整穴11よりも上側へ移動させると、連結部材24が上方へ回動して係合片25が切欠部27から離脱し、両パイプ部材2、3が伸縮自在な状態となり、両パイプ部材2、3の長さを調整した状態で、係止ピン15を調整穴11に係合させると、切欠部27が調整穴11に対応させて設けられていることから、連結部材24の係合片25が対応する切欠部27に係合して、前記と同様に操作レバー20の操作に連動して可動刃60を開閉操作できるように構成されている。尚、長さ調整手段10及び操作手段21の構成は、前記実施例以外の構成を採用することも可能である。
鋏具30は、図1〜図5に示すように、第1パイプ部材2の先端部に取り付けられる固定受部材40と、固定受部材40の枢支部41に枢支軸31を介して回動自在に枢支した可動刃60及びカバー部材70と、可動刃60がカバー部材70で覆われるように常時付勢する捩りバネ32とを備えている。
固定受部材40は、中空パイプ状のベース部42と、ベース部42から前方へ延びる固定受部43とを有し、合成樹脂材料や金属材料などを用いて一体成形されている。ベース部42の後半部には第1パイプ部材2の先端部に内嵌装着される嵌合軸部44が形成され、ベース部42の先端部の右半部には上方へ延びる枢支部41が形成されている。枢支部41の略中央部には枢支軸31が挿通する枢支穴45が形成され、枢支部41の上縁部は枢支穴45を中心とした略円弧状に形成され、枢支部41の左右方向の途中部にはベース部42の内部空間46に開口するスリット47が形成されている。
固定受部43の上面の左右方向の略中央部には浅溝からなる受部48が形成され、この受部48の溝底面は、アンビル刃からなる可動刃60の刃先62に適合するように緩やかに湾曲した形状に形成され、刃先62が溝底面に隙間無く圧接されることで、刃先62と固定受部43間に挿入した被切断物Wが切断されるように構成されている。受部48の左側において固定受部43の上面には、三角波状の滑り止めを形成した挟持部49が設けられている。
可動刃60は、固定受部材40の枢支部41に回動自在に枢支される支持部61と、下縁に刃先62を有し支持部61から前方へ延びる刃部63と、支持部61から下方へ延びる操作部64とを備え、略平板な金属板で構成されている。
可動刃60は、刃部63を前側にして支持部61及び操作部64を固定受部材40のスリット47内に装着することで固定受部材40に組み付けられ、支持部61の略中央部に形成した貫通穴65に枢支軸31を挿通させることによって、枢支部41に対して枢支軸31回りに回動自在に支持されている。操作部64はスリット47を通ってベース部42内に延設され、操作部64の下端部はベース部42内に装着した連結ロッド33の先端部に回動自在に連結され、連結ロッド33の後端部は操作棒26に連結され、操作棒26が先端側へ操作されと可動刃60が開操作され、操作棒26が基端側へ操作されると可動刃60が閉操作されるように構成されている。尚、符号34は、可動刃60の操作部64と連結ロッド33の先端部とを連結するためのビスであり、符号35は、操作部64と連結ロッド33とをビス34で連結するときの組付作業用の作業穴である。
カバー部材70は、図3〜図5に示すように、固定受部材40の枢支部41に回動自在に枢支される後部カバー部71と、後部カバー部71から前方へ延びる前部カバー部72とを有し、合成樹脂材料や金属材料などを用いて一体成形されている。
前部カバー部72の下面は可動刃60の刃先62に沿った緩やかな湾曲状に形成され、前部カバー部材72は先細りに形成されるとともに、前部カバー部72を固定受部43に重ね合わせた状態で、前部カバー部72の左面は固定受部43の左面に滑らかに連なるように形成されている。前部カバー部72の左右方向のやや右寄り部分には下端を開口させた刃収容スリット73が全長に亙って形成され、この刃収容スリット73内に可動刃60の刃部63が装着される。刃収容スリット73の深さは、本実施例では、可動刃60の刃部63をフルに収容した状態で、刃先62が多少下方へ突出するように構成しているが、可動刃60の刃部63をフルに収容した状態で、刃先62が完全に収容されるような深さに設定することも可能である。刃収容スリット73の左側において前部カバー部72の下面には、固定受部43の上面の挟持部49に対面させて、三角波状の滑り止めを形成した挟持部74が設けられている。尚、本実施例では、図5に示すように、刃収容スリット73の左側における前部カバー部72の下面の高さを、右側における前部カバー部72の下面よりも低く設定したが、同一レベルに設定することも可能である。
後部カバー部71には後部を半円状に形成した左壁部75が枢支部41と略平行に設けられ、左壁部75の中央部には枢支軸31が挿通する貫通穴76を有する筒部77が枢支部41側へ突出形成され、カバー部材70は筒部77に挿通した枢支軸31回りに回動自在に枢支部41に支持されている。左壁部75と枢支部41間において後部カバー部71には捩りバネ32を収容するための収容凹部78が形成され、捩りバネ32は収容凹部78内において筒部77に外装されている。
左壁部75の上部には後部を左壁部75の外縁部に沿って湾曲させた上壁部79が形成されている。枢支部41の左半部は右半部よりも1段低くい段差部50が形成され、枢支部41の後半部の斜め下側には左側へ突出する案内部51が形成され、上壁部79は段差部50及び案内部51の外周側に常時重なり合うように配置され、上壁部79の上面と枢支部41の右半部の上面とは略面一に配置されている。左壁部75の外周部は案内部51の左側面に重ね合わせて配置され、左壁部75の左面は固定受部材40の左面と略面一に配置され、カバー部材70が可動刃60とともに固定受部材40に対して枢支軸31回りに回動しても、収容凹部78が外部に開口しないように構成されている。尚、符号52は、カバー部材70の回動を許容するための切欠部である。
上壁部79の前部には鍵穴状の係止穴80が形成され、可動刃60の支持部61と刃部63との境界部の上部には左方へ突出するピン部材66が固定されている。捩りバネ32は、収容凹部78内において筒部77に外装され、捩りバネ32の一端部32aをピン部材66に係止させ、他端部32bを係止穴80に挿入することによって、可動刃60の刃部63の峰が刃収容スリット73の奥端面に当接する方向へ、可動刃60に対してカバー部材70を付勢している。但し、捩りバネ32の一端部32aは、固定受部材40に係合させてもよい。
この高枝鋏1において枝等の被切断物Wを切断する際には、長さ調整手段10により高枝鋏1の長さを調整した後、図2、図5に示すように、固定受部43と可動刃60の刃部63間に被切断物Wを挿入させ、操作レバー20を操作して可動刃60を閉操作することで、刃先62と受部48の溝底面間で被切断物Wを切断することになるが、このとき被切断物Wを一定深さ以上切断すると、切断部位付近において被切断物Wが、カバー部材70の挟持部74と固定受部43の挟持部49間に捩りバネ32の付勢力により挟持され、捩りバネ32の付勢力に抗して更に操作レバー20を操作すると、図7、図8に示すように、両挟持部49、74間に被切断物Wの切断部位付近を挟持した状態で、可動刃60のみが回動して被切断物Wが切断されることになる。このため、操作レバー20を握った状態、即ち切断した被切断物Wを両挟持部49、74に保持させた状態で、これを安全な低位置へ移動させることが可能となる。尚、被切断物Wを固定受部43と可動刃60の刃部63間に挿入しない状態で、操作レバー20を操作して可動刃60を開閉操作すると、図6に示すように、可動刃60はカバー部材70で覆われた状態で開閉することになる。
また、この高枝鋏1では、カバー部材70を設けることにより、可動刃60が露出することによる安全性の低下を防止でき、しかもカバー部材70の上面及び左面は、カバー部材70を固定受部材40に組み付けた状態で、固定受部43の上面及び左面に滑らかに連なるように形成され、捩りバネ32もカバー部材70に内装されるので、鋏具30の意匠性を向上できるとともに、果物等を摘み取るときにその表面を傷つけないようにできる。
高枝鋏の側面図 高枝鋏の鋏具及び長さ調整手段付近の縦断面 鋏具の分解斜視図 図2のIV-IV線断面図 図2のV-V線断面図 被切断物の無い状態で可動刃を閉じた場合における鋏具の縦断面図 被切断物の在る状態で可動刃を閉じた場合における鋏具の縦断面図 図7のVIII-VIII線断面図
符号の説明
1 高枝鋏 2 第1パイプ部材
3 第2パイプ部材 4 ハンドル部材
10 長さ調整手段 11 調整穴
12 挿通穴 13 取付具
14 調整レバー 15 係止ピン
16 バネ部材
20 操作レバー 21 操作手段
22 操作ロッド 23 ホルダー部材
24 連結部材 25 係合片
26 操作棒 27 切欠部
28 固定レバー
30 鋏具 31 枢支軸
32 捩りバネ 32a 一端部
32b 他端部 33 連結ロッド
34 ビス 35 作業穴
40 固定受部材 41 枢支部
42 ベース部 43 固定受部
44 嵌合軸部 45 枢支穴
46 内部空間 47 スリット
48 受部 49 挟持部
50 段差部 51 案内部
52 切欠部
60 可動刃 61 支持部
62 刃先 63 刃部
64 操作部 65 貫通穴
66 ピン部材 70 カバー部材
71 後部カバー部 72 前部カバー部
73 刃収容スリット
74 挟持部 75 左壁部
76 貫通穴 77 筒部
78 収容凹部 79 上壁部
80 係止穴

Claims (3)

  1. 固定受部材に回動自在に可動刃を設けるとともに、可動刃の刃先を受け止める受部を設け、
    記可動刃を覆うカバー部材を設け、
    前記可動刃がカバー部材で覆われるようにカバー部材を付勢する付勢手段を設け、
    前記固定受部材とカバー部材の一方の対面部に固定受部材と可動刃間に挿入させた被切断物を挟持する挟持部を形成し、
    前記可動刃及びカバー部材を固定受部材に設けた枢支軸に対して回動自在に枢支し、
    前記付勢手段として捩りバネを枢支軸に外装し、
    前記カバー部材に捩りバネを収容する収容凹部を形成し、
    前記捩りバネの一端部をカバー部材に係止させ、他端部を可動刃に係止させた、
    ことを特徴とする鋏具。
  2. 前記カバー部材として、前記可動刃の峰から可動刃の両側面に沿って刃先側へ延びて、可動刃を覆うカバー部材を設けた請求項1記載の鋏具。
  3. 前記固定受部材の基端部をパイプ部材の先端部に連結し、パイプ部材の基端部に操作レバーを設け、パイプ部材内に操作レバーの操作により可動刃を開閉操作する操作手段を設けた請求項1又は2記載の鋏具。
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