JP5260263B2 - フランジ接合構造 - Google Patents

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本発明はフランジ接合部のシール構造に関し、配管相互をフランジにより接合する場合、または、タンクのマンホールと蓋とをフランジにより接合する場合、または、配管とこの配管の端部を密閉する蓋とをフランジにより接合する場合に、シール用液体を利用してシール性を向上させるように工夫したものである。
本発明では、特に、液体に対するシール性を向上させるように工夫したものである。
火力発電所や化学プラントや原子力発電所では、多数の配管が引き回して配置されるとともに、多数のタンクが設置される。この場合、配管の取合いの都合により一方の配管と他方の配管とをフランジ接合することがあり、また、タンクのマンホールとこれを塞ぐ蓋とをフランジ接合することがある。
図5は配管に適用する従来のフランジ接合構造を示している。同図に示すように、一方の配管1にはフランジ2が形成されており、他方の配管3にはフランジ4が形成されている。そしてフランジ2のフランジ面とフランジ4のフランジ面との間にガスケットを介在させ、フランジ2,4をボルト(図示省略)により締結することにより、フランジ2のフランジ面とフランジ4のフランジ面同士を接合させている。これにより、配管1と配管4とを連結している。
このようなフランジ接合構造により配管1,3同士を連結しておけば、メンテナンスや、点検や、掃除のために配管1,3を開放する際には、フランジ2,4を締結しているボルトを緩めて取り外すだけで、配管1,3の開放ができる。
また復旧の際には、ボルトによりフランジ2,4を締結するという簡単な作業を行うだけでよい。
図6はタンクに適用する従来のフランジ接続構造を示している。同図に示すように、タンク10のマンホール11にはフランジ12が形成されており、蓋13にはフランジ14が形成されている。そしてフランジ12のフランジ面とフランジ14のフランジ面との間にガスケットを介在させ、フランジ12,14をボルト(図示省略)により締結することにより、フランジ12のフランジ面とフランジ14のフランジ面同士を接合させている。これにより、マンホール11を蓋13により塞いでいる。
このようなフランジ接合構造によりマンホール11を蓋13により塞いでおけば、メンテナンスや、点検や、掃除のためにタンク10内を開放する際には、フランジ12,14を締結しているボルトを緩めて取り外すだけで、タンク10の開放ができる。
また復旧の際には、ボルトによりフランジ12,14を締結するという簡単な作業を行うだけでよい。
特開2001−289331号公報
従来では、配管のフランジ接合構造や、タンクのマンホールのフランジ接合構造は、完全なシールができる封止構造であると考えられていた。
しかし、より高い安全性や信頼性が求められる最近のプラント等では、上述したようなフランジ接合構造においても、シール性が必ずしも完全ではないと想定して、何らかの安全策を施すことが要求されるようになってきた。
例えば、図5に示す配管1,3により汚染液体(例えば原子力発電所の一次系統水)を流す場合には、フランジ接合部から汚染液体がリークしないように安全策を施すことが要求されるようになってきた。
仮に、汚染液体がフランジ接合部からリークしてしまうと、重大な事故につながる危険性があるため、液体がリークすることを確実に防止したいとする要求がある。
また、図6に示すタンク10に汚染液体や危険液体を貯溜する場合にも、フランジ接合部からこのような液体がリークすることを確実に防止したいとする要求がある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、液体を流通する配管同士を連結するフランジ接合構造や、液体を貯溜するタンクのマンホールを蓋で塞ぐフランジ接合構造等における、シール性を強化したフランジ接合構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の構成は、液体を流通させる一方の配管に形成されたフランジと液体を流通させる他方の配管に形成されたフランジとをボルト締結することにより前記フランジのフランジ面同士を接合して前記配管同士を連結するフランジ接合構造、または、液体を貯溜するタンクのマンホールに形成されたフランジと蓋に形成されたフランジとをボルト締結することにより前記フランジのフランジ面同士を接合して前記マンホールを前記蓋により塞ぐフランジ接合構造、または、配管に形成されたフランジと蓋に形成されたフランジとをボルト締結することにより前記フランジのフランジ面同士を接合して前記配管を前記蓋により塞ぐフランジ接合構造において、
前記フランジのうち一方のフランジのフランジ面に形成された環状のシール溝と、
前記一方のフランジに形成されて、前記シール溝と前記一方のフランジの外表面との間を連通する注入路と、
前記一方のフランジに形成されて、前記シール溝と前記一方のフランジの外表面との間を連通する排出路と、
前記注入路に接続されており前記シール溝にシール用液体を供給するシール用液体供給手段と、
前記排出路に接続されており、この排出路から出てきたシール用液体を前記シール用液体供給手段に戻す戻し手段と、
を有しシール用液体によりシール性を高めたことを特徴とする。
また本発明の構成は、前記戻し手段には、この戻し手段を流れるシール用液体中の汚染物質を検出する汚染物質検出センサが備えられていることを特徴とする。
前記シール用液体供給手段には、前記注入路に供給するシール用液体の圧力を検出する圧力検出手段、または、前記注入路に供給するシール用液体の流量を検出する流量検出手段が備えられており、
前記圧力検出手段により検出した圧力が急増又は急減した場合、または前記流量検出手段により検出した流量が急増した場合には、前記フランジ同士の接合に異常が発生したと判定する異常判定手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、フランジのフランジ面に環状のシール溝を形成し、このシール溝にシール用液体を圧入・充填している。このため、シール溝に圧入・充填したシール用液体により液体シール構造が構成され、フランジのシール性を向上することができる。
この結果、フランジ接合構造からのリークの発生頻度を飛躍的に低減することができる。これにより、シール性の高いフランジ接合構造を採用できるため、配管等の設計自由度を向上することができると共に、開放点検・清掃が容易にできる。
更に、シール溝から出てきたシール用液体を戻し手段に流すようにしているため、戻し手段に備えた汚染物質検出センサを用いて、汚染物質の外部流出を検知することができ、安全性を向上することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る、配管のフランジ接合構造100を示し、図2は図1のII−II矢視図を示す。
両図に示すように、一方の配管101にはフランジ102が形成されており、他方の配管103にはフランジ104が形成されている。そしてフランジ102,104をボルト(図示省略)により締結することにより、フランジ102のフランジ面102aとフランジ104のフランジ面104a同士を接合させている。これにより、配管101と配管103とを連結している。
本例では、フランジ接続した配管101,103により、原子力発電所の一次系統水を流通させる場合を想定して説明する。
フランジ104のフランジ面104aには、環状のシール溝105が形成されている。このシール溝105は、フランジ104の内周縁よりも外周側で、且つ、フランジ104の内周面を囲繞する状態で形成されている。
また、フランジ104には、注入路106と排出路107が形成されている。
周方向に関して言えば、注入路106と排出路107は、180°ずれて形成されており、上下方向に関して言えば、注入路106が下側で、排出路107が上側に配置されている。
注入路106は、その一端106aがフランジ104の外表面のうちの周面に開口し、その他端106bがシール溝105に開口して、シール溝105とフランジ周面との間を連通している。
この注入路106は、一端106aから略垂直方向上方に伸びてから水平方向に折れ曲がって他端106bに至っている。
排出路107は、その一端107aがフランジ104の外周面のうちの周面に開口し、その他端107bがシール溝105に開口して、シール溝105とフランジ周面との間を連通している。
シール溝105の上部に排出路107の他端107bが開口し、フランジ104の上面に一端107aが開口し、他端107bと一端107aとが連通している。
フランジ102のフランジ面102aと、フランジ104のフランジ面104aとの間には、環状のガスケット108,109を介在させている。
ガスケット108は、シール溝105よりも内周側に配置されており、ガスケット109は、シール溝105よりも外周側に配置されている。ちょうど、環状のガスケット108、シール溝105,ガスケット109が同心状に配置されている。
シール用液体供給部110は、シール用液体(例えば水または油)を吐出するポンプ111を有している。このポンプ111の吐出口111aと、注入路106の一端106aは、供給管112により接続されている。供給管112には、制御弁113と、オリフィス114と、逆止弁115が介装されると共に、圧力計116が取り付けられている。
本例では、シール用液体供給部110から、供給管112及び注入路106を介してシール溝105に供給するシール用液体の供給圧力は、配管101,103内を流通する一次系統水の圧力よりも低く設定している。
圧力計116は、注入路106に供給されるシール用液体の圧力を検出してその検出圧力値を異常判定部117に送る。異常判定部117は、検出圧力値が急増又は急減した場合には、異常が発生したと判定し、異常判定時に制御弁113を閉じるようになっている。
なお図1では、1つのポンプ111から、1つのフランジ接合構造100にシール用液体を供給しているが、配管系統に配置した複数のフランジ接合構造にシール用液体を供給できるように、供給管112を配置することもできる。
シール用液体戻し部120は戻し管121を有している。この戻し管121は、その一端が排出路107の一端107aに接続されると共に、その他端がポンプ111の吸入口111bに接続されている。したがって、排出路107から出てきたシール用液体は、戻し管121内を流通して、シール用液体供給部110のポンプ111に戻される。
戻し管121には、放射線物質を検出する放射線検出センサ122が備えられている。
上記構成となっているフランジ接合構造100では、シール用液体が、供給管112内,注入路106内,シール溝105内,排出路107内,戻し管121内に圧入・充填されている。
この状態で、シール用液体供給部110のポンプ111が作動してシール用液体を吐出・供給すると、シール用液体が、ポンプ111→供給管112→注入路106→シール溝105→排出路107→戻し管121→ポンプ111という経路に沿い、循環移動する。この動作により、シール溝105内にシール用液体を圧入・充填することができる。
このようにしてシール用液体供給部110から環状のシール溝105にシール用液体を圧入・充填させることにより、このシール溝105内のシール用液体により、液体シール構造が構成されることになる。
したがって、配管101,103内を流通する一次系統水は、内周側のガスケット108と、シール溝105内にシール用液体を充填してなる液体シール構造により、二重にシールされることになる。
このように、フランジ接合構造100において、ガスケット108のみならず、シール溝105内にシール用液体を充填してなる液体シール構造によってもシールをしているので、より確実なシールを行うことができる。
このため、一次系統水のリークの発生頻度を飛躍的に低減することができる。
外周側のガスケット109は、シール用液体が外部に漏れるのを防ぐ機能を果たしている。
なお、シール用液体の圧力は、配管101,103内を流通する一次系統水の圧力よりも低くしているため、シール用液体が配管101,103内に侵入していくことはなく、一次系統水にシール用液体が混入することを防いでいる。
またシール用液体として無害で危険性の少ない液体を採用し、そのシール用液体の圧力を配管101,103内を流通する一次系統水の圧力より高くして、配管内を流れる一次系統水の漏洩を完全に防止することも考えられる。
通常時であれば前述したように、内周側のガスケット108と、シール溝105内にシール用液体を充填してなる液体シール構造により、二重にシールをしているので確実なシールができるが、事故など、何らかの原因で内周側のガスケット108のシール面に、ズレや隙間ができた場合には、配管101,103内を流通している一次系統水がシール溝105内に漏れ込むことがある。
このようにしてシール溝105内に漏れ込んだ一次系統水は、シール用液体と共に、排出路107から排出されて戻し管121内を流通する。
戻し管121に備えた放射線検出センサ122は、一次系統水が混入したシール用液体の中から放射性物質を検出することができる。放射線検出センサ122により、放射線物質の流通を検知したら、警報を発したり、または、配管101,103に流す一次系統水の流通を停止したりする等の安全措置をとることができる。
一方、フランジ102とフランジ104とが大きくズレるなどした場合には、シール溝105に供給したシール用液体が大量に流出してしまい、圧力計116により検出する検出圧力値が急減する。
このように検出圧力値が急減した場合には、異常判定部117は異常が発生したと判定して制御弁113を閉じる。これにより、シール用液体の更なる外部流出を防止することができる。
なお、圧力計116の代わりに、流量計を設置しておき、この流量計で検出する検出流量値が急増したときに、異常判定部117が、異常と判定して制御弁113を閉じるようにしてもよい。
なお上記例では、シール溝105に供給するシール用液体の供給圧力を、配管101,103内を流通する一次系統水の圧力よりも低く設定しているが、シール用液体を水とし、このシール用液体の供給圧力を一次系統水の圧力よりも高く設定することもできる。
このようにした場合には、フランジ102とフランジ104との間に隙間などが発生した場合であっても、シール用液体(水)が配管101,103内に入るのみで、一次系統水が外部に漏れ出すことを防ぐことができる。
また、シール用液体の供給圧力を一次系統水の圧力よりも高く設定した場合には、シール用液体の供給量を継続監視していれば、フランジ間の隙間の発生を検知することができる。これは、フランジ間に隙間が発生してシール用液体が配管101,103内に流入していくと、シール用液体の供給量が増加するので、この増加により隙間発生を検知することができるのである。圧力の急減によっても異常を検知できる。
図3は本発明の実施例2に係る、タンクのフランジ接合構造200を示し、図4は図3のIV−IV矢視図を示す。なお実施例1と同一機能を果たす部分には、同一符号を付して説明をする。
両図に示すように、タンク(図示省略)に形成したマンホール201にはフランジ202が形成されており、蓋203にはフランジ204が形成されている。そしてフランジ202,204をボルト(図示省略)により締結することにより、フランジ202のフランジ面202aとフランジ204のフランジ面204a同士を接合させている。これにより、マンホール201を蓋203により塞いでいる。
本例では、マンホール201を蓋203により塞ぐことにより、タンク内に貯溜した、液体(例えば水など)を封止している。
なお、マンホール201の代わりに、これ(マンホール201)を配管とした場合には、蓋203が、この配管の端部を密閉する配管端部密閉蓋となり、配管の端部を密閉する。
フランジ204のフランジ面204aには、環状のシール溝205が形成されている。
この蓋203側のシール溝205は、マンホール201側のフランジ202の内周縁よりも外周側で、且つ、フランジ202の内周面を囲繞する状態で形成されている。
また、フランジ204には、注入路206と排出路207が形成されている。
周方向に関して言えば、注入路206と排出路207は、180°ずれて形成されており、上下方向に関して言えば、注入路206が下側で、排出路207が上側に配置されている。
注入路206は、その一端206aがフランジ204の外表面のうちの周面に開口し、その他端206bがシール溝205に開口して、シール溝205とフランジ周面との間を連通している。
この注入路206は、一端206aから略垂直方向上方に伸びてから水平方向に折れ曲がって他端206bに至っている。
排出路207は、その一端207aがフランジ204の外周面のうちの周面に開口し、その他端207bがシール溝205に開口して、シール溝205とフランジ周面との間を連通している。
この排出路207は、一端207aから略垂直方向下方に伸びてから水平方向に折れ曲がって他端207bに至っている。
フランジ202のフランジ面202aと、フランジ204のフランジ面204aとの間には、環状のガスケット208,209を介在させている。
ガスケット208は、シール溝205よりも内周側に配置されており、ガスケット209は、シール溝205よりも外周側に配置されている。ちょうど、環状のガスケット208、シール溝205,ガスケット209が同心状に配置されている。
シール用液体供給部110は、シール用液体(例えば水または油)を吐出するポンプ111を有している。このポンプ111の吐出口111aと、注入路206の一端206aは、供給管112により接続されている。供給管112には、制御弁113と、オリフィス114と、逆止弁115が介装されると共に、圧力計116が取り付けられている。
本例では、シール用液体供給部110から、供給管112及び注入路206を介してシール溝205に供給するシール用液体の供給圧力は、マンホール201が形成されたタンク内の水の圧力よりも低く設定している。
圧力計116は、注入路206に供給されるシール用液体の圧力を検出してその検出圧力値を異常判定部117に送る。異常判定部117は、検出圧力値が急増又は急減した場合には、異常が発生したと判定し、異常判定時に制御弁113を閉じるようになっている。
なお図3では、1つのポンプ111から、1つのフランジ接合構造200にシール用液体を供給しているが、配管系統に配置した複数のフランジ接合構造にシール用液体を供給できるように、供給管112を配置することもできる。
シール用液体戻し部120は戻し管121を有している。この戻し管121は、その一端が排出路207の一端207aに接続されると共に、その他端がポンプ111の吸入口111bに接続されている。したがって、排出路207から出てきたシール用液体は、戻し管121内を流通して、シール用液体供給部110のポンプ111に戻される。
戻し管121には、放射線物質を検出する放射線検出センサ122が備えられている。
上記構成となっているフランジ接合構造200では、シール用液体が、供給管112内,注入路206内,シール溝205内,排出路207内,戻し管121内に圧入・充填されている。
この状態で、シール用液体供給部110のポンプ111が作動してシール用液体を吐出・供給すると、シール用液体が、ポンプ111→供給管112→注入路206→シール溝205→排出路207→戻し管121→ポンプ111という経路に沿い、循環移動する。この動作により、シール溝205内にシール用液体を圧入・充填することができる。
このようにしてシール用液体供給部110から環状のシール溝205にシール用液体を圧入・充填させることにより、このシール溝205内のシール用液体により、液体シール構造が構成されることになる。
したがって、タンク内に貯溜された水は、内周側のガスケット208と、シール溝205内にシール用液体を充填してなる液体シール構造により、二重にシールされることになる。
このように、フランジ接合構造200において、ガスケット208のみならず、シール溝205内にシール用液体を充填してなる液体シール構造によってもシールをしているので、より確実なシールを行うことができる。
このため、タンクに貯溜した水がリークする発生頻度を飛躍的に低減することができる。
外周側のガスケット209は、シール用液体が外部に漏れるのを防ぐ機能を果たしている。
なお、シール用液体の圧力は、タンク内の水の圧力よりも低くしているため、シール用液体がタンク内に侵入していくことはない。
通常時であれば前述したように、内周側のガスケット208と、シール溝205内にシール用液体を充填してなる液体シール構造により、二重にシールをしているので確実なシールができるが、事故など、何らかの原因で内周側のガスケット208のシール面に、ズレや隙間ができた場合には、タンク内の水がシール溝205内に漏れ込むことがある。
このようにしてシール溝205内に漏れ込んだ水は、シール用液体と共に、排出路207から排出されて戻し管121内を流通する。
戻し管121に備えた放射線検出センサ122は、シール用液体の中から放射性物質を検出することができる。放射線検出センサ122により、放射線物質の流通を検知したら、警報を発する等の安全措置をとることができる。
なお、放射線検出センサ122の代わりに、各種の汚染物質を検出する汚染物質検出センサを備えて、戻し管121内を流通する各種の汚染物質を検出することもできる。
一方、フランジ202とフランジ204とが大きくズレるなどした場合には、シール溝205に供給したシール用液体が大量に流出してしまい、圧力計116により検出する検出圧力値が急減する。
このように検出圧力値が急減した場合には、異常判定部117は異常が発生したと判定して制御弁113を閉じる。これにより、シール用液体の更なる外部流出を防止することができる。
なお、圧力計116の代わりに、流量計を設置しておき、この流量計で検出する検出流量値が急増したときに、異常判定部117が、異常と判定して制御弁113を閉じるようにしてもよい。
なお上記例では、シール溝205に供給するシール用液体の供給圧力を、タンク内に貯溜した水の圧力よりも低く設定しているが、シール用液体を水とし、このシール用液体の供給圧力をタンク内の水の圧力よりも高く設定することもできる。
このようにした場合には、フランジ202とフランジ204との間に隙間などが発生した場合であっても、シール用液体(水)がタンク内に入るのみで、タンク内の水が外部に漏れ出すことを防ぐことができる。
また、シール用液体の供給圧力をタンク内の水の圧力よりも高く設定した場合には、シール用液体の供給量を継続監視していれば、フランジ間の隙間の発生を検知することができる。これは、フランジ間に隙間が発生してシール用液体がタンク内に流入していくと、シール用液体の供給量が増加するので、この増加により隙間発生を検知することができるのである。
図3ではフランジ204に供給管112、戻し管121を接続しているが、これらをフランジ202に接続すれば、蓋203は特別な構成を有しない単純な板状の蓋とすることができる。
本発明の実施例1に係る配管のフランジ接合構造を示す構成図。 図1のII−II矢視図。 本発明の実施例2に係るタンク等のフランジ接合構造を示す構成図。 図3のIV−IV矢視図。 配管に適用する従来のフランジ接合構造を示す構成図。 タンクに適用する従来のフランジ接続構造を示す構成図。
符号の説明
100, フランジ接合構造
101,103 配管
102,104 フランジ
102a,104a フランジ面
105 シール溝
106 注入路
107 排出路
108,109 ガスケット
110 シール用液体供給部
120 シール用液体戻し部
121 戻し管
122 放射線検出センサ
200 フランジ接合構造
201 マンホール
202,204 フランジ
202a,204a フランジ面
203 蓋
205 シール溝
206 注入路
207 排出路
208,209 ガスケット

Claims (3)

  1. 液体を流通させる一方の配管に形成されたフランジと液体を流通させる他方の配管に形成されたフランジとをボルト締結することにより前記フランジのフランジ面同士を接合して前記配管同士を連結するフランジ接合構造、または、液体を貯溜するタンクのマンホールに形成されたフランジと蓋に形成されたフランジとをボルト締結することにより前記フランジのフランジ面同士を接合して前記マンホールを前記蓋により塞ぐフランジ接合構造、または、配管に形成されたフランジと蓋に形成されたフランジとをボルト締結することにより前記フランジのフランジ面同士を接合して前記配管を前記蓋により塞ぐフランジ接合構造において、
    前記フランジのうち一方のフランジのフランジ面に形成された環状のシール溝と、
    前記一方のフランジに形成されて、前記シール溝と前記一方のフランジの外表面との間を連通する注入路と、
    前記一方のフランジに形成されて、前記シール溝と前記一方のフランジの外表面との間を連通する排出路と、
    前記注入路に接続されており前記シール溝にシール用液体を供給するシール用液体供給手段と、
    前記排出路に接続されており、この排出路から出てきたシール用液体を前記シール用液体供給手段に戻す戻し手段と、
    を有しシール用液体によりシール性を高めたことを特徴とするフランジ接合構造。
  2. 請求項1において、
    前記戻し手段には、この戻し手段を流れるシール用液体中の汚染物質を検出する汚染物質検出センサが備えられていることを特徴とするフランジ接合構造。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記シール用液体供給手段には、前記注入路に供給するシール用液体の圧力を検出する圧力検出手段、または、前記注入路に供給するシール用液体の流量を検出する流量検出手段が備えられており、
    前記圧力検出手段により検出した圧力が急増又は急減した場合、または前記流量検出手段により検出した流量が急増した場合には、前記フランジ同士の接合に異常が発生したと判定する異常判定手段を備えていることを特徴とするフランジ接合構造。
JP2008329564A 2008-12-25 2008-12-25 フランジ接合構造 Expired - Fee Related JP5260263B2 (ja)

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