JP5256764B2 - 演奏制御装置及び演奏制御処理のプログラム - Google Patents

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本発明は、演奏制御装置及び演奏制御処理のプログラムに関する。
従来より、ひとつの鍵盤の低鍵域と高鍵域とを別々の演奏者に演奏させる、いわゆる連奏機能、あるいはデュエット機能を有する楽器が提案されている。
この連奏機能を有する楽器においては、夫々の演奏者が同じ音域で演奏できるように、鍵域毎に別々にオクターブ変換している。
例えば、特許文献1においては、鍵盤を鍵番号SPをスプリット位置として低鍵域と高鍵域とに分割し、低鍵域においては、押鍵により指定される楽音の音高を通常より2オクターブアップし、高鍵域においては、2オクターブダウンする構成が開示されている。
また、特許文献2においては、押鍵により発生するキー情報に対応する鍵が属する鍵域を判別し、この判別結果に基づいてこの鍵域で発生するキー情報を所望オクターブ量変更させることにより、少なくとも2つの鍵域で発生する楽音の音高が重複する部分が生じるようにした構成が開示されている。
さらに特許文献3には、鍵盤を2つの鍵域に分割した際、第1の鍵域の中央に位置する鍵の本来のオクターブ値と、第1の鍵域に設定された音色の基準音域のオクターブ値とに基づいてオクターブシフト量を算出することにより、音色毎の基準音域が各鍵域の略中央に配置される構成が開示されている。
特許第3586754号公報 特公昭62−35118公報 特開2000−194369公報
このように、ひとつの鍵盤を複数の鍵域に分けて別々の演奏者が演奏する場合、演奏に用いられる鍵域が狭いため、演奏される楽曲によっては、別の演奏者が用いるべき鍵域まで押鍵してしまう恐れがある。特に複数の鍵を連続して押鍵するようなアドリブ演奏を、鍵域と鍵域の境界であるスプリット位置付近で行なった場合に生じる場合が多い。
このように鍵域をまたいで別の鍵域の鍵まで押鍵した場合には、突然演奏者の意に反した音高の楽音が発生することになり、演奏者の演奏意欲をそぐ事態になりかねないうえに、演奏を聴取している者から見れば演奏ミスあるいは楽器の故障といった誤った認識を持たれてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、鍵域をまたいで演奏した場合でも、演奏者の意に反した音高の楽音が発生しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、夫々発音すべき楽音の音高を指定するための鍵番号が順次割り当てられた複数の鍵を有する鍵盤と、この鍵盤のいずれかの鍵が押鍵された場合に、押鍵された鍵が属する鍵域に対応して予め設定されたオクターブ分、押鍵された鍵の鍵番号を変更するオクターブ変更手段と、このオクターブ変更手段により変更された鍵番号に対応する音高の楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、前記鍵盤を押鍵した際に、当該押鍵が行われた鍵域と前回の押鍵が行なわれた鍵域とが異なるか否か判別する判別手段と、この判別手段により鍵域が異なると判別された場合に、前記押鍵のタイミングと前回の押鍵タイミングとの時間差と、当該前回の押鍵以前の押鍵に基づくタイミングの時間差とを検出する検出手段と、この検出手段により検出された両時間差の差分が所定時間以内の場合に、前記押鍵により指定される鍵番号を前記前回の押鍵に対して行なわれる鍵番号の変更と同一の変更を行なうように前記オクターブ変更手段を制御する変更制御手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記検出手段は、前回の押鍵以前の押鍵に基づくタイミングの時間差として、前回の押鍵タイミングと前々回の押鍵タイミングとの時間差を検出することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明では、夫々発音すべき楽音の音高を指定するための鍵番号が順次割り当てられた複数の鍵を有する鍵盤を有する演奏制御装置に適用されるコンピュータに、この鍵盤のいずれかの鍵が押鍵された場合に、押鍵された鍵が属する鍵域に対応して予め設定されたオクターブ分、押鍵された鍵の鍵番号を変更するオクターブ変更ステップと、この変更された鍵番号に対応する音高の楽音の発生を指示する楽音発生指示ステップと、前記鍵盤を押鍵した際に、当該押鍵が行われた鍵域と前回の押鍵が行なわれた鍵域とが異なるか否か判別する判別ステップと、鍵域が異なると判別された場合に、前記押鍵のタイミングと前回の押鍵タイミングとの時間差と、当該前回の押鍵以前の押鍵に基づくタイミングの時間差とを検出する検出ステップと、この検出された両時間差の差分が所定時間以内の場合に、前記押鍵により指定される鍵番号を前記前回の押鍵に対して行なわれる鍵番号の変更と同一の変更を行なうように前記オクターブ変更手段を制御する変更制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
上記発明によれば、隣接した複数の鍵を連続して所定の方向に押鍵した場合、一部の押鍵のみが他の押鍵と異なる鍵域となってしまった場合、この一部の押鍵も他の押鍵と同じ鍵域で行なったものとすることができる。このため、突然演奏者の意に反した音高の楽音が発生することが防止できる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した電子鍵盤楽器の外観図である。
楽器本体には、ノーマルモードとデュエットモードとのいずれかを指定するデュエットスイッチ1と鍵盤2とを有する。鍵盤2は88個の鍵を有しており、ノーマルモードにおいては、各鍵に対して、左側(低鍵域側)から順次鍵番号(MIDI NOTE番号)21(音高 A0)〜108(音高 C8)が割り当てられる。
一方デュエットモードのときは、スプリット位置3に対応する鍵を境界として鍵域が分割され、低鍵域側に含まれる各鍵の鍵番号は、低い方から順次45(音高 A2)〜83(音高 D5)というように2オクターブアップした値に変更される。そして高鍵域側に含まれる各鍵は、低い方から順次鍵番号36(音高 C2)〜84(音高 C6)というように2オクターブダウンした値に変更される。
図2は、図1の電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。
CPU10は、この楽器本体の処理全体を実行するものであり、プログラムROM11にストアされたプログラムに基づいてその処理動作を実行する。ワークRAM12は、この処理により生成されるデータを一時的にストアするエリアを有するものである。そして音源13は、鍵盤2対しての押鍵・離鍵動作に対応してCPU10にて生成されたノートオン・ノートオフイベントを受信して楽音を生成する回路である。
これらCPU10、プログラムROM11、ワークRAM12、音源13、鍵盤2、モード切替を行うデュエットスイッチ1を含むスイッチ群は、バスライン14を介して接続される。
以上の構成を有することにより、この電子鍵盤楽器は、デュエットスイッチ1の操作によりデュエットモード又はノーマルモードとなり、夫々のモードにおいて各鍵に割り当てられる鍵番号が図1に示されるように変更になる。
そしてデュエットモードにおいて、分割された鍵域の一方で隣接しあう鍵を他方の鍵域に向かって連続して押鍵がなされた後、それに続く押鍵がたまたま他方の鍵域に及んでしまった場合、各押鍵間の時間がほぼ同一である場合は、この他方の鍵域での押鍵を一方の鍵域で押鍵したように鍵番号を変更するように動作する。
以下、CPU10の動作をフローチャートを用いて説明する。なお、フローチャートに用いられるレジスタやフラグは、CPU10内のレジスタを用いてもよいし、ワークRAM12の一部エリアをレジスタエリアとして設定してもよい。
図3は、CPU10の処理全体を示したフローチャートである。
まず、電源(図示せず)がオンされるとイニシャライズ処理(ステップA1)が実行され、続いてSW処理(ステップA2)、鍵盤処理(ステップA3)、そしてその他の処理(ステップA4)の順で処理が実行される。このステップA2〜A4の処理は、電源がオフされるまで繰り返し実行される。
図4は、図3のイニシャライズ処理(ステップA1)の詳細なフローチャートである。
まず、鍵盤2のスプリット位置に対応する鍵番号を記憶するレジスタSPNOTEに初期値「60」をストアする(ステップB1)。次いで、押鍵された鍵の鍵番号をストアする各種レジスタCNOTE、FNOTE1及びFNOTE2の値をクリアする(ステップB2)。その後各押鍵間の時間をストアするレジスタCTIME、FTIME1及びFTIME2をクリアする(ステップB3)。
図5は、図3のSW処理(ステップA2)の詳細なフローチャートである。
まずデュエットスイッチ1がオン操作されたか否か判別する(ステップC1)。ここでもしオン操作されたと判別されたならば、レジスタDFにストアされたデュエットフラグを反転させる(ステップC2)。そしてこのデュエットフラグが「1」かどうか判断し(ステップC3)、デュエットモードであるならばタイマインタラプト禁止を解除し(ステップC4)、デュエットフラグが「0」、つまりノーマルモードであるなら、タイマインタラプトを開始する(ステップC5)。
このタイマインタラプトの禁止が解除されると、タイマがカウントを開始し、タイマインタラプト禁止になると、タイマのカウントを停止してその値をクリアするように構成される。この後その他のスイッチの処理(ステップC6)に移り、この処理が終了するとイニシャライズ処理も終了する。
図6は、図3の鍵盤処理(ステップA3)の詳細なフローチャートである。
まず、鍵盤2を走査し(ステップD1)、鍵の状態が変化したか否か判別する(ステップD2)。ここで変化なしと判断された場合は、この鍵盤処理を終了する。
一方、オフ状態からオン状態に変化、つまり押鍵された鍵があったと判別された場合は、ステップD3に進み、レジスタDFのデュエットフラグが「1」、デュエットモードであるか否か判別する。ここでデュエットモードでなくノーマルモードである、と判別された場合は、音高設定処理(1)(ステップD4)、続いて発音処理(1)(ステップD5)の処理を実行して鍵盤処理を終了させる。また、デュエットモードであると判別された場合は、音高設定処理(2)(ステップD6)、音高変換処理(ステップD7)、そして発音処理(2)(ステップD8)の順で処理を実行し、鍵盤処理を終了する。
ステップD2において、オン状態からオフ状態に変化、つまり離鍵された鍵があったと判別された場合は、ステップD9に進み、レジスタDFのデュエットフラグが「1」、デュエットモードであるか否か判別する。ここでデュエットモードでなくノーマルモードである、と判別された場合は、消音処理(1)(ステップD10)を実行し、デュエットモードであると判別された場合は、消音処理(2)(ステップD11)を実行して、鍵盤処理を終了させる。
図7は、図6の音高設定処理(1)(ステップD4)の詳細なフローチャートを示す。この処理においては、押鍵された鍵に対応する鍵番号をレジスタNにストアして処理を終了する(ステップE1)。
図8は、図6の発音処理(1)(ステップD5)の詳細なフローチャートである。まず、レジスタNにストアされた鍵番号に基づいてノートオンイベントを作成し(ステップF1)、この作成されたノートオンイベントを音源13に送付してこの処理を終了する。音源13は、このノートオンイベントに基づいた楽音を生成する。
このようにノーマルモードにおいて押鍵が為された場合は、押鍵された鍵の鍵番号に対応する音高の楽音が発生することになる。
図9は、図6の音高設定処理(2)(ステップD6)の詳細なフローチャートである。押鍵された鍵の鍵番号は、レジスタNOTEにストアされる(ステップG1)。そしてレジスタCNOTEにストアされた値をレジスタFNOTE1にストアし(ステップG2)、そしてレジスタNOTEにストアされた値をレジスタCNOTEにストアする(ステップG3)。
続いて、レジスタFTIME1にストアされた値をレジスタFTIME2にストアし(ステップG4)、レジスタCTIMEにストアされた値をレジスタFTIME1にストアする(ステップG5)。そしてタイマにてカウントされた値をレジスタCTIMEにストアして(ステップG6)、この処理を終了する。
音高設定処理(2)において以上のような処理を行なうことにより、押鍵がある毎に、押鍵された鍵番号がCNOTE→FNOTE1へとシフトしてストアされる。これにより、押鍵があると、その押鍵による鍵番号はレジスタCNOTEにストアされ、その前の押鍵の鍵番号はレジスタFNOTE1にストアされることになる。
また、押鍵があると、その押鍵のタイミング時間としてそのときまでカウントされたタイマの値がレジスタCTIMEにストアされ、その前の押鍵タイミング時間はレジスタFTIME1にストアされ、さらにその前の押鍵タイミング時間はレジスタFTIME2にストアされることになる。
図10は、図6の音高変換処理(ステップD7)の詳細なフローチャートである。
まず、FNOTE1にストアされた鍵番号がレジスタSPNOTEにストアされているスプリット位置に対応する鍵番号より小さいか否か判別する(ステップH1)。ここで小さい、つまりYesと判断されると、前の押鍵が低鍵域の方で行なわれたことを意味し、ステップH2に進み、レジスタCNOTEにストアされている最後の押鍵による鍵番号もスプリット位置より低鍵域のものであるか否か判別する。ここで最後の押鍵も低鍵域のものである、と判別された場合は、レジスタNOTEにストアされている鍵番号を2オクターブアップし(ステップH3)、レジスタOCTにオクターブシフト数である「+2」をストアする(ステップH4)。
一方、ステップH1にてNoと判別、つまり前の押鍵が高鍵域でなされた場合は、ステップH5に進み、レジスタCNOTEにストアされている最後の押鍵による鍵番号も高鍵域のものであるか否か判別する。ここでYesと判別されると、最後の押鍵も高鍵域の方で行なわれたことを意味し、レジスタNOTEにストアされている鍵番号を2オクターブダウンし(ステップH6)、レジスタOCTにオクターブシフト数である「−2」をストアする(ステップH7)。
以上は、ともに鍵域をまたがないで押鍵した場合の処理である。
ところが、ステップH2でNoと判別された場合、つまり前回の押鍵が低鍵域で、最後の押鍵が高鍵域で行なわれた場合は、鍵域をまたいで押鍵された場合である。この場合はステップH8に進み、レジスタFTIME1にストアされた押鍵タイミング時間からレジスタFIME2にストアされた押鍵タイミング時間を減算した値をレジスタt1にストアする。このレジスタt1の値は、前回、前々回の押鍵の時間差を表わす。次いでレジスタCTIMEにストアされた押鍵タイミング時間からレジスタFIME1にストアされた押鍵タイミング時間を減算した値をレジスタt2にストアする(ステップH9)。このレジスタt2の値は、前回と最後の押鍵の時間差を表わす。そしてステップH10にて、この時間差t1、t2との差が所定時間α以内かどうか判断し、所定時間以内であれば、ステップH3に進み、所定時間を越えていればステップH6に進む。
つまり、最後の押鍵と前回の押鍵との時間差が前回、前々回との押鍵時間差とあまり変化がない場合は、最後の押鍵が高鍵域での押鍵であったとしても低鍵域で行なわれたものとしてオクターブ変換を行い、押鍵時間差が大きく変化しているならば、それは前回、前々回の押鍵とは関連しない押鍵とみなし、そのまま押鍵がなされた高鍵域に対応したオクターブ変換がなされる。
ステップH5にてNoと判別、つまり前回の押鍵が高鍵域で、最後の押鍵が低鍵域で行なわれた場合も同様である。この後に実行されるべきステップH11〜H13の処理は、前述のステップH8〜H10と同様である。ステップH13でYesと判別された場合はステップH6に進み、Noと判断された場合にはステップH3に進むという点のみ異なる。これは前回が高鍵域、最後が低鍵域での押鍵というように、鍵域が逆になっていることに起因する。
このように、最後の押鍵と前回の押鍵との時間差が前回、前々回との押鍵時間差とあまり変化がない場合は、最後の押鍵が異なる鍵域での押鍵であったとしても前回と同じ鍵域で押鍵が行なわれたものとしてオクターブ変換を行う。
図11は、図6の発音処理(2)(ステップD8)の詳細なフローチャートである。
レジスタnの値を「0」とする(ステップI1)。続いて、このレジスタnの値を引数として予め用意されているレジスタNOTE(n)が空いているか否か判別する(ステップI2)。ここでもし空いていないと判別されたなら、レジスタnの値をインクリメントする(ステップI3)。このレジスタnの値が最大値、つまり予め用意されたレジスタNOTE(n)の数を越えているか判別し(ステップI4)、超えているならこの処理を終了する。そして、超えていないなら、再びステップI2の処理に戻る。
ステップI2において、レジスタNOTE(n)が空いていると判断されたなら、このレジスタNOTE(n)にレジスタCNOTEの鍵番号をストアし(ステップI5)、NOTE(n)に対応して用意されたレジスタにOCT(n)にレジスタOCTにストアされているオクターブシフト数をストアする(ステップI6)。続いてレジスタNOTEにストアされている鍵番号に基づいたノートオンイベントを作成し(ステップI7)、このノートオンイベントを音源13にストアして(ステップI8)、この処理を終了する。
このように、この発音処理(2)においては、前述の音高変換処理にてオクターブシフトされた鍵番号に基づく発音を指示する。
図12は、図6の消音処理(1)(ステップD12)の詳細なフローチャートである。
まず、離鍵された鍵の鍵番号をレジスタNOTEにストアする(ステップJ1)。そしてこのレジスタNOTEにストアされた鍵番号に基づいたノートオフイベントを作成して(ステップJ2)、音源13にこの作成したノートオフイベントを送付して(ステップJ3)、この処理を終了する。
このように、本実施形態によれば、ノーマルモードにおいて、離鍵が検知されれば、離鍵した鍵の鍵番号そのままに対応するノートオフイベントが生成されて発生している楽音が消音される。
図13は、図6の消音処理(2)(ステップD11)の詳細なフローチャートである。
まず、レジスタNOTEに離鍵された鍵の鍵番号がストアされる(ステップK1)。続いてレジスタnの値を「0」とし(ステップK2)、このレジスタnを引数とするレジスタNOTE(n)にストアされた鍵番号とレジスタNOTEにストアされた離鍵された鍵の鍵番号とが同一であるか否か判別される(ステップK3)。
ここで同一でないと判別されたなら、レジスタnの値をインクリメントする(ステップK4)。そしてこのnの値が最大値、つまり予め用意されたレジスタNOTE(n)の数を超えているか否か判別し(ステップK5)、越えていたら、この処理は終了する。もし超えていないなら、再びステップステップK3の処理に移行する。
このステップK3において、同一と判断されたなら、ステップK6に進み、レジスタNOTEの鍵番号をOCT(n)にストアされていたオクターブシフト数分シフトする。つまり発音された楽音の音高に対応する鍵番号は、前述の音高変換処理にてオクターブシフトされており、押鍵に用いた鍵を離鍵して得られる鍵番号そのままの値とは異なっている。そのためここにおいては、オクターブシフトした際のオクターブシフト数を用いて離鍵された鍵番号もオクターブシフトさせることにより、発音された楽音の音高に対応する鍵番号と一致させているのである。
このステップK6の処理の後、変換されたレジスタNOTEの鍵番号に基づいたノートオフイベントを作成して(ステップK7)、音源13に送付する(ステップK8)。これにより、発音された楽音の消音がなされる。
そして、NOTE(n)及びOCT(n)をクリアし(ステップK9)、この処理を終了する。
以上のように、本実施形態においては、最後になされた押鍵のみが前回の押鍵と異なる鍵域となってしまった場合、前回と最後の押鍵間隔が、前回と前々回の押鍵間隔とほぼ同じであるならば、前回と同じ鍵域で行なったものとすることができる。
また、本実施形態において、押鍵間隔を前回と前々回との押鍵間隔のみとの比較で行なっているが、さらに前の押鍵間隔を比較の対象としてもよく、これら以前の押鍵間隔を複数抽出して、その平均値と比較するようにしてもよい。
本発明を適用した電子鍵盤楽器の外観図である。 図1の電子鍵盤楽器の構成を示すブロック図である。 CPU10の処理全体を示したフローチャートである。 図3のイニシャライズ処理(ステップA1)の詳細なフローチャートである。 図3のSW処理(ステップA2)の詳細なフローチャートである。 図3の鍵盤処理(ステップA3)の詳細なフローチャートである。 図6の音高設定処理(1)(ステップD4)の詳細なフローチャートである。 図6の発音処理(1)(ステップD5)の詳細なフローチャートである。 図6の音高設定処理(2)(ステップD6)の詳細なフローチャートである。 図6の音高変換処理(ステップD7)の詳細なフローチャートである。 図6の発音処理(2)(ステップD8)の詳細なフローチャートである。 図6の消音処理(1)(ステップD12)の詳細なフローチャートである。 図6の消音処理(2)(ステップD11)の詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 デュエットスイッチ
2 鍵盤
10 CPU
11 プログラムROM
12 ワークRAM
13 音源

Claims (3)

  1. 夫々発音すべき楽音の音高を指定するための鍵番号が順次割り当てられた複数の鍵を有する鍵盤と、
    この鍵盤のいずれかの鍵が押鍵された場合に、押鍵された鍵が属する鍵域に対応して予め設定されたオクターブ分、押鍵された鍵の鍵番号を変更するオクターブ変更手段と、
    このオクターブ変更手段により変更された鍵番号に対応する音高の楽音の発生を指示する楽音発生指示手段と、
    前記鍵盤を押鍵した際に、当該押鍵が行われた鍵域と前回の押鍵が行なわれた鍵域とが異なるか否か判別する判別手段と、
    この判別手段により鍵域が異なると判別された場合に、前記押鍵のタイミングと前回の押鍵タイミングとの時間差と、当該前回の押鍵以前の押鍵に基づくタイミングの時間差とを検出する検出手段と、
    この検出手段により検出された両時間差の差分が所定時間以内の場合に、前記押鍵により指定される鍵番号を前記前回の押鍵に対して行なわれる鍵番号の変更と同一の変更を行なうように前記オクターブ変更手段を制御する変更制御手段と、
    を有する演奏制御装置。
  2. 前記検出手段は、前回の押鍵以前の押鍵に基づくタイミングの時間差として、前回の押鍵タイミングと前々回の押鍵タイミングとの時間差を検出することを特徴とする請求項1記載の演奏制御装置。
  3. 夫々発音すべき楽音の音高を指定するための鍵番号が順次割り当てられた複数の鍵を有する鍵盤を有する演奏制御装置に適用されるコンピュータに、
    この鍵盤のいずれかの鍵が押鍵された場合に、押鍵された鍵が属する鍵域に対応して予め設定されたオクターブ分、押鍵された鍵の鍵番号を変更するオクターブ変更ステップと、
    この変更された鍵番号に対応する音高の楽音の発生を指示する楽音発生指示ステップと、
    前記鍵盤を押鍵した際に、当該押鍵が行われた鍵域と前回の押鍵が行なわれた鍵域とが異なるか否か判別する判別ステップと、
    鍵域が異なると判別された場合に、前記押鍵のタイミングと前回の押鍵タイミングとの時間差と、当該前回の押鍵以前の押鍵に基づくタイミングの時間差とを検出する検出ステップと、
    この検出された両時間差の差分が所定時間以内の場合に、前記押鍵により指定される鍵番号を前記前回の押鍵に対して行なわれる鍵番号の変更と同一の変更を行なうように前記オクターブ変更手段を制御する変更制御ステップと、
    を実行させる演奏制御処理のプログラム。
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