JP3057854B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP3057854B2
JP3057854B2 JP3301152A JP30115291A JP3057854B2 JP 3057854 B2 JP3057854 B2 JP 3057854B2 JP 3301152 A JP3301152 A JP 3301152A JP 30115291 A JP30115291 A JP 30115291A JP 3057854 B2 JP3057854 B2 JP 3057854B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子的に楽音信号を合成
する電子楽器に関し、特に複数の発音チャンネルを有
し、同時に複数の楽音を発生することのできる電子楽器
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の電子楽器の多くには、演奏操作子
として鍵盤が用いられている。鍵盤は、鍵盤型の楽器の
操作子であったので、それ以外の自然楽器の演奏を鍵盤
型電子楽器において行なおうとする場合、通常の音高指
定においては問題はないが、各楽器に特殊な奏法を実現
しようとした場合等、鍵盤自体の持つ性質から制約が生
じる。
【0003】たとえば、電子楽器の鍵盤は音高を表す音
高信号、押鍵を表すキーオン信号、離鍵を表すキーオフ
信号、押鍵速度を表すイニシャルタッチ信号等を提供す
る。キーオン信号、キーオフ信号には音高(キーコー
ド)信号も含まれる。音高信号に従う音高を有し、イニ
シャルタッチ信号に従うエンベロープを有する楽音信号
がキーオンと同時に発生し、キーオフに従って減衰す
る。
【0004】ところで、弦楽器等におけるトリル奏法
は、トリルの基となる音高に対応する位置に指を置いた
まま、その半音あるいは全音上の弦位置を繰り返し押さ
えることによって実現される。鍵盤上で同様の演奏を行
なうと、押圧し続ける鍵に対する楽音は、イニシャルタ
ッチ信号がないため、著しく減衰してしまう。このた
め、このような演奏動作では正常なトリルを実現するこ
とができない。
【0005】そこで、押鍵し続け、一方の離鍵によって
優先順位を復活した鍵に対しては、直前の押鍵によるイ
ニシャルタッチと同様のイニシャルタッチを与えること
が、特公平2−15078号公報等によって提案されて
いる。このような構成によれば、弦楽器的演奏動作によ
り、トリル音を発生させることができる。
【0006】弦楽器や管楽器におけるスラー奏法に関し
ても、通常の鍵盤を用いて所望の楽音信号を形成しよう
とすると、音階音以外の音高指定、連続的音高変化指定
が困難なため、スラー音実現に困難がある。
【0007】鍵盤等の複数の音高を同時に指定できる演
奏操作子を有し、かつ単音(モノフォニック音)優先機
能を備えた電子楽器が知られている。たとえば、所定の
優先選択基準を備え、鍵盤における複数の同時押鍵の中
からこの基準に従って1鍵を選択し、選択した1鍵に対
応する楽音を発生する。
【0008】たとえば、一番最後に押圧された鍵を選択
する方式、いわゆる後着優先方式、が特開昭55−32
030号公報等に示されている。また、押圧鍵の中の最
高音または最低音を選択する方式、いわゆる最高音優先
方式、または最低音優先方式、が特開昭56−1547
98号公報等に示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
本来複数の楽音を同時に発生することのできる鍵盤型複
音(ポリフォニック)電子楽器において、単音(モノフ
ォニック)楽器の演奏形態と同様の演奏を行なうモノフ
ォニックモードを備えたものが知られている。
【0010】複数楽音同時発音可能なポリフォニック電
子楽器を用い、モノフォニックモードで演奏を行なう
と、複数楽音同時発音可能な楽音合成システムはその機
能の一部しか活用できないことになる。
【0011】本発明の目的は、ポリフォニック演奏可能
な電子楽器において、モノフォニック演奏を可能とする
と共に、リアルタイムで随時ポリフォニック演奏に切り
換えることのできる電子楽器を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による電
子楽器は、所望の楽音の発生を指示するための発音指示
手段と、各々が楽音信号を形成することができる複数の
楽音合成手段と、引き続く発音指示を独立に発生する楽
音発生指示として扱う第1モードと連続変化する単一の
楽音発生指示として扱う第2モードとをリアルタイムで
切り換えることのできる切換操作子と、前記発音指示手
段からの発音指示を前記切換操作子が前記第1モードを
指定している時は複音同時発生形式で前記楽音合成手段
に割り当て、前記切換操作子が前記第2のモードを指定
している時は単音発生形式で前記楽音合成手段に割り当
てる割り当て手段と、前記第1のモードから前記第2の
モードに切り替わるときは、前記第1のモードで発生し
た楽音を前記第2のモードで引き続き発音させるように
前記楽音合成手段を制御する制御手段とを含む。また、
本発明の他の観点による電子楽器は、所望の楽音の発生
を指示するための発音指示手段と、各々が楽音信号を形
成することができる複数のチャンネルを有する楽音合成
手段と、引き続く発音指示を独立に発生する楽音発生指
示として扱う第1モードと連続変化する単一の楽音発生
指示として扱う第2モードとをリアルタイムで切り換え
ることのできる切換操作子と、前記発音指示手段からの
発音指示を前記切換操作子が前記第1モードを指定して
いる時は複音同時発生形式で前記楽音合成手段のチャン
ネルに割り当て、前記切換操作子が前記第2のモードを
指定している時は単音発生形式でチャンネルに割り当て
る割り当て手段と、前記第1のモードから前記第2のモ
ードに切り替わるときは、発音中の複数の楽音のうち所
定音を単音発生形式に設定する設定手段とを含む。
【0013】
【作用】第1のモードと第2のモードとをリアルタイム
で切り換えることのできる切換操作子を備えることによ
り、モノフォニック演奏とポリフォニック演奏とを随時
切り換えることができる。
【0014】モノフォニック演奏が指定されている時に
発音指示が与えられた場合には、割当手段はモノフォニ
ック演奏を実現するように楽音合成手段の割当を行な
い、ポリフォニック演奏が指定されている時は割当手段
はポリフォニック演奏を実現するように楽音合成手段の
割当を行なう。切換により、所望の部分でのみモノフォ
ニック演奏を実現し、かつモノフォニック演奏とポリフ
ォニック演奏とを混在させることが可能となる。
【0015】たとえば、メロディをモノフォニック演奏
で演奏し、伴奏和音をポリフォニック演奏で演奏するこ
とができる。このように、発音チャンネルを有効に利用
し、ポリフォニック電子楽器の機能を十分に活用したモ
ノフォニック演奏を実現することができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例による電子楽器を示
す。図1(A)は全体構成を示すブロック図である。鍵
盤1は多数の鍵を備え、音高信号、タッチ信号等を提供
することができる。鍵盤1上で演奏操作を行なうと、こ
の演奏操作の情報は鍵盤インターフェイス1aにより検
出され、音高を表すキーコードKC、押鍵/離鍵を表す
キーオン/キーオフKON/KOFF、押鍵速度を示す
イニシャルタッチIT等の信号が検出され、バスライン
9を介してCPU2に送られる。
【0017】モノ/ポリ切換操作子5は、モノフォニッ
ク演奏とポリフォニック演奏を切り換えるための操作子
であり、たとえば、フットペダルによって構成される。
鍵盤型の電子楽器は、実際の自然楽器に対応させ複数の
ペダルを備えている。これらのペダルの内の1つをモノ
/ポリ切換操作子として用いることができる。
【0018】操作子インターフェイス5aは、モノ/ポ
リ切換操作子5の操作状態を検出し、モノフォニック演
奏が指定されているか、ポリフォニック演奏が指定され
ているかの情報をバスライン9を介してCPU2に供給
する。
【0019】CPU2は、ROM3に記憶されたプログ
ラムに従い、鍵盤1とモノ/ポリ切換操作子5等の操作
を検出するインターフェース1a、5aから送られる検
出信号に基づき、RAM4をレジスタ等として用いつつ
楽音合成パラメータを発生し、楽音合成回路部6に供給
する。
【0020】楽音合成回路部6は、たとえば、16音同
時発音のために16の異なった発音チャンネルを備えて
いる。これら複数の発音チャンネルは、時分割処理によ
って実現されてもよいし、物理的に複数の発音チャンネ
ルによって実現されてもよい。楽音合成回路部6の各チ
ャンネルは、供給された楽音発生パラメータに基づき楽
音信号を作成し、サウンドシステム7に供給する。
【0021】サウンドシステム7は、楽音合成回路部6
から供給される複数のデジタル楽音信号を合成し、デジ
タル/アナログ変換器によりアナログ信号に変換し、必
要に応じ増幅し、アナログ楽音信号をスピーカ8に与え
る。なお、サウンドシステム7において、PAN処理、
残響効果付与等の処理を行なってもよい。
【0022】モノ/ポリ切換操作子5をモノフォニック
側に切り替えている時、鍵盤1で行なった演奏操作はモ
ノフォニック演奏として処理される。モノ/ポリ切換操
作子をポリフォニック側に切り換えている時に、鍵盤1
で行なった演奏操作はポリフォニック演奏として処理さ
れる。これらの楽音は、同時にスピーカ8から発生させ
ることができる。
【0023】図1(B)は、演奏態様の例を示す。メロ
ディ音はドミソラ・・・と演奏され、第1音のドと同時
に伴奏和音ドミソが、第4音のラと同時に伴奏和音ドフ
ァラが演奏される。伴奏和音が演奏される時はポリフォ
ニックモードが指定されているため、押鍵の全てに対応
する楽音が発生する。
【0024】これに対して、メロディ音のみが押鍵され
る時は、モノフォニックモードが指定されているため、
新たに発生する楽音は単音となる。モノフォニックモー
ドでは、単音楽器特有の演奏も可能となる。なお、モノ
フォニックモードに切り換えられた時も、既にポリフォ
ニックモードで発生している複音(伴奏音)はポリフォ
ニックモードに従って変化する。
【0025】図2は、CPU2によって実行されるメイ
ン処理のフローチャートである。CPU2は、演奏者が
電源を入れると、ステップS100より処理を開始し、
ステップS102において各種レジスタやメモリ中の配
列ST等の初期設定を行い、その後ステップS104よ
りステップS126までのループ処理を電源が切断され
るまで行なう。
【0026】まず、ステップS104において、鍵盤1
上の鍵の走査を行い、押鍵、離鍵等の鍵イベントを検出
する。次のステップS106において、鍵イベントがあ
るか否かを判定する。鍵イベントがあった場合はステッ
プS108に進み、検出された押鍵KONまたは離鍵K
OFFを鍵イベントレジスタKEVに格納する。
【0027】また、鍵イベントのあったキーコードをキ
ーコードレジスタKCに、押鍵速度をイニシャルタッチ
レジスタITにそれぞれ格納する。
【0028】次に、ステップS110において、レジス
タKEVに格納された鍵イベントKEVが押鍵KONで
あるか否かを判定する。押鍵である場合は、ステップS
112に進み、キーオンKON処理を行なう。押鍵でな
い場合は、鍵イベントは離鍵を意味するためNOの矢印
にしたがってステップS114に進み、離鍵KOFF処
理を行なう。なお、ステップS106で鍵イベントがな
かった時はこれらの処理を迂回する。
【0029】次に、ステップS116で、モノ/ポリ切
換操作子等の操作を検出するため、操作子スキャンを行
なう。次に、ステップS118において、モノ/ポリ切
換操作子5の操作子イベントがあったか否かを判定す
る。
【0030】切換操作子イベントがあった場合は、YE
Sの矢印に従ってステップS120に進み、ペダルが踏
まれた時はPONを、ペダルが離された時はPOFFを
レジスタPEVに格納する。続いて、ステップS122
において、ペダルイベントPEVがペダル踏込みPON
であるか否かを判定する。
【0031】PEV=PONである時は、YESの矢印
に従いステップS124に進みペダルON処理を行な
う。PEV=PONでない時は、ペダルが離されたPO
FFイベントであるため、NOの矢印にしたがってステ
ップS126に進み、ペダル踏込みフラグPONFに0
を設定する。
【0032】なお、ステップS118において、切換操
作子イベントがなかった時は、NOの矢印に従ってこれ
ら処理を迂回する。その後、ステップS128でその他
操作子の処理を行なって、ステップS104にリターン
する。
【0033】本実施例においては、ペダルが踏まれてい
る間モノフォニックモードが指定され、ペダルが離され
るとポリフォニックモードが指定される。これをペダル
を踏むたびにモノフォニックモードとポリフォニックモ
ードを切り換えるようにしてもよい。
【0034】この場合、ステップS120〜S126の
代わりに、ペダルフラグPONFを反転し、PONFが
1となった時にモノフォニックモード切換処理を行なう
ようにすればよい。なお、ポリフォニックモードとモノ
フォニックモードの判別がつきにくくなるので、認識を
助けるために操作パネル上に表示装置を設けることが好
ましい。
【0035】図3は、図2に示すメインルーチンのステ
ップS124に示すペダルON処理の内容を示す。ペダ
ルON処理がステップS130でスタートすると、まず
ステップS132において、ペダル踏込みフラグPON
Fに1を立てる。
【0036】続いて、ステップS134において、全発
音チャンネルの状態を表す配列STが全て0か否かを判
定する。発音チャンネルが16個ある場合、各発音チャ
ンネルにSTが備えられており、発音中においてはST
=1とされ、発音されていない時はST=0となる。す
なわち、全チャンネルのST=0であれば全チャンネル
が発音していないことを意味する。
【0037】発音がない時は、YESの矢印に従ってス
テップS136に進み、モノフォニック音を発生させる
チャンネルMCHとして0番目のチャンネルを指定す
る。すなわち、レジスタMCHに0を格納する。なお、
モノフォニック用として、どのチャンネルを選択するか
は任意である。
【0038】発音中のチャンネルがある場合は、NOの
矢印に従ってステップS138に進み、発音中の楽音の
内最高キーコードKCの楽音に対応するチャンネル番号
をモノフォニック音発生用チャンネルとし、その番号を
レジスタMCHに格納する。
【0039】この扱いは、図1(B)に示すようにメロ
ディ音と共に伴奏和音が演奏されている時は、メロディ
音をモノフォニックモードで扱うのに適している。
【0040】なお、たとえばベース音をモノフォニック
モードで扱う場合は、モノフォニックモード切換時の複
数楽音の内最低キーコードの楽音に対応するチャンネル
をモノフォニック音用チャンネルとすればよい。
【0041】なお、モノフォニック音発生用チャンネル
MCHの指定は、上記の例以外に行なうことも可能であ
る。たとえば、発音されていないチャンネルからモノフ
ォニック音発生用チャンネルを適宜選択し、そのチャン
ネルをMCHに格納し、発音されていないチャンネルが
ない場合は、いずれかのチャンネルをトランケートして
そのチャンネルをモノフォニック音発生用としてレジス
タMCHに格納することもできる。
【0042】図4は、図2中のKON処理(ステップS
112)の詳細を示すフローチャートである。
【0043】ステップS200によりKON処理が始ま
ると、ステップS202でペダル踏込みフラグPONF
が0、すなわちポリフォニックモードであるか否が判断
される。PONF=0でポリフォニックモードが指定さ
れている時は、YESの矢印に従いステップS204以
下の処理が行なわれる。
【0044】まず、ステップS204において、複数の
チャンネル中に発音を行なっていない空きチャンネルが
あるか否かをサーチする。続いて、ステップS206に
おいて、空きチャンネルがあるか否かを判定する。
【0045】空きチャンネルがない場合は、NOの矢印
に従ってステップS208に進み、トランケート処理を
行なって新たなキーオンを発音させるべきチャンネルを
確保する。たとえば、発音開始後の時間が最も長く経過
しているチャンネルや、減衰が最も進んでいるチャンネ
ルを強制的に終了させて空きチャンネルとする。空きチ
ャンネルがあるばあいは、ステップS208は迂回す
る。
【0046】ステップS210において、上述のように
確保した空きチャンネルのチャンネル番号をレジスタC
Hに格納する。続いて、ステップS212において、こ
のCH番目のチャンネルの配列レジスタST[CH]に
1を立て、CH番目のチャンネルが発音中であることを
表示する。続いて、ステップS214において、キーオ
ンされた鍵のキーコードKCをCH番目のチャンネルの
キーコードとしてレジスタKC[CH]に格納する。
【0047】次に、ステップS216において、上述の
ようにしてアサインした音源回路部のCH番面のチャン
ネルにキーコードKC、押鍵速度情報IT、およびキー
オン信号KONを出力し、CH番目のチャンネルから楽
音信号を発生させる。
【0048】モノフォニックモードを指定し、ペダルを
踏み下げた時には、ステップS126で示すようにフラ
グPONFが1となり、ステップS202の結果はNO
となる。この場合、ステップS218以下の処理が行な
われる。
【0049】まず、ステップS218において、全チャ
ンネルの状態を示す配列STが0か否かを判定する。1
つでも発音中のチャンネルがあれば、結果はNOとなり
ステップS220以下の処理が行なわれる。全チャンネ
ルが空いている場合は、結果はYESとなりステップS
226以下の処理が行なわれる。
【0050】ステップS220においては、すでにモノ
フォニック音用のチャンネルのキーコードKC[MC
H]が、前回のキーコードを記憶するレジスタPKCに
格納される。続いて、ステップS222において、今回
押鍵された鍵のキーコードKCがモノフォニック演奏の
キーコードを格納するレジスタKC[MCH]に格納さ
れる。
【0051】続いて、ステップS224において、音源
回路部のMCH番目のチャンネルに押鍵された鍵に対応
するキーコードKC、押鍵速度情報ITを出力し、モノ
フォニック演奏を実行させる。
【0052】なおこの際、発生する楽音にアタックは付
与されない。このようにして、1つの楽音から他の楽音
へ連続的に音が移行するスラー演奏等が可能とされる。
【0053】ステップS218において、発音中のチャ
ンネルがない場合は、ステップS226において予めモ
ノフォニック演奏用に指定したチャンネルの配列ST
[MCH]に1を立てる。続いて、ステップS228に
おいて、前回のキーコードPKCとして発音中の音がな
いことを意味する0を格納する。
【0054】続いて、ステップS230において、今回
押鍵された鍵のキーコードKCをモノフォニック演奏用
キーコードのレジスタKC[MCH]に格納する。
【0055】次に、ステップS232において、音源回
路部のMCH番目のチャンネルに新たな押鍵に対応する
キーコードKC、押鍵速度情報ITおよびキーオン信号
KONを出力し、発音を開始させる。この場合はアタッ
クが付与される。
【0056】このように、ステップS224またはステ
ップS232によって、弦楽器、管楽器等の演奏をシュ
ミレートするモノフォニック演奏が実現される。なお、
処理はその後リターンする。
【0057】次に、図2のステップS114において行
なわれるキーオフ処理について図5を参照してより詳細
に説明する。
【0058】ステップS300においてキーオフ処理が
スタートすると、ステップS302において、ペダル踏
込みフラグPONFが0か否かを判定する。フラグPO
NFが0であればポリフォニックモードが指定されてい
るので、YESの矢印に従いステップS304以下に進
み、通常のポリフォニック演奏のキーオフ処理を行な
う。
【0059】まず、ステップS304において、キーオ
フされた鍵のキーコードKCが発音中のものであるか否
かを判定する。すなわち、離鍵が行なわれてもその鍵に
対応する発音がすでにトランケート処理などによって消
音処理されている場合があるからである。
【0060】発音中であればYESの矢印に従ってステ
ップS306に進み、キーコードKCの楽音を発生して
いる該当チャンネルのチャンネル番号をレジスタCHに
格納する。
【0061】続いて、ステップS308において、その
チャンネルの状態を示す配列ST[CH]に0を格納
し、このチャンネルが発音をしていないことを表示させ
る。また、ステップS310において、該当チャンネの
キーコードを格納するレジスタKC[CH]に0を格納
し、キーコード情報をクリアする。
【0062】これらの前処理の後、ステップS312に
おいて、音源回路部のCH番目のチャンネルにキーオフ
信号KOFFを出力し、消音処理を行なう。なお、ステ
ップS304において、すでにキーコードKCの音が消
音済である場合はNOの矢印に従ってこれらのステップ
を迂回する。
【0063】ステップS302において、ペダル踏込み
フラグPONFが0でない場合は、モノフォニックモー
ドが指定されているので、NOの矢印に従ってステップ
S314以下のモノフォニックモードのキーオフ処理を
行なう。
【0064】まず、ステップS314において、キーオ
フされた鍵のキーコードKCがモノフォニック音を発音
中のチャンネルMCHのキーコードKC[MCH]と等
しいか否かを判定する。モノフォニックモード音の離鍵
の場合にはYESの矢印に従ってステップS316以下
の処理を行なう。
【0065】現在はモノフォニックモードが指定されて
いるが、その前のポリフォニックモードの時に押鍵され
たポリフォニック音の離鍵の場合には、NOの矢印に従
ってステップS330以下の処理を行なう。
【0066】モノフォニックモード中のモノフォニック
音のキーオフ処理においては、まずステップS316に
おいて前回押鍵のキーコードPKCが0か否かを判定す
る。たとえば、トリル演奏において続けて2つ以上の鍵
が押鍵され、後の鍵が離鍵された時に前の鍵が押鍵され
続けているか否かが判定される。
【0067】前回の鍵が押鍵され続けている場合は、N
Oの矢印に従ってステップS318に進む。ステップS
318においては、音源回路部のモノフォニック音発生
用チャンネルMCHに前回から押鍵され続けているキー
コードPKCを出力する。なおこの際、エンベロープは
変化させない。
【0068】ステップS320においては、供給された
キーコードPKCをモノフォニック音発生用チャンネル
のキーコードKC[MCH]として格納する。このよう
にして、弦楽器等におけるトリル奏法を鍵盤を用いて行
なうことを可能にしている。
【0069】続いて、ステップS322において、前回
のキーコードを格納するレジスタPKCに0を格納し、
トリル演奏を終了させるため、続いて離鍵が生じた場合
にはステップS316でYESの判定がなされるように
する。
【0070】なお、モノフォニックモードで、たとえば
ドレと押鍵した後、ドの音を離鍵すれば、ステップS3
14からステップS330に進み、後述するようにトリ
ルを行うことなく終了する。
【0071】ステップS316において、前回のキーコ
ードPKCが0の場合は、YESの矢印に従ってステッ
プS324に進む。ステップS324においては、音源
回路部のMCH番目のチャンネルにキーオフKOFFを
出力する。また、ステップS326において、MCH番
目のチャンネルの状態を表す配列レジスタST[MC
H]に0を格納し、このチャンネルが消音中であること
を表す。
【0072】続いて、ステップS328において、MC
H番目のチャンネルのキーコードを示すレジスタKC
[MCH]に0を格納し、発音キーコードをクリアす
る。このようにして、離鍵操作に基づく消音処理が行な
われる。
【0073】ステップS314において、離鍵された鍵
が発音中のモノフォニック音でない場合、NOの矢印に
したがってステップS330に進む。ステップS330
において、離鍵された鍵のキーコードKCがモノフォニ
ックの前回の押鍵のキーコードPKCか否かが判定され
る。
【0074】モノフォニックモードの前回の押鍵のキー
コードPKCと今回の離鍵のキーコードKCとが等しく
ない場合は、離鍵された鍵はモノフォニックモード音で
はないので、NOの矢印に従ってステップS332以下
の処理を行なう。
【0075】ステップS332において、離鍵された鍵
のキーコードKCが発音中のものであるか否かを判定す
る。トランケート処理によってすでに消音処理がされて
いる場合は、NOの矢印に従ってただちにリターンす
る。
【0076】KCが発音中のものであれば、YESの矢
印に従ってステップS334に進み、該当チャンネルの
チャンネル番号をレジスタCHに格納する。また、ステ
ップS336でこのチャンネルの状態を表す配列レジス
タST[CH]に0を格納する。また、ステップS33
8においてこのチャンネルの発音中のキーコードを格納
するレジスタKC[CH]に0を格納し、キーコードの
クリアを行なう。
【0077】これらの前処理の後、ステップS340に
おいて音源回路部のCH番目のチャンネルにキーオフK
OFFを出力し、消音処理を行なう。
【0078】なお、ステップS330において、離鍵さ
れた鍵のキーコードKCが前回のキーコードPKCに等
しい場合は、発音していない「待ち」状態のモノフォニ
ック音のキーオフである。この場合は、ステップS34
2に分岐し、前回のキーコード表すレジスタPKCの内
容に0を格納してリターンする。このようにしてキーオ
フ処理が実行される。
【0079】以上説明したように、モノフォニックモー
ドにおいては、図4のステップS224に示されるよう
に、スラー演奏が容易に実現でき、図5のステップS3
18以下に示されるようにトリル演奏が容易に実現され
る。
【0080】また、ペダルを離して複数の鍵を同時に押
鍵すれば、図4のステップS204以下に示されるよう
に通常のポリフォニック音が発生し、所望の時にのみペ
ダルを踏み込んで押鍵操作をすれば、図4のステップS
218以下に示されるようにモノフォニック音が演奏さ
れる。
【0081】モノフォニックモードで演奏が継続してい
る間もその前に演奏されたポリフォニック音は消音され
ずそのまま継続している。このため、モノフォニックモ
ードの演奏とポリフォニックモードの演奏を同時に行な
うこともできる。たとえば、伴奏付きの弦楽器や管楽器
の演奏を行なうことが可能となる。
【0082】なお、モノフォニック演奏とポリフォニッ
ク演奏を切り換えるペダルを1つ設ける場合を説明した
が、モノフォニックモードを指定するペダルを2つ以上
用いることも可能である。たとえば、第1のペダルは第
1のモノフォニック楽器を表示し、第2のペダルは第2
のモノフォニック楽器を表示するようにしてもよい。
【0083】また、鍵盤の鍵域を分割し、あるキーコー
ド以下の押鍵に関してはモノフォニックモードでもその
まま発音し、ある鍵域においてはモノフォニック処理を
するようにしてもよい。これらの処理はステップS20
2およびステップS302の条件を変更することによっ
て実現される。
【0084】また、ポリフォニックモードからモノフォ
ニックモードに移った時、発音中の最高音を発音してい
るチャンネルをモノフォニック発音のチャンネルとする
場合を説明したが、最低音やそれ以外の押鍵速度情報等
からモノフォニック音発生用チャンネルを選択するよう
にしてもよい。
【0085】モノフォニックモードで音高が変わった
時、エンベロープを付与することにより、単音内での表
情付けを行なうためには、押鍵後の各鍵の圧力変化、い
わゆるアフタータッチ情報を検出してリアルタイムに音
量変化を付けられるようにしてもよい。また、押鍵速度
がある一定のレベル以上である場合はエンベロープを一
定にせずキーオン信号KONを送って再立ち上げするよ
うにしてもよい。
【0086】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数音高を同時に指定することのできる演奏操作子を用
い、モノフォニック演奏とポリフォニック演奏を随時切
り換えることのできる電子楽器が提供される。
【0088】モノフォニックモード中にポリフォニック
モードにおける発音を消音させることなく継続させるこ
とにより、モノフォニック楽器とポリフォニック楽器の
同時演奏も可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す。図1(A)は電子楽
器の全体構成を示すブロック図、図1(B)は演奏態様
の例を示す概念図である。
【図2】 図1に示す電子楽器によって行なわれるメイ
ンルーチンのフローチャートである。
【図3】 図2の処理におけるペダルオン処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図4】 図2の処理におけるキーオン処理の詳細を示
すフローチャートである。
【図5】 図2の処理におけるキーオフ処理の詳細を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 鍵盤、 1a 鍵盤インターフェイス、 2 CP
U、 3 ROM、4 RAM、 5 モノ/ポリ切換
操作子、 5a 操作子インターフェイス、6 楽音合
成回路部、7 サウンドシステム、8 スピーカ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の楽音の発生を指示するための発音
    指示手段と、 各々が楽音信号を形成することができる複数の楽音合成
    手段と、 引き続く発音指示を独立に発生する楽音発生指示として
    扱う第1モードと連続変化する単一の楽音発生指示とし
    て扱う第2モードとをリアルタイムで切り換えることの
    できる切換操作子と、 前記発音指示手段からの発音指示を前記切換操作子が前
    記第1モードを指定している時は複音同時発生形式で前
    記楽音合成手段に割り当て、前記切換操作子が前記第2
    のモードを指定している時は単音発生形式で前記楽音合
    成手段に割り当てる割り当て手段と、 前記第1のモードから前記第2のモードに切り替わると
    きは、前記第1のモードで発生した楽音を前記第2のモ
    ードで引き続き発音させるように前記楽音合成手段を制
    御する制御手段とを含む電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記発音指示手段は、所望の楽音の発生
    および消音を指示する発音指示手段であって、 さらに、前記第1のモードから前記第2のモードに切り
    替わった後も、前記第1のモードで発生した楽音をそれ
    ぞれの楽音に対応する消音指示に応じて順次消音するこ
    とのできる消音手段を有する請求項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 所望の楽音の発生を指示するための発音
    指示手段と、 各々が楽音信号を形成することができる複数のチャンネ
    ルを有する楽音合成手段と、 引き続く発音指示を独立に発生する楽音発生指示として
    扱う第1モードと連続変化する単一の楽音発生指示とし
    て扱う第2モードとをリアルタイムで切り換えることの
    できる切換操作子と、 前記発音指示手段からの発音指示を前記切換操作子が前
    記第1モードを指定している時は複音同時発生形式で前
    記楽音合成手段のチャンネルに割り当て、前記切換操作
    子が前記第2のモードを指定している時は単音発生形式
    でチャンネルに割り当てる割り当て手段と、 前記第1のモードから前記第2のモードに切り替わると
    きは、発音中の複数の楽音のうち所定音を単音発生形式
    に設定する設定手段とを含む電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記所定音は最高音である請求項3記載
    の電子楽器。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記第1のモードから
    前記第2のモードに切り替わるときは、前記第1のモー
    ドで割り当てられた複数のチャンネルのうち所定音を発
    音中のチャンネルを単音発生形式に設定する請求項3記
    載の電子楽器。
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